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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】ミスト発生ノズル
(51)【国際特許分類】
   B05B 1/26 20060101AFI20221115BHJP
   B05B 1/14 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
B05B1/26 A
B05B1/14 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022002142
(22)【出願日】2022-01-11
【審査請求日】2022-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】307032423
【氏名又は名称】株式会社サイエンス
(74)【代理人】
【識別番号】100085316
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 三雄
(74)【代理人】
【識別番号】100171572
【弁理士】
【氏名又は名称】塩田 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】100213425
【弁理士】
【氏名又は名称】福島 正憲
(74)【代理人】
【識別番号】100221707
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 洋介
(74)【代理人】
【識別番号】100221718
【弁理士】
【氏名又は名称】藤原 誠悟
(74)【代理人】
【識別番号】100224915
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 茉友
(72)【発明者】
【氏名】青山 恭明
(72)【発明者】
【氏名】平江 真輝
(72)【発明者】
【氏名】奥村 隆宏
(72)【発明者】
【氏名】水上 康洋
【審査官】鏡 宣宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-286790(JP,A)
【文献】特開平8-35463(JP,A)
【文献】実開昭59-86262(JP,U)
【文献】特開2004-33821(JP,A)
【文献】特開2001-38257(JP,A)
【文献】特開2006-68660(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 1/00-17/08
B01D 1/00-7/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
噴板と、前記噴板の表面に開口される第1噴射口と、前記第1噴射口と連通することなく前記噴板の表面に開口される第2噴射口と、前記噴板の裏面に開口される第1及び第2流入口と、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続される第1ノズル穴と、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続される第2ノズル穴と、を有し、液流路に接続され、前記液流路を流れる液体が前記第1及び第2流入口から前記第1及び第2ノズル穴に流入されるノズル本体を備え、
前記第1及び第2噴射口は、
第1方向に口幅を有して前記噴板の表面に開口され、
前記第1方向において、前記第1及び第2噴射口の中心線の間に0を超え前記口幅未満の第1穴間隔を隔て配置されて、前記第1方向において、前記第1噴射口の一部及び前記第2噴射口の一部を重ねて、前記噴板の表面に開口され、
前記第1方向と直交する第2方向において、前記第1及び第2噴射口の中心線の間に第2穴間隔を隔てて配置され、
前記第1流入口は、
前記第1噴射口を前記第2噴射口との間に位置して配置され、前記第2方向において、前記第1噴射口に第3穴間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、
前記第2流入口は、
前記第2噴射口を前記第1噴射口との間に位置して配置され、前記第2方向において、前記第2噴射口に第4間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、
前記第1ノズル穴は、
前記第2方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第1噴射口の中心線の間に第1鋭角度を隔てて、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続され、
前記第2ノズル穴は、
前記第2方向において、前記第2ノズル穴の穴中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第2鋭角度を隔てて、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続され、
前記第1及び第2ノズル穴は、
前記第2方向において、前記第2ノズル穴の穴中心線及び前記第1ノズル穴の穴中心線の間に0度を超え90度以下の穴間角度を隔てて配置され、
前記第1方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第2ノズル穴の穴中心線の間に前記第1穴間隔を隔てて並列され、
前記第1鋭角度、及び前記第2鋭角度は、同一角度にされ、
前記ノズル本体は、
前記第1ノズル穴に流入した液体を前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射し、及び前記第2ノズル穴に流入した液体を前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射し、
前記第1穴間隔及び前記第2穴間隔は、
前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体の一部と、前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射された液体の一部を衝突可能な間隔にされ、
前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体と、前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射された液体は、一部の液体の衝突によって旋回される
ことを特徴とするミスト発生ノズル。
【請求項2】
噴板と、前記噴板の表面に開口される第1噴射口と、前記第1噴射口と連通することなく前記噴板の表面に開口される第2噴射口と、前記噴板の裏面に開口される第1及び第2流入口と、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続される第1ノズル穴と、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続される第2ノズル穴と、を有し、液流路に接続され、前記液流路を流れる液体が前記第1及び第2流入口から前記第1及び第2ノズル穴に流入されるノズル本体を備え、
前記第1及び第2噴射口は、
第1方向に口幅を有して前記噴板の表面に開口され、
前記第1方向において、前記第1及び第2噴射口の中心線の間に第1穴間隔を隔てて配置されて、前記第1方向において、前記第1噴射口の一部及び前記第2噴射口の一部を重ねて、前記噴板の表面に開口され、
前記第1方向と直交する第2方向において、前記第1及び第2噴射口の中心線の間に第2穴間隔を隔てて配置され、
前記第1流入口は、
前記第1噴射口を前記第2噴射口との間に位置して配置され、前記第2方向において、前記第1噴射口に第3穴間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、
前記第2流入口は、
前記第2噴射口を前記第1噴射口との間に位置して配置され、前記第2方向において、前記第2噴射口に第4間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、
前記第1ノズル穴は、
前記第2方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第1噴射口の中心線の間に第1鋭角度を隔てて、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続され、
前記第2ノズル穴は、
前記第2方向において、前記第2ノズル穴の穴中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第2鋭角度を隔てて、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続され、
前記第1及び第2ノズル穴は、
前記第2方向において、前記第2ノズル穴の穴中心線及び前記第1ノズル穴の穴中心線の間に0度を超え90度以下の穴間角度を隔てて配置され、
前記第1方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第2ノズル穴の穴中心線の間に前記第1穴間隔を隔てて並列され、
前記ノズル本体は、
前記第1ノズル穴に流入した液体を前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射し、及び前記第2ノズル穴に流入した液体を前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射し、
前記第1穴間隔及び前記第2穴間隔は、
前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体の一部と、前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射された液体の一部を衝突可能な間隔にされ、
前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体と、前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射された液体は、一部の液体の衝突によって旋回される
ことを特徴とするミスト発生ノズル。
【請求項3】
厚さ方向に板厚さを有する噴板と、前記噴板に形成される開口穴群と、ミスト駒と、を有するノズル本体を備え、
前記開口穴群は、
前記厚さ方向において、前記噴板を貫通して、前記噴板の表面及び裏面に開口されるガイド穴と、
前記噴板の表面に開口される第1噴射口と、
前記第1噴射口と連通することなく前記噴板の表面に開口される第2噴射口と、
前記噴板の裏面に開口される第1及び第2流入口と、
前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続される第1ノズル穴と、
前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続される第2ノズル穴と、
を有して構成され、
前記ガイド穴は、
前記板厚さ方向において、前記噴板の表面から裏面に向けて段々に拡大して、前記噴板の表面及び裏面の間に延在される四角錐台形状に形成され、
第1方向と直交する第2方向に第1及び第2傾斜内側面を有し、
前記第1及び第2傾斜内側面は、
前記第2方向において、前記第1及び第2傾斜内側面に内面間隔を隔てて配置され、
前記第1傾斜内側面は、
前記第2方向において、 前記第1傾斜内側面及び前記ガイド穴のガイド穴中心線の間に第1鋭角度をなして、前記噴板の表面から前記第2傾斜内側面に離間しつつ前記噴板の裏面に向けて延在されて、前記噴板の表面及び裏面の間に配置され、
前記第2傾斜内側面は、
前記第2方向において、前記第2傾斜内側面及び前記ガイド穴のガイド穴中心線の間に第2鋭角度をなして、前記噴板の表面から前記第1傾斜内側面に離間しつつ前記噴板の裏面に向けて延在されて、前記噴板の表面及び裏面の間に配置され、
前記第1噴射口及び前記第2噴射口は、
前記第1方向において、前記第1噴射口の中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第1穴間隔を隔て配置され、
前記第2方向において、前記第1噴射口及び前記第2噴射口の間に前記ガイド穴を位置して、前記ガイド穴の前記第2方向の両側に配置され、
前記第2方向において、前記第1噴射口の中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第2穴間隔を隔てて配置され、
前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、
前記第1流入口及び前記第2流入口は、
前記第1方向において、前記第1流入口の中心線及び前記第2流入口の中心線の間に第1穴間隔を隔てて配置され、
前記第1流入口は、
前記第1噴射口及び前記ガイド穴を、前記第2噴射口との間に位置して配置され、
前記第2方向において、前記第1流入口の中心線及び前記第1噴射口の中心線の間に第3穴間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、
前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、
前記第2流入口は、
前記第2噴射口及び前記ガイド穴を、前記第1噴射口との間に位置して配置され、
前記第2方向において、前記第2流入口の中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第4間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、
前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、
前記第1ノズル穴は、
前記第2方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第1噴射口の中心線の間に第1鋭角度を隔てて、前記第1噴射口及び前記第1流入口の間に延在されて、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続され、
前記第2方向に延在されて、前記第1噴射口及び前記第1流入口の間にわたって前記第1傾斜内側面に開口して配置され、
前記第2ノズル穴は、
前記第2方向において、前記第2ノズル穴の穴中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第2鋭角度を隔てて、前記第2噴射口及び前記第2流入口の間に延在されて、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続され、
前記第2方向に延在されて、前記第2噴射口及び前記第2流入口の間にわたって前記第2傾斜内側面に開口して配置され、
前記第1ノズル穴及び前記第2ノズル穴は、
前記第2方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第2ノズル穴の穴中心線の間に0度を超え90度以下の穴間角度を隔てて配置され、
前記第1方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第2ノズル穴の穴中心線の間に第1穴間隔を隔てて並列され、
前記ミスト駒は、
上面、底面、第1乃至第4傾斜側面を有する四角錐台形状に形成され、四角錐台の錐中心線の方向において、前記上面及び前記底面の間に前記噴板の板厚さと同一の錐高さを有するガイド突起を有し、
前記第1乃至第4傾斜側面は、
前記上面から前記底面に向けて拡大しつつ傾斜して、前記上面及び前記底面の間に配置され、
前記ガイド突起は、
前記上面から前記ガイド穴に挿入されて、前記ガイド穴内に配置され、
前記第1傾斜側面を前記ガイド穴の前記第1傾斜内側面に密接し、及び前記第2傾斜側面を前記ガイド穴の前記第2傾斜内側面に密接して、前記ガイド穴内に圧入され、
前記ノズル本体は、
液流路に接続され、前記液流路を流れる液体が前記第1及び第2流入口から前記第1及び第2ノズル穴に流入され、
前記第1ノズル穴に流入した液体を前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射し、及び前記第2ノズル穴に流入した液体を前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射し、
前記第1穴間隔及び前記第2穴間隔は、
前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体の一部と、前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射された液体の一部を衝突可能な間隔にされる
ことを特徴とするミスト発生ノズル。
【請求項4】
噴板と、前記噴板に形成される開口穴群と、ミスト駒と、を有するノズル本体を備え、
前記開口穴群は、
前記噴板を貫通して、前記噴板の表面及び裏面に開口されるガイド穴と、
前記噴板の表面に開口される第1噴射口と、
前記第1噴射口と連通することなく前記噴板の表面に開口される第2噴射口と、
前記噴板の裏面に開口される第1及び第2流入口と、
前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続される第1ノズル穴と、
前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続される第2ノズル穴と、
を有して構成され、
前記第1噴射口及び前記第2噴射口は、
第1方向において、前記第1噴射口の中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第1穴間隔を隔てて配置され、
前記第1方向と直交する第2方向において、前記第1噴射口及び前記第2噴射口の間に前記ガイド穴を位置して、前記ガイド穴の前記第2方向の両側に配置され、
前記第2方向において、前記第1噴射口の中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第2穴間隔を隔てて配置され、
前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、
前記第1流入口及び前記第2流入口は、
前記第1方向において、前記第1流入口の中心線及び前記第2流入口の中心線の間に第1穴間隔を隔てて配置され、
前記第1流入口は、
前記第1噴射口及び前記ガイド穴を、前記第2噴射口との間に位置して配置され、
前記第2方向において、前記第1噴射口に第3穴間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、
前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、
前記第2流入口は、
前記第2噴射口及び前記ガイド穴を、前記第1噴射口との間に位置して配置され、
前記第2方向において、前記第2噴射口に第4穴間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、
前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、
前記第1ノズル穴は、
前記第2方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第1噴射口の中心線の間に第1鋭角度を隔てて、前記第1噴射口及び前記第1流入口の間に延在されて、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続され、
前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、
前記第2ノズル穴は、
前記第2方向において、前記第2ノズル穴の穴中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第2鋭角度を隔てて、前記第2噴射口及び前記第2流入口の間に延在されて、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続され、
前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、
前記第1ノズル穴及び前記第2ノズル穴は、
前記第2方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第2ノズル穴の穴中心線の間に0度を超え90度以下の穴角度を隔てて配置され、
前記第1方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第2ノズル穴の穴中心線に前記第1穴間隔を隔てて並列され、
前記ミスト駒は、ガイド突起を有し、
前記ガイド突起は、
前記ガイド穴に挿入されて、前記ガイド穴内に配置され、
前記第1噴射口、前記第1流入口及び前記第1ノズル穴を前記ガイド穴から密閉すると共に、
前記第2噴射口、前記第2流入口及び前記第2ノズル穴を前記ガイド穴から密閉し、
前記ノズル本体は、
液流路に接続され、前記液流路を流れる液体が前記第1及び第2流入口から前記第1及び前記第2ノズル穴に流入され、
前記第1ノズル穴に流入した液体を前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射し、及び前記第2ノズル穴に流入した液体を前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射し、
前記第1穴間隔及び前記第2穴間隔は、
前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体の一部と、前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射された液体の一部を衝突可能な間隔にされる
ことを特徴とするミスト発生ノズル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を外気に噴射して、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファイン
バブルの混入、溶け込んだミスト(液滴)を発生するミスト発生ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
ミストを発生する技術として、特許文献1は、2流体ジェットノズルを開示する。2流体ジェットノズルは、霧化部、及び噴出口を備え、加圧した洗浄液及び加圧した気体を霧化部に導入する。特許文献1では、霧化部で洗浄液及び気体を混合して、気泡の混入、溶け込んだミストを発生して、噴出口から噴出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2003-145064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、気泡の混入、溶け込んだミストを発生するために、加圧した液体を霧化部に導入する必要がある。
特許文献1では、霧化部で洗浄液(液体)及び気体を混合することで、気体を粉砕(剪断)してある程度のマイクロバブルの混入、溶け込んだミストを発生できるものの、更に、液体に混入、溶け込ませるマイクロバブル及びウルトラファインバブルの量を増加させることが望まれている。
【0005】
本発明は、液体を外気に噴射することで、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量ミスト(液滴)を発生できるミスト発生ノズルを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る請求項1は、噴板と、前記噴板の表面に開口される第1噴射口と、前記第1噴射口と連通することなく前記噴板の表面に開口される第2噴射口と、前記噴板の裏面に開口される第1及び第2流入口と、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続される第1ノズル穴と、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続される第2ノズル穴と、を有し、液流路に接続され、前記液流路を流れる液体が前記第1及び第2流入口から前記第1及び第2ノズル穴に流入されるノズル本体を備え、前記第1及び第2噴射口は、第1方向に口幅を有して前記噴板の表面に開口され、前記第1方向において、前記第1及び第2噴射口の中心線の間に0を超え前記口幅未満の第1穴間隔を隔て配置されて、前記第1方向において、前記第1噴射口の一部及び前記第2噴射口の一部を重ねて、前記噴板の表面に開口され、前記第1方向と直交する第2方向において、前記第1及び第2噴射口の中心線の間に第2穴間隔を隔てて配置され、前記第1流入口は、前記第1噴射口を前記第2噴射口との間に位置して配置され、前記第2方向において、前記第1噴射口に第3穴間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、前記第2流入口は、前記第2噴射口を前記第1噴射口との間に位置して配置され、前記第2方向において、前記第2噴射口に第4間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、前記第1ノズル穴は、前記第2方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第1噴射口の中心線の間に第1鋭角度を隔てて、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続され、前記第2ノズル穴は、前記第2方向において、前記第2ノズル穴の穴中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第2鋭角度を隔てて、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続され、前記第1及び第2ノズル穴は、前記第2方向において、前記第2ノズル穴の穴中心線及び前記第1ノズル穴の穴中心線の間に0度を超え90度以下の穴間角度を隔てて配置され、前記第1方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第2ノズル穴の穴中心線の間に前記第1穴間隔を隔てて並列され、前記第1鋭角度、及び前記第2鋭角度は、同一角度にされ、前記ノズル本体は、前記第1ノズル穴に流入した液体を前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射し、及び前記第2ノズル穴に流入した液体を前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射し、前記第1穴間隔及び前記第2穴間隔は、前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体の一部と、前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射された液体の一部を衝突可能な間隔にされ、前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体と、前記第2噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体は、一部の液体の衝突によって旋回されることを特徴とするミスト発生ノズルである。
【0007】
本発明に係る請求項1によれば、ノズル本体は、第1及び第2ノズル穴に流入した液体を第1及び第2噴射口から第1及び第2鋭角度で外気に噴射する。第1及び第2噴射口から第1及び第2鋭角度で噴射された液体の一部は、衝突される。第1及び第2噴射口から第1及び第2鋭角度で噴射された液体は、一部の液体の衝突によって、渦を巻く旋回流となる。第1及び第2噴射口から第1及び第2鋭角度で噴射された液体中の気泡(気体/空気)は、一部の液体の衝突、及び旋回流によって、多量(多数)のミスト(液滴)に粉砕される。第1及び第2噴射口から第1及び第2鋭角度で噴射された液体及び液体中の気泡(気体/空気)は、一部の液体の衝突(スプラッシュ)、及び旋回流によって、粉砕(剪断)され、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量のミスト液体(液滴)となる。
請求項1では、加圧した気体の導入を要することなく、第1及び第2噴射口から液体を外気に噴射することで、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量ミスト(液滴)を発生(生成)できる。
請求項1では、ノズル本体は、第1ノズル穴に流入した液体を第1噴射口から第1鋭角度で噴射し、及び第2ノズル穴に流入した液体を第2鋭角度で第2噴射口から噴射し、第1穴間隔及び第2穴間隔は、第1噴射口から第1鋭角度で噴射された液体の一部と、第2噴射口から第2鋭角度で噴射された液体の一部を衝突可能な間隔にされる構成も採用できる。
【0008】
本発明に係る請求項2は、噴板と、前記噴板の表面に開口される第1噴射口と、前記第1噴射口と連通することなく前記噴板の表面に開口される第2噴射口と、前記噴板の裏面に開口される第1及び第2流入口と、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続される第1ノズル穴と、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続される第2ノズル穴と、を有し、液流路に接続され、前記液流路を流れる液体が前記第1及び第2流入口から前記第1及び第2ノズル穴に流入されるノズル本体を備え、前記第1及び第2噴射口は、第1方向に口幅を有して前記噴板の表面に開口され、前記第1方向において、前記第1及び第2噴射口の中心線の間に第1穴間隔を隔てて配置されて、前記第1方向において、前記第1噴射口の一部及び前記第2噴射口の一部を重ねて、前記噴板の表面に開口され、前記第1方向と直交する第2方向において、前記第1及び第2噴射口の中心線の間に第2穴間隔を隔てて配置され、前記第1流入口は、記第1噴射口を前記第2噴射口との間に位置して配置され、前記第2方向において、前記第1噴射口に第3穴間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、前記第2流入口は、前記第2噴射口を前記第1噴射口との間に位置して配置され、前記第2方向において、前記第2噴射口に第4間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、前記第1ノズル穴は、前記第2方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第1噴射口の中心線の間に第1鋭角度を隔てて、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続され、前記第2ノズル穴は、記第2方向において、前記第2ノズル穴の穴中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第2鋭角度を隔てて、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続され、前記第1及び第2ノズル穴は、前記第2方向において、前記第2ノズル穴の穴中心線及び前記第1ノズル穴の穴中心線の間に0度を超え90度以下の穴間角度を隔てて配置され、前記第1方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第2ノズル穴の穴中心線の間に前記第1穴間隔を隔てて並列され、 前記ノズル本体は、前記第1ノズル穴に流入した液体を前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射し、及び前記第2ノズル穴に流入した液体を前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射し、前記第1穴間隔及び前記第2穴間隔は、前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体の一部と、前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射された液体の一部を衝突可能な間隔にされ、前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体と、前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射された液体は、一部の液体の衝突によって旋回されることを特徴とするミスト発生ノズルである。
本発明に係る請求項3は、板厚さ方向に板厚さを有する噴板と、前記噴板に形成される開口穴群と、ミスト駒と、を有するノズル本体を備え、前記開口穴群は、前記厚さ方向において、前記噴板を貫通して、前記噴板の表面及び裏面に開口されるガイド穴と、前記噴板の表面に開口される第1噴射口と、前記第1噴射口と連通することなく前記噴板の表面に開口される第2噴射口と、前記噴板の裏面に開口される第1及び第2流入口と、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続される第1ノズル穴と、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続される第2ノズル穴と、を有して構成され、前記ガイド穴は、前記板厚さ方向において、前記噴板の表面から裏面に向けて段々に拡大して、前記噴板の表面及び裏面の間に延在される四角錐台形状に形成され、第1方向と直交する第2方向に第1及び第2傾斜内側面を有し、前記第1及び第2傾斜内側面は、前記第2方向において、前記第1及び第2傾斜内側面に内面間隔を隔てて配置され、前記第1傾斜内側面は、前記第2方向において、前記第1傾斜内側面及び前記ガイド穴のガイド穴中心線の間に第1鋭角度をなして、前記噴板の表面から前記第2傾斜内側面に離間しつつ前記噴板の裏面に向けて延在されて、前記噴板の表面及び裏面の間に配置され、前記第2傾斜内側面は、前記第2方向において、前記第2傾斜内側面及び前記ガイド穴のガイド穴中心線の間に第2鋭角度をなして、前記噴板の表面から前記第1傾斜内側面に離間しつつ前記噴板の裏面に向けて延在されて、前記噴板の表面及び裏面の間に配置され、前記第1噴射口及び前記第2噴射口は、前記第1方向において、前記第1噴射口の中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第1穴間隔を隔て配置され、前記第2方向において、前記第1噴射口及び前記第2噴射口の間に前記ガイド穴を位置して、前記ガイド穴の前記第2方向の両側に配置され、前記第2方向において、前記第1噴射口の中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第2穴間隔を隔てて配置され、前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、前記第1流入口及び前記第2流入口は、前記第1方向において、前記第1流入口の中心線及び前記第2流入口の中心線の間に第1穴間隔を隔てて配置され、前記第1流入口は、前記第1噴射口及び前記ガイド穴を、前記第2噴射口との間に位置して配置され、前記第2方向において、前記第1流入口の中心線及び前記第1噴射口の中心線の間に第3穴間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、前記第2流入口は、前記第2噴射口及び前記ガイド穴を、前記第1噴射口との間に位置して配置され、前記第2方向において、前記第2流入口の中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第4間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、前記第1ノズル穴は、前記第2方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第1噴射口の中心線の間に第1鋭角度を隔てて、前記第1噴射口及び前記第1流入口の間に延在されて、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続され、前記第2方向に延在されて、前記第1噴射口及び前記第1流入口の間にわたって前記第1傾斜内側面に開口して配置され、前記第2ノズル穴は、前記第2方向において、前記第2ノズル穴の穴中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第2鋭角度を隔てて、前記第2噴射口及び前記第2流入口の間に延在されて、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続され、前記第2方向に延在されて、前記第2噴射口及び前記第2流入口の間にわたって前記第2傾斜内側面に開口して配置され、前記第1ノズル穴及び前記第2ノズル穴は、前記第2方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第2ノズル穴の穴中心線の間に0度を超え90度以下の穴間角度を隔てて配置され、前記第1方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第2ノズル穴の穴中心線の間に第1穴間隔を隔てて並列され、前記ミスト駒は、上面、底面、第1乃至第4傾斜側面を有する四角錐台形状に形成され、四角錐台の錐中心線の方向において、前記上面及び前記底面の間に前記噴板の板厚さと同一の錐高さを有するガイド突起を有し、前記第1乃至第4傾斜側面は、前記上面から前記底面に向けて拡大しつつ傾斜して、前記上面及び前記底面の間に配置され、前記ガイド突起は、前記上面から前記ガイド穴に挿入されて、前記ガイド穴内に配置され、前記第1傾斜側面を前記ガイド穴の前記第1傾斜内側面に密接し、及び前記第2傾斜側面を前記ガイド穴の前記第2傾斜内側面に密接して、前記ガイド穴内に圧入され、前記ノズル本体は、液流路に接続され、前記液流路を流れる液体が前記第1及び第2流入口から前記第1及び第2ノズル穴に流入され、前記第1ノズル穴に流入した液体を前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射し、及び前記第2ノズル穴に流入した液体を前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射し、前記第1穴間隔及び前記第2穴間隔は、前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体の一部と、前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射された液体の一部を衝突可能な間隔にされることを特徴とするミスト発生ノズルである。
本発明に係る請求項4は、噴板と、前記噴板に形成される開口穴群と、ミスト駒と、を有するノズル本体を備え、前記開口穴群は、前記噴板を貫通して、前記噴板の表面及び裏面に開口されるガイド穴と、前記噴板の表面に開口される第1噴射口と、前記第1噴射口と連通することなく前記噴板の表面に開口される第2噴射口と、前記噴板の裏面に開口される第1及び第2流入口と、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続される第1ノズル穴と、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続される第2ノズル穴と、を有して構成され、前記第1噴射口及び前記第2噴射口は、第1方向において、前記第1噴射口の中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第1穴間隔を隔てて配置され、前記第1方向と直交する第2方向において、前記第1噴射口及び前記第2噴射口の間に前記ガイド穴を位置して、前記ガイド穴の前記第2方向の両側に配置され、前記第2方向において、前記第1噴射口の中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第2穴間隔を隔てて配置され、前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、前記第1流入口及び前記第2流入口は、前記第1方向において、前記第1流入口の中心線及び前記第2流入口の中心線の間に第1穴間隔を隔てて配置され、前記第1流入口は、前記第1噴射口及び前記ガイド穴を、前記第2噴射口との間に位置して配置され、前記第2方向において、前記第1噴射口に第3穴間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、前記第2流入口は、前記第2噴射口及び前記ガイド穴を、前記第1噴射口との間に位置して配置され、前記第2方向において、前記第2噴射口に第4穴間隔を隔てて、前記噴板の裏面に開口され、前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、前記第1ノズル穴は、前記第2方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第1噴射口の中心線の間に第1鋭角度を隔てて、前記第1噴射口及び前記第1流入口の間に延在されて、前記第1噴射口及び前記第1流入口に接続され、前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、前記第2ノズル穴は、前記第2方向において、前記第2ノズル穴の穴中心線及び前記第2噴射口の中心線の間に第2鋭角度を隔てて、前記第2噴射口及び前記第2流入口の間に延在されて、前記第2噴射口及び前記第2流入口に接続され、前記第2方向に延在されて、前記ガイド穴に開口され、前記第1ノズル穴及び前記第2ノズル穴は、前記第2方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第2ノズル穴の穴中心線の間に0度を超え90度以下の穴角度を隔てて配置され、前記第1方向において、前記第1ノズル穴の穴中心線及び前記第2ノズル穴の穴中心線に前記第1穴間隔を隔てて並列され、前記ミスト駒は、ガイド突起を有し、前記ガイド突起は、前記ガイド穴に挿入されて、前記ガイド穴内に配置され、前記第1噴射口、前記第1流入口及び前記第1ノズル穴を前記ガイド穴から密閉すると共に、前記第2噴射口、前記第2流入口及び前記第2ノズル穴を前記ガイド穴から密閉し、前記ノズル本体は、液流路に接続され、前記液流路を流れる液体が前記第1及び第2流入口から前記第1及び前記第2ノズル穴に流入され、前記第1ノズル穴に流入した液体を前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射し、及び前記第2ノズル穴に流入した液体を前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射し、前記第1穴間隔及び前記第2穴間隔は、前記第1噴射口から前記第1鋭角度で噴射された液体の一部と、前記第2噴射口から前記第2鋭角度で噴射された液体の一部を衝突可能な間隔にされることを特徴とするミスト発生ノズルである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、第1及び第2噴射口から液体を外気に噴射することで、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量(多数)ミスト(液滴)を発生(生成)できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態のミスト発生ノズルを示す平面図(表面図)である。
図2】第1実施形態のミスト発生ノズルを示す底面図(裏面図)である。
図3図1のA-A断面図である
図4図1のB部分拡大図である。
図5図2のC部分拡大図である。
図6図3のD部分拡大図である。
図7】第1実施形態のミスト発生ノズルにおいて、第1及び第2噴射口から噴射される水(液体)の状態を示す図である。
図8】第2実施形態のミスト発生ノズルを示す平面図(表面図)である。
図9】第2実施形態のミスト発生ノズルを示す底面図(裏面図)である
図10図8のE-E断面図である。
図11図8のF-F断面図である。
図12】(a)は、図8のG部分拡大図、(b)は、図9のH部分拡大図である。
図13図11の一部分拡大図である。
図14】第2実施形態のミスト発生ノズルにおいて、第1及び第2噴射口から噴射される水(液体)の状態を示す図である。
図15】第2実施形態のミスト発生ノズルにおいて、ノズル筒部、噴板及び開口穴群)を示す正面図(表面図)である。
図16】第2実施形態のミスト発生ノズルにおいて、ノズル筒部、噴板及び開口穴群)を示す底面図(裏面図)である。
図17図15のJ-J断面図である。
図18図15のK-K断面図である。
図19】各開口穴群の配置を示す平面図(上面図)である。
図20】(a)は、図15のL部分拡大図、(b)は、図20(a)の一部拡大図であって、第1及び第2噴射口、第1及び第2流入口、第1及び第2ノズル穴を示す図である。
図21】(a)は、図20(a)の裏面図、(b)は、図21(a)の一部拡大図であって、第1及び第2噴射口、第1及び第2流入口、第1及び第2ノズル穴を示す図である。
図22図18のM部分拡大図である。
図23】ミスト駒を示す平面図(上面図)である。
図24】ミスト駒であって、ガイド突起の配置を示す正面図である。
図25】ミスト駒を示す底面図(下面図)である。
図26図23のN-N断面図である。
図27図23のO-O断面図である。
図28図24のP部分拡大図である。
図29図17のQ部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明に係るミスト発生ノズルについて、図1乃至図29を参照して説明する。
第1実施形態、及び第2実施形態のミスト発生ノズルについて、図1乃至図29を参照して説明する。
【0012】
第1実施形態のミスト発生ノズル(ミスト発生ノズル器/ミスト発生器)について、図1乃至図7を参照して説明する。
【0013】
図1乃至図7において、第1実施形態のミスト発生ノズルX1(以下、「ミスト発生ノズルX1」という)は、ノズル本体Y1を備える。
【0014】
ノズル本体Y1(ノズル手段)は、図1乃至図7に示すように、ノズル筒部2、噴板3(噴射板/ノズル板)、第1噴射口4、第2噴射口5,第1流入口6、第2流入口7、第1ノズル穴8及び第2ノズル穴9を有する。
【0015】
ノズル筒部2は、図2及び図3に示すように、例えば、円筒状(円筒体)に形成される。
【0016】
噴板3は、図1乃至図3に示すように、例えば、円形状(円形板)に形成される。噴板3は、板厚さ方向A(板中心線の方向)に表面3A(板表面)及び裏面3B(板裏面)を有する。噴板3の表面3A及び裏面3Bは、板厚さ方向Aに板厚さTを隔てて平行に配置される。
噴板3は、ノズル筒部2の一方の筒端2Aを閉塞して、ノズル筒部2に固定される。噴板3は、ノズル筒部2と同心に配置される。噴板3は、噴板3の裏面3Bをノズル筒部2の一方の筒端2Aに当接して、ノズル筒部2の一方の筒端2Aを閉塞する。
噴板3及びノズル筒部2は、例えば、合成樹脂で一体に形成される。
【0017】
第1噴射口4及び第2噴射口5(第1及び第2噴射穴口)は、図1乃至図4、及び図6に示すように、噴板3に形成される。第1噴射口4及び第2噴射口5は、噴板3の表面3Aに開口される。第1噴射口4及び第2噴射口5は、相互に連通することなく噴板3の表面3Aに開口される。第2噴射口5は、図1図4及び図6に示すように、第1噴射口4と連通することなく噴板3の表面3Aに開口される。
【0018】
第1噴射口4及び第2噴射口5は、図4に示すように、噴板3の板厚さ方向A(ノズル筒部2の筒中心線aの方向/噴板3の板中心線aの方向)と直交する第1方向B(上下方向)において、第1噴射口4の中心線α(穴口中心線)及び第2噴射口5の中心線β(穴口中心線)の間に第1穴間隔H1を隔てて配置される。
第1噴射口4は、第1方向Bにおいて、第2噴射口5に第1穴間隔H1を隔てて配置されて、噴板3の表面3Aに開口される。第2噴射口5は、第1方向Bにおいて、第1噴射口4に第1穴間隔H1を隔てて配置されて、噴板3の表面3Aに開口される。
第1噴射口4及び第2噴射口5は、例えば、円形状(円形口/円形穴口)に形成される。第1噴射口4及び第2噴射口5は、例えば、同一円形であって、直径Dの円形状(円形口/円形穴口)に形成されて、第1方向Bに口幅Dを有して噴板3の表面3Aに開口される。
第1穴間隔H1(第1穴距離)は、0を超え幅D(直径D)未満の間隔である。
これにより、第1噴射口4及び第2噴射口5は、第1方向Bにおいて、第1噴射口4の一部及び第2噴射口5の一部をオーバーラップして(重ねて)、噴板3の表面3Aに開口される。
【0019】
第1噴射口4、及び第2噴射口5は、図1乃至図5に示すように、噴板3の板厚さ方向A及び第1方向Bと直交する第2方向C(左右方向)において、第1噴射口4の中心線α及び第2噴射口5の中心線βの間に第2穴間隔H2を隔てて配置される。板厚さ方向Aは、第1及び第2方向B,Cと直交する方向である。
第1噴射口4は、第2方向Cにおいて、第2噴射口5に第2穴間隔H2を隔てて配置されて、噴板3の表面3Aに開口される。第2噴射口5は、第2方向Cにおいて、第1噴射口4に第2穴間隔H2を隔てて配置されて、噴板3の表面3Aに開口される。
第2穴間隔H2(第2穴距離)は、例えば、数ミリの間隔である。
【0020】
第1流入口6及び第2流入口7(第1及び第2流入穴口)は、図2図3図5及び図6に示すように、噴板3に形成される。第1流入口6及び第2流入口7は、噴板3の裏面3Bに開口される。第1流入口6及び第2流入口7は、例えば、円形状(円形口)に形成される。第1流入口6及び第2流入口7は、第1及び第2噴射口4,5と同一円形であって、直径Dの円形(円形口/円形穴口)に形成される。
第1及び第2流入口6,7は、第1方向Bにおいて、第1流入口6の中心線γ(穴口中心線)及び第2流入口7の中心線τ(穴口中心線)の間に第1穴間隔H1(第1及び第2噴射口4,5の中心線α,βの間の第1穴間隔)を隔てて配置される。
【0021】
第1流入口6は、第1噴射口4を第2噴射口5との間に位置して配置される。第1流入口6は、第2方向Cにおいて、第1流入口6の中心線γ及び第1噴射口4の中心線αの間に第3穴間隔H3を隔てて、噴板3の裏面3Bに開口される。第1流入口6は、第2方向Cにおいて、第1噴射口4に第3穴間隔H3を隔てて、噴板3の裏面3Bに開口される。
【0022】
第2流入口7は、第2噴射口5を第1噴射口4との間に位置して配置される。第2流入口7は、第2方向Cにおいて、第2流入口7の中心線τ及び第2噴射口5の中心線βの間に第4穴間隔H4を隔てて、噴板3の裏面3Bに開口される。第2流入口7は、第2方向Cにおいて、第2噴射口5に第4穴間隔H4を隔てて、噴板3の裏面3Bに開口される。
第1流入口6及び第2流入口7は、第2方向Cにおいて、第2穴間隔H2より大きい(広い)第5穴間隔H5を隔てて配置される。
【0023】
第1ノズル穴8は、図1乃至図6に示すように、噴板3に形成される。第1ノズル穴8は、第1噴射口4及び第1流入口6に接続され、及び板厚さ方向Aにおいて、噴板3を貫通して形成される。第1ノズル穴8は、第2方向Cにおいて、第1ノズル穴8の穴中心線σ及び第1噴射口4の中心線αの間に第1鋭角度θ1を隔てて、第1噴射口4及び第1流入口6の間に延在され、及び第1噴射口4及び第1流入口6に接続される。
第1ノズル穴8は、第2方向Cにおいて、第1ノズル穴8の穴中心線σ及び第1噴射口4の中心線αの間に第1鋭角度θ1をなして、第1噴射口4(噴板3の表面3A)から第1及び第2噴射口4,5に離間しつつ噴板3の裏面3B(第1流入口6)に向けて延在されて、第1流入口6に接続される。
第1鋭角度θ1は、θ1=tan―1(H3/T)=tan―1(第3穴間隔/板厚さ)である。
【0024】
第2ノズル穴9は、図1乃至図6に示すように、噴板3に形成される。第2ノズル穴9は、第2噴射口5及び第2流入口7に接続され、及び板厚さ方向Aにおいて、噴板3を貫通して形成される。第2ノズル穴9は、第2方向Cにおいて、第2ノズル穴9の穴中心線δ及び第2噴射口5の中心線βの間に第2鋭角度θ2を隔てて、第2噴射口5及び第2流入口7の間に延在され、及び第2噴射口5及び第2流入口7に接続される。
第2ノズル穴9は、第2方向Cにおいて、第2ノズル穴9の穴中心線δ及び第2噴射口5の中心線βの間に第2鋭角度θ2をなして、第2噴射口5(噴板3の表面3A)から第1及び第2噴射口4,5に離間しつつ噴板3の裏面3B(第1流入口6)に向けて延在されて、第2流入口7に接続される。
第2鋭角度θ2は、θ2=tan―1(H4/T)=tan―1(第4穴間隔/板厚さ)である。
【0025】
第1ノズル穴8及び第2ノズル穴9は、図6に示すように、第2方向Cにおいて、第1ノズル穴8の穴中心線σ及び第2ノズル穴9の穴中心線δの間に穴間角度θ3を隔てて配置される。
穴間角度θ3は、0度(0°)を越え90度(90°)以下の角度である。第1ノズル穴8の第1鋭角度θ1、及び第2ノズル穴9の第2鋭角度θ2は、異なる角度、又は同一角度にされる。
穴間角度θ3を90度(90°)にする時(θ3=90°)、例えば、第1鋭角度θ1を30度(θ1=30°)、第2鋭角度θ2を60度(θ2=60°)にし、又は第1及び第2鋭角度θ1,θ2を同一角度の45度(θ1=θ2=45°)にする。
穴角度θ3を60度(60°)にする時(θ3=60°)、例えば、第1鋭角度θ1を15度(θ1=15°)、第2鋭角度θ2を45度(θ2=45°)にし、又は第1及び第2鋭角度θ1,θ2を同一角度の30度(θ1=θ2=30°)にする。
【0026】
第1ノズル穴8及び第2ノズル穴9は、第1方向Bにおいて、第1ノズル穴8の穴中心線σ及び第2ノズル穴9の穴中心線δの間に第1穴間隔H1(第1及び第2噴射口4,5の間と同一間隔)を隔てて並列される。
【0027】
ミスト発生ノズルX1において、ノズル本体Y1は、図3に示すように、液流路管11(液流路ε)に接続される。液流路管11は、液流路管11の一方の管端11A側を、ノズル筒部2の他方の筒端2Bからノズル筒部2内に圧入(挿入)して、ノズル本体Y1に取付けられる。液流路管11は、図3に示すように、ノズル筒部2内において、液流路管11の一方の管端11Aを噴板3の裏面3Bに密接(密着)して、第1及び第2流入口6,7に接続される。液流路管11は、図3に示すように、液流路εを有する。液流路εは、液流路管11内に形成される。液流路εは、液流路管11の管中心線の方向において、液流路管11を貫通して、液流路管11の一方の管端11Aに開口される。液流入路εは、液流路管11の一方の管端11Aを通して第1及び第2流入口6,7に連通される。
液流路ε(液流路管11)は、液体供給源(図示しない)に接続されて、液体供給源から液体が導入(供給)される。液体供給源は、例えば、水AQを液流路ε(液流路管11)に供給する水供給源である。水供給源(図示しない)から供給(導入)された水AQ(液体)は、液流路管11内(液流路ε)を流れて、第1及び第2流入口6,7から第1及び第2ノズル穴8,9に流入される。
【0028】
ミスト発生ノズルX1において、ノズル本体Y1は、図3に示すように、液流路ε(液流路管)11内)を流れる水AQ(液体)が第1及び第2流入口6,8から第1及び第2ノズル穴8,9に流入される。
【0029】
ミスト発生ノズルX1において、ノズル本体Y1は、図6及び図7に示すように、第1ノズル穴8に流入した水AQ(液体)を第1噴射口4から第1鋭角度θ1で外気に噴射する。ノズル本体Y1は、第2ノズル穴9に流入した水AQ(液体)を第2噴射口5から第2鋭角度θ2で外気に噴射する。
【0030】
第1ノズル穴8は、図6及び図7に示すように、第1ノズル穴8に流入した水AQ(液体)を第1噴射口4から第1鋭角度θ1で第2噴射口5側に噴射する。第1ノズル穴8は、第1噴射口4から水AQ(液体)を第1鋭角度θ1(第1噴射口4の中心線αに第1鋭角度)で第2方向Cの第2噴射口5に向けて噴射する。第1ノズル穴8に流入した水AQ(液体)は、第1噴射口4の中心線αに第1鋭角度θ1で傾斜する第1ノズル穴8内を流れることにより、第1噴射口4から第1鋭角度θ1で第2噴射口5側に噴射される。
【0031】
第2ノズル穴9は、図6及び図7に示すように、第2ノズル穴9に流入した水AQ(液体)を第2噴射口5から第2鋭角度θ2で第1噴射口4側に噴射される。第2ノズル穴9は、第2噴射口5から水AQ(液体)を第2鋭角度θ2(第2噴射口5の中心線βに第2鋭角度)で第2方向Cの第1噴射口4に向けて噴射する。第2ノズル穴9に流入した水AQ(液体)は、第2噴射口5の中心線βに第2鋭角度θ2で傾斜する第2ノズル穴9内を流れることにより、第2噴射口5から第2鋭角度θ2で第1噴射口4側に噴射される。
【0032】
第1噴射口4から第1鋭角度θ1で噴射された水AQ(液体)と、第2噴射口5から第2鋭角度θ2で噴射された水AQ(液体)は、図6及び図7に示すように、板厚さ方向A(第1及び第2方向B,Cと直交する方向)において、噴板3の表面3Aから噴射高さAα(噴射高さ間隔)を隔て、及び第2方向Cにおいて、第1噴射口4から噴射間隔Hαを隔てる第1及び第2噴射口4,5の間の交差点pにて交差される。第1及び第2噴射口4,5から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)の一部は、交差点pにて衝突される。
第1及び第2噴射口4,5から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)であって、第1方向Bにおいて、第1及び第2噴射口4,5のオーバーラップする部分(第1及び第2噴射口4,5の重なる部分)の水AQ(液体)は、交差点Pにて衝突される。
噴射高さAα(噴射高さ間隔)は、式(1)となり、噴射間隔Hαは、式(2)となる。 式(1)、及び式(2)において、H1は第1穴間隔、θ1は第1鋭角度、θ2は第2鋭角度である。
【0033】
【数1】
【0034】
第1及び第2噴射口4,5から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)は、図6及び図7に示すように、一部の水AQ(一部の液体)の衝突によって、第2方向Cの第1及び第2噴射口4,5の中心(第2穴間隔H2の中心)において、交差点pを通って板厚さ方向Aに延びる旋回中心線λ(旋回中心)を中心として、旋回して渦を巻く。
第1及び第2噴射口4,5から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)は、一部の水AQ(一部の液体)の衝突によって、旋回中心線λ周りの旋回力を得て、旋回力によって旋回中心線λ周りに渦を巻く旋回流となる。
【0035】
第1及び第2噴射口4,5から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)は、一部の水AQ(一部の液体)の衝突によって、粉砕(剪断)されて、多量(多数)のミスト(液滴)となる。
第1及び第2噴射口4,5から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)及び水AQ中(液体中)の気泡(空気/気体)は、一部の水AQ(一部の液体)の衝突(スプラッシュ)、及び旋回(旋回流)によって、粉砕(剪断)されて、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量(多数)のミスト水(水滴/液滴)となる。
第1及び第2噴射口4,5から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)は、旋回(旋回流)によって、空気(外気)をミスト水中(水滴中/液滴中)に巻き込み(混入)しつつ旋回される。ミスト水(液滴)及びミスト水中(水滴中/液滴中)の気泡(旋回流によってミスト水中に巻き込んだ空気を含む)は、旋回流(旋回)によって、粉砕(剪断)されて、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量(多数)のミスト水(水滴/液滴)となる。
【0036】
ミスト発生ノズルX1は、第1及び第2噴射口4,5を連通することなく噴板3の表面3Aに開口し、第1及び第2穴間隔H1,H2を第1及び第2噴射口4,5から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)の一部の衝突を可能とする間隔とし、第1及び第2ノズル穴を第1及び第2鋭角度θ1,θ2で傾斜することで、第1及び第2噴射口4,5から噴射された水AQ(液体)の一部を衝突(スプラッシュ)し、及び第1及び第2噴射口4,5から噴射された水AQ(液体)を旋回させることができ、水AQ(液体)の衝突及び水AQ(液体)の旋回によって、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量(多数)のミスト水(水滴/液滴)を発生(生成)することが可能となる、ミスト発生ノズルX1では、第1及び第2噴射口4,5から水AQ(液体)を外気に噴射するだけで、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量(多数)のミスト水(水滴/液滴)を発生(生成)することが可能となる。
第1穴間隔H1及び第穴間隔H2は、第1噴射口4から第1鋭角度θ1で噴射された水AQ(液体)の一部と、第2噴射口5から第2鋭角度θ2で噴射された水AQ(液体)の一部を衝突可能な間隔(衝突できる間隔)にされる。
【0037】
第2実施形態のミスト発生ノズル(ミスト発生ノズル器/ミスト発生器)について、図8乃至図29を参照して説明する。
図8乃至図29において、図1乃至図7と同一符号は、同一部材、同一構成であるので、その詳細な説明は省略する。
【0038】
図8乃至図14において、第2実施形態のミスト発生ノズルX2(以下、「ミスト発生ノズルX2」という)は、ノズル本体Y2を備える。
【0039】
ノズル本体Y2(ノズル手段)は、図8乃至図29に示すように、ノズル筒部15、噴板16(噴射板/ノズル板)、複数の開口穴群17(ガイド穴18,第1及び第2噴射口19,20、第1及び第2流入口21,22、第1及び第2ノズル穴23,24)、及びミスト駒31(駒部材/ミスト駒部材/中子)を有する。
【0040】
ノズル筒部15は、図15乃至図17に示すように、例えば、円筒状(円筒体)に形成される。ノズル筒部15は、内周直径DAを有する。ノズル筒部15は、筒中心線aの方向において、各筒端15A,15Bの間に筒長さLXを有する。
【0041】
噴板16は、図15乃至図18に示すように、例えば、円形状(円形板)に形成される。噴板16は、板厚さ方向A(板中心線の方向)に表面16A及び裏面16Bを有する。噴板16の表面16A及び裏面16Bは、板厚さ方向Aに板厚さTを隔てて平行に配置される。
噴板16は、ノズル筒部15の一方の筒端15Aを閉塞して、ノズル筒部15に固定される。噴板16は、ノズル筒部15と同心に配置される。噴板16は、噴板16の裏面16Bをノズル筒部15の一方の筒端15Aに当接して、ノズル筒部15の一方の筒端15Aを閉塞する。
噴板16及びノズル筒部15は、例えば、合成樹脂で一体に形成される。
【0042】
各開口穴群17は、図15乃至図22に示すように、噴板16に形成される。各開口穴群17は、図15図16及び図19に示すように、例えば、噴板16の板中心線aを中心として、噴板16に位置する半径r1(直径DS)の円S1上、半径r2(直径DT)の円S2上、及び半径r3の円S3上に配置される。円S2の半径r2は、円S1の半径r1より大きい半径であり(r1<r2)、円S3の半径r3は、円S2の半径r2より大きい半径である(r2<r3)。各開口穴群17は、各円S1,S2,S3上に1又は複数配置され、例えば、円S1(第1円)上に3つの開口穴群17を配置し、円S2(第2円)上に6つの開口穴群17を配置し、及び円S3(第3円)上に12の開口穴群17を配置する。
円S1上の各開口穴群17は、図19に示すように、噴板16(円S1)の周方向(円周方向)において、各開口穴群17の間に第1穴配置角度θA(例えば、θA=120°)を隔てて配置される。円S2上の各開口穴群17は、図19に示すように、噴板16(円S2)の周方向(円周方向)において、各開口穴群17の間に第2穴配置角度θB(例えば、θB=60°)の間隔を隔てて配置される。円S3上の各開口穴群17は、図19に示すように、噴板16(円S3)の周方向(円周方向)において、各開口穴群17の間に第3穴配置角度θC(例えば、θC=30°)を隔てて配置される。
【0043】
各開口穴群17(ノズル本体Y2)は、図15乃至図22に示すように、ガイド穴18、第1噴射口19、第2噴射口20、第1流入口21、第2流入口22、第1ノズル穴23及び第2ノズル穴24を有して構成される。
【0044】
各開口穴群17において、ガイド穴18は、図15乃至図22に示すように、例えば、四角錐台形状(四角錐台穴/四角錐台形状の穴)に形成される。各開口穴群17のガイド穴18(四角錐台穴)は、板厚さ方向Aにおいて、噴板16を貫通して、噴板16の表面16A及び裏面16Bに開口される。各開口穴群17のガイド穴18(四角錐台穴)は、板厚さ方向Aにおいて、噴板16の表面16Aから裏面16Bに向けて段々に拡大して、噴板16の表面16A及び裏面16Bの間に延在される。
各開口穴群17のガイド穴18(四角錐台穴)は、図19に示すように、四角錐台穴のガイド穴中心線fを各円S1,S2,S2に位置(一致)して配置される。
各開口穴群17のガイド穴18は、円S1において、第1穴配置角度θA毎に、ガイド穴中心線fを円S1に位置(一致)して配置される。各開口穴群17のガイド穴18は、円S2において、第2穴配置角度θB毎に、ガイド穴中心線fを円S2に位置(一致)して配置される。各開口穴群17のガイド穴18は、円S3において、第3穴配置角度θC毎に、ガイド中心線fを円S3に位置(一致)して配置される。
【0045】
各開口穴群17のガイド穴18は、図20乃至図22に示すように、各円S1,S2,S3及びガイド穴中心線fの交点(接点)において、各円S1,S2,S3に接する接線の方向C(以下、「円S1,S2,S3の接線の方向」という)に第1及び第2傾斜内側面18A,18B(第1及び第2内側面/傾斜内側面)を有する。各開口穴群17のガイド穴18は、各円S1,S2,S3の接線と直交する径方向B(第1方向)に第3及び第4傾斜内側面18C,18D(第3及び第4内側面/傾斜内側面)を有する。
【0046】
各開口穴群17のガイド穴18の第1及び第2傾斜内側面18A,18Bは、図20乃至図22に示すように、各円S1,S2,S3の接線に交差して配置され、及び各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、第1及び第2傾斜内側面18A,18Bの間に内面間隔を隔てて平行に配置される。
各開口穴群17のガイド穴18の第1傾斜内側面18Aは、図22に示すように、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、第1傾斜内側面18A及びガイド穴18のガイド穴中心線fの間に第1鋭角度θ1を隔てて配置される。第1傾斜内側面18Aは、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、第1傾斜内側面18A及びガイド穴18のガイド穴中心線fの間に第1鋭角度θ1をなして、噴板16の表面16Aから第2傾斜内側面18Bに離間しつつ噴板16の裏面16Bに向けて延在されて、噴板16の表面16A及び裏面16Bの間に配置される。
各開口穴群17のガイド穴18の第2傾斜内側面18Bは、図22に示すように、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、第2傾斜内側面18B及びガイド穴18のガイド穴中心線fの間に第2鋭角度θ2を隔てて配置される。第2傾斜内側面18Bは、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、第2傾斜内側面18B及びガイド穴18のガイド穴中心線fの間に第2鋭角度θ2をなして、噴板16の表面16Aから第1傾斜内側面18Aに離間しつつ噴板16の裏面16Bに向けて延在されて、噴板16の表面16A及び裏面16Bの間に配置される。
【0047】
各開口穴群17の第1噴射口19及び第2噴射口20(第1及び第2噴射穴口)は、図15、及び図17乃至図22に示すように、噴板16に形成される。各開口穴群17の第1噴射口19及び第2噴射口20は、噴板16の表面16Aに開口される。各開口穴群17の第1噴射口19及び第2噴射口20は、相互に連通することなく噴板16の表面16Aに開口される。各開口穴群17の第2噴射口20は、第1噴射口19と連通することなく噴板16の表面16Aに開口される。
各開口穴群17の第1噴射口19及び第2噴射口20は、各開口穴群17のガイド穴18に隣接して配置される。
【0048】
各開口穴群17の第1噴射口19及び第2噴射口20は、図20に示すように、各円S1,S2,S3の径方向B(第1方向)において、第1噴射口19の中心線g(穴口中心線)及び第2噴射口20の中心線k(穴口中心線)の間に第1穴間隔H1を隔てて配置される。各開口穴群17の第1噴射口19は、各円S1,S2,S3の径方向Bにおいて、各開口穴群17の第2噴射口20に第1穴間隔H1を隔てて、噴板16の表面16Aに開口される。各開口穴群17の第2噴射口20は、各円S1,S2,S3の径方向Bにおいて、各開口穴群17の第1噴射口19に第1穴間隔H1を隔てて、噴板16の表面16Aに開口される。
【0049】
各開口穴群17の第1噴射口19及び第2噴射口20は、図20に示すように、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、第1噴射口19及び第2噴射口20の間にガイド穴18を位置して、各開口穴群17のガイド穴18の接線の方向Cの両側に配置される。
各開口穴群17の第1噴射口19及び第2噴射口20は、各円S1,S2,S3の接線の方向Cにおいて、第1噴射口19の中心線g及び第2噴射口20の中心線kの間に第2穴間隔H2を隔てて配置される。各開口穴群17の第1噴射口19は、各円S1,S2円S3の接線の方向Cにおいて、各開口穴群17のガイド穴18を各開口穴群17の第2噴射口20との間に位置して、各開口穴群17の第2噴射口20に第2穴間隔H2を隔てて配置される。各開口穴群17の第2噴射口20は、各円S1,S2,S3の接線の方向Cにおいて、各開口穴群17のガイド穴18を各開口穴群17の第1噴射口19との間に位置して、第1噴射口19に第2穴間隔H1を隔てて配置される。
【0050】
各開口穴群17の第1噴射口19及び第2噴射口20は、図20及び図22に示すように、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)に延在されて、各開口穴群17のガイド穴18に開口される。各開口穴群17の第1噴射口19及び第2噴射口20は、例えば、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、一方の口端側を半円形状(半円形口/半円形穴口)に形成した長穴口(長口)であって、他方の口端を各開口穴群17のガイド穴18に開口して配置される。各開口穴群17の第1噴射口19及び第2噴射口20は、一方の口端側を直径Dの半円形状に形成した長穴口(長口)であって、各円S1,S2,S3の径方向B(第1方向)に口幅Dを有して、噴板16の表面16A及び各開口穴群17のガイド穴18に開口される。
各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20において、第1穴間隔H1は、0(零)を超え口幅D未満の間隔にされる。
各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20において、第2穴間隔H1は、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)のガイド穴18の穴幅であって、数ミリ又は第1及び第2噴射口19,20の口幅Dの3倍未満の間隔にされる。各開口穴群17のガイド穴18は、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、数ミリ又は第1及び第2噴射口19,20の口幅Dの3倍未満の穴幅を有して、各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20に連通され、及び噴板16の表面16Aに開口される。
【0051】
各開口穴群17の第1流入口21及び第2流入口22(第1及び第2流入穴口)は、図16図17図20及び図22に示すように、噴板16に形成される。各開口穴群17の第1流入口21及び第2流入口22は、噴板16の裏面16Bに開口される。
【0052】
各開口穴群17の第1流入口21及び第2流入口22は、図21に示すように、各円S1,S2,S3の径方向B(第1方向)において、第1流入口21の中心線n(穴口中心線)及び第2流入口22の中心線q(穴口中心線)の間に第1穴間隔H1を隔てて配置される。
【0053】
各開口穴群17の第1流入口21は、図21及び図22に示すように、各開口穴群17の第1噴射口19及びガイド穴18を各開口穴群17の第2噴射口20との間に位置して配置される。各開口穴群17の第1流入口21は、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、第1流入口21の中心線n及び第1噴射口19の中心線gの間に第3穴間隔H3を隔てて、噴板16の裏面16Bに開口される。各開口穴群17の第1流入口21は、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、各開口穴群17の第1噴射口19に第3穴間隔H3を隔てて、噴板16の裏面16Bに開口される。
【0054】
各開口穴群17の第2流入口22は、図21及び図22に示すように、各開口穴群17の第2噴射口20及びガイド穴18を各開口穴群17の第1噴射口19との間に位置して配置される。各開口穴群17の第2流入口22は、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、第2流入口22の中心線q及び第2噴射口20の中心線kの間に第4穴間隔H4を隔てて、噴板16の裏面16Bに開口される。各開口穴群17の第2流入口22は、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、各開口穴群17の第2噴射口20に第4穴間隔H4を隔てて、噴板16の裏面16Bに開口される。
【0055】
各開口穴群17の第1流入口21及び第2流入口22は、図21に示すように、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、第2穴間隔Hより大きい(広い)第5穴間隔H5を隔てて配置される。
【0056】
各開口穴群17の第1流入口21及び第2流入口22は、図21及び図22に示すように、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)に延在されて、各開口穴群17のガイド穴18に開口される。各開口穴群17の第1流入口21及び第2流入口22は、例えば、第1及び第2噴射口19,20と同一の長穴口(長口)であって、他方の口端を各開口穴群17のガイド穴18に開口して配置される。各開口穴群17の第1流入口21及び第2流入口22は、各円S1,S2,S3の径方向B(第1方向)に口幅Dを有して、噴板16の裏面16B及び各開口穴群17のガイド穴18に開口される。
【0057】
各開口穴群17の第1ノズル穴23は、図17、及び図20乃至図22に示すように、噴板16に形成される。各開口穴群17の第1ノズル穴23は、図22に示すように、各開口穴群17の第1噴射口19及び第1流入口21に接続され、及び板厚さ方向Aにおいて、噴板16を貫通して形成される。各開口穴群17の第1ノズル穴23は、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、第1ノズル穴23の穴中心線s及び第1噴射口19の中心線gの間に第1鋭角度θ1を隔てて、各開口穴群17の第1噴射口19及び第1流入口21の間に延在され、各開口穴群17の第1噴射口19及び第1流入口21に接続される。各開口穴群17の第1ノズル穴23は、各円S1,S2,S3の接線の方向Cにおいて、各開口穴群17の第1ノズル穴23の穴中心線s及び第1噴射口19の中心線gの間に第1鋭角度θ1をなして、各開口穴群17の第1噴射口19(噴板16の表面16A)から各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20に離間しつつ噴板16の裏面16Bに向けて延在されて、各開口穴群17の第1流入口21に接続される。
【0058】
各開口穴群17の第1ノズル穴23は、図22に示すように、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)に延在されて、各開口穴群17のガイド穴18(第1傾斜内側面18A)に開口される。各開口穴群17の第1ノズル穴23は、例えば、第1及び第2噴射口19,20の長穴口と同一の形状に形成される。各開口穴群17の第1ノズル穴23は、一方の穴端側を直径Dの半円形状に形成した長穴であって、他方の穴端を各開口穴群17のガイド穴18の第1傾斜内側面18Aに開口して配置される。
各開口穴群17の第1ノズル穴23は、板厚さ方向Aにおいて、一方の穴端側を第1噴射口19及び第1流入口21の間にわたって各開口穴群17のガイド穴18の第1傾斜内側面18Aに開口して配置される。
【0059】
各開口穴群17の第2ノズル穴24は、図17、及び図20乃至図22に示すように、噴板16に形成される。各開口穴群17の第2ノズル穴24は、図22に示すように、各開口穴群17の第2噴射口20及び第2流入口22に接続され、及び板厚さ方向Aにおいて、噴板16を貫通して形成される。各開口穴群17の第2ノズル穴24は、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、第2ノズル穴24の穴中心線t及び第2噴射口20の中心線kの間に第2鋭角度θ2を隔てて、各開口穴群17の第2噴射口20及び第2流入口22の間に延在され、各開口穴群17の第2噴射口20及び第2流入口22に接続される。各開口穴群17の第2ノズル穴24は、各円S1,S2,S3の接線の方向Cにおいて、各開口穴群17の第2ノズル穴24の穴中心線t及び第2噴射口20の中心線gの間に第2鋭角度θ2をなして、各開口穴群17の第2噴射口20(噴板16の表面16A)から各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20に離間しつつ噴板16の裏面16Bに向けて延在されて、各開口穴群17の第2流入口22に接続される。
【0060】
各開口穴群17の第2ノズル穴24は、図22に示すように、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)に延在されて、各開口穴群17のガイド穴18(第2傾斜内側面18B)に開口される。各開口穴群17の第2ノズル穴24は、例えば、第1及び第2噴射口19,20の長穴口と同一の形状に形成される。各開口穴群17の第2ノズル穴24は、一方の穴端側を直径Dの半円形状に形成した長穴であって、他方の穴端を各開口穴群17のガイド穴18の第2傾斜内側面18Bに開口して配置される。
各開口穴群17の第2ノズル穴24は、板厚さ方向Aにおいて、一方の穴端側を第2噴射口20及び第2流入口22の間にわたって各開口穴群17のガイド穴18の第2傾斜内側面18Bに開口して配置される。
【0061】
各開口穴群17の第1ノズル穴23及び第2ノズル穴24は、図22に示すように、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、第1ノズル穴23の穴中心線s及び第2ノズル穴24の穴中心線tの間に穴間角度θ3を隔てて配置される。
【0062】
各開口穴群17の第1ノズル穴23及び第2ノズル穴24は、図20及び図21に示すように、各円S1,S2,S3の径方向B(第1方向)において、第1ノズル穴23の穴中心線s及び第2ノズル穴24の穴中心線tの間に第1穴間隔H1を隔てて並列される。
【0063】
ミスト駒31(駒部材)は、図23乃至図29に示すように、基台32、及び複数のガイド突起33(ガイドコア)を有する。
【0064】
基台32は、図23乃至図29に示すように、基台柱34、基台リング35(基台円筒部)、複数の基台脚36(基台リム)及び複数の基台突起37を有する。
【0065】
基台柱34は、図23乃至図27に示すように、例えば、外周直径DBの円柱状(円柱体)に形成される。基台柱34の外周直径DBは、各開口穴群17を配置する円S1の直径DS(DS=2×r1)より小さい直径である。基台柱34は、柱中心線の方向Eに柱端表面34A(柱端面)及び柱端裏面34B(柱端面)を有する。基台柱34の柱端表面34A及び柱端裏面34Bは、柱中心線の方向Eに柱長さT1を有して平行に配置される。基台柱34の柱長さT1は、ノズル筒部15筒長さLXより短い。
【0066】
基台リング35は、図23乃至図27に示すように、例えば、円筒状(円筒体)に形成される。基台リング35は、筒中心線の方向Eに筒端表面35A(筒端面)及び筒端裏面35B(筒端面)を有する。基台リング35の筒端表面35A及び筒端裏面35Bは、筒中心線の方向Eに筒長さT1(基台柱34と同一長さ)を有して平行に配置される。基台リング35は、外周直径DC及び内周直径dcを有する。基台リング35の外周直径DCは、ノズル筒部15の内周直径DAと略同一の直径(僅かに小さい直径)である。基台リング35の内周直径dcは、各開口穴群17を配置する円S2の直径DT(DT=2×r2)より大きい直径である。
【0067】
基台リング35は、図23乃至図27に示すように、基台柱34に外嵌されて、基台柱34と同心に配置される。基台リング35は、基台リング35の筒端表面35Aを基台柱34の柱端表面34Aに面一として配置される。基台リング35は、基台リング35の内周面35b及び基台柱34の外周面34aの間に円環間隔を隔てて配置される。
【0068】
各基台脚36は、図23乃至図27に示すように、例えば、長尺板状(長尺板)に形成される。各基台脚36は、板厚さ方向Eに脚板表面36A及び脚板裏面36Bを有する。各基台脚36の脚板表面36A及び脚板裏面36Bは、板厚さ方向Eに板厚さT1(基台柱34の柱長さと同一の板厚さ)を有して平行に配置される。
【0069】
各基台脚36は、図23乃至図27に示すように、基台柱34の外周面34a及び基台リング35の内周面35bの間に架け渡されて、基台柱34及び基台リング35に固定される。各基台脚36は、基台脚36の脚板表面36Aを基台柱34の柱端表面34A(柱端面)及び基台リング35の筒端表面35A(筒端面)に面一として配置される。各基台脚36は、基台柱34(基台リング35)の周方向(円周方向)において、各基台脚36の間に脚配置間隔θBを隔てて配置される。脚配置角度θBは、第2穴配置角度θB(θB=60°)と同一角度である。
各基台脚36は、基台柱34(基台リング35)の周方向(円周方向)において、各基台脚36の間に液流通穴38を形成して、基台柱34及び基台リング35の間に延在される。
【0070】
各基台突起37(基台突部)は、図25及び図26に示すように、例えば、短尺板(短尺板)に形成される。各基台突起37は、板厚さ方向Eに突起板表面37A及び突起板裏面37Bを有する。各基台突起37の突起板表面37A及び突起板裏面37Bは、板厚さ方向Eに板厚さT1を有して平行に配置される。
【0071】
各基台突起37は、図25及び図26に示すように、基台リング35の周方向(円周方向)において、各基台脚36の間の中央に配置されて、基台リング35に固定される。各基台突起37は、基台突起37の突起板表面37Aを基台リング35の筒端表面35A(筒端面)に面一として配置される。各基台突起37は、基台リング35の径方向において、基台リング35の内周面35bから基台柱34に向けて突出されて、各液流通穴38内に配置される。各基台突起37は、基台柱34の外周面34aとの間に間隔を隔てて基台リング35に片持ち支持されて、各液流通穴38に突出される。
【0072】
各ガイド突起33(ガイドコア)は、図23乃至図29に示すように、例えば、ガイド穴18と略同一の四角錐台に形成される。各ガイド突起33は、ガイド穴18より僅かに小さい相似形の四角錐台に形成される。各ガイド突起33は、四角錐台の上面33A、底面33B、第1乃至第4側面33C,33D,33E,33F(第1乃至第4傾斜側面)を有する。各ガイド突起33(四角錐台)は、四角錐台の錐中心線u(以下、「錐中心線u」という)の方向において、上面33A及び底面33Bの間に噴板16の板厚さTと同一の錐高さHqを有する。
【0073】
各ガイド突起33(四角錐台)において、第1乃至第4側面33C~33Fは、図26乃至図29に示すように、上面33Aから底面33Bに向けて拡大しつつ傾斜して、上面33A及び底面33Bの間に形成(配置)される。
第1側面33C(第1傾斜側面33C)は、第2側面33D(第2傾斜側面)に対向(対峙)して配置され、第3側面(第3傾斜側面33E)は、第4側面33F(第4傾斜側面)に対向(対峙)して配置される。
第1側面33Cは、図29に示すように、錐中心線uに第1鋭角度θ1(第1傾斜内側面18Aと同一角度)を隔てて形成(配置)される。第1側面33Cは、錐中心線uに第1鋭角度θ1をなして、上面33Aから第2側面33Dに離間しつつ底面33Bに向けて延在されて、上面33A及び底面33Bの間に配置(形成)される。
第2側面33Dは、図29に示すように、錐中心線uに第2鋭角度θ2(第2傾斜内側面18Bと同一角度)を隔てて形成(配置)される。第2側面33Dは、錐中心線uに第2鋭角度θ2をなして、上面33Aから第1側面33Cに離間しつつ底面33Bに向けて延在されて、上面33A及び底面33Bの間に配置(形成)される。
【0074】
各ガイド突起33(四角錐台突起)は、図23乃至図29に示すように、基台32(基台リング35、各基台脚36及び各基台突起37)に配置されて、基台32(基台リング35、各基台脚36及び各基台突起37)に固定される。
各ガイド突起33は、図24に示すように、基台柱34(基台リング35)の柱中心線w(筒中心線)を中心として、基台32(基台リング35、各基台脚36及び各基台突起37)に位置する半径r1の円S4上、半径r2の円S5上及び半径r3の円S6上に配置される。各ガイド突起33は、各円S4,S5,S6に1又は複数配置され、例えば、円S4(第4円)上に3つのガイド突起33を配置し、円S5(第5円)上の6つのガイド突起33を配置し、及び円S6(第6円)上に12のガイド突起33を配置する。
円S4の半径r1は、各開口穴群17を配置する円S1と同一半径であり、円S5の半径r2は、各開口穴群17を配置する円S2と同一半径である。円S6の半径r3は、開口穴群17を配置する円S3と同一半径である。
【0075】
円S4の各ガイド突起33は、図24に示すように、基台柱34(基台リング35)の周方向(円周方向)において、各ガイド突起33の間に第1突起配置角度θAを隔てて配置される。第1突起配置角度θAは、第1穴配置角度θA(θA=120°)と同一角度である。円S4の各ガイド突起33は、基台柱34の周方向において、第1突起配置角度θA毎に位置する各基台脚36に固定される。円S4の各ガイド突起33は、錐中心線uを円S4に位置(一致)して配置される。円S4の各ガイド突起33は、図26図27及び図29に示すように、四角錐台の底面33Bを各基台脚36の脚板表面36Aに当接して、各基台脚36上に立設される。円S4の各ガイド突起33は、図28に示すように、錐中心線u及び円S4の交点(接点)において、円S4に接する接線の方向C(第2方向)に第1及び第2側面33C,33Dを配置し、及び円S4の接線の方向Cと直交する円S4の径方向B(第1方向)に第3及び第4側面33E,33Fを配置して、四角錐台の底面33Bを各基台脚36の脚板表面36Aに当接してに配置される。
【0076】
円S5の各ガイド突起33は、図24に示すように、基台柱34(基台リング35)の周方向(円周方向)において、各ガイド突起33の間に第2突起配置角度θBを隔てて配置される。第2突起配置角度θBは、脚配置角度θB及び第2穴配置角度θB(θB=60°)と同一角度である。円S5の各ガイド突起33は、各基台脚36に固定される。円S5の各ガイド突起33は、錐中心線uを円S5に位置(一致)して配置される。円S5の各ガイド突起33は、図26図27及び図29に示すように、四角錐台の底面33Bを各基台脚36の脚板表面36Aに当接して、各基台脚36上に立設される。円S5の各ガイド突起33は、図28に示すように、錐中心線u及び円S5の交点(接点)において、円S5に接する接線の方向C(第2方向)に第1及び第2側面33C,33Dを配置し、及び円S5の接線の方向Cと直交する円S5の径方向B(第1方向)に第3及び第4側面33E,33Fを配置して、四角錐台の底面33Bを各基台脚36の脚板表面36Aに当接して配置される。
【0077】
円S6の各ガイド突起33は、図24に示すように、基台柱34(基台リング35)の周方向(円周方向)において、各ガイド突起33の間に第3突起配置角度θCを隔てて配置される。第3突起配置角度θCは、第3穴配置角度θC(θC=30°)と同一角度である。円S6の各ガイド突起33は、各基台脚36及び各基台突起37に固定される。円S6の各ガイド突起33は、錐中心線uを円S6に位置(一致)して配置される。円S6の各ガイド突起33は、図26図27及び図29に示すように、四角錐台の底面33Bを各基台脚36の脚板表面36A及び各基台突起37の突起板表面37Aに当接して、各基台脚36上及び各基台突起37上に立設される。円S6の各ガイド突起33は、図28に示すように、錐中心線u及び円S6の交点(接点)において、円S6に接する接線の方向C(第2方向)に第1及び第2側面33C,33Dを配置し、及び円S6の接線の方向Cと直交する円S6の径方向B(第1方向)に第3及び第4側面33E,33Fを配置して、四角錐台の底面33Bを各基台脚36の脚板表面36A及び各基台突起37の突起板表面37Aに当接して配置される。
【0078】
ミスト駒31は、例えば、合成樹脂で基台32(基台柱34、基台リング35、各基台脚36及び各基台突起37)及び各ガイド突起33を一体に形成する。
【0079】
ミスト駒31は、図8乃至図14に示すように、ノズル筒部15内に配置される。ミスト駒31は、各ガイド突起33(四角錐台の上面33A)を噴板16の裏面16Bに向けて、ノズル筒部15内に挿入される。ミスト駒31は、各ガイド突起33(上面33A)からノズル筒部15に挿入されて、ノズル筒部15に装着される。ミスト駒31は、各ガイド突起33及び基台32をノズル筒部15の他方の筒端15Bからノズル筒部15に挿入される。
ミスト駒31は、図9及び図10に示すように、基台リング35の外周面35aをノズル筒部15の内周面15bに密接(密着)して、各ガイド突起33を噴板16の裏面16Bから各開口穴群17のガイド穴18内に圧入(挿入)してノズル筒部15内に配置される。
【0080】
各ガイド突起33は、図8乃至図14に示すように、四角錐台の上面33Aから各開口穴群17のガイド穴18に圧入(挿入)されて、各開口穴群17のガイド穴18内に配置される。
【0081】
各ガイド突起33は、図11及び図12に示すように、四角錐台の第1側面33Cを各開口穴群17のガイド穴18の第1傾斜内側面18Aに密接(密着)し、及び第2側面33Dを各開口穴群17のガイド穴18の第2傾斜内側面18Bに密接(密着)して、各開口穴群17のガイド穴18内に圧入(挿入)される。
各ガイド突起33は、図10及び図12に示すように、四角錐台の第3側面33Eを各開口穴群17のガイド穴18の第3傾斜内側面18Cに密接(密着)し、及び第4側面33Fを各開口穴群17のガイド穴18の第4傾斜内側面18Dに密接(密着)して、各開口穴群17のガイド穴18内に圧入(挿入)される。
【0082】
各ガイド突起33は、図12及び図13に示すように、四角錐台の第1側面33Cを第1傾斜内側面18Aに密着することで、第1側面33Cによって、第1噴射口19の他方の口端を閉塞し、第1流入口21の他方の口端を閉塞し、及び第1ノズル穴23の他方の口端を閉塞する。
これにより、各ガイド突起33は、第1側面33Cによって、第1噴射口19、第1流入口21及び第1ノズル穴23をガイド穴18から密閉して区画する。
【0083】
各ガイド突起33は、図12及び図13に示すように、四角錐台の第2側面33Dを第2傾斜内側面18Bに密着することで、第2側面33Dによって、第2噴射口20の他方の口端を閉塞し、第2流入口22の他方の口端を閉塞し、及び第2ノズル穴24の他方の口端を閉塞する。
これにより、各ガイド突起33は、第2側面33Dによって、第2噴射口20、第2流入口22及び第2ノズル穴24をガイド穴18から密閉して区画する。
【0084】
ミスト駒31は、図10に示すように、ノズル筒部15内において、基台柱34の柱端表面34A、基台リング35の筒端表面35A、各基台脚36の脚板表面36A及び各基台突起37の突起板表面37Aを噴板16の裏面16Bに密接(密着)して配置される。
【0085】
ミスト駒31をノズル筒部15内に配置すると、各開口穴群17の第1及び第2流入口21,22は、図11及び図13に示すように、各液流通穴38を通してノズル筒部15内に連通される。
【0086】
ミスト発生ノズルX2において、ノズル本体Y2は、図10及び図11に示すように、液流路管41(液流路ε)に接続される。液流路管41は、液流路管41の一方の管端41A側を、ノズル筒部15の他方の筒端15Bからノズル筒部15内に圧入(挿入)して、ノズル本体Y2に取付けられる。液流路管41は、図10図11及び図13に示すように、ノズル筒部15内において、液流路管41の一方の管端41Aを基台リング35(基台32)の筒端裏面35Bに密接(密着)して、各液流通穴38を通して第1及び第2流入口21,22に接続される。液流路管41は、図10及び図11に示すように、液流路εを有する。液流路εは、液流路管41内に形成される。液流路εは、液流路管41の管中心線の方向において、液流路管41を貫通して、液流路管41の一方の管端41Aに開口される。液流入路εは、液流路管41の一方の管端41A及び各液流通穴38を通して、各開口穴群17の第1及び第2流入口21,22に連通される。
液流路ε(液流路管41)は、液体供給源(図示しない)に接続されて、液体供給源から液体が導入(供給)される。液体供給源は、例えば、水AQを液流路ε(液流路管41)に供給する水供給源である。水供給源(図示しない)から供給(導入)された水AQ(液体)は、液流路管41内(液流路ε)及び各液流通穴38を流れて、各開口穴群17の第l第1及び第2流入口21,22から各開口穴群17の第1及び第2ノズル穴23,24に流入される。
【0087】
ミスト発生ノズルX2において、ノズル本体Y2は、図10及び図11に示すように、液流路ε(液流路管)11内)を流れる水AQ(液体)が、各液流通穴38を通して、各開口穴群17の第1及び第2流入口21,22から各開口穴群17の第1及び第2ノズル穴23,24に流入される。
【0088】
ミスト発生ノズルX2において、ノズル本体Y2は、図13及び図14に示すように、各開口穴群17の第1ノズル穴23に流入した水AQ(液体)を各開口穴群17の第1噴射口19から第1鋭角度θ1で外気に噴射する。ノズル本体Y2は、各開口穴群17の第2ノズル穴24に流入した水AQ(液体)を各開口穴群17の第2噴射口20から第2鋭角度θ2で外気に噴射する。
【0089】
各開口穴群17の第1ノズル穴23は、図13及び図14に示すように、第1ノズル穴23に流入した水AQ(液体)を各開口穴群17の第1噴射口19から第1鋭角度θ1で第2噴射口20側に噴射する。各開口穴群17の第1ノズル穴23は、各開口穴群17の第1噴射口19から水AQ(液体)を第1鋭角度θ1(各開口穴群17の第1噴射口19の中心線gに第1鋭角度)で各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)の各開口穴群17の第2噴射口20に向けて噴射する。各開口穴群17の第1ノズル穴23に流入した水AQ(液体)は、各開口穴群17の第1噴射口19の中心線αに第1鋭角度θ1で傾斜する各開口穴群17の第1ノズル穴23内を流れることにより、各開口穴群17の第1噴射口19から第1鋭角度θ1で各開口穴群17の第2噴射口20側に噴射される。
【0090】
各開口穴群17の第2ノズル穴24は、図13及び図14に示すように、第2ノズル穴24に流入した水AQ(液体)を各開口穴群17の第2噴射口20から第2鋭角度θ2で各開口穴群17の第1噴射口19側に噴射される。各開口穴群17の第2ノズル穴24は、各開口穴群17の第2噴射口20から水AQ(液体)を第2鋭角度θ2(各開口穴群17の第2噴射口20の中心線kに第2鋭角度)で各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)の各開口穴群17の第1噴射口19に向けて噴射する。各開口穴群17の第2ノズル穴24に流入した水AQ(液体)は、各開口穴群17の第2噴射口20の中心線kに第2鋭角度θ2で傾斜する各開口穴群17の第2ノズル穴24内を流れることにより、各開口穴群17の第2噴射口20から第2鋭角度θ2で各開口穴群17の第1噴射口19側に噴射される。
【0091】
各開口穴群17の第1噴射口19から第1鋭角度θ1で噴射された水AQ(液体)と、各開口穴群17の第2噴射口20から第2鋭角度θ2で噴射された水AQ(液体)は、図13に示すように、板厚さ方向A(第1及び第2方向B,Cと直交する方向)において、噴板16の表面16Aから噴射高さAα(噴射高さ間隔)を隔て、及び各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)において、各開口穴群17の第1噴射口19から噴射間隔Hαを隔てる各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20の間の交差点pにて交差する。各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)の一部は、交差点pにて衝突される。
各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)であって、各円S1,S2,S3の径方向B(第1方向)において、各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20のオーバーラップする部分(各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20の重なる部分)の水AQ(液体)は、図13に示すように、交差点Pにて衝突される。
噴射高さAα(噴射高さ間隔)は、式(1)となり、噴射間隔Hαは、式(2)となる。
【0092】
各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)は、図13及び図14に示すように、一部の水AQ(一部の液体)の衝突によって、各円S1,S2,S3の接線の方向C(第2方向)の各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20の中心(第2穴間隔H2の中心)において、交差点pを通って板厚さ方向Aに延びる旋回中心線λ(旋回中心)を中心として、旋回して渦を巻く。
各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)は、図13及び図14に示すように、一部の水AQ(一部の液体)の衝突によって、旋回中心線λ周りの旋回力を得て、旋回力によって旋回中心線λ周りに渦を巻く旋回流となる。
【0093】
各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)は、一部の水AQ(一部の液体)の衝突によって、粉砕(剪断)されて、多量(多数)のミスト(液滴)となる。
各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)及び水AQ中(液体中)の気泡(空気/気体)は、一部の水AQ(一部の液体)の衝突(スプラッシュ)、及び旋回(旋回流)によって、粉砕(剪断)されて、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量(多数)のミスト水(水滴/液滴)となる。
各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射された水AQ(液体)は、旋回(旋回流)によって、空気(外気)をミスト水中(水滴中/液滴中)に巻き込み(混入)しつつ旋回される。ミスト水(液滴)及びミスト水中(水滴中/液滴中)の気泡(旋回流によってミスト水中に巻き込んだ空気を含む)は、旋回流(旋回)によって、粉砕(剪断)されて、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量(多数)のミスト水(水滴/液滴)となる。
【0094】
ミスト発生ノズルX2は、各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20を連通することなく噴板16の表面16Aに開口し、第1及び第2穴間隔H1,H2を各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20から第1及び第2鋭角度θ1,θ2で噴射される水AQ(液体)一部の衝突を可能とする間隔とし、各開口穴群17の第1及び第2ノズル穴23,24を第1及び第2鋭角度θ1,θ2で傾斜することで、各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20から噴射された水AQ(液体)の一部を衝突(スプラッシュ)し、及び各開口穴群17の第1及び第2噴射口19,20から噴射された水AQ(液体)を旋回させることができ、水AQ(液体)の衝突及び水AQ(液体)の旋回によって、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量(多数)のミスト水(水滴/液滴)を発生(生成)することが可能となる。ミスト発生ノズルX2では、第1及び第2噴射口19,20から水AQ(液体)を外気に噴射するだけで、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量(多数)のミスト水(水滴/液滴)を発生(生成)することが可能となる。第1穴間隔H1及び第1穴間隔H2は、各開口穴群17の第1噴射口19から第1鋭角度θ1で噴射された水AQ(液体)と、各開口穴群17の第2噴射口20から第2鋭角度θ2で噴射された水AQ(液体)を衝突可能な間隔(衝突できる間隔)にされる。
【産業上の利用可能性】
【0095】
本発明は、多量(多数)のマイクロバブル及び多量(多数)のウルトラファンバブルの混入、溶け込んだ多量(多数)のミスト水(水滴/液滴)を発生するのに最適である。
【符号の説明】
【0096】
X1 ミスト発生ノズル
Y1 ノズル本体(ノズル手段)
2 ノズル筒部
3 噴板(噴射板/ノズル板)
4 第1噴射口
5 第2噴射口
6 第1流入口
7 第2流入口
8 第1ノズル穴
9 第2ノズル穴
11 液流路管
A 板厚さ方向
B 第1方向
C 第2方向
H1 第1穴間隔
H2 第2穴間隔
H3 第3穴間隔
H4 第4穴間隔
α 第1噴射口の中心線
β 第2噴射口の中心線
γ 第1流入口の中心線
τ 第2流入口の中心線
σ 第1ノズル穴の穴中心線
δ 第2ノズル穴の穴中心線
ε 液流路
θ1 第1鋭角度
θ2 第2鋭角度
θ3 穴間角度
AQ 水(液体)
【要約】      (修正有)
【課題】液体を外気に噴射することで、多量のマイクロバブル及び多量のウルトラファインバブルの混入、溶け込んだ多量のミスト(液滴)を発生できるミスト発生ノズルを提供する。
【解決手段】ノズル本体は、第1及び第2噴射口4、5、第1及び第2流入口6、7、第1噴射口及び第1流入口に接続される第1ノズル穴8、第2噴射口及び第2流入口に接続される第2ノズル穴9を有し、ノズル本体は、第1及び第2噴射口から水AQを第1及び第2鋭角度θ1、θ2で外気に噴射して、第1及び第2噴射口から噴射された水の一部を衝突させ、及び衝突によって噴射された水を旋回させる。
【選択図】図6
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図4
図5
図6
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