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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-09
(45)【発行日】2022-11-17
(54)【発明の名称】レジスタ
(51)【国際特許分類】
   B60H 1/34 20060101AFI20221110BHJP
   F24F 13/15 20060101ALI20221110BHJP
【FI】
B60H1/34 611B
F24F13/15 B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019031950
(22)【出願日】2019-02-25
(65)【公開番号】P2020132085
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-12-17
(73)【特許権者】
【識別番号】308016242
【氏名又は名称】豊和化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100076473
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 昭夫
(74)【代理人】
【識別番号】100112900
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 路子
(74)【代理人】
【識別番号】100136995
【弁理士】
【氏名又は名称】上田 千織
(74)【代理人】
【識別番号】100163164
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 敏之
(72)【発明者】
【氏名】武藤 寛明
(72)【発明者】
【氏名】奥野 勝章
【審査官】安島 智也
(56)【参考文献】
【文献】特開昭63-220036(JP,A)
【文献】特開2015-067053(JP,A)
【文献】特開2015-101314(JP,A)
【文献】特開2015-193298(JP,A)
【文献】実開平04-001359(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60H 1/00 - 3/06
F24F 13/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上流部に空気の導入口を設け、下流部を開口した筒状のリテーナと、
該リテーナ内に配置され、複数の後フィンを縦方向に、回動可能に並設した後フィン組付体と、
該後フィン組付体の下流側に装着され、該後フィンと直交する前フィンが横方向に、回動可能に設けられた前フィン組付体と、
該前フィン組付体を前面から覆って該リテーナの下流部近傍に嵌着され、空気吹出口を有するベゼルと、
を備えたレジスタであって、
該前フィン組付体には、該前フィンの支軸を両側で軸支する支持部材が両側に設けられ、該後フィン組付体には、該後フィンの支軸を上下で軸支する軸受部材が上部と下部に設けられ、
該リテーナの前部には、該後フィン組付体の該軸受部材を嵌め込む横嵌合凹部が上下に設けられ、
該ベゼルには、該リテーナの前部を覆う筒部が設けられ、該前フィン組付体の該支持部材は、該筒部の内側の両側に挿入され、
該リテーナの該前部の横幅より長い前フィンを有した前フィン組付体及び異形の空気吹出口を有したベゼルが、該リテーナの前部に組み付く場合、該前フィン組付体の該支持部材には、下流方向に向けて開く拡幅壁部が設けられ、該ベゼルの該筒部が該拡幅壁部を覆って嵌着されることを特徴とするレジスタ。
【請求項2】
前記リテーナの前記横嵌合凹部内に、係止穴が設けられ、前記後フィン組付体の該軸受部材に、係止爪が突設され、該横嵌合凹部内で該軸受部材の該係止爪が該係止穴に係止されることを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
【請求項3】
前記後フィン組付体の該軸受部材に、前記横嵌合凹部から前面に露出する垂直取付面が設けられ、前記ベゼルの内側に、当接面を有する段差部が設けられ、該当接面が、該後フィン組付体の該軸受部材の該垂直取付面に当接することを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
【請求項4】
前記後フィン組付体の前記後フィンは、回動端まで閉方向に回動したとき、前記リテーナ内の通風を遮断する形状に形成されたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
【請求項5】
前記リテーナの上部と下部に、係止部が設けられ、前記ベゼルの前記筒部の上部と下部に、該係止部に係止される被係止部が突設されたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
【請求項6】
前記ベゼルの前記筒部内の両側縁部に、嵌合溝が前後方向に設けられ、前記前フィン組付体の前記支持部材の上下に設けた上下係合リブが、該嵌合溝と係合することを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
【請求項7】
前記前フィン組付体の前記支持部材の外面に、複数の係合凸部が設けられ、前記ベゼルの側壁に、該係合凸部が係合するスリットと係合穴が設けられたことを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車室内の換気や空調の空気吹出に使用されるレジスタに関し、特に、クロスフィン型の前可動ルーバ及び後可動ルーバを備え、正面形状の異なる複数種のレジスタを、共通部品を用いて低コストでの製造を可能としたレジスタに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車用の空調用レジスタとして、風向等を調整するためにベゼル及びリテーナ内の通風路内に、前可動ルーバ及び後可動ルーバが各フィンを直交するように配設され、前可動ルーバを前面から覆うように、レジスタ前面にベゼルを嵌着した構造の、所謂クロスフィンタイプのレジスタが知られている。
【0003】
自動車の室内に装着されるレジスタは、自動車の車種ごとに相違したデザインで設計されることが多く、特に意匠性の高い吹出口を有するレジスタの正面形状は、自動車の車種ごとに相違したデザインで設計され、製造される。このため、レジスタを製造する場合、多くの車種ごとに、レジスタの専用部品を設計し、専用の成形型を製作するため、製造コストが増大する課題があった。
【0004】
そこで、従来、下記特許文献1により、リテーナと後可動ルーバを共通部品とし、吹出口を含むベゼルの形状が相違する場合、中間リテーナを介して、ベゼルを前可動ルーバとともに、リテーナの前部に取り付けるように構成したレジスタが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特許第6048356号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、このレジスタは、ベゼルの後部の形状が、リテーナの前部の形状と相違する場合、必然的に中間リテーナを介して、前可動ルーバを含むベゼルを、リテーナの前部に装着することになる。このため、中間リテーナを設計するための設計工数、中間リテーナの成形型の製作コストが余計にかかり、部品点数の増大により、必ずしも製造コストの削減にならない場合があった。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、正面形状が異なる複数タイプのレジスタを、より低コストで製造することができるレジスタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明のレジスタは、
上流部に空気の導入口を設け、下流部を開口した筒状のリテーナと、
該リテーナ内に配置され、複数の後フィンを縦方向に、回動可能に並設した後フィン組付体と、
該後フィン組付体の下流側に装着され、該後フィンと直交する前フィンが横方向に、回動可能に設けられた前フィン組付体と、
該前フィン組付体を前面から覆って該リテーナの下流部近傍に嵌着され、空気吹出口を有するベゼルと、
を備えたレジスタであって、
該前フィン組付体には、該前フィンの支軸を両側で軸支する支持部材が両側に設けられ、該後フィン組付体には、該後フィンの支軸を上下で軸支する軸受部材が上部と下部に設けられ、
該リテーナの前部には、該後フィン組付体の該軸受部材を嵌め込む横嵌合凹部が上下に設けられ、
該ベゼルには、該リテーナの前部を覆う筒部が設けられ、該前フィン組付体の該支持部材は、該筒部の内側の両側に挿入され、
該リテーナの該前部の横幅より長い前フィンを有した前フィン組付体及び異形の空気吹出口を有したベゼルが、該リテーナの前部に組み付く場合、該前フィン組付体の該支持部材には、下流方向に向けて開く拡幅壁部が設けられ、該ベゼルの該筒部が該拡幅壁部を覆って嵌着されることを特徴とする。
【0009】
なお、上記前または前部は、レジスタの正面側であって通風路の下流側(下流部)を意味し、上記後または後部は、レジスタの背面側であって通風路の上流側(上流部)を意味する。
【0010】
この発明のレジスタでは、リテーナと後フィン組付体が共通部品として製造され、ベゼルと前フィン組付体は、車種に応じた各種形状に形成され、正面形状の異なる各種レジスタを製造する場合、リテーナと後フィン組付体用の成形型は共用することができ、成形型の設計費や製造費を削減し、低コストで製造することができる。
【0011】
また、リテーナと後フィン組付体が共通部品として使用され、リテーナの前部の横幅より長い前フィンを有した前フィン組付体及び空気吹出口を持った、各種形状のベゼルが、前フィン組付体を覆った状態で、リテーナの前部に組み付けられ、前フィン組付体の支持部材には、下流方向に向けて開く拡幅壁部が設けられるので、共通部品のリテーナと後フィン組付体を用いて設計された吹出流量、圧力損失等の送風性能を、各種形状のレジスタにおいて低下させることなく、そのまま保持することができる。
【0012】
また、従来のような、中間リテーナを、リテーナの下流部とベゼルとの間に装着しないため、レジスタの前後方向の寸法が増大せず、レジスタのコンパクト化を図ることができ、中間リテーナの成形型の製作費や中間リテーナ自体の製造を不要として製造コスト削減することができる。
【0013】
ここで、上記リテーナの横嵌合凹部内に、係止穴が設けられ、上記後フィン組付体の該軸受部材に、係止爪が突設され、該横嵌合凹部内で該軸受部材の該係止爪が該係止穴に係止される構造とすることができる。これによれば、組み付け時、後フィン組付体の上下の軸受部材を、リテーナの前部内の定位置に、ガタツキなく簡単に嵌着することができる。
【0014】
またここで、上記後フィン組付体の該軸受部材に、上記横嵌合凹部から前面に露出する垂直取付面が設けられ、上記ベゼルの内側に、当接面を有する段差部が設けられ、該当接面が、該後フィン組付体の該軸受部材の該垂直取付面に当接するように構成することができる。これによれば、ベゼルの空気吹出口の縦幅が多少変更されたレジスタであっても、リテーナの部分で設計された吹出流量、圧力損失等の送風性能を保持することができ、ベゼルの形状変更に対応することができる。
【0015】
またここで、上記後フィン組付体の後フィンは、回動端まで閉方向に回動したとき、リテーナ内の通風を遮断する形状に形成することができる。これによれば、後フィンの上流側にダンパプレート機構を設ける必要がなく、ダンパプレート機構のための部品を削減することができ、且つレジスタの前後方向の長さを短くし、コンパクト化することができる。
【0016】
またここで、上記リテーナの上部と下部に、係止部を設け、上記ベゼルの筒部の上部と下部に、係止部に係止される被係止部を突設することが好ましい。これによれば、組み付け時、リテーナの前部にベゼルを被せるように嵌着する際、係止部と被係止部を係止させ、ガタツキなく簡単に組み付けることができる。
【0017】
またここで、上記ベゼル筒部内の両側縁部に、嵌合溝が前後方向に設けられ、上記前フィン組付体の支持部材の上下に設けた上下係合リブが、該嵌合溝と係合する構造とすることが好ましい。これによれば、ベゼルと前フィン組付体を組み付ける場合、ベゼルの筒部の係合溝に、前フィン組付体の支持部材の上下係合リブを係合させて嵌め合わせ、ガタツキなく簡単に組み付けることができる。
【0018】
またここで、上記前フィン組付体の支持部材の外面に、複数の係合凸部が設けられ、上記ベゼルの側壁には、係合凸部が係合するスリットと係合穴を、設けることができる。これによれば、ベゼル内側の定位置に、前フィン組付体を正確に、且つ簡単に組み付けることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明のレジスタによれば、リテーナと後フィン組付体を共通部品として製造し、ベゼルの形状が異なる複数タイプのレジスタを、より低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の第1実施形態を示すレジスタの正面図である。
図2】Aは同レジスタの左側面図、Bは平面図である。
図3】同レジスタの斜視図である。
図4】同レジスタの分解斜視図である。
図5図1のV-V断面図である。
図6図1のVI-VI断面図である。
図7】Aは図1のVII-VII断面図、Bは図2BのIV-IV断面図である。
図8】リテーナに後フィン組付体を組み付けた状態の斜視図である。
図9】リテーナの斜視図である。
図10】後フィン組付体の斜視図である。
図11】リテーナに後フィン組付体を組み付けた状態の平面図である。
図12】後フィン組付体の背面側から見た斜視図である。
図13】ベゼル内に前フィン組付体を組み付けた状態の背面側から見た斜視図である。
図14】Aは前フィン組付体の斜視図、Bは背面側から見たその斜視図である。
図15】Aは背面側から見たベゼルの斜視図、Bは背面側の逆側から見たベゼルの斜視図である。
図16】Aはベゼルの正面図、Bは同背面図、Cは同平面図である。
図17】後フィンを右に振ったときのV-V断面図である。
図18】後フィンを回動端まで回動させ、通風をシャットしたときのV-V断面図である。
図19】前フィンを上に振ったときのVII-VII断面図である。
図20】第2実施形態のレジスタの正面図である。
図21】同レジスタの左側面図である。
図22】同レジスタの平面図である。
図23】同レジスタの斜視図である。
図24】同レジスタの分解斜視図である。
図25】Aは右側から見た前フィン組付体の斜視図、Bは左側から見た斜視図である。
図26】Aは右側の支持部材の正面図、Bは同支持部材の平面図、Cは同支持部材の斜視図である。
図27】ベゼルの斜視図である。
図28】Aはベゼルの後方左側から見た斜視図、Bは右側から見た斜視図である。
図29】Aは図20のA-A断面図、BはそのB-B断面図である。
図30】後フィン組付体を設けたリテーナに、前フィン組付体を有するベゼルを嵌着する際の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1図19は標準構成となる、第1実施形態のレジスタを示している。図4図9に示すように、レジスタの基部を形成するリテーナ1は、筒状(ダクト状)に形成され、後部上流部に空気の導入口12を有し、前部下流部を開口し、内部に通風路11が設けられる。なお、この明細書で、前または前部は、レジスタの正面側または通風路11の下流側であり、後または後部は、レジスタの背面側または通風路11の上流側である。
【0022】
図8図9に示すように、リテーナ1内に、後フィン組付体2が前方から組み付けられる。そのために、リテーナ1内の前上部と前下部に、後フィン組付体2の上下の軸受部材22を、密に嵌入可能に、横嵌合凹部15が形成される。一方、リテーナ1の前部両側には、前フィン組付体3の両側の支持部材32を嵌入するために、縦嵌合凹部14が両側縦方向に形成される。
【0023】
縦嵌合凹部14の縁部に、縦係合リブ13が前部に突き出して形成され、図6のように、リテーナ1の前部に、前フィン組付体3を有するベゼル4を組み付けたとき、前フィン組付体3の左右に設けた支持部材32の後係合リブ37が、縦係合リブ13の外側に嵌合する。これにより、前フィン組付体3及びベゼル4の筒部41は、リテーナ1の前部に、隙間なく密に嵌着される。
【0024】
横嵌合凹部15から一段内側の部分に、係止穴16が後方に向かって形成され、図10のように、後フィン組付体2の上下の軸受部材22には、各々1対の係止爪24が、係止穴16に係止可能に形成される。さらに、リテーナ1の外側面の上部と下部に、各々1対の係止部17が形成され、ベゼル4が、リテーナ1の前部を覆って前方から嵌着されるとき、ベゼル4の被係止部46が係止部17内に嵌入して係止される。
【0025】
図10,12に示すように、リテーナ1内に前方から組み付けられる、後フィン組付体2は、水平横方向に配設した上下の軸受部材22間に、例えば5枚の後フィン21を縦方向に、左右に間隔をあけて並設し、各後フィン21を左右方向に回動可能に軸支して構成される。各後フィン21の上部と下部に、支軸25が突設され、これらの支軸25が、上部と下部の軸受部材22に設けた軸受孔22aに嵌入され、5枚の後フィン21は回動可能に軸支される。
【0026】
図10に示す如く、軸受部材22の正面側に、垂直取付面23が横方向に沿って形成され、リテーナ1の横嵌合凹部15内に嵌着された状態で、垂直取付面23は正面に露出する。図7に示す如く、リテーナ1の前部にベゼル4が嵌合されたとき、ベゼル4内の筒部41の上下に設けた段差部42の当接面42aが、この垂直取付面23に当接して組み付けられる。これにより、ベゼル4の縦幅に多少に変更があっても、また、寸法のばらつきに対応し、リテーナ1とベゼル4の嵌合を密にして、接合部における空気漏れを最少にしている。
【0027】
後フィン組付体2は、各後フィン21の上後部に連結軸27が突設され、1本のリンクバー26がこれらの連結軸27に連結され、これにより、全ての後フィン21は、同期して左右に回動する。中央の後フィン21の前部に、扇形歯部28が取り付けられ、前フィン組付体3の前フィン31上の操作ノブ5に設けたラック部7(図13)が扇形歯部28と噛合し、操作ノブ5の左右への摺動操作により、後フィン21は左右に回動する。
【0028】
また、後フィン組付体2は、図18に示すように、操作ノブ5を左方向に摺動端まで摺動させたとき、隣接する全ての後フィン21が相互に重合状態となり、通風路11を全閉状態とするように、形成される。リテーナ1内の側壁には、全閉時に、両端の後フィン21が当接する箇所が設けられ、シャット時の通風路11からの空気漏れを最少としている。
【0029】
図10に示すように、後フィン組付体2の上下の軸受部材22には。後方に向けて2対の係止爪24が突設され、係止爪24は、リテーナ1内の前部に設けた係止穴16(図9)に係止可能である。これにより、リテーナ1内の前部に、後フィン組付体2を嵌入したとき、2対の係止爪24が各々、係止穴16に係止され、リテーナ1内の前部で、後フィン組付体2が、図8のように、定位置に嵌着される。上下の軸受部材22間に複数の後フィン21を、回動可能に軸支してなる図10、12の後フィン組付体2は、所定の成形型で、合成樹脂により射出成形されるが、当該成形型内に型内組付機構を設け、各部材の成形時に自動的に型内組み付けを行うことができる。
【0030】
図4に示すように、前フィン組付体3はベゼル4内に組み付けられ、前フィン組付体3を設けたベゼル4は、図13に示すように、ベゼル4内に前フィン組付体3が組み付けられる。前フィン組付体3は、図14に示すように、両側に縦に配置された板状の支持部材32間に、例えば3枚の前フィン31を、水平横方向に、上下に間隔をおいて平行に配設して構成される。各前フィン31の両側端部に支軸35が突設され、各支軸35は支持部材32に設けた軸受孔32cに各々嵌入され軸支される。各前フィン31の後側部に、連結軸39が設けられ、1本のリンクバー36がそれらの連結軸39間に連結される。これにより、3枚の前フィン31は、同期して支軸35を軸に、上下に回動する。
【0031】
図14に示すように、板状の支持部材32の上下の縁部に、上下係合リブ38が前後方向に平行に突設され、支持部材32の後縁部には、後係合リブ37が縦方向に突設される。前フィン組付体3の支持部材32は、ベゼル4内に挿入された状態で、ベゼル4とともにリテーナ1の前部に嵌着され、そのとき、図5,6に示すように、後係合リブ37がリテーナ1の縦係合リブ13の外側に、密に嵌め込まれるようになっている。
【0032】
また、このとき、支持部材32の上下係合リブ38は、ベゼル4内の上下両側に設けた嵌合溝43に、図7Bに示す如く、密に嵌入される。これにより、前フィン組付体3をベゼル4内に後部から挿入して嵌め込む際の作業性を良くし、リテーナ1の前部にベゼル4及び前フィン組付体3を組み付ける際の作業性を良好にし、ベゼル4内の支持部材32とリテーナ1間の隙間を最少とし、空気漏れを防止している。
【0033】
図14に示すように、前フィン組付体3の中央の前フィン31に、操作ノブ5が左右に摺動可能に外嵌され、操作ノブ5の後部に、ラック部7が設けられる。これにより、ベゼル4が前フィン組付体3とともにリテーナ1の前部に嵌め込まれたとき、図5のように、ラック部7が後フィン21側の扇形歯部28と噛合し、操作ノブ5の左右への摺動を、後フィン21に伝達するように、組み付けられる。
【0034】
前フィン組付体3の前フィン31と後フィン組付体2の後フィン21とは、相互に直交する方向に配置され、クロスフィンタイプのレジスタが構成される。前フィン31に装着した操作ノブ5を上下に操作して、図19に示す如く、送風方向を上下に調整し、操作ノブ5を左右に摺動操作して、図17のように、送風方向を左右に調整し、操作ノブ5を左摺動端まで摺動したとき、図18のように、送風をシャットする。
【0035】
図15,16に示すように、ベゼル4は、長方形の空気吹出口6を、正面に開口形成し、正面部から後部を覆うように、筒状の筒部41を後方に向けて設けて構成される。ベゼル4の筒部41の上部に上壁が形成され、その下部に下壁が形成され、筒部41の左右に側壁が形成される。図7に示すように、前フィン組付体3を内側に組み込んだベゼル4は、組み付け時、リテーナ1の前部を覆って嵌め込まれる。
【0036】
このとき、リテーナ1の前部の横嵌合凹部15に嵌め込んだ軸受部材22を、ベゼル4の内側に、密に嵌入させるために、当接面42aを有する段差部42が、ベゼル4の内側の上部と下部に、水平横方向に沿って形成される。これにより、図15に示すように、リテーナ1の前部にベゼル4を嵌め込んだとき、軸受部材22の正面の垂直取付面23が、当接面42aに当接する。ある程度の面積を有した、リテーナ1側の垂直取付面23と当接面42aが、相互に面で当接して嵌合されるため、ベゼル4の縦幅の多少の変更や寸法のばらつきがあっても、リテーナ1の前部とベゼル4との嵌合を、ガタツキなく密に行うことができる。また、ベゼル4の筒部41の断面形状は、後部内側寸法が前部寸法に比べ僅かに大きく形成され、ベゼル4の筒部41をリテーナ1の前部に、前方から簡単に組み付けることができる。
【0037】
また、図15に示す如く、ベゼル4の筒部41の両側壁に、係合穴44とスリット45が形成され、前フィン組付体3の両側の支持部材32には、図14に示すように、スリット45に係合する係合凸部32aと、係合穴44に係合する係合凸部32bが突設される。図13に示すように、前フィン組付体3をベゼル4内に、その後方から挿入したとき、前フィン組付体3の両側の支持部材32が、ベゼル4内の側壁の上部と下部に設けた嵌合溝43に嵌入され、定位置で、スリット45に係合凸部32aが係合し、係合穴44に係合凸部32bが係合するようになっている。これにより、前フィン組付体3の両側の支持部材32は、ベゼル4の筒部41内の定位置に、ガタツキなく簡単に組み付けられる。
【0038】
さらに、図15,16に示すように、ベゼル4の筒部41の後上部、後下部に、2対の被係止部46が後方に向けて突設される。これら2対の被係止部46は、ベゼル4の筒部41がリテーナ1の前部を覆って嵌め込まれる際、リテーナ1の上下に設けた係止部17に係止される。
【0039】
上記構成の標準構造のレジスタを組み立てる場合、先ず、後フィン組付体2及び前フィン組付体3を組み立てる。後フィン組付体2は、図10のように、縦に並設した5枚の後フィン21の上部と下部の支軸25を、上下の軸受部材22の軸受孔22aに嵌合させて組み付け、その後フィン組付体2を、図4に示すように、リテーナ1内の前部に、嵌め込む。
【0040】
リンクバー26及び扇形歯部28は、予め後フィン21に対し装着される。後フィン組付体2は、上下の軸受部材22がリテーナ1内の前部の横嵌合凹部15内に嵌入され、最後に軸受部材22の後部の係止爪24が、リテーナ1内の係止穴16に係止され、上下の軸受部材22が図8のように、横嵌合凹部15内の定位置に嵌着され、後フィン組付体2がリテーナ1内に装着される。なお、製造時、後フィン組付体2の後フィン21及び軸受部材22は、それらの部材を合成樹脂の射出成形により成形する際、型内組付機構により、型内で自動的に組み立てることができる。
【0041】
後フィン組付体2を前部に取り付けたリテーナ1は、基本ユニットとなる部分であり、ベゼル及び前フィンの寸法が、図13に示すベゼル4及び前フィン組付体3から、別の形状に変更になった場合でも、共通部品として、使用される。
【0042】
次に、図13のようにベゼル4内に、前フィン組付体3を組み付ける。前フィン組付体3は、図14に示す如く、水平横方向に平行に配置した、3枚の前フィン31の左右の支軸35を、左右の支持部材32の軸受孔32cに嵌合させて組み付け、その前フィン組付体3を、ベゼル4内にその後部から挿入する。なお、操作ノブ5及びリンクバー36は前フィン31に対し予め取り付けられる。
【0043】
前フィン組付体3をベゼル4内に組み付ける場合、両側の支持部材32を、ベゼル4の筒部41内の側壁の沿った嵌合溝43に、支持部材32の上下係合リブ38を後部からはめ込みながら、挿入する。このとき、両側の支持部材32は、ベゼル4の筒部41内の側壁に沿った、所定の位置まで進み、支持部材32を所定位置まで挿入したとき、支持部材32の外側面に突設した係合凸部32aがスリット45に係止され、且つ係合凸部32bが係合穴44に係止され、支持部材32を含む前フィン組付体3はベゼル4内の定位置に嵌着される。
【0044】
次に、前フィン組付体3を内部に取り付けたベゼル4を、リテーナ1の前部に嵌着する。このとき、ベゼル4は、その筒部41の後部が、リテーナ1の前部を覆うように、嵌め込まれ、所定位置まで、嵌め込まれると、筒部41の上部と下部の被係止部46が、リテーナ1の上部と下部の係止部17に係止され、嵌着される。
【0045】
このとき、図6に示すように、ベゼル4内の前フィン組付体3における、両側の支持部材32に設けた後係合リブ37が、リテーナ1の縦係合リブ13の外側に嵌合し、且つ図7のように、ベゼル4内の上下の当接面42aが、リテーナ1の前部の横嵌合凹部15に設けた後フィン組付体2における、上下の軸受部材22の垂直取付面23に当接し、被係止部46がリテーナ1側の係止部17に係止され、嵌着状態となって、レジスタの組み立てが完了する。このように、上記構成のレジスタは、作業性よく簡単に組み立てることができる。
【0046】
次に、上記構成のレジスタの動作を説明する。操作ノブ5を例えば上に傾動させると、図19のように、前フィン31が支軸35を中心に上側に回動し、送風方向が上方に向けて送風される。このとき、操作ノブ5の後部のラック部7は、操作ノブ5の回動を許容して扇形歯部28との噛合をずらしながら傾動する。
【0047】
一方、操作ノブ5を前フィン31上で例えば右側に摺動操作すると、図17のように、操作ノブ5及びラック部7が右側に移動し、後フィン21がその支軸25を中心に右に回動し、送風方向が右側に調整される。一方、操作ノブ5を左側に摺動端まで摺動操作すると、図18に示すように、後フィン21が右側に回動端まで回動し、それにより、隣接する後フィン21が相互に重合し、通風路11が全閉状態となり、送風は停止される。
【0048】
図20図29は、第2実施形態のレジスタを示している。この第2実施形態のレジスタは、上記第1実施形態のレジスタにおけるリテーナ1と後フィン組付体2を、基本ユニットとしてそのまま使用する構造であり、製造時、リテーナ1と後フィン組付体2はレジスタの共通部品として使用される。共通部品として使用されるリテーナ1と後フィン組付体2については、上記説明と同じ符号を図に付して、その説明は省略する。
【0049】
第2実施形態のレジスタは、図24に示すように、基本ユニットの後フィン組付体2を有したリテーナ1の前部に、異形の空気吹出口406を有するベゼル400と前フィン組付体403が組み付けられる。前フィン組付体403は、上記と同様、ベゼル400内に組み付けられ、前フィン組付体403を組み付けたベゼル400は、その筒部441がリテーナ1の前部を覆って組み付けられる。
【0050】
前フィン組付体403は、図25に示すように、縦に配置された左側の支持部材432と右側の支持部材410間に、例えば3枚の前フィン430を、水平横方向に、上下に間隔をおいて平行に配設して構成される。各前フィン430の両側端部に支軸435が突設され、各支軸435は、板状の支持部材432と異形の支持部材410に設けた軸受孔に、各々嵌入され軸支される。
【0051】
中央の前フィン430は上下の前フィン430に比して長く右側に延長して形成される。右側の支持部材410には、下流方向に向けて開くように拡幅する拡幅壁部414が設けられ、その拡幅壁部414に3個の軸受孔が設けられ、3枚の前フィンの右側の支軸435が各孔に嵌入されて軸支される。
【0052】
中央の前フィン430上には、ラック部7を後部に設けた操作ノブ5が、左右に摺動可能に外嵌される。ラック部7は図29のように、後フィン21の扇形歯部28と噛合する。各前フィン430の後側部に、連結軸が設けられ、1本のリンクバー436がそれらの連結軸間に連結される。これにより、操作ノブ5を上下に傾動操作したとき、3枚の前フィン430は、同期して支軸435を軸に、上下に回動する。
【0053】
図25に示すように、左側の支持部材432は板状に形成され、支持部材432の上下の縁部に、上下係合リブ438が前後方向に平行に突設され、支持部材432の後縁部には、後係合部437が縦方向に形成される。
【0054】
一方、右側の支持部材410は、前方に向けて拡幅する形状の拡幅壁部414を有した異形形状に形成される。拡幅壁部414の前縁部は、略鉛直面内に形成され、正面形状が湾曲して形成される。前縁部には、前縁リブ417が縁部に沿って形成される。
【0055】
この前縁リブ417は、図26Bに示すように、平面視では垂直面内に位置し、正面視ではベゼル400の膨出壁部443の内側縁部と同じ形状に形成される。これにより、ベゼル400内に前フィン組付体403を組み付けたとき、支持部材410の前縁リブ417が、ベゼル400の膨出壁部443の内側縁部に当接し、密に嵌着されるようになっている。
【0056】
さらに、図26に示す如く、異形の支持部材410の上部と下部に、水平部411、412が形成され、水平部411上及び水平部412の下面に、上下係合リブ419が前後方向に平行に突設される。これにより、ベゼル400内に前フィン組付体403を組み付けたとき、支持部材410の上下係合リブ419がベゼル400内の膨出壁部443の上下に設けた嵌合溝446に嵌合し、適正な位置にガタツキなく支持部材410を組み付けることができる。
【0057】
また、異形の支持部材410の背面側後部には、後係合部418が縦方向に鉛直に形成され、この後係合部418は、ベゼル400と前フィン組付体403をリテーナ1の前部に嵌着する際、リテーナ1の前縁部の縦係合リブ13に接合され、嵌合される。
【0058】
図26に示すように、この異形の支持部材410には、ベゼル400の膨出壁部443の背面側をカバーするために、後板部415が設けられ、その後板部415の内側に中央支持凸部416が形成され、中央支持凸部416上に係合凸部416aは設けられる。この係合凸部416aは、嵌着時、ベゼル400の膨出壁部443のスリット449に嵌合する。
【0059】
上記のように、前フィン組付体403の左側の支持部材432は、板状に形成され、ベゼル400内に挿入された状態で、ベゼル400とともにリテーナ1の前部に嵌着され、そのとき、後係合部437がリテーナ1の縦係合リブ13の外側に、密に嵌め込まれる。また、このとき、支持部材432の上下に設けた上下係合リブ438は、ベゼル400内の上下両側に設けた嵌合溝446に、密に嵌入される。これにより、前フィン組付体403をベゼル400内に後部からガタツキなく挿入して、嵌め込む際の作業性を良くすることができる。また、リテーナ1の前部に、ベゼル400及び前フィン組付体403を組み付ける際の作業性も良好にし、ベゼル400内の支持部材432,410とリテーナ1間の隙間を最少としている。
【0060】
次に、ベゼル400と前フィン組付体403の組み立てを説明すると、図24のようにベゼル400内に、前フィン組付体403を組み付ける。前フィン組付体403は、水平横方向に平行に配置した、3枚の前フィン430の左右の支軸435を、左右の支持部材432と異形の支持部材410の軸受孔に、各々嵌合させて組み付け、その前フィン組付体403を、ベゼル400内にその後部から挿入する。なお、操作ノブ5及びリンクバー436は前フィン430に対し予め取り付けられる。
【0061】
前フィン組付体403をベゼル400内に組み付ける場合、板状の支持部材432を、ベゼル400の筒部441内の一方の側壁の沿った嵌合溝446に、支持部材432の上下係合リブ438を後部からはめ込み、異形の支持部材410は、他方の側壁に沿った嵌合溝444に、支持部材410の上下係合リブ419を後部からはめ込み挿入する。このとき、左側の支持部材432は、ベゼル400の筒部441内の側壁に沿った、所定の位置まで進み、所定位置まで挿入したとき、支持部材432の外側面に突設した係合凸部432aがスリット449に係止され、且つ係合凸部432bが係合穴448に係止される。同様に、異形の支持部材410は、膨出壁部443に沿った嵌合溝444に、上下係合リブ419を係合して進み、所定の位置で、係合凸部416aがスリット449に係合し、且つ係合凸部416bが係合穴448に係止され、前フィン組付体403はベゼル400内の定位置に嵌着される。
【0062】
次に、前フィン組付体403を内部に取り付けたベゼル400を、図30のように、リテーナ1の前部に嵌着する。このとき、ベゼル400は、その筒部441の後部が、リテーナ1の前部を覆うように、嵌め込まれ、所定位置まで、嵌め込まれると、筒部441の上部と下部の2対の被係止部447が、リテーナ1の上部と下部の係止部17に係止され、嵌着される。
【0063】
このとき、ベゼル400内の前フィン組付体403における、両側の支持部材432,410に設けた後係合部437,418は、リテーナ1の縦係合リブ13の外側に嵌合する。また、ベゼル400内の上下の当接面442aが、リテーナ1の前部の横嵌合凹部15に設けた後フィン組付体2における、上下の軸受部材22の垂直取付面23に当接し、被係止部447がリテーナ1側の係止部17に係止される。これにより、レジスタの組み立てが完了し、上記構成のレジスタは、作業性よく簡単に組み立てることができる。
【0064】
上記第1実施形態と第2実施形態のレジスタは、リテーナ1と後フィン組付体2を共通部品として製造することができ、正面意匠を形成するベゼル4,400と前フィン組付体3,403は、車種に応じた各種形状に形成することができる。したがって、正面形状の異なる各種レジスタを製造する場合、リテーナ1と後フィン組付体2用の成形型は共用することができ、成形型の設計費や製造費を削減し、低コストで製造することができる。
【0065】
また、リテーナ1と後フィン組付体2が共通部品として使用され、リテーナ1の前部の横幅より長い前フィンを有した前フィン組付体403及び空気吹出口406を持った、各種形状のベゼル400が、前フィン組付体403を覆った状態で、リテーナ1の前部に組み付けられ、前フィン組付体403の支持部材410には、下流方向に向けて開く拡幅壁部414が設けられるので、共通部品のリテーナ1と後フィン組付体2を用いて設計された吹出流量、圧力損失等の送風性能を、各種形状のレジスタにおいて低下させることなく、そのまま保持することができる。また、従来のような、中間リテーナを、リテーナ1の下流部とベゼル400との間に装着しないため、レジスタの前後方向の寸法が増大せず、レジスタのコンパクト化を図ることができ、中間リテーナの成形型の製作費や中間リテーナ自体の製造を不要として製造コスト削減することができる。
【符号の説明】
【0066】
1 リテーナ
2 後フィン組付体
3 前フィン組付体
4 ベゼル
5 操作ノブ
6 空気吹出口
7 ラック部
11 通風路
12 導入口
13 縦係合リブ
14 縦嵌合凹部
15 横嵌合凹部
16 係止穴
17 係止部
21 後フィン
22 軸受部材
22a 軸受孔
23 垂直取付面
24 係止爪
25 支軸
26 リンクバー
27 連結軸
28 扇形歯部
31 前フィン
32 支持部材
32a 係合凸部
32b 係合凸部
32c 軸受孔
35 支軸
36 リンクバー
37 後係合リブ
38 上下係合リブ
39 連結軸
41 筒部
42 段差部
42a 当接面
43 嵌合溝
44 係合穴
45 スリット
46 被係止部
400 ベゼル
403 前フィン組付体
406 空気吹出口
410 支持部材
411 水平部
412 水平部
414 拡幅壁部
415 後板部
416 中央支持凸部
416a 係合凸部
416b 係合凸部
417 前縁リブ
418 後係合部
419 上下係合リブ
430 前フィン
432 支持部材
432a 係合凸部
432b 係合凸部
435 支軸
436 リンクバー
437 後係合部
438 上下係合リブ
441 筒部
442a 当接面
443 膨出壁部
444 嵌合溝
446 嵌合溝
447 被係止部
448 係合穴
449 スリット

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図25
図26
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図28
図29
図30