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特許7175545業務支援装置、業務支援プログラム、業務支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-11
(45)【発行日】2022-11-21
(54)【発明の名称】業務支援装置、業務支援プログラム、業務支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/10 20120101AFI20221114BHJP
【FI】
G06Q10/10 322
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022038124
(22)【出願日】2022-03-11
【審査請求日】2022-09-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519446872
【氏名又は名称】株式会社CastingONE
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】野澤怜司
(72)【発明者】
【氏名】岡崎成晃
(72)【発明者】
【氏名】小林大
【審査官】岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-043670(JP,A)
【文献】特開2020-064467(JP,A)
【文献】特開2015-152963(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人材を募集する組織と求職者をマッチングする業務支援装置であって、
求人の案件情報と、前記求職者の求職者情報と、を基に前記案件情報を提示する前記求職者を選定する求職者選定部と、
前記求職者選定部が選定した前記求職者に、過去に提示された前記案件情報への反応に関する反応情報を基に、前記求職者に対するリーチ手段を選定するリーチ手段選定部と、
前記リーチ手段選定部が選定した前記リーチ手段によって、前記求職者に前記案件情報を提示する案件提示部と、
を有することを特徴とする、業務支援装置。
【請求項2】
前記リーチ手段は、少なくとも電子メールと、前記求職者が保有する通信端末上で起動するアプリケーションを含み、
前記反応情報は、前記リーチ手段ごとに、前記リーチ手段を通じて前記求職者に提示された前記案件情報への反応に関する情報を含むこと、
を特徴とする、請求項1に記載の業務支援装置。
【請求項3】
前記反応情報は、前記求職者が、前記リーチ手段を通じて前記求職者に提示された前記案件情報を閲覧したか否か、の情報を含むこと、
を特徴とする、請求項1または2に記載の業務支援装置。
【請求項4】
前記リーチ手段選定部は、他のリーチ手段と比較して、前記反応の回数または、提示数に対する反応数の割合が大きいリーチ手段を選定すること、
を特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の業務支援装置。
【請求項5】
前記反応情報をもとに、前記案件情報の表示方法を選択する表示方法選定部と、
前記表示方法選定部が選定した前記表示方法で前記案件情報の表示を生成する生成部と、
を更に備えること、
を特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の業務支援装置。
【請求項6】
前記表示方法選定部は、他の表示方法と比較して、前記反応の回数または、提示数に対する反応数の割合が大きいリーチ手段を選定すること、
を特徴とする、請求項5に記載の業務支援装置。
【請求項7】
人材を募集する組織と求職者をマッチングする業務支援プログラムであって、
プロセッサに、
求人の案件情報と、前記求職者の求職者情報と、を基に前記案件情報を提示する前記求職者を選定する求職者選定ステップと、
前記求職者選定ステップが選定した前記求職者に、過去に提示された前記案件情報への反応に関する反応情報を基に、前記求職者に対するリーチ手段を選定するリーチ手段選定ステップと、
前記リーチ手段選定ステップが選定した前記リーチ手段によって、前記求職者に前記案件情報を提示する案件提示ステップと、
を実行させる、業務支援プログラム。
【請求項8】
人材を募集する組織と求職者をマッチングする業務支援方法であって、
プロセッサが、
求人の案件情報と、前記求職者の求職者情報と、を基に前記案件情報を提示する前記求職者を選定する求職者選定ステップと、
前記求職者選定ステップが選定した前記求職者に、過去に提示された前記案件情報への反応に関する反応情報を基に、前記求職者に対するリーチ手段を選定するリーチ手段選定ステップと、
前記リーチ手段選定ステップが選定した前記リーチ手段によって、前記求職者に前記案件情報を提示する案件提示ステップと、
を実行する、業務支援方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務支援装置、業務支援プログラム、業務支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人材事業の業務を支援する装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-43670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、求職者の就労経験と、求人者の雇用条件のマッチングを行う技術が開示されている。求職者の経験から、適した業務を提案することで求人者が求める人材を紹介することができるが、そもそも求職者のプールに対して効果的に周知を行わなければ、人材のマッチングを効果的に行うことはできない。
【0005】
本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、人材事業の業務を効果的に支援することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するため、本開示では、人材を募集する組織と求職者をマッチングする業務支援装置であって、求人の案件情報と、前記求職者の求職者情報と、を基に前記案件情報を提示する前記求職者を選定する求職者選定部と、前記求職者選定部が選定した前記求職者に、過去に提示された前記案件情報への反応に関する反応情報を基に、前記求職者に対するリーチ手段を選定するリーチ手段選定部と、前記リーチ手段選定部が選定した前記リーチ手段によって、前記求職者に前記案件情報を提示する案件提示部と、を有することを特徴とする、業務支援装置、が提供される。
【0007】
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、人材事業を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係る業務支援システムの全体構成例を示す図である。
図2】同実施形態に係るサーバ装置1のハードウェア構成例を示す図である。
図3】同実施形態に係るサーバ装置1の機能構成例を示す図である。
図4】同実施形態に生成部116が生成した表示の例を示す図である。
図5】同実施形態に生成部116が生成した表示の例を示す他の図である。
図6】同実施形態に係るサーバ装置1の処理の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<発明の概要>
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、たとえば、以下のような構成を備える。
[項目1]
人材を募集する組織と求職者をマッチングする業務支援装置であって、
求人の案件情報と、前記求職者の求職者情報と、を基に前記案件情報を提示する前記求職者を選定する求職者選定部と、
前記求職者選定部が選定した前記求職者に、過去に提示された前記案件情報への反応に関する反応情報を基に、前記求職者に対するリーチ手段を選定するリーチ手段選定部と、
前記リーチ手段選定部が選定した前記リーチ手段によって、前記求職者に前記案件情報を提示する案件提示部と、
を有することを特徴とする、業務支援装置。
[項目2]
前記リーチ手段は、少なくとも電子メールと、前記求職者が保有する通信端末上で起動するアプリケーションを含み、
前記反応情報は、前記リーチ手段ごとに、前記リーチ手段を通じて前記求職者に提示された前記案件情報への反応に関する情報を含むこと、
を特徴とする、項目1に記載の業務支援装置。
[項目3]
前記反応情報は、前記求職者が、前記リーチ手段を通じて前記求職者に提示された前記案件情報を閲覧したか否か、の情報を含むこと、
を特徴とする、項目1または2に記載の業務支援装置。
[項目4]
前記リーチ手段選定部は、他のリーチ手段と比較して、前記反応の回数または、提示数に対する反応数の割合が大きいリーチ手段を選定すること、
を特徴とする、項目1から3のいずれかに記載の業務支援装置。
[項目5]
前記反応情報をもとに、前記案件情報の表示方法を選択する表示方法選定部と、
前記表示方法選定部が選定した前記表示方法で前記案件情報の表示を生成する生成部と、
を更に備えること、
を特徴とする、項目1から4のいずれかに記載の業務支援装置。
[項目6]
前記表示方法選定部は、他の表示方法と比較して、前記反応の回数または、提示数に対する反応数の割合が大きいリーチ手段を選定すること、
を特徴とする、項目5に記載の業務支援装置。
[項目7]
人材を募集する組織と求職者をマッチングする業務支援プログラムであって、
プロセッサに、
求人の案件情報と、前記求職者の求職者情報と、を基に前記案件情報を提示する前記求職者を選定する求職者選定ステップと、
前記求職者選定ステップが選定した前記求職者に、過去に提示された前記案件情報への反応に関する反応情報を基に、前記求職者に対するリーチ手段を選定するリーチ手段選定ステップと、
前記リーチ手段選定ステップが選定した前記リーチ手段によって、前記求職者に前記案件情報を提示する案件提示ステップと、
を実行させる、業務支援プログラム。
[項目8]
人材を募集する組織と求職者をマッチングする業務支援方法であって、
プロセッサが、
求人の案件情報と、前記求職者の求職者情報と、を基に前記案件情報を提示する前記求職者を選定する求職者選定ステップと、
前記求職者選定ステップが選定した前記求職者に、過去に提示された前記案件情報への反応に関する反応情報を基に、前記求職者に対するリーチ手段を選定するリーチ手段選定ステップと、
前記リーチ手段選定ステップが選定した前記リーチ手段によって、前記求職者に前記案件情報を提示する案件提示ステップと、
を実行する、業務支援方法。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係る事業支援システムの全体構成例を示す図である。本実施形態の事業支援装置は、サーバ装置1を含んで構成される。サーバ装置1は、求人者端末3と、求職者端末4と、通信ネットワーク2を介して通信可能に接続される。通信ネットワーク2は、たとえばインターネットであり、公衆電話回線網や携帯電話回線網、無線通信路、イーサネット(登録商標)などにより構築される。
【0012】
==サーバ装置1==
サーバ装置1は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。本実施形態においては、説明の便宜上1台を例示しているが、これに限定されず、複数台であってもよい。
【0013】
==求人者端末3==
求人者端末3は、求人を行う企業等の組織の担当者が扱うコンピュータである。例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。ユーザは、たとえば求人者端末3で実行されるアプリケーションやWebブラウザによりサーバ装置1にアクセスすることができる。なお、求人を行う企業には、自社における業務を行う人材を求人する企業だけでなく、他社における業務を行う人材を求人する企業、例えば派遣事業を行う企業なども含むが、これらに限定されない。
【0014】
==求職者端末4==
求職者端末4は、求人案件に対して応募する求職者が扱うコンピュータである。例えば、スマートフォンやタブレットコンピュータ、パーソナルコンピュータなどである。ユーザは、たとえば求職者端末4で実行されるアプリケーションやWebブラウザによりサーバ装置1にアクセスすることができる。
【0015】
図2は、サーバ装置1のハードウェア構成例を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。サーバ装置1は、CPU101、メモリ102、記憶装置103、通信インタフェース104、入力装置105、出力装置106を備える。記憶装置103は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース104は、通信ネットワーク2に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置105は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置106は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。なお、後述するサーバ装置1の各機能部はCPU101が記憶装置103に記憶されているプログラムをメモリ102に読み出して実行することにより実現され、サーバ装置10の各記憶部はメモリ102及び記憶装置103が提供する記憶領域の一部として実現される。
【0016】
図1には、サーバ装置1の機能構成も示している。図1に示すように、サーバ装置1は、案件情報記憶部131と、求職者情報記憶部132と、反応情報記憶部133と、デザイン情報記憶部134の各記憶部と、案件情報取得部111と、求職者情報取得部112と、求職者選定部113と、リーチ手段選定部114と、表示方法選定部115と、生成部116と、案件提示部117と、の各処理部を備える。
【0017】
案件情報記憶部131は、求人者端末3より取得した、求人情報を含む案件情報を記憶する。案件情報は、求人者の社名、住所、連絡先、担当者名、業務内容、業務実施場所、業務実施期間、必要資格、優先する経験、採用条件等の情報を含む。
【0018】
求職者情報記憶部132は、採用の対象となる求職者に関する情報を記憶する。求職者情報は、名前、住所、連絡先、保有資格、過去の業務経歴内容、過去の案件募集内容、希望する職種、リーチ手段(求職者に対して案件に関する通知を行う手段を含む)、求人者からの評価、求人者からのコメント、などの情報を含む。
【0019】
反応情報記憶部133は、サーバ装置1が提示した案件情報に対する求職者の反応に関する反応情報を記憶する。反応情報は、求職者に提示した方法(リーチ手段、デザイン等)に対応付けて、前記求職者の、前記方法を通じて前記求職者に提示された前記案件情報に対する反応(開封の有無、URLのクリック・タップの有無、提示から開封、URLのクリップ・タップまでの時間など)の情報を含む。
【0020】
案件情報取得部111は、ネットワーク2を介して、求人者端末3から、案件情報を取得し、案件情報記憶部131に記憶する。当該送受信における通信は、有線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。
【0021】
求職者情報取得部112は、求職者端末4から、求職者情報を取得し、求職者情報記憶部132に記憶する。当該送受信における通信は、有線、無線のいずれでもよく、また、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。なお、求職者情報は、求人者が、求職者へのヒアリングやアンケート等で回収した情報を、ネットワーク2を介して、求人者端末3から入力してもよい。
【0022】
求職者選定部113は、案件情報と、求職者情報と、を基に前記案件情報を提示する前記求職者を選定する。
【0023】
求職者選定部113は、例えば、前記案件情報に含まれる業務実施場所の情報と、前記求職者情報に含まれる住所の情報を基に、前記求職者を選定してもよい。この場合、求職者選定部113は、当該業務実施場所から所定の距離範囲内に住所が含まれる前記求職者を選定する。
【0024】
また、求職者選定部113は、例えば、前記案件情報に含まれる必要資格や優先する経験の情報と、前記求職者情報に含まれる保有資格、過去の業務経歴内容の情報を基に、前記求職者を選定してもよい。また、求職者選定部113は、案件情報と、前記求職者情報に含まれる、過去に募集した案件の内容または希望する職種の情報を基に、前記求職者を選定してもよい。この場合、求職者選定部113は、前記案件情報と、前記求職者情報に含まれるテキスト情報をマッチングし、適合度が所定の数値より高い場合に、前記求職者として選定すればよい。テキスト情報を、形態素解析などを行うことで単語化し、マッチングを行って適合度を算定し、適合度が所定の数値よりも高い場合に、前記求職者として選定してもよいが、マッチングの手法はこれらの手法に限定されない。
【0025】
また、求職者選定部113は、例えば、前記案件情報に含まれる支給交通費の上限額と、求職者情報を基に、求職者を選定してもよい。この場合、求職者選定部113は、業務実施場所に最寄りの公共交通機関の駅やバス停などから、支給交通費の片道分の上限額で到達可能な範囲の駅やバス停を判定し、その駅を含み、その駅までの途中の駅やバス停から所定の距離の範囲内に住所が登録されている求職者を選定すれば良い。また、求職者が自動車や自動二輪車などの交通手段を用いて職場への移動を希望する場合には、求職者選定部113は、当該上限額で給油可能なガソリンの量を算定し、当該量のガソリンで業務実施場所に移動できる範囲を判定し、当該範囲内に住所のある求職者を選定してもよい。また、求職者選定部113は、前記案件情報と、前記求職者情報に含まれる希望する通勤時間と、通勤手段の情報を基に、求職者を選定してもよい。この場合、求職者選定部113は、求職者の住所から、希望する交通手段と、希望する移動時間の上限値を基に、業務実施場所の範囲を判定し、当該業務実施場所の範囲内に業務実施場所が含まれる案件を選定すればよい。
【0026】
求職者選定部113が選定した求職者に対し、後述する案件提示部117は案件を提示する。なお、求職者選定部113は、選定した求職者を候補者として、求人者端末3に提示し、求人者から求職者の選択、排除のいずれかまたはどちらもの入力を受け付けてもよい。
【0027】
リーチ手段選定部114は、前記求職者選定部が選定した前記求職者に過去に提示した前記案件情報への反応に関する反応情報を基に、前記求職者に対するリーチ手段を選定する。なお、当該リーチ手段は、電子メール、SNSなどのメッセージアプリケーション、電話等の通話などを含む。また、当該反応情報は、求職者に当該リーチ手段によって提示された前記案件情報に対する、開封の有無、案件情報の閲覧状況(案件情報ページURLのクリック・タップの有無、案件情報が記載されたページの閲覧時間等)、案件への申し込み、また、案件情報の提示から開封、URLのクリップ・タップまでの時間、などの情報を含む。
【0028】
リーチ手段選定部114は、例えば、求職者ごとに、案件を提示するリーチ手段ごとの開封数をカウントし、他のリーチ手段と比較して当該開封数の多いリーチ手段を選定する。また、リーチ手段選定部114は、例えば、求職者ごとに、案件を提示するリーチ手段ごとの開封率(開封数/提示数)を算定し、他のリーチ手段と比較して当該開封率の高いリーチ手段を選定する。
【0029】
リーチ手段選定部114は、例えば、求職者ごとに、案件情報ページのURLのクリック・タップ率を算定し、他のリーチ手段と比較して当該クリック・タップ率の高いリーチ手段を選定する。また、リーチ手段選定部114は、例えば、求職者ごとに、案件情報が記載されたページの閲覧時間の長さを算定し、他のリーチ手段と比較して当該閲覧時間の長いリーチ手段を選定する。
【0030】
リーチ手段選定部114は、例えば、求職者ごとに、提示された案件への申込み率を算定し、他のリーチ手段と比較して当該申込み率の高いリーチ手段を選定する。
【0031】
リーチ手段選定部114は、例えば、求職者ごとに、案件を提示してから、提示された案件を開封、または案件情報ページのURLのクリック、タップまでの時間を算定し、他のリーチ手段と比較して当該時間が短いリーチ手段を選定する。
【0032】
表示方法選定部115は、前記求職者選定部が選定した前記求職者に過去に提示した前記案件情報への反応に関する反応情報を基に、前記求職者に対する表示方法を選定する。なお、当該表示方法は、前記リーチ手段を通じて求職者に案件情報を提示する際の視覚や聴覚に訴えるデザインや音、また振動などを含む。例えば、当該表示方法は、テキストメッセージ、カルーセルメッセージ、ボタンテンプレートメッセージ、ファイル、差し込みタグの挿入、背景色の選択などを含む。また、テキスト情報に関しては、文字サイズ、ボールド、斜線、アンダースコア、文字色、背景色、左寄せ、中央寄せ、右寄せ、ハイパーリンクなどを含む。更に、画像の挿入に関しては、拡大/縮小(縦横比固定か否かも含む)、左寄せ、中央寄せ、右寄せ、リンク設定の有無などを含む。ボタンの挿入に関しては、拡大/縮小、左寄せ、中央寄せ、右寄せ、リンク、文言と色と大きさ、ボタンの色、形(四角、角丸、楕円計など)などを含む。区切り線に関しては、実践、点線、破線、左寄せ、中央寄せ、右寄せ、色、太さなどを含む。差し込みタグに関しては、求人情報、スタッフ情報、オプトアウトタグなどを含む。案件情報を添付ファイルとして提示することを含む。以上、例を示したが、これらに限定されない。また、例えば、当該表示方法は、1回の配信における案件情報の掲載数、複数案件を提示する際の案件の位置、順番などを含むが、これらに限定されない。
【0033】
表示方法選定部115は、例えば、求職者ごとに、案件を提示した表示方法ごとの開封数をカウントし、他の表示方法と比較して当該開封数の多い表示方法を選定する。また、表示方法選定部115は、例えば、求職者ごとに、案件を提示した表示方法ごとの開封率(開封数/提示数)を算定し、他の表示方法と比較して当該開封率の高い表示方法を選定する。
【0034】
表示方法選定部115は、例えば、求職者ごとに、案件を提示した表示方法ごとの案件情報ページのURLのクリック・タップ率を算定し、他の表示方法と比較して当該クリック・タップ率の高い表示方法を選定する。また、表示方法選定部115は、例えば、求職者ごとに、案件を提示した表示方法ごとに、案件情報が記載されたページの閲覧時間の長さを算定し、他の表示方法と比較して当該閲覧時間の高い表示方法を選定する。
【0035】
表示方法選定部115は、例えば、求職者ごとに、案件を提示した表示方法ごとに、提示された案件への申込み率を算定し、他の表示方法と比較して当該申込み率の高い表示方法を選定する。
【0036】
表示方法選定部115は、例えば、求職者ごとに、案件を提示した表示方法ごとに、案件を提示してから、提示された案件を開封、または案件情報ページのURLのクリック、タップまでの時間を算定し、他の表示方法と比較して当該時間が短い表示方法を選定する。
【0037】
リーチ手段選定部114と、表示方法選定部115は、登録して所定の期間内や、申込み実績が所定の回数に至っていない求職者に対しては、前記反応情報を取得するため、まだ選定していないリーチ手段または表示方法を選定してもよい。
【0038】
リーチ手段選定部114と、表示方法選定部115は、複数の求職者の反応情報を統計的手法により解析し、求職者ごとに適したリーチ手段または表示方法を選定してもよい。この場合、リーチ手段選定部114と、表示方法選定部115は、求職者を年齢、性別、居住エリア、保有資格、業務経歴などの求職者情報に含まれる情報を基にカテゴリ分けし、当該カテゴリごとに、反応率などが高いリーチ手段、表示方法を統計的な手法によって判定し、カテゴリごとに成績の良いリーチ手段、表示方法を選定すればよい。
【0039】
生成部116と、表示方法選定部115が選定した前記表示方法を基に、前記案件情報の表示を生成する。この場合、生成部116は、前記表示方法ごとに準備された雛形をデザイン情報記憶部134から読み出し、案件情報を事前に設定された場所に流し込むことで表示を生成すればよい。
【0040】
生成部116が生成した表示の例を図4図5に示す。図4はリーチ手段選定部114がリーチ手段として電子メールを選定し、表示方法選定部115が、テキストメッセージ、テキストに関しては、文字サイズが標準、文字色が黒、背景色が白、左寄せ、画像の挿入に関しては、なし、ボタンの挿入に関しては、左寄せ、リンクがあり、文言が白、大きさが標準、ボタンの色が青、形が角丸、区切り線に関しては、なし、1回の配信における案件の掲載数は4件、を選定した場合に、生成部116が生成した表示の例である。また、図5はリーチ手段選定部114がリーチ手段としてメッセージアプリを選定し、表示方法選定部115が、ボタンテンプレートメッセージ、背景色は黒、また、テキスト情報に関しては、文字サイズがタイトルは中ボールド・本文は標準、文字色が黒、文字表示部分の背景色が白、画像の挿入に関しては、中央寄せ、リンク設定が有、ボタンの挿入に関しては、拡大、中央寄せ、リンクが有り、ボタンは黄色と白、形は角丸、区切り線に関しては、なし、1回の配信における案件情報の掲載数は1件、を選択した場合に、生成部116が生成した表示の例である。
【0041】
案件提示部117は、リーチ手段選定部114が選定したリーチ手段によって、求職者に案件情報を提示する。
【0042】
案件提示部117は、所定の時間に求職者に案件情報を提示してもよい。また、案件提示部117は、求人者から受け付けた希望の時間に、求職者に案件情報を提示してもよい。また、案件提示部117は、求職者による、提示された案件の開封、または案件情報ページのURLのクリック、タップ率の高い時間に、求職者に案件情報を提示してもよい。また、案件提示部117は、求職者による、案件を提示した提示時間であって、案件の開封、または案件情報ページのURLのクリック、タップまでの時間が短い、提示時間に、求職者に案件情報を提示してもよい。
【0043】
サーバ装置1は、求人者端末3に、案件情報を掲載したウェブページに関するアクセス分析(例えば、トラフィック、曜日、時間ごとのアクセス数、離脱率など)の情報、KPI分析(開封率、クリック率、エントリー率など)の情報を生成し、提示してもよい。また、当該アクセス分析の結果、KPI分析の結果を基に、案件情報の改善をレコメンドしてもよい。この場合、サーバ装置1は、例えば、KPIの値が低い案件に関し、時給などの待遇を改善することを提案する。
【0044】
サーバ装置1は、求人者端末3から、各求職者に対する評価を受け付けてもよい。当該評価は、事前に準備した段階評価の中から選択を受け付けてもよいし、入力フォームを提示してコメントの記入を受け付けても良いが、これらの方法に限定されない。
【0045】
図6を用いて、本実施形態のサーバ装置1の代表的な処理の流れを説明する。案件情報取得部111が、案件情報を取得する(1001)。求職者情報取得部112が、求職者情報を取得する(1002)。求職者選定部113が、案件情報を提示する求職者を選定する(1003)。リーチ手段選定部114が、求職者へのリーチ手段を選定する(1004)。表示方法選定部115が、求職者に対する案件情報の表示方法を選定する(1005)。生成部116が、表示方法選定部115が選定した表示方法による、案件情報の表示を生成する(1006)。案件提示部117が、求職者選定部113が選定した求職者に対し、リーチ手段選定部114が選定したリーチ手段を通じて、生成部116が生成した表示を、提示する(1007)。
【0046】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0047】
本明細書において説明した装置は、単独の装置として実現されてもよく、一部または全部がネットワークで接続された複数の装置(例えばクラウドサーバ)等により実現されてもよい。例えば、管理サーバ20のCPUおよび記憶装置は、互いにネットワークで接続された異なるサーバにより実現されてもよい。
【0048】
本明細書において説明した装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、およびソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。本実施形態に係る管理サーバ20の各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作製し、PC等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
【0049】
また、本明細書において説明した処理は、必ずしも説明した順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
【0050】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【符号の説明】
【0051】
1 サーバ装置
2 ネットワーク
3 仲介者端末
4 求職者端末
5 求人者端末
101 CPU
102 メモリ
103 記憶装置
104 通信インタフェース
105 入力装置
106 出力装置
111 案件情報取得部
112 求職者情報取得部
113 求職者選定部
114 リーチ手段選定部
115 表示方法選定部
116 生成部
117 案件提示部
131 案件情報記憶部
132 求職者情報記憶部
133 反応情報記憶部
134 デザイン情報記憶部


【要約】      (修正有)
【課題】人材事業の業務を効果的に支援する業務支援装置、業務支援プログラム及び業務支援方法を提供する。
【解決手段】サーバ装置と、求人者端末と、求職者端末とが、通信ネットワークを介して通信可能に接続され、人材を募集する組織と求職者をマッチングする業務支援システムにおいて、サーバ装置1は、求人の案件情報と、求職者の求職者情報と、を基に案件情報を提示する求職者を選定する求職者選定部113と、求職者選定部113が選定した求職者に、過去に提示された案件情報への反応に関する反応情報を基に、求職者に対するリーチ手段を選定するリーチ手段選定部114と、リーチ手段選定部114が選定したリーチ手段によって、求職者に案件情報を提示する案件提示部117と、を有する。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6