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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】据置台および熱源機セット
(51)【国際特許分類】
   F24H 9/06 20060101AFI20221115BHJP
【FI】
F24H9/06 301B
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018059192
(22)【出願日】2018-03-27
(65)【公開番号】P2019173983
(43)【公開日】2019-10-10
【審査請求日】2021-02-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】河内 敏弘
(72)【発明者】
【氏名】山口 和城
【審査官】岩▲崎▼ 則昌
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-158129(JP,A)
【文献】特開2002-206811(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 9/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
熱源機を据え置くための据置台であって、
前記熱源機が載置される第1枠部と、
前記第1枠部と向かい合う第2枠部と、
前記第1枠部と前記第2枠部とが向かい合う対向方向に延在し、かつ前記第1枠部と前記第2枠部とに接続された柱部とを備え、
前記第2枠部は、前記柱部に接続された枠体部と、前記枠体部に着脱可能な着脱部とを含み、
前記着脱部は、前記枠体部に取り付けられた第1位置と、前記枠体部から取り外されかつ前記柱部に取り付けられた第2位置とのいずれかに配置可能であり、
前記第2位置は、前記対向方向において前記第1位置と異なっている、据置台。
【請求項2】
前記着脱部を前記柱部に取り付けるための螺合部材をさらに備え、
前記螺合部材は、頭部と、前記頭部から突き出しかつねじ山が設けられた軸部とを含み、
前記柱部には、前記軸部を挿通させるための第1挿通孔と、前記軸部の前記ねじ山を螺合させるための第1ねじ溝が設けられた第1螺合孔とが設けられており、
前記着脱部には、前記軸部を挿通させるための第2挿通孔と、前記軸部の前記ねじ山を螺合させるための第2ねじ溝が設けられた第2螺合孔とが設けられており、
前記軸部が前記第1挿通孔に挿通された状態で前記ねじ山が前記第2螺合孔の前記第2ねじ溝に螺合されているか、または前記軸部が前記第2挿通孔に挿通された状態で前記ねじ山が前記第1螺合孔の前記第1ねじ溝に螺合されている、請求項1に記載の据置台。
【請求項3】
前記着脱部を前記柱部に取り付けるための螺合部材と、
前記螺合部材に螺合する被螺合部材とをさらに備え、
前記螺合部材は、頭部と、前記頭部から突出しかつねじ山が設けられた軸部とを含み、
前記被螺合部材には、前記ねじ山を螺合させるための第3ねじ溝が設けられた第3螺合孔が設けられており、
前記柱部には、前記対向方向に延びかつ前記螺合部材が前記対向方向にスライドするように案内するスリットが設けられており、
前記柱部が前記頭部と前記被螺合部材とに挟まれかつ前記軸部が前記スリットに挿通された状態で、前記ねじ山が前記第3螺合孔の前記第3ねじ溝に螺合されている、請求項1に記載の据置台。
【請求項4】
前記第2枠部は、前記第2枠部の一辺をなす第1部材と、前記第2枠部の他辺をなしかつ前記第1部材に向かい合う第2部材とを含み、
前記第1部材および前記第2部材のいずれかが前記着脱部を構成している、請求項1~のいずれか1項に記載の据置台。
【請求項5】
前記枠体部は、前記着脱部が載置される載置部を含み、
前記載置部には、アンカーボルトを挿入するための第1貫通孔が設けられており、
前記着脱部には、前記アンカーボルトを挿入するための第2貫通孔が設けられており、
前記第2貫通孔は、前記載置部に前記着脱部が載置された状態で前記第1貫通孔に連通している、請求項1~のいずれか1項に記載の据置台。
【請求項6】
前記載置部には、アジャスターボルトを挿入するための第3貫通孔が設けられており、
前記着脱部には、前記アジャスターボルトを挿入するための第4貫通孔が設けられており、
前記第4貫通孔は、前記載置部に前記着脱部が載置された状態で前記第3貫通孔に連通している、請求項に記載の据置台。
【請求項7】
前記対向方向に前記第1枠部から前記第2枠部まで延在する側面カバーをさらに備え、
前記第1枠部から前記第2枠部を見たときに前記第2枠部は四辺を有し、
前記側面カバーは、前記四辺のうち前記着脱部が配置された辺を除く三辺に配置されている、請求項1~のいずれか1項に記載の据置台。
【請求項8】
前記柱部は、前記対向方向に沿って延びる本体部と、前記本体部から前記着脱部が延在する延在方向に突出する第1突出部と、前記本体部から前記延在方向に突出しかつ前記延在方向に交差する交差方向に前記第1突出部に向かい合う第2突出部とを含み、
前記着脱部の先端は、前記交差方向において前記第1突出部と前記第2突出部との間に配置されている、請求項1~のいずれか1項に記載の据置台。
【請求項9】
請求項1~のいずれか1項に記載の前記据置台と、
前記据置台に載置された前記熱源機とを備えた、熱源機セット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は据置台および熱源機セットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、熱源機を据え置くための据置台が用いられている。この据置台は、たとえば特開昭60-240958号公報(特許文献1)に記載されている。この公報に記載された据置台は、前面、背面、側面の各々に配置された底ハリおよび上ハリと、底ハリおよび上ハリに固定された支柱とを有している。底ハリおよび上ハリはそれぞれ溶接により固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開昭60-240958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記公報に記載された据置台では、据置台が家屋に設置される際に、熱源機を屋内に接続するための配管に底ハリが干渉することがある。この場合には、底ハリの配管に干渉する部分が切断されてから熱源機が配管に接続される。このため、熱源機の設置に手間がかかるという問題がある。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱源機を簡単に設置することができる据置台およびそれを備えた熱源機セットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の据置台は、熱源機を据え置くための据置台である。据置台は、熱源機が載置される第1枠部と、第1枠部と向かい合う第2枠部と、第1枠部と第2枠部とが向かい合う対向方向に延在し、かつ第1枠部と第2枠部とに接続された柱部とを備えている。第2枠部は、柱部に接続された枠体部と、枠体部に着脱可能な着脱部とを含んでいる。
【0007】
本発明の据置台によれば、第2枠部は枠体部に着脱可能な着脱部を含んでいるため、枠体部に取り付けられた着脱部に熱源機を家に接続する配管が干渉するときに、枠体部から着脱部を取り外すことにより、当該配管との干渉を避けることができる。したがって、熱源機を簡単に設置することができる。
【0008】
上記の据置台において、着脱部は、枠体部に取り付けられた第1位置と、枠体部から取り外されかつ柱部に取り付けられた第2位置とのいずれかに配置可能である。第2位置は、対向方向において第1位置と異なっている。このため、着脱部が第2位置に配置されることにより据置台の強度を保持することができる。
【0009】
上記の据置台は、着脱部を柱部に取り付けるための螺合部材をさらに備えている。螺合部材は、頭部と、頭部から突き出しかつねじ山が設けられた軸部とを含んでいる。柱部には、軸部を挿通させるための第1挿通孔と、軸部のねじ山を螺合させるための第1ねじ溝が設けられた第1螺合孔とが設けられている。着脱部には、軸部を挿通させるための第2挿通孔と、軸部のねじ山を螺合させるための第2ねじ溝が設けられた第2螺合孔とが設けられている。軸部が第1挿通孔に挿通された状態でねじ山が第2螺合孔の第2ねじ溝に螺合されているか、または軸部が第2挿通孔に挿通された状態でねじ山が第1螺合孔の第1ねじ溝に螺合されている。このため、螺合部材を据置台の外側または内側から取り付けることができる。
【0010】
上記の据置台は、着脱部を柱部に取り付けるための螺合部材と、螺合部材に螺合する被螺合部材とをさらに備えている。螺合部材は、頭部と、頭部から突出しかつねじ山が設けられた軸部とを含んでいる。被螺合部材には、ねじ山を螺合させるための第3ねじ溝が設けられた第3螺合孔が設けられている。柱部には、対向方向に延びかつ螺合部材が対向方向にスライドするように案内するスリットが設けられている。柱部が頭部と被螺合部材とに挟まれかつ軸部がスリットに挿通された状態で、ねじ山が第3螺合孔の第3ねじ溝に螺合されている。このため、スリットに沿って着脱部をスライドさせることができる。
【0011】
上記の据置台において、第2枠部は、第2枠部の一辺をなす第1部材と、第2枠部の他辺をなしかつ第1部材に向かい合う第2部材とを含んでいる。第1部材および第2部材のいずれかが着脱部を構成している。このため、第2枠部の一辺と他辺のいずれを家の壁に沿わせるように据置台を設置しても着脱部と配管との干渉をさけることができる。
【0012】
上記の据置台において、枠体部は、着脱部が載置される載置部を含んでいる。載置部には、アンカーボルトを挿入するための第1貫通孔が設けられている。着脱部には、アンカーボルトを挿入するための第2貫通孔が設けられている。第2貫通孔は、載置部に着脱部が載置された状態で第1貫通孔に連通している。このため、載置部と着脱部との両方にアンカーボルトが支持されるため、据置台のアンカーボルトが支持される部分の強度を向上させることができる。
【0013】
上記の据置台において、載置部には、アジャスターボルトを挿入するための第3貫通孔が設けられている。着脱部には、アジャスターボルトを挿入するための第4貫通孔が設けられている。第4貫通孔は、載置部に着脱部が載置された状態で第3貫通孔に連通している。このため、載置部と着脱部との両方にアジャスターボルトが支持されるため、据置台のアジャスターボルトが支持される部分の強度を向上させることができる。
【0014】
上記の据置台は、対向方向に第1枠部から前記第2枠部まで延在する側面カバーをさらに備えている。第1枠部から第2枠部を見たときに第2枠部は四辺を有している。側面カバーは、四辺のうち着脱部が配置された辺を除く三辺に配置されている。このため、側面カバーにより配管の露出を抑制することができる。これにより、配管を保護することができる。また、美観が損なわれないようにすることができる。
【0015】
上記の据置台において、柱部は、本体部と、第1突出部と、第2突出部とを含んでいる。本体部は対向方向に沿って延びる。第1突出部は本体部から着脱部が延在する延在方向に突出する。第2突出部は本体部から延在方向に突出しかつ延在方向に交差する交差方向に第1突出部に向かい合う。着脱部の先端は、交差方向において第1突出部と第2突出部との間に配置されている。このため、第1突出部と第2突出部とにより着脱部の先端の位置を定めることができる。
【0016】
本発明の熱源機セットは、上記の前記据置台と、据置台に載置された熱源機とを備えている。本発明の熱源機セットによれば、据置台に熱源機を簡単に設置することができる。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように、本発明によれば、熱源機を簡単に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明の一実施の形態における熱源機セットの構成を概略的に示す斜視図である。
図2】本発明の一実施の形態における熱源機セットの図1と反対側から見た構成を概略的に示す斜視図である。
図3】本発明の一実施の形態における据置台の構成を概略的に示す斜視図である。
図4図3に示される据置台の分解斜視図である。
図5】本発明の一実施の形態における据置台の図4と反対側から見た構成を概略的に示す分解斜視図である。
図6図4に示される据置台のVI部の拡大図である。
図7図6に示される据置台の分解斜視図である。
図8】本発明の一実施の形態における据置台の第1下枠部材の構成を概略的に示す平面図である。
図9図3のIX-IX線に沿う断面図である。
図10図9に示される据置台のX部の拡大斜視図である。
図11】本発明の一実施の形態における据置台に配管が干渉する状態を示す斜視図である。
図12】本発明の一実施の形態における据置台に配管が干渉していない状態を示す斜視図である。
図13】本発明の一実施の形態のおける変形例の据置台に配管が干渉する状態を示す斜視図である。
図14】本発明の一実施の形態における変形例の据置台に配管が干渉していない状態を示す斜視図である。
図15】本発明の一実施の形態における熱源機の構成を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。なお、以下の図においては、同一または相当する部分に同一の符号を付すものとし、重複する説明は繰り返さない。
【0020】
図1および図2を参照して、本発明の一実施の形態における熱源機セット100の構成について説明する。
【0021】
図1に示されるように、本実施の形態における熱源機セット100は、熱源機1と、据置台10とを備えている。熱源機1は据置台10に載置されている。本実施の形態における熱源機1は、例えば温水暖房装置である。本実施の形態における熱源機1は、幅狭タイプ(スリムタイプ)の温水暖房装置である。
【0022】
熱源機1は、前板1aと、背板1bと、側板1cと、側板1dと、天板1eと、底板1fとを備えている。前板1aは背板1bと対向している。側板1cは側板1dと対向している。天板1eは底板1fと対向している側板1cと、側板1dと、天板1eおよび底板1fの各々の背板1bと反対側の端が開口を構成している。前板1aは開口を覆っている。前板1aには排気口1a1が設けられている。
【0023】
図2に示されるように、前板1aから背板1bに向かう方向は、第1方向DR1に沿っている。第2方向DR2は、第1方向DR1に直交している。第2方向DR2は、側板1cから側板1dに向かう方向に沿っている。第3方向DR3は、第1方向DR1および第2方向DR2の各々に直交している。第3方向DR3は、底板1fから天板1eに向かう方向に沿っている。
【0024】
熱源機1は、幅(奥行)W1と、幅W2とを有している。幅W1は、第1方向DR1における熱源機1の幅である。幅W2は、第2方向DR2における熱源機1の幅である。このことを別の観点からいえば、幅W1は、前板1aと背板1bとの間隔であり、幅W2は、側板1cと側板1dとの間隔である。幅W1は、幅W2よりも大きい。そのため、本実施の形態における熱源機1は、前板1aが家の外壁と直交するように設置される。つまり、側板1cおよび側板1dが家の外壁と対向するように設置される。
【0025】
また、本実施の形態における熱源機1は、取付部材1gと、固定部材1hとを備えている。取付部材1gは、固定部1g1と、立ち上がり部1g2とを含んでいる。固定部1g1は天板1eに固定されている。固定部1g1は、側板1dから側板1cと反対側に突き出している。立ち上がり部1g2は固定部1g1から立ち上がるように構成されている。立ち上がり部1g2には固定部1g1が突き出す方向に貫通する貫通孔1g3が設けられている。固定部材1hは、貫通孔1g3に挿通された状態で家の外壁に固定される。固定部材1hは、例えば、ねじ、くぎ等である。
【0026】
図1および図2に示されるように、据置台10は、熱源機1を据え置くためのものである。据置台10に熱源機1の底板1fが載せられる。据置台10は、例えば、家の床、地面などに設置される。
【0027】
次に、図3図12を参照して、本実施の形態における据置台10の構成について説明する。図3および図4に示されるように、本実施の形態における据置台10は、側面カバー10a~10c、ねじ11a~11eと、第1枠部40と、第2枠部30と、柱部20と、螺合部材51a~54cと、据置の状態を安定させるアジャスターボルト61~64とを主に備えている。本実施の形態では、据置台10に熱源機1が載せられる方向から見て、据置台10は四角形状に構成されている。なお、据置台10に熱源機1が載せられる方向から見て、据置台10は四角形状に構成されていることに限定されず、例えば三角形状に構成されていてもよく、五角形状に構成されていてもよい。
【0028】
図4および図5に示されるように、第1枠部40は、熱源機1が載置されるように構成されている。第2枠部30は、第1枠部40と向かい合っている。柱部20は、第1枠部40と第2枠部30とが向かい合う対向方向D1に延在している。柱部20は、第1枠部40と第2枠部30とに接続されている。第2枠部30は、枠体部30aと、着脱部30bとを含んでいる。枠体部30aは、柱部20に接続されている。着脱部30bは、枠体部30aに着脱可能に構成されている。
【0029】
柱部20は、第1柱部材21と、第2柱部材22と、第3柱部材23と、第4柱部材24とを含んでいる。本実施の形態では、第1柱部材21と、第2柱部材22と、第3柱部材23と、第4柱部材24とは据置台10の四隅に配置されている。柱部20は、第1枠部40に固定されている。具体的には、柱部20は第1枠部40に溶接により固定されている。
【0030】
第1枠部40は、第2枠部30に対して上側に配置されている。本実施の形態では、第1枠部40は四角形状を有している。第1枠部40は、第1上枠部材41と、第2上枠部材42と、第3上枠部材43と、第4上枠部材44とを含んでいる。第1上枠部材41は第2上枠部材42と向かい合っている。第3上枠部材43は、第4上枠部材44と向かい合っている。第1上枠部材41は、第3上枠部材43および第4上枠部材44ならびに第1柱部材21および第2柱部材22に接続されている。第2上枠部材42は、第3上枠部材43および第4上枠部材44ならびに第3柱部材23および第4柱部材24に接続されている。
【0031】
第2枠部30は、第1枠部40に対して下側に配置されている。本実施の形態では、第2枠部30は四角形状を有している。第2枠部30は、第1下枠部材31と、第2下枠部材32と、第3下枠部材33と、第4下枠部材34とを含んでいる。第1下枠部材31は第2下枠部材32と向かい合っている。第3下枠部材33は、第4下枠部材34と向かい合っている。第1下枠部材31が着脱部30bを構成している。第2下枠部材32、第3下枠部材33、第4下枠部材34が枠体部30aを構成している。
【0032】
第1下枠部材31は、第4下枠部材34に螺合部材51a~51cにより取り付けられている。第1下枠部材31は螺合部材51a、51cにより第1柱部材21に取り付けられている。螺合部材51aおよび螺合部材51bが第4下枠部材34に取り付けられる方向と、螺合部材51cが第4下枠部材34に取り付けられる方向とは直交している。
【0033】
第1下枠部材31は、第3下枠部材33に螺合部材52a~52cにより取り付けられている。第1下枠部材31は螺合部材52a、52cにより第2柱部材22に取り付けられている。螺合部材52aおよび螺合部材52bが第3下枠部材33に取り付けられる方向と、螺合部材52cが第3下枠部材33に取り付けられる方向とは直交している。
【0034】
第2下枠部材32は、第3下枠部材33に螺合部材53a~53cにより取り付けられている。第2下枠部材32は螺合部材53a、53cにより第3柱部材23に取り付けられている。螺合部材53aおよび螺合部材53bが第2下枠部材32に取り付けられる方向と、螺合部材53cが第3下枠部材33に取り付けられる方向とは直交している。
【0035】
第2下枠部材32は、第4下枠部材34に螺合部材54a~54cにより取り付けられている。第2下枠部材32は螺合部材54a、54cにより第4柱部材24に取り付けられている。螺合部材54aおよび螺合部材54bが第4下枠部材34に取り付けられる方向と、螺合部材52cが第4下枠部材34に取り付けられる方向とは直交している。
【0036】
第3下枠部材33は、第2柱部材22および第3柱部材23に固定されている。具体的には、第3下枠部材33は、第2柱部材22および第3柱部材23に溶接により固定されている。
【0037】
側面カバー10a~10cは、熱源機1に接続される配管の露出を抑制するためのものである。これにより、配管を保護することができる。また、美観が損なわれないようにすることができる。側面カバー10a~10cは対向方向D1に第1枠部40から第2枠部30まで延在する。第1枠部40から第2枠部30を見たときに第2枠部30は四辺を有している。側面カバー10aは、四辺のうち着脱部30bが配置された辺を除く三辺に配置されている。具体的には、側面カバー10aは、第4下枠部材34に載置された状態で、第4上枠部材44にねじ11aにより取り付けられている。側面カバー10bは、第3下枠部材33に載置された状態で、第3上枠部材43にねじ11dおよびねじ11eにより取り付けられている。側面カバー10cは、第2下枠部材32に載置された状態で、第2上枠部材42にねじ11bおよびねじ11cにより取り付けられている。
【0038】
図6および図7に示されるように、第1下枠部材31は、底部31aと、第1起立部31bと、第2起立部31cと、2つの突出部31dと、貫通孔31e1,31e2と、貫通孔31f1,31f2と、第3起立部31g1と、第4起立部31g2と、挿通孔31H1a,31H1bと、螺合孔31H2a,31H2bと、螺合孔31H3a,31H3bと、螺合孔31H4a,31H4bとを含んでいる。
【0039】
第1起立部31bと第2起立部31cとは底部31aから対向方向D1に第1上枠部材41に向けて起立するように構成されている。第1起立部31bに挿通孔31H1a,31H1bと、螺合孔31H2a,31H2bと、螺合孔31H3a,31H3bとが設けられている。挿通孔31H1aは螺合部材51aが挿通されるためのものである。挿通孔31H1bは螺合部材52aが挿通されるためのものである。螺合孔31H2aは螺合部材51aが螺合されるためのものである。螺合孔31H2bは螺合部材52aが螺合されるためのものである。螺合孔31H3aは螺合部材51bが螺合されるためのものである。螺合孔31H3bは螺合部材52bが螺合されるためのものである。
【0040】
第1起立部31bの中央部に第2起立部31cは向かい合っている。第2起立部31cにより第1下枠部材31が補強される。2つの突出部31dの各々は、第1起立部31bから対向方向D1に第1上枠部材41に向けて突出している。突出部31dの先端の両端には傾斜部31d1が設けられている。底部31aに貫通孔31e1,31e2および貫通孔31f1,31f2が設けられている。貫通孔31e1は、据置台10を据置面に固定するアンカーボルト71が挿通されるためのものである。貫通孔31e2は、アンカーボルト72が挿通されるためのものである。貫通孔31f1は、アジャスターボルト61が挿通されるためのものである。貫通孔31f2は、アジャスターボルト62が挿通されるためのものである。
【0041】
第3起立部31g1と第4起立部31g2とは底部31aから対向方向D1に第1上枠部材41に向けて起立するように構成されている。第3起立部31g1と第4起立部31g2とは向かい合っている。第3起立部31g1に螺合孔31H4aが設けられている。螺合孔31H4aは螺合部材51cが螺合されるためのものである。第4起立部31g2に螺合孔31H4bが設けられている。螺合孔31H4bは螺合部材52cが螺合されるためのものである。
【0042】
第2下枠部材32は、底部32aと、第1起立部32bと、第2起立部32cと、2つの突出部32dと、貫通孔32e1,32e2と、貫通孔32f1,32f2と、第3起立部32g1と、第4起立部32g2と、挿通孔32H1a,32H1bと、螺合孔32H2a,32H2bと、螺合孔32H3a,32H3bと、螺合孔32H4a,32H4bとを含んでいる。
【0043】
第1起立部32bと第2起立部32cとは底部32aから対向方向D1に第2上枠部材42に向けて起立するように構成されている。第1起立部32bに挿通孔32H1a,32H1bと、螺合孔32H2a,32H2bと、螺合孔32H3a,32H3bとが設けられている。挿通孔32H1aは螺合部材53aが挿通されるためのものである。挿通孔32H1bは螺合部材54aが挿通されるためのものである。螺合孔32H2aは螺合部材53aが螺合されるためのものである。螺合孔32H2bは螺合部材54aが螺合されるためのものである。螺合孔32H3aは螺合部材53bが螺合されるためのものである。螺合孔32H3bは螺合部材54bが螺合されるためのものである。
【0044】
第1起立部32bの中央部に第2起立部32cは向かい合っている。第2起立部32cにより第2下枠部材32が補強される。2つの突出部32dの各々は、第1起立部32bから対向方向D1に第2上枠部材42に向けて突出している。突出部32dの先端の両端には傾斜部32d1が設けられている。底部32aに貫通孔32e1,32e2および貫通孔32f1,32f2が設けられている。貫通孔32e1は、アンカーボルト73が挿通されるためのものである。貫通孔32e2は、アンカーボルト74が挿通されるためのものである。貫通孔32f1は、アジャスターボルト63が挿通されるためのものである。貫通孔32f2は、アジャスターボルト64が挿通されるためのものである。
【0045】
第3起立部32g1と第4起立部32g2とは底部31aから対向方向D1に第2上枠部材42に向けて起立するように構成されている。第3起立部32g1と第4起立部32g2とは向かい合っている。第3起立部32g1に螺合孔32H4aが設けられている。螺合孔32H4aは螺合部材53cが螺合されるためのものである。第4起立部32g2に螺合孔32H4bが設けられている。螺合孔32H4bは螺合部材54cが螺合されるためのものである。
【0046】
着脱部30bは、枠体部30aに取り付けられた第1位置と、枠体部30aから取り外されかつ柱部20に取り付けられた第2位置とのいずれかに配置可能である。具体的には、着脱部30bを構成する第1下枠部材31は、枠体部30aを構成する第3下枠部材33および第4下枠部材34に第1位置で取り付けられる。第1下枠部材31は、第3下枠部材33および第4下枠部材34から取り外され、第1柱部材21および第2柱部材22に第2位置で取り付けられる。
【0047】
第2位置は、対向方向D1において第1位置と異なっている。具体的には、第2位置は、対向方向D1において第1位置の上方に位置している。第2位置では、螺合部材51aは第1柱部材21に設けられた第1挿通孔21H1に挿通されており第1下枠部材31に設けられた第2螺合孔31H2aに螺合され、螺合部材52aは第2柱部材22に設けられた第1挿通孔22H1に挿通されており第1下枠部材31に設けられた第2螺合孔31H2bに螺合されている。なお、第2位置は複数の位置であってもよい。
【0048】
螺合部材51a,52aは、着脱部30bを柱部20に取り付けるためのものである。螺合部材51a,52aの少なくとも一方で着脱部30bが柱部20に取り付けられていればよい。螺合部材51a,52aは、頭部HPと、頭部HPから突き出しかつねじ山が設けられた軸部SPとを含んでいる。なお、見やすくするために、軸部SPのねじ山は図示されていない。
【0049】
柱部20には、第1挿通孔21H1,22H1と、第1螺合孔21H2,22H2とが設けられている。具体的には、第1柱部材21に第1挿通孔21H1および第1螺合孔21H2が設けられており、第2柱部材22に第1挿通孔22H1および第1螺合孔22H2が設けられている。
【0050】
第1挿通孔21H1,22H1は、軸部SPを挿通させるためのものである。具体的には、第1挿通孔21H1は螺合部材51aの軸部SPを挿通させるためのものであり、第1挿通孔22H1は螺合部材52aの軸部SPを挿通させるためのものである。第1螺合孔21H2,22H2は、軸部SPのねじ山を螺合させるための第1ねじ溝が設けられている。具体的には、第1螺合孔21H2は螺合部材51aの軸部SPを螺合させるための第1ねじ溝が設けられており、第1螺合孔22H2は螺合部材52aの軸部SPを螺合させるための第1ねじ溝が設けられている。なお、見やすくするために、第1ねじ溝は図示されていない。
【0051】
着脱部30bには、第2挿通孔31H1a,31H1bと、第2螺合孔31H2a,31H2bとが設けられている。具体的には、第1起立部31bの第1柱部材21側の端部に第2挿通孔31H1aおよび第2螺合孔31H2aが設けられており、第1起立部31bの第2柱部材22側の端部に第2挿通孔31H1bおよび第2螺合孔31H2bが設けられている。
【0052】
第2挿通孔31H1a,31H1bは、軸部SPを挿通させるためのものである。具体的には、第2挿通孔31H1aは螺合部材51aの軸部SPを挿通させるためのものであり、第2挿通孔31H1bは螺合部材52aの軸部SPを挿通させるためのものである。第2螺合孔31H2a,31H2bは、軸部SPのねじ山を螺合させるための第2ねじ溝が設けられている。具体的には、第2螺合孔31H2aは螺合部材51aの軸部SPを螺合させるための第2ねじ溝が設けられており、第2螺合孔31H2bは螺合部材52aの軸部SPを螺合させるための第2ねじ溝が設けられている。なお、見やすくするために、第2ねじ溝は図示されていない。
【0053】
軸部SPが第1挿通孔21H1,22H1に挿通された状態でねじ山が第2螺合孔31H2a,31H2bの第2ねじ溝に螺合されているか、または軸部SPが第2挿通孔31H1a,31H1bに挿通された状態でねじ山が第1螺合孔21H2,22H2の第1ねじ溝に螺合されている。したがって、螺合部材51a,52aを据置台10の外側または内側から取り付けることが可能である。
【0054】
螺合部材51a,52aが据置台10の外側から取り付けられている場合には、螺合部材51aの軸部SPが第1挿通孔21H1に挿通された状態でねじ山が第2螺合孔31H2aのねじ溝に螺合されており、螺合部材52aの軸部SPが第1挿通孔22H1に挿通された状態でねじ山が第2螺合孔31H2bのねじ溝に螺合されている。
【0055】
螺合部材51a,52aが据置台10の内側から取り付けられている場合には、螺合部材51aの軸部SPが第2挿通孔31H1aに挿通された状態でねじ山が第1螺合孔21H2の第1ねじ溝に螺合されており、螺合部材52aの軸部SPが第2挿通孔31H1bに挿通された状態でねじ山が第1螺合孔22H2の第1ねじ溝に螺合されている。
【0056】
枠体部30aは、着脱部30bが載置される載置部30a1を含んでいる。具体的には、第3下枠部材33および第4下枠部材34の各々は載置部30a1を含んでいる。載置部30a1には、アンカーボルト71,72を挿入するための貫通孔(第1貫通孔)30H1が設けられている。着脱部30bには、アンカーボルト71,72を挿入するための貫通孔(第2貫通孔)31e1,31e2が設けられている。貫通孔31e1,31e2は、載置部30a1に着脱部30bが載置された状態で貫通孔30H1,30H2に連通している。
【0057】
載置部30a1には、アジャスターボルト61,62を挿入するための貫通孔(第3貫通孔)30H2が設けられている。着脱部30bには、アジャスターボルト61,62を挿入するための貫通孔(第4貫通孔)31f1,31f2が設けられている。貫通孔31f,31f2は、載置部30a1に着脱部30bが載置された状態で貫通孔30H2に連通している。
【0058】
図8に示されるように、底部31aは、幅狭部31a1と、幅広部31a2とを含んでいる。幅狭部31a1は、第1起立部31bと第2起立部31cとが向かい合う領域の幅である。幅狭部31a1の幅W3は幅広部31a2の幅W4よりも小さい。第1下枠部材31が延在する方向において幅狭部31a1の両側に幅広部31a2が配置されている。幅広部31a2に貫通孔31e1,31e2および貫通孔31f1,31f2が設けられている。貫通孔31e1,31e2は円形状を有している。貫通孔31f1,31f2は長円形状を有している。
【0059】
図3および図9に示されるように、柱部20は、本体部20aと、第1突出部20bと、第2突出部20cとを含んでいる。本実施の形態では、第1柱部材21~第4柱部材24の各々は本体部20aと、第1突出部20bと、第2突出部20cとを含んでいる。本体部20aは対向方向D1に沿って延びている。第1突出部20bは、本体部20aから着脱部30bが延在する延在方向D2に突出する。第2突出部20cは、本体部20aから延在方向D2に突出している。第2突出部20cは、延在方向D2に交差する交差方向D3に第1突出部20bに向かい合っている。着脱部30bの先端は、交差方向D3において第1突出部20bと第2突出部20cとの間に配置されている。
【0060】
図7に示されるように、第2枠部30は、第2枠部30の一辺をなす第1部材と、第2枠部30の他辺をなしかつ第1部材に向かい合う第2部材とを含んでいる。本実施の形態では、第1部材は第1下枠部材31が第1部材であり、第2部材は第2下枠部材32である。上記では、第1下枠部材31が着脱部30bを構成しているが、第2下枠部材32が着脱部30bを構成していてもよい。つまり、第1部材である第1下枠部材31および第2部材である第2下枠部材32のいずれかが着脱部30bを構成していればよい。また、第1下枠部材31は第2下枠部材32と同一の形状を有していてもよい。
【0061】
図5および図7に示されるように、第2下枠部材32が着脱部30bを構成している場合には、第1下枠部材31、第3下枠部材33、第4下枠部材34が枠体部30aを構成している。第2下枠部材32が着脱部30bを構成している場合には、側面カバー10cは第1下枠部材31に載置された状態で、第1上枠部材41にねじ11bおよびねじ11cにより取り付けられる。
【0062】
第2下枠部材32が着脱部30bを構成している場合には、着脱部30bを構成する第2下枠部材32は、枠体部30aを構成する第3下枠部材33および第4下枠部材34に第1位置で取り付けられる。第2下枠部材32は、第3下枠部材33および第4下枠部材34から取り外され、第3柱部材23および第4柱部材24に第2位置で取り付けられる。
【0063】
第2位置では、螺合部材53aは第3柱部材23に設けられた第1挿通孔23H1に挿通されており第2下枠部材32に設けられた螺合孔32H2aに螺合され、螺合部材54aは第4柱部材24に設けられた第1挿通孔24H1に挿通されており第2下枠部材32に設けられた第2螺合孔32H2bに螺合されている。
【0064】
螺合部材53a,54aは、頭部HPと、頭部HPから突き出しかつねじ山が設けられた軸部SPとを含んでいる。なお、見やすくするために、軸部SPのねじ山は図示されていない。第3柱部材23に第1挿通孔23H1および第1螺合孔23H2が設けられており、第4柱部材24に第1挿通孔24H1および第1螺合孔24H2が設けられている。第1挿通孔23H1は螺合部材53aの軸部SPを挿通させるためのものであり、第1挿通孔24H1は螺合部材54aの軸部SPを挿通させるためのものである。第1螺合孔23H2は螺合部材51aの軸部SPを螺合させるための第1ねじ溝が設けられており、第1螺合孔24H2は螺合部材52aの軸部SPを螺合させるための第1ねじ溝が設けられている。なお、見やすくするために、第1ねじ溝は図示されていない。
【0065】
着脱部30bには、第2挿通孔32H1a,32H1bと、第2螺合孔32H2a,32H2bとが設けられている。具体的には、第1起立部32bの第3柱部材23側の端部に第2挿通孔32H1aおよび第2螺合孔32H2aが設けられており、第1起立部32bの第4柱部材24側の端部に第2挿通孔32H1bおよび第2螺合孔32H2bが設けられている。
【0066】
第2挿通孔32H1aは螺合部材53aの軸部SPを挿通させるためのものであり、第2挿通孔32H1bは螺合部材54aの軸部SPを挿通させるためのものである。第2螺合孔32H2aは螺合部材53aの軸部SPを螺合させるための第2ねじ溝が設けられており、第2螺合孔32H2bは螺合部材54aの軸部SPを螺合させるための第2ねじ溝が設けられている。なお、見やすくするために、第2ねじ溝は図示されていない。
【0067】
軸部SPが第1挿通孔23H1,24H1に挿通された状態でねじ山が第2螺合孔32H2a,32H2bの第2ねじ溝に螺合されているか、または軸部SPが第2挿通孔32H1a,32H1bに挿通された状態でねじ山が第1螺合孔23H2,24H2の第1ねじ溝に螺合されている。したがって、螺合部材51a,52aを据置台10の外側または内側から取り付けることが可能である。
【0068】
螺合部材53a,54aが据置台10の外側から取り付けられている場合には、螺合部材53aの軸部SPが第1挿通孔23H1に挿通された状態でねじ山が第2螺合孔32H2aのねじ溝に螺合されており、螺合部材54aの軸部SPが第1挿通孔24H1に挿通された状態でねじ山が第2螺合孔32H2bのねじ溝に螺合されている。
【0069】
螺合部材53a,54aが据置台10の内側から取り付けられている場合には、螺合部材53aの軸部SPが第2挿通孔32H1aに挿通された状態でねじ山が第1螺合孔23H2の第1ねじ溝に螺合されており、螺合部材54aの軸部SPが第2挿通孔32H1bに挿通された状態でねじ山が第1螺合孔24H2の第1ねじ溝に螺合されている。
【0070】
枠体部30aは、着脱部30bが載置される載置部30a1を含んでいる。具体的には、第3下枠部材33および第4下枠部材34の各々は載置部30a1を含んでいる。載置部30a1には、アンカーボルト73,74を挿入するための貫通孔(第1貫通孔)30H1が設けられている。着脱部30bには、アンカーボルト73,74を挿入するための貫通孔(第2貫通孔)32e1,32e2が設けられている。貫通孔32e1,32e2は、載置部30a1に着脱部30bが載置された状態で貫通孔30H1,30H2に連通している。
【0071】
載置部30a1には、アジャスターボルト63,64を挿入するための貫通孔(第3貫通孔)30H2が設けられている。着脱部30bには、アジャスターボルト63,64を挿入するための貫通孔(第4貫通孔)32f1,32f2が設けられている。貫通孔32f,32f2は、載置部30a1に着脱部30bが載置された状態で貫通孔30H2に連通している。
【0072】
図4および図10に示されるように、側面カバー10cは第2枠部30側の端部に内側に向けて張り出した張出部10c1を有している。張出部10c1の根元に2つのスリット10c2が設けられている。第2下枠部材32の2つの突出部32dの各々が2つのスリット10c2の各々にそれぞれ挿入されている。これにより、側面カバー10cは第2下枠部材32に載置された状態で保持される。
【0073】
図11に示されるように、据置台10を設置したときに、据置台10に熱源機1を家に接続する配管が干渉することがある。図11では、後述する配管P1~P8のうち配管P3~P8が第1位置に配置された着脱部30bに干渉する状態を示している。
【0074】
図12に示されるように、着脱部30bが枠体部30aから取り外されることにより、配管P3~P8が着脱部30bに干渉することを避けることができる。さらに、枠体部30aから取り外された着脱部30bが柱部20に取り付けられることで据置台10の強度が保持される。
【0075】
次に、図13および図14を参照して、本実施の形態における変形例の据置台10について説明する。
【0076】
図13および図14に示されるように、本実施の形態における変形例の据置台10は、螺合部材51a,52aと、螺合部材51a,52aに螺合する被螺合部材81,82とを有している。被螺合部材81,82には、螺合部材51a,52aのねじ山を螺合させるための第3ねじ溝が設けられた螺合孔(第3螺合孔)81H,82Hが設けられている。なお、見やすくするために、第3ねじ溝は図示されていない。
【0077】
柱部20には、対向方向D1に延びかつ螺合部材51a,52aが対向方向D1にスライドするように案内するスリット21H3,22H3が設けられている。柱部20が頭部HPと被螺合部材81,82とに挟まれかつ軸部SPがスリット21H3,22H3に挿通された状態で、ねじ山が螺合孔81H,82Hの第3ねじ溝に螺合されている。したがって、着脱部30bをスリット21H3,22H3に沿ってスライドさせることが可能となる。
【0078】
次に、図15を参照して、本実施の形態における熱源機の一例として温水暖房装置の構成について説明する。
【0079】
図15に示されるように、本実施の形態における温水暖房装置は、補水回路2と、循環回路3と、燃焼ユニット4と、給湯回路5と、配管6、ファン7と、水量調整装置8と、シスターン9とを有している。
【0080】
補水回路2は、配管2aを有している。循環回路3は、配管3a、配管3b、配管3c、配管3d、配管3eおよび配管3fと、ポンプ3gとを有している。燃焼ユニット4は、一次熱交換器4aと、二次熱交換器4bと、一次熱交換器4cと、二次熱交換器4dと、バーナ4eと、配管4fを有している。給湯回路5は、配管5aと、配管5bと、配管5cと、配管5dとを有している。
【0081】
配管2aの一方端は、シスターン9に接続されている。配管2aの他方端は、上水道につながる配管P5に接続されている。配管6は、一方端においてシスターン9に接続されており、他方端において温水暖房装置の外部につながる配管P4に接続されている。
【0082】
配管3aの一方端は、シスターン9に接続されている。配管3aの他方端は、配管3bの一方端と配管3cの一方端とが接続されている部分に接続されている。配管3bの他方端は、低温暖房端末6aにつながる配管P5に接続されている。配管3cの他方端は、一次熱交換器4aに接続されている。配管3dの一方端は、一次熱交換器4aに接続されている。配管3dの他方端は、高温暖房端末6bにつながる配管P7に接続されている。
【0083】
配管3eは、一方端において、配管P8に接続されている。配管P8は分岐している。分岐している配管P8の一方は、低温暖房端末6aに接続されている。分岐している配管P8の他方は、高温暖房端末6bに接続されている。配管3eの他方端は、二次熱交換器4bに接続されている。配管3fの一方端は、二次熱交換器4bに接続されている。配管3fの他方端は、シスターン9に接続されている。ポンプ3gは、配管3aの経路上に配置されている。ポンプ3gは、シスターン9に貯留されている水を、循環回路3に沿って循環させる(図15中の矢印の方向を参照)。
【0084】
配管5aの一方端は、上水道につながる配管P2に接続されている。配管5aの他方端は、二次熱交換器4dに接続されている。二次熱交換器4dは、一次熱交換器4cに配管5dを介して接続されている。配管5bの一方端は、二次熱交換器4dに接続されている。配管5bの他方端は、カラン等につながる配管P3に接続されている。配管5cは配管5aと配管5bとに接続されている。
【0085】
バーナ4eは燃焼ガスを発生させる。バーナ4eは、一次熱交換器4aおよび一次熱交換器4cの近傍に配置されている。一次熱交換器4aおよび一次熱交換器4cは、バーナ4eとの間で熱交換を行う。二次熱交換器4bおよび二次熱交換器4dは、一次熱交換器4aおよび一次熱交換器4cと熱交換を行った後のバーナ4eの余熱との間で熱交換を行う。一次熱交換器4a、二次熱交換器4b、一次熱交換器4cおよび二次熱交換器4dは、例えば、フィンアンドチューブ型の熱交換器である。本実施の形態では、バーナ4eは燃焼ユニット4の下方に配置されている。つまり、バーナ4eは正燃方式である。
【0086】
ファン7は、配管P1を通って配管4fを介して供給された燃料と空気とが混合された混合ガスをバーナ4eに供給する。配管4fは燃料供給元につながる配管P1に接続されている。本実施の形態では、図1中白抜き矢印で示されるように、ファン7はバーナ4eに対して上方に向けて混合ガスを供給する。
【0087】
水量調整装置8は、配管を流れる水の量を調整する。水量調整装置8は、配管5cを通過する流量を調整するバイパス流量調整弁8aと、出湯流量を調整する水流量調整弁8bとを含んでいる。
【0088】
次に、本実施の形態に係る温水暖房装置の動作について説明する。
まず、本実施の形態に係る温水暖房装置による暖房動作を説明する。上水道からは、配管P5を通って配管2aを介して、シスターン9に水が供給される。シスターン9に貯留されている水の量が過剰になった場合は、シスターン9に貯留されている水は、配管6を通って配管P4を介して外部に排出される。
【0089】
シスターン9に貯留されている水は、配管3aおよび配管3cを介して、一次熱交換器4aに供給される。一次熱交換器4aに供給された水は、昇温される。一次熱交換器4aにおいて昇温された水は、配管3dを通って配管P7を介して、高温暖房端末6bに供給される。
【0090】
高温暖房端末6bは、配管3dを通って配管P7を介して供給された水により、暖房動作を行う。高温暖房端末6bにおいて暖房動作を行った水は、配管P8を通って配管3eを介して、二次熱交換器4bに供給される。二次熱交換器4bに供給された水は、昇温される。二次熱交換器4bにおいて昇温された水は、配管3fを介してシスターン9に戻される。
【0091】
シスターン9に貯留されている水は、配管3aおよび配管3bを通って配管P6を介して、低温暖房端末6aに供給される。配管3aおよび配管3bを通って配管P6介して供給された水により、低温暖房端末6aは、暖房動作を行う。低温暖房端末6aにおいて暖房動作を行った水は、配管P8を通って配管3eを介して二次熱交換器4bに供給される。二次熱交換器4bに供給された水は、昇温される。二次熱交換器4bにおいて昇温された水は、配管3fを介して、再びシスターン9に戻される。
【0092】
続いて、実施形態に係る温水暖房装置による給湯動作を説明する。上水道から配管P2を通って配管5aを介して、一次熱交換器4cおよび二次熱交換器4dに水が供給される。一次熱交換器4cおよび二次熱交換器4dに供給された水は、昇温される。一次熱交換器4cおよび二次熱交換器4dにおいて昇温された水は、配管5bを通って配管P3を介して、カラン等に供給される。
【0093】
次に、本実施の形態における作用効果について説明する。
本実施の形態の据置台10によれば、第2枠部30は枠体部30aに着脱可能な着脱部30bを含んでいる。このため、枠体部30aに取り付けられた着脱部30bに熱源機1を家に接続する配管P3~P8が干渉するときに、枠体部30aから着脱部30bが取り外される。これにより、着脱部30bと配管P3~P8との干渉を避けることができる。したがって、枠体部30aを切断する必要がなく、熱源機1を簡単に設置することができる。
【0094】
また、着脱部30bは、枠体部30aに取り付けられた第1位置と、枠体部30aから取り外されかつ柱部20に取り付けられた第2位置とのいずれかに配置可能である。第2位置は、対向方向において第1位置と異なっている。したがって、着脱部30bが第1位置から取り外されても第2位置に取り付けられるため、据置台10の強度を保持することができる。
【0095】
また、軸部SPが第1挿通孔21H1,22H1に挿通された状態でねじ山が第2螺合孔31H2a,31H2bの第2ねじ溝に螺合されているか、または軸部SPが第2挿通孔31H1a,31H1bに挿通された状態でねじ山が第1螺合孔21H2,22H2の第1ねじ溝に螺合されている。したがって、螺合部材51a,52aを据置台10の外側または内側から取り付けることができる。
【0096】
また、柱部20が頭部HPと被螺合部材81,82とに挟まれかつ軸部SPがスリット21H3,22H3に挿通された状態で、ねじ山が螺合孔81H,82Hの第3ねじ溝に螺合されている。このため、スリット21H3,22H3に沿って着脱部30bをスライドさせることができる。
【0097】
また、第2枠部30の第1部材である第1下枠部材31および第2枠部30の第2部材である第2下枠部材32のいずれかが着脱部30bを構成している。このため、第2枠部30の一辺と他辺のいずれを家の壁に沿わせるように据置台10を設置しても着脱部30bと配管P3~P8との干渉をさけることができる。
【0098】
また、着脱部30bに設けられた貫通孔31e1,31e2は、載置部30a1に着脱部30bが載置された状態で載置部30a1に設けられた貫通孔30H1,30H2に連通している。このため、載置部30a1と着脱部30bとの両方にアンカーボルト71,72が支持されるため、据置台10のアンカーボルト71,72が支持される部分の強度を向上させることができる。
【0099】
また、着脱部30bに設けられた貫通孔31f,31f2は、載置部30a1に着脱部30bが載置された状態で載置部30a1に設けられた貫通孔30H2に連通している。このため、載置部30a1と着脱部30bとの両方にアジャスターボルト61,62が支持されるため、据置台10のアジャスターボルト61,62が支持される部分の強度を向上させることができる。
【0100】
また、側面カバー10a~10cは、第2枠部30の四辺のうち着脱部30bが配置された辺を除く三辺に配置されている。このため、側面カバー10a~10cにより配管P1~P8の露出を抑制することができる。これにより、配管P1~P8を保護することができる。また、美観が損なわれないようにすることができる。
【0101】
また、着脱部30bの先端は、交差方向D3において柱部20の第1突出部20bと第2突出部20cとの間に配置されている。このため、第1突出部20bと第2突出部20cとにより着脱部30bの先端の位置を定めることができる。
【0102】
本実施の形態における熱源機セット100は、上記の据置台10と、据置台10に載置された熱源機1とを備えている。本実施の形態の熱源機セット100によれば、据置台10に熱源機1を簡単に設置することができる。
【0103】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0104】
1 熱源機、2 補水回路、3 循環回路、4 燃焼ユニット、5 給湯回路、6a 低温暖房端末、6b 高温暖房端末、7 ファン、8 水量調整装置、9 シスターン、10 据置台、10a,10b,10c 側面カバー、20 柱部、20a 本体部、20b 第1突出部、20c 第2突出部、21H3,22H3 スリット、30 第2枠部、30a 枠体部、30a1 載置部、30b 着脱部、40 第1枠部、51a,51b,51c,52a,52b,52c,53a,53b,53c,54a,54b,54c 螺合部材、61,62,63,64 アジャスターボルト、71,72,73,74 アンカーボルト、81,82 被螺合部材、100 熱源機セット、D1 対向方向、D2 延在方向、D3 交差方向、HP 頭部、SP 軸部。
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