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特許7176657情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20120101AFI20221115BHJP
【FI】
G06Q50/26
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022096836
(22)【出願日】2022-06-15
【審査請求日】2022-06-15
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100116012
【弁理士】
【氏名又は名称】宮坂 徹
(72)【発明者】
【氏名】後上 慧人
【審査官】新里 太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-060629(JP,A)
【文献】特開2014-238761(JP,A)
【文献】特開2022-042134(JP,A)
【文献】特開2018-190015(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された指示に応じて、
審査業務に応じた申請者の申請情報の内容を審査するための設問を複数設定し、前記申請情報を含む申請書及び前記申請者の証明書類の少なくとも一方の申請用書類と、前記設問とを対応付けて必要書類設定情報を生成し、前記設問に対する審査結果と該設問の次に遷移する次の設問とを対応付けて設問設定情報を生成する設問設定部と、
前記必要書類設定情報、及び前記設問設定情報を記憶する設定情報記憶部と、
を備え、
前記設問設定部は、前記設問設定情報に応じて、複数の前記設問と前記設問に対する審査結果に応じた遷移状態を示す審査マップを作成し、表示装置に表示させる
情報処理装置。
【請求項2】
前記申請用書類の画像データである申請用書類画像を取得する申請情報取得部と、
前記設問設定情報に応じた所定の設問が表示された設問画面と、前記必要書類設定情報に基づいて表示された前記設問に対応する申請用書類画像と、を含む審査画面を表示装置に表示させるとともに、前記設問への審査結果が入力された後、前記設問設定情報に基づいて、前記審査結果に応じた次の設問が表示された次の設問画面及び前記次の設問に対応する申請用書類画像を含む審査画面を前記表示装置に表示させる処理部と、
を備える
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記必要書類設定情報は、前記設問と、複数の前記申請用書類とを対応付けており、前記申請用書類の優先表示順位を含んでおり、
前記処理部は、前記設問と対応付けられた申請用書類画像を、前記優先表示順位に規定する順に重ねて前記表示装置に表示させる
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記必要書類設定情報は、前記設問と、前記申請用書類画像中の前記設問に関連する事項が表示された領域とを対応付けている
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記処理部は、前記設問画面内に、前記設問とともに、前記設問に関連する事項が表示された領域を強調表示した前記申請用書類画像を表示させる
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記処理部は、前記設問画面内に、前記設問とともに、前記設問に関連する事項が表示された領域を拡大した前記申請用書類画像を表示させる
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記処理部は、前記設問画面内に、前記設問とともに、前記設問に関連する事項が表示された領域を囲む枠が重ねて表示された前記申請用書類画像を表示させる
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
コンピュータが、
入力された指示に応じて、審査業務に応じた申請者の申請情報の内容を審査するための複数の設問前記申請情報の内容を確認するための申請用書類と前記設問とを対応付けた必要書類設定情報、及び前記設問に対する審査結果に応じて次に遷移する設問が設定された設問設定情報を記憶し、
前記設問設定情報に応じて、複数の前記設問と前記設問に対する審査結果に応じた遷移状態を示す審査マップを作成し、表示装置に表示させる
情報処理方法。
【請求項9】
入力された指示に応じて、審査業務に応じた申請者の申請情報の内容を審査するための複数の設問前記申請情報の内容を確認するための申請用書類と前記設問とを対応付けた必要書類設定情報、及び前記設問に対する審査結果に応じて次に遷移する設問が設定された設問設定情報を記憶することと、
前記設問設定情報に応じて、複数の前記設問と前記設問に対する審査結果に応じた遷移状態を示す審査マップを作成し、表示装置に表示させることと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば自治体や企業に対する申請の際に、自治体や企業において申請者からの申請用書類の受け付け及び申請用書類等の内容に不備があるか否かの審査が行われている。自治体は、例えば一申請者から申請書とともに本人確認書類の写しや申請内容の確認のための証明書面等の複数種類の書類を受け取り、これら複数の書類を対比して申請内容に不備がないかどうかの審査を行っている。同様の処理は、民間企業に対するサービス等の申し込みにおいても行われている。このとき、これら複数種類の申請用書類は紙媒体であることから、申請情報の確認作業や確認結果の入力作業の効率が悪くなる場合がある。そこで、例えば審査の前処理として、申請用書類をスキャナ等で読み取り、記入された文字を自動でデータ化して記憶装置に記憶することが行われる場合がある(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2018-101327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、審査業務の種類は多様化しており、審査の内容に応じてそれぞれ異なる審査を行う必要があり、膨大な確認事項が生じ、また、確認事項によって参照する申請用書類の組み合わせが異なる場合もある。このように、審査ごとに異なる審査要件のチェックを経る必要があり、また、審査要件の変更時には各審査において参照する申請用書類も異なることから、申請用書類を画像データ化しても、審査担当者が多種多様の審査をスムーズに行うことが困難となる場合があった。
そこで、本開示は、審査効率を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る情報処理装置は、入力された指示に応じて、審査業務に応じた申請者の申請情報の内容を審査するための設問を複数設定し、申請情報を含む申請書及び申請者の証明書類の少なくとも一方の申請用書類と、設問とを対応付けて必要書類設定情報を生成し、設問に対する審査結果と該設問の次に遷移する次の設問とを対応付けて設問設定情報を生成する設問設定部と、必要書類設定情報、及び設問設定情報を記憶する設定情報記憶部と、を備え、設問設定部は、設問設定情報に応じて、複数の設問と設問に対する審査結果に応じた遷移状態を示す審査マップを作成し、表示装置に表示させる
【0006】
また、上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが、入力された指示に応じて、審査業務に応じた申請者の申請情報の内容を審査するための複数の設問申請情報の内容を確認するための申請用書類と設問とを対応付けた必要書類設定情報、及び設問に対する審査結果に応じて次に遷移する設問が設定された設問設定情報を記憶し、設問設定情報に応じて、複数の設問と設問に対する審査結果に応じた遷移状態を示す審査マップを作成し、表示装置に表示させる
【0007】
また、上記目的を達成するために、本開示の一態様に係る情報処理プログラムは、入力された指示に応じて、審査業務に応じた申請者の申請情報の内容を審査するための複数の設問申請情報の内容を確認するための申請用書類と設問とを対応付けた必要書類設定情報、及び設問に対する審査結果に応じて次に遷移する設問が設定された設問設定情報を記憶することと、設問設定情報に応じて、複数の設問と設問に対する審査結果に応じた遷移状態を示す審査マップを作成し、表示装置に表示させることと、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、審査効率を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の第一実施形態に係る情報処理装置を含む申請情報処理システムの一構成例を示す模式図である。
図2】本開示の第一実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの機能構成の一例を示す概略的な機能ブロック図である。
図3】本開示の第一実施形態における申請用書類の一種である申請書を電子データ化した申請書画像の一例を示す模式図である。
図4】本開示の第一実施形態における申請用書類の一種である証明書類を電子データ化した証明書画像の一例を示す模式図である。
図5】本開示の第一実施形態における申請用書類の一種である証明書類を電子データ化した証明書画像の他の例を示す模式図である。
図6】本開示の第一実施形態に係る情報処理装置の設問設定部で設定される設問設定情報について説明する模式図である。
図7】本開示の第一実施形態に係る情報処理装置の設問設定部で設定される必要書類設定情報について説明する模式図である。
図8】本開示の第一実施形態に係る情報処理装置の設問設定部で設定された設問に基づく審査の流れを示す審査マップを示す模式図である。
図9】本開示の第一実施形態に係る情報処理装置の審査画面生成部で生成された審査画面の一例を示す模式図である。
図10】本開示の第一実施形態に係る情報処理装置で実行される情報処理方法を示すフローチャートである。
図11】本開示の第二実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの機能構成の一例を示す概略的な機能ブロック図である。
図12】本開示の第二実施形態に係る情報処理装置の設問設定部で設定される必要書類設定情報について説明する模式図である。
図13】本開示の第二実施形態に係る情報処理装置の審査画面生成部で生成された審査画面の一例を示す模式図である。
図14】本開示の第二実施形態に係る情報処理装置の審査画面生成部で生成された審査画面の一例を示す模式図である。
図15】本開示の第二実施形態に係る情報処理装置を含む情報処理システムの機能構成の変形例を示す概略的な機能ブロック図である。
図16】本開示の第二実施形態に係る情報処理装置の変形例において、申請用書類画像の一部の領域を抽出する方法を説明する模式図である。
図17】本開示の第二実施形態に係る情報処理装置の変形例において、申請用書類画像の一部の領域を抽出する方法を説明する模式図である。
図18】本開示の第一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本開示の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本開示は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形(例えば各実施形態を組み合わせる等)して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。
【0011】
また、以下の情報処理装置は、汎用のコンピュータなどの情報処理端末装置であるハードウェアと、コンピュータプログラムであるソフトウェアとの協働によって実現される。コンピュータプログラムは、情報処理装置が備える一又は複数のプロセッサによって読み取り可能であり、ハードディスクにインストールされることによりプロセッサが情報処理装置の各部として機能する。
【0012】
1.第一実施形態
以下、第一実施形態に係る情報処理装置と、情報処理装置で実行される情報処理方法及び情報処理プログラムについて、図1から図10を参照して説明する。
【0013】
(1.1)申請情報処理システムの全体構成
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10を含み、例えば申請者から申請された申請情報を取得し、申請内容の審査を行うための申請情報処理システムの全体像の一例を示している。図1では、申請情報処理システムの一例として、自治体の内部システムとして申請者からの申請手続きを受け付け、審査担当者による審査の結果を得る申請情報処理システムを図示している。なお、この申請情報処理システムは、自治体から依頼を受けた企業等の内部システムであっても良く、サービスの申込者からの申請手続(申込手続)を受け付ける企業の内部システムであっても良い。
申請情報処理システムは、自治体内部又は外部の印刷部門のシステムと接続され、印刷装置によって申請情報処理システムからの出力に応じた通知状等の印刷物を作成することができる。また、申請情報処理システムは、銀行のシステムと接続され、審査に応じた振込等を行ってもよい。
【0014】
図2は、申請情報処理システムと連携される本実施形態に係る情報処理装置10の機能構成の一例を示す概略的な機能ブロック図である。
図2に示すように、申請情報処理システムである申請情報処理システムは、情報処理装置10と接続され、審査に必要な情報の受信や審査結果の送信等の情報の送受信を行う。申請情報処理システムには、例えば、情報処理装置10及び情報処理装置10と接続された進捗管理システム21が備えられている。
【0015】
情報処理装置10は、例えば進捗管理システム21から申請者によって申請された申請情報を取得して申請内容の審査を行うための申請情報処理装置として機能する。本実施形態において情報処理装置10は、審査内容に応じた設問を含む設問画面を表示するとともに、審査結果(設問に対して選択された回答)に応じて選択された次の設問を含む次の設問画面を表示させる情報処理装置として機能する。
【0016】
また、進捗管理システム21は、申請者によって申請された申請情報(申請情報を収集するとともに、各申請に対する審査の進捗を管理するシステムである。進捗管理システム21は、画像処理部(不図示)を備え、申請者からの申請用書類を電子データ化した申請用書類画像を記憶する。
また、進捗管理システム21は、画像処理部(不図示)を備え、申請用書類画像を画像処理することにより、申請用書類画像から所定領域を切り出したり、申請用書類画像の傾き補正や歪み補正等の画像処理を行ってもよい。この場合、進捗管理システム21は、所定領域を切り出した申請用書類画像や補正処理済みの申請用書類画像を記憶する。
さらに、進捗管理システム21は、申請用書類画像に申請用書類の種類(申請書や証明書)を示す属性情報を関連付けて記憶することもできる。
【0017】
申請者からの申請手続きを受け付ける場合、審査機関である自治体や企業は、申請者が郵送や当該審査機関に訪問する等の方法により紙媒体の申請用書類を受け付けたり、インターネット等を介して申請者から申請用書類データを受け付けることができる。本実施形態では、一例として、申請者が郵送や自治体に訪問する等の方法により紙媒体の申請用書類を提出した場合の申請情報処理システムについて説明する。
【0018】
(1.2)情報処理装置の構成
申請情報処理システムを構成する情報処理装置10は、例えばコンピュータで構成されている。図2に示す情報処理装置10の各機能ブロックは、後に図18で説明する演算装置1000のプロセッサ1001が必要なプログラムを実行し、情報処理装置10の各部の動作を制御することにより実現される。
【0019】
本実施形態に係る情報処理装置10は、申請情報取得部11、記憶部12、表示処理部13、表示データ出力部14、設定情報記憶部15及びデータ出力部16を有している。また、情報処理装置10は、申請者からの申請用書類を電子データ化した申請用書類画像を情報処理装置10に入力する進捗管理システム21、キーボードやマウス等の入力装置22及び液晶ディスプレイ等の表示装置23と接続されており、進捗管理システム21、入力装置22及び表示装置23とともに申請情報処理システムを構成している。なお、入力装置22及び表示装置23は、情報処理装置10の一部として設けられていても良い。
以下、情報処理装置10の各機能ブロックについて説明する。
【0020】
<申請情報取得部>
申請情報取得部11は、申請者からの申請用書類を電子データ化した申請用書類画像40を取得するインタフェースである。情報処理装置10は、図2に示すように、事前にスキャナ等の読取装置により申請用書類が電子データ化された申請用書類画像を記憶している進捗管理システム21と接続されている。読取装置において生成された申請用書類画像40は、進捗管理システム21に記憶され、進捗管理システム21から申請情報取得部11に出力される。申請情報取得部11は、進捗管理システム21から入力された申請用書類画像40を取得すると、記憶部12に出力し、記憶部12に申請用書類画像40を記憶させる。
【0021】
申請用書類画像40は、申請者が提出した紙媒体による申請用書類(申請書や証明書類等)の画像データであり、申請者の申請情報を含んでいる。申請用書類が読取装置によって読み取られて申請用書類画像が生成される場合、申請用書類画像は、画像情報として申請者の申請情報を含んでいる。
申請者から提出される申請用書類は、複数種類の属性に分類される。本実施形態における申請用書類の属性としては、例えば申請者の情報を含む(申請情報が記入された)申請書や、申請書に添付された証明書類が挙げられる。ここで、申請者には申請者本人だけでなく、申請者の家族等が含まれる場合もある。証明書類は、例えば申請者(申請者及び申請者の家族等)の本人確認書類の写しや申請内容の確認のための証明書類等である。証明書類は、上述したものに限られず、申請業務の内容に応じて種々の書類が想定される。例えば、行政関係の申請業務であれば、戸籍謄本や住民票等の写しが申請用書類として想定される。また車両の登録等の申請業務であれば、申請書に加えて車検証や点検記録簿等が申請用書類として想定される。
なお、証明書類は、申請書の添付書類として扱われる。添付書類には、上述した証明書類の他に、例えば請求書や注文書のような各種帳票が含まれる場合がある。
【0022】
図3は、申請用書類の具体例である申請書の画像データである申請書画像41の一例を示している。申請書画像41は、申請書の内容を画像情報として示す申請書画像領域410を含んでいる。
本例において申請書画像領域410には、申請者や申請内容に関する各種情報の種類を示す画像情報を含む申請項目領域と、当該各種情報の内容を示す画像情報を含む申請内容領域とが含まれる。例えば図3において、申請項目領域の一例である申請項目領域411には、申請者に関する情報の種類を示す「氏名」という文字列の画像情報が含まれている。また、申請内容領域の一例である申請内容領域412には、申請者に関する情報の内容であって申請項目領域411に対応する情報の内容を示す「日本 太郎」という文字列の画像情報が含まれている。本例において申請項目領域は、一以上の申請内容領域と対応付けられている。
【0023】
また、図4は、申請用書類の具体例である証明書類の画像データである証明書画像42の一例を示している。証明書画像42は、申請者が紙媒体として提出した証明書類の写し(印刷物)の画像データである。証明書画像42には、証明書類の内容を画像情報として示す証明書画像領域420と、証明書類が配置されていない余白部分である背景画像領域421とを含んで形成されている。申請者が提出する証明書類は1種類に限られず、複数種類の場合がある。この場合、申請者は、証明書画像42を複数提出してもよく、複数種類の証明書類の画像データを含む一つの証明書画像42を提出しても良い。図4は、健康保険証(以下、保険証と記載する)の内容を示す証明書画像領域420Aと、運転免許証の内容を示す証明書画像領域420Bとを含む証明書画像42を示している。
以下、証明書画像領域420Aと証明書画像領域420Bとを区別しない場合には、証明書画像領域420と記載する。
【0024】
証明書画像領域420には、証明書類の種別を示す画像情報を含む種別領域422と、申請者や証明内容に関する各種情報の種類を示す画像情報を含む証明項目領域423と、当該各種情報の内容を示す画像情報を含む証明内容領域424とが含まれる。
例えば図4において、種別領域422には、「保険証」や「運転免許証」という証明書類の種別を示す文字列の画像情報が含まれている。また、証明項目領域423には、「氏名」という申請者に関する情報の種類を示す文字列の画像情報が含まれている。また、証明内容領域424には、「日本 太郎」という申請者に関する情報の内容を示す文字列の画像情報が含まれている。証明内容領域424に示される「日本 太郎」は、証明項目領域423に示される「氏名」に対応する証明内容である。
【0025】
ここで、図4では、一つの証明項目領域423に対して一つの証明内容領域424が対応付けられているが、これに限られず、二以上の証明内容領域424が対応付けられていてもよい。また、証明書画像領域420には、「氏名」以外の証明項目領域423および対応する証明内容領域424が含まれているが、本実施形態では理解を容易にするために、他の証明項目領域および証明内容領域の図示は省略している。
【0026】
以上、本実施形態で取得する申請用書類データについて具体例を挙げて説明した。
なお、以下の説明では、図3に示す申請書画像領域410における申請項目領域(例えば申請項目領域411)および証明書画像領域420における証明項目領域(例えば証明項目領域423)を総称して、単に「項目領域」と記載する場合がある。また、申請書画像領域410における申請内容領域(例えば申請内容領域412)および証明書画像領域420における証明内容領域(例えば証明内容領域424)を総称して、単に「内容領域」と記載する場合がある。
【0027】
また、申請情報取得部11が取得する申請用書類データは、進捗管理システム21から出力された画像データに限られない。例えば、申請情報取得部11は、インターネット等を介して申請者から送信された申請用書類画像や、他のコンピュータ装置(不図示)により電子データ化された申請用書類画像を取得してもよい。
【0028】
<記憶部>
記憶部12は、申請情報取得部11が取得した申請用書類画像(申請書画像41及び証明書画像42)と、申請者を示す申請者情報と、を関連付けて記憶する。
記憶部12は、図4に示す申請情報取得部11で取得した証明書画像42そのものを記憶してもよい。また、記憶部12は、図5に示すように、例えば進捗管理システム21において証明書画像42から証明書画像領域420Aと証明書画像領域420Bとをそれぞれ切り出して生成された証明書画像42A,42Bをそれぞれ記憶しても良い。証明書画像42から切り出された証明書画像42A,42Bに傾きや歪みが生じている場合、記憶部12は、例えば進捗管理システム21が備える図示しない画像処理部にて傾き補正や歪み補正等の画像処理が行われた証明書画像42A,42Bを記憶することが好ましい。
【0029】
さらに、記憶部12は、申請用書類の審査を行う審査担当者等によってキーボード等の入力装置22を介して入力された情報を記憶する。例えば、後述するように、表示処理部13は、例えば「本人確認書類の氏名を確認して入力してください」「本人確認書類の氏名が申請書と一致しているか確認してください」等の設問が表示された設問回答画面71を生成して表示装置23に表示し、審査担当者に文字入力やチェックリストの選択等による審査結果を入力させる。記憶部12は、入力装置22を介して審査担当者により入力された審査結果を示す情報を記憶する。また、記憶部12は、入力装置22を介して入力された、各申請用書類画像に対応する属性情報(例えば、申請者を示す情報等)を記憶することもできる。
【0030】
<表示データ出力部>
表示データ出力部14は、例えば表示処理部13で生成された、設問回答画面71と申請用書類画像40とを含む審査画面70(図9参照、詳細は後述する)を表示装置23に出力して表示させる。
【0031】
<データ出力部>
データ出力部16は、例えば入力装置22からの指示に応じて、記憶部12に記憶された申請用書類画像40に対応する審査データを情報処理装置10の外部に出力するインタフェースである。審査データは、例えば、申請者が申請を行った手続きの内容(例えば相続の手続き)と、各申請者の申請内容の審査結果(例えば手続き完了又は未完了)の一覧を含んでいる。具体的に、審査データは、申請の一つ一つを管理するために革新性に対して付与された管理番号に対して、設問及び回答の内容が紐付けられている。データ出力部16は、指定された申請者に対する審査データのみを出力してもよく、記憶部12に記憶されたすべての審査データを一括して出力しても良い。
【0032】
データ出力部16は、進捗管理システム21に審査データを出力する。また、データ出力部16は、通信インタフェース又は外部インタフェースとして機能して、インターネット又はLAN(Local Area Network)等のネットワーク9を介して接続されたコンピュータ、外部記憶装置又は外部記憶媒体等に審査データを出力し、コンピュータ、外部記憶装置又は外部記憶媒体等を介して審査データが進捗管理システム21に入力されても良い。
また、データ出力部16は、例えばLANを介して接続された自治体内の所定のコンピュータ等(不図示)に審査データを出力することができる。さらに、データ出力部16は、インターネットを介して接続された外部の所定のコンピュータ等(不図示)に審査データを出力することもできる。申請情報処理システムは、自治体や企業の内部で運用されてもよく、自治体や企業から審査を請け負った外部企業において運用されても良い。申請情報処理システムが外部企業において運用される場合、当該企業は、申請書の受付、申請データの作成、審査、審査データの作成等を行い、審査データ、又は申請データ及び審査データの双方をインターネットを介して自治体等に送信することができる。
【0033】
また、データ出力部16は、進捗管理システム21又はコンピュータ(不図示)等に代えて、例えばインターネットを介して接続されたOCR審査サーバ(不図示)に申請用書類画像40を出力してもよい。これにより、OCR審査サーバにおいて、OCR技術を用いて申請用書類画像40中の文字情報(申請書や証明書類の内容)を読み取り、文字情報と設問に関するデータとを用いて審査担当者の目視によらない申請用書類(申請書、証明書類等)の内容の審査、すなわち自動審査を実施することができる。なお、OCR審査サーバは、情報処理装置10に申請用書類画像40を入力する前に申請用書類画像40中の文字情報を読み取り、読み取った文字情報と申請用書類画像40とを同時に表示させて審査担当者に目視での審査をさせることもできる。この場合、申請用書類画像40中の文字情報からテキストデータを生成する必要がある審査業務において、テキストデータの入力作業等を不要とすることができるため審査業務を簡素化することができる。
ここで、本実施形態において情報処理装置10とOCR審査サーバとの接続は必須ではなく、審査担当者による目視審査のみ実行可能に構成されていてもよい。また、情報処理装置10を用いた目視審査と、情報処理装置10と接続されたOCR審査サーバによる自動審査とが併用されていても良く、OCR審査サーバによる自動審査のみが行われても良い。
【0034】
OCR審査サーバは、ネットワーク9を介して審査結果を情報処理装置10に送信する。情報処理装置10は、OCR審査サーバからの審査結果に応じて次に遷移する設問を選択し、OCR審査サーバにて次の設問に基づく審査を行う。
【0035】
<設定情報記憶部>
設定情報記憶部15は、審査業務に応じた申請情報の内容を審査するための設問と申請情報の内容を確認するための申請用書類とを対応付けた必要書類設定情報を記憶している。また、設定情報記憶部15は、設問に対する審査結果に応じて次に遷移する設問が設定された設問設定情報を記憶している。
【0036】
設問設定情報は、審査業務に応じた申請情報の内容を審査するための設問と、設問のそれぞれに対する一又は複数の回答と、選択された回答に対応する次に遷移する設問とを対応付けた設定情報である。情報処理装置10は、相続手続きの審査時に設問設定情報を参照することにより、審査結果(設問に対して選択された回答)に応じて定められた次の設問に審査を遷移させる。
【0037】
また、必要書類設定情報は、相続手続きの審査のための設問のそれぞれと、当該設問に関する審査時に参照される申請用書類(申請書や証明書類等)とを対応付けた設定情報である。情報処理装置10は、必要書類設定情報を参照することにより、設問の審査時に参照される申請用書類を選択し、設問及び回答の選択肢とともに申請用書類を含む審査画面を生成して表示装置23に表示させることができる。
設問設定情報及び必要書類設定情報の詳細については後述する。
【0038】
<表示処理部>
表示処理部13は、審査画面70を生成し、入力装置22を介して入力された審査結果に基づいて次の審査の審査画面を生成する機能を有している。このような表示処理部13は、設問設定部131、審査画面生成部132、入力結果判定部133、設問選択部134及び書類選択部135を備えている。
以下、表示処理部13の各機能部について説明する。まず、設問及び審査結果に応じて次に遷移する設問の設定、並びに設問に対する審査業務の際に参照する関連書類の設定について説明する。
【0039】
(設問設定部)
設問設定部131は、例えば入力装置22から入力された指示にしたがって、審査業務に応じた設問を複数設定し、設定した設問と申請情報の内容を確認するための申請用書類とを対応付けて必要書類設定情報52を生成する。また、設問設定部131は、設問に対する審査結果と次に遷移する設問513とを対応付けて設問設定情報51を生成する。さらに、設問設定部131は、設問511のそれぞれに設問番号や設問IDを付したり、回答512のそれぞれに回答番号を付したり回答512がどの設問511に対する回答であるかを識別するための回答コードを付しても良い。また、設問設定部131は、設問511のそれぞれに、当該設問511に関する審査時に参照される申請用書類(関連書類521)を対応付けてもよい。設問設定部131は、設定した必要書類設定情報52と設問設定情報51とを設定情報記憶部15に記憶させる。
【0040】
図6及び図7は、設問設定部131によって生成される設定画面61A及び61Bの一例である。図6は、設定情報記憶部15に記憶される、次に遷移する設問513が設定された設問設定情報51を設定する設定画面61Aの一例を示している。また、図7は、設問511と申請用書類とを対応付けた必要書類設定情報52を設定する設定画面61Bの一例を示している。
【0041】
設定画面61A及び61Bは、後述する審査画面生成部132によって生成され、表示データ出力部14を介して表示装置23の表示画面に表示される。また、設定画面61A及び61Bには、入力装置22から入力された指示に従って文字が入力されてもよく、入力装置22からの指示に基づいて遷移先の設問513の設問番号等の選択肢が選択・表示されても良い。
なお、設定画面61Aに表示される設問511及び回答512の選択肢は、予め作成された設問511及び回答512のリストを読み込むことで表示されてもよく、入力装置22を介して入力されて表示されても良い。
【0042】
図6に示すように、設定画面61Aには、設問511が表示された設問表示領域611と、回答512の選択肢が表示された回答表示領域612と、回答512に応じて次に遷移する設問513が設定される遷移先設問設定領域613とを少なくとも有している。設定画面61Aでは、審査業務に応じた申請情報の内容を審査するための設問511と、設問511のそれぞれに対する一又は複数の回答512と、選択された回答512に対応する次に遷移する設問513とが対応付けられて設問設定情報51が生成される。生成された設問設定情報51は、設定情報記憶部15に保存される。
【0043】
設定画面61Aでは、相続手続き審査に応じた設問511が複数(図6中では5つ)設定されており、設問番号1の設問511には5つの回答512が、設問番号2~5の設問511にはそれぞれ2つの回答512が対応付けられている。また、設定画面61Aでは、回答512のそれぞれに次に遷移する設問513が設定されている。
例えば設定画面61Aでは、例えば設問番号3の設問511である「戸籍謄本に記載された被相続人の氏名を入力してください。」との審査内容に対して、「1.正常入力(OK)」の回答512及び設問番号「4」の遷移先の設問513と、「2.被相続人名の記載がない(審査除外)」の回答512及び設問番号「5」の遷移先の設問513とが設定されている。
情報処理装置10は、審査時に上述した設問511、回答512及び次に遷移する設問513が対応付けられた設問設定情報51を参照することで、選択された回答512に応じた設問を順に表示する。
【0044】
また、図7に示すように、設定画面61Bでは、相続手続きの審査のための設問511と、当該設問511に関する審査時に参照される一又は複数の申請用書類(図7中、関連書類521として列挙されている)とが対応付けられて必要書類設定情報52が生成される。関連書類521として複数の申請用書類が設定される場合、設定画面61Bでは、設問511審査時における関連書類521の優先表示順位(画面の前面に示す順位)を示す優先表示情報522を含んでいてもよい。生成された必要書類設定情報52は、設定情報記憶部15に保存される。
【0045】
設定画面61Bでは、設問番号1の「審判書に 1.事件番号 2.事件名 の記載はあるか。」との設問511に対して、例えば申請書611A、審判書611B及び運転免許証611Cの三種類の関連書類521が関連付けられている。また、関連書類521には、優先表示情報522として、審判書611Bの優先表示順位が1位であることを示す優先表示情報522Bと、申請書611Aの優先表示順位が2位であることを示す優先表示情報522Aと、運転免許証611Cの優先表示順位が3位であることを示す優先表示情報522Cとが対応付けられている。
情報処理装置10は、審査時に上述した関連書類521が少なくとも対応付けられた必要書類設定情報52を参照することで、設問511とともに、対応する関連書類521(例えば申請書611A及び審判書611B)の画像を表示する。必要書類設定情報52に優先表示情報522が含まれている場合、関連書類521(例えば申請書611A及び審判書611B)の画像は、例えば優先順位が高い関連書類521の画像のみが表示され、優先順位が低い関連書類521の画像は表示されないようにする。
ここで、表示されていない優先順位が低い関連書類521の画像は、例えばプルダウン等により選択されると表示されるようにしても良い。また、必要書類設定情報52に優先表示情報522が含まれている場合、関連書類521の画像は、所定の順に前面から背面に並ぶように表示されるようにしてもよい。
【0046】
さらに、設定画面61Bでは、回答512のそれぞれに回答属性63を関連付ける。回答属性63は、設問511への回答完了状況を示す属性であり、全ての設問511に回答されていれば「完了」、一部未回答の設問がある場合には「未完了」とされる。
【0047】
また、図6に示す回答512のうち、「共に記載なし」が選択された場合は、上長へ判断を仰ぐことが好ましい。このため、回答512のうち、「共に記載なし」の回答属性63は「エスカレーション(図中、「エスカ」と省略して示す)となる。情報処理装置10での相続手続きの審査時に、設問番号1の「審判書に 1.事件番号 2.事件名 の記載はあるか。」との設問511に対して「共に記載なし」の回答512が選択された場合には、審査手続きが一時中断し、判断が入力されると当該判断に沿って審査手続きを再開する。
さらに、図6に示す回答512のうち、「判読不明」が選択された場合は、審査の対象外とすることが好ましい。このため、回答512のうち、「判読不明」の回答属性63は「対象外」となり、「判読不明」が選択された場合、又は「判読不明」が選択された後に審査が終了する。
【0048】
以上のような設定画面61A及び61Bを備えることにより、設問511及び回答512の内容の設定や、審査時に参照される申請用書類の表示の設定を設問ごとに行うことができる。このため、情報処理装置10では、システム改修を行うことなく、審査業務を行う自治体や企業において設問511及び回答512のすべての設定を行うことが可能となる。このため、審査業務を行う情報処理装置10として柔軟に審査システムを設計することが可能となる。
【0049】
図8は、設問設定部131によって表示される設定画面61A及び61Bで設定された設定内容(設問設定情報51)に応じて生成された、審査マップ62を示す概略図である。審査マップ62は、設問511に対する審査結果に応じた遷移状態を示し、複数の設問511と、選択された回答512に応じて次に遷移する設問513(図8中、次に遷移する設問513は設問511として記載している)との関係を示すマップである。
審査マップ62を生成して表示装置23に表示させることにより、情報処理装置10では、審査担当者等に各設問511の関係を図示することができ、審査業務の流れを把握させることが可能となる。
また、審査マップ62は、設問511のいずれかが選択されることで、設問511の詳細な情報を示す設問情報のウィンドウ62Aが表示されるようにされていても良い。
【0050】
(審査画面生成部)
審査画面生成部132は、例えば図9に示すような、所定の設問511が表示された設問回答画面71と設問511の関連書類521に対応する申請用書類の画像(申請用書類画像40)とを含む審査画面70を生成する。審査画面70では、設問回答画面71と申請用書類画像40とが並んで表示されていることが好ましい。審査画面生成部132は、生成した審査画面70を表示データ出力部14を介して表示装置23に送信して審査画面70を表示させる。これにより、情報処理装置10では、審査の際に、設問511と対応する申請用書類画像40とを自動で並べて表示することが可能となり、審査の内容に応じてそれぞれ異なる審査を行う場合であっても審査担当者が申請用書類の内容を瞬時に確認することができるため、審査効率が向上します。
【0051】
また、審査画面生成部132は、設問回答画面71に設問511への審査結果が入力(回答512が選択)された後、審査結果に応じた次の設問513(図8中不図示)が表示された次の設問回答画面71及び次の設問に対応する申請用書類画像40を生成する。すなわち、審査担当者等が、設問511に対する審査結果に応じた次の設問513を自由に設定することが可能となる。このため、情報処理装置10では、自由に設定した設問設定情報51に応じて次の審査画面を表示させることができ、柔軟に設問を設定することが可能となるため、審査効率が向上する。
【0052】
(入力結果判定部)
入力結果判定部133は、審査担当者等によって入力装置22から入力された設問511に対する回答512を取得し、設問回答画面71に表示されたいずれの回答512が選択されたかを判定する。例えば、入力装置22であるマウスを用いて設問511が表示された審査画面70中の所定の領域がクリックされた場合、入力結果判定部133は、クリックされた位置と審査画面70中の各回答512の表示位置とを比較して、選択された回答512を判定する。また、例えば、入力装置22であるキーボードを用いてテキストボックス等に設問の回答と対応付けられた番号を示す数字が入力された場合、入力結果判定部133は、入力された数字に基づいて選択された回答512を判定してもよい。入力結果判定部133は、判定した入力結果を示すデータを設問選択部134に出力する。
【0053】
(設問選択部)
設問選択部134は、入力結果判定部133から審査結果、すなわち選択された回答512を取得する。設問選択部134は、設定情報記憶部15に保存された設問設定情報51を参照し、入力結果判定部133から取得した審査結果に基づいて次に遷移する設問513に関する情報を審査画面生成部132及び書類選択部135に送信する。
【0054】
(書類選択部)
書類選択部135は、設問選択部134から次に遷移する設問513に関する情報を取得する。書類選択部135は、設定情報記憶部15に保存された必要書類設定情報52の関連書類521を参照し、次に遷移する設問513で参照される申請用書類を選択する。書類選択部135は、選択した申請用書類に関する情報を審査画面生成部132に送信する。また、書類選択部135は、設定情報記憶部15に保存された必要書類設定情報52の優先表示情報522を参照し、次に遷移する設問513で参照される申請用書類の優先表示順位に関する情報を審査画面生成部132に送信してもよい。
【0055】
審査画面生成部132は、設問選択部134から取得した次に遷移する設問513に関する情報に基づいて、次に遷移する設問513と対応する回答512の内容を取得する。審査画面生成部132は、次に遷移する設問513(設問511)と対応する回答512とを含む設問回答画面71を生成する。
また、審査画面生成部132は、書類選択部135から取得した次に遷移する設問513に関する情報に基づいて、次に遷移する設問513で参照される申請用書類画像40を記憶部12から取得する。審査画面生成部132は、設問回答画面71と申請用書類画像40とが並んで表示された審査画面70を生成する。
【0056】
以上により、システム改修を行うことなく、審査業務を行う自治体や企業において設問511及び回答512のすべての設定を行うことが可能であり、柔軟に審査システムを設計することが可能な情報処理装置10とすることができる。
【0057】
(1.3)情報処理方法
以下、本実施形態に係る情報処理方法の一例について、図1から図9を参照しつつ、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態に係る情報処理方法の一例を説明するフローチャートである。
【0058】
設問設定部131は、審査業務を行うための準備として、必要書類設定情報52と設問設定情報51とを設定情報記憶部15に記憶する(ステップS11)。必要書類設定情報52は、申請情報の内容を審査するための設問511と、申請情報の内容を確認するための申請用書類とを対応付けている。設問設定情報51は、設問511に対する審査結果(選択された回答512)に応じて次に遷移する設問513が設定されている。情報処理装置10は、設問設定情報51に応じた審査の流れを、設問の遷移状態を示す審査マップ62(図8参照)として表示することができる。
【0059】
次に、申請情報取得部11は、申請情報を含む申請書及び申請者の証明書類の少なくとも一方の電子データである申請用書類画像40を取得する(ステップS12)。申請用書類画像40は、例えば申請書の画像データである申請書画像41(図3参照)及び証明書類の画像データである証明書画像42(図4参照)である。
【0060】
続いて、審査画面生成部132は、設定情報記憶部15に記憶された設問設定情報51に応じた所定の設問511が表示された設問回答画面71と、必要書類設定情報52に基づいて表示された設問511に対応する申請用書類画像40とを含む審査画面70(図10参照)を表示装置23に表示させる(ステップS13)。審査担当者は、審査画面70内で設問回答画面71と申請用書類画像40とを比較して審査を行うことができる。
【0061】
続いて、設問選択部134は、設問回答画面71に設問511への審査結果(選択された回答512)が入力された後、設問設定情報51に基づいて、審査結果に応じた次の設問513を決定する(ステップS14)。設問選択部134は、審査画面生成部132に審査結果に応じた次の設問513を審査画面生成部132及び書類選択部135に送信する。
【0062】
最後に、審査画面生成部132は、設問選択部134で決定された次の設問513が表示された次の設問画面と、次の設問513に対応する申請用書類画像40とを含む次の審査画面70(図10参照)を表示装置23に表示する(ステップS15)。
【0063】
(1.4)情報処理プログラム
本実施形態に係る情報処理システムを構成する情報処理装置10により実行される情報処理プログラムについて説明する。情報処理装置10は、少なくとも以下の(a)~(e)の各動作をコンピュータに実行させるプログラムに従って、情報の処理を行う。以下のプログラムは、例えばハードディスクドライブ、メモリ等の記録媒体やDVDディスク又はBlu-ray(登録商標)等の光ディスクに非一時的に記録される。以下のプログラムは、インターネットを介して配布されても良い。さらに、以下のプログラムは、クラウドサーバに記録され、インターネットを介して実行されても良い。
【0064】
(a)審査業務に応じた申請者の申請情報の内容を審査するための設問と申請情報の内容を確認するための申請用書類とを対応付けた必要書類設定情報、及び設問に対する審査結果に応じて次に遷移する設問が設定された設問設定情報を記憶すること
(b)申請情報を含む申請書及び申請者の証明書類の少なくとも一方の電子データである申請用書類画像を取得すること
(c)記憶された設問設定情報に応じた所定の設問が表示された設問画面と、必要書類設定情報に基づいて表示された設問に対応する申請用書類画像と、を含む審査画面を表示装置に表示させること
(d)設問への審査結果が入力された後、設問設定情報に基づいて、審査結果に応じた次の設問を決定すること
(e)次の設問が表示された次の設問画面及び次の設問に対応する申請用書類画像を含む次の審査画面を表示装置に表示すること
【0065】
2.第二実施形態
以下、第二実施形態の情報処理システムについて説明する。情報処理システムは、第二実施形態に係る情報処理装置と、情報処理装置で実行される情報処理方法及び情報処理プログラムについて、図11から図14を参照して説明する。
図11に示す第二実施形態の申請情報処理システムを構成する情報処理装置110は、設問511と、申請用書類画像40中の設問511に関連する事項が記載された領域とを対応付けた必要書類設定情報152が設定情報記憶部115に記憶されており、審査業務の際に、審査画面70において、設問回答画面71と、設問511に関連する事項が記載された領域を強調表示又は拡大表示した申請用書類画像40とを並べて表示する点で、第一実施形態に係る情報処理装置10と異なる。
以下、情報処理装置110の各部について詳細に説明する。なお、情報処理装置110において、第一実施形態の情報処理装置10と同様の構成となる部分には、第一実施形態と同様の参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0066】
(2.1)情報処理装置の構成
情報処理装置110は、設問511と、申請用書類画像40中の設問511に関連する事項が記載された領域とが対応付けられた必要書類設定情報152が記憶された設定情報記憶部115を備える点で、第一実施形態に係る情報処理装置10と相違する。また、情報処理装置110は、審査業務の際に、審査画面70において、設問511に関連する事項が記載された領域を強調表示又は拡大表示する審査画面生成部232を備える点で、第一実施形態に係る情報処理装置10と相違する。
以下、必要書類設定情報152、審査画面生成部232について詳細に説明する。なお、情報処理装置10の他の機能部は第一実施形態で説明した各部の機能と同様であるため説明を省略する。
【0067】
<設定情報記憶部>
設定情報記憶部115は、設問511と、申請用書類画像40中の設問511に関連する事項が表示された領域(審査画像領域)とを対応付けている必要書類設定情報152を記憶している。
【0068】
<表示処理部>
(設問設定部)
設問設定部231は、例えば入力装置22から入力された指示にしたがって、審査業務に応じた設問と、申請情報の内容を確認するための申請用書類と、審査業務の際に参照する申請用書類中の審査項目と、を対応付けて必要書類設定情報152を生成する。
図12は、必要書類設定情報152を設定する設定画面161Bの一例を示している。設定画面61Bでは、設問511に対して、関連書類521及び優先表示情報522に加えて、審査業務の際に参照する審査項目523を対応付けて必要書類設定情報152を生成する。また、設定画面61Bでは、設問511に対して、審査業務の際に参照する審査項目523の優先表示順位(画面の前面に示す順位)を示す優先表示情報524を含んでいてもよい。生成された必要書類設定情報152は、設定情報記憶部115に保存される。
【0069】
(審査画面生成部)
審査画面生成部232は、例えば図13又は図14に示すような、所定の設問511が表示された設問回答画面71と設問511の関連書類521に対応する申請用書類画像40(例えば証明書画像42B(運転免許証画像))とを含む審査画面70を生成する。このとき、審査画面生成部232は、設問回答画面71とともに、設問511に関連する事項が表示された審査画像領域43Bを強調表示した申請用書類画像40を表示させた審査画面70を生成する。
【0070】
図13は、審査画面70内に、証明書画像42Aの審査画像領域43Aと証明書画像42Bの審査画像領域43Bを拡大して表示することで審査画像領域43A及び43Bを強調した場合の審査画面70の一例である。また、図14は、審査画面70内に拡大表示した証明書画像42Bの審査画像領域43Bを囲む枠45を重ねて表示することで、審査画像領域43Bを強調した場合の審査画面70の一例である。ここで、拡大されて表示される、又は枠45が重ねて表示される証明書画像42Aの審査画像領域43A及び証明書画像42Bの審査画像領域43Bは、審査に応じて進捗管理システム21等から指示され、拡大表示または枠を重ねた表示が行われる。
これにより、情報処理装置110は、申請用書類画像40のうちの設問511に対応する領域を審査担当者が認識しやすくし、審査効率を向上させることができる。
【0071】
なお、図13及び図14に示すように、審査画面70内に表示される証明書画像42は一つであってもよく、複数であっても良い。申請用書類画像40が複数表示される場合、必要書類設定情報152の優先表示情報524(図12参照)に基づいて、審査項目523の優先表示順位のとおりに表示順を変更することができる。また、証明書画像42Bの審査画像領域43Bを拡大表示せずに、枠45を重ねて表示することのみで審査画像領域43Bを強調表示しても良い。
【0072】
(2.2)変形例
以下、第二実施形態の情報処理システムの変形例について説明する。第二実施形態の変形例では、変形例の情報処理システムを構成する情報処理装置110Aについて、図15から図17を参照して説明する。
【0073】
図15に示すように、情報処理装置110Aは、審査業務の前に、申請用書類画像40から、申請用書類画像40中の設問511に関連する事項が記載された領域を抽出する領域抽出部236を有する表示処理部113Aを備える点で、第二実施形態に係る情報処理装置110と相違する。
以下、領域抽出部236について詳細に説明する。なお、情報処理装置110Aの他の機能部は第二実施形態で説明した各部の機能と同様であるため説明を省略する。
【0074】
<表示処理部>
(領域抽出部)
図16(A)から図16(C)及び図17(A)から図17(C)は、表示処理部213の領域抽出部236において、審査業務の前に、申請用書類画像40から設問511に関連する事項が記載された領域を抽出する領域抽出処理の一例を示す概略図である。図16(A)から図16(C)及び図17(A)から図17(C)は、抽出処理において抽出された審査画像領域の一例を示す図である。
【0075】
審査画面70(図13参照)の表示による目視審査では、審査画面70に表示される設問に対応する申請用書類画像40を設問回答画面71と並べて表示させ、審査担当者に目視で確認させる。そこで、領域抽出部236は、申請用書類画像40のうち、設問511に関連する事項が記載された領域である審査画像領域の位置情報を抽出し、審査画像領域の位置情報を設問設定部131に出力する。これにより、設問設定部131は、設問511に対応する審査画像領域の位置情報を含む必要書類設定情報152を生成することが可能となる。
【0076】
図16(A)は、図5で示す申請用書類画像40の画像領域の一部を抜粋して示す図である。領域抽出部236は、例えば、申請用書類画像40の一例である証明書画像42A(保険証画像)から、設問511に対応する審査項目(申請者の本人確認書類である保険証が示す氏名)を含む審査画像領域43Aの位置情報を抽出する。具体的には、領域抽出部236は、一次抽出処理において、審査画像領域43Aの位置情報として証明書画像42Aの画像領域内における証明項目領域423の位置情報および証明内容領域424の位置情報を抽出する。また、領域抽出部236は、一次抽出処理において、審査画像領域43Aの位置情報として証明書画像42Aの画像領域内における証明項目領域423と証明内容領域424とを合わせた領域の位置情報を抽出してもよい。
図16(B)は、図5に示す証明書画像42B(運転免許証画像)の画像領域の一部を抜粋して示す図である。この場合も、証明書画像42A(保険証画像)と同様の方法で審査画像領域43Bの位置情報を抽出することができる。
【0077】
保険証、運転免許証等の各種証明書は、一定の書式を有する定型書類である場合が多い。このため、領域抽出部236は、予め記憶部12に記憶された各証明書の証明項目領域および証明内容領域の座標情報を用いて審査画像領域の位置情報を抽出してもよい。
【0078】
また、図16(C)は、図3に示す申請書画像41の画像領域の一部を抜粋して示す図である。例えば領域抽出部236は、申請書画像41の画像領域内において、審査項目(ここでは、申請者が記載した氏名)を含む審査画像領域43Cの位置情報を抽出する。具体的には、領域抽出部236は、一次抽出処理において、審査画像領域43Cの位置情報として申請書画像41の画像領域内における申請項目領域411の位置情報および申請内容領域412の位置情報を抽出する。また、領域抽出部236は、一次抽出処理において、審査画像領域43Cの位置情報として申請書画像41の画像領域内における申請項目領域411と申請内容領域412とを合わせた領域の位置情報を抽出してもよい。
【0079】
また、申請書は、定まったフォーマットがない非定型書類である場合が多い。このため、領域抽出部236は、例えば画像に対する文字認識技術(例えば、OCR)によって申請書画像41の画像情報を文字情報として読み取り、当該文字情報と予め定められた条件(項目領域に対する内容領域の繰り返し数や、申請書画像41内において項目領域が存在し得る位置情報のパターン等)に基づいて申請項目領域411および申請内容領域412の座標を抽出する。これにより、領域抽出部236は、審査画像領域43Cの座標情報を抽出することができる。
【0080】
領域抽出部236は、抽出した審査画像領域43A~43Cの座標を設問設定部131に出力する。これにより、設問設定部131は、設問511に対応する審査画像領域の位置情報(座標)を含む必要書類設定情報152を生成することが可能となる。
【0081】
なお、OCR審査サーバにおける自動審査では、例えば証明書画像領域420(図4及び図5参照)のうち、証明内容領域424に表示された情報(「日本 太郎」という申請者に関する情報等)が取得できれば審査を行うことができる。このため、OCR審査サーバにおける自動審査では、図17(A)から図17(C)に示すように、審査画像領域44A~44Cである証明内容領域424及び申請内容領域412の位置情報のみ得られていれば良い。一方、審査担当者による目視での審査の場合、証明内容領域424に表示された情報(「日本 太郎」という申請者に関する情報等)が表示されても、証明書のどの項目の内容を示しているのか不明となる場合がある。このため、目視での審査の場合には、証明内容領域424に表示された情報(「日本 太郎」)と対応する証明項目領域423(「氏名」)との双方の位置情報を取得することが好ましい。
【0082】
3.情報処理装置のハードウェア構成
図18は、情報処理装置10、110の各機能部を実現するハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図18に示すように、審査業務を行う情報処理装置10、110は、演算装置1000により実現される。演算装置1000は、プロセッサ1001、ROM(Read Only Memory)1002、RAM(Random access memory)1003及び補助記憶装置(メモリ)1004を備える情報処理装置である。演算装置1000には、例えば外部インタフェース(I/F)1005を介して例えば、入力装置22、表示装置23、外部記録媒体24等が接続されている。演算装置1000には、例えば通信インタフェース(I/F)1006を介してコンピュータ30(例えば、進捗管理システム内のコンピュータ又は審査データが出力される他のコンピュータ)が接続されていてもよい。また、入力装置22、表示装置23及びコンピュータ30は、演算装置1000と接続するためのユーザインタフェース(不図示)を備えている。ここで、演算装置1000の各部のハードウェア資源が所定のプログラムと協働することにより、情報処理装置10、110の表示処理部13、113の各機能が構築される。
【0083】
プロセッサ1001は、情報処理装置10、110を全体的に制御するプロセッサである。プロセッサ1001は、バス1007を介してROM1002に格納されたコンテンツ受信プログラムを読み出し、コンテンツ受信プログラムに従って情報処理装置10、110を制御する。
ROM1002は、審査業務に関する情報処理方法を実行するプログラムを格納している。
RAM1003は、計算データ、入力装置22を介して作業者により入力された各種データ等が一時的に格納されている。
【0084】
補助記憶装置1004は、例えば図示しないバッテリでバックアップされており、情報処理装置10、110の電源がオフされても記憶状態が保持される。補助記憶装置1004には、外部インタフェース1005を介して入力されたデータや、各処理によって生じたデータが記憶される。また、補助記憶装置1004には、入力装置22から作業者によって入力された入力データの他、外部インタフェース1005、通信インタフェース1006を介して入力された各種データが記憶される。
【0085】
入力装置22は、キーボード、ポインティングデバイス又はマイク等の音声入力装置等であり、外部インタフェース1005を介して作業者の操作に基づく指令や入力データを演算装置1000に入力する。
表示装置23は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro-Luminescence Display)であり、外部インタフェース1005を介して演算装置1000から各種データを受信して表示する。表示装置23は、例えば演算装置1000のメモリ上に読み込まれた各データ、プログラム等が実行された結果として得られたデータ、記憶部12及び設定情報記憶部15、115に記憶されたデータベース等を表示する。
【0086】
コンピュータ30は、通信インタフェース1006を介してネットワーク1008経由で演算装置1000と接続されている。コンピュータ30は、図示しない表示装置および入力装置を備え、ネットワーク1008経由で入力装置を介して作業者の操作に基づく指令や入力データを演算装置1000に入力したり、演算装置1000から各種データを受信して表示装置に表示させることができる。ネットワーク1008は、有線ネットワーク又は無線ネットワークのいずれであってもよい。ネットワーク1008が無線LAN、Bluetooth(登録商標)、モバイル通信ネットワーク等の無線ネットワークである場合、情報処理装置10は、作業領域外等の遠隔地にいる作業者からリアルタイムで指令を受け付けたり、遠隔地にいる作業者に対してプログラム等の実行状態や取得データの表示を行うことができる。
【0087】
以上、各実施形態により本開示を説明したが、本開示の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本開示が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本開示の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
【符号の説明】
【0088】
9 ネットワーク
10,110 情報処理装置
11 申請情報取得部
12 記憶部
13,113 表示処理部
14 表示データ出力部
15,115 設定情報記憶部
16 データ出力部
21 進捗管理システム
40 申請用書類画像
41 申請書画像
42,42A,42B 証明書画像
43A~43C,44A~44C 審査画像領域
45 枠
51 設問設定情報
52,152 必要書類設定情報
61A,61B,161B 設定画面
611 設問表示領域
612 回答表示領域
613 遷移先設問設定領域
62 審査マップ
62A ウィンドウ
63 回答属性
70 審査画面
71 設問回答画面
511,513 設問
512 回答
521 関連書類
522,522A~522C 優先表示情報
523 審査項目
524 優先表示情報
【要約】
【課題】本開示は、審査効率を向上させることができる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、申請者の申請情報を含む申請書及び申請者の証明書類の少なくとも一方の申請用書類の画像データである申請用書類画像を取得する申請情報取得部と、審査業務に応じた設問と申請情報の内容を確認するための申請用書類とを対応付けた必要書類設定情報、及び設問に対する審査結果に応じて次に遷移する設問が設定された設問設定情報を記憶する設定情報記憶部と、設問設定情報に応じた所定の設問が表示された設問画面と、必要書類設定情報に基づいて表示された設問に対応する申請用書類画像と、を含む審査画面を表示装置に表示させるとともに、設問への審査結果が入力された後、設問設定情報に基づいて、審査結果に応じた次の設問画面及び次の設問に対応する申請用書類画像を表示装置に表示させる処理部と、を備える。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18