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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-09
(45)【発行日】2022-11-17
(54)【発明の名称】電文処理装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/00 20220101AFI20221110BHJP
   G06Q 40/02 20120101ALI20221110BHJP
【FI】
H04L51/00
G06Q40/02
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018099569
(22)【出願日】2018-05-24
(65)【公開番号】P2019204326
(43)【公開日】2019-11-28
【審査請求日】2021-04-14
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】598049322
【氏名又は名称】株式会社三菱UFJ銀行
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 篤哉
(72)【発明者】
【氏名】西嶋 由衣
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-088026(JP,A)
【文献】特開2017-068374(JP,A)
【文献】特開2015-045953(JP,A)
【文献】内田 久貴、森田 順子、涌井 健一朗,あの手この手で送られてくるスパムメールに打つ手あり! 迷惑メール 完全撃退術,日経PC21 2006年4月号,日本,日経BP社,2006年04月01日,第11巻 第7号 ,P.65-77
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/00
G06Q 40/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電文のいずれのフィールドに他行の情報が入力されているか、および、前記電文に当行の支店と口座番号が入力されているかに基づいて、前記電文が中継銀行業務の電文であるか顧客送金業務の電文であるかを評価する評価部を有する電文処理装置。
【請求項2】
前記評価部は、電文の所定のフィールドの入力値と対応する送信先候補の点数とを示す評価情報に基づき前記電文の送信先候補を評価する、請求項1に記載の電文処理装置。
【請求項3】
前記評価部は、前記電文の所定のフィールドに前記評価情報に示される入力値を検出すると、対応する送信先候補に前記評価情報に示される点数を加算又は減算する、請求項2に記載の電文処理装置。
【請求項4】
前記評価部は、所定の回数以上受信した電文によって前記評価情報を更新する、請求項に記載の電文処理装置。
【請求項5】
前記送信先候補の評価結果に従って前記電文の送信先を決定する決定部を有する、請求項に記載の電文処理装置。
【請求項6】
前記決定部は、各送信先候補の合計点数に基づき前記電文の送信先を決定する、請求項5に記載の電文処理装置。
【請求項7】
前記決定部は更に、過去に受信した電文に入力された情報との一致度に従って前記電文の送信先を決定する、請求項6に記載の電文処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金融取引のための電文処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータネットワーキング技術の進展によって、各種情報が電文の形式によってネットワーク上でやりとりされる機会が増大している。このような背景の下、金融機関における各種業務でも電文のやりとりが増えている。例えば、外為業務では、SWIFT(Society for Worldwide Interbank Financial Telecommunication)電文、日銀電文等(以下、電文として総称する)を用いて金融機関の間でメッセージが交換されている。
【0003】
電文には複数の種類があり、電文の種類によって使われ方が異なる。また、電文内ではフィールド毎に入力されるべき内容が定義されており、外国送金においては電文内に記載されている送金人、送金銀行、受取銀行、受取人、通貨、金額等の情報に基づき、資金移動や他の金融機関への電文の送信等の業務が実施されている。一方、SWIFTでは、電文内の記載についてある程度の自由度が許容され、これにより、電文の可用性及びフレキシビリティが増大し、ユーザ利便性に寄与している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-156884号公報
【文献】特開2015-045953号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電文の1つであるMT(メッセージタイプ)103は、顧客送金として扱われる電文である。しかしながら、最終受取人が顧客宛である外国為替取引チェーンにおいて、中継銀行として当該電文を受け取る場合には、チェーンの次となる銀行へ電文を発信しなければならない。すなわち、行内顧客の口座への入金として受け取るMT103と、中継銀行として次の銀行へ転送すべきMT103とでは、行内における取扱い業務部署が異なっている。
【0006】
電文が何れの業務部署で処理されるべきか判断する際に着目するのは、最終受取銀行と口座情報である。すなわち、電文の最終受取銀行と口座情報が他行の預かり口座を示す場合、当該電文は中継銀行業務が担当し、当行顧客の口座を示す場合、顧客送金業務が担当すると判断される。これらの業務部署への振り分けは配信システムによって自動的に実行され、配信システムは電文の内容に基づき当該判定を実行している。
【0007】
しかしながら、以下のような要因のため正しい業務部署に配信できないケースがある。第1の要因として、銀行名称や住所が曖昧に記載され、人名か銀行名か判断できないケースがある。また、第2の要因として、当行の支店名が記載されているが、他行にも同じ名称の支店があり、送金先を特定できないケースがある。さらに、第3の要因として、当行顧客の口座番号と他行の預かり口座番号が重複し、送金先を特定できないケースがある。
【0008】
仮に、記載の自由度に伴って電文が誤った業務部署に振り分けられた場合、当該電文は振り分け先の業務部署において人手により確認され、正しい業務部署に再振り分けされる必要があり、事務負担がかかる。従って、電文の取扱い業務部署を正しく判定することは、銀行業務の効率化及び決済時間の短縮化につながる。
【0009】
また、従来技術によると、電文内容が所定のルールに該当するか順次チェックし、1つでもルールの条件に合致した場合、送信先を決定していた。このため、確実に業務を判定できるルールでの振り分けが基本となっていた。このため、電文全体からでなく、1つのルールに該当する入力項目が検出されただけで送信先が決定されてしまい、タイプミスなどによって誤った配信先に誤配されることがあった。さらに、該当した1つのルールによって配信先を確定するため、かなりの信頼度の確定的なルールのみが登録されることになり、確定的とは言えないまでもある程度の信頼度を有するような曖昧なルールは排除されていた。
【0010】
上述した問題点を鑑み、本発明の課題は、記載の自由度が許容された電文の振り分け精度を向上させるための電文処理技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、電文に入力された情報から前記電文の送信先候補を評価情報に基づき評価する評価部と、前記送信先候補の評価結果に従って前記電文の送信先を決定する決定部とを有する電文処理装置に関する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、記載の自由度が許容された電文を正しい電文受信者に振り分けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施例による電文処理装置の機能構成を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施例による配信先決定処理を示す図である。
図3】本発明の一実施例による配信先決定処理を示す図である。
図4】本発明の一実施例による配信先決定処理を示す図である。
図5】本発明の一実施例による評価情報学習処理を示す図である。
図6】本発明の一実施例による電文処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
【0015】
以下の実施例では、SWIFT電文、日銀電文等の金融取引用電文を処理する電文処理装置が開示される。金融取引用電文では、電文内のフィールド毎に入力されるべき内容が定義される一方、入力内容に関する具体的な記載は各ユーザに委ねられており、ユーザ毎に具体的な記載の仕方が異なりうる。本発明による電文処理装置は、電文のフィールドの入力値と対応する送信先候補の点数を示す評価情報に基づき、受信した電文の入力内容から各業務部署などの電文の送信先候補をスコアリングし、スコアリング結果に従って電文の送信先を決定する。これにより、電文内のフィールドの入力値によって当該電文が何れの業務としての特徴を有しているかを、評価情報に記録された入力値と業務と間の関連性を示す点数を加算及び減算することによって評価し、各業務のトータルの点数によって当該電文の業務としての"確からしさ"に基づき送信先を決定する。
【0016】
従来技術によると、電文内容が所定のルールに該当するか順次チェックし、1つでもルールの条件に合致した場合、送信先を決定していた。このため、確実に業務を判定できるルールでの振り分けが基本となっていた。上述したようなスコアリング方式の判定とすることによって、1つのルールによって送信先を決定するのでなく、電文全体から送信先をスコアリングするため、曖昧な記載を許容する電文の判定精度を向上させることができる。また、従来技術と比較して、確定的なルールだけでなく曖昧なルールも登録することが可能となり、また、あるフィールドに送信元のタイプミスなどがあったとしても、電文全体から送信先を判断するため、他のフィールドから送信先を特定することが可能になる。
【0017】
まず、図1を参照して、本発明の一実施例による電文処理装置を説明する。図1は、本発明の一実施例による電文処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【0018】
図1に示されるように、電文処理装置100は、評価部110及び決定部120を有する。
【0019】
評価部110は、電文に入力された情報から電文の送信先候補を評価情報に基づき評価する。ここで、評価情報は、電文の所定のフィールドの入力値と対応する送信先候補の点数とを示すものであってもよく、評価部110は、受信した電文の各フィールドの入力値と評価情報に格納されているフィールドの入力値とを比較し、一致する入力値を検出すると、評価情報に格納されている一致した入力値に対応する送信先候補の点数を当該送信先候補に対して加算又は減算する。具体的には、フィールドXに入力値Yが入力されている場合、送信先候補Aに点数Pを加算するという判定条件が評価情報に格納されている場合、受信した電文のフィールドXに入力値Yが入力されていることを検出すると、評価部110は、当該電文の送信先候補として送信先候補Aに点数Pを加算する。ここで、点数Pは正の値であってもよいし、負の値であってもよい。後者の場合、送信先候補Aの点数がPだけ減算されることになる。
【0020】
決定部120は、送信先候補の評価結果に従って電文の送信先を決定する。具体的には、評価部110が評価情報に従って電文を評価した後、決定部120は、各送信先候補の合計点数に基づき電文の送信先を決定する。典型的には、合計点数が最大となる送信先候補が送信先として決定される。
【0021】
しかしながら、本発明は、これに限定されず、例えば、最大となる送信先候補の合計点数が所定の点数未満であった場合、決定部120は、合計点数が最大となる送信先候補が決定的な送信先候補でなく、当該電文の配信先は不明であると判断し、不明な電文として管理者等に報告してもよい。あるいは、最大となる合計点数を有する送信先候補が複数存在する場合、決定部120は、優先度の高い判定条件に該当した送信先候補を送信先として選択してもよい。この場合、評価情報に登録される各判定条件には優先度が別途付与されてもよいし、単に判定条件の点数に応じた優先度が付与されてもよい。
【0022】
次に、図2~4を参照して、本発明の一実施例による電文処理を説明する。図示された電文処理では、SWIFT電文のMT103が電文処理装置100によって処理される。ここで、MT103は、中継銀行を示すField56、受取人の口座保有銀行を示すField57、受取人を示すField59、銀行間のメッセージに用いられるField70/72を含み、電文処理装置100は、上述したFieldの入力値に基づきMT103を評価し、評価結果に従ってMT103の送信先又は業務部署を決定する。しかしながら、本発明による電文はSWIFT電文(MT103)に限定されず、電文処理装置100は、SWIFT電文と同様の情報内容を保持する日銀電文(Customer Transfer)等に適用されてもよい。
【0023】
図2は、本発明の一実施例による配信先決定処理を示す図である。図2に示されるように、電文処理装置100は、送金銀行:BC銀行、依頼人:Zさん、Field59:A銀行、Field70/72のメッセージ:ADVANCE PAYMENT、から構成される電文を受信したとする。
【0024】
ステップS101において、評価部110は、評価情報に格納されたField56,57,59に関する図示された判定条件に基づき、受信した電文を評価する。すなわち、電文はField56,57がブランクであり、Field59がA銀行(他行)であるため、評価部110は、電文が判定条件2に該当すると判断し、電文の送信先候補として中継銀行業務に+80点を加算する。なお、銀行名については、図示されるような銀行情報辞書などを参照して確認されてもよい。
【0025】
ステップS102において、評価部110は、電文のField56,57,59に当行支店や当行顧客と判定できる情報が含まれているかチェックする。例えば、図示されるように、電文が当行支店の名称のみを含んでいた場合、評価部110は、電文が判定条件2に該当すると判断し、電文の送信先候補として中継銀行業務に+20点を加算すると共に、顧客送金業務に+30点を加算する。なお、顧客情報及び支店名については、図示されるような顧客情報辞書及び支店名辞書がそれぞれ参照されてもよい。
【0026】
ステップS103において、評価部110は、電文のField70/72に所定のキーワードが入力されているか判断する。すなわち、電文はField70/72に"ADVANCE PAYMENT"を含み、当該キーワードが評価情報の判定条件3に含まれているため、評価部110は、中継銀行業務に+20点を加算する。なお、キーワードについては、キーワード辞書に具体的なキーワードが登録されてもよい。ここで、図示される点数クリア及びゼロクリアとは、対応するキーワードが入力されている場合、対応する業務部署の点数がクリアされる、すなわち、0とされることを意味する。
【0027】
ステップS104において、決定部120は、ステップS101~S103において加算又は減算された各送信先候補の合計点数に基づき、電文の送信先を決定する。図示された具体例では、中継銀行業務が120点であり、顧客送金業務が30点であるため、決定部120は、当該電文の送信先として中継銀行業務を決定する。
【0028】
図3は、本発明の一実施例による配信先決定処理を示す図である。図3に示されるように、電文処理装置100は、送金銀行:BC銀行、依頼人:Zさん、Field59:ABCDEFG・・・、Field70/72のメッセージ:XXXX XXX XX、から構成される電文を受信したとする。
【0029】
ステップS201において、評価部110は、評価情報に格納されたField56,57,59に関する図示された判定条件に基づき、受信した電文を評価する。すなわち、電文はField56,57がブランクであり、Field59がABCDEFG・・・であり、ABCDEFG・・・は銀行情報辞書になく不明であるため、評価部110は、電文が判定条件10に該当すると判断し、電文の送信先候補として中継銀行業務に+10点を加算し、顧客送金業務に+10点を加算する。
【0030】
ステップS202において、評価部110は、電文のField56,57,59に当行支店や当行顧客と判定できる情報が含まれているかチェックする。例えば、図示されるように、電文が当行支店の名称のみを含んでいた場合、評価部110は、電文が判定条件2に該当すると判断し、電文の送信先候補として中継銀行業務に+20点を加算すると共に、顧客送金業務に+30点を加算する。
【0031】
ステップS203において、評価部110は、電文のField70/72に所定のキーワードが入力されているか判断する。すなわち、電文はField70/72にXXXX XXX XXを含み、当該キーワードが評価情報の判定条件10に含まれているため、評価部110は、中継銀行業務の点数をクリアし、顧客送金業務に+90点を加算する。
【0032】
ステップS204において、決定部120は、ステップS201~S203において加算又は減算された各送信先候補の合計点数に基づき、電文の送信先を決定する。図示された具体例では、中継銀行業務が0点であり、顧客送金業務が130点であるため、決定部120は、当該電文の送信先として顧客送金業務を決定する。
【0033】
図4は、本発明の一実施例による配信先決定処理を示す図である。図示された実施例では、電文処理装置100は、送金銀行:BC銀行、依頼人:Zさん、受取人:B株式会社、Field70/72のメッセージ:C係宛、から構成される電文を受信し、図2及び3を参照して説明した評価情報の何れの判定条件にも当該電文が該当しなかったとする。この場合、図4を参照して説明するように、決定部120は更に、過去に受信した電文に入力された情報との一致度に従って電文の送信先を決定してもよい。
【0034】
ステップS301において、評価部110は、受信した電文が図示される評価情報の何れの判定条件にも該当せず、判定条件に基づく送信先候補のスコアリングが可能でなく、評価結果を出力できないと判断する。
【0035】
ステップS302において、決定部120は、過去に受信した電文とマッチングし、所定数以上のFieldの入力値が一致していた場合、当該過去の受信電文の送信先を当該電文の送信先として決定する。図示された具体例では、過去電文管理情報に送金銀行:BC銀行、依頼人:Dさん及び受取人:B株式会社、から構成される電文がC係に配信されたという記録が格納されており、受信電文と送金銀行、受取人及びField70/72のメッセージが一致し、所定数が3以上として設定されている場合、決定部120は、当該電文を過去電文と同じ送信先に送信することを決定してもよい。なお、所定数以上一致した入力値に対応する過去電文の送信先が複数存在する場合、一致した入力値の項目数が最大となる過去電文の送信先が選択されてもよい。
【0036】
また、電文処理装置100により誤って送信された電文については、過去電文管理情報に誤送を示すフラグを付けると共に、正しい送信先を記録してもよい。これにより、過去電文管理情報の精度を向上させることができる。
【0037】
次に、図5を参照して、本発明の一実施例による評価情報の学習処理を説明する。図5は、本発明の一実施例による評価情報学習処理を示す図である。図示された実施例では、評価部110は、所定の回数以上受信した電文によって評価情報を更新する。すなわち、所定の回数以上受信した電文が評価情報の何れの判定条件にも該当しなかった場合、評価部110は、当該電文と対応する送信先とに基づき新たな判定条件を生成し、生成した判定条件を評価情報に加えてもよい。
【0038】
ステップS401において、評価部110は、受信した電文が図示される評価情報の何れの判定条件にも該当せず、判定条件に基づく送信先候補のスコアリングが可能でなく、評価結果を出力できないと判断する。
【0039】
ステップS402において、決定部120は、過去に受信した電文とマッチングし、所定数以上のFieldの入力値が一致していた場合、当該過去の受信電文の送信先を当該電文の送信先として決定する。さらに、決定部120が所定の参照回数以上当該過去電文を参照して送信先を決定すると、評価部110は、当該過去電文に基づき新たな判定条件を生成し、生成した判定条件を評価情報に追加する。具体的には、図示された実施例では、過去電文の参照された入力値である送金銀行:BC銀行、受取人:B株式会社及びField70/72:C係宛を判定条件とし、C係に+X点とする判定結果を生成し、評価情報に追加してもよい。
【0040】
なお、生成時には、点数Xは所定の初期値に設定され、その後、当該判定条件が利用され、判定結果が正しい送信先を示す毎に、当該点数Xは増加されてもよい。他方、当該判定条件が利用され、判定結果が誤った送信先を示す毎に、当該点数Xは減少されると共に、正しい送信先(例えば、B係)の点数を増加させてもよい。このようにして、判定条件及び判定結果は、送信先の正否結果に従って更新されてもよい。
【0041】
なお、電文処理装置100は、典型的には、サーバにより実現され、例えば、図6に示されるようなハードウェア構成を有してもよい。すなわち、電文処理装置100は、バスBを介し相互接続されるドライブ装置101、補助記憶装置102、メモリ装置103、CPU(Central Processing Unit)104、インタフェース装置105及び通信装置106を有する。
【0042】
電文処理装置100における後述される各種機能及び処理を実現するプログラムを含む各種コンピュータプログラムは、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などの記録媒体107によって提供されてもよい。プログラムを記憶した記録媒体107がドライブ装置101にセットされると、プログラムが記録媒体107からドライブ装置101を介して補助記憶装置102にインストールされる。但し、プログラムのインストールは必ずしも記録媒体107により行う必要はなく、ネットワークなどを介し何れかの外部装置からダウンロードするようにしてもよい。補助記憶装置102は、インストールされたプログラムを格納すると共に、必要なファイルやデータなどを格納する。メモリ装置103は、プログラムの起動指示があった場合に、補助記憶装置102からプログラムやデータを読み出して格納する。プロセッサとして機能するCPU104は、メモリ装置103に格納されたプログラムやプログラムを実行するのに必要なパラメータなどの各種データに従って、電文処理装置100の各種機能及び処理を実行する。インタフェース装置105は、ネットワーク又は外部装置に接続するための通信インタフェースとして用いられる。通信装置106は、端末や外部装置と通信するための各種通信処理を実行する。しかしながら、電文処理装置100は、上述したハードウェア構成に限定されるものでなく、他の何れか適切なハードウェア構成により実現されてもよい。
【0043】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は上述した特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0044】
100 電文処理装置
110 評価部
120 決定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6