(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-10
(45)【発行日】2022-11-18
(54)【発明の名称】分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ
(51)【国際特許分類】
H01G 11/52 20130101AFI20221111BHJP
H01G 11/12 20130101ALI20221111BHJP
【FI】
H01G11/52
H01G11/12
(21)【出願番号】P 2019569650
(86)(22)【出願日】2018-02-27
(86)【国際出願番号】 KR2018002360
(87)【国際公開番号】W WO2018164406
(87)【国際公開日】2018-09-13
【審査請求日】2020-11-13
(31)【優先権主張番号】10-2017-0028003
(32)【優先日】2017-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】519321166
【氏名又は名称】エスエフ エナジー テック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SF ENERGY TECH CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】1202, 85, Nambusunhwan-ro 356-gil, Seocho-gu, Seoul 06745, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,ユン チョル
【審査官】北原 昂
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/002139(WO,A1)
【文献】特開2005-174792(JP,A)
【文献】特表2012-501552(JP,A)
【文献】特表2013-531355(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0320253(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 11/52
H01G 11/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
集電板と、
前記集電板の一面で一定模様の連続したパターンで表面に凸状に突出し、前記集電板の長さおよび幅方向に繰り返されたパターンを有する凸形状の絶縁体である多数の分離体と、
前記集電板の一面で多数の前記分離体の間に形成される電極層と、
を含み、
一対の前記集電板は、前記電極層が対向するように結合され、かつ対向する前記電極層の間に間隔を形成するように、多数の前記分離体の端部が互いに当接しつ
つ、一対の前記電極層が物理的に分離されて結合されて、基本セルを構成し、
前記集電板が互いに接するように厚さ方向に積層されることよって、多数の前記基本セルが並列接続されて、電気二重層キャパシタセルを構成し、
前記電気二重層キャパシタセルの終端集電板と隣り合う電気二重層キャパシタセルの始端集電板が互いに集積接続されて直列接続され、
直列接続された複数の前記電気二重層キャパシタセルを収納するエネルギー貯蔵装置容器には、互いに接続される前記終端集電板と前記始端集電板の接続面に対応する位置にセル枠(cell sill)が形成されることを特徴とする、
電気二重層キャパシタ。
【請求項2】
前記電極層と前記分離体は、
前記集電板の両面に形成されることを特徴とする請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
【請求項3】
前記分離体は、
前記集電板上に絶縁体層をコーティングし、パターン模様を除いた部分をエッチングで除去して形成されるか、
前記集電板上に絶縁体素材をパターン模様で印刷および焼成して形成されるか、
絶縁体素材で別途製作して、前記集電板上の前記電極層に挿入した後、前記電極層を熱圧着または焼成して形成されることを特徴とする請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
【請求項4】
前記分離体は、
円形または多角形の形態で前記集電板から突出して形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
【請求項5】
前記分離体は、
前記集電板の長さまたは幅方向の線(line)形態で突出して形成されたことを特徴とする請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
【請求項6】
前記分離体は、
幅wおよび間隔dを異ならせて形成されることを特徴とする請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
【請求項7】
前記分離体は、
幅wおよび間隔dが0.01mm~1.0mmで形成されることを特徴とする請求項6に記載の電気二重層キャパシタ。
【請求項8】
前記分離体は、
前記電極層の表面から20μm以内の段差で突出することを特徴とする請求項1に記載の電気二重層キャパシタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気エネルギー貯蔵装置、特に電気二重層キャパシタに関し、より詳細には、分離体を具備した電極を利用して分離膜なしに電気二重層キャパシタ内部の正極電極と負極電極が物理的に分離されて電気的に接触するのを防止しながらも、正極電極と負極電極が近接してすぐに対向するように配置され、電解質の陽イオンと陰イオンの移動の邪魔になる境界面なしにイオン的に連結するように構成されて導電度を改善し、エネルギー貯蔵および出力特性が向上する分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、電気二重層キャパシタ(electric double layer capacitor)は、キャパシタ容器(capacitor container)の内部に集電板(current collector plate)の役割をする導電体基板に大きな電気エネルギー貯蔵容量を得るために、単位表面積が大きい活性炭素(activated carbon)などで電極層(electrode layer)を形成した二つの導電体集電板をそれぞれ形成された電極層が対面するように配置し、二つの電極を物理的に分離して電気的に絶縁する絶縁体でありかつ内部の微細な多孔性通路を有する多孔性分離膜(separator)を二つの電極層の間に配置して構成し、電解質をキャパシタ容器に満たして解離された陽イオンと陰イオンが分離膜の多孔性通路を通じて移動して二つの電極を連結するようにし、キャパシタ容器キャップ(capacitor container cap)で密封して構成すると、電気二重層キャパシタ基本セルとして動作する。
【0003】
図1は、従来の電気二重層キャパシタ基本セルを概略的に示す構造図である。
【0004】
図1に示すように、従来の電気二重層キャパシタ基本セル100は、キャパシタ容器110の一面が単位表面積が大きい活性炭素などで正極電極層(positive electrode layer)122が形成された正極集電板(positive current collector plate)126と、同じ方法で一面が活性炭素などで負極電極層(negative electrode layer)124が形成された負極集電板(negative current collector plate)128を正極電極層122と負極電極層124の二つの電極層の面が互いに対面するように配置し、正極電極層122と負極電極層124との間に多孔性の分離膜(separator)140を配置して、正極電極層122と負極電極層124が分離されて電気的に絶縁され、電解質(electrolyte)160をキャパシタ容器110に満たして解離される陽イオンと陰イオンが分離膜140の多孔性通路を移動して連結されるように構成する。キャパシタ容器110に電解質160が満たされると、正極電極層122と負極電極層124の活性電極の表面境界面に電解質160溶媒分子が吸着され、吸着された電解質160溶媒分子を間に置いて正極電極層122には正極電極層122の陽電荷と電解質160の陰イオン、負極電極層124には負極電極層124の陰電荷(電子)と電解質160の陽イオンがそれぞれ対向して配列蓄積される電解質160溶媒分子の厚さ(数オングストローム、0.3nm~0.8nm)のヘルムホルツ層(Helmholtz layer)が正極電極層122と負極電極層124の表面境界面にそれぞれ形成されて、二重層が形成され、外部負荷(不図示)または充電器(不図示)連結のためにキャパシタ容器キャップ112を通じて正極集電板126と負極集電板128にそれぞれ正極電気リード(positive electrical lead)172、負極電気リード(negative electrical lead)174を連結して構成される。このような従来の電気二重層キャパシタ基本セル100の正極電気リード172と負極電気リード174の両端に充電器が連結されて、負極電極層124に陰電荷(電子)が印加されると、負極電極層124と電解質160の表面境界面に形成されたヘルムホルツ層に接した電解質160に任意分布した陽イオンが電解質160溶媒と分離膜140の多孔性通路に移動して印加される陰電荷(電子)に比例してヘルムホルツ層を間に置いて対向して配列蓄積され、同時に正極電極層122には負極電極層124に蓄積される電子に比例した陽電荷が蓄積されて、正極電極層122と電解質160の表面境界面に形成されたヘルムホルツ層に陰イオンが移動してヘルムホルツ層を間に置いて対向して配列蓄積される過程で電気エネルギーが貯蔵して充電され、負荷に連結されると、正極電極層122と負極電極層124それぞれのヘルムホルツ層に配列蓄積された電気エネルギーの電位差により負極電極層124に蓄積された陰電荷(電子)が負荷を通じて作動し、正極電極層122の陽電荷と結合消滅されながら、正極電極層122と負極電極層124の表面境界のヘルムホルツ二重層に帯電拘束されて、物理的に配列蓄積されていた陽イオンと陰イオンは、ヘルムホルツ二重層で分離されて任意分布する過程を通じて電気エネルギーを放電する。
【0005】
しかしながら、従来の電気二重層キャパシタ基本セル100では、正極電極層122と負極電極層124との間に配置されて、二つの電極の直接的な接触を防止し、多孔性気孔を通じてイオンが通過する分離膜140が、一般的な多孔性指標基準気孔率30~50%乃至20~50μmの厚さで電荷を直接的に蓄積する溶媒分子厚さ(数オングストローム、0.3~0.8nm)のヘルムホルツ層に比べて数十万倍厚い層で陽イオンと陰イオンの移動を可能にすると同時に、抵抗として作用して電気二重層キャパシタ基本セル100の伝導度(conductivity)の低下を誘発する。さらに、絶縁特性の低下を誘発することができる気孔率を改善し、製造工程上の容易性を高めるために、分離膜140の厚さを増加させる場合、正極電極層122と負極電極層124にそれぞれ形成されたヘルムホルツ二重層間のイオン移動距離は、分離膜140の厚さの増加に比例して増加し、電気二重層キャパシタ基本セル100の伝導度をさらに低下させて、電気二重層キャパシタ基本セル100のエネルギー貯蔵効率および出力特性の低下を誘発するという短所がある。
【0006】
図2および
図3は、従来の電気二重層キャパシタセルを概略的に示す構造図と電極積層模式図である。
【0007】
図2と
図3に示すように、従来の電気二重層キャパシタセル200は、電気エネルギー貯蔵容量を高めるために、前記電気二重層キャパシタ基本セル100の電極対(electrode pair)を積層し、各電極対の間には分離膜140を配置して、各電極対の正極電気リード172と負極電気リード174を正極コネクター(positive connector)210と負極コネクター(negative connector)220で連結し、各電極対の正極電気リード172と負極電気リード174を直接接続して並列連結されるように構成する。電気二重層キャパシタ基本セル100の電極対は、キャパシタ特性によって電極面積が増加すると、キャパシタ容量が増加し、電気二重層キャパシタセル200は、積層された各電極対が並列連結されて、電極面積が増加して、電気エネルギー貯蔵容量が拡張される。
【0008】
ところが、電気エネルギー貯蔵容量の拡張のために積層される電気二重層キャパシタ基本セル100の電極対の間に分離膜140を配置して、面積当たりの容量拡大に限界を有するという短所がある。
【0009】
図4は、多数の従来の二重層キャパシタセルが直列接続されたエネルギー貯蔵装置を概略的に示す構造図である。
【0010】
図4に示すように、多数の従来の二重層キャパシタセル200が直列接続されたエネルギー貯蔵装置400は、直列接続される電気二重層キャパシタセル200が使用する電解質160によって水溶性電解質と有機性電解質に区分され、水溶性電解質を使用する場合、1V~1.5Vのセル電圧を有し、有機性電解質を使用する場合、2V~3Vのセル電圧を有していて、一般的に高電圧が必要なエネルギー貯蔵装置に使用するためには、多数の電気二重層キャパシタセル200を直列接続して、使用電圧を負荷に適合した高電圧にして使用する。多数の電気二重層キャパシタセル200が直列接続されるように、エネルギー貯蔵装置の正極端子(energy storage pack positive terminal)420、エネルギー貯蔵装置の負極端子(energy storage pack negative terminal)440、個別の電気二重層キャパシタセルを付着するための正極電線半田ホール(positive electrical lead solder hole)412、負極電線半田ホール(negative electrical lead solder hole)414および連結金属板(connection metal plate)416が構成された別途の回路基板(printed circuit board)410を使用してそれぞれの電気二重層キャパシタセル正極リード(double layer capacitor positive lead)250と電気二重層キャパシタセル負極リード(double layer capacitor negative lead)260を接続して構成される。
【0011】
電圧を高めるために、外部に別途構成された回路基板410に電気二重層キャパシタセル正極リード250と電気二重層キャパシタセル負極リード260を使用して接続することによって、分離膜140によるそれぞれの電気二重層キャパシタセル200の内部抵抗に加えて、電気二重層キャパシタセル正極リード250および電気二重層キャパシタセル負極リード260の接触抵抗成分、外部回路基板410を使用した直列接続による正極電線半田ホール412、負極電線半田ホール414の接続抵抗および連結金属板416による抵抗成分の増加により、電気二重層キャパシタセル200の全体の接続抵抗が大きく増加することになって、多数の電気二重層キャパシタセル200を直列接続して高い電圧を使用する場合、製造工程による電気二重層キャパシタセル200間のキャパシタ容量成分と抵抗成分の特性のばらつきに直列接続により増加した接続抵抗に比例した時定数の増加によって電気二重層キャパシタセル200の充電特性のばらつきが深刻となる可能性があり、結果的に、多数の電気二重層キャパシタセル200が直列接続されたエネルギー貯蔵装置400に短時間に充電が完了するセルと充電完了に長い時間が必要とされるセルの充電偏差現象が誘発され得る。
【0012】
このような充電偏差が深刻となる現象が誘発され得る多数の電気二重層キャパシタセル200が直列接続されたエネルギー貯蔵装置400の全体セルを継続して充電する場合、先に充電が完了する電気二重層キャパシタセル200は、充電完了によってセルの抵抗が追加的に増加して、多数の電気二重層キャパシタセル200が直列接続されたエネルギー貯蔵装置400の正極端子420と負極端子440に印加された高電圧が直列接続された多数のセルに均等に分割されて印加されずに、完全充電により抵抗が増加する電気二重層キャパシタセル200に高い電圧が集中する現象が誘発されて、電気二重層キャパシタセル200の内部にポリプロピレン(polypropylene)、ポリエチレン(polyethylene)またはポリアミド(polyamide)などの材質である多孔性分離膜140の絶縁破壊が発生し得るので、多数の電気二重層キャパシタセル200が直列接続されたエネルギー貯蔵装置400の動作機能を喪失する場合があるので、外部回路基板410には、電気二重層キャパシタセル200毎に接続抵抗の増加による特性のばらつきを補正するための平滑回路(balancing circuit)を適用しなければならない短所があり、追加された平滑回路は、多数セルの充電のばらつきを補正する過程に充電された電気エネルギーを消耗し、充電時間を遅延させて、多数の電気二重層キャパシタセル200が直列接続されたエネルギー貯蔵装置400の効率、寿命および特性が平滑回路の機能により追加に低下する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、上記した従来の問題点を解決するためのものであって、本発明の目的は、分離体を備えた電極を提供して、分離膜なしに分離体を備えた電極から構成された電気二重層キャパシタ基本セルを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セル電極対が積層されて並列接続される分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルにおいて、分離体を備えた正極電極層が形成された正極集電板と分離体を備えた負極電極層が形成された負極集電板が対向された電極対の負極集電板と積層される他の電極対の負極集電板が接続されるように反対方向に積層し、前記の他の電極ペアの正極集電板と隣接して追加積層されるさらに他の電極対の正極集電板と隣接して同じ極性どうしが接触するように再び反対方向に交互に積層する方法を提供して、積層される前記電極対と前記他の電極対および前記さらに他の電極対の間に絶縁のための分離膜なしに多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルが積層されることを提供することにある。
【0015】
本発明のさらに他の目的は、多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルが直列接続されて構成されるエネルギー貯蔵装置において、分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの終端負極集電板の前面と隣接して連結される他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの始端正極集電板の前面が積層されて直列接続されるようにし、前記他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの終端負極集電板の前面に隣接して接続されるさらに他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの始端正極集電板の前面が積層されて直列接続する方法と、直列接続される分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの前面接触面の周縁にセル枠(cell sill)が備えられる容器を提供して、外部の別途直列連結回路基板なしに多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルを直列接続したエネルギー貯蔵装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記のような目的を達成するために、本発明の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セルは、キャパシタ容器、前記キャパシタ容器内の正極集電板、前記正極集電板の一面に一定模様の連続したパターンで凸状に突出して、前記正極集電板の長さおよび幅方向に繰り返されたパターンが形成された凸形状の高さがさらに高い絶縁体材質の分離体を具備した正極電極層と、負極集電板、前記負極集電板の一面に一定模様の連続したパターンで凸状に突出して、前記負極集電板の長さおよび幅方向に繰り返されたパターンが形成された凸形状の高さがさらに高い絶縁体材質の分離体を具備した電極層層、が互いに対向する電極対で配置され、前記正極電極層と前記負極電極層にそれぞれさらに高く備えられた絶縁分離体の上部終端が互いに当接して前記正極電極層と前記負極電極層が物理的に分離されて電気的に接触するのを防止するように構成され、前記キャパシタ容器に電解質を満たして前記正極電極層と前記電極層が電解質の陽イオンと陰イオンの移動により接続されるように構成したことを特徴とする。
【0017】
前記絶縁体材質の分離体は、円形または多角形の形態で電極層より高く突出したものであり、電極層より高く突出した絶縁体材質の分離体の大きさと間隔を領域別に異ならせて、多様な大きさと間隔を有する分離体が電極層より高く突出するように具現されたものである。
【0018】
前記のような他の目的を達成するために、多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル電極対が積層されて並列接続される本発明の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルは、キャパシタ容器、前記キャパシタ容器内に分離体を備えた正極電極層が形成された正極集電板と分離体を備えた負極電極層が形成された負極集電板が対向された電極対の負極集電板と隣接して積層される他の電極対の負極集電板が接続されるように他の電極ペアを反対方向に積層し、前記の他の電極対の正極集電板と隣接して積層されるさらに他の電極対の正極集電板が隣接して同じ極性どうし接触するようにさらに他の電極対を再び反対方向に交互に積層する方法で多数の前記本発明の分離体を備えた電極二重層キャパシタ基本セル電極対を積層して配置し、各電極対の正極電極リードと負極電極リードを接続して並列接続されるように構成し、前記キャパシタ容器を電解質で満たしたことを特徴とする。
【0019】
前記のようなさらに他の目的を達成するために、多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルが直列接続される本発明の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルが直列連結されたエネルギー貯蔵装置は、エネルギー貯蔵装置容器、前記エネルギー貯蔵装置容器内に分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの終端負極集電板前面と隣接して接続される他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの始端正極集電板前面が積層されて直列連結されるようにし、前記他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの終端負極集電板前面に隣接して接続されるさらに他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの始端正極集電板前面が積層されて直列連結されるように構成して配置し、前記キャパシタ容器内に直列接続される本発明の分離体を備えた電極二重層キャパシタセルの前面接触面の周縁にセル枠を具備して、分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルそれぞれが区分されるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0020】
本発明による分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セルは、対向する正極電極層と負極電極層がそれぞれにさらに高く備えられた絶縁体材質の分離体終端が互いに当接して物理的に分離されるように間隙を形成して電気的に接触するのを防止する。したがって、分離体と電極層の段差を数マイクロメーターと同じか、またはそれ以下の範囲に限定すると、対向する二つの電極間の間隙を数マイクロ以下に減らして、相対的に電解質の陽イオンと陰イオンの移動距離を減らすことができ、対面する正極電極層と負極電極層の間に妨害物がないため、従来の数十マイクロ厚さの多孔性分離膜を使用する電気二重層キャパシタ基本セルと比較して導電性が大きく向上して、電気エネルギー貯蔵および出力性能に優れているという効果がある。また、製造工程が難しい多孔性分離膜を使用しないので、分離膜による耐久性の限界を改善することができ、製造コストを節減することができる。
【0021】
本発明による多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セル電極対が積層されて並列接続される分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルは、分離体を備えた電気二重層キャパシタ基本セル電極対の負極集電板と積層される他の分離体を備えた電気二重層キャパシタ基本セル電極対の負極集電板が接続されるように反対方向に積層し、前記の他の分離体を備えた電極二重層キャパシタ基本セル電極対の正極集電板と隣接して追加積層されるさらに他の分離体を備えた電極二重層キャパシタ基本セル電極対の正極集電板と隣接して同じ極性どうしが接触するように再び反対方向に交互に積層配置して、従来積層される電極対と電極対の間に絶縁分離膜を使用して積層接続した電気二重層キャパシタセルと比較して単位面積当たり積層される電極対が増加して前記単位電極対の導電性の改善による電気エネルギー貯蔵および出力性能の改善に電気エネルギー貯蔵密度の追加改善効果がある。また、積層に必要な多数の分離膜を使用しないので、分離膜による耐久性の限界を改善することができ、製造コストを節減する効果がある。
【0022】
本発明による多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルが直列接続されて構成されるエネルギー貯蔵装置は、エネルギー貯蔵装置容器内に本発明の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルをセルの終端負極集電板前面と隣接して直列接続される他の本発明の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの始端である正極集電板の前面が直接接触接続し、前記本発明の他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの終端負極集電板前面に隣接して接続されるさらに他の本発明の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの始端正極集電板前面が積層されて直列接続し、前記本発明の分離体を備えた電気二重層キャパシタセルが直列接続される接触面の周縁にセル枠(cell sill)を具備して、エネルギー貯蔵装置容器内で直列接続されるように構成されて、従来別途の外部回路基板を使用して多数の電気二重層キャパシタセルを直列接続したエネルギー貯蔵装置と比較して外部回路基板の接続に応じた接続抵抗の増加による特性のばらつきを顕著に減らして、別途の補正回路の必要性を顕著に減らし、外部回路基板の使用による耐久性の限界を改善することができる。また、外部回路の保護のために別に必要であった機構物が必要ないので、製造コスト削減と耐久性改善に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】
図1は、従来の電気二重層キャパシタ基本セルを概略的に示す構造図である。
【
図2】
図2は、従来の電気二重層キャパシタセルを概略的に示す構造図である。
【
図3】
図3は、従来の電気二重層キャパシタセルの電極積層を概略的に示す模式図である。
【
図4】
図4は、従来の多数電気二重層キャパシタセルが直列接続されたエネルギー貯蔵装置を概略的に示す模式図である。
【
図5a】
図5aは、本発明の第1実施形態による分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セルを概略的に示す構造図である。
【
図5b】
図5bは、本発明の第1実施形態による分離体を備えた電極構造の側面図である。
【
図5c】
図5cは、本発明の第1実施形態による分離体を備えた電極構造の平面図である。
【
図5d】
図5dは、本発明の第2実施形態による分離体を備えた二重電極集電板構造の側面図である。
【
図5e】
図5eは本発明の第3実施形態による縦ストライプ分離体を備えた電極集電板構造の側面図である。
【
図5f】
図5fは、本発明の第3実施形態による縦ストライプ分離体を備えた電極集電板構造の平面図である。
【
図5g】
図5gは、本発明の第4実施形態による縦ストライプ分離体を備えた二重電極集電板構造の側面図である。
【
図6a】
図6aは、本発明の第1実施形態による分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルを概略的に示す構造図である。
【
図6b】
図6bは、本発明の第1実施形態による分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの電極対積層を概略的に示す模式図である。
【
図7a】
図7aは、本発明の第2実施形態による分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセルを概略的に示す構造図である。
【
図7b】
図7bは、本発明の第2実施形態による分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセルの電極対積層を概略的に示す模式図である。
【
図8a】
図8aは、本発明の第1実施形態による多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルが直列接続されたエネルギー貯蔵装置の概略的な構造図である。
【
図8b】
図8bは、多数の本発明の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルが直列接続されたエネルギー貯蔵装置容器の概略的な内部構造側面図である。
【
図8c】
図8cは、多数の本発明の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルが直列接続されたエネルギー貯蔵装置容器を概略的に示す模式図である。
【
図9】
図9は、本発明の第2実施形態による多数の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセルが直列接続されたエネルギー貯蔵装置の概略的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態による分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セル、多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セル電極対を積層して並列接続した分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルおよび多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルを直列接続したエネルギー貯蔵装置について説明する。図面に表示された構成は、本発明の概念を説明するための概念図であって、構成に関する説明のうち公知の技術に関する説明は省略する。
【0025】
本発明の実施形態は、当業界において平均的な知識を有する者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。したがって、図面での要素の形状および大きさなどは、より明確な説明のために拡大または縮小されて説明され得る。
【0026】
まず、本発明によって集電板に一定模様の連続したパターンで凸状に突出して、前記集電板の長さおよび幅方向に繰り返されたパターンが形成された凸形状の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタは、多様な実施形態が可能であり、第1実施形態は、集電板の一面に分離体を備えた電極を形成した例であり、第2実施形態は、集電板の両面に分離体を備えた電極を形成した分離体を備えた二重電極集電板構造を形成した例であり、第3実施形態は、集電板の一面に前記集電板の長さ方向に連続するストライプパターンで形成された縦ストライプ分離体を備えた電極を形成した例であり、第4実施形態は、集電板の両面に集電板の長さ方向に連続するストライプパターンで形成された縦ストライプ分離体が備えられた電極がそれぞれ二重で形成された縦ストライプ分離体を備えた二重電極集電板が形成された例である。
【0027】
図5aは、本発明の第1実施形態による分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セルの構造図であり、
図5bは、
図5aに示された分離体を備えた電極構造の側面図であり、
図5cは、
図5aに示された分離体を備えた電極構造の平面図である。
【0028】
図5aを参照すると、第1実施形態による分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セル500は、キャパシタ容器510、前記キャパシタ容器510内に正極集電板526の一面に一定模様の連続するパターンで凸状に突出して、前記正極集電板の長さおよび幅方向に繰り返されたパターンが形成された凸形状の高さがさらに高い絶縁体材質の分離体521を具備した正極電極層522の分離体を備えた電極520、これと同様に、負極集電板528の一面に一定模様の連続するパターンで凸状に突出して、前記負極集電板の長さおよび幅方向に繰り返されたパターンが形成された凸形状の高さがさらに高い絶縁体材質の分離体521を具備した負極電極層524の他の分離体を備えた電極520が互いに対向する電極対として配置され、前記正極電極層522と前記負極電極層524にそれぞれさらに高く備えられた絶縁体材質の分離体521の上部終端が互いに当接して前記正極電極層522と前記負極電極層524が物理的に分離されて電気的に接触するのを防止するように間隙が形成されるように構成し、前記キャパシタ容器510に電解質560を満たして正極電極層522と前記負極電極層524が電解質の陽イオンと陰イオンの移動により接続されるように構成したものである。
【0029】
このような第1実施形態の分離体を備えた電極520は、前記正極集電板526および前記負極集電板528上にフォトレジスト(photoresist)のような絶縁体層をコーティングし、一定パターンの模様を除いた部分をエッチング(etching)で除去して、一定模様の凸状に突出した絶縁体パターンを形成し、単位表面積が大きい活性炭素などの素材を利用したペースト(paste)を印刷および熱圧着または焼成して、前記正極電極層522と前記負極電極層524を形成する過程を通じて製造されるか、絶縁体素材を利用して前記正極集電板526および前記負極集電板528上に一定パターンの模様で凸状に突出したパターンの前記分離体521を印刷および焼成を通じて直接形成し、単位表面積が大きい活性炭素などの素材を利用したペーストを印刷および熱圧着または焼成して、前記正極電極層522と前記負極電極層524を形成して製造されるか、または、前記正極集電板526および前記負極集電板528の一面に単位表面積が大きい活性炭素などの素材を利用した電極ペーストを印刷して乾燥した後、別途製作された絶縁体素材の分離体521を前記正極電極層522および前記負極電極層524に挿入して仮形成し、前記正極電極層522および前記負極電極層524を熱圧着または焼成して製造され得、その他多様な工程技法を応用して製作することができる。
【0030】
図5a~
図5cを参照すると、本発明の第1実施形態による分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セル500は、キャパシタ容器510内に正極集電板526および負極集電板528それぞれの一面に一定模様の連続するパターンで凸状に突出する凸形状の高さがさらに高い絶縁体素材の分離体521が備えられた正極電極層522および負極電極層524が互いに対向する電極対として配置されて前記正極電極層522に正極電極層522より高く形成された分離体521の上部終端と負極電極層524に負極電極層524より高く形成された分離体521が互いに当接して前記正極電極層522と前記負極電極層522が物理的に分離されて電気的に接触するのが防止されるように間隙を形成するように構成され、前記キャパシタ容器510を電解質560で満たして前記正極電極層522と前記負極電極層524がイオンの移動により接続されるように構成したものである。
【0031】
具体的に、分離体521は、それぞれの正極集電板526、負極集電板528上に形成される。このような分離体521は、円形または多角形の凸状に突出した凸形状でそれぞれの正極集電板526、負極集電板528上に連続した突出パターンを有するようにそれぞれの正極集電板526、負極集電板528上にフォトレジストのような絶縁層をコーティングし、一定パターン模様を除いた部分をエッチングで除去して、一定模様の凸状に突出した絶縁体パターンを形成するか、絶縁体素材を利用してそれぞれの正極集電板526、負極集電板528上に一定パターンの模様で凸状に突出したパターンの分離体521をすぐに形成するか、それぞれの正極集電板526、負極集電板528の一面に単位表面積が大きい活性炭素などの素材を利用した電極ペーストを印刷し、乾燥した後、別途製作された絶縁体素材の分離体521をそれぞれの正極電極層522、負極電極層524に挿入して配置し、熱圧着または焼成して製造され得、その他多様な工程技法を応用して形成することができる。
【0032】
このように、それぞれの正極集電板526、負極集電板528上にコーティングされた絶縁体層を加工して形成された凸形状の分離体521が連続したパターンで反復配列された場合、分離体521が形成されたそれぞれの正極集電板526、負極集電板528上に単位表面積が大きい活性炭素などの素材を利用したペーストを印刷および熱圧着または焼成して、分離体521より低いそれぞれの正極電極層522と負極電極層524を形成して正極電極層522と負極電極層524が対面するように配置すると、正極集電板526と負極集電板528上に円形または多角形パターンで突出してそれぞれの正極電極層522と負極電極層524より高く形成された分離体521の終端が互いに当接して間隙を形成して、分離体521より低く形成された正極電極層522と負極電極層524が物理的に接触できないように空間的に分離して電気的な接触を防止して絶縁目的を達成することができる。
【0033】
分離体521により空間的に分離される正極電極層522と負極電極層524の分離間隔は、連続して凸状に突出したパターンを形成する一つの単位凸形状の分離体521の幅w、間隔dおよび段差g等の様々な要因によって変わる。単位凸形状の分離体521の段差gが増加するほど、正極電極層522と負極電極層524の分離間隔は増加し、段差gが減少するほど正極電極層522と負極電極層524の分離間隔は減少する。電解質560の陽イオンと陰イオンの移動により接続される正極電極層522と負極電極層524のイオン移動伝導性は、正極電極層522と負極電極層524の分離間隔に反比例して増減する。また、単位凸形状の分離体521の幅wが広く、間隔dがこまかいほど正極電極層522と負極電極層524の実効対向面積が減少し、単位凸形状の分離体521の幅wが狭く、間隔dが広いほど正極電極層522と負極電極層524の実効対向面積が増加し、これに比例して、すなわち実効面積の増減に比例してイオン伝導性が増減する。すなわち、正極電極層522と負極電極層524の実効対向面積をA、電解質560の伝導率をσ、電解質の陽イオンと陰イオンの平均移動距離である正極電極層522と負極電極層524の分離間隔をLとすると、電気伝導度Gは、下記のような関係式を有し、実効対向面積Aの増加又は減少、陽イオンと陰イオンの平均移動距離の減少又は増加によって電気伝導度Gは比例して増減し、キャパシタセルの出力特性Pは、電気伝導度Gの増加に比例して増加する。
【0034】
【0035】
本発明の実施形態において分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セル500のイオン移動による導電性の改善のためには、分離体521の幅w、またはこれと隣接した他の分離体521との間隔dを1mm~0.01mm以内になるように形成することが好ましい。これは、単位分離体521の幅wまたはこれと隣接する他の単位分離体521の間隔dが0.01mm未満の場合、分離体521が非常に微細な間隔で配列されて、正極電極層522と負極電極層524の実効対向面積が顕著に減少して、イオン移動による導電性改善の効果が相殺される可能性があり、1mmを超過する場合には、それぞれの正極集電板526、負極集電板528により支持される分離体521終端の応力分散効果が減少して、分離体521による正極電極層522と負極電極層524の分離間隔が維持されにくいためである。
【0036】
そして、それぞれの正極電極層522と負極電極層524より高く凸状に突出して形成された分離体521との段差gは、20μmと同じか、それ以下になるように形成することが好ましい。分離体521の段差gが20μm以上である場合、それぞれの正極集電板526と負極集電板528に形成された分離体521の終端が互いに当接して分離される正極電極層522と負極電極層524の分離間隔が40μm以上になって、電解質560のイオン移動による導電性改善の効果が顕著に減少しうる。
【0037】
上記した本発明の第1実施形態によれば、正極集電板526および負極集電板528それぞれの一面に一定模様の連続するパターンで凸状に突出する凸彫形状の高さがさらに高い分離体521を含む正極電極層522と負極電極層524が互いに対向する電極対として配置されると、それぞれの分離体521が互いに当接して正極電極層522と負極電極層524の間にそれぞれ分離体521と電極層の段差gの2倍の該当する相対的に短い物理的間隔が形成されて電気的に絶縁されるように構成される。したがって、従来の電気二重層キャパシタ基本セルと比較して、分離膜なしに正極電極層と負極電極層を物理的に分離して電気的に絶縁され、キャパシタ容器に満たされる電解質の陽イオンと陰イオンの移動により接続される正極電極層と負極電極層の相対的な短い間隔は、イオン平均移動距離を短縮させ、正極電極層と負極電極層のイオン移動を遮断する妨害物がないので、実効対向面積の増加に増加することに比例して導電性が改善されて、電気エネルギー貯蔵および放電効率が改善され、相対的に不十分な多孔性分離膜の耐久性の限界以上で耐久性の改善が可能である。
【0038】
図6aは、本発明の第1実施形態による分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの構造図であり、
図6bは、
図6aに示された分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルの電極対の積層を概略的に示す模式図である。
【0039】
図6aを参照すると、第1実施形態による多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セル電極対が積層されて並列接続される分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600は、キャパシタ容器510、前記キャパシタ容器510内に一面に分離体を備えた電極520が形成された正極集電板526と一面に分離体を備えた電極520が形成された負極集電板528をそれぞれの分離体を備えた電極520が対向するように配置して電極対を成し、前記負極集電板528の他の一面に隣接して積層される分離体を備えた電極520が形成された他の負極集電板528の他の一面が接続されるように他の電極対を反対方向に積層し、前記の他の電極対の分離体を備えた電極520が形成された他の正極集電板526と隣接して積層されるさらに他の電極対の分離体を備えた電極520が形成されたさらに他の正極集電板526と隣接して同じ極性どうし接触するようにさらに他の電極対を再び反対方向に交互に積層する方法で多数の分離体を備えた電極520がそれぞれ形成された同じ極性の正極集電板526と正極集電板526負極集電板528と負極集電板528を接続して配置し、接続された集電板を正極電気リード572、負極電気リード574、正極電気リード接続線610および負極電気リード接続線620を使用して接続し、同じ極性の正極集電板526、負極集電板528それぞれを直接接続して物理的に分離されて電気的に絶縁された対向された電極対の電極面積が拡張されるように並列接続して配置し、前記キャパシタ容器510に電解質560を満たして陽イオンと陰イオンの移動により接続されるようにしたものである。
【0040】
図6aおよび
図6bを参照すると、本発明の第1実施形態による多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セル電極対が積層されて並列接続される分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の電極対の積層は、一面に分離体を備えた電極520が形成された正極集電板526と一面に分離体を備えた電極520が形成された負極集電板528が対向された電極対の前記分離体を備えた電極520が形成された負極集電板528と隣接して積層される他の電極対の分離体を備えた電極520が形成された他の負極集電板528が接続されるように他の電極対を反対方向に積層し、前記他の電極対の分離体を備えた電極520が形成された他の正極集電板526と隣接して積層されるさらに他の電極対の分離体を備えた電極520が形成された正極集電板526が隣接して同じ極性どうし接触するようにさらに他の電極対を再び反対方向に交互に積層する方法で多数の分離体を備えた電極520が形成された同じ極性の正極集電板526と正極集電板526、負極集電板528と負極集電板528が接続されて積層されるように構成したものである。
【0041】
上記した本発明の第1実施形態による分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600は、キャパシタ容器510、前記キャパシタ容器510内に一面に分離体を備えた電極520が形成された正極集電板526と一面に分離体を備えた電極520が形成された負極集電板528をそれぞれの分離体を備えた電極520が対向するように配置して電極対を成し、前記負極集電板528の他の一面に隣接して積層される分離体を備えた電極520が形成された他の負極集電板528の他の一面が接続されるように他の電極対を反対方向に積層し、前記の他の電極対の分離体を備えた電極520が形成された他の正極集電板526と隣接して積層されるさらに他の電極対の分離体を備えた電極520が形成されたさらに他の正極集電板526と隣接して同じ極性どうし接触するようにさらに他の電極対を再び反対方向に交互に積層する方法で多数の分離体を備えた電極520がそれぞれ形成された同じ極性の正極集電板526と正極集電板526、負極集電板528と負極集電板528を接続して配置し、接続された集電板を正極電気リード572、負極電気リード574、正極電気リード接続線610および負極電気リード接続線620を使用して接続したり、同じ極性の正極集電板526、負極集電板528それぞれを直接接続して物理的に分離されて電気的に絶縁された対向された電極対の電極面積が拡張されるように並列接続して配置し、前記キャパシタ容器510に電解質560を満たして陽イオンと陰イオンの移動により接続されるように配置し、前記キャパシタ容器510に電解質560を満たして陽イオンと陰イオンの移動により接続されるように構成される。したがって、従来の電気二重層キャパシタセルと比較して、分離膜なしに積層される多数の電極対を積層することができるので、電気エネルギー貯蔵密度および放電の効率が改善され、多孔性分離膜の耐久性の限界以上で耐久性の改善が可能である。
【0042】
図8aは、本発明の第1実施形態による多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルが直列接続されたエネルギー貯蔵装置の概略的な構造図であり、
図8bは、
図8aに示された多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルが直列接続されたエネルギー貯蔵装置のエネルギー貯蔵装置容器の内部側面図であり、
図8cは、
図8aに示された多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルが直列接続されたエネルギー貯蔵装置のエネルギー貯蔵装置容器を概略的に示す模式図である。
【0043】
図8aを参照すると、第1実施形態による多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600が直列接続したエネルギー貯蔵装置800は、エネルギー貯蔵装置容器810、前記エネルギー貯蔵装置容器810内に分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の終端負極集電板528の前面と隣接して接続される他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の始端正極集電板526の前面が直列接続されるように積層し、前記他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の終端負極集電板528の前面に隣接して接続されるさらに他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の始端正極集電板526の前面が直列接続されるように積層する方法で多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600を直列接続して配置し、前記正極集電板526の前面と前記負極集電板528の前面が直列接続されるそれぞれの接触面の周縁にセル枠(cell sill)814を形成する方法で多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600がそれぞれ区分されて直列接続されるように構成したものである。
【0044】
図8a~
図8cを参照すると、本発明の第1実施形態による多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600が直列接続されたエネルギー貯蔵装置800は、エネルギー貯蔵装置容器810内に分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の終端負極集電板528の前面と隣接して接続される他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の始端正極集電板526の前面が直列接続されるように積層し、前記他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の終端負極集電板528の前面に隣接して接続されるさらに他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の始端正極集電板526の前面が直列接続されるように積層する方法で多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600を直列接続して配置し、前記正極集電板526前面と前記負極集電板528前面が直列接続されるそれぞれの接触面の周縁にセル枠(cell sill)814を具備して直列接続された多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600がそれぞれ区分されて直列接続されるように構成したことを特徴としたものである。
【0045】
上記した本発明の第1実施形態による多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600が直列接続されたエネルギー貯蔵装置800は、エネルギー貯蔵装置容器810内に分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の終端負極集電板528の前面と隣接して接続される他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の始端正極集電板526の前面が直列接続されるように積層し、前記他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の終端負極集電板528の前面に隣接して接続されるさらに他の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600の始端正極集電板526の前面が直列接続されるように積層する方法で多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600を直列接続して配置し、前記正極集電板526前面と前記負極集電板528前面が直列接続されるそれぞれの接触面の周縁にセル枠(cell sill)814を形成する方法で多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600がそれぞれ区分されて直列接続されるように構成したものである。したがって、従来多数の電気二重層キャパシタセルを直列接続したエネルギー貯蔵装置と比較して、別途の回路基板なしに多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセルをエネルギー貯蔵装置の内部で直列接続することができるので、外部回路基板を使用した直列接続によって接触抵抗の増加による特性のばらつきを顕著に減らし、別途の補正回路の必要性を顕著に減らし、外部回路基板の使用による機能的な耐久性の限界を改善し、外部回路基板の保護のための別途の機構物を使用する必要がないので、製造コストの削減と機構的な耐久性の限界を改善するという長所がある。
【0046】
図5dは、本発明の第2実施形態による分離体を備えた二重電極集電板構造の側面図である。
【0047】
図5dを参照すると、第2実施形態による分離体を備えた二重電極集電板530は、集電板527、前記集電板527の両面それぞれに形成される電極層523と前記集電板の両面それぞれに一定模様の連続するパターンで凸状に突出する凸彫形状の高さが前記電極層523より高い絶縁体材質の分離体521とから構成された分離体を備えた電極520が両面に備えられている。
【0048】
図7aは、本発明の第2実施形態による分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセルの構造図であり、
図7bは、
図7aに示された分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセルの電極対積層を概略的に示す模式図である。
【0049】
図7aを参照すると、第2実施形態による分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700は、キャパシタ容器510、前記キャパシタ容器510内に一面に分離体を備えた電極520が形成された正極集電板526と両面それぞれに分離体を備えた電極520が形成された分離体を備えた二重電極集電板530の一面が対向するように配置して電極対を成し、前記分離体を備えた二重電極集電板530の他の一面に他の分離体を備えた二重電極集電板530の一面が対向するように積層して他の電極対を成すように配置し、前記他の分離体を備えた二重電極集電板530の他の一面にさらに他の分離体を備えた二重電極集電板530の一面が対向するように積層してさらに他の電極対を成すように配置する方法で多数の分離体を備えた二重電極集電板530を積層して多数の電極対を構成し、最後に積層された分離体を備えた二重電極集電板530の他の一面と一面に分離体を備えた電極520が形成された負極集電板528が対向するように積層配置して終端の電極対を成すように構成し、各電極対の同じ極性を正極電気リード572、負極電気リード574、正極電気リード接続線610および負極電気リード接続線620を使用して接続し、直接接続して物理的に分離されて電気的に絶縁された対向される電極対の電極面積が拡張されるように並列接続して配置し、前記キャパシタ容器510に電解質560を満たして陽イオンと陰イオンの移動により接続されるようにしたものである。
【0050】
図7aおよび
図7bを参照すると、本発明の第2実施形態による分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700の電極積層は、一面に分離体を備えた電極520が形成された正極集電板526と両面それぞれに分離体を備えた電極520が形成された分離体を備えた二重電極集電板530の一面が対向するように積層して電極対を成し、前記分離体を備えた二重電極集電板530の他の一面に他の分離体を備えた二重電極集電板530の一面が対向するように積層して他の電極対を成すように配置し、前記他の分離体を備えた二重電極集電板530の他の一面にさらに他の分離体を備えた二重電極集電板530の一面が対向するように積層してさらに他の電極対を成すように配置する方法で多数の分離体を備えた二重電極集電板530を積層して多数の電極対を構成して最後に積層された分離体を備えた二重電極集電板530の他の一面と一面に分離体を備えた電極520が形成された負極集電板528が対向するように積層配置して終端の電極対を成すように配置して積層するものである。
【0051】
上記した本発明の第2実施形態による分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700は、キャパシタ容器510、前記キャパシタ容器510内に一面に分離体を備えた電極520が形成された正極集電板526と両面それぞれに分離体を備えた電極520が形成された分離体を備えた二重電極集電板530の一面が対向するように配置して電極対を成し、前記分離体を備えた二重電極集電板530の他の一面に他の分離体を備えた二重電極集電板530の一面が対向するように積層して他の電極対を成すように配置し、前記他の分離体を備えた二重電極集電板530の他の一面にさらに他の分離体を備えた二重電極集電板530の一面が対向するように積層してさらに他の電極対を成すように配置する方法で多数の分離体を備えた二重電極集電板530を積層して多数の電極対を構成し、最後に積層された分離体を備えた二重電極集電板530の他の一面と一面に分離体を備えた電極520が形成された負極集電板528が対向するように積層配置して終端の電極対を成すように構成し、各電極対の同じ極性を正極電気リード572、負極電気リード574、正極電気リード接続線610および負極電気リード接続線620を使用して接続し、直接接続して物理的に分離されて電気的に絶縁された対向する電極対の電極面積が拡張されるように並列接続して配置し、前記キャパシタ容器510に電解質560を満たして陽イオンと陰イオンの移動により接続されるように構成される。したがって、従来の電気二重層キャパシタセルと比較して、分離膜なしに各電極対の正極電極層と負極電極層が物理的に分離されて電気的に絶縁され、陽イオンと陰イオンの移動により接続される正極電極層と負極電極層間の陽イオンと陰イオンの移動距離を顕著に減らして、これに比例して導電性を改善することができ、また、分離膜なしに多数の電極対を積層することができ、積層される隣接する電極対と一つの集電板を共通集電板として使用することができるので、電気エネルギー貯蔵密度および放電効率が改善され、多孔性分離膜の耐久性の限界以上で耐久性の改善が可能である。
【0052】
図9は、本発明の第2実施形態による多数の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセルが直列接続されたエネルギー貯蔵装置の概略的な構造図である。
【0053】
図9を参照すると、第2実施形態による多数の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700が直列接続されたエネルギー貯蔵装置900は、エネルギー貯蔵装置容器810、前記エネルギー貯蔵装置容器810内に分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700の終端負極集電板528の前面と隣接して接続される他の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700の始端正極集電板526の前面が直列接続されるように積層し、前記他の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700の終端負極集電板528の前面に隣接して接続されるさらに他の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700の始端正極集電板526の前面が直列接続されるように積層する方法で多数の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700を直列接続して配置し、前記正極集電板526の前面と前記負極集電板528の前面が直列接続されるそれぞれの接触面の周縁にセル枠(cell sill)814を形成する方法で多数の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700が直列接続するように構成したものである。
【0054】
上記した本発明の第2実施形態による多数の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700が直列接続されたエネルギー貯蔵装置900は、エネルギー貯蔵装置容器810内に分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700終端の負極集電板528の前面と隣接して接続される他の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700の始端正極集電板526の前面が直列接続されるように積層し、前記他の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700の終端負極集電板528の前面に隣接して接続されるさらに他の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700の始端正極集電板526の前面が直列接続されるように積層する方法で多数の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700を直列接続して配置し、前記正極集電板526の前面と前記負極集電板528の前面が直列接続されるそれぞれの接触面の周縁にセル枠(cell sill)814を形成する方法で多数の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700が直列接続するように構成したものである。したがって、従来多数の電気二重層キャパシタセルを直列接続したエネルギー貯蔵装置と比較して、別途の回路基板なしに多数の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセルをエネルギー貯蔵装置の内部で直列接続することができるので、直列接続に応じた接触抵抗の増加による特性のばらつきを顕著に減らして、別途の補正回路の必要性を顕著に減らし、外部回路基板の使用による機能的な耐久性の限界を改善し、外部回路基板の保護のための別途の機構物が使用する必要がないので、製造コストの削減と機構的な耐久性の限界を改善する長所がある。
【0055】
図5eは、本発明の第3実施形態による縦ストライプ分離体を備えた電極集電板構造の側面図であり、
図5fは、
図5eに示された縦ストライプ分離体を備えた電極集電板構造の平面図である。
【0056】
図5eおよび
図5fを参照すると、本発明の第3実施形態による縦ストライプ分離体を備えた電極集電板540は、集電板527、前記集電板527の一面に形成される電極層523、前記集電板527の一面に前記集電板527の長さ方向に長く幅方向に一定の間隔をもって棒形状に突出する高さが前記電極層523より高い縦ストライプ分離体541から構成されている。
【0057】
上記した本発明の第3実施形態による縦ストライプ分離体を備えた集電板540を、前記分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタ基本セル500、前記分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600、および前記多数の分離体を備えた電極を有する電気二重層キャパシタセル600が直列接続されたエネルギー貯蔵装置800に、分離体を備えた電極520と正極集電板526、分離体を備えた電極520と負極集電板527を代替して構成することができる。
【0058】
図5gは、本発明の第4実施形態による縦ストライプ分離体を備えた二重電極集電板構造の側面図である。
【0059】
図5gを参照すると、第4実施形態による縦ストライプ分離体を備えた二重電極集電板550は、集電板527、前記集電板527の両面それぞれに形成される電極層523、前記集電板527の両面それぞれに前記集電板527の長さ方向に長く幅方向に一定の間隔をもって棒形状に突出する高さが前記電極層523より高い縦ストライプ分離体541から構成されている。
【0060】
上記した本発明の第4実施形態による縦ストライプ分離体を備えた二重電極集電板550を、前記分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700、および前記多数の分離体を備えた二重電極を有する電気二重層キャパシタセル700が直列接続されたエネルギー貯蔵装置900に分離体を備えた二重電極集電板530を代替して構成することができる。