(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-10
(45)【発行日】2022-11-18
(54)【発明の名称】レセプタクルコネクタ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/52 20060101AFI20221111BHJP
H01R 13/6594 20110101ALI20221111BHJP
H01R 13/6585 20110101ALI20221111BHJP
H01R 24/60 20110101ALI20221111BHJP
【FI】
H01R13/52 301H
H01R13/6594
H01R13/6585
H01R24/60
(21)【出願番号】P 2021525662
(86)(22)【出願日】2018-11-28
(86)【国際出願番号】 KR2018014791
(87)【国際公開番号】W WO2020111304
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-05-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】509023012
【氏名又は名称】エル エス エムトロン リミテッド
【氏名又は名称原語表記】LS Mtron Ltd.
【住所又は居所原語表記】127, LS-ro, Dongan-gu, Anyang-si, Gyeonggi-do, 14119 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】チェ、ジョンフン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ヒョンウ
(72)【発明者】
【氏名】パク、スファン
【審査官】松原 陽介
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0034195(US,A1)
【文献】中国実用新案第205016762(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0092250(KR,A)
【文献】中国特許出願公開第108666803(CN,A)
【文献】特開2015-005383(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/52
H01R 13/658
H01R 24/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラグコネクタおよび電子機器に結合された基板を電気的に連結する複数個のコンタクト;
前記コンタクトが結合された絶縁部;
前記絶縁部が結合されたシェル;
前記シェルが結合されたカバー;および
前記電子機器および前記シェルの間を密閉させるために前記シェルに結合されたシーリング部材を含み、
前記シェルは前記カバーが結合されたシェル本体、前記シーリング部材が結合された支持部材、および前記シーリング部材の後方で前記シーリング部材を支持するように前記支持部材と一体に形成された支持突起を含むもの
であって、前記支持部材が前記カバーから前方側に突出して前記カバーの外部に位置するように前記カバーに結合され、
前記支持突起は前記支持部材から外側方向に突出して前記シーリング部材が後方側に移動可能な距離を制限するように前記支持部材に形成され、
前記支持部材は前記シェル本体に比べて
第3軸方向に沿って形成された長さがより
長く形成され、
前記支持部材は、前記シェル本体の終端において曲げられて形成され、前記支持突起は、前記支持部材の曲げられた端部に配置されることで前記シーリング部材と前記カバーとの間に配置されたことを特徴とする、レセプタクルコネクタ。
【請求項2】
前記支持部材は、前記シェル本体から前記前方側に延びて形成された第1支持部材、前記シーリング部材が結合された第2支持部材、および前記第2支持部材が前記第1支持部材の外側に位置するように前記第1支持部材と前記第2支持部材を連結する連結支持部材を含み、
前記支持突起は、前記連結支持部材に連結されていない前記第2支持部材の一端から前記外側方向に突出するように前記第2支持部材に形成されたことを特徴とする、請求項1に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項3】
前記連結支持部材は前記前方側に向かう面が曲面をなすように形成されたことを特徴とする、請求項2に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項4】
前記支持部材は、前記シェル本体から前記前方側に延びて形成された第1支持部材、および前記シーリング部材を支持する第2支持部材を含み、
前記シーリング部材は前記第2支持部材の外側で前記第2支持部材に支持され、
前記第2支持部材は前記第1支持部材とともに前記シーリング部材に対する二重支持構造を具現するように前記第1支持部材の外側で前記シーリング部材を支持することを特徴とする、請求項1に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項5】
前記第2支持部材は前記第1支持部材の外側で前記第1支持部材から離隔するように配置され、
前記第2支持部材と前記第1支持部材の間には前記第2支持部材が前記第1支持部材側に移動可能であるように離隔溝が配置されたことを特徴とする、請求項4に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項6】
プラグコネクタおよび電子機器に結合された基板を電気的に連結する複数個のコンタクト;
前記コンタクトが結合された絶縁部;
前記絶縁部が結合されたシェル;
前記シェルが結合されたカバー;および
前記電子機器および前記シェルの間を密閉させるために前記シェルに結合されたシーリング部材を含み、
前記シェルは前記カバーが結合されたシェル本体、前記シーリング部材が結合された支持部材、および前記シーリング部材の後方で前記シーリング部材を支持するように前記支持部材と一体に形成された支持突起を含むもの
であって、前記支持部材が前記カバーから前方側に突出して前記カバーの外部に位置するように前記カバーに結合され、
前記支持突起は前記支持部材から外側方向に突出して前記シーリング部材が後方側に移動可能な距離を制限するように前記支持部材に形成され、
前記支持部材は前記シェル本体と同一の厚さで形成され、
前記支持突起は、前記シェル本体の終端と前記支持部材との間において曲げられることで前記シーリング部材と前記カバーとの間に配置されたことを特徴とする、レセプタクルコネクタ。
【請求項7】
前記支持突起は、前記シェル本体から前記外側方向に突出して形成された第1支持突起、前記第1支持突起の前方に形成された第2支持突起、および前記第1支持突起と前記第2支持突起の外側で前記第1支持突起と前記第2支持突起を連結する連結支持突起を含み、
前記支持部材は、前記連結支持突起に連結されていない前記第2支持突起の一端から前記前方側に突出して形成されたことを特徴とする、請求項6に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項8】
前記連結支持突起は最外側に突出した領域が曲面をなすように形成されたことを特徴とする、請求項7に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項9】
前記支持突起は、前記シェル本体から前記外側方向に突出して形成された第1支持突起、および前記第1支持突起の前方に形成された第2支持突起を含み、
前記シーリング部材は前記第2支持突起に対して前記前方側で前記第2支持突起に支持され、
前記第2支持突起は前記第1支持突起とともに前記シーリング部材に対する二重支持構造を具現するように前記第1支持突起に対して前記前方側で前記シーリング部材を支持することを特徴とする、請求項6に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項10】
前記第2支持突起は前記第1支持突起に対して前記前方側に前記第1支持突起から離隔するように配置され、
前記第2支持突起と前記第1支持突起の間には前記第2支持突起が前記第1支持突起側に移動可能であるように緩衝溝が配置されたことを特徴とする、請求項9に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項11】
前記支持突起は、前記シーリング部材に比べて前記支持部材からさらに外側に突出するように前記支持部材に形成されたことを特徴とする、請求項1または請求項6に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項12】
前記支持部材は、一端が前記シーリング部材に対して前記前方側に位置するように前記シーリング部材に比べてさらに長い長さで形成されたことを特徴とする、請求項1または請求項6に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項13】
前記カバーに結合された遮断部をさらに含み、
前記シェルは前記プラグコネクタが挿入されるように前記シェル本体を貫通して形成された挿入溝を含み、
前記絶縁部は後面が前記挿入溝から突出するように前記シェル本体に設置され、
前記遮断部は前記挿入溝から突出した前記絶縁部の下面を遮るように前記カバーに結合された第1遮断部材を含むことを特徴とする、請求項1または請求項6に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項14】
前記第1遮断部材は電気伝導性(Electrical Conductive)を有する材質で形成されて接地(Ground)されたことを特徴とする、請求項13に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項15】
前記カバーは、前記シェルの上部で前記シェルに結合される上部カバーおよび前記シェルの下部で前記シェルに結合される下部カバーを含み、
前記第1遮断部材は前記下部カバーに結合されて前記絶縁部の下面を遮ることを特徴とする、請求項13に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項16】
前記遮断部は前記絶縁部の後面を遮るように前記カバーに結合された第2遮断部材をさらに含むことを特徴とする、請求項13に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項17】
前記カバーは前記シェルの上部で前記シェルに結合される上部カバーおよび前記シェルの下部で前記シェルに結合される下部カバーを含み、
前記第2遮断部材は前記上部カバーに結合されて前記絶縁部の後面を遮ることを特徴とする、請求項16に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項18】
前記絶縁部に結合されたミッドプレートをさらに含み、
前記コンタクトは第1軸方向に沿って互いに離隔するように配置され、
前記絶縁部は前記第1軸方向に対して垂直な第2軸方向に沿って互いに離隔して配置された第1絶縁部および第2絶縁部を含み、
前記第1絶縁部および前記第2絶縁部は前記ミッドプレートによって連結されることを特徴とする、請求項13に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項19】
前記シェルの内面および前記絶縁部の外面の間を密閉させる防水部をさらに含み、
前記防水部は前記第1絶縁部と前記第2絶縁部の間の離隔した空間に位置したコンタクトおよびミッドプレートの四面を囲むように形成されたことを特徴とする、請求項18に記載のレセプタクルコネクタ。
【請求項20】
前記ミッドプレートは前記第1絶縁部および前記第2絶縁部に比べて前記防水部に対する接着力が、より大きい材質で形成されたことを特徴とする、請求項19に記載のレセプタクルコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はプラグコネクタとの連結のために電子機器に結合されるレセプタクルコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的にレセプタクルコネクタ(Receptacle Connector)は、これに対応するプラグコネクタ(Plug Connector)との連結のために各種電子機器に設けられた基板に結合される。例えば、レセプタクルコネクタは携帯用コンピュータ、携帯電話などのような電子機器に設置されて充電機能、データ伝送機能などを遂行するのに利用され得る。
【0003】
このような電子機器に対して、最近生活防水に比べてさらに強化された防水性能を備えることが要求されるにつれて、防水性能が強化されたレセプタクルコネクタに対する開発が活発に進行されている。
【0004】
一方、レセプタクルコネクタおよび電子機器それぞれに対する防水性能を強化しても、レセプタクルコネクタが電子機器に結合された状態でレセプタクルコネクタおよび電子機器の間に発生する隙間により、総合的な防水性能が低下する問題がある。
【0005】
また、最近ではレセプタクルコネクタが適用される電子機器に対して、高性能および小型化の具現を備えることが要求されている。その一環として、適用電子機器によってはレセプタクルコネクタに信号に対する高速伝送を要求する場合が発生している。
【0006】
しかし、従来技術に係るレセプタクルコネクタは、信号伝送時に信号に対して放射が発生することによって信号に対する伝送性能が低下するだけでなく、適用電子機器に備えられた他の装置の性能を低下させる問題がある。例えば、従来技術に係るレセプタクルコネクタは携帯電話に適用された場合、携帯電話に備えられたアンテナの性能を低下させ得る。このような問題は、従来技術に係るレセプタクルコネクタが信号に対する高速伝送が可能であるように具現された場合、さらに深刻化する問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は前述したような問題点を解決するために案出されたものであって、電子機器との間で発生する隙間によって防水性能が低下することを防止できるレセプタクルコネクタを提供するためのものである。
【0008】
また、本発明は前述したような問題点を解決するために案出されたものであって、信号に対して放射が発生することを減少させ得るレセプタクルコネクタを提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述したような課題を解決するために、本発明は次のような構成を含むことができる。
【0010】
本発明に係るレセプタクルコネクタは、プラグコネクタおよび基板を電気的に連結する複数個のコンタクト、前記コンタクトが結合された絶縁部、前記絶縁部が結合されたシェル、前記シェルが結合されたカバー、および前記電子機器および前記シェルの間を密閉させるために前記シェルに結合されたシーリング部材を含むことができる。
【0011】
本発明に係るレセプタクルコネクタにおいて、前記シェルは前記カバーが結合されたシェル本体、前記シーリング部材が結合された支持部材、および前記支持部材と一体に形成された突起を含むものの、前記支持部材が前記カバーから前方側に突出して前記カバーの外部に位置するように前記カバーに結合され得る。
【0012】
本発明に係るレセプタクルコネクタにおいて、前記支持突起は前記支持部材から外側方向に突出して前記シーリング部材が後方側に移動可能な距離を制限するように前記支持部材に形成され得る。
【0013】
本発明に係るレセプタクルコネクタにおいて、前記支持部材は前記シェル本体に比べてより厚い厚さで形成され得る。
【0014】
本発明の他の実施例に係るレセプタクルコネクタにおいて、前記支持部材は前記シェル本体と同一の厚さで形成され得る。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、次のような効果を図ることができる。
【0016】
本発明はシェルの外面および電子機器の間を密閉させ得るように具現されることによって、電子機器との間に発生する隙間に対して防水機能が具現され得るため、電子機器に対する総合的な防水性能を強化することができる。
【0017】
本発明はシーリング部材が後方側に移動可能な距離を制限するように具現されることによって、プラグコネクタが挿入される過程、電子機器の使用過程などで発生する振動、揺れなどによってシーリング部材が離脱することを防止できるため、シーリング部材がシェルおよび電子機器の間を密閉させた状態に堅固に維持されるように具現され得る。
【0018】
本発明は信号伝送時に信号に対する放射が発生することを減少させ得らように具現されることによって、信号に対する伝送性能を向上させることができるだけでなく、放射された信号によって適用電子機器に備えられた他の装置の性能が低下する程度を減少させることができる。
【0019】
本発明は互いに離隔した複数個の絶縁部を含み、防水部との接着力が大きい材質で形成されるミッドプレートで複数個の絶縁部を連結することによって、ミッドプレートと防水部間に発生する隙間に浸透する水分を遮断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明に係るレセプタクルコネクタに対する概略的な斜視図である。
【
図2】本発明に係るレセプタクルコネクタに対する概略的な分解斜視図である。
【
図3】本発明の一実施例に係るレセプタクルコネクタを
図1のI-I線を基準として示した概略的な一部断面図である。
【
図4】本発明の一実施例に係るレセプタクルコネクタにおいてシェルに対する概略的な斜視図である。
【
図5】継ぎ目が存在するシェル本体に対する概略的な一部底面図である。
【
図6】本発明に係るレセプタクルコネクタにおいてシェルに対する概略的な斜視図である。
【
図7】本発明に係るレセプタクルコネクタにおいてシェルを
図6でとは異なる角度から見た姿を示した概略的な斜視図である。
【
図8】本発明に係るレセプタクルコネクタにおいてシェルを成形する工法を説明するための概念図である。
【
図9】本発明の他の実施例に係るレセプタクルコネクタを
図1のI-I線を基準として示した概略的な一部断面図である。
【
図10】本発明の他の実施例に係るレセプタクルコネクタにおいてシェルに対する概略的な斜視図である。
【
図11】本発明に係るレセプタクルコネクタの概略的な背面斜視図である。
【
図12】本発明に係るレセプタクルコネクタの概略的な背面図である。
【
図13】本発明に係るレセプタクルコネクタを
図12のII-II線を基準として示した概略的な断面図である。
【
図14】本発明に係るレセプタクルコネクタを
図12のIII-III線を基準として示した概略的な断面図である。
【
図15】本発明に係るレセプタクルコネクタにおいてコンタクトおよびミッドプレートが結合された絶縁部の概略的な平面図である。
【
図16】本発明に係るレセプタクルコネクタにおいて防水部が形成される過程を説明するためのコンタクトが結合された絶縁部の概略的な側断面図である。
【
図17】本発明に係るレセプタクルコネクタにおいて防水部が形成される過程を説明するためのコンタクトが結合された絶縁部の概略的な側断面図である。
【
図18a】本発明に係るレセプタクルコネクタにおいて第1コンタクトの一例に対する概略的な平面図および側面図である。
【
図18b】本発明に係るレセプタクルコネクタにおいて第1コンタクトの一例に対する概略的な平面図および側面図である。
【
図19a】本発明に係るレセプタクルコネクタにおいて第2コンタクトの一例に対する概略的な平面図および側面図である。
【
図19b】本発明に係るレセプタクルコネクタにおいて第2コンタクトの一例に対する概略的な平面図および側面図である。
【
図20】本発明に係るレセプタクルコネクタにおいてコンタクトおよび防水部に対する概略的な断面図である。
【
図21】本発明に係るレセプタクルコネクタの概略的な正面図である。
【
図22】本発明に係るレセプタクルコネクタにおいて制限部材と絶縁部を示す概略的な分解平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下では、本発明に係るレセプタクルコネクタに対する実施例を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0022】
図1~
図4を参照すると、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、プラグコネクタ(図示されず)との連結のために各種電子機器に設けられた基板(図示されず)に結合される。前記基板は印刷回路基板(PCB、Printed Circuit Board)であり得る。
【0023】
本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、複数個のコンタクト2、シェル3、絶縁部4、カバー5、およびシーリング部材6を含むことができる。
【0024】
前記コンタクト2は前記プラグコネクタと前記基板を電気的に連結するためのものである。前記コンタクト2は前記基板に実装された状態で前記プラグコネクタが接続されることによって、前記基板と前記プラグコネクタを電気的に連結することができる。前記シェル3は前記絶縁部4が結合されるものである。前記絶縁部4は前記コンタクト2が結合されるものである。前記絶縁部4は前記コンタクト2が結合された状態で前記シェル3の内部に位置するように前記シェル3に結合され得る。前記カバー5は前記シェル3に結合されるものである。前記カバー5は前記絶縁部4が結合されたシェル3の外側に位置するように前記シェル3に結合され得る。
【0025】
前記シェル3は支持部材(31、
図3に図示される)を含むことができる。前記支持部材31は防水機能を具現するシーリング部材(6、
図3に図示される)を支持するためのものである。前記シェル3は前記支持部材31が前記カバー5から前方(FD矢印方向、
図3に図示される)側に突出して前記カバー5の外部に位置するように前記カバー5に結合され得る。これに伴い、前記支持部材31は前記シーリング部材6が前記カバー5の外部で前記シェル3および前記電子機器の間を密閉させるように前記シーリング部材6を支持することができる。
【0026】
前記シェル3は支持突起(32、
図3に図示される)を含むことができる。前記支持突起32は前記シーリング部材6の移動可能な距離を制限するためのものである。前記支持突起32は前記支持部材31から外側方向に突出して前記シーリング部材6が後方(BD矢印方向、
図3に図示される)側に移動可能な距離を制限することができる。これに伴い、前記支持突起32は前記シーリング部材6の後方側で前記シーリング部材6を支持することによって、前記シーリング部材6が前記後方(BD矢印方向)側に移動可能な距離を制限することができる。
【0027】
したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は次のような作用効果を図ることができる。
【0028】
第1に、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記支持部材31に結合されたシーリング部材6を利用して前記シェル3および前記電子機器の間を密閉させ得るように具現される。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1および前記電子機器との間に発生する隙間に対して防水機能が具現され得る。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、電子機器に対する総合的な防水性能を強化することができる。
【0029】
第2に、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記支持突起32を利用して前記シーリング部材6が前記後方(BD矢印方向)側に移動可能な距離を制限するように具現される。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記プラグコネクタが挿入される過程、電子機器の使用過程などで発生する振動、揺れなどによって前記支持突起32に結合されたシーリング部材6が離脱することを防止することができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記支持突起32に結合されたシーリング部材6が前記シェル3および前記電子機器の間を密閉させた状態に堅固に維持されるように具現され得る。
【0030】
以下では、前記コンタクト2、前記シェル3、前記絶縁部4、前記カバー5、および前記シーリング部材6について、添付された図面を参照して具体的に説明する。
【0031】
前記コンタクト2は前記基板に実装された状態で前記シェル3に挿入されたプラグコネクタに接続されることによって、前記プラグコネクタと前記基板を電気的に連結するものである。前記コンタクト2は前記基板に実装された状態で前記プラグコネクタに接続されることによって、前記プラグコネクタと前記基板を電気的に連結することができる。前記コンタクト2は電気伝導性(Electrical Conductive)を有する材質で形成され得る。前記プラグコネクタは前記シェル3が有する挿入溝(30a、
図1に図示される)に挿入されることによって、前記コンタクト2に接続され得る。
【0032】
前記コンタクト2は前記絶縁部4に設置され得る。前記絶縁部4には前記コンタクト2が複数個設置され得る。前記コンタクト2は第1軸方向(X軸方向、
図2に図示される)に沿って互いに離隔するように前記絶縁部4に設置され得る。
【0033】
前記コンタクト2はそれぞれ接続部材(21、
図2に図示される)および実装部材(22、
図2に図示される)を含むことができる。
【0034】
前記接続部材21は前記プラグコネクタに接続されるものである。前記コンタクト2は前記接続部材21が前記絶縁部4に支持されるように前記絶縁部4に設置され得る。
【0035】
前記実装部材22は前記基板に実装されるものである。前記実装部材22は前記基板に実装されて前記基板に電気的に連結される。これに伴い、前記接続部材21に接続されたプラグコネクタは、前記実装部材22を通じて前記基板に電気的に連結され得る。前記コンタクト2は前記実装部材22が前記絶縁部4の外側に位置するように前記絶縁部4に設置され得る。前記コンタクト2は前記実装部材22が前記基板に対して平行に配置されるように前記絶縁部4に設置され得る。
【0036】
前記コンタクト2は連結部材(23、
図2に図示される)を含むことができる。
【0037】
前記連結部材23は前記接続部材21および前記実装部材22を連結するものである。前記連結部材23は前記接続部材21および前記実装部材22の間に位置する。前記連結部材23は一側が前記接続部材21に結合され、他側が前記実装部材22に結合され得る。前記連結部材23、前記実装部材22、および前記接続部材21は一体に形成され得る。
【0038】
図2を参照すると、前記コンタクト2は、前記接続部材21が前記絶縁部4の上面に位置したコンタクト[以下、「第1コンタクト2a」という]および前記接続部材21が前記絶縁部4の下面に位置したコンタクト[以下、「第2コンタクト2b」という]で構成され得る。前記第1コンタクト2aは前記接続部材21が前記絶縁部4の上面で前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔するように前記絶縁部4に設置され得る。前記第2コンタクト2bは前記接続部材21が前記絶縁部4の下面で前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔するように前記絶縁部4に設置され得る。これに伴い、前記絶縁部4は前記第1コンタクト2aの接続部材21および前記第2コンタクト2bの接続部材21の間に位置するように配置され得る。したがって、前記絶縁部4は前記第1コンタクト2aの接続部材21および前記第2コンタクト2bの接続部材21が互いに接触しないように絶縁することができる。前記第1コンタクト2aおよび前記第2コンタクト2bはインサートモールディング(Insert Molding)を通じて前記絶縁部4に設置され得る。
【0039】
前記第1コンタクト2aの実装部材22および前記第2コンタクト2bの実装部材22は第2軸方向(Y軸方向、
図2に図示される)に沿って互いに離隔した位置で前記基板に実装され得る。前記第2軸方向(Y軸方向)は前記第1軸方向(X軸方向)に対して垂直な方向である。
【0040】
前記第1コンタクト2aの実装部材22および前記第2コンタクト2bの実装部材22が前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として同一の位置で前記基板に実装される比較例によると、実装部材22間のショートを防止するために、実装部材22が前記第1軸方向(X軸方向)に沿って所定の距離で離隔するように配置しなければならないため、小型化の具現が困難であり得る。
【0041】
したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記第1コンタクト2aの実装部材22および前記第2コンタクト2bの実装部材22が互いに異なる位置で前記基板に実装されるように具現されることによって、小型化の具現が可能とある。
【0042】
前記シェル3は前記絶縁部4が結合されるものである。前記シェル3は前記プラグコネクタが前記コンタクト2に接続される接続空間を提供することができる。前記プラグコネクタは前記シェル3の前方(FD矢印方向)から前記後方(BD矢印方向)側に移動して前記シェル3の内部に挿入されることによって、前記コンタクト2に接続され得る。前記プラグコネクタは前記前方(FD矢印方向)側に移動して前記シェル3から離脱することによって、前記コンタクト2から分離され得る。
【0043】
前記シェル3は前記絶縁部4を支持することができる。前記絶縁部4は前記コンタクト2が結合された状態で前記シェル3の後方(BD矢印方向)から前記前方(FD矢印方向)側に移動して前記シェル3の内部に挿入され得る。
【0044】
前記シェル3は前記カバー5に結合され得る。前記シェル3は一部が前記カバー5の内部に位置するように前記カバー5に結合され得る。前記カバー5は前記シェル3が有するシェル本体(30、
図3に図示される)に結合され得る。前記シェル本体30は前記シェル3において前記カバー5の内部に位置する部分である。前記シェル本体30の内部には前記コンタクト2が結合された絶縁部4が位置することができる。前記シェル本体30は全体的に内部が空いている楕円形の長方体の形態で形成され得るが、これに限定されず、前記コンタクト2および前記絶縁部4を外部から保護できる形態であれば他の形態で形成されてもよい。
【0045】
図5~
図8を参照すると、前記シェル本体30は継ぎ目(34、
図5に図示される)がないように一体に形成される。これに伴い、前記シェル3の外面は継ぎ目34による隙間なしに具現される。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は次のような作用効果を図ることができる。
【0046】
まず、前記シェル3が板材を切断した後にベンディングするベンディング工程、およびベンディングした板材の両端を溶接などの加工作業を通じて結合させる結合工程を経て製造される場合、前記シェル3には前記結合工程を通じて継ぎ目34が形成される。このような継ぎ目34は隙間であるため、防水機能を具現するにおいてタッピング(Tapping)などのような別途の追加作業を通じて埋めなければならない。これによると、前記シェル3は作業工数の増加による製造費用の上昇および製造時間の増大による生産性の低下が発生する問題がある。また、前記シェル3は追加作業を通じて前記継ぎ目34を埋めても、前記継ぎ目34を通じて水分などが浸透する危険が存在するため、低い防水性能を有するようになる問題がある。
【0047】
これとは異なり、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シェル本体30が前記継ぎ目34がないように一体に形成されることによって、前記シェル3の外面が前記継ぎ目34による隙間なしに具現される。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記継ぎ目34を埋めるためにタッピングなどのような追加の作業がなくても、前記シェル3が防水機能を備えるように具現される。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、作業工数を減らしながらも防水機能を備えることができるため、製造費用を削減できるだけでなく製造時間の短縮を通じて生産性を向上させることができる。
【0048】
また、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シェル本体30が前記継ぎ目34なしに一体に形成されて前記シェル3の外面が継ぎ目34による隙間なしに具現されるため、前記継ぎ目34を通じて水分などが浸透する可能性を根本的に遮断することができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、防水性能を強化することができる。
【0049】
前記シェル本体30は板材を深絞り(Deep Drawing)工法で加工して継ぎ目34がないように一体に形成され得る。この場合、前記シェル本体30は次のような工程を経て継ぎ目34なしに一体に形成され得る。
【0050】
まず、
図8に図示された通り、板材100の一面に加工装置200が接触された状態で、前記加工装置200が前記板材100の他面から所定距離離隔した位置まで下降することによって、前記板材100に加工部300を成形する。前記加工装置200はプレス設備に備えられたパンチであり得る。前記加工装置200は前記シェル本体30に対応する形態に形成される。前記板材100はプレス設備のダイスに支持された状態であり得る。
【0051】
次に、前記加工装置200によって前記加工部300が一端が閉鎖され他端が開放された形態に成形されると、前記加工部300の一側に対して一部を切断加工する。これに伴い、前記加工部300は両端が開放された形態に成形されることによって、前記シェル本体30として製造され得る。この場合、前記加工部300の他側に対して一部を切断加工する工程が遂行されてもよい。
【0052】
前述したような工程を経て前記シェル本体30は
図6および
図7に図示された通り、継ぎ目34がないように一体に形成され得る。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、作業工数を減らしながらも防水機能を備えることができるため、製造費用を削減できるだけでなく製造時間の短縮を通じて生産性を向上させることができる。また、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記継ぎ目34を通じて水分などが浸透する可能性を根本的に遮断できるため、防水性能を強化することができる。
【0053】
図示されてはいないが、前記シェル本体30は前述した深絞り工法だけでなく他の工法を利用して一体に形成されてもよい。例えば、前記シェル本体30はチューブフォーミング(Tube Forimng)、ダイキャスティング(Die Casting)、ミム(MIM)工法などのような工法で加工して一体に形成されてもよい。
【0054】
前記挿入溝30aは前記シェル本体30を貫通して形成される。前記挿入溝30aは前記プラグコネクタが前記コンタクト2に接続される接続空間として機能することができる。前記プラグコネクタは前記シェル3の前方(FD矢印方向)から後方(BD矢印方向)側に移動して前記挿入溝30aに挿入されることによって、前記挿入溝30aに位置したコンタクト2に接続され得る。前記挿入溝30aは前記板材100を深絞り工法で加工する工程を通じて形成され得る。
【0055】
前記シェル3は前記支持部材31および前記支持突起32を含むことができる。
【0056】
前記支持部材31は前記シーリング部材6が結合されるものである。前記シェル3は前記支持部材31が前記カバー5から前記前方(FD矢印方向)側に突出して前記カバー5の外部に位置するように前記カバー5に結合され得る。これに伴い、前記支持部材31に結合されたシーリング部材6は前記カバー5の外部で前記電子機器に接触することによって、前記シェル3の外面および前記電子機器の間を密閉させることができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1および前記電子機器の間に発生する隙間に対して防水機能が具現されることによって、電子機器に対する総合的な防水性能を強化することができる。例えば、前記支持部材31に結合されたシーリング部材6は前記電子機器が有するフレーム(図示されず)に接触することによって、前記シェル3の外面および前記フレームの間を密閉させることができる。前記フレームは前記電子機器が有するケースであり得る。
【0057】
前記支持部材31は前記シェル本体30から前記前方(FD矢印方向)側に突出するように前記シェル本体30に結合され得る。前記シェル3は前記支持部材31が前記カバー5の外部に位置し、前記シェル本体30が前記カバー5の内部に位置するように前記カバー5に結合され得る。前記コンタクト2が結合された絶縁部4は前記支持部材31の内部および前記シェル本体30の内部に位置するように前記シェル3に結合され得る。前記挿入溝30aは前記支持部材31および前記シェル本体30をすべて貫通して形成され得る。前記支持部材31は全体的に内部が空いている楕円形の長方体の形態で形成され得るが、これに限定されず、前記コンタクト2および前記絶縁部4を外部から保護できる形態であれば他の形態で形成されてもよい。前記支持部材31および前記シェル本体30は一体に形成され得る。
【0058】
前記支持部材31は前記シーリング部材6に対して前記前方(FD矢印方向)側に位置するように、前記シーリング部材6に比べてより長い長さで形成され得る。例えば、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記支持部材31は前記シーリング部材6より長く形成され得る。これに伴い、前記支持部材31の終端は前記シーリング部材6に対して前記前方(FD矢印方向)側に位置することができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記プラグコネクタが挿入および分離される過程、電子機器の使用過程などで発生する振動、揺れなどによって前記支持部材31に結合されたシーリング部材6が離脱することを防止することができる。このような効果をより具体的に説明すると次の通りである。
【0059】
前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として、前記支持部材31が前記シーリング部材6と同一またはより短い長さで形成されて前記支持部材31の終端が前記シーリング部材6と一致するか前記シーリング部材6に対して前記後方(BD矢印方向)側に位置する比較例によると、前記プラグコネクタが挿入および分離される過程などで前記シーリング部材6が前記支持部材31から離脱し得る。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記支持部材31が前記シーリング部材6より長く形成されることによって、前記支持突起32に結合されたシーリング部材6が前記シェル3および前記電子機器の間を密閉させた状態に堅固に維持されるように具現され得る。
【0060】
前記支持突起32は前記支持部材31に形成される。前記シェル3は前記支持突起32が前記カバー5から前記前方(FD矢印方向)側に突出して前記カバー5の外部に位置するように前記カバー5に結合され得る。前記支持突起32は前記シーリング部材6に対して前記後方(BD矢印方向)側で前記シーリング部材6を支持することができる。これに伴い、前記支持突起32は前記シーリング部材6の後方(BD矢印方向)側で前記シーリング部材6を支持することによって、前記シーリング部材6が前記後方(BD矢印方向)側に移動可能な距離を制限することができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記プラグコネクタが挿入および分離される過程、電子機器の使用過程などで発生する振動、揺れなどによって前記シーリング部材6が離脱することを防止することによって、前記シーリング部材6が前記シェル3および前記電子機器の間を密閉させた状態に堅固に維持されるように具現され得る。
【0061】
前記支持突起32は前記支持部材31の外面に形成され得る。前記支持突起32は前記支持部材31から外側方向に突出して形成され得る。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記支持突起32が前記支持部材31から突出した高さに該当する分だけ前記シーリング部材6の断面厚さTを形成することができる。前記支持突起32は前記支持部材31の外面で前記支持部材31の周り方向に沿って形成され得る。前記支持突起32は全体的に楕円形の環状に形成され得るが、これに限定されず、前記シーリング部材6が支持され得る形態であれば他の形態で形成されてもよい。
【0062】
前記支持突起32は前記電子機器が有するフレームに接触して前記シェル3の外面および前記フレームの間を密閉させ得るように、前記支持部材31から前記外側方向に突出するように形成されてもよい。前記フレームに前記支持突起32が挿入される挿入孔が形成された場合、前記支持突起32の大きさは前記挿入孔の大きさと同一に具現され得る。これに伴い、前記支持突起32は前記挿入孔に挿入されて前記フレームに密着されることによって、前記シェル3の外面および前記フレームの間を密閉させることができる。前記支持突起32の大きさは前記挿入孔の大きさに比べてより大きく具現されてもよい。この場合、前記支持突起32は締り嵌め(Interference Fit)方式で前記フレームに固定されることによって、前記シェル3の外面および前記フレームの間に対する密閉力をさらに増大させることができる。
【0063】
前記支持突起32は前記シーリング部材6に比べて前記支持部材31からさらに外側に突出するように前記支持部材31に形成され得る。すなわち、第3軸方向(Z軸方向)を基準として前記支持突起32が前記支持部材31から突出した長さ32Hは、前記シーリング部材6が前記支持部材31に結合された長さ6Hより長く形成される。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記プラグコネクタが挿入される過程で前記シーリング部材6が前記支持突起32を離脱して前記支持突起32の後方(BD矢印方向)側に移動することを防止することができる。ただし、本発明はこれに限定されないため、前記支持突起32は前記シーリング部材6が前記支持部材31から外側に突出した距離だけ前記支持部材31から外側に突出するように形成されてもよい。前記支持突起32、前記支持部材31、および前記シェル本体30は一体に形成され得る。
【0064】
前記絶縁部4は前記コンタクト2を支持するものである。前記絶縁部4は前面(4a、
図1に図示される)が前記挿入溝30aから前記前方(FD矢印方向)側に突出するように前記シェル3に設置され得る。
図1では前記絶縁部4の前面4aが前記挿入溝30aから前記前方(FD矢印方向)側に突出したものとして図示したが、これに限定されず、前記絶縁部4の前面4aが前記挿入溝30a内に位置することも可能である。
【0065】
前記絶縁部4は前記シェル3の内部に位置するように前記シェル3に設置され得る。前記絶縁部4は前記前面4aが前記挿入溝30aから突出するように前記シェル3に設置され得る。前記絶縁部4は後面4bが前記挿入溝30aから突出するように前記シェル3に設置され得る。前記プラグコネクタは前記挿入溝30aを通じて前記シェル3の内部に挿入されることによって、前記絶縁部4に設置された接続部材21に接続され得る。前記第1コンタクト2aの実装部材22および前記第2コンタクト2bの実装部材22は前記挿入溝30aから突出した前記絶縁部4により支持されることによって、前記挿入溝30aの外側で前記基板に実装され得る。
【0066】
前記カバー5は前記シェル3を保護するためのものである。前記シェル3は前記カバー5の内側に位置するように前記カバー5に結合され得る。前記カバー5は前記基板に固定されるように結合され得る。前記カバー5は表面実装技術(Suface Mount Technology)を利用して前記基板に実装されることによって、前記基板に固定されるように結合され得る。前記カバー5および前記シェル3は部分的に溶接が遂行されることによって、結合され得る。
【0067】
前記シーリング部材6は防水機能を具現するものである。前記シーリング部材6は前記シェル3に設置され得る。本発明に係るレセプタクルコネクタ1が電子機器に設置される場合、前記シーリング部材6は電子機器のフレーム(図示されず)に密着されることによって水分、粉塵などが浸透することを遮断することができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、電子機器との関係でも防水機能を備えるように具現されることによって、電子機器に対する防水性能を向上させるのに寄与することができる。前記シーリング部材6は前記シェル3の外面を囲むように前記シェル3に設置され得る。
【0068】
図3および
図4を参照すると、前記支持部材31は前記シェル本体30に比べてより厚い厚さで形成され得る。すなわち、前記支持部材31は前記シェル本体30に比べて前記第3軸方向(Z軸方向)に沿って形成された長さがより長く形成され得る。この場合、前記支持部材31は第1支持部材(31a、
図3に図示される)および第2支持部材(31b、
図3に図示される)を含むことができる。
【0069】
前記第1支持部材31aは前記シェル本体30から延びて形成され得る。前記第1支持部材31aは前記シェル本体30から前記前方(FD矢印方向)側に延びて形成され得る。前記第1支持部材31aは前記第2支持部材31bの内側で前記第2支持部材31bを支持することができる。
【0070】
前記第2支持部材31bは前記シーリング部材6を支持することができる。前記第2支持部材31bは前記第1支持部材31aの外側で前記シーリング部材6を支持することができる。前記シーリング部材6は前記第2支持部材31bの外側で前記第2支持部材31bに支持され得る。この場合、前記第2支持部材31bは前記第3軸方向(Z軸方向)を基準として前記シーリング部材6と前記第1支持部材31aの間に配置され得る。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第2支持部材31bと前記第1支持部材31aを利用して前記シーリング部材6に対する二重支持構造を具現することができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シーリング部材6に対する支持力を強化することによって、前記シーリング部材6を利用した防水性能をさらに強化することができる。
【0071】
前記第2支持部材31bおよび前記第1支持部材31aは互いに離隔するように配置され得る。この場合、前記第2支持部材31bは前記第1支持部材31aの外側で前記第1支持部材31aから離隔するように配置され得る。例えば、前記第2支持部材31bおよび前記第1支持部材31aは前記第3軸方向(Z軸方向)を基準として離隔するように配置され得る。前記第2支持部材31bおよび前記第1支持部材31aが互いに離隔するように配置されることによって、前記第2支持部材31bと前記第1支持部材31aの間には離隔溝(31d、
図3に図示される)が配置され得る。前記離隔溝31dによって、前記第2支持部材31bが前記第1支持部材31a側に移動可能な空間が確保され得る。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第2支持部材31bに支持されたシーリング部材6に外力が加えられた場合、前記第2支持部材31bが前記離隔溝31dを通じて前記第1支持部材31a側に移動することによって、前記シーリング部材6に加えられた外力による衝撃などを緩和させることができる。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シーリング部材6に加えられた外力により前記シーリング部材6を利用した防水性能が低下する程度を減少させることができる。
【0072】
前記支持部材31は連結支持部材(31c、
図3に図示される)を含むことができる。
【0073】
前記連結支持部材31cは前記第1支持部材31aおよび前記第2支持部材31bを連結するためのものである。前記連結支持部材31cは前記第1支持部材31aおよび前記第2支持部材31bそれぞれに結合されることによって、前記第1支持部材31aおよび前記第2支持部材31bを連結することができる。前記連結支持部材31cは前記第3軸方向(Z軸方向)に沿って形成されて前記第1支持部材31aおよび前記第2支持部材31bを連結することができる。これに伴い、前記第2支持部材31bは前記第1支持部材31aの外側で前記シーリング部材6を支持することができる。前記支持突起32は前記連結支持部材31cに連結されていない前記第2支持部材31bの一端から前記外側方向に突出するように前記第2支持部材31bに形成され得る。
【0074】
前記連結支持部材31c、前記第2支持部材31b、および前記第1支持部材31aは一体に形成され得る。この場合、前記支持部材31は板材を曲げ加工することによって、前記連結支持部材31c、前記第2支持部材31b、および前記第1支持部材31aを有するように形成され得る。これに伴い、前記連結支持部材31cは前記前方(FD矢印方向)側に向かう面が曲面をなすように形成され得る。
【0075】
また、前述した通り、前記シェル本体30、前記支持部材31、および前記支持突起32は一体に形成され得、この場合、前記シェル3は板材を曲げ加工することによって前記連結支持部材31c、前記第2支持部材31b、および前記第1支持部材31aを含む前記支持部材31、前記シェル本体30、および前記支持突起32を有するように形成され得る。前記シェル本体30、前記支持部材31、および前記支持突起32を一体に形成する工程を簡略に詳察すると次の通りである。
【0076】
図5~
図8で詳察した通り、外面に前記継ぎ目34による隙間がないように一体に形成された前記シェル3を形成した後、前記シェル3を一次的に曲げ加工することによって前記シェル本体30に連結された第1支持部材31a、前記第1支持部材31aに連結された連結支持部材31c、および前記連結支持部材31cに連結された第2支持部材31bを含む支持部材31を形成し、前記シェル3を二次的に曲げ加工することによって、一端が前記第2支持部材31bに連結された突起32を形成することができる。
【0077】
これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シェル本体30に前記支持部材31および前記支持突起32を個別的に形成する比較例に比べて、作業工数を減らしながらも前記シーリング部材6を支持するための構造を形成できるため、製造費用を削減できるだけでなく製造時間の短縮を通じて生産性を向上させることができる。
【0078】
また、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、板材の終端を曲げ加工して前記支持部材31および前記支持突起32を形成することによって前記シェル本体30の大きさの増大を防止することができる。これに伴い、前記シーリング部材6を支持できるように、前記シェル本体30の厚さを増大させることによって前記支持部材31と前記シェル本体30が段差を有するように形成する比較例対比、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は小型化の具現が可能な長所を有する。
【0079】
前記実施例では板材の終端を曲げ加工して前記支持部材31および前記支持突起32を形成することによって、前記支持部材31が前記シェル本体30に比べてより厚い厚さで形成される。ただし、本発明はこれに限定されない。
【0080】
例えば、
図9および
図10を参照すると、本発明の他の実施例に係るレセプタクルコネクタ1は、前記支持部材31が前記シェル本体30と同一の厚さを有するように形成されてもよい。この場合、前記支持突起32は第1支持突起(32a、
図9に図示される)および第2支持突起(32b、
図9に図示される)を含むことができる。
【0081】
前記第1支持突起32aは前記シェル本体30から延びて形成され得る。前記第1支持突起32aは前記シェル本体30から前記外側方向に突出して形成され得る。前記第1支持突起32aは前記第2支持突起32bに対して前記後方(BD矢印方向)側で前記第2支持突起32bを支持することができる。
【0082】
前記第2支持突起32bは前記第1支持突起32aの前方に形成される。前記第2支持突起32bは前記第1支持突起32aに対して並んで配置されて前記シーリング部材6が前記後方(BD矢印方向)側に移動可能な距離を制限することができる。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、第1支持突起32aまたは第2支持突起32bのみを利用して前記シーリング部材6の移動を制限する比較例対比、前記シーリング部材6の移動をさらに安定的に制限することができる。
【0083】
前記第2支持突起32bは前記第1支持突起32aに対して前記前方(FD矢印方向)側で前記シーリング部材6を支持することができる。前記シーリング部材6は前記第2支持突起32bに対して前記前方(FD矢印方向)側で前記第2支持突起32bに支持され得る。この場合、前記第2支持突起32bは前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記シーリング部材6と前記第1支持突起32aの間に配置され得る。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第2支持突起32bと前記第1支持突起31aを利用して前記シーリング部材6に対する二重支持構造を具現することができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シーリング部材6に対する支持力を強化することによって、前記シーリング部材6を利用した防水性能をさらに強化することができる。
【0084】
前記第2支持突起32bおよび前記第1支持突起32aは互いに離隔するように配置され得る。この場合、前記第2支持突起32bは前記第1支持突起32aに対して前記前方(FD矢印方向)側に前記第1支持突起32aから離隔するように配置され得る。例えば、前記第2支持突起32bおよび前記第1支持突起32aは前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として離隔するように配置され得る。前記第2支持突起32bおよび前記第1支持突起32aが互いに離隔するように配置されることによって、前記第2支持突起32bと前記第1支持突起32aの間には緩衝溝(32d、
図9に図示される)が配置され得る。前記緩衝溝32dにより、前記第2支持突起32bが前記第1支持突起32a側に移動可能な空間が確保され得る。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第2支持突起32bに支持されたシーリング部材6に外力が加えられた場合、前記第2支持突起32bが前記緩衝溝32dを通じて前記第1支持突起32a側に移動することによって前記シーリング部材6に加えられた外力による衝撃などを緩和させることができる。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シーリング部材6に加えられた外力により前記シーリング部材6を利用した防水性能が低下する程度を減少させることができる。
【0085】
前記支持突起32は連結支持突起(32c、
図9に図示される)を含むことができる。
【0086】
前記連結支持突起32cは前記第1支持突起32aおよび前記第2支持突起32bを連結するためのものである。前記連結支持突起32cは前記第1支持突起32aおよび前記第2支持突起32bそれぞれに結合されることによって、前記第1支持突起32aおよび前記第2支持突起32bを連結することができる。前記連結支持突起32cは前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って形成されて前記第1支持突起32aおよび前記第2支持突起32bを連結することができる。前記連結支持突起32cは前記第1支持突起32aおよび前記第2支持突起32bの外側で前記第1支持突起32aおよび前記第2支持突起32bを連結することができる。前記支持部材31は前記連結支持突起32cに連結されていない前記第2支持突起32bの一端から前記前方(FD矢印方向)側に突出するように前記第2支持突起32bに形成され得る。
【0087】
前記連結支持突起32c、前記第2支持突起32b、および前記第1支持突起32aは一体に形成され得る。この場合、前記支持突起32は板材を曲げ加工することによって、前記連結支持突起32c、前記第2支持突起32b、および前記第1支持突起32aを有するように形成され得る。これに伴い、前記連結支持突起32cは前記外側方向側に向かう面が曲面をなすように形成され得る。
【0088】
また、前述した通り、前記シェル本体30、前記支持部材31、および前記支持突起32は一体に形成され得、この場合、前記シェル3は板材を加圧することによって前記連結支持突起32c、前記第2支持突起32b、および前記第1支持突起32aを含む前記支持突起32、前記支持部材31、および前記シェル本体30を有するように形成され得る。前記支持突起32、前記支持部材31、および前記シェル本体30を一体に形成する工程を簡略に詳察すると次の通りである。
【0089】
図5~
図8で詳察した通り、外面に前記継ぎ目34による隙間がないように一体に形成された前記シェル3を形成した後、前記シェル3を加圧することによって前記シェル本体30に連結された第1支持突起32a、前記第1支持突起32aに連結された連結支持突起32c、および前記連結支持突起32cに連結された第2支持突起32bを含む支持突起32が前記支持部材31および前記シェル本体30の間に形成され得る。例えば、前記シェル3で前記支持部材31が形成される一端を前記後方(BD矢印方向)側に加圧し、同時に前記シェル3で前記シェル本体30が形成される他端を前記前方(FD矢印方向)側に加圧することによって、前記シェル本体30および前記支持部材31から前記外側方向に突出するように形成された前記支持突起32が形成され得る。
【0090】
これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シェル本体30に前記支持突起32を個別的に形成する比較例と比べ、作業工数を減らしながらも前記シーリング部材6を支持するための構造が形成され得るため、製造費用を削減できるだけでなく製造時間の短縮を通じて生産性を向上させることができる。
【0091】
また、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、板材を加圧して前記支持突起32を形成することによって前記シェル本体30の大きさの増大を防止することができる。これに伴い、前記シーリング部材6を支持できるように前記シェル本体30の厚さを増大させることによって、前記支持部材31と前記シェル本体30が段差を有するように形成する比較例対比、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は小型化の具現が可能な長所を有する。
【0092】
図11および
図12を参照すると、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記絶縁部4を遮るように配置された遮断部(53、
図11に図示される)を含むことができる。
【0093】
前記遮断部53は前記絶縁部4の下面側や後面4b側を通じて信号に対する放射が発生することを減少させるためのものである。前記遮断部53は前記絶縁部4の下面および後面4bのうち少なくとも一つを遮るように前記カバー5に結合され得る。前記遮断部53による効果を具体的に詳察すると次の通りである。
【0094】
前記シェル3は前記絶縁部4の前面4a側および前記絶縁部4の後面4b側が開放されるように形成され得る。この場合、前記シェル3で前記絶縁部4の前面4a側は前記プラグコネクタが挿入されなければならないため開放されるように具現されなければならないが、前記シェル3で前記絶縁部4の後面4b側は前記コンタクト2が前記基板に実装され得る空間のみ確保されればよい。これに伴い、前記シェル3で前記絶縁部4の後面4b側を通じて不要に信号に対する放射が発生する可能性がある。また、前記コンタクト2が前記基板に実装され得る空間を確保するために、前記絶縁部4の後面側が前記シェル3から突出するように形成されることにより、前記シェル3によって遮られない前記絶縁部4の下面側を通じて不要に信号に対する放射が発生する可能性がある。
【0095】
したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記遮断部53を具備することによって次のような作用効果を図ることができる。
【0096】
第1に、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記遮断部53を利用して信号伝送時に信号に対する放射が発生することを減少させることができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は信号に対する伝送性能を向上させることができる。
【0097】
第2に、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、放射された信号によって適用電子機器に備えられた他の装置の性能が低下する程度を減少させることができる。例えば、本発明に係るレセプタクルコネクタ1が携帯電話に適用された場合、放射された信号によって携帯電話に備えられたアンテナの性能が低下する程度を減少させることができる。また、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、信号に対する高速伝送が可能であるように具現されても、適用電子機器に備えられた他の装置の低下する程度を減少させることができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、適用電子機器が信号に対する高速伝送機能を備えられるように具現されることによって、適用電子機器の性能をさらに向上させるのに寄与することができる。
【0098】
図1~
図12を参照すると、前記カバー5は上部カバー51および下部カバー52を含むことができる。
【0099】
前記上部カバー51は前記絶縁部4の上側に位置するように配置されたものである。前記上部カバー51は前記絶縁部4の上面を遮ると同時に、前記絶縁部4の両側面の一部を遮るように配置され得る。
【0100】
前記下部カバー52は前記絶縁部4の下側に位置するように配置されたものである。前記下部カバー52は前記絶縁部4の下面を遮ると同時に、前記絶縁部4の両側面の一部を遮るように配置され得る。前記絶縁部4の両側面は、前記上部カバー51および前記下部カバー52によって前面が遮られ得る。
【0101】
したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は次のような作用効果を図ることができる。
【0102】
本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記カバー5が一体型に形成されずに前記上部カバー51および前記下部カバー52を含むように具現される。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記カバー5を一体型に形成して前記シェル3に結合する比較例と対比する時、製品の不良率を低下させて工程費用を減らすことができる長所がある。
【0103】
例えば、前記比較例は一体型に形成された前記カバー5が前記シェル3の外側に位置するように前記シェル3に結合するが、この場合、製造公差などにより、前記カバー5が前記シェル3の外側を囲むことができる正確な大きさで形成されないと、前記カバー5は不良品として捨てられることになる。具体的には、前記カバー5が前記シェル3の外側より小さく形成される場合、前記カバー5が前記シェル3の外側を覆うことができず、このような場合の製造公差を反映することによって前記カバー5が前記シェル3の外側より所定の大きさに、より大きく形成される場合、前記カバー5と前記シェル3間の隙間によって前記シェル3が安定的に固定され得ないため、前記カバー5に不良が発生することになる。これとは異なり、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記カバー5が前記上部カバー51および前記下部カバー52を含み、前記上部カバー51および前記下部カバー52が前記シェル3の上部および下部でそれぞれ前記シェル3に密着するように前記シェル3に結合されることによって、比較例と対比する時に製品の不良率を低下させて工程費用を減らすことができる長所がある。
【0104】
前記下部カバー52は下部カバー本体(520、
図12に図示される)および下部実装部材(521、
図12に図示される)を含むことができる。
【0105】
前記下部カバー本体520は前記絶縁部4の下側で前記絶縁部4に結合される。前記下部カバー本体520は前記下部カバー52の全体的な外観をなす。
【0106】
前記下部実装部材521は前記基板に実装されるものである。本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記下部実装部材521が前記基板に実装された実装力を利用して前記基板に固定され得る。前記下部実装部材521は前記基板に形成された実装溝(図示されず)に挿入され得る。前記下部実装部材521は前記実装溝に挿入されて前記基板に塗布されたソルダーペースト(Solder Paste)(図示されず)を通じて前記基板に固定されるように実装され得る。前記下部実装部材521は前記基板の実装面に対して垂直な方向に向かうように配置され得る。例えば、前記下部実装部材521は前記第3軸方向(Z軸方向)に対して平行するように配置され得る。
【0107】
前記下部カバー52は前記下部実装部材521を複数個含んでもよい。この場合、前記下部実装部材521は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として互いに離隔した位置に位置するように配置され得る。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として、前記下部実装部材521の間には前記絶縁部4が位置することができる。
【0108】
前記上部カバー51は上部カバー本体(510、
図12に図示される)および上部実装部材(511、
図12に図示される)を含むことができる。
【0109】
前記上部カバー本体510は前記絶縁部4の上側で前記絶縁部4に結合される。前記上部カバー本体510は前記上部カバー51の全体的な外観をなす。
【0110】
前記上部実装部材511は前記基板に実装されるものである。本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記上部実装部材511が前記基板に実装された実装力を利用して前記基板に固定され得る。前記上部実装部材511は前記基板に形成された実装溝に挿入され得る。前記上部実装部材511は前記実装溝に挿入されて前記基板に塗布されたソルダーペーストを通じて前記基板に固定されるように実装され得る。前記上部実装部材511は前記基板の実装面に対して垂直な方向に向かうように配置され得る。例えば、前記上部実装部材511は前記第3軸方向(Z軸方向)に対して平行するように配置され得る。
【0111】
前記上部実装部材511および前記下部実装部材521は、前記基板に形成された一つの実装溝に挿入されるように並んで配置され得る。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記上部実装部材511および前記下部実装部材521を利用して前記基板に実装される実装面積を増やすことによって、前記基板に対する固定力をさらに増大させることができる。前記上部実装部材511および前記下部実装部材521は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として並んで配置され得る。
【0112】
前記上部カバー51は前記上部実装部材511が前記下部実装部材521に対して並んで配置されながらも、前記上部実装部材511が前記下部実装部材521から離隔した位置に位置するように前記絶縁部4に設置され得る。すなわち、前記上部実装部材511および前記下部実装部材521は、前記基板に形成された実装溝に挿入されるように並んで配置されながらも、互いに離隔するように配置され得る。これに伴い、前記上部実装部材511および前記下部実装部材521の間には収容溝(図示されず)が位置することができる。前記カバー5は前記収容溝にソルダーペーストが収容されるように前記基板に実装され得る。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記収容溝を通じて前記上部実装部材511および前記下部実装部材521を前記基板に固定するソルダーペーストの量を増やすことができるため、前記基板に対する固定力をさらに増大させることができる。
【0113】
前記上部カバー51は前記上部実装部材511を複数個含んでもよい。この場合、前記上部実装部材511は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として互いに離隔した位置に位置するように配置され得る。前記第1軸方向(X軸方向)を基準として、前記上部実装部材511の間には前記下部実装部材521が位置することができる。
【0114】
図1~
図14を参照すると、前記遮断部53は前記絶縁部4の下面(4c、
図13に図示される)を遮るための第1遮断部材(53a、
図13に図示される)を含む。
【0115】
前記第1遮断部材53aは前記カバー5に結合されて前記絶縁部4の下面4cを遮るように配置され得る。前記第1遮断部材53aは前記下部カバー52に結合されて前記絶縁部4の下面4cを遮るように配置され得る。これに伴い、前記第1遮断部材53aは前記絶縁部4の下面4c側を通じて信号に対する放射が発生することを減少させることができる。
【0116】
前記下部カバー52および前記第1遮断部材53aは一体に形成され得る。この場合、前記第1遮断部材53aは前記第1軸方向(X軸方向)に沿って互いに離隔するように配置された前記下部連結部材522を連結しつつ、前記絶縁部4の下面4cを遮るように配置され得る。
【0117】
図13に図示された通り、前記第1遮断部材53aは前記シェル3に対して後方(BD矢印方向)側に位置するように前記下部カバー52に結合され得る。前記第1遮断部材53aは前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記シェル3および前記実装部材22の間に位置するように前記下部カバー52に結合され得る。
【0118】
したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は次のような作用効果を図ることができる。
【0119】
本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第1遮断部材53aが前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記シェル3および前記実装部材22の間に位置するように具現される。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第1遮断部材53aを通じて前記実装部材22が実装される基板と前記シェル3の間の離隔した空間で前記絶縁部4の下面4c側を通じて信号に対する放射が発生することを減少させることができる。
【0120】
具体的には、前記実装部材22は基板に実装されるために前記シェル3の外側に位置することができ、前記実装部材22を支持するために前記絶縁部4が前記シェル3の外側に位置するように前記シェル3に設置される。そして、前記シェル3が結合された前記カバー5が前記基板に固定される場合、前記シェル3と前記基板の間には離隔した空間が存在することになり、前記実装部材22を支持する前記絶縁部4の下面4c側が該当空間を通じて外部に露出することになる。
【0121】
したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第1遮断部材53aを通じて前記シェル3と前記基板の間の離隔した空間を遮断することによって、前記絶縁部4の下面4c側を通じて信号に対する放射が発生することを減少させることができる。
【0122】
前記第1遮断部材53aは電気伝導性を有する材質で形成され得る。この場合、前記第1遮断部材53aは接地(Ground)され得る。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第1遮断部材53aを利用して前記絶縁部4の下面4c側を通じて信号の放射を遮断する遮断力を増大させることによって、前記絶縁部4の下面4c側を通じて信号に対して放射が発生することをさらに減少させることができる。例えば、前記第1遮断部材53aは金属で形成され得る。
【0123】
前記第1遮断部材53aは前記基板を通じて接地されるように前記基板に実装され得る。この場合、前記下部カバー52は電気伝導性を有する材質で形成されて接地されるように前記基板に実装され得る。例えば、前記下部カバー52は金属で形成され得る。前記第1遮断部材53aは前記下部カバー52と一体に形成されることによって、前記下部カバー52を通じて接地され得る。
【0124】
本発明に係るレセプタクルコネクタ1において前記第1遮断部材53aはジョイント部材(533a、
図11に図示される)を含むことができる。
【0125】
前記ジョイント部材533aは遮断本体(530a、
図11に図示される)と前記シェル3を連結するためのものである。前記ジョイント部材533aは一端が前記遮断本体530aに連結され他端が前記シェル3に連結されるように形成され得る。前記ジョイント部材533aは前記第3軸方向(Z軸方向)を基準として前記遮断本体530aと前記シェル3の間に配置され得る。前記ジョイント部材533aは前記遮断本体530aから下側方向(DD矢印方向、
図2に図示される)側に突出するように前記遮断本体530aに形成され得る。
【0126】
前記第1遮断部材53aが前記ジョイント部材533aを含む場合、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シェル3に対する前記ジョイント部材533aの固定力を向上させ得るように第1溶接部材(36、
図11に図示される)を含むことができる。前記第1溶接部材36は前記シェル3および前記ジョイント部材533aを固定させるためのものである。前記第1溶接部材36は前記シェル3および前記ジョイント部材533aの間に形成された貫通孔(図示されず)にレーザー溶接を遂行することによって形成され得る。
【0127】
図1~
図14を参照すると、前記遮断部53は前記絶縁部4の後面4bを遮るための第2遮断部材(53b、
図11に図示される)を含むことができる。
【0128】
前記第2遮断部材53bは前記カバー5に結合されて前記絶縁部4の後面4bを遮るように配置され得る。前記第2遮断部材53bは前記上部カバー51に結合されて前記絶縁部4の後面4bを遮るように配置され得る。これに伴い、前記第2遮断部材53bは前記絶縁部4の後面4b側を通じて信号に対する放射が発生することを減少させることができる。
【0129】
前記第2遮断部材53bは電気伝導性を有する材質で形成され得る。この場合、前記第2遮断部材53bは接地(Ground)され得る。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第2遮断部材53bを利用して前記絶縁部4の後面4b側を通じて信号の放射を遮断する遮断力を増大させることによって、前記絶縁部4の後面4b側を通じて信号に対して放射が発生することをさらに減少させることができる。例えば、前記第2遮断部材53bは金属で形成され得る。
【0130】
前記第2遮断部材53bは前記基板を通じて接地されるように前記基板に実装され得る。この場合、前記上部カバー51は電気伝導性を有する材質で形成されて接地されるように前記基板に実装され得る。例えば、前記上部カバー51は金属で形成され得る。前記第2遮断部材53bは前記上部カバー51に電気的に連結されるように前記上部カバー51に結合されることによって、前記上部カバー51を通じて接地され得る。
【0131】
一方、
図13に図示された通り、前記第2遮断部材53bは前記上部カバー51に結合されて前記基板に実装され得る長さで形成され得、前記第2遮断部材53bにより遮られていない前記絶縁部4の後面4bはレセプタクルコネクタ1が前記基板に実装されることによって前記基板によって遮られ得る。したがって、前述した実施例では前記絶縁部4の後面4bを遮るための構成として前記上部カバー51に結合される第2遮断部材53bのみを記載したが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明に係るレセプタクルコネクタ1が前記基板に実装される高さなどを反映して前記絶縁部4の後面4bの全部を遮るための遮断部を含むことができ、一例として前記下部カバー52にも前記絶縁部4の後面4bを遮るための遮断部が含まれ得る。
【0132】
本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記上部カバー51とは別個の構成で第2遮断部材53bを構成することによって、信号に対する放射が発生することを減少させることができる。具体的には、前記第2遮断部材53bおよび前記上部カバー51を一体に形成する比較例によると、前記第2遮断部材53bを前記上部カバー51に対してベンディングして前記絶縁部4の後面4bを遮るように配置しなければならないが、ペンディンによって前記第2遮断部材53bと前記上部カバー51の間に屈曲した領域が形成されるため、該当領域の隙間に信号に対する放射が発生し得る。
【0133】
したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記上部カバー51とは別個の構成で前記第2遮断部材53bを含み、前記第2遮断部材53bを前記上部カバー51に結合することによって信号に対する放射の発生を減少させることができる。
【0134】
本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、閉鎖部材(54、
図12に図示される)を含むことによって、信号に対する放射が発生することをさらに減少させることができる。
【0135】
前記閉鎖部材54は前記上部カバー51と前記第2遮断部材53bの間の隙間を防ぐものである。前記上部カバー51と前記第2遮断部材53bの間の隙間は、前記第2遮断部材53bが前記上部カバー51に結合された部分を除いた残りの部分に形成され得る。例えば、前記第2遮断部材53bと前記上部カバー51が連結された部分を除いた残りの部分に隙間が形成され得る。前記閉鎖部材54は前記上部カバー51と前記第2遮断部材53bの間の隙間を防ぐことによって、前記上部カバー51と前記第2遮断部材53bの間の隙間を通じて信号に対して放射が発生することを遮断することができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第2遮断部材53bおよび前記閉鎖部材54を利用して前記絶縁部4の後面4b側を通じて信号の放射を遮断する遮断力をさらに増大させることによって、前記絶縁部4の後面4b側を通じて信号に対して放射が発生することをさらに減少させることができる。
【0136】
前記閉鎖部材54は前記上部カバー51と前記第2遮断部材53bそれぞれに結合されることによって、前記上部カバー51と前記第2遮断部材53bの間の隙間を防ぐように具現され得る。前記閉鎖部材54は前記上部カバー51と前記第2遮断部材53bの間の隙間にレーザー溶接(Laser Welding)を遂行することによって具現され得る。
【0137】
前記カバー5は前記閉鎖部材54を複数個含んでもよい。前記閉鎖部材54は互いに離隔した位置で前記上部カバー51と前記第2遮断部材53bそれぞれに結合され得る。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記閉鎖部材54を通じて前記上部カバー51と前記第2遮断部材53bの間の隙間を部分的に防ぐことによって、隙間それぞれの長さを減少させることができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記閉鎖部材54を利用して前記絶縁部4の後面4b側を通じて信号に対して放射が発生することを減少させることができる。また、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記上部カバー51と前記第2遮断部材53bの間の隙間をすべて防ぐものと対比する時、材料費の削減を通じて製造単価を低くすることができるだけでなく製造工程に対する容易性を向上させることができる長所がある。
【0138】
図12には4個の閉鎖部材54が図示されているが、本発明はこれに限定されず、前記閉鎖部材54は前記上部カバー51と前記第2遮断部材53bの間の隙間をすべて防ぐように具現されてもよい。この場合、前記閉鎖部材54は相互間に一部が重なるように形成され得る。
【0139】
図1~
図17を参照すると、本発明に係るレセプタクルコネクタ1の絶縁部4は、第1絶縁部(41、
図15に図示される)および第2絶縁部(42、
図15に図示される)を含むことができる。前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42は前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔するように配置され得る。前記第1絶縁部41は前記第2絶縁部42に対して前記前方(FD矢印方向)側に位置することができる。
【0140】
前記第1絶縁部41は絶縁本体(411、
図15に図示される)を含むことができる。
【0141】
前記絶縁本体411は前記コンタクト2を支持するためのものである。前記絶縁本体411は前記第1絶縁部41の全体的な外観をなす。前記第1コンタクト2aは前記接続部材21が前記絶縁本体411の上面に位置するように前記絶縁本体411に結合され得る。前記第2コンタクト2bは前記接続部材21が前記絶縁本体411の下面に位置するように前記絶縁本体411に結合され得る。前記絶縁本体411には前記接続部材21および前記連結部材23が結合され得る。前記絶縁本体411、前記第1コンタクト2a、および前記第2コンタクト2bはインサートモールディング(Insert Molding)を通じて結合されるように具現され得る。
【0142】
前記第1絶縁部41は突出部材(412、
図15に図示される)を含むことができる。
【0143】
前記突出部材412は前記絶縁本体411から外側方向に突出したものである。前記突出部材412は前記絶縁本体411から前記外側方向に突出するように前記絶縁本体411に結合され得る。前記突出部材412および前記絶縁本体411は一体に形成されてもよい。前記第1絶縁部41は前記突出部材412が前記シェル3の内面(3a、
図16に図示される)に接触するように前記シェル3の内部に挿入されて結合され得る。これに伴い、前記突出部材412は前記シェル3の内面3aおよび前記第1絶縁部41の外面の間を密閉させることができる。
【0144】
前記挿入溝30aは前記突出部材412に比べて小さい大きさで形成され得る。X軸とZ軸で形成されるX-Z平面を基準として、前記突出部材412で最大断面積を有する部分は前記挿入溝30aに比べて、より大きい断面積を有するように形成され得る。これに伴い、前記第1絶縁部41は前記突出部材412を利用して前記シェル本体30に締り嵌め方式で結合され得る。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シェル本体30および前記第1絶縁部41の間の隙間を通じてポッティング液が漏洩することを遮断することによって、防水性能をさらに強化することができる。
【0145】
前記第2絶縁部42は前記コンタクト2を支持するためのものである。前記コンタクト2は前記実装部材22が同一の高さに位置するように前記第2絶縁部42に結合され得る。前記第2絶縁部42には前記実装部材22および前記連結部材23が結合され得る。前記第2絶縁部42、前記第1コンタクト2a、および前記第2コンタクト2bはインサートモールディング(Insert Molding)を通じて結合されるように具現され得る。
【0146】
図17を参照すると、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、防水部(9、
図17に図示される)を含むことができる。前記防水部9は防水機能を具現するためのものである。前記防水部9は前記絶縁部4の外面および前記シェル3の内面3aの間を密閉させることによって、防水機能を具現することができる。前記防水部9は前記コンタクト2を部分的に囲むように形成されることによって、前記コンタクト2に対する防水機能を具現することができる。前記防水部9は前記絶縁部4が前記シェル3の内側に挿入された状態で前記シェル3の内側にポッティング液が塗布された後に硬化することによって形成され得る。
【0147】
本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として前記防水部9が前記第2絶縁部42の後面(42a、
図15に図示される)ではなく、前記第1絶縁部41の前面(41a、
図15に図示される)および前記第2絶縁部42の後面42aの間で前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の間の離隔した空間(S、
図15に図示される)に位置したコンタクト2に対する防水機能を具現することができる。すなわち、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、従来技術と対比する時、前記防水部9の位置が前記前方(FD矢印方向)側に変更される。
【0148】
これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記防水部9を形成するためのポッティング液が硬化する過程で体積などの変化によって前記実装部材22の位置が変更されることを防止することができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記実装部材22に対する平坦度を向上させて前記実装部材22および前記基板間の接続力を増大させることができて、ひいては前記プラグコネクタおよび前記基板間の接続性能を向上させることができる。
【0149】
前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sを通じて前記防水部9の位置が前方(FD矢印方向)側に変更されることにより、前記防水部9は前記コンタクト2の実装部材22から前記前方(FD矢印方向)側に離隔した位置に形成され得る。これに伴い、前記防水部9は前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sに位置したコンタクト2の連結部材23を囲むように形成され得る。
【0150】
本発明に係るレセプタクルコネクタ1はミッドプレート(8、
図2に図示される)を含むことができる。
【0151】
前記ミッドプレート8は前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42を連結するためのものである。前記ミッドプレート8は前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42にそれぞれ結合されることによって、前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔するように配置された前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42を連結することができる。前記ミッドプレート8は前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42に比べて前記防水部9に対する接着力がより大きい材質で形成され得る。例えば、前記ミッドプレート8は金属で形成され、前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42は合成樹脂で形成され得る。
【0152】
前記ミッドプレート8は前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の内部に位置するように前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42それぞれに結合され得る。前記ミッドプレート8は前記絶縁本体411の上面に位置した接続部材21と前記絶縁本体411の下面に位置した接続部材21の間に位置するように前記絶縁本体411に結合され得る。前記ミッドプレート8および前記コンタクト2はインサートモールディングを通じて前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42にそれぞれ結合されるように具現され得る。
【0153】
前記防水部9は前記第1絶縁部41と前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sに形成される。前記防水部9は前記第1絶縁部41と前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sで前記コンタクト2および前記ミッドプレート8を部分的に囲むように形成されることによって、前記コンタクト2に対する防水機能を具現することができる。前記防水部9は前記第1絶縁部41と前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sを囲むシェル3の内面3aの前面に形成されることによって、前記第1絶縁部41と前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sを完全に密閉させることができる。
【0154】
したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は次のような作用効果を図ることができる。
【0155】
本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第1絶縁部41と前記第2絶縁部42を一体に形成せずに離隔して配置されるように別途の構成で形成し、前記ミッドプレート8を利用して前記第1絶縁部41と前記第2絶縁部42を連結するように具現される。そして、前記第1絶縁部41と前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sで前記防水部9が前記コンタクト2および前記ミッドプレート8を囲むように形成される。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1および前記電子機器との間に発生する隙間に対する防水性能を向上させることができる。
【0156】
具体的には、前記第1絶縁部41と前記第2絶縁部42の間にこれらと同一材質の合成樹脂で連結部材を形成することによって内部に貫通領域を有する一体型の絶縁部4を形成する場合、前記防水部9は合成樹脂で形成された連結部材に強く接着できないため前記防水部9と連結部材の間に発生する隙間に水分が浸透し得る。
【0157】
したがって、本発明の実施例では前記絶縁部4が別途の構成であって。前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42を含むように具現し、金属で形成される前記ミッドプレート8を利用して前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42を連結し、前記第1絶縁部41と前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sに前記防水部9を形成することによって、前記防水部9が前記ミッドプレート8に強く接着されて水分の浸透を完全に防止できるようにすることによって防水性能を向上させることができる。
【0158】
前記ミッドプレート8はミッド本体(81、
図2に図示される)、接地部材(83、
図2に図示される)、および結合部材(84、
図2に図示される)を含むことができる。
【0159】
前記ミッド本体81は前記絶縁本体411に結合されるものである。前記ミッド本体81は前記絶縁本体411に結合されることによって、前記絶縁本体411が有する強度を補強することができる。前記ミッド本体81は前記絶縁本体411の上面に位置した接続部材21および前記絶縁本体411の下面に位置した接続部材21の間に位置するように前記絶縁本体411に結合され得る。前記ミッド本体81は全体的に四角の板状に形成され得るが、これに限定されず、前記絶縁本体411が有する強度を補強できる形態であれば他の形態で形成されてもよい。前記ミッド本体81は前記絶縁本体411に比べ、より大きい強度を有する材質で形成され得る。例えば、前記ミッド本体81は金属で形成され、前記絶縁本体411は合成樹脂で形成され得る。前記ミッド本体81は前記絶縁本体411および前記突出部材412それぞれに結合されてもよい。この場合、前記ミッド本体81は一部が前記絶縁本体411に結合されるとともに一部が前記突出部材412に結合され得る。
【0160】
前記接地部材83は接地(Ground)のためのものである。前記接地部材83は前記基板に実装されることによって、前記基板を通じて接地され得る。この場合、前記接地部材83は前記基板に設けられた接地端子に接続されるように前記基板に実装され得る。前記ミッドプレート8は前記接地部材83の少なくとも一部が前記第2絶縁部42の外部に位置するように前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42それぞれに結合され得る。前記接地部材83は前記ミッド本体81に結合され得る。前記接地部材83は前記ミッド本体81から前記下側方向(DD矢印方向)側に突出するように前記ミッド本体81に結合され得る。前記接地部材83および前記ミッド本体81は一体に形成されてもよい。
【0161】
前記結合部材84は前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42を連結するためのものである。前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42が前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って互いに離隔するように配置されるため、前記結合部材84は前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42を連結するために前記第2軸方向(Y軸方向)に沿って形成され得る。前記結合部材84は前記制限部材7および前記接地部材83の間に位置することができる。
【0162】
前記結合部材84には前記接地部材83が形成され得る。前記接地部材83は前記結合部材84から前記下側方向(DD矢印方向)側に突出するように前記結合部材84に結合され得る。前記結合部材84および前記接地部材83は一体に形成されてもよい。
【0163】
本発明に係るレセプタクルコネクタ1で前記ミッドプレート8は前記接地部材83および前記結合部材84を複数個含むことができる。前記ミッドプレート8が前記接地部材83を複数個含む場合、前記コンタクト2は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記接地部材83の間に位置することができる。前記ミッドプレート8が前記結合部材84を複数個含む場合、前記コンタクト2は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記結合部材84の間に位置することができる。前記コンタクト2は前記離隔した空間Sで前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記ミッドプレート8にそれぞれ含まれた結合部材84の間に位置することができる。
【0164】
前記防水部9は前記第1絶縁部41と前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sで前記コンタクト2および前記結合部材84を部分的に囲むように形成されることによって、前記コンタクト2に対する防水機能を具現することができる。
【0165】
図16および
図17を参照すると、前記防水部9は前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sに形成され得る。前記防水部9は次のような工程を通じて前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sに形成され得る。
【0166】
まず、
図16に図示された通り、前記コンタクト2が結合された前記絶縁本体411が前記シェル3に挿入されるように結合された状態で、前記防水部9を形成するためのポッティング液を前記シェル3の内側に塗布する。本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42が互いに離隔するように配置されることによって、
図16を基準として前記第2絶縁部42の上側および下側のすべてにおいてポッティング液が前記シェル3の内側に塗布され得るため、上側および下側のうち一方向でのみポッティング液が塗布される場合に比べてポッティング液がより均一に満たされ得る。
【0167】
次に、前記シェル3の内側に塗布されたポッティング液は、前記シェル3の内側で流動することによって前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sに満たされることになる。この場合、前記シェル3はポッティング液が塗布される部分が上側に向かうように立てられた状態である。したがって、ポッティング液は重力によって前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sに満たされるように流動することができる。
【0168】
次に、
図17に図示された通り、ポッティング液が前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sに満たされると、ポッティング液を硬化させる。これに伴い、ポッティング液は前記防水部9として具現される。
【0169】
前述したような工程を経て、前記防水部9は前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sに位置するように形成され得る。
【0170】
図1~
図19bを参照すると、前記第1コンタクト2aの連結部材23は、前記接続部材21と前記実装部材22が前記第3軸方向(Z軸方向)を基準として互いに異なる位置に位置するように前記接続部材21および前記実装部材22を連結することができる。この場合、前記連結部材23は折り曲げ部材231を含むことができる。前記折り曲げ部材231は前記第3軸方向(Z軸方向)を基準として折り曲げられて形成され得る。
【0171】
前記第2コンタクト2bの連結部材23は、前記接続部材21および前記実装部材22が前記第1軸方向(X軸方向)を基準として互いに異なる位置に位置するように前記接続部材21および前記実装部材22を連結することができる。この場合、前記連結部材23は傾斜部材232を含むことができる。前記傾斜部材232は前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として所定角度で傾斜した方向に向かうように配置され得る。
【0172】
前記第2コンタクト2bが前記第1軸方向(X軸方向)を基準として配置される位置により、前記第2コンタクト2bはそれぞれ互いに異なる角度で傾斜した方向に向かうように具現された傾斜部材232を含むことができる。
【0173】
前記第2コンタクト2bの連結部材23は、前記接続部材21と前記実装部材22が前記第3軸方向(Z軸方向)を基準として互いに異なる位置に位置するように前記接続部材21および前記実装部材22を連結してもよい。この場合、前記連結部材23は折り曲げ部材231を含むことができる。前記折り曲げ部材231は前記第3軸方向(Z軸方向)を基準として折り曲げられて形成され得る。
【0174】
図18aおよび
図19aを参照すると、前記第1コンタクト2aおよび前記第2コンタクト2bは前記第1軸方向(X軸方向)を基準として一定でない長さで形成され得る。前記第1コンタクト2aの連結部材23および前記第2コンタクト2bの連結部材23は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として一定でない長さで形成され得る。
【0175】
前記連結部材23は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として、前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42に結合された領域の長さ23Aが前記防水部9によって囲まれた領域の長さ23Bより長く形成され得る。
【0176】
したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は次のような作用効果を図ることができる。
【0177】
第1に、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42に結合された接続部材21および連結部材23の長さ23Aをさらに長く形成することによって、前記プラグコネクタが接続される面積および前記基板に実装される面積を増加させて前記プラグコネクタおよび前記基板間の接続性能を向上させることができる。
【0178】
第2に、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記防水部9に囲まれた領域の長さ23Bをさらに短く形成することによって、前記防水部9が形成される空間を増加させて前記コンタクト2に対する防水性能をさらに向上させることができる。
【0179】
図1~
図20を参照すると、前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の間に離隔した空間Sが備えられる場合、前記防水部9は次のように具現され得る。
【0180】
前記防水部9は前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sに位置した前記第1コンタクト2aと前記第2コンタクト2bの四面を囲むように前記第1絶縁部41および前記第2絶縁部42の間の離隔した空間Sに形成され得る。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記防水部9が前記第1コンタクト2aおよび前記第2コンタクト2bそれぞれの四面を囲むように形成されることによって、前記第1コンタクト2aおよび前記第2コンタクト2bに対する完全防水を具現することができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記第1コンタクト2aおよび前記第2コンタクト2bに対する防水性能を向上させることができる。
【0181】
前記防水部9は前記第1コンタクト2aおよび前記第2コンタクト2bそれぞれが有する連結部材23の四面を囲むように形成され得る。
【0182】
前記ミッドプレート8が前記結合部材84を複数個含む場合、それぞれの結合部材84a、84bは前記第1軸方向(X軸方向)を基準として互いに離隔した位置に配置される。前記第1コンタクト2aおよび前記第2コンタクト2bは前記第1軸方向(X軸方向)を基準として前記結合部材84a、84bの間に位置することができる。
【0183】
図1~
図22を参照すると、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は制限部材(7、
図2に図示される)を含むことができる。
【0184】
前記制限部材7は前記プラグコネクタが前記シェル3の内部に挿入される距離を制限するためのものである。前記制限部材7は前記突出部材412の前方(FD矢印方向)側に位置するように前記突出部材412に結合され得る。これに伴い、前記プラグコネクタは前記後方(BD矢印方向)に移動して前記シェル3の内部に挿入される過程で、前記制限部材7に接触することによって前記後方(BD矢印方向)への移動が停止され得る。すなわち、前記制限部材7は前記プラグコネクタに対してストッパー(Stopper)として機能する。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は次のような作用効果を図ることができる。
【0185】
第1に、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記制限部材7を利用して前記プラグコネクタが前記後方(BD矢印方向)に移動して前記シェル3の内部に挿入される距離を制限できるように具現される。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記制限部材7を利用して前記プラグコネクタが前記シェル3の内部に過多な距離で挿入されることによって損傷乃至破損が発生したり防水性能が低下することを防止することができる。
【0186】
第2に、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記絶縁部4と別途に形成された制限部材7を利用して前記プラグコネクタに対するストッパー機能を具現する。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記絶縁部4の一部を利用して前記プラグコネクタに対するストッパー機能を具現する比較例と対比する時、前記絶縁部4に伝達される衝撃を減らすことができる。例えば、前記プラグコネクタを前記レセプタクルコネクタ1に挿入し解除する過程が繰り返されることによって衝撃が発生するが、前記絶縁部4の一部を利用して前記プラグコネクタに対するストッパー機能を具現する場合、前記衝撃が前記絶縁部4に設置された前記コンタクト2にすべて伝達されるため、前記基板と前記コンタクト2の実装状態が悪化し得る。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記制限部材7を利用して前記プラグコネクタに対するストッパー機能を具現することによって、前記絶縁部4に伝達される衝撃を分散させることができるため耐久性が向上し得る。
【0187】
第3に、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シェル3に対する加工なしに別途の制限部材7を利用して前記プラグコネクタに対するストッパー機能を具現する。これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シェル3の一部を前記シェル3の内側に突出するように加工して前記プラグコネクタに対するストッパー機能を具現する比較例と対比する時、前記シェル3に対する加工がなくても前記プラグコネクタに対するストッパー機能を具現することができる。したがって、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シェル3の一部を前記シェル3の内側に突出するように加工することによって防水性能が低下する比較例と対比する時、前記シェル3の防水性能を維持しながらも前記プラグコネクタに対するストッパー機能を具現できる長所がある。一方、前記比較例は前記シェル3の一部を前記シェル3の内側に突出するように加工することによって前記シェル3にホール(Hole)が生成された場合、生成されたホールを防ぐために前記シェル3に対する追加の作業が要求される。これとは異なり、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シェル3に対する追加の作業がなくても前記シェル3の防水性能を維持するとともに、前記プラグコネクタに対するストッパー機能を具現することができるため、比較例と対比する時に工程費用を減らすことによって製造単価を低くできる長所がある。
【0188】
前記制限部材7は複数個で形成され得る。前記制限部材7は前記第3軸方向(Z軸方向)を基準として互いに離隔した位置で前記突出部材412にそれぞれ結合され得る。
【0189】
前記制限部材7は制限本体(70、
図21に図示される)を含むことができる。
【0190】
前記制限本体70は前記突出部材412に接触するものである。前記制限本体70は前記制限部材7の全体的な外観をなすことができる。前記制限本体70は前記突出部材412の前方(FD矢印方向)側に位置するように配置されることによって、前記プラグコネクタが前記シェル3の内部に挿入される距離を制限することができる。
【0191】
前記制限部材7は固定部材(71、
図22に図示される)および固定突起(72、
図22に図示される)を含むことができる。
【0192】
前記固定部材71は前記制限本体70を前記突出部材412に固定させるためのものである。前記固定部材71は前記制限本体70から突出するように形成される。前記固定部材71は四角形の断面を有するように形成され得る。前記固定部材71は前記制限本体70から前記後方(BD矢印方向)側に突出するように形成される。
【0193】
前記固定突起72は前記固定部材71から突出するように形成される。前記固定突起72は前記固定部材71から前記突出部材412に向かう内側方向に突出するように前記固定部材71に形成され得る。前記第2軸方向(Y軸方向)を基準として、前記固定突起72は前記固定部材71に比べてさらに短い長さで形成され得る。前記固定突起72は前記固定部材71の一部を曲げ(Bending)加工することによって、内側方向に突出するように形成され得る。
【0194】
前記制限部材7は前記固定突起72を複数個含むことができる。この場合、前記固定突起72は前記第1軸方向(X軸方向)を基準として互いに離隔した位置に形成され得る。
【0195】
前記制限部材7が前記固定突起72を含む場合、前記突出部材412は固定溝(412a、
図22に図示される)を含むことができる。前記固定溝412aは前記突出部材412から一定の深さで陥没して形成され得る。前記固定溝412aは前記第1軸方向(X軸方向)に沿って長い長さを有する長方形の直方体の形態で形成され得るが、これに限定されず、他の形態で形成されてもよい。
【0196】
前記制限部材7は前記固定突起72が前記固定溝412aに挿入されるように前記突出部材412に結合され得る。これに伴い、前記制限部材7は前記突出部材412に結合されると、前記固定溝412aにより前記固定突起72が堅固に支持されることによって固定され得る。
【0197】
前記制限部材7が前記固定突起72を複数個含む場合、前記突出部材412は前記固定溝412aを複数個含むことができる。前記固定溝412aは前記第1軸方向(X軸方向)を基準として互いに離隔した位置に形成され得る。
【0198】
前記制限本体70、前記固定部材71、および前記固定突起72は一体に形成され得る。前記制限部材7は前記絶縁部4に比べ、より大きい強度を有する材質で形成され得る。例えば、前記制限部材7は金属で形成され、前記絶縁部4は合成樹脂で形成され得る。
【0199】
これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、金属で形成されるシェル3と合成樹脂で形成される絶縁部4が直接結合される比較例と対比する時、互いに同一の物質で形成された前記制限部材7と前記シェル3が結合されるようにすることによって、前記絶縁部4を前記シェル3にさらに堅固に固定させることができる。
【0200】
前記シェル3および前記制限部材7が金属で形成される場合、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記シェル3に対する前記絶縁部4の固定力を向上させ得るように第2溶接部材(37、
図11に図示される)を含むことができる。前記第2溶接部材37は前記シェル3および前記制限部材7を固定させるためのものである。前記第2溶接部材37は前記シェル3を貫通するように形成された貫通孔(図示されず)にレーザー溶接を遂行することによって形成され得る。
【0201】
これに伴い、本発明に係るレセプタクルコネクタ1は、前記絶縁部4に結合された制限部材7を前記シェル3に堅固に固定させることによって、前記絶縁部4および前記シェル3間の固定力を向上させ得、前記プラグコネクタを前記レセプタクルコネクタ1に挿入し解除することによって衝撃が発生する場合にも安定した固定力を維持することができる。
【0202】
以上で説明した本発明は前述した実施例および添付された図面に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で多様な置換、変形および変更が可能であることが本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者において明白であろう。