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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】車両用ランプ取付構造
(51)【国際特許分類】
   B60R 19/50 20060101AFI20221115BHJP
   B60Q 1/26 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
B60R19/50 C
B60Q1/26 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018187318
(22)【出願日】2018-10-02
(65)【公開番号】P2020055421
(43)【公開日】2020-04-09
【審査請求日】2021-08-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】中山 千春
【審査官】志水 裕司
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-161996(JP,A)
【文献】特開平09-002143(JP,A)
【文献】特開2010-047183(JP,A)
【文献】特開2014-028554(JP,A)
【文献】特開平10-203233(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 19/50
B60Q 1/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バンパに形成された開口にランプブラケットを介して取り付けられるランプを備えた車両用ランプ取付構造であって、
前記バンパの後方から前記バンパに取り付けられるロアグリルを備え、
前記ランプブラケットは、
前記バンパに取り付けられるバンパ取付部と、
前記ランプが取り付けられるランプ取付部と、
前記バンパ取付部よりも後方に配置され、かつ前記ロアグリルに取り付けられるロアグリル取付部と、を有
前記バンパは、前記ロアグリルを固定するための第1ボス部を有し、
前記第1ボス部において、前記ロアグリルと前記ロアグリル取付部とが共締め固定されている車両用ランプ取付構造。
【請求項2】
前記バンパは、前記第1ボス部から前記開口の外縁に向かって延びる延長リブを有する請求項に記載の車両用ランプ取付構造。
【請求項3】
前記ランプブラケットは、
前記ランプが挿入されるランプブラケット開口と、
前記ランプブラケット開口よりも前方に突出し、かつ前記バンパの裏面に対向している突出部と、を有する請求項1又は2に記載の車両用ランプ取付構造。
【請求項4】
前記バンパは、後方へ突出し、かつ前記バンパ取付部を固定するための第2ボス部を有し、
前記第2ボス部は、前記ランプブラケットに当接している請求項1からのいずれか1項に記載の車両用ランプ取付構造。
【請求項5】
バンパに形成された開口にランプブラケットを介して取り付けられるランプを備えた車両用ランプ取付構造であって、
前記バンパの後方から前記バンパに取り付けられるロアグリルを備え、
前記ランプブラケットは、
前記バンパに取り付けられるバンパ取付部と、
前記ランプが取り付けられるランプ取付部と、
前記バンパ取付部よりも後方に配置され、かつ前記ロアグリルに取り付けられるロアグリル取付部と、を有し、
前記バンパの前方から前記バンパに取り付けられ、かつ前記開口の外縁を覆っているガーニッシュをさらに備え、
前記ガーニッシュは、前記バンパよりも後方へ突出する係止爪を有し、
前記バンパは、前記係止爪が挿通される係止開口を有し、
前記ランプブラケットは、前記係止爪が挿通され、かつ前記バンパの前記係止開口と重なる係止開口を有し、
前記係止爪より前記ガーニッシュが前記ランプブラケットと係止されている車両用ランプ取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ランプ取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1の車両用ランプ取付構造では、バンパに形成された開口にブラケットを介してランプが取り付けられている。具体的には、バンパの開口には、ランプホールカバーがバンパの表側に配置されて取り付けられるともに、ブラケットに固定されたランプが、バンパの裏側から取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-90989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のランプ取付構造では、ランプを支持するブラケットは、ランプホールカバー(のランプ開口)を介してバンパ(具体的には、バンパの開口近傍)で支持されている。このため、ランプ及びブラケットに掛かる重力や車両の振動によって、バンパの開口から後方へ離れたブラケットの後部は、車両下側へ下がり易くなっていた。これにより、ブラケットが取り付けられている部分(特許文献1では、ランプホールカバー)に負荷が掛かり、ブラケットと当該ブラケットが取り付けられている部分との間に隙間が発生し、ひいてはランプホールカバーのランプ口部とランプとの間の隙間が拡大するおそれがあった。
【0005】
そこで、本発明は、ランプを固定するブラケットと当該ブラケットが取り付けられている部分との間に隙間が発生することを抑制できる車両用ランプ取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様に係る車両用ランプ取付構造は、バンパに形成された開口にランプブラケットを介して取り付けられるランプを備えた車両用ランプ取付構造である。当該車両用ランプ取付構造は、前記バンパの後方から前記バンパに取り付けられるロアグリルを備える。前記ランプブラケットは、前記パンパに取り付けられるバンパ取付部と、前記ランプが取り付けられるランプ取付部と、前記バンパ取付部よりも後方に配置され、かつ前記ロアグリルに取り付けられるロアグリル取付部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
ランプブラケットは、車両前後方向において離れた2箇所(バンパ取付部及びロアグリル取付部)においてバンパおよびロアグリルに取り付けられるため、ランプブラケットの後部が車両下側へ下がり難くなる。これにより、ランプブラケットと当該ランプブラケットが取り付けられている部分との間に隙間が発生することを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1を車両左側から見た一部拡大図である。
図2図2は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1の分解斜視図である。
図3図3は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1をバンパの裏面側から視た斜視図である。
図4図4は、実施形態に係るバンパを後方から見た背面図である。
図5図5は、実施形態に係るガーニッシュの斜視図である。
図6図6は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1の背面図(その1)である。
図7図7は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1の背面図(その2)である。
図8図8は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1の右斜め上から見た背面斜視図である。
図9図9は、図7のA-A断面図である。
図10図10は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1の背面図(その3)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0010】
(1)車両用ランプ取付構造1の概略構成
図1は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1を車両左側から見た一部拡大図である。図2は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1の分解斜視図である。図3は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1をバンパの裏面側から視た斜視図である。図4は、実施形態に係るバンパを後方から見た背面図である。図5は、実施形態に係るガーニッシュの斜視図である。
【0011】
図面に示す矢印Xは、車両幅方向を示し、矢印Yは、車両前後方向を示し、矢印Zは、車両上下方向を示す。矢印X1は、車両右方向を示し、矢印X2は、車両左方向を示す。矢印Y1は、車両前方向を示し、矢印Y2は、車両後方向を示す。矢印Z1は、車両上方向を示し、矢印Z2は、車両下方向を示す。
【0012】
図1から図3に示すように、車両用ランプ取付構造1は、バンパ10、ランプ20、ランプブラケット30、ロアグリル40、ガーニッシュ50、延出リブ60、を備える。
【0013】
バンパ10は、車両幅方向Xに延びており、ロアグリル40よりも車両前方向Y1に配置されている(図2参照)。バンパは、フロントバンパと称されてもよい。
【0014】
バンパ10には、ランプ開口12と、グリル開口14とが形成されている(図2図4参照)。ランプ開口12には、ランプ20が挿入され、ランプブラケット30を介して取り付けられる。グリル開口14は、ラジエータ及びエンジン部品(不図示)に走行風を導入するためのものである。
【0015】
ランプ20は、ランプ開口12にランプブラケット30を介して取り付けられる。実施形態では、ランプ20は、ターンランプである。なお、ランプ20は、光源と、光源を収容するランプハウジングと、ランプハウジングの車両前方に取り付けられるレンズと、を有する。
【0016】
ランプブラケット30は、ランプ20をバンパ10へ取り付けるためのブラケットである。実施形態では、ランプブラケット30は、ターンランプブラケットである。
【0017】
ロアグリル40は、バンパ10の後方からバンパ10に取り付けられる。ロアグリル40は、バンパ10の後方に位置し、グリル開口14と対向する位置に配置されている。
【0018】
ガーニッシュ50は、バンパ10の前方からバンパ10に取り付けられ、ランプ開口12の外縁を覆っている。実施形態では、ガーニッシュ50は、ターンランプガーニッシュである。
【0019】
ガーニッシュ50は、バンパ10よりも後方へ突出する係止爪55を有する(図3参照)。係止爪55は、バンパ10に係止されるバンパ係止爪551と、ランプブラケット30に係止されるブラケット係止爪552とを有する。
【0020】
(2)車両用ランプ取付構造1の詳細
次に、車両用ランプ取付構造1の詳細について、図1から図10を用いて説明する。図6は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1の背面図(その1)である。図7は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1の背面図(その2)である。図8は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1の右斜め上から見た背面斜視図である。図9は、図7のA-A断面図である。図10は、実施形態に係る車両用ランプ取付構造1の背面図(その3)である。
【0021】
なお、図6は、バンパ10にガーニッシュ50が取り付けられている状態を示す。図7は、図6の車両用ランプ取付構造1において、バンパ10にランプブラケット30がさらに取り付けられている状態を示す。図10は、図7の車両用ランプ取付構造1において、バンパ10にランプ20がさらに取り付けられている状態を示す。
【0022】
図2図6に示すように、ガーニッシュ50は、車両前方からバンパ10へ取り付けられる。ガーニッシュ50は、バンパ係止爪551によりバンパ10に係止(固定)される。ロアグリル40は、車両後方からバンパ10へ取り付けられる。ランプブラケット30は、ロアグリル40が取り付けられた後に車両後方からバンパ10(及びロアグリル40)へ取り付けられる(図7参照)。ランプ20は、ランプブラケット30が取り付けられた後に車両後方からバンパ10(及びランプブラケット30)へ取り付けられる(図10参照)。最終的に、ボルト等の締結部材により、ランプ20、ランプブラケット30、ロアグリル40が締結されて固定される。
【0023】
なお、ランプ20が取り付けられたランプブラケット30をバンパ10へ取り付けてもよい。これにより、組み付け性を向上することができる。
【0024】
図3に示すように、ランプブラケット30は、ランプ20を支持するランプ支持部32と、ランプ支持部32から延長する延長部34(図7の斜線部分)とを有する。
【0025】
ランプ支持部32は、バンパに取り付けられるバンパ取付部321と、ランプが取り付けられるランプ取付部323と、を有する。延長部34は、ロアグリル40に取り付けられるロアグリル取付部341を有する。ロアグリル取付部341は、バンパ取付部321よりも後方に配置されている。従って、ランプブラケット30は、車両前後方向Yにおいて離れたバンパ取付部321及びロアグリル取付部341の2箇所において取り付けられる。これにより、ランプブラケット30の後部を、支持強度が高い大型部品であるロアグリルにより支持することができるため、ランプブラケット30の後部が車両下側Z2へ下がり難くなる。以上より、ランプブラケット30の支持強度を高め、ランプブラケット30とランプブラケット30が取り付けられているバンパ10との間に隙間が発生することを抑制できる。
【0026】
なお、ランプ20は、ランプブラケット30に取り付けられるブラケット取付部23を有する。ボルト等の締結部材により、ブラケット取付部23とランプ取付部323とが固定されて、ランプ20がランプブラケット30に固定される。
【0027】
図4及び図6に示すように、バンパ10は、ロアグリル40を固定するための第1ボス部110を有する。第1ボス部110は、車両後方へ突出しており、ロアグリル40に形成された開口42に挿入さる。これにより、ロアグリル40が車両幅方向X及び車両上下方向Zに移動することを抑制できる。
【0028】
図6及び図7に示すように、第1ボス部110において、締結部材(図3参照)により、ロアグリル40の開口42とロアグリル取付部341とが共締め固定されている。これにより、ランプブラケット30の支持強度が向上する。さらに、第1ボス部110により、バンパ10とランプブラケット30と、ロアグリル40とが同じ位置で固定されるため、各部材が相対的にずれ難くなる。従って、各部材に隙間が発生すること抑制できる。
【0029】
なお、実施形態では、延長部34には、2つのロアグリル取付部341が設けられている。右側のロアグリル取付部341は、バンパ10及びロアグリル40と固定されている。左側のロアグリル取付部341は、ロアグリル40と固定されており、バンパ10とは固定されていない。
【0030】
図4及び図6に示すように、バンパ10は、第1ボス部110からランプ開口12に向かって延びる延長リブ130を有する。これにより、強度部材である延長リブ130によって、ランプ開口12と第1ボス部110とが繋がれて、一方が他方に追従し易くなり、ランプ開口12と第1ボス部110とが相対的にずれ難くなる。
【0031】
なお、延長リブ130は、ランプ開口12の端縁まで延びていなくてもよく、ランプ開口12の近傍まで延びていてもよい。例えば、延長リブ130は、ガーニッシュ50と車両前後方向Yにおいて重なる領域にまで延びていてもよい。
【0032】
図2図7図8に示すように、ランプブラケット30は、ランプ20が挿入されるランプブラケット開口36と、ランプブラケット開口36よりも前方に突出し、かつバンパ10の裏面に対向している突出部325を有する。
【0033】
ランプ20の近傍のバンパ10の一部に物体が衝突した場合、当該バンパ10の一部が車両後方へ凹む。ここで、ランプブラケット30が突出部325を有する場合、バンパ10の凹みが突出部325に当たる。このため、突出部325が存在しない場合と比べると、バンパ10の凹みを抑制することができる。
【0034】
なお、バンパ10は、車両幅方向Wの外側に向かうにつれ、車両後方に向かって曲がっていく。このため、バンパ10とランプブラケット30との間の前後方向Yの距離が、車両幅方向Wの内側の方が、車両幅方向Wの外側と比べて、長くなり易い。従って、バンパ10の一部に物体が衝突した場合、車両幅方向Wの内側の方が、車両幅方向Wの外側と比べて、車両前後方向Yのバンパの凹み量が大きくなる。そこで、本実施形態では、突出部325が、ランプブラケット開口36よりも車両幅方向Xの内側に配置されている。バンパ10の凹み量が大きくなり易い位置に突出部325を配置することで、バンパの凹み量を最小限にすることができる。
【0035】
なお、突出部325は、バンパ10の裏面に当接してもよく、バンパ10の裏面から離れていてもよい。
【0036】
図8及び図9に示すように、バンパ10は、後方へ突出し、かつバンパ取付部321を固定するための第2ボス部120を有する。第2ボス部120は、バンパ取付部321を固定するため、ランプブラケット30に当接している。また、第2ボス部120は、突出部325と隣接している。 ランプ20の近傍のバンパ10の一部に物体が衝突した場合、当該バンパ10の一部が車両後方へ凹む。ここで、バンパ10が第2ボス部120を有する場合、ランプブラケット30(バンパ取付部321)が第2ボス部120を介して壁となるため、バンパ10が凹み難くなる。また、第2ボス部120は、突出部325と隣接することにより、物体の衝突による車両後方に掛かる力に対する強度が増加するため、バンパがさらに凹み難くなる。
【0037】
また、第2ボス部120は、ランプ開口12(ランプブラケット開口36)よりも車両幅方向Xの内側に配置されている。バンパ10の凹み量が大きくなり易い位置に、第2ボス部120を配置することで、バンパの凹み量を最小限にすることができる。
【0038】
また、図4に示すように、バンパ10は、ガーニッシュ50のバンパ係止爪551が挿通される第1係止開口121と、ガーニッシュ50のブラケット係止爪552が挿通される第2係止開口122とを有する。実施形態では、第1係止開口121は、ランプ開口12の外周に沿って間隔を空けて5箇所に形成されている。これにより、ガーニッシュ50が、バンパ10に対する位置がずれにくくなる。また、第2係止開口122は、1箇所に形成されている。第2係止開口122は、ランプ開口12の一部であってよい。
【0039】
また、図8に示すように、ブラケット係止爪552によりガーニッシュ50がランプブラケット30と係止されている。これにより、ランプブラケット30は、ガーニッシュ50とも直接に固定されるため、各部材が相対的にずれ難くなる。従って、各部材に隙間が発生すること抑制できる。
【0040】
ブラケット係止部328は、係止開口328Aと係止爪328Bとを有する。係止開口328Aには、ブラケット係止爪552が挿通される。また、係止開口328Aは、第2係止開口122と重なっている。
【0041】
係止開口328Aに挿通されたブラケット係止爪552(具体的には、ブラケット係止爪552に形成された開口)に、係止爪328Bが係止される。これにより、ブラケット係止部328を有する。ブラケット係止部328は、ガーニッシュ50のブラケット係止爪552と係止される。本実施形態では、このようにして、ブラケット係止爪552によりガーニッシュ50がランプブラケット30と係止されている。
【0042】
第2係止開口122は、第2ボス部120とランプ開口12を挟むように配置されてもよい。具体的には、ランプブラケット30の一方側(具体的には、右側)が、第2ボス部120においてバンパ10と固定されると共に、ランプブラケット30の他方側(左側)が、ガーニッシュ50(ブラケット係止爪552)を介してバンパ10に固定されてよい。これにより、車両幅方向Xにおいても、ランプブラケット30とバンパ10との間に隙間が発生することを抑制できる。
【0043】
(3)その他実施形態
上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【0044】
例えば、上述では、ターンランプを例に挙げていたが、他のランプであってよい。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本態様に係る車両用ランプ取付構造は、ランプブラケットと当該ランプブラケットが取り付けられている部分との間に隙間が発生することを抑制でき、車両に利用することができる。
【符号の説明】
【0046】
1 :車両用ランプ取付構造
10 :バンパ
12 :ランプ開口
14 :グリル開口
20 :ランプ
23 :ブラケット取付部
30 :ランプブラケット
32 :ランプ支持部
34 :延長部
36 :ランプブラケット開口
40 :ロアグリル
42 :開口
50 :ガーニッシュ
55 :係止爪
60 :延出リブ
110 :第1ボス部
120 :第2ボス部
121 :第1係止開口
122 :第2係止開口
130 :延長リブ
321 :バンパ取付部
323 :ランプ取付部
325 :突出部
328 :ブラケット係止部
328A:係止開口
328B:係止爪
341 :ロアグリル取付部
551 :バンパ係止爪
552 :ブラケット係止爪
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10