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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-09
(45)【発行日】2022-11-17
(54)【発明の名称】安全ロックシステム
(51)【国際特許分類】
   E05B 35/00 20060101AFI20221110BHJP
   E05B 15/12 20060101ALI20221110BHJP
   E05B 19/16 20060101ALI20221110BHJP
   E05B 65/00 20060101ALI20221110BHJP
   E05B 65/02 20060101ALI20221110BHJP
   E05B 67/10 20060101ALI20221110BHJP
   E05B 73/00 20060101ALI20221110BHJP
【FI】
E05B35/00 Z
E05B15/12
E05B19/16
E05B65/00 N
E05B65/02 B
E05B67/10
E05B73/00 A
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2020504465
(86)(22)【出願日】2018-04-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-11
(86)【国際出願番号】 IB2018052330
(87)【国際公開番号】W WO2018185681
(87)【国際公開日】2018-10-11
【審査請求日】2021-03-19
(31)【優先権主張番号】17/70357
(32)【優先日】2017-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】519359789
【氏名又は名称】マルーク,イブ
(74)【代理人】
【識別番号】100149032
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 敏明
(72)【発明者】
【氏名】マルーク,イブ
【審査官】砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-203106(JP,A)
【文献】実開昭55-069562(JP,U)
【文献】特開2013-083082(JP,A)
【文献】特開2008-014030(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0308154(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00-85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピストン(8)のセットを備えたロックブロック(3)を含むタイプの安全ロックシステムであって、
制御鍵(7)の縁部(7、7)に形成された圧痕上の弾性手段によって、ロックブロック(3)への鍵(7)の導入方向に対して垂直にピストン(8)を配置することができ、ピストン(8)が、鍵(7)がロックブロック(3)から引き出された際の、ピストン(8)がロックブロック(3)から引き出された位置と、鍵(7)がロックブロック(3)に導入された際の、ピストン(8)がロックブロック(3)に引き込まれた位置との2つの位置をとることができ
このシステムの特徴は:
ロックブロックは、受け入れブロック(5)で受けられる平行六面体形状であり
ックブロック(3)が受け入れブロック(5)に導入されるときに作動するロック手段(9、17)を備えることにあり、
- ロックブロック(3)がガイドおよび制御ブロック(27)と、鍵(7)の入口導管(29)とを備え、入口導管(29)の側壁の対向する面(27a、27b)は、鍵(7)の横側面(7a、7b)の形状と相補的な形状である、前記安全ロックシステム。
【請求項2】
ピストン(8)がロックブロック(3)に引き込まれた位置にあるとき、安全ロックシステムは、ロックブロック(3)が、受け入れブロック(5)内でロックブロック(3)を固定することができる維持手段を備えることを特徴とし、ピストン(8)は、ロックブロック(3)から鍵(7)を抜くときにロックブロック(3)から引き出された位置に移動する、請求項1に記載の安全ロックシステム。
【請求項3】
安全ロックシステムは、受け入れブロック(5)の形状が平行六面体であることを特徴とする、請求項1または2に記載の安全ロックシステム。
【請求項4】
安全ロックシステムは、入口導管(29)の長さ(L)が少なくとも鍵(7)の側面の高さ(H)の半分に等しいことを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の安全ロックシステム。
【請求項5】
安全ロックシステムは、維持手段がブレードスプリング(11)からなることを特徴とし、その一端は受け入れブロック(5)に固定され、他方の端部は、ロックブロック(3)のノッチ(15)と協働してロックブロック(3)を受け入れブロック(5)内に固定するように適合されたフック(11a)を備える、請求項に記載の安全ロックシステム。
【請求項6】
安全ロックシステムの特徴は、鍵(7)にロックブロック(3)を受け入れブロック(5)内に固定する維持手段から解放するようにわずかに回転させる手段(21)が設けられていることにある、請求項1~のいずれか1項に記載の安全ロックシステム。
【請求項7】
安全ロックシステムの特徴は、鍵(7)にピン(21)を設け、わずかな回転中にフック(11a)を押してロックブロック(3)を解除することにある、請求項に記載の安全ロックシステム。
【請求項8】
安全ロックシステムは、鍵(7)に、ロックブロック(3)から鍵(7)を外すためのスライド(103)が取り付けられたヘッド(102)を備えていることを特徴とし、部分(104)は、その前部でヘッド(102)から突出し、部分(104)がロックブロック(3)に係合したときにロックブロック上で支持できるようにする、請求項1~のいずれか1項に記載の安全ロックシステム。
【請求項9】
ロック手段はロックブロック(3)自体によって構成されることを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載の安全ロックシステム。
【請求項10】
安全ロックシステムは、受け入れブロック(5)が南京錠(40)の本体(42)によって構成されることを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載の安全ロックシステム。
【請求項11】
安全ロックシステムは、受け入れブロック(5)がコンピュータ(77)の本体と一体であることを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載の安全ロックシステム。
【請求項12】
安全ロックシステムの特徴は、ロックブロック(3)の側面の少なくとも1つは、特定の形状プロファイル(100)を持ち、受け入れブロック(5)の内面は、相補的な形状のプロファイル(101)を有することを特徴とする、請求項1~1のいずれか1項に記載の安全ロックシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリンダー式の安全ロックシステムに関し、特に簡単な構造で、制御鍵 (コントロールキー)の回転を利用するためにロックする必要はない。
【背景技術】
【0002】
固定子に回転可能に取り付けられ、取り外し可能なバレルまたは回転子を本質的に備えることで、多くのシリンダー式錠の設計が知られている。ビットが回転子(ローター)に固定され、その回転がロックの開閉機構を制御する。この目的のために、各ロックに固有のプロファイルを持つ鍵の端部に対して鍵がロックに挿入されると、回転子(ローター)には一連のピストンがあり、各ピストンはそれらを適用するバネによって制御される。
【0003】
それらは通常、特定の機能と互換性がない特定のピストン配置に対して比較的に厚くなるように、この種類の鍵には、円筒形のバレルがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、そのようなロックの厚さを減らすことを提案する。さらに、鍵の入場灯の2つの側面は通常、形状 で、正しい形状の最初の制御を行うために、鍵の両側の側面の刻印は補完的である。ただし、ロックピッキングの実現を可能にして、ロックへの道具の導入を防ぐことができるようにこのゾーンには十分な深さがない。本発明は、この困難を解決することも提案する。
【0005】
最後に、例えば、複数のユーザーが利用でき、それぞれが割り当てられたロッカーを使用するように制限されたり、鍵/バレルの妥当性に対応したりする先行技術のセキュリティシステムで一連のロッカーを確実にする。したがって、ユーザーは適切なロッカーを選択するオプションがない。ユーザーは自分の必要性に応じて使用したり変更したりするために、本発明の目的は、彼が一連の無料箱から選択できるようにする安全ロックシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって、本発明は、シリンダーへの鍵の方向に垂直に、制御鍵(コントロールキー)の端に形成され、印象上の弾性手段によって配置することができるピストンのセットを備えたシリンダーを含むある種類の安全ロックシステムに関する。ピストンは2つの位置を占めることができ、すなわち、シリンダーに鍵が挿入されたときのシリンダー内の後退位置と、鍵がシリンダーから引き出されたときの伸長位置である。
【0007】
このロックシステムの特徴は:
- シリンダーは受け入れブロックで受け取りできる平行六面体の形状のロックロックで構成されており、
- これは、ロックブロックが受け取りブロックに導入されると活動的になるロック手段を含んでいる。できれば、ロックブロックは、ピストンが格納位置にあるときに、受け入れブロックでロックすることができる手段を備えている。
【0008】
本発明によれば、受け入れブロックはむしろ平行六面体形状である。さらに、ロックブロックは、鍵用の吸気ダクトを含むガイドおよび制御ブロックを含むことができ、その側壁の少なくとも1つは、鍵の側面の1つの形状と相補的な形状になる。できれば、吸気ダクトは、少なくとも鍵の側面の高さの半分に等しくなる長さがある。維持するための手段は、スプリングブレードで構成することができ、その一端は受け入れブロックに固定されたり、他方の端部は、受け入れブロックとロックブロックを維持するために、ロックブロックのノッチと協働することができるフックを備えたりする。
【0009】
鍵には、わずかな回転により、ロック手段を維持手段から解放する可能な手段が提供される場合がある。したがって、鍵には、前記わずかな回転中に、ロックブロックを解除するためにフックを押すことができるスタッドを設けることができる。
【0010】
本発明の一実施形態では、ロック手段は、ロックブロック自体によって構成することができる。
【0011】
さらに、受信ブロックは、南京錠の本体によって構成されてもよく、コンピュータの本体と一体であってもよい。
【0012】
代替実施形態では、ロックブロックの側面のうちの少なくとも1つは特定の形状のプロファイルを備え、受け入れブロックの内面は相補的な形状のプロファイルを備える。
【0013】
最後に、鍵には、スライドがスライド可能に取り付けられるヘッドが提供され、鍵が後に従事するとき、その一部は、ロックブロックで支持できるように、正面のヘッドから突出する。
【0014】
以下、非限定的な例として、本発明の実施形態を添付の図面を参照して説明する:
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、ロック解除位置で示される本発明による安全ロックシステムの分解斜視図である。
図2図2は、鍵をロックブロックに挿入する位置にある図1の安全ロックシステムの別の角度で表された分解斜視図である。
図3図3は、ロック位置で示された図2の安全ロックシステムの斜視図である。
図4図4は、ラックのロック位置で表され、ロックブロックから鍵が外され、前述の図の安全ロックシステムの斜視図である。
図5a図5aは、前の図に示した安全ロックシステムのロックブロックを構成する鍵と要素の分解図である。
図5b図5bは、ロックブロックの斜視図と垂直断面図である。
図6図6は、本発明の実施形態によるガイドおよび制御ブロックの斜視図である。
図7図7は、ロック位置にある前の図に示された安全ロックシステムの斜視図である。鍵は解放位置に回転される。
図8a図8aおよび8bは、それぞれロック解除位置およびロック位置にある南京錠に適用された本発明の実施形態の図である。
図8b図8aおよび8bは、それぞれロック解除位置およびロック位置にある南京錠に適用された本発明の実施形態の図である。
図9a図9aは、ディスプレイケースの2つのスライドパネルのロックに適用される本発明の別の実施形態の概略図である。
図9b図9bは、ロック解除位置で図9aの実装の詳細の斜視図である。
図10図10は、引き戸の施錠(ロック)に適用される本発明の別の例示的な実施の概略図である。
図11abc図11aから図11dは、コンピューターの安全に適用される本発明の別の例示的な実装の概略図である。
図11d図11aから図11dは、コンピューターの安全に適用される本発明の別の例示的な実装の概略図である。
図12図12は、従来型のドアロックに適用される本発明の別の例示的な実施の概略図である。
図13図13は、本発明によるロックブロックおよび受け入れブロックのカスタマイズ可能な実施形態の代替実施形態の概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1図4は、本発明による安全ロックシステムの動作原理を実施する安全ロック1を示し、平行六面体形状のロッキングブロック3、相補形状の受け入れブロック5、およびこのタイプのロック用の従来型の平らな制御鍵7を備えている。
【0017】
鍵7が図1に示されているように拡張位置にあり、ロックブロックに導入されていない場合、又は鍵7は、図3および図4に示すように2および3は格納位置にあり、挿入される場合、ロックブロック3には、以下で詳細に説明する機構が設けられており、一連の12個のピストン8を備えている。
【0018】
受け入れブロック5は、ロックブロック3の断面と同じ形状および寸法のオリフィス6が設けられた入口面28を備えている。したがって、鍵7がロックブロック3に挿入され、それに応じてピストン8が後退すると、図3に示すようにロックブロック3を受け入れることができる。
【0019】
鍵7は平らな形であり、すなわち、従来の方法で、図1に示すように、それは2つの側面7aおよび7b、ならびに2つの上部および下部縁7cおよび7dを備えている。側面7aおよび7bならびに縁部7cおよび7dは、各鍵に特有のプロファイルに機械加工または成形されることである。
【0020】
後で一回配置されると、受け入れブロック5は、ロックブロック3を固定する能力を維持するための手段を備えている。本実施形態では、図1および図2に示すように、その一端の一方が受け入れブロック5に固定されたばねブレード11により、これらの維持手段が構成され、他方の端部は、ロックブロック3のノッチ15に配置されるフック11aを形成するように折り畳まれる。そして、後者の保持を確実にし、受け入れブロック5からの取り外しを防ぐ。
【0021】
ロックブロック3の鍵7が取り外されると、フック11aは、鍵が取り外されると、受け入れブロック5からの後者の出力を防止する。ピストン8は延長位置に移動し、受け入れブロック5のロックブロック3のロックを確実にする。
【0022】
ロックブロック3が受け入れブロック5で発生するとき、図3に示されるように、それを見ることができる。ロック機構と呼ばれる機構を作動させ、本実施形態では、回転ボルト9を備えている。これは、取り付け時にロックブロック3によって押し戻され、この作用の下で、例えばロッカー19をロックするために、曲げばね17の作用に抗して軸9aを中心に旋回する。
【0023】
ロックが実行されている。図4に示すように、ユーザーは、弾性手段の作用下で伸長位置になるピストン8を解放する効果を有するロックブロック3から鍵7を取り外すことができる。
【0024】
図5aおよび5bは、ピストン8を可能にするロックブロック3の内部機構の例を示している。同様に、鍵7がロックブロック3の所定の位置にない場合は、上記のように拡張位置にあるように指定され、この鍵が所定の位置にある場合は、格納位置にある。
【0025】
本実施形態では、平行六面体形状のロックブロック3は、図示しない手段により取り付けられる2つの長方形のキュベット3aおよび3bとして作られている。長方形のキュベット(空洞)が組み立てられると、図面上の垂直面の1つは、フック11aの受け入れを可能にする窓15aで貫通される入口面3cを形成する。入場窓3dはガイドブロック27へのアクセスを提供し、入口導管29を備える鍵7を制御するために、図5bおよび図6に示すように、2つの対向する面27aおよび27bは、鍵の2つの側面7aおよび7bの空洞にそれぞれ相補的な空洞を有する。
【0026】
ガイドブロックと制御27の下流は鍵7の上部プロファイル7cと下部プロファイル7dのそれぞれに係合するためのセンサーが装備されているピストン8の2列に配置されている。列8は、鍵の上部プロファイル7cと接触することができるセンサー8bを備え、他の列は、下側プロファイル7dと接触することができるセンサー8aを備える。
【0027】
各ピストン8の上部および下部は、それぞれにロックブロック3の上部と下部に配置されるそれぞれの上部および下部ガイドプレート30aおよび下部30bに作られた凹部32aおよび32b内で生じる。キー7が係合していない場合は、開口部3eは、ピストン8の端部がロックブロック3から離れることができるように、長方形キュベット3aおよび3bの上部および下部に提供されている。
【0028】
ピストン8のそれぞれは、バネ10によって設定され、鍵7がない場合、図-1、4および5bに示すように、それを拡張位置にする。
【0029】
本発明は、このタイプのロックに対してかなりの長さLであるガイドおよび制御ブロック27を生成することを可能にするという点で特に有利である。これは少なくとも鍵の横方向の刻印の高さHの半分に等しい、ピストン8に介入することを目的とした器具の導入を防止することにより、後者の安全を高める性質のものである。
【0030】
本発明によるロックの動作は、以下に説明するように影響を受ける。
【0031】
最初に、ユーザーは、ロックブロック3に挿入される鍵7を持ち、例えば、安全効果を望むロッカー19のロックを実現したい。従来のロック装置とは異なり、後者にはロックブロックがないので、ユーザーは、一連のロッカーの無料箱から適切なロッカーを選択するオプションがある。
【0032】
図2に示すように、ユーザーの鍵7がロックブロック3に挿入される。したがって、後者のピストン8は収縮位置にある。そして、ユーザーは、選択したロッカーの受け入れブロック5にロックブロック3を挿入することができる。そうすることで、図-3に示すように、ロックブロック3がボルト9をボルトスプリング17の力に抗して押し、ボルトがロッカー19をロックする。
【0033】
次に、ユーザーは鍵7を取り外し、この引き出し動作中に、ロックブロック3は、フック11aにより受け入れブロック5に拘束される。そして、鍵が引き出されると、ピストン8が伸長位置に移動し、これにより、図4に示すように、受けブロック5内のロックブロック3がロックされ、その結果、ロッカー19のロックが確保される。
【0034】
ユーザーがその効果を回復してロッカーを解除したい場合、彼は、ピストン8を伸長位置から格納位置に通過させる効果を持っているロックブロック3に鍵7を挿入する。次に、図7に示すように、鍵7のスタッド21がフック11aを押すことを可能にする効果を有し、スタッド21、鍵7を含む手段を時計(矢印a)の針の方向に少し回転させる。そして ユーザーが鍵に張力をかけると、ロックブロック3は、ピストン8を押して鍵のレリーフ7dおよび7cに作用するスプリング10の圧力の影響下で受け入れブロック5から抜き取る。
【0035】
ロックブロック3が取り外されると、ロック機構はボルト9と初期位置に戻ったり、ばね17の作用下で、これはその初期位置に戻ったりして、したがってラック19を解放する。
【0036】
もちろん、本発明による安全ロックシステムは、ロック以外の任意の安全装置とともに使用することができ、図-8aおよび8bに示すように、たとえば南京錠で使用できる。
【0037】
これらの図では、従来型の南京錠40が断面で示されており、本体42を備えている。 ロックリング44は第1の端部44aを有し、これは、既知の方法で、本体42に回転およびスライドの両方で取り付けられる。したがって、ロックリングは2つの位置を占めることができる。すなわち、図8aに示すように、その第2の端部44bが本体42から出力されるロック解除位置があり、図8bに示されるように、この第2の端部44bが本体42にロックされるロック位置がある。
【0038】
この南京錠のロックは、本発明による安全ロックシステムによって得られる。
【0039】
この目的のために、このように、例えば上記のタイプの受け入れブロックを構成するように、この南京錠の底部46は、平行六面体の空洞48でくり抜かれており、Aロックブロック3を受け入れできるようになっている。
【0040】
さらに、自由端を備えたロックレバー50はフック50aを形成し、このフック50aは、そのように他端で、軸51の周りで本体42に回転可能に取り付けられ、ロックブロック3がない場合、圧縮バネ52の作用下で空洞48内に延びる。ロックブロック3が存在する場合、このレバーはスプリング52に対して押し戻され、そのフック50aは、ロックリング44の第2の端部44bに作られたノッチ54に収容されている。
【0041】
バネ52の反対側のキャビティ48の部分は、ロックブロック3のピストン8の一端を受け入れることを意図として、それぞれミニキャビティ56からくり抜かれている。
【0042】
南京錠40をロックするために、図8aに示すように、制御鍵7がロックブロック3に導入され、ピストン8の出力部分を食い止める効果を有する。次に、鍵7とロックブロック3で形成されたサブアセンブリを南京錠のキャビティ48に挿入し、それにより、ロックレバー50が押し戻される。この時点で、ロックリングが矢印Fの方向に押し戻されている場合、フック50aは、ロックリング44のノッチ54に貫通する。ユーザーがロックブロック3から鍵7を取り外すと、ピストン8の端部がミニキャビティ56に収容されるようになり、これにより南京錠のロックが確実になる。
【0043】
後者のロックを解除するには、ユーザーは、ロックブロック3は、ピストン8の端を食い止める効果があるロックブロック3に鍵7を挿入する。後者を解除すると、ユーザーはロック本体を南京錠本体から引き抜くことができ、アセンブリは鍵7とロックブロック3で構成される。次に、ばね52の作用下でロックレバー50がノッチ54から現れ、ロックリング44を南京錠から解放する。
【0044】
本発明によるロックシステムは、複数の安全装置をロックするために使用することができる。したがって、たとえば、ディスプレイケースのスライドリーフをロックするために使用できる。
【0045】
図19aおよび9bは、本発明のそのような代替実施形態を示す。これらの図では、2つのガラスパネル61aおよび61bによって閉じられているディスプレイケース60が概略的に示されている。これらはそれぞれ、2つの平行なスライド63aおよび63bでスライドするように取り付けられている。このディスプレイケースの閉鎖は、本発明による安全ロックシステムによって提供される。この目的のために、パネル61bは、ねじ込みおよび/または接着などの任意の適切な手段によって固定される。後者が以前と同様に、受信ブロック5に導入されるとき、それらはロックブロック3のピストン8に面しているように、受け入れブロック5は、このような方法で配置された凹部32aを有する。
【0046】
受け入れブロック5は、2つのパネル61aと61bとの間に存在する空間の間を滑ることができ、その変位を妨げないような厚さを有する。そして、その部分のロックブロック3は、図9aに示すように、ボラード受け入れブロック5内の所定の位置にあるとき、パネル61aに当接するような厚さがある。
【0047】
ロックブロック3の鍵7が取り外されると、ロックブロックは指の圧力下で適所に維持される。ピストン8はノッチ32aを貫通し、このように、ロックブロック3が受け入れブロック5に固定される。この位置では、ディスプレイケースのロックが確保されるように、ロックブロックは、図9aの左へのパネル61aの移動と右へのパネル61bの移動を防ぐストップを形成する。ロック解除はもちろん、上記で説明したとおりである。
【0048】
図10に、本発明の別の代替実施形態を概略的に示す。この場合、例えばガラス窓を支持するサッシ70が、エンブレア72に対してスライド可能に取り付けられている。サッシ70には、その移動方向に垂直なスライド74からなる閉鎖装置が装備され、そこでは、平らなボルト76が2つの位置を占めることができるようにスライドするように取り付けられている。すなわち、その端部の1つがトリガーガード78に付ける閉位置があり、前記端部がこのトリガーガードから外れている開放位置がある。スライダ74には、受け入れブロック5の入口オリフィスへのアクセスを可能にする開口部が穿孔されている。さらに、ボルト7には、前述のものと同じ寸法の開口部75が穿孔されている。そして、図10に示すように、閉位置では、これらの2つの開口部が互いに向き合うように配置されている。したがって、窓が閉位置にあり、したがってボルト7がトリガーガード78の内側にあるとき、ユーザーは、その制御鍵7を備えたロックブロック3に開口部を通って入ることができる。
【0049】
このように、ロックブロック3が一回受け入れブロック5に挿入され、鍵7が取り外されると、ボルト76は、ロックブロック3の単純な存在によって、並進運動に対してブロックされる。したがって、サッシ70はロック位置にあり、この実施形態では、本発明による安全ロックシステムのロック手段を構成するのはロックブロック3自体である。もちろん、ロック解除操作は上記のように実行される。
【0050】
本発明によるロックシステムは、例えばポータブルコンピュータの安全を確保するために、コンピューティングの分野でも使用することができる。又は、第三者がコンテンツにアクセスすることを防ぎ、一方でコンピューター自体の安全を確保する。
【0051】
図11aから11dは、本発明のそのような応用の一例を示す。ポータブルタイプのコンピューター77で行われる受け入れブロック5が生成され、それはUSBソケットと呼ばれるソケットと同じ寸法の開口部81によって外側に開く。そして、適切な寸法のロックブロック3を受け入れることを目的としている。受け入れブロック5は、フックの形態の旋回ラッチ80を含むロック部材を通過する側面の一方に窓79を含み、これは、2つの主要な位置、つまり、図11bに示すように開いた位置と、図11cに示すように閉じた位置を占めることができる。ロック80の機構はこのようなもので、ロックブロック3が受け入れブロック5に挿入されていない場合、ロックは開いている(図11b)。ロックブロック3が受け入れブロック5に挿入されると、後者は閉じた位置(図11c)を通過するロックブロック3はロック80の機構を押す。コンピューターの上部プレート77aは、ロック80の右側にあるウィンドウ77bを備えている。そして、後者が閉じた位置に入るとき、カバー77cのフック82が受け入れられる。このフック82はロック80と協働し、これにより、閉じた位置に移動したときに保持される。
【0052】
受け入れブロック5はコンピューターに固定され、ロックブロック3の設置により、受け入れブロック5のカバー77cが維持される。そして、ロックブロック3の鍵7を取り外すことにより、ピストン8の出力が確保され、ロックブロック3が維持される。
【0053】
このような配置により、コンピューターの不正使用が防止される。さらに、図11dに示すように、ロックブロック3が機械的に強い材料で作られた柔軟な接続要素84を備えている場合、ロックブロック3は、任意の適切な手段によって固定することができ、自由端は、固定部分86にあり、コンピューター自体の安全を確保する。
【0054】
図12に示すように、本発明による安全ロックシステムは、従来のタイプのドアロックをロックするためにも使用することができ、図示されていないストライカ内にばね89によって付勢されるスライドボルト88を備えている。ボルト88の取り外しは、図示されていないハンドルにより制御されるシャフト90により作動される機構により達成される。
【0055】
スライドボルト88には、2つの長方形の開口部92と93が貫通し、断面はロックブロック3と同じ形状と寸法を持っている。ロックのケーシング91は閉じられており、2つの窓94が貫通している。ボルト88のライト92と93にそれぞれ対向して配置されている。図12に示すように、これらのライトはロックの両側に配置されており、ユーザーはドアが取り付けられているドアの両側にロックをロックできる。
【0056】
ユーザーがロックをロックしたいとき、窓94の1つを通して、配置されているドアの側面に応じて、ライト92または93の1つのロックブロック3を導入する。したがって、スライドボルト88のいかなる動きも阻止され、前の例と同様にその鍵7を取り外すことによりそのロックを確実にする。本発明による安全ロックシステムのロック手段を構成するのは、ロックブロック3自体である。ロック解除は上記のように実行される。
【0057】
図13に示すように、本発明の変形実施形態では、ロックシステムは、ロックブロック3の一方または両方の側面に特定のプロファイル100を与え、内側面または受け入れブロック5の反対側の面に相補的なプロファイル101を与えることによりカスタマイズできる。したがって、このような実装のAモードでは、受け入れブロックはそれと一致するロックブロックのみを受け入れることができる。
【0058】
もちろん、本発明によれば、ロックブロックから鍵を削除するには、ピストンが格納位置にある間、上記とは異なる手段を使用することができる。したがって、図11および12に示すように、鍵7の頭部102はスライド要素103を受け入れることができ、前部には舌部が設けられ、その舌部104は頭部から突出する。したがって、ピストン8を外して確実にロックするためにロックブロック3から鍵7を引き抜くことが望ましい場合、スライド103が鍵の前面に向かって押される。そして、端部104はロックブロック3に当接し、それにより、鍵を矢印Gの方向に押して、それを取り外すことができるようにする。次に、上記で説明したように、ピストンは伸長位置にあり、受け入れブロックでロックブロックの取り外しをブロックする。
図1
図2
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7
図8a
図8b
図9a
図9b
図10
図11abc
図11d
図12
図13