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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-10
(45)【発行日】2022-11-18
(54)【発明の名称】マイクロホン
(51)【国際特許分類】
   H04R 1/04 20060101AFI20221111BHJP
   H04R 1/06 20060101ALI20221111BHJP
   H04R 19/04 20060101ALI20221111BHJP
   H04R 3/00 20060101ALI20221111BHJP
【FI】
H04R1/04 Z
H04R1/06 320
H04R19/04
H04R3/00 320
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2019009703
(22)【出願日】2019-01-23
(65)【公開番号】P2020120265
(43)【公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-12-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000128566
【氏名又は名称】株式会社オーディオテクニカ
(74)【代理人】
【識別番号】100141173
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 啓一
(72)【発明者】
【氏名】吉野 智
【審査官】辻 勇貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-092587(JP,A)
【文献】特開2016-119538(JP,A)
【文献】特開2018-110333(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/04
H04R 1/06
H04R 19/04
H04R 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロホンユニットと、
前記マイクロホンユニットの出力インピーダンスを変換するインピーダンス変換器と、
前記マイクロホンユニットの動作状態を報知する光源と、
前記インピーダンス変換器が実装される変換基板と、
前記光源が実装される光源基板と、
前記インピーダンス変換器からの信号を伝送する信号線と、前記光源への電力を伝送する電力線と、が接続される接続基板と、
を有してなり、
前記変換基板と前記光源基板と前記接続基板とが立体的に連結されて、1つの基板ユニットが構成される、
ことを特徴とするマイクロホン。
【請求項2】
前記基板ユニットは、
前記信号線と前記電力線それぞれが通される空間、
を備え、
前記空間は、前記光源基板と前記接続基板とにより形成される、
請求項1記載のマイクロホン。
【請求項3】
前記光源基板は、
前記信号線と前記電力線それぞれが通される挿通孔、
を備え、
前記接続基板は、
前記信号線と前記電力線それぞれが通される切欠部、
を備え、
前記空間は、前記切欠部と前記挿通孔とが連通することにより形成される、
請求項2記載のマイクロホン。
【請求項4】
前記光源基板は、円板状で、
前記挿通孔は、前記光源基板の中央に配置され、
前記接続基板は、矩形状で、
前記切欠部は、前記接続基板の短辺のうち、前記光源基板に当接する短辺の中央に配置される、
請求項3記載のマイクロホン。
【請求項5】
前記信号線と前記電力線それぞれは、前記空間に通されて、前記接続基板に対して略平行な状態で前記接続基板に接続される、
請求項3記載のマイクロホン。
【請求項6】
前記変換基板は、前記光源基板と対向して配置され、
前記接続基板は、前記変換基板と前記光源基板との間に配置される、
請求項1記載のマイクロホン。
【請求項7】
前記変換基板は、
前記光源基板と対向する第1対向面、
を備え、
前記光源基板は、
前記変換基板と対向する第2対向面、
を備え、
前記接続基板は、
前記信号線と前記電力線とが接続される接続面、
を備え、
前記接続面は、前記第1対向面と前記第2対向面それぞれから直立するように配置される、
請求項6記載のマイクロホン。
【請求項8】
前記変換基板と前記光源基板との間に配置されるスペーサ、
を有してなる、
請求項6記載のマイクロホン。
【請求項9】
前記変換基板は、板状で、
前記インピーダンス変換器が実装される第1実装面、
を備え、
前記光源基板は、板状で、
前記光源が実装される第2実装面、
を備え、
前記第1実装面は前記第1対向面と異なる面であり、前記第2実装面は前記第2対向面と異なる面である、
請求項7記載のマイクロホン。
【請求項10】
前記基板ユニットは、前記マイクロホンユニット側から、前記変換基板、前記接続基板、前記光源基板、の順に配置される、
請求項9記載のマイクロホン。
【請求項11】
前記光源からの光を、前記第2実装面が面する向きとは異なる向きに導く導光部材、
を有してなる、
請求項9記載のマイクロホン。
【請求項12】
前記インピーダンス変換器の動作電源を生成するトランジスタ、
を有してなり、
前記トランジスタは、前記接続基板に実装される、
請求項1記載のマイクロホン。
【請求項13】
前記接続基板は、
前記信号線と前記電力線とが接続される接続面と、
前記トランジスタが実装される第3実装面と、
を備え、
前記第3実装面は、前記接続面とは異なる面である、
請求項12記載のマイクロホン。
【請求項14】
前記変換基板は、
第1接地パターン、
を備え、
前記光源基板は、
第2接地パターン、
を備え、
前記接続基板は、
第3接地パターン、
を備え、
前記変換基板は、前記第1接地パターンと前記第3接地パターンとを電気的に接続する第1半田により前記接続基板に連結され、
前記光源基板は、前記第2接地パターンと前記第3接地パターンとを電気的に接続する第2半田により前記接続基板に連結される、
請求項1記載のマイクロホン。
【請求項15】
前記変換基板は、
前記インピーダンス変換器から出力される信号が伝送される第1信号パターン、
を備え、
前記光源基板は、
前記光源への電力が伝送される第1電力パターン、
を備え、
前記接続基板は、
前記インピーダンス変換器から出力される信号が伝送される第2信号パターンと、
前記光源への電力が伝送される第2電力パターンと、
を備え、
前記変換基板は、前記第1信号パターンと前記第2信号パターンとを電気的に接続する第3半田により前記接続基板に連結され、
前記光源基板は、前記第1電力パターンと前記第2電力パターンとを電気的に接続する第4半田により前記接続基板に連結される、
請求項14記載のマイクロホン。
【請求項16】
前記基板ユニットを収容するケース、
を有してなり、
前記基板ユニットは、前記第1接地パターンと前記第2接地パターンとのうち、少なくともいずれか一方を介して、前記ケースと電気的に接続される、
請求項14記載のマイクロホン。
【請求項17】
前記マイクロホンユニットを収容するユニットケースと、
前記基板ユニットを収容するケースと、
前記ユニットケースと前記ケースとを接続する接続部材と、
を有してなり、
前記基板ユニットは、前記ケースの一部と、前記接続部材と、により前記ケース内に固定される、
請求項1記載のマイクロホン。
【請求項18】
前記基板ユニットを収容するケースと、
前記マイクロホンユニットの向きを調整するフレキシブルパイプと、
を有してなり、
前記信号線と前記電力線それぞれは、前記フレキシブルパイプ内に配線され、
前記フレキシブルパイプの外径に対する前記ケースの外径の比は、1.4から1.6の範囲内である、
請求項1記載のマイクロホン。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マイクロホンに関する。
【背景技術】
【0002】
会議や演説、記者会見などにおいて使用されるマイクロホンとして、例えば、グースネック型のマイクロホンがある。グースネック型のマイクロホンは、発話者の卓上に設置され、発話者の口元に向けられる。そのため、会議の参加者など第三者が発話者の顔を見るとき、グースネック型のマイクロホンは、発話者の顔前に位置して、発話者の顔(表情)の一部を隠し得る。特に、複数のマイクロホンが発話者に向けられる記者会見では、これらのマイクロホンは、発話者と共に撮影され、発話者の顔(表情)を隠すことになる。したがって、目立たないような細い(小さい)マイクロホンが望まれている。
【0003】
一方、マイクロホンの動作状態(マイクロホンのON/OFFなど)を発話者や会議の参加者、音響エンジニアなどに一目で把握させるため、光源を備えるグースネック型のマイクロホンが、提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に開示されたマイクロホンは、有底円筒状のマイクロホンケース(以下「ケース」という。)と、コンデンサマイクロホンユニット(以下「ユニット」という。)と、FET(Field Effect Transistor)などの回路が実装された回路基板と、光源(LED:Light Emitting Diode)が搭載された光源搭載基板と、回路基板と光源搭載基板とを保持する保持部材と、光源からの光を導く導光部材と、ユニットの収音方向を調節するアーム部材と、ケースとアーム部材の一端とを接続するボディと、を有してなる。
【0005】
ユニットは、ケースの非開口端に収容される。保持部材は、回路基板と光源搭載基板とを保持した状態で、ケースの開口端寄りに収容される。光源搭載基板は、光源がケースの開口側を向くようにケースに収容される。回路基板は、ケースに収容されて、ユニットと保持部材との間に配置される。回路基板と光源搭載基板それぞれは、保持部材とケースとを介して接地される。
【0006】
導光部材は、略円筒状で、光源からの光が入射する入射面と、入射面からの光を反射する反射面と、反射面からの光を出射する出射面と、を備える。導光部材は、ケースの開口端に配置される。ボディは、導光部材の出射面をケースの開口端とで挟むように、保持部材に取り付けられる。光源からの光は、導光部材に導かれて、ケースとボディとの間に配置される出射面からケースの径方向に出射される。その結果、会議の参加者や発話者自身は、マイクロホンの動作状態を一目で把握できる。
【0007】
このように、回路基板と光源搭載基板とが導電性を有するケースと保持部材とに収容されることで、回路基板と光源搭載基板とは、外部からの電磁波などから電気的にシールドされる。一方、光源搭載基板に搭載された光源からの光は、導光部材によりケースと保持部材との外側に導かれる。すなわち、特許文献1に開示されたマイクロホンは、回路基板などの基板を電気的にシールドすると共に、光源からの光をマイクロホンの外部に放射可能にする。しかしながら、特許文献1に開示されたマイクロホンは保持部材を用いて回路基板などの基板を電気的にシールドするため、保持部材を収容するケースの小型化は、制限される。
【0008】
ここで、FETと光源それぞれへの電源は、例えば、JEITA RC-8242C「マイクロホンの電源供給方式」に規定されるファントム給電方式により、コネクタを介して共通の外部電源(ファントム電源)から供給される。コネクタからFETへの電源は、ユニットからの音声信号が伝送される信号線を介して供給される。一方、コネクタから光源への電力は、光源用の電力線を介して供給される(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
信号線と電力線それぞれは、例えば、半田により回路基板に接続される。すなわち、回路基板は、FETなどの回路が実装される実装領域と、信号線と電力線それぞれが接続される接続領域と、を有する。例えば、光源が多色LEDで構成される場合、RGBそれぞれのLEDの順方向降下電圧が異なるため、RGBそれぞれに対応する電力線が、配線される。これらの電力線は、接続領域に接続される。その結果、接続領域は、大きくなる。一方、例えば、信号線の数を減ずるためにバッファ回路を実装領域に実装する場合(例えば、特許文献3参照)、接続領域は小さくなるが、実装領域は大きくなる。このように、実装領域と接続領域とを確保するため、回路基板の小型化は、困難である。
【0010】
また、マイクロホンの比較的細いケース内に複数の回路基板を配置する場合、各回路基板は、ケースの長さ方向に沿って配置される。そのため、ケース(マイクロホン)は、長くなりやすい。すなわち、各回路基板を電気的にシールドするための構造が、長く複雑になり易い。その結果、各回路基板に対するシールド不良が、発生し得る。
【0011】
一方、例えば、ケース内に複数の回路基板を層状に配置する場合、この配置は、ケース(マイクロホン)の長さを短くすることを可能にする。この場合、回路基板同士は、リード線などで接続される。信号線と電力線それぞれは、回路基板に垂直な方向から回路基板に接続される。そのため、各接続(特に、信号線と電力線それぞれと回路基板との接続)に用いられる半田には、機械的な負荷がかかり易い。また、ケース内への各回路基板の挿入や固定は、困難である。したがって、マイクロホンの落下などの衝撃により、半田クラックなどの接続不良が、発生し易い。
【0012】
このように、光源(発光部)を備えるマイクロホンにおいて、ケースや回路基板の小型化、すなわち、マイクロホンの小型化には、課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【文献】特開2017-92587号公報
【文献】特開2018-110333号公報
【文献】特開2015-82676号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、光源(発光部)を備えるマイクロホンの小型化を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明にかかるマイクロホンは、マイクロホンユニットと、マイクロホンユニットの出力インピーダンスを変換するインピーダンス変換器と、マイクロホンユニットの動作状態を報知する光源と、インピーダンス変換器が実装される変換基板と、光源が実装される光源基板と、インピーダンス変換器からの信号を伝送する信号線と、光源への電力を伝送する電力線と、が接続される接続基板と、を有してなり、変換基板と光源基板と接続基板とが立体的に連結されて、1つの基板ユニットが構成される、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、発光部を備えるマイクロホンを小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明にかかるマイクロホンの実施の形態を示す側面図である。
図2図1のマイクロホンのAA線における部分拡大断面図である。
図3図1のマイクロホンの部分分解斜視図である。
図4図1のマイクロホンが備える基板ユニットの斜視図である。
図5図4の基板ユニットを別の方向から見た斜視図である。
図6図4の基板ユニットをさらに別の方向から見た斜視図である。
図7図4の基板ユニットをさらに別の方向から見た斜視図である。
図8図1のマイクロホンの回路図である。
図9図2のマイクロホンのBB線における部分拡大断面図である。
図10図1のマイクロホンが備える光源からの光が導かれる様子を示す断面模式図である。
図11図1のマイクロホンが備える第1ケースと基板ユニットとの当接の様子を示す部分拡大断面斜視図である。
図12図1のマイクロホンが備えるモジュラーグースネックセクションに超指向性のマイクロホンカプセルが取り付けられた状態のマイクロホンを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
●マイクロホン●
以下、図面を参照しながら、本発明にかかるマイクロホンの実施の形態について説明する。
【0019】
●マイクロホンの構成
図1は、本発明にかかるマイクロホンの実施の形態を示す側面図である。
【0020】
マイクロホンMは、音源(不図示)からの音波を収音して、音波に応じた電気信号(音声信号)を出力する。マイクロホンMは、例えば、会議室のテーブルなどに配置されるスタンドに着脱されるグースネック型のマイクロホンである。マイクロホンMは、マイクロホンカプセル(以下「カプセル」という。)1と、モジュラーグースネックセクション(以下「モジュラー」という。)2と、を有してなる。
【0021】
以下の説明において、音源からの音波を収音するときにカプセル1が向けられる方向(図1の紙面上側の方向)を上方といい、その逆の方向(図1の紙面下側の方向)を下方という。
【0022】
図2は、図1のマイクロホンMのAA線における部分拡大断面図である。
図3は、マイクロホンMの部分分解斜視図である。
【0023】
カプセル1は、音源に向けられて、音源からの音波を収音する。カプセル1は、モジュラー2に対して、着脱(交換)可能である。カプセル1は、カプセルケース11と、マイクロホンユニット12と、を備える。
【0024】
カプセルケース11は、マイクロホンユニット12を収容する。カプセルケース11は、本発明におけるユニットケースである。カプセルケース11は、金属製で、下端が開口する有底円筒状である。カプセルケース11は、複数の音孔11h1,11h2と、雌ねじ部11aと、を備える。音孔11h1はカプセルケース11の上面に配置され、音孔11h2はカプセルケース11の周面に配置される。雌ねじ部11aは、カプセルケース11の下端の内周面に配置される。
【0025】
マイクロホンユニット12は、音源からの音波を収音して、音波に応じた電気信号(音声信号)を生成する。マイクロホンユニット12は、単一指向性のコンデンサマイクロホンユニットである。マイクロホンユニット12は、カプセルケース11に収容される。マイクロホンユニット12は、振動板121と、振動板保持体122と、固定極123と、固定極保持体124と、絶縁体125と、を備える。
【0026】
なお、マイクロホンユニットの指向性は、単一指向性に限定されない。すなわち、例えば、マイクロホンユニットは、全方向性のコンデンサマイクロホンユニットでもよい。
【0027】
振動板121は、音孔11h1,11h2を介してカプセルケース11内に導かれる音波により振動する。振動板121は円形薄膜であり、振動板121の片面には金属(例えば、金)膜が蒸着される。振動板保持体122は、金属製で、リング状である。振動板121は、所定の張力が付与された状態で振動板保持体122の下面に取り付けられる。
【0028】
固定極123は、金属製の円板である。固定極123は、振動板121に対向して配置されて、振動板121と共にコンデンサを構成する。固定極保持体124は、金属製で、皿状の支持部124aと、円筒状の接点部124bと、により構成される。接点部124bは、支持部124aの下面から下方に延出する。固定極123は、支持部124aの上端に支持される。絶縁体125は、カプセルケース11と固定極保持体124との間を絶縁する。絶縁体125は、合成樹脂製で、リング状である。
【0029】
図1に戻る。
モジュラー2は、カプセル1に対する複数の機能を有する。モジュラー2の機能は、例えば、カプセル1からの音声信号を処理すること、カプセル1の向きを調節すること、カプセル1の動作状態を報知すること、である。モジュラー2は、入力部20と、接続部30と、出力部40と、リード線50(図2参照)と、実装素子60(図8参照)と、を備える。
【0030】
図2図3とに戻る。
入力部20は、カプセル1からの音声信号を増幅して、接続部30に出力する。入力部20は、第1ケース21と、第2ケース22と、接続部材23と、基板ユニット24と、スペーサ25と、光源26と、導光部材27と、を備える。
【0031】
第1ケース21は、基板ユニット24と、スペーサ25と、光源26と、導光部材27の一部と、を収容する。第1ケース21は、金属製で、略円筒状である。第1ケース21は、基板保持部21aと、挿通部21bと、第1雌ねじ部21cと、第2雌ねじ部21dと、を備える。
【0032】
第1ケース21の下端寄りの内周面は、第1ケース21の内側に楕円リング状に突出して、基板ユニット24を保持する基板保持部21aを構成する。基板保持部21aの下面は、下方に円筒状に延出して、リード線50を通させる挿通部21bを構成する。第1雌ねじ部21cは、第1ケース21の上端の内周面に配置される。第2雌ねじ部21dは、挿通部21bの内周面に配置される。
【0033】
第2ケース22は、接続部30の上端を収容して、接続部30と第1ケース21とを接続する。第2ケース22は、金属製で、下端に向かって先細りの略円錐台筒状である。第2ケース22は、雄ねじ部22aを備える。第2ケース22の上端は、上方に円筒状に延出する。雄ねじ部22aは、第2ケース22の延出した上端の外周面に配置される。
【0034】
接続部材23は、カプセルケース11と第1ケース21とを接続すると共に、固定極保持体124と、後述する基板ユニット24の信号パターン(第1信号パターン241s:図5参照)と、を電気的に接続する。接続部材23は、ロックリング231と、ピン232と、ピン支持体233と、を備える。
【0035】
ロックリング231は、金属製で、円筒状である。ロックリング231は、外周面に雄ねじ部231aを備える。ピン232は、金属製で、上端が細い砲弾状である。ピン支持体233は、合成樹脂製で、山状である。ピン232は、ピン支持体233の上部に取り付けられる。ピン支持体233は、ピン232が上方に突出するようにロックリング231に嵌め込まれる。
【0036】
基板ユニット24は、FET(Field Effect Transistor)61(図8参照)やバッファ回路などの素子や光源26が実装される基板の集合体である。基板ユニット24には、リード線50が接続される。基板ユニット24は、第1ケース21に収容される。基板ユニット24は、第1基板241と、第2基板242と、第3基板243と、を備える。FET61とバッファ回路とについては、後述する。
【0037】
図4-7は、基板ユニット24をそれぞれ異なる方向(4方向)から見た斜視図である。同図は、説明の便宜上、基板ユニット24に実装されるFET61と、バッファ回路の一部を構成する第1トランジスタQ1と、を併せて示す。
【0038】
第1基板241は、本発明における変換基板である。第1基板241には、FET61が実装される。第1基板241は、第1ケース21の内径と略同じ直径の円板状である。第1基板241は、実装面241aと、対向面241bと、切欠部241cと、第1接地パターン241eと、複数の第1信号パターン241sと、を備える。
【0039】
実装面241aは、FET61が実装される本発明における第1実装面である。対向面241bは、第2基板242と対向する本発明における第1対向面である。実装面241aは、対向面241bとは異なる面である。
【0040】
切欠部241cは、接続部材23(図2-3参照)のピン支持体233を定位置に配置するための切欠きである。切欠部241cは、第1基板241の周縁部に配置される。
【0041】
第1接地パターン241eは、基板ユニット24における接地経路の一部を構成する。第1接地パターン241eは、スルーホールを介して、実装面241aと対向面241bそれぞれに配置される。FET61は、第1接地パターン241eを介して、接地される。
【0042】
第1信号パターン241sは、基板ユニット24における音声信号の伝送経路の一部を構成する。第1信号パターン241sは、スルーホールを介して、実装面241aと対向面241bそれぞれに配置される。
【0043】
第2基板242は、本発明における光源基板である。第2基板242には、光源26が実装される。第2基板242は、第1基板241と同じ直径の円板状である。第2基板242は、実装面242aと、対向面242bと、切欠部242cと、挿通孔242hと、第2接地パターン242eと、複数の第1電力パターン242vと、を備える。
【0044】
実装面242aは、光源26が実装される本発明における第2実装面である。対向面242bは、第1基板241と対向する本発明における第2対向面である。実装面242aは、対向面242bとは異なる面である。
【0045】
切欠部242cは、導光部材27(図2-3参照)を定位置に配置するための切欠きである。切欠部242cは、第2基板242の周縁部に配置される。
【0046】
挿通孔242hは、リード線50(図2参照)が通される孔である。挿通孔242hは、第2基板242の中央に配置される。
【0047】
第2接地パターン242eは、基板ユニット24における接地経路の一部を構成する。第2接地パターン242eは、スルーホールを介して、実装面242aと対向面242bそれぞれに配置される。光源26は、第2接地パターン242eを介して、接地される。
【0048】
第1電力パターン242vは、基板ユニット24における光源26への電力の伝送経路の一部を構成する。第1電力パターン242vは、スルーホールを介して、実装面242aと対向面242bそれぞれに配置される。
【0049】
第3基板243は、本発明における接続基板である。第3基板243には、リード線50(図2参照)が接続されると共に、後述するバッファ回路が実装される。第3基板243は、長方形板状(矩形状)である。第3基板243は、実装面243aと、接続面243bと、切欠部243cと、第3接地パターン243eと、複数の第2信号パターン243sと、複数の第2電力パターン243vと、を備える。
【0050】
実装面243aは、バッファ回路(第1トランジスタQ1)が実装される本発明における第3実装面である。接続面243bは、リード線50が接続される本発明における接続面である。実装面243aは、接続面243bとは異なる面である。
【0051】
切欠部243cは、リード線50が通される切欠きである。切欠部243cは、第3基板243の下辺(短辺)の中央に配置される。
【0052】
第3接地パターン243eは、基板ユニット24における接地経路の一部を構成する。第3接地パターン243eは、スルーホールを介して、実装面243aと接続面243bそれぞれに配置される。バッファ回路は、第3接地パターン243eを介して、接地される。
【0053】
第2信号パターン243sは、基板ユニット24における音声信号の伝送経路の一部を構成する。第2信号パターン243sは、スルーホールを介して、実装面243aと接続面243bそれぞれに配置される。接続面243bの第2信号パターン243sには、後述する信号線51(図8参照)が半田などにより接続される。
【0054】
第2電力パターン243vは、基板ユニット24における光源26への電力の伝送経路の一部を構成する。第2電力パターン243vは、スルーホールを介して、実装面243aと接続面243bそれぞれに配置される。接続面243bの第2電力パターン243vには、後述する電力線52,53,54(図8参照)が半田などにより接続される。
【0055】
第1基板241は、第2基板242の上方に、第2基板242と略平行に対向して配置される。第1基板241の対向面241bは、第2基板242の対向面242bと対向する。第3基板243は、第1基板241と第2基板242との間に配置される。第3基板243の上辺(一方の短辺)は対向面241bの略直径線上に当接し、同下辺(他方の短辺)は対向面242bの略直径線上に当接する。第3基板243の接続面243bは、2つの対向面241b,242bそれぞれから直立するように配置される。すなわち、接続面243bと2つの対向面241b,242bそれぞれとが成す角度は、約90°である。
【0056】
第2基板242の挿通孔242hは、第3基板243の切欠部243cと連通する。切欠部243cは、挿通孔242h内の円板状の空間を上方に広げるように機能する。その結果、挿通孔242hと切欠部243cとは、リード線50が通される略ドーム状の空間Xを形成する。すなわち、基板ユニット24は、リード線50が通される空間Xを備える。したがって、空間X(挿通孔242h,切欠部243c)は、挿通孔242hのみでリード線50を通す場合と比較して、より多くの線(太い線)を挿通孔242hに通すことを可能にする。また、リード線50は、略真っ直ぐな状態、あるいは、緩やかに曲げられた状態で下方から空間Xに通される。そのため、空間Xを通るリード線50にかかる機械的な負荷は、小さい。
【0057】
第1基板241と第3基板243との境界付近において、対向面241bに配置される第1接地パターン241eは、隣り合う接続面243bに配置される第3接地パターン243eと半田(以下「第1半田」という。)S1により電気的に接続される。一方、対向面241bに配置される第1信号パターン241sは、隣り合う接続面243bに配置される第2信号パターン243sと半田(以下「第3半田」という。)S3により電気的に接続される。すなわち、第1基板241は、第1接地パターン241eと第3接地パターン243eとを電気的に接続する第1半田S1と、第1信号パターン241sと第2信号パターン243sとを電気的に接続する第3半田S3と、により第3基板243に立体的形状となるように機械的にも連結される。
【0058】
第2基板242と第3基板243との境界付近において、対向面242bに配置される第2接地パターン242eは、隣り合う実装面243aに配置される第3接地パターン243eと半田(以下「第2半田」という。)S2により電気的に接続される。一方、対向面242bに配置される第1電力パターン242vは、隣り合う実装面243aと接続面243bそれぞれに配置される第2電力パターン243vと半田(以下「第4半田」という。)S4により電気的に接続される。すなわち、第2基板242は、第2接地パターン242eと第3接地パターン243eとを電気的に接続する第2半田S2と、第1電力パターン242vと第2電力パターン243vとを電気的に接続する第4半田S4と、により第3基板243に立体的形状となるように機械的にも連結される。
【0059】
第1半田S1は、1カ所で第1接地パターン241eと第接地パターン24eとを接続する。第2半田S2は、1カ所で第2接地パターン242eと第3接地パターン243eとを接続する。第3半田S3は、FET61からの音声信号のホット側とコールド側とに対応して、2カ所で第1信号パターン241sと第2信号パターン243sとを接続する。第4半田S4は、光源26の色(本実施の形態では、RGBの3色)それぞれに対応して、3カ所で第1電力パターン242vと第2電力パターン243vとを接続する。
【0060】
このように、第1基板241と第2基板242と第3基板243とは、基板ユニット24における各径路(接地経路、音声信号の伝送経路、電力の伝送経路)のそれぞれを接続する第1半田S1-第4半田S4のみにより立体的に連結される。すなわち、第1基板241と第2基板242と第3基板243が立体的に連結されて、1つの立体的な基板ユニット24が構成される。その結果、第1基板241と第3基板243との間と、第2基板242と第3基板243との間とが、リード線などを介さずに最短の距離で電気的に接続される。つまり、第1基板241と第3基板243との間の接続と、第2基板242と第3基板243との間の接続とは、各回路基板間がリード線などで接続される場合と比較して、安定する(機械的な接続の強度が強くなる)。換言すれば、1基板241と第3基板243との間の接続不良は抑制され、第2基板242と第3基板243との間の接続不良も抑制される。
【0061】
基板ユニット24には、第1接地パターン241eと第2接地パターン242eと第3接地パターン243eとにより、1つの接地経路が形成される。同接地経路は、音声信号出力に対応する信号系回路と、光源26への電力供給に対応する電力系回路と、に共通に用いられる。
【0062】
基板ユニット24は、所定の方向(各実装面241a,242a,243aに平行な方向)視において、立体的な略「H」形状に組み立てられる。そのため、基板ユニット24が3枚の基板(第1基板241、第2基板242、第3基板243)により構成されるにも関わらず、基板ユニット24の上下方向(マイクロホンMの長手方向)の長さは、略第3基板243の長さに抑えることが可能となる。一方、基板ユニット24の幅(マイクロホンMの径方向の長さ)は、第1基板241(第2基板242)の直径に抑えることが可能となる。すなわち、基板ユニット24は、第1基板241の直径と第3基板243の長さそれぞれに対応する大きさの円柱状の空間に収容可能である。したがって、基板ユニット24は、FET61が実装される面(実装面241a)と、光源26が実装される面(実装面242a)と、バッファ回路(第1トランジスタQ1)が実装される面(実装面243a)と、リード線50が接続される面(接続面243b)と、を個別に備えながら、第1ケース21内にコンパクトに収容可能である。
【0063】
図2図3とに戻る。
スペーサ25は、基板ユニット24を補強する。スペーサ25は、合成樹脂製で、略半円筒状である。スペーサ25は、第3基板243の実装面243aに対向するように、第1基板241と第2基板242との間に配置される。
【0064】
光源26は、光を出射して、カプセル1の動作状態を報知する。光源26は、例えば、RGBの3色のLED(Light Emitting Diode)により構成される多色LEDチップである。光源26は、第1光源261と第2光源262とを備える。第1光源261と第2光源262とは、第2基板242の実装面242a(図5参照)に実装される。
【0065】
「カプセル1の動作状態」は、例えば、マイクロホンMの電源がONの状態(マイクロホンユニット12が音波を収音可能な状態)と、マイクロホンMの電源がOFFの状態(マイクロホンユニット12が音波を収音不可能な状態)と、を含む。
【0066】
導光部材27は、光源26からの光をマイクロホンMの外部に導く。導光部材27は、例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA:Poly Methyl Methacrylate)などの透光性を有する合成樹脂製である。導光部材27は、リング状の本体部271と、2つの突起部272,273と、位置決定部274と、を備える。本体部271の上端部は、上方に延出して、略三角形状の突起部272,273と、略柱状の位置決定部274と、を構成する。
【0067】
導光部材27は、第1ケース21の下端の開口に嵌められる。このとき、位置決定部274が第2基板242の切欠部242c(図5参照)に挿入されることにより、光源26は、突起部272,273それぞれの上面に対向する。
【0068】
図1に戻る。
接続部30は、入力部20と出力部40とを接続すると共に、出力部40に対する入力部20(カプセル1)の向きを調整する。接続部30は、管状の第1フレキシブルパイプ31と、管状のジョイント32と、管状の第2フレキシブルパイプ33と、を備える。
【0069】
第1フレキシブルパイプ31と第2フレキシブルパイプ33とは、屈曲して入力部20(カプセル1:マイクロホンユニット12)の向きを調整する。ジョイント32は、第1フレキシブルパイプ31と第2フレキシブルパイプ33とを連結する。
【0070】
出力部40は、入力部20からの音声信号を処理して、マイクロホンスタンドなどの接続機器(不図示)に出力する。出力部40は、コネクタケース41と、実装素子60(図8参照)の一部が実装される回路基板(不図示)と、出力コネクタ42(図8参照)と、を備える。実装素子60については、後述する。
【0071】
コネクタケース41は、回路基板と、接続部30(第2フレキシブルパイプ33)の下端と、を収容する。コネクタケース41は、金属製で、略円柱状である。
【0072】
図8は、マイクロホンMの回路図である。
【0073】
出力コネクタ42は、FET61からの音声信号を接続機器に出力する。出力コネクタ42は、接地用の端子421と、信号のホット側の端子422と、信号のコールド側の端子423と、を備える。
【0074】
リード線50は、マイクロホンユニット12からの音声信号と、光源26とFET61それぞれへの電力と、を伝送する。リード線50は、接続部30内に配線されて、入力部20の第3基板243(図2参照)と、出力部40の回路基板(不図示)と、に接続される。リード線50は、音声信号とFET61への電力とを伝送する信号線51と、光源26への電力を伝送する電力線52,53,54と、を備える。
【0075】
実装素子60は、マイクロホンユニット12からの電気信号を出力コネクタ42に伝送すると共に、ファントム電源(不図示)からの電力をFET61と光源26それぞれに伝送する。実装素子60は、FET61と、第1トランジスタQ1と、第1定電流ダイオードCRD1と、第2定電流ダイオードCRD2と、第1抵抗R1と、を含む。
【0076】
FET61は、マイクロホンユニット12の出力インピーダンスを変換するインピーダンス変換器として機能する。
【0077】
第1トランジスタQ1は、FET61の動作電源を生成する。第1抵抗R1は、第1トランジスタQ1のベース電位と、FET61のソース電位と、を設定する。第1抵抗R1は、第3基板243に実装される。
【0078】
第1トランジスタQ1のベースはFET61のソースに接続され、エミッタはFET61のドレインに接続され、コレクタは接地される。そのため、第1トランジスタQ1が動作すると、第1トランジスタQ1のベース-エミッタ間順方向下降電圧が、FET61のドレイン-ソース間に印加される。この電圧が、FET61の動作電源となる。このように、第1トランジスタQ1は、FET61の動作電源を生成する。
【0079】
第1抵抗R1は、第1トランジスタQ1のベース(第1トランジスタQ1のベースとFET61のソースとの接続点P1)と基準電位との間に接続され、第1トランジスタQ1のベース電位を設定する。第1トランジスタQ1と第1抵抗R1とは、FET61の出力側に接続されるバッファ回路を構成する。
【0080】
第1トランジスタQ1はコレクタ接地(エミッタフォロワ)のトランジスタであるため、FET61の出力信号は、第1トランジスタQ1のエミッタとFET61のドレインとの接続点P2に出力される。その結果、第1トランジスタQ1の出力インピーダンスは、低下する。したがって、マイクロホンMは、マイクロホンユニット12からの音声信号を、1つの信号線51で出力部40の回路基板に伝送可能である。
【0081】
第1定電流ダイオードCRD1は、FET61と、第1トランジスタQ1と、に所定の電力を供給する。第2定電流ダイオードCRD2は、第1光源261と第2光源262とに所定の電力を供給する。第1定電流ダイオードCRD1と第2定電流ダイオードCRD2とは、出力部40の回路基板(不図示)に実装される。
【0082】
●マイクロホンの組立
次に、マイクロホンMの組立について、図1-8を参照しながら説明する。マイクロホンMの組立は、例えば、カプセル1の組立、モジュラー2の組立、カプセル1のモジュラー2への取り付け、の順で行われる。
【0083】
先ず、マイクロホンユニット12が、カプセルケース11に収容される。このとき、振動板121は、振動板保持体122を介してカプセルケース11に電気的に接続される。固定極123と固定極保持体124とは、絶縁体125によりカプセルケース11から絶縁される。
【0084】
次いで、出力コネクタ42と回路基板(不図示)と接続部30(第2フレキシブルパイプ33)の下端とが、コネクタケース41に収容される。リード線50は、一端(下端)が回路基板に接続された状態で、接続部30内に配線される。
【0085】
次いで、接続部30(第1フレキシブルパイプ31)の上端が、第2ケース22に収容される。リード線50の他端(上端)は、第2ケース22の上端から上方に延出される。
【0086】
次いで、導光部材27が、第1ケース21の下端に取り付けられる。このとき、導光部材27は、位置決溝(不図示)により、第1ケース21に対して定位置に配置される。第1ケース21の挿通部21bは、導光部材27内に配置される。
【0087】
次いで、リード線50の上端が、第1ケース21の挿通部21bに通される。リード線50の上端は、第2基板242の挿通孔242hと第3基板243の切欠部243cとに下方から通される。すなわち、リード線50の上端は、挿通孔242hと切欠部243cとにより形成される空間Xに通される。リード線50の上端は、基板ユニット24の第3基板243の接続面243bに、半田により接続される。信号線51は第2信号パターン243sに接続され、電力線52-54は第2電力パターン243vに接続される。
【0088】
リード線50は、空間X(挿通孔242h,切欠部243c)に通されることにより、マイクロホンMの長手方向に沿うような状態(接続面243bに対して略平行な状態)で、接続面243bのパターン(第2信号パターン243s、第2電力パターン243v)に接続される。すなわち、リード線50は、接続面243bのパターンの貼り付け方向に対して直交する方向に半田付けされる。そのため、パターン剥がれや半田クラックなどの電気的な接続不良の発生は、抑制される。本発明とは異なる状態、すなわち、リード線が接続面に対して垂直に近い状態でパターンに半田付けされる場合、リード線は、先端を曲げた状態でパターンに半田付けされる。このような接続は、半田とリード線それぞれに機械的な負荷を与え、電気的な接続不良の発生を助長させる。このように、本実施の形態の構成では、リード線50と接続面243bのパターンとを接続する半田がリード線50から受ける機械的な負荷は、リード線が接続面に対して垂直に近い状態で接続される場合と比較して、低減される。
【0089】
次いで、スペーサ25が、基板ユニット24の第1基板241と第2基板242との間に配置される。基板ユニット24は、第2基板242の実装面242aを下方に向けた状態で、第1ケース21に収容される。このとき、導光部材27の位置決定部274は、第2基板242の切欠部242c内に配置される。その結果、光源26は、導光部材27に対して定位置に配置される。すなわち、第1光源261は導光部材27の突起部272の上面に対向し、第2光源262は導光部材27の突起部273に対向する。
【0090】
次いで、導光部材27の内側で、第2ケース22の雄ねじ部22aが第1ケース21の第2雌ねじ部21dにねじ込まれることにより、第1ケース21が、第2ケース22に取り付けられる。このとき、導光部材27の本体部271は、外周面を第1ケース21と第2ケース22とから露出させた状態で、第1ケース21と第2ケース22とに挟まれる。
【0091】
図9は、図2のマイクロホンMのBB線における部分拡大断面図である。
同図は、第1光源261が導光部材27の突起部272の上面に対向し、第2光源262が導光部材27の突起部273に対向することを示す。また、同図は、導光部材27の本体部271が、外周面のみを露出させた状態で、第1ケース21と第2ケース22とに挟まれていることを示す。
【0092】
このように、第1ケース21と第2ケース22とが連結されることにより、第1ケース21と第2ケース22とは、導光部材27の一部(本体部271の外周面)を露出させた状態で基板ユニット24を電気的にシールドする。その結果、マイクロホンMは、基板ユニット24とリード線50とをマイクロホンMの外部からの電磁波などから確実にシールドすると共に、導光部材27を介して光源26からの光のみをマイクロホンMの外部に放射する。
【0093】
図10は、光源26からの光が導光部材27に導かれる様子を模式的に示す断面模式図である。同図は、第1光源261と第2光源262それぞれからの光が導光部材27に導かれる様子を黒矢印で示す。図10に示されるように、第1光源261と第2光源262それぞれは、実装面242aが面する向き(下方)に向けて光を出力する。第1光源261と第2光源262それぞれからの光は、突起部272,273の上面に入射して、突起部272,273と本体部271とに導かれ、本体部271の外周面から本体部271の径方向外方に向けて放射される。このように、導光部材27は、光源26からの光を実装面242aが面する向きとは異なる向きに導く。
【0094】
図1-8に戻る。
次いで、ロックリング231の雄ねじ部231aが第1ケース21の第1雌ねじ部21cにねじ込まれることにより、接続部材23が、第1ケース21の上端に取り付けられる。このとき、ピン支持体233の一部は、第1基板241の切欠部241C内に配置される。その結果、ピン支持体233が備える配線(不図示)は、第1基板241の第1信号パターン241sに対して定位置に配置されて、第1信号パターン241sと電気的に接続される。また、ピン232と第1基板241の第1信号パターン241sとは、同配線により電気的に接続される。
【0095】
一方、基板ユニット24は、接続部材23(ピン支持体233)により下方へ押圧される。その結果、第2基板242の実装面242aに配置される第2接地パターン242eは、第1ケース21の基板保持部21aに当接する。その結果、基板ユニット24は、第1ケース21の一部(基板保持部21a)と接続部材23とにより、第1ケース21内に固定される。また、前述のとおり、ピン支持体233の一部が切欠部241C内に配置され、導光部材27の一部(位置決定部274)が切欠部242C内に配置される。したがって、第1ケース21の周方向において、基板ユニット24は、定位置に配置される。すなわち、基板ユニット24は、第1ケース21の周方向に回転しない。
【0096】
図11は、第1ケース21と基板ユニット24との当接の様子を示す部分拡大断面斜視図である。同図は、実装面242aに配置される第2接地パターン242eが基板保持部21aに当接していることを示す。
【0097】
このように、第2接地パターン242eが第1ケース21に当接することにより、第2接地パターン242eは、第1ケース21と電気的に接続される。すなわち、基板ユニット24の接地経路は、第2接地パターン242eを介して第1ケース21と電気的に接続される。したがって、基板ユニット24の接地経路は、同経路の1カ所(本実施の形態では第2接地パターン242e)が第1ケース21と電気的に接続されることにより、モジュラーケース接地経路に接続される。モジュラーケース接地経路は、モジュラー2の筐体、すなわち、第1ケース21と第2ケース22と第1フレキシブルパイプ31とジョイント32と第2フレキシブルパイプ33とコネクタケース41とにより構成される接地経路である。
【0098】
前述のとおり、基板保持部21aは、第1ケース21の内側に楕円リング状に突出する。そのため、第2基板242の実装面242a上に張り出す基板保持部21aの長さは、第2基板242の周方向において変動する。その結果、基板保持部21aは、第2基板242の外縁全周を保持しながら、第2接地パターン242eと接続する部分の面積のみを大きくすることを可能とする。
【0099】
図1-8に戻る。
ここで、前述のとおり、第3基板243は、第1基板241と第2基板242それぞれから直立するように、第1基板241と第2基板242との間に配置される。また、第1基板241と第2基板242との間には、スペーサ25が配置される。スペーサ25は、基板ユニット24が接続部材23により上方から押圧されたとき、第1基板241を下方から支持する。その結果、第1基板241と第3基板243とを接続する半田(第1半田S1,第3半田S3)にかかる機械的な負荷は、低減される。
【0100】
接続部材23が第1ケース21に取り付けられたとき、ロックリング231の雄ねじ部231aの上半部は、カプセルが取り付け可能な程度に露出する。
【0101】
次いで、ロックリング231の雄ねじ部231aがカプセルケース11の雌ねじ部11aにねじ込まれることにより、カプセル1が、モジュラー2に取り付けられる。このとき、固定極保持体124の接点部124bとピン232とが電気的に接続される。そのため、固定極123は、固定極保持体124とピン232と配線(不図示)とを介して、第1信号パターン241sに電気的に接続される。一方、カプセルケース11は、ロックリング231を介して、第1ケース21に電気的に接続される。その結果、カプセルケース11は、マイクロホンユニット12を電気的にシールドする。振動板121は、振動板保持体122とカプセルケース11とモジュラーケース接地経路とにより構成される接地経路(図8に符号Leで示される経路)を介して、接地される。
【0102】
このように組み立てられるマイクロホンMでは、基板ユニット24が、立体的に構成される。また、基板ユニット24における信号系回路の接地経路と電力系回路の接地経路とが、共通する。さらに、音声信号が、バッファ回路により1つの信号線51を介して伝送される。そのため、本実施の形態におけるマイクロホンMでは、第1ケース21の外形(すなわち、入力部20の外径)の小型化が実現できる。その結果、マイクロホンMにおいて、第1フレキシブルパイプ31の外径OD2に対する第1ケース21の外径OD1の比(OD1/OD2)は、例えば、1.4から1.6の範囲内(本実施の形態では約1.52)に収まる。そのため、マイクロホンMは、入力部20から接続部30にかけて凹凸(直径の変動)が少ない1つの棒状の外形を有する。すなわち、マイクロホンMは、その外観において、優れた意匠性を有する。
【0103】
また、マイクロホンMにおいて、基板ユニット24は、マイクロホンユニット12側から、第1基板241、第3基板243、第2基板242、の順に配置される。そのため、マイクロホンユニット12からFET61までの音声信号の伝送経路の短縮化が、可能になる。また、このような配置は、基板ユニット24の下方に配置される導光部材27を用いて、光源26からの光をマイクロホンMの外部に導くことを可能にする。
【0104】
さらに、リード線50は、第1基板241と第2基板242との間に配置される第3基板243に接続される。ファントム電源からの電力は、第3基板243により、第1基板241のFET61と、第2基板242の光源26と、に分配される。換言すれば、ファントム電源からの電力の伝送経路は、基板ユニット24において2つの経路(光源26への経路,FET61への経路)に略均等に分けられる。したがって、光源26とFET61それぞれへの電力の伝送経路は、各電力の伝送経路を直列的に接続する場合と比較して、余分な伝送経路を有さない簡易な回路構成となり、短縮される。また、光源26とFET61それぞれへの電力の伝送経路は、複数の回路基板間がリード線などで接続される場合と比較しても、短縮される。その結果、電力の伝送経路の寄生インピーダンスは低下し、想定外の不具合の発生は抑制される。
【0105】
さらにまた、第1ケース21と第2ケース22とは、導光部材27の内側で電気的に接続される。その結果、基板ユニット24とリード線50とは、第1ケース21と第2ケース22とにより電気的にシールドされる。一方、光源26からの光は、第1ケース21と第2ケース22とに挟まれる導光部材27を介して、マイクロホンMの外部に放射される。
【0106】
なお、本発明にかかるマイクロホンは、異なる指向性のカプセルを交換することで、収音部の外径を維持しながら、容易に指向性を変更可能である。
【0107】
図12は、モジュラー2に超指向性のカプセルが取り付けられた状態のマイクロホンMAを示す側面図である。
同図は、モジュラー2に、単一指向性のカプセル1(図1参照)に代えて超指向性のカプセル1Aが取り付けられていることを示す。同図は、超指向性のカプセルが取り付けられたマイクロホンMAが図1に示されるマイクロホンMと同様に入力部20Aから接続部30にかけて1つの棒状の外形を有することを示す。
【0108】
●まとめ
以上説明した実施の形態によれば、FET61が実装される第1基板241と、光源26が実装される第2基板242と、リード線50が接続される第3基板243とが立体的に連結されて、1つの基板ユニット24が構成される。そのため、基板ユニット24は、FET61が実装される面(実装面241a)と、光源26が実装される面(実装面242a)と、リード線50が接続される面(接続面243b)と、を個別に備えつつ、小型化される。
【0109】
また、以上説明した実施の形態によれば、第1基板241は第2基板242と対向して配置され、第3基板243は、第1基板241と第2基板242との間に配置される。そのため、基板ユニット24が3枚の基板(第1基板241、第2基板242、第3基板243)により構成されるにも関わらず、基板ユニット24の構成は、基板ユニット24の所定方向(本実施の形態では上下方向)の長さを、リード線50が接続される領域、すなわち、第3基板243の大きさ(長さ)程度に抑えることを可能にする。
【0110】
さらに、ファントム電源からの電力は、第3基板243により、第1基板241のFET61と、第2基板242の光源26と、に分配される。そのため、複数の回路基板間がリード線などで接続される場合と比較して、光源26とFET61それぞれへの電力の伝送経路は、短縮される。その結果、同伝送経路の寄生インピーダンスは低下し、想定外の不具合の発生は抑制される。したがって、基板ユニット24において、同伝送経路と接地経路を共有する音声信号の伝送経路における音声信号への影響(基準電位の揺れなど)も抑制される。
【0111】
さらに、以上説明した実施の形態によれば、第3基板243の接続面243bは、第1基板241の対向面241bと第2基板242の対向面242bそれぞれから直立するように配置される。すなわち、基板ユニット24は、所定方向視において、略H型に構成される。そのため、基板ユニット24は、第1基板241(第2基板242)の直径と、第3基板243の上下方向の長さと、に対応する円柱状の空間に収容可能である。したがって、第1ケース21は、複数の回路基板を並べて収容する場合と比較して、小型化される。
【0112】
このように、基板ユニット24が小型化されることにより、マイクロホンMは、光源26(発光部)を有しつつ、小型化することができる。
【0113】
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、第2基板242は挿通孔242hを備え、第3基板243は切欠部243cを備える。挿通孔242hと切欠部243cとは、連通することにより、リード線50が通される空間Xを形成する。換言すれば、空間Xは、第2基板242と第3基板243とにより形成される。リード線50(信号線51,電力線52-54)は、空間Xに下方から通されて、第3基板243の接続面243bに半田により接続される。そのため、リード線50は、マイクロホンMの長手方向に沿うような状態(接続面243bに対して略平行な状態)で、接続面243bに接続することができる。その結果、リード線50と接続面243bとを接続する半田がリード線50から受ける機械的な負荷は、リード線が接続面に対して垂直に近い状態で接続される場合と比較して、低減される。
【0114】
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、スペーサ25が、第1基板241と第2基板242との間に配置される。そのため、第1基板241と第3基板243とを接続する半田(第1半田S1,第3半田S3)にかかる機械的な負荷は、低減される。
【0115】
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、FET61が実装される実装面241aは対向面241bとは異なる面であり、光源26が実装される実装面242aは対向面242bとは異なる面である。基板ユニット24は、マイクロホンユニット12側から、第1基板241、第3基板243、第2基板242、の順に配置される。すなわち、FET61は上方のマイクロホンユニット12側に向けられ、光源26は下方の導光部材27側に向けられる。そのため、マイクロホンユニット12からFET61までの音声信号の経路の短縮化が、可能となる。同経路の短縮は、微弱な信号であるマイクロホンユニット12からの音声信号に対する経路の寄生インピーダンスによる悪影響を低減する。
【0116】
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、導光部材27は、第2基板242に近接して配置され、光源26からの光を実装面242aが面する向き(本実施の形態では下方向)とは異なる向き(本実施の形態では本体部271の径方向外方)に導く。そのため、マイクロホンMは、金属筐体による電気的なシールドを確保しながら、光源26からの光をマイクロホンMの外部に放射することができる。
【0117】
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、インピーダンス変換器の動作電源を生成し、バッファ回路を構成する第1トランジスタQ1が、第3基板243の実装面243aに実装される。実装面243aは、接続面243bと異なる。そのため、基板ユニット24は、FET61が実装される面(実装面241a)と、光源26が実装される面(実装面242a)と、リード線50が接続される面(接続面243b)と、バッファ回路が実装される面(実装面243a)と、を個別に備えつつ、小型化される。
【0118】
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、第1基板241は、第1接地パターン241eと第3接地パターン243eとを電気的に接続する第1半田S1により第3基板243に機械的にも連結される。同様に、第2基板242は、第2半田S2により第3基板243に電気的および機械的に連結される。そのため、第1基板241と第2基板242と第3基板243とは、第1半田S1と第2半田S2とにより立体的に連結される。また、基板ユニット24には、第1基板241と第2基板242と第3基板243それぞれに共通する1つの接地経路が形成される。その結果、基板ユニット24において、接地経路の配置に必要な面積は、減少する。すなわち、基板ユニット24は、小型化される。
【0119】
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、第1基板241は、第1信号パターン241sと第2信号パターン243sとを電気的に接続する第3半田S3により第3基板243に機械的にも連結される。一方、第2基板242は、第1電力パターン242vと第2電力パターン243vとを電気的に接続する第4半田S4により第3基板243に機械的にも連結される。そのため、第1基板241と第2基板242と第3基板243とは、接地経路と、音声信号の伝送経路と、電力の伝送経路と、のそれぞれを接続する第1半田S1-第4半田S4のみにより立体的に連結される。すなわち、第1基板241と第3基板243との間と、第2基板242と第3基板243との間とが、リード線などを介さずに最短の距離で電気的に接続される。その結果、立体的かつコンパクトな基板ユニット24が構成される。また、第1基板241と第3基板243との間と、第2基板242と第3基板243との間と、の機械的および電気的な接続は、各回路基板間がリード線などで接続される場合と比較して、安定する。
【0120】
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、基板ユニット24は、第2接地パターン242eを介して、第1ケース21と電気的に接続される。第1ケース21は、接続部30(第1フレキシブルパイプ31、ジョイント32、第2フレキシブルパイプ33)と出力部40(コネクタケース41)とを介して、接地される。そのため、基板ユニット24の接地経路は、第2接地パターン242eと第1ケース21との1点の接続を介して、モジュラーケース接地経路に接続される。
【0121】
さらにまた、以上説明した実施の形態によれば、基板ユニット24は、第1ケース21の一部(基板保持部21a)と接続部材23とにより、第1ケース21内に固定される。そのため、落下などによる衝撃がマイクロホンMに加えられたとき、基板ユニット24は、第1ケース21内で移動しない(第1ケース21と衝突しない)。その結果、基板ユニット24における故障が避けられる。
【0122】
なお、基板ユニットの接地の経路と第1ケースとの電気的な接続は、第2接地パターンと第1ケースとの接続に限定されない。すなわち、例えば、基板ユニットの接地の経路と第1ケースとは、ロックリングが第1基板の第1接地パターンに当接することにより、電気的に接続されてもよい。
【0123】
また、光源は、単色のLEDチップで構成されてもよい。この場合、光源が多色のLEDチップで構成される場合と比較して電力線の数が減じるため、第3基板の小型化が可能である。ここで、第1基板と第2基板それぞれの直径は、第3基板の大きさ(幅)に依存する。そのため、第3基板が小型化されると、第1基板と第2基板それぞれ(すなわち、基板ユニット全体)が小型化される。
【0124】
さらに、第1基板と第2基板と第3基板とを連結する半田の数は、接続するパターンの数に対応すればよく、本実施の形態に限定されない。すなわち、例えば、光源が単色のLEDチップで構成される場合、第4半田は、1カ所で電力パターン同士を接続してもよい。
【0125】
さらにまた、リード線は、第2基板の挿通孔に通されればよく、第3基板の切欠部に通されなくてもよい。
【0126】
さらにまた、基板保持部の突出する形状は、楕円リング状に限定されない。すなわち、例えば、基板保持部は、リング状や、多角形状に突出してもよい。
【符号の説明】
【0127】
M マイクロホン
11 カプセルケース(ユニットケース)
12 マイクロホンユニット
21 第1ケース(ケース)
23 接続部材
24 基板ユニット
241 第1基板(変換基板)
241a 実装面(第1実装面)
241b 対向面(第1対向面)
241e 第1接地パターン
241s 第1信号パターン
242 第2基板(光源基板)
242a 実装面(第2実装面)
242b 対向面(第2対向面)
242h 挿通孔
242e 第2接地パターン
242v 第1電力パターン
243 第3基板(接続基板)
243a 実装面(第3実装面)
243b 接続面
243c 切欠部
243e 第3接地パターン
243s 第2信号パターン
243v 第2電力パターン
25 スペーサ
26 光源
27 導光部材
31 第1フレキシブルパイプ(フレキシブルパイプ)
51 信号線
52-54 電力線
61 FET(インピーダンス変換器)
Q1 第1トランジスタ(トランジスタ)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12