特許 7176680 販売促進支援システム、販売促進支援方法、及びサーバ装置

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2022-11-14

(45)【発行日】2022-11-22

(54)【発明の名称】販売促進支援システム、販売促進支援方法、及びサーバ装置

(51)【国際特許分類】

   G06Q 30/02 20120101AFI20221115BHJP

   G06Q 20/40 20120101ALI20221115BHJP

   G06Q 10/08 20120101ALI20221115BHJP

【ＦＩ】

G06Q30/02 398

G06Q20/40

G06Q10/08

【請求項の数】 6

(21)【出願番号】P 2021036385

(22)【出願日】2021-03-08

(65)【公開番号】P2022136669

(43)【公開日】2022-09-21

【審査請求日】2021-12-28

【新規性喪失の例外の表示】特許法第３０条第２項適用 令和２年１２月２６日に、ウェブサイト ｈｔｔｐｓ：／／ｗｒｅｓｔｌｅｋｉｎｇｄｏｍ１５－ｔｄ－ｓｈｏｐ．ｓｅｌｆｏｒｄｅｒ．ｌｉｖｅ／ｇｕｉｄｅ／ で発明に関わるシステムの機能の一部を公表した。

【早期審査対象出願】

(73)【特許権者】

【識別番号】519090273

【氏名又は名称】株式会社ＳＥＰＡＬ

(74)【代理人】

【識別番号】110002055

【氏名又は名称】特許業務法人ｉＲｉｆｙ国際特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】柳澤 秀男

【審査官】菊池 伸郎

(56)【参考文献】

【文献】特開２０１９－０２１０５９（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２００２－１１７４５８（ＪＰ，Ａ）

【文献】特開２００５－２６７６１８（ＪＰ，Ａ）

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｇ０６Ｑ １０／００－９９／００

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

ユーザ端末装置と、受付端末装置と、サーバ装置とを有し、イベントに関わる関連商品の販売促進を支援する販売促進支援システムにおいて、
前記サーバ装置は、
商品購入のリクエストを受け付ける受付部と、
少なくとも管理情報と、ユーザの購入履歴を含むユーザ情報を記憶する記憶部と、
前記リクエストに基づいて、前記管理情報を更新する管理部と、
前記リクエストに基づいて、電子整理券を発行する発行部と、
前記電子整理券を前記ユーザ端末装置に送信する第１送信部と、
前記記憶部を参照して、前記管理情報に含まれる店頭在庫情報を抽出し、前記ユーザ情報に基づいて前記店頭在庫情報に関わる商品に嗜好性を有するユーザを特定し、この特定したユーザに、前記店頭在庫情報に含まれる商品の購入を案内する電子メールを送信する商品紹介部と、
を有し、
前記ユーザ端末装置は、
前記サーバ装置に商品購入のリクエストを送信する第２送信部と、
前記サーバ装置からの電子整理券を受信する第１受信部と、
前記電子整理券に係る二次元コードを表示する第１表示部と、
を有し、
前記受付端末装置は、
前記ユーザ端末装置で表示された電子整理券に係る二次元コードを撮像する撮像部と、
前記二次元コードに係る情報を前記サーバ装置に送信する第３送信部と、
前記サーバ装置からの商品情報を受信する第２受信部と、
前記商品情報を表示する第２表示部と、
を有し、
前記サーバ装置では、前記管理部が、前記受付部が前記受付端末装置から送られた二次元コードに係る情報を受け付けたときにも、管理情報を更新する
販売促進支援システム。

【請求項2】

前記サーバ装置は、前記記憶部を参照して、前記管理情報を読み出し、前記管理情報に含まれる商品受取情報に基づいて、受取期日を経過しても店頭で受けられていない商品を特定し、この特定した商品について、店頭受取りから配送への切り換えを行う配送切換部を更に有する
請求項１に記載の販売促進支援システム。

【請求項3】

ユーザ端末装置と、受付端末装置と、サーバ装置とを有し、イベントに関わる関連商品の販売促進を支援する販売促進支援システムによる方法であって、
前記サーバ装置では、
受付部が、商品購入のリクエストを受け付け、
記憶部が、少なくとも管理情報と、ユーザの購入履歴を含むユーザ情報を記憶し、
管理部が、前記リクエストに基づいて、前記管理情報を更新し、
発行部が、前記リクエストに基づいて、電子整理券を発行し、
第１送信部が、前記電子整理券を前記ユーザ端末装置に送信し、
商品紹介部が、前記記憶部を参照して、前記管理情報に含まれる店頭在庫情報を抽出し、前記ユーザ情報に基づいて前記店頭在庫情報に関わる商品に嗜好性を有するユーザを特定し、この特定したユーザに、前記店頭在庫情報に含まれる商品の購入を案内する電子メールを送信し、
前記ユーザ端末装置では、
第２送信部が、前記サーバ装置に商品購入のリクエストを送信し、
第１受信部が、前記サーバ装置からの電子整理券を受信し、
第１表示部が、前記電子整理券に係る二次元コードを表示し、
前記受付端末装置では、
撮像部が、前記ユーザ端末装置で表示された電子整理券に係る二次元コードを撮像し、
第３送信部が、前記二次元コードに係る情報を前記サーバ装置に送信し、
第２受信部が、前記サーバ装置からの商品情報を受信し、
第２表示部が、前記商品情報を表示し、
前記サーバ装置では、前記管理部が、前記受付部が前記受付端末装置から送られた二次元コードに係る情報を受け付けたときにも、管理情報を更新する
販売促進支援方法。

【請求項4】

前記サーバ装置では、配送切換部が、前記記憶部を参照して、前記管理情報を読み出し、前記管理情報に含まれる商品受取情報に基づいて、受取期日を経過しても店頭で受けられていない商品を特定し、この特定した商品について、店頭受取りから配送への切り換えを行う
請求項３に記載の販売促進支援方法。

【請求項5】

イベントに関わる関連商品の販売促進を支援するサーバ装置であって、
ユーザ端末装置からの前記商品購入のリクエストを受け付ける受付部と、
少なくとも管理情報と、ユーザの購入履歴を含むユーザ情報を記憶する記憶部と、
前記リクエストに基づいて、前記管理情報を更新する管理部と、
前記リクエストに基づいて、電子整理券を発行する発行部と、
前記電子整理券を前記ユーザ端末装置に送信する送信部と、
前記記憶部を参照して、前記管理情報に含まれる店頭在庫情報を抽出し、前記ユーザ情報に基づいて前記店頭在庫情報に関わる商品に嗜好性を有するユーザを特定し、この特定したユーザに、前記店頭在庫情報に含まれる商品の購入を案内する電子メールを送信する商品紹介部と、を有し、
前記管理部が、前記受付部が受付端末装置から送られた二次元コードに係る情報を受け付けたときにも、管理情報を更新する
サーバ装置。

【請求項6】

前記記憶部を参照して、前記管理情報を読み出し、前記管理情報に含まれる商品受取情報に基づいて、受取期日を経過しても店頭で受けられていない商品を特定し、この特定した商品について、店頭受取りから配送への切り換えを行う配送切換部を更に有する
請求項５に記載のサーバ装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、コンサート等の催事会場等において関連製品を販売するにあたり、事前申し込みの受付け、電子整理券発行、リアルタイムでの在庫管理、更には販売促進活動といった一連の業務を支援する技術に関する。

【背景技術】

【0002】

従来、コンサート等の催事会場等においては、開催するコンサート等に関わるアーティストの関連製品を対面販売することがなされている。そして、今日では、予めＷｅｂサイト等にアクセスすることで、コンサート当日に受け取ることを希望する関連製品の購入申し込みを事前に行うことも可能となっている。

【0003】

ここで、例えば特許文献１では、物品販売サーバとイベント会場に設置される端末装置とを備える物品販売システムが開示されている。同システムでは、物品販売サーバは、顧客から商品の注文を受け付ける注文受付部と、注文の決済処理を行う決済処理部と、注文を識別する注文識別情報を顧客のために出力する注文識別情報出力部と、注文受付部にて受け付けられた注文の数を商品ごとに集計する集計部と、集計された商品ごとの注文の数を出力する注文数出力部とを備え、端末装置は、物品販売サーバから出力された注文識別情報を取得する注文識別情報取得部と、注文識別情報によって識別される注文の内容を出力する第２注文内容出力部とを備えている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【文献】特開２０１９－０２１０５９号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

しかしながら、特許文献１では、電子整理券の認証に伴い、受取りの可否や、店頭在庫の更新等を行うことや、所定期間内に受取りの確認ができない場合に、宅配への切り換えを案内すること、更には店頭在庫に基づいて、在庫に対して嗜好性を有するユーザを特定して、追加購入の案内をすることは開示されていない。

【0006】

本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、コンサート等の催事会場等において関連製品を販売するにあたり、事前申し込みの受付け、電子整理券発行、リアルタイムでの在庫管理、更には販売促進活動といった一連の業務を支援する技術を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

【0007】

上記課題を解決するために、本発明の第１の態様に係る販売促進支援システムは、ユーザ端末装置と、受付端末装置と、サーバ装置とを有し、イベントに関わる関連商品の販売促進を支援する販売促進支援システムにおいて、前記サーバ装置は、商品購入のリクエストを受け付ける受付部と、少なくとも管理情報と、ユーザの購入履歴を含むユーザ情報を記憶する記憶部と、前記リクエストに基づいて、前記管理情報を更新する管理部と、前記リクエストに基づいて、電子整理券を発行する発行部と、前記電子整理券を前記ユーザ端末装置に送信する第１送信部と、前記記憶部を参照して、前記管理情報に含まれる店頭在庫情報を抽出し、前記ユーザ情報に基づいて前記店頭在庫情報に関わる商品に嗜好性を有するユーザを特定し、この特定したユーザに、前記店頭在庫情報に含まれる商品の購入を案内する電子メールを送信する商品紹介部と、を有し、前記ユーザ端末装置は、前記サーバ装置に商品購入のリクエストを送信する第２送信部と、前記サーバ装置からの電子整理券を受信する第１受信部と、前記電子整理券に係る二次元コードを表示する第１表示部と、を有し、前記受付端末装置は、前記ユーザ端末装置で表示された電子整理券に係る二次元コードを撮像する撮像部と、前記二次元コードに係る情報を前記サーバ装置に送信する第３送信部と、前記サーバ装置からの商品情報を受信する第２受信部と、前記商品情報を表示する第２表示部と、を有し、前記サーバ装置では、前記管理部が、前記受付部が前記受付端末装置から送られた二次元コードに係る情報を受け付けたときにも、管理情報を更新する。

【0008】

そして、本発明の第２の態様に係る販売促進支援方法は、ユーザ端末装置と、受付端末装置と、サーバ装置とを有し、イベントに関わる関連商品の販売促進を支援する販売促進支援システムによる方法であって、前記サーバ装置では、受付部が、商品購入のリクエストを受け付け、記憶部が、少なくとも管理情報と、ユーザの購入履歴を含むユーザ情報を記憶し、管理部が、前記リクエストに基づいて、前記管理情報を更新し、発行部が、前記リクエストに基づいて、電子整理券を発行し、第１送信部が、前記電子整理券を前記ユーザ端末装置に送信し、商品紹介部が、前記記憶部を参照して、前記管理情報に含まれる店頭在庫情報を抽出し、前記ユーザ情報に基づいて前記店頭在庫情報に関わる商品に嗜好性を有するユーザを特定し、この特定したユーザに、前記店頭在庫情報に含まれる商品の購入を案内する電子メールを送信し、前記ユーザ端末装置では、第２送信部が、前記サーバ装置に商品購入のリクエストを送信し、第１受信部が、前記サーバ装置からの電子整理券を受信し、第１表示部が、前記電子整理券に係る二次元コードを表示し、前記受付端末装置では、撮像部が、前記ユーザ端末装置で表示された電子整理券に係る二次元コードを撮像し、第３送信部が、前記二次元コードに係る情報を前記サーバ装置に送信し、第２受信部が、前記サーバ装置からの商品情報を受信し、第２表示部が、前記商品情報を表示し、前記サーバ装置では、前記管理部が、前記受付部が前記受付端末装置から送られた二次元コードに係る情報を受け付けたときにも、管理情報を更新する。

【0009】

さらに、本発明の第３の態様に係るサーバ装置は、イベントに関わる関連商品の販売促進を支援するサーバ装置であって、ユーザ端末装置からの前記商品購入のリクエストを受け付ける受付部と、少なくとも管理情報と、ユーザの購入履歴を含むユーザ情報を記憶する記憶部と、前記リクエストに基づいて、前記管理情報を更新する管理部と、前記リクエストに基づいて、電子整理券を発行する発行部と、前記電子整理券を前記ユーザ端末装置に送信する送信部と、前記記憶部を参照して、前記管理情報に含まれる店頭在庫情報を抽出し、前記ユーザ情報に基づいて前記店頭在庫情報に関わる商品に嗜好性を有するユーザを特定し、この特定したユーザに、前記店頭在庫情報に含まれる商品の購入を案内する電子メールを送信する商品紹介部と、を有し、前記管理部が、前記受付部が前記受付端末装置から送られた二次元コードに係る情報を受け付けたときにも、管理情報を更新する。

【発明の効果】

【0010】

本発明によれば、コンサート等の催事会場等において関連製品を販売するにあたり、事前申し込みの受付け、電子整理券発行、リアルタイムでの在庫管理、更には販売促進活動といった一連の業務を支援する技術を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【0011】

【図1】本発明の実施形態に係る販売促進支援システムの構成図である。

【図2】同システムのサーバ装置の構成図である。

【図3】各種テーブルの構成例を示す図である。

【図4】同システムのユーザ端末装置の構成図である。

【図5】同システムの受付端末装置の構成図である。

【図6】同システムによる処理手順を示すフローチャートである。

【図7】画面の遷移を説明する図である。

【図8】画面の遷移を説明する図である。

【図9】同システムによる商品紹介の処理手順を示すフローチャートである。

【図10】同システムによる宅配切り換えの処理手順を示すフローチャートである。

【発明を実施するための形態】

【0012】

以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。

【0013】

図１には、本発明の実施形態に係る販売促進支援システムの構成を示し説明する。

【0014】

同図に示されるように、販売促進支援システムは、サーバ装置１と、ユーザ端末装置２と、受付端末装置３とが、インターネット等の通信網4を介して、無線又は有線で接続され構成されている。ユーザ端末装置２、及び受付端末装置３としては、スマートフォンやタブレット端末、ノート型パーソナルコンピュータ、デスクトップ型パーソナルコンピュータ等、各種のものを採用することが可能である。

【0015】

このような構成において、サーバ装置１は、ユーザ端末装置２からの商品購入のリクエストを受け付け、このリクエストに基づいて、管理情報を更新すると共に、商品の店頭受取りに関わる電子整理券を発行し、ユーザ端末装置２へと送信する。ユーザ端末装置２では、サーバ装置１からの電子整理券を受信すると、当該電子整理券に係る二次元コードを表示する。受付端末装置３は、ユーザ端末装置２で表示された電子整理券に係る二次元コードを撮像し、二次元コードに係る情報をサーバ装置１に送信する。そして、サーバ装置１からの商品情報を受信し、表示する。サーバ装置１では、受付端末装置３から送られた二次元コードに係る情報を受け付けたときにも、管理情報を更新する。

【0016】

サーバ装置１では、管理情報に含まれる店頭在庫情報を抽出し、ユーザ情報に基づいて店頭在庫情報に関わる商品に嗜好性を有するユーザを特定し、この特定したユーザに、店頭在庫情報に含まれる商品の購入を案内する電子メールを送信する。さらに、サーバ装置１では、管理情報を読み出し、管理情報に含まれる商品受取情報に基づいて、受取期日を経過しても店頭で受けられていない商品を特定し、この特定した商品について、店頭受取りから配送への切り換えを行う。

【0017】

図２には、販売促進支援システムのサーバ装置の構成を示し説明する。

【0018】

同図に示されるように、サーバ装置１は、制御部１１と、通信部１２と、記憶部１３とを有する。制御部１１と、通信部１２と、記憶部１３とは、バスラインを介して通信可能に接続されている。これら構成のほか、キーボードやマウス等の入力部や、各種表示を行う液晶ディスプレイ等の表示部を有してもよい。通信部１２は、例えば、ネットワークインタフェースカード（NIC；Network Interface Card）等により実現されるもので、インターネット等の通信網４と有線又は無線で接続され、ユーザ端末装置２、受付端末装置３等との間で通信を行う通信インタフェースである。

【0019】

そして、記憶部１３は、例えば、ＲＡＭ（Random Access Memory）やフラッシュメモリ（Flash Memory）等の半導体メモリ素子、ハードディスクドライブ（HDD；Hard Disc Drive）、または光ディスク装置等で実現されるもので、制御部１１で実行されるプログラムを予め記憶している。また、記憶部１３は、少なくともユーザ情報記憶部１４、製品情報記憶部１５、及び管理情報記憶部１６を有する。

【0020】

ユーザ情報記憶部１４は、図３（ａ）に示されるように、ユーザＩＤ（識別情報）と紐づけて、ユーザ名、メールアドレス、決済情報（電子決済で用いる口座情報を含む）、購入履歴情報（購入した製品の製品ＩＤ、購入年月日、受取り年月日、受取場所などを含む）などが記憶されている。但し、これには限定されないことは勿論である。

【0021】

製品情報記憶部１５は、図３（ｂ）に示されるように、製品ＩＤと紐づけて、製品名、製品画像、及び製品説明が記憶されている。但し、これには限定されず、当該製品を過去に購入した履歴のあるユーザのユーザＩＤを更に関連付けて記憶するようにしてもよいことは勿論である。

【0022】

管理情報記憶部１６は、図３（ｃ）に示されるように、販売ＩＤと紐づけて、販売に関わる製品ＩＤ、総在庫情報（在庫数、販売在庫数など）、事前販売情報（受注、出荷から会場入庫在庫、会場受渡状況、配送切換状況、その他在庫など）、当日販売情報（出荷から会場入荷在庫、販売状況、その他在庫など）、及び販売実績情報（総在庫数、消化率、事前販売会場受取売上、当日販売売上、総受注売上など）が記憶されている。但し、これには限定されない。

【0023】

制御部１１は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）やＭＰＵ（Micro Processing Unit）等で実現され、記憶部１３に記憶されているプログラムを実行することで、主制御部１１ａ、認証部１１ｂ、管理部１１ｃ、商品紹介部１１ｄ、配送切換部１１ｅ、決済部１１ｆ、送信部１１ｇ、受付部１１ｈ、生成部１１ｉ、及び発行部１１ｊとして機能する。なお、制御部１１は、ＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）やＦＰＧＡ（Field Programmable Array）等の集積回路で構成されてよい。

【0024】

このような構成において、受付部１１ｈは、ユーザ端末装置２からの商品購入のリクエストや、受付端末装置３からの二次元コードに係る情報などを受け付ける。認証部１１ｂは、受付端末装置３から二次元コードに係る情報に基づいて、ユーザ情報記憶部１４等を参照して、受付の真偽について認証を行う。管理部１１ｃは、商品購入のリクエスト、及び二次元コードの関わる情報に基づいて、管理情報記憶部１６の管理情報を更新する。発行部１１ｊは、商品購入のリクエストに基づいて、商品の店頭受取りに用いる電子整理券を発行する。決済部１１ｆは、商品購入のリクエストに基づいて、商品購入に関わる電子決済を行う。送信部１１ｇは、電子整理券をユーザ端末装置２に送信する。

【0025】

生成部１１ｉは、受付端末装置３に、二次元コードと紐づけられている商品情報に基づいて画面データをＨＴＭＬ形式等で生成する。送信部１１ｇは、この画面データを受付端末装置３に送信する。

【0026】

商品紹介部１１ｄは、記憶部１３の管理情報記憶部１６を参照して、管理情報に含まれる店頭在庫情報を抽出し、ユーザ情報記憶部１４のユーザ情報に基づいて店頭在庫情報に関わる商品に嗜好性を有するユーザを特定し、この特定したユーザに、店頭在庫情報に含まれる商品の購入を案内する電子メールを送信する。そして、配送切換部１１ｅは、記憶部１３の管理情報記憶部１６を参照して、管理情報を読み出し、管理情報に含まれる商品受取情報に基づいて、受取期日を経過しても店頭で受けられていない商品を特定し、この特定した商品について、店頭受取りから配送への切り換えを行う。このほか、主制御部１１ａは、統括的な制御を司る。

【0027】

図４には、販売促進支援システムのユーザ端末装置の構成を示し説明する。

【0028】

同図に示されるように、ユーザ端末装置２は、制御部２１と、通信部２２と、操作部２３と、表示部２４と、記憶部２５とを有する。各部２１～２５は、バスラインを介して通信自在に接続されている。通信部２２は、例えば、ＮＩＣ等により実現されるもので、インターネット等の通信網４と有線又は無線で接続され、サーバ装置１等との間で通信を行う通信インタフェースである。操作部２３は、マウスやキーボード等で実現され、ユーザによる各種操作入力を受け付ける。表示部２４は、例えば、液晶ディスプレイ等により実現され、各種表示を行う。尚、操作部２３と表示部２４とをタッチパネルとして一体に構成してもよい。そして、記憶部２５は、例えば、ＲＡＭやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ＨＤＤ、または光ディスク装置等で実現されるもので、制御部２１で実行されるプログラムを記憶している。

【0029】

制御部２１は、ＣＰＵやＭＰＵ等で実現され、記憶部２５に記憶されているプログラムを実行することで、主制御部２１ａ、送信部２１ｂ、受信部２１ｃ、及び表示制御部２１ｄとして機能する。なお、制御部２１は、ＡＳＩＣやＦＰＧＡ等の集積回路で構成されてよい。

【0030】

このような構成において、送信部２１ｂは、サーバ装置１に、通信部２２を介して、商品購入に関わるリクエストを送信する。受信部２１ｃは、サーバ装置１から送られた商品の店頭受取りに関わる電子整理券等を受信する。表示制御部２１ｄは、電子整理券に関わる二次元コードを、表示部２４に表示するように制御する。このほか、主制御部２１ａは統括的な制御を司る。

【0031】

図５には、販売促進支援システムの受付端末装置の構成を示し説明する。

【0032】

同図に示されるように、受付端末装置３は、制御部３１と、通信部３２と、操作部３３と、表示部３４と、記憶部３５と、撮像部３６を有する。各部３１～３６は、バスラインを介して通信自在に接続されている。通信部３２は、例えば、ＮＩＣ等により実現されるもので、インターネット等の通信網４と有線又は無線で接続され、サーバ装置１等との間で通信を行う通信インタフェースである。操作部３３は、マウスやキーボード等で実現され、ユーザによる各種操作入力を受け付ける。表示部３４は、例えば、液晶ディスプレイ等により実現され、各種表示を行う。尚、操作部３３と表示部３４とをタッチパネルとして一体に構成してもよい。そして、記憶部３５は、例えば、ＲＡＭやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ＨＤＤ、または光ディスク装置等で実現されるもので、制御部２１で実行されるプログラムを記憶している。撮像部３６は、ユーザ端末装置２の表示部２４に表示された二次元コードを撮像する。

【0033】

制御部３１は、ＣＰＵやＭＰＵ等で実現され、記憶部３５に記憶されているプログラムを実行することで、主制御部３１ａ、送信部３１ｂ、受信部３１ｃ、及び表示制御部３１ｄとして機能する。なお、制御部３１は、ＡＳＩＣやＦＰＧＡ等の集積回路で構成されてよい。

【0034】

このような構成において、送信部３１ｂは、サーバ装置１に、通信部３２を介して、撮像部３６により撮像することで得られた二次元コードに関わる情報などを送信する。受信部３１ｃは、サーバ装置１から送られた商品情報に関わるＨＴＭＬ形式等の画面データを受信する。表示制御部３１ｄは、画面データに基づいて、商品情報を、表示部３４に表示するように制御する。このほか、主制御部３１ａは統括的な制御を司る。

【0035】

以下、図６のフローチャートを参照して、販売促進支援システムによる処理手順を詳細に説明する。ここでは、図７、及び図８の画面遷移図を適宜参照する。

【0036】

先ず、前提として、ユーザは、ユーザ端末装置2により、図７（ａ）乃至図７（ｅ）に示されるような画面遷移の下、関連製品の購入の申し込み、電子決済、並びに電子整理券の取得を行う。より詳細には、図７（ａ）に示される画面で、イベントの関連商品の中から購入を希望する関連製品を選択し、図７（ｂ）に示される画面で、来場予定の公演日程を選択し、図７（ｃ）に示される画面で、電子決済を実行する。そして、図７（ｄ）に示されるようなマイページにおいて、電子整理券の表示を選択し、図７（ｅ）に示されるような電子整理券に関わる二次元コードを表示する。

【0037】

このように、ユーザ端末装置２において、表示制御部２１ｄの制御の下、表示部２４に商品受け取りに関する電子整理券に係る二次元コードが表示される（Ｓ１）。

【0038】

受付端末装置３では、撮像部３６が、ユーザ端末装置２の表示部２４に図８（ａ）に示されるように表示された二次元コードを撮像（スキャン）し（Ｓ２）、送信部３１ｂが、通信部３２を介して、二次元コードに係る情報をサーバ装置１に送信することで、認証の要求を行う（Ｓ３）。

【0039】

サーバ装置１では、受付部１１ｈが、この認証の要求を受け付け（Ｓ４）、認証部１１ｂが認証を行う（Ｓ５）。そして、認証成立の場合には、送信部１１ｇが、生成部１１ｉにより生成された購入申し込みに係る商品情報の画面データを、ＨＴＭＬ形式等で、認証結果として受付端末装置３に送信する（Ｓ６）。

【0040】

受付端末装置３では、この認証結果に係る画面データを受信部３１ｃが受信し、表示制御部３１ｄの制御の下、表示部３４に画面を表示する（Ｓ７）。その様子は、図８（ｂ）に示される通りであり、購入申し込みに係る商品の画面、説明等が一覧で表示される。そして、図８（ｃ）に示されるように、受け渡した商品が選択されると、主制御部３１ａの制御の下、送信部３１ｂが受付完了の旨をサーバ装置１に送信する（Ｓ８）。

【0041】

サーバ装置１では、受付部１１ｈが、受付完了の旨を受け付け（Ｓ９）、主制御部１１ａが受渡完了通知に係るメールをユーザ端末装置２に送信する（Ｓ１０）。ユーザ端末装置２では、受信部２１ｃが、このメールを受信し、表示制御部２１ｄの制御の下、表示部２４に表示する（Ｓ１１）。このとき、サーバ装置１では、図８（ｄ）に示されるように、主制御部１１ａの制御の下、送信部１１ｇが、受付端末装置３にも、受渡完了通知に係るメールの送信を完了した旨の画面データを送信する。そして、管理部１１ｃは、管理情報記憶部１６の管理情報を更新し、こうして一連の処理を終了することになる。尚、受渡完了時には、図８（ｅ）に示されるように、電子整理券がもぎられる。

【0042】

図９のフローチャートを参照して、サーバ装置による商品紹介の処理手順を説明する。

【0043】

サーバ装置１では、商品紹介部１１ｄは、管理情報記憶部１６を参照し、管理情報に含まれる事前販売情報を読み出し（Ｓ２１）、当該事前販売情報に含まれる出荷から会場入庫在庫、会場受渡状況を参照して、店頭で売れ残っている在庫の製品を特定し、製品情報記憶部１５を参照して、当該製品を過去に購入したユーザを特定し（Ｓ２２）、この特定したユーザのメールアドレスを、ユーザ情報記憶部１４を参照して特定し、送信部１１ｇを介して商品紹介、すなわち商品の購入を促すメールを送信し（Ｓ２３）、処理を終了する。

【0044】

図１０のフローチャートを参照して、サーバ装置による配送切り換えの処理手順を説明する。

【0045】

サーバ装置１では、配送切換部１１ｅが、管理情報記憶部１６の事前販売情報を読み出し（Ｓ３１）、未受け渡しの商品があるかを判断する（Ｓ３２）。そして、未受け渡しの商品がある場合には、店頭受け渡しを配送（宅配）に切り替え（Ｓ３２）、管理情報記憶部１６の事前販売情報に含まれる配送切換状況を更新し（Ｓ３３）、処理を終了する。

【0046】

以上説明したように、本発明の実施形態によれば、以下の効果が奏される。

【0047】

商品の店頭受け渡しに関する電子整理券を発行し、店頭では、その電子整理券に係る二次元コードをスキャンするだけで、受渡に係る商品を確認可能とすると共に、在庫情報をリアルタイムで更新することができるので、即時性の高い在庫管理が可能となる。

【0048】

さらに、即時性の高い在庫管理に関連し、未受取りの商品がある場合には、宅配に受取り形式を切り替えることが可能であるので、ユーザの利便性も向上される。また、店頭在庫がある場合には、当該在庫に関わる商品に嗜好性を有するユーザに、追加購入をレコメンドするメールやＷｅｂ上の案内を送ることができるので、販売促進を好適に支援することが可能となる。

【0049】

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。

【0050】

例えば、商品紹介に際しては、過去に店頭在庫に関わる商品を購入した履歴のあるユーザを、当該商品に嗜好性のあるユーザとして特定する例を示したが、ユーザ同士の関わり合い（グループ）を管理し、当該グループの特性から、嗜好性を判断するようにしてもよいことは勿論である。

【符号の説明】

【0051】

１…サーバ装置、２…ユーザ端末装置、３…受付端末装置、４…通信網、１１…制御部、１１ａ…主制御部、１１ｂ…認証部、１１ｃ…管理部、１１ｄ…商品紹介部、１１ｅ…配送切換部、１１ｆ…決済部、１１ｇ…送信部、１１ｈ…受付部、１１ｉ…生成部、１１ｊ…発行部、１２…通信部、１３…記憶部、１４…ユーザ情報記憶部、１５…製品情報記憶部、１６…管理情報記憶部、２１…制御部、２１ａ…主制御部、２１ｂ…送信部、２１ｃ…受信部、２１ｄ…表示制御部、２２…通信部、２３…操作部、２４…表示部、２５…記憶部、３１…制御部、３１ａ…主制御部、３１ｂ…送信部、３１ｃ…受信部、３１ｄ…表示制御部、３２…通信部、３３…操作部、３４…表示部、３５…記憶部、３６…撮像部。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】