(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-11
(45)【発行日】2022-11-21
(54)【発明の名称】申請書類・作成支援システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/22 20180101AFI20221114BHJP
G06Q 50/26 20120101ALI20221114BHJP
【FI】
G06Q50/22
G06Q50/26
(21)【出願番号】P 2021127383
(22)【出願日】2021-08-03
【審査請求日】2021-08-11
(73)【特許権者】
【識別番号】509112051
【氏名又は名称】株式会社ユニバーサルスペース
(74)【代理人】
【識別番号】100094536
【氏名又は名称】高橋 隆二
(74)【代理人】
【識別番号】100129805
【氏名又は名称】上野 晋
(74)【代理人】
【識別番号】100189315
【氏名又は名称】杉原 誉胤
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 哉
【審査官】佐伯 憲太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-204926(JP,A)
【文献】特開2002-245175(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 50/22
G06Q 50/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末にネットワークを介して接続されるサーバ装置を有する住宅改修の申請書類・作成支援システムであって、
前記サーバ装置は、
前記ユーザ端末に各種情報を提供する情報提供部と、
病名を示す病気情報毎に、その病名に関連する病名及び症状を示す病名関連用語を対応付けて記憶している病名・関連用語情報データベースと、
過去に提出された申請書類に記載されている利用者の生活の総合的状況説明文を記憶している提出済申請書類・総合的状況説明文データベースとを有し、
前記情報提供部は、前記ユーザ端末から、利用者の患っている前記病気情報の入力を受け付け、前記病名・関連用語情報データベースにアクセスし、前記受け付けた病気情報に対応付けられた病名関連用語を抽出すると共に、前記提出済申請書類・総合的状況説明文データベースにアクセスし、前記受け付けた病気情報及び前記抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている総合的状況説明文を複数抽出し、前記ユーザ端末に対して前記該抽出した総合的状況説明文が選択可能で且つ修正可能に提示された総合的状況説明文作成Webページを提供することを特徴とする住宅改修の申請書類・作成支援システム。
【請求項2】
過去に提出された申請書類に記載されている利用者の活動改善に関する改善活動説明文を記憶している提出済申請書類・改善活動説明文データベースを有し、
前記提出済申請書類・改善活動説明文データベースは、複数種の活動について、それぞれ、前記改善活動説明文を記憶しており、
前記情報提供部は、前記ユーザ端末から住宅の改修内容情報の入力を受け付け、該受け付けた改修内容情報から住宅改修の目的となる活動を選定し、前記提出済申請書類・改善活動説明文データベースにアクセスし、前記選定した活動に対応する改善活動説明文を複数読み出し、該読み出した前記活動に対応する改善活動説明文のなかから、前記受け付けた病気情報及び前記抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている改善活動説明文を複数抽出し、前記ユーザ端末に対して前記該抽出した改善活動説明文が選択可能で且つ修正可能に提示された改善活動説明文作成Webページを提供することを特徴とする請求項1に記載の住宅改修の申請書類・作成支援システム。
【請求項3】
前記過去に提出された申請書類には、利用者の要介護認定の種別を示した要介護度が記載されており、
前記提出済申請書類・総合的状況説明文データベースは、前記要介護度毎に対応する前記総合的状況説明文が関連付けられており、
前記情報提供部は、
前記ユーザ端末から利用者の要介護度の入力を受け付けるようになっており、
前記提出済申請書類・総合的状況説明文データベースにアクセスすると、前記ユーザ端末から受け付けた要介護度に対応する総合的状況説明文を複数読み出し、該読み出した総合的状況説明文のなかから、前記受け付けた病気情報及び前記抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている総合的状況説明文を複数抽出することを特徴とする
請求項2に記載の住宅改修の申請書類・作成支援システム。
【請求項4】
前記提出済申請書類・改善活動説明文データベースは、前記要介護度毎に対応する前記改善活動説明文が関連付けられており、
前記情報提供部は、
前記提出済申請書類・改善活動説明文データベースにアクセスすると、前記ユーザ端末から受け付けた要介護度に関連付けられており且つ前記選定した改善活動に関する改善活動説明文を複数読み出
し、該読み出した改善活動説明文のなかから、前記受け付けた病気情報及び前記抽出した病気関連用語のいずれかが含まれる改善活動説明文を複数抽出することを特徴とする請求項3に記載の住宅改修の申請書類・作成支援システム。
【請求項5】
前記情報提供部は、
前記抽出した総合的状況説明文毎に、該総合的状況説明文のなかに含まれている前記病気情報及び前記病気関連用語の数を集計した値をスコアとして算出し、前記抽出した複数の総合的状況説明文の中から該算出したスコアが高い総合的状況説明文を所定数だけ選定し、
前記抽出した改善活動説明文毎に、該改善活動説明文のなかに含まれている前記病気情報及び前記病気関連用語の数を集計した値をスコアとして算出し、前記抽出した複数の改善活動説明文の中から該算出したスコアが高い
改善活動説明文を所定数だけ選定し、
前記総合的状況説明文作成Webページには、前記選定した所定数の総合的状況説明文が提示され、前記改善活動説明文作成Webページには、前記選定した所定数の改善活動説明文が提示されていることを特徴とする請求項2~4のいずれかに記載の住宅改修の申請書類・作成支援システム。
【請求項6】
前記病名・関連用語情報データベースでは、前記病気情報が大分類とし、該病気情報に対応付けられた関連する病名が中分類とし、該病気情報に対応付けられた症状が小分類として登録されており、
前記情報提供部は、
前記抽出した前記総合的状況説明文のなかに含まれている前記病気情報及び前記病気関連用語に対して、前記病名・関連用語情報データベースに登録されている分類に応じた重み付けをした上で加算した値をスコアとして算出し、
前記抽出した前記改善活動説明文のなかに含まれている前記病気情報及び前記病気関連用語に対して、前記病名・関連用語情報データベースに登録されている分類に応じた重み付けをした上で加算した値をスコアとして算出するようになっていることを特徴とする請求項5に記載の住宅改修の申請書類・作成支援システム。
【請求項7】
前記サーバ装置は、
要介護度毎に、要介護度に対応する利用者の生活状態の説明文を関連付けて記憶している要介護度・生活状態説明文データベースを備え、
前記情報提供部は、
前記要介護度・生活状態説明文データベースにアクセスし、前記ユーザ端末から受け付けた要介護度に関連付けられた要介護度に対応する利用者の生活状態の説明文を抽出し、前記総合的状況説明文作成Webページ上に、前記抽出した利用者の生活状態の説明文を前記総合的状況説明文として選択可能で且つ修正可能に提示することを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の住宅改修の申請書類・作成支援システム。
【請求項8】
利用者を識別するユーザIDに、該ユーザIDにより識別される利用者の利用者情報を対応付けて記憶している利用者基本情報データベースと、
住宅改修の申請書類を生成する申請書類作成部とを有し、
前記情報提供部は、前記ユーザ端末が前記総合的状況説明文作成Webページ上で選択した総合的状況説明文或いは選択し且つ修正した総合的状況説明文を受け付けると共に、前記ユーザ端末が前記改善活動説明文作成Webページ上で選択した改善活動説明文或いは選択し且つ修正した改善活動説明文を受け付け、
前記申請書類作成部は、前記利用者基本情報データベースに記憶されている利用者情報と、前記受け付けた総合的状況説明文と、前記受け付けた改善活動説明文とを用いて前記申請書類を生成し、
前記情報提供部が、前記ユーザ端末に対して前記生成した申請書類を提供することを特徴とする請求項2~6のいずれかに記載の住宅改修の申請書類・作成支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、申請書類・作成支援システムに関し、例えば、介護保険制度を利用した住宅改修において、市区町村等の役所に提出する必要がある申請書である「住宅改修が必要な理由書」の作成を支援する住宅改修の申請書類・作成支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
介護保険制度を利用した住宅改修では、工事を行う前に、市区町村の役所(市役所、区役所等の役所)に、申請書類を作成して提出し、工事内容の審査を受け、審査により許可が得られてから、改修工事を行うように定められている。
【0003】
上記の申請書類には、利用者(高齢者)の身体的状況や介護状況等に応じて住宅改修が必要であることを示す文書が記載される「住宅改修が必要な理由書」が含まれている。この「住宅改修が必要な理由書」は、自治体毎に多少様式が異なるものの、記載すべき内容が略同じであり、例えば、
図39、40に示す様式のものが用いられている。図示する「住宅改修が必要な理由書」は、2頁で構成されており、
図39に「住宅改修が必要な理由書」の1頁目(P1)を示し、
図40に「住宅改修が必要な理由書」の2頁目(P2)を示している。
【0004】
また、上記の「住宅改修が必要な理由書」は、例えば、1頁目(P1)において、利用者(高齢者)の氏名、要介護認定情報(要介護度)等の利用者情報や、利用者の身体的状況の説明文や介護状況の説明文等を記載するようになっている。また、「住宅改修が必要な理由書」は、例えば、2頁目(P2)において、利用者の住居での活動(排泄、入浴、外出)毎に「改善したい生活動作、生活動作の困難な状況の説明文、改修目的、住宅改修の方針の説明文、改修内容」を記載するようになっている。これらの記載内容は、介護保険制度を利用した住宅改修の申請を行うことを決めた際に、介護支援専門員が、利用者に面談等をしながら作成される。
そして、介護支援専門員が、要介護認定情報、病歴等の病気傷情報、利用者の身体の状態、家屋形態等を把握した上で、住宅改修(リフォーム)の知識も用いて、どの活動(排泄、入浴、外出)を改善させる改修工事が必要なのかを考えて、新たに、多数の文章(生活動作の困難な状況の説明文、住宅改修の方針の説明文)を作文して記入していく必要があり、介護支援専門員にとり大きな業務負担になっている。
【0005】
本願発明者は、「住宅改修が必要な理由書」の作成業務の負担軽減について検討しているなかで、過去に作成し提出された、多数の「住宅改修が必要な理由書等の申請書類」の記載内容を分析してみた。その結果、本願発明者は、「住宅改修が必要な理由書」の2頁目(P2)に定められている項目(活動(排泄、入浴、外出)毎の改善としている生活動作等の項目)に関する説明文の内容が、「利用者の身体の状態を示す情報(要介護支援の程度、病気傷の状況)」及び「項目」毎に、類似している内容になっていることを見出だした。
そこで、本願発明者は、過去に作成し提出した「住宅改修が必要な理由書の第2頁」の記載内容を集めて、各活動(排泄、入浴、外出)のそれぞれについて、「利用者の身体の状態を示す情報」及び「項目」毎に、その項目に関する説明文をグループ分けして登録したデータベースを作成し、そのデータベースを備えたシステムを開発し、2019年6月18日に特許出願を行った。なお、その出願(特許文献1)が2020年12月24日に公開されている。
【0006】
具体的には、特許文献1には、ユーザ端末にネットワークを介して接続されるサーバ装置を有する申請書類・作成支援システムが記載されている。
また、上記のサーバ装置は、ユーザ端末に各種情報を提供する情報提供部と、利用者を識別するユーザIDに、ユーザIDにより識別される利用者の利用者情報を対応付けて記憶している利用者情報データベースと、身体の状態を示す情報及び申請書類に定められている項目の組み合わせ毎に、その項目に関する説明の候補文を対応付けて記憶している説明候補文データベースとを備えている。また、利用者情報には、前記利用者の身体の状態を示す情報が含まれている。
【0007】
そして、上記の情報提供部は、ユーザ端末から送信されるユーザIDを受信し、利用者情報データベースにアクセスして該受信したユーザIDに対応付けて記憶されている利用者情報を読み出し、ユーザ端末から、申請書類に定められた複数の項目のうちのいずれかの項目の選択を受け付け、受け付けた項目と、読み出した利用者情報と、説明候補文データベースとを用いて、受け付けた項目及び読み出した利用者情報に対応した該項目に関する説明の候補文を複数選定し、複数の選定した候補文が選択可能に提示されている説明文選択画面を生成し、ユーザ端末に該説明文選択画面を提供するようになっている。
【0008】
上記の特許文献1に記載のシステムによれば、サーバ装置は、ユーザ端末から、申請書類に定められた複数の活動(排泄、入浴、外出)毎の項目(改善としている生活動作等の項目)のうちのいずれかの項目の選択を受け付けると、受け付けた「項目」と、記憶している利用者情報と、説明候補文データベースとを用いて、選択された項目及び利用者情報に対応した、項目に関する説明の候補文を選定し、ユーザ端末に候補文を選択可能に提供する。その結果、ケアマネジャー等の介護支援専門員は、ユーザ端末に提供される「項目に関する説明の候補文」のいずれかの候補文を「項目に関する説明文」として選択することで、「住宅改修が必要な理由書」の2頁目(P2)に記載する説明文について、自分自身で、白紙の状態から考える必要がなくなり(文章作成作業が不要になり)、文章作成の手間が大幅に軽減される。
【0009】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
ところで、上記の特許文献1に記載のシステムは、ケアマネジャー等の介護支援専門員の文章作成の手間が大幅に軽減されるという効果が得られる。一方、上記の特許文献1に記載のシステムは、過去に提出された大量の申請書類を分析し、活動(排泄、入浴、外出)毎の各項目(改善としている生活動作、改修の方針等の項目)について、それぞれ、利用者の身体の状態を示す利用者情報と候補文とを対応付けたデータベースを作成しておく必要があるが、このデータベースの構築に手間やコストがかかるという課題を有している。
具体的には、特許文献1に記載のシステムは、過去に提出された大量の申請書類を分析し、「活動(排泄、入浴、外出)毎の各項目」及び「利用者の身体の状態を示す情報(要介護支援の程度、病気傷の状況)」毎に、類似している説明文を選定して、活動毎の各項目について、身体の状態を示す利用者情報に、上記の選定した説明文を対応付けてデータベースを作成する必要があり、その作業に手間とコストがかかっている。
なお、上記の特許文献1に記載のシステムは、「住宅改修が必要な理由書」の2頁目(P2)に記載する説明文について、候補文を提示するようになっているが、「住宅改修が必要な理由書」の1頁目(P1)については、介護支援専門員が作文をする必要があった。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、申請書作成の業務負担を軽減させる申請書類・作成支援システムであって、システムの構築の手間を抑制した申請書類・作成支援システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するためになされた本発明は、ユーザ端末にネットワークを介して接続されるサーバ装置を有する住宅改修の申請書類・作成支援システムであって、前記サーバ装置は、前記ユーザ端末に各種情報を提供する情報提供部と、病名を示す病気情報毎に、その病名に関連する病名及び症状を示す病名関連用語を対応付けて記憶している病名・関連用語情報データベースと、過去に提出された申請書類に記載されている利用者の生活の総合的状況説明文を記憶している提出済申請書類・総合的状況説明文データベースとを有し、前記情報提供部は、前記ユーザ端末から、利用者の患っている前記病気情報の入力を受け付け、前記病名・関連用語情報データベースにアクセスし、前記受け付けた病気情報に対応付けられた病名関連用語を抽出すると共に、前記提出済申請書類・総合的状況説明文データベースにアクセスし、前記受け付けた病気情報及び前記抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている総合的状況説明文を複数抽出し、前記ユーザ端末に対して前記該抽出した総合的状況説明文が選択可能で且つ修正可能に提示された総合的状況説明文作成Webページを提供することを特徴とする。
【0013】
上記の構成を採用したのは、以下の理由による。
本願発明者が、過去に作成し提出された、多数の「住宅改修が必要な理由書(申請書類)」の記載内容を検討したところ、「申請書類」に複数種の説明文を記載する必要があるものの、各説明文は、高齢者が患っている病名や症状を示す単語が含まれているケースが多いという共通点があることを見出だした。
そこで、本願発明者は、サーバ装置に、病名・関連用語情報データベースと、過去に提出された申請書類に記載されている利用者の生活の総合的状況説明文を記憶している提出済申請書類・総合的状況説明文データベースとを設ける構成を採用した。また、サーバ装置に、利用者(高齢者)の病気情報の入力を受け付けると、病名・関連用語情報データベースにアクセスし、受け付けた病気情報に対応付けられた病名関連用語を抽出し、提出済申請書類・総合的状況説明文データベースにアクセスし、受け付けた病気情報及び抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている総合的状況説明文を複数抽出し、ユーザ端末に対して抽出した総合的状況説明文が選択可能で且つ修正可能に提示された総合的状況説明文作成Webページを提供する構成を設けた。
なお、上記の総合的状況説明文は、「住宅改修が必要な理由書」の1頁目(P1)に記載する必須の説明文であり、上述した特許文献1に記載のシステムには設けられていない機能になっている。
【0014】
上記の構成によれば、住宅改修の申請書類の作成者(ケアマネジャー等の作成者)は、ユーザ端末を操作して、介護保険制度を利用した住宅改修を申請する利用者(高齢者)の病気情報を入力すれば、ユーザ端末に申請書類に記載する総合的状況説明文が提示されるため、自分自身で、白紙の状態から申請書に記載する総合的状況説明文を考える必要がなくなり、文章作成の手間が大幅に軽減される。また、サーバ装置が提供する総合的状況説明文作成Webページ上では、総合的状況説明文が選択可能で且つ修正可能に提示されているため、必要に応じて、所望の総合的状況説明文を選択したり、修正したりすることができる。
【0015】
なお、本発明では、上述した特許文献1のような、活動(排泄、入浴、外出)毎の各項目(改善としている生活動作、改修の方針等の項目)について、それぞれ、利用者の身体の状態を示す利用者情報と候補文とを対応付けたデータベースを設ける必要がないため、上述した特許文献1のものと比べて、システムの構築の手間が軽減される。
なお、病名・関連用語情報データベースは、病名を示す病気情報毎に、その病名に関連する病名及び症状を示す病名関連用語を対応付けて記憶したものである。また、提出済申請書類・総合的状況説明文データベースは、単に、過去に提出された申請書類に記載されている利用者の生活の総合的状況の説明文を記憶しているものである。すなわち、病名・関連用語情報データベース及び提出済申請書類・総合的状況説明文データベースは、過去の申請書類に記載されている内容を分析して作成するものではなく、上述した特許文献1のものと比べて、データベースの作成の手間やコストが軽減される。
【0016】
また、過去に提出された申請書類に記載されている利用者の活動改善に関する改善活動説明文を記憶している提出済申請書類・改善活動説明文データベースを有し、前記提出済申請書類・改善活動説明文データベースは、複数種の活動について、それぞれ、前記改善活動説明文を記憶しており、前記情報提供部は、前記ユーザ端末から住宅の改修内容情報の入力を受け付け、該受け付けた改修内容情報から住宅改修の目的となる活動を選定し、前記提出済申請書類・改善活動説明文データベースにアクセスし、前記選定した活動に対応する改善活動説明文を複数読み出し、該読み出した前記活動に対応する改善活動説明文のなかから、前記受け付けた病気情報及び前記抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている改善活動説明文を複数抽出し、前記ユーザ端末に対して前記該抽出した改善活動説明文が選択可能で且つ修正可能に提示された改善活動説明文作成Webページを提供することが望ましい。
【0017】
サーバ装置からユーザ端末に提供される改善活動説明文は、「住宅改修が必要な理由書」の2頁目(P2)に記載する必須の説明文である。
そして、上記構成によれば、住宅改修の申請書類の作成者は、ユーザ端末を操作し、利用者(高齢者)の病気情報の入力に加えて、住宅の改修内容情報の入力を行えば、サーバ装置が、受け付けた改修内容情報から住宅改修の目的となる活動を選定し、提出済申請書類・改善活動説明文データベースにアクセスし、受け付けた病気情報及び抽出した病気関連用語のいずれかが含まれ且つ選定した活動に対応する改善活動説明文を複数抽出する。また、サーバ装置が、ユーザ端末に対して該抽出した改善活動説明文が選択可能で且つ修正可能に提示された改善活動説明文作成Webページを提供する。
この構成によれば、ユーザ端末に申請書類に記載する改善活動説明文が提示されるため、自分自身で、白紙の状態から申請書に記載する改善活動説明文を考える必要がなくなり、文章作成の手間が大幅に軽減される。
【0018】
また、前記過去に提出された申請書類には、利用者の要介護認定の種別を示した要介護度が記載されており、前記提出済申請書類・総合的状況説明文データベースは、前記要介護度毎に対応する前記総合的状況説明文が関連付けられており、前記情報提供部は、前記ユーザ端末から利用者の要介護度の入力を受け付けるようになっており、前記提出済申請書類・総合的状況説明文データベースにアクセスすると、前記ユーザ端末から受け付けた要介護度に対応する総合的状況説明文を複数読み出し、該読み出した総合的状況説明文のなかから、前記受け付けた病気情報及び前記抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている総合的状況説明文を複数抽出することが望ましい。
また、前記提出済申請書類・改善活動説明文データベースは、前記要介護度毎に対応する前記改善活動説明文が関連付けられており、前記情報提供部は、前記提出済申請書類・改善活動説明文データベースにアクセスすると、前記ユーザ端末から受け付けた要介護度に関連付けられており且つ前記選定した改善活動に関する改善活動説明文を複数読み出し、該読み出した改善活動説明文のなかから、前記受け付けた病気情報及び前記抽出した病気関連用語のいずれかが含まれる改善活動説明文を複数抽出することが望ましい。
【0019】
このように構成しているのは、本願発明者が、過去に提出された「住宅改修が必要な理由書」の記載内容を分析した結果、「住宅改修が必要な理由書」に記載されている「総合的状況説明文」及び「改善活動説明文」は、いずれも、要介護度が同じで且つ患っている病状が似ている利用者のものが、似ている文章になっている傾向にあることに気付いたためである。
【0020】
また、前記情報提供部は、前記抽出した総合的状況説明文毎に、該総合的状況説明文のなかに含まれている前記病気情報及び前記病気関連用語の数を集計した値をスコアとして算出し、前記抽出した複数の総合的状況説明文の中から該算出したスコアが高い総合的状況説明文を所定数だけ選定し、前記抽出した改善活動説明文毎に、該改善活動説明文のなかに含まれている前記病気情報及び前記病気関連用語の数を集計した値をスコアとして算出し、前記抽出した複数の改善活動説明文の中から該算出したスコアが高い改善活動説明文を所定数だけ選定し、前記総合的状況説明文作成Webページには、前記選定した所定数の総合的状況説明文が提示され、前記改善活動説明文作成Webページには、前記選定した所定数の改善活動説明文が提示されていることが望ましい。
【0021】
また、前記病名・関連用語情報データベースでは、前記病気情報が大分類とし、該病気情報に対応付けられた関連する病名が中分類とし、該病気情報に対応付けられた症状が小分類として登録されており、前記情報提供部は、前記抽出した前記総合的状況説明文のなかに含まれている前記病気情報及び前記病気関連用語に対して、前記病名・関連用語情報データベースに登録されている分類に応じた重み付けをした上で加算した値をスコアとして算出し、前記抽出した前記改善活動説明文のなかに含まれている前記病気情報及び前記病気関連用語に対して、前記病名・関連用語情報データベースに登録されている分類に応じた重み付けをした上で加算した値をスコアとして算出するようになっていることが望ましい。
【0022】
また、前記サーバ装置は、要介護度毎に、要介護度に対応する利用者の生活状態の説明文を関連付けて記憶している要介護度・生活状態説明文データベースを備え、前記情報提供部は、前記要介護度・生活状態説明文データベースにアクセスし、前記ユーザ端末から受け付けた要介護度に関連付けられた要介護度に対応する利用者の生活状態の説明文を抽出し、前記総合的状況説明文作成Webページ上に、前記抽出した利用者の生活状態の説明文を前記総合的状況説明文として選択可能で且つ修正可能に提示することが望ましい。
【0023】
また、利用者を識別するユーザIDに、該ユーザIDにより識別される利用者の利用者情報を対応付けて記憶している利用者基本情報データベースと、住宅改修の申請書類を生成する申請書類作成部とを有し、前記情報提供部は、前記ユーザ端末が前記総合的状況説明文作成Webページ上で選択した総合的状況説明文或いは選択し且つ修正した総合的状況説明文を受け付けると共に、前記ユーザ端末が前記改善活動説明文作成Webページ上で選択した改善活動説明文或いは選択し且つ修正した改善活動説明文を受け付け、前記申請書類作成部は、前記利用者基本情報データベースに記憶されている利用者情報と、前記受け付けた総合的状況説明文と、前記受け付けた改善活動説明文とを用いて前記申請書類を生成し、前記情報提供部が、前記ユーザ端末に対して前記生成した申請書類を提供することが望ましい。
【0024】
上記の構成によれば、住宅改修の申請書類の作成者(ケアマネジャー等の作成者)は、ユーザ端末を操作して、所定事項を入力すると共に、サーバ装置から提供される説明文(総合的状況説明文、改善活動説明文)を選択したり、或いは、サーバ装置から提供される説明文(総合的状況説明文、改善活動説明文)を選択し且つ修正したりすることで、サーバ装置が生成したた申請書類を取得することができる。これにより、住宅改修の申請書類の作成者は、申請書類の作成の手間が軽減される。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、申請書作成の業務負担を軽減させる申請書類・作成支援システムであって、システムの構築の手間を抑制した申請書類・作成支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムの全体構成を示した模式図である。
【
図2】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムを構成するユーザ端末のハードウェア構成を示した模式図である。
【
図3】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムを構成するサーバのハードウェア構成を示した模式図である。
【
図4】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた利用者基本情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図5】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた身体的状況情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図6】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた介護状況情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図7】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた住宅状況情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図8】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた改修内容情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図9】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた病名・関連用語情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図10】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた病名・関連用語情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図11】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた病名・関連用語情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図12】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた提出済理由書・総合的状況説明文データベースの一例を示した模式図である。
【
図13】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた提出済理由書・改善活動説明文データベースの一例を示した模式図である。
【
図14】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた総合的状況情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図15】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた改善活動情報データベースの一例を示した模式図である。
【
図16】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが行う申請書類作成支援処理の手順を示したフローチャートである。
【
図17】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが行う申請書類作成支援処理の手順を示したフローチャートである。
【
図18】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが行う申請書類作成支援処理の手順を示したフローチャートである。
【
図19】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが行う申請書類作成支援処理の手順を示したフローチャートである。
【
図20】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが行う申請書類作成支援処理の手順を示したフローチャートである。
【
図21】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが行う申請書類作成支援処理の手順を示したフローチャートである。
【
図22】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、利用者情報の入力を受け付ける利用者情報入力Webページを示した模式図を示している。
【
図23】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、利用者の総合的状況情報のなかの身体的状況の入力を受け付ける総合的状況情報入力Webページを示した模式図を示している。
【
図24】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、利用者の総合的状況情報のなかの身体的状況の入力を受け付ける総合的状況情報入力Webページを示した模式図を示している。
【
図25】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、利用者の総合的状況情報のなかの介護状況の入力を受け付ける総合的状況情報入力Webページを示した模式図を示している。
【
図26】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、利用者の総合的状況情報のなかの介護状況の入力を受け付ける総合的状況情報入力Webページを示した模式図を示している。
【
図27】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、利用者の総合的状況情報のなかの住居に関する情報の入力を受け付ける総合的状況情報入力Webページを示した模式図を示している。
【
図28】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、利用者の総合的状況情報のなかの住居に関する情報の入力を受け付ける総合的状況情報入力Webページを示した模式図を示している。
【
図29】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、所望する改修内容に関する情報の入力を受け付ける改修内容情報入力Webページを示した模式図を示している。
【
図30】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、所望する改修内容に関する情報の入力を受け付ける改修内容情報入力Webページを示した模式図を示している。
【
図31】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、所望する改修内容に関する情報の入力を受け付ける改修内容情報入力Webページを示した模式図を示している。
【
図32】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、理由書に記載する利用者の身体的状況の説明文作成Webページを示した模式図を示している。
【
図33】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、理由書に記載する利用者の介護状況説明文作成Webページを示した模式図を示している。
【
図34】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、理由書に記載する日常生活をどう変えたいかの説明文作成Webページを示した模式図を示している。
【
図35】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、理由書に記載する困難な状況説明文作成Webページを示した模式図を示している。
【
図36】本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebページを示した模式図であり、理由書に記載する改修の方針説明文作成Webページを示した模式図を示している。
【
図37】本発明の実施形態の変形例の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けた要介護度・生活状態説明文データベースの一例を示した模式図である。
【
図38】本発明の実施形態の変形例の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けた介護保険種別・生活状態説明文データベースの一例を示した模式図である。
【
図39】介護保険制度を利用した住宅改修において役所に提出する住宅改修が必要な理由書の一例を示した模式図であり、住宅改修が必要な理由書の第1頁を示している。
【
図40】介護保険制度を利用した住宅改修において役所に提出する住宅改修が必要な理由書の一例を示した模式図であり、住宅改修が必要な理由書の第2頁を示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムについて図面を用いて説明する。
【0028】
先ず、本実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムの概略構成について
図1~3を参照しながら説明する。
ここで、
図1は、本実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムの全体構成を示した模式図である。また、
図2は、本実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムを構成するユーザ端末のハードウェア構成を示した模式図である。また、
図3は、本実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムを構成するサーバのハードウェア構成を示した模式図である。
【0029】
《全体構成》
図1に示すように、本実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システム(以下、単に「申請書類・作成支援システム」という)は、ケアマネジャー等の介護支援専門員等が操作するユーザ端末1と、ユーザ端末1にネットワークNW(インターネット等のネットワークNW)を介して接続されるサーバ装置(以下、単に「サーバ」という)3とを備えている。
サーバ3は、ユーザ端末1からの各種情報の入力の受け付ける共に、ユーザ端末1に対して、申請書類に記載すべき説明文を選択可能で且つ修正可能に提示し、ユーザ端末1から説明文の選択や修正を受け付ける。また、サーバ3は、ユーザ端末1から受け付けた「各種情報及び説明文」を用いて申請書類を生成し、ユーザ端末1に対して、生成した申請書類を送信する。
なお、本実施形態では、サーバ3が生成する申請書類が、
図39、40に示す「住宅改修が必要な理由書」である場合を例にしている。
【0030】
《ユーザ端末》
上記のユーザ端末1は、タッチパネル付きのディスプレイ(例えば液晶ディスプレイ)103(
図2参照)で構成される表示部10と、上記のタッチパネルや操作ボタン等で構成される入力部11と、通信処理部12と、申請書類作成支援処理部13とを有している。
【0031】
入力部11は、介護支援専門員等が行う操作により、各種情報の入力を受け付ける。
通信処理部12は、ネットワームNWを介して、サーバ3との間で各種情報の授受を行う。
【0032】
また、申請書類作成支援処理部13は、通信処理部12を介して、サーバ3にアクセス要求を送り、サーバ3から送信されるWebサイトを受信し、表示部10にWebサイトを構成するWebページ(
図22~36)を表示する。上記の各Webページでは、後段で詳細に説明するが、「住宅改修が必要な理由書」の作成に必要な各種情報の入力を受け付けたり、或いは、「住宅改修が必要な理由書」に記載する必要がある文章(利用者の身体的状況説明文等の文章)が提示され、提示されている文章の選択や、提示された文章の修正を受け付けることができるようになっている。
具体的には、申請書類作成支援処理部13は、入力部11を介して、Webページ上で「各種情報及び文章」を受け付け、通信処理部12を介して、サーバ3に受けた「各種情報及び文章」を送信する。
【0033】
また、申請書類作成支援処理部13は、「各種情報及び文章」の送信に応じて、サーバ3が生成して送信する「住宅改修が必要な理由書」を受信する。その後、申請書類作成支援処理部13は、受信した「住宅改修が必要な理由書」をプリンタ(図示せず)に送信して紙媒体に印刷したり、或いは、表示部10に表示したりできるようになっている。
【0034】
なお、ユーザ端末1のハードウェア構成については特に限定されるものではない。例えば、ユーザ端末1は、
図2に示すように、CPU100と、主記憶装置101と、補助記憶装置102と、タッチパネル付きディスプレイ103と、IOインターフェース104と、通信インターフェース105とを備えた情報処理装置により構成される。
【0035】
また、ユーザ端末2の補助記憶装置102には、各部(表示部10、入力部11、通信処理部12及び申請書類作成支援処理部13)の機能を実現するためのプログラム(表示処理プログラム、入力処理プログラム、通信処理プログラム、申請書類作成支援処理プログラム(アプリ))が記憶されている。そして、各部の機能は、CPU100が、主記憶装置101に上記プログラムをロードして実行することにより実現される。
なお、ユーザ端末1を構成する情報処理装置は、例えば、スマートフォン、可搬型の情報処理端末、PC(パーソナルコンピュータ)等により構成することができる。
【0036】
《サーバ3の構成》
また、サーバ3は、
図1に示すように、情報提供部30と、申請書類作成部31と、利用者基本情報データベース32と、身体的状況情報データベース33と、介護状況情報データベース34と、住宅状況情報データベース35と、改修内容情報データベース36と、病名・関連用語情報データベース37と、提出済理由書・総合的状況説明文データベース38と、提出済理由書・改善活動説明文データベース39と、総合的状況情報データベース40と、改善活動情報データベース41とを備えている。
【0037】
情報提供部30は、ネットワークNWを介して、ユーザ端末1との間で通信処理を行い、各種情報の授受を行う。
具体的には、情報提供部30は、ケアマネジャー等の介護支援専門員等が操作するユーザ端末1からのアクセス要求を受け付けると、ユーザ端末1に対して、「住宅改修が必要な理由書」を作成するためのWebサイトを構成する初期Webページ(初期画面)を送信し、ユーザ端末1の表示部10に初期Webページを表示させる。情報提供部30は、初期Webページにおいて、介護支援専門員を識別する管理者IDの入力を受け付けて、介護専門員を認証すると、ユーザ端末1に対して、利用者基本情報等の各種データの入力を受け付けるためのWebページ(
図22~
図33に例示するWebページ)を提供する。
なお、管理者IDは、予め、介護支援専門員に割り当てられており、サーバ3に登録されている。
【0038】
また、情報提供部30は、Webページ(
図22~
図31に例示するWebページ)上で、ユーザ端末1から、住宅改修を行う介護サービスの利用者の「利用者基本情報、身体的状況情報(病気情報(持病、怪我、入院歴等の情報)等の情報)、介護状況情報、住宅状況情報、改修内容情報」等の各種情報の入力を受け付ける。
また、情報提供部30は、病名・関連用語情報データベース37にアクセスして、ユーザ端末1から受け付けた病気情報に対応する病名関連用語を抽出する。
【0039】
また、情報提供部30は、過去に提出された「住宅改修が必要な理由書」の総合的状況説明文が登録された「提出済理由書・総合的状況説明文データベース38」にアクセスし、受け付けた病気情報と、抽出した病名関連用語のいずれかが含まれている総合的状況説明文(身体的状況の説明文、介護状況の説明文、日常生活をどう変えたいかの説明文)を抽出する。また、情報提供部30は、抽出した各総合的状況説明文に対して、総合的状況説明文毎に、「病気情報(単語)及び病名関連用語」の数に応じてスコアを付け、スコアの大きい総合的状況説明文を選択する。
なお、総合的状況説明文(身体情報の説明文、介護状況の説明文、日常生活をどう変えたいかの説明文)は、「住宅改修が必要な理由書」の1頁目(P1)の必須記載事項の文章である。
【0040】
そして、情報提供部30は、上記選択した総合的状況説明文を選択可能で且つ修正可能に提示したWebページ(
図32、33、34参照)を生成し、ユーザ端末1に対して、生成したWebページを提供する。また、情報提供部30は、Webページ(
図32、33、34参照)上で、ユーザ端末1から総合的状況説明文の選定(或いは、総合的状況説明文の選定&修正)を受け付ける。
【0041】
この構成によれば、「住宅改修が必要な理由書(申請書類)」の作成者(ケアマネジャー等の作成者)は、ユーザ端末1を操作して介護保険制度を利用した住宅改修を申請する利用者(高齢者)の病気情報を含む身体的状況情報等を入力すれば、ユーザ端末1に申請書類に記載する総合的状況説明文が提示される。そのため、申請書類の作成者は、自分自身で、白紙の状態から申請書に記載する総合的状況説明文を考える必要がなくなり、文章作成の手間が大幅に軽減される。また、サーバ3が提供するWebページ上では、総合的状況説明文が選択可能で且つ修正可能に提示されているため、所望の総合的状況説明文を選択したり、必要に応じて修正することができる。
【0042】
また、情報提供部30は、ユーザ端末1から受信した「改修内容情報」から住宅改修の目的である改善したい活動(排泄、入浴、外出)を選定する。
また、情報提供部30は、過去に提出された「住宅改修が必要な理由書」の改善活動説明文が登録された「提出済理由書・改善活動説明文データベース39」にアクセスし、選定した活動(排泄、入浴、外出)について、上記の受け付けた病気情報と、抽出した病名関連用語のいずれかが含まれている改善活動説明文(困難な状況・説明文、改修の方針・説明文)を抽出する。また、情報提供部30は、抽出した改善活動説明文に対して、改善活動説明文毎に、「病気情報(単語)及び病名関連用語」の数に応じてスコアを付けて、スコアの大きい改善活動説明文を選択する。
なお、改善活動説明文(困難な状況・説明文、改修の方針・説明文)は、「住宅改修が必要な理由書」の2頁目(P2)に記載する文章である。
【0043】
そして、情報提供部30は、選択した改善活動説明文を選択可能で且つ修正可能に提示したWebページ(
図35、36参照)を生成し、ユーザ端末1に対して、生成したWebページを提供する。また、情報提供部30は、Webページ(
図35、36参照)上で、ユーザ端末1から改善活動説明文の選定(或いは、改善活動説明文の選定&修正)を受け付ける。
【0044】
この構成によれば、ユーザ端末1に「住宅改修が必要な理由書(申請書類)」に記載する「改善活動説明文」が提示されるため、自分自身で、白紙の状態から申請書に記載する改善活動説明文を考える必要がなくなり、文章作成の手間が大幅に軽減される。
【0045】
また、申請書類作成部31は、ユーザ端末1から受け付けた「利用者基本情報、身体的状況情報(病気情報(持病、怪我、入院歴等の情報)等の情報)、介護状況情報、住宅状況情報、改修内容情報」等の各種情報と、ユーザ端末1から受け付けた「総合的状況説明文及び改善活動説明文」とを用いて、「住宅改修が必要な理由書」の1頁目(P1)及び2頁目(P2)を生成する。
【0046】
その後、情報提供部30は、ユーザ端末1に対して、申請書類作成部31が生成した「住宅改修が必要な理由書」を送信する。なお、ユーザ端末1は、情報提供部30から送信された「住宅改修が必要な理由書」を受信する。
【0047】
このように、本実施形態によれば、「住宅改修が必要な理由書(申請書類)」の作成者(ケアマネジャー等の作成者)は、ユーザ端末1を操作して、所定事項を入力すると共に、サーバ3から提供される説明文(総合的状況説明文、改善活動説明文)を選択したり、或いは、サーバ3から提供される説明文(総合的状況説明文、改善活動説明文)を選択し且つ修正したりすることで、サーバ3が生成した「住宅改修が必要な理由書(申請書類)」を取得することができる。これにより、本実施形態によれば、「住宅改修が必要な理由書(申請書類)」の作成の手間が軽減される。
【0048】
また、サーバ3のハードウェア構成については特に限定されるものではない。例えば、サーバ3は、
図3に示すように、CPU300と、主記憶装置301と、補助記憶装置302と、IOインターフェース304と、通信インターフェース305とを備えたコンピュータ等の情報処理装置(1台或いは複数台の情報処理装置)により構成される。
【0049】
また、補助記憶装置302には、各部(情報提供部30、申請書類作成部31)の機能を実現するためのプログラムが記憶されている。そして、各部(情報提供部30、申請書類作成部31)の機能は、CPU300が、主記憶装置301に上記プログラム(サーバプログラム)をロードして実行することにより実現される。
また、補助記憶装置302の所定領域には、「利用者基本情報データベース32、身体的状況情報データベース33、介護状況情報データベース34、住宅況情報データベース35、改修内容情報データベース36、病名・関連用語情報データベース37、提出済理由書・総合的状況説明文データベース38、提出済理由書・改善活動説明文データベース39、総合的状況情報データベース40、及び改善活動情報データベース41」が記憶されている。
【0050】
《サーバ3のデータ構造》
次に、サーバ3に設けられている各データベース(利用者基本情報データベース32、身体的状況情報データベース33、介護状況情報データベース34、住宅状況情報データベース35、改修内容情報データベース36、病名・関連用語情報データベース37、提出済理由書・総合的状況説明文データベース38、提出済理由書・改善活動説明文データベース39、総合的状況情報データベース40、及び改善活動情報データベース41)のデータ構造について、順番に説明する。
【0051】
先ず、本実施形態のサーバ3に設けられた利用者基本情報データベース32の構成について、
図4を参照しながら説明する。
ここで、
図4は、本実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた利用者基本情報データベースの一例を示した模式図である。
【0052】
図示するように、利用者基本情報データベース32は、住宅改修を行う介護サービスの利用者(高齢者)を識別するユーザIDを登録するフィールド32aと、ユーザIDにより特定される利用者の要介護認定情報(要介護度)を登録するフィールド32bと、当該利用者の被保険番号を登録するフィールド32cと、当該利用者の氏名を登録するフィールド32dと、当該利用者の「生年月日及び年齢」を登録するフィールド32e、当該利用者の性別を登録するフィールド32fと、当該利用者の住所を登録するフィールド32gと、当該利用者の連絡先を登録するフィールド32hと、を有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0053】
ここで、フィールド32aに登録される「ユーザID」は、利用者を特定する英数字・記号などから構成される一意のデータである(ユーザIDは、利用者を識別できるものであれば良い)。
また、フィールド32bに登録される「要介護認定情報(要介護度)」は、要支援の値(要支援1、2)や要介護の値(要介護1、2、3、4、5)を示す情報のことを云う。
【0054】
次に、本実施形態の申請書類・作成支援システムに設けられた身体的状況情報データベース33の構成について、
図5を参照しながら説明する。
ここで、
図5は、本実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた身体的状況情報データベースの一例を示した模式図である。
【0055】
図示するように、身体的状況情報データベース33は、ユーザIDを登録するフィールド33aと、ユーザIDにより特定される利用者の病名を示す病気情報(持病、怪我、入院歴等の病気情報)を登録するフィールド33bと、当該ユーザの不調のある体の部位を示す情報を登録するためのフィールド33cと、当該ユーザの日常生活の困難な動作示す情報を登録するためのフィールド33dと、当該ユーザの日常生活の困難な程度を示す情報を登録するためのフィールド33eと、を有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0056】
ここで、フィールド33bに登録される「利用者の病気情報」とは、「骨・関節障害」、「リウマチ」、「糖尿病」、「脚の骨折」等の利用者が罹患している病名(病気や怪我の名称)の情報である。
また、フィールド33cに登録される「利用者の不調のある体の部位を示す情報」は、「足の不調」、「視力の低下」、「膝が痛い」、「腰痛」、「疲労感」等の情報である。
また、フィールド33dに登録される「日常生活の困難な動作を示す情報」は、「トイレまでの移動」、「衣服の着脱」、「動作・移動」等の情報である。
また、フィールド33eに登録される「日常生活の困難な程度を示す情報」は、「一部介助が必要」、「不安がある」等の情報である。
【0057】
次に、本実施形態の申請書類・作成支援システムに設けられた介護状況情報データベース34の構成について、
図6を参照しながら説明する。
ここで、
図6は、本施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた介護状況情報データベースの一例を示した模式図である。
【0058】
図示するように、介護状況情報データベース34は、ユーザIDを登録するフィールド34aと、ユーザIDにより特定される利用者を介護している介護者を登録するフィールド34bと、当該ユーザを介護する介護者の状況を示す情報を登録するフィールド34cと、当該ユーザを介護する介護者の介護の範囲を示す情報を登録するフィールド34dと、当該利用者の同居家族状況を示す情報を登録するフィールド34eと、当該利用者の在宅サービスの利用状況を示す情報を登録するためのフィールド34fと、を有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0059】
ここで、フィールド34bに登録される「介護者を示す情報」は、配偶者やヘルパー等の情報である。
また、フィールド34cに登録される「介護の状況を示す情報」は、「持病をもちながら介護している」や「仕事をしなが介護している」等の情報である。
また、フィールド34dに登録される「介護者の範囲を示す情報」は、「できることは限られる」等の情報である。
また、フィールド34eに登録される「同居家族状況を示す情報」は、「夫婦」、「単身」等の情報である。
また、フィールド34fに登録される「在宅サービスの利用状況を示す情報」は、「ホームヘルプ」等の利用者が受けている在宅サービスを示す情報である。
なお、何も情報を登録されない場合には、「NULL」が登録されている。
【0060】
次に、本実施形態の申請書類・作成支援システムに設けられた住宅状況情報データベース35の構成について、
図7を参照しながら説明する。
ここで、
図7は、本施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた住宅状況情報データベースの一例を示した模式図である。
【0061】
図示するように、住宅状況情報データベース35は、ユーザIDを登録するフィールド35aと、ユーザIDにより特定される利用者の家屋形態を示す情報を登録するフィールド35bと、当該利用者の居室を示す情報を登録するフィールド35cと、当該利用者の居室の畳数を示す情報を登録するフィールド35dと、当該利用者の居室の日当たり情報を登録するフィールド35eと、所望する改修箇所・内容を登録するためのフィールド35fと、当該利用者の福祉用具利用状況を示す情報を登録するフィールド35gと、を有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0062】
ここで、フィールド35bに登録される「家屋形態を示す情報」は、戸建(持家)、戸建(賃貸)、集合(持家)、集合(賃貸)等の情報である。
フィールド35cに登録される「居室を示す情報」は、高齢者である利用者が主に過ごしている住居内の部屋が利用者専用の部屋か共用の部屋がを示す情報である。
フィールド35dに登録される「居室の畳数を示す情報」は、利用者が主に過ごす部屋の広さを示す情報である。
フィールド35eに登録される「日当たり情報」は、利用者が主に過ごす部屋の日当たり状況を示す「良好」や「不良」等の情報である。
フィールド35fに登録される「改修箇所・内容」は、利用者の住宅の所望する改修箇所及び改修内容であり、例えば、「改修箇所が浴室で、改修内容が手すり取付け」等の情報である。
フィールド35gに登録される「福祉用具利用状況を示す情報」は、利用者の福祉用具利用状況を示す情報であり、例えば、「手すり」、「歩行器」等の情報である。
【0063】
次に、本実施形態の申請書類・作成支援システムに設けられた改修内容情報データベース36の構成について、
図8を参照しながら説明する。
ここで、
図8は、本施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた改修内容情報データベースの一例を示した模式図である。
【0064】
図示するように、改修内容情報データベース36は、ユーザIDを登録するフィールド36aと、ユーザIDにより特定される利用者の住宅の改修箇所を示す情報を登録するフィールド36bと、当該利用者の住宅の改修対象を示す情報を登録するフィールド36cと、当該利用者の住宅の改修項目を示す情報を登録するフィールド36dと、当該利用者が住宅改修により改善しようとする生活動作を示す情報を登録するフィールド36eと、当該利用者の住宅の改修目的を示す情報を登録するフィールド35fと、を有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0065】
ここで、フィールド36bに登録される「住宅の改修箇所を示す情報」は、「トイレ」、「浴室」、「玄関」等の情報である。
また、フィールド36cに登録される「住宅の改修対象を示す情報」は、「手すり」、「段差」等の情報である。
また、フィールド36dに登録される「住宅の項目を示す情報」は、「取り付ける」、「解消する」等の情報である。
また、フィールド36eに登録される「改善しようとする生活動作を示す情報」は、「トイレまでの移動」、「浴室までの移動」等の情報である。
また、フィールド36fに登録される「住宅の改修目的を示す情報」は、「転倒等の防止」、「動作容易性の確保」等の情報である。
【0066】
次に、本実施形態の申請書類・作成支援システムに設けられた病名・関連用語情報データベース37の構成について、
図9~11を参照しながら説明する。
ここで、
図9~11は、本施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた病名・関連用語情報データベースの一例を示した模式図である。
なお、病名・関連用語情報データベース37は、書面のスペースの関係で、
図9~11に分けているが、実際には、一つのデータベースとして構成されている。
【0067】
病名・関連用語情報データベース37は、大分類の病名を示す病気情報を登録するフィールド37aと、大分類の病名に関連する病名を示す中分類の病名関連用語を登録するフィールド37bと、大分類の病名に関連する症状を示す小分類の病名関連用語を登録するフィールド37cと、を有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
また、病名・関連用語情報データベース37は、大分類の病名毎に、大分類の病名に関連する中分類の「複数の病名関連用語」と、大分類の病名に関連する小分類の「複数の病名関連用語」とが対応付けられて記憶している。
なお、後述するが、大分類、中分類、小分類は、サーバ3の情報提供部30が、ユーザ端末1に提供する説明文を選定するために、各説明文につけるスコア算出に用いられるものであり、大分類の病名のスコアが中分類の病名関連用語のスコアより大きくなり、中分類の病名関連用語(病名)のスコアが小分類の病名関連用語(症状)のスコアより大きくなるようになっている。
【0068】
ここで、フィールド37aに登録される「大分類の病名」は、「脳血管障害」、「骨・関節疾患」、「リウマチ」、「糖尿病」等の病名のこという。
また、フィールド37bに登録される「中分類の病名関連用語」は、大分類に関連する病名や症状のことをいい、「脳卒中」、「腰痛」等のことを云う。また、フィールド37cに登録される「小分類の病名関連用語」は、大分類に関連する症状のことを云う。
図9に示す例では、大分類の「脳血管障害」に対して、中分類の病名関連用語として「脳卒中、脳梗塞、脳出血、一過性脳虚血発作、脳溢血、脳塞栓、くも膜下出血、パーキンソン症候群」が対応付けられている。また、大分類の「脳血管障害」に、小分類の病名関連用語として「片麻痺、見当識障害、感覚障害、高次脳機能障害、半側空間失認、視野狭窄、痺れ、嚥下障害、失調症状」が対応付けられている。
【0069】
なお、
図11に示すように、病名・関連用語情報データベース37では、大分類に「その他」が登録されたレコードが設けられており、サーバ3が提供するWebページに対して、ユーザ端末1から中分類の病名関連用語が入力されたときに、対応できるようにしている。
【0070】
このような構成の病名・関連用語情報データベース37を設けたのは、本願発明者が、過去に作成し提出された、多数の「住宅改修が必要な理由書(申請書類)」の記載内容を検討したところ、「申請書類」には複数種の説明文を記載する必要があるものの、各説明文は、高齢者の病名や症状を示す単語が含まれているケースが多いという共通点があることを見出だしたことによる。すなわち、過去に作成し提出された「住宅改修が必要な理由書(申請書類)」に記載される各説明文は、利用者(高齢者)の病気や症状を示す単語を含んだ説明文が多くなっていた。
【0071】
そのため、サーバ3に、この病名・関連用語情報データベース37を設けることで、サーバ3がユーザ端末1から利用者(高齢者)の病気情報を受け付ければ、受け付けた病気情報を用いて、病名・関連用語情報データベース37から当該病気情報に関連する病名関連用語を抽出することができる。また、サーバ3は、過去に提出された「住宅改修が必要な理由書(申請書類)」に実際に記載されている説明文」が登録されたデータベース(提出済理由書・総合的状況説明文データベース38、提出済理由書・改善活動説明文データベース39)にアクセスすれば、当該データベースの説明文のなかから、受け付けた病気情報と、抽出した病名関連用語のいずれかが含まれている説明文を抽出し、ユーザ端末1に対して、抽出した説明文を提供することができる。すなわち、サーバ3は、ユーザ端末1に対して、利用者(高齢者)が患っている病気やその病気に関する用語を含む説明文を、過去に提出された「住宅改修が必要な理由書に記載された説明文」から選んで、提供することができる。
【0072】
次に、本実施形態の申請書類・作成支援システムに設けられた提出済理由書・総合的状況説明文データベース38の構成について、
図12を参照しながら説明する。
ここで、
図12は、本実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた提出済理由書・総合的状況説明文データベースの一例を示した模式図である。
【0073】
提出済理由書・総合的状況説明文データベース38は、過去に提出された「住宅改修が必要な理由書」を多数集め、それらの「住宅改修が必要な理由書」を「利用者(高齢者)の要介護認定のランクを示した要介護認定情報(要介護度:要支援1、2、要介護1、2、3、4、5)の種別毎にグループ分けし、要介護度毎に、集めた「住宅改修が必要な理由書」の「総合的状況の説明文」を対応付けて記憶させたデータベースである。この「総合的状況の説明文」は、要介護度毎に、「利用者の身体的状況の説明文」と、「利用者の介護状況の説明文」と、「利用者の日常生活をどう変えたいかの説明文」とが関連付けられた構成になっている。また、「総合的状況の説明文」は、「住宅改修が必要な理由書」の第1頁(P1)の必須記載事項の説明文である。
【0074】
具体的には、提出済理由書・総合的状況説明文データベース38は、要介護認定情報(要介護度)毎に、データベース(図示する例ではテーブル形式のデータベース)が設けられている。
図12では、「要介護1」のデータベースだけを示しているが、実際には、「要支援1」、「要支援2」、「要介護2」、「要介護3」、「要介護4」及び「要介護5」に対応させたデータベースも設けられている。
なお、提出済理由書・総合的状況説明文データベース38は、要介護度毎に、「利用者の身体的状況の説明文」を登録するフィールド38aと、「利用者の介護状況の説明文」を登録するフィールド38bと、「利用者の日常生活をどう変えたいかの説明文」を登録するフィールド38cと、を有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0075】
なお、フィールド38aに登録される「利用者の身体的状況の説明文」は、例えば、「リウマチの影響により、トイレや浴室での立上り動作が困難である」等の説明文である。
また、フィールド38bに登録される「利用者の介護状況の説明文」は、例えば、「歩行困難のため、時々、娘が様子を見に来ている。・・・」等の説明文である。
また、フィールド38bに登録される「利用者の日常生活をどう変えたいかの説明文」は、例えば、「リウマチの影響で自宅内で転倒を繰り返しているため、手すりを設置や段差を解消させて転倒しないようにしたい」等の説明文である。
このように構成しているのは、本願発明者が、過去に提出された「住宅改修が必要な理由書」の記載内容を分析した結果、「住宅改修が必要な理由書」に記載されている「総合的状況の説明文」は、要介護度が同じ利用者(高齢者)のもの(特に、要介護度が同じで且つ患っている病状が似ている利用者のもの)が、似ている文章になっている傾向にあることに気付いたためである。
【0076】
次に、本実施形態の申請書類・作成支援システムに設けられた提出済理由書・改善活動説明文データベース39の構成について、
図13を参照しながら説明する。
ここで、
図13は、本実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた提出済理由書・改善活動説明文データベースの一例を示した模式図である。
【0077】
提出済理由書・改善活動説明文データベース39は、過去に提出された「住宅改修が必要な理由書」を多数集め、それらの「住宅改修が必要な理由書」を「利用者(高齢者)の要介護度毎(要支援1、2、要介護1、2、3、4、5)にグループ分けし、要介護度毎に、集めた「住宅改修が必要な理由書」の「改善活動説明文」を対応付けて記憶させたデータベースである。この「改善活動説明文」は、要介護度毎に、活動(排泄、入浴、外出)毎の「困難な状況・説明文」及び「改修の方針・説明文」を対応付けられた構成になっている。また、「改善活動説明文」は、「住宅改修が必要な理由書」の第2頁(P2)において、改善したい活動を選んで記載する記載事項になっている。
【0078】
具体的には、提出済理由書・改善活動説明文データベース39は、要介護度毎に、データベース(図示する例ではテーブル形式のデータベース)が設けられている。
図13では、「要支援2」のデータベースだけを示しているが、実際には、「要支援1」、「要介護1」、「要介護2」、「要介護3」、「要介護4」及び「要介護5」に対応させたデータベースも設けられている。
なお、提出済理由書・改善活動説明文データベース39は、要介護度毎に、「排泄に関する困難な状況・説明文」を登録するフィールド39aと、「排泄に関する改修の方針・説明文」を登録するフィールド39bと、「入浴に関する困難な状況・説明文」を登録するフィールド39cと、「入浴に関する改修の方針・説明文」を登録するフィールド39dと、「外出に関する困難な状況・説明文」を登録するフィールド39eと、「外出に関する改修の方針・説明文」を登録するフィールド39fと、を有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0079】
なお、フィールド39aの「排泄動作の困難な状況説明文」は、例えば、「リウマチの影響で便器からの立ち座り動作の際に補助が必要である」等の説明文である。また、フィールド39bの「排泄動作の改修方針の説明文」は、例えば、「縦手すりを掴むことで便器からの立ち座りが補助なしでできるようにして筋力低下の影響を軽減する」等の説明文である。
また、フィールド39cの「入浴動作の困難な状況説明文」は、例えば、「腰痛と膝痛をかかえており浴槽を跨いでの移動する際に補助が必要である」等の説明文である。また、フィールド39dの「入浴動作の改修方針の説明文」は、例えば、「横手すりを掴むことで浴槽内に一人で移動できるようにして腰痛と膝痛の影響を軽減する」等の説明文である。
また、フィールド39eの「外出動作の困難な状況説明文」は、例えば、「骨・関節障害の影響により玄関の段差部を通ることが困難であるる」等の説明文である。また、フィールド39fの「外出動作の改修方針の説明文」は、例えば、「玄関スロープで段差部を解消することで膝痛のため困難だった玄関での移動をスムーズにできるようにする」等の説明文である。
このように構成しているのは、本願発明者が、過去に提出された「住宅改修が必要な理由書」の記載内容を分析した結果、「住宅改修が必要な理由書」に記載されている「改善活動説明文」は、要介護度が同じ利用者(高齢者)のもの(特に、要介護度が同じで且つ患っている病状が似ている利用者のもの)が、似ている内容になっている傾向にあることに気付いたためである。
【0080】
次に、本実施形態の申請書類・作成支援システムに設けられた総合的状況情報データベース40の構成について、
図14を参照しながら説明する。
ここで、
図14は、本実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた総合的状況情報データベースの一例を示した模式図である。
【0081】
総合的状況情報データベース40は、ユーザID毎に、サーバ3がユーザ端末1から受け付けた総合的状況の説明文(「利用者の身体的状況の説明文」、「利用者の介護状況の説明文」および「利用者の日常生活をどう変えたいかの説明文」)を記憶させるデータベースである。
【0082】
総合的状況情報データベース40は、ユーザIDを登録するフィールド40aと、ユーザIDにより特定される利用者の身体的状況の説明文を登録するフィールド40bと、当該利用者の介護状況の説明文を登録するフィールド40cと、当該利用者の日常生活をどう変えたいかの説明文を登録するフィールド40dと、を有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0083】
次に、本実施形態の申請書類・作成支援システムに設けられた改善活動情報データベース41の構成について、
図15を参照しながら説明する。
ここで、
図15は、本実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムに設けられた改善活動情報データベースの一例を示した模式図である。
【0084】
改善活動情報データベース41は、ユーザID毎に、サーバ3がユーザ端末1から受け付けた「困難な状況・説明文及び改修の方針・説明文」を記憶させるデータベースであり、排泄活動情報データベース41Aと、入浴活動情報データベース41Bと、外出活動情報データベース41Cとを有した構成になっている。
【0085】
排泄活動情報データベース41Aは、「ユーザID」に「排泄活動の困難な状況・説明文」及び「排泄活動に関する住宅改修の方針・説明文」を対応付けて記憶するデータベースである。
【0086】
具体的には、排泄活動情報データベース41Aは、ユーザIDを登録するフィールド41Aaと、排泄活動に関する困難な状況・説明文を登録するフィールド41Abと、排泄活動に関する住宅改修の方針・説明文を登録するフィールド41Acと、を有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0087】
また、入浴活動情報データベース41Bは、「ユーザID」に「入浴活動の困難な状況・説明文」及び「入浴活動に関する住宅改修の方針・説明文」を対応付けて記憶するデータベースである。
【0088】
具体的には、入浴活動情報データベース41Bは、ユーザIDを登録するフィールド41Baと、入浴活動に関する困難な状況・説明文を登録するフィールド41Bbと、入浴活動に関する住宅改修の方針・説明文を登録するフィールド41Bcと、を有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0089】
また、外出活動情報データベース41Cは、「ユーザID」に「外出活動の困難な状況・説明文」及び「外出活動に関する住宅改修の方針・説明文」を対応付けて記憶するデータベースである。
【0090】
具体的には、外出活動情報データベース41Cは、ユーザIDを登録するフィールド41Caと、外出活動に関する困難な状況・説明文を登録するフィールド41Cbと、外出活動に関する改修の方針・説明文を登録するフィールド41Ccと、を有するレコードにより構成されている(複数のレコードにより構成されている)。
【0091】
《申請処理・作成支援処理の手順》
次に、本実施形態の本実施形態の申請書類・作成支援システムが行う申請書類・作成支援処理の手順について、
図16~38を参照しながら説明する。
なお、サーバ3には、ユーザ端末1を操作するケアマネジャー等の介護支援専門員の認証処理に用いる管理者ID(管理者識別情報)を記憶している管理者情報データベース(図示せず)が設けられている。また、申請書類・作成支援システムが行う申請書類・作成支援処理に先立って、サーバ3は、管理者情報データベース(図示せず)に管理者IDを記憶させる処理を行っているものとする。
【0092】
ここで、
図16~21は、本実施形態の申請書類・作成支援システムが行う申請書類・作成支援処理の手順を示したフローチャートである。
また、
図22~36は、本実施形態の住宅改修の申請書類・作成支援システムが申請書類作成支援処理の際に提示するWebサイトのWebページを示した模式図である。
また、
図39、40は、介護保険制度を利用した住宅改修において役所に提出する住宅改修が必要な理由書の一例を示した模式図である。
【0093】
なお、以下のフローチャートは、ケアマネジャー等の介護支援専門員が、少なくとも、3つの活動(排泄、入浴及び外出)のうちのいずれかの活動を改善させることに関する住宅改修を行うための「住宅改修の申請書類」を作成する場合の処理を例示している。
【0094】
具体的には、
図16に示すように、ケアマネジャー等の介護支援専門員がユーザ端末1を操作し、申請書類作成支援処理プログラム(アプリ)を起動させると、ユーザ端末1の申請書類作成支援処理部13が、通信処理部12を介して、サーバ3にアクス要求を送信する(S100)
サーバ3の情報提供部30は、ユーザ端末1からのアクセス要求を受け付けると、ユーザ端末1に対して、「住宅改修が必要な理由書」を作成するためのWebサイトを構成する初期入力画面(初期Webページ)を送信する(S200)。
なお、この初期Webページ(図示せず)には、「管理者ID」を入力する入力欄が設けられている。
【0095】
次に、ユーザ端末1の申請書類作成支援処理部13が、通信処理部12を介して、サーバ3が送信した初期Webページを受信し、表示部10に初期Webページを表示させる。また、介護支援専門員等がユーザ端末1の入力部11を操作し、表示されているWebページ上の入力欄に「管理者ID」を入力すると、ユーザ端末1の申請書類作成支援処理部13が「管理者ID」の入力を受け付ける。また、申請書類作成支援処理部13は、サーバ3の情報提供部30に対して、通信処理部12を介して、受け付けた「管理者ID」を送信する(S101)。
【0096】
サーバ3の情報提供部30は、ユーザ端末1が送信した「管理者ID」を受信すると、図示しない管理者情報データベースを参照し、受信した管理者IDにより特定される管理者を認証し(S201)、S202の処理に進む。なお、サーバ3の情報提供部30は、認証できなければ、ユーザ端末1にその旨を通知して処理を終了する。
【0097】
S202では、サーバ1の情報提供部30は、住宅改修を行う介護サービスの利用者(高齢者)の氏名、年齢、要介護認定情報(要介護度)等の利用者情報の入力を受け付ける利用者情報入力Webページ400(
図22参照)を生成し、ユーザ端末1に対して生成したWebページ400を送信し、ユーザ端末1側のS102の処理に移行する。
なお、このWebページ400は、利用者(高齢者)の要介護認定情報(要介護度)、氏名、被保険番号、生年月日、年齢、性別、住所、連絡先等の利用者情報の入力を受け付けることができるようになっている。
【0098】
S102では、ユーザ端末1の申請書類作成支援処理部13が、通信処理部12を介して、サーバ3から送信されたWebページ400(
図22)を受信し、表示部10にWebページ400を表示させる。そして、介護支援専門員がユーザ端末1を操作し、Webページ400上で、利用者(高齢者)の利用者情報(要介護認定情報、氏名、被保険番号、生年月日、年齢、性別、住所、連絡先)を入力する。ユーザ端末1は、入力部11を介して、利用者情報の入力を受けると、サーバ3に受け付けた利用者情報を送信する。
【0099】
次に、サーバ3の情報提供部30が、ユーザ端末2から送信された利用者情報を受信し、利用者基本情報データベース32(
図4参照)に受信した利用者情報を記憶させる(S203)。
本ステップでは、情報提供部30は、受信した利用者情報の利用者(高齢者)に対し、当該利用者を識別する利用者ID(利用者識別情報)を割り当て、利用者基本情報データベース32に、この利用者IDに利用者情報を対応付けて記憶させる。
具体的には、情報提供部30は、フィールド32aに割り当てた「ユーザID」が登録され、フィールド32bに受信した「要介護認定情報」が登録され、フィールド32cに受信した「被保険者番号」が登録され、フィールド32dに受信した「氏名」が登録され、フィールド32eに受信した「生年月日及び年齢」が登録され、フィールド32fに受信した「年齢」が登録され、フィールド32gに受信した「住所」が登録され、フィールド32hに受信した「連絡先」が登録されたレコードを生成し、利用者基本情報データベース32に当該レコードを格納する。
なお、利用者IDは、英数字記号等で構成される一意の情報である。
【0100】
次に、サーバ3の情報提供部30は、利用者の総合的状況情報(身体的状況情報、介護状況情報、住宅状況情報)の入力を受け付ける総合的状況情報入力Webページを生成し、ユーザ端末1に生成した総合的状況情報入力Webページを送信し(S204)、ユーザ端末1が行うS103に移行する。
S103では、ユーザ端末1の申請書類作成支援処理部13が、総合的状況情報入力Webページを受信し、表示部10に総合的状況情報入力Webページを表示させる。また、ユーザ端末1は、入力部11を介して、総合的状況情報(身体的状況情報、介護状況情報、住宅状況情報)の入力を受け付け、サーバ3に受け付けた総合的状況情報(身体的状況情報、介護状況情報、住宅状況情報)を送信する(S103)。
その後、サーバ3の情報提供部30は、ユーザ端末1から送信された総合的状況情報(身体的状況情報、介護状況情報、住宅状況情報)を受信し、受信したた総合的状況情報(身体的状況情報、介護状況情報、住宅状況情報)を対応するデータベース(身体的状況情報データベース33、介護状況情報データベース34、住宅状況情報データベース35)に記憶させ(S205)、
図17のS206の処理に移行する。
【0101】
なお、S204、S103、S205において、サーバ3とユーザ端末1の間でやり取りする総合的状況情報(身体的状況情報、介護状況情報、住宅状況情報)は、情報の種類が多岐にわたるので、以下に示すように、身体的状況情報と、介護状況情報と、住宅状況情報とについて、それぞれ、別々のWebページ上でやり取りをするようにしても良い。
【0102】
具体的には、「S204、S103、S205」において、サーバ3は、例えば、
図23、24に示すような、病気情報を含む身体的状況情報の入力を受け付けるWebページ401(401a、401b)を生成し、ユーザ端末1に対して、生成したWebページ401を送信し、ユーザ端末1から「身体的状況情報」の入力を受け付ける。また、サーバ3は、S203で割り当てた「ユーザID」に受け付けた「身体的状況情報」を対応付けたレコードを生成し、身体的状況情報データベース33(
図5)に生成したレコードを格納する。
【0103】
なお、
図23ではWebページ401の上方部の領域401aを示し、
図24ではWebページ401の下方部の領域401bを示しており、
図23のWebページ401の上方部の領域401aを下方にスクロールさせることで
図24のWebページ401の下方部の領域401bが表示されるようになっている。
また、この身体的状況情報の入力を受け付けるWebページ401では、利用者の持病・怪我等の病気情報と、利用者の不調のある身体の部位を示す情報と、利用者の困難な動作を示す情報と、利用者の困難な程度を示す情報とが入力できるようになっている。
ここで、「病気情報」は、「脳血管障害」、「骨・関節障害」等の情報である。また、上記の「不調のある身体の部位を示す情報」は、「足の不調」、「腕の不調」、「視力の低下」、「腰痛」等の情報である。また、「利用者の困難な動作を示す情報」は、「排泄」、「入浴」、「動作・移動」、「家事」等の情報である。また、「困難な程度を示す情報」は、「不安がある」、「一部介助が必要」、「自身で行えない」等の情報である。
【0104】
また、「S204、S103、S205」にいおいて、サーバ3は、例えば、
図25、26に示すような、介護状況情報の入力を受け付けるWebページ402(402a、402b)を生成し、ユーザ端末1に対して、生成したWebページ402を送信し、ユーザ端末1から介護状況情報の入力を受け付ける。また、サーバ3は、S203で割り当てた「ユーザID」に受け付けた「介護状況情報」を対応付けたレコードを生成し、介護状況情報データベース34(
図6)に生成したレコードを格納する。
【0105】
なお、
図25にはWebページ402の上方部の領域402aを示し、
図26にはWebページ402の下方部の領域402bを示しており、
図25のWebページ402の上方部の領域402aを下方にスクロールさせることで
図26のWebページ402の下方部の領域402bが表示されるようになっている。
また、この介護状況情報の入力を受け付けるWebページ402では、利用者(高齢者)を介護する介護者情報と、介護の状況情報と、介護者の範囲情報と、同居家族状況情報と、在宅サービスの利用状況情報とが入力できるようになっている。
ここで、「介護者情報」とは、「配偶者」、「ヘルパー」等の情報である。「介護の状況情報」は、「仕事をしながら」、「持病を持ちながら」等の情報である。「介護者の範囲情報」は、「介護している」、「できることは限られている」等の情報である。「同居家族状況情報」は、「単身や夫婦」、「同居家族人数」、「同居家族のうちの高齢者の人数」等の情報である。「在宅サービスの利用状況情報」は、住宅改修前後の在宅サービス(ホームヘルプ、デイサービス、デイケア、訪問入浴、訪問介護等の在宅サービス)の利用状況を示す情報である。
【0106】
また、「S204、S103、S205」において、サーバ3は、例えば、
図27、28に示すような、住宅状況情報の入力を受け付けるWebページ403(403a、403b)を生成し、ユーザ端末1に対して、生成したWebページ403を送信し、ユーザ端末1から住宅状況情報の入力を受け付ける。また、サーバ3は、S203で割り当てた「ユーザID」に受け付けた「住宅状況情報」を対応付けたレコードを生成し、住宅状況情報データベース35に生成したレコードを格納する。
【0107】
なお、
図27にはWebページ403の上方部の領域403aを示し、
図28にはWebページ403の下方部の領域403bを示しており、
図27のWebページ403の上方部の領域403aを下方にスクロールさせることで
図28のWebページ403の下方部の領域403bが表示されるようになっている。
また、この住宅状況情報の入力を受け付けるWebページ403では、利用者(高齢者)が住む住宅の家屋形態情報と、エレベータの有り無し情報と、高齢者がいる居室情報と、高齢者の居室の畳数情報と、高齢者の居室の日当たり情報と、住宅改修箇所情報(改修済み)と、住宅改修内容情報(改修済み)とが入力できるようになっている。
ここで、「家屋形態情報」とは、「戸建(持家)」、「戸建(賃貸)」、「集合(持家)」、「集合(賃貸)」等の情報である。
【0108】
次に、「S204、S103、S205」の処理の後で行う、
図17のS206の処理について説明する。
S206では、サーバ3の情報提供部30は、
図29~31に示すような、利用者(高齢者)の住宅の改修内容情報の入力を受け付ける改修内容情報入力Webページ404(404a、404b、404c)を生成し、ユーザ端末1に対して、生成したWebページ404を送信し、ユーザ端末1が行うS104の処理に移行する。
【0109】
S104では、ユーザ端末1の申請書類作成支援処理部13が、改修内容情報入力Webページ404を受信し、表示部10にWebページを404表示させる。また、ユーザ端末1は、入力部11を介して、改修内容情報の入力を受け付け、サーバ3に受け付けた改修内容情報を送信する。
その後、サーバ3の情報提供部30は、ユーザ端末1が送信した改修内容情報を受信し、S203で割り当てた「ユーザID」に受け付けた「改修内容情報」を対応付けたレコードを生成し、改修内容情報データベース36(
図8)に生成したレコードを格納し(S207)、S208の処理に移行する。
【0110】
なお、
図29ではWebページ404の上方部の領域404aを示し、
図30ではWebページ404の中央部404bの領域を示しており、
図31ではWebページ404を下方部の領域404cを示している。また、
図29に示すWebページ404の上方部の領域404aを下方にスクロールさせることで
図30、31に示すWebページ404の中央部の領域404bや下方部の領域404cが表示されるようになっている。
また、このWebページ404では、「トイレ、浴室、居室、台所等の改修箇所(どこ)情報」と、「手すり、段差、便器等の改修対象物(何を)情報」と、「取り付ける、取り外す、取り替える等の改修工事(改修方法(どうする))情報」と、「改善しようとする生活動作情報」と、「改修目的情報」とが入力できるようになっている。
【0111】
ここで、「改善しようとする生活動作情報」とは、「住宅改修が必要な理由書」の第2頁において、改善を所望している活動(排泄、入力、外出)毎に記載する情報であり、例えば、改善を所望している活動が「排泄」の場合には、「トイレまでの移動」、「便器からの立ち座り」等情報を云う。
また、「改修目的情報」とは、「住宅改修が必要な理由書」の第2頁において、改善を所望している活動(排泄、入力、外出)毎に記載する情報であり、例えば、改善を所望している活動が「排泄」の場合には、「できなかったことをできるようにする」、「転倒等の防止、安全の確保」、「介護者の負担の軽減」等情報を云う。
なお、「改善しようとする生活動作情報」及び「改修目的情報」は、「住宅改修が必要な理由書」において自治体毎に定型文が定められているため、Webページ405では、所定の定型文を選択して入力できるようになっている。
【0112】
次に、S207の処理の後に行うS208以降の処理を説明する。
S208では、サーバ3の情報提供部30が、利用者基本情報データベース32(
図4)にアクセスし、対応する利用者のユーザIDに対応付けられている「要介護認定情報(要介護度)」を抽出し(読み出す)。また、情報提供部30が、身体的状況情報データベース33(
図5)にアクセスし、対応する利用者のユーザIDに対応付けられている「身体的状況情報」を抽出し(読み出す)、S209の処理に移行する。
【0113】
S209では、サーバ3の情報提供部30が、介護状況情報データベース34(
図6)にアクセスし、対応する利用者のユーザIDに対応付けられている「介護状況情報」を抽出し(読み出す)、S210の処理に移行する。
【0114】
S210では、サーバ3の情報提供部30が、病名・関連用語情報データベース37(
図9~11)にアクセスし、上記の抽出した「身体的状況情報」に含まれている「病気情報」に対応する病気関連用語を抽出し、S211の処理に進む。
例えば、抽出した「病気情報」が「リウマチ」の場合、病気関連用語として「リウマチ、慢性関節リウマチ、関節の変形、拘縮、筋力低下、歩行困難、ドア開閉困難、移動困難」を抽出する。
【0115】
S211では、サーバ3の情報提供部30が、提出済理由書・総合的状況説明文データベース38(
図12)にアクセスして、S208で読み出した利用者の「要介護認定情報(要介護度)」に対応付けられた「身体的状況の説明文(総合的状況説明文)」を複数読み出し、読み出した「身体的状況の説明文」のなかから、S208で抽出した身体的状況情報に含まれる病気情報と、S210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「身体的状況の説明文」を抽出する。
なお、提出済理由書・総合的状況情報データベース38には、過去に提出された「住宅改修が必要な理由書」に記載された説明文(身体的状態の説明文、介護状況の説明文、日常生活をどう変えたいかの説明文)が大量に登録されている。そして、高齢者の「病気」や「病気による症状」等は共通している傾向にあると共に、「要介護認定情報」の種別毎に病気や怪我の影響による高齢者の身体的状況が共通しているため、本ステップでは、複数の「身体的状況の説明文」が抽出される。
【0116】
なお、本ステップ(S211)では、情報提供部30が、提出済理由書・総合的状況情報データベース38から、S208で読み出した利用者の「要介護認定情報(要介護度)」に対応付けられた「身体的状況の説明文」を複数読み出し、読み出した「身体的状況の説明文」のなかから、S208で抽出した身体的状況情報に含まれる病気情報と、S210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「身体的状況の説明文」を抽出しているが、特にこれに限定されるものではない。
例えば、情報提供部30が、提出済理由書・総合的状況情報データベース38から、「要介護認定情報」に関係なく、S208で抽出した身体的状況情報に含まれる病気情報と、S210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「身体的状況の説明文」を抽出するようにしても良い。
また、例えば、情報提供部30が、提出済理由書・総合的状況情報データベース38から、S208で抽出した身体的状況情報(すなわち、病気情報、不調のある部位、日常生活の困難な動作、日常生活の困難な動作)と、210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「身体的状況の説明文」を抽出するようにしても良い。
【0117】
次に、サーバ3の情報提供部30は、抽出した「身体的状況の説明文」毎に、「病気情報及び病気関連用語」を用いてスコアを算出し、算出したスコアが高い「身体的状況の説明文」を所定数・選定する。例えば、スコアが高い順に複数個(例えば、3~10個程度の個数)の「身体的状況の説明文」を選定し(S212)、
図18のS213の処理に移行する。
【0118】
なお、スコアの付け方は、例えば、抽出した「身体的状況の説明文」のなかに含まれている「病気情報及び病気関連用語」の数を集計した値をスコアとして算出するようにしても良い。この場合、抽出した「身体的状況の説明文」のなかに「病気情報及び病気関連用語」が「4単語」含まれていれば「4点」、「身体的状況の説明文」のなかに「病気情報及び病気関連用語」が「1単語」含まれていれば「1点」という値が算出される。
また、スコアの付け方は、例えば、抽出した「身体的状況の説明文」のなかに含まれている「病気情報及び病気関連用語」について、病名・関連用語情報データベース37の分類(大分類、中分類、小分類)で重み付けをした上で集計した値をスコアとして算出しても良い。この場合、例えば、大分類の単語に乗算する係数を「3」とし、中分類の単語に乗算する係数を「2」とし、小分類の単語に乗算する係数を「1」とする。そして、「身体的状況の説明文」のなかに「病気情報及び病気関連用語」が「3単語」含まれおり、「3単語」のうちの1つが「大分類」で、2つが「小分類」であれば、「(3×1(大分類))+(1×2(小分類))=5点」が算出される。
【0119】
図18に示すS213では、サーバ3の情報提供部30は、
図32に示すような、S212で選定した「身体的状況の説明文」が選択可能で且つ修正可能に表示された「身体的状況の説明文作成Webページ405」を生成し、ユーザ端末1に対して、生成したWebページ405を送信し、ユーザ端末1が行うS105の処理に移行する。
なお、「身体的状況の説明文作成Webページ405」には、サーバ3が提案する「身体的状況の説明文(提案文章)」が表示されている提案文章表示欄405aと、ユーザ端末3が提案文章から選択した文章を修正可能に表示する選定文章表示欄405bとが設けられている。
【0120】
S105では、ユーザ端末1の申請書類作成支援処理部13が、Webページ405を受信し、表示部10にWebページを405表示させる。また、ユーザ端末1は、入力部11を介して、Webページ405上で表示されている「身体的状況の説明文」の選択を受け付け、或いは選択を受け付けた「身体的状況の説明文」の修正を受け付け、サーバ3に受け付けた「身体的状況の説明文」を送信する。
その後、サーバ3の情報提供部30は、ユーザ端末1が送信した「身体的状況の説明文」を受信し(S214)、S215の処理に移行する。
【0121】
このように、本実施形態では、ユーザ端末1に「住宅改修が必要な理由書(申請書)」の第1頁の必須記載事項の「身体的状況の説明文(総合的状況説明文)」が提供される。また、提供される「身体的状況の説明文」は、ユーザ(高齢者)の病気情報及び要介護認定情報を反映した文章になっている。そのため、ケアマネジャー等の介護支援専門員は、自分自身で、白紙の状態から申請書に記載する「身体的状況の説明文」を考える必要がなくなり、文章作成の手間が大幅に軽減される。また、サーバ3が提供するWebページ405上では、「身体的状況の説明文」が選択可能で且つ修正可能に提示されているため、必要に応じて、所望の「身体的状況の説明文」を選択したり、修正したりすることができる。
【0122】
S215では、サーバ3の情報提供部30が、提出済理由書・総合的状況説明文データベース38(
図12参照)にアクセスして、S208で読み出した利用者の「要介護認定情報(要介護度)」に対応付けられた「介護状況の説明文(総合的状況説明文)」を複数読み出し、読み出した「介護状況の説明文」のなかから、S208で抽出した身体的状況情報に含まれる病気情報と、S209で抽出した介護状況情報と、S210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「介護状況の説明文」を抽出する。
なお、S215においても、上述したS211と同様、複数の「介護状況の説明文」が抽出される。
【0123】
また、本ステップ(S215)では、サーバ3が、提出済理由書・総合的状況説明文データベース38にアクセスして、S208で読み出した利用者の「要介護認定情報」に対応付けられた「介護状況の説明文」のなかから、S208で抽出した身体的状況情報に含まれる病気情報と、S209で抽出した介護状況情報と、S210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「介護状況の説明文」を抽出するようにしているが特にこれに限定されるものではない。
例えば、情報提供部30が、提出済理由書・総合的状況情報データベース38から、「要介護認定情報」に関係なく、S208で抽出した身体的状況情報に含まれる病気情報と、S209で抽出した介護状況情報と、S210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「身体的状況の説明文」を抽出するようにしても良い。
また、例えば、本ステップにおいて、サーバ3が、S211と同様、提出済理由書・総合的状況説明文データベース38にアクセスして、S208で読み出した利用者の「要介護認定情報」に対応付けられた「介護状況の説明文」のなかから、S208で抽出した身体的状況情報に含まれれる病気情報と、S210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「介護状況の説明文」を抽出するようにしても良い。
【0124】
次に、サーバ3の情報提供部30は、上述したS212と同様の手順で、抽出した「介護状況の説明文」毎に、「病気情報及び病気関連用語」を用いてスコアを算出し、算出したスコアが高い「介護状況の説明文」を選定する。例えば、スコアが高い順に複数個(例えば、3~10個)の「介護状況の説明文」を選定し(S216)、S217の処理に移行する。
【0125】
S217では、サーバ3の情報提供部30は、
図33に示すような、S216で選定した「介護状況の説明文」が選択可能で且つ修正可能に表示された「介護状況の説明文作成Webページ406」を生成し、ユーザ端末1に対して、生成したWebページ406を送信し、ユーザ端末1が行うS106の処理に移行する。
なお、「介護状況の説明文作成Webページ406」には、サーバ3が提案する介護状況の説明文(提案文章)が表示されている提案文章表示欄406aと、ユーザ端末3が提案文章から選択した文章を修正可能に表示する選定文章表示欄406bとが設けられている。
【0126】
S106では、ユーザ端末1の申請書類作成支援処理部13が、Webページ406を受信し、表示部10にWebページを406を表示させる。また、ユーザ端末1は、入力部11を介して、Webページ406上で表示されている「介護状況の説明文」の選択を受け付け、或いは選択を受け付けた「介護状況の説明文」の修正を受け付けて、サーバ3に受け付けた「介護状況の説明文」を送信する。
その後、サーバ3の情報提供部30は、ユーザ端末1が送信した「介護状況の説明文」を受信し(S218)、
図19のS219の処理に移行する。
【0127】
このように、本実施形態では、ユーザ端末1に「住宅改修が必要な理由書(申請書)」の第1頁に必須記載事項の「介護状況の説明文(総合的状況説明文)」が提供される。また、提供される「介護状況の説明文」は、ユーザ(高齢者)の病気情報、介護状況情報及び要介護認定情報を反映した文章になっている。そのため、ケアマネジャー等の介護支援専門員は、自分自身で、白紙の状態から申請書に記載する「介護状況の説明文」を考える必要がなくなり、文章作成の手間が大幅に軽減される。また、サーバ3が提供するWebページ406上では、「介護状況の説明文」が選択可能で且つ修正可能に提示されているため、必要に応じて、所望の「介護状況の説明文」を選択したり、修正したりすることができる。
【0128】
S219では、サーバ3の情報提供部30が、提出済理由書・総合的状況説明文データベース38(
図12)にアクセスして、S208で読み出した利用者の「要介護認定情報(要介護度)」に対応付けられた「日常生活をどう変えたいかの説明文(総合的状況説明文)」を複数読み出し、読み出した「日常生活をどう変えたいかの説明文」のなかから、S208で抽出した身体的状況情報に含まれる病気情報と、S210で抽出した病気関連用語とが含まれている「日常生活をどう変えたいかの説明文」を抽出する。このS219においても、上述したS211と同様、複数の「日常生活をどう変えたいかの説明文」が抽出される。
なお、S219において、情報提供部30が、提出済理由書・総合的状況情報データベース38から、S208で抽出した身体的状況情報(すなわち、病気情報、不調のある部位、日常生活の困難な動作、日常生活の困難な動作)と、210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「日常生活をどう変えたいか説明文」を抽出するようにしても良い。
【0129】
次に、サーバ3の情報提供部30は、上述したS212と同様の手順で、抽出した「日常生活をどう変えたいかの説明文」毎に、「病気情報及び病気関連用語」を用いてスコアを算出し、算出したスコアが高い「日常生活をどう変えたいかの説明文」を選定する。例えば、スコアが高い順に複数個(例えば、3~10個)の「日常生活をどう変えたいかの説明文」を選定し(S220)、S221の処理に移行する。
【0130】
S221では、サーバ3の情報提供部30は、
図34に示すような、S220で選定した「日常生活をどう変えたいかの説明文」が選択可能で且つ修正可能に表示された「日常生活をどう変えたいかの説明文作成Webページ407」を生成し、ユーザ端末1に対して、生成したWebページ407を送信し、ユーザ端末1が行うS107の処理に移行する。
なお、「日常生活をどう変えたいかの説明文作成Webページ407」には、サーバ3が提案する日常生活をどう変えたいかの説明文(提案文章)が表示されている提案文章表示欄407aと、ユーザ端末3が提案文章から選択した文章を修正可能に表示する選定文章表示欄407bとが設けられている。
【0131】
S107では、ユーザ端末1の申請書類作成支援処理部13が、Webページ407を受信し、表示部10にWebページを407を表示させる。また、ユーザ端末1は、入力部11を介して、Webページ407上で表示されている「日常生活をどう変えたいかの説明文」の選択を受け付け、或いは選択を受け付けた「日常生活をどう変えたいかの説明文」の修正を受け付けて、サーバ3に受け付けた「日常生活をどう変えたいかの説明文」を送信する。
その後、サーバ3の情報提供部30は、ユーザ端末1が送信した「介護状況の説明文」を受信し(S222)、S223の処理に移行する。
【0132】
このように、本実施形態では、ユーザ端末1に「住宅改修が必要な理由書(申請書)」の第1頁に必須記載事項の「日常生活をどう変えたいかの説明文(総合的状況説明文)」が提供される。また、提供される「日常生活をどう変えたいかの説明文」は、ユーザ(高齢者)の病気情報及び要介護認定情報を反映した文章になっている。そのため、ケアマネジャー等の介護支援専門員は、自分自身で、白紙の状態から申請書に記載する「日常生活をどう変えたいかの説明文」を考える必要がなくなり、文章作成の手間が大幅に軽減される。また、サーバ3が提供するWebページ407上では、「日常生活をどう変えたいかの説明文」が選択可能で且つ修正可能に提示されているため、必要に応じて、所望の「日常生活をどう変えたいかの説明文」を選択したり、修正したりすることができる。
【0133】
S223では、サーバ3の情報提供部30は、S203で割り当てた「ユーザID」に、S214で受信した「身体的状況の説明文」と、S218で受信した「介護状況の説明文」と、S222で受信した「日常生活をどう変えたいかの説明文」とを対応付けて、総合的状況データベース40(
図14)に記憶させ、
図20のS224の処理に移行する。
具体的には、S223では、サーバ3の情報提供部30は、フィールド40aにS203で割り当てた「ユーザID」が登録され、フィールド40bにS214で受信した「身体的状況の説明文」が登録され、フィールド40cにS218で受信した「介護状況の説明文」が登録され、フィールド40dにS222で受信した「日常生活をどう変えたいかの説明文」が登録されたレコードを生成し、総合的状況データベース40に生成したレコードを記憶させる。
【0134】
S224では、サーバ3の情報提供部30は、S207で受信した「改修内容情報」から住宅改修の目的となる改善活動(排泄、入浴、外出)を選定し、S225の処理に移行する。
本ステップでは、例えば、S207で受信した改修内容情報の改修箇所が「トイレ」の1箇所であれば、情報提供部30は、改善活動として「排泄」を選定する。また、S207で受信した改修内容情報の改修箇所が「トイレ及び浴室」の2箇所であれば、情報提供部30は、改善活動として「排泄及び入浴」を選定する。また、S207で受信した改修内容情報の改修箇所が「トイレ、浴室及び玄関」の3箇所であれば、情報提供部30は、改善活動として「排泄、入浴、外出」を選定する。
なお、以下では、説明を簡略化するために、本ステップにおいて、住宅改修の目的となる改善活動として「排泄」が選定されたものとする。
【0135】
S225では、サーバ3の情報提供部30は、提出済理由書・改善活動説明文データベース39にアクセスして、S208で読み出した利用者の「要介護認定情報(要介護度)」に対応付けられており且つS224で選定した改善活動(ここでは「排泄」)に関する「困難な状況・説明文(改善活動説明文)」を複数読み出し、読み出した「困難な状況・説明文」のなかから、S208で抽出した身体的状況情報に含まれる病気情報と、S210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「排泄に関する困難な状況・説明文」を抽出する。このS215においても、上述したS211と同様で、複数の「困難な状況の説明文」が抽出される。
なお、S225において、情報提供部30が、提出済理由書・改善活動説明文データベース39から、S208で抽出した身体的状況情報(すなわち、病気情報、不調のある部位、日常生活の困難な動作、日常生活の困難な動作)と、210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「排泄に関する困難な状況・説明文」を抽出するようにしても良い。
また、S225において、情報提供部30が、提出済理由書・改善活動説明文データベース39から、「要介護認定情報」に関係なく、S224で選定した改善活動(ここでは「排泄」)に関する「困難な状況・説明文(改善活動説明文)」を複数読み出し、読み出した「困難な状況・説明文」のなかから、S208で抽出した身体的状況情報に含まれる病気情報と、S210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「排泄に関する困難な状況・説明文」を抽出するようにしても良い。
【0136】
次に、サーバ3の情報提供部30は、上述したS212と同様の手順で、抽出した「困難な状況の説明文」毎に、「病気情報及び病気関連用語」を用いてスコアを算出し、算出したスコアが高い「排泄に関する困難な状況・説明文」を選定する。例えば、スコアが高い順に複数個(例えば、3~10個)の「排泄に関する困難な状況・説明文」を選定し(S226)、S226の処理に移行する。
【0137】
S227では、サーバ3の情報提供部30は、
図35に示すような、S226で選定した「排泄に関する困難な状況・説明文(改善活動説明文)」が選択可能で且つ修正可能に表示された「困難な状況・説明文作成Webページ408」を生成し、ユーザ端末1に対して、生成したWebページ408を送信し、ユーザ端末1が行うS108の処理に移行する。
なお、「困難な状況・説明文作成Webページ408」には、サーバ3が提案する「排泄に関する困難な状況の説明文介(提案文章)」が表示されている提案文章表示欄408aと、ユーザ端末3が提案文章から選択した文章を修正可能に表示する選定文章表示欄408bとが設けられている。
【0138】
S108では、ユーザ端末1の申請書類作成支援処理部13が、Webページ408を受信し、表示部10にWebページを408を表示させる。また、ユーザ端末1は、入力部11を介して、Webページ408上で表示されている「排泄に関する困難な状況・説明文」の選択を受け付け、或いは選択を受け付けた「排泄に関する困難な状況・説明文」の修正を受け付けて、サーバ3に受け付けた「排泄に関する困難な状況・説明文」を送信する。
その後、サーバ3の情報提供部30は、ユーザ端末1が送信した「排泄に関する困難な状況・説明文」を受信し(S228)、S229の処理に移行する。
【0139】
このように、本実施形態では、ユーザ端末1に「住宅改修が必要な理由書(申請書)」の第2頁の必須記載事項の「困難な状況・説明文(ここでは、排泄に関する困難な状況・説明文)」が提供される。また、提供される「困難な状況・説明文」は、ユーザ(高齢者)の病気情報及び要介護認定情報を反映した文章になっている。そのため、ケアマネジャー等の介護支援専門員は、自分自身で、白紙の状態から申請書に記載する「困難な状況・説明文」を考える必要がなくなり、文章作成の手間が大幅に軽減される。また、サーバ3が提供するWebページ407上では、「困難な状況・説明文」が選択可能で且つ修正可能に提示されているため、必要に応じて、所望の「困難な状況・説明文」を選択したり、修正したりすることができる。
【0140】
S229では、サーバ3の情報提供部30は、提出済理由書・改善活動説明文データベース39にアクセスして、S208で読み出した利用者の「要介護認定情報」に対応付けられており且つS224で選定した改善活動(ここでは「排泄」)に関する「改修の方針・説明文(改善活動説明文)」を複数読み出し、読み出した「改修の方針・説明文」のなかから、S208で抽出した身体的状況情報に含まれる病気情報と、S210で抽出した病気関連用語とが含まれている「排泄に関する改修の方針・説明文」を抽出し、
図21のS230の処理に移行する。このS229においても、上述したS211と同様、複数の「改修の方針・説明文」が抽出される。
なお、S229において、情報提供部30が、提出済理由書・改善活動説明文データベース39から、S208で抽出した身体的状況情報(すなわち、病気情報、不調のある部位、日常生活の困難な動作、日常生活の困難な動作)と、210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「排泄に関する改修の方針・説明文」を抽出するようにしても良い。
また、S229において、情報提供部30が、提出済理由書・改善活動説明文データベース39から、「要介護認定情報」に関係なく、S224で選定した改善活動(ここでは「排泄」)に関する「改修の方針・説明文(改善活動説明文)」を複数読み出し、読み出した「改修の方針・説明文」のなかから、S208で抽出した身体的状況情報に含まれる病気情報と、S210で抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている「改修の方針・説明文」を抽出するようにしても良い。
【0141】
S230では、サーバ3の情報提供部30は、上述したS212と同様の手順で、抽出した「改修の方針・説明文」毎に、「病気情報及び病気関連用語」を用いてスコアを算出し、算出したスコアが高い「排泄に関する改修の方針・説明文」を選定する。例えば、スコアが高い順に複数個(例えば、3~10個)の「排泄に関する改修の方針・説明文」を選定し、S231の処理に移行する。
【0142】
S231では、サーバ3の情報提供部30は、
図36に示すような、S230で選定した「改修の方針・説明文(改善活動説明文)」が選択可能で且つ修正可能に表示された「改修の方針・説明文作成Webページ409」を生成し、ユーザ端末1に対して、生成したWebページ409を送信し、ユーザ端末1が行うS109の処理に移行する。
なお、「改修の方針・説明文作成Webページ409」には、サーバ3が提案する「排泄に関する改修の方針・説明文(提案文章)」が表示されている提案文章表示欄409aと、ユーザ端末3が提案文章から選択した文章を修正可能に表示する選定文章表示欄409bとが設けられている。
【0143】
S109では、ユーザ端末1の申請書類作成支援処理部13が、Webページ409を受信し、表示部10にWebページを409を表示させる。また、ユーザ端末1は、入力部11を介して、Webページ409上で表示されている「排泄に関する改修の方針・説明文」の選択を受け付け、或いは選択を受け付けた「排泄に関する改修の方針・説明文」の修正を受け付けて、サーバ3に受け付けた「排泄に関する改修の方針・説明文」を送信する。
その後、サーバ3の情報提供部30は、ユーザ端末1が送信した「排泄に関する改修の方針・説明文」を受信し(S232)、S233の処理に移行する。
【0144】
このように、本実施形態では、ユーザ端末1に「住宅改修が必要な理由書(申請書)」の第2頁に必須記載事項の「改修の方針・説明文(ここでは、排泄に関する改修の方針・説明文)」が提供される。また、提供される「改修の方針・説明文」は、ユーザ(高齢者)の病気情報及び要介護認定情報を反映した文章になっている。そのため、ケアマネジャー等の介護支援専門員は、自分自身で、白紙の状態から申請書に記載する「改修の方針・説明文」を考える必要がなくなり、文章作成の手間が大幅に軽減される。また、サーバ3が提供するWebページ407上では、「改修の方針・説明文」が選択可能で且つ修正可能に提示されているため、必要に応じて、所望の「改修の方針・説明文」を選択したり、修正したりすることができる。
【0145】
S233では、S203で割り当てた「ユーザID」に、S228で受信した「困難な状況・説明文」と、S232で受信した「改修の方針・説明文」とを対応付けて、改善活動情報データベース41(
図15)を構成する排泄活動情報データベース41Aに記憶させ、S234の処理に移行する。
具体的には、S233では、サーバ3の情報提供部30は、フィールド41AaにS203で割り当てた「ユーザID」が登録され、フィールド41AbにS228で受信した「困難な状況・説明文」が登録され、フィールド41AcにS232で受信した「改修の方針・説明文」が登録されたレコードを生成し、改善活動情報データベース41を構成する排泄活動情報データベース41Aに生成したレコードを記憶させる。
【0146】
なお、本実施形態では、説明を簡略化するために、S224において、住宅改修の目的となる改善活動として「排泄」だけがが選定された場合を説明したが、S224において「排泄」だけでなく「入浴」や「外出」が選定された場合には、サーバ3の情報提供部30は、「入浴」や「外出」についても、S225~233と同様の処理を行い、「入浴」及び「外出」のそれぞれについて、「困難な状況・説明文」及び「改修の方針・説明文」を取得し、改善活動情報データベース41に登録する。
【0147】
S234では、サーバ3の申請書類作成部31は、上述したWebサイト上において、ユーザ端末1から取得した各種データを用いて、「住宅改修が必要な理由書(第1頁、第2頁)」を生成する。その後、サーバ3の情報提供部30が、ユーザ端末1に対して、申請書類作成部31が生成した「住宅改修が必要な理由書(第1頁、第2頁)」を送信して、サーバ3側の処理を終了し、ユーザ端末1が行うS110の処理に移行する。
【0148】
具体的には、S234では、サーバ3の申請書類作成部31は、各データベース(利用者基本情報データベース32、身体的状況情報データベース33、介護状況情報データベース34、住宅状況情報データベース35、改修内容情報データベース36、総合的状況情報データベース40、改善活動情報データベース41)にアクセスして、S203で割り当てた「ユーザID」に対応付けられた各種データ(利用者情報、介護状況情報、住宅状況情報、改修内容情報、総合的状況情報、改善活動情報)を読み出す。
そして、申請書類作成部31は、読み出した「利用者情報、介護状況情報、住宅状況情報、総合的状況情報」を用いて、「住宅改修が必要な理由書」の第1頁(
図39)を生成する。また、申請書類作成部31は、読み出した「改修内容情報、改善活動情報」を用いて、「住宅改修が必要な理由書」の第2頁(
図40)を生成する。
その後、S235において、サーバ3の情報提供部30が、ユーザ端末1に対して、上記の生成した「住宅改修が必要な理由書(第1頁、第2頁)」を送信する。
【0149】
S110では、ユーザ端末1の申請書類作成支援処理部13が、サーバ3から送信された「住宅改修が必要な理由書(第1頁、第2頁)」を受信して処理を終了する。
ユーザ端末1は、受信した「住宅改修が必要な理由書(第1頁、第2頁)」を表示部10に表示して内容を確認したり、図示しないプリンタに接続して印刷したりすることができる。
【0150】
このように、本実施形態によれば、住宅改修の申請書類の作成者(ケアマネジャー等の作成者)は、ユーザ端末を操作して、所定事項を入力すると共に、サーバ3から提供される説明文(総合的状況説明文(身体的状況の説明文、介護状況の説明文、日常生活をどう変えたいかの説明文)、改善活動説明文(困難な状況・説明文、改修の方針・説明文))を選択したり、或いは、サーバ3から提供される説明文(総合的状況説明文、改善活動説明文)を選択し且つ修正したりすることで、サーバ3が生成した「住宅改修が必要な理由書(申請書類)」を取得することができる。これにより、住宅改修の申請書類の作成者は、申請書類の作成の手間が軽減される。
【0151】
また、本実施形態では、上述した特許文献1のような、活動(排泄、入浴、外出)毎の各項目(改善としている生活動作、改修の方針等の項目)について、それぞれ、利用者の身体の状態を示す利用者情報と候補文とを対応付けたデータベースを設ける必要がないため、上述した特許文献1のものと比べて、システムの構築の手間が軽減される。
なお、病名・関連用語情報データベース37は、病名を示す病気情報毎に、その病名に関連する病名及び症状を示す病名関連用語を対応付けて記憶したものである。また、提出済申請書類・総合的状況説明文データベース38及び提出済申請書類・改善活動説明文データベース39は、単に、過去に提出された申請書類に記載されている各説明文(身体的状況の説明文、介護状況の説明文、日常生活をどう変えたいかの説明文、困難な状況・説明文、改修の方針・説明文)を、単に、要介護認定情報の種別毎に分類して記憶しているものである。
すなわち、病名・関連用語情報データベース37、提出済申請書類・総合的状況説明文データベース38及び提出済申請書類・改善活動説明文データベース39は、過去の申請書類に記載されている内容を分析して作成するものではなく、上述した特許文献1のものと比べて、データベースの作成の手間やコストが軽減される。
【0152】
このように、本実施形態によれば、申請書作成の業務負担を軽減させる申請書類・作成支援システムであって、システムの構築の手間を抑制した申請書類・作成支援システムを提供することができる。
【0153】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、本実施形態の申請書類・作成支援システムの構成を以下に示す変形例のように構成しても良い。
【0154】
<変形例1>
具体的には、上述した実施形態のサーバ3に、さらに、
図37に示す要介護度別・生活状態説明文データベース42を設けておく。
図37に示す要介護度別・生活状態説明文データベース42は、要介護認定情報(要介護度)毎に、要介護度に対応する利用者(高齢者)の生活状態の説明文を対応付けて記憶しているデータベースである。
また、要介護認定度・生活状態説明文データベース42は、要介護認定情報(要介護度)を登録するフィールド42aと、フィールド42aに登録された要介護度に対応する利用者(高齢者)の生活状態の説明文を登録するフィールド42bとを備えたレコードにより構成されている。
【0155】
なお、フィールド42aに登録されている「要介護認定情報(要介護度)」は、要支援1、要支援2、要介護1、要介護2、要介護3、要介護4、要介護5等の情報を云う。
また、フィールド42bに登録されている「要介護度に対応する利用者(高齢者)の生活状態の説明文」には、例えば、介護保険の「要介護度の認定の目安」に提示されている「利用者(高齢者)の生活状態の説明文」を用いることができる。
【0156】
そして、サーバ3は、S211~S212において、病気関連用語が含まれている「身体的状況の説明文(総合的状況説明文)」を抽出してスコアを付け、抽出した「身体的状況の説明文」のなかからスコアの高い「身体的状況の説明文」を選定した後に、さらに、要介護度・生活状態説明文データベース42にアクセスし、S208で読み出した利用者の「要介護認定情報(要介護度)」に対応付けられた「要介護度に対応する利用者(高齢者)の生活状態の説明文」を抽出する。
また、サーバ3は、S213において、ユーザ端末1に対して、「身体的状況の説明文(総合的状況説明文)」として、S212で選定した「身体的状況の説明文」と共に、「要介護度に対応する利用者(高齢者)の生活状態の説明文」を選択可能で且つ修正可能な状態で提供する。
【0157】
なお、サーバ3は、S215~S216の「介護状況の説明文(総合的状況説明文)」を提供する処理においても、上記と同様の処理をし、S216で選定した「介護状況の説明文」と共に、提案する「介護状況の説明文」として、「要介護度に対応する利用者(高齢者)の生活状態の説明文」を選択可能で且つ修正可能な状態で提供するようにしても良い。
【0158】
<変形例2>
また、上述した実施形態のサーバ3に、さらに、
図38に示す介護保険種別・生活状態説明文データベース43を設けておく。
図38に示す介護保険種別・生活状態説明文データベース43は、介護保険種情報毎に、介護保険種に対応する利用者(高齢者)の生活状態の説明文を対応付けて記憶しているデータベースである。
この介護保険・状態説明文データベース43は、介護保険種を登録するフィールド43aと、フィールド43aに登録された介護保険種に対応する利用者(高齢者)の生活状態の説明文を登録するフィールド43bとを備えたレコードにより構成されている。
【0159】
なお、フィールド43aに登録されている「介護保険種」は、「第1号被保険者」、「第2号被保険者」の情報のことを云う。
また、フィールド43bに登録されている「介護保険種に対応する利用者(高齢者)の生活状態の説明文」には、例えば、介護保険の「第1号被保険者」及び「第2号被保険者」について規定されている「利用者(高齢者)の生活状態の説明文」を用いることができる。
図示する例では、「第1被保険者」に対して「寝たきりや認知症などで常に介護を必要とする状態である。常時の介護まで必要ないが、家事や身じたく等、日常生活に支援が必要な状態である」とした説明文が登録されている。
また、図示する例では、「第2被保険者」に対して「初労期認知症、脳血管疾患など老化が原因とされる病気により要介護状態や要支援状態である」とした説明文が登録されている。
【0160】
そして、サーバ3は、S211~S212において、病気関連用語が含まれている「身体的状況の説明文」を抽出してスコアを付け、抽出した「身体的状況の説明文」のなかからスコアの高い「身体的状況の説明文」を選定した後に以下の処理を行うようにする。
先ず、サーバ3は、S208で読み出した利用者の年齢から「介護保険種」を認定する。ここでは、サーバ3は、利用者の年齢が「65歳以上である」場合に、利用者を「第1号被保険者」と認定し、「40歳以上で64歳以下である」場合に、利用者を「第2号被保険者」と認定する。
また、サーバ3は、介護保険・状態説明文データベース43にアクセスし、S208で読み出した利用者の「年齢」に応じて認定した「介護保険種」に対応付けられた「介護保険種に対応する利用者(高齢者)の生活状態の説明文」を抽出する。
また、サーバ3は、S213において、ユーザ端末1に対して、「介護状況の説明文」として、S212で選定した「身体的状況の説明文」と共に、抽出した「介護保険種に対応する利用者(高齢者)の生活状態の説明文」を選択可能で且つ修正可能な状態で提供する。
【0161】
なお、サーバ3は、S215~S216の「介護状況の説明文」を提供する処理においても、上記と同様の処理をして、S216で選定した「介護状況の説明文」と共に、「介護保険種に対応する利用者(高齢者)の生活状態の説明文」を選択可能で且つ修正可能な状態で提供するようにしても良い。
【符号の説明】
【0162】
1…ユーザ端末
10…表示部
11…入力部
12…通信処理部
13…申請書類作成支援処理部
100…CPU
101…主記憶装置
102…補助記憶装置
103…タッチパネル付きディスプレイ
104…IOインターフェース
105…通信インターフェース
3…サーバ(サーバ装置)
30…情報提供部
31…申請書類作成部
32…利用者基本情報データベース
33…身体的状況情報データベース
34…介護状況情報データベース
35…住宅状況情報データベース
36…改修内容情報データベース
37…病名・関連用語情報データベース
38…提出済理由書・総合的状況説明文データベース
39…提出済理由書・改善活動説明文データベース
40…総合状況情報データベース
41…改善活動情報データベース
300…CPU
301…主記憶装置
302…補助記憶装置
304…IOインターフェース
305…通信インターフェース
【要約】
【課題】申請書を作成の業務負担を軽減させると共にシステムの構築の手間を抑制した申請書類・作成支援システムを提供する。
【解決手段】ユーザ端末1及びサーバ装置3を有する住宅改修の申請書類・作成支援システムであって、サーバ装置3は、情報提供部30と、病名を示す病気情報毎に、その病名に関連する病名及び症状を示す病名関連用語を対応付けて記憶している病名・関連用語情報DB37と、過去に提出された申請書類に記載されている利用者の総合的状況説明文を記憶している提出済申請書類・総合的状況説明文DB38とを有し、情報提供部30は、ユーザ端末1から病気情報の入力を受け付け、病名・関連用語情報DB37から受け付けた病気情報に対応する病名関連用語を抽出し、提出済申請書類・総合的状況説明文DB38から受け付けた病気情報及び抽出した病気関連用語のいずれかが含まれている総合的状況説明文を複数抽出しユーザ端末1に提供する。
【選択図】
図1