(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-10
(45)【発行日】2022-11-18
(54)【発明の名称】インテリジェント撮影システム
(51)【国際特許分類】
H04N 5/225 20060101AFI20221111BHJP
G03B 17/56 20210101ALI20221111BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20221111BHJP
H04N 5/222 20060101ALI20221111BHJP
H04N 5/232 20060101ALI20221111BHJP
H04N 5/247 20060101ALI20221111BHJP
【FI】
H04N5/225 800
G03B17/56 Z
G03B15/00 S
G03B15/00 P
G03B15/00 Q
H04N5/222 100
H04N5/225 100
H04N5/232 960
H04N5/232 990
H04N5/247
H04N5/232 030
H04N5/225 900
(21)【出願番号】P 2020186190
(22)【出願日】2020-11-06
【審査請求日】2020-11-06
(31)【優先権主張番号】201921953245.0
(32)【優先日】2019-11-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520436644
【氏名又は名称】武漢聯一合立技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】Wuhan Lianyi Heli Technology Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】15F (1) Workshop, Building 2, Phase 1.2, Wuhan Software New City, Donghu New Technology Development Zone, Wuhan, Hubei 430000 China
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】唐 文明
(72)【発明者】
【氏名】陳 斌
(72)【発明者】
【氏名】李 勇
(72)【発明者】
【氏名】盧 宇
(72)【発明者】
【氏名】陳 玉▲じ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲きょう▼ 治威
(72)【発明者】
【氏名】葉 新宇
(72)【発明者】
【氏名】史 剣
(72)【発明者】
【氏名】郭 偲▲き▼
【審査官】高野 美帆子
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-284452(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110266943(CN,A)
【文献】特開2009-296350(JP,A)
【文献】特表2008-529446(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/225
G03B 17/56
G03B 15/00
H04N 5/222
H04N 5/232
H04N 5/247
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インテリジェントパンチルトと、
前記インテリジェントパンチルトに取り付けられて、撮影予定の目標を探索するための探索カメラと、
前記インテリジェントパンチルトに取り付けられて、目標画像を撮影するための撮影カメラと、
前記インテリジェントパンチルト上に固定されている通信組立体と、
それぞれ前記インテリジェントパンチルト、前記探索カメラ、前記撮影カメラ及び前記通信組立体と電気的に接続されている電気回路基板組立体を含む操縦組立体とを含
み、
前記インテリジェントパンチルトは、
パンチルト本体と、
上端が水平方向軸線周りに回動するように前記パンチルト本体に取り付けられて、下端には前記撮影カメラが配置される取付支柱と、
前記取付支柱の回動を駆動するように、前記パンチルト本体に設置されて、前記電気回路基板組立体に電気的に接続されている俯仰電気駆動組立体とを含み、
前記取付支柱と前記パンチルト本体との間には取付槽と取付ブロックが設置され、前記取付ブロックの前記取付槽間における位置を調整することにより前記取付支柱が上下方向に移動可能に前記パンチルト本体に取り付けられている
ことを特徴とするインテリジェント撮影システム。
【請求項2】
前記探索カメラは上下方向に回動可能に前記撮影カメラに取り付けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のインテリジェント撮影システム。
【請求項3】
前記インテリジェント撮影システムはさらに、前記インテリジェントパンチルトの下方に設置されている基台を含み、
前記インテリジェントパンチルトは上下方向軸線周りに回動するように前記基台に取り付けられている
ことを特徴とする請求項1に記載のインテリジェント撮影システム。
【請求項4】
さらに、前記インテリジェントパンチルトに設置されているズーム組立体を含み、前記ズーム組立体は、
前記撮影カメラのフォーカスリング上に外嵌されて固定されるためのフォーカスギアリングを含むズーム調節組立体と、
前記インテリジェントパンチルトに回転するように取り付けられている駆動ギアを含み、前記駆動ギアが前記フォーカスギアリングの外と噛み合っているズーム電気駆動組立体であって、前記電気回路基板組立体に電気的に接続されているズーム電気駆動組立体とを含む
ことを特徴とする請求項1に記載のインテリジェント撮影システム。
【請求項5】
前記インテリジェント撮影システムはさらに、前記撮影カメラに設置されている構図確認カメラを含み、前記構図確認カメラは前記通信組立体と通信するように接続され、前記構図確認カメラは前記撮影カメラの構図確認画面画像を取得するために前記電気回路基板組立体と電気的に接続され、且つ/又は、
前記インテリジェント撮影システムはさらに監視カメラを含み、前記監視カメラは前記通信組立体と通信するように接続され、前記監視カメラにより撮影された環境監視画像を取得するために、前記監視カメラは前記電気回路基板組立体と電気的に接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載のインテリジェント撮影システム。
【請求項6】
前記監視カメラは前記インテリジェントパンチルトに設置されている
ことを特徴とする請求項
5に記載のインテリジェント撮影システム。
【請求項7】
前記インテリジェントパンチルトはパンチルト本体及び前記パンチルト本体上に取り付けられた取付支柱を含み、前記取付支柱は前記撮影カメラを配置するためのものであり、
前記パンチルト本体内には一つの取付チャンバーが形成され、前記パンチルト本体は向きが前記撮影カメラの撮影レンズと同じな第一取付面及び前記第一取付面と反対する第二取付面を有し、前記第一取付面上には前記取付チャンバーと連通する第一観察孔が設けられ、前記第二取付面上には前記取付チャンバーと連通する第二観察孔が設けられ、
前記監視カメラは前記取付チャンバー内に設置されて、且つ前記監視カメラの撮影レンズは前記第一観察孔或いは第二観察孔に対応するように設置されている
ことを特徴とする請求項
6に記載のインテリジェント撮影システム。
【請求項8】
前記監視カメラは二つ設置されており、その中の一つの前記監視カメラの撮影レンズは前記第一観察孔に対応するように設置され、もう一つの前記監視カメラの撮影レンズは前記第二観察孔に対応するように設置されている
ことを特徴とする請求項
7に記載のインテリジェント撮影システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインテリジェント撮影の技術分野に関し、特にインテリジェント撮影システムに関する。
【背景技術】
【0002】
カメラ技術の発展に伴い、自然界の生物を撮影対象とする生態撮影愛好者及び体育撮影愛好者がより多くなり、この種の撮影では、必ずリアルタイムに被写体の状態を観測することが要求される。よく見る撮影方法としては、手でカメラを持って操作することになる。手動で機械式パンチルトを操作する場合、撮影者は長時間比較的極端な撮影環境にいて苦しい撮影方法で撮影しなければならない。
【0003】
それでは最適な撮影タイミングとすれ違いがちであり、生態及び体育撮影において撮影のリアルタイム性、画像伝送品質及び制御距離への要求を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、遠隔地で撮影できないという課題を解決するためのインテリジェント撮影システムを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本願発明が提案するインテリジェント撮影システムは、
インテリジェントパンチルトと、
前記インテリジェントパンチルトに取り付けられて、撮影予定の目標を探索するための探索カメラと、
前記インテリジェントパンチルトに取り付けられて、目標画像を撮影するための撮影カメラと、
前記インテリジェントパンチルト上に固定されている通信組立体と、
それぞれ前記インテリジェントパンチルト、前記探索カメラ、前記撮影カメラ及び前記通信組立体と電気的に接続されている電気回路基板組立体を含む操縦組立体とを含む。
【0006】
好ましくは、前記探索カメラは上下方向に回動可能に前記撮影カメラに取り付けられている。
【0007】
好ましくは、前記インテリジェントパンチルトは、
パンチルト本体と、
上端が水平方向軸線周りに回動するように前記パンチルト本体に取り付けられて、下端には前記撮影カメラが配置される取付支柱と、
前記取付支柱の回動を駆動するように、前記パンチルト本体に設置されて、前記電気回路基板組立体に電気的に接続されている俯仰電気駆動組立体とを含む。
【0008】
好ましくは、前記取付支柱は上下方向に移動可能に前記パンチルト本体に取り付けられている。
【0009】
好ましくは、前記インテリジェント撮影システムはさらに、前記インテリジェントパンチルトの下方に設置されている基台を含み、
前記インテリジェントパンチルトは上下方向軸線周りに回動するように前記基台に取り付けられている。
【0010】
好ましくは、さらに、前記インテリジェントパンチルトに設置されているズーム組立体を含み、前記ズーム組立体は、
前記撮影カメラのフォーカスリング上に外嵌されて固定されるためのフォーカスギアリングを含むズーム調節組立体と、
前記インテリジェントパンチルトに回転するように取り付けられている駆動ギアを含み、前記駆動ギアが前記フォーカスギアリングの外と噛み合っているズーム電気駆動組立体であって、前記電気回路基板組立体に電気的に接続されているズーム電気駆動組立体とを含む。
【0011】
好ましくは、前記インテリジェント撮影システムはさらに、前記撮影カメラに設置されている構図確認カメラを含み、前記構図確認カメラは前記通信組立体と通信するように接続され、前記構図確認カメラは前記撮影カメラの構図確認画面画像を取得するために前記電気回路基板組立体と電気的に接続され、且つ/又は、
前記インテリジェント撮影システムはさらに監視カメラを含み、前記監視カメラは前記通信組立体と通信するように接続され、前記監視カメラにより撮影された環境監視画像を取得するために、前記監視カメラは前記電気回路基板組立体と電気的に接続されている。
【0012】
好ましくは、前記監視カメラは前記インテリジェントパンチルトに設置されている。
【0013】
好ましくは、前記インテリジェントパンチルトはパンチルト本体及び前記パンチルト本体上に取り付けられた取付支柱を含み、前記取付支柱は前記撮影カメラを配置するためのものであり、
前記パンチルト本体内には一つの取付チャンバーが形成され、前記パンチルト本体は向きが前記撮影カメラの撮影レンズと同じな第一取付面及び前記第一取付面と反対する第二取付面を有し、前記第一取付面上には前記取付チャンバーと連通する第一観察孔が設けられ、前記第二取付面上には前記取付チャンバーと連通する第二観察孔が設けられ、
前記監視カメラは前記取付チャンバー内に設置されて、且つ前記監視カメラの撮影レンズは前記第一観察孔或いは第二観察孔に対応するように設置されている。
【0014】
好ましくは、前記監視カメラは二つ設置されており、その中の一つの前記監視カメラの撮影レンズは前記第一観察孔に対応するように設置され、もう一つの前記監視カメラの撮影レンズは前記第二観察孔に対応するように設置されている。
【0015】
本発明が提案する技術案では、前記探索カメラが撮影予定の目標を探索して、且つ撮影された撮影予定の目標を前記通信組立体を通して前記操縦組立体に伝送し、前記操縦組立体が動作して前記インテリジェントパンチルトの移動を制御して、前記撮影カメラが比較的良い撮影画面画像を得るようにするとともに、撮影パラメータを調整するように前記撮影カメラを制御して、前記撮影カメラが比較的良い撮影画像を得るようにする。これにより撮影するように前記撮影カメラを遠隔地で制御することを実現して、撮影者を解放し、比較的良い効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の実施例及び従来技術の技術案をより明確に説明するため、以下では、実施例或いは従来技術の説明に必要とされる添付図面を簡単に紹介する。下記説明における添付図面は本発明の一部の実施例に過ぎないことは明らかであって、当業者にとって、創造的な労働を行わないことを前提に、これらの添付図面に示す構造に基づいて他の添付図面を得ることができる。
【
図1】本発明が提案するインテリジェント撮影システム(一角度から)の斜視構造模式図である。
【
図2】
図1におけるインテリジェント撮影システム(もう一つの角度から)の斜視構造模式図である。
【
図3】
図1におけるインテリジェントパンチルトの斜視構造模式図である。添付図面を参照して、実施例と組み合わせて本発明の目的の実現、機能特徴及び長所をさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、本発明の実施例における添付図面と組み合わせ、本発明の実施例における技術案を明確且つ完全に説明する。説明される実施例は本発明の全ての実施例ではなく、本発明の一部の実施例に過ぎないことは、明らかである。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わないことを前提に得られた全ての他の実施例は、本発明の保護する範囲に属す。
【0018】
もし本発明の実施例で方向性指示(例えば上、下、左、右、前、後...)に関わる場合、当該方向性指示はある特定の姿勢(添付図面に示す)における各部品間の相対的位置関係、運動状況等を説明するためだけに用いられ、もし当該特定の姿勢が変わる場合、当該方向性指示もそれ相当に変わることは説明しておく必要がある。
【0019】
また、本発明の実施例において「第一」、「第二」等の説明に関わる場合、当該「第一」、「第二」等の説明は、説明のために利用されるだけであって、その相対的重要性を提示又は暗示する、或いは提示される技術的特徴の数を暗示的に指定するように理解すべきではない。これにより、「第一」、「第二」に限定されている特徴は明示的或いは暗示的に少なくとも一つの当該特徴を含んでもよい。また、全文において現れた「及び/又は」は三つの並行する案を含むことを意味する。「A及び/又はB」を例に取ると、A案、或いはB案、或いはAとBとが同時に満たされる案を含むことになる。また、各実施例の技術案は互いに組み合わせることができる。ただし、当業者が実現できることはその基礎である。技術案の組み合わせに矛盾が生じるか、実現できない場合には、このような技術案の組み合わせが存在しない、且つ本発明が請求する保護範囲にないと理解すべきである。
【0020】
カメラ技術の発展に伴い、自然界の生物を撮影対象とする生態撮影愛好者及び体育撮影愛好者がより多くなり、この種の撮影では、必ずリアルタイムに被写体の状態を観測することが要求される。よく見る撮影方法としては、手でカメラを持って操作することになる。手動で機械式パンチルトを操作する場合、撮影者は長時間比較的極端な撮影環境にいて苦しい撮影方法で撮影しなければならない。それでは最適な撮影タイミングとすれ違いがちであり、生態及び体育撮影において撮影のリアルタイム性、画像伝送品質及び制御距離への要求を満たすことができない。
【0021】
本発明ではインテリジェント撮影システムを提案する。
図1から
図3は前記インテリジェント撮影システムの実施例の模式図である。
【0022】
図1から
図3を参照し、前記インテリジェント撮影システム100はインテリジェントパンチルト1、探索カメラ2、撮影カメラ3、通信組立体及び操縦組立体を含み、前記探索カメラ2は前記インテリジェントパンチルト1に取り付けられて、撮影予定の目標を探索し、前記撮影カメラ3は前記インテリジェントパンチルト1に取り付けられて、目標画像を撮影し、前記通信組立体は前記インテリジェントパンチルト1上に固定され、前記操縦組立体はそれぞれ前記インテリジェントパンチルト1、前記探索カメラ2、前記撮影カメラ3及び前記通信組立体と電気的に接続されている電気回路基板組立体を含む。
【0023】
本発明が提案する技術案では、前記探索カメラ2が撮影予定の目標を探索して、且つ撮影された撮影予定の目標を前記通信組立体を通して前記操縦組立体に伝送し、前記操縦組立体が動作して前記インテリジェントパンチルト1の移動を制御して、前記撮影カメラ3が比較的良い撮影画面画像を得るようにするとともに、撮影パラメータを調整するように前記撮影カメラ3を制御して、前記撮影カメラ3が比較的良い撮影画像を得るようにする。これにより撮影するように前記撮影カメラ3を遠隔地で制御することを実現して、撮影者を解放し、比較的良い効果を有する。
【0024】
本発明の技術案では、前記探索カメラ2の具体的な取付方法については制限しない。例えば、前記撮影カメラ3上に直接相対的に固定されてもいいし、前記撮影カメラ3上に移動可能に取り付けられてもよい。一実施例において、前記探索カメラ2は上下方向に回動可能に前記撮影カメラ3に取り付けられている。このように設置することで、前記探索カメラ2の位置決め目標画面と前記撮影カメラ3の撮影画面をできるだけ重なるようにして、目標探索で表示される画面を適時に撮影して、最適な撮影タイミングと比較的良い撮影効果を得やすくする。前記探索カメラ2を上下方向に回動するように前記撮影カメラ3に取り付ける方法については制限しないことは、説明しておく必要がある。例えば、一つのヒンジ接続構造或いはフリップ構造などを設置することで実現できる。
【0025】
前記探索カメラ2はさらにダイナミックな映像画像を撮影できることは、説明しておく必要がある。前記撮影カメラ3が静止画像を捉える場合、前記探索カメラ2は同時にダイナミックな映像画像を撮影でき、写真の撮影及び映像の録画を同時に行うことができ、比較的良い効果を有する。
【0026】
前記撮影カメラ3は撮影の需要に応じて、俯仰及び/又は水平方向の回転動作を行う必要がある。一実施例において、前記インテリジェントパンチルト1はパンチルト本体11、取付支柱12及び俯仰電気駆動組立体13とを含む。前記取付支柱12の上端が水平方向軸線周りに回動するように前記パンチルト本体11に取り付けられて、下端には前記撮影カメラ3が配置される。前記俯仰電気駆動組立体13は前記取付支柱12の回動を駆動するように、前記パンチルト本体11に設置されて、前記俯仰電気駆動組立体13は前記電気回路基板組立体に電気的に接続されている。このように設置することで、前記撮影カメラ3の俯仰調整を実現して、前記撮影カメラ3を必要とする姿勢に調整して、比較的良い撮影効果を得やすくする。前記俯仰電気駆動組立体13は主として電気モータを動力源とする方法で前記取付支柱のスイングを駆動して、さらには前記撮影カメラ3の俯仰姿勢を実現する。
【0027】
さらには、前記インテリジェント撮影システム100はさらに、前記インテリジェントパンチルト1の下方に設置されている基台4を含み、前記インテリジェントパンチルト1は上下方向軸線周りに回動するように前記基台4に取り付けられている。このように設置することで、前記撮影カメラ3の水平方向の回転調整を実現して、前記撮影カメラ3を必要とする姿勢に調整して、比較的良い撮影効果を得やすくする。前記インテリジェントパンチルト1の水平方向回動の駆動方法は回転電気駆動組立体を採用し、同時に主として電気モータを動力源とする方法で前記インテリジェントパンチルト1のスイングを駆動して、さらには前記撮影カメラ3の水平方向回転の姿勢を実現する。
【0028】
前記撮影カメラ3を前記取付支柱12上に比較的よく固定するために、一実施例において、前記取付支柱12上には調節組立体が設置されて、前記取付支柱12を上下方向に移動可能に前記パンチルト本体11に取り付けている。例えば、前記取付支柱12と前記パンチルト本体11との間には取付槽と取付ブロックが設置され、前記取付ブロックの前記取付槽間の位置を調整することで前記取付支柱12の上下方法移動を実現する。このように設置することで、異なる寸法のレンズの取付に適合して、撮影レンズの上下方向の重心と俯仰回転軸の軸心との最大限の重なりを保証しやすくする一方で、俯仰駆動力を満たす場合、前記取付支柱12の高さを低くすることで、前記撮影カメラ3を比較的低い配置にし、撮影しやすくでき、比較的良い効果を有する。
【0029】
撮影過程において前記撮影カメラ3にはズーム処理が必要になることを考慮し、一実施例では、
図2を参照し、前記インテリジェント撮影システム100はさらに、前記インテリジェントパンチルト1に設置されているズーム組立体5を含み、前記ズーム組立体5はズーム調節組立体及びズーム電気駆動組立体を含み、前記ズーム調節組立体は前記撮影カメラ3のフォーカスリング上に外嵌されて固定されるためのフォーカスギアリング51を含む。前記ズーム電気駆動組立体は前記インテリジェントパンチルト1に回転するように取り付けられている駆動ギア52を含み、前記駆動ギア52が前記フォーカスギアリング51の外と噛み合って、前記ズーム電気駆動組立体は前記電気回路基板組立体に電気的に接続されている。このように設置することで、遠隔地でズームを制御しやすくして、前記撮影カメラ3による撮影過程中の遠隔地制御撮影パラメータの調整を実現して、比較的良い効果を有する。
【0030】
本発明の技術案において、前記撮影カメラ3の権限を直接得て前記構図確認画面画像を取得してもよいが、もちろん、権限がない時、別途構図確認カメラ6を設置することでリアルタイムに構図を確認してもよい。一実施例において、前記インテリジェント撮影システム100はさらに、前記撮影カメラ3に設置されている構図確認カメラ6を含み、前記構図確認カメラ6は前記通信組立体と通信するように接続され、前記構図確認カメラ6は前記撮影カメラ3の構図確認画面画像を取得するために前記電気回路基板組立体と電気的に接続されている。このように設置することで、前記撮影カメラ3の構図確認画面画像を前記操縦側に伝送しやすくして、前記撮影カメラ3に対する操縦を実現する。
【0031】
それに、前記インテリジェント撮影システム100はさらに監視カメラ7を含み、前記監視カメラ7は前記通信組立体と通信するように接続され、前記監視カメラ7により撮影された環境監視画像を取得するために、前記監視カメラ7は前記電気回路基板組立体と電気的に接続されている。前記監視カメラ7を通して前記インテリジェント撮影システム100の周りに対して安全偵察を行うことで、前記インテリジェント撮影システム100が安全な環境にあることを確実に保証する。操縦側でリアルタイムに監視することで、前記インテリジェント撮影システム100の周りの環境が撮影に影響しないように確実に保証する。特殊状況が発生した場合、撮影者が早く周囲の状況を把握して、反応しやすくなる。
【0032】
上記の前記構図確認カメラ6を設置する案及び前記監視カメラ7を設置する案は一つ選んでもいいし、同時に選択してもよいことは、説明しておく必要がある。もちろん、前記構図確認カメラ6及び前記監視カメラ7を同時に選択して設置した方が、前記インテリジェント撮影システム100が比較的良い撮影画像を得ることが可能になる。
【0033】
前記監視カメラ7は前記インテリジェント撮影システム100が撮影する環境を監視するものであり、前記監視カメラ7は単独で支持装置を設置して前記インテリジェントパンチルト1と独立してもよいし、もちろん前記インテリジェントパンチルト1上に設置してもよい。具体的に、
図3を参照し、一実施例において、前記監視カメラ7は前記インテリジェントパンチルト1に設置されている。このように設置することで、前記監視カメラ7を前記インテリジェントパンチルト1上に組み込んで、アクセサリーの設置を減らし、アウトドア撮影の携帯を便利にする。
【0034】
前記監視カメラ7の前記インテリジェントパンチルト1上における具体的な取付方法も本発明の内容である。具体的に、前記インテリジェントパンチルト1はパンチルト本体11及び前記パンチルト本体11上に取り付けられた取付支柱12を含み、前記取付支柱12は前記撮影カメラ3を配置するためのものであり、前記パンチルト本体11内には一つの取付チャンバーが形成され、前記パンチルト本体11は向きが前記撮影カメラ3の撮影レンズと同じな第一取付面及び前記第一取付面と反対する第二取付面を有し、前記第一取付面上には前記取付チャンバーと連通する第一観察孔111が設けられ、前記第二取付面上には前記取付チャンバーと連通する第二観察孔112が設けられ、前記監視カメラ7は前記取付チャンバー内に設置されて、且つ前記監視カメラ7の撮影レンズは前記第一観察孔111或いは第二観察孔112に対応するように設置されている。このように設置することで、前記監視カメラ7を組み込みやすくして、比較的良い効果を有する。
【0035】
さらには、比較的良い安全性を得るために、一実施例において、前記監視カメラ7は二つ設置されており、その中の一つの前記監視カメラ7の撮影レンズは前記第一観察孔111に対応するように設置され、もう一つの前記監視カメラ7の撮影レンズは前記第二観察孔112に対応するように設置されている。より多い前記監視カメラ7により、多角度から前記インテリジェント撮影システムの撮影環境を監視することで、周りの状況をより全面的に、より迅速に把握することが可能になる。
【0036】
以上に述べたことは本発明の好ましい実施例に過ぎず、それによって本発明の特許の範囲を制限するわけではない。本発明の構想の下で、本発明の明細書及び添付図面の内容を利用してなされた等価構造変換、或いは他の関連する技術分野への直接/間接的なの応用は、何れも本発明の特許の保護範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0037】
100 インテリジェント撮影システム、
1 インテリジェントパンチルト、
11 パンチルト本体、
111 第一観察孔、
112 第二観察孔、
12 取付支柱、
13 俯仰電気駆動組立体、
2 探索カメラ、
3 撮影カメラ、
4 基台、
5 ズーム組立体、
51 フォーカスギアリング、
52 駆動ギア、
6 構図確認カメラ、
7 監視カメラ。