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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】料金式精米設備
(51)【国際特許分類】
   G07F 7/08 20060101AFI20221115BHJP
   B02B 7/00 20060101ALI20221115BHJP
   G07F 17/00 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
G07F7/08 S
B02B7/00 101A
G07F17/00 A
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2018124983
(22)【出願日】2018-06-29
(65)【公開番号】P2020004237
(43)【公開日】2020-01-09
【審査請求日】2021-06-25
(73)【特許権者】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】川端 英臣
【審査官】沖田 孝裕
(56)【参考文献】
【文献】特開平10-248372(JP,A)
【文献】特開2009-295083(JP,A)
【文献】特開2011-088123(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07F 7/08
B02B 7/00
G07F 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が料金を投入して持参する玄米を投入すると、料金に対応する運転時間、精米機で精米処理する建屋式の料金式精米設備において、
精米設備とデータを蓄積するクラウドとを通信で接続する構成とし、
利用者の所持するカードのカード番号の情報を読み込むカードリーダを備え、
該カード番号の情報をクラウドで管理する構成とし、
利用者が料金を投入して精米処理すると、利用料金に応じて付与されたポイント情報がカード番号の情報と共にクラウドに記録され、前記ポイントを精米運転に利用でき、
カードリーダで読み込んだカード番号の認証状態は、精米運転の終了後に解除され、
投入した玄米の有無を検出する玄米有無検出センサを設け、
玄米有無検出センサが玄米無しを検出した状態で精米運転が終了するとカード番号の認証が解除され、
玄米有無検出センサが玄米有りを検出した状態で、料金又はポイントに対応する精米運転時間の経過により精米運転が終了した場合には、カード番号の認証状態が所定時間継続されることを特徴とする料金式精米設備。
【請求項2】
利用者が料金を投入して持参する玄米を投入すると、料金に対応する運転時間、精米機で精米処理する建屋式の料金式精米設備において、
精米設備とデータを蓄積するクラウドとを通信で接続する構成とし、
利用者の所持するカードのカード番号の情報を読み込むカードリーダを備え、
該カード番号の情報をクラウドで管理する構成とし、
利用者が料金を投入して精米処理すると、利用料金に応じて付与されたポイント情報がカード番号の情報と共にクラウドに記録され、前記ポイントを精米運転に利用でき、
カードリーダで読み込んだカード番号の認証状態は、精米運転の終了後に解除され、
投入した玄米の有無を検出する玄米有無検出センサを設け、
玄米有無検出センサが玄米無しを検出した状態で精米運転が終了するとカード番号の認証状態が解除され、
玄米有無検出センサが玄米有りを検出した状態で、料金又はポイントに対応する精米運転時間の経過により精米運転が終了した場合に、戻しスイッチを操作して残存する玄米を戻す場合には、カード番号の認証状態を解除することを特徴とする料金式精米設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、料金を投入して精米する無人の精米設備に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び特許文献2には、専用のプリペイドカード又はコインのいずれかのモードにより精米運転を行う技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-9370号公報
【文献】特許第2851016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
専用のプリペイドカードを用いて精米運転を行うのでは、専用のプリペイドカードを製作しなければならず、高価であり、また、利用者にとっては所持するのが不便である。
本発明は、汎用のカードを利用して精米運転をおこなうことで、利用者の利便性を向上させることを課題とする。
また、精米設備の管理者側のカード情報の保護の負担を小さくすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる課題を解決するために、請求項1記載の発明は、
利用者が料金を投入して持参する玄米を投入すると、料金に対応する運転時間、精米機で精米処理する建屋式の料金式精米設備において、
精米設備とデータを蓄積するクラウドとを通信で接続する構成とし、
利用者の所持するカードのカード番号の情報を読み込むカードリーダを備え、
該カード番号の情報をクラウドで管理する構成とし、
利用者が料金を投入して精米処理すると、利用料金に応じて付与されたポイント情報がカード番号の情報と共にクラウドに記録され、前記ポイントを精米運転に利用でき、
カードリーダで読み込んだカード番号の認証状態は、精米運転の終了後に解除され、
投入した玄米の有無を検出する玄米有無検出センサを設け、
玄米有無検出センサが玄米無しを検出した状態で精米運転が終了するとカード番号の認証が解除され、
玄米有無検出センサが玄米有りを検出した状態で、料金又はポイントに対応する精米運転時間の経過により精米運転が終了した場合には、カード番号の認証状態が所定時間継続されることを特徴とする料金式精米設備とする。
これにより、玄米有の状態で精米運転が終了した場合には、更なる料金の追加等で継続して精米運転を行う場合に認証を継続しておくことで利用者の利便性を向上できる。
請求項2記載の発明は、
利用者が料金を投入して持参する玄米を投入すると、料金に対応する運転時間、精米機で精米処理する建屋式の料金式精米設備において、
精米設備とデータを蓄積するクラウドとを通信で接続する構成とし、
利用者の所持するカードのカード番号の情報を読み込むカードリーダを備え、
該カード番号の情報をクラウドで管理する構成とし、
利用者が料金を投入して精米処理すると、利用料金に応じて付与されたポイント情報がカード番号の情報と共にクラウドに記録され、前記ポイントを精米運転に利用でき、
カードリーダで読み込んだカード番号の認証状態は、精米運転の終了後に解除され、
投入した玄米の有無を検出する玄米有無検出センサを設け、
玄米有無検出センサが玄米無しを検出した状態で精米運転が終了するとカード番号の認証状態が解除され、
玄米有無検出センサが玄米有りを検出した状態で、料金又はポイントに対応する精米運転時間の経過により精米運転が終了した場合に、戻しスイッチを操作して残存する玄米を戻す場合には、カード番号の認証状態を解除することを特徴とする料金式精米設備とする。
これにより、適切なタイミングでカードの認証を解除することができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、利用者の料金式精米設備の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】正面から見た精米設備の客室を示す図
図2】平面から見た精米設備の内部を示す図
図3】精米設備の作業工程図
図4】精米設備の作業システム図
図5】利用者の携帯端末の画面を示す図
図6】管理者の携帯端末の画面を示す図
図7】管理者の携帯端末の画面を示す図
図8】精米運転履歴を示すグラフ
図9】クラウドのデータ登録例を示す図
図10】すでにクラウドに登録されたカードを使用しての精米運転を示す図
図11】初めてカード利用による精米運転を示す図
図12】通常の料金による精米運転を示す図
図13】ポイントの付与例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施の形態の料金式精米設備について以下説明する。
【0009】
図2に示すように建屋1を仕切壁2で前後方向に機械室3と客室4に仕切る。本実施例では客室4側を前側と呼び機械室3側を後側と呼ぶ。
【0010】
利用者が持参した玄米を収容する投入ホッパ5と、投入ホッパ5内の玄米を繰り出すロータリバルブ6と、玄米を揚穀する昇降機7と、玄米から石を抜く石抜機8と、玄米を精米する精米機9と、精白米を収容する白米タンク10を設ける。
【0011】
投入ホッパ5と白米タンク10は客室4側に設け、昇降機7・石抜機8・精米機9等の精米機器は機械室3側に設ける。また、精米機9の精米運転で発生した糠は空気搬送されて糠袋30を備えている投入ホッパ5は客室4の左右一側に設け、白米タンク10は客室4の左右他側に設ける。投入ホッパ5と白米タンク10の間には精白度を設定する精白度選択スイッチ11と、料金を投入する料金投入口12、及び釣銭返却口13を設ける。
【0012】
精米設備の基本的な利用方法は、利用者が、投入ホッパ5に持参した玄米を投入して、料金投入口12に料金を投入し、精白度選択スイッチ11を操作すると運転が開始され、精米機9で精米処理された精白米が白米タンク10に供給される。
【0013】
投入ホッパ5の下部には玄米の有無を検出する玄米有無検出センサ14を設ける。投入ホッパ5の前側には、投入ホッパ5の投入口を閉鎖・開放する開閉扉15を設ける。
図4に示すように、精米設備の制御部16は、入力側に投入料金を検出する料金検出センサ23や精白度選択スイッチ11等の情報が入力され、精米機器に出力する。
【0014】
料金を収容する金庫(図示せず)や、精米機器を制御する制御部16や、精米設備の管理者が運転条件等を設定するメンテナンス用操作具を内蔵する管理者用開閉扉17を仕切壁2に設ける。
【0015】
前述のメンテナンス操作具の一例として、精米機器を自動制御で運転するか、管理者が手動スイッチ(図示せず)で運転するかを切り換える自動・手動切り替えスイッチ18や、金庫内の料金回収や糠の回収を行ったことを入力するメンテナンス用スイッチ19が挙げられる。すなわち、管理者がメンテナンス時に使用する操作具であればよい。メンテナンス用操作具を操作したことを検出することにより、後述の累積金額や換算累積糠量の情報がリセットされる。
【0016】
建屋1にはインターネットと接続可能なルータ等の通信機器20を設け、制御部16の運転情報がインターネットを介して管理者用クラウドCに送信可能としている。また、管理者用の携帯端末21や、利用者用の携帯端末22はインターネット上のアプリやブラウザ等のソフト31を介して後述のマップPを閲覧できる構成である。
【0017】
また、後述するカードを使用した精米運転時に用いるカード番号を読み取るカードリーダ40を設け、該読み取られたカード番号の情報がクラウドCに送信される構成である。
【0018】
次に図5図7に基づいて、精米設備の設置状況を示すマップを利用者の携帯端末22や管理者の携帯端末21で閲覧する方法について説明する。
【0019】
精米設備の設置を示すマークM(M1~M5)を表示したある地域のマップPを、利用者用の携帯端末22や管理者用の携帯端末21からインターネットを介してソフト31にアクセスして表示可能としている。マークMは精米設備の所在地に付されている。
【0020】
図5は精米設備の利用者が閲覧できる携帯端末22の画面を示している。精米設備のマーク毎に現在の運転情報を示す吹き出しHが表示されている。例えばマークM1には現在運転していない(利用可能)であることを示しており、マークM2には故障中で使用できないことを示しており、マークM3には、現在運転中で残りの運転時間を示しており、マークM4には、管理者がメンテナンス中であることを示している。マークM5には営業時間外であることを示している。
【0021】
利用者は、当該マップPを閲覧することで、現在利用可能な精米設備を把握して、利用可能な精米設備で精米運転を行うことができる。
【0022】
図6図7は精米設備の管理者が閲覧できる携帯端末21の画面を示している。
【0023】
図6は現在の運転状況を示す携帯端末21の画面で、利用者が閲覧できる携帯端末22の画面と略共通している。但し、管理者のみが閲覧できる情報が追加されている。例えば、マークM2には、「故障中」の表示に例えば「精米機異常」と故障の原因の情報が表示される。また、マークM1には、「振動値異常、確認要」の情報が表示される。この情報は、例えば精米機9に振動センサ35を取り付け、運転時の振動の値を検出する。この振動の値が設定値以上になると、精米機9内部の一部に不具合が生じていることを推定する。現在は利用者による運転は可能であるが、近い将来故障につながる可能性のある情報を表示し、管理者に確認して予防を促している。なお、前述の故障した場合や確認要の状況が発生した場合には、管理者用の携帯端末にメールを送信してもよい。また、振動センサ35以外に騒音センサでもよい。
【0024】
図7は、精米設備の運転履歴情報を示す管理者用の携帯端末21の画面である。運転履歴とは、例えば、利用者が投入した料金の累積金額が表示される。また、累積金額から精米運転によって換算される糠量を表示してもよい。換算される糠量とは、例えば300円で30kgを精米運転すると約3Kgの糠が発生する。そのため、例えば累積金額が9千円になると発生した糠量は90kgと換算される。管理者は累積金額が設定金額になると、当該精米設備の金庫内の料金を回収する。又は、累積金額から糠袋30内の糠量が満量近くなったと判断すると当該糠袋30を回収する。
【0025】
図7の吹き出しにはグラフgが表示されている。このグラフgは、図8に示すように日毎の投入料金額と累積金額が表示されている。前述のメンテナンス操作具を操作するとリセットされて累積金額がその日から計算される。これにより、管理者は精米設備の売り上げ状況を把握することができ管理がしやすい。また、金庫内の料金の回収や糠袋30の回収のタイミングを管理しやすい。
【0026】
本実施の形態の吹き出しHは、マップPにアクセスしたときにマークMと同時に表示されてもよいし、マークMを操作すると表示するようにしてもよい。
【0027】
管理者は図6図7の画面を選択スイッチ(図示せず)で切り替えるように構成することで、マップ上に情報が煩雑にならない。また、現在の状況と、過去の履歴を分けて閲覧することで、視認しやすい。
【0028】
本実施の形態により、管理者は広範囲の複数の精米設備を効率よく管理することができる。
【0029】
本実施の形態のマップPは利用者と管理者の双方が共通のソフト31を使用できるので、ソフト31を安価に作成することができる。
【0030】
次に、精米設備において、利用者が鉄道の乗降やショッピング等で対価の支払いに使用される汎用のカードを利用することで精米運転のサービスを受けられるシステムについて説明する。カードは非接触型ICカードが考えられる。
【0031】
利用者が所持するカードをカードリーダ40に読み込ませると、カード番号の情報がクラウドCに記録される。図9に示すようにカード会社やカード番号や、後述する精米運転用のポイント数や、精米設備の最新利用日や来店回数が記録される。但し、利用者の名前や住所やカードに記録された金銭等の個人情報は読み込まないように設定することで、精米設備の管理者が個人情報を管理する負担を軽減できる構成としている。
【0032】
次に、図11に基づいて、初めてカードを使用して精米運転を行う場合の精米運転の流れについて説明する。
【0033】
料金を投入すると開閉扉15が開動作し、利用者が持参した玄米を投入ホッパ5内に投入する。そして、例えば音声によるアナウンスで「カードを利用される方はカードリーダに読み込ませてください」との音声に基づき、利用者が所持するカードをカードリーダに読み込ませると、当該カードの番号が登録されると共に、認証状態を開始する。
【0034】
そして、精白度選択スイッチ11で所望の精白度を選択操作すると、精米運転が開始される。精米運転中に投入料金に対応する運転時間が経過すると、玄米有無検出センサ14が玄米有を検出した状態においても、運転停止となる。この場合には、利用者が新たに追加料金を投入すれば、精米運転は再開されるが、追加料金を投入しないと所定時間後にカード認証状態が解除される。
【0035】
また、精米運転中に玄米有無検出センサ14が玄米無しを検出すると残米を精米処理してから運転を停止する。運転を停止すると、カードの認証状態は解除され、所定時間後に開閉扉15が閉動作する。
【0036】
前記認証状態が解除された際に、当該精米運転に投入した料金に応じてポイントが付与され、次回の精米運転時にポイントを使用しての精米運転が可能となる。
【0037】
図11で利用者がカードリーダ40にカードを読み込ませないで精米運転を行う場合(A参照)には、図12に示すように、精米運転を行って運転停止を行う。
【0038】
次に、図10に基づいて、既にクラウドCに登録されているカードを用いて精米運転を行う場合について説明する。
【0039】
玄米を持参した利用者がカードをカードリーダ40に読み込ませるとカードの認証状態が開始されると共に、開閉扉15が開動作して利用者が持参した玄米を投入ホッパ5内に投入する。累積したポイントを使用する場合には、ポイント選択スイッチ41を選択し、精白度選択スイッチ11を選択すると精米運転が開始される。その後は、図11と同様の工程である。図10による精米運転の場合には、ポイントによる精米運転と共に、料金も投入してポイントと料金を併用した運転時間、連続して精米運転を行うことが可能である。料金を投入するタイミングとしては、精米運転の開始前でも良いし、精米運転の開始後でも良い。すなわち、精米運転の進行に伴い累積のポイントが減算されて無くなると、投入料金の減算が開始されてそのまま精米運転が継続される。
【0040】
カードをカードリーダ40に読み込ませて開閉扉15を開ける場合には、所定以上のポイント数が累積している場合に開動作が可能に構成してもよい。
【0041】
次に、図10図11における前述の、精米運転中に投入料金に対応する運転時間が経過すると、玄米有無検出センサ14が玄米有を検出した状態において、運転停止となる場合に、追加料金を入れないで、利用者が投入ホッパ5内に残った玄米を持ち帰る場合について説明する。
【0042】
利用者が玄米戻しスイッチ42を操作すると、ロータリバルブ6と昇降機7が駆動すると共に、昇降機7の投げ口に設ける切換弁43が石抜機8側から戻し通路44側に切り替わり、玄米は戻し通路44を通過して投入ホッパ5の上方から排出される。利用者は、該排出された玄米を持参した袋に収容して持ち帰る。なお、図10から図12にはこの戻し工程については省略している。
【0043】
前述の通り、玄米有無検出センサ14が玄米有を検出した状態において、運転停止となる場合に、カードの認証状態は所定所間継続するが、当該所定時間中に玄米戻しスイッチ42を操作するとカードの認証は解除される。
【0044】
図13の(イ)は投入料金に対して付与されるポイント例を示し、図13の(ロ)はカードの認証状態でチャージスイッチ45を操作した場合に付与されるポイント例を示している。チャージスイッチ45とは、精米運転を行わないで料金だけを投入して当該カード番号の累積ポイントを増加させるためのものである。チャージスイッチ45の利用により、通常の料金の投入よりも精米運転時間を長く行えるようにすることで、カードによる精米運転の利便性を向上させることができる。
【0045】
投入料金及びポイントと運転時間の関係の一例として、例えば、100円又は100ポイントで3分の運転時間を行うようにする。また、100ポイント未満のポイントについては例えば50ポイントについては1分30秒運転するようにする。
【0046】
なお、カードの認証中には、表示画面46で累積ポイント数等の情報を表示する構成にしてもよい。
【0047】
本実施の形態により、利用者の精米設備の利便性が向上する。また、カードの認証状態を適切なタイミングで開始及び解除することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 精米設備の建屋
5 投入ホッパ
9 精米機
13 開閉扉
14 玄米有無検出センサ
20 通信機器
22 利用者用(携帯)端末
40 カードリーダ
42 玄米戻しスイッチ
C クラウド
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13