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特許7176112車両販売管理装置、車両販売管理システムおよび車両販売管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-11
(45)【発行日】2022-11-21
(54)【発明の名称】車両販売管理装置、車両販売管理システムおよび車両販売管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20120101AFI20221114BHJP
【FI】
G06Q30/06 312
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021525964
(86)(22)【出願日】2020-05-21
(86)【国際出願番号】 JP2020020030
(87)【国際公開番号】W WO2020250636
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2021-12-06
(31)【優先権主張番号】P 2019109250
(32)【優先日】2019-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100154380
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100081972
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 豊
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 将一朗
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-276631(JP,A)
【文献】特開2002-099769(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0062614(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1販売店にて下取りされ該第1販売店に所有された下取車両を、前記第1販売店と異なる第2販売店にて販売可能に管理する車両販売管理装置であって、
前記下取車両の下取価格および販売価格を取得する価格取得部と、
前記価格取得部により取得された下取価格および販売価格に基づいて、前記第2販売店が前記第1販売店から前記下取車両を買い取る際の買取価格を決定する買取価格決定部と、
前記買取価格決定部により決定された買取価格および前記価格取得部により取得された販売価格を前記第2販売店に送信する価格送信部と、を有することを特徴とする車両販売管理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の車両販売管理装置において、
前記下取車両の販売価格は、前記第1販売店により前記下取車両に付与された販売価格であることを特徴とする車両販売管理装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の車両販売管理装置において、
前記価格取得部により取得された前記下取車両の下取価格に基づいて、前記下取車両の販売価格を決定する販売価格決定部をさらに有し、
前記買取価格決定部は、前記価格取得部により前記下取車両の販売価格が取得されない場合、前記価格取得部により取得された下取価格および前記販売価格決定部により決定された販売価格に基づいて前記買取価格を決定し、
前記価格送信部は、前記買取価格決定部により決定された買取価格および前記販売価格決定部により決定された販売価格を前記第2販売店に送信することを特徴とする車両販売管理装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の車両販売管理装置において、
前記買取価格決定部は、前記買取価格の上限値および下限値を決定し、決定した前記上限値と前記下限値との範囲内において前記買取価格を決定する、ことを特徴とする車両販売管理装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の車両販売管理装置において、
前記第2販売店または前記下取車両の購入を希望するユーザが希望する前記下取車両の希望販売価格を取得する希望販売価格取得部をさらに有し、
前記買取価格決定部は、前記価格取得部により取得された下取価格および販売価格に基づいて決定した買取価格を、前記希望販売価格取得部にて取得された希望販売価格に基づいて再決定し、
前記価格送信部は、前記買取価格決定部により再決定された買取価格を前記第2販売店に送信する、ことを特徴とする車両販売管理装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の車両販売管理装置において、
前記買取価格決定部は、前記価格取得部により取得された下取価格および販売価格に基づいて決定した買取価格を、前記下取車両の販売価格に影響を与える価格変動要因に基づいて調整することを特徴とする車両販売管理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の車両販売管理装置において、
前記価格変動要因は、前記第1販売店における前記下取車両の所有期間および前記第2販売店の前記下取車両の買取時期の少なくとも一方を含む、ことを特徴とする車両販売管理装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の車両販売管理装置において、
前記下取車両と同車種の車両が自動車オークションで過去に落札されたときの落札価格を取得する落札価格取得部をさらに有し、
前記買取価格決定部は、前記価格取得部により取得された下取価格および販売価格と、前記落札価格取得部により取得された落札価格とに基づいて、前記買取価格を決定することを特徴とする車両販売管理装置。
【請求項9】
請求項8に記載の車両販売管理装置において、
前記買取価格決定部は、前記価格取得部により取得された下取価格及び前記落札価格取得部により取得された落札価格よりも高い価格になるように、且つ、前記価格取得部により取得された販売価格よりも低い価格になるように、前記買取価格を決定することを特徴とする車両販売管理装置。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の車両販売管理装置と、
第1販売店が有する、前記車両販売管理装置と通信可能な第1販売店端末と、
前記第1販売店と異なる第2販売店が有する、前記車両販売管理装置と通信可能な第2販売店端末と、を備え、
前記車両販売管理装置は、前記第2販売店端末からの送信要求に基づいて、前記第1販売店にて下取りされ該第1販売店に所有された下取車両を前記第2販売店が前記第1販売店から買い取る際の買取価格および前記下取車両の販売価格を前記第2販売店端末に送信する車両販売管理システム。
【請求項11】
第1販売店にて下取りされ該第1販売店に所有された下取車両を、前記第1販売店と異なる第2販売店にて販売可能に管理する車両販売管理方法であって、
価格取得部が、前記下取車両の下取価格および販売価格を取得し、
買取価格決定部が、前記価格取得部により取得された下取価格および販売価格に基づいて、前記第2販売店が前記第1販売店から前記下取車両を買い取る際の買取価格を決定し、
価格送信部が、前記買取価格決定部により決定された買取価格および前記価格取得部により取得された販売価格を前記第2販売店に送信することを特徴とする車両販売管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下取車両等の販売を管理する車両販売管理装置、該車両販売管理装置を用いた車両販売管理システムおよび車両販売管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の装置として、従来より、自動車販売店が下取りした中古車を簡易なユーザインタフェース操作で自動車オークションに出品できるようにした装置が知られている(特許文献1参照)。特許文献1記載の装置によれば、下取車両を自動車オークションに容易に出品でき、下取車両が自動車販売店にて在庫として所有される期間を短くすることができる。
【0003】
一方で、新車を販売する自動車販売店では、新たに車両を購入するユーザが現在所有している車両を下取りする場合がある。この場合、ユーザの満足度を高めるために下取車両をなるべく高額で下取りすることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-94643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、車両を高額で下取りすると、下取車両の販売価格が高くなるとともに、下取車両を自店舗で所有する期間が長くなり、コストの増加を招く。そのため、下取車両に高額な下取価格を提示することが困難になり、ユーザの満足度を十分に高めることが難しい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様である車両販売管理装置は、第1販売店にて下取りされ該第1販売店に所有された下取車両を、前記第1販売店と異なる第2販売店にて販売可能に管理する車両販売管理装置であって、下取車両の下取価格および販売価格を取得する価格取得部と、価格取得部により取得された下取価格および販売価格に基づいて、第2販売店が第1販売店から下取車両を買い取る際の買取価格を決定する買取価格決定部と、買取価格決定部により決定された買取価格および価格取得部により取得された販売価格を第2販売店に送信する価格送信部とを有する。
【0007】
本発明の他の態様である車両販売管理システムは、上述の車両販売管理装置と、第1販売店が有する、車両販売管理装置と通信可能な第1販売店端末と、第2販売店が有する、車両販売管理装置と通信可能な第2販売店端末と、を備え、車両販売管理装置は、第2販売店端末からの送信要求に基づいて、買取価格および販売価格を第2販売店端末に送信する。
【0008】
本発明の他の態様である車両販売管理方法は、第1販売店にて下取りされ該第1販売店に所有された下取車両を、第1販売店と異なる第2販売店にて販売可能に管理する車両販売管理方法であって、価格取得部が、下取車両の下取価格および販売価格を取得し、買取価格決定部が、価格取得部により取得された下取価格および販売価格に基づいて、第2販売店が第1販売店から下取車両を買い取る際の買取価格を決定し、価格送信部が、買取価格決定部により決定された買取価格および価格取得部により取得された販売価格を第2販売店に送信する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、下取車両に高額な下取価格を積極的に提示することができ、ユーザの満足度を十分に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施形態に係る車両販売管理装置を備える車両販売管理システムの概略構成図。
図2】本発明の実施形態に係る車両販売管理装置を備える車両販売管理システムの要部構成を示すブロック図。
図3図2のサーバ装置の要部構成を示すブロック図。
図4】下取価格、買取価格、及び販売価格の関係を説明するための図。
図5図2のサーバ装置で実行される買取価格決定処理の一例を示すフローチャート。
図6A図2のサーバ装置で実行される共有中古車販売処理の一例を示すフローチャート。
図6B図2のサーバ装置で実行される見直し買取価格決定処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図1図6Bを参照しながら本発明の一実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る車両販売管理装置は、自動車販売店が下取した車両の販売管理サービス(下取車両販売管理サービスと呼ぶ)を提供する車両販売管理システムの一部を構成する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係る車両販売管理装置を備える車両販売管理システムの概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る車両販売管理システム100は、第1販売店1が有する第1販売店端末10と、第2販売店2が有する第2販売店端末20と、下取車両販売管理サービスを提供する事業体3が有するサーバ装置30とを備える。本実施形態に係る車両販売管理装置は、主にサーバ装置30により構成される。
【0013】
事業体3は、自動車の製造や販売をする自動車メーカー、自動車メーカーが製造した車両の中古車を販売管理する関連会社等である。
【0014】
第1および第2販売店1,2は、事業体3が提供する下取車両販売管理サービスを利用する自動車販売店である。第1および第2販売店1,2は、特定の自動車メーカーが製造・販売する新車または中古車を小売する販売店(ディーラー)、不特定の自動車メーカーが製造・販売する新車または中古車を小売する販売店(サブディーラー)等である。
【0015】
なお、第1および第2販売店1,2は、異なる地域に存在してもよいし、別会社が運営するディーラー同士であってもよいし、一方がディーラーであり他方がサブディーラーであってもよい。すなわち、第1および第2販売店1,2は、系列会社や地域が異なる自動車販売店同士であってもよい。
【0016】
第1販売店1は、車両1aを含む複数の車両を在庫車両として所有する。車両1aは、第1販売店1により下取され第1販売店1において所有される下取車両である。第1販売店1は、下取車両販売管理サービスを利用して共有中古車として管理する。ここで、共有中古車とは、一の自動車販売店で下取りされ一の自動車販売店で所有される車両を一の自動車販売店とは異なる他の自動車販売店でも販売可能なように管理される車両である。共有中古車は、ユーザに購入されるまで、その車両を下取した一の自動車販売店にて所有される。また、下取車両販売管理サービスでは、後述するように、共有中古車に関する情報が、無線通信網、インターネット網、電話通信回線網などの通信ネットワーク上で第1自動車販売店および第2自動車販売店が共有可能なように管理される。
【0017】
第2販売店2は、車両の購入を希望するユーザ4からの要求に応じて、第1販売店1が所有する共有中古車(下取車両1a)を買取ってユーザ4に販売する。その際、第2販売店2では、第1販売店1から下取車両1aを仕入れることなくユーザ4との商談が行われる。このように、共有中古車は、ユーザに購入されるまで、その車両を下取した自動車販売店にて所有される。
【0018】
なお、図1では、便宜上、第1販売店1と第2販売店2との2つの自動車販売店が例示されているが、自動車販売店は、車両販売管理システムにいくつ含まれていてもよい。すなわち、下取車両販売管理サービスを利用する自動車販売店は2つに限らない。
【0019】
車両販売管理システム100は、さらに、下取車両1aの購入を希望するユーザ4が有するユーザ端末40と、車両の陸送を行う物流事業者5が有する物流事業者端末50と、自動車オークションを運営管理するオークション事業者6が有するオークション事業者端末60とを備える。
【0020】
図2は、本発明の実施形態に係る車両販売管理装置を用いた車両販売管理システム100の要部構成を示すブロック図である。図2に示すように、第1販売店端末10、第2販売店端末20、サーバ装置30、ユーザ端末40、物流事業者端末50およびオークション事業者端末60は、無線通信網、インターネット網、電話通信回線などの通信ネットワーク7に接続される。第1販売店端末10、第2販売店端末20、サーバ装置30、ユーザ端末40、物流事業者端末50およびオークション事業者端末60は、通信ネットワーク7を介して相互に通信可能である。
【0021】
第1販売店端末10は、第1販売店1の従業員や顧客等により操作されるパーソナルコンピュータやタブレット端末等に代表される無線通信端末により構成される。図2に示すように、第1販売店端末10は、通信部11と、入出力部12と、演算部13と、記憶部14とを有する。第1販売店端末10には、CCDやCMOS等の撮像素子を有するカメラ15が接続される。
【0022】
カメラ15は、CCDやCMOS等の撮像素子を有するカメラであり、第1販売店端末10の外部に設置され、下取車両1a等の撮影に用いられる。カメラ15は、下取車両1a等を撮影して得られた画像データを有線通信または無線通信により第1販売店端末10に送信する。
【0023】
通信部11は、通信ネットワーク7を介してサーバ装置30等と無線通信可能に構成される。また、通信部11は、カメラ15と有線通信または無線通信可能に構成される。通信部11は、第1販売店1を識別する販売店IDとともに、第1販売店1にて下取りされた下取車両1aの下取価格、販売価格および車両情報等を含む情報をサーバ装置30に送信する。また通信部11は、下取車両1aに対する追加画像データの要求の指令をサーバ装置30から受信し、カメラ15で撮影された対応する画像データをサーバ装置30に送信する。さらに通信部11は、第2販売店2からの下取車両1aの買取要求の指令を、サーバ装置30から受信する。
【0024】
入出力部12は、各種指令や各種情報を入出力する装置の総称であり、キーボード、マウス、モニタ、タッチパネル等を含んで構成される。入出力部12は、下取車両販売管理サービスの利用登録操作を受け付ける。具体的には、入出力部12は、第1販売店1の販売店情報の入力操作を受け付ける。販売店情報には、販売店の住所、名称、電話番号等の下取車両販売管理サービスの利用に必要な情報が含まれる。入出力部12を介して入力された販売店情報は、通信部11を介してサーバ装置30に送信され、サーバ装置30のデータベース(後述する販売店データベース342)に登録される。これにより、第1販売店1は、下取車両販売管理サービスの利用が可能になる。
【0025】
また、入出力部12は、下取車両販売管理サービスへの下取車両1aの登録操作を受け付ける。具体的には、入出力部12は、下取車両1aの下取価格、販売価格および車両情報等の入力操作を受け付ける。このとき、入出力部12には、下取車両1aの下取価格、販売価格および車両情報等とともに販売店IDが入力される。入出力部12を介して入力された下取価格、販売価格および車両情報等を含む情報は販売店IDとともに、通信部11を介してサーバ装置30に送信され、サーバ装置30のデータベース(後述する車両データベース341)に登録される。これにより、第1販売店1は、下取車両1aを共有中古車として管理することが可能となる。販売価格は、下取車両1aの販売予定価格である。なお、下取車両1aが第1販売店1の店頭にて既に販売中である場合には、販売価格は、店頭にて販売されている下取車両1aの価格である。車両情報には、車種、年式、排気量、エンジン種別、走行距離、色および修履歴の有無等の基本情報に加え、車両の室内外の画像を示す画像データ等が含まれる。画像データには、記憶部14に記憶された画像データが含まれる。
【0026】
記憶部14は、図示しない揮発性または不揮発性メモリを有する。記憶部14には、演算部13が実行する各種プログラムや、各種データ等が記憶される。また、記憶部14には、通信部11を介してカメラ15から受信した画像データが記憶される。
【0027】
演算部13はCPUを有し、入出力部12を介して入力された情報(信号)、通信部11を介して第1販売店端末10の外部から受信した情報(信号)、記憶部14に記憶されたデータ、およびカメラ15を介して入力された画像データ等に基づいて所定の処理を実行し、通信部11、入出力部12および記憶部14に制御信号を出力する。これにより、第1販売店1は、入出力部12を介して、下取車両1aの車両情報や他の自動車販売店による下取車両1aの商談の有無の確認等を行うことができる。
【0028】
第2販売店端末20は、第2販売店2の従業員や顧客等により操作されるパーソナルコンピュータやタブレット端末等に代表される無線通信端末により構成される。第2販売店端末20は、図2に示すように、通信部21と、入出力部22と、演算部23と、記憶部24とを有する。
【0029】
通信部21は、通信ネットワーク7を介してサーバ装置30等と無線通信可能に構成される。通信部21は、第2販売店2を識別する販売店IDとともに、第1販売店1が所有する下取車両1aの買取価格の情報を要求する指令をサーバ装置30に送信し、下取車両1aの買取価格および販売価格を含む情報をサーバ装置30から受信する。また通信部21は、下取車両1aの希望販売価格の情報を販売店IDとともにサーバ装置30に送信し、下取車両1aの見直し買取価格の情報をサーバ装置30から受信する。さらに通信部21は、下取車両1aの追加画像データを要求する指令をサーバ装置30に送信し、下取車両1aの追加画像データをサーバ装置30から受信する。
【0030】
入出力部22は、各種指令や各種情報を入出力する装置の総称であり、キーボード、マウス、モニタ、タッチパネル等を有する。入出力部22は、下取車両販売管理サービスの利用登録操作を受け付ける。具体的には、入出力部22は、第2販売店2の販売店情報の入力操作を受け付ける。入出力部22を介して入力された販売店情報は、通信部21を介してサーバ装置30に送信され、サーバ装置30のデータベース(後述する販売店データベース342)に登録される。これにより、第2販売店2は、下取車両販売管理サービスの利用が可能になる。販売店情報には、販売店の住所、名称、電話番号等の下取車両販売管理サービスの利用に必要な情報等が含まれる。これにより、第2販売店2は、下取車両販売管理サービスの利用が可能になる。
【0031】
また、入出力部22は、共有中古車の価格情報の送信要求操作を受け付ける。具体的には、入出力部22は、対象となる共有中古車の車種、年式、走行距離など、その共有中古車を特定可能な情報および販売店IDの入力操作を受け付ける。この入力操作が行われると、入力操作により入力された情報とともに価格情報の送信要求の指令が、通信部21を介してサーバ装置30に送信される。サーバ装置30は、価格情報の送信要求の指令を受信すると、その指令に付随する情報に基づいて対応する共有中古車をデータベース(後述する車両データベース341)から検索し、検索した共有中古車(ここでは下取車両1a)の買取価格、販売価格および車両情報を含む価格情報を第2販売店端末20に送信する。検索された共有中古車が複数ある場合には、価格情報には、検索された複数の共有中古車それぞれの買取価格、販売価格および車両情報が含まれる。
【0032】
また、入出力部22は、通信部21を介してサーバ装置30から受信した価格情報を表示する。その際、入出力部22は、買取価格をユーザ4に視認されないように、買取価格を非表示状態にして価格情報を表示するようにしてもよい。
【0033】
また、入出力部22は、希望販売価格の入力操作を受け付ける。この入力操作が行われると、希望販売価格の情報が、通信部21を介してサーバ装置30に送信される。希望販売価格は、共有中古車の販売価格に対してユーザ4から値下げの要求があった場合に、ユーザ4と商談中の第2販売店2の店員等により、その値下げの要求に応じて入力される。
【0034】
また、入出力部22は、共有中古車の買取要求操作を受け付ける。買取要求操作は、第2販売店2においてユーザ4との間で共有中古車の購入に関する商談が成立すると、第2販売店2の店員等により行われる。この操作が行われると、購入対象の共有中古車(ここでは下取車両1a)に関する買取要求の指令が通信部21を介してサーバ装置30に送信される。買取要求の指令は、サーバ装置30を介して、購入対象の共有中古車を所有する自動車販売店(ここでは第1販売店1)に送信される。
【0035】
さらに、入出力部22は、追加画像データの要求操作を受け付ける。追加画像データの要求操作は、ユーザ4から共有中古車の新たな画像データの追加要求があった場合に、ユーザ4と商談中の第2販売店2の店員等により行われる。例えば、共有中古車を後方から撮影した画像データをユーザ4が要求する場合、第2販売店2の店員は、要求された画像データを特定可能な情報(「車両後方」等)を入出力部22に入力する。この情報を画像特定情報と呼ぶ。入出力部22を介して画像特定情報が入力されると、画像特定情報とともに追加画像データの要求指令が、通信部21を介してサーバ装置30に送信される。サーバ装置30は、追加画像データの要求指令を受信すると、画像特定情報に対応する画像データを第2販売店端末20に送信する。
【0036】
記憶部24は、図示しない揮発性または不揮発性メモリを有する。記憶部24には、演算部23が実行する各種プログラムや、各種データ等が記憶される。
【0037】
演算部23はCPUを有し、入出力部22を介して入力された情報(信号)、通信部21を介して第2販売店端末20の外部から受信した情報(信号)、記憶部24に記憶されたデータ等に基づいて所定の処理を実行し、通信部21、入出力部22および記憶部24に制御信号を出力する。これにより、第2販売店2は、入出力部22を介して、下取車両1aの買取価格や見直し買取価格、車両情報の確認等を行うことができる。また、共有中古車の購入を希望するユーザが、第2販売店2にて販売中の共有中古車の検索ができるようになり、ユーザ4は、自身が関心を持った共有中古車に対して第2販売店2と商談を行うことが可能となる。それにより商談が成立し易くなり、第2販売店2を利用するユーザを増加させることができる。
【0038】
サーバ装置30は、下取車両販売管理サービスを提供する事業体に設けられる。なお、サーバ装置30は、クラウド上で仮想サーバ機能を利用して構成することもでき、サーバ装置30の各機能を外部の装置等に分散して構成することもできる。なお、サーバ装置30の要部構成については、後に詳しく説明する。
【0039】
ユーザ端末40は、ユーザ4により操作されるパーソナルコンピュータやスマートフォン等に代表される携帯無線端末により構成される。ユーザ端末40は、通信部41と、入出力部42と、演算部43と、記憶部44とを有する。
【0040】
通信部41は、通信ネットワーク7を介してサーバ装置30等と無線通信可能に構成される。
【0041】
入出力部42は、各種指令や各種情報を入出力する装置の総称であり、キーボード、マウス、モニタ、タッチパネル等を有する。入出力部42は、ユーザ4によるユーザ登録操作を受け付ける。より詳細には、入出力部42は、ユーザ4によるユーザ情報の入力操作を受け付ける。入出力部42を介して入力されたユーザ情報は、通信部41を介してサーバ装置30に送信され、サーバ装置30のデータベース(後述するユーザデータベース343)に登録される。これにより、ユーザ4は、下取車両販売管理サービスの利用が可能になる。ユーザ情報には、ユーザの住所、氏名、電話番号(連絡先)、下取車両販売管理サービスの利用情報等が含まれる。
【0042】
また、入出力部42は、共有中古車の販売価格の送信要求操作を受け付ける。具体的には、入出力部42は、販売価格の送信を要求する共有中古車の車種、年式、走行距離など、その共有中古車を特定可能な情報およびユーザIDの入力操作を受け付ける。この入力操作が行われると、入力操作により入力された情報とともに販売価格の送信要求の指令が、通信部41を介してサーバ装置30に送信される。サーバ装置30は、販売価格の送信要求の指令を受信すると、その指令に付随する情報に基づいて対応する共有中古車をデータベース(後述する車両データベース341)から検索し、検索した共有中古車の販売価格の情報を車両情報とともにユーザ端末40に送信する。検索された共有中古車が複数ある場合には、検索された複数の共有中古車それぞれの販売価格の情報および車両情報がユーザ端末40に送信される。
【0043】
また、入出力部42は、通信部41を介してサーバ装置30から受信した共有中古車の販売価格の情報および車両情報を表示する。ユーザ4は、入出力部42に表示された販売価格および車両情報に基づいて共有中古車の購入を検討する。そして、ユーザ4は、下取車両販売管理サービスを利用する最寄の第2販売店2を訪れて、第2販売店2と商談する。
【0044】
さらに、入出力部42は、希望販売価格の入力操作を受け付ける。この入力操作は、ユーザ4が共有中古車の販売価格に対して値下げを要求する場合にユーザ4により行われる。この入力操作が行われると、希望販売価格の情報がユーザIDとともに、通信部41を介してサーバ装置30に送信される。
【0045】
記憶部44は、図示しない揮発性または不揮発性メモリを有する。記憶部44には、演算部43が実行する各種プログラムや、各種データ等が記憶される。
【0046】
演算部43はCPUを有し、入出力部42を介して入力された情報(信号)、通信部41を介してユーザ端末40の外部から受信した情報(信号)、記憶部44に記憶されたデータ等に基づいて所定の処理を実行し、通信部41、入出力部42および記憶部44に制御信号を出力する。これにより、ユーザ4は、入出力部42を介して、下取車両販売管理サービスの利用登録や、下取車両1aの販売価格や車両情報の確認等を行うことができる。また、共有中古車の購入を希望するユーザ4が、販売中の共有中古車の検索を自宅で行うことができるとともに、第2販売店2の店員は、共有中古車を事前に検索したユーザ4と商談を行うことができる。よって、商談が円滑に進むようになる。
【0047】
物流事業者端末50は、例えば物流事業者5により操作されるパーソナルコンピュータやタブレット端末等に代表される無線通信端末により構成される。物流事業者5は、下取車両販売管理サービスを提供する事業体3のグループ会社等であり、事業体3の物流を取り扱う。物流事業者端末50は、図2に示すように、通信部51と、入出力部52と、演算部53と、記憶部54とを有する。
【0048】
通信部51は、通信ネットワーク7を介してサーバ装置30等と無線通信可能に構成される。通信部51は、サーバ装置30から共有中古車の陸送を指令する信号を受信する。また通信部51は、物流事業者5を識別する物流事業者IDとともに、陸送の指令に対する承認信号をサーバ装置30に送信する。さらに通信部51は、共有中古車の陸送が終了すると、物流事業者IDとともに、陸送終了の通知信号をサーバ装置30に送信する。
【0049】
入出力部52は、各種指令や各種情報を入出力する装置の総称であり、キーボード、マウス、モニタ、タッチパネル等を有する。物流事業者5は、入出力部52を介して共有中古車の陸送に対する承認信号および陸送終了の通知信号の送信指令等を入力する。
【0050】
記憶部54は、図示しない揮発性または不揮発性メモリを有する。記憶部54には、演算部53が実行する各種のプログラムや、各種のデータが記憶される。
【0051】
演算部53はCPUを有し、入出力部52を介して入力された信号、通信部51を介して物流事業者端末50の外部から受信した信号、および記憶部54に記憶されたデータに基づいて所定の処理を実行し、通信部51と入出力部52と記憶部54とに制御信号を出力する。これにより、物流事業者5は、入出力部52を介して下取車両販売管理サービスを提供する事業体3からの陸送指令の確認等を行うことができる。
【0052】
オークション事業者端末60は、自動車オークションを運営管理するオークション事業者6により操作されるパーソナルコンピュータやタブレット端末等に代表される無線通信端末により構成される。オークション事業者端末60は、図2に示すように、通信部61と、入出力部62と、演算部63と、記憶部64とを有する。
【0053】
通信部61は、通信ネットワーク7を介してサーバ装置30等と無線通信可能に構成される。通信部61は、指定された車両と同車種のオークション落札価格(以下、単に落札価格と呼ぶ)を要求する指令をサーバ装置30から受信すると、オークション事業者6を識別するオークション事業者IDとともに、指定された車両と同車種の落札価格を含む情報をサーバ装置30に送信する。
【0054】
入出力部62は、各種指令や各種情報を入出力する装置の総称であり、キーボード、マウス、モニタ、タッチパネル等を有する。オークション事業者6は、入出力部62を介して下取車両1aと同車種かつ略同条件の車両情報を入力する。
【0055】
記憶部64は、図示しない揮発性または不揮発性メモリを有する。記憶部64には、演算部63が実行する各種のプログラムや、各種のデータが記憶される。
【0056】
演算部63はCPUを有し、入出力部62を介して入力された情報(信号)、通信部61を介してオークション事業者端末60の外部から受信した情報(信号)、および記憶部64に記憶されたデータに基づいて所定の処理を実行し、通信部61と入出力部62と記憶部64とに制御信号を出力する。これにより、オークション事業者6は、入出力部62を介して下取車両販売管理サービスを提供する事業体3に送信する車両情報の確認等を行うことができる。
【0057】
次に、図3を用いて、サーバ装置30の要部構成について説明する。図3は、図2のサーバ装置30の要部構成を示すブロック図である。図3に示すように、サーバ装置30は、通信部31と、入出力部32と、演算部33と、記憶部34とを有する。
【0058】
通信部31は、通信ネットワーク7を介して、第1販売店端末10、第2販売店端末20、ユーザ端末40、物流事業者端末50およびオークション事業者端末60と無線通信可能に構成される。
【0059】
通信部31は、販売店IDとともに下取車両1aの下取価格および販売価格を含む情報を第1販売店端末10から受信する。また通信部31は、下取車両1aの買取価格等の送信要求指令を第2販売店端末20から受信し、下取車両1aの買取価格等を含む情報を第2販売店端末20に送信する。さらに通信部31は、下取車両1aを含む共有中古車の販売価格の送信要求指令をユーザ端末40から受信し、対応する販売価格を車両情報とともにユーザ端末40に送信する。
【0060】
また通信部31は、物流事業者端末50に共有中古車の陸送を指令する信号を送信し、物流事業者端末50から物流事業者IDとともに、陸送指令に対する承認信号や陸送終了の通知信号を受信する。さらに通信部31は、オークション事業者端末60に下取車両1aと同車種の落札価格を要求する指令を送信し、オークション事業者端末60からオークション事業者IDとともに、対応する落札価格の情報を受信する。
【0061】
入出力部32は、例えばキーボード、マウス、モニタ、タッチパネル等を有する。
【0062】
演算部33はCPUを有し、入出力部32を介して入力された信号、通信部31を介してサーバ装置30の外部から受信した信号、および記憶部34に記憶されたデータに基づいて所定の処理を実行し、通信部31と、入出力部32と、記憶部34とに制御信号を出力する。演算部33の機能的構成については後述する。
【0063】
記憶部34は、図示しない揮発性または不揮発性メモリを有する。記憶部34には、演算部33が実行する各種のプログラムや各種のデータが記憶される。記憶部34は、メモリが担う機能的構成として、車両データベース(車両D/B)341と、販売店データベース(販売店D/B)342と、ユーザデータベース(ユーザD/B)343と、物流事業者データベース(物流事業者D/B)344と、オークション事業者データベース(オークション事業者D/B)345とを有する。
【0064】
車両データベース341は、共有中古車の車両情報、より詳細には、共有中古車の車種、年式、車体番号、走行距離、色、メンテナンス履歴等の車両状態や車両特性を表す車両情報を記憶する。共有中古車が複数存在する場合には、車両データベース341には、複数の共有中古車それぞれの車両情報が記憶される。
【0065】
販売店データベース342は、第1および第2販売店端末10,20を介して入力された第1および第2販売店1,2の販売店IDを含む販売店情報と、第1および第2販売店1,2の共有中古車の検索履歴や販売実績などの履歴を表す販売履歴情報とを記憶する。販売履歴情報には、販売実績の履歴として、第1および第2販売店端末10,20において過去に販売された共有中古車の下取価格や販売価格、買取価格、落札価格などが含まれる。
【0066】
ユーザデータベース343は、ユーザ端末40を介して入力されたユーザ4のユーザID、住所、氏名、連絡先等を含むユーザ情報と、各ユーザによる検索情報や購入情報などの履歴を表すユーザ履歴情報とを記憶する。なお、下取車両販売管理サービスを利用するユーザが複数存在する場合には、ユーザデータベース343は、各ユーザそれぞれのユーザ情報およびユーザ履歴情報を記憶する。
【0067】
物流事業者データベース344は、予め登録された物流事業者5の物流事業者ID、住所、名称(氏名)、連絡先、登録年月日等を含む物流事業者情報と、物流事業者5による車両の陸送履歴などの実績を表す実績情報とを記憶する。物流事業者情報は、物流事業者5による物流事業者端末50の入出力部52を介した登録操作により、物流事業者データベース344に予め記憶される。物流事業者情報には、物流事業者の住所、名称(氏名)、連絡先、登録年月日等が含まれる。なお、車両販売管理システム100に複数の物流事業者が含まれる場合には、物流事業者データベース344は、各物流事業者それぞれの物流事業者情報および実績情報を記憶する。
【0068】
オークション事業者データベース345は、オークション事業者端末60を介して入力されたオークション事業者6のオークション事業者IDを含むオークション事業者情報を記憶する。オークション事業者情報は、オークション事業者6によるオークション事業者端末60の入出力部62を介した登録操作により、物流事業者データベース344に予め記憶される。オークション事業者情報には、オークション事業者IDの他、オークション事業者の住所、名称(氏名)、連絡先、登録年月日等が含まれる。なお、車両販売管理システム100に複数のオークション事業者が含まれる場合には、オークション事業者データベース345は、各オークション事業者それぞれのオークション事業者情報を記憶する。
【0069】
演算部33は、プロセッサが担う機能的構成として、価格取得部331と、希望販売価格取得部332と、落札価格取得部333と、買取価格決定部334と、販売価格決定部335と、価格送信部336とを有する。
【0070】
価格取得部331は、第1販売店端末10の入出力部12を介して入力された下取車両1aの下取価格の情報を、通信部31を介して第1販売店端末10から受信する。また価格取得部331は、第1販売店端末10の入出力部12を介して入力された下取車両1aの販売価格の情報を、通信部31を介して第1販売店端末10から受信する。このように、価格取得部331は、第1販売店端末10から下取車両1aの下取価格および販売価格を取得する。
【0071】
希望販売価格取得部332は、第2販売店端末20の入出力部22を介して入力された下取車両1aの希望販売価格の情報を、通信部31を介して第1販売店端末10から受信する。また、希望販売価格取得部332は、ユーザ端末40の入出力部42を介して入力された下取車両1aの希望販売価格の情報を、通信部31を介してユーザ端末40から受信する。例えば、第2販売店2の店員は、自店舗にてユーザ4と商談中にユーザ4からの値下げ要求を受け付けた場合には、第2販売店端末20を介してその要求に応じて希望販売価格の情報をサーバ装置30に送信する。また例えば、ユーザ4は、第2販売店2と商談中の下取車両1aに関して値下げを希望する場合に、ユーザ端末40を介して自宅等から希望販売価格の情報をサーバ装置30に送信する。
【0072】
落札価格取得部333は、下取車両1aと同車種の車両の落札価格を取得する。より詳細には、落札価格取得部333は、販売店データベース342から下取車両1aと車両情報が略一致する車両の過去の落札価格の情報を取得する。下取車両1aと車両情報が略一致する車両が複数存在する場合には、落札価格取得部333は、それら複数の車両の落札価格の情報から平均落札価格や最高落札価格を取得するようにしてもよい。なお、対応する落札価格が販売店データベース342に記憶されていない場合には、車両情報のうち特定の情報(車種や年式)が略一致する他の車両の落札価格を要求するようにしてもよい。また、落札価格取得部333は、通信部31を介してオークション事業者端末60に対して、下取車両1aと車両情報が略一致する車両の落札価格を要求し、オークション事業者端末60からオークション事業者IDとともに、対応する落札価格の情報を取得するようにしてもよい。
【0073】
買取価格決定部334は、価格取得部331にて受け付けた下取価格および販売価格に基づいて、第2販売店2が第1販売店1から共有中古車である下取車両1aを買い取る場合の買取価格を決定する。その際、買取価格決定部334は、買取価格を、落札価格取得部333が取得した上述の落札価格よりも高い価格に決定する。
【0074】
図4は、下取価格、買取価格、及び販売価格の関係を説明するための図である。図4に示すように、買取価格p2は、下取価格p1よりも高く、販売価格p3よりも低い価格になるように決定される。また、買取価格p2は、落札価格取得部333が取得した落札価格p4よりも高い価格になるように決定される。販売価格p3から買取価格p2を差し引いて得られる利益が、第2販売店2の利益に相当し、買取価格p2から下取価格p1を差し引いて得られる利益が、第1販売店1の利益に相当する。
【0075】
なお、買取価格決定部334は、買取価格の上限値および下限値を決定し、買取価格に幅を持たせるようにしてもよい。このように買取価格に幅を持たせることで、例えば、第2販売店2がユーザの要望に基づいて販売価格の調整を行うことが容易となる。
【0076】
また、買取価格決定部334は、希望販売価格取得部332が第2販売店端末20またはユーザ端末40から下取車両1aの希望販売価格の情報を取得した場合には、その希望販売価格に基づいて買取価格を見直し、買取価格を再決定する。その際、上記の上限値および下限値の範囲内において買取価格を再決定する。
【0077】
買取価格決定部334は、第2販売店端末20から希望販売価格の情報を取得した場合と、ユーザ端末40から希望販売価格の情報を取得した場合とで、異なる見直し買取価格を決定する。より詳細には、買取価格決定部334は、ユーザ端末40から希望販売価格の情報を取得した場合には、第2販売店端末20から希望販売価格の情報を取得した場合よりも低い見直し買取価格を決定する。それにより、第2販売店端末20から希望販売価格の情報が取得された場合には、ユーザ端末40から希望販売価格の情報を取得した場合よりも高い販売価格をユーザ4に提示できるようになる。そのため、ユーザ4が自宅からではなく第2販売店2を訪れて第2販売店2の店員と値下げ交渉を行うことが期待でき、第2販売店端末20利用するユーザを増加させることができる。
【0078】
また、買取価格決定部334は、下取車両1aの販売価格に影響を与える価格変動要因を加味して見直し買取価格を調整する。価格変動要因としては、第1販売店1による下取車両1aの所有期間や第2自動車販売店による下取車両1aの買取時期等が挙げられる。
【0079】
例えば、買取価格決定部334は、第1販売店1による下取車両1aの所有期間が長い場合は、下取車両1aが売れ難い車両であると判断できることから、相対的に値下げ幅の大きい見直し買取価格を決定する。
【0080】
また例えば、買取価格決定部334は、ボーナス時期や年度末等の比較的中古車が売れる時期には、相対的に値下げ幅の小さい見直し買取価格を決定する。一方、買取価格決定部334は、年度初め等の比較的中古車が売れ難い時期には、相対的に値下げ幅の大きい見直し買取価格を決定する。
【0081】
販売価格決定部335は、買取価格決定部334が下取車両1aの買取価格を決定する時点において、第1販売店端末10から下取車両1aの販売価格が取得されていない場合に、下取車両1aの下取価格に基づいて、下取車両1aの販売価格を決定する。なお、販売価格決定部335が下取車両1aの販売価格を決定した場合には、買取価格決定部334は、価格取得部331が取得した下取価格および販売価格決定部335が決定した販売価格に基づいて買取価格を決定する。
【0082】
価格送信部336は、買取価格決定部334により決定された買取価格および価格取得部331により取得された販売価格を、通信部31を介して第2販売店2の第2販売店端末20に送信する。なお、販売価格決定部335が下取車両1aの販売価格を決定した場合には、価格送信部336は、買取価格決定部334により決定された買取価格および販売価格決定部335が決定した販売価格を、通信部31を介して第2販売店2の第2販売店端末20に送信する。
【0083】
図5は、サーバ装置30が実行する買取価格決定処理の一例を示すフローチャートである。図5に示す処理は、例えば、サーバ装置30が、第1販売店端末10から送信された下取車両1aの下取価格を取得すると開始される。
【0084】
図5に示すように、まず、ステップS11で、販売店データベース342から下取車両1aと車両情報が略一致する共有中古車を検索する。次いで、ステップS12で、販売店データベース342から、ステップS11で検索された共有中古車の販売履歴情報を取得し、さらに、取得した販売履歴情報に含まれる落札価格を取得する。最後に、ステップS13で、ステップS12で取得した落札価格に基づいて下取車両1aの買取価格を決定する。その際、ステップS21で取得された落札価格よりも高くなるように、下取車両1aの買取価格を決定する。なお、ステップS12で取得した販売履歴情報には落札価格が含まれない場合がある。例えば、ステップS11で検索された共有中古車が自動車オークションで販売された車両でない場合である。そのような場合には、ステップS11に戻って、共有中古車を再度検索するようにしてもよい。その際、車両情報のうち特定の情報(車種や年式)のみを検索条件として共有中古車を検索してもよい。また、ステップS11で複数の共有中古車が検索された場合には、ステップS13で、複数の共有中古車の平均落札価格や最高落札価格等に基づいて、下取車両1aの買取価格を決定してもよい。
【0085】
次に、サーバ装置30で実行される共有中古車販売処理の一例を説明する。図6Aは、図2のサーバ装置30で実行される共有中古車販売処理の一例を示すフローチャートである。図6Aに示す処理は、所定周期で繰り返される。
【0086】
図6Aに示すように、まず、ステップS21で、サーバ装置30は、第2販売店2でのユーザ4との商談があったか否かを判定する。具体的には、サーバ装置30は、第2販売店端末20からの下取車両1aの買取価格の送信の指令(送信要求)を、通信部31を介して受信したときに、ユーザ4との商談ありと判定する。ステップS21で肯定されると、ステップS22で、通信部31を介して、買取価格を販売価格とともに第2販売店端末20に送信する。一方、ステップS21で否定されると、処理は終了する。なお、ステップS21の処理を省略して、ステップS22に進んでもよい。
【0087】
次いで、ステップS23で、通信部31を介して下取車両1aの希望販売価格の情報を取得したか否かを判定する。ステップS23で肯定されると、ステップS24で、見直し買取価格決定処理を実行する。一方、ステップS23で否定されると、ステップS26に進む。
【0088】
ここで、見直し買取価格決定処理について説明する。図6Bは、見直し買取価格決定処理を示すフローチャートである。図6Bに示すように、まず、ステップS31で、ステップS23で取得された希望販売価格の情報の送信元が、ユーザ端末40であるか否かを判定する。ステップS31で肯定されると、図5のステップS13で決定した下取車両1aの買取価格を、取得した希望販売価格の情報に基づいて再決定する。このとき再決定された買取価格を第1見直し買取価格と呼ぶ。一方、ステップS31で否定されると、より詳細には、希望販売価格の情報の送信元が第2販売店端末20であると、ステップS22で決定した下取車両1aの買取価格を、取得した希望販売価格の情報に基づいて再決定する。このとき再決定された買取価格を第2見直し買取価格と呼ぶ。なお、第2見直し買取価格は、第1見直し買取価格よりも低い価格に決定される。
【0089】
次いで、ステップS34で、価格変動要因があるか否かを判定する。ステップS34で否定されると、ステップS36で、ステップS32で決定した第1見直し買取価格またはステップS33で決定した第2見直し買取価格を、見直し買取価格として決定する。
【0090】
一方、ステップS34で肯定されると、ステップS35で、ステップS32で決定した第1見直し買取価格またはステップS33で決定した第2見直し買取価格を価格変動要因に基づいて調整し、調整後の第1または第2見直し買取価格を、見直し買取価格として決定する。なお、ステップS34~S35を、ステップS31~S33の後ではなくステップS31~S33の前に実行するようにしてもよい。
【0091】
図6Aの説明に戻る。次いで、ステップS25で、ステップS24で決定した下取車両1aの見直し買取価格を、通信部31を介して第2販売店端末20に送信する。次いで、ステップS26で、商談が成立したか否かを判定する。具体的には、第2販売店端末20からの下取車両1aの買取要求の指令を受信したか否かを判定する。
【0092】
ステップS26で肯定されると、処理を終了する。一方、ステップS26で否定されると、ステップS24に戻り、商談が成立するまでステップS23~S26の処理を繰り返す。その際、一定時間経過しても商談が成立しない場合には、処理を終了してもよい。また、第2販売店端末20から商談が破棄されたことを示す通知を受信した場合には、処理を終了してもよい。
【0093】
図6Aの処理において商談が成立した場合、サーバ装置30は、物流事業者端末50に下取車両1aの第1販売店1から第2販売店2への陸送を指令する信号を送信する。物流事業者5は、下取車両1aを第2販売店2へ陸送し終えると、物流事業者端末50を介して陸送終了の信号をサーバ装置30に送信する。なお、下取車両1aの陸送において、物流事業者5として事業体3のグループ会社の物流事業者を利用するようにしてもよい。それにより、第2販売店2への共有中古車の陸送を迅速に行うことが可能となる。
【0094】
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)第1販売店1にて下取りされ第1販売店1に所有された下取車両1aを、第1販売店1と異なる第2販売店2にて販売可能に管理するサーバ装置30である。サーバ装置30は、下取車両1aの下取価格および販売価格を取得する価格取得部331と、価格取得部331により取得された下取価格および販売価格に基づいて、第2販売店2が第1販売店1から下取車両1aを買い取る場合の買取価格を決定する買取価格決定部334と、買取価格決定部334により決定された買取価格および価格取得部331により取得された販売価格を第2販売店2に送信する価格送信部336と、を有する。
【0095】
この構成により、下取車両1aの販売エリアが下取車両販売管理サービスを利用する第1および第2販売店1,2の全店舗に拡がるので、下取車両1aが売れる見込みが高まる。それとともに、下取車両1aを下取りした第1販売店1において下取車両1aが在庫として長期間所有されるおそれが低減される。したがって、ユーザから車両を下取りする際にユーザに対して高額な下取価格を積極的に提示することができ、ユーザの満足度を十分に高めることができるとともに、第1販売店1にて提供する下取りサービスの向上を図ることができる。
【0096】
また、第2販売店2では、下取車両1aを第1販売店1から仕入れることなくユーザ4との商談が可能になるので、下取車両1aを在庫として所有する必要がなく、第2販売店2の車両販売に要するコストを低減することができる。
【0097】
さらに、自動車メーカーまたは上述の関連会社等がサーバ装置30を用いて下取車両販売管理サービスを提供することで、ユーザは安心して下取車両販売管理サービスを利用することができる。
【0098】
(2)下取車両1aの販売価格は、第1販売店1により下取車両1aに付与された販売価格である。これにより、下取車両1aが第1販売店1にて既に販売中である場合に、その販売価格に応じて下取車両1aの買取価格が決定される。したがって、市場の販売価格に応じた適正な買取価格を決定することができる。
【0099】
(3)価格取得部331により取得された下取車両1aの下取価格に基づいて、下取車両1aの販売価格を決定する販売価格決定部335をさらに有し、買取価格決定部334は、価格取得部331により下取車両1aの販売価格が取得されない場合、価格取得部331により取得された下取価格および販売価格決定部335により決定された販売価格に基づいて買取価格を決定し、価格送信部336は、買取価格決定部334により決定された買取価格および販売価格決定部335により決定された販売価格を第2販売店に送信する。これにより、下取車両1aが第1販売店1にてまだ販売されていない場合など、下取車両1aに販売価格が付与されていない場合でも適正な買取価格を決定することができる。
【0100】
(4)買取価格決定部334は、買取価格の上限値および下限値を決定し、決定した上限値と下限値との範囲内において買取価格を決定する。これにより、第2販売店2がユーザからの値下げ要求があった場合などに、買取価格を調整することができ、ユーザ4に対して所望の販売価格を提示することが可能となる。
【0101】
(5)第2販売店2または下取車両1aの購入を希望するユーザ4が希望する下取車両1aの希望販売価格を取得する希望販売価格取得部332をさらに有し、買取価格決定部334は、価格取得部331により取得された下取価格および販売価格に基づいて決定した買取価格を、希望販売価格取得部332にて取得された希望販売価格に基づいて再決定し、価格送信部336は、買取価格決定部334により再決定された買取価格を第2販売店2に送信する。これにより、例えば、ユーザ4や第2販売店2からの値下げ交渉に対しても柔軟に対応することができる。
【0102】
(6)買取価格決定部334は、価格取得部331により取得された下取価格および販売価格に基づいて決定した買取価格を、希望販売価格取得部332にて取得された希望販売価格と、下取車両1aの販売価格に影響を与える価格変動要因とに基づいて調整する。これにより、例えば客観的な情報に基づき、買取価格を決定することが可能になり、買取価格の納得性を向上させることができる。ここでいう納得性とは、買取価格を了承し得る可能性を含む。
【0103】
(7)価格変動要因は、第1販売店1における下取車両1aの所有期間および第2販売店2の下取車両1aの買取時期の少なくとも一方を含む。これにより、下取車両1aが売れ難い車両あり第1販売店1において長期在庫となっている場合などに、第2販売店2は相対的に値下げ幅の大きい買取価格で下取車両1aを買い取ることができるので、そのような場合でも下取車両1aが売れ易くなる。
【0104】
また例えば、ボーナス時期や年度末等の比較的中古車が売れる時期に第2販売店2が下取車両1aを第1販売店1から買い取る場合には、相対的に値下げ幅の小さい見直し買取価格を決定しても、下取車両1aを売ることができる。一方、年度初め等の比較的中古車が売れ難い時期には、相対的に値下げ幅の大きい見直し買取価格を決定することで下取車両1aが売れ易くなる。すなわち、下取車両1aの買取時期に応じて適切な買取価格を決定することができる。
【0105】
(8)下取車両1aと同車種の車両が自動車オークションで過去に落札されたときの落札価格を取得する落札価格取得部333をさらに有し、買取価格決定部334は、価格取得部331により取得された下取価格および販売価格と、落札価格取得部333により取得された落札価格とに基づいて、買取価格を決定する。これにより、下取車両1aと同車種の落札価格を加味して買取価格が決定されるので、より適切な買取価格を決定することができる。
【0106】
(9)買取価格決定部334は、価格取得部331により取得された下取価格及び落札価格取得部333により取得された落札価格よりも高い価格になるように、且つ、価格取得部331により取得された販売価格よりも低い価格になるように、買取価格を決定する。下取車両1aが自動車オークションに出品するよりも高い価格で買い取りされるので、第1販売店1が下取車両1aを共有中古車にしようとする動機付けとなる。その結果、より多くの下取車両を共有中古車とすることができる。
【0107】
(10)車両販売管理システム100は、サーバ装置30と、第1販売店1が有する、サーバ装置30と通信可能な第1販売店端末10と、第2販売店2が有する、サーバ装置30と通信可能な第2販売店端末20と、を備える。サーバ装置30は、第2販売店端末20からの送信要求に基づいて、第1販売店1にて下取りされ第1販売店1に所有された下取車両1aを第2販売店2が第1販売店1から買い取る際の買取価格および下取車両1aの販売価格を第2販売店端末20に送信する。
【0108】
この構成により、下取車両1aの販売エリアが下取車両販売管理サービスを利用する第1および第2販売店1,2の全店舗に拡がり、下取車両1aが売れる見込みが高まる。それとともに、下取車両1aを下取りした第1販売店1において下取車両1aが在庫として長期間所有されるおそれが低減される。
【0109】
(11)本実施形態のサーバ装置30は、車両販売管理方法として用いることもできる。車両販売管理方法は、第1販売店1にて下取りし、第1販売店1にて販売するまたは販売中の下取車両1aを、複数の第2販売店2にて共有中古車として販売可能に管理する。価格取得部331が、第1販売店1による下取車両1aの下取価格の入力を受け付け、買取価格決定部334が、価格取得部331にて受け付けた下取価格および共有中古車の販売価格に基づいて、第2販売店2が第1販売店1から下取車両1aを買い取る場合の買取価格を決定し、通信部31が、第2販売店2からの送信要求に基づいて、買取価格および販売価格を第2販売店2に向けて送信する。
【0110】
この構成により、下取車両1aの販売エリアが下取車両販売管理サービスを利用する第1および第2販売店1,2の全店舗に拡がり、下取車両1aが売れる見込みが高まる。それとともに、下取車両1aを下取りした第1販売店1において下取車両1aが在庫として長期間所有されるおそれが低減される。
【0111】
上記実施形態では、車両販売管理システム100は、第1販売店端末10と、第2販売店端末20と、サーバ装置30と、ユーザ端末40と、物流事業者端末50と、オークション事業者端末60とを備えて構成したが、本発明はこれに限定されない。車両販売管理システムは、第1販売店端末10と、第2販売店端末20と、サーバ装置30とを備える構成であればよい。
【0112】
また本実施形態では、サーバ装置30の価格取得部331において、第1販売店1により入力された下取車両1aの下取価格および販売価格を受け付けたが、本発明はこれに限定されない。例えば価格取得部331において下取価格を受け付け、販売価格決定部335にて共有中古車の販売価格を決定する構成であってもよい。すなわちサーバ装置30が買取価格および販売価格を決定する構成であってもよい。
【0113】
さらに上記実施形態では、落札価格取得部333が、販売店データベース342から下取車両1aと車両情報が略一致する車両の過去の落札価格の情報を取得するようにしたが、落札価格の情報が取得できるのであれば、落札価格取得部333の構成は上述したものに限らない。下取車両1aと車両情報が略一致する車両の落札価格の情報が販売店データベース342に記憶されていない場合に、落札価格取得部が、販売店データベース342から下取車両1aと車両情報が略一致する車両の販売価格を取得するようにしてもよい。また、落札価格取得部が、その販売価格に基づいて、下取車両1aを自動車オークションに出品した場合の想定落札価格を算出してもよい。その場合、買取価格決定部が、買取価格を、落札価格取得部により算出された想定落札価格よりも高い価格になるように決定してもよい。
【0114】
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態により本発明が限定されるものではない。
【符号の説明】
【0115】
1 第1販売店、2 第2販売店、3 事業体、4 ユーザ、10 第1販売店端末、20 第2販売店端末、30 サーバ装置(車両販売管理装置)、31 通信部、33 演算部、34 記憶部、331 価格取得部、334 買取価格決定部、336 価格送信部、100 車両販売管理システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B