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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-09
(45)【発行日】2022-11-17
(54)【発明の名称】ステータアセンブリ及びモータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 5/16 20060101AFI20221110BHJP
   H02K 1/00 20060101ALI20221110BHJP
【FI】
H02K5/16 A
H02K1/00 Z
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021553810
(86)(22)【出願日】2019-12-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2019125827
(87)【国際公開番号】W WO2020211410
(87)【国際公開日】2020-10-22
【審査請求日】2021-09-08
(31)【優先権主張番号】201910311989.0
(32)【優先日】2019-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521404820
【氏名又は名称】佛山市威靈洗滌電机制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】FOSHAN WELLING WASHER MOTOR MANUFACTURING CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.21 Gangqian Road,Beijiao Residents Committee Industrial Park,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311,China
(73)【特許権者】
【識別番号】521404831
【氏名又は名称】淮安威靈電机制造有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAI’AN WELLING MOTOR MANUFACTURING CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.36,Yingbin Avenue,Economic and Technological Development Zone,Huai’an,Jiangsu 223005,China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】任静
(72)【発明者】
【氏名】唐劍武
(72)【発明者】
【氏名】朱小剛
(72)【発明者】
【氏名】羅熙
【審査官】池田 貴俊
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第03021461(EP,A2)
【文献】国際公開第2011/043075(WO,A1)
【文献】特開2004-254398(JP,A)
【文献】特開2008-283816(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104467295(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/16
H02K 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端キャップと、
前記上端キャップの下方に位置するステータコアと、
前記ステータコアに設けられる絶縁フレームと、
前記絶縁フレームの頂部に設けられる固定部材と、
一端が前記固定部材と前記上端キャップの間に挟まれ、他端が前記上端キャップの厚さ方向に沿って延在して前記ステータコアに接続される連通部材とを含み、
前記固定部材は、
固定本体と、
前記固定本体の底部に設けられ、前記絶縁フレームの少なくとも一部が嵌設される係止溝を含む、ステータアセンブリ。
【請求項2】
前記固定部材は、
前記固定本体における前記ステータコアの内部を向いた側に設けられるストッパリブをさらに含む、請求項に記載のステータアセンブリ。
【請求項3】
前記固定部材は、
前記固定本体に設けられ、前記連通部材の少なくとも一部が嵌設される嵌入溝をさらに含む、請求項に記載のステータアセンブリ。
【請求項4】
前記固定部材は、前記固定本体の頂部に設けられ、且つ前記嵌入溝内に位置する取付孔をさらに含み、
前記ステータアセンブリは、
前記取付孔に対応して前記連通部材の頂部に設けられる組立孔と、
前記組立孔に対応して前記上端キャップに設けられる電食防止孔をさらに含み、
締結部材は、前記電食防止孔、前記組立孔、及び前記取付孔を通過することにより、前記上端キャップ、前記連通部材、前記固定部材を接続させる、請求項に記載のステータアセンブリ。
【請求項5】
前記固定部材は、前記固定本体における前記ステータコアの内部から離れた側に設けられ、前記嵌入溝内に位置するストッパ部をさらに含み、
前記ステータアセンブリは、前記ストッパ部に対応して前記連通部材に設けられ、前記ストッパ部に適合する嵌合部をさらに含む、請求項に記載のステータアセンブリ。
【請求項6】
前記取付孔は、
第1の取付孔と、
前記第1の取付孔と同心に設けられ、直径が前記第1の取付孔の直径よりも小さい第2の取付孔とを含み、
前記連通部材の前記固定部材と前記上端キャップの間に位置する部分は、前記上端キャップから離れるように延在することにより凹部を形成し、前記凹部が前記第1の取付孔に嵌込まれ、前記組立孔が前記凹部に設けられる、請求項に記載のステータアセンブリ。
【請求項7】
前記第1の取付孔の深さ範囲は、少なくとも1.5mmであり、且つ2.5mmを超えない、請求項に記載のステータアセンブリ。
【請求項8】
前記連通部材の端部が前記上端キャップから離れるように屈曲または湾曲して、前記連通部材の一端が前記固定部材に接続され、前記連通部材の他端が前記ステータコアに接続される、請求項1から請求項の何れか一項に記載のステータアセンブリ。
【請求項9】
前記ステータアセンブリは、前記ステータコアの外壁に設けられる組立溝をさらに含み、前記連通部材の少なくとも一部が組立溝の内部に位置する、請求項1から請求項の何れか一項に記載のステータアセンブリ。
【請求項10】
前記ステータアセンブリは、
前記ステータコアの底部に設けられる下端キャップと、
一端が前記下端キャップに接続され、他端が前記ステータコアに接続される導通部材をさらに含む、請求項に記載のステータアセンブリ。
【請求項11】
前記ステータアセンブリは、
内部に取付腔を有し、前記ステータコア、前記絶縁フレーム、前記固定部材、及び前記連通部材が前記取付腔に位置するハウジングと、
前記ハウジングの外壁に設けられ、前記上端キャップの一部が取り付けられる取付溝とをさらに含む、請求項1から請求項の何れか一項に記載のステータアセンブリ。
【請求項12】
前記ステータアセンブリは、
前記ハウジングに装着されて前記取付溝に位置するシールリングをさらに含む、請求項11に記載のステータアセンブリ。
【請求項13】
前記ステータアセンブリは、
前記電食防止孔を避けるように前記上端キャップに設けられる線出し開口部と、
前記線出し開口部をカバーし、導線口が前記線出し開口部と連通する密封導線部材と、
前記密封導線部材の一部に設けられることにより、前記密封導線部材を前記上端キャップに接続させる取付板とをさらに含む、請求項から請求項の何れか一項に記載のステータアセンブリ。
【請求項14】
請求項1から請求項13の何れか一項に記載のステータアセンブリを含む、モータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年04月18日に中国特許庁に提出された、出願番号が201910311989.0であり、発明の名称が「ステータアセンブリ及びモータ」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容のすべてを援用することにより本願に取り入れる。
【0002】
本願は、ステータの技術分野に関し、具体的には、ステータアセンブリ及びモータに関する。
【背景技術】
【0003】
モータは、さまざまな生活分野で広く使用されており、モータは、ステータアセンブリを有し、ステータアセンブリの両端には、それぞれ端キャップが設けられ、現在、ステータアセンブリのステータコアは、ガルバニック腐食を防ぐために端キャップとしっかりと嵌合していることがよくある。しかしながら、この方法では、モータの電食防止効果は十分に大きくなく、モータの動作中にノイズが発生しやすく、モータの使用性能を低下させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、先行技術又は関連技術における技術的課題の少なくとも1つを解決することを目的とする。
【0005】
そのため、本願の第1の態様は、ステータアセンブリを提供する。
【0006】
本願の第2の態様は、モータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
これに鑑みて、本願の第1の態様は、ステータアセンブリを提供し、ステータアセンブリは、上端キャップ、ステータコア、絶縁フレーム、固定部材、及び連通部材を含み、ステータコアは、上端キャップの下方に位置し、絶縁フレームは、ステータコアに設けられ、固定部材は、絶縁フレームの頂部に設けられ、連通部材の一端が固定部材と上端キャップの間に挟まれ、連通部材の他端が上端キャップの厚さ方向に沿って延在してステータコアに接続される。
【0008】
本願にて提供されるステータアセンブリは、上端キャップ、ステータコア、絶縁フレーム、固定部材、及び連通部材を含み、ステータコアは、上端キャップの下方に位置し、ステータコアは、ステータ巻線を設置するためのものであり、上端キャップは、鋳造アルミニウム端キャップである。絶縁フレームは、ステータコアに設けられ、さらにステータ巻線とステータコアの間に短絡が発生することによるモータの通常使用に影響するのを防ぐことができる。固定部材は、絶縁フレームの頂部に設けられ、固定部材は、プラスチックの固定部材であってもよく、即ち、固定部材は、絶縁効果を奏することができる。連通部材の一端が固定部材と上端キャップの間に挟まれ、連通部材の他端が上端キャップの厚さ方向に沿って延在してステータコアに接続される。即ち、上端キャップとステータコアの間は、連通部材により導電が実現され、2つの間の電位差が回避される。本願において、固定部材により絶縁フレーム、連通部材、上端キャップを固定することにより、電食防止を確保することを前提として、ステータアセンブリの内部構造を効果的に最適化し、モータの電食防止構造の適用範囲が拡大され、モータの生産コストが低減され、組立プロセスが削減され、生産効率が向上される。本願において、モータの電食防止構造は、即ち上端キャップとステータコアに電気的に接続される連通シートである。
【0009】
また、本願にて提供される上記の技術的手段におけるステータアセンブリによれば、以下のような付加的な技術的特徴をさらに有してもよい。
【0010】
1つの可能な設計において、固定部材は、固定本体と、固定本体の底部に設けられ、絶縁フレームの少なくとも一部が嵌設される係止溝を含む。
【0011】
この設計において、固定部材は、固定本体と係止溝を含み、係止溝は、固定本体の底部に設けられ、絶縁フレームの少なくとも一部が係止溝に嵌設される。具体的に、絶縁フレームは、ピン位置を有し、該ピン位置が係止溝に嵌設される。
【0012】
1つの可能な設計において、固定部材は、固定本体におけるステータコアの内部を向いた側に設けられるストッパリブをさらに含む。
【0013】
この設計において、固定部材は、ストッパリブをさらに含み、ストッパリブは、固定本体におけるステータコアの内部を向いた側に設けられ、固定部材、絶縁フレーム、ステータコア、及び上端キャップは、射出成形過程において、射出成形圧力の作用により、固定部材がステータコアの内部を向いた力を受け、ストッパリブを設置することにより、射出成形過程において、ストッパリブが射出成形金型に押し付けられ、さらに固定部材がステータコアの内部へ向かって傾くことが防止され、固定部材の位置精度が確保される。更には、ストッパリブの数は、少なくとも2つである。
【0014】
1つの可能な設計において、固定部材は、固定本体に設けられ、連通部材の少なくとも一部が嵌設される嵌入溝をさらに含む。
【0015】
この設計において、固定部材は、嵌入溝をさらに含み、嵌入溝は、固定本体に設けられ、連通部材の少なくとも一部が嵌入溝に嵌設され、さらに連通部材が半径方向、軸方向の両方で容易に変位しないことが確保され、連通部材が固定部材での位置安定性が確保される。
【0016】
1つの可能な設計において、固定部材は、固定本体の頂部に設けられ、且つ嵌入溝内に位置する取付孔をさらに含み、ステータアセンブリは、取付孔に対応して連通部材の頂部に設けられる組立孔と、組立孔に対応して上端キャップに設けられる電食防止孔をさらに含み、締結部材は、電食防止孔、組立孔、及び取付孔を通過することにより、上端キャップ、連通部材、固定部材を接続させる。
【0017】
この設計において、固定部材は、取付孔をさらに含み、取付孔は、固定本体の頂部に設けられ、取付孔は、嵌入溝内に位置する。取付孔は、ブラインドホールであってもよい。ステータアセンブリは、組立孔と電食防止孔をさらに含み、組立孔は、取付孔に対応して連通部材の頂部に設けられ、電食防止孔は、組立孔に対応して上端キャップに設けられ、締結部材は、電食防止孔、組立孔、及び取付孔を通過することにより、上端キャップ、連通部材、固定部材を接続させる。更には、締結部材は、金属材料で製造され、さらに上端キャップと連通部材は、締結部材により導通接続が実現される。締結部材は、ネジであり、例えば、セルフタッピングねじである。
【0018】
1つの可能な設計において、固定部材は、固定部材におけるステータコアの内部から離れた側に設けられ、嵌入溝内に位置するストッパ部をさらに含み、ステータアセンブリは、ストッパ部に対応して連通部材に設けられ、ストッパ部に適合する嵌合部をさらに含む。
【0019】
この設計において、固定部材は、ストッパ部をさらに含み、ストッパ部は、固定部材におけるステータコアの内部から離れた側に設けられ、ストッパ部は、嵌入溝内に位置し、具体的に、ストッパ部は、オスのバックルである。ステータアセンブリは、嵌合部をさらに含み、嵌合部は、ストッパ部に対応して連通部材に設けられ、連通部材が固定本体上の嵌入溝に嵌設された時、ストッパ部が嵌合部に嵌合され、連通部材と固定部材を確実に接続する。具体的に、嵌合部は、メスのバックルである。
【0020】
1つの可能な設計において、取付孔は、第1の取付孔と、第1の取付孔と同心に設けられ、直径が第1の取付孔の直径よりも小さい第2の取付孔とを含み、連通部材の固定部材と上端キャップの間に位置する部分は、上端キャップから離れるように延在することにより凹部を形成し、凹部が第1の取付孔に嵌込まれ、組立孔が凹部に設けられる。
【0021】
この設計において、取付孔は、第1の取付孔と第2の取付孔を含み、第2の取付孔は、第1の取付孔と同心に設けられ、第2の取付孔の直径は、第1の取付孔の直径よりも小さい。第1の取付孔は、上端キャップに近くように固定本体に設けられる。連通部材の固定部材と上端キャップの間に位置する部分は、上端キャップから離れるように延在して凹部を形成し、凹部は、第1の取付孔に嵌込まれ、更には、凹部と固定本体とは、締り嵌めになっている。組立孔は、凹部に設けられる。
【0022】
1つの可能な設計において、第1の取付孔の深さ範囲は、少なくとも1.5mmであり、且つ2.5mmを超えない。
【0023】
この設計において、第1の取付孔の深さ範囲は、少なくとも1.5mmであり、且つ2.5mmを超えなく、即ち、凹部の延長長さの範囲は、少なくとも1.5mmであり、且つ2.5mmを超えない。上記の関係が満たされた時、連通部材と固定本体との間の確実な接続が確保される。
【0024】
1つの可能な設計において、連通部材の端部が上端キャップから離れるように屈曲または湾曲して、連通部材の一端が固定部材に接続され、連通部材の他端がステータコアに接続される。
【0025】
この設計において、連通部材の端部が上端キャップから離れるように屈曲または湾曲して、即ち、連通部材の一端が固定部材に接続され、連通部材の他端がステータコアに接続される。両端が屈曲または湾曲するように設けられ、さらに連通部材はフック状とし、さらに連通部材が固定部材に引っ掛かることが確保され、さらに連通部材と固定部材との間の確実な接続が確保される。更には、連通部材とステータコアは、溶接により接続される。
【0026】
1つの可能な設計において、ステータアセンブリは、ステータコアの外壁に設けられる組立溝をさらに含み、連通部材の少なくとも一部が組立溝の内部に位置する。
【0027】
この設計において、ステータアセンブリは組立溝をさらに含み、組立溝がステータコアの外壁に設けられ、連通部材の少なくとも一部が組立溝に位置する。ステータアセンブリは、ステータ巻線をさらに含み、ステータ巻線をステータコアに設置する時、組立溝は、ステータコアを固定するためのものであり、組立溝は、他の工具に嵌合されてステータコアの固定が実現され、さらにステータ巻線を設置することに便利であり、さらに組立溝は、組立過程にステータコアを固定するために使用でき、連通部材を置くために使用でき、ステータコアに連通部材を溶接する位置を個別に設ける必要がなく、また、移動又は射出成形過程に連通部材が外界からのラビングを受けて脱落することを防ぎ、回避することもできる。
【0028】
1つの可能な設計において、ステータアセンブリは、ステータコアの底部に設けられる下端キャップと、一端が下端キャップに接続され、他端がステータコアに接続される導通部材をさらに含む。
【0029】
この設計において、ステータアセンブリは、下端キャップと導通部材をさらに含み、下端キャップは、ステータコアの底部に設けられ、導通部材の一端が下端キャップに接続され、導通部材の他端がステータコアに接続される。即ち、下端キャップとステータコアの間は、導通部材により導電が実現され、2つの間の電位差が回避される。更には、上端キャップは、連通部材によりステータコアに電気的に接続され、下端キャップは、導通部材によりステータコアに電気的に接続され、ステータコアを導電性媒体として上端キャップと下端キャップの間を電気的に接続させ、さらに上端キャップと下端キャップの間の電位差を効果的に回避され、モータの電食現像が防止され、モータの使用安全性能が確保される。
【0030】
1つの可能な設計において、ステータアセンブリは、内部に取付腔を有し、ステータコア、絶縁フレーム、固定部材、及び連通部材が取付腔に位置するハウジングと、ハウジングの外壁に設けられ、上端キャップの一部が取り付けられる取付溝とをさらに含む。
【0031】
この設計において、ステータアセンブリは、ハウジングと取付溝をさらに含み、ハウジング内には取付腔を有し、ステータコア、絶縁フレーム、固定部材、及び連通部材が取付腔内に位置する。ハウジングは、射出成形プロセスにより製造される。取付溝がハウジングの外壁に設けられ、上端キャップの一部が取付溝内に嵌設され、一方では、上端キャップを位置決めてハウジングに取り付けることに便利であり、他方では、上端キャップとハウジングは、外壁の平らな全体を形成し、モータの外観を向上させる。
【0032】
1つの可能な設計において、ステータアセンブリは、ハウジングに装着されて取付溝に位置するシールリングをさらに含む。
【0033】
この設計において、ステータアセンブリは、シールリングをさらに含み、シールリングがハウジングに装着されて取付溝に位置し、上端キャップがハウジングに取り付けられる時、シールリングは、上端キャップとハウジングの間に押し付けられ、シールリングを設置することにより、ステータアセンブリの密封性能が効果的に確保され、ステータアセンブリの内部を防錆油でコーティングする必要がなく、ステータアセンブリの組立プロセスが削減される。シールリングをO字型に設置することができる。
【0034】
1つの可能な設計において、ステータアセンブリは、電食防止孔を避けるように上端キャップに設けられる線出し開口部と、線出し開口部をカバーし、導線口が線出し開口部と連通する密封導線部材と、密封導線部材の一部に設けられることにより、密封導線部材を上端キャップに接続させる取付板とをさらに含む。
【0035】
この設計において、ステータアセンブリは、線出し開口部、密封導線部材、取付板をさらに含み、線出し開口部が電食防止孔を避けるように上端キャップに設けられ、線出し開口部は、ステータアセンブリ内部の導線を引き出すためのものであり、さらに導線と外部電気制御部品との接続に便利である。密封導線部材は線出し開口部をカバーし、密封導線部材の導線口が線出し開口部と連通し、導線が線出し開口部、導線口により引き出す。取付板は、密封導線部材の一部に設けられ、さらに密封導線部材と上端キャップの間を密封して接続させ、ステータアセンブリ内部の安全密封性能が確保され、ステータアセンブリの生産コストが削除される。
【0036】
1つの可能な設計において、密封導線部材は、第1の導線口が設けられ、少なくとも一部が第1の導線口に向かって凹むことにより組立切欠き部を形成し、取付板の一部が組立切欠き部に延在する密封本体と、密封本体に接続されて上端キャップから離れるように延在して、第1の導線口と連通するゴム口部とを含む。
【0037】
この設計において、密封導線部材は、密封本体とゴム口部を含み、密封本体には、第1の導線口が設けられ、第1の導線口は、線出し開口部と連通し、密封本体の少なくとも一部は、第1の導線口の内部へ向かって凹むことにより組立切欠き部を形成し、取付板の一部が組立切欠き部に伸びて、密封本体の一部を上端キャップに押し付ける。ゴム口部は、密封本体に接続されて上端キャップから離れるように延在して、第1の導線口と連通し、ステータアセンブリ内部の導線は、線出し開口部、第1の導線口、及びゴム口部を通過して伸び出し、ゴム口部により導線を緩衝することができ、延長後の断線が防止される。
【0038】
ステータアセンブリは、ケーシングをさらに含み、ケーシングは、上端キャップの上方に設けられ、ケーシングと上端キャップが囲んで取付領域が形成され、外部電気制御部品は、該取付領域に位置する。上端キャップには、ネジ孔がさらに設けられ、ケーシングは、ネジ孔により上端キャップに取り付けられる。
【0039】
本願の第2の態様は、上記の何れかの技術的手段により提供されるステータアセンブリを含むモータを提供する。
【0040】
本願にて提供されるモータは、上記の何れかの技術的手段のステータアセンブリを含むので、該ステータアセンブリの全ての有益な効果を有し、ここで、説明を繰り返さない。
【0041】
本願の付加的な態様及び利点は下記の説明に示され、一部は下記の説明により明瞭になるか、本願を実施することで理解される。
【0042】
本願の上記及び/又はほかの態様及び利点は、下記の図面を参照した実施例の説明から明確になり、容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】本願の一実施例に係るステータアセンブリの構造断面図を示す。
図2図1に示す本願の一実施例に係るステータアセンブリのAでの部分拡大図を示す。
図3】本願の一実施例に係るステータアセンブリの部分的な構造概略図を示す。
図4】本願の別の実施例に係るステータアセンブリの部分的な構造概略図を示す。
図5】本願のさらなる別の実施例に係るステータアセンブリの部分的な構造概略図を示す。
図6】本願のさらなる別の実施例に係るステータアセンブリの部分的な構造概略図を示す。
図7】本願のさらなる別の実施例に係るステータアセンブリの部分的な構造概略図を示す。
図8】本願のさらなる別の実施例に係るステータアセンブリの部分的な構造概略図を示す。
図9】本願のさらなる別の実施例に係るステータアセンブリの部分的な構造概略図を示す。
図10】本願のさらなる別の実施例に係るステータアセンブリの部分的な構造概略図を示す。
図11】本願のさらなる別の実施例に係るステータアセンブリの部分的な構造概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本願の上述した目的、特徴及び利点に対する一層の理解のために、次に図面及び具体的な実施形態と結び付けて本願をより詳細に説明する。なお、矛盾のない限り、本願の実施例又は実施例の特徴を互いに組み合わせることができる。
【0045】
次の説明で本願の充分な理解のために多くの詳細が記載されているが、本願はここで説明されるのと異なる形態で実施されてもよく、本願の保護範囲は以下に開示される具体的な実施例に限定されない。
【0046】
以下、図1から図11を参照しながら、本願のいくつかの実施例に係るステータアセンブリ100とモータを説明する。
【0047】
本願の第1の態様は、ステータアセンブリ100を提供し、ステータアセンブリ100は、上端キャップ1、ステータコア2、絶縁フレーム3、固定部材4、及び連通部材5を含み、ステータコア2は、上端キャップ1の下方に位置し、絶縁フレーム3は、ステータコア2に設けられ、固定部材4は、絶縁フレーム3の頂部に設けられ、連通部材5の一端が固定部材4と上端キャップ1の間に挟まれ、連通部材5の他端が上端キャップ1の厚さ方向に沿って延在してステータコア2に接続される。
【0048】
図1から図5に示すように、本願にて提供されるステータアセンブリ100は、上端キャップ1、ステータコア2、絶縁フレーム3、固定部材4、及び連通部材5を含み、ステータコア2は、上端キャップ1の下方に位置し、ステータコア2は、ステータ巻線を設置するためのものであり、上端キャップ1は、鋳造アルミニウム端キャップである。絶縁フレーム3は、ステータコア2に設けられ、さらにステータ巻線とステータコア2の間に短絡が発生することによるモータの通常使用に影響するのを防ぐことができる。固定部材4は、絶縁フレーム3の頂部に設けられ、固定部材4は、プラスチックの固定部材であってもよく、即ち、固定部材4は、絶縁効果を奏することができる。連通部材5の一端が固定部材4と上端キャップ1の間に挟まれ、連通部材5の他端が上端キャップ1の厚さ方向に沿って延在してステータコア2に接続される。即ち、上端キャップ1とステータコア2の間は、連通部材5により導電が実現され、2つの間の電位差が回避される。本願では、固定部材4により絶縁フレーム3、連通部材5、上端キャップ1を固定することにより、電食防止を確保することを前提として、ステータアセンブリ100の内部構造を効果的に最適化し、モータの電食防止構造の適用範囲が拡大され、モータの生産コストが低減され、組立プロセスが削減され、生産効率が向上される。
【0049】
本願の一実施例では、固定部材4は、固定本体41と、固定本体41の底部に設けられ、絶縁フレーム3の少なくとも一部が嵌設される係止溝42を含む。
【0050】
図2から図5に示すように、当該実施例では、固定部材4は、固定本体41と係止溝42を含み、係止溝42は、固定本体41の底部に設けられ、絶縁フレーム3の少なくとも一部が係止溝42に嵌設される。具体的に、絶縁フレーム3は、ピン位置を有し、該ピン位置が係止溝42に嵌設される。
【0051】
本願の一実施例では、固定部材4は、固定本体41におけるステータコア2の内部を向いた側に設けられるストッパリブ43をさらに含む。
【0052】
図4及び図5に示すように、当該実施例では、固定部材4は、ストッパリブ43をさらに含み、ストッパリブ43は、固定本体41におけるステータコア2の内部を向いた側に設けられ、固定部材4、絶縁フレーム3、ステータコア2、及び上端キャップ1は、射出成形過程において、射出成形圧力の作用により、固定部材4がステータコア2の内部を向いた力を受け、ストッパリブ43を設置することにより、射出成形過程において、ストッパリブ43が射出成形金型に押し付けられ、さらに固定部材4がステータコア2の内部へ向かって傾くことが防止され、固定部材4の位置精度が確保される。更には、ストッパリブ43の数は、少なくとも2つである。
【0053】
本願の一実施例では、固定部材4は、嵌入溝44をさらに含み、嵌入溝44は、固定本体41に設けられ、連通部材5の少なくとも一部が嵌入溝44に嵌設される。
【0054】
図5に示すように、当該実施例では、固定部材4は、嵌入溝44をさらに含み、嵌入溝44は、固定本体41に設けられ、連通部材5の少なくとも一部が嵌入溝44に嵌設され、さらに連通部材5が半径方向、軸方向の両方で容易に変位しないことが確保され、連通部材5が固定部材4での位置安定性が確保される。
【0055】
本願の一実施例では、固定部材4は、固定本体41の頂部に設けられ、且つ嵌入溝44に位置する取付孔46をさらに含み、ステータアセンブリ100は、取付孔46に対応して連通部材5の頂部に設けられる組立孔51と、組立孔51に対応して上端キャップ1に設けられる電食防止孔11をさらに含み、締結部材12は、電食防止孔11、組立孔51、及び取付孔46を通過することにより、上端キャップ1、連通部材5、固定部材4を接続させる。
【0056】
図3から図5に示すように、固定部材4は、取付孔46をさらに含み、取付孔46は、固定本体41の頂部に設けられ、取付孔46は、嵌入溝44に位置する。取付孔46は、ブラインドホールであっても良い。ステータアセンブリ100は、組立孔51と電食防止孔11をさらに含み、組立孔51は、取付孔46に対応して連通部材5の頂部に設けられ、電食防止孔11は、組立孔51に対応して上端キャップ1に設けられ、締結部材12は、電食防止孔11、組立孔51、及び取付孔46を通過することにより、上端キャップ1、連通部材5、固定部材4を接続させる。更には、締結部材12は、金属材料で製造され、さらに上端キャップ1と連通部材5は、締結部材12により導通接続が実現される。締結部材12は、ネジであり、例えば、セルフタッピングねじであってもよい。
【0057】
本願の一実施例では、固定部材4は、固定本体41のステータコア2の内部から離れた側に設けられ、嵌入溝44に位置するストッパ部45をさらに含み、ステータアセンブリ100は、ストッパ部45に対応して連通部材5に設けられ、ストッパ部45に適合する嵌合部をさらに含む。
【0058】
図2から図4に示すように、当該実施例では、固定部材4は、ストッパ部45をさらに含み、ストッパ部45は、固定本体41のステータコア2の内部から離れた側に設けられ、ストッパ部45は、嵌入溝44に位置し、具体的に、ストッパ部45は、オスのバックルである。ステータアセンブリ100は、嵌合部をさらに含み、嵌合部は、ストッパ部45に対応して連通部材5に設けられ、連通部材5が固定本体41上の嵌入溝44に嵌設された時、ストッパ部45が嵌合部に嵌合され、連通部材5と固定部材4を確実に接続する。具体的に、嵌合部は、メスのバックルである。
【0059】
本願の一実施例では、取付孔46は、第1の取付孔46と第2の取付孔46を含み、第2の取付孔46は、第1の取付孔46と同心に設けられ、第2の取付孔46の直径は、第1の取付孔46の直径よりも小さい。連通部材5の固定部材4と上端キャップ1の間に位置する部分は、上端キャップ1から離れるように延在して凹部52を形成し、凹部52は、第1の取付孔46に嵌込まれ、組立孔51は、凹部52に設けられる。
【0060】
当該実施例では、取付孔46は、第1の取付孔46と第2の取付孔46を含み、第2の取付孔46は、第1の取付孔46と同心に設けられ、第2の取付孔46の直径は、第1の取付孔46の直径よりも小さい。第1の取付孔46は、上端キャップ1に近くように固定本体41に設けられる。連通部材5の固定部材4と上端キャップ1の間に位置する部分は、上端キャップ1から離れるように延在して凹部52を形成し、凹部52は、第1の取付孔46に嵌込まれ、更には、凹部52と固定本体41は、締り嵌めになっている。組立孔51は、凹部52に設けられる。
【0061】
本願の一実施例では、第1の取付孔の深さ範囲は、少なくとも1.5mmであり、且つ2.5mmを超えない。
【0062】
当該実施例では、第1の取付孔の深さ範囲は、少なくとも1.5mmであり、且つ2.5mmを超えなく、即ち、凹部52の延長長さの範囲は、少なくとも1.5mmであり、且つ2.5mmを超えない。上記の関係が満たされた時、連通部材5と固定本体41との間の確実な接続が確保される。
【0063】
本願の一実施例では、連通部材5の端部が上端キャップ1から離れるように屈曲または湾曲して、連通部材5の一端が固定部材4に接続され、連通部材5の他端がステータコア2に接続される。
【0064】
図2から図4に示すように、当該実施例では、連通部材5の端部が上端キャップ1から離れるように屈曲または湾曲して、即ち、連通部材5の一端が固定部材4に接続され、連通部材5の他端がステータコア2に接続される。両端が屈曲または湾曲するように設けられ、さらに連通部材5はフック状とし、さらに連通部材5が固定部材4に引っ掛かることが確保され、さらに連通部材5と固定部材4との間の確実な接続が確保される。更には、連通部材5とステータコア2は、溶接により接続される。
【0065】
本願の一実施例では、ステータアセンブリ100は、ステータコア2の外壁に設けられる組立溝21をさらに含み、連通部材5の少なくとも一部が組立溝21の内部に位置する。
【0066】
図6及び図7に示すように、当該実施例では、ステータアセンブリ100は組立溝21をさらに含み、組立溝21がステータコア2の外壁に設けられ、連通部材5の少なくとも一部が組立溝21に位置する。ステータアセンブリ100は、ステータ巻線をさらに含み、ステータ巻線をステータコア2に設置する時、組立溝21は、ステータコア2を固定するためのものであり、組立溝21は、他の工具に嵌合されてステータコア2の固定が実現され、さらにステータ巻線を設置することに便利であり、さらに組立溝21は、組立過程にステータコア2を固定するために使用でき、連通部材5を置くために使用でき、ステータコア2に連通部材5を溶接する位置を個別に設ける必要がなく、また、移動又は射出成形過程に連通部材5が外界からのラビングを受けて脱落することを防ぎ、回避することもできる。
【0067】
本願の一実施例では、ステータアセンブリ100は、下端キャップ6と導通部材7をさらに含み、下端キャップ6は、ステータコア2の底部に設けられ、導通部材7の一端が下端キャップ6に接続され、導通部材7の他端がステータコア2に接続される。
【0068】
図1図6及び図7に示すように、当該実施例では、ステータアセンブリ100は、下端キャップ6と導通部材7をさらに含み、下端キャップ6は、ステータコア2の底部に設けられ、導通部材7の一端が下端キャップ6に接続され、導通部材7の他端がステータコア2に接続される。即ち、下端キャップ6とステータコア2の間は、導通部材7により導電が実現され、2つの間の電位差が回避される。更には、上端キャップ1は、連通部材5によりステータコア2に電気的に接続され、下端キャップ6は、導通部材7によりステータコア2に電気的に接続され、ステータコア2を導電性媒体として上端キャップ1と下端キャップ6の間を電気的に接続させ、さらに上端キャップ1と下端キャップ6の間の電位差を効果的に回避され、モータの電食現像が防止され、モータの使用安全性能が確保される。
【0069】
本願の一実施例では、ステータアセンブリ100は、内部に取付腔を有し、ステータコア2、絶縁フレーム3、固定部材4、及び連通部材5が取付腔に位置するハウジング8と、ハウジング8の外壁に設けられ、上端キャップ1の一部が取り付けられる取付溝とをさらに含む。
【0070】
図1に示すように、当該実施例では、ステータアセンブリ100は、ハウジング8と取付溝をさらに含み、ハウジング8内には取付腔を有し、ステータコア2、絶縁フレーム3、固定部材4、及び連通部材5が取付腔内に位置する。ハウジング8は、射出成形プロセスにより製造される。取付溝がハウジング8の外壁に設けられ、上端キャップ1の一部が取付溝内に嵌設され、一方では、上端キャップ1を位置決めてハウジング8に取り付けることに便利であり、他方では、上端キャップ1とハウジング8は、外壁の平らな全体を形成し、モータの外観を向上させる。
【0071】
本願の一実施例では、ステータアセンブリ100は、ハウジング8に装着されて取付溝に位置するシールリング81をさらに含む。
【0072】
図8から図11に示すように、当該実施例では、ステータアセンブリ100は、シールリング81をさらに含み、シールリング81がハウジング8に装着されて取付溝に位置し、上端キャップ1がハウジング8に取り付けられる時、シールリング81は、上端キャップ1とハウジング8の間に押し付けられ、シールリング81を設置することにより、ステータアセンブリ100の密封性能が効果的に確保され、ステータアセンブリ100の内部を防錆油でコーティングする必要がなく、ステータアセンブリ100の組立プロセスが削減される。シールリング81をO字型に設置することができる。
【0073】
本願の一実施例では、ステータアセンブリ100は、電食防止孔11を避けるように上端キャップ1に設けられる線出し開口部90と、線出し開口部90をカバーし、導線口が線出し開口部90と連通する密封導線部材と、密封導線部材の一部に設けられることにより、密封導線部材を上端キャップ1に接続させる取付板93とをさらに含む。
【0074】
図8に示すように、当該実施例では、ステータアセンブリ100は、線出し開口部90、密封導線部材、及び取付板93をさらに含み、線出し開口部90が電食防止孔11を避けるように上端キャップ1に設けられ、線出し開口部90は、ステータアセンブリ100内部の導線を引き出すためのものであり、さらに導線と外部電気制御部品95の接続に便利である。密封導線部材は線出し開口部90をカバーし、密封導線部材の導線口が線出し開口部90と連通し、導線が線出し開口部90、導線口により引き出す。取付板93は、密封導線部材の一部に設けられ、さらに密封導線部材と上端キャップ1の間を密封して接続させ、ステータアセンブリ100内部の安全密封性能が確保され、ステータアセンブリ100の生産コストが削除される。
【0075】
本願の一実施例では、密封導線部材は、第1の導線口が設けられ、少なくとも一部が第1の導線口に向かって凹むことにより組立切欠き部を形成し、取付板93の一部が組立切欠き部に延在する密封本体91と、密封本体91に接続されて上端キャップ1から離れるように延在して、第1の導線口と連通するゴム口部92とを含む。
【0076】
図9及び図10に示すように、当該実施例では、密封導線部材は、密封本体91とゴム口部92を含み、密封本体91には、第1の導線口が設けられ、第1の導線口は、線出し開口部90と連通し、密封本体91の少なくとも一部は、第1の導線口の内部へ向かって凹むことにより組立切欠き部を形成し、取付板93の一部が組立切欠き部に伸びて、密封本体91の一部を上端キャップ1に押し付ける。ゴム口部92は、密封本体91に接続されて上端キャップ1から離れるように延在して、第1の導線口と連通し、ステータアセンブリ100内部の導線は、線出し開口部90、第1の導線口、及びゴム口部92を通過して伸び出し、ゴム口部92により導線を緩衝することができ、延長後の断線が防止される。
【0077】
図11に示すように、ステータアセンブリ100は、ケーシング94をさらに含み、ケーシング94は、上端キャップ1の上方に設けられ、ケーシング94と上端キャップ1が囲んで取付領域が形成され、外部電気制御部品95は、該取付領域に位置する。上端キャップ1には、ネジ孔がさらに設けられ、ケーシング94は、ネジ孔により上端キャップ1に取り付けられる。
【0078】
本願の第2の態様は、上記の何れかの技術的手段により提供されるステータアセンブリ100を含むモータを提供する。
【0079】
本願にて提供されるモータは、上記の何れかの技術的手段のステータアセンブリ100を含むので、該ステータアセンブリ100の全ての有益な効果を有し、ここで、説明を繰り返さない。
【0080】
本明細書の説明において、用語である「複数」は、特に別段の定義がない限り、2つ又は2つ以上を指し、用語である「取り付ける」、「繋がる」、「接続」、「固定」などは広義で理解されるべきであり、例えば、「接続」は固定して接続されることであってもよいし、取り外し可能に接続されることであってもよいし、又は一体的に接続されることであってもよく、「繋がる」は直接的に接続されることであってもよいし、中間の介在物を介して間接的に接続されることであってもよい。当業者であれば、状況に応じて前記用語の本願での意味を具体的に理解することができる。
【0081】
本明細書の説明において、用語である「一実施例」、「いくつかの実施例」、「具体的な例示」などが用いられる場合には、当該実施例又は例で説明される特定の特徴、構造、材料又は利点が本願の少なくとも一実施例又は例に含まれることが意図される。本明細書において、前記用語に関する例示的な記述は必ずしも同じ実施例又は例が対象になるとは限らない。しかも、説明される特定の特徴、構造、材料又は利点は任意の1つ又は複数の実施例又は例で適切な形態で組み合わせられてもよい。
【0082】
上述したのが本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するためのものではなく、当業者にとっては、本願には様々な変更や変化が行われてもよい。本願の趣旨を逸脱せず補正や、同等な置き換え、改善などが行われる場合、そのいずれも本願の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0083】
なお、図1から図11の符号と部材名称との対応関係は、以下の通りである。
1 上端キャップ
11 電食防止孔
12 締結部材
2 ステータコア
21 組立溝
3 絶縁フレーム
4 固定部材
41 固定本体
42 係止溝
43 ストッパリブ
44 嵌入溝
45 ストッパ部
46 取付孔
5 連通部材
51 組立孔
52 凹部
6 下端キャップ
7 導通部材
8 ハウジング
81 シールリング
90 線出し開口部
91 密封本体
92 ゴム口部
93 取付板
94 ケーシング
95 外部電気制御部品
100 ステータアセンブリ

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11