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特許7175484帳票管理方法、帳票管理システム、及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-11
(45)【発行日】2022-11-21
(54)【発明の名称】帳票管理方法、帳票管理システム、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/20 20120101AFI20221114BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20221114BHJP
   G06Q 10/06 20120101ALI20221114BHJP
【FI】
G06Q50/20
G06Q30/06
G06Q10/06
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022063395
(22)【出願日】2022-04-06
【審査請求日】2022-04-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501379247
【氏名又は名称】日本ソフトウェアマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000198
【氏名又は名称】弁理士法人湘洋特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】奈須 永典
【審査官】庄司 琴美
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-009505(JP,A)
【文献】特開2000-207466(JP,A)
【文献】特開2002-230362(JP,A)
【文献】特開2005-346242(JP,A)
【文献】特開2000-148742(JP,A)
【文献】特開2017-191514(JP,A)
【文献】特開2006-215622(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
学校の有する学校端末装置と、学校に商品を提供する業者の有する業者端末装置と、前記学校及び前記業者により発行される帳票を管理する帳票管理装置と、を用いた帳票管理方法であって、
前記学校端末装置又は前記業者端末装置から、対象商品、数量、及び帳票の送付先である相手方を特定した帳票作成指示を前記帳票管理装置が受け付けると、前記帳票管理装置が帳票作成る帳票作成手順と、
前記帳票管理装置が、 前記帳票作成手順による前記帳票の作成終了前記相手方に通知て受取要求る受取要求手順と、
前記帳票管理装置が、 前記相手方による前記帳票への署名を受け付ける署名受付手順と、
前記署名受付手順において前記署名を受け付けた前記帳票前記帳票管理装置登録る登録手順と、
前記帳票管理装置が、 前記登録手順において前記帳票が登録されたこと、前記帳票作成指示を発信した前記学校端末装置又は前記業者端末装置に通知る登録通知手順と、を備え
記帳票作成手順では、前記帳票作成指示として種別の異なる他の帳票の指定を受け付けると、前記他の帳票に含まれる前記対象商品及び前記数量を用いて前記帳票管理装置が前記帳票作成ることを特徴とする、帳票管理方法。
【請求項2】
請求項1に記載の帳票管理方法であって、
前記学校端末装置又は前記業者端末装置前記帳票表示る帳票表示手順を備え、
前記帳票作成手順では、前記帳票管理装置が互いに種別の異なる複数の前記帳票作成
1つの注文に対して作成される前記帳票の種別は、前記帳票作成手順における作成順序が定まるものであり、
前記帳票表示手順では、ある種別の前記帳票の表示指示を前記帳票管理装置が受け付けた場合において、前記種別より前記作成順序が後である前記帳票が前記帳票作成手順において作成されている場合、作成されている前記帳票に含まれる値が、前記表示指示を受け付けた前記帳票に含めて表示されることを特徴とする、帳票管理方法。
【請求項3】
請求項2に記載の帳票管理方法であって、
前記帳票作成手順では、前記種別が注文書である前記帳票作成指示を前記帳票管理装置が前記学校端末装置から受け付けると、前記帳票管理装置が注文の対象商品と数量とを含む注文書作成
前記帳票表示手順では、前記注文書の表示指示を前記帳票管理装置が受け付けた場合において、前記注文書の注文について作成された納品書又は検収書が前記帳票作成手順において作成されている場合、前記学校端末装置又は前記業者端末装置は、前記納品書に含まれる納品数量、又は前記検収書に含まれる納品残量を含めた前記注文書表示ることを特徴とする、帳票管理方法。
【請求項4】
請求項1に記載の帳票管理方法であって、
前記帳票作成手順では、注文した商品の一部が納品された場合において、前記注文の検収書を種別として指定した帳票作成指示を前記帳票管理装置が受け付けると、注文された前記商品の数量のうちまだ納品されていない数量である納品残量を含む前記検収書を前記帳票管理装置が作成ることを特徴とする、帳票管理方法。
【請求項5】
請求項1に記載の帳票管理方法であって、
前記帳票管理装置が、 前記署名受付手順において前記署名を受け付けた前記帳票、更新が抑制される所定のデータ形式に変換る変換手順を備えることを特徴とする、帳票管理方法。
【請求項6】
請求項1に記載の帳票管理方法であって、
前記帳票作成手順において作成された前記帳票、及び前記登録手順において登録された前記帳票の一覧画面を前記学校端末装置又は前記業者端末装置が表示る一覧表示手順を備え、
前記一覧画面では、相手方の前記署名を有する帳票が、有しない帳票と区別して表示されることを特徴とする、帳票管理方法。
【請求項7】
請求項に記載の帳票管理方法であって、
前記帳票管理装置は、前記学校端末装置から前記帳票作成指示を受け付け可能な前記種別と、前記業者端末装置から前記帳票作成指示を受け付け可能な前記種別と、の区別を含む情報を記憶する記憶部を備え、
前記帳票管理装置が、 所定の種別の前記帳票が前記登録手順において登録された場合、前記種別に継続して作成される他の前記種別を特定するとともに、登録された前記帳票の作成者の相手方に対し、特定した前記他の種別を報知して前記帳票の作成を促す作成要求手順を備えることを特徴とする、帳票管理方法。
【請求項8】
学校及び業者により発行される帳票を管理し、前記学校の有する学校端末装置及び前記学校に商品を提供する前記業者の有する業者端末装置と通信可能に接続される帳票管理装置を有する帳票管理システムであって、
前記学校端末装置又は前記業者端末装置から、対象商品、数量、及び帳票の送付先である相手方を特定した帳票作成指示を受け付けると、帳票を作成する帳票作成部と、
前記帳票作成部による前記帳票の作成終了を前記相手方に通知して受取を要求する受取要求部と、
前記相手方による前記帳票への署名を受け付ける署名受付部と、
前記署名受付部が前記署名を受け付けた前記帳票を登録する登録部と、
前記登録部が前記帳票を登録したことを、前記帳票作成指示を発信した前記学校端末装置又は前記業者端末装置に通知する登録通知部と、を備え、
前記帳票作成部は、前記帳票作成指示として種別の異なる他の帳票の指定を受け付けると、前記他の帳票に含まれる前記対象商品及び前記数量を用いて前記帳票を作成することを特徴とする、帳票管理システム。
【請求項9】
学校及び業者により発行される帳票を管理し、前記学校の有する学校端末装置及び前記学校に商品を提供する前記業者の有する業者端末装置と通信可能に接続される帳票管理装置に帳票管理方法を実行させるプログラムであって、
前記学校端末装置又は前記業者端末装置から、対象商品、数量、及び帳票の送付先である相手方を特定した帳票作成指示を受け付けると、帳票を作成する帳票作成手順と、
前記帳票作成手順による前記帳票の作成終了を前記相手方に通知して受取を要求する受取要求手順と、
前記相手方による前記帳票への署名を受け付ける署名受付手順と、
前記署名受付手順において前記署名を受け付けた前記帳票を登録する登録手順と、
前記登録手順において前記帳票が登録されたことを、前記帳票作成指示を発信した前記学校端末装置又は前記業者端末装置に通知する登録通知手順と、を実行させ、
前記帳票作成手順では、前記帳票作成指示として種別の異なる他の帳票の指定を受け付けると、前記他の帳票に含まれる前記対象商品及び前記数量を用いて前記帳票を作成することを特徴とする、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帳票管理方法、帳票管理システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
学校と業者との間で行われる商取引では、紙に印刷された帳票が取り交わされている。学校及び業者は、印刷された帳票を管理する必要がある。紙の帳票を管理する場合、保管場所が必要となる。電気通信技術の発達により、学校と業者との間で取り交わされる帳票を、電子的な方式で管理する技術が望まれている。
【0003】
特許文献1に開示された学校内情報管理システムでは、学校内コンピュータと、業者コンピュータと、管理会社コンピュータとが、学校内情報を記憶するデータベースを管理するサーバに接続される。本システムでは、学校内コンピュータと、業者コンピュータと、管理会社コンピュータとが、Webページを介して学校内の教室、設備、備品等に関する情報を共有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-155517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
学校と業者との間で取り交わされる帳票に関し、各業者の使用する帳票管理システムが異なる場合、学校は各業者の発行した帳票を転記するなど、学校の有する帳票管理システムに合わせて変更する必要が生じる。学校が適宜帳票を変更する処理は、煩雑であるだけでなく、人為的なミスの原因となる。同様に、業者においても帳票の変更を余儀なくされることがある。従って、学校と業者との間の商取引の際に取り交わされる帳票の一元管理が望まれる。
【0006】
また、電気通信技術を用いて帳票の受け渡しを行う場合において、発行した帳票を相手方が受け取ったかどうかを確認する方法として、帳票の発送をもって相手方が受け取ったとみなす運用が一般的である。しかしながら、帳票の発送が行われた場合であっても、情報の送受信を仲介するシステムの不具合等により、相手方が受け取っていないという事態が起こることがある。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、帳票の効率的な管理を支援する技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下の通りである。
【0009】
上記課題を解決するため、本発明の一態様に係る帳票管理方法は、学校の有する学校端末装置と、学校に商品を提供する業者の有する業者端末装置と、前記学校及び前記業者により発行される帳票を管理する帳票管理装置と、を用いた帳票管理方法であって、前記学校端末装置又は前記業者端末装置から、対象商品、数量、及び帳票の送付先である相手方を特定した帳票作成指示を前記帳票管理装置が受け付けると、前記帳票管理装置が帳票作成る帳票作成手順と、前記帳票管理装置が、前記帳票作成手順による前記帳票の作成終了前記相手方に通知て受取要求る受取要求手順と、前記帳票管理装置が、前記相手方による前記帳票への署名を受け付ける署名受付手順と、前記署名受付手順において前記署名を受け付けた前記帳票前記帳票管理装置登録る登録手順と、前記帳票管理装置が、前記登録手順において前記帳票が登録されたこと、前記帳票作成指示を発信した前記学校端末装置又は前記業者端末装置に通知る登録通知手順と、を備え、前記帳票作成手順では、前記帳票作成指示として種別の異なる他の帳票の指定を受け付けると、前記他の帳票に含まれる前記対象商品及び前記数量を用いて前記帳票管理装置が前記帳票を作成することを特徴とする。
【0011】
本発明の帳票管理方法は、前記学校端末装置又は前記業者端末装置前記帳票表示る帳票表示手順を備え、前記帳票作成手順では、前記帳票管理装置が互いに種別の異なる複数の前記帳票作成、1つの注文に対して作成される前記帳票の種別は、前記帳票作成手順における作成順序が定まるものであり、前記帳票表示手順では、ある種別の前記帳票の表示指示を前記帳票管理装置が受け付けた場合において、前記種別より前記作成順序が後である前記帳票が前記帳票作成手順において作成されている場合、作成されている前記帳票に含まれる値が、前記表示指示を受け付けた前記帳票に含めて表示されることを特徴としてもよい。
【0012】
本発明の前記帳票作成手順では、前記種別が注文書である前記帳票作成指示を前記帳票管理装置が前記学校端末装置から受け付けると、前記帳票管理装置が注文の対象商品と数量とを含む注文書作成、前記帳票表示手順では、前記注文書の表示指示を前記帳票管理装置が受け付けた場合において、前記注文書の注文について作成された納品書又は検収書が前記帳票作成手順において作成されている場合、前記学校端末装置又は前記業者端末装置は、前記納品書に含まれる納品数量、又は前記検収書に含まれる納品残量を含めた前記注文書表示ることを特徴としてもよい。
【0013】
本発明の前記帳票作成手順では、注文した商品の一部が納品された場合において、前記注文の検収書を種別として指定した帳票作成指示を前記帳票管理装置が受け付けると、注文された前記商品の数量のうちまだ納品されていない数量である納品残量を含む前記検収書を前記帳票管理装置が作成ることを特徴としてもよい。
【0014】
本発明の帳票管理方法は、前記帳票管理装置が、前記署名受付手順において前記署名を受け付けた前記帳票、更新が抑制される所定のデータ形式に変換る変換手順を備えることを特徴としてもよい。
【0015】
本発明の帳票管理方法は、前記帳票作成手順において作成された前記帳票、及び前記登録手順において登録された前記帳票の一覧画面を前記学校端末装置又は前記業者端末装置が表示る一覧表示手順を備え、前記一覧画面では、相手方の前記署名を有する帳票が、有しない帳票と区別して表示されることを特徴としてもよい。
【0016】
本発明の前記帳票管理装置は、前記学校端末装置から前記帳票作成指示を受け付け可能な前記種別と、前記業者端末装置から前記帳票作成指示を受け付け可能な前記種別と、の区別を含む情報を記憶する記憶部を備え、前記帳票管理装置が、所定の種別の前記帳票が前記登録手順において登録された場合、前記種別に継続して作成される他の前記種別を特定するとともに、登録された前記帳票の作成者の相手方に対し、特定した前記他の種別を報知して前記帳票の作成を促す作成要求手順を備えることを特徴としてもよい。
【0017】
また、上記課題を解決するため、本発明の他の態様に係る帳票管理システムは、学校及び業者により発行される帳票を管理し、前記学校の有する学校端末装置及び前記学校に商品を提供する前記業者の有する業者端末装置と通信可能に接続される帳票管理装置を有する帳票管理システムであって、前記学校端末装置又は前記業者端末装置から、対象商品、数量、及び帳票の送付先である相手方を特定した帳票作成指示を受け付けると、帳票を作成する帳票作成部と、前記帳票作成部による前記帳票の作成終了を前記相手方に通知して受取を要求する受取要求部と、前記相手方による前記帳票への署名を受け付ける署名受付部と、前記署名受付部が前記署名を受け付けた前記帳票を登録する登録部と、前記登録部が前記帳票を登録したことを、前記帳票作成指示を発信した前記学校端末装置又は前記業者端末装置に通知する登録通知部と、を備え、前記帳票作成部は、前記帳票作成指示として種別の異なる他の帳票の指定を受け付けると、前記他の帳票に含まれる前記対象商品及び前記数量を用いて前記帳票を作成することを特徴とする。
【0018】
また、上記課題を解決するため、本発明の他の態様に係るプログラムは、学校及び業者により発行される帳票を管理し、前記学校の有する学校端末装置及び前記学校に商品を提供する前記業者の有する業者端末装置と通信可能に接続される帳票管理装置に帳票管理方法を実行させるプログラムであって、前記学校端末装置又は前記業者端末装置から、対象商品、数量、及び帳票の送付先である相手方を特定した帳票作成指示を受け付けると、帳票を作成する帳票作成手順と、前記帳票作成手順による前記帳票の作成終了を前記相手方に通知して受取を要求する受取要求手順と、前記相手方による前記帳票への署名を受け付ける署名受付手順と、前記署名受付手順において前記署名を受け付けた前記帳票を登録する登録手順と、前記登録手順において前記帳票が登録されたことを、前記帳票作成指示を発信した前記学校端末装置又は前記業者端末装置に通知する登録通知手順と、を実行させ、前記帳票作成手順では、前記帳票作成指示として種別の異なる他の帳票の指定を受け付けると、前記他の帳票に含まれる前記対象商品及び前記数量を用いて前記帳票を作成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、帳票の効率的な管理を支援する技術を提供することができる。
【0020】
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】帳票管理システムにおける注文書作成から振込通知書登録までの処理の一例を示す概要図である。
図2】帳票管理システムの機能ブロックの一例を示す図である。
図3】帳票種別情報のデータ構造の一例を示す図である。
図4】見積依頼書情報のデータ構造の一例を示す図である。
図5】見積仕様書情報のデータ構造の一例を示す図である。
図6】見積書情報のデータ構造の一例を示す図である。
図7】注文書情報のデータ構造の一例を示す図である。
図8】購入明細書情報のデータ構造の一例を示す図である。
図9】納品書情報のデータ構造の一例を示す図である。
図10】検収書情報のデータ構造の一例を示す図である。
図11】請求書情報のデータ構造の一例を示す図である。
図12】振込通知書情報のデータ構造の一例を示す図である。
図13】振込明細書情報のデータ構造の一例を示す図である。
図14】帳票管理装置のハードウェア構成例を示す図である。
図15】見積依頼書作成処理の一例を示すフローチャートである。
図16】見積書作成処理の一例を示すフローチャートである。
図17】注文書作成処理の一例を示すフローチャートである。
図18】納品書作成処理の一例を示すフローチャートである。
図19】検収書作成処理の一例を示すフローチャートである。
図20】振込通知書作成処理の一例を示すフローチャートである。
図21】帳票表示処理の一例を示すフローチャートである。
図22】学校専用ウェブページの一例を示す図である。
図23】業者専用ウェブページの一例を示す図である。
図24】見積依頼書の帳票一覧画面の一例を示す図である。
図25】見積依頼書作成画面の一例を示す図である。
図26】見積書作成画面の一例を示す図である。
図27】注文書作成画面の一例を示す図である。
図28】納品書作成画面の一例を示す図(その1)である。
図29】納品書作成画面の一例を示す図(その2)である。
図30】検収書作成画面の一例を示す図(その1)である。
図31】検収書作成画面の一例を示す図(その2)である。
図32】変形例における登録促進処理の一例を示すフローチャートである。
図33】学校から業者に帳票を渡す従来の実施形態の一例を示す図である。
図34】業者から学校に帳票を渡す従来の実施形態の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
従来、学校と業者との商取引において、紙の帳票が使用されている。
【0023】
図33は、学校から業者に帳票を渡す従来の実施形態の一例を示す図である。学校は、業者との間で商取引を行う際に、見積依頼書や注文書等の帳票Aを作成する。従来、学校は紙の帳票Aを作成し、業者に送付する。また、学校は、帳票Aを業者ごとの帳票ファイルにファイリングする。帳票Aを受け取った業者は、帳票に関連する商取引を実行するとともに、受け取った帳票Aを、学校ごとの帳票ファイルにファイリングする。即ち、学校及び業者の双方が帳票Aを管理しており、煩雑である。
【0024】
図34は、業者から学校に帳票を渡す従来の実施形態の一例を示す図である。業者は、学校との間で商取引を行う際に、見積書や注文請書、納品書等の帳票Bを作成する。従来、業者は紙の帳票Bを作成し、学校に送付する。業者は、帳票Bを学校ごとの帳票ファイルにファイリングする。学校は、帳票Bを業者ごとの帳票ファイルにファイリングする。上述の帳票Aと同様に、帳票Bについても、学校及び業者の双方が管理しており、煩雑である。
【0025】
学校が作成する見積依頼書と、業者が作成する見積書とは対になっている。また、学校が作成する注文書と、業者が作成する納品書とは対になっている。対になっている帳票の場合、後に作成される帳票については、前に作成された帳票の内容を転記することにより作成される場合が多い。例えば、学校が作成した見積依頼書に含まれる商品名や数量を、業者が転記して見積書を作成する場合がある。紙の帳票を作成する場合、帳票の転記ミスが生じる可能性がある。
【0026】
対になっている帳票において、帳票の作成タイミングにタイムラグがある場合、後に作成する帳票の作成時に、前に作成した帳票をファイルから探し当てる必要があり、煩雑である。例えば、業者が作成した納品書を基に学校が検収書を作成する場合、業者ごとに仕分けられたファイルから納品書を探し当て、検収書の納品数を記載しなければならない。特に、商品を分割納品(分納)する場合において、学校側が納品書を確認しても、分納であるのか、及び納品残数があるのかを認識できず、過去の複数の納品書を探し当てて納品残数を確認する等の作業が必要となることがある。
【0027】
以上より、学校と業者との商取引において、紙の帳票を取り交わす場合、煩雑であるだけでなく、ケアレスミス等からトラブルが発生することがある。帳票の一元管理により、効率的な帳票管理が望まれている。
【0028】
以下、図面に基づいて本発明の概要を説明する。図1は、帳票管理システム1における注文書作成から振込通知書登録までの処理の一例を示す概要図である。本実施形態において、発注側は学校であり、学校端末装置20を介して商品やサービスを業者に発注し、対価を支払う。受注側は業者であり、対価と引き替えに学校に対して商品を納品したり、サービスを提供したりする。業者は業者端末装置30を操作し、必要な帳票を作成する。なお、学校や業者が発行する帳票の種別は、本図に示す例に限定されるものではない。
【0029】
まず、学校端末装置20は学校の担当者の入力操作に応じて注文書作成指示を行う(ステップS201)。より詳細には、学校の担当者は学校端末装置20を操作し、帳票管理装置10により提供される帳票管理システム1にログインする。帳票管理装置10は、後述の注文書作成画面を学校端末装置20に表示させ、発注する商品の名称や数量、学校の担当者の署名等の入力操作を受け付ける。帳票管理装置10は、入力操作に基づいて、注文書の内容を含む購入明細書情報を作成する。なお、購入明細書は、注文書の作成時ではなく、見積依頼書など本ステップの前段階で作成されていてもよい。
【0030】
帳票管理装置10は、学校端末装置20からの注文書の作成指示を受け付けると、注文書の更新不可データ(PDFデータ)を作成する(ステップS202)。詳細は後述するが、更新不可データはPDFデータに限定されない。次に、帳票管理装置10は、業者端末装置30に対して手配メールを通知する(ステップS203)。手配メールとは、一方の端末装置により帳票の作成が終了したことを、他方の端末装置に通知する手段であって、本実施形態では電子メールにより通知される。手配メールは、帳票の受取要求として取り扱われる。手配メールには、帳票管理装置10における注文書の格納箇所を示すURLが含まれている。
【0031】
次に、業者は後述の業者端末装置30を操作し、帳票を表示し、受取の署名の入力操作を受け付ける(ステップS204)。業者端末装置30は、注文書を表示して業者の担当者の署名の入力操作を受け付ける。業者端末装置30は、署名を受け付けた帳票を帳票管理装置10に送信する。
【0032】
次に、帳票管理装置10は、帳票を登録する(ステップS205)。即ち、帳票管理装置10は、学校及び業者の署名を受け付けた注文書を登録する。次に、帳票管理装置10は、双方の署名を受け付けた注文書のPDFデータを作成する(ステップS206)。次に、帳票管理装置10は、帳票を登録したことを学校端末装置20に電子メールで通知する(ステップS207)。
【0033】
注文の結果、商品やサービスの提供が終了すると、業者端末装置30は帳票の1つである納品書を作成する。そのため、業者端末装置30は、納品書の対象となる購入明細書を読み込む(ステップS208)。より詳細には、業者の担当者は業者端末装置30を操作し、帳票管理装置10により提供される帳票管理システム1にログインする。業者端末装置30は、対象の購入明細書を特定する情報の入力操作を受け付け、帳票管理装置10に要求することにより、対象の購入明細書を取得する。
【0034】
次に、業者端末装置30は、帳票管理装置10に納品書作成指示を送信する(ステップS209)。帳票管理装置10は、業者端末装置30から入力された納品書の内容を用いて購入明細書に追記し、更新する。業者端末装置30は、納品書に対する業者の担当者の署名の入力操作を受け付ける。
【0035】
帳票管理装置10は、業者端末装置30からの納品書の作成指示を受け付けると、納品書のPDFデータを作成する(ステップS210)。次に、帳票管理装置10は、学校端末装置20に対して手配メールを通知する(ステップS211)。手配メールには、帳票管理装置10における納品書の格納箇所を示すURLが含まれている。
【0036】
次に、学校端末装置20は、帳票を表示し、受取の署名の入力操作を受け付ける(ステップS212)。学校端末装置20は、納品書を表示して学校の担当者の署名の入力操作を受け付ける。学校端末装置20は、署名を受け付けた帳票を帳票管理装置10に送信する。次に、帳票管理装置10は、帳票を登録する(ステップS213)。即ち、帳票管理装置10は、学校及び業者の署名を受け付けた納品書を登録する。次に、帳票管理装置10は、双方の署名を受け付けた納品書のPDFデータを作成する(ステップS214)。次に、帳票管理装置10は、帳票を登録したことを業者端末装置30に電子メールで通知する(ステップS215)。
【0037】
学校は、納品された商品やサービスを確認し、検収書を作成する。そのため、学校端末装置20は、検収書の対象となる購入明細書を読み込む(ステップS216)。即ち、学校端末装置20は、対象の購入明細書を特定する情報の入力操作を受け付け、帳票管理装置10に要求することにより、対象の購入明細書を取得する。次に、学校端末装置20は、帳票管理装置10に検収書作成指示を送信する(ステップS217)。帳票管理装置10は、学校端末装置20から入力された検収書の内容を用いて購入明細書に追記し、更新する。学校端末装置20は、検収書に対する学校の担当者の署名の入力操作を受け付ける。
【0038】
帳票管理装置10は、学校端末装置20からの検収書の作成指示を受け付けると、検収書のPDFデータを作成する(ステップS218)。次に、帳票管理装置10は、業者端末装置30に対して手配メールを通知する(ステップS219)。手配メールには、帳票管理装置10における検収書の格納箇所を示すURLが含まれている。
【0039】
次に、業者端末装置30は、帳票を表示し、受取の署名の入力操作を受け付ける(ステップS220)。業者端末装置30は、検収書を表示して業者の担当者の署名の入力操作を受け付ける。業者端末装置30は、署名を受け付けた帳票を帳票管理装置10に送信する。次に、帳票管理装置10は、帳票を登録する(ステップS221)。即ち、帳票管理装置10は、学校及び業者の署名を受け付けた検収書を登録する。次に、帳票管理装置10は、双方の署名を受け付けた検収書のPDFデータを作成する(ステップS222)。次に、帳票管理装置10は、帳票を登録したことを学校端末装置20に電子メールで通知する(ステップS223)。
【0040】
業者は、学校から検収書を受領すると、任意のタイミングで請求書を作成する。そのため、業者端末装置30は、請求書の対象となる購入明細書を読み込む(ステップS224)。即ち、業者端末装置30は、対象の購入明細書を特定する情報の入力操作を受け付け、帳票管理装置10に要求することにより、対象の購入明細書を取得する。次に、業者端末装置30は、帳票管理装置10に請求書作成指示を送信する(ステップS225)。帳票管理装置10は、業者端末装置30から入力された請求書の内容を用いて購入明細書に追記し、更新する。業者端末装置30は、請求書に対する業者の担当者の署名の入力操作を受け付ける。
【0041】
帳票管理装置10は、業者端末装置30からの請求書の作成指示を受け付けると、請求書のPDFデータを作成する(ステップS226)。次に、帳票管理装置10は、学校端末装置20に対して手配メールを通知する(ステップS227)。手配メールには、帳票管理装置10における請求書の格納箇所を示すURLが含まれている。
【0042】
次に、学校端末装置20は、帳票を表示し、受取の署名の入力操作を受け付ける(ステップS228)。学校端末装置20は、請求書を表示して学校の担当者の署名の入力操作を受け付ける。学校端末装置20は、署名を受け付けた帳票を帳票管理装置10に送信する。次に、帳票管理装置10は、帳票を登録する(ステップS229)。即ち、帳票管理装置10は、学校及び業者の署名を受け付けた請求書を登録する。次に、帳票管理装置10は、双方の署名を受け付けた請求書のPDFデータを作成する(ステップS230)。次に、帳票管理装置10は、帳票を登録したことを業者端末装置30に電子メールで通知する(ステップS231)。
【0043】
学校は、業者から送信された1又は複数の請求書に関する振込通知書を作成する。そのため、学校端末装置20は、振込通知書の対象となる1又は複数の請求書を読み込む(ステップS232)。より詳細には、学校端末装置20は、対象の1又は複数の請求書を特定する情報の入力操作を受け付け、帳票管理装置10に要求することにより、対象の請求書を取得する。
【0044】
次に、学校端末装置20は、帳票管理装置10に振込通知書作成指示を送信する(ステップS233)。具体的には、帳票管理装置10は、学校端末装置20から入力された振込通知書の内容を含む振込明細書を作成する。振込明細書には、対象となる1又は複数の請求書ごとに、請求書を特定する識別番号や金額等の情報が含まれている。学校端末装置20は、振込明細書を含む振込通知書に対し、学校の担当者の署名の入力操作を受け付ける。
【0045】
帳票管理装置10は、学校端末装置20から振込通知書の作成指示を受け付けると、振込通知書のPDFデータを作成する(ステップS234)。次に、帳票管理装置10は、業者端末装置30に対して手配メールを通知する(ステップS235)。手配メールには、帳票管理装置10における振込通知書の格納箇所を示すURLが含まれている。
【0046】
次に、業者端末装置30は、帳票を表示し、受取の署名の入力操作を受け付ける(ステップS236)。業者端末装置30は、振込通知書を表示して業者の担当者の署名の入力操作を受け付ける。業者端末装置30は、署名を受け付けた帳票を帳票管理装置10に送信する。次に、帳票管理装置10は、帳票を登録する(ステップS237)。即ち、帳票管理装置10は、学校及び業者の署名を受け付けた請求書を登録する。次に、帳票管理装置10は、双方の署名を受け付けた請求書のPDFデータを作成する(ステップS238)。次に、帳票管理装置10は、帳票を登録したことを学校端末装置20に電子メールで通知する(ステップS239)。
【0047】
以上のように、帳票管理装置10は、学校と業者との間で取り交わされる帳票を一元管理する。
【0048】
図2は、帳票管理システム1の機能ブロックの一例を示す図である。帳票管理システム1は、帳票管理装置10と、学校端末装置20と、業者端末装置30とを有し、帳票管理装置10と、学校端末装置20と、業者端末装置30とは、ネットワークXを介して通信可能に接続されている。例えば帳票管理システム1は、1つの帳票管理装置10と、1又は複数の学校端末装置20と、1又は複数の業者端末装置30と、を有する。
【0049】
帳票管理装置10は、サーバー装置、又はPC(Personal Computer)等の情報処理装置であって、例えば帳票管理サービスを提供する事業者が有する装置である。帳票管理装置10は、学校及び業者により発行される帳票を管理する。学校端末装置20は、学校が有する装置であって、例えばサーバー装置、PC(Personal Computer)、スマートフォン、又はタブレット等の情報処理装置である。業者端末装置30は、学校に商品を提供する業者の有する装置であって、例えばサーバー装置、PC(Personal Computer)、スマートフォン、又はタブレット等の情報処理装置である。
【0050】
本実施形態において、学校端末装置20及び業者端末装置30は、帳票管理装置10により管理されるウェブページにログインし、相手方に引き渡す帳票を作成する。また、学校端末装置20及び業者端末装置30は、当該ウェブページを介して相手方に帳票を引き渡す。また、帳票管理装置10は、学校端末装置20及び業者端末装置30により作成された帳票を管理する。帳票の作成や引き渡し等の処理は、帳票管理装置10により提供されるブラウザプログラムにより行われる。しかしながら、学校端末装置20及び業者端末装置30にインストールされたアプリケーションプログラムを用いて帳票管理が行われるものであってもよい。
【0051】
帳票管理装置10は、処理部110と、記憶部120と、入力部140と、出力部150と、通信部160とを備える。処理部110は、帳票管理装置10の全体を統括的に制御する。記憶部120は、処理部110による処理に必要な情報を記憶する。入力部140は、後述する入力IF14を介して接続された入力装置から、帳票管理装置10への情報の入力を受け付ける。出力部150は、後述する出力IF15を介して接続された出力装置から、帳票管理装置10に記憶された情報の出力を行う。通信部160は、通信可能に接続された他の装置との情報の送信及び受信を仲介する。
【0052】
処理部110は、帳票作成部111と、受取要求部112と、署名受付部113と、登録部114と、登録通知部115と、一覧表示部116と、帳票表示部117と、データ変換部118と、報知部と、を備える。帳票作成部111は、学校端末装置20又は業者端末装置30から、帳票の送付先である相手方、対象商品の品名、及び対象商品の数量を特定した帳票作成指示を受け付ける。学校端末装置20が帳票を作成した場合の相手方は業者端末装置30であり、業者端末装置30が帳票を作成した場合の相手方は学校端末装置20である。
【0053】
帳票作成部111が受け付ける帳票作成指示には、帳票の種別が含まれる。帳票の種別とは、「見積依頼書」、「見積書」、「注文書」、「納品書」、「検収書」、「請求書」、及び「振込通知書」等の情報であって、帳票の性質の類型を示す情報といえる。帳票作成部111は、帳票作成指示を受け付けた際に、種別の異なる他の帳票の指定を受け付けると、当該他の帳票に含まれる品名及び数量を用いて、帳票作成指示において指示された種別の帳票を作成する。
【0054】
なお、1つの注文に対して作成される帳票の種別は、その性質上、帳票の作成の際の作成順序が定まる。例えば、1つの注文において「注文書」と「納品書」とが作成される場合、「注文書」による注文の結果として納品された商品について「納品書」が作成されるため、「注文書」は「納品書」より前に作成される。
【0055】
例えば、帳票作成部111は、作成順序が後である種別の帳票作成指示を受け付けた際に、当該種別よりも作成順序が前である種別の帳票の指定を受け付けると、指定された種別の帳票に含まれる品名や数量を用いて、種別が後である帳票を作成する。上述の例を用いて説明すると、帳票作成部111は、種別が「納品書」である帳票作成指示を受け付けた場合において、「注文書」の指定を受け付けると、指定された「注文書」に含まれる品名及び数量を、「納品書」に記載する。
【0056】
帳票作成部111は、注文した商品の一部が納品された場合において、種別が「検収書」である帳票作成指示を受け付けると、注文された商品の数量のうち、まだ納品されていない数量である納品残量を含む検収書を作成する。
【0057】
受取要求部112は、帳票作成部111によって帳票の作成が終了した場合、帳票の作成終了を相手方に通知して受取を要求する。署名受付部113は、受取要求部112による受取の要求の結果、相手方が帳票を受け取った際に、相手方による帳票への署名を受け付ける。
【0058】
なお、本実施形態において、帳票には作成者と相手方との署名が記載される。本実施形態における「署名」とは、帳票の作成者及び相手方が帳票の記載内容に了承し、同意したことを示す情報であればよい。「署名」そのものに、作成者や相手方の氏名が含まれている必要はない。
【0059】
登録部114は、署名受付部113が相手方による署名を受け付けた帳票を、記憶部120の図示しない領域に登録する。登録部114により登録された帳票には、作成者の署名と、受取者即ち相手方の署名と、が記載されている。登録通知部115は、帳票作成指示を発信した学校端末装置20又は業者端末装置30に対し、登録部114が帳票を登録したことを通知する。
【0060】
一覧表示部116は、帳票作成部111が作成した帳票、及び登録部114が登録した帳票の一覧画面を表示する。一覧画面では、相手方の署名を有する帳票と、署名を有しない帳票とが、区別して表示される。
【0061】
帳票表示部117は、帳票作成部111が作成した帳票を表示する。具体的には、帳票表示部117は、帳票を表示するための入力操作を受け付けた学校端末装置20又は業者端末装置30に対して、帳票データを送信することにより、学校端末装置20又は業者端末装置30に対して帳票を表示させる。帳票表示部117は、ある種別の帳票の表示指示を受け付けた場合において、当該種別より作成順序が後である帳票が、帳票作成部111により作成されている場合、作成されている帳票に含まれる値を、表示指示を受け付けた帳票に含めて表示するが、詳細は後述する。
【0062】
データ変換部118は、帳票作成部111が作成した帳票や、署名受付部113が署名を受け付けた帳票を、更新が抑制される所定のデータ形式に変換する。更新が抑制される所定のデータ形式とは、商慣習上、データの上書きが行われないものと取り扱われるデータ形式を含む。例えばデータ変換部118は、署名を受け付けた帳票のデータを、PDF形式に変換して記憶部120の図示しない領域に記憶させる。
【0063】
作成要求部119は、登録部114が帳票を登録した場合、登録された帳票に継続して作成される他の種別を特定する。作成要求部119は、登録された帳票の作成者の相手方に対し、特定した当該他の種別を報知して帳票の作成を促す。一例として、作成要求部119は、登録部114が「見積依頼書」を登録した場合、「見積依頼書」に継続して作成される種別として、「見積書」の種別を特定する。「見積依頼書」は、学校端末装置20の帳票作成指示に応じて作成される帳票であるため、帳票の作成者の相手方は業者である。作成要求部119は、見積依頼書を受け付けた業者の有する業者端末装置30に対し、「見積書」の種別を報知して帳票の作成を促す。
【0064】
記憶部120は、帳票種別情報121と、見積依頼書情報122と、見積仕様書情報123と、見積書情報124と、注文書情報125と、購入明細書情報126と、納品書情報127と、検収書情報128と、請求書情報129と、振込通知書情報130と、振込明細書情報131とを記憶する。帳票種別情報121は、帳票管理装置10が管理可能な帳票の種別を含む情報である。帳票種別情報121には、学校端末装置20から帳票作成指示を受け付け可能な種別であるか、又は業者端末装置30から帳票作成指示を受け付け可能な種別であるか、の区別が含まれている。
【0065】
見積依頼書情報122は、種別が「見積依頼書」である帳票に関する情報である。見積仕様書情報123は、種別が「見積依頼書」及び「見積書」である帳票に含まれる、見積の内容に関する情報である。見積書情報124は、種別が「見積書」である帳票に関する情報である。注文書情報125は、種別が「注文書」である帳票に関する情報である。購入明細書情報126は、種別が「注文書」、「納品書」、及び「検収書」である帳票に含まれる、注文の内容に関する情報である。
【0066】
納品書情報127は、種別が「納品書」である帳票に関する情報である。検収書情報128は、種別が「検収書」である帳票に関する情報である。請求書情報129は、種別が「請求書」である帳票に関する情報である。振込通知書情報130は、種別が「振込通知書」である帳票に関する情報である。振込明細書情報は、種別が「振込通知書」である帳票に含まれる、振り込み内容に関する情報である。
【0067】
学校端末装置20は、処理部210と、入力部230と、出力部240と、通信部250とを備える。処理部210は、学校端末装置20の全体を統括的に制御する。入力部230は、学校端末装置20の有する図示しない入力装置から、情報の入力を受け付ける。出力部240は、学校端末装置20の有する図示しない出力装置を用いて、情報の出力を行う。出力部240は、帳票管理装置10により作成された帳票データを表示する。また、出力部240は、帳票の一覧画面を表示する。通信部250は、通信可能に接続された他の装置との情報の送信及び受信を仲介する。
【0068】
処理部210は、帳票作成指示部211を備える。帳票作成指示部211は、入力部230を介した入力操作に応じて、帳票管理装置10に帳票作成指示を出力する。
【0069】
業者端末装置30は、処理部310と、入力部330と、出力部340と、通信部350とを備える。処理部310は、業者端末装置30の全体を統括的に制御する。入力部330は、業者端末装置30の有する図示しない入力装置から、情報の入力を受け付ける。出力部340は、業者端末装置30の有する図示しない出力装置を用いて、情報の出力を行う。出力部340は、帳票管理装置10により作成された帳票データを表示する。また、出力部340は、帳票の一覧画面を表示する。通信部350は、通信可能に接続された他の装置との情報の送信及び受信を仲介する。
【0070】
処理部310は、帳票作成指示部311を備える。帳票作成指示部311は、入力部330を介した入力操作に応じて、帳票管理装置10に帳票作成指示を出力する。
【0071】
図3は、帳票種別情報121のデータ構造の一例を示す図である。帳票種別情報121は、種別番号121aと、種別名121bと、作成者種別121cと、継続作成種別121dと、を含む。種別番号121aは、帳票の種別を特定する識別情報である。種別番号121aは、帳票の作成順序を特定可能に定義されることが好ましい。一例として、種別番号121aには、作成順序が早いほど若い数値が付与されている。
【0072】
種別名121bは、帳票の種別の名称を示す文字列である。作成者種別121cは、帳票の作成者の種別を示す情報である。本実施形態において、作成者種別とは、学校又は業者の区別をいう。帳票作成部111は、ある種別の帳票作成指示を受け付けた場合、当該種別を特定する種別番号121aと、帳票作成指示を出力した作成者の作成者種別121cが帳票種別情報121において関連付けられている場合に、指示に応じた帳票を作成する。継続作成種別121dは、種別番号121aにより特定される種別の帳票に継続して作成することが想定される、他の種別を特定する識別情報である。ある帳票と、当該帳票に継続して作成される他の帳票とは、内容が一部において互いに共通している。
【0073】
図3に示す帳票種別情報121において、最上位のレコードは、種別番号121aが「001」であり、種別名121bが「見積依頼書」であり、作成者種別121cが「学校」であり、継続作成種別121dが「002」である。このレコードは、種別番号121aが「001」である帳票の種別が「見積依頼書」であって、当該種別の帳票は、作成者種別が「学校」である作成者により作成することが可能であることを示す。
【0074】
また、当該種別の帳票は、「002」の種別番号により特定される種別を継続作成種別としている。図3に示す例では、種別番号121aが「002」である帳票は、種別名121bが「見積書」である種別の帳票である。即ち、図3に示す例において、「見積書」は、「見積依頼書」に継続して作成されることが想定される。付言すれば、種別番号121aが「002」である帳票は、継続作成種別121dが「003」である。即ち、図3に示す例において、「注文書」は、「見積書」に継続して作成されることが想定される。
【0075】
図4は、見積依頼書情報122のデータ構造の一例を示す図である。見積依頼書情報122は、見積依頼書番号122aと、見積仕様書番号122bと、共通情報122cと、を含む。見積依頼書番号122aは、見積依頼書情報122のレコードを特定する識別情報である。見積仕様書番号122bは、見積仕様書情報123のレコードを特定する識別情報である。
【0076】
共通情報122cは、見積依頼書の書誌事項を含む情報である。例えば、共通情報122cは、書誌事項として、見積依頼書の作成者である学校の学校識別情報と、相手方である業者の業者識別情報と、件名と、作成日と、受取日と、作成者及び相手方の署名の有無を示す情報とを含む。
【0077】
図5は、見積仕様書情報123のデータ構造の一例を示す図である。見積仕様書情報123は、見積仕様書番号123aと、品名123bと、数量123cと、単価123dと、価格123eと、共通情報123fと、を含む。見積仕様書番号123aは、見積仕様書情報123のレコードを特定する識別情報である。見積仕様書番号123aは、見積依頼書情報122における見積仕様書番号122bと対応している。
【0078】
品名123bは、見積を行う商品の名称を示す情報である。数量123cは、見積を行う商品の数量を示す情報である。単価123dは、商品の単価を示す値である。価格123eは、合計金額を示す値であって、商品の数量123cと単価123dとを乗じた値である。共通情報123fは、見積仕様書の書誌事項を含む情報である。例えば、共通情報123fは、書誌事項として、学校識別情報と、業者識別情報と、件名と、作成日と、受取日とを含む。
【0079】
図6は、見積書情報124のデータ構造の一例を示す図である。見積書情報124は、見積書番号124aと、見積仕様書番号124bと、共通情報124cと、を含む。見積書番号124aは、見積書情報124のレコードを特定する識別情報である。見積仕様書番号124bは、見積仕様書を特定する識別情報であって、見積仕様書情報123の見積仕様書番号123aと対応している。共通情報124cは、見積書の書誌事項を含む情報である。例えば、共通情報124cは、書誌事項として、相手方である学校の学校識別情報と、作成者である業者の業者識別情報と、件名と、作成日と、受取日と、作成者及び相手方の署名の有無を示す情報とを含む。
【0080】
図7は、注文書情報125のデータ構造の一例を示す図である。注文書情報125は、注文書番号125aと、購入明細書番号125bと、金額125cと、見積書番号125dと、共通情報125eと、を含む。注文書番号125aは、注文書情報125のレコ―ドを特定する識別情報である。注文書番号125aは、1回の注文行為に対して1つ付与される。購入明細書番号125bは、購入明細書情報126のレコードを特定する識別情報である。金額125cは、注文書番号125aにより特定される注文の合計金額を示す値である。
【0081】
見積書番号125dは、注文書番号125aにより特定される注文の際に発行された見積書を特定する識別情報であって、見積書情報124の見積書番号124aと対応している。共通情報125eは、注文書の書誌事項を含む情報である。例えば、共通情報125eは、書誌事項として、作成者である学校の学校識別情報と、相手方である業者の業者識別情報と、件名と、作成日と、受取日と、作成者及び相手方の署名の有無を示す情報とを含む。
【0082】
図8は、購入明細書情報126のデータ構造の一例を示す図である。購入明細書情報126は、購入明細書番号126aと、品名126bと、数量126cと、納品累計126dと、今回納品126eと、納品残数126fと、共通情報126gと、を含む。購入明細書番号126aは、購入明細書情報126のレコードを特定する識別情報である。本実施形態では、1つの注文行為に対して1つの購入明細書番号が付与される。購入明細書番号126aは、注文書情報125の購入明細書番号125bと対応している。
【0083】
品名126bは、商品の名称を示す情報である。数量126cは、商品の注文数量を示す値である。納品累計126dは、購入明細書番号126aにより特定される注文において、品名126bにより特定される商品の納品累計数を示す値である。今回納品126eは、購入明細書情報126のレコード作成時に納品した商品の数量を示す値である。納品残数126fは、購入明細書情報126のレコード作成時における納品残量を示す値である。納品累計126dと、今回納品126eと、納品残数126fと、を加算すると、数量126cと等しい値になる。
【0084】
共通情報126gは、購入明細書情報126の書誌事項を含む情報である。例えば、共通情報126gは、書誌事項として、学校識別情報と、業者識別情報と、件名と、作成日と、受取日と、作成者及び相手方の署名の有無を示す情報とを含む。
【0085】
図9は、納品書情報127のデータ構造の一例を示す図である。納品書情報127は、納品書番号127aと、注文書番号127bと、購入明細書番号127cと、共通情報127dと、を含む。納品書番号127aは、納品書情報127のレコードを特定する識別情報である。注文書番号127bは、注文書を特定する識別情報である。注文書番号127bは、注文書情報125の注文書番号125aと対応している。
【0086】
購入明細書番号127cは、購入明細書を特定する識別情報であって、購入明細書情報126の購入明細書番号126aと対応している。共通情報127dは、納品書情報127の書誌事項を含む情報である。例えば、共通情報127dは、書誌事項として、相手方である学校の学校識別情報と、作成者である業者の業者識別情報と、件名と、作成日と、受取日と、作成者及び相手方の署名の有無を示す情報とを含む。
【0087】
図10は、検収書情報128のデータ構造の一例を示す図である。検収書情報128は、検収書番号128aと、注文書番号128bと、納品書番号128cと、共通情報128dと、を含む。検収書番号128aは、検収書情報128のレコードを特定する識別情報である。注文書番号128bは、注文書情報125のレコードを特定する識別情報である。注文書番号128bは、注文書情報125の注文書番号125aと対応している。
【0088】
納品書番号128cは、納品書を特定する識別情報であって、納品書情報127の納品書番号127aと対応している。共通情報128dは、検収書情報128の書誌事項を含む情報である。例えば、共通情報128dは、書誌事項として、作成者である学校の学校識別情報と、相手方である業者の業者識別情報と、件名と、作成日と、受取日と、作成者及び相手方の署名の有無を示す情報とを含む。
【0089】
図11は、請求書情報129のデータ構造の一例を示す図である。請求書情報129は、請求書番号129aと、注文書番号129bと、支払希望日129cと、振込先口座129dと、共通情報129eと、を含む。請求書番号129aは、請求書情報129のレコードを特定する識別情報である。注文書番号129bは、注文書を特定する識別情報であって、注文書情報125の注文書番号125aと対応している。
【0090】
支払希望日129cは、請求書番号129aにより特定される請求書に係る注文に関する、学校の支払希望日を示す情報である。振込先口座129dは、請求書番号129aにより特定される請求書に係る注文を受注した業者の振込先の銀行口座に関する情報である。共通情報129eは、請求書情報129の書誌事項を含む情報である。例えば、共通情報129eは、書誌事項として、相手方である学校の学校識別情報と、作成者である業者の業者識別情報と、件名と、作成日と、受取日と、作成者及び相手方の署名の有無を示す情報とを含む。
【0091】
図12は、振込通知書情報130のデータ構造の一例を示す図である。振込通知書情報130は、振込通知書番号130aと、振込明細書番号130bと、支払日130cと、共通情報130dと、を含む。振込通知書番号130aは、振込通知書情報130のレコードを特定する識別情報である。振込明細書番号130bは、振込明細書を特定する識別情報であって、振込明細書情報131の振込明細書番号131aと対応している。
【0092】
支払日130cは、学校から業者への支払日を示す情報である。共通情報130dは、振込通知書情報130の書誌事項を含む情報である。例えば、共通情報130dは、書誌事項として、相手方である業者の業者識別情報と、作成者である学校の学校識別情報と、件名と、作成日と、受取日と、作成者及び相手方の署名の有無を示す情報とを含む。
【0093】
図13は、振込明細書情報131のデータ構造の一例を示す図である。振込明細書情報131は、振込明細書番号131aと、注文書番号131bと、請求書番号131cと、件名131dと、金額131eとを含む。振込明細書番号131aは、振込明細書情報131のレコードを特定する識別情報である。注文書番号131bは、注文書を特定する識別情報であって、注文書情報125の注文書番号125aと対応している。
【0094】
請求書番号131cは、請求書を特定する識別情報であって、請求書情報129の請求書番号129aと対応している。本実施形態において、1つの振込明細書番号131aは、1又は複数の請求書番号131cと関連付けられている。件名131dは、振込通知書に記載する案件名を示す情報である。金額131eは、振り込みの対象となる金額を示す情報である。
【0095】
図14は、帳票管理装置10のハードウェア構成例を示す図である。帳票管理装置10は、演算装置11と、メモリ12と、外部記憶装置13と、入力IF(Interface)14と、出力IF15と、通信IF16とを備え、各構成要素はバスにより接続されている。
【0096】
演算装置11はCPU(Central Processing Unit)等の演算装置であり、メモリ12又は外部記憶装置13に記録されたプログラムに従って処理を実行する。帳票管理装置10では、メモリ12又は外部記憶装置13上に読み出されたプログラムに従って動作する演算装置11により処理が行われる。処理部110を構成する各処理部は、演算装置11がプログラムを実行することにより各々の機能を実現する。
【0097】
メモリ12は、RAM(Random Access Memory)又はフラッシュメモリ等の記憶装置であり、プログラムやデータが一時的に読み出される記憶エリアとして機能する。外部記憶装置13は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、CD-R(Compact Disc- Recordable)、DVD-RAM(Digital Versatile Disk-Random Access Memory)等の書き込み及び読み出し可能な記憶メディア及び記憶メディア駆動装置等である。記憶部120は、メモリ12又は外部記憶装置13によりその機能が実現される。なお、記憶部120は、通信IF16を介して接続される記憶装置によってその機能が実現されてもよい。
【0098】
入力IF14は、操作者からの入力操作を受け付けるためのインターフェイスであり、例えばタッチパネル、キーボード、マウス、マイク等の入力装置が接続される。出力IF15は、帳票管理装置10に内蔵されたLCD(Liquid Crystal Display)ディスプレイ等の表示装置等に対して情報を出力するためのインターフェイスである。
【0099】
通信IF16は、帳票管理装置10をネットワークX及びバスに接続するためのインターフェイスであって、例えばLAN(Local Area Network)カード等の通信デバイスが接続される。通信部160は、通信IF16によりその機能が実現される。なお、帳票管理装置10は、図示しない記憶媒体駆動装置を有し、可搬性のメディアから情報を入出力してもよい。
【0100】
なお、帳票管理装置10の各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。また、帳票管理装置10の各構成要素の処理は、1つのプログラムで実現されてもよいし、複数のプログラムで実現されてもよい。
【0101】
学校端末装置20、及び業者端末装置30のハードウェア構成は、帳票管理装置10と同様であるため、説明を省略する。
【0102】
図15は、見積依頼書作成処理の一例を示すフローチャートである。本処理開始前に、帳票管理装置10は、学校端末装置20から帳票管理サービスのウェブページの表示指示を受け付ける。帳票管理装置10は、学校端末装置20に入力されたID及びパスワードを用いて学校端末装置20に対してログインを許可し、当該学校端末装置20の専用ウェブページの画面情報を送信する。学校端末装置20の出力部240は、受信した画面情報を用いて専用ウェブページを表示する。
【0103】
図22は、学校専用ウェブページ410の一例を示す図である。例えば、学校専用ウェブページ410には、帳票管理装置10が管理する帳票の種別が選択可能に表示される。学校専用ウェブページ410に表示される種別の選択を受け付けると、当該種別の帳票の一覧画面が表示される。
【0104】
図24は、見積依頼書の帳票一覧画面420の一例を示す図である。本図に示す帳票一覧画面420は、図22の学校専用ウェブページ410において、「見積依頼書」の種別が選択された場合に表示される画面例である。帳票一覧画面420は、新規作成受付領域421と、帳票一覧表示領域422と、を含む。新規作成受付領域421は、帳票の新規作成指示の入力操作を受け付ける領域である。新規作成受付領域421が選択されると、帳票の内容の入力操作を受け付けるための新規作成画面に表示画面が遷移する。新規作成画面には、後述の見積依頼書作成画面、見積書作成画面、注文書作成画面、納品書作成画面、検収書作成画面、請求書作成画面、及び振込通知書作成画面が含まれる。
【0105】
帳票一覧表示領域422は、帳票管理サービスにログインした学校端末装置20又は業者端末装置30により作成された帳票、及び、当該学校端末装置20又は当該業者端末装置30に対して作成された帳票の一覧を表示する領域である。帳票一覧画面420では、ログインした学校端末装置20又は業者端末装置30により作成された帳票について、相手方により署名された帳票であるか、又は署名されていない帳票であるか、が区別して表示される。
【0106】
図24に示す例は、ログインした「XYZ学校」が作成した「見積依頼書」の帳票一覧画面420である。本例によれば、「XYZ学校」は、「A社」、「B社」、「C社」、及び「D社」に対する見積依頼書を作成している。図24の帳票一覧表示領域422には、「業者」が「A社」及び「B社」である帳票の「署名」カラムに、「あり」と表示されているため、「A社」及び「B社」に対して送信された見積依頼書に、相手方(「A社」及び「B社」)の署名があることが分かる。
【0107】
なお、図22及び図24に示す例において、学校専用ウェブページ410で帳票の種別の選択を受け付けると、選択された種別の帳票一覧画面420が表示される。しかしながら、帳票一覧画面420の表示方式は本例に限定されない。例えば、図22に示す学校専用ウェブページ410において、ログインした学校により作成された帳票及び当該学校に対して作成された帳票の一覧を示す帳票一覧表示領域422が表示されてもよい。また、帳票一覧画面420は、各帳票が相手方の署名を有するか否かが直感的に認識できるよう表示されていればよい。例えば帳票一覧画面420は、各帳票を示す文字列又はアイコンに、当該帳票が相手方の業者の署名を有するか否かを示すアイコン等の付加情報が付加されて表示されてもよい。
【0108】
説明を図15に戻す。まず、帳票管理装置10の一覧表示部116は、見積依頼書作成画面の表示指示を受け付ける(ステップS11)。具体的には、学校端末装置20の帳票作成指示部211が、学校端末装置20に表示された学校専用ウェブページ410において、「見積依頼書」の種別の選択を受け付けると、「見積依頼書」の帳票一覧画面420に表示画面が遷移する。
【0109】
「見積依頼書」の帳票一覧画面420において、新規作成受付領域421への入力操作を受け付けると、学校端末装置20の帳票作成指示部211は、作成者種別、即ち学校端末装置20であることを示す情報と、新規作成を行う帳票の種別とを含む新規作成指示を帳票管理装置10に送信する。帳票管理装置10の一覧表示部116は、学校端末装置20から受信した情報を用いて帳票種別情報121を参照し、新規作成指示を送信した学校端末装置20又は業者端末装置30が、帳票の作成権限を有するか否かを判定する。
【0110】
具体的には、一覧表示部116は、新規作成指示に含まれる帳票の種別を種別名121bに含み、かつ新規作成指示に含まれる作成者種別を作成者種別121cに含む帳票種別情報121のレコードがあるか否かを判定する。一覧表示部116は、当該レコードがある場合に、新規作成指示を送信した装置が帳票作成権限を有するものと判定し、帳票作成画面を送信する。
【0111】
帳票管理装置10は、学校端末装置20から見積依頼書作成画面の表示指示を受け付けると、帳票の作成権限があると判定し、学校端末装置20に対して見積依頼書作成画面の画面情報を送信する。なお、見積依頼書作成画面とは、種別が「見積依頼書」である帳票を作成するための帳票作成画面である。
【0112】
次に、帳票作成部111は、品名、数量、業者の入力操作を受け付け、学校側の署名を受け付ける(ステップS12)。具体的には、学校端末装置20の帳票作成指示部211は、見積依頼書作成画面に対する、見積対象の商品の品名、商品の数量、及び見積を依頼する相手方である業者を示す情報の入力操作を受け付ける。また、帳票作成指示部211は、見積依頼書作成画面に対する学校の署名の入力操作を受け付ける。帳票管理装置10の帳票作成部111は、学校端末装置20に対して入力されたこれらの情報を取得する。
【0113】
図25は、見積依頼書作成画面430の一例を示す図である。見積依頼書作成画面430は、作成者署名受付領域431と、相手方署名受付領域432と、見積仕様書表示領域433と、相手方表示領域434と、作成者表示領域435と、を含む。作成者署名受付領域431は、帳票の作成者の署名の入力を受け付ける領域である。見積依頼書は学校により作成される帳票であるため、作成者署名受付領域431は、学校側の作成者の署名の入力を受け付ける。
【0114】
なお、本実施形態において、帳票管理サービスは、キーボードやタッチペン等の入力デバイスを用いて学校端末装置20又は業者端末装置30に対して入力された署名を、帳票の真正性を示す手段として取り扱う。
【0115】
相手方署名受付領域432は、帳票の相手方の署名の入力を受け付ける領域である。見積依頼書の相手方は業者であるため、相手方署名受付領域432は、業者側の署名の入力を受け付ける。見積仕様書表示領域433は、見積の内容を表示する領域である。見積仕様書表示領域433は、見積の対象となる商品の品名、数量、単価、価格を含む。
【0116】
見積仕様書表示領域433には、見積仕様書を特定する見積仕様書識別情報4331が含まれていてもよい。相手方表示領域434は、見積依頼書の相手方である業者名を入力可能に表示する領域である。作成者表示領域435は、見積依頼書の作成者である学校名を表示する領域であって、ログイン情報から特定可能な学校名が表示される。
【0117】
なお、帳票管理装置10の帳票作成部111は、見積依頼書作成画面430の画面情報を学校端末装置20に送信する場合、作成者署名受付領域431と、見積仕様書表示領域433の品名及び数量と、相手方表示領域434と、の入力操作を可能にする画面情報を送信する。また、帳票作成部111は、相手方署名受付領域432と、見積仕様書表示領域433の単価及び価格と、の入力を抑制する。
【0118】
説明を図15に戻す。ステップS12では、帳票作成部111は、相手方表示領域434に対して業者を指定する入力操作と、見積仕様書表示領域433に対して商品の品名及び数量を指定する入力操作と、作成者署名受付領域431に対して作成者が署名する入力操作と、を受け付ける。見積依頼書作成画面430に対する学校端末装置20からの入力操作が終了すると、見積依頼書の作成が終了したものと取り扱われる。
【0119】
次に、データ変換部118は、更新不可データを生成する(ステップS13)。具体的には、データ変換部118は、ステップS12で学校による署名を受け付けた見積依頼書のデータを変換し、更新が抑制される更新不可データを生成する。生成された更新不可データは、登録部114により記憶部120に登録される。
【0120】
次に、帳票作成部111は、見積依頼書情報122と見積仕様書情報123とを作成する(ステップS14)。具体的には、帳票作成部111は、見積依頼書番号122aと見積仕様書番号122bとを新たに付与した見積依頼書情報122のレコードを作成し、共通情報122cを関連付けて記憶部120に記憶させる。また、帳票作成部111は、作成した見積仕様書番号を見積仕様書番号123aとし、見積依頼書作成画面430に入力された品名及び数量を品名123b及び数量123cとし、書誌事項を共通情報123fとする見積仕様書情報123のレコードを作成して記憶部120に記憶させる。
【0121】
次に、受取要求部112は、見積依頼書署名画面のURL(Uniform Resource Locator)を記載した電子メールを業者端末装置30に送信する(ステップS15)。なお、本処理開始前に、帳票管理装置10は各ログイン情報に関連付けて、学校端末装置20及び業者端末装置30の電子メールアドレスを記憶している。本ステップにおいて、受取要求部112は、ステップS12において指定された業者の電子メールアドレスを特定する。受取要求部112は、URLを生成して電子メールに含め、特定した電子メールアドレスに送信する。URLは、ステップS14で作成した見積仕様書情報123を含み、業者端末装置30による署名を受け付け可能な見積依頼書署名画面の格納場所を示す。
【0122】
なお、業者端末装置30に送信される電子メールは、相手方に対する帳票の作成終了の通知として取り扱われる。付言すれば、相手方に対する帳票の作成終了の通知は、電子メールに限られない。例えば、図示しないSNS(Social Networking Service)を介して通知されてもよいし、学校専用ウェブページ410又は業者専用ウェブページ510を介した帳票管理サービスの通信機能を用いて通知されてもよい。帳票管理装置10は、帳票の作成終了の通知を相手方の端末装置に送信することで、帳票の受取を要求する。
【0123】
次に、署名受付部113は、見積依頼書署名画面の表示指示を受け付ける(ステップS16)。具体的には、ステップS15において送信された電子メールを受信した業者端末装置30の帳票作成指示部311は、URLの選択を受け付けると、帳票管理装置10に見積依頼書署名画面の表示指示を送信する。帳票管理装置10の署名受付部113は、業者端末装置30からの見積依頼書署名画面の表示指示を受け付ける。
【0124】
署名受付部113は、見積依頼書署名画面の画面情報を業者端末装置30に送信する。なお、見積依頼書署名画面は、見積依頼書作成画面430のうち、相手方署名受付領域432のみが入力可能に表示され、その他の表示領域への入力操作が制限された画面である。
【0125】
次に、署名受付部113は、見積依頼書への業者側の署名を受け付ける(ステップS17)。具体的には、署名受付部113は、業者端末装置30に表示された見積依頼書署名画面の相手方署名受付領域432に対する、業者側の署名の入力を受け付ける。なお、入力された署名に関する情報は、見積依頼書情報122の共通情報122cに格納される。
【0126】
次に、データ変換部118は、見積依頼書データを変換し、更新不可データを登録する(ステップS18)。具体的には、データ変換部118は、ステップS17で業者による署名を受け付けた見積依頼書のデータを変換し、更新が抑制される更新不可データを生成する。
【0127】
次に、登録部114は、更新不可データを登録する(ステップS19)。具体的には、登録部114は、ステップS18で生成された更新不可データを、記憶部120に記憶させる。なお、更新不可データは、先述の一覧画面からダウンロードすることができる。
【0128】
次に、登録通知部115は、学校端末装置20に通知する(ステップS20)。具体的には、登録通知部115は、相手方の署名を受け付けた帳票が登録されたことを、帳票作成指示を発信した端末装置に送信する。即ち、登録通知部115は、ステップS17において業者による署名を受け付けた見積依頼書が、ステップS19において記憶部120に登録されたことを、ステップS11において帳票作成指示を発信した学校端末装置20に通知する。その後、処理部110は本フローチャートの処理を終了する。
【0129】
本実施形態によれば、見積依頼書を作成した学校側は、相手方が見積依頼書を受け取ったことを、見積依頼書に署名を入力させるという方式により管理することができ、より効率的かつ確実な管理が可能となる。また、相手方が複数の異なる業者である場合においても、帳票を一元管理することができ、利便性が向上する。
【0130】
図16は、見積書作成処理の一例を示すフローチャートである。本処理開始前に、帳票管理装置10は、業者端末装置30から帳票管理サービスのウェブページの表示指示を受け付ける。帳票管理装置10は、業者端末装置30に入力されたID及びパスワードを用いて業者端末装置30に対してログインを許可し、当該業者端末装置30の専用ウェブページの画面情報を送信する。業者端末装置30の出力部340は、受信した画面情報を用いて専用ウェブページを表示する。
【0131】
図23は、業者専用ウェブページ510の一例を示す図である。業者専用ウェブページ510には、学校専用ウェブページ410と同様に、帳票管理装置10が管理する帳票の種別が選択可能に表示される。業者専用ウェブページ510に表示される種別の選択を受け付けると、当該種別の帳票の一覧画面が表示される。種別ごとに表示される一覧画面は、図24に示す帳票一覧画面420と同様であるため、説明を省略する。
【0132】
説明を図16に戻す。まず、帳票管理装置10の一覧表示部116は、見積書作成画面の表示指示を受け付ける(ステップS21)。具体的には、業者端末装置30の帳票作成指示部311が、業者端末装置30に表示された業者専用ウェブページ510において、「見積書」の種別の選択を受け付けると、「見積書」の帳票一覧画面420に表示画面が遷移する。
【0133】
「見積書」の帳票一覧画面420において、新規作成受付領域421への入力操作を受け付けると、業者端末装置30の帳票作成指示部311は、見積書の対象となる見積依頼書を特定する情報の入力操作を受け付ける。業者端末装置30の帳票作成指示部311は、新規作成を行う帳票の種別と、対象の見積依頼書を特定する情報と、見積の対象となる学校を示す情報と、を含む新規作成指示を帳票管理装置10に送信する。一覧表示部116は、専用ウェブページにログインした端末装置の作成者区分が業者であることを特定する。一覧表示部116は、帳票種別情報121を参照し、見積書の帳票作成権限を業者が有すると判定し、帳票作成画面を送信する。
【0134】
次に、帳票作成部111は、対象の見積仕様書を決定する(ステップS22)。具体的には、帳票作成部111は、ステップS21において受け付けた新規作成指示に含まれる、対象の見積依頼書を特定する情報を、見積書の作成に用いる見積依頼書を示す情報として特定する。帳票作成部111は、見積依頼書情報122を参照し、特定した見積依頼書と関連する見積仕様書番号122bを、対象の見積仕様書に決定する。帳票作成部111は、見積仕様書情報123を参照し、決定した見積仕様書番号123aと関連する品名123bと数量123cとを用いて、見積書作成画面の画面情報を作成する。帳票作成部111は、見積書作成画面の画面情報を、業者端末装置30に送信する。
【0135】
図26は、見積書作成画面440の一例を示す図である。見積書作成画面440は、作成者署名受付領域441と、相手方署名受付領域442と、見積仕様書表示領域443と、相手方表示領域444と、作成者表示領域445と、を含む。作成者署名受付領域441と、相手方署名受付領域442と、相手方表示領域444と、作成者表示領域445とは、各々図25に示す見積依頼書作成画面430の作成者署名受付領域431と、相手方署名受付領域432と、相手方表示領域434と、作成者表示領域435と同様であるため、説明を省略する。
【0136】
見積仕様書表示領域443は、見積の内容を表示する領域である。見積仕様書表示領域443は、見積依頼書作成画面430の見積仕様書表示領域433と同様に、見積の対象となる商品の品名、数量、単価、価格を含む。本実施形態において、帳票作成部111は、種別の異なる他の帳票の指定を受け付けると、他の帳票に含まれる対象商品及び数量を用いて帳票を作成する。即ち、帳票作成部111は、ステップS21において、見積の対象として指定された見積依頼書に含まれる商品の品名及び数量が、見積仕様書表示領域443に表示されるよう、見積書作成画面440の画面情報を生成する。なお、見積仕様書表示領域443に含まれる商品の品名及び数量は、業者端末装置30による変更を受け付けてもよい。見積仕様書表示領域443は、見積仕様書を特定する見積仕様書識別情報4431を含んでもよい。
【0137】
帳票管理装置10の帳票作成部111は、見積書作成画面440の画面情報を業者端末装置30に送信する場合、作成者署名受付領域441と、見積仕様書表示領域443と、相手方表示領域444と、の入力操作を可能にする画面情報を送信する。また、帳票作成部111は、相手方署名受付領域442への入力を抑制する。
【0138】
説明を図16に戻す。次に、帳票作成部111は、価格の入力操作を受け付け、業者側の署名を受け付ける(ステップS23)。具体的には、業者端末装置30の帳票作成指示部311は、見積仕様書表示領域443に対する価格の入力操作と、作成者署名受付領域441に対して作成者が署名する入力操作と、を受け付ける。帳票管理装置10の帳票作成部111は、業者端末装置30から価格及び作成者の署名を取得する。
【0139】
次に、データ変換部118は、更新不可データを生成する(ステップS24)。具体的には、データ変換部118は、ステップS23で業者による署名を受け付けた見積書のデータを変換し、更新が抑制される更新不可データを生成する。生成された更新不可データは、登録部114により記憶部120に登録される。
【0140】
次に、帳票作成部111は、見積依頼書情報122と見積仕様書情報123とを作成する(ステップS25)。具体的には、帳票作成部111は、ステップS22において決定した見積仕様書を特定する見積仕様書番号を見積仕様書番号123aに含む見積仕様書情報123のレコードに、ステップS23で入力された単価123d及び価格123eを関連付けて見積仕様書情報123を更新する。また、帳票作成部111は、当該見積仕様書番号を見積仕様書番号124bに含む見積書情報124のレコードを作成し、見積書番号124a及び共通情報124cを関連付けて記憶部120に記憶させる。
【0141】
次に、受取要求部112は、見積書署名画面のURL(Uniform Resource Locator)を記載した電子メールを学校端末装置20に送信する(ステップS26)。具体的には、受取要求部112は、ステップS21において受信した新規作成指示を出力した学校の電子メールアドレスを特定する。受取要求部112は、URLを生成して電子メールに含め、特定した電子メールアドレスに送信する。受取要求部112により送信されるメールアドレスは、帳票の受取要求として取り扱われる。
【0142】
URLは、ステップS25で作成した見積仕様書を含み、学校端末装置20による署名を受け付け可能な見積書署名画面の格納場所を示す。なお、図15に示す見積依頼書作成処理と同様に、受取要求部112は、電子メール以外の方法で見積書署名画面の格納場所を学校端末装置20に通知してもよい。
【0143】
次に、署名受付部113は、見積書署名画面の表示指示を受け付ける(ステップS27)。具体的には、ステップS26において送信された電子メールを受信した学校端末装置20の帳票作成指示部211は、学校側によるURLの選択を受け付けると、帳票管理装置10に見積書署名画面の表示指示を送信する。署名受付部113は、学校端末装置20からの見積書署名画面の表示指示を受け付ける。署名受付部113は、見積書署名画面の画面情報を学校端末装置20に送信する。なお、見積書署名画面は、見積書作成画面440のうち、相手方署名受付領域442のみが入力可能に表示され、その他の表示領域への入力操作が制限された画面である。
【0144】
次に、署名受付部113は、見積書への学校側の署名を受け付ける(ステップS28)。具体的には、署名受付部113は、学校端末装置20に表示された見積書署名画面の相手方署名受付領域442に対する、学校側の署名の入力を受け付ける。なお、入力された署名に関する情報は、見積書情報124の共通情報124cに格納される。
【0145】
次に、データ変換部118は、見積書データを変換し、更新不可データを生成する(ステップS29)。具体的には、データ変換部118は、ステップS28で業者による署名を受け付けた見積書のデータを変換し、更新が抑制される更新不可データを生成する。
【0146】
次に、登録部114は、更新不可データを登録する(ステップS30)。具体的には、登録部114は、ステップS29で生成された更新不可データを、記憶部120に記憶させる。なお、見積書の更新不可データは、見積依頼書の更新不可データと同様に、先述の一覧画面からダウンロードすることができる。
【0147】
次に、登録通知部115は、業者端末装置30に通知する(ステップS31)。具体的には、登録通知部115は、相手方の署名を受け付けた帳票が登録されたことを、帳票作成指示を発信した学校端末装置20又は業者端末装置30に送信する。即ち、登録通知部115は、ステップS28において学校による署名を受け付けた見積書が、ステップS30において記憶部120に登録されたことを、ステップS21において帳票作成指示を発信した業者端末装置30に通知する。その後、処理部110は本フローチャートの処理を終了する。
【0148】
以上、本実施形態によれば、業者側が作成した帳票についても一元管理することができ、学校側のみならず業者側についても、相手方が帳票を受け取ったかどうかを効率的に把握することができる。即ち、学校側、業者側の双方で、共通する形式の帳票を管理することができる。
【0149】
図17は、注文書作成処理の一例を示すフローチャートである。本処理開始前に、帳票管理装置10は、学校端末装置20から帳票管理サービスのウェブページの表示指示を受け付け、学校端末装置20による帳票管理サービスへのログインを許可している。
【0150】
まず、帳票管理装置10の一覧表示部116は、注文書作成画面の表示指示を受け付ける(ステップS41)。具体的には、学校端末装置20の帳票作成指示部211が、学校端末装置20に表示された学校専用ウェブページ410において、「注文書」の種別の選択を受け付けると、「注文書」の帳票一覧画面420に表示画面が遷移する。
【0151】
「注文書」の帳票一覧画面420において、新規作成受付領域421への入力操作を受け付けると、学校端末装置20の帳票作成指示部211は、注文書の対象となる見積書を特定する情報の入力操作を受け付ける。学校端末装置20の帳票作成指示部211は、新規作成を行う帳票の種別と、対象の見積書を特定する情報と、業者を示す情報と、を含む新規作成指示を帳票管理装置10に送信する。一覧表示部116は、専用ウェブページにログインした端末装置の作成者区分が学校であることを特定する。一覧表示部116は、帳票種別情報121を参照し、学校が注文書の帳票作成権限を有すると判定し、帳票作成画面を送信する。
【0152】
次に、帳票作成部111は、対象の見積仕様書を決定する(ステップS42)。具体的には、帳票作成部111は、ステップS41において受け付けた新規作成指示に含まれる、対象の見積書を特定する情報を、注文書の作成に用いる情報として特定する。帳票作成部111は、見積書情報124を参照し、特定した見積書と関連する見積仕様書番号124bに係る見積仕様書を、対象の見積仕様書として決定する。帳票作成部111は、見積仕様書情報123を参照し、特定した見積仕様書番号123aと関連する品名123bと数量123cとを用いて、注文書作成画面の画面情報を作成する。帳票作成部111は、注文書作成画面の画面情報を、業者端末装置30に送信する。
【0153】
図27は、注文書作成画面450の一例を示す図である。注文書作成画面450は、作成者署名受付領域451と、相手方署名受付領域452と、購入明細書表示領域453と、相手方表示領域454と、作成者表示領域455と、を含む。作成者署名受付領域451と、相手方署名受付領域452と、相手方表示領域454と、作成者表示領域455とは、各々図25に示す見積依頼書作成画面430の作成者署名受付領域431と、相手方署名受付領域432と、相手方表示領域434と、作成者表示領域435と同様であるため、説明を省略する。
【0154】
購入明細書表示領域453は、注文の内容を表示する領域である。購入明細書表示領域453には、注文の対象となる商品の品名及び数量のほか、商品の納品累計数、今回納品数、及び納品残数が含まれる。商品の一部又は全部の納品が完了している場合、購入明細書表示領域453には、納品が完了している商品の数量が表示される。
【0155】
先述したように、帳票作成部111は、本実施形態において、種別の異なる他の帳票の指定を受け付けると、他の帳票に含まれる商品の品名及び数量を用いて帳票を作成する。即ち、帳票作成部111は、ステップS41において、注文の対象として指定された見積書に含まれる商品の品名及び数量が、購入明細書表示領域453に表示されるよう、注文書作成画面450の画面情報を生成する。購入明細書表示領域453に含まれる商品の品名及び数量は、学校端末装置20による変更を受け付けてもよい。購入明細書表示領域453は、購入明細書を特定する購入明細書識別情報4531を含んでもよい。
【0156】
帳票管理装置10の帳票作成部111は、注文書作成画面450の画面情報を学校端末装置20に送信する場合、作成者署名受付領域451と、購入明細書表示領域453と、相手方表示領域454と、の入力操作を可能にする画面情報を送信する。また、帳票作成部111は、相手方署名受付領域452への入力を抑制する。
【0157】
説明を図17に戻す。次に、帳票作成部111は、注文書作成画面450に対する学校側の署名を受け付ける(ステップS43)。具体的には、学校端末装置20の帳票作成指示部211は、注文書作成画面450の作成者署名受付領域451に対する署名の入力操作を受け付ける。帳票管理装置10の帳票作成部111は、学校端末装置20から作成者の署名を取得する。なお、学校端末装置20の帳票作成指示部211は、購入明細書表示領域453に表示された情報の修正の入力操作を受け付け、帳票管理装置10に送信してもよい。
【0158】
次に、データ変換部118は、更新不可データを生成する(ステップS44)。具体的には、データ変換部118は、ステップS43で学校による署名を受け付けた注文書のデータを変換し、更新が抑制される更新不可データを生成する。生成された更新不可データは、登録部114により記憶部120に登録される。
【0159】
次に、帳票作成部111は、注文書情報125と購入明細書情報126とを作成する(ステップS45)。具体的には、帳票作成部111は、ステップS42において決定した見積仕様書に対応する見積仕様書情報123に含まれる品名123bと、数量123cとを、各々品名126bと、数量126cとする購入明細書情報126のレコードを作成し、購入明細書番号126aを付与して記憶部120に記憶させる。
【0160】
また、帳票作成部111は、注文書情報125に新たなレコードを作成し、注文書番号125aを付与して記憶部120に記憶させる。注文書情報125の新たなレコードには、購入明細書情報126において付与した購入明細書番号126aが購入明細書番号125bに関連付けられる。また、注文書情報125の新たなレコードには、ステップS42において決定した見積仕様書に対応する見積仕様書情報123に含まれる価格123eが金額125cに関連付けられ、当該見積仕様書に対応する見積書情報124に含まれる見積書番号124aが見積書番号125dに関連付けられる。また、注文書情報125の新たなレコードには、当該見積書情報124に含まれる共通情報124cが、共通情報125eに関連付けられる。
【0161】
次に、受取要求部112は、注文書署名画面のURL(Uniform Resource Locator)を記載した電子メールを業者端末装置30に送信する(ステップS46)。具体的には、受取要求部112は、ステップS41において受信した新規作成指示に含まれる業者の電子メールアドレスを特定する。受取要求部112は、URLを生成して電子メールに含め、帳票の受取要求として、特定した電子メールアドレスに送信する。
【0162】
URLは、ステップS45で作成した購入明細書情報126を含み、業者端末装置30による署名を受け付け可能な注文書署名画面の格納場所を示す。なお、図15に示す見積依頼書作成処理と同様に、受取要求部112は、電子メール以外の方法で注文書署名画面の格納場所を業者端末装置30に通知してもよい。
【0163】
次に、署名受付部113は、注文書署名画面の表示指示を受け付ける(ステップS47)。具体的には、ステップS46において送信された電子メールを受信した業者端末装置30の帳票作成指示部311は、URLの選択を受け付けると、帳票管理装置10に注文書署名画面の表示指示を送信する。署名受付部113は、業者端末装置30からの注文書署名画面の表示指示を受け付ける。署名受付部113は、注文書署名画面の画面情報を業者端末装置30に送信する。なお、注文書署名画面は、注文書作成画面450のうち、相手方署名受付領域452のみが入力可能に表示され、その他の表示領域への入力操作が制限された画面である。
【0164】
次に、署名受付部113は、見積書への業者側の署名を受け付ける(ステップS48)。具体的には、署名受付部113は、業者端末装置30に表示された注文書署名画面の相手方署名受付領域452に対する、業者側の署名の入力を受け付ける。なお、入力された署名に関する情報は、注文書情報125の共通情報125eに格納される。
【0165】
次に、データ変換部118は、注文書データを変換し、更新不可データを登録する(ステップS49)。具体的には、データ変換部118は、ステップS48で業者による署名を受け付けた注文書のデータを変換し、更新が抑制される更新不可データを生成する。
【0166】
次に、登録部114は、更新不可データを登録する(ステップS50)。具体的には、登録部114は、ステップS49で生成された更新不可データを、記憶部120の図示しない領域に記憶させる。なお、注文書の更新不可データは、見積依頼書や見積書の更新不可データと同様に、先述の一覧画面からダウンロードすることができる。
【0167】
次に、登録通知部115は、学校端末装置20に通知する(ステップS51)。具体的には、登録通知部115は、相手方の署名を受け付けた帳票が登録されたことを、帳票作成指示を発信した端末装置に送信する。即ち、登録通知部115は、ステップS48において業者による署名を受け付けた注文書が、ステップS50において記憶部120に登録されたことを、ステップS41において帳票作成指示を発信した学校端末装置20に通知する。その後、処理部110は本フローチャートの処理を終了する。
【0168】
以上、本実施形態によれば、注文書を受け取った業者が注文書に署名すると、相手方である学校に通知される。また、帳票管理システム1では、学校側及び業者側の署名を有する注文書を管理する。従って、業者側は注文書に応じた注文請書を発行する必要がなく、転記ミス等によるトラブルを未然に防ぐだけでなく、効率的な帳票管理を実現することができる。
【0169】
図18は、納品書作成処理の一例を示すフローチャートである。本処理開始前に、帳票管理装置10は、業者端末装置30から帳票管理サービスのウェブページの表示指示を受け付け、業者端末装置30による帳票管理サービスへのログインを許可している。
【0170】
まず、帳票管理装置10の一覧表示部116は、納品書作成画面の表示指示を受け付ける(ステップS61)。具体的には、業者端末装置30の帳票作成指示部311が、業者端末装置30に表示された業者専用ウェブページ510において、「納品書」の種別の選択を受け付けると、「納品書」の帳票一覧画面420に表示画面が遷移する。
【0171】
「納品書」の帳票一覧画面420において、新規作成受付領域421への入力操作を受け付けると、業者端末装置30の帳票作成指示部311は、納品書の対象となる注文書を特定する情報の入力操作を受け付ける。業者端末装置30の帳票作成指示部311は、新規作成を行う帳票の種別と、対象の注文書を特定する情報と、納品書の提出の相手方となる学校を示す情報と、を含む新規作成指示を帳票管理装置10に送信する。一覧表示部116は、専用ウェブページにログインした端末装置の作成者区分が業者であることを特定する。一覧表示部116は、帳票種別情報121を参照し、業者が納品書の帳票作成権限を有すると判定し、帳票作成画面を送信する。
【0172】
次に、帳票作成部111は、対象の購入明細書を決定する(ステップS62)。具体的には、帳票作成部111は、ステップS61において受け付けた新規作成指示に含まれる、対象の注文書情報125を示す情報を特定する。帳票作成部111は、特定した注文書情報125のレコードを用いて、対象の購入明細書情報126のレコードを決定する。帳票作成部111は、注文書情報125及び購入明細書情報126を参照し、対応する品名126b及び数量126cを用いて、納品書作成画面の画面情報を作成する。帳票作成部111は、納品書作成画面の画面情報を、業者端末装置30に送信する。
【0173】
図28は、納品書作成画面460の一例を示す図(その1)である。納品書作成画面460は、作成者署名受付領域461と、相手方署名受付領域462と、購入明細書表示領域463と、相手方表示領域464と、作成者表示領域465と、を含む。納品書作成画面460は、納品書を特定する納品書識別情報466と、納品書の対象となる注文書を特定する注文書識別情報467と、を含んでいてもよい。
【0174】
作成者署名受付領域461と、相手方署名受付領域462と、相手方表示領域464と、作成者表示領域465とは、各々図25に示す見積依頼書作成画面430の作成者署名受付領域431と、相手方署名受付領域432と、相手方表示領域434と、作成者表示領域435と同様であるため、説明を省略する。
【0175】
購入明細書表示領域463は、注文書作成画面450の購入明細書表示領域453と同様に、納品書の対象となる注文の内容を表示する領域である。購入明細書表示領域463には、注文の対象となる商品の品名、数量、商品の納品累計数、今回納品数、及び納品残数が含まれる。
【0176】
帳票作成部111は、ステップS61において、注文の対象として指定された見積書に含まれる商品の品名及び数量が、購入明細書表示領域463に表示されるよう、納品書作成画面460の画面情報を生成する。購入明細書表示領域463に含まれる商品の品名及び数量は、学校端末装置20による変更を受け付けてもよい。購入明細書表示領域463は、購入明細書を特定する購入明細書識別情報4631を含んでもよい。
【0177】
なお、学校により注文された商品を分割して納品する場合、帳票作成部111は、納品の都度購入明細書情報126を更新する。従って、帳票作成部111は、納品書作成画面460の表示の際に、購入明細書情報126に納品累計126d、今回納品126e、納品残数126fが含まれる場合、これらの情報を購入明細書表示領域463に表示する。
【0178】
帳票管理装置10の帳票作成部111は、納品書作成画面460の画面情報を業者端末装置30に送信する場合、作成者署名受付領域461と、購入明細書表示領域463と、相手方表示領域464と、の入力操作を可能にする画面情報を送信する。また、帳票作成部111は、相手方署名受付領域462の入力を抑制する。
【0179】
説明を図18に戻す。次に、帳票作成部111は、今回納品数及び累計納品数を決定し、業者側の署名を受け付ける(ステップS63)。具体的には、業者端末装置30の帳票作成指示部311は、購入明細書表示領域463に対する今回納品数の入力操作と、作成者署名受付領域461に対して作成者が署名する入力操作と、を受け付ける。帳票管理装置10の帳票作成部111は、業者端末装置30から今回納品数及び作成者の署名を取得する。
【0180】
なお、帳票作成部111は、今回納品数を加算した累計納品数を決定する。帳票作成部111は、注文された商品の数量から累計納品数を減算して納品残数を決定する。帳票作成部111は、累計納品数と納品残数とを納品書作成画面460に表示させる。付言すれば、購入明細書表示領域には、納品残数を記載しなくてもよい。その場合であっても、注文された商品の数量と累計納品数が記載されるため、帳票を参照する者は注文数と納品数との差分を把握することが可能である。
【0181】
図28は、注文された商品を2回に分けて分納する場合の、1回目の納品に係る納品書を作成するための納品書作成画面460の一例である。図28に示す例によれば、「ドリル」が「10」冊だけ注文され、今回納品数が「10」冊であり、納品累計数が「10」冊であるため、納品残数が「0」冊となる。また、「ノート」が「20」冊だけ注文され、今回納品数が「15」冊であり、納品累計数が「15」冊であるため、納品残数が「5」冊となる。
【0182】
図29は、納品書作成画面460の一例を示す図(その2)である。図29に示す納品書作成画面460は、図28に示す例における、2回目の納品に係る納品書を作成するための納品書作成画面460の一例である。本例によれば、「ノート」を5冊だけ納品しているため、納品累計が「20」冊となり、納品残数が「0」冊となる。
【0183】
次に、データ変換部118は、更新不可データを生成する(ステップS64)。具体的には、データ変換部118は、ステップS63で業者による署名を受け付けた納品書のデータを変換し、更新が抑制される更新不可データを生成する。生成された更新不可データは、登録部114により記憶部120に登録される。
【0184】
次に、帳票作成部111は、納品書情報127と購入明細書情報126とを作成する(ステップS65)。具体的には、帳票作成部111は、ステップS62において決定した購入明細書情報126のレコードに、ステップS63で入力された今回納品数、及び今回納品数から算出された累計納品数、及び納品残数を関連付けて、購入明細書情報126を更新する。また、帳票作成部111は、当該購入明細書番号を購入明細書番号127cに含む納品書情報127のレコードを作成し、注文書番号127b及び共通情報127dを関連付けて記憶部120に記憶させる。
【0185】
次に、受取要求部112は、納品書署名画面のURL(Uniform Resource Locator)を記載した電子メールを学校端末装置20に送信する(ステップS66)。具体的には、受取要求部112は、ステップS61において受信した新規作成指示に含まれる学校の電子メールアドレスを特定する。受取要求部112は、URLを生成して電子メールに含め、帳票の受取要求として、特定した電子メールアドレスに送信する。
【0186】
URLは、ステップS65で作成した購入明細書情報126を含み、学校端末装置20による署名を受け付け可能な納品書署名画面の格納場所を示す。なお、図15に示す見積依頼書作成処理と同様に、受取要求部112は、電子メール以外の方法で見積書署名画面の格納場所を学校端末装置20に通知してもよい。
【0187】
次に、署名受付部113は、納品書署名画面の表示指示を受け付ける(ステップS67)。具体的には、ステップS66において送信された電子メールを受信した学校端末装置20の帳票作成指示部211は、URLの選択を受け付けると、帳票管理装置10に納品書署名画面の表示指示を送信する。署名受付部113は、学校端末装置20からの納品書署名画面の表示指示を受け付ける。署名受付部113は、納品書署名画面の画面情報を学校端末装置20に送信する。なお、納品書署名画面は、納品書作成画面460のうち、相手方署名受付領域462のみが入力可能に表示され、その他の表示領域への入力操作が制限された画面である。
【0188】
次に、署名受付部113は、納品書への学校側の署名を受け付ける(ステップS68)。具体的には、署名受付部113は、学校端末装置20に表示された納品書署名画面の相手方署名受付領域462に対する、学校側の署名の入力を受け付ける。なお、入力された署名に関する情報は、納品書情報127の共通情報127cに格納される。
【0189】
次に、データ変換部118は、納品書データを変換し、更新不可データを生成する(ステップS69)。具体的には、データ変換部118は、ステップS68で業者による署名を受け付けた納品書のデータを変換し、更新が抑制される更新不可データを生成する。
【0190】
次に、登録部114は、更新不可データを登録する(ステップS70)。具体的には、登録部114は、ステップS69で生成された更新不可データを、記憶部120に記憶させる。なお、納品書の更新不可データは、見積依頼書、見積書、及び注文書の更新不可データと同様に、先述の一覧画面からダウンロードすることができる。
【0191】
次に、登録通知部115は、業者端末装置30に通知する(ステップS71)。具体的には、登録通知部115は、相手方の署名を受け付けた帳票が登録されたことを、帳票作成指示を発信した端末装置に送信する。即ち、登録通知部115は、ステップS68において学校による署名を受け付けた納品書が、ステップS70において記憶部120に登録されたことを、ステップS61において帳票作成指示を発信した業者端末装置30に通知する。その後、処理部110は本フローチャートの処理を終了する。
【0192】
以上、本実施形態によれば、納品書に対し、納品先となる学校の署名を受け付けることができ、納品が終了したことを確実に記録することができる。また、分納の場合に、納品残量を納品書に表示することができるため、納品書を受領する学校は、納品の際に納品残量を把握することができ、利便性が向上する。また、納品書を発行する業者側も、納品した商品の数だけでなく、まだ納品していない商品の数量である納品残量を、納品書を確認することで認識することができる。換言すれば、業者側は、学校側が把握した納品残量を記録として残すことができる。
【0193】
また、本実施形態によれば、購入明細書や見積仕様書など、帳票の内容に関する情報と、帳票の当事者に関する業務情報とを分けて表示し、帳票の内容に関する情報については、異なる帳票で共通の情報を表示することができる。これにより、異なる帳票での内容の齟齬を防止することができ、帳票の信頼性を向上させることができる。また、帳票を確認する際、他の帳票を表示して比較する等の手間を省くことができ、効率的である。
【0194】
図19は、検収書作成処理の一例を示すフローチャートである。本処理開始前に、帳票管理装置10は、学校端末装置20から帳票管理サービスのウェブページの表示指示を受け付け、学校端末装置20による帳票管理サービスへのログインを許可している。
【0195】
まず、帳票管理装置10の一覧表示部116は、検収書作成画面の表示指示を受け付ける(ステップS81)。具体的には、学校端末装置20の帳票作成指示部211が、学校端末装置20に表示された学校専用ウェブページ410において、「検収書」の種別の選択を受け付けると、「検収書」の帳票一覧画面420に表示画面が遷移する。
【0196】
「検収書」の帳票一覧画面420において、新規作成受付領域421への入力操作を受け付けると、検収書の対象となる納品書を特定する情報の入力操作を受け付ける。学校端末装置20の帳票作成指示部211は、新規作成を行う帳票の種別と、対象の納品書を特定する情報と、業者を示す情報と、を含む新規作成指示を帳票管理装置10に送信する。一覧表示部116は、専用ウェブページにログインした端末装置の作成者区分が学校であることを特定する。一覧表示部116は、帳票種別情報121を参照し、学校が検収書の帳票作成権限を有すると判定し、帳票作成画面を送信する。
【0197】
次に、帳票作成部111は、対象の購入明細書を決定する(ステップS82)。具体的には、帳票作成部111は、ステップS81において受け付けた新規作成指示に含まれる、対象の納品書を特定する情報を、検収書の作成に用いる納品書を示す情報として特定する。帳票作成部111は、特定した納品書を示す情報を用いて納品書情報127及び購入明細書情報126を参照し、対応する購入明細書情報126のレコードを決定する。帳票作成部111は、当該レコードに含まれる品名126b、数量126c、納品累計126d、今回納品126e、及び納品残数126fを用いて、検収書作成画面の画面情報を作成する。帳票作成部111は、検収書作成画面の画面情報を、学校端末装置20に送信する。
【0198】
図30は、検収書作成画面470の一例を示す図(その1)である。検収書作成画面470は、作成者署名受付領域471と、相手方署名受付領域472と、購入明細書表示領域473と、相手方表示領域474と、作成者表示領域475と、を含む。作成者署名受付領域471と、相手方署名受付領域472と、相手方表示領域474と、作成者表示領域475とは、各々図25に示す見積依頼書作成画面430の作成者署名受付領域431と、相手方署名受付領域432と、相手方表示領域434と、作成者表示領域435と同様であるため、説明を省略する。検収書作成画面470は、検収書を特定する検収書識別情報476と、納品書を特定する納品書識別情報477と、注文書を特定する注文書識別情報478と、を含んでいてもよい。
【0199】
購入明細書表示領域473は、検収する商品の内容を表示する領域である。購入明細書表示領域473には、納品書作成画面460の購入明細書表示領域463と同様に、商品の品名及び数量のほか、商品の納品累計数、今回納品数、及び納品残数が含まれる。商品の一部又は全部の納品が完了している場合、購入明細書表示領域473には、納品が完了している商品の数量が表示される。
【0200】
先述したように、帳票作成部111は、本実施形態において、種別の異なる他の帳票の指定を受け付けると、他の帳票に含まれる商品の品名及び数量を用いて帳票を作成する。即ち、帳票作成部111は、ステップS81において、検収の対象として指定された納品書に含まれる商品の品名、数量、納品累計数、今回納品数、及び納品残数が、購入明細書表示領域473に表示されるよう、検収書作成画面470の画面情報を生成する。購入明細書表示領域473は、購入明細書を特定する購入明細書識別情報4731を含んでもよい。
【0201】
帳票管理装置10の帳票作成部111は、検収書作成画面470の画面情報を学校端末装置20に送信する場合、作成者署名受付領域471と、購入明細書表示領域473と、相手方表示領域474と、の入力操作を可能にする画面情報を送信する。また、帳票作成部111は、相手方署名受付領域472の入力を抑制する。
【0202】
図30は、注文された商品を2回に分けて分納した場合の、1回目の納品に係る検収書を作成するための検収書作成画面470の一例である。図30に示す検収書作成画面470は、図28の納品書作成画面460により作成された納品書における納品に対応している。
【0203】
図31は、検収書作成画面470の一例を示す図(その2)である。図31は、注文された商品を2回に分けて分納した場合の、2回目の納品に係る検収書を作成するための検収書作成画面470の一例である。図31に示す検収書作成画面470は、図29の納品書作成画面460により作成された納品書における納品に対応している。
【0204】
説明を図19に戻す。次に、帳票作成部111は、検収書作成画面470に対する学校側の署名を受け付ける(ステップS83)。具体的には、学校端末装置20の帳票作成指示部211は、検収書作成画面470の作成者署名受付領域471に対する署名の入力操作を受け付ける。帳票管理装置10の帳票作成部111は、学校端末装置20から作成者の署名を取得する。
【0205】
次に、データ変換部118は、更新不可データを生成する(ステップS84)。具体的には、データ変換部118は、ステップS83で学校による署名を受け付けた検収書のデータを変換し、更新が抑制される更新不可データを生成する。生成された更新不可データは、登録部114により記憶部120に登録される。
【0206】
次に、帳票作成部111は、検収書情報128を作成する(ステップS85)。具体的には、帳票作成部111は、検収書情報128に新たなレコードを作成し、検収書番号128aを付与して記憶部120に記憶させる。帳票作成部111は、新たなレコードに、ステップS82で決定した購入明細書と関連する注文書番号、及び納品書番号を関連付ける。
【0207】
次に、受取要求部112は、検収書署名画面のURL(Uniform Resource Locator)を記載した電子メールを業者端末装置30に送信する(ステップS86)。具体的には、受取要求部112は、ステップS41において受信した新規作成指示に含まれる業者の電子メールアドレスを特定する。受取要求部112は、URLを生成して電子メールに含め、帳票の受取要求として、特定した電子メールアドレスに送信する。
【0208】
次に、署名受付部113は、検収書署名画面の表示指示を受け付ける(ステップS87)。具体的には、ステップS86において送信された電子メールを受信した業者端末装置30の帳票作成指示部311は、URLの選択を受け付けると、帳票管理装置10に検収書署名画面の表示指示を送信する。署名受付部113は、検収書署名画面の画面情報を業者端末装置30に送信する。なお、検収書署名画面は、検収書作成画面470のうち、相手方署名受付領域472のみが入力可能に表示され、その他の表示領域への入力操作が制限された画面である。
【0209】
次に、署名受付部113は、検収書への業者側の署名を受け付ける(ステップS88)。具体的には、署名受付部113は、業者端末装置30に表示された検収書署名画面の相手方署名受付領域472に対する、業者側の署名の入力を受け付ける。なお、入力された署名に関する情報は、検収書情報128の共通情報128dに格納される。
【0210】
次に、データ変換部118は、検収書データを変換し、更新不可データを生成する(ステップS89)。具体的には、データ変換部118は、ステップS88で業者による署名を受け付けた検収書のデータを変換し、更新が抑制される更新不可データを生成する。
【0211】
次に、登録部114は、更新不可データを登録する(ステップS90)。具体的には、登録部114は、ステップS89で生成された更新不可データを、記憶部120に記憶させる。なお、検収書の更新不可データは、見積依頼書や見積書等の更新不可データと同様に、先述の一覧画面からダウンロードすることができる。
【0212】
次に、登録通知部115は、学校端末装置20に通知する(ステップS91)。具体的には、登録通知部115は、相手方の署名を受け付けた帳票が登録されたことを、帳票作成指示を発信した端末装置に送信する。即ち、登録通知部115は、ステップS88において業者による署名を受け付けた検収書が、ステップS90において記憶部120に登録されたことを、ステップS81において帳票作成指示を発信した学校端末装置20に通知する。その後、処理部110は本フローチャートの処理を終了する。
【0213】
以上、本実施形態によれば、検収書についても他の帳票と同様に一元管理することができ、利便性が向上する。また、商品を分納する場合の納品残量についても互いに確認し、署名を受け付けることが可能であるため、確認不足から生じるトラブルを未然に防ぐことができる。
【0214】
なお、本実施形態において、商品が分納された場合、帳票管理装置10は各々の納品に対応する検収書の作成を可能とした。しかしながら、帳票作成部111は、注文されたすべての商品の納品が完了した場合に、検収書を作成するものであってもよい。帳票作成部111は、ステップS81において、学校端末装置20から検収書作成画面470の表示指示を受け付ける際、検収書の対象となる納品書を特定する情報の入力操作を受け付ける。帳票作成部111は、納品書情報127及び購入明細書情報126を参照し、対象となるすべての商品の納品が完了した場合に、検収書作成画面470の画面情報を学校端末装置20に送信するよう構成することができる。
【0215】
図20は、振込通知書作成処理の一例を示すフローチャートである。本処理開始前に、帳票管理装置10は、学校端末装置20から帳票管理サービスのウェブページの表示指示を受け付け、学校端末装置20による帳票管理サービスへのログインを許可している。付言すれば、本処理開始前に、帳票管理装置10は、業者端末装置30からの帳票作成指示に応じて、「請求書」の種別の帳票を作成している。
【0216】
まず、帳票管理装置10の一覧表示部116は、振込通知書作成画面の表示指示を受け付ける(ステップS101)。具体的には、学校端末装置20の帳票作成指示部211が、学校端末装置20に表示された学校専用ウェブページ410において、「振込通知書」の種別の選択を受け付けると、「振込通知書」の帳票一覧画面420に表示画面が遷移する。
【0217】
「振込通知書」の帳票一覧画面420において、新規作成受付領域421への入力操作を受け付けると、振込通知書の対象となる1又は複数の請求書を特定する情報の入力操作を受け付ける。学校端末装置20の帳票作成指示部211は、新規作成を行う帳票の種別と、対象の請求書を特定する情報と、業者を示す情報と、を含む新規作成指示を帳票管理装置10に送信する。一覧表示部116は、専用ウェブページにログインした端末装置の作成者区分が学校であることを特定する。一覧表示部116は、帳票種別情報121を参照し、学校が振込通知書の帳票作成権限を有すると判定し、帳票作成画面を送信する。
【0218】
次に、帳票作成部111は、対象の請求書を決定する(ステップS102)。具体的には、帳票作成部111は、ステップS101において受け付けた新規作成指示に含まれる、対象の請求書を特定する情報を、振込通知書の作成に用いる請求書を示す情報として特定する。一例として、帳票作成部111は、支払日が共通する請求書の指定を、対象の請求書として決定する。
【0219】
次に、帳票作成部111は、図示しない振込通知書作成画面に対する学校側の署名を受け付ける(ステップS103)。具体的には、学校端末装置20の帳票作成指示部211は、振込通知書作成画面に対する署名の入力操作を受け付ける。帳票管理装置10の帳票作成部111は、学校端末装置20から作成者の署名を取得する。なお、振込通知書作成画面には、ステップS102で決定した請求書ごとに、請求書を特定する識別番号と、件名と、金額とが関連付けられた振込明細書情報が含まれている。
【0220】
次に、データ変換部118は、更新不可データを生成する(ステップS104)。具体的には、データ変換部118は、ステップS103で学校による署名を受け付けた振込通知書のデータを変換し、更新が抑制される更新不可データを生成する。生成された更新不可データは、登録部114により記憶部120に登録される。
【0221】
次に、帳票作成部111は、振込通知書情報130及び振込明細書情報131を作成する(ステップS105)。具体的には、帳票作成部111は、振込通知書情報130に新たなレコードを作成し、振込通知書番号130aを付与して記憶部120に記憶させる。帳票作成部111は、新たなレコードに、後述の振込明細書番号130bと、ステップS102で決定した請求書の請求書情報129により決定される支払日130cと、当該請求書情報の共通情報129eにより定まる共通情報130dとを関連付ける。
【0222】
また、帳票作成部111は、振込明細書情報131に新たなレコードを作成し、振込明細書番号131aを付与して記憶部120に記憶させる。帳票作成部111は、新たなレコードに、ステップS102で決定した請求書の各々を特定する請求書番号131cと、請求書情報129において当該請求書と関連付けられた注文書の注文書番号131bと、学校端末装置20への入力操作に応じて定まる件名131dと、当該注文書と関連する見積書情報124を参照して決定される金額131eとを関連付ける。
【0223】
次に、受取要求部112は、振込通知書署名画面のURL(Uniform Resource Locator)を記載した電子メールを業者端末装置30に送信する(ステップS106)。具体的には、受取要求部112は、ステップS101において受信した新規作成指示に含まれる業者の電子メールアドレスを特定する。受取要求部112は、URLを生成して電子メールに含め、帳票の受取要求として、特定した電子メールアドレスに送信する。
【0224】
次に、署名受付部113は、振込通知書署名画面の表示指示を受け付ける(ステップS107)。具体的には、ステップS106において送信された電子メールを受信した業者端末装置30の帳票作成指示部311は、URLの選択を受け付けると、帳票管理装置10に振込通知書署名画面の表示指示を送信する。署名受付部113は、振込通知書署名画面の画面情報を業者端末装置30に送信する。なお、振込通知書署名画面では、相手方署名受付領域のみが入力可能に表示され、その他の表示領域への入力操作が制限されている。
【0225】
次に、署名受付部113は、振込通知書への業者側の署名を受け付ける(ステップS108)。具体的には、署名受付部113は、業者端末装置30に表示された振込通知書署名画面の相手方署名受付領域に対する、業者側の署名の入力を受け付ける。なお、入力された署名に関する情報は、振込通知書情報130の共通情報130dに格納される。
【0226】
次に、データ変換部118は、振込通知書データを変換し、更新不可データを生成する(ステップS109)。具体的には、データ変換部118は、ステップS108で業者による署名を受け付けた振込通知書のデータを変換し、更新が抑制される更新不可データを生成する。
【0227】
次に、登録部114は、更新不可データを登録する(ステップS110)。具体的には、登録部114は、ステップS109で生成された更新不可データを、記憶部120に記憶させる。なお、振込通知書の更新不可データは、見積依頼書や見積書等の更新不可データと同様に、先述の一覧画面からダウンロードすることができる。
【0228】
次に、登録通知部115は、学校端末装置20に通知する(ステップS111)。具体的には、登録通知部115は、相手方の署名を受け付けた帳票が登録されたことを、帳票作成指示を発信した端末装置に送信する。即ち、登録通知部115は、ステップS108において業者による署名を受け付けた振込通知書が、ステップS110において記憶部120に登録されたことを、ステップS101において帳票作成指示を発信した学校端末装置20に通知する。その後、処理部110は本フローチャートの処理を終了する。
【0229】
以上、本実施形態によれば、振込通知書についても他の帳票と同様に一元管理することができ、利便性が向上する。また、複数の請求書を対象とした振込通知書を作成することが可能となる。即ち、複数の帳票に含まれる内容を利用して、他の種別の帳票を作成することができる。
【0230】
付言すれば、見積依頼書、見積書、注文書、納品書、検収書、及び振込通知書の種別を有する帳票の作成処理について説明した。しかしながら、本実施形態において作成される帳票の種別は本例に限定されない。例えば、帳票管理装置10は、請求書等を作成することができる。一例として、帳票管理装置10は、請求書情報129を用いることにより、注文書や納品書に含まれる購入明細書情報126を含む請求書を作成することができる。
【0231】
図21は、帳票表示処理の一例を示すフローチャートである。本処理は、学校端末装置20又は業者端末装置30において、専用ウェブページに帳票を表示する処理の一例である。本処理において表示される帳票は、更新不可データではなく、状況に応じて更新された情報を含む帳票データである。本処理開始前に、帳票管理装置10は、学校端末装置20又は業者端末装置30から帳票管理サービスのウェブページの表示指示を受け付け、帳票管理サービスへのログインを許可している。
【0232】
まず、帳票表示部117は、帳票の表示指示を受け付ける(ステップS121)。具体的には、帳票表示部117は、一覧画面に選択可能に表示された帳票から、表示を要求する1つの帳票を選択する情報を、学校端末装置20又は業者端末装置30から取得する。より具体的には、帳票表示部117は、表示を要求する帳票を示す見積依頼書番号か、見積書番号か、注文書番号か、納品書番号か、又は検収書番号を取得する。
【0233】
次に、帳票表示部117は、表示指示を受け付けた帳票の種別が、見積依頼書又は見積書であるか否かを判定する(ステップS122)。帳票表示部117は、ステップS121において表示指示を受け付けた帳票の種別が、例えば注文書か、納品書か、又は検収書である場合には、表示指示を受け付けた帳票の種別が見積依頼書又は見積書でないと判定する。なお、帳票表示部117は、表示指示を受け付けた帳票の種別が、請求書又は振込通知書である場合であっても、表示指示を受け付けた帳票の種別が見積依頼書又は見積書でないと判定してもよい。
【0234】
帳票表示部117が、表示指示を受け付けた帳票の種別が、見積依頼書又は見積書であると判定する場合(ステップS122で「YES」の場合)、帳票表示部117は、対応する見積仕様書を決定する(ステップS123)。具体的には、帳票表示部117は、ステップS121で受け付けた表示指示に含まれる、帳票を特定する情報を用いて、見積依頼書情報122、又は見積書情報124を参照することにより、対応する見積仕様書のレコードを決定する。
【0235】
次に、帳票表示部117は、見積仕様書を含む帳票の画面情報を送信する(ステップS124)。具体的には、帳票表示部117は、ステップS123で決定した見積仕様書のレコードを含む帳票データの表示情報を生成する。見積仕様書は、図25に示す見積依頼書作成画面430や、図26に示す見積書作成画面440における見積仕様書表示領域433・443と同様に、帳票の見積仕様書表示領域に表示される。帳票表示部117は、生成した表示情報を、ステップS121において帳票の表示指示を送信した端末装置に送信する。その後、処理部110は本フローチャートの処理を終了する。結果として、表示指示を送信した学校端末装置20又は業者端末装置30に帳票が表示される。
【0236】
帳票表示部117が、表示指示を受け付けた帳票の種別が、見積依頼書又は見積書でないと判定する場合(ステップS122で「NO」の場合)、帳票表示部117は、対応する購入明細書を決定する(ステップS125)。具体的には、帳票表示部117は、ステップS121で受け付けた表示指示に含まれる、帳票を特定する情報を用いて、注文書情報125、納品書情報127、又は検収書情報128を参照することにより、対応する購入明細書のレコードを決定する。
【0237】
次に、帳票表示部117は、購入明細書を含む帳票の画面情報を送信する(ステップS126)。具体的には、帳票表示部117は、ステップS125で決定した購入明細書のレコードを含む帳票画面の表示情報を生成する。購入明細書は、図27に示す注文書作成画面450や、図28及び図29に示す納品書作成画面460や、図30及び図31に示す検収書作成画面470における購入明細書表示領域473と同様に、帳票の購入明細書表示領域に表示される。帳票表示部117は、生成した表示情報を、ステップS121において帳票の表示指示を送信した端末装置に送信する。その後、処理部110は本フローチャートの処理を終了する。結果として、表示指示を送信した学校端末装置20又は業者端末装置30に帳票が表示される。
【0238】
本実施形態では、帳票を表示する際、当該帳票について作成された見積仕様書又は購入明細書に含まれる情報を帳票に含めて表示する。従って、ある種別の帳票の表示指示を受け付けた場合において、当該種別より作成順序が後である帳票が既に作成されている場合、作成された帳票に含まれる見積仕様書又は購入明細書が、作成順序が前である帳票に含めて表示される。
【0239】
例えば、注文書は納品書や検収書よりも作成順序が前である。納品書や検収書が作成された場合、帳票作成部111は納品書や検収書の作成処理において購入明細書情報126を作成する。その後、注文書の表示指示を受け付けた場合、帳票表示部117は、作成された購入明細書情報126を含む注文書を表示させる。例えば、納品書に含まれる納品数量、又は検収書に含まれる納品残量が注文書に表示される。
【0240】
以上、本実施形態において、作成順序が前である帳票を表示する場合においても、作成順序が後である帳票に含まれる情報を含めた帳票を表示することができる。従って、帳票を参照する際、帳票の表示タイミングに応じた情報を表示可能である。商品を分納する場合に顕著であるが、学校側又は業者側は、商品の納品状況を記憶していない場合がある。その場合、学校側又は業者側は、納品状況を把握するためにどの帳票を参照するべきかが定かでない可能性がある。本実施形態によれば、作成順序が前である帳票を表示した場合であっても、状況に応じて更新された見積仕様書情報123や購入明細書情報126を参照することができるため、利便性が向上する。
【0241】
<変形例>
以下、帳票管理システム1の変形例について説明する。本変形例における帳票管理装置10は、帳票の登録を受け付けると、他の端末装置に対して帳票の作成を促す。以下、上述の実施形態と異なる点について説明する。
【0242】
図32は、変形例における登録促進処理の一例を示すフローチャートである。登録促進処理は、登録部114が帳票を登録すると開始される。
【0243】
まず、作成要求部119は、登録された帳票の種別に継続する他の種別があるか否かを判定する(ステップS131)。具体的には、作成要求部119は、本処理の開始時に登録された帳票の種別を特定する。作成要求部119は、帳票種別情報121を参照し、特定した帳票の種別を特定する種別番号121aに対し、継続作成種別121dが関連付けられているか否かを判定する。
【0244】
作成要求部119が、登録された帳票の種別に継続する他の種別がないと判定する場合(ステップS131で「NO」の場合)、処理部110は本フローチャートの処理を終了する。
【0245】
作成要求部119が、登録された帳票の種別に継続する他の種別があると判定する場合(ステップS131で「YES」の場合)、作成要求部119は、他の種別の帳票の登録を受け付けているか否かを判定する(ステップS132)。具体的には、作成要求部119は、ステップS131において種別番号121aと関連する継続作成種別121dを特定する。
【0246】
作成要求部119は、継続作成種別121dが「見積依頼書」、又は「見積書」である場合、登録された帳票の見積仕様書番号を特定する。作成要求部119は、継続作成種別の帳票に関する情報であって、特定した見積仕様書番号を含む情報があり、かつ相手方の署名に関する情報がある場合に、他の種別の帳票の登録を受け付けていると判定する。
【0247】
作成要求部119は、継続作成種別121dが「見積依頼書」、又は「見積書」を除く他の種別である場合、登録された帳票の購入明細書番号を特定する。作成要求部119は、継続作成種別の帳票に関する情報であって、特定した購入明細書番号を含む情報があり、かつ相手方の署名に関する情報がある場合に、他の種別の帳票の登録を受け付けていると判定する。
【0248】
例えば、作成要求部119は、登録部114が注文書を登録した場合、帳票種別情報121を参照し、注文書に継続する帳票の種別として、「納品書」を特定する。作成要求部119は、登録した注文書に含まれる購入明細書番号を用いて納品書情報127を参照し、当該購入明細書番号を購入明細書番号127cに含み、共通情報127dに相手方の署名に関する情報を有するレコードがあるか否かを判定する。当該レコードがある場合、作成要求部119は、登録された注文書に対応する納品書が既に登録されているものとして、他の種別の帳票の登録を受け付けていると判定する。
【0249】
作成要求部119が、他の種別の登録を受け付けていると判定する場合(ステップS132で「YES」の場合)、処理部110は本フローチャートの処理を終了する。
【0250】
作成要求部119が、他の種別の登録を受け付けていないと判定する場合(ステップS132で「NO」の場合)、作成要求部119は、所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS133)。作成要求部119が、所定時間が経過していないと判定する場合(ステップS133で「NO」の場合)、作成要求部119は処理をステップS132に移行する。
【0251】
作成要求部119が、所定時間が経過したと判定する場合(ステップS133で「YES」の場合)、作成要求部119は、他の種別の帳票を相手方に要求する(ステップS134)。具体的には、作成要求部119は、本処理の開始時に登録された帳票の相手方を特定する。作成要求部119は、ステップS132で登録を受け付けていないと判定された他の種別を含む報知情報を生成し、特定した相手方に送信する。結果として、作成要求部119は、登録された帳票の種別に継続して作成される他の種別を相手方に報知し、他の種別の帳票の作成を促す。その後、処理部110は本フローチャートの処理を終了する。
【0252】
以上、本変形例により、帳票が登録されると、登録された帳票に継続して作成されることが予測される他の帳票の作成が促進されるため、登録された帳票の相手方は、継続する帳票の作成段階にあることを認識することができ、利便性が向上する。また、所定時間経過後に他の種別の帳票を要求することにより、帳票の作成を失念していた場合であっても、適切なタイミングで帳票の作成を促すことができる。
【0253】
以上、本発明に係る各実施形態及び変形例の説明を行ってきたが、本発明は、上記した実施形態の一例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態の一例は、本発明を分かり易くするために詳細に説明したものであり、本発明は、ここで説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ある実施形態の一例の構成の一部を他の一例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施形態の一例の構成に他の一例の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の一例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることもできる。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、図中の制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、全てを示しているとは限らない。ほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
【0254】
また、上記の帳票管理装置10、学校端末装置20、及び業者端末装置30の機能構成は、理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。上述の通り、帳票管理装置10、学校端末装置20、及び業者端末装置30の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【符号の説明】
【0255】
1:帳票管理システム、10:帳票管理装置、11:演算装置、12:メモリ、13:外部記憶装置、14:入力IF、15:出力IF、16:通信IF、20:学校端末装置、30:業者端末装置、110・210・310:処理部、111:帳票作成部、112:受取要求部、113:署名受付部、114:登録部、115:登録通知部、116:一覧表示部、117:帳票表示部、118:データ変換部、119:作成要求部、120:記憶部、121:帳票種別情報、122:見積依頼書情報、123:見積仕様書情報、124:見積書情報、125:注文書情報、126:購入明細書情報、127:納品書情報、128:検収書情報、129:請求書情報、130:振込通知書情報、131:振込明細書情報、140・230・330:入力部、150・240・340:出力部、160・250・350:通信部、410:学校専用ウェブページ、420:帳票一覧画面、421:新規作成受付領域、422:帳票一覧表示領域、430:見積依頼書作成画面、431・441・451・461・471:作成者署名受付領域、432・442・452・462・472:相手方署名受付領域、433・443:見積仕様書表示領域、434・444・454・464・474:相手方表示領域、435・445・455・465・475:作成者表示領域、440:見積書作成画面、450:注文書作成画面、453・463・473:購入明細書表示領域、460:納品書作成画面、466・477:納品書識別情報、467・478:注文書識別情報、470:検収書作成画面、476:検収書識別情報、510:業者専用ウェブページ、4331・4431:見積仕様書識別情報、4531・4631・4731:購入明細書識別情報、X:ネットワーク
【要約】      (修正有)
【課題】帳票の効率的な管理を支援する帳票管理方法、帳票管理システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】帳票管理システム1が備える帳票管理装置10において、帳票作成部111は、学校端末装置20又は業者端末装置30から、対象商品、数量及び帳票の送付先である相手方を特定した帳票作成指示を受け付けると、対応する帳票を作成する。受取要求部112は、帳票作成部111による帳票の作成終了を相手方に通知する受取要求を行う。署名受付部113は、相手方からの帳票への署名を受け付ける。登録部114は、署名を受け付けた帳票を登録する。登録通知部115は、帳票が登録したことを、帳票作成指示を発信した学校端末装置20又は業者端末装置30へ通知する。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
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図29
図30
図31
図32
図33
図34