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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-09
(45)【発行日】2022-11-17
(54)【発明の名称】高集積パワーモジュール及び電気器具
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/48 20070101AFI20221110BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20221110BHJP
   H01L 25/18 20060101ALI20221110BHJP
【FI】
H02M7/48 Z
H01L25/04 C
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2021536717
(86)(22)【出願日】2019-04-24
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-22
(86)【国際出願番号】 CN2019084098
(87)【国際公開番号】W WO2020133840
(87)【国際公開日】2020-07-02
【審査請求日】2021-06-22
(31)【優先権主張番号】201811640661.5
(32)【優先日】2018-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201822274207.4
(32)【優先日】2018-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201822277634.8
(32)【優先日】2018-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201822277636.7
(32)【優先日】2018-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201822277632.9
(32)【優先日】2018-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517344192
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR-CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Lingang Road,Beijiao,Shunde,Foshan,Guangdong,China
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】蘇宇泉
(72)【発明者】
【氏名】馮宇翔
【審査官】柳下 勝幸
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-509780(JP,A)
【文献】特開2013-115410(JP,A)
【文献】特開2009-110981(JP,A)
【文献】国際公開第2018/211580(WO,A1)
【文献】特開2009-176763(JP,A)
【文献】特開平02-194594(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 7/48
H01L 25/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、
前記基板に設けられる力率補正素子と、ブリッジ整流器と、コンプレッサインバータと、ファンインバータと、を含み、
前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子の左側に設けられ、前記コンプレッサインバータは、前記力率補正素子の上側に設けられ、前記ファンインバータは、前記コンプレッサインバータの下側に設けられ、
前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子に電気的に接続され、前記力率補正素子は、前記コンプレッサインバータ及び前記ファンインバータに電気的に接続される、
ことを特徴とする高集積パワーモジュール。
【請求項2】
基板と、
前記基板に設けられる力率補正素子と、ブリッジ整流器と、コンプレッサインバータと、ファンインバータと、を含み、
前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子の左側に設けられ、前記コンプレッサインバータは、前記力率補正素子の右側に設けられ、前記ファンインバータは、前記コンプレッサインバータの左側に設けられ、
前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子に電気的に接続され、前記力率補正素子は、前記コンプレッサインバータ及び前記ファンインバータに電気的に接続される、
ことを特徴とする高集積パワーモジュール。
【請求項3】
前記コンプレッサインバータは、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニットと第1の制御ユニットを含み、前記第1の制御ユニットは、前記第1のデバイスユニットの下側に設けられる、
ことを特徴とする請求項に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項4】
前記第1のデバイスユニットは、6つのIGBTモジュールを含み、各前記IGBTモジュールには、1つの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ及び1つの高速回復ダイオードが含まれ、
少なくとも1つの前記IGBTモジュールは、水平に設けられ、且つ水平に設けられる前記IGBTモジュールの少なくとも一部は、前記力率補正素子における2つのサブ素子の間に設けられる、
ことを特徴とする請求項に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項5】
1つの前記IGBTモジュールは、水平に設けられ、且つ水平に設けられる前記IGBTモジュールにおける前記高速回復ダイオードの少なくとも一部は、前記力率補正素子における2つの前記サブ素子の間に設けられ、
5つの前記IGBTモジュールは、垂直に設けられ、且つ各垂直に設けられる前記IGBTモジュールにおいて、前記高速回復ダイオードは前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタの上方に位置する、
ことを特徴とする請求項に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項6】
基板と、
前記基板に設けられる力率補正素子と、ブリッジ整流器と、コンプレッサインバータと、ファンインバータと、を含み、
前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子の左側に設けられ、前記コンプレッサインバータは、前記力率補正素子の右側に設けられ、前記ファンインバータは、前記コンプレッサインバータの右側に設けられ、
前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子に電気的に接続され、前記力率補正素子は、前記コンプレッサインバータ及び前記ファンインバータに電気的に接続され、
前記コンプレッサインバータは、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニットと第1の制御ユニットを含み、前記第1の制御ユニットは、前記第1のデバイスユニットの右側に設けられ、
前記第1のデバイスユニットは、6つのIGBTモジュールを含み、各前記IGBTモジュールには、1つの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ及び1つの高速回復ダイオードが含まれ、
少なくとも1つの前記IGBTモジュールは、水平に設けられ、且つ水平に設けられる前記IGBTモジュールの少なくとも一部は、前記力率補正素子における2つのサブ素子の間に設けられ、
1つの前記IGBTモジュールは、水平に設けられ、且つ水平に設けられる前記IGBTモジュールにおける前記高速回復ダイオードの少なくとも一部は、前記力率補正素子における2つの前記サブ素子の間に設けられ、
5つの前記IGBTモジュールは、垂直に設けられ、且つ各垂直に設けられる前記IGBTモジュールにおいて、前記高速回復ダイオードは前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタの上方に位置する、
ことを特徴とする高集積パワーモジュール。
【請求項7】
水平に設けられる前記IGBTモジュールにおける前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、水平に設けられる前記IGBTモジュールにおける前記高速回復ダイオードの右側に位置する、
ことを特徴とする請求項4~6の何れか1項に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項8】
前記コンプレッサインバータは、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニットと第1の制御ユニットを含み、前記第1のデバイスユニットは、第1の水平部分及び第2の水平部分を含み、前記第1の水平部分は、前記力率補正素子の上側に設けられ、前記第2の水平部分の少なくとも一部は、前記力率補正素子の右側に設けられる、
ことを特徴とする請求項に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項9】
前記第1の制御ユニットは、前記第2の水平部分の上側に設けられ、且つ前記第1の水平部分の少なくとも一部の水平側に位置する、
ことを特徴とする請求項に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項10】
前記第1の水平部分及び前記第2の水平部分は、3つの垂直に設けられるIGBTモジュールをそれぞれ含み、各前記IGBTモジュールには、1つの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ及び1つの高速回復ダイオードが含まれ、
前記第1の水平部分における各前記IGBTモジュールにおいて、前記高速回復ダイオードは、前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタの上側に位置し、
前記第2の水平部分における各前記IGBTモジュールにおいて、前記高速回復ダイオードは、前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタの下側に位置する、
ことを特徴とする請求項又はに記載の高集積パワーモジュール。
【請求項11】
基板と、
前記基板に設けられる力率補正素子と、ブリッジ整流器と、コンプレッサインバータと、ファンインバータと、を含み、
前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子の上側に設けられ、前記コンプレッサインバータは、前記力率補正素子の下側に設けられ、前記ファンインバータは、前記コンプレッサインバータの下側に設けられ、
前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子に電気的に接続され、前記力率補正素子は、前記コンプレッサインバータ及び前記ファンインバータに電気的に接続され、
前記コンプレッサインバータは、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニットと第1の制御ユニットを含み、前記第1の制御ユニットは、前記第1のデバイスユニットの下側に設けられ、
前記第1のデバイスユニットは、6つのIGBTモジュールを含み、各前記IGBTモジュールには、1つの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ及び1つの高速回復ダイオードが含まれ、
少なくとも1つの前記IGBTモジュールは、垂直に設けられ、且つ垂直に設けられる前記IGBTモジュールの少なくとも一部は、前記力率補正素子における2つのサブ素子の間に設けられ、
4つの前記IGBTモジュールは、垂直に設けられ、各垂直に設けられる前記IGBTモジュールにおける前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、前記高速回復ダイオードの下側に位置し、且つそのうちの1つの垂直に設けられる前記IGBTモジュールにおける前記高速回復ダイオードの少なくとも一部は、前記力率補正素子における2つの前記サブ素子の間に設けられ、
2つの前記IGBTモジュールは、水平に設けられ、且つ各水平に設けられる前記IGBTモジュールにおいて、前記高速回復ダイオードは前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタの右側に位置する、
ことを特徴とする高集積パワーモジュール。
【請求項12】
前記ファンインバータは、間隔を空けて設けられる第2のデバイスユニットと第2の制御ユニットを含み、前記第2のデバイスユニットは、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含み、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、水平部分を形成するように、水平方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの他の一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、垂直部分を形成するように、垂直方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、前記垂直部分は、前記水平部分の上方に設けられ、
前記第2の制御ユニットは、前記水平部分の上方に設けられ、且つ前記垂直部分の少なくとも一部の水平側に位置する、
ことを特徴とする請求項4~7の何れか1項に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項13】
前記第1の制御ユニットは、前記垂直部分の少なくとも一部の水平側に設けられ、且つ前記第2の制御ユニットの左側に位置する、
ことを特徴とする請求項12に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項14】
前記第1の制御ユニットと前記第2の制御ユニットとは、前記垂直部分の同一側に位置する、
ことを特徴とする請求項12又は13に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項15】
前記ファンインバータは、第2のデバイスユニット及び第2の制御ユニットを含み、前記第2のデバイスユニットは、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含み、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、第3の水平部分を形成するように、水平方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの他の一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、垂直部分を形成するように、垂直方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、前記垂直部分は、前記第3の水平部分の上側に設けられ、
前記第2の制御ユニットは、前記垂直部分の少なくとも一部の水平側に設けられる、
ことを特徴とする請求項8~10の何れか1項に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項16】
前記第2の制御ユニットは、前記垂直部分の右側に設けられる、
ことを特徴とする請求項15に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項17】
前記第1の制御ユニットは、前記第2の水平部分の上側に設けられ、且つ前記第1の水平部分の右側に位置する、
ことを特徴とする請求項15又は16に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項18】
基板と、
前記基板に設けられる力率補正素子と、ブリッジ整流器と、コンプレッサインバータと、ファンインバータと、を含み、
前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子の上側に設けられ、前記コンプレッサインバータは、前記力率補正素子の下側に設けられ、前記ファンインバータは、前記コンプレッサインバータの下側に設けられ、
前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子に電気的に接続され、前記力率補正素子は、前記コンプレッサインバータ及び前記ファンインバータに電気的に接続され、
前記ファンインバータは、間隔を空けて設けられる第2のデバイスユニットと第2の制御ユニットを含み、前記第2のデバイスユニットは、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含み、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、水平部分を形成するように、水平方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの他の一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、垂直部分を形成するように、垂直方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、前記垂直部分は、前記水平部分の上側に設けられ、
前記第2の制御ユニットは、前記水平部分の上側に設けられ、且つ前記垂直部分の少なくとも一部の水平側に位置する、
ことを特徴とする高集積パワーモジュール。
【請求項19】
前記コンプレッサインバータは、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニットと第1の制御ユニットを含み、前記第1の制御ユニットは、前記第1のデバイスユニットの下側に設けられる、
ことを特徴とする請求項18に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項20】
前記第1のデバイスユニットは、6つのIGBTモジュールを含み、各前記IGBTモジュールには、1つの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ及び1つの高速回復ダイオードが含まれ、
少なくとも1つの前記IGBTモジュールは、垂直に設けられ、且つ垂直に設けられる前記IGBTモジュールの少なくとも一部は、前記力率補正素子における2つのサブ素子の間に設けられる、
ことを特徴とする請求項19に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項21】
前記第1の制御ユニットは、前記垂直部分の少なくとも一部の水平側に設けられ、且つ前記第2の制御ユニットの上側に位置する、
ことを特徴とする請求項19又は20に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項22】
前記第1の制御ユニットと前記第2の制御ユニットとは、前記垂直部分の同一側に位置する、
ことを特徴とする請求項19~21の何れか1項に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項23】
前記ファンインバータは、間隔を空けて設けられる第2のデバイスユニットと第2の制御ユニットを含み、前記第2のデバイスユニットは、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含み、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、水平部分を形成するように、水平方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの他の一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、垂直部分を形成するように、垂直方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、前記垂直部分は、前記水平部分の右側に設けられ、
前記第2の制御ユニットは、前記垂直部分の左側に設けられ、且つ前記水平部分の少なくとも一部の垂直方向の一方側に位置する、
ことを特徴とする請求項2~5、7の何れか1項に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項24】
前記第2の制御ユニットは、前記水平部分の少なくとも一部の対向する上側に設けられる、
ことを特徴とする請求項23に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項25】
前記第2の制御ユニットは、前記水平部分の少なくとも一部の対向する下側に設けられ、且つ前記垂直部分の少なくとも一部の対向する左側にある、
ことを特徴とする請求項23又は24に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項26】
前記基板の第1のエッジに設けられ、それぞれ前記ブリッジ整流器の入力端、前記ブリッジ整流器の出力端、前記力率補正素子の出力端、前記コンプレッサインバータの前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタのコレクタ及びエミッタ、前記ファンインバータの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのコレクタ及びエミッタに電気的に接続される強電ピンと、
前記基板の第2のエッジに設けられ、それぞれ前記第1の制御ユニット及び前記第2の制御ユニットに電気的に接続される弱電ピンと、を更に含む、
ことを特徴とする請求項12~14、20の何れか1項に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項27】
接続リード線、抵抗素子及び容量素子のうちの少なくとも1つを更に含み、前記接続リード線、前記抵抗素子及び前記容量素子は、前記基板の空き領域に設けられる、
ことを特徴とする請求項1~26の何れか1項に記載の高集積パワーモジュール。
【請求項28】
請求項1~27の何れか1項に記載の高集積パワーモジュールを含む、
ことを特徴とする空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年12月29日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号201811640661.5、201822274207.4、201822277634.8、201822277636.7及び201822277632.9の特許出願の優先権及び権益を主張し、その内容の全てが参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、電気器具の技術分野に関し、具体的には、高集積パワーモジュール及び電気器具に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、空気調和機の電子制御装置に用いられるパワーデバイスは、主にブリッジ整流器、力率補正素子(PFC)、コンプレッサインテリジェントパワーモジュール(IPM)及びファンIPMである。従来の電子制御装置では、これらのパワーデバイスがディスクリートであり、電子制御装置の異なる領域に分布し、遠く離れており、パワーデバイスの占用面積が大きく、その放熱面積が大きく、コストが高い。
【0004】
したがって、現在のパワーデバイスの設置には、まだ改善の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願は、少なくとも関連技術における技術問題の1つを一定程度解決することを旨としている。そのために、本願の目的の1つは、力率補正素子、ブリッジ整流器、コンプレッサインバータ及びファンインバータを同一の基板に集積した高集積パワーモジュールを提案することであり、上記パワーデバイスの占用面積を効果的に節約することができ、放熱効果が良く、上記パワーデバイスの信頼性を統合的に把握することができ、メンテナンスしやすく、又は回線の最適化問題を改良することに寄与する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の1つの態様において、本願は、高集積パワーモジュールを提供する。本願の実施例によれば、当該高集積パワーモジュールは、基板と、前記基板に設けられる力率補正素子と、ブリッジ整流器と、コンプレッサインバータと、ファンインバータと、を含み、前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子の第1の側に設けられ、前記コンプレッサインバータは、前記力率補正素子の第2の側に設けられ、前記ファンインバータは、前記コンプレッサインバータの第3の側に設けられ、前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子に電気的に接続され、前記力率補正素子は、前記コンプレッサインバータ及び前記ファンインバータに電気的に接続される。発明者は、温度の最も高いPFCがブリッジ整流器とコンプレッサインバータの中間に位置し、その熱量が両側を介して効果的に拡散することができ、高集積パワーモジュールの放熱効率の向上に寄与し、上記パワーデバイスの分布がコンパクトであり、集積度が高く、占用面積が小さいが、放熱に影響せず、空間を十分に利用することができ、上記パワーデバイスの信頼性を統合的に把握することに寄与し、開発とメンテナンスがしやすく、また、パワーデバイスの配置が電流の流れ方向に合致するため、回路配線が簡略化され、高集積パワーモジュールのコストが大幅に削減されることを発見した。
【0007】
本願の実施例によれば、当該高集積パワーモジュールは、基板と、前記基板に設けられる力率補正素子と、ブリッジ整流器と、コンプレッサインバータと、ファンインバータと、を含み、前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子の左側に設けられ、前記コンプレッサインバータは、前記力率補正素子の右側に設けられ、前記ファンインバータは、前記コンプレッサインバータの右側に設けられ、前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子に電気的に接続され、前記力率補正素子は、前記コンプレッサインバータ及び前記ファンインバータに電気的に接続される。
【0008】
本願の実施例によれば、前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子の左側に設けられ、前記コンプレッサインバータは、前記力率補正素子の上側に設けられ、前記ファンインバータは、前記コンプレッサインバータの下側に設けられる。
【0009】
本願の実施例によれば、前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子の上側に設けられ、前記コンプレッサインバータは、前記力率補正素子の下側に設けられ、前記ファンインバータは、前記コンプレッサインバータの下側に設けられる。
【0010】
本願の実施例によれば、前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子の左側に設けられ、前記コンプレッサインバータは、前記力率補正素子の右側に設けられ、前記ファンインバータは、前記コンプレッサインバータの左側に設けられる。
【0011】
本願の実施例によれば、前記コンプレッサインバータは、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニットと第1の制御ユニットを含み、前記第1の制御ユニットは、前記第1のデバイスユニットの右側に設けられる。
【0012】
本願の実施例によれば、前記コンプレッサインバータは、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニットと第1の制御ユニットを含み、前記第1の制御ユニットは、前記第1のデバイスユニットの下側に設けられる。
【0013】
本願の実施例によれば、前記第1のデバイスユニットは、6つのIGBTモジュールを含み、各前記IGBTモジュールには、1つの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ及び1つの高速回復ダイオードが含まれ、
少なくとも1つの前記IGBTモジュールは、水平に設けられ、且つ水平に設けられる前記IGBTモジュールの少なくとも一部は、前記力率補正素子における2つのサブ素子の間に設けられる。
【0014】
本願の実施例によれば、1つの前記IGBTモジュールは、水平に設けられ、且つ水平に設けられる前記IGBTモジュールにおける前記高速回復ダイオードの少なくとも一部は、前記力率補正素子における2つの前記サブ素子の間に設けられ、5つの前記IGBTモジュールは、垂直に設けられ、且つ各垂直に設けられる前記IGBTモジュールにおいて、前記高速回復ダイオードは前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタの上方に位置する。
【0015】
本願の実施例によれば、水平に設けられる前記IGBTモジュールにおける前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、水平に設けられる前記IGBTモジュールにおける前記高速回復ダイオードの右側に位置する。
【0016】
本願の実施例によれば、前記コンプレッサインバータは、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニットと第1の制御ユニットを含み、前記第1のデバイスユニットは、第1の水平部分及び第2の水平部分を含み、前記第1の水平部分は、前記力率補正素子の上側に設けられ、前記第2の水平部分の少なくとも一部は、前記力率補正素子の右側に設けられる。
【0017】
本願の実施例によれば、前記第1の制御ユニットは、前記第2の水平部分の上側に設けられ、且つ前記第1の水平部分の少なくとも一部の水平側に位置する。
【0018】
本願の実施例によれば、前記第1の水平部分及び第2の水平部分は、3つの垂直に設けられるIGBTモジュールをそれぞれ含み、各前記IGBTモジュールには、1つの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ及び1つの高速回復ダイオードが含まれ、前記第1の水平部分における各前記IGBTモジュールにおいて、前記高速回復ダイオードは、前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタの上側に位置し、前記第2の水平部分における各前記IGBTモジュールにおいて、前記高速回復ダイオードは、前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタの下側に位置する。
【0019】
本願の実施例によれば、前記コンプレッサインバータは、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニットと第1の制御ユニットを含み、前記第1の制御ユニットは、前記第1のデバイスユニットの下側に設けられる。
【0020】
本願の実施例によれば、前記第1のデバイスユニットは、6つのIGBTモジュールを含み、各前記IGBTモジュールには、1つの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ及び1つの高速回復ダイオードが含まれ、少なくとも1つの前記IGBTモジュールは、垂直に設けられ、且つ垂直に設けられる前記IGBTモジュールの少なくとも一部は、前記力率補正素子における2つのサブ素子の間に設けられる。
【0021】
本願の実施例によれば、4つの前記IGBTモジュールは、垂直に設けられ、各垂直に設けられる前記IGBTモジュールにおける前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、前記高速回復ダイオードの下側に位置し、且つそのうちの1つの垂直に設けられる前記IGBTモジュールにおける前記高速回復ダイオードの少なくとも一部は、前記力率補正素子における2つの前記サブ素子の間に設けられ、2つの前記IGBTモジュールは、水平に設けられ、且つ各水平に設けられる前記IGBTモジュールにおいて、前記高速回復ダイオードは前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタの右側に位置する。
【0022】
本願の実施例によれば、前記ファンインバータは、間隔を空けて設けられる第2のデバイスユニットと第2の制御ユニットを含み、前記第2のデバイスユニットは、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含み、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、水平部分を形成するように、水平方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの他の一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、垂直部分を形成するように、垂直方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、前記垂直部分は、前記水平部分の上方に設けられ、前記第2の制御ユニットは、前記水平部分の上方に設けられ、且つ前記垂直部分の少なくとも一部の水平側に位置する。
【0023】
本願の実施例によれば、前記第1の制御ユニットは、前記垂直部分の少なくとも一部の水平側に設けられ、且つ前記第2の制御ユニットの左側に位置する。
【0024】
本願の実施例によれば、前記第1の制御ユニットと前記第2の制御ユニットとは、前記垂直部分の同一側に位置する。
【0025】
本願の実施例によれば、前記ファンインバータは、第2のデバイスユニット及び第2の制御ユニットを含み、前記第2のデバイスユニットは、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含み、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、第3の水平部分を形成するように、水平方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの他の一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、垂直部分を形成するように、垂直方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、前記垂直部分は、前記第3の水平部分の上側に設けられ、前記第2の制御ユニットは、前記垂直部分の少なくとも一部の水平側に設けられる。
【0026】
本願の実施例によれば、前記第2の制御ユニットは、前記垂直部分の右側に設けられる。
【0027】
本願の実施例によれば、前記第1の制御ユニットは、前記第2の水平部分の上側に設けられ、且つ前記第1の水平部分の右側に位置する。
【0028】
本願の実施例によれば、前記ファンインバータは、間隔を空けて設けられる第2のデバイスユニットと第2の制御ユニットを含み、前記第2のデバイスユニットは、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含み、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、水平部分を形成するように、水平方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの他の一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、垂直部分を形成するように、垂直方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、前記垂直部分は、前記水平部分の上側に設けられ、前記第2の制御ユニットは、前記水平部分の上側に設けられ、且つ前記垂直部分の少なくとも一部の水平側に位置する。
【0029】
本願の実施例によれば、前記第1の制御ユニットは、前記垂直部分の少なくとも一部の水平側に設けられ、且つ前記第2の制御ユニットの上側に位置する。
【0030】
本願の実施例によれば、前記第1の制御ユニットと前記第2の制御ユニットとは、前記垂直部分の同一側に位置する。
【0031】
本願の実施例によれば、前記ファンインバータは、間隔を空けて設けられる第2のデバイスユニットと第2の制御ユニットを含み、前記第2のデバイスユニットは、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタを含み、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、水平部分を形成するように、水平方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの他の一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタは、垂直部分を形成するように、垂直方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、前記垂直部分は、前記水平部分の右側に設けられ、前記第2の制御ユニットは、前記垂直部分の左側に設けられ、且つ前記水平部分の少なくとも一部の垂直方向の一方側に位置する。
【0032】
本願の実施例によれば、前記第2の制御ユニットは、前記水平部分の少なくとも一部の対向する上側に設けられる。
【0033】
本願の実施例によれば、前記第2の制御ユニットは、前記水平部分の少なくとも一部の対向する下側に設けられ、且つ前記垂直部分の少なくとも一部の対向する左側にある。
【0034】
本願の実施例によれば、当該高集積パワーモジュールは、前記基板の第1のエッジに設けられ、それぞれ前記ブリッジ整流器の入力端、前記ブリッジ整流器の出力端、前記力率補正素子の出力端、前記コンプレッサインバータの前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタのコレクタ及びエミッタ、前記ファンインバータの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのコレクタ及びエミッタに電気的に接続される強電ピンと、前記基板の第2のエッジに設けられ、それぞれ前記第1の制御ユニット及び前記第2の制御ユニットに電気的に接続される弱電ピンと、を更に含む。
【0035】
本願の実施例によれば、当該高集積パワーモジュールは、接続リード線、抵抗素子及び容量素子のうちの少なくとも1つを更に含み、前記接続リード線、前記抵抗素子及び前記容量素子は、前記基板の空き領域に設けられる。
【0036】
本願の別の態様において、本願は、電気器具を提供する。本願の実施例によれば、当該電気器具は、以上に記載の高集積パワーモジュールを含む。発明者は、当該電気器具の放熱効果が良く、使用寿命が長く、長い使用過程で常に良好な使用性能を保つことができ、コストが低いことを発見した。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本願の一実施例における高集積パワーモジュールの構造模式図である。
図2】本願の別の実施例における高集積パワーモジュールの構造模式図である。
図3】本願の別の実施例における高集積パワーモジュールの構造模式図である。
図4】本願の別の実施例における高集積パワーモジュールの構造模式図である。
図5】本願の別の実施例における高集積パワーモジュールの構造模式図である。
図6】本願の別の実施例における高集積パワーモジュールの構造模式図である。
図7】本願の一実施例における高集積パワーモジュールの構造模式図である。
図8】本願の別の実施例における高集積パワーモジュールの構造模式図である。
図9】本願の別の実施例における高集積パワーモジュールの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、本願の実施例について詳しく説明する。以下に説明される実施例は、例示的なものであり、単に本願を解釈するためのものであり、本願を制限するものとして理解してはいけない。実施例で具体的な技術又は条件を明記していない限り、本分野における文献に記載された技術又は条件又は製品仕様書に従って行う。
【0039】
本願の1つの態様において、本願は、高集積パワーモジュールを提供する。本願の実施例によれば、当該高集積パワーモジュールは、基板と、前記基板に設けられる力率補正素子(PFC)と、ブリッジ整流器と、コンプレッサインバータと、ファンインバータと、を含み、前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子の第1の側に設けられ、前記コンプレッサインバータは、前記力率補正素子の第2の側に設けられ、前記ファンインバータは、前記コンプレッサインバータの第3の側に設けられ、前記ブリッジ整流器は、前記力率補正素子に電気的に接続され、前記力率補正素子は、前記コンプレッサインバータ及び前記ファンインバータに電気的に接続される。発明者は、温度の最も高いPFCが中間位置にあり、その熱量が両側を介して効果的に拡散することができ、高集積パワーモジュールの放熱効率の向上に寄与し、上記パワーデバイスの分布がコンパクトであり、集積度が高く、占用面積が小さいが、放熱に影響せず、空間を十分に利用することができ、上記パワーデバイスの信頼性を統合的に把握することに寄与し、開発とメンテナンスがしやすく、また、パワーデバイスの配置が電流の流れ方向に合致するため、回路配線が簡略化され、且つ電流が1つのパワーデバイスからもう1つのパワーデバイスへ流れる経路が短く、熱量発生量が少なく、集積パワーモジュール内の温度が高くなることはなく、高集積パワーモジュールのコストが大幅に削減されることを発見した。
【0040】
本願のいくつかの実施例によれば、図1を参照し、当該高集積パワーモジュールは、基板100と、前記基板100に設けられる力率補正素子200と、ブリッジ整流器300と、コンプレッサインバータ400と、ファンインバータ500と、を含み、前記ブリッジ整流器300は、前記力率補正素子200の左側に設けられ、前記コンプレッサインバータ400は、前記力率補正素子200の右側に設けられ、前記ファンインバータ500は、前記コンプレッサインバータ400の右側に設けられ、前記ブリッジ整流器300は、前記力率補正素子200に電気的に接続され、前記力率補正素子200は、前記コンプレッサインバータ400及び前記ファンインバータ500に電気的に接続されている。
【0041】
本願の実施例によれば、図2を参照し、高集積パワーモジュールは、前記基板100の下側エッジに設けられ、前記ブリッジ整流器300の入力端、前記ブリッジ整流器300の出力端、前記力率補正素子200の出力端、前記コンプレッサインバータ400及び前記ファンインバータ500に電気的に接続される強電ピン110と、前記基板の上側エッジに設けられ、前記コンプレッサインバータ400及び前記ファンインバータ500に電気的に接続される弱電ピン120と、を更に含む。これにより、上記パワーデバイスを効果的に駆動することができ、且つパワーデバイスで生成された信号を適時且つ効果的に伝達することができ、高集積パワーモジュールが効率的に運転するようになる。
【0042】
本願の実施例によれば、力率補正素子が高集積パワーモジュールのエッジに設けられる場合、それに生じた熱量が一方向のみに拡散することができ、放熱効率が低く、信頼性が低く、更にその使用寿命が短くなる。
【0043】
本願の実施例によれば、図1を参照し、前記コンプレッサインバータ400は、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニット410と第1の制御ユニット420を含み、前記第1の制御ユニット420は、前記第1のデバイスユニット410の右側に設けられ、前記第1の制御ユニット420は、前記弱電ピン120に電気的に接続されている。これにより、第1のデバイスユニットを流れる電流が小さく、それを力率補正素子の右側に設けることで放熱に寄与し、且つ第1の制御ユニットを第1のデバイスユニットのPFCから離れる側に設けることで、PFCの高温による第1の制御ユニットへの影響を低減し、第1の制御ユニットの使用寿命を延長することができ、且つ長い使用過程で常に第1のデバイスユニットを良好に制御する作用を奏する。本願の実施例によれば、弱電ピンは、第1の制御ユニットにおけるIC給電部、地線、絶縁ゲートバイポーラトランジスタのゲート制御端及び故障出力端などに電気的に接続可能である。
【0044】
本願の実施例によれば、図1を参照し、前記第1のデバイスユニット410は、6つのIGBTモジュール411を含み、各前記IGBTモジュール411には、1つの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401及び1つの高速回復ダイオード402が含まれ、少なくとも1つの前記IGBTモジュール411は、水平に設けられ、且つ水平に設けられる前記IGBTモジュール411の少なくとも一部は、前記力率補正素子200における2つのサブ素子(例えばダイオード210と絶縁ゲートバイポーラトランジスタ220)の間に設けられ、前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401のコレクタ及びエミッタは、前記強電ピン110に電気的に接続されている。これにより、第1のデバイスユニット及びPFCの配置がよりコンパクトになり、更に高集積パワーモジュールにおける各パワーデバイスの配置がよりコンパクトになり、集積度がより高く、空間利用率がより高く、放熱に影響することなく高集積パワーモジュールの占用面積を減少することにより寄与し、上記パワーデバイスの信頼性をより統合的に把握しやすく、コストがより低い。
【0045】
本願の実施例によれば、図1を参照し、1つの前記IGBTモジュール411は、水平に設けられ、且つ水平に設けられる前記IGBTモジュール411における前記高速回復ダイオード402の少なくとも一部は、前記力率補正素子200における2つの前記サブ素子の間に設けられ、水平に設けられる前記IGBTモジュール411における前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401は、水平に設けられる前記IGBTモジュール411における前記高速回復ダイオード402の右側に位置し、5つの前記IGBTモジュール411は、垂直に設けられ、且つ各垂直に設けられる前記IGBTモジュール411において、前記高速回復ダイオード402は、前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401の上側(又は、上方と呼ばれる)に位置する。これにより、絶縁ゲートバイポーラトランジスタと高速回復ダイオードを組み合わせて使用することで、変換状態のロスを効果的に低減することができ、且つ、高速回復ダイオードの少なくとも一部を前記力率補正素子における2つのサブ素子の間に設けることで、高集積パワーモジュールにおける各パワーデバイスの配置をよりコンパクトにし、集積度をより高くし、空間利用率をより高くすることに寄与し、放熱に影響することなく高集積パワーモジュールの占用面積を減少することにより寄与し、上記パワーデバイスの信頼性をより統合的に把握しやすく、コストがより低い。
【0046】
ここの「垂直に設けられる」とは、IGBTモジュール411における絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401と高速回復ダイオード402が上下方向に垂直に分布して設けられることを指し、ここの「水平に設けられる」は、IGBTモジュール411における絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401と高速回復ダイオード402が左右方向に水平に分布して設けられることを指すことを説明しておく。
【0047】
本願の実施例によれば、上記の「そのうちの1つの水平に設けられるIGBTモジュール411における高速回復ダイオード402の少なくとも一部は、力率補正素子200における2つのサブ素子の間に設けられ」における「2つのサブ素子」の具体的な種類に対して、制限や要求がなく、具体的に図1を参照することができ、そのうちの1つの水平に設けられるIGBTモジュール411における高速回復ダイオード402の少なくとも一部は、力率補正素子200におけるダイオード210と絶縁ゲートバイポーラトランジスタ220との間に設けられてもよく、力率補正素子200における絶縁ゲートバイポーラトランジスタ220と高速回復ダイオード230との間に設けられてもよい。図1において、水平に設けられるIGBTモジュール411における高速回復ダイオード402の設置位置は、単に本願を説明するためのものであり、本願を制限するものとして理解してはいけないことを説明しておく。
【0048】
本願の実施例によれば、図1を参照し、前記ファンインバータ500は、第2のデバイスユニット510及び第2の制御ユニット520を含み、前記第2のデバイスユニット510は、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511を含み、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511のうちの一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511は、第3の水平部分501を形成するように、水平方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511のうちの他の一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511は、垂直部分502を形成するように、垂直方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、垂直部分502は、前記第3の水平部分501の上方に設けられ、前記第2の制御ユニット520は、前記水平部分501の上方に設けられ、且つ前記垂直部分502の少なくとも一部の水平側に位置し、前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511のコレクタ及びエミッタは、前記強電ピン110に電気的に接続され、前記第2の制御ユニット520は、前記弱電ピン120に電気的に接続されている。これにより、ファンインバータの構造設置は、空間を十分に利用し、高集積パワーモジュールの集積度を高めることに寄与し、且つ力率補正素子に生じた熱量による第2の制御ユニットへの影響が小さく、パワーデバイスの信頼性が高い。水平とは、左右方向に平行する方向を指し、垂直とは、上下方向に平行する方向を指すことを説明しておく。本願の実施例によれば、弱電ピンは、第2の制御ユニットにおけるIC給電部、地線、逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのゲート制御端及び故障出力端などに電気的に接続可能である。
【0049】
本願の実施例によれば、図1を参照し、前記第1の制御ユニット420は、前記垂直部分502の少なくとも一部の水平側に設けられ、且つ前記第2の制御ユニット520の左側に位置する。これにより、PFCの高温による第1の制御ユニット及び第2の制御ユニットへの影響が非常に小さく、両者の使用寿命を延長し、それらが長い使用過程で常に高い作動効率を保てるようにすることに寄与し、且つ第1の制御ユニットを第2の制御ユニットの左側に設けることで、回路配線の簡略化に寄与する。
【0050】
本願の実施例によれば、前記第1の制御ユニット420と前記第2の制御ユニット520とは、前記垂直部分502の同一側に位置する。これにより、空間利用率を高め、高集積パワーモジュールの集積度をより高くすることにより寄与する。本願のいくつかの実施例において、第1の制御ユニット及び第2の制御ユニットは、いずれも垂直部分の左側に設けられている。これにより、空間節約効果がより高く、高集積パワーモジュールの集積度がより高く、且つPFCの高温による第1の制御ユニット及び第2の制御ユニットへの影響が非常に小さい。
【0051】
本願の実施例によれば、図2を参照し、電流は、ブリッジ整流器300を経て、一部がピンを介して周辺回路(例えばスイッチ電源など)に出力され、他の一部の部分が力率補正素子200へ流れ、続いて、電流は、力率補正素子200を経て、一部が第1のデバイスユニット410におけるIGBTモジュール411へ流れ、他の一部の部分が第2のデバイスユニット510における逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511へ流れる。これにより、電流は、左から右へ流れ、パワーデバイスの配置方向に合致し、回路配線の簡略化に寄与する。
【0052】
本願の他のいくつかの実施例によれば、図3を参照し、当該高集積パワーモジュールは、基板100と、前記基板100に設けられる力率補正素子200と、ブリッジ整流器300と、コンプレッサインバータ400と、ファンインバータ500と、を含み、前記ブリッジ整流器300は、前記力率補正素子200の左側に設けられ、前記コンプレッサインバータ400は、前記力率補正素子200の上側に設けられ、前記ファンインバータ500は、前記力率補正素子200の下側に設けられ、前記ブリッジ整流器300は、前記力率補正素子200に電気的に接続され、前記力率補正素子200は、前記コンプレッサインバータ400及び前記ファンインバータ500に電気的に接続されている。
【0053】
本願の実施例によれば、図3を参照し、前記コンプレッサインバータ400は、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニット410と第1の制御ユニット420を含み、前記第1のデバイスユニット410は、相互に接続される第1の水平部分412と第2の水平部分413を含み、前記第1の水平部分412は、前記力率補正素子200の上側に設けられ、前記第2の水平部分413の少なくとも一部は、前記力率補正素子200の右側に設けられている。これにより、コンプレッサインバータの構造によって、空間を十分に利用し、高集積パワーモジュールの占用面積を低減し、高集積パワーモジュールの集積度を高めることに寄与し、更にパワーデバイスの信頼性を統合的に把握することができ、開発とメンテナンスの難度を下げる。
【0054】
本願の実施例によれば、図3を参照し、前記第1の水平部分412及び第2の水平部分413は、それぞれ3つの垂直に設けられるIGBTモジュール411を含み、各前記IGBTモジュール411には、1つの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401及び1つの高速回復ダイオード402が含まれ、前記第1の水平部分412における各前記IGBTモジュール411において、前記高速回復ダイオード402は、前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401の上側に位置し、前記第2の水平部分413における各前記IGBTモジュール411において、前記高速回復ダイオード402は、前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401の下側に位置し、前記絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401のコレクタ及びエミッタは、前記強電ピン110に電気的に接続されている。これにより、絶縁ゲートバイポーラトランジスタと高速回復ダイオードを組み合わせて使用することで、変換状態のロスを効果的に低減することができ、且つ、放熱に影響しない前提で、高速回復ダイオード及び絶縁ゲートバイポーラトランジスタの配置方式によって、高集積パワーモジュールにおける各パワーデバイスの配置をよりコンパクトにし、集積度をより高くし、空間利用率をより高くすることに寄与し、高集積パワーモジュールの占用面積を減少し、上記パワーデバイスの信頼性をより統合的に把握しやすくし、コストをより低くすることに寄与し、且つ回線の最適化に寄与する。
【0055】
本願の実施例によれば、図3を参照し、前記第1の制御ユニット420は、前記第2の水平部分413の上側に設けられ、且つ前記第1の水平部分412の少なくとも一部の水平側に位置し、前記第1の制御ユニット420は、前記弱電ピン120に電気的に接続されている。これにより、第1のデバイスユニットを流れる電流が小さく、第1のデバイスユニットを力率補正素子と第1の制御ユニットの中間に設けることで、PFCの放熱に寄与するだけでなく、PFCの高温による第1の制御ユニットへの影響を低減し、第1の制御ユニットの使用寿命を延長することができ、且つ長い使用過程で常に第1のデバイスユニットを良好に制御する作用を奏する。
【0056】
本願のいくつかの実施例において、図3を参照し、前記第1の制御ユニット420は、前記第2の水平部分413の上側に設けられ、且つ前記第1の水平部分412の右側に位置する。これにより、PFCの高温による第1の制御ユニットへの影響がより小さく、その使用寿命を延長し、それらが長い使用過程で高い作動効率を保てるようにすることに寄与する。
【0057】
本願の実施例によれば、図3を参照し、前記ファンインバータ500は、第2のデバイスユニット510及び第2の制御ユニット520を含み、前記第2のデバイスユニット510は、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511を含み、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511のうちの一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511は、第3の水平部分501を形成するように、水平方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、6つの前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511のうちの他の一部の前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511は、垂直部分502を形成するように、垂直方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、前記垂直部分502は、前記第3の水平部分501の上側に設けられ、前記第2の制御ユニット520は、前記垂直部分502の少なくとも一部の水平側に設けられ、前記逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511のコレクタ及びエミッタは、前記強電ピン110に電気的に接続され、前記第2の制御ユニット520は、前記弱電ピン120に電気的に接続されている。これにより、ファンインバータの構造設置によって、空間を十分に利用し、高集積パワーモジュールの集積度を高めることに寄与し、力率補正素子に生じた熱量による第2の制御ユニットへの影響が小さく、パワーデバイスの信頼性が高く、且つ、ファンインバータに生じた熱量が少なく、それを基板のエッジに設けることで、空間の節約に寄与する。本願の実施例によれば、弱電ピンは、第2の制御ユニットにおける駆動信号制御端、過電流保護、過熱保護及び故障出力ピンなどに電気的に接続可能である。
【0058】
本願のいくつかの実施例において、図3を参照し、前記第2の制御ユニット520は、前記垂直部分502の右側に設けられている。これにより、PFCの高温による第2の制御ユニットへの影響がより小さく、その使用寿命を延長し、それらが長い使用過程で高い作動効率を保てるようにすることに寄与し、且つ回路配線の簡略化により寄与する。
【0059】
本願の実施例によれば、図4を参照し、電流は、ブリッジ整流器300を経て、一部がピンを介して周辺回路(例えばスイッチ電源など)に出力され、他の一部の部分が力率補正素子200へ流れ、続いて、電流は、力率補正素子200を経て、一部がコンプレッサインバータIGBTへ流れ、他の一部の部分がファンインバータIGBTへ流れ、第1の制御ユニット420は、第1のデバイスユニット410におけるIGBTモジュール411のオン又はオフを制御することで、コンプレッサの回転数を変え、第2の制御ユニット520は、第2のデバイスユニット510における逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511のオンはオフを制御することで、ファンの回転数を制御する。これにより、電流は、左から右への方向で流れ、パワーデバイスの配置方向に合致し、回路配線の簡略化に寄与する。
【0060】
本願の更なるいくつかの実施例によれば、図5を参照し、当該高集積パワーモジュールは、基板100と、基板100に設けられるブリッジ整流器300と、力率補正素子200と、コンプレッサインバータ400と、ファンインバータ500と、を含み、ブリッジ整流器300は、力率補正素子200の上側に設けられ、コンプレッサインバータ400は、力率補正素子200の下側に設けられ、ファンインバータ500は、コンプレッサインバータ400の下側に設けられ、ブリッジ整流器300は、力率補正素子200に電気的に接続され、力率補正素子200は、それぞれコンプレッサインバータ400及びファンインバータ500に電気的に接続されている。
【0061】
本願の実施例によれば、図5を参照し、コンプレッサインバータ400は、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニット410と第1の制御ユニット420を含み、前記第1の制御ユニット420は、前記第1のデバイスユニット410の下側に設けられている。これにより、第1のデバイスユニット410を流れる電流が小さく、第1のデバイスユニット410を力率補正素子200と第1の制御ユニット420の中間に設けることで、PFCの放熱に寄与するだけでなく、PFCの高温による第1の制御ユニット420への影響を低減し、第1の制御ユニット420の使用寿命を延長することもでき、且つ長い使用過程で常に第1のデバイスユニットを良好に制御する作用を奏する。
【0062】
本願の実施例によれば、図5を参照し、第1のデバイスユニット410は、6つのIGBTモジュール411を含み、各IGBTモジュール411には、1つの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)401及び1つの高速回復ダイオード402が含まれ、少なくとも1つの前記IGBTモジュール411は、垂直に設けられ、且つ垂直に設けられるIGBTモジュール411の少なくとも一部は、力率補正素子200における2つのサブ素子の間に設けられている。これにより、放熱に影響しない前提で、第1のデバイスユニット410及びPFCの配置がよりコンパクトになり、更に高集積パワーモジュールにおける各パワーデバイスの配置がよりコンパクトになり、集積度がより高く、空間利用率がより高く、高集積パワーモジュールの占用面積を減少し、上記パワーデバイスの信頼性をより統合的に把握しやすく、コストがより低い。
【0063】
本願の実施例によれば、図5を参照し、4つのIGBTモジュール411は、垂直に設けられ、垂直に設けられるIGBTモジュールにおける絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401は、高速回復ダイオード402の下側に位置し、且つそのうちの1つの垂直に設けられるIGBTモジュール411における高速回復ダイオード402の少なくとも一部は、力率補正素子200における2つのサブ素子の間に設けられ、2つのIGBTモジュール411は、水平に設けられ、且つ水平に設けられるIGBTモジュール411において、高速回復ダイオード402は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401の右側に位置する。これにより、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401と高速回復ダイオード402とを組み合わせて使用することで、変換状態のロスを効果的に低減することができ、且つ、放熱に影響しない前提で、高速回復ダイオード402の少なくとも一部を力率補正素子200における2つのサブ素子の間に設けることで、高集積パワーモジュールにおける各パワーデバイスの配置をよりコンパクトにし、集積度をより高くし、空間利用率をより高くすることに寄与し、更に高集積パワーモジュールの占用面積を減少し、上記パワーデバイスの信頼性をより統合的に把握しやすくし、コストをより低くすることに寄与する。
【0064】
本願の実施例によれば、上記「そのうちの1つの垂直に設けられるIGBTモジュール411における高速回復ダイオード402の少なくとも一部は、力率補正素子200における2つのサブ素子の間に設けられ」における「2つのサブ素子」の具体的な種類に対して、制限や要求がなく、具体的には、図5を参照し、そのうちの1つの垂直に設けられるIGBTモジュール411における高速回復ダイオード402の少なくとも一部は、力率補正素子200における第2のダイオード210と力率補正素子の高速回復ダイオード230との間に設けられ、図5における力率補正素子の高速回復ダイオード230と力率補正素子の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ220との位置を交換すれば、そのうちの1つの垂直に設けられるIGBTモジュール411における高速回復ダイオード402の少なくとも一部は、力率補正素子200における第2のダイオード210と力率補正素子の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ220との間に設けられるようになる。
【0065】
本願の実施例によれば、図5を参照し、ファンインバータ500は、間隔を空けて設けられる第2のデバイスユニット510と第2の制御ユニット520を含み、第2のデバイスユニット510は、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(RC-IGBT)511を含み、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511のうちの一部の逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511は、第3の水平部分501を形成するように、水平方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511のうちの他の一部の逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511は、垂直部分502を形成するように、垂直方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、垂直部分502は、第3の水平部分501の上側に設けられ、第2の制御ユニット520は、第3の水平部分501の上側に設けられ、且つ垂直部分502の少なくとも一部の水平側に位置する。これにより、ファンインバータの構造設置によって、空間を十分に利用し、高集積パワーモジュールの集積度を高めることに寄与し、且つ力率補正素子に生じた熱量による第2の制御ユニットへの影響が小さく、パワーデバイスの信頼性が高い。
【0066】
本願の実施例によれば、図5を参照し、第1の制御ユニット420は、垂直部分502の少なくとも一部の水平側に設けられ、且つ第2の制御ユニット520の上側に位置する。これにより、PFCの高温による第1の制御ユニット420及び第2の制御ユニット520への影響が非常に小さく、両者の使用寿命を延長し、それらが長い使用過程で常に高い作動効率を保てるようにすることに寄与し、且つ、第1の制御ユニットを第2の制御ユニットの上側に設けることで、回路配線の簡略化に寄与する。
【0067】
本願の実施例によれば、図5を参照し、第1の制御ユニット420と第2の制御ユニット520は、垂直部分502の同一側に位置する。これにより、空間利用率が更に高められ、高集積パワーモジュールの集積度がより高くなり、放熱に影響することはない。本願のいくつかの実施例において、第1の制御ユニット420及び第2の制御ユニット520は、いずれも垂直部分502の右側に設けられている。これにより、空間節約効果がより高く、高集積パワーモジュールの集積度がより高く、且つPFCの高温による第1の制御ユニット及び第2の制御ユニットへの影響が非常に小さい。
【0068】
本願の実施例によれば、図5及び図6を参照し、電流は、ブリッジ整流器300を経て、一部がピンを介して周辺回路(例えばスイッチ、電源など)に出力され、他の一部の部分が力率補正素子200へ流れ、続いて、電流は、力率補正素子200を経て、一部が第1のデバイスユニット410におけるIGBTモジュール411へ流れ、他の一部の部分が第2のデバイスユニット510における逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511へ流れる。これにより、電流は、高集積パワーモジュールの左側から右側への方向で流れ、パワーデバイスの配置方向に合致し、回路配線の簡略化に寄与する。
【0069】
本願の他のいくつかの実施例によれば、図7を参照し、当該高集積パワーモジュールは、基板100と、基板100に設けられるファンインバータ500と、ブリッジ整流器300と、力率補正素子200と、コンプレッサインバータ400と、を含み、ブリッジ整流器300は、力率補正素子200の左側に設けられ、コンプレッサインバータ400は、力率補正素子200の右側に設けられ、ファンインバータ500は、ブリッジ整流器300の左側に設けられ、ブリッジ整流器300は、力率補正素子200に電気的に接続され、力率補正素子200は、それぞれコンプレッサインバータ400及びファンインバータ500に電気的に接続されている。
【0070】
本願の実施例によれば、図7を参照し、コンプレッサインバータ400は、間隔を空けて設けられる第1のデバイスユニット410と第1の制御ユニット420を含み、第1の制御ユニット420は、第1のデバイスユニット410の右側エッジに近い下側に設けられている。これにより、第1のデバイスユニット410を流れる電流が小さく、第1の制御ユニット420を第1のデバイスユニット410の右側エッジに近い下側に設けることで、PFCの放熱に寄与するだけでなく、PFCの高温による第1の制御ユニット420への影響を低減し、第1の制御ユニット420への干渉を最大限に小さくすることもでき、更に第1の制御ユニット420の使用寿命を延長し、且つ長い使用過程で常に第1のデバイスユニット410を良好に制御する作用を奏する。
【0071】
本願の実施例によれば、図7を参照し、第1のデバイスユニット410は、6つのIGBTモジュール411を含み、各IGBTモジュール411には、1つの絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)401及び1つの高速回復ダイオード402が含まれ、少なくとも1つのIGBTモジュール411は、水平に設けられ、且つ水平に設けられるIGBTモジュール411の少なくとも一部は、力率補正素子200における2つのサブ素子の間に設けられている。これにより、放熱に影響しない前提で、第1のデバイスユニット410及びPFCの配置がよりコンパクトになり、更に高集積パワーモジュールにおける各パワーデバイスの配置がよりコンパクトになり、集積度がより高く、空間利用率がより高く、高集積パワーモジュールの占用面積を減少し、上記パワーデバイスの信頼性をより統合的に把握しやすく、コストがより低い。
【0072】
本願の実施例によれば、図7を参照し、1つのIGBTモジュール411は、水平に設けられ、水平に設けられるIGBTモジュール411における絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401は、高速回復ダイオード402の右側に位置し、且つ、水平に設けられるIGBTモジュールにおける高速回復ダイオード402の少なくとも一部は、力率補正素子200における2つのサブ素子の間に設けられ、5つのIGBTモジュール411は、垂直に設けられ、且つ各垂直に設けられるIGBTモジュール411における高速回復ダイオード402は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401の上側に位置する。これにより、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ401と高速回復ダイオード402とを組み合わせて使用することで、変換状態のロスを効果的に低減することができ、且つ、放熱に影響しない前提で、高速回復ダイオード402の少なくとも一部を力率補正素子200における2つのサブ素子の間に設けることで、高集積パワーモジュールにおける各パワーデバイスの配置をよりコンパクトにし、集積度をより高くし、空間利用率をより高くすることに寄与し、更に高集積パワーモジュールの占用面積を減少し、上記パワーデバイスの信頼性をより統合的に把握しやすくし、コストをより低くすることに寄与する。
【0073】
本願の実施例によれば、上記「そのうちの1つの垂直に設けられるIGBTモジュール411における高速回復ダイオード402の少なくとも一部は、力率補正素子200における2つのサブ素子の間に設けられ」における「2つのサブ素子」の具体的な種類に対して、制限や要求がなく、具体的には、図7を参照し、そのうちの1つの垂直に設けられるIGBTモジュール411における高速回復ダイオード402の少なくとも一部は、力率補正素子200における第2のダイオード210と力率補正素子の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ220との間に設けられ、図7における力率補正素子の高速回復ダイオード230と力率補正素子の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ220との位置を交換すれば、そのうちの1つの垂直に設けられるIGBTモジュール411における高速回復ダイオード402の少なくとも一部は、力率補正素子200における第2のダイオード210と力率補正素子の高速回復ダイオード230との間に設けられるようになる。
【0074】
本願の実施例によれば、図7を参照し、ファンインバータ500は、間隔を空けて設けられる第2のデバイスユニット510と第2の制御ユニット520を含み、第2のデバイスユニット510は、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(RC-IGBT)511を含み、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511のうちの一部の逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511は、第3の水平部分501を形成するように、水平方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511のうちの他の一部の逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511は、垂直部分502を形成するように、垂直方向に沿って間隔を空けて直線状に分布し、垂直部分502は、第3の水平部分501の右側に設けられ、第2の制御ユニット520は、垂直部分502の左側に設けられ、且つ第3の水平部分501の少なくとも一部の垂直方向の一方側に位置する。これにより、ファンインバータ500の構造設置によって、空間を十分に利用し、高集積パワーモジュールの集積度を高めることに寄与し、且つ、第2の制御ユニット520を最もエッジに設けることで、PFCの第2の制御ユニットへの干渉を最大限に小さく、更に第2の制御ユニット520の使用寿命を延長することができ、且つ長い使用過程で常に第2のデバイスユニットを良好に制御する作用を奏する。
【0075】
本願の実施例によれば、図7を参照し、第2の制御ユニット520は、第3の水平部分501の少なくとも一部の対向する上側に設けられ、且つ垂直部分502の少なくとも一部の対向する左側にある。これにより、空間利用率を更に高め、高集積パワーモジュールの集積度をより高くすることができるだけでなく、放熱に影響することもなく、また、第2の制御ユニット520を最もエッジに設けることで、PFCの第2の制御ユニットへの干渉を最大限に小さくすることができる。
【0076】
本願の実施例によれば、図8を参照し、第2の制御ユニット520は、第3の水平部分501の少なくとも一部の対向する下側に設けられ、且つ垂直部分502の少なくとも一部の対向する左側にある。これにより、空間利用率を更に高め、高集積パワーモジュールの集積度をより高くすることができるだけでなく、放熱に影響することもなく、また、第2の制御ユニット520を最もエッジに設けることで、PFCの第2の制御ユニットへの干渉を最大限に小さくすることができる。
【0077】
本願の実施例によれば、図2図4図6及び図9を参照し、高集積パワーモジュールは、基板100の第1のエッジに設けられる強電ピン110と、基板100の第2のエッジに設けられる弱電ピン120と、を更に含む。これにより、上記パワーデバイスを効果的に駆動することができ、且つパワーデバイスで生成された信号を適時且つ効果的に伝達することができ、高集積パワーモジュールが効率的に運転するようになる。本願の実施例によれば、強電ピンは、ブリッジ整流器の入力端、ブリッジ整流器の出力端、力率補正素子の出力端、コンプレッサインバータの絶縁ゲートバイポーラトランジスタのコレクタ及びエミッタ、ファンインバータの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのコレクタ及びエミッタに電気的に接続され、弱電ピンは、コンプレッサの第1の制御ユニット及びファンの第2の制御ユニットに電気的に接続されている。これにより、回路配線が簡単であり、且つ電流経路が短く、熱量の発生を減少し、高集積パワーモジュールにおける温度を低下させることに寄与し、更にパワーデバイスの歩留まりと作動効率を高め、その使用寿命を延長することに寄与する。本願の実施例によれば、弱電ピンは、更に第2の制御ユニットにおける駆動信号制御端、過電流保護、過熱保護及び故障出力ピンなどに電気的に接続可能である。
【0078】
本願の実施例によれば、図7図9を参照し、電流は、ブリッジ整流器300を経て、一部がピンを介して周辺回路(例えばスイッチ、電源など)に出力され、他の一部の部分が力率補正素子200へ流れ、続いて、電流は、力率補正素子200を経て、一部が第1のデバイスユニット410におけるIGBTモジュール411へ流れ、他の一部の部分が第2のデバイスユニット510における逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ511へ流れる。これにより、電流は、高集積パワーモジュールの左側から右側への方向で流れ、パワーデバイスの配置方向に合致し、回路配線の簡略化に寄与する。
【0079】
本願の実施例によれば、基板100を形成する材料は、アルミニウム、セラミックなどの高熱伝導性材料を含むため、パワーデバイス(力率補正素子200、ブリッジ整流器300、コンプレッサインバータ400及びファンインバータ500を含む)に生じた熱量を放出し、放熱効率を高めることに寄与する。本願の実施例によれば、基板100とパワーデバイスとの間に、更に絶縁層、銅箔ケーブル、半田マスク層、デバイスパッドなどを設けることで、パワーデバイスの正常な作動を保証することができる。
【0080】
本願の実施例によれば、図1図9を参照し、ブリッジ整流器300には、4つの間隔を空けて設けられる第1のダイオード310が設けられ、ブリッジ整流器300は、後続のパワーデバイスのニーズを満たすように、交流を直流に効果的に変換することができる。本願の実施例によれば、第1のダイオード310を形成する材料は、半導体であるゲルマニウム又はシリコンなどを含むため、ダイオードの使用性能が良好である。
【0081】
本願の実施例によれば、図1図9を参照し、力率補正素子200は、上側から下側への方向で順に間隔を空けて設けられる第2のダイオード210、力率補正素子の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ220及び力率補正素子の高速回復ダイオード230の3つのサブ素子を含む。これにより、力率補正素子の占用面積を効果的に低減することができ、且つその作動効率が高い。
【0082】
本願の実施例によれば、第1の制御ユニットは、高圧集積回路(HVIC)であってよく、当該高圧集積回路は、第1のデバイスユニットにおける6つのIGBTモジュール及び力率補正素子の絶縁ゲートバイポーラトランジスタ220を制御する。具体的には、第1のデバイスユニットにおける6つのIGBTモジュールのうちの任意の3つを上側ブリッジアームIGBTモジュールとして設け、他の三つを下側ブリッジアームIGBTモジュールとして設け、高圧集積回路は、上側ブリッジアームIGBTモジュール及び下側ブリッジアームIGBTモジュールを制御することにより、コンプレッサの回転数の調整を実現する。これにより、作動効率が高く、電力消費が低い。
【0083】
本願の実施例によれば、第2の制御ユニットは、高圧集積回路(HVIC)であってよく、当該高圧集積回路は、第2の制御ユニットにおける6つの逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタを制御し、具体的には、逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタのうちの任意の3つを上側ブリッジアーム逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタとして設け、他の三つを下側ブリッジアーム逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタとして設け、高圧集積回路は、上側ブリッジアーム逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタ及び下側ブリッジアーム逆導通絶縁ゲートバイポーラトランジスタを制御することにより、ファンの回転数の調整を実現する。これにより、作動効率が高く、電力消費が低い。
【0084】
本願の実施例によれば、高集積パワーモジュールは、接続リード線、抵抗素子及び容量素子のうちの少なくとも1つを更に含み、前記接続リード線、前記抵抗素子及び前記容量素子は、前記基板の空き領域に設けられる。これにより、空き領域の空間を十分に利用することができ、高集積パワーモジュールの集積度と信頼性を高め、コストを削減し、電子制御装置の体積を減少する。空き領域とは、パワーデバイスより覆われていない領域を指すことを説明しておく。
【0085】
本願の実施例によれば、パワーデバイス、接続リード線、抵抗素子及び容量素子を上記の配置方式に従って取り付け終わった後、同一のケースで実装すれば、集積度が高く、占用面積が小さく、放熱効率が高い高集積パワーモジュールを取得することができ、パワーデバイスの信頼性を統合的に把握することができ、開発とメンテナンスの難度が低く、コストが低い。
【0086】
本願の別の態様において、本願は、電気器具を提供する。本願の実施例によれば、当該電気器具は、以上に記載の高集積パワーモジュールを含む。発明者は、当該電気器具の放熱効果が良く、使用寿命が長く、長い使用過程で常に良好な使用性能を保つことができ、コストが低いことを発見した。
【0087】
本願の実施例によれば、上記電気器具は、空気調和機であってよく、当該空気調和機は、以上に記載の高集積パワーモジュールを含む他、ファン、コンプレッサ、熱交換器、絞り部品、クーリングコンポーネント、シャーシ、パネルなどの通常の空気調和機に必要な構造又はコンポーネントを更に含むことができ、ここで詳しく説明しない。本願の実施例によれば、空気調和機の種類は、壁掛型、キャビネット型などであり得る。
【0088】
なお、本願の説明では、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸高向」、「径方向」、「円周方向」などによって示される方位又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づくものであり、本願を説明して説明を簡略化するためのものに過ぎず、示される装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構造及び操作されることを指示又は示唆するわけではないため、本願を制限するものとして理解してはいけない。
【0089】
本願において、明確に規定又は限定しない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は、広義で理解すべきであり、例えば、固定して接続されてもよく、取り外し可能に接続されてもよく、一体にされてもよく、また、機械的に接続されてもよく、電気的に接続されてもよく、また、直接連結されてもよく、中間媒体を介して間接連結されてもよく、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本願での具体的な意味を理解できる。
【0090】
本願において、明確に規定又は限定しない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあるとは、第1及び第2の特徴が直接接触してもよく、又は第1及び第2の特徴が中間媒体を介して間接接触してもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」及び「上部」にあるとは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上方にあってもよく、又は第1の特徴の水平面からの高さが第2の特徴より高いことを示すだけであってもよい。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」及び「下部」にあるとは、第1の特徴が第2の特徴の真下又は斜め下方にあってもよく、又は第1の特徴の水平面からの高さが第2の特徴より低いことを示すだけであってもよい。
【0091】
本明細書の説明では、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体例」、又は「いくつかの例」などを参照した説明は、当該実施例又は例を参照しながら説明された具体的な特徴、構造、材料又は特点が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の模式的な説明は、同一の実施例又は例に対するものであるとは限らない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特点は、いずれか1つ又は複数の実施例又は例において適切な方式で組み合わせることができる。更に、相互に矛盾しない限り、当業者であれば、本明細書に説明された異なる実施例又は例、及び異なる実施例又は例の特徴を結合して組み合わせることができる。
【0092】
以上、本願の実施例を示して説明したが、上記実施例は、例示的なものに過ぎず、本願を制限するためのものとして理解してはいけず、当業者は、本願の範囲内で上記実施例に変化、修正、置換及び変形を行うことができる。
図1
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図7
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