(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-10
(45)【発行日】2022-11-18
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/795 20140101AFI20221111BHJP
A63F 13/847 20140101ALI20221111BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20221111BHJP
A63F 13/533 20140101ALI20221111BHJP
【FI】
A63F13/795
A63F13/847
A63F13/79 500
A63F13/533
(21)【出願番号】P 2022055185
(22)【出願日】2022-03-30
【審査請求日】2022-05-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 俊宏
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-192752(JP,A)
【文献】特開2015-188488(JP,A)
【文献】特開2011-098013(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00 - 13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理する管理部と、
前記第1グループで、対象ゲームに対するマルチプレイへの参加を対象ユーザが募集する処理を行う制御部と、
前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイ
が成立せずに、前記対象ユーザがマルチプレイへの参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイ
に参加
できる可能性がある、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知する、通知部と、
を有
し、
前記通知部は、前記対象ユーザが関連付け可能なグループ数が所定数に達している場合、前記対象ユーザが所定期間内にマルチプレイを行っていない前記対象ユーザが関連付けられたグループから、前記対象ユーザが関連付けられていないグループへの関連付けの変更を前記対象ユーザに推奨する情報を通知する、
情報処理装置。
【請求項2】
複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理する管理部と、
前記第1グループで、対象ゲームに対するマルチプレイへの参加を対象ユーザが募集する処理を行う制御部と、
前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイが成立せずに、前記対象ユーザがマルチプレイへの参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイに参加できる可能性がある、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知する、通知部と、
を有し、
前記通知部は、前記対象ユーザが関連付け可能なグループ数が所定数に達している場合、前記対象ユーザが関連付けられた所定期間に行われたマルチプレイの回数が所定回数以下であるグループから、前記対象ユーザが関連付けられていないグループへの関連付けの変更を前記対象ユーザに推奨することを通知する、
情報処理装置。
【請求項3】
複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理する管理部と、
前記第1グループで、対象ゲームに対するマルチプレイへの参加を対象ユーザが募集する処理を行う制御部と、
前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイが成立せずに、前記対象ユーザがマルチプレイへの参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイに参加できる可能性がある、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知する、通知部と、
を有し、
前記制御部は、前記対象ユーザが前記第1グループでの前記対象ゲームへのマルチプレイの参加者を募集している間に前記所定条件を満たさない場合、
前記対象ゲームへのマルチプレイの参加者を募集しているグループのうち所定条件を満たす前記第2グループのユーザに対して、前記第1グループでのマルチプレイに参加可能に制御する、
情報処理装置。
【請求項4】
前記通知部は、前記複数のグループのうち、グループに関連付けが可能なユーザ数が上限に達していないグループを、前記第2グループに関する情報として前記対象ユーザに通知する、
請求項1
~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記通知部は、前記複数のグループのうち前記対象ユーザと所定関係にある他ユーザが関連付けられたグループを、前記第2グループに関する情報として前記対象ユーザに通知する、
請求項1
~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記通知部は、前記第1グループに関連付けられた前記対象ユーザ以外の他のユーザの属性と、関連付けられたユーザの属性が類似するグループを、前記第2グループに関する情報として前記対象ユーザに通知する、
請求項1~
5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
情報処理装置が、複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理するステップと、
情報処理装置が、前記第1グループで、対象ゲームに対するマルチプレイへの参加を対象ユーザが募集する処理を行うステップと、
情報処理装置が、前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイ
が成立せずに、前記対象ユーザがマルチプレイへの参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイ
に参加
できる可能性がある、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知するステップと、
を含
み、
前記通知するステップは、前記対象ユーザが関連付け可能なグループ数が所定数に達している場合、前記対象ユーザが所定期間内にマルチプレイを行っていない前記対象ユーザが関連付けられたグループから、前記対象ユーザが関連付けられていないグループへの関連付けの変更を前記対象ユーザに推奨する情報を通知する、
情報処理方法。
【請求項8】
情報処理装置が、複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理するステップと、
情報処理装置が、前記第1グループで、対象ゲームに対するマルチプレイへの参加を対象ユーザが募集する処理を行うステップと、
情報処理装置が、前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイが成立せずに、前記対象ユーザがマルチプレイへの参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイに参加できる可能性がある、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知するステップと、
を含み、
前記通知するステップは、前記対象ユーザが関連付け可能なグループ数が所定数に達している場合、前記対象ユーザが関連付けられた所定期間に行われたマルチプレイの回数が所定回数以下であるグループから、前記対象ユーザが関連付けられていないグループへの関連付けの変更を前記対象ユーザに推奨することを通知する、
情報処理方法。
【請求項9】
情報処理装置が、複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理するステップと、
情報処理装置が、前記第1グループで、対象ゲームに対するマルチプレイへの参加を対象ユーザが募集する処理を行うステップと、
情報処理装置が、前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイが成立せずに、前記対象ユーザがマルチプレイへの参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイに参加できる可能性がある、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知するステップと、
を含み、
前記募集するステップは、前記対象ユーザが前記第1グループでの前記対象ゲームへのマルチプレイの参加者を募集している間に前記所定条件を満たさない場合、
前記対象ゲームへのマルチプレイの参加者を募集しているグループのうち所定条件を満たす前記第2グループのユーザに対して、前記第1グループでのマルチプレイに参加可能に制御する、
情報処理方法。
【請求項10】
複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理するステップと、
前記第1グループで、対象ゲームに対するマルチプレイへの参加を対象ユーザが募集する処理を行うステップと、
前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイ
が成立せずに、前記対象ユーザがマルチプレイへ参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイ
に参加
できる可能性がある、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム
であって、
前記通知するステップは、前記対象ユーザが関連付け可能なグループ数が所定数に達している場合、前記対象ユーザが所定期間内にマルチプレイを行っていない前記対象ユーザが関連付けられたグループから、前記対象ユーザが関連付けられていないグループへの関連付けの変更を前記対象ユーザに推奨する情報を通知する、
プログラム。
【請求項11】
複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理するステップと、
前記第1グループで、対象ゲームに対するマルチプレイへの参加を対象ユーザが募集する処理を行うステップと、
前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイが成立せずに、前記対象ユーザがマルチプレイへ参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイに参加できる可能性がある、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記通知するステップは、前記対象ユーザが関連付け可能なグループ数が所定数に達している場合、前記対象ユーザが関連付けられた所定期間に行われたマルチプレイの回数が所定回数以下であるグループから、前記対象ユーザが関連付けられていないグループへの関連付けの変更を前記対象ユーザに推奨することを通知する、
プログラム。
【請求項12】
複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理するステップと、
前記第1グループで、対象ゲームに対するマルチプレイへの参加を対象ユーザが募集する処理を行うステップと、
前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイが成立せずに、前記対象ユーザがマルチプレイへ参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイに参加できる可能性がある、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記募集するステップは、前記対象ユーザが前記第1グループでの前記対象ゲームへのマルチプレイの参加者を募集している間に前記所定条件を満たさない場合、
前記対象ゲームへのマルチプレイの参加者を募集しているグループのうち所定条件を満たす前記第2グループのユーザに対して、前記第1グループでのマルチプレイに参加可能に制御する、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
デッキと呼ばれる、複数のキャラクタから構成されるチームを用いて、クエストをクリアしていくゲームが知られている。また、複数のユーザが共同で1つのクエストをプレイするマルチプレイと呼ばれるゲーム方式が知られている。例えば、特許文献1には、ユーザが所持するプレイヤキャラクタを用いてクエストを実行するゲームが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マルチプレイでゲームをプレイする場合、ユーザの熟練度やプレイ目的などが類似しているユーザ同士でマルチプレイを行う方が、チーム内での連携が取りやすくなることから望ましい。そこで、類似するユーザ間で予めグループを組んでおき、グループ内のユーザでマルチプレイを行うことが考えられる。
【0005】
しかしながら、グループを組んだ場合、活発に活動をしているグループ(例えばゲームをプレイしているユーザが多いグループ)と、活発に活動していないグループ(例えばゲームをプレイしているユーザが少ないグループ)が生じ得る。したがって、活発に活動していないグループに参加しているユーザは、活発に活動をしているグループに参加しているユーザよりも、マルチプレイを行う機会が減ることが考えられる。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザに対し、マルチプレイを行う機会を提供することを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理する管理部と、前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイの参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイの参加を可能にする、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知する、通知部と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ユーザに対し、マルチプレイを行う機会を提供することを可能とする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係るゲームシステムのシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】ゲームサーバ及び端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】ゲームサーバの機能ブロック構成の一例を示す図である。
【
図4】端末の機能ブロック構成の一例を示す図である。
【
図5】ユーザ管理DB及びユーザグループ管理DBの一例を示す図である。
【
図6】マルチプレイ管理DBの一例を示す図である。
【
図7】ユーザがユーザグループを作成する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図8】ユーザグループに加入する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図9】ユーザがユーザグループ内でマルチプレイを募集してマルチプレイを行う際の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【
図10】ユーザが、ユーザグループ内で募集中のマルチプレイに参加してマルチプレイを行う際の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。
【0011】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係るゲームシステム1のシステム構成の一例を示す図である。
図1に示すゲームシステム1は、ゲームサーバ10と、1以上の端末20とを備える。ゲームサーバ10及び端末20は、インターネット、イントラネット、無線LAN又は移動通信等の通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。
【0012】
ゲームサーバ10は、例えば、ユーザに関する各種情報を管理したり、ゲームの一部の処理を実行したりする等、端末20がゲームを提供する上でその一部の機能を担う装置である。ゲームサーバ10は、1又は複数の情報処理装置から構成されていてもよいし、仮想的なサーバ(クラウドサーバ等)を用いて構成されていてもよい。
【0013】
端末20は、ゲームをユーザに提供する情報処理装置であり、ユーザは、端末20を操作することで本実施形態に係るゲームを実行することができる。端末20は、例えば、携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット、パーソナルコンピュータ、アーケードゲーム装置、又は、コンシューマゲーム装置等のコンピュータである。端末20は、GPS(Global Positioning System)等を用いて検出した自身の位置をゲームサーバ10に通知する。
【0014】
<ゲーム概要>
続いて、本実施形態に係るゲームシステム1が提供するゲームの概要を説明する。ゲームシステム1が提供するゲームでは、ユーザ(プレイヤと称してもよい)は、ゲーム媒体を操作することでクエストをプレイすることができる。
【0015】
デッキは、複数のゲーム媒体を組み合わせたチーム(グループ)を意味する。ユーザは、当該ユーザが所持している複数のゲーム媒体の中から選択したゲーム媒体でデッキを編成することができる。ゲーム媒体は、ゲームオブジェクトと呼ばれてもよい。また、ゲーム媒体は、キャラクタ、アイテム、アバター及びゲームカード等であってもよい。なお、本実施形態に係るゲームは、必ずしもデッキを編成可能なゲームである必要はない。
【0016】
クエストは、予め定められた一定の条件を満たすことでクリア可能な課題を意味する。クエストは、一般的には、探索、課題及びミッションと呼ばれることもある。クエストをプレイするユーザは、当該一定の条件を満たすことでクエストをクリアすることができ、クエストをクリアすると、ユーザにゲーム媒体などの報酬が与えられたり、ゲームのストーリーが進行したりする。
【0017】
本実施形態では、ゲームの中で様々なクエストが提供されることを想定しているが、本実施形態がこれに限定されるものではなく、例えば1つのクエストのみが提供されてもよい。また、本実施形態における「クエスト」の用語は、「ゲーム」に置き換えてもよい。
【0018】
クエストは、複数のユーザが共同でプレイすることができる。以下、複数のユーザが共同でクエストをプレイする(行う)ことを「マルチプレイ」と言う。マルチプレイは、共同プレイと呼ばれてもよい。一方、ユーザ単独でクエストをプレイすることを、シングルプレイと称してもよい。マルチプレイの形態はどのようなものであってもよいが、デッキを編成するゲーム媒体を各ユーザが順に操作する形態であってもよい。また、これに限定されず、複数ユーザが入り乱れて戦うゲーム(例えばバトルロワイヤル)や、チーム間で対戦する対戦ゲーム(例えば各ユーザがいずれか一人の選手を操作するサッカーゲーム)などであってもよい。
【0019】
マルチプレイを募集するユーザは、ホスト又はホストユーザと呼ばれてもよい。一方、ホストが募集するマルチプレイに参加するユーザは、ゲスト又はゲストユーザと呼ばれてもよい。マルチプレイを募集することは、マルチプレイへの参加を募集する、マルチプレイを招集する、マルチプレイを募る等と読み替えてもよい。また、本実施形態では、「マルチプレイに参加すること」は、ゲストユーザとしてマルチプレイに参加すること、及び/又は、ホストユーザとしてマルチプレイに参加する(つまり、自らマルチプレイを招集することでマルチプレイに参加する)ことを意味するものとする。
【0020】
本実施形態では、ユーザは、グループ(以下、「ユーザグループ」と言う。)に関連付けられることができる。例えば、各ユーザは、1以上のユーザグループを作成することができる。また、各ユーザは、他のユーザにより作成された1以上のユーザグループに加入することができる。ユーザグループを作成するユーザは、作成ユーザやグループオーナーなどと呼ばれてもよい。他のユーザにより作成されたユーザグループに加入するユーザは、加入ユーザなどと呼ばれてもよい。以下の説明において、ユーザグループを作成したユーザ及びユーザグループに加入したユーザを特に区別しない場合、「ユーザグループに関連付けられるユーザ」又は「所属ユーザ」などと呼ぶ。
【0021】
ユーザグループを作成するユーザは、作成するユーザグループに任意のタグを付与することができる。また、ユーザグループに参加したいユーザは、ユーザグループに付与されたタグを検索することで、参加したいユーザグループを発見することができる。タグは、ゲーム運営者等により予め定められたカテゴリ及び/又は任意の文字列等を含んでいてもよい。
【0022】
ユーザは、所属するユーザグループ(つまり、自ら作成したユーザグループ又は自身が加入しているユーザグループ)を指定してマルチプレイの募集を行うことができる。ユーザグループを指定してマルチプレイを募集する場合、指定されたユーザグループに所属するユーザのみが、当該マルチプレイに参加することができる。
【0023】
また、ユーザグループに付与可能なタグには、1又は複数の任意のクエストが含まれていてもよい。すなわち、ユーザグループは、1又は複数の任意のクエストに関連付けることが可能であってもよい。クエストに関連付けられたユーザグループ内でマルチプレイの募集が行われる場合、ゲームサーバ10は、ユーザグループに関連付けられたクエストでのマルチプレイのみを許可するようにしてもよい。
【0024】
ユーザグループには、どのようなユーザも加入可能であるが、本実施形態では、ゲームに対する経験の程度、趣向若しくはゲームプレイの目的等が共通しているユーザ同士がグループを組むことを想定している。例えば、イベントクエストAが提供されている期間に、「イベントクエストA」に関連付けられたユーザグループが作成され、クエストAをクリアしたいユーザが当該ユーザグループに加入してマルチプレイを行うことで、イベントクエストAのクリアを目指すという利用方法が想定される。これにより、特定のクエストをプレイ又はクリアしたいユーザが、当該特定のクエストに関連付けられるユーザグループに加入することが期待される。
【0025】
ゲームサーバ10は、ユーザが、クエストに関連付けられたユーザグループにおいて、何らかの理由でマルチプレイを開始できない場合、当該ユーザがマルチプレイに参加可能であり、かつ、当該ユーザが参加していないユーザグループに関する情報を、当該ユーザに通知する。
【0026】
<ハードウェア構成>
図2は、ゲームサーバ10及び端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。ゲームサーバ10及び端末20は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical Processing Unit)等のプロセッサ11、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置12、有線又は無線通信を行う通信IF(Interface)13、入力操作を受け付ける入力デバイス14、及び情報の出力を行う出力デバイス15を有する。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス及び/又はマイク等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ、タッチパネル及び/又はスピーカ等である。
【0027】
<機能ブロック構成>
(ゲームサーバ)
図3は、ゲームサーバ10の機能ブロック構成の一例を示す図である。ゲームサーバ10は、記憶部100と、受付部101と、管理部102と、表示制御部104と、制御部103とを含む。記憶部100は、ゲームサーバ10が備える記憶装置12を用いて実現することができる。また、受付部101と、管理部102と、表示制御部104と、制御部103とは、ゲームサーバ10のプロセッサ11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0028】
記憶部100は、ゲームサーバ10がゲームを実行するために必要なゲームデータを記憶する。ゲームデータには、各種のデータベースが含まれる。
【0029】
受付部101は、ユーザから、ゲームに関する各種の操作を受け付ける。例えば、受付部101は、ユーザから、ユーザグループの作成、ユーザグループに関連付けるタグやクエストの指定、及び、ユーザグループへの参加などの各種操作を受け付ける。
【0030】
管理部102は、マルチプレイを募集可能な複数のユーザグループ(グループ)のうち各々のユーザに関連付けられたユーザグループを管理する。すなわち、管理部102は、各ユーザが作成したユーザグループ及び各ユーザが加入してるユーザグループを管理する。
【0031】
制御部103は、ゲームの実行に関する各種の処理を行う。例えば、ユーザにより指定されたクエストを実行する処理、ユーザに報酬を付与する処理等を行う。制御部103は、ゲーム制御部、ゲーム実行部又は実行部などと呼ばれてもよい。
【0032】
表示制御部104は、ゲームに関する各種の画面を端末20のディスプレイに表示させる。また、表示制御部104は、ユーザに通知をする各種の情報を端末10のディスプレイに表示させる。端末10の画面に情報の表示を行うことは、端末20を利用するユーザに情報を通知することでもあるから、表示制御部104は、「通知部」と呼ばれてもよい。また、表示制御部104は、ユーザが関連付けられるユーザグループにおいて、ユーザが、当該ユーザグループに関連付けられるクエストのマルチプレイに参加できない場合、当該クエストに関連付けられる他のユーザグループであってユーザが関連付けられていない他のユーザグループに関する情報を表示させる。なお、当該情報は、当該他のユーザグループへの加入を推奨するメッセージ、又は、当該他のユーザグループに関連付けられるクエストのマルチプレイに参加することを推奨するメッセージであってもよい。
【0033】
(端末)
図4は、端末20の機能ブロック構成の一例を示す図である。端末20は、記憶部200と、通信部201と、UI(User Interface)部202と、制御部203とを含む。記憶部200は、端末20が備える記憶装置12を用いて実現することができる。また、通信部201と、UI部202と、制御部203とは、端末20のプロセッサ11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0034】
記憶部200は、制御部203がゲームを実行するために必要なゲームデータを記憶する。ゲームデータには、画像データ、ゲームシナリオ等が格納される。
【0035】
通信部201は、通信IF13を用いてゲームサーバ10との間で各種の通信を行う機能を有する。
【0036】
UI部202は、ユーザから各種の入力を受け付ける処理と、ディスプレイに各種のゲーム画面を表示させる機能とを有する。また、UI部202は、ゲームサーバ10の指示に従い、端末20の出力デバイス15(ディスプレイ)にゲーム画面を表示する。
【0037】
制御部203は、ゲームサーバ10と連携することで、ゲームを実行するために必要な各種の機能を提供する。例えば、制御部203は、ゲーム画面に描画するための各種の情報(アイコン画像データ、テキストデータ等)をゲームサーバ10から取得する機能等を提供する。
【0038】
以上説明した機能ブロック構成について、ゲームサーバ10に含まれる記憶部100と、受付部101と、管理部102と、表示制御部104と、制御部103とのうち全部又は一部を、端末20の記憶部200又は制御部203に備える構成とするようにしてもよい。すなわち、本実施形態に係る各種処理は、ゲームサーバ10で実行してもよいし、端末20で実行してもよいし、ゲームサーバ10及び端末20が連携して実行してもよい。
【0039】
<DB構成>
ゲームサーバ10の記憶部100は、各ユーザのゲームデータを管理するユーザ管理DB(Data Base)100a、ユーザグループに関するデータを管理するユーザグループ管理DB100b、及び、募集中及び実行中のマルチプレイを管理するマルチプレイ管理DB100cを格納する。
【0040】
図5は、ユーザ管理DB100a及びユーザグループ管理DB100bの一例を示す図である。ユーザ管理DB100aは、例えば、ユーザを一意に識別する識別子(ユーザID)、ゲーム内でユーザ名として使用されるニックネーム、ユーザと所定関係(例えば友達関係)を有する他のユーザを示すフレンド登録リスト、ユーザが利用する端末20の位置(例えば現在位置)を示す位置情報、ユーザの経験値、ユーザのレベル、ユーザのスタミナ、ユーザが所持するポイントの数の各種パラメータ、ユーザが所持するゲーム媒体、及び、デッキ編成に関する情報を対応づけて格納する。
【0041】
ユーザグループ管理DB100bのユーザグループIDは、ユーザグループを一意に識別する識別子を示す。作成ユーザは、ユーザグループを作成したユーザの識別子を示す。ユーザグループ名は、ユーザグループの名称を示す。加入ユーザは、ユーザグループに加入している1以上のユーザの識別子を示す。タグは、ユーザグループに付与されるタグ(例えば、カテゴリ及びクエスト)を示す。マルチプレイ実行履歴は、ユーザグループで過去に行われたマルチプレイに関する各種の履歴情報(マルチプレイが終了した日時、マルチプレイでプレイされたクエスト等)を示す。
【0042】
タグは、例えば、予め定められた複数のカテゴリの中から選択された1以上のカテゴリ、任意の文字列、及び、クエスト(クエストの名称又はクエストを一意に識別する識別子等)が含まれていてもよい。カテゴリは、例えば、期間限定でプレイ可能なクエストの名称や、ゲーム内で用いられている用語など、ゲームをプレイするユーザの興味がありそうな内容であってもよい。また、タグに設定可能なクエストは、任意のクエストであってもよいし、ユーザグループに関連付けることが可能なクエストとして予め定められたクエストであってもよい。
【0043】
図6は、マルチプレイ管理DB100cの一例を示す図である。ユーザ管理DB100aは、マルチプレイIDは、ゲーム内で募集中又は実行中のマルチプレイを識別する識別子を示す。ホストユーザ及びゲストユーザは、それぞれ、マルチプレイを招集したホストユーザのユーザIDと、マルチプレイに参加しているゲストユーザのユーザIDとを示す。プレイ対象クエストは、マルチプレイでプレイするクエストを示す。ユーザグループは、ユーザグループが指定されてマルチプレイの招集が行われる場合に、当該指定されたユーザグループの識別子が格納される。ステータスは、マルチプレイを募集中であるのか、マルチプレイでクエストを実行中であるのかのいずれかを示す。募集開始日時は、マルチプレイの募集が開始された日時を示す。プレイ開始日時は、クエストのプレイが開始された日時を示す。
【0044】
<処理手順>
続いて、ゲームシステム1が行う具体的な処理手順を説明する。
【0045】
図7は、ユーザがユーザグループを作成する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、受付部101は、ユーザグループの作成を希望するユーザから、新規ユーザグループの作成指示を受け付ける(S10)。続いて、管理部102は、ユーザに対し、新規ユーザグループを作成し、ユーザグループ管理DB100bに新たなレコードを登録する(S11)。なお、管理部102は、ユーザ毎に作成可能なユーザグループ数の上限が定められている場合、管理部102は、上限を超える数のユーザグループの作成を許容しないようにしてもよい。
【0046】
図8は、ユーザグループに加入する際の処理手順の一例を示すフローチャートである。まず、受付部101は、ユーザから、ユーザグループの検索条件を含む、ユーザグループの検索要求を受付ける(S20)。検索条件は、カテゴリ又はクエストの指定であってもよい。続いて、表示制御部104は、ユーザグループ管理DB100bにアクセスし、検索条件に合致する1以上のユーザグループに関するデータ(ユーザグループ名、所属ユーザのユーザ数等)を取得して画面に表示する。
【0047】
続いて、受付部101は、ユーザから、ステップS20で検索された1以上のユーザグループの中から、加入を希望するユーザグループの選択を受付ける(S21)。続いて、管理部102は、ユーザグループ管理DB100bにアクセスし、指定されたユーザグループのレコードの「加入ユーザ」に、ユーザを追加する(S22)。
【0048】
図9は、ユーザがユーザグループ内でマルチプレイを募集してマルチプレイを行う際の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、
図9の例では、クエストが関連付けられているユーザグループでマルチプレイの募集が行われる前提で説明する。まず、受付部101は、ユーザが所属する1以上のユーザグループの中から、マルチプレイを募集するユーザグループの指定を受け付ける(S30)。続いて、制御部103は、指定されたユーザグループで、当該ユーザグループに関連付けられているクエストでのマルチプレイの募集を開始する(S31)。このとき、表示制御部104は、マルチプレイの募集が行われていることを、指定されたユーザグループに所属する各ユーザに通知する。例えば、表示制御部104は、指定されたユーザグループに所属する各ユーザの画面に、マルチプレイの募集が行われていることを示すメッセージを表示させるようにしてもよい。
【0049】
続いて、制御部103は、「マルチプレイに対する所定条件」を満たす場合(S32-YES)、マルチプレイが成立したと判断して、ステップS33の処理手順に進む。「マルチプレイに対する所定条件」が、マルチプレイの募集を開始してから所定時間経過するまでの間満たされない場合(S32-NO)、制御部103は、マルチプレイが成立しなかったと判断して、ステップS34の処理手順に進む。「マルチプレイに対する所定条件」については後述する。
【0050】
続いて、制御部103は、マルチプレイに参加する複数のユーザ(つまり、ホストユーザ及びゲストユーザ)でマルチプレイを開始する(S33)。一方、表示制御部104は、マルチプレイに参加を表明していた各ユーザ(つまり、ホストユーザ及びゲストユーザ)に対し、各ユーザが所属していない他のユーザグループであって、マルチプレイでプレイを予定していたクエストに関連付けられている他のユーザグループを通知する(S34)。
【0051】
図10は、ユーザが、ユーザグループ内で募集中のマルチプレイに参加してマルチプレイを行う際の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、
図10の例でも、
図9と同様、クエストが関連付けられているユーザグループでマルチプレイの募集が行われる前提で説明する。
【0052】
まず、受付部101は、ユーザが加入している1以上のユーザグループの中で募集中のマルチプレイの中から、ゲストユーザとして参加するマルチプレイの指定を受け付ける(S40)。続いて、制御部103は、「マルチプレイに対する所定条件」を満たす場合(S41-YES)、マルチプレイが成立したと判断して、ステップS42の処理手順に進む。「マルチプレイに対する所定条件」がマルチプレイの募集を開始してから所定時間経過するまでの間満たされない場合(S41-NO)、制御部103は、マルチプレイが成立しないと判断して、ステップS43の処理手順に進む。
【0053】
続いて、制御部103は、マルチプレイに参加する複数のユーザでマルチプレイを開始する(S42)。一方、表示制御部104は、マルチプレイに参加を表明していた各ユーザに対し、各ユーザが所属していない他のユーザグループであって、マルチプレイでプレイを予定していたクエストに関連付けられている他のユーザグループを通知する(S43)。
【0054】
以上説明した処理手順における「マルチプレイに対する所定条件」は、より具体的には、マルチプレイを開始するための条件であってもよい。例えば、「マルチプレイに対する所定条件」は、マルチプレイの開始に必要なユーザ数が所定人数に達することであってもよい。もし、マルチプレイの開始に必要なユーザ数は10ユーザと定められている場合、ホストユーザ1人以外に、9人のユーザがゲストユーザとして参加を表明した場合に、「マルチプレイに対する所定条件」が満たされることになる。例えば、バトルロワイヤルと呼ばれる、複数のユーザが入り乱れて戦い、最終的に一人のユーザが勝利するようなゲームにおいて、所定人数(例えば10人など)が参加を表明することで、バトルロワイヤルが開始されるケースなどが挙げられる。
【0055】
また、「マルチプレイに対する所定条件」は、例えば、マルチプレイの開始に必要なチームが揃うことであることであってもよい。例えば、2VS2と呼ばれる、複数のユーザから構成される2つのチームが対戦するマルチプレイにおいて、2つのチームのメンバーが揃うことで対戦が開始されるケースが挙げられる。
【0056】
また、「マルチプレイに対する所定条件」は、例えば、特定のイベントが生じることであってもよい。特定のイベントは、どのようなイベントであってもよいが、例えば、マルチプレイに参加するホストユーザ又はゲストユーザの中に特定の土地を持っているユーザが存在し、当該土地で戦闘が勃発する等であってもよい。この場合、戦闘が勃発することで、マルチプレイが開始されることになる。
【0057】
また、ユーザがホストユーザとしてマルチプレイを募集した、若しくは、ユーザがゲストユーザとしてマルチプレイに参加したものの、マルチプレイに対する所定条件が満たされないためにマルチプレイが開始されないことを、「所定条件でのマルチプレイの参加ができない」と表現するようにしてもよい。また、ホストユーザ又はゲストユーザに対し、マルチプレイに対する所定条件が満たされる可能性がある状態にすること(つまりマルチプレイに参加できる可能性を与えること)を、「所定条件でのマルチプレイの参加を可能にする」と表現するようにしてもよい。
【0058】
すなわち、
図9のステップS34の処理手順及び
図10のステップS43の処理手順は、次のように表現されてもよい。
表示制御部104は、ユーザ(対象ユーザ)が、ユーザグループ(第1グループ)でクエスト(対象ゲーム)に対する所定条件でのマルチプレイの参加ができない場合に、ゲーム内に存在する複数のユーザグループのうち、当該クエストに対する所定条件でのマルチプレイの参加を可能にするユーザグループであって当該ユーザ(対象ユーザ)に関連付けられていないユーザグループ(以下、「加入推奨グループ」又は「第2グループ」と言う。)に関する情報を、当該ユーザ(対象ユーザ)に通知するようにしてもよい。
なお、上記の「対象ユーザ」は、表示制御部104が処理対象とするユーザを意図しており、具体的には、マルチプレイに参加できなかったホストユーザ又はゲストユーザの各々に該当する。
【0059】
例えば、ユーザAはユーザグループAのみに加入しているものとし、ユーザグループA及びユーザグループBにはクエストXが関連付けられているものとする。また、「マルチプレイに対する所定条件」は、ゲストユーザが3人集まることとする。また、ユーザAはホストユーザであり、クエストXのマルチプレイを募集しているものとする。もし、ユーザAがユーザグループAでクエストXでのマルチプレイの募集を開始してから所定時間経過しても、ゲストユーザが全く集まらなかった場合、表示制御部104は、ユーザAに対し、クエストXでマルチプレイ募集中であるユーザグループの中から、ユーザAが加入していないユーザグループBへの加入を勧める情報を、加入推奨グループとして端末20の画面に表示させるようにしてもよい。ユーザAは、当該情報に従ってユーザグループBに加入し、ユーザグループBで募集中のマルチプレイにゲストユーザとして参加することができる。この状態で、更に、自身以外に2人のゲストユーザが参加を表明した場合、「マルチプレイに対する所定条件」が満たされることになるため、ユーザAは、クエストXをマルチプレイでプレイできることになる。
【0060】
<変形例>
続いて、
図9のステップS34の処理手順及び
図10のステップS43の処理手順で、表示制御部104が、加入推奨グループに関する情報を、当該ユーザに通知する処理について、複数の変形例を説明する。以下で説明する複数の変形例は、任意に組み合わせられてもよい。
【0061】
(変形例1)
ユーザグループには、所属可能なユーザ数に上限数が定められていてもよい。この場合、表示制御部104は、ゲーム内に存在する複数のユーザグループのうち所属可能なユーザ数(ユーザグループに関連付けが可能なユーザ数)が上限に達していないユーザグループを、加入推奨グループ(第2グループ)に関する情報として、当該ユーザに通知するようにしてもよい。
【0062】
例えば、ユーザAはユーザグループAに所属しており、ユーザグループA、ユーザグループB及びユーザグループCには、クエストXが関連付けられているものとする。また、ユーザグループBの所属ユーザ数は上限に達していないが、ユーザグループCの所属ユーザ数は上限に達しているものとする。この場合、表示制御部104は、クエストXに対する所定条件でのマルチプレイの参加を可能にするユーザグループであって、ユーザAが所属しているユーザグループA以外のユーザグループであり、かつ、所属ユーザ数が上限に達していないユーザグループBを、加入推奨グループとしてユーザに通知するようにしてもよい。これにより、実際には加入できないユーザグループを、加入推奨グループとしてユーザに通知してしまうことを抑制することが可能になる。
【0063】
(変形例2)
表示制御部104は、ゲーム内に存在する複数のグループのうちユーザ(対象ユーザ)と所定関係にある他ユーザが所属するグループ(他ユーザが関連付けられたグループ)を、加入推奨グループ(第2グループ)に関する情報として当該ユーザに通知するようにしてもよい。対象ユーザ及び他ユーザは、それぞれ、第1ユーザ及び第2ユーザと呼ばれてもよい。
【0064】
例えば、ユーザグループAにはユーザA及びBが所属しており、ユーザグループBにはユーザBが所属しているものとする。また、ユーザグループA及びユーザグループBには、クエストXが関連付けられているものとする。また、ユーザAとユーザBはフレンド関係にあるものとする。この場合、表示制御部104は、ユーザAに通知する加入推奨グループとして、クエストXに対する所定条件でのマルチプレイの参加を可能にするユーザグループであって、ユーザAが所属していないユーザグループであり、かつ、ユーザAとフレンド関係にあるユーザBが所属しているユーザグループBを、ユーザAに通知するようにしてもよい。これにより、ユーザと所定関係にあるユーザが所属しているユーザグループを推奨することが可能になる。
【0065】
(変形例3)
表示制御部104は、ユーザグループに所属するユーザ以外の他のユーザの属性(第1グループに関連付けられた対象ユーザ以外の他のユーザの属性)と、所属ユーザの属性(関連付けられたユーザの属性)とが類似する他のユーザグループを、加入推奨グループに関する情報として当該ユーザに通知するようにしてもよい。
【0066】
例えば、ユーザA及びユーザBは、ユーザグループAに所属しており、ユーザCはユーザグループBに所属しているものとする。また、ユーザBの属性とユーザCの属性は類似するものとする。また、ユーザグループA及びユーザグループBには、クエストXが関連付けられているものとする。まず、表示制御部104は、ユーザグループ管理DB100bを参照することで、ユーザAと同一のユーザグループAに所属している、ユーザA以外のユーザを検索する。ここではユーザBが検索されたものとする。続いて、表示制御部104は、ユーザ管理DB100aを参照することで、ユーザBの属性と類似する属性を有するユーザを検索する。ここではユーザCが検索されたものとする。続いて、表示制御部104は、ユーザグループ管理DB100bを参照することで、ユーザCが所属している1以上のユーザグループを抽出する。続いて、表示制御部104、抽出された1以上のユーザグループの中から、ユーザグループAに関連付けられているクエストXに対する所定条件でのマルチプレイの参加を可能にするユーザグループであって、かつ、ユーザAが所属していないユーザグループBを、加入推奨グループとしてユーザAに通知する。
【0067】
ここで、ユーザの属性が類似するとは、属性を示す値が所定範囲内であることであってもよい。属性を示す値は特に限定されないが、例えば、レベルや経験値等であってもよい。例えば、ユーザA、B及びCのレベルが、それぞれ、レベル10、50及び15であるとする。また、レベル差が10以下であるユーザは類似ユーザであることが、ゲーム仕様として予め定められているものとする。この場合、ユーザAとユーザCは属性が類似しており、ユーザAとユーザB若しくはユーザBとユーザCは属性が類似していないことになる。また、ユーザの属性が類似するとは、デッキに編成しているゲーム媒体の少なくとも一部(例えばデッキの1番目のゲーム媒体)が同一のゲーム媒体であることであってもよい。なお、同一のゲーム媒体とは、例えば、少なくともゲーム媒体の識別子若しくはゲーム媒体の名称が同一であるゲーム媒体を意味してもよい。つまり、ゲーム媒体の識別子やゲーム媒体の名称が同一であれば、パラメータの値が異なっていても同一のゲーム媒体であるとみなされてもよい。
【0068】
また、ユーザグループに所属するユーザ以外の他のユーザの属性と、所属ユーザの属性とが類似するユーザグループは、所属する複数のユーザの属性の平均値が所定範囲内である他のユーザグループであってもよい。例えば、ユーザグループAにはユーザA、B及びCが関連付けられており、ユーザグループBには、ユーザD、E及びFが関連付けられており、ユーザグループCには、ユーザG、H及びIが関連付けられているものとする。また、ユーザAに対して加入推奨グループを通知するものとする。この場合、表示制御部104は、ユーザグループAのうちユーザA以外のユーザB及びCの属性の平均値を計算する。ここでは、レベル30であったとする。続いて、表示制御部104は、ユーザグループBにおけるユーザD、E及びFの属性の平均値を計算する。当該平均値は、レベル90であったとする。続いて、表示制御部104は、ユーザグループCにおけるユーザG、H及びIの属性の平均値を計算する。当該平均値は、レベル25であったとする。また、所定範囲内は、レベルの平均値の差がレベル10以下であるものとする。この場合、表示制御部104は、ユーザグループAの平均値とのレベル差が10以下であるユーザグループCを、ユーザの属性の平均値が所定範囲内である他のユーザグループとして決定する。
【0069】
(変形例4)
表示制御部104は、ユーザ(対象ユーザ)が所属可能(関連付け可能)なユーザグループ数が所定数に達している場合、当該ユーザが所定期間内にマルチプレイを行っていない、当該ユーザが所属するユーザグループ(当該ユーザが関連付けられたユーザグループ)から、当該ユーザが所属していないユーザグループへの所属変更(当該ユーザが関連付けられていないユーザグループへの関連付けの変更)を当該ユーザに推奨する情報を、当該ユーザに通知するようにしてもよい。
【0070】
例えば、ユーザAは、ユーザグループA~Dに所属しており、かつ、1ユーザが所属可能なユーザグループの数は4つであるものとする。また、ユーザグループA、E及びFは、クエストXに関連付けられているものとする。また、ユーザAは、ユーザグループB~Dでは、1週間以内にマルチプレイを行っているが、ユーザグループAでは、1ヵ月以上マルチプレイを行っていないものとする。この場合、表示制御部104は、ユーザAに対し、ユーザグループAから脱退し、ユーザグループAと同一のクエストに関連付けられているユーザグループE又はFに加入することを推奨するメッセージを、ユーザAの端末20の画面に表示させるようにしてもよい。これにより、マルチプレイを行っていないユーザグループから脱退して他のユーザグループに加入させることで、マルチプレイを行う機会を増加させることが可能になる。
【0071】
なお、ユーザ(対象ユーザ)が所属可能なユーザグループ数が所定数に達している場合、表示制御部104は、当該ユーザが所定期間内にマルチプレイを行っていない、当該ユーザが所属するユーザグループから、当該ユーザグループに関連付けられるクエストに対する所定条件でのマルチプレイの参加を可能にするユーザグループであって、かつ、当該ユーザが所属していないユーザグループへの所属変更を当該ユーザに推奨する情報を、加入推奨グループに関する情報として当該ユーザに通知するようにしてもよい。これにより、マルチプレイを行っていないユーザグループから脱退して他のユーザグループに加入させることで、マルチプレイを行う機会を増加させることが可能になる。
【0072】
(変形例5)
表示制御部104は、ユーザ(対象ユーザ)が所属可能(関連付け可能)なユーザグループ数が所定数に達している場合、当該ユーザが所属するユーザグループであって所定期間に行われたマルチプレイの回数が所定回数以下であるユーザグループ(当該ユーザが関連付けられた所定期間に行われたマルチプレイの回数が所定回数以下であるグループ)から、当該ユーザが所属していないユーザグループへの所属変更(当該ユーザが関連付けられていないグループへの関連付けの変更)を、当該ユーザに推奨することを通知するようにしてもよい。
【0073】
例えば、ユーザAは、ユーザグループA~Dに所属しており、かつ、1ユーザが所属可能なユーザグループの数は4つであるものとする。また、ユーザグループA、E及びFは、クエストXに関連付けられているものとする。また、所定期間及び所定回数は、それぞれ直近1週間及び2回であるものとする。また、ユーザAは、ユーザグループB~Fにおいて、直近1週間で行ったマルチプレイ回数はそれぞれ5回であり、ユーザグループAでは、直近1週間で行ったマルチプレイ回数は0回であるものとする。この場合、表示制御部104は、ユーザAに対し、ユーザグループAから脱退し、ユーザグループAと同一のクエストに関連付けられているユーザグループE又はFに加入することを推奨するメッセージを、ユーザAの端末20の画面に表示させるようにしてもよい。これにより、マルチプレイを殆ど行っていないユーザグループから脱退して他のユーザグループに加入させることで、マルチプレイを行う機会を増加させることが可能になる。
【0074】
(変形例6)
ユーザ(対象ユーザ)が、ユーザグループ(第1グループ)でのクエスト(対象ゲーム)へのマルチプレイの参加者を募集している間に、マルチプレイに対する所定条件が満たされない場合、制御部103は、クエストへのマルチプレイの参加者を募集しているグループのうち、マルチプレイに対する所定条件を満たす他のユーザグループ(第2グループ)のユーザに対して、ユーザグループ(第1グループ)でのマルチプレイに参加可能に制御するようにしてもよい。
【0075】
例えば、ユーザAは、ユーザグループAに所属しており、ユーザB~Eは、ユーザグループBに所属しているものとする。また、ユーザグループA及びBは、クエストXに関連付けられているものとする。また、マルチプレイに対する所定条件は、マルチプレイに参加するユーザ数が所定人数(ここでは、ホストユーザ1人とゲストユーザ3ユーザの合計4ユーザとする)に達することであるものとする。また、ユーザグループBに所属するユーザB~Eの4ユーザは、マルチプレイに対する所定条件を満たしたためにクエストXのマルチプレイを開始しようとしているものとする。
【0076】
例えば、ユーザAが、ユーザグループAでクエストXへのマルチプレイを募集しているが、ゲストユーザが1人しか集まらず、マルチプレイを開始することができない状態であるとする。この場合、制御部103は、ユーザAがマルチプレイの募集を開始してから所定時間経過してもゲストユーザが3人集まらない場合、ユーザグループBにおいてクエストXを開始しようとしているユーザB、C、D及びEの4ユーザのうちいずれか2ユーザに対し、一時的にユーザグループAに移動してユーザAと一緒にマルチプレイを行うことを可能としてもよい。例えば、ユーザB、C、D及びEのうちユーザB及びCが、ユーザグループAに移動してユーザAと一緒にマルチプレイを行い、ユーザグループAでのマルチプレイが完了した後、ユーザグループBに戻って、ユーザB、C、D及びEでマルチプレイを開始することが考えられる。これにより、マルチプレイに対する所定条件を満たさないユーザグループのユーザに対し、マルチプレイを行う機会を提供することが可能になる。
【0077】
<画面表示例>
図11は、画面表示例その1を示す図である。画面M100は、ユーザがホストユーザとしてマルチプレイを募集する際に、マルチプレイを募集するユーザグループの指定を受け付ける画面である。例えば、クエストMをプレイしたい場合、ユーザは、クエストMに関連付けられている「グループA」を選択する。表示制御部104は、画面M100でグループAが選択されると、参加するユーザを一覧表示する画面M101に遷移させる。画面M101には、ゲストユーザの枠が3つ表示されている。これは、マルチプレイに対する所定条件は、ゲストユーザが3人揃うことであることを意味する。ゲストユーザが3人揃った場合、スタートが押下されることで、マルチプレイが開始される。一方、ゲストユーザが3人揃わないまま所定時間が経過した場合、表示制御部104は、画面M102に示すように、現在所属しているユーザグループから加入推奨グループへの所属変更を促す情報を、ユーザの端末20に表示させるようにしてもよい。
【0078】
図12は、画面表示例その2を示す図である。画面M200は、ゲストユーザとしてマルチプレイに参加する際に、マルチプレイを募集中のユーザグループの指定を受け付ける画面である。例えば、クエストMをプレイしたい場合、ユーザは、クエストMに関連付けられている「グループA」を選択する。表示制御部104は、画面M200でグループAが選択されると、参加するユーザを一覧表示する画面M201に遷移させる。画面M201には、ゲストユーザの枠が3つ表示されており、そのうち1つの枠にはユーザ自身が表示される。ゲストユーザが3人揃った場合、スタートが押下されることで、マルチプレイが開始される。一方、ゲストユーザが3人揃わないまま所定時間が経過した場合、表示制御部104は、画面M202に示すように、現在所属しているユーザグループから、加入推奨グループへの所属変更を促す情報を、ユーザの端末20に表示させるようにしてもよい。
【0079】
図13は、画面表示例その3を示す図である。画面M300は、上述した変形例6で説明したように、一時的に他のユーザグループに移動してマルチプレイを行うことを可能とする場合に、当該他のユーザグループへの移動を提案するユーザの端末20に表示される画面の例を示している。
【0080】
<まとめ>
以上説明した実施形態によれば、ゲームサーバ10は、ユーザが、クエストに関連付けられたユーザグループにおいてマルチプレイを開始できない場合、当該ユーザがマルチプレイに参加可能であり、かつ、当該ユーザが所属していないユーザグループに関する情報を、当該ユーザに通知する。これにより、ユーザに対し、マルチプレイを行う機会を提供することが可能になる。
【0081】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態で説明したフローチャート、シーケンス、実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
【0082】
例えば、ユーザグループは、ユーザが作成したり加入したりするものではなく、予めゲーム内に複数のユーザグループが用意されており、各ユーザは、ユーザ自身を1以上のユーザグループに関連付ける(例えばお気に入りに登録する等)ことが可能であってもよい。この場合、ユーザグループに関連付け可能なユーザ数には上限が定められていてもよい。
【0083】
また、ユーザグループにクエストが関連づけられることには、ユーザグループのタグにクエストが設定されることに限定されない。例えば、ホストユーザがマルチプレイを募集する際に、プレイしたいクエストを選択することが含まれていてもよい。
【0084】
<付記>
<付記1>
複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理する管理部と、
前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイの参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイの参加を可能にする、前記対象ユーザに関連付けられていない
を前記対象ユーザに通知する、通知部と、
を有する情報処理装置。
【0085】
付記1によれば、ユーザに対し、マルチプレイを行う機会を提供することを可能とする技術を提供することができる。
【0086】
<付記2>
前記通知部は、前記複数のグループのうち、グループに関連付けが可能なユーザ数が上限に達していないグループを、前記第2グループに関する情報として前記対象ユーザに通知する、
付記1に記載の情報処理装置。
【0087】
付記2によれば、ユーザ数が上限に達しているために対象ユーザを関連付けることができないグループを、対象ユーザに通知してしまうことを抑制することができる。
【0088】
<付記3>
前記通知部は、前記複数のグループのうち前記対象ユーザと所定関係にある他ユーザが関連付けられたグループを、前記第2グループに関する情報として前記対象ユーザに通知する、
付記1又は2に記載の情報処理装置。
【0089】
付記3によれば、ユーザと関連性が高いグループを対象ユーザに通知することが可能になる。
【0090】
<付記4>
前記通知部は、前記第1グループに関連付けられた前記対象ユーザ以外の他のユーザの属性と、関連付けられたユーザの属性が類似するグループを、前記第2グループに関する情報として前記対象ユーザに通知する、
付記1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0091】
付記4によれば、ユーザと関連性が高いグループを対象ユーザに通知することが可能になる。
【0092】
<付記5>
前記通知部は、前記対象ユーザが関連付け可能なグループ数が所定数に達している場合、前記対象ユーザが所定期間内にマルチプレイを行っていない前記対象ユーザが関連付けられたグループから、前記対象ユーザが関連付けられていないグループへの関連付けの変更を前記対象ユーザに推奨する情報を通知する、
付記1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0093】
付記5によれば、ユーザがマルチプレイを行っていないグループからの脱退を提案することが可能になるため、ユーザがマルチプレイを行う機会を増加させることが可能になる。
【0094】
<付記6>
前記通知部は、前記対象ユーザが関連付け可能なグループ数が所定数に達している場合、前記対象ユーザが関連付けられた所定期間に行われたマルチプレイの回数が所定回数以下であるグループから、前記対象ユーザが関連付けられていないグループへの関連付けの変更を前記対象ユーザに推奨することを通知する、
付記1~5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0095】
付記6によれば、ユーザがマルチプレイを行う回数が少ないグループからの脱退を提案することが可能になるため、ユーザがマルチプレイを行う機会を増加させることが可能になる。
【0096】
<付記7>
前記対象ユーザが前記第1グループでの前記対象ゲームへのマルチプレイの参加者を募集している間に前記所定条件を満たさない場合、
前記対象ゲームへのマルチプレイの参加者を募集しているグループのうち所定条件を満たす前記第2グループのユーザに対して、前記第1グループでのマルチプレイに参加可能に制御する制御部と、を更に備える
付記1~6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0097】
付記7によれば、他のグループでマルチプレイに参加しているユーザを、別のグループでのマルチプレイに参加させることが可能になるため、ユーザがマルチプレイを行う機会を増加させることが可能になる。
【0098】
<付記8>
情報処理装置が、複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理するステップと、
情報処理装置が、前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイの参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイの参加を可能にする、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知するステップと、
を含む情報処理方法。
【0099】
付記9によれば、ユーザに対し、マルチプレイを行う機会を提供することを可能とする技術を提供することができる。
【0100】
<付記9>
複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理するステップと、
前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイの参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイの参加を可能にする、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【0101】
付記10によれば、ユーザに対し、マルチプレイを行う機会を提供することを可能とする技術を提供することができる。
【符号の説明】
【0102】
1…ゲームシステム、10…ゲームサーバ、11…プロセッサ、12…記憶装置、13…通信IF、14…入力デバイス、15…出力デバイス、20…端末、100…記憶部、100a…ユーザ管理DB、100b…ユーザグループ管理DB、100c…マルチプレイ管理DB、101…受付部、102…管理部、103…制御部、104…表示制御部、200…記憶部、201…通信部、202…UI部、203…制御部
【要約】
【課題】ユーザに対し、マルチプレイを行う機会を提供することを可能とする技術を提供すること。
【解決手段】複数のユーザが共同でゲームを行うマルチプレイを募集可能な複数のグループのうち対象ユーザに関連付けられた第1グループを管理する管理部と、前記第1グループで対象ゲームに対する所定条件でのマルチプレイの参加ができない場合に、前記複数のグループのうち、前記対象ゲームに対する前記所定条件でのマルチプレイの参加を可能にする、前記対象ユーザに関連付けられていない第2グループに関する情報を前記対象ユーザに通知する、通知部と、を有する情報処理装置を提供する。
【選択図】
図3