(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-10
(45)【発行日】2022-11-18
(54)【発明の名称】ゲームプログラム、サーバ装置およびゲームシステム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/69 20140101AFI20221111BHJP
A63F 13/61 20140101ALI20221111BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20221111BHJP
【FI】
A63F13/69
A63F13/61
A63F13/79
(21)【出願番号】P 2020090544
(22)【出願日】2020-05-25
【審査請求日】2021-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135677
【氏名又は名称】澤井 光一
(72)【発明者】
【氏名】冨田 和正
(72)【発明者】
【氏名】木村 哲
(72)【発明者】
【氏名】川上 智司
【審査官】鈴木 智之
(56)【参考文献】
【文献】特許第5837718(JP,B1)
【文献】特開2019-050056(JP,A)
【文献】特開2014-198086(JP,A)
【文献】Fate/Grand Order 公式サイト,「[期間限定]スタートダッシュログインボーナスリニューアル&カムバック連続ログインボーナス開催!」[online],2019年07月03日,https://news.fate-go.jp/2019/loginbonus_cp/,[検索日:2022年9月27日]
【文献】ヘイグ,紡ロジック攻略Wiki「ログインボーナス」[online],2019年01月14日,https://h1g.jp/tsumugulogic/?%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%82%B9#content_1_5,[検索日:2022年9月27日]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24
A63F 13/00-13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
ユーザが対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを判定する判定手段と、
ユーザが前記対象ゲームにログインしていない期間である非ログイン期間を特定する期間特定手段と、
前記対象ゲームに前記付与条件期間以上ログインしていないユーザである付与対象ユーザが前記対象ゲームにログインした場合に、前記期間特定手段により特定された非ログイン期間に応じた報酬付与条件を設定する条件設定手段と、
前記付与対象ユーザの操作に基づき前記報酬付与条件が満たされたことに応じて、前記付与対象ユーザに条件報酬を付与する付与手段と、
として機能させ
、
前記報酬付与条件は、予め指定された動画コンテンツ群から選択して配信される動画コンテンツを視聴することを含む、
ゲームプログラム。
【請求項2】
前記報酬付与条件は、前記付与対象ユーザによる前記動画コンテンツの視聴量が、前記期間特定手段により特定された非ログイン期間に応じた第1視聴量に達することを含む、
ことを特徴とする、請求項
1に記載のゲームプログラム。
【請求項3】
前記付与手段は、前記対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを前記判定手段により判定されていない通常ユーザによる前記動画コンテンツの視聴量が第2視聴量に達すると、前記通常ユーザに前記条件報酬を付与し、
前記第1視聴量は、前記第2視聴量よりも大きい視聴量である、
ことを特徴とする、請求項
2に記載のゲームプログラム。
【請求項4】
コンピュータを、
ユーザが対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを判定する判定手段と、
ユーザが前記対象ゲームにログインしていない期間である非ログイン期間を特定する期間特定手段と、
前記対象ゲームに前記付与条件期間以上ログインしていないユーザである付与対象ユーザが前記対象ゲームにログインした場合に、前記期間特定手段により特定された非ログイン期間に応じた報酬付与条件を設定する条件設定手段と、
前記付与対象ユーザの操作に基づき前記報酬付与条件が満たされたことに応じて、前記付与対象ユーザに前記非ログイン期間に応じた条件報酬を付与する付与手段と、
として機能させ、
前記付与手段は、前記付与対象ユーザが前記対象ゲームにログインする際に、前記報酬付与条件が満たされていない場合には、前記対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを前記判定手段により判定されていないユーザが前記対象ゲームにログインする際に付与される通常報酬を前記付与対象ユーザに
非ログイン期間に関わらず付与し、前記報酬付与条件が満たされている場合には、前記通常報酬に代えて
、または、前記通常報酬に加えて、前記条件報酬を前記付与対象ユーザに付与する
、
ゲームプログラム。
【請求項5】
コンピュータを、
前記報酬付与条件の内容を前記付与対象ユーザの情報処理装置に表示させる表示制御手段、
としてさらに機能させ、
前記表示制御手段は、前記動画コンテンツ群に含まれる動画コンテンツの種類にそれぞれ応じた複数の条件の内容を前記情報処理装置に表示させ、
前記条件設定手段は、前記付与対象ユーザによる選択操作に基づき前記複数の条件から選択された条件を前記報酬付与条件として設定する、
ことを特徴とする、請求項
1に記載のゲームプログラム。
【請求項6】
前記報酬付与条件の少なくとも一部は、前記情報処理装置が前記対象ゲームの少なくとも一部を実行するためのデータをダウンロードしていることを示す画面が前記情報処理装置に表示されている際に満たされる、
ことを特徴とする、請求項
5に記載のゲームプログラム。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載のゲームプログラムを記憶する記憶部と、
前記ゲームプログラムを実行する制御部と、を備える、
サーバ装置。
【請求項8】
請求項1から6のいずれか1項に記載のゲームプログラムを記憶する記憶部と、
前記ゲームプログラムを実行する制御部と、を備える、
ゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームプログラム、サーバ装置およびゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲームのユーザに動画を視聴してもらう代わりにインセンティブ(報酬)をユーザに付与する仕組みの広告である動画リワード広告が知られている。この報酬は、例えば、ゲーム内で使用される通貨またはゲームオーバーしたゲームのコンティニューなどである。動画リワード広告は、ゲームデベロッパーが高い収益をあげるために用いられており、注目を集めている。一方、ユーザにとっては、オプトイン式の動画を視聴するだけで報酬をもらうことができるため、動画リワード広告は、非常に人気の高い広告フォーマットになっている。動画リワード広告に関して、例えば、特許文献1および特許文献2には、動画広告の表示制御および報酬の内容に関する記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-109840号公報
【文献】特開2018-93962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ゲームに継続的にログインしているユーザは、ゲームのプレイに際して、継続的に動画広告を視聴することになる。一方、ゲームに長期間ログインしていないユーザは、動画広告を長期間視聴していない。このため、従来の技術では、継続的にゲームにログインしているユーザと長期間ゲームにログインしていないユーザとの間に不公平感が生じる可能性がある。
【0005】
そこで、本開示は、ユーザ間に不公平感が生じることを抑制することが可能なゲームプログラム、サーバ装置およびゲームプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の側面は、コンピュータを、
ユーザが対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを判定する判定手段と、
ユーザが前記対象ゲームにログインしていない期間である非ログイン期間を特定する期間特定手段と、
前記対象ゲームに前記付与条件期間以上ログインしていないユーザである付与対象ユーザが前記対象ゲームにログインした場合に、前記期間特定手段により特定された非ログイン期間に応じた報酬付与条件を設定する条件設定手段と、
前記付与対象ユーザの操作に基づき前記報酬付与条件が満たされたことに応じて、前記付与対象ユーザに条件報酬を付与する付与手段と、
として機能させるゲームプログラムである。
【0007】
また、第1の側面において、前記報酬付与条件は、予め指定された動画コンテンツ群から選択して配信される動画コンテンツを視聴することを含むことができる。
【0008】
また、第1の側面において、前記報酬付与条件は、前記付与対象ユーザによる前記動画コンテンツの視聴量が、前記期間特定手段により特定された非ログイン期間に応じた第1視聴量に達することを含むことができる。
【0009】
また、第1の側面において、前記付与手段は、前記対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを前記判定手段により判定されていない通常ユーザによる前記動画コンテンツの視聴量が第2視聴量に達すると、前記通常ユーザに前記条件報酬を付与し、前記第1視聴量は、前記第2視聴量よりも大きい視聴量であることができる。
【0010】
また、第1の側面において、前記付与手段は、前記付与対象ユーザが前記対象ゲームにログインする際に、前記報酬付与条件が満たされていない場合には、前記対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを前記判定手段により判定されていないユーザが前記対象ゲームにログインする際に付与される通常報酬を前記付与対象ユーザに付与し、前記報酬付与条件が満たされている場合には、前記通常報酬に代えて前記条件報酬を前記付与対象ユーザに付与することができる。
【0011】
また、第1の側面において、コンピュータを、前記報酬付与条件の内容を前記付与対象ユーザの情報処理装置に表示させる表示制御手段、としてさらに機能させることができる。
【0012】
また、第1の側面において、前記表示制御手段は、前記情報処理装置が前記対象ゲームの少なくとも一部を実行するためのデータをダウンロードしていることを示す画面に、前記報酬付与条件の内容を表示させることができる。
【0013】
また、第1の側面において、前記報酬付与条件は、特定の動画コンテンツ群から選択して配信される動画コンテンツを視聴することを含み、前記表示制御手段は、前記動画コンテンツ群に含まれる動画コンテンツの種類にそれぞれ応じた複数の条件の内容を前記情報処理装置に表示させ、前記条件設定手段は、前記付与対象ユーザによる選択操作に基づき前記複数の条件から選択された条件を前記報酬付与条件として設定することができる。
【0014】
また、第1の側面において、前記報酬付与条件の少なくとも一部は、前記情報処理装置が前記対象ゲームの少なくとも一部を実行するためのデータをダウンロードしていることを示す画面が前記情報処理装置に表示されている際に満たされることができる。
【0015】
第2の側面は、ユーザが対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを判定する判定部と、
ユーザが前記対象ゲームにログインしていない期間である非ログイン期間を特定する期間特定部と、
前記対象ゲームに前記付与条件期間以上ログインしていないユーザである付与対象ユーザが前記対象ゲームにログインした場合に、前記期間特定部により特定された非ログイン期間に応じた報酬付与条件を設定する条件設定部と、
前記付与対象ユーザの操作に基づき前記報酬付与条件が満たされたことに応じて、前記付与対象ユーザに条件報酬を付与する付与部と、
を備えるサーバ装置である。
【0016】
第3の側面は、ユーザが対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを判定する判定部と、
ユーザが前記対象ゲームにログインしていない期間である非ログイン期間を特定する期間特定部と、
前記対象ゲームに前記付与条件期間以上ログインしていないユーザである付与対象ユーザが前記対象ゲームにログインした場合に、前記期間特定部により特定された非ログイン期間に応じた報酬付与条件を設定する条件設定部と、
前記付与対象ユーザの操作に基づき前記報酬付与条件が満たされたことに応じて、前記付与対象ユーザに条件報酬を付与する付与部と、
を備えるゲームシステムである。
【発明の効果】
【0017】
本開示によれば、ユーザ間に不公平感が生じることを抑制することが可能なゲームプログラム、サーバ装置およびゲームプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本実施形態におけるゲームシステムの構成を示すブロック図である。
【
図2】非ログイン期間に応じた報酬付与条件と、報酬付与条件が満たされたことに応じてユーザに付与される条件報酬との一例を示す図である。
【
図3】ゲーム装置のディスプレイに表示されるゲーム開始画面の一例を示す図である。
【
図4】ゲーム装置のディスプレイに表示される視聴開始画面の一例を示す図である。
【
図5】ゲーム装置がサーバ装置に対象ゲームのログイン要求を送信してから、非ログイン期間に応じた報酬付与条件が設定されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【
図6】非ログイン期間に応じた報酬付与条件が設定されたあとに、設定された報酬付与条件が満たされ、付与対象ユーザに条件報酬が付与されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【
図7】ゲーム装置のディスプレイに表示されるダウンロード画面の一例を示す図である。
【
図8】ゲーム装置のディスプレイに表示される条件表示画面の一例を示す図である。
【
図9】ゲーム装置のディスプレイに表示される視聴開始画面の一例を示す図である。
【
図10】ゲーム装置のディスプレイに表示されるダウンロード完了画面の一例を示す図である。
【
図11】ゲーム装置がサーバ装置から追加データをダウンロードする際における、ゲームシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[第1実施形態]
本開示の実施形態に係るゲームシステム1について、図面を参照して説明する。
【0020】
<ゲームの説明>
図1に示すゲームシステム1では、サーバ装置2および複数のゲーム装置5(情報処理装置)が通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続されている。ゲーム装置5では、本実施形態においてプレイの対象となっているゲームである対象ゲームが実行される。
【0021】
本実施形態に係る対象ゲームは、ゲームシステム1にて実行されるオンラインのアクションゲームである。この対象ゲームでは、ゲーム装置5のユーザは、1または複数のプレイヤキャラクタ(オブジェクトに相当)を仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを、ノンプレイヤキャラクタである敵キャラクタと対戦させたりする。
【0022】
このようなゲームは、プレイステーション(登録商標)などの家庭用ゲーム機、ニンテンドースイッチ(登録商標)などの携帯用ゲーム機、もしくは、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどの電子機器であるゲーム装置5、を用いて実行される。以下では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示する。
【0023】
<ゲームシステム1の概要>
ゲームシステム1は、サーバ装置2および複数のゲーム装置5にて構成される。サーバ装置2は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、ゲーム装置5の(下記のアカウント情報毎の)ゲームデータの管理を行う。
【0024】
ゲーム装置5は、ユーザの操作に基づいて所定の対象ゲームを実行する。そのために、ゲーム装置5は、通信ネットワーク6を介して、サーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。各ユーザには、ゲーム装置5に対応づけて、識別情報およびパスワードを含むアカウント情報が、ユーザごとに割り当てられている。このアカウント情報は、ログイン時、ゲーム装置5からサーバ装置2に送信され、サーバ装置2におけるユーザ認証に利用される。
【0025】
ユーザ認証を経て、サーバ装置2とゲーム装置5との相互通信が可能となる。ログイン後、ゲーム装置5は、ゲーム進行に必要なデータ(ゲーム進行状況に関するデータ)をサーバ装置2から受信すると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像や音声をディスプレイ61およびスピーカ62に出力しながら、対象ゲームを進行させる。
【0026】
<ゲームシステム1の構成>
以下、
図1を参照して、サーバ装置2およびゲーム装置5の各ハードウェア構成について説明する。なお、複数のゲーム装置5のそれぞれは、互いに同じ構成を有する。
【0027】
<サーバ装置2の構成>
図1に示すように、サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22および制御部23を有する。ネットワークインターフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
【0028】
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLANなどの通信ネットワーク6を介して各ゲーム装置5と通信可能接続されている。
【0029】
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびSSD(Solid State Drive)などで構成される。記憶部22には、本実施形態に係るゲームプログラムの一部を含む各種プログラムの他、ユーザDB221、抽選リスト222および動画DB223などの各種データなどが記憶されている。
【0030】
ユーザDB221には、対象ゲームをプレイするユーザの識別番号ごとに、ログイン履歴、報酬付与条件、動画広告の視聴履歴、ユーザが操作するプレイヤキャラクタに関する情報(ステータスなど)、仮想ゲーム空間内にて使用可能な消費媒体の額などが、対応づけて記憶されている。
【0031】
ここで、消費媒体は、仮想ゲーム空間内で使用可能な通貨やポイントなどであって、ゲームを進めるにあたりゲーム内で消費される媒体である。消費媒体は、クエストのクリア報酬として、また、現実社会での課金により、ユーザに付与される。
【0032】
また、報酬付与条件は、ユーザに条件報酬を付与する条件である。本実施形態では、報酬付与条件は、予め指定された動画コンテンツ群から選択して配信される動画コンテンツを視聴することを含む。なお、動画コンテンツ群は、後述する動画DB223に格納されている。
【0033】
抽選リスト222は、一般にガチャと呼ばれる抽選処理を抽選実行手段233(後述)が行う際に用いられるものであって、選択対象となるゲーム媒体に関する情報を複数含む。抽選リスト222には、ゲーム媒体に関する情報(名称、能力パラメータ、レアリティ、レベルなど)と、抽選による選択割合とが、対応づけられている。
【0034】
なお、ガチャとは、サーバ装置2にて、抽選リスト222の中から、所定の選択割合に基づき任意のゲーム媒体を抽選により選択する方法である。選択された任意のゲーム媒体は、ユーザのゲーム装置5に付与される。“ガチャで選択したゲーム媒体を、ユーザに付与する/ユーザが所有する”とは、「抽選処理で選択されたゲーム媒体を、ユーザを示す識別情報と関連づける/関連づけられている」ことと同義である。また、“報酬を、ユーザに付与する/ユーザが所有する”とは、「報酬を、ユーザを示す識別情報と関連づける/関連づけられている」ことと同義である。
【0035】
動画DB223は、複数の動画コンテンツにより構成される動画コンテンツ群を格納している。本実施形態では、動画コンテンツは、各種の企業等により提供される動画広告である。動画コンテンツは、サーバ装置2から各種の装置に配信されて、配信された装置において再生される。例えば、動画コンテンツは、ユーザのゲーム装置5に配信され、ゲーム装置5において再生される。
【0036】
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置2の動作を制御する。
【0037】
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、抽選実行手段233、ログイン管理手段234、判定手段235、期間特定手段236、条件設定手段237、表示制御手段238、動画配信手段239および付与手段240として機能する。
【0038】
―情報処理手段―
情報処理手段231は、各ゲーム装置5との間で各種データを送受信する。情報処理手段231が受信する主なデータとしては、ゲームプログラムのダウンロード要求情報、ユーザの操作に応じたガチャの抽選要求、クエスト実行要求、アカウント情報、ログイン要求、ログアウト要求、報酬付与条件に関する要求、動画広告の再生に関する情報および動画広告の要求などが挙げられる。情報処理手段231が送信する主なデータとしては、ゲームプログラムをゲーム装置5が受信したことを確認するための情報、ガチャにて得られたゲーム媒体に関する情報、報酬付与条件に関する情報および動画コンテンツなどが挙げられる。
【0039】
ここで、ゲーム媒体とは、ゲームに関する要素を表した電子データであって、プレイヤキャラクタとして使用するキャラクタの名称、プレイヤキャラクタが仮想ゲーム空間内にて使用するアイテム(武器、防具、道具)などが含まれる。ユーザは、ゲーム媒体を、課金による直接購入やクエストクリアの他、ガチャと呼ばれる抽選方法によって入手することができる。入手したゲーム媒体は、そのゲーム媒体を所有することとなったユーザの識別情報と対応づけて、前記ユーザDB221に記憶され管理される。
【0040】
-照合手段―
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したユーザの識別情報を用いて、ユーザアカウントの認証を行う。
【0041】
―抽選実行手段―
抽選実行手段233は、ガチャの抽選要求に伴って、抽選リスト222の中から、ゲーム媒体ごとの選択確率に基づいて1以上のゲーム媒体を抽選により選択する。抽選実行手段233は、選択したゲーム媒体に関する情報と、抽選要求の送信元となる操作を行ったユーザの識別情報とを、ユーザDB221にて関連付ける。これにより、当該ユーザには、自身でガチャを引いた結果当選したゲーム媒体が付与される。
【0042】
―ログイン管理手段―
ログイン管理手段234は、ユーザのログイン履歴を管理することができる。例えば、ログイン管理手段234は、ゲーム装置5からサーバ装置2にログイン要求が送信されたタイミングを、ユーザがログインしたタイミングとしてログイン履歴に記録してもよい。また、ログイン管理手段234は、ゲーム装置5からサーバ装置2にログアウト要求が送信されたタイミングを、ユーザがログアウトしたタイミングとしてログイン履歴に記録してもよい。
【0043】
―判定手段―
判定手段235は、ユーザが対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを判定することができる。本実施形態では、判定手段235は、ログイン履歴に基づいて、ユーザが対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを判定する。付与条件期間は、特に限定されないが、例えば1ヶ月などの期間であってよい。この場合、判定手段235は、ユーザが対象ゲームをログアウトしてから1ヶ月が経過している場合に、ユーザが対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを判定することができる。以下では、対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないユーザを「付与対象ユーザ」とも称する。また、対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないか否かを特に区別しないユーザを単にユーザと称する。
【0044】
―期間特定手段―
期間特定手段236は、ユーザのログインに関わる各種の期間を特定することができる。例えば、期間特定手段236は、ログイン履歴に基づきログイン期間、非ログイン期間または休眠期間を特定することができる。
【0045】
ログイン期間は、ログアウトしたタイミングとログインしたタイミングとの間隔が付与条件期間よりも短い間隔となっている期間である。本実施形態では、ログイン期間中には、ユーザは、対象ゲームにログインする度に報酬(ログインボーナス)が付与される。付与条件期間は、例えば1ヶ月などであってよく、ユーザが1ヶ月以内の間隔で対象ゲームにログインしている期間は、ログイン期間として特定される。あるいは、ログインボーナスの取得に基づいてログイン期間が特定されてもよい。ユーザが3月にログインボーナスを一つでも取得している場合には、3月がログイン期間として特定され得る。
【0046】
非ログイン期間は、ユーザが対象ゲームにログインしていない期間である。また、休眠期間は、付与条件期間以上ログインしていない期間である。この期間では、ユーザは、対象ゲームにおいて用いられるキャラクタの入手機会およびキャラクタの育成機会を失っている。後述するように、休眠期間後に対象ゲームにログインした付与対象ユーザには、非ログイン期間に応じた報酬が付与される。付与条件期間は、例えば1ヶ月の期間である。この場合には、期間特定手段236は、ユーザが1ヶ月以上対象ゲームにログインしていない場合には、最後にログアウトしたタイミングから現在までの期間を休眠期間として特定することができる。
【0047】
なお、ユーザは、休眠期間の間には、ログインすることにより取得できる報酬(ログインボーナス)あるいはゲームイベントをプレイすることによる報酬を取得できない。このため、休眠期間において、継続的に対象ゲームにログインしている他のユーザに、対象ゲームの進行に差をつけられている。なお、全ユーザに付与される報酬は、休眠期間後にユーザが対象ゲームにログインしたときに付与され得る。全ユーザに付与される報酬は、例えば、対象ゲームのバグあるいは通信障害などに基づき対象ゲームの運営会社から配布される、いわゆる詫び石などである。
【0048】
―条件設定手段―
条件設定手段237は、各種の報酬付与条件を設定して、設定した報酬付与条件をユーザの識別情報に対応付けることができる。本実施形態では、報酬付与条件は、予め指定された動画コンテンツ群から選択して配信される動画コンテンツを視聴することである。具体的には、報酬付与条件は、予め指定された動画コンテンツ群から選択して配信される動画コンテンツが、ユーザが所有するゲーム装置5において再生されることである。ここで、設定される報酬付与条件の動画コンテンツは、複数の動画コンテンツからランダムで選ばれてもよい。また、報酬付与条件は、ユーザによる動画コンテンツの視聴量が、所定の視聴量に達することであってよい。視聴量は、視聴回数、視聴時間および連続視聴期間などを含む。連続視聴期間は、ユーザが動画コンテンツを所定の頻度(例えば、毎日)で連続して視聴する期間である。
【0049】
本実施形態では、条件設定手段237は、付与対象ユーザが対象ゲームにログインした場合に、期間特定手段236により特定された非ログイン期間に応じた報酬付与条件を設定することができる。ここで、非ログイン期間に応じた報酬付与条件は、付与対象ユーザによる動画コンテンツの視聴量が、非ログイン期間に応じた視聴量(第1視聴量)に達することを含んでよい。以下では、付与対象ユーザについて設定された報酬付与条件を規定する視聴量を「第1視聴量」とも称する。例えば、第1視聴量が3回の視聴回数である場合には、付与対象ユーザによる動画コンテンツの視聴が3回行われると、報酬付与条件が満たされる。
【0050】
―表示制御手段―
表示制御手段238は、各種の装置に各種の情報を表示させることができる。具体的には、表示制御手段238は、他の装置に各種の情報を送信して、送信した情報を他の装置に表示させることができる。例えば、表示制御手段238は、報酬付与条件の内容をゲーム装置5に表示させることができる。これにより、ユーザは、報酬付与条件の内容を認識することができる。また、表示制御手段238は、非ログイン期間に応じた報酬付与条件の内容を、付与対象ユーザのゲーム装置5に表示させることができる。
【0051】
―動画配信手段―
動画配信手段239は、各種の動画コンテンツを配信することができる。具体的には、動画配信手段239は、ゲーム装置5の要求に応じて、動画DB223に格納されている動画コンテンツ群から動画コンテンツを選択して、選択した動画コンテンツをゲーム装置5に配信することができる。ここで、動画配信手段239は、ユーザの識別情報に対応付けられた報酬付与条件を参照して、報酬付与条件に応じた動画コンテンツを選択することができる。
【0052】
また、動画配信手段239は、ユーザの動画コンテンツの視聴履歴を管理することができる。例えば、ゲーム装置5において動画コンテンツの再生が開始または終了すると、その旨を示す情報がサーバ装置2に送信される。動画配信手段239は、その情報等に基づいて、視聴履歴を生成することができる。ここで、視聴履歴には、ユーザが視聴した動画コンテンツの内容、動画コンテンツの視聴時間、視聴回数および連続視聴期間などの情報が記録される。
【0053】
―付与手段―
付与手段240は、ユーザに各種の報酬(例えば、後述する条件報酬および通常報酬)を付与することができる。報酬は、各種のゲーム媒体(例えば、ゲーム内で使用されるアイテム等)および対象ゲーム内で使用可能な通貨などである。
【0054】
また、付与手段240は、報酬付与条件が満たされたことに応じて、条件報酬をユーザに付与することができる。ここで、条件報酬は、報酬付与条件が満たされたことに応じて、ユーザに付与される報酬である。また、付与手段240は、非ログイン期間に応じた報酬付与条件が満たされたことに応じて、条件報酬を付与対象ユーザに付与することができる。付与手段240がユーザに条件報酬を付与するタイミングは、例えば、報酬付与条件が満たされたタイミング、または報酬付与条件が満たされたあとに初めて付与対象ユーザが対象ゲームにログインするタイミング等であって良い。
【0055】
また、付与手段240は、通常ユーザによる動画コンテンツの視聴量が、所定の視聴量(第2視聴量)に達すると、通常ユーザに条件報酬を付与することができる。以下では、通常ユーザについて設定された報酬付与条件を規定する視聴量を「第2視聴量」とも称する。ここで、通常ユーザは、対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを判定手段235により判定されていないユーザである。
【0056】
図2は、非ログイン期間に応じた報酬付与条件と、報酬付与条件が満たされたことに応じてユーザに付与される条件報酬との一例を示す図である。ここでは、報酬付与条件は、特定の動画コンテンツを所定の視聴回数だけ視聴することであるものとする。
図2に示す表の左端の列は、ユーザがログインしたときの非ログイン期間を示している。また、表の中央の列は、報酬付与条件の視聴回数を示している。さらに、表の右端の列は、報酬付与条件が満たされたことに応じてユーザに付与される報酬を示している。
図2に示すように、非ログイン期間が長くなるほど、報酬付与条件の視聴量(具体的には、視聴回数)が大きくなるように、報酬付与条件が設定されている。
【0057】
ここで、付与条件期間が1ヶ月であるものとすると、非ログイン期間が1ヶ月未満のユーザは、通常ユーザである。また、非ログイン期間が1ヶ月以上のユーザは、付与対象ユーザである。
図2によれば、通常ユーザは、特定の動画コンテンツを1回視聴すると、条件報酬としてアイテムを1個取得することができる。また、非ログイン期間が1ヶ月~3ヶ月の付与対象ユーザは、特定の動画コンテンツを3回視聴すると、条件報酬として2個のアイテムを取得することができる。
【0058】
ここで、通常ユーザは、条件報酬として2個のアイテムを取得するためには、特定の動画コンテンツを2回視聴すればよい。したがって、本実施形態では、条件報酬として2個のアイテムを取得するために必要な第1視聴量は、条件報酬として2個のアイテムを取得するために必要な第2視聴量よりも大きい視聴量となっている。これにより、対象ゲームに長期間ログインしていなかった付与対象ユーザに、より多くの(あるいは長い)動画コンテンツを視聴することを促すことが可能になる。また、付与対象ユーザが何度も動画コンテンツを視聴して条件報酬を取得することにより、対象ゲームへのログインが付与対象ユーザに定着しやすくなる。
【0059】
また、付与手段240は、通常報酬をユーザに付与することができる。本実施形態では、通常報酬は、通常ユーザが、対象ゲームにログインする際に無条件で付与される報酬である。例えば、付与手段240は、付与対象ユーザが対象ゲームにログインする際に、非ログイン期間に応じた報酬付与条件が満たされていない場合には、通常報酬を付与対象ユーザに付与することができる。また、付与手段240は、付与対象ユーザが対象ゲームにログインする際に、非ログイン期間に応じた報酬付与条件が満たされている場合には、通常報酬に代えて(あるいは加えて)条件報酬を付与対象ユーザに付与することができる。
【0060】
<ゲーム装置5の構成>
図1に戻って、ゲーム装置5の構成について説明する。ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62およびタッチパッド63が外部接続または内蔵される。また、ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有する。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
【0061】
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク6に通信可能に接続される。
【0062】
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に従って、キャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。グラフィック処理部52は、例えば液晶型であるディスプレイ61と接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面としてディスプレイ61上に表示される。
【0063】
オーディオ処理部53は、スピーカ62と接続され、制御部56の指示に従ってゲーム音声を再生および合成すると、これをスピーカ62から出力させる。
【0064】
操作部54は、タッチパッド63と接続され、操作入力に関するデータをタッチパッド63との間で送受信する。ユーザは、タッチパッド63をタッチすることで、ゲーム装置5に操作信号を入力する。
【0065】
記憶部55は、HDD、SSD、RAMおよびROMなどで構成される。記憶部55には、サーバ装置2からダウンロードしたゲームデータ、ゲームプログラムの一部を含む各種プログラム、自装置5のアカウント情報などが格納されている。
【0066】
制御部56は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置5の動作を制御する。
【0067】
制御部56は、各種プログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム実行手段562および報知制御手段563として機能する。
【0068】
―通信手段561―
通信手段561は、ネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2との通信を行う機能である。
【0069】
通信手段561は、操作部54がタッチパッド63から受信した各種操作信号に応じて、サーバ装置2が把握可能な情報を生成して送信する。例えば、通信手段561は、アカウント情報、新たなゲームデータのダウンロード要求情報、ガチャ実行要求、クエスト実行要求、ログイン要求、ログアウト要求、報酬付与条件に関する要求、動画広告の再生に関するおよび動画広告の要求などを、サーバ装置2に送信する。また、通信手段561は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置2から送られてきた新たなゲームデータ、抽選処理により選択されたゲーム媒体に関する情報、報酬付与条件に関する情報および動画広告などを、サーバ装置2から受信する。
【0070】
―ゲーム実行手段-
ゲーム実行手段562は、自装置5のユーザによるタッチパッド63の操作に従って、ゲームデータに含まれる仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを記憶部55から読み出すかまたはサーバ装置2から受信したデータを用いて、ゲームプログラムを実行しつつ、2次元または3次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52によって処理されることにより、ディスプレイ61には処理後のゲーム画像が逐次表示される。
【0071】
そして、ゲーム実行手段562は、ゲーム画像上に、自装置5のユーザの操作に従ってキャラクタを配置させ、そのユーザの操作およびゲームの進行状況に応じて仮想ゲーム空間におけるキャラクタの行動を制御する。例えば、ゲーム実行手段562は、ユーザのタッチパッド63を介し介した操作に応じて、対象ゲームにおいてクエストを実行させる。
【0072】
―報知制御手段-
報知制御手段563は、対象ゲームの実行にあたり、自装置5のユーザの操作などに応じてディスプレイ61の表示制御およびスピーカ62の音声出力制御を行う。報知制御手段563は、例えば、
図3および
図4に示す画面等をディスプレイ61に表示させる。
【0073】
図3は、ディスプレイ61に表示される対象ゲームのゲーム開始画面sc1の一例を示す図である。開始画面sc1は、例えば、ユーザが対象ゲームにログインしたあとに、初めてディスプレイ61に表示される画面等であってよい。ゲーム開始画面sc1には、クエストを開始するためのボタン610と、動画広告を視聴するための視聴ボタン612と、メニューを表示するためのボタン614と、お知らせを受け取るためのボタン616と、プレゼントを取得するためのボタン618とが表示される。ユーザがゲーム開始画面sc1に表示される各種のボタンをタッチすると、ゲーム装置5のディスプレイ61に各種の画面が表示される。
【0074】
例えば、ユーザが視聴ボタン612をタッチすると、ディスプレイ61には、
図4に示す視聴開始画面sc2が表示される。視聴開始画面sc2には、主として、動画広告の視聴によりアイテムを取得できることを示す情報と、ディスプレイ61の画面をゲーム開始画面sc1に戻すためのボタン620と、動画広告の視聴を開始するための視聴開始ボタン622とが表示されている。ユーザが視聴開始ボタン622をタッチすると、ディスプレイ61において動画広告が再生される。これにより、ユーザは動画広告を視聴することができる。
【0075】
<ゲームシステム1の動作の流れ>
図5は、ゲーム装置5がサーバ装置2に対象ゲームのログイン要求を送信してから、非ログイン期間に応じた報酬付与条件が設定されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【0076】
まず、ゲーム装置5の通信手段561は、ユーザの操作に基づき、サーバ装置2に対象ゲームのログイン要求を送信する(ステップst101)。次いで、サーバ装置2の照合手段232は、ログイン要求を送信したゲーム装置5のユーザのアカウント認証を行う(ステップst103)。次いで、ログイン管理手段234は、ユーザがログインしたタイミングをログイン履歴に記録する(ステップst105)。
【0077】
次いで、判定手段235は、ユーザのログイン履歴に基づいて、ユーザが対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないか否かを判定する(ステップst107)。ユーザが対象ゲームにログインしていない期間が付与対象条件期間未満であると判定された場合(ステップst107:NO)、
図5に示す処理は終了する。一方、ユーザが対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことが判定された場合(ステップst107:YES)、ステップst109に進む。
【0078】
ステップst107においてYESと判定されると、期間特定手段236は、非ログイン期間を特定する(ステップst109)。次いで、条件設定手段237は、特定された非ログイン期間に応じた報酬付与条件を設定し(ステップst111)、
図5に示す処理は終了する。
【0079】
図5に示す処理が終了すると、ゲーム装置5による対象ゲームの実行が開始され、
図6に示す処理が開始される。
【0080】
図6は、非ログイン期間に応じた報酬付与条件が設定されたあとに、設定された報酬付与条件が満たされ、付与対象ユーザに条件報酬が付与されるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【0081】
まず、ゲーム装置5の通信手段561は、付与対象ユーザの操作に基づき、動画広告の要求をサーバ装置2に送信する(ステップst201)。次いで、サーバ装置2の動画配信手段239は、ゲーム装置5に動画広告を配信する(ステップst203)。次いで、ゲーム装置5の報知制御手段563は、ディスプレイ61に動画広告を再生させる(ステップst205)。これにより、報酬付与条件の少なくとも一部が満たされる。次いで、ゲーム装置5の通信手段561は、動画広告が再生されたことをサーバ装置2に通知する(ステップst206)。
【0082】
次いで、ゲーム装置5の通信手段561は、付与対象ユーザの操作に基づき、動画広告の配信停止の要求を送信する(ステップst207)。次いで、サーバ装置2の動画配信手段239は、動画広告の配信を停止する(ステップst209)。
【0083】
次いで、付与手段240は、動画広告が再生されたことにより、報酬付与条件が満たされたか否かを判定する(ステップst211)。報酬付与条件が満たされていないことが付与手段240により判定されると(ステップst211:NO)、付与対象ユーザには条件報酬が付与されず、
図6に示す処理が終了する。一方、報酬付与条件が満たされていることが付与手段240により判定されると(ステップst211)、ステップst213に進む。
【0084】
ステップst211においてYESと判定されると、付与手段240は、付与対象ユーザに条件報酬を付与し(ステップst213)、
図6に示す処理が終了する。
【0085】
以上をまとめると、本実施形態に係るゲームプログラムは、サーバ装置2の制御部23(コンピュータ)を、ユーザが対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことを判定する判定手段235と、ユーザが対象ゲームにログインしていない期間である非ログイン期間を特定する期間特定手段236と、対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないユーザである付与対象ユーザが対象ゲームにログインした場合に、期間特定手段236により特定された非ログイン期間に応じた報酬付与条件を設定する条件設定手段237と、付与対象ユーザの操作に基づき報酬付与条件が満たされたことに応じて、付与対象ユーザに条件報酬を付与する付与手段240と、として機能させるものである。
【0086】
<効果>
本実施形態によれば、付与対象ユーザに、非ログイン期間に応じた報酬付与条件が設定される。例えば、付与対象ユーザに、継続的に対象ゲームにログインしているユーザが報酬を取得する条件よりも重い条件が設定される。これにより、継続的に対象ゲームにログインして報酬を取得するための条件を満たし続けてきたユーザと、対象ゲームに長期間ログインしてこなかったユーザとの間の、条件を満たすことによる負担の差が減少する。この結果、ユーザ間に不公平感が生じることを抑制することが可能となる。
【0087】
一般的に、ユーザが休眠期間後に対象ゲームにログインしたときに無条件でそのユーザに報酬が付与されると、そのユーザと継続的に対象ゲームにログインしてプレイしていたユーザとの間の公平性が保たれない可能性がある。なぜなら、休眠期間中のユーザには動画広告を視聴する機会がないのに対し、継続的にプレイしていたユーザは継続的に動画広告を視聴しているからである。本実施形態によれば、継続的に対象ゲームをプレイしているユーザが行っていたこと(例えば、動画広告の視聴等)の少なくとも一部を実行することが報酬付与条件として設定される。このため、付与対象ユーザは、設定された報酬付与条件を満たさなければ条件報酬を取得することができず、ユーザ間に不公平感が生じることが抑制される。
【0088】
また、継続的に対象ゲームをプレイしていたユーザは、動画広告を視聴して、例えば、広告の対象となる製品の売り上げ等に貢献していた。このため、休眠期間を経たユーザにその期間の分の動画視聴を促すことが好ましい。本実施形態によれば、付与対象ユーザは、条件報酬を取得するために、非ログイン期間に応じた視聴量の動画広告を視聴するため、休眠していたユーザにも継続的にプレイしていたユーザと同等の動画広告の視聴を促すことが可能となる。
【0089】
[第2実施形態]
第2実施形態では、主に、第1実施形態と異なる点について説明し、第1実施形態と実質的に同一の点については説明を適宜省略する。第2実施形態では、第1実施形態と異なり、ゲーム装置5がサーバ装置2からデータをダウンロードしている際に、ディスプレイ61において動画広告が再生される。
【0090】
―表示制御手段―
ユーザがゲームに長期間ログインしていないと、その期間にゲーム内容が更新される場合がある。この場合、ゲーム装置5が対象ゲームを実行するためには、データのダウンロードが必要となる。このため、ユーザがゲームにログインした際に、ゲーム装置5が、対象ゲームの少なくとも一部を実行するためのデータ(以下、「追加データ」とも称する。)をダウンロードする必要がある。このとき、ゲーム装置5には、追加データをダウンロードしていることを示す画面(以下、「ダウンロード画面」とも称する。)が表示される。本実施形態では、表示制御手段238は、ダウンロード画面に、非ログイン期間に応じた報酬付与条件の内容を表示させることができる。
【0091】
また、表示制御手段238は、動画コンテンツ群に含まれる動画コンテンツの種類にそれぞれ応じた複数の条件の内容を、ゲーム装置5に表示させることができる。本実施形態では、表示制御手段238は、動画コンテンツの種類にそれぞれ応じた複数の条件を、ダウンロード画面に表示させることができる。ここで、複数の条件のそれぞれは、非ログイン期間に応じた条件である。また、動画コンテンツの種類は、動画の名称、動画の内容および動画の再生時間などにより分類されてもよい。
【0092】
―条件設定手段―
上述のように、表示制御手段238により、ゲーム装置5に複数の条件が表示される。このとき、ユーザによる選択操作に基づき、ゲーム装置5に表示された複数の条件から1つ条件が選択される。本実施形態では、条件設定手段237は、選択された条件を報酬付与条件として設定することができる。選択された条件は、非ログイン期間に応じた条件であるため、設定される報酬付与条件も非ログイン期間に応じた条件である。
【0093】
―動画配信手段―
本実施形態では、動画配信手段239は、ダウンロード画面がゲーム装置5に表示されている際に、動画コンテンツをゲーム装置5に配信することができる。これにより、ゲーム装置5においてダウンロードが行われている際に、ゲーム装置5において動画コンテンツが再生される。このとき、報酬付与条件が動画コンテンツの視聴を含む場合には、ダウンロード画面がゲーム装置5に表示されている際に、報酬付与条件の少なくとも一部が満たされる。
【0094】
図7~
図10を参照して、ゲーム装置5が追加データをサーバ装置2からダウンロードするに際してディスプレイ61に表示される画面の一例を説明する。ここでは、ユーザは、対象ゲームに付与条件期間以上ログインしていないことが判定された付与対象ユーザであるものとする。
【0095】
図7は、ディスプレイ61に表示されるダウンロード画面sc3の一例を示す図である。ディスプレイ61には、主として、ゲーム装置5が追加データをダウンロード中であることを示す情報、付与対象ユーザが対象ゲームにログインしたタイミングが3ヶ月ぶりであることを示す情報、付与対象ユーザが報酬付与条件を満たすことにより条件報酬を取得できることを示す情報などが表示されている。
【0096】
また、画面sc3には、ディスプレイ61に条件の内容を表示させるための表示ボタン630が表示されている。付与対象ユーザが表示ボタン630をタッチすると、
図8に示す条件表示画面sc4がディスプレイ61に表示される。
【0097】
図8に示す条件表示画面sc4には、動画コンテンツ群に含まれる動画コンテンツの種類にそれぞれ応じた複数の条件の内容が表示されている。具体的には、条件表示画面sc4には、動画コンテンツの種類にそれぞれ応じた2つの条件の内容が表示されている。より具体的には、条件表示画面sc4には、第1条件の内容を示す第1条件画像640と、第2条件の内容を示す第2条件画像642とが表示されている。第1条件は、20分の動画広告を10日間毎日視聴することである。また、第2条件は、5分の動画広告を40日間毎日視聴することである。したがって、第1条件または第2条件を満たすためには、ユーザは動画広告を合計200分視聴する必要がある。したがって、第1条件の動画広告の時間は、第2条件の動画広告の時間よりも長い。また、第1条件の連続視聴期間は、第2条件の連続視聴期間よりも短い。
【0098】
また、条件表示画面sc4には、動画広告の視聴方法をそれぞれ示す第1方法画像644および第2方法画像646が表示されている。第1方法画像644が示す第1視聴方法は、ユーザが手動で動画広告をゲーム装置5に再生させる方法である。第1視聴方法では、例えば、第1実施形態において、
図3および
図4を参照して説明した方法等により動画広告が再生されてもよい。一方、第2方法画像464が示す第2視聴方法は、他の動画広告に続けて、報酬付与条件の動画を再生させる方法である。ここで、他の動画広告は、ここで設定される報酬付与条件とは別に、ユーザが報酬を取得するために視聴される動画広告である。他の動画広告が視聴されると各種の報酬(例えば、ゲームオーバーとなったゲームをコンティニューする権利)がユーザに付与される。第2視聴方法では、ユーザは、他の動画広告を視聴する際の入力操作により、他の動画広告を視聴するのに引き続いて、画面sc4において設定される報酬付与条件の動画広告を視聴することができる。
【0099】
ユーザは、第1条件画像640または第2条件画像642をタッチすることにより、第1条件または第2条件を選択することができる。さらに、ユーザは、第1条件および第2条件のいずれの条件を選択した場合にも、第1方法画像644または第2方法画像646をタッチすることにより、第1視聴方法または第2視聴方法を選択することができる。第1条件画像640または第2条件画像642がタッチされ、第1方法画像644または第2方法画像646をタッチされると、ゲーム装置5は、選択された条件および視聴方法の受付要求をサーバ装置2に送信する。これにより、サーバ装置2において、選択された条件が報酬付与条件として設定される。また、設定された報酬付与条件は、選択された視聴方法により満たされる。
【0100】
ユーザが条件を選択すると、ディスプレイ61には、
図9に示す視聴開始画面sc5が表示される。視聴開始画面sc5には、主として、ゲーム装置5が追加データをダウンロードしていることを示す情報と、報酬付与条件を満たすための動画広告を視聴できることを示す情報と、その動画広告の視聴を開始するための視聴開始ボタン650と、が表示されている。
【0101】
ユーザが視聴開始ボタン650をタッチすると、ゲーム装置5において動画広告が再生される。これにより、ユーザは動画広告を視聴することができる。なお、動画広告が再生されている最中にも、ゲーム装置5は追加データをサーバ装置2からダウンロードしていてもよい。これにより、ユーザは、ゲーム装置5が追加データをダウンロードしている最中に動画広告を視聴することができ、ダウンロードの待ち時間を有効活用できる。
【0102】
ゲーム装置5が追加データのダウンロードを終了すると、
図10に示すダウンロード完了画面sc6がディスプレイ61に表示される。ダウンロード完了画面sc6には、主として、追加データのダウンロードが完了したことを示す情報と、残りの報酬付与条件の内容とが表示される。ここで、追加データのダウンロードが行われている際に、動画広告がゲーム装置5において再生されている場合には、報酬付与条件の少なくとも一部が満たされている。この結果、報酬付与条件を満たすために必要な視聴量から、ダウンロードの際における動画広告の視聴量が差し引かれ、その差分が残りの報酬付与条件となる。付与対象ユーザは、残りの報酬付与条件が満たされると、条件報酬を取得することができる。なお、残りの報酬付与条件の算出は、条件設定手段237により実施されてもよい。
【0103】
ここで、
図8に示した条件表示画面sc2がディスプレイ61に表示されている際に、第1条件が選択されているとする。さらに、ダウンロードの際に、20分の動画広告が1回(すなわち、1日分)視聴されているとする。この結果、第1条件の連続視聴期間(すなわち、10日)から1日分が差し引かれた9日間が、残りの報酬付与条件の連続視聴期間となっている。
【0104】
図11は、ゲーム装置5がサーバ装置2から追加データをダウンロードする際における、ゲームシステムの処理の流れを示すフローチャートである。
図11に示す処理は、例えば、ユーザが対象ゲームにログインしたタイミング等に開始される。
【0105】
まず、サーバ装置2の通信手段561が、追加データの要求を送信する(ステップst301)。次いで、サーバ装置2の情報処理手段231が、サーバ装置2に追加データの送信を開始する(ステップst303)。これにより、ゲーム装置5による追加データのダウンロードが開始される。以下、後述するステップst321においてサーバ装置2が追加データの送信を終了するまで、ゲーム装置5による追加データのダウンロードが続けられる。ゲーム装置5が追加データのダウンロードを開始すると、ゲーム装置5の報知制御手段563は、ディスプレイ61にダウンロード画面を表示させる(ステップst305)。
【0106】
次いで、サーバ装置2の情報処理手段231は、ゲーム装置5に複数の非ログイン期間に応じた条件を送信する(ステップst307)。具体的には、情報処理手段231は、ゲーム装置5に複数の条件を含む条件表示画面を表示するためのデータを送信する。次いで、ゲーム装置5の報知制御手段563は、ディスプレイ61に条件表示画面を表示させる(ステップst309)。これにより、ディスプレイ61に複数の条件が表示される。付与対象ユーザが選択操作を行うと、複数の条件から1つの条件が選択される。
【0107】
条件が選択されると、ゲーム装置5の通信手段561は、選択された条件の受付要求をサーバ装置2に送信する(ステップst311)。次いで、サーバ装置2の条件設定手段237は、選択された条件を受け付け、受け付けた条件を報酬付与条件として設定する(ステップst313)。
【0108】
次いで、ゲーム装置5の通信手段561は、付与対象ユーザの操作に基づいて、動画広告の要求をサーバ装置2に送信する(ステップst315)。次いで、サーバ装置2の動画配信手段239は、ゲーム装置5に動画広告を配信する(ステップst317)。次いで、ゲーム装置5の報知制御手段563は、ディスプレイ61に動画広告を再生させる(ステップst319)。次いで、ゲーム装置5の通信手段561は、動画広告が再生されたことをサーバ装置2に通知する(ステップst320)。
【0109】
次いで、サーバ装置2の情報処理手段231は、全ての追加データをゲーム装置5に送信すると、追加データの送信を終了する(ステップst321)。次いで、動画配信手段239は、動画広告の配信を終了する(ステップst323)。次いで、ゲーム装置5の報知制御手段563は、ディスプレイ61による動画広告の再生を終了させる(ステップst325)。
【0110】
次いで、サーバ装置2に情報処理手段231は、ゲーム装置5に追加データの送信完了を通知する(ステップst327)。このとき、情報処理手段231は、残りの報酬付与条件もゲーム装置5に送信する。次いで、ゲーム装置5の報知制御手段563は、ディスプレイ61にダウンロード完了画面を表示させる(ステップst329)。このとき、ダウンロード完了画面には、残りの報酬付与条件が表示される。ダウンロード完了画面がディスプレイ61に表示されると、
図11に示す処理は終了する。
【0111】
本実施形態によれば、ユーザは、ダウンロード中に動画広告を視聴することができる。このため、ゲーム装置5によるダウンロードの時間を有効活用することができる。
【0112】
また、ユーザは、複数の条件から報酬付与条件となる条件を選択することができる。このため、ユーザにとってより好ましい報酬付与条件が設定され易くなる。
【0113】
[他の実施形態]
前記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であり、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0114】
また、上記実施形態では、条件設定手段237は、非ログイン期間に応じた1つの報酬付与条件を設定するものとして説明した。設定される報酬付与条件の数は1つに限定されるものではなく、条件設定手段237は、非ログイン期間に応じた複数の報酬付与条件を設定してもよい。例えば、条件設定手段237は、10分の動画広告を1回視聴することを条件とする報酬付与条件を3つ設定してもよい。この場合、付与対象ユーザが10分の動画広告を1回視聴する度に、3つの報酬付与条件のうちの1つが満たされ、条件報酬が付与対象ユーザに付与される。付与対象ユーザが、付与対象ユーザが10分の動画広告を3回(すなわち、合計30分)視聴すると、全ての報酬付与条件が満たされる。このように、分割した複数の報酬付与条件が設定されることにより、1つの条件(例えば、30分の動画広告を1回視聴する条件等)にまとめて報酬付与条件が設定されるよりも、付与対象ユーザが1つの報酬付与条件を満たす負担が軽減される。この結果、付与対象ユーザが、動画広告をより視聴しやすくなる。
【0115】
また、上記実施形態では、報酬付与条件が、動画コンテンツを視聴することであるものとして説明したが、報酬付与条件は、動画コンテンツの視聴以外の条件であってもよい。あるいは、報酬付与条件は、動画コンテンツの視聴に他の条件が加えられた条件であってもよい。動画コンテンツの視聴以外の条件は、例えば、所定期間(例えば1ヶ月等)毎日対象ゲームにログインすること、所定のゲーム内クエストやミッションを達成すること、ゲームを所定のポイントまで進行させること、所定人数の新規ユーザを当該ゲームに招待すること、所定数のキャラクタを所定レベルまで育成すること、所定数の仮想通貨を当該ゲームにおいて購入、または、使用すること、等であってもよい。
【0116】
また、上記実施形態では、動画コンテンツが動画広告であるものとして説明したが、動画コンテンツは動画広告に限定されるものではなく、各種の内容の動画であってよい。
【0117】
また、上記第1実施形態では、ユーザが
図3を参照して説明した視聴ボタン612および
図4に示した画面sc4を操作することにより、動画広告が再生されるものとして説明した。動画広告が再生される方法は、これに限定されるものではない。例えば、対象ゲームにおける報酬を取得するためのミッション等に、報酬付与条件の動画広告の視聴が加えられてもよい。例えば、
図3に示すクエストを開始するためのボタン610が操作されると、クエストをクリアするミッションが実行されるとともに、報酬付与条件の動画広告の再生が開始されてもよい。
【0118】
また、上記第2実施形態では、表示制御手段238は、動画コンテンツ群に含まれる動画コンテンツの種類にそれぞれ応じた複数の報酬付与条件の内容を、ダウンロード画面に表示させるものとして説明した。これに限らず、表示制御手段238は、動画コンテンツの種類にそれぞれ応じた複数の報酬付与条件の内容を、ダウンロード画面以外の各種の画面に表示させてもよい。例えば、ゲーム装置5がダウンロードしたデータをロードしている場合や、他のユーザのゲームへの参加・マッチングを待っている場合等、ゲーム処理においてユーザが待機を強いられる場合における表示画面が、動画コンテンツの種類にそれぞれ応じた複数の報酬付与条件の内容を表示する画面として挙げられる。
【0119】
また、上記第2実施形態では、ゲーム装置5のディスプレイ61に2つの条件が表示されるものとして説明した。これに限らず、ゲーム装置5のディスプレイ61には、3つ以上の条件が表示されてもよい。この場合、ユーザは、3つ以上の条件から少なくとも1つの条件を選択することができる。
【0120】
前記実施形態では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示したが、ゲーム装置5は、ゲームセンターなどに提供されるアミューズメント機器であってもよい。
【0121】
前記実施形態では、ゲームがアクションゲームである場合を例示したが、これに限定されない。ゲームは、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、およびパズルゲームなど、様々な種類のゲームに適用することができる。
【0122】
例えば、ゲームがカードゲームである場合、プレイヤキャラクタが描写された当該プレイヤキャラクタに対応するカードオブジェクトが、仮想空間上のデッキに設定され、そのカードオブジェクトに対応するプレイヤキャラクタが敵キャラクタと対戦する。
【0123】
前記実施形態では、オブジェクトがプレイヤキャラクタである場合を例示したが、これに限定されない。例えば、オブジェクトは、仮想ゲーム空間内で使用されるカードやアイテム(武器、防具などの装備品)などであることができる。
【0124】
前記実施形態では、サーバ装置2および複数のゲーム装置5が一体となってゲームプログラムを機能させる場合を例示したが、これに限定されない。ゲームプログラムのすべての手段、すなわち、ログイン管理手段234、判定手段235、期間特定手段236、条件設定手段237、表示制御手段238、動画配信手段239、付与手段240および報知制御手段563などが、サーバ装置単体、ゲーム装置5単体、サーバ装置およびゲーム装置5とは別の通信端末単体、これらのうち組み合わせられる2つの装置、に備えられていてもよい。また、サーバ装置、ゲーム装置、通信端末を一体となって機能させる場合、どの手段をどの装置にて機能させるかも、適宜変更が可能である。
【0125】
上記実施形態では、動画DB223がサーバ装置2に格納されているものとして説明したが、これに限らず、動画DB223は、サーバ装置2と異なるサーバ(例えば、広告サーバ等)に格納されてもよい。この場合には、サーバ装置2は、ゲーム装置5から動画広告の要求を受信すると、広告サーバが動画広告をゲーム装置5に配信するように、広告サーバに信号を送信してもよい。
【0126】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本実施形態の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0127】
1 ゲームシステム
2 自装置
2 サーバ装置(コンピュータ)
5 ゲーム装置(情報処理装置)
234 ログイン管理手段
235 判定手段
236 期間特定手段
237 条件設定手段
238 表示制御手段
239 動画配信手段
240 付与手段
561 通信手段
562 ゲーム実行手段
563 報知制御手段