(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-11
(45)【発行日】2022-11-21
(54)【発明の名称】TXOPを使用する無線通信方法及びそれを使用する無線通信端末
(51)【国際特許分類】
H04W 74/06 20090101AFI20221114BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221114BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20221114BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20221114BHJP
【FI】
H04W74/06
H04W16/28 130
H04W28/06 110
H04W84/12
(21)【出願番号】P 2021112807
(22)【出願日】2021-07-07
(62)【分割の表示】P 2019537067の分割
【原出願日】2018-01-09
【審査請求日】2021-07-08
(31)【優先権主張番号】10-2017-0003137
(32)【優先日】2017-01-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0008306
(32)【優先日】2017-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0024265
(32)【優先日】2017-02-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0057098
(32)【優先日】2017-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516079109
【氏名又は名称】ウィルス インスティテュート オブ スタンダーズ アンド テクノロジー インコーポレイティド
(73)【特許権者】
【識別番号】514005836
【氏名又は名称】エスケー テレコム カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SK TELECOM CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ウジン・アン
(72)【発明者】
【氏名】ジュヒョン・ソン
(72)【発明者】
【氏名】コンチュン・コ
(72)【発明者】
【氏名】チンサム・カク
【審査官】中野 修平
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-523198(JP,A)
【文献】Matthew Fischer (Broadcom Limited),A-MSDU Fragmentation, IEEE 802.11-16/1409r2 ,IEEE, インターネット<URL:https://mentor.ieee.org/802.11/dcn/16/11-16-1409-02-00ax-a-msdu-fragmentation.docx>,2016年11月08日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線で通信する無線通信端末において、
無線信号を送受信する送受信部と、
前記無線信号をプロセスするプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
無線通信端末が無線媒介体でフレーム交換シーケンスを開始し得る権利を有する時間区間であるTXOP(transmission opportunity)の最大値であるTXOPリミットに基づいて伝送を行い、
動的フラグメンテーションを使用して少なくとも一つのフラグメントを生成し、
他の無線通信端末がフラグメントの最小の大きさと指定した値に基づいて前記少なくとも一つのフラグメントのうち最初に第1フラグメントを生成し、
前記無線通信端末が前記他の無線通信端末に前記少なくとも一つのフラグメントを伝送するときに前記TXOPリミットを超過して前記他の無線通信端末に前記第1フラグメントを伝送する
ように構成され、
前記動的フラグメンテーションが、最後のフラグメントを除く全てのフラグメントの大きさを同じくフラグメンテーションすることが求められる静的フラグメンテーションではないフラグメンテーションを示す、
無線通信端末。
【請求項2】
前記無線通信端末が複数のMPDU(MAC Protocol Data Unit)を含むA(Aggregate)-MPDUを使用せず、前記少なくとも一つのフラグメントを前記他の無線通信端末に伝送するときに、前記プロセッサは、前記TXOPリミットを超過して前記第1フラグメントを前記他の無線通信端末に伝送する
請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記他の無線通信端末がフラグメントの最小の大きさと指定した値と同じ大きさで前記第1フラグメントを生成する
請求項2に記載の無線通信端末。
【請求項4】
前記プロセッサは、
16個のフラグメントを生成し、
前記TXOPリミットを超過して前記16個のフラグメントのうち最後に生成された16番目のフラグメントを前記他の無線通信端末に伝送する
請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項5】
前記他の無線通信端末が前記少なくとも一つのフラグメントのうち一つである伝送されたフラグメントの受信に明示的に失敗したら、前記プロセッサは、前記無線通信端末が前記伝送されたフラグメントの後を継ぐフラグメントを伝送しなかったのかと、前記他の無線通信端末が前記伝送されたフラグメントの後を継ぐフラグメントの受信に明示的に失敗したのかのうち少なくともいずれか一つに基づいて、前記伝送されたフラグメントとは異なる大きさを有し、前記伝送されたフラグメントと同じシーケンスナンバーと同じフラグメントナンバーを有する再伝送フラグメントを生成し、
前記他の無線通信端末に伝送されたフラグメントを再伝送する代わりに、前記
他の無線通信端末に前記再伝送フラグメントを伝送する
請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項6】
前記無線通信端末と前記他の無線通信端末との間にBlockACK合意がなければ、前記プロセッサは、前記他の無線通信端末の能力に応じて決定されたフラグメンテーションレベルによって動的フラグメンテーションを行い、
前記フラグメンテーションレベルはフラグメントの伝送方法を示す
請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項7】
前記無線通信端末は、TXOPホルダー(holder)である
請求項1に記載の無線通信端末。
【請求項8】
無線で通信する無線通信端末の動作方法において、
無線通信端末が無線媒介体でフレーム交換シーケンスを開始し得る権利を有する時間区間であるTXOPの最大値であるTXOPリミット内で伝送を行うステップと、
動的フラグメンテーションを使用して少なくとも一つのフラグメントを生成するステップと、
他の無線通信端末がフラグメントの最小の大きさと指定した値に基づいて前記少なくとも一つのフラグメントのうち最初に第1フラグメントを生成するステップと、
前記無線通信端末が前記少なくとも一つのフラグメントを前記他の無線通信端末に伝送するときに、前記TXOPリミットを超過して前記第1フラグメントを前記他の無線通信端末に伝送するステップと、を含み、
前記動的フラグメンテーションが、最後のフラグメントを除く全てのフラグメントの大きさを同じくフラグメンテーションすることが求められる静的フラグメンテーションではないフラグメンテーションを示す、
動作方法。
【請求項9】
前記TXOPリミットを超過して前記第1フラグメントを前記他の無線通信端末に伝送するステップが、
前記無線通信端末が複数のMPDUを含むA-MPDUを使用せず、前記少なくとも一つのフラグメントを前記他の無線通信端末に伝送するときに、前記TXOPリミットを超過して前記第1フラグメントを前記他の無線通信端末に伝送するステップを含む、
請求項8に記載の動作方法。
【請求項10】
前記少なくとも一つのフラグメントのうち最初に第1フラグメントを生成するステップが、前記他の無線通信端末がフラグメントの最小の大きさと指定した値と同じ大きさで前記第1フラグメントを生成するステップを含む
請求項9に記載の動作方法。
【請求項11】
前記動作方法がさらに、
16個のフラグメントを生成するステップと、
前記TXOPリミットを超過して前記16個のフラグメントのうち最後に生成された16番目のフラグメントを前記他の無線通信端末に伝送するステップと、を含む
請求項8に記載の動作方法。
【請求項12】
前記動作方法がさらに、
前記他の無線通信端末が、前記少なくとも一つのフラグメントのうち一つである伝送されたフラグメントの受信に明示的に失敗したら、前記無線通信端末が前記伝送されたフラグメントの後を継ぐフラグメントを伝送しなかったのかと、前記他の無線通信端末が前記伝送されたフラグメントの後を継ぐフラグメントの受信に明示的に失敗したのかのうち少なくともいずれか一つに基づいて、前記伝送されたフラグメントとは異なる大きさを有し、前記伝送されたフラグメントと同じシーケンスナンバーと同じフラグメントナンバーを有する再伝送フラグメントを生成するステップと、
前記他の無線通信端末に伝送されたフラグメントを再伝送する代わりに、前記他の無線通信端末に前記再伝送フラグメントを伝送するステップと、を含む
請求項8に記載の動作方法。
【請求項13】
前記動作方法がさらに、
前記無線通信端末と前記他の無線通信端末との間にBlockACK合意がなければ、前記他の無線通信端末の能力に応じて決定されたフラグメンテーションレベルによって動的フラグメンテーションを行うステップをさらに含み、
前記フラグメンテーションレベルはフラグメントの伝送方法を示す
請求項8に記載の動作方法。
【請求項14】
前記無線通信端末がTXOPホルダーである
請求項8に記載の動作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、TXOPを使用する無線通信方法及び無線通信端末に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、モバイル機器の普及が拡大されるにつれ、これらに速い無線インターネットサービスを提供する無線LAN(Wireless LAN)技術が脚光を浴びている。無線LAN技術は、近距離で無線通信技術に基づいてスマートフォン、スマートパッド、ラップトップコンピュータ、携帯型マルチメディアプレーヤー、組み込み(embeded)機器などのようなモバイル機器を家庭や企業、または特定サービス提供地域で無線でインターネットに接続するようにする技術である。
【0003】
IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers) 802.11は、2.4GHzの周波数を利用した初期の無線LAN技術を支援した以来、多様な技術の標準を実用化または開発中である。まず、IEEE 802.11bは、2.4GHzバンドの周波数を使用しながら最高11Mbpsの通信速度を支援する。IEEE 802.11bの後に商用化されたIEEE802.11aは、2.4GHzバンドではなく5GHzバンドの周波数を使用することで、相当混雑な2.4GHzバンドの周波数に比べ干渉に対する影響を減らしており、OFDM技術を使用して通信速度を最大54Mbpsまで向上させた。しかし、IEEE 802.11aはIEEE 802.11bに比べ通信距離が短い短所がある。そして、IEEE 802.11gはIEEE 802.11bと同じく2.4GHzバンドの周波数を利用して最大54Mpbsの通信速度を具現し、下位互換性(backward compatibility)を満足しているため相当な注目を浴びたが、通信距離においてもIEEE 802.11aより優位にある。
【0004】
そして、無線LANで脆弱点として指摘されてきた通信速度に対する限界を克服するために制定された技術規格として、IEEE 802.11nがある。IEEE 802.11nはネットワークの速度と信頼性を増加し、無線ネットワークの運営距離を拡張するのにその目的がある。より詳しくは、IEEE 802.11nではデータの処理速度が最大540Mpbs以上の高処理率(High Throughput、HT)を支援し、また、伝送エラーを最小化しデータ速度を最適化するために送信部と受信部の両端共に多重アンテナを使用するMIMO(Multiple Inputs and Multiple Outputs)技術に基盤している。また、この規格はデータの信頼性を上げるために重複する写本を多数個伝送するコーディング方式を使用する。
【0005】
無線LANの普及が活性化され、またこれを利用したアプリケーションが多様化されるにつれ、IEEE 802.11nを支援するデータ処理速度より高い処理率(Very High Throughput、VHT)を支援するための新たな無線LANシステムに対する必要請が台頭された。このうち、IEEE 802.11acは5GHz周波数で広い帯域幅(80MHz~160MHz)を支援する。IEEE 802.11ac標準は5GHz帯域でのみ定義されていたが、従来の2.4GHz帯域の製品との下位互換性のために、初期11acチップセットは2.4GHz帯域での動作も支援する。理論的に、この規格によると、多重ステーションの無線LANの速度は最小1Gbps、最大単一リンクの速度は最小500Mbpsまで可能になる。これは、より広い無線周波数帯域幅(最大160MHz)、より多いMIMOの空間的ストリーム(最大8個)、多重ユーザMIMO、そして高い密度の変調(最大256QAM)など、801.11nで受け入れた無線インタフェース概念を拡張して行われる。また、従来の2.4GHz/5GHzの代わりに60GHzバンドを使用してデータを伝送する方式として、IEEE 802.11adがある。IEEE 802.11adはビームフォーミング技術を利用して最大7Gbpsの速度を提供する伝送規格であって、大容量のデータや無圧縮HDビデオなど高いビットレート動画のストリーミングに適合している。しかし、60GHzの周波数バンドは障害物の通過が難しく、近距離空間におけるディバイス間でのみ使用可能な短所がある。
【0006】
一方、最近では801.11ac及び802.11ad以降の次世代無線LANの標準として、高密度環境での高効率及び高性能無線LANの通信技術を提供するための論議が行われつつある。つまり、次世代無線LAN環境では高密度のステーションとAP(Access Point)の存在下で室内外で高い周波数効率の通信が提供されるべきであり、これを具現するために多様な技術が必要である。
【0007】
特に、無線LANを利用する装置の数が増えるにつれ、決められているチャネルを効率的に使用する必要がある。よって、複数のステーションとAP間のデータ伝送を同時に行うようにして、帯域幅を効率的に使用する技術が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の一実施例は、TXOPを使用する無線通信端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施例によって、無線で通信する無線通信端末は、無線信号を送受信する送受信部と、前記無線信号をプロセスするプロセッサと、を含む。前記プロセッサは、無線通信端末が無線媒介体でフレーム交換シーケンスを開始し得る権利を有する時間区間であるTXOP(transmission opportunity)の最大値であるTXOPリミットに基づいて伝送を行う。
【0010】
前記プロセッサは、TXOPリミットを超過するTXOPを使用して他の無線通信端末にビームフォーミングレポートポール(Beamforming Report Poll、BRP)トリガーフレームを伝送し、前記TXOPリミットを超過するTXOP内で前記他の無線通信端末から前記BRPトリガーフレームに対する応答としてフィードバックフレームを受信する。この際、前記BRPトリガーフレームは一つ以上の無線通信端末のフィードバックフレームの同時伝送をトリガーする。また、前記フィードバックフレームは、前記無線通信端末の前記他の無線通信端末に対するMIMO(Multi Input Multi Output)伝送、または前記無線通信端末の前記他の無線通信端末に対するビームフォーミング伝送に使用される、前記他の無線通信端末が測定したチャネルの状態を示す。
【0011】
前記プロセッサは、前記無線通信端末が前記他の無線通信端末にサウンディングプロトコールシーケンスが始まることを知らせるNDPA(Null Data Packet Announcement)フレームを伝送したときから予め指定された時間が過ぎた後、前記他の無線通信端末に前記チャネル状態の測定に使用するNDP(Null Data Packet)フレームを伝送する。この際、前記無線通信端末が前記NDPAフレーム、前記NDPフレーム、及び前記BRPトリガーフレームを前記TXOPリミット内で伝送すれば、前記プロセッサは前記他の無線通信端末に前記NDPフレームを伝送したときから予め指定された時間が過ぎた後、前記TXOPリミットを超過するTXOPを使用して前記他の無線通信端末に前記BRPトリガーフレームを伝送する。
【0012】
前記無線通信端末が前記BRPトリガーフレームを前記TXOPリミット内で伝送すれば、前記プロセッサは、前記TXOPリミットを超過するTXOPを使用して前記BRPトリガーフレームを伝送する。
【0013】
前記フィードバックフレームは、前記他の無線通信端末が前記BRPトリガーフレームを受信したときから予め指定された時間が過ぎた後に前記他の無線通信端末から伝送される。
【0014】
前記プロセッサは、動的フラグメンテーションを使用して少なくとも一つのフラグメントを生成し、前記少なくとも一つのフラグメントを他の無線通信端末に伝送する。この際、前記動的フラグメンテーションは、最後のフラグメントを除く全てのフラグメントの大きさを同じくフラグメンテーションすることが求められる静的フラグメンテーションではないフラグメンテーションを示す。
【0015】
前記プロセッサは、前記他の無線通信端末がフラグメントの最小の大きさと指定した値に基づいて前記少なくとも一つのフラグメントのうち最初に第1フラグメントを生成し、前記TXOPリミットを超過するTXOPを使用して、前記第1フラグメントを前記他の無線通信端末に伝送する。
【0016】
前記無線通信端末が複数のMPDU(MAC Protocol Data Unit)を含むA(Aggregate)-MPDUを使用せず、前記少なくとも一つのフラグメントを前記他の無線通信端末に伝送すれば、前記プロセッサは、前記TXOPリミットを超過するTXOPを使用して前記第1フラグメントを前記他の無線通信端末に伝送する。
【0017】
前記プロセッサは、前記他の無線通信端末がフラグメントの最小の大きさと指定した値と同じ大きさで前記第1フラグメントを生成する。
【0018】
前記プロセッサは、前記無線通信端末がフラグメントを生成し得る最大の個数だけ前記少なくとも一つのフラグメントを生成し、前記少なくとも一つのフラグメントのうち最後に生成する第1フラグメントを、前記TXOPリミットを超過するTXOPを使用して前記他の無線通信端末に伝送する。
【0019】
前記無線通信端末がフラグメントを生成し得る最大の個数は16個である。
【0020】
前記他の無線通信端末が前記少なくとも一つのフラグメントのうち一つである第1フラグメントの受信に明示的に失敗したら、前記プロセッサは、前記無線通信端末が第1フラグメントの後を継ぐフラグメントを伝送していないのかと、前記他の無線通信端末が前記第1フラグメントの後を継ぐフラグメントの受信に明示的に失敗したのかのうち少なくともいずれか一つに基づいて、前記第3フラグメントとは異なる大きさを有し、第3フラグメントと同じシーケンスナンバーと同じフラグメントナンバーを有する第4フラグメントを生成する。この際、前記プロセッサは、前記他の無線通信端末に前記第3フラグメントを再伝送する代わりに前記他の無線通信端末に前記第4フラグメントを伝送する。
【0021】
前記無線通信端末と前記他の無線通信端末との間にBlockACK合意がなければ、前記プロセッサは、前記他の無線通信端末の能力に応じて決定されたフラグメンテーションレベルによって動的フラグメンテーションを行う。この際、前記フラグメンテーションレベルはフラグメントの伝送方法を示す。
【0022】
前記無線通信端末は、TXOPホルダー(holder)である。
【0023】
本発明の実施例によって、無線で通信する無線通信端末の動作方法は、無線通信端末が無線媒介体でフレーム交換シーケンスを開始し得る権利を有する時間区間であるTXOPの最大値であるTXOPリミットに基づいて伝送を行うステップを含む。
【0024】
前記TXOPリミットに基づいて伝送を行うステップは、TXOPリミットを超過するTXOPを使用して他の無線通信端末にビームフォーミングレポートポールトリガーフレームを伝送するステップと、前記TXOPリミットを超過するTXOP内で前記他の無線通信端末から前記BRPトリガーフレームに対する応答としてフィードバックフレームを受信するステップと、を含む。この際、前記BRPトリガーフレームは一つ以上の無線通信端末のフィードバックフレームの同時伝送をトリガーする。また、前記フィードバックフレームは、前記無線通信端末の前記他の無線通信端末に対するMIMO伝送、または前記無線通信端末の前記他の無線通信端末に対するビームフォーミング伝送に使用される、前記他の無線通信端末が測定したチャネルの状態を示す。
【0025】
前記BRPトリガーフレームを伝送するステップは、前記他の無線通信端末にサウンディングプロトコールシーケンスが始まることを知らせるNDPAフレームを伝送したときから予め指定された時間の後、前記他の無線通信端末に前記他の無線通信端末が前記チャネル状態の測定に使用するNDPフレームを受信するステップと、前記無線通信端末が前記NDPAフレーム、前記NDPフレーム、及び前記BRPトリガーフレームをTXOPリミット内で伝送すれば、前記他の無線通信端末に前記NDPフレームを伝送したときから予め指定された時間の後、前記TXOPリミットを超過するTXOPを使用して前記BRPトリガーフレームを伝送するステップと、を含む。
【0026】
前記TXOPリミットを超過するTXOPを使用して前記BRPトリガーフレームを伝送するステップは、前記BRPトリガーフレームを前記TXOPリミット内で伝送すれば、前記TXOPリミットを超過するTXOPを使用して前記BRPトリガーフレームを伝送するステップを含む。
【0027】
前記動作方法は、動的フラグメンテーションを使用して少なくとも一つのフラグメントを生成するステップを更に含み、前記TXOPリミットに基づいて伝送を行うステップは、前記少なくとも一つのフラグメントを他の無線通信端末に伝送するステップを含む。この際、前記動的フラグメンテーションは、最後のフラグメントを除く全てのフラグメントの大きさを同じくフラグメンテーションすることが求められる静的フラグメンテーションではないフラグメンテーションを示す。
【0028】
前記少なくとも一つのフラグメントを生成するステップは、前記他の無線通信端末がフラグメントの最小の大きさと指定した値に基づいて前記少なくとも一つのフラグメントのうち最初に第1フラグメントを生成するステップを含み、前記少なくとも一つのフラグメントを他の無線通信端末に伝送するステップは、前記TXOPリミットを超過するTXOPを使用して前記第1フラグメントを前記他の無線通信端末に伝送するステップを含む。
【0029】
前記少なくとも一つのフラグメントのうち最初に第1フラグメントを生成するステップは、前記他の無線通信端末がフラグメントの最小の大きさと指定した値と同じ大きさで前記第1フラグメントを生成するステップを含む。
【0030】
前記少なくとも一つのフラグメントを生成するステップは、前記無線通信端末がフラグメントを生成し得る最大の個数だけ前記少なくとも一つのフラグメントを生成するステップを含み、前記少なくとも一つのフラグメントを他の無線通信端末に伝送するステップは、前記少なくとも一つのフラグメントのうち最後に生成する第2フラグメントを、前記TXOPリミットを超過するTXOPを使用して前記他の無線通信端末に伝送するステップを含む。
【0031】
前記動作方法は、前記他の無線通信端末が前記少なくとも一つのフラグメントのうち一つである第3フラグメントの受信に明示的に失敗したら、前記プロセッサは、前記無線通信端末が第3フラグメントの後を継ぐフラグメントを伝送したか、前記他の無線通信端末が前記第3フラグメントの後を継ぐフラグメントの受信に明示的に失敗したかのかのうち少なくともいずれか一つに基づいて前記第3フラグメントを再伝送するための前記第3フラグメントとは異なる大きさを有し、前記第3フラグメントとは異なる大きさを有し、前記第3フラグメントと同じシーケンスナンバーとフラグメントナンバーを有する第4フラグメントを生成するステップと、前記他の無線通信端末に前記第3フラグメントを再伝送する代わりに、前記他の無線通信端末に前記第4フラグメントを伝送するステップと、を含む。
【発明の効果】
【0032】
本発明の一実施例は、TXOPを使用する無線通信方法及びそれを利用する無線通信端末を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の一実施例による無線LANシステムを示す図である。
【
図2】本発明の他の実施例による無線LANシステムを示す図である。
【
図3】本発明の一実施例によるステーションの構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の一実施例によるアクセスポイントの構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明の一実施例によるステーションがアクセスポイントとリンクを設定する過程を概略的に示す図である。
【
図6】本発明の実施例による無線通信端末がTXOPリミットに基づいてフレーム交換を行う動作を示す図である。
【
図7】本発明の実施例による本発明の実施例による無線通信端末が動的にフラグメンテーションすることを示す図である。
【
図8】本発明の実施例による無線通信端末が受信者の受信失敗を判断する動作と再伝送する動作を示す図である。
【
図9】本発明の実施例による無線通信端末がTXOPリミット内で再伝送する動作を示す図である。
【
図10】本発明の実施例による無線通信端末がTXOPリミット内で再伝送する動作を示す図である。
【
図11】本発明の他の実施例による無線通信端末が再伝送の後に再伝送したフラグメントと同じシーケンスに含まれたフラグメントをTXOPリミット内で再伝送する動作を示す図である。
【
図12】本発明の実施例による無線通信端末が動的フラグメンテーションを使用すればTXOPリミットを超過する伝送動作を示す図である。
【
図13】本発明の実施例による無線通信端末が動的フラグメンテーションを使用すればTXOPリミットを超過する伝送動作を示す図である。
【
図14】本発明の実施例によってTXOPホルダーではない無線通信端末が再伝送する動作を示す図である。
【
図15】本発明のまた他の実施例によってTXOPホルダーではない無線通信端末が再伝送する動作を示す図である。
【
図16】本発明のまた他の実施例によってTXOPホルダーではない無線通信端末が再伝送する動作を示す図である。
【
図17】本発明の実施例による無線通信端末がTXOPリミットに関してサウンディングプロトコール動作を行うことを示す図である。
【
図18】本発明の実施例による無線通信端末がTXOPリミットに関してサウンディングプロトコール動作を行うことを示す図である。
【
図19】本発明の実施例による無線通信端末の動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、添付した図面を参照し本発明の実施例について本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施し得るように詳細に説明する。しかし、本発明は様々な異なる形態に具現されることができ、ここで説明する実施例に限らない。そして、図面において、本発明を明確にするために説明とは関係のない部分は省略しており、明細書全体にわたって類似した部分に対しては類似した図面符号をつけている。
【0035】
また、ある部分がある構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むことを意味する。
【0036】
本出願は、韓国特許出願第10-2017-0003137号(2017.01.09)、第10-2017-0008306号(2017.01.17)、第10-2017-0024265(2017.02.23) 及び 第10-2017-0057098号(2017.05.05)を基礎とした優先順位を主張し、優先順位の基礎となる上記各出願に記述され、実施例と記載事項は、本出願の詳細な説明に含まれているものとする。
【0037】
図1は、本発明の一実施例による無線LANシステムを示す図である。無線LANシステムは一つまたはそれ以上のベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)を含むが、BSSとは無事に同期化を果たして互いに通信し得る機器の集合を示す。一般に、BSSはインフラストラクチャBSS(infrastructure BSS)と独立BSS(Independent BSS、IBSS)に区分されるが、
図1はこのうちインフラストラクチャBSSを示している。
【0038】
図1に示したように、インフラストラクチャBSSBSS1、BSS2は、一つまたはそれ以上のステーションSTA1、STA2、STA3、STA4、STA5、分配サービス(Distribution Service)を提供するステーションであるアクセスポイントPCP/AP-1、PCP/AP-2、及び多数のアクセスポイントPCP/AP-1、PCP/AP-2を連結する分配システム(Distribution System, SD)を含む。
【0039】
ステーション(station、STA)はIEEE 802.11標準の基底に従う媒体接続制御(Medium Access Control、 MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インタフェースを含む任意のディバイスであって、広い意味では非アクセスポイント(non-AP)だけでなくアクセスポイント(AP)も含む。また、本明細書において、「端末」はnon-AP STAまたはAPを指すか、両者を全て指す用語として使用される。無線通信のためのステーションはプロセッサ(Processor)と送受信部(transmit/receive unit)を含み、実施例によってユーザインタフェース部とディスプレーユニットなどを更に含む。プロセッサは無線ネットワークによって伝送するフレームを生成するか、または前記無線ネットワークによって受信されたフレームを処理し、その他にもステーションを制御するための多様な処理をする。そして、送受信部は前記プロセッサと機能的に連結されており、ステーションのために無線ネットワークを介してフレームを送受信する。
【0040】
アクセスポイント(Access Point、AP)は自らに結合されたステーションのために無線媒体を経由して分配システムDSに対する接続を提供する個体である。インフラストラクチャBSSにおいて、非APステーション間の通信はAPを経由して行われることが原則であるが、ダイレクトリンクが設定された場合には非APステーション間での直接通信が可能になる。一方、本発明において、APはPCP(Personal BSS Coordination Point)を含むがねとして使用され、広い意味では集中制御器、基地局(Base Station、GS)、ノードB、BTS(Base Transceiver System)、またはサイト制御器などの概念を全て含む。
【0041】
複数のインフラストラクチャBSSは分配システムを介して相互連結される。この際、分配システムを介して連結された複数のBSSを拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)とする。
【0042】
図2は、本発明の他の実施例による無線LANシステムである独立BSSを示す図である。
図2の実施例において、
図1の実施例と同じであるか相応する部分は重複する説明は省略する。
【0043】
図2に示したBSS3は独立BSSであってAPを含まないため、全てのステーションSTA6、STA7がAPと接続されない状態である。独立BSSは分配システムとして接続が許容されず、自己完備的ネットワーク(self-contained network)を成す。独立BSSにおいて、それぞれのステーションSTA6、STA7はダイレクトで互いに連結される。
【0044】
図3は、本発明の一実施例によるステーション100の構成を示すブロック図である。
【0045】
図示したように、本発明の実施例によるステーション100は、プロセッサ110、送受信部120、ユーザインタフェース140、ディスプレーユニット150、及びメモリ160を含む。
【0046】
まず、送受信部120は無線LANパケットなどの無線信号を送受信し、ステーション100に内装されているか外装として備われる。実施例によると、送受信部120は互いに異なる周波数バンドを利用する少なくとも一つの送受信モジュールを含む。例えば、前記送受信部120は2.4GHz、5GHz及び50GHzなどの互いに異なる周波数バンドの送受信モジュールを含む。一実施例によると、ステーション100は6GHz以上の周波数バンドを利用する送受信モジュールと、6GHz以下の周波数バンドを利用する送受信モジュールを備える。それぞれの送受信モジュールは該当送受信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格によってAPまたは外部ステーションと無線通信を行う。送受信部120はステーション100の性能及び要求事項によって一度に一つの送受信モジュールのみを動作させるか、同時に多数の送受信モジュールを共に動作させる。ステーション100が複数の送受信モジュールを備える場合、各相受信モジュールはそれぞれ独立した形態に備えられてもよく、複数のモジュールが一つのチップに統合されて備えられてもよい。
【0047】
次に、ユーザインタフェース部140はステーション100に備えられて多様な形態の入出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいてステーション100を制御する。また、ユーザインタフェース部140は多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づいて出力を行う。
【0048】
次に、ディスプレーユニット150はディスプレー画面にイメージを出力する。前記ディスプレーユニット150はプロセッサ110によって行われるコンテンツまたはプロセッサ110の制御命令に基づいたユーザインタフェースなどの多様なディスプレーオブジェクトを出力する。また、メモリ140はステーション110で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムにはステーション100がAPまたは外部ステーションと接続を行うが、必要な接続プログラムが含まれる。
【0049】
本発明のプロセッサ110は多様な命令またはプログラムを行い、ステーション100内部のデータをプロセスする。また、前記プロセッサ110は上述したステーション100の各ユニットを制御し、ユニット間のデータ送受信を制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ110は、メモリ160に貯蔵されたAPとの接続のためのプログラムを実行し、APが伝送した通信設定メッセージを受信する。また、プロセッサ110は通信設定メッセージに含まれたステーション100の優先条件に関する情報を判読し、ステーション100の優先条件に関する情報に基づいてAPに対する接続を要請する。本発明のプロセッサ110はステーション100のメインコントロールユニットを指してもよく、実施例によってはステーション100の一部構成、例えば、送受信部120などを個別的に制御するためのコントロールユニットを指してもよい。つまり、プロセッサ110は送受信部120から送受信される無線信号をモジュレーションするモジュレーション部またはデモジュレーション部(MPDUlator and/or deMPDUlator)である。プロセッサ110は本発明の実施例によるステーション100の無線信号送受信の各種動作を制御する。これに対する具体的な実施例は後述する。
【0050】
図3に示したステーション100は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計によって一つのチップまたは複数のチップで装着される。例えば、前記プロセッサ110及び送受信部120は一つのチップに統合されて具現されてもよく、別途のチップで具現されてもよい。また、本発明の実施例において、前記ステーション100の一部構成、例えばユーザインタフェース部140及びディスプレーユニット150などはステーション100に選択的に備えられる。
【0051】
図4は、本発明の一実施例によるAP200の構成を示すブロック図である。
【0052】
図示したように、本発明の一実施例によるAP200はプロセッサ210、送受信部220及びメモリ260を含む。
図4において、AP200の構成のうち
図3のステーション100の構成と同じであるか相応する部分に対しては重複した説明は省略する。
【0053】
図4を参照すると、本発明によるAP200は少なくとも一つの周波数バンドでBSSを運営するための送受信部220を備える。
図3の実施例で説明したように、前記AP200の送受信部220も互いに異なる周波数バンドを利用する複数の送受信モジュールを含む。つまり、本発明の実施例によるAP200は互いに異なる周波数バンド、例えば2.4GHz、5GHz、60GHzのうち2つ以上の送受信モジュールを共に備える。好ましくは、AP200は6GHz以上の周波数バンドを利用する送受信モジュールと、6GHz以下の周波数バンドを利用する送受信モジュールを備える。それぞれの送受信モジュールは該当送受信モジュールが支援する周波数バンドの無線LAN規格に従ってステーションと無線通信を行う。前記送受信部220はAP200の性能及び要求事項に応じて一度に一つの送受信モジュールのみを動作させるか、同時に多数の送受信モジュールを共に動作させてもよい。
【0054】
次に、メモリ260はAP200で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムにはステーションの接続を管理する管理プログラムが含まれる。また、プロセッサ210はAP200の各ユニットを制御し、ユニット間のデータ送受信を制御する。本発明の実施例によると、プロセッサ210はメモリ260に貯蔵されたステーションとの接続のためのプログラムを実行し、一つ以上のステーションに対する通信設定メッセージを伝送する。この際、通信設定メッセージには各ステーションの接続優先条件に関する情報が含まれる。また、プロセッサ210はステーションの接続要請に応じて接続設定を行う。一実施例によると、プロセッサ210は送受信部220から送受信される無線信号をモジュレーションするモジュレーション部またはデモジュレーション部である。プロセッサ210は本発明の実施例によるAP200の無線信号送受信の各種動作を制御する。これに対する具体的な実施例は後述する。
【0055】
図5は、STAがAPとリンクを設定する過程を概略的に示している。
【0056】
図5を参照すると、STA100とAP200間のリンクは大きくスキャニング(scanning)、認証(authentication)、及び結合(association)の3つのステップを介して設定される。まず、スキャニングステップは、AP200が運営するBSSのアクセス情報をSTA100が獲得するステップである。スキャニングを行うための方法としては、AP200が周期的に伝送するビーコン(beacon)メッセージS101のみを活用して情報を獲得するパッシブスキャニング(passive scanning)方法と、STA10がAPにプローブ要請(probe request)を伝送しS103、APからプローブ応答(probe response)を受信してS105、アクセス情報を獲得するアクティブスキャニング(active acanning)方法がある。
【0057】
スキャニングステップにおいて無線アクセス情報の受信に成功したSTA100は、認証要請(authentication request)を伝送しS107a、AP200から認証応答(authentication response)を受信してS107b、認証ステップを行う。認証ステップが行われた後、STA100は結合要請(association request)を伝送しS109a、AP200から結合応答(associtation response)を受信してS109b、結合ステップを行う。本明細書において、結合とは基本的に無線結合を意味するが、本発明はこれに限らず、広い意味での結合は無線結合及び有線結合を全て含む。
【0058】
一方、追加的に802.1X基盤の認証ステップS111、及びDHCPを介したIPアドレス獲得ステップS113が行われる。
図5において、認証サーバ300はSTA100と802.1X基盤の認証を処理するサーバであって、AP200に物理的に結合されて存在するか、別途のサーバとして存在してもよい。
【0059】
具体的な実施例ではAP(200)は、ad-hocネットワークのように、外部の分配サービス(Distribution Service)に接続されていない独立したネットワークでの通信媒体リソースを割り当ててスケジューリングを実行する無線通信端末であることができる。また、AP(200)は、ベースステーション(base station)、eNB、およびトランスミッションポイント(TP)のうちの少なくともいずれかであることができる。また、AP(200)は、ベースの無線通信端末と呼ばれることができる。
【0060】
また、ベースの無線通信端末は、複数の無線通信端末との通信で通信媒体(medium)リソースを割り当ててスケジューリング(scheduling)する無線通信端末であることができる。具体的には、ベースの無線通信端末は、セルコーディネーター(cell coordinator)の役割を実行することができる。具体的な実施例では、ベースの無線通信端末は、ad-hocネットワークのように、外部の分配サービス(Distribution Service)に接続されていない独立したネットワークでの通信媒体リソースを割り当ててスケジューリングを実行する無線通信端末であることができる。
【0061】
無線通信端末は、トラフィックをフラグメンテーション(fragmentation)して伝送する。この際、トラフィックは、MSDU(MAC service data unit)、A-MSDU、及びMMPDU(management protocol data unit)のうち少なくとも一つを含む。詳しくは、無線通信端末は、一つのMSDU、一つのA-MSDU、及び一つのMMPDUのうち少なくともいずれか一つをフラグメンテーションして伝送する。説明の便宜上、フラグメンテーションを介して精製されたMSDUの一部(portion)、A-MSDUの一部、またはMMPDUの一部をフラグメンテーションと称する。また、データを伝送する無線通信端末を伝送者(originator)と称し、データを受信する無線通信端末を受信者(recipient)と称する。
【0062】
詳しくは、無線通信端末は、一つのMSDU、一つのA-MSDU、及び一つのMMPDUのうち少なくともいずれか一つをフラグメンテーションして複数のフラグメントを生成する。この際、無線通信端末は生成された複数のフラグメントを複数のMPDUに伝送する。また、複数のフラグメントを受信した無線通信端末は、複数のフラグメントをデフラグメンテーションして(defragment)、一つのMSDU、一つのA-MSDU、及び一つのMMPDUのうち少なくともいずれか一つを獲得する。この際、MPDUはS-MPDUやA-MPDUであってもよい。
【0063】
受信者は、複数のフラグメントをデフラグメンテーションするために十分なバッファ容量とプロセッシング能力が求められる。そのために、伝送者は受信者が支援し得るデフラグメンテーションレベルを知っている必要がある。この際、フラグメンテーションレベルはフラグメントの伝送方法を示す。よって、無線通信端末は、無線通信端末が支援するフラグメンテーションレベルについてシグナリングする。フラグメンテーションレベルは4つのレベルに区分される。レベル0は、無線通信端末が受信するMSDUに対するフラグメンテーションを支援しないことを示す。また、レベル1は、無線通信端末が一つのフラグメントを含むMPDUを受信し得ることを示す。この際、MPDUは他のMPDUと結合(aggregate)されないシングルMPDU、またはA-MPDUではないMPDUである。更に、レベル2は、無線通信端末がMSDUごとに一つのフラグメントを含むA-MPDUを受信し得ることを示す。詳しくは、レベル2は、無線通信端末がMSDUごとに一つ以下のフラグメントを含むA-MPDUを受信し得ることを示す。レベル3は、無線通信端末がMSDUごとに複数のフラグメントを含むA-MPDUを受信し得ることを示す。詳しくは、レベル3は、無線通信端末がMSDUごとに4つ以下のフラグメントを含むA-MPDUを受信し得ることを示す。
【0064】
また、無線通信端末は競争手順を介して無線媒介体(wireless medium)を使用し得る権利(right)を獲得するか許諾を得る。無線通信端末が無線媒介体でフレーム交換シーケンスを開始し得る権利を有する時間区間をTXOPと称する。TXOPは、開始時間と最大デュレーションに定義される。また、TXOP内でフレームは即刻的な(immediate)応答の形態で交換される。この際、即刻的な応答は、予め指定された時間間隔に応答フレームが伝送されることを示す。予め指定された時間は、SIFS(Short Inter-Frame Space)である。競争手順を介してTXOPを獲得するか、TXOPの許諾を得た(grant)無線通信端末をTXOPホルダーと称する。また、フレーム交換シーケンスにおいて、TXOPホルダーから伝送されたフレームに対する応答としてフレームを伝送する無線通信端末をTXOP応答者(responder)と称する。この際、フレームはMACフレームであって、上述したMPDUと同じ意味で使用される。いずれか一つの無線通信端末が無線媒介体を長時間独占することを防止するために、TXOPデュレーションの最大値が定義される。TXOPデュレーションの最大値をTXOPリミット(limit)と称する。この際、TXOPリミットはEDCAF(Enhanced Distributed Channel Access Function)ごとに定義される。
【0065】
無線通信端末のフラグメンテーション動作に関し、TXOPリミットが問題となり得る。それについては、
図6乃至
図13を介して説明する。
【0066】
図6は、本発明の実施例による無線通信端末がTXOPリミットに基づいてフレーム交換を行う動作を示す図である。
【0067】
無線通信端末は、ベース無線通信端末からEDCAパラメータセットを受信する。この際、無線通信端末は、受信したEDCAパラメータセットに基づいてMIB(management information base)アトリビュートを設定する。無線通信端末は、TXOPリミットより小さいか同じであるデュレーション内でデータをフレーム交換する。この際、TXOPリミットはEDCAFごとに設定される。無線通信端末が伝送しようとするトラフィックのEDCAFに当たるTXOPリミットが0であれば、無線通信端末はMPDUのデュレーションに関わらず一つのMPDUのみを伝送する。この際、一つのMPDUは一つのA-MPDUを示す。無線通信端末が伝送しようとするトラフィックのEDCAFに当たるTXOPリミットが0ではなければ、無線通信端末はTXOPリミット内でデータまたはマネジメントフレームを伝送すると制限される。詳しくは、データ交換シーケンスのデュレーションのため無線通信端末がTXOPリミットを超過(exceed)すると判断されれば、無線通信端末はデータをフラグメンテーションしてフラグメントを伝送する。この際、データはMACフレームのペイロードであるMSDUを示す。一定な場合、無線通信端末がデータをフラグメンテーションすることはできない。特定の状況において、無線通信端末はTXOPリミットを超過する。特定な状況とは、無線通信端末が一つのデータ(MSDU)またはMMPDUを伝送する場合である。また、特定な状況は、無線通信端末が2つ以上のMPDUを集合して伝送する場合を含まない。
図6(a)は、無線通信端末がMSDUをフラグメンテーションし、TXOPリミット内でフラグメントを伝送することを示す。また、無線通信端末がA-MSDUを伝送しようとし、A-MSDUの伝送のためTXOPリミットが超過すると判断されれば、無線通信端末はA-MSDUの集合を取り消す。よって、無線通信端末がA-MSDUを伝送しようとする際、無線通信端末はTXOPリミットを超過することができない。
【0068】
無線通信端末は、以下の状況のうち少なくとも一つであればTXOPリミットを超過する。
【0069】
1)無線通信端末がBlock ACK合意(aggrement)があるTIDに当たるMSDUを伝送すれば、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOPを使用してMSDUを伝送する。この際、Block ACK合意は、Block ACKフレームの伝送方法に関する合意を示す。本明細書において、フレームはMACフレームを称するのに使用される。
図6(b)は、無線通信端末がBlock ACK合意があるTIDに当たるMSDUを伝送する際、TXOPリミットを超過するTXOPを使用してMSDUを伝送する動作を示す。
【0070】
2)無線通信端末が以前伝送したMPDUを更に伝送すれば、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOPを使用してMPDUを伝送する。この際、無線通信端末は以前伝送したMPDUと同じMPDUを伝送する。受信者が以前受信したMPDUと同じシーケンスナンバーとフラグメントナンバーを有するMPDUを受信すれば、受信者は以前受信したMPDUを廃棄(discard)する恐れがあるためである。
図6(c)の実施例において、無線通信端末はMCS3(Modulation & Coding Scheme 3)を使用してMPDUの伝送を試みる。無線通信端末はMPDUの伝送に失敗し、MCS2を使用して同じMPDUを再伝送する。この際、無線通信端末はTXOPリミットを超過して同じMPDUを再伝送する。
【0071】
3)無線通信端末は、最後のフラグメントを除く全てのフラグメントの大きさが同じで、最後のフラグメントが他のフラグメントの大きさより小さくなるように、MSDU、MMPDU、またはA-MSDUをフラグメンテーションする。このような規則に従って、無線通信端末が最大フラグメントの個数だけフラグメントを生成したら、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOPを使用してフラグメントを伝送する。この際、最大フラグメントの個数は16個である。詳しくは、無線通信端末が最初のフラグメントに対する伝送を試みる時点に最大フラグメント個数だけフラグメントを生成したら、無線通信端末は伝送するフラグメントのフラグメントナンバーに関わらずTXOPリミットを超過するTXOPを使用してフラグメントを伝送する。無線通信端末がフラグメントが許容される最大の個数だけフラグメントを生成したにもかかわらず、フラグメントの伝送がTXOPリミットを超過したためである。
図6(d)の実施例において、無線通信端末はMSDUまたはMMPDUをフラグメンテーションして16個のフラグメントを生成する。この際、16個はフラグメントが許容される最大の個数である。よって、無線通信端末はTXOPリミットを超過してフラグメントを伝送する。
【0072】
4)無線通信端末が以前再伝送したフラグメントのMSDUまたはMMPDUに当たるフラグメントを最初に伝送すれば、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOPを使用してフラグメントを伝送する。
図6(e)の実施例において、無線通信端末はMCS3を使用して第1フラグメント(FN:0)の伝送を試みる。無線通信端末はフラグメントの伝送に失敗し、MCS2を使用して第1フラグメント(FN:0)を再伝送する。この際、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOPを使用して第1フラグメント(FN:0)を再伝送する。また、無線通信端末が第1フラグメント(FN:0)を再伝送した後、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOPを使用して、第1フラグメント(FN:0)と該当MSDUまたは該当MMPDUのフラグメントである第2フラグメント(FN:1)を伝送する。この際、第2フラグメント(FN:1)は第1フラグメント(FN:0)を伝送した後、該当MSDUまたは該当MMPDUのフラグメントのうち最初(initial)に伝送されるフラグメントである。
【0073】
5)無線通信端末がMSDUまたはMMPDUをフラグメンテーションすることができなければ、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOPを使用してMSDUまたはMMPDUを伝送する。詳しくは、無線通信端末は、グループアドレスを有する(group addressed)MMPDUをフラグメンテーションすることができない。また、無線通信端末はコントロールフレームをフラグメンテーションすることができない。
図6(f)の実施例において、無線通信端末はMSDUまたはMMPDUをフラグメンテーションすることができない。よって、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOPを使用して、MSDUまたはMMPDUを伝送する。
【0074】
上述した説明において、無線通信端末はTXOPホルダーである。また、無線通信端末がTXOPリミットを超過するということは、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOPを使用して伝送を行うことをいう。
【0075】
図7は、本発明の実施例による本発明の実施例による無線通信端末が動的にフラグメンテーションすることを示す図である。
【0076】
無線通信端末は、静的(static)フレグメンテーションだけでなく動的(dynamic)フラグメンテーションも行う。静的フラグメンテーションは、無線通信端末が、最後のフラグメントを除く全てのフラグメントの大きさが同じで、最後のフラグメントの大きさが異なるフラグメントの大きさより小さくなるようにフラグメントを生成することをいう。静的フラグメントは、静的フラグメンテーションによって生成されたフラグメントを指す。動的フラグメンテーションは、無線通信端末が各フラグメントの大きさが同じであることを要求されないフラグメンテーションをいう。詳しくは、動的フラグメンテーションにおいて、無線通信端末は最後のフラグメントを除く全てのフラグメントの大きさを同じくフラグメンテーションすることが要求されない。動的フラグメントは、動的フラグメンテーションによって生成されたフラグメントを指す。
【0077】
動的フラグメンテーションにおいて、無線通信端末は以下の原則のうち少なくともいずれか一つのように動作する。1)無線通信端末は、動的フラグメンテーションを支援するのかをシグナリングする。2)無線通信端末は、受信者がシグナリングした最初の大きさより大きいか同じである最初のフラグメントを伝送すべきである。3)無線通信端末は、Block ACK合意過程において、ADDBA extensionエレメントを介してTIDごとにフラグメントレベルを設定する。4)無線通信端末は、A-MSDUをフラグメンテーションする。5)フラグメンテーションレベルがレベル2またはレベル3であれば、無線通信端末はMMPDUのフラグメントをA-MPDU当たり1つずつ伝送する。フラグメンテーションレベルがレベル1であれば、無線通信端末はMMPDUのフラグメントをシングルMPDU(Single-MPDU、S-MPDU)を使用して伝送する。
【0078】
無線通信端末は受信者とのBLOCKACK合意を介して伝送しようとするトラフィックに対するフラグメンテーションレベルに関して決定し、決定したフラグメンテーションによって伝送しようとするトラフィックをフラグメンテーションする。無線通信端末が伝送しようとするトラフィックに関する受信者とのBLOCKACK合意がなければ、無線通信端末は受信者の能力(capability)に基づいて決定されたフラグメンテーションレベルによって動的フラグメンテーションを行う。この際、無線通信端末は受信者が伝送するCapabilities Informationフィールドに基づき、受信者の能力を判断する。具体的な実施例において、BLOCKACK合意がなくても受信者のCapabilities Informationフィールドの値が予め指定された値であれば、無線通信端末はフラグメンテーションレベル1によってフラグメントされたMMPDUまたはMSDUを受信者に伝送する。この際、予め指定された値は1である。また、BLOCKACK合意がなくても受信者のCapabilities Informationフィールドの値が予め指定された値であれば、無線通信端末はフラグメンテーションレベル1またはレベル2によってフラグメントされたMMPDUまたはMSDUを受信者に伝送する。この際、予め指定された値は2である。具体的な実施例において、BLOCKACK合意がなくても受信者のCapabilities Informationフィールドの値が予め指定された値であれば、無線通信端末はフラグメンテーションレベル1またはレベル3によってフラグメントされたMMPDUまたはMSDUを受信者に伝送する。この際、予め指定された値は3である。
図7の実施例において、伝送者と受信者との間のBLOCKACK合意が存在していない。この際、伝送者は受信者が伝送したCapabilities Informationフィールド値に基づいてフラグメンテーションレベルをレベル1に決定する。伝送者は、フラグメンテーションレベルレベル1によって3つの動的フラグメントを生成する。このような実施例において、無線通信端末はシーケンスとフラグメントをシーケンスナンバーとフラグメントナンバーの順に伝送する。この際、無線通信端末が、特定シーケンスのフラグメントを同じシーケンスに含み、該当フラグメントのフラグメントナンバーより小さいフラグメントナンバーを有するフラグメントより先に受信すれば、無線通信端末は該当シーケンスのフラグメントを含む全てのMPDUをキャッシュから削除する。また、無線通信端末が、特定シーケンスを該当シーケンスのシーケンスナンバーより小さいシーケンスナンバーを有するシーケンスより先に受信すれば、無線通信端末は該当シーケンスを含む全てのMPDUをキャッシュから削除する。
【0079】
また、無線通信端末が伝送しようとするトラフィックに関する受信者とのBLOCKACK合意がなければ、無線通信端末がMMPDUを伝送する場合を含む。また、無線通信端末が伝送しようとするトラフィックに関する受信者とのBLOCKACK合意がなければ、QoS No Ackと指定されたTIDに当たるMPDUを伝送する場合を含む。QoS No Ackに当たるMPDUに関しては再伝送が要求されないため、無線通信端末は、QoS No Ackに当たるMPDUに関してはTXOPリミットの例外動作を適用しない。
【0080】
伝送者と受信者が一つ以上のTIDに対して動的フラグメンテーションについて交渉したら、伝送者は一つ以上のTIDのうち最も高いフラグメンテーションレベルにシグナリングされたTIDのフラグメンテーションレベルによって受信者に伝送するトラフィックをフラグメンテーションする。この際、伝送者と受信者はADDBA extensionを使用して動的フラグメンテーションについて交渉する。また、受信者はADDBA応答を使用してTID別のフラグメンテーションレベルをシグナリングする。
【0081】
このように、無線通信端末が動的フラグメンテーションを使用すれば、無線通信端末が静的フラグメンテーションを使用する際より柔軟にフラグメントを生成することができる。無線通信端末が静的フラグメンテーションを使用すれば、TXOPリミットを遵守できない状況であっても、無線通信端末は動的フラグメンテーションを使用してTXOPリミットを遵守することができる。また、無線通信端末が動的フラグメンテーションを使用すれば、TXOPリミットに対する例外状況において、無線通信端末が他の無線通信端末との公平性を害しながら伝送する恐れがある。よって、無線通信端末のTXOPリミットに関する動作について新たに定義する必要がある。
【0082】
図8乃至
図11を介して、無線通信端末の再伝送に関し、無線通信端末がTXOPリミットを超過するTXOPを使用して再伝送する場合について説明する。本明細書において、無線通信端末がTXOPリミットを超過するとは、該当TXOPの開始地点からTXOPリミットが指示する最大デュレーションを超えてまでデータ交換シーケンスを行うことを指す。
【0083】
図8は、本発明の実施例による無線通信端末が受信者の受信失敗を判断する動作と再伝送する動作を示す図である。
【0084】
本発明の実施例による無線通信端末がACKレフーム、C(Compressed)-BAフレーム、M(Multi-Station)-BAフレームのようにデータの受信可否を示すフレームをA-MPDUを使用して伝送すれば、無線通信端末は受信可否を示すフレームをA-MPDUの最初のMPDUに挿入する。この再、受信可否は、無線通信端末がトラフィックの受信に成功したことを示す。トラフィックの受信に成功したことは、無線通信端末が受信したトラフィックがFCD(Frame Check Sequence)フィールドを利用した検証に通ったことを示す。また、本明細書において、伝送に成功したとは、無線通信端末が伝送したトラフィックがFCSフィールドを利用した受信者の検証に通ったことを示す。よって、本発明による無線通信端末は、無線通信端末が受信したA-MPDUが予め指定された位置に受信可否を示すフレームを含むのかに基づいて受信者の受信成功可否を判断する。詳しくは、無線通信端末が受信したA-MPDUが予め指定された位置に受信可否を示すフレームを含まなければ、無線通信端末は、受信者が無線通信端末が以前伝送したトラフィックを受信するのに失敗したと判断する。また、本発明の実施例による無線通信端末は、受信可否を示すフレームが含むBAビットマップフィールドに基づいて受信者が無線通信端末が以前伝送したトラフィックを受信するのに失敗したのかを判断する。詳しくは、無線通信端末が受信したBAフレームのBAビットマップフィールドの各ビットが0を指示すれば、無線通信端末はビットに当たるトラフィックの伝送に失敗したと判断する。この際、BAフレームは、M-BAフレーム、C-BAフレーム、及び一般的なBAフレームのうちいずれか一つである。
【0085】
図8の実施例において、アクセスポイントは第1ステーションの上向き伝送をトリガーするトリガーフレームを伝送する。第1ステーションはトリガーフレームを受信し、トリガーフレームに基づいてトリガー基盤PPDU(HE TB PPDU)を伝送する。この際、アクセスポイントは、トリガー基盤PPDUが含む一つのMPDU(SN:2)に対する受信に失敗する。アクセスポイントは、第1ステーションから受信したMPDUの受信可否を示すBAフレームを含むマルチユーザPPDU(HE MU PPDU)を伝送する。
【0086】
本発明の実施例による無線通信端末は、以下のような実施例を介して受信者のACKフレーム伝送失敗と無線通信端末の伝送失敗を区別する。無線通信端末が以前使用したMCSより低いMCSでトラフィックを再伝送すれば、無線通信端末は伝送に失敗したトラフィックがフラグメンテーションし、変更された大きさを有するフラグメントを伝送する。それを介し、無線通信端末はTXOPリミットを超過せずもトラフィックを再伝送することができる。それについては
図9を介して説明する。
【0087】
図9乃至
図10は、本発明の実施例による無線通信端末がTXOPリミット内で再伝送する動作を示す図である。
【0088】
無線通信端末がフラグメントを再伝送する際、無線通信端末は受信者が受信に失敗したフラグメントが含まれたシーケンスにおいて、受信者が受信に失敗したフラグメントをフラグメントのフラグメントナンバーより大きいフラグメントナンバーを有するフラグメントの受信に成功したのかに基づいて再伝送動作を異ならせる。説明の便宜上、受信者が受信に失敗したフラグメントを失敗したフラグメントと称する。また、フラグメントのフラグメントナンバーより大きいフラグメントナンバーを有するフラグメントを、失敗したフラグメントの後を継ぐ(following)フラグメントと称する。無線通信端末が失敗したフラグメントの後を継ぐフラグメントに対するACKを受信したか、受信者が失敗したフラグメントの後を継ぐフラグメントを受信したことが分からなければ、無線通信端末は再伝送のために失敗したフラグメントの大きさとは異なる大きさを有するフラグメントを生成することができない。この際、無線通信端末は、失敗したフラグメントの大きさと同じ大きさを有するフラグメントを更に伝送する。また、無線通信端末は、TXOPリミット内で失敗したフラグメントの大きさと同じ大きさを有するフラグメントを伝送する。
【0089】
無線通信端末が失敗したフラグメントの後を継ぐフラグメントを伝送しなかったか、及び受信者が失敗したフラグメントの後を継ぐフラグメントの受信に明示的に(explicitly)失敗したかのうち少なくともいずれか一つに基づいて、無線通信端末は失敗したフラグメントの大きさとは異なる大きさを有するフラグメントを再伝送のために生成する。この際、無線通信端末は、失敗したフラグメントを再伝送する代わりに、失敗したフラグメントの大きさとは異なる大きさを有するフラグメントを再伝送する。詳しくは、無線通信端末が失敗したフラグメントの後を継ぐフラグメントを伝送しなかったか、受信者が失敗したフラグメントの後を継ぐフラグメントの受信に明示的に失敗したら、無線通信端末は再伝送のために失敗したフラグメントの大きさとは異なる大きさを有するフラグメントを生成する。具体的な実施例において、無線通信端末は失敗したフラグメントを更にフラグメンテーションする。また、無線通信端末は、失敗したフラグメントの大きさとは異なる大きさを有するフラグメントに、失敗したフラグメントと同じシーケンスナンバーと同じフラグメントナンバーを割り当てる。また、無線通信端末は、失敗したフラグメントを再伝送する代わりに、TXOPリミットを超過するTXOPを使用して失敗したフラグメントの大きさとは異なる大きさを有するフラグメントを伝送する。
【0090】
図9の実施例において、無線通信端末はフラグメントナンバーが0であるフラグメントをMCS3に伝送する。無線通信端末は、受信者がフラグメントナンバーが0であるフラグメントの受信に明示的に失敗したと判断する。よって、フラグメントナンバーが0であるフラグメントは失敗したフラグメントである。同じシーケンスにおいて、失敗したフラグメントより大きいフラグメントナンバーを有するフラグメントが伝送されていない。よって、無線通信端末は、失敗したフラグメントより小さい大きさを有するフラグメントを再伝送のために生成し、生成したフラグメントにフラグメントナンバー0を割り当てる。無線通信端末は、以前伝送したフラグメントと同じフラグメントを伝送する代わりに、生成したフラグメントをMCS2に伝送する。この際、無線通信端末はTXOPリミット内で生成したフラグメントを伝送する。
【0091】
また、受信者が同じシーケンスに含まれ、連続したフラグメンテーションナンバーを有する複数のフラグメントの受信に失敗する可能性がある。この際、無線通信端末は、複数の失敗したフラグメントの後を継ぐフラグメントを受信者が受信することに成功したのかには関わらず、失敗した複数のフラグメントのうち少なくともいずれか一つと異なる大きさを有するフラグメントを再伝送のために生成する。詳しくは、無線通信端末は、複数の失敗したフラグメントの後を継ぐフラグメントを受信者が受信することに成功したのかには関わらず、失敗したフラグメントの大きさを変更する。
【0092】
図10の実施例において、アクセスポイントは第1無線通信端末の上向き伝送をトリガーするトリガーフレームを伝送する。第1ステーションはトリガーフレームを受信し、トリガーフレームに基づいてトリガー基盤PPDU(HE TB PPDU)を伝送する。この際、トリガー基盤PPDUは同じシーケンスに含まれ、フラグメントナンバーがそれぞれ1、2、3である3つのフラグメントを含むA-MPDUを含む。アクセスポイントは、第1ステーションからトリガー基盤PPDU(HE TB PPDU)を受信する。この際、アクセスポイントは、フラグメントナンバーが0であるフラグメントとフラグメントナンバーが1であるフラグメントの受信に失敗する。アクセスポイントは、フラグメントナンバーが0であるフラグメントとフラグメントナンバーが1であるフラグメントの受信に失敗したことを明示的に示すM-BAフレームを含むマルチユーザPPDUを送信する。連続したフラグメントナンバーを有する2つのフラグメントの伝送に失敗したため、第1ステーションは再伝送のために失敗したフラグメントとは異なる大きさを有するフラグメントを生成し、生成したフラグメントにフラグメントナンバー0を割り当てる。無線通信端末はTXOPリミット内で生成されたフラグメントを伝送する。
【0093】
図11は、本発明の他の実施例による無線通信端末が再伝送の後に再伝送したフラグメントと同じシーケンスに含まれたフラグメントをTXOPリミット内で再伝送する動作を示す図である。
【0094】
上述したように、無線通信端末が再伝送したフラグメントのMSDUまたはMMPDUに当たるフラグメントを再伝送の後に最初に伝送する際、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOPを使用してフラグメントを伝送する。無線通信端末が以前の伝送に失敗し、MCSを下げて再伝送したら、再伝送の後の伝送でも低くなったMCSを維持する可能性が高いためである。無線通信端末が動的フラグメンテーションを使用すれば、無線通信端末は再伝送の後に伝送されるフラグメントの大きさを調整する。よって、無線通信端末が動的フラグメンテーションを使用すれば、無線通信端末が以前再伝送したフラグメントのMSDUまたはフラグメントのMMPDUに当たるフラグメントを再伝送の後に最初に伝送する場合であっても、無線通信端末がTXOPリミットを超過するTXOPを使用してフラグメントを伝送することは許容されない。詳しくは、無線通信端末が動的フラグメンテーションを使用すれば、無線通信端末が以前再伝送したフラグメントのMSDUまたはフラグメントのMMPDUに当たるフラグメントを再伝送の後に最初に伝送する場合であっても、無線通信端末はTXOPリミット内でのみ該当フラグメントを伝送することができる。
【0095】
図11の実施例において、無線通信端末はフラグメントナンバーが0であるフラグメントをMCS3に伝送する。受信者はフラグメントナンバーが0であるフラグメントは失敗する。同じシーケンスにおいて、0より大きいフラグメントナンバーを有するフラグメントが伝送されていない。よって、無線通信端末は、伝送に失敗したフラグメントより小さい大きさを有するフラグメント更に生成し、生成したフラグメントにフラグメントナンバー0を割り当てる。無線通信端末はTXOPリミット内で該当フラグメントをMCS2に伝送する。また、無線通信端末は、伝送に失敗したフラグメントと同じシーケンスのフラグメントを生成し、生成したフラグメントにフラグメントナンバー1を割り当てる。無線通信端末は再伝送の後に最初に伝送するが、動的フラグメンテーションを使用するため、無線通信端末はTXOPリミット内でフラグメンテーションナンバーが1であるフラグメントを伝送する。
【0096】
図12乃至
図13は、本発明の実施例による無線通信端末が動的フラグメンテーションを使用すればTXOPリミットを超過する伝送動作を示す図である。
【0097】
無線通信端末が動的フラグメンテーションで生成し得る最大の個数だけフラグメントを生成すれば、無線通信端末は生成したフラグメントのうち最後に生成するフラグメントをTXOPリミットを超過するTXOPを使用して伝送する。また、無線通信端末が動的フラグメンテーションで生成し得るフラグメントの最大の個数は16個である。よって、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOP使用し、トラフィックの16番目のフラグメントを伝送する。また、トラフィックは、上述したようにMSDU、MMPDU、またはA-MSDUである。具体的な実施例において、無線通信端末がフラグメンテーションレベルをレベル1またはレベル2に決定し、決定したフラグメンテーションレベルに応じてMSDU、MMPDU、またはA-MSDUをフラグメンテーションする。また、無線通信端末はTXOPホルダーである。また、無線通信端末がトリガーフレームに基づいてトリガー基盤PPDUを伝送すれば、A-MSDUをフラグメンテーションして伝送する。このような場合、無線通信端末はTXOPホルダーではない。よって、このような場合にも、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOP使用して生成したフラグメントのうち最後に生成したフラグメントを伝送する。
【0098】
図12の実施例において、無線通信端末はトラフィックを動的にフラグメンテーションするフラグメントを生成し、生成したフラグメントを伝送する。この際、無線通信端末は、無線通信端末が生成し得るフラグメントの最大の個数である16個のフラグメントを生成する。無線通信端末は、TXOPリミットを超過するTXOPを使用し、16番目に伝送するフラグメントを伝送する。
【0099】
上述したように、無線通信端末が動的フラグメンテーションで最初の動的フラグメントを生成すれば、無線通信端末は受信者が指定した最初の大きさ以上の大きさを有する動的フラグメントを生成するように要求される。この際、最初の動的フラグメントは、最初に生成される動的フラグメントを示す。よって、無線通信端末が受信者がフラグメントの最初の大きさと指定した値に基づいて最初の動的フラグメントを生成すれば、無線通信端末は、TXOPリミットを超過するTXOPを使用して最初の動的フラグメントを伝送する。詳しくは、無線通信端末が受信者がフラグメントの最初の大きさと指定した値に基づいて最初の動的フラグメントを生成し、最初の動的フラグメントを複数のMPDUを含むA-MPDUを使用せずに伝送すれば、無線通信端末は、TXOPリミットを超過するTXOPを使用して最初の動的フラグメントを伝送する。無線通信端末が最初の動的フラグメントを複数のMPDUを含むA-MPDUに使用せずに伝送する場合は、単一のMPDUを使用してフラグメントを伝送する場合を示す。また、無線通信端末は、受信者がフラグメントの最初の大きさと指定した値と同じ大きさを有する最初の動的フラグメントを生成すると制限される。無線通信端末が過度に大きい動的フラグメントを生成すれば、他の無線通信端末との公平性が問題になる恐れがあるためである。
【0100】
図13の実施例において、無線通信端末は、トラフィックを動的フラグメンテーションして複数のフラグメントを生成する。この際、無線通信端末は最初に生成するフラグメント(FN:0)を受信者が指定した最初のフラグメントサイズの大きさで生成する。無線通信端末は、TXOPリミットを超過するTXOPを使用して受信者に該当ラグメントを伝送する。次に、無線通信端末は、TXOPリミット内で2番目、3番目に伝送されるフラグメント(FN:1、FN:2)を再伝送する。
【0101】
また、具体的な実施例において、無線通信端末がA-MSDUの最初のフラグメントを伝送すれば、
図13を介して説明したTXOPリミット遵守の例外に対する実施例が適用されない。無線通信端末がA-MSDUを解体する可能性が高いためである。
【0102】
図5乃至
図13を介して説明した実施例は、TXOPホルダーの伝送動作に適用される。TXOPホルダーではない無線通信端末もデータを伝送することがある。詳しくは、無線通信端末が上向き(Uplink、UL)マルチユーザ(Multi User、MU)伝送に参加すれば、TXOPホルダーではない無線通信端末もデータを伝送する。このように、TXOPホルダーではない伝送者がデータを伝送すれば、伝送者のTXOPリミットに関する動作が問題になる。それについては、
図14乃至
図16を介して説明する。
【0103】
図14は、本発明の実施例によってTXOPホルダーではない無線通信端末が再伝送する動作を示す図である。
【0104】
無線通信端末がUL MU伝送に参加すれば、無線通信端末はTXOPホルダーではなくてもデータを伝送することができる。この際、無線通信端末は、TXOPホルダーであるベース無線通信端末とは異なってTXOPリミットを設定する。よって、無線通信端末がシングルユーザ(SU)伝送で使用されるTOXPリミットより非常に大きいTXOPを使用し、UL MU伝送の効率を上げる可能性がある。無線通信端末がSU伝送で使用されるTXOPリミットより非常に大きいTXOPを使用して上向き伝送を行い、ベース無線通信端末が上向き伝送を介して伝送されたデータの受信に成功できない可能性がある。この際、無線通信端末は、再度非常に大きいTXOPを使用して再伝送を試みる。よって、無線通信端末が再伝送をする際、TXOPリミットを超過するTXOPを使用して再伝送をすることが許容されれば、他の無線通信端末との公平性を害する恐れがある。それを防止するために、無線通信端末がUL MU伝送の失敗によって再伝送を試みれば、無線通信端末はUL MU伝送を使用してのみ再伝送をすることができる。
【0105】
図14の実施例において、TXOPホルダーではない無線通信端末は、UL MU伝送を介してベース無線通信端末に一つのフラグメント(FN:0)を伝送する。ベース無線通信端末は、無線通信端末に一つのフラグメント(FN:0)の伝送に成功できなかったことを示すM-BAフレーム(M-BA)を伝送する。無線通信端末は、ベース無線通信端末からM-BAフレームを受信する。無線通信端末はMU伝送に失敗した。よって、無線通信端末はSU伝送を介し、伝送に失敗したフラグメント(FN:0)ではない他のフラグメント(FN:1)を再伝送する。
【0106】
図14を介して説明した実施例をUL MU伝送以外の伝送にも適用することができる。UL MU伝送以外にも、TXOPホルダーではない無線通信端末がデータを伝送することがあるためである。詳しくは、ベース無線通信端末と無線通信端末が1:1伝送のうち逆方向(Reverse Direction)方法を使用すれば、TXOPホルダーではない無線通信端末データを伝送する。それについては、
図15乃至
図16を介して説明する。
【0107】
図15乃至
図16は、本発明のまた他の実施例によってTXOPホルダーではない無線通信端末が再伝送する動作を示す図である。
【0108】
UL MU伝送で伝送されたMPDUの再伝送と逆方向伝送で伝送されたMPDUの再伝送がTXOPの管理に及ぼす影響は非常に小さい。よって、再伝送がトリガー基盤PPDUを使用した伝送失敗に対する再伝送であれば、無線通信端末はトリガー基盤PPDUを使用してのみ再伝送をすることができる。
【0109】
図15の実施例において、TXOPホルダーではない無線通信端末は、UL MU伝送を介してベース無線通信端末に一つのフラグメント(FN:0)を伝送する。ベース無線通信端末は、無線通信端末に一つのフラグメント(FN:0)の伝送に成功できなかったことを示すM-BAフレーム(M-BA)を伝送する。無線通信端末は、ベース無線通信端末からM-BAフレームを受信する。無線通信端末がトリガー基盤PPDUを使用した伝送に失敗した。よって、無線通信端末は、伝送に失敗したフラグメント(FN:0)ではない他のフラグメント(FN:1)をSU伝送を介して伝送する。
【0110】
図14乃至
図15を介して説明した実施例によると、無線通信端末はUL MUに伝送した全てのMPDUをSU伝送を使用して再伝送することができない。無線通信端末がトリガー基盤PPDUを使用した伝送の失敗のため再伝送を試み、無線通信端末の再伝送に必要な伝送シーケンスのデュレーションがTXOPリミットを超過しなければ、無線通信端末はSU伝送を使用して該当再伝送を行う。この際、再伝送に必要な伝送シーケンスは、再伝送と再伝送に対する応答伝送との間の一定時間間隔、及び再伝送に対する応答を受信するのに所要される時間を含む。詳しくは、再伝送に対する応答は、応答対象であるフレームの受信から一定時間内に伝送される即刻的な応答である。また、再伝送と再伝送に対する応答伝送との間の一定時間間隔は、SIFSである。再伝送に対する応答はACKフレームである。この際、再伝送シーケンスの所要時間は、UL MU伝送で使用したMCSを基準に演算される。また、再伝送シーケンスの所要時間は、特定周波数帯域幅を基準に演算される。この際、特定周波数帯域幅は、無線通信端末が含まれたBSSにおけるSU伝送の際に許容される最大周波数帯域幅である。また、特定周波数帯域幅は20MHzである。なお、特定周波数帯域幅はUL MU伝送の際に使用したRU(Resource Unit)の大きさを20NHzの倍数単位で切り上げた周波数帯域幅である。
【0111】
図16の実施例において、TXOPホルダーではない無線通信端末は、UL MU伝送を介してベース無線通信端末に一つのフラグメント(FN:0)を伝送する。ベース無線通信端末は、無線通信端末に一つのフラグメント(FN:0)の伝送に成功できなかったことを示すM-BAフレーム(M-BA)を伝送する。無線通信端末は、ベース無線通信端末からM-BAフレームを受信する。無線通信端末がMU伝送に失敗した。線通信端末は、一つのフラグメント(FN:0)を再伝送に必要な伝送シーケンスの所要時間を演算する。無線通信端末が演算した伝送シーケンスに所用される時間がTXOPリミットを超過する。よって、無線通信端末はSU伝送を介し、伝送に失敗したフラグメント(FN:0)ではない他のフラグメント(FN:1)を伝送する。
【0112】
無線通信端末がMIMOまたはビームフォーミング(beamforming)を行うためには、受信者からチャネル状態を受信する必要がある。MIMOまたはビームフォーミングを行おうとする無線通信端末は、以下のようなサウンディングプロトコールシーケンスを介してチャネル状態を受信する。説明の便宜上、MIMOまたはビームフォーミングの伝送を行おうとする無線通信端末をビームフォーマー(beamformer)と称し、MIMOまたはビームフォーミングの受信を行おうとする無線通信端末をビームフォーミー(beamformee)と称する。ビームフォーマーは、NDPAフレームを伝送し、サウンディングプロトコールシーケンスが開始されたことを知らせる。この際、NDPAフレームは、チャネル状態を測定する無線通信端末であるビームフォーミーに関する情報を含む。ビームフォーマーはチャネル状態の測定に使用されるが、データフィールドを含まないNDPフレームを伝送する。この際、ビームフォーマーは、NDPAフレームを伝送したときから予め指定された時間の後にNDPフレームを伝送する。この際、予め指定された時間はSIFSである。ビームフォーミーは、NDPフレームに基づいてチャネル状態を測定する。ビームフォーミーは、NDPフレームを伝送した無線通信端末に測定したチャネル状態を示すフィードバックフレームを伝送する。この際、フィードバックフレームは、一般的なフィードバックフレームより圧縮された(compressed)状態のフィールドを含むコンプレスドフィードバックフレームである。フィードバックフレームの大きさが非常に大きい可能性があるため、ビームフォーミーは無線媒介体を長く占有する必要がある。よって、ビームフォーマーがサウンディングシーケンスを開始するフレームの伝送を試みるACに非常に小さいTXOPリミットを設定すれば、TXOPリミット内でサウンディングプロトコールシーケンスが完了されない恐れがある。よって、サウンディングプロトコールシーケンスはMIMO及びビームフォーミング伝送において必須的に必要な動作であるため、TXOPリミットに対する例外が認められる。但し、サウンディングプロトコールシーケンスにおいて、TXOPリミットに対する例外を幅広く適用すれば、他の無線通信端末との公平性が問題になる恐れがある。よって、サウンディングプロトコールシーケンスにおいて、TXOPリミットに関する無線通信端末動作が問題になる。
【0113】
図17乃至
図18は、本発明の実施例による無線通信端末がTXOPリミットに関してサウンディングプロトコール動作を行うことを示す図である。
【0114】
ビームフォーマーは、TXOPリミットを超過するTXOPを使用してNDPAフレームとNDPフレームを伝送する。詳しくは、NDPフレームがTXOPリミット内で伝送されれば、ビームフォーマーはTXOPリミットを超過するTXOPを使用してNDPAフレームとNDPフレームを伝送する。また、ビームフォーマーは、TXOPリミットを超過するTXOP内において、ビームフォーミーからNDPAフレームに対する応答としてフィードバックフレームを受信する。NDPAフレームの伝送とNDPフレームの伝送との間の間隔はSIFSである。また、NDPフレームとフィードバックレームとの間の時間間隔はSIFSである。詳しくは、ビームフォーミーは、NDPフレームを受信したときからSIFS後にフィードバックフレームを伝送する。
【0115】
また、フィードバックフレームが最大A-MPDUの長さを超過すれば、ビームフォーミーはフィードバックフレームを複数のセグメントに分割して伝送する。この際、ビームフォーマーは以前伝送されたフィードバックフレームに対する後続セグメントを要請するために、ビームフォーミーにビームフォーミングレポートポール(BRP)フレームを伝送する。この際、ビームフォーマーは、TXOPリミットを超過するTXOPを使用してBRPフレームを伝送する。詳しくは、ビームフォーマーがBRPフレームをTXOPリミット内で伝送すれば、ビームフォーマーはTXOPリミットを超過するTXOPを使用してBRPフレームを伝送する。また、ビームフォーマーは、TXOPリミットを超過するTXOP内において、ビームフォーミーからフィードバックフレームを受信する。BRPフレームとフィードバックレームとの間の時間間隔はSIFSである。詳しくは、ビームフォーミーは、BRPフレームを受信したときからSIFS後にフィードバックフレームを伝送する。
【0116】
図17の実施例において、ビームフォーマーはTXOPリミット内でNDPAフレーム(HE NDPA)とNDPフレーム(HE NDP)を伝送する。ビームフォーマーがTXOPリミット内でNDPAフレーム(HE NDPA)とNDPフレーム(HE NDP)を伝送したため、ビームフォーマーは、TXOPリミットを超過するTXOPを使用してNDPAフレーム(HE NDPA)とNDPフレーム(HE NDP)を伝送する。詳しくは、ビームフォーマーは、TXOPリミットを超過するTXOP内でフィードバックフレーム(SU Compressed Feedback)を受信する。ビームフォーミーは、NDPフレーム(HE NDP)を受信したときからSIFS後にフィードバックフレームを伝送する。
【0117】
また、ビームフォーマーは、複数のビームフォーミーにフィードバックフレームを要請するためにBRPトリガーフレームを伝送する。詳しくは、ビームフォーマーは複数のビームフォーミーを指示するNDPAフレームを伝送する。この際、NDPAフレームは、複数のビームフォーミーをそれぞれ支持する複数のuser infoフィールドを含む。また、NDPAフレームの受信者アドレス(Receiver Address、RA)はブロードキャスト(broadcast)アドレスである。ビームフォーマーがNDPAフレームを伝送したときから予め指定された時間の後、ビームフォーマーはNDPフレームを伝送する。NDPフレームを伝送した後、BRPトリガーフレームを伝送する。この際、予め指定された時間はSIFSである。ビームフォーマーは、NDPAフレームを伝送したときから予め指定された時間の後にBRPトリガーフレームをする。この際、予め指定された時間はSIFSである。複数のビームフォーミーはBRPトリガーフレームを受信し、BRPトリガーフレームを受信したときから予め指定された時間の後に同時にフィードバックフレームを伝送する。この際、予め指定された時間はSIFSである。また、複数のビームフォーミーは、OFDMA(orthogonal frequency multiple access)を使用してフィードバックフレームを同時に伝送する。ビームフォーマーがBRPトリガーフレームを伝送する際に例外なくTXOPリミットが適用されれば、ビームフォーマーがビームフォーミーのフィードバックフレームの伝送をトリガーすることが難しくなる恐れがある。よって、ビームフォーマーはビームフォーミーごとに個別的にサウンディングプロトコールシーケンスを行うべきである。このような問題に関し、無線通信端末は以下の具体的な実施例によって動作する。
【0118】
ビームフォーマーは、TXOPリミットを超過するTXOPを使用してBRPトリガーフレームを伝送する。具体的な実施例において、ビームフォーマーは、TXOPリミットを超過するTXOPを使用してNDPAフレーム、NDPフレーム、及びBRPトリガーフレームを伝送する。この際、ビームフォーマーがNDPAフレーム、NDPフレーム、及びBRPトリガーフレームをTXOPリミット内で伝送すれば、ビームフォーマーは、TXOPリミットを超過するTXOPを使用してNDPAフレーム、NDPフレーム、及びBRPトリガーフレームを伝送する。上述したように、NDPAフレーム、NDPフレーム、及びBRPトリガーフレームそれぞれの間の伝送間隔はSIFSである。また、BRPトリガーフレームとフィードバックレームとの間の時間間隔はSIFSである。詳しくは、ビームフォーミーは、BRPトリガーフレームを受信したときからSIFS後にフィードバックフレームを伝送する。
【0119】
ビームフォーマーがBRPトリガーフレームを使用して多くのビームフォーミーのフィードバックフレームを伝送をトリガーすれば、従来のサウンディングプロトコールシーケンスとの公平性が問題になり得る。従来のサウンディングプロトコールシーケンスとの公平性を考慮し、無線通信端末は以下の具体的な実施例によって動作する。
【0120】
他の具体的な実施例において、ビームフォーマーがNDPAフレームを使用して複数のビームフォーミーを指示しても、ビームフォーマーはBRPトリガーフレームにおいて、特定個数のビームフォーミーのフィードバックフレームの伝送をトリガーする。この際、特定個数は1個である。また、特定個数はTXOPリミットを基準に設定される。また、BRPトリガーフレームは予め指定された個数だけのuser infoフィールドを含む。よって、ビームフォーマーは予め指定された個数のビームフォーミーからフィードバックフレームを受信する。最初のBRPトリガーフレームを伝送したTXOPの次にTXOPにおいて、ビームフォーマーは更にBRPトリガーフレームを伝送してNDPAフレームが指示した複数のビームフォーミーのうち、以前BRPトリガーフレームが指示したビームフォーミー以外の残りのビームフォーミーのうち特定個数だけのビームフォーミーのフィードバックフレームの伝送をトリガーする。この際、BRPトリガーフレームは、NDPAフレームが指示した複数のビームフォーミーのうち以前BRPトリガーフレームが指示したビームフォーミー以外の残りのビームフォーミーのうち、特定個数だけのビームフォーミーそれぞれを指示するuser infoフィールドを含む。また、最初のBRPトリガーフレームを伝送したTXOPの次のTXOPにおいて、ビームフォーマーは更にNDPAフレーム及びNDPフレームを伝送くてもよい。また、ビームフォーマーが最初のBRPトリガーフレームを伝送したTXOPの次のTXOPにおいて、BRPトリガーフレームをTXOPリミット内で伝送すれば、ビームフォーマーは、TXOPリミットを超過するTXOPを使用してBRPトリガーフレームを伝送する。詳しくは、ビームフォーミーは、BRPトリガーフレームを受信したときからSIFS後にフィードバックフレームを伝送する。
【0121】
また、前記実施例において、ビームフォーミーはトリガー基盤PPDUを使用してBRPトリガーフレームに対する応答としてフィードバックフレームを伝送する。
【0122】
図18の実施例において、ビームフォーマーはTXOPリミット内でNDPAフレーム(HE NDPA)とNDPフレーム(HE NDP)を伝送する。この際、NDPAフレーム(HE NDPA)は複数のビームフォーミーを有する。また、ビームフォーマーはNDPフレーム(NE NDP)を伝送したときからSIFSの後、第1BRPトリガーフレーム(Beamforming Report Poll trigger variant)を伝送する。この際、BRPトリガーフレームは一つのビームフォーミーを指示する。ビームフォーマーは、一つのビームフォーミーからフィードバックフレームを含むトリガー基盤PPDU(HE TP PPDU compressed feedback)を受信する。この際、フィードバックフレームを含むトリガー基盤PPDUは、ビームフォーミーが第1BRPとトリガーフレームを受信したときからSIFSに伝送される。次のTXOPにおいて、ビームフォーマーは第2BRPトリガーフレームを伝送する。この際、第2BRPトリガーフレームは、NDPAフレーム(HE NDPA)が指示した複数のビームフォーミーのうち、第1BRPトリガーフレームが指示したビームフォーミー以外の残りのビームフォーミーのうちいずれか一つを指示する。ビームフォーマーが第2BRPトリガーフレームをTXOPリミット内で伝送したため、ビームフォーマーはTXOPリミットを超過するTXOPを使用して第2BRPトリガーフレームを伝送する。詳しくは、ビームフォーマーは、TXOPリミットを超過するTXOP内でフィードバックフレームを含むトリガー基盤PPDUを受信する。この際、ビームフォーマーは、第2BRPトリガーフレームが指示したビームフォーミーからフィードバックフレームを含むトリガー基盤PPDUを受信する。この際、ビームフォーミーは、第2BRPトリガーフレームを受信したときからSIFS後にフィードバックフレームを含むトリガー基盤PPDUを伝送する。
【0123】
図19は、本発明の実施例による無線通信端末の動作を示す図である。
【0124】
無線通信端末は、TXOPリミットに基づいて伝送を行う。詳しくは、無線通信端末はTXOPリミットに関する情報を獲得しS1901、TXOPリミットに関する情報に基づいて伝送を行うS1903。詳しくは、無線通信端末はベース無線通信端末からTXOPリミットに関する情報を獲得する。この際、TXOPリミットに関する情報はEDCAパラメータセットエレメントである。無線通信端末は、
図6乃至
図7を介して説明したTXOPリミットに関する原則によって伝送を行う。
【0125】
無線通信端末は、他の無線通信端末にTXOPリミットを超過するTXOPを使用してビームフォーミングレポートポール(BRP)トリガーフレームを伝送する。この際、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOP内において、他の無線通信端末からBRPトリガーフレームに対する応答としてフィードバックフレームを受信する。この際、BRPトリガーフレームは一つ以上の無線通信端末のフィードバックフレームの同時伝送をトリガーする。フィードバックフレームは、無線通信端末の他の無線通信端末に対するMIMO伝送、または無線通信端末の他の無線通信端末に対するビームフォーミング伝送に使用される、他の無線通信端末が測定したチャネルの状態を示す。具体的な実施例において、MIMO伝送またはビームフォーミング伝送に備えるビームフォーマーは、TXOPリミットを超過するTXOPを使用してNDPAフレーム、NDPフレーム、及びBRPトリガーフレームを伝送する。例えば、前記無線通信端末が他の無線通信端末にサウンディングプロトコールシーケンスが始まることを知らせるNDPAフレームを伝送したときから予め指定された時間が過ぎた後、無線通信端末は他の無線通信端末にチャネル状態の測定に使用するNDPフレームを伝送する。この際、無線通信端末がNDPAフレーム、NDPフレーム、及びBRPトリガーフレームをTXOPリミット内で伝送する場合、他の無線通信端末にNDPフレームを伝送したときから予め指定された時間が過ぎた後、TXOPリミットを超過するTXOPを使用して他の無線通信端末に前記BRPトリガーフレームを伝送する。
【0126】
また、BRPトリガーフレームは、以前他の無線通信端末が伝送したフィードバックフレームに対する後続セグメントを要請するためのものである。この際、ビームフォーマーがTXOPリミット内でBRPトリガーフレームを伝送すれば、ビームフォーマーはTXOPリミットを超過するTXOPを使用してBRPトリガーフレームを伝送する。
【0127】
フィードバックフレームは、前記他の無線通信端末が前記BRPトリガーフレームを受信したときから予め指定された時間が過ぎた後に前記他の無線通信端末から伝送される。上述した予め指定された時間はいずれもSIFSである。詳しくは、ビームフォーミーとビームフォーマーは
図17乃至
図18を介して説明した実施例によって動作する。
【0128】
無線通信端末は、動的フラグメンテーションを使用して少なくとも一つのフラグメントを生成し、少なくとも一つのフラグメントを他の無線通信端末に伝送する。動的フラグメンテーションは、上述したように、最後のフラグメントを除く全てのフラグメントの大きさを同じくフラグメンテーションすることが求められないフラグメンテーションを示す。
【0129】
無線通信端末は他の無線通信端末とのBlock ACK合意に基づき、他の無線通信端末に伝送するフラグメントに適用されるフラグメンテーションレベルを決定する。無線通信端末と他の無線通信端末との間のBlockACK合意がなければ、無線通信端末は、他の無線通信端末の能力に応じて決定されたフラグメンテーションレベルによって動的フラグメンテーションを行う。この際、フラグメンテーションレベルは上述したようにフラグメントの伝送方法を示す。
【0130】
具体的な実施例において、他の無線通信端末がフラグメントの最小の大きさと指定した値に基づき、前記少なくとも一つのフラグメントのうち最初に生成する第1フラグメントを生成する。この際、無線通信端末は、TXOPリミットを超過するTXOPを使用して前記第1フラグメントを他の無線通信端末に伝送する。無線通信端末が複数のMPDUを含むA-MPDUを使用せず、少なくとも一つのフラグメントを他の無線通信端末に伝送すれば、TXOPリミットを超過するTXOPを使用して第1フラグメントを他の無線通信端末に伝送する。この際、無線通信端末は、他の無線通信端末がフラグメントの最小の大きさと指定した値と同じ大きさで第1フラグメントを生成する。
【0131】
また、無線通信端末は、無線通信端末がフラグメントを生成し得る最大の個数だけ前記少なくとも一つのフラグメントを生成し、少なくとも一つのフラグメントのうち最後に生成する第2フラグメントを、TXOPリミットを超過するTXOPを使用して他の無線通信端末に伝送する。具体的な実施例において、無線通信端末がフラグメントを生成し得る最大の個数は16個である。
【0132】
無線通信端末は、他の無線通信端末が前記少なくとも一つのフラグメントのうち一つである第3フラグメントの受信に明示的に失敗したら、無線通信端末は、無線通信端末が第3フラグメントの後を継ぐフラグメントを伝送しなかったのかと、他の無線通信端末が第3フラグメントの後を継ぐフラグメントの受信に明示的に失敗したのかのうち少なくともいずれか一つに基づいて、第3フラグメントとは異なる大きさを有する第4フラグメントを生成する。無線通信端末は、第3フラグメントのシーケンスナンバーとフラグメントナンバーを第4フラグメントに割り当てる。この際、無線通信端末は、他の無線通信端末に第3フラグメントを再伝送する代わりに、他の無線通信端末に第4フラグメントを伝送する。詳しくは、無線通信端末はTXOPリミットを超過するTXOP使用して第4フラグメントを伝送する。無線通信端末が動的フラグメンテーションを使用すれば、無線通信端末は
図7乃至
図16を介して説明した実施例のように動作する。
無線通信端末はTXOPホルダーである。また、無線通信端末がTXOPホルダーではない場合の具体的な動作は
図14乃至
図16のようである。
【0133】
上記のように、無線LAN通信を例に挙げて、本発明を説明したが、本発明はこれに限定せず、携帯電話通信などの他の通信システムでも同様に適用することができる。また、本発明の方法、デバイス、およびシステムは、特定の実施例に関連して説明されたが、本発明の構成要素、動作の一部または全部は、汎用ハードウェアアーキテクチャを有するコンピュータシステムを使用して実装することができる。
【0134】
これまで実施例に説明された特徴、構造、効果などは、本発明の少なくとも一つの実施例に含まれるが、必ずしも一つの実施例にのみ限定されない。なお、各実施例に例示されている特徴、構造、効果などは、実施例の属する分野の通常の知識を有する者によって他の実施例についても組み合わせられるかまたは変形されて実施されてもよい。よって、このような組み合わせと変形に関する内容は、本発明の範囲に含まれると解釈すべきである。
【0135】
これまで実施例を中心に説明したが、これは単なる例示であって本発明を限定するものではなく、本発明の属する分野の通常の知識を有する者であれば、本実施例の本質的な特性を逸脱しない範囲内で前記に例示されていない様々な変形と応用が可能であることを理解できるはずである。例えば、実施例に具体的に示した各構成要素は変形して実施されてもよいものである。そして、このような変形と応用に関する差は、添付した特許請求の範囲で規定する本発明の範囲に含まれると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0136】
100 ステーション
110 プロセッサ
120 送受信部
140 ユーザインタフェース
150 ディスプレーユニット
160 メモリ