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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20221115BHJP
   F21V 5/00 20180101ALI20221115BHJP
   F21V 14/06 20060101ALI20221115BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221115BHJP
【FI】
F21S2/00 350
F21V5/00 510
F21V14/06
F21Y115:10
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018058290
(22)【出願日】2018-03-26
(65)【公開番号】P2019169435
(43)【公開日】2019-10-03
【審査請求日】2020-11-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100075672
【弁理士】
【氏名又は名称】峰 隆司
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100189913
【氏名又は名称】鵜飼 健
(72)【発明者】
【氏名】羽生田 有美
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-086539(JP,A)
【文献】特開昭61-110126(JP,A)
【文献】特表2012-505428(JP,A)
【文献】特表2017-538260(JP,A)
【文献】特表2017-512368(JP,A)
【文献】特開2016-110809(JP,A)
【文献】特開2012-069409(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 5/00
F21V 14/06
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と;
前記光源に対し光の出射側に対向して配置され、前記光源から出射される光を透過及び透過方向と交差する1方向に偏向させる第1の液晶レンズと;
前記第1の液晶レンズを透過した光の出射方向において重なるように配置され、前記第1の液晶レンズを透過した光を透過させて前記第1の液晶レンズと異なる方向であって、透過方向と交差する1方向に偏向させる第2の液晶レンズと;
前記第1及び第2の液晶レンズをそれぞれ独立して光の出射方向に沿った軸を中心に回動可能に支持した回動支持機構と;を有し、
前記光源から照射され、前記第1の液晶レンズによって偏向された光を前記第2の液晶レンズによって偏向させることで前記光源から照射される光の照射範囲を調整する照明装置。
【請求項2】
前記光源は、光の出射方向と交差する面に沿って配置した複数の発光素子を含む、
請求項1の照明装置。
【請求項3】
前記複数の発光素子にそれぞれ対向して前記光源と前記第1の液晶レンズの間に配置され、前記発光素子から出射される光を狭角に制御する、複数の配光制御部材をさらに有する、
請求項2の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、例えば、スポットライトや投光器などの照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、舞台照明などに使用するスポットライトの光源として、LED(Light Emitting Diode)を用いた照明装置が普及されつつある。LEDは、消費電力が小さく、ハロゲンランプと比較して発熱量が小さい利点を有する。反面、LEDは、熱に弱く、放熱対策が必要である。
【0003】
また、舞台照明に用いるスポットライトは、一般に、光の出射端にバンドアと呼ばれる複数枚の遮光板を備えている。バンドアは、スポット光の光路上に介在して、スポット光の照射範囲を狭める。このため、バンドアを用いてスポット光の照射範囲を調節するには、バンドアから見て光源が十分に小さく、理想的には点光源であることが望ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-110934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、舞台照明に使用するスポットライトは、できるだけ高出力であることが望ましい。しかし、LEDは、熱により性能が劣化する特性を有するため、1つのLEDを用いて高出力な照明光を射出することは難しい。これに対し、LEDの放熱対策のため、複数のLEDを光軸と直交する面に沿って配置した場合、バンドアで遮光したスポット光のエッジがぼやけてしまい、スポット光の照射範囲を所望する範囲に調節することが難しくなる。
【0006】
よって、LEDを光源に用いた上で、光の照射範囲を所望する範囲に調節することができる、高出力の照明装置の開発が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態に係る照明装置は、光源と、第1の液晶レンズと、第2の液晶レンズと、回動支持機構と、を有する。第1の液晶レンズは、光源に対し光の出射側に対向して配置され、光源から出射される光を透過及び透過方向と交差する1方向に偏向させる。第2の液晶レンズは、第1の液晶レンズを透過した光の出射方向において重なるように配置され、第1の液晶レンズを透過した光を透過させて第1の液晶レンズと異なる方向であって、透過方向と交差する1方向に偏向させる。回動支持機構は、第1及び第2の液晶レンズをそれぞれ独立して光の出射方向に沿った軸を中心に回動可能に支持している。実施形態に係る照明装置は、光源から照射され、第1の液晶レンズによって偏向された光を第2の液晶レンズによって偏向させることで光源から照射される光の照射範囲を調整する。
【0008】
実施形態によると、光源は、光の出射方向と交差する面に沿って配置した複数の発光素子を含む。
【0009】
実施形態の照明装置は、複数の発光素子にそれぞれ対向して光源と第1の液晶レンズの間に配置され、発光素子から出射される光を狭角に制御する、複数の配光制御部材をさらに有する。
【発明の効果】
【0012】
実施形態の照明装置によると、光の偏向方向が異なる第1及び第2の液晶レンズを光の出射方向において重なるように有するため、光の照射範囲を2方向で制御することができ、照射範囲を所望する範囲に調節することができる。また、この照明装置によると、第1及び第2の液晶レンズを光の出射方向に沿った軸を中心に独立して回動させることができ、光を照射する対象物における光を所望する角度に回動させることができる。
【0013】
実施形態の照明装置によると、光の出射方向と交差する面に沿って配置した複数の発光素子を有するため、高出力の照明光を出射することができる。また、液晶レンズによって複数の発光素子から出射された光を偏向させるため、光の照射範囲を所望する範囲に調節することができる。
【0014】
実施形態の照明装置によると、各発光素子に対向して複数の配光制御部材を有するため、液晶レンズに入射する光を所望する配向角度に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、第1の実施形態に係る照明装置を示す外観斜視図である。
図2図2は、図1の照明装置の要部を示す概略図である。
図3図3は、図1の照明装置の変形例を示す概略図である。
図4図4は、図3の照明装置により形成されるスポット光の形状について説明するための図である。
図5図5は、第2の実施形態に係る照明装置の要部を示す概略図である。
図6図6は、図5の照明装置の複数の光源ユニットのレイアウトの一例を示す図である。
図7図7は、図5の照明装置の複数の光源ユニットのレイアウトの他の例を示す図である。
図8図8は、図5の照明装置の変形例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照しながら実施形態について詳細に説明する。
以下の説明では、照明装置100から光を出射する方向を矢印Lで示し、出射方向Lに沿った前方から照明装置100を見て上下左右方向を規定する。なお、各図において、出射方向LをZ方向とし、出射方向Lの前方から見て左右方向をX方向とし、上下方向をY方向として座標軸を図示する場合もある。
【0019】
(第1の実施形態)
図1に示すように、第1の実施形態に係る照明装置100は、略矩形箱状の筐体101を有する。筐体101は、金属板により形成されている。光の出射方向Lと反対の筐体101の後端側には、複数枚の放熱フィン102が設けられている。放熱フィン102は、YZ平面に沿って上下に延設されてX方向に互いに離間して筐体101と一体に設けられている。
【0020】
筐体101の前方の面には、光を出射するための矩形の開口部101aが設けられている。開口部101aには、矩形の透光板104が取り付けられている。透光板104は、開口部101aを塞ぐように設けられている。透光板104は、照明装置100から出射される光を透過させて拡散させる。透光板104は省略することができる。
【0021】
筐体101の左右の側壁105、106には、照明装置100を図示しない照明バトンなどに取り付けるための取付アーム108が取り付けられている。取付アーム108は、帯状の金属板をU字状に折り曲げた形状を有し、その両端が、それぞれ、筐体101の側壁105、106に回動可能に取り付けられている。取付アーム108の両端は、X方向に延設された回動軸109を介して、筐体101に回動可能に取り付けられている。このため、照明装置100は、取付アーム108を介して照明バトンなどに取り付けた状態で、上下に回動可能となっている。
【0022】
図2に示すように、照明装置100は、放熱フィン102に熱的に接続した光源基板2、光源基板2の表面2aに実装した光源ユニット10、および光の出射方向Lに沿って光源ユニット10の前方に離間して配置した液晶レンズ20を有する。すなわち、光源ユニット10、液晶レンズ20、および透光板104は、光の出射方向Lに沿ってこの順序で配置されている。ここでは、説明を分かり易くするため、放熱フィン102の形状を図1と異ならせて示してある。
【0023】
光源ユニット10は、表面12aにLED1(Light Emitting Diode)(発光素子)を取り付けたベース部材12、およびLED1の前方を覆うようにベース部材12に取り付けたコリメータレンズ14を有する。ベース部材12は、XY平面に沿って配置されている。コリメータレンズ14は、LED1から出射された光を狭角に制御する配光制御部材として機能する。配光制御部材として、この他に、リフレクタや集光レンズを用いてもよい。本実施形態では、コリメータレンズ14は、LED1から出射された光を平行光に変える。
【0024】
LED1の熱は、ベース部材12および光源基板2を介して複数枚の放熱フィン102に伝わる。複数枚の放熱フィン102は、LED1の熱を筐体101の外部へ放熱する。つまり、ベース部材12および光源基板2は、熱伝導率の高い材料により形成されている。
【0025】
液晶レンズ20は、光源ユニット10に対し、光の出射側に離間対向して、固定配置されている。液晶レンズ20は、XY平面に沿う姿勢で配置され、支持部材22を介して筐体101に固定されている。液晶レンズ20を光が透過する有効領域は、コリメータレンズ14を介して入射される全ての光を透過させる大きさを有する。言い換えると、液晶レンズ20のXY平面に沿った形状はいかなる形状であってもよく、円形や四角形であってもよいが、光源ユニット10から出射される全ての光を透過させる大きさであることが望ましい。
【0026】
液晶レンズ20は、光源ユニット10を介して出射される光を透過させて偏向させる。液晶レンズ20は、図示しない液晶層を間に挟んでZ方向の両側に図示しない一対の透明電極を有し、一対の透明電極間に電圧を与えることで光の透過/遮断を制御する。なお、液晶レンズ20は、一対の透明電極間に与える電圧を変えることで、透過する光の拡散度を制御する。
【0027】
本実施形態の液晶レンズ20は、コリメータレンズ14を介して狭角に制御された光(平行光)を透過させて拡散させる。そして、一対の電極間に与える電圧を制御することで、液晶レンズ20を介して出射される光の出射角を変え、光の照射面(図示せず)におけるスポット光の大きさを変える。
【0028】
よって、上述した第1の実施形態によると、液晶レンズ20を用いてスポット光の照射領域の大きさを変えることができるため、従来のように光学レンズを光の出射方向Lに沿って移動させるズーム機構と比較して、出射方向Lに沿った照明装置100のサイズを短くすることができる。本実施形態では、LED1を光源に使用し、コリメータレンズ14を配光制御部材として用い、且つ液晶レンズ20をズームレンズの代りに用いたため、照明装置100の出射方向Lのサイズを極めて薄くすることができる。
【0029】
(第1の実施形態の変形例)
図3は、上述した第1の実施形態の照明装置100の変形例を示す概略図である。この変形例に係る照明装置110は、光の出射方向Lに沿って2枚の液晶レンズ20a、20bを重ねて有する。また、この照明装置110は、2枚の液晶レンズ20a、20bをそれぞれ独立して出射方向Lに沿った軸を中心にXY平面に沿って回動可能に支持した回動支持部材24(回動支持機構)を有する。
【0030】
照明装置110は、2枚の液晶レンズ20a、20bをXY平面に沿って回動自在に支持した以外、上述した第1の実施形態の照明装置100と略同じ構造を有する。よって、ここでは、上述した第1の実施形態の照明装置100と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0031】
液晶レンズ20a、20bは、透過する光をその透過方向と交差する1方向に偏向させる特性を有する。例えば、一方の液晶レンズ20a(第1の液晶レンズ)は、透過する光をY方向に偏向させ、図4(b)に示すようなY方向に延びた形状のスポット光を形成する。言い換えると、液晶レンズ20aは、図4(a)に示す(偏向前の)円形のスポット光を、図4(b)に示すようにY方向に延びた長円形のスポット光に変形可能な向きに配置される。
【0032】
もう一方の液晶レンズ20b(第2の液晶レンズ)は、透過する光を液晶レンズ20aと異なる方向、すなわちX方向に偏向させる。言い換えると、液晶レンズ20bは、液晶レンズ20aに対して光の偏向方向を90°異ならせた姿勢で配置される。このため、液晶レンズ20bは、液晶レンズ20aを透過して図4(b)に示す形状に変形された長円形のスポット光を図4(c)に示す略矩形のスポット光に変形させることができる。
【0033】
液晶レンズ20a、20bは、図示のようにZ方向に互いに離間して配置してもよく、両者を接触させて配置してもよい。或いは、透過する光を独立して偏向させることができるように、Z方向に隣接した2層の液晶層を一体に重ねて構成してもよい。この場合、液晶レンズ20a、20bを透過する光が異なる材質間の界面を通過する回数を少なくすることができ、光のロスを少なくすることができ、照明の効率を高めることができる。
【0034】
以上のように、偏向方向の異なる2枚の液晶レンズ20a、20bを用いて光を偏向させることにより、スポット光をX方向およびY方向に広げることができる。また、各液晶レンズ20a、20bの図示しない透明電極に与える電圧を変えることにより、スポット光の照射範囲をX方向およびY方向において調節することができる。つまり、本変形例によると、従来のバンドアを用いた配光制御と同様に、光の照射範囲を調節することができる。
【0035】
また、本変形例によると、2枚の液晶レンズ20a、20bを光の出射方向Lに沿った軸を中心に回動可能となっているため、2枚の液晶レンズ20a、20bを所望する角度に回動させることにより、2枚の液晶レンズ20a、20bを透過した光の照射領域を被照射面において回動させることができる。
【0036】
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る照明装置200の要部を示す概略図である。第2の実施形態の照明装置200は、光の出射方向Lと交差する面に沿って複数の光源ユニット10を配置した以外、上述した第1の実施形態の照明装置100と略同じ構造を有する。よって、ここでは、第1の実施形態と同様に機能する構成要素に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0037】
複数の光源ユニット10は、それぞれ、表面12aにLED1を取り付けたベース部材12、およびLED1の前方を覆うようにベース部材12に取り付けたコリメータレンズ14を有する。つまり、複数のコリメータレンズ14は、複数のLED1にそれぞれ対向して、各LED1と液晶レンズ20の間に配置されている。
【0038】
液晶レンズ20は、XY平面に沿った光の透過位置によらず、透過する光を同様に拡散させる。このため、XY平面に沿って複数配置した光源ユニット10からそれぞれ出射されたスポット光の照射領域は被照射面において略重なる。つまり、本実施形態のようにXY平面に沿って複数の光源ユニット10を配置しても、スポット光の照射領域のエッジがぼやける不具合を生じることはない。
【0039】
図6は、複数の光源ユニット10のXY平面に沿ったレイアウトの一例を示す図である。図6は、照明装置200を前方から見た図である。本実施形態では、図6に示すように9個の光源ユニット10をX方向およびY方向のそれぞれに3つずつ並べて配置した。光源ユニット10のレイアウトはこれに限らず、例えば、図7に示すレイアウトとしてもよい。この場合、照明装置200の筐体101の開口部101bは、図示のように円形であってもよい。
【0040】
以上のように、第2の実施形態によると、複数の光源ユニット10を光の出射方向Lと交差する面に沿って配置したため、LED1を光源に用いた上で、高出力の照明装置を提供することができる。
【0041】
(第2の実施形態の変形例)
図8は、上述した第2の実施形態の照明装置200の変形例を示す概略図である。この変形例に係る照明装置210は、光の出射方向Lに沿って2枚の液晶レンズ20a、20bを重ねて有する。また、この照明装置210は、2枚の液晶レンズ20a、20bをそれぞれ独立して出射方向Lに沿った軸を中心にXY平面に沿って回動可能に支持した回動支持部材24(回動支持機構)を有する。
【0042】
照明装置210は、2枚の液晶レンズ20a、20bをXY平面に沿って回動自在に支持した以外、上述した第2の実施形態の照明装置200と略同じ構造を有する。よって、ここでは、上述した第2の実施形態の照明装置200と同様に機能する構成要素には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0043】
本変形例においても、スポット光の偏向方向を2方向で独立して制御することができ、スポット光の照射領域もX方向およびY方向の両方向に関して調節することができる。よって、本変形例においても、従来のバンドアを用いた照明装置と同様に、スポット光の照射領域を所望する形状に調節することができる。
【0044】
以上述べた少なくともひとつの実施形態の照明装置によれば、LED1に対向した液晶レンズ20を持つことにより、LED1を光源に用いた上で、光の照射範囲を所望する範囲に調節することができる。また、複数のLED1を光の出射方向と交差する面に沿って配置することができ、高出力の照明装置を提供することができる。
【0045】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態または実施例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態または実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態または実施例やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0046】
例えば、上述した各実施形態の変形例では、2枚の液晶レンズ20a、20bを回動可能に支持した回動支持部材24について説明したが、回動支持部材24は、液晶レンズ20a、20bを手動により回動可能に支持したものであってもよく、電動により回動可能としたものであってもよい。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
光源と;
前記光源に対し光の出射側に対向して固定配置され、前記光源から出射される光を透過および偏向させる液晶レンズと;
を有する照明装置。
[2]
前記光源は、光の出射方向と交差する面に沿って配置した複数の発光素子を含む、
[1]の照明装置。
[3]
前記複数の発光素子にそれぞれ対向して前記光源と前記液晶レンズの間に配置され、前記発光素子から出射される光を狭角に制御する、複数の配光制御部材をさらに有する、
[2]の照明装置。
[4]
前記液晶レンズは、光の偏向方向が異なる第1および第2の液晶レンズを光の出射方向に重ねて有する、
[1]または[2]の照明装置。
[5]
前記第1および第2の液晶レンズを光の出射方向に沿った軸を中心に回動可能に支持した回動支持機構をさらに有する、
[4]の照明装置。
【符号の説明】
【0047】
1…LED、2…光源基板、10…光源ユニット、12…ベース部材、14…コリメータレンズ、20、20a、20b…液晶レンズ、22…支持部材、24…回動支持部材、100、110、200、210…照明装置、101…筐体、101a…開口部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8