(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20221115BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20221115BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2022537224
(86)(22)【出願日】2022-01-31
(86)【国際出願番号】 JP2022003701
【審査請求日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】P 2021017697
(32)【優先日】2021-02-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515160998
【氏名又は名称】株式会社ギフトパッド
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】幡井 良至
【審査官】樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-101386(JP,A)
【文献】特開2010-182119(JP,A)
【文献】特開2002-245348(JP,A)
【文献】特開2003-288518(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ギフトを受け取る権利を有している旨を示す画像の情報を、ギフト受取権保有情報として、所定団体から顧客に対して発行することを支援する情報処理システムであって、
前記所定団体により管理される団体端末と、
前記顧客に対して前記ギフト受取権保有情報を発行する行為を行う行為者により操作される発行端末と、
当該団体端末及び当該発行端末と通信をする情報処理装置と、
を含む情報処理システムにおいて、
前記団体端末は、
前記ギフト受取権保有情報を発行するための条件又は前記画像に関する条件であって、前記所定団体により予め設定された条件を、第1発行条件として前記情報処理装置に提供する条件提供手段、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記団体端末から提供された前記第1発行条件を取得する条件取得手段と、
前記ギフト受取権保有情報を発行するための条件又は前記画像に関する条件であって、少なくとも前記ギフト受取権保有情報の発行数を含む条件を、第2発行条件として入力する第1操作と、前記ギフト受取権保有情報を発行する指示を行うための第2操作とを受付けるUI(User Interface)を、前記
発行端末に提供するUI提供手段と、
を備え、
前記発行端末は、
前記UIを前記行為者に提示して、前記行為者による前記第1操作及び前記第2操作を受付けるUI提示受付手段と、
前記第1操作及び前記第2操作が受付けられると、前記第1発行条件及び前記第2発行条件に基づいて前記ギフト受取権保有情報を前記発行数だけ発行する発行手段、
を備える、
情報処理システム。
【請求項2】
前記第1発行条件又は前記第2発行条件は、前記画像のうち少なくとも一部を指定する条件を含む、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記第1発行条件又は前記第2発行条件は、前記ギフトを1以上指定する条件を含む、
請求項1又は2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記発行手段は、前記ギフト受取権保有情報を電子情報材として、前記顧客により操作される端末に送信することで、当該ギフト受取権保有情報を発行する
請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記発行手段は、前記ギフト受取権保有情報を紙媒体として、前記発行端末により制御される印刷装置から印刷することで、当該ギフト受取権保有情報を発行する
請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記発行端末は、
前記発行数だけ前記ギフト受取権保有情報が発行された旨を示す情報を発行情報として、前記団体端末に提供する発行情報提供手段をさらに備え、
前記団体端末は、
前記発行端末から提供された前記発行情報を出力する発行情報出力手段をさらに備える、
請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記発行情報は、前記第2操作が行われた時刻、及び当該第2操作を行った前記行為者に関する情報をさらに含む、
請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記ギフト受取権保有情報は、前記情報処理装置の管理者に対する対価を条件として発行され、
前記団体端末は、
前記発行情報により特定される前記ギフト受取権保有情報の前記発行数分前記対価の請求を受け付ける請求受付手段をさらに含む、
請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記第1発行条件は、前記ギフト受取権保有情報の前記発行数の制限に関する条件を含む、
請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記団体端末は、
前記団体が管理する端末について、前記発行端末としての登録、変更及び削除の設定を含む管理を行う端末管理手段をさらに備える、
請求項1乃至9のうち何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項11】
ギフトを受け取る権利を有している旨を示す画像の情報を、ギフト受取権保有情報として、所定団体から顧客に対して発行することを支援する情報処理システムであって、
前記所定団体により管理される団体端末と、
前記顧客に対して前記ギフト受取権保有情報を発行する行為を行う行為者により操作される発行端末と、
当該団体端末及び当該発行端末と通信をする情報処理装置と、
を含む情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
前記団体端末が実行するステップとして、
前記ギフト受取権保有情報を発行するための条件又は前記画像に関する条件であって、前記所定団体により予め設定された条件を、第1発行条件として前記情報処理装置に提供する条件提供ステップ、
を含み、
前記情報処理装置が実行するステップとして、
前記団体端末から提供された前記第1発行条件を取得する条件取得ステップと、
前記ギフト受取権保有情報を発行するための条件又は前記画像に関する条件であって、少なくとも前記ギフト受取権保有情報の発行数を含む条件を、第2発行条件として入力する第1操作と、前記ギフト受取権保有情報を発行する指示を行うための第2操作とを受付けるUI(User Interface)を、前記
発行端末に提供するUI提供ステップと、
を含み、
前記発行端末が実行するステップとして、
前記UIを前記行為者に提示して、前記行為者による前記第1操作及び前記第2操作を受付けるUI提示受付ステップと、
前記第1操作及び前記第2操作が受付けられると、前記第1発行条件及び前記第2発行条件に基づいて前記ギフト受取権保有情報を前記発行数だけ発行する発行ステップ、
を含む、
情報処理方法。
【請求項12】
ギフトを受け取る権利を有している旨を示す画像の情報を、ギフト受取権保有情報として、所定団体から顧客に対して発行することを支援する情報処理システムであって、
前記所定団体により管理される第1コンピュータと、
前記顧客に対して前記ギフト受取権保有情報を発行する行為を行う行為者により操作される第2コンピュータと、
当該第1コンピュータ及び当該第2コンピュータと通信をする第3コンピュータと、
を含む情報処理システムに適用されるプログラムであって、
前記第1コンピュータに、
前記ギフト受取権保有情報を発行するための条件又は前記画像に関する条件であって、前記所定団体により予め設定された条件を、第1発行条件として前記情報処理装置に提供する条件提供ステップ、
を含み制御処理を実行させ、
前記第2コンピュータに、
前記第1コンピュータから提供された前記第1発行条件を取得する条件取得ステップと、
前記ギフト受取権保有情報を発行するための条件又は前記画像に関する条件であって、少なくとも前記ギフト受取権保有情報の発行数を含む条件を、第2発行条件として入力する第1操作と、前記ギフト受取権保有情報を発行する指示を行うための第2操作とを受付けるUI(User Interface)を、前記第
2コンピュータに提供するUI提供ステップと、
を含む制御処理を実行させ、
前記第3コンピュータに、
前記UIを前記行為者に提示して、前記行為者による前記第1操作及び前記第2操作を受付けるUI提示受付ステップと、
前記第1操作及び前記第2操作が受付けられると、前記第1発行条件及び前記第2発行条件に基づいて前記ギフト受取権保有情報を前記発行数だけ発行する発行ステップ、
を含む制御処理を実行させる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、在庫している商品等について、その在庫の量を管理したり、在庫が減少した商品等の発注をする技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、企業等は、その顧客等にギフトを配布することがある。具体的には例えば、ホテルのフロントの担当者は、宿泊客に対して、ノベルティやホテルの周辺の店舗で利用可能な割引券をギフトとして配布することがある。
このとき、ホテルを運営する企業等は、ギフトを予め購入し、在庫する必要がある。そのため、過剰発注や発注不足、在庫管理の手間が発生してしまっていた。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ギフトの管理等における利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様の情報処理システムは、
ギフトを受け取る権利を有している旨を示す画像の情報を、ギフト受取権保有情報として、所定団体から顧客に対して発行することを支援する情報処理システムであって、
前記所定団体により管理される団体端末と、
前記顧客に対して前記ギフト受取権保有情報を発行する行為を行う行為者により操作される発行端末と、
当該団体端末及び当該発行端末と通信をする情報処理装置と、
を含む情報処理システムにおいて、
前記団体端末は、
前記ギフト受取権保有情報を発行するための条件又は前記画像に関する条件であって、前記所定団体により予め設定された条件を、第1発行条件として前記情報処理装置に提供する条件提供手段、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記団体端末から提供された前記第1発行条件を取得する条件取得手段と、
前記ギフト受取権保有情報を発行するための条件又は前記画像に関する条件であって、少なくとも前記ギフト受取権保有情報の発行数を含む条件を、第2発行条件として入力する第1操作と、前記ギフト受取権保有情報を発行する指示を行うための第2操作とを受付けるUI(User Interface)を、前記団体端末に提供するUI提供手段と、
を備え、
前記発行端末は、
前記UIを前記行為者に提示して、前記行為者による前記第1操作及び前記第2操作を受付けるUI提示受付手段と、
前記第1操作及び前記第2操作が受付けられると、前記第1発行条件及び前記第2発行条件に基づいて前記ギフト受取権保有情報を前記発行数だけ発行する発行手段、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ギフトの管理等における利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態の情報処理システムにより実現可能なサービス(以下、「本サービス」と呼ぶ)の概要を示す図である。
【
図2】
図1の本サービスにおける全体の流れを示す図である。
【
図3】本発明の情報処理システムの一実施形態の構成を示す図である。
【
図4】
図3の情報処理システムのうちサービス提供者サーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図5】
図4の情報処理システムの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【
図6】
図5の機能ブロックが機能することにより、各情報処理装置を管理や操作する各者における情報の授受の一例を示すアローチャートである。
【
図7】ギフトチケットの発行条件等が設定される際に本部端末2に表示される画面の一例を示す図である。
【
図8】ギフトチケットの画像の条件が設定される際に本部端末や施設端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図9】ギフトチケットの発行が可能な本部端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図10】ギフトチケットの発行を行う施設端末に表示される画面の一例を示す図である。
【
図11】ギフトチケットの画像の条件が設定される際に本部端末や施設端末で選択可能なテンプレートの一例のうち、第1の例を示す図である。
【
図12】ギフトチケットの画像の条件が設定される際に本部端末や施設端末で選択可能なテンプレートの一例のうち、第2の例を示す図である。
【
図13】ギフトチケットの画像の条件が設定される際に本部端末や施設端末で選択可能なテンプレートの一例のうち、第3の例を示す図である。
【
図14】ギフトチケットの画像の条件が設定される際に本部端末や施設端末で選択可能なテンプレートの一例のうち、第4の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態の情報処理システムにより実現可能な本サービスの概要を示す図である。
【0010】
本サービスは、ギフトを受け取る権利を有している旨を示す画像の情報を、ギフトチケットとして、所定団体から顧客に対して発行することを支援するサービスである。
【0011】
即ち例えば、本サービスは、サービス提供者SAにより提供され、本サービスのユーザであるユーザ企業UCがギフトチケットを発行することを支援する。
ここで、以下、一例として、ユーザ企業UCは、複数のホテルを管理する企業であるものとして説明する。即ち例えば、ユーザ企業UCの顧客Cは、ホテルの宿泊客である。
なお、ユーザ企業UCは、本部U1と、本部U1により管理される複数の施設U2とから構成されているものとして説明する。即ち、本部U1は、複数の施設U2(例えば、ホテルの各支店)を管理しているものとする。
【0012】
上述したように、従来、企業ユーザUCは、顧客Cに対してノベルティやホテルの周辺の店舗で利用可能な割引券等をギフトとして配布するキャンペーンを実施することがあった。
これに対して、本サービスでは、企業ユーザUCは、顧客Cに対して商品又は役務を商品等として、商品等をそのまま顧客Cに対して配布するのではなく、ギフトを受け取る権利を有している旨を示す画像の情報をギフトチケットとして配布する。これにより、以下に説明する各種各様なサービスが実現可能となる。
なお、以下、説明の簡単のため、サービス提供者SAがギフトの在庫を確保しているものとし、ユーザ企業UCは、サービス提供者SA対する対価を条件として発行するものとして説明する。
【0013】
以下、本サービスの概要を
図1に示す流れに沿って説明する。
即ち、
図1のステップST11に示すように、本部U1は、本部専用管理画面(UI、User Interface)から、新規キャンペーンを作成する。このとき、本部U1は、キャンペーンの諸条件として、ギフトチケットを発行するための条件やギフトチケットの画像に関する条件を設定する。
具体的には例えば、本部U1は、ギフトコースや上限金額を設定する。ここで、ギフトコースとは、ギフトの種類(例えば、ノベルティや周囲の店舗で利用可能な割引券、その金額等)である。また、上限金額とは、ギフトチケットを発行する上限となる金額である。即ち、本部U1は、ギフトチケットの発行可能数を、上限金額として設定することができる。
【0014】
次に、施設U2は、施設専用管理画面から、ギフトチケットを、印刷又はメールで送付する。
即ち、施設U2は、顧客Cに対してギフトチケットを配布したい場合、施設要管理画面から、ギフトチケットの発行を行う。ここで、
図1の例において、ギフトチケットは、「GIFT」の文字列とQRコード(登録商標)が含まれる画像として提供されている。
施設U2は、このような画像を印刷した媒体(例えば、紙)や画像やその画像へのURL(Uniform Resource Locator)が含まれる電子メール等の形態でギフトチケットを顧客Cに対して配布することができる。
【0015】
なお、詳しくは後述するが、サービス提供者SAは、施設U2においてギフトチケットが発行された分を所定の締め日で集計し(例えば、月末締めで集計し)、本部U1に請求をする。これにより、本部U1や施設U2は、ギフトを予め在庫することなく、必要なとき、必要な分を、その場でギフトチケットを発行することができる。
【0016】
次に、ステップST12に示すように、顧客Cは、バーコード(例えば、上述のQRコード)をスキャンし、ウェブサイトにアクセスし、ギフトに交換(ギフトを受け取る)ことができる。
このようにして、本部U1により設定された条件に基づいてギフトチケットの発行のためのキャンペーンが作成され、施設U2によりギフトチケットが発行され、ギフトチケットを持つ顧客Cはギフトの交換が可能となる。
【0017】
このように、本サービスのユーザ企業UCにおける発注(ギフトチケットのキャンペーン設定)から清算(発行分のギフトチケットの費用請求)までの必要フローは、全てWEBシステムで提供される。
また、顧客Cにおけるギフトの受け取りは、スマートホンで完結することができるのである。
【0018】
次に、
図2を用いて、本サービスにおける流れを説明する。
図2は、
図1の本サービスにおける全体の流れを示す図である。
【0019】
上述したように、複数のホテルを管理する企業はユーザ企業UCの一例にすぎない。即ち例えば、ユーザ企業UCは、所定団体であれば足りる。また例えば、ユーザ企業UCは、企業・行政・自治体等であってもよい。
ユーザ企業UCは、「来店キャンペーン」、「ご成約キャンペーン」、「宿泊キャンペーン」、「地域で利用可能な電子マネー配布事業」といったキャンペーンを作成する。
そして、ステップST21に示すように、そのキャンペーンにおける顧客Cに対して、ギフトチケットが配布される。
具体的には例えば、「来店キャンペーン」においては来店した者、「ご成約キャンペーン」においては成約した者、「宿泊キャンペーン」においては宿泊した者、「地域で利用可能な電子マネー配布事業」においてはその地域に旅行にきた者が顧客Cとなり、ギフトチケットが配布される。
なお、ギフトチケットは、
図1において説明したように、ユーザ企業UCの所定操作に基づいて、サービス提供者SAから発行される。
【0020】
次にステップST22に示すように、顧客Cは、ギフトチケットに含まれるバーコードをスキャンし、ウェブサイトにアクセスし、必要事項等(例えば、ギフトが配送される場合においては顧客C自身の氏名や住所等、電子マネーにおいては受取口座の情報等)を入力する。
その結果、ステップST23に示すように、サービス提供者SAは、情報処理装置(例えば、
図3のサービス提供者サーバ1)においてギフト交換機能を発揮させ、顧客Cにより入力された情報に基づいて顧客Cに対してギフトを提供する。
このように、顧客Cは、ユーザ企業UCから配布されたギフトチケットをギフトに交換することができるのである。
【0021】
ここで、ステップST24に示すように、ユーザ企業UCは、サービス提供者SAにより管理されるギフトチケットの発行状況等を確認することができる。
即ち、ユーザ企業UCは、キャンペーンにおいて実際にどの程度ギフトチケットが発行されているかを容易に把握することができる。
【0022】
そして、ステップST25に示すように、ギフトチケットの発行件数に対して、毎月末締め・翌月末支払いとして、ユーザ企業UCからサービス提供者SAに対して対価の支払いが行われる。
【0023】
このように、サービス提供者SAにより提供される本サービスにより、ユーザ企業UCはギフトの管理を容易に行うことができるようになる。また、顧客Cは、ギフトを容易に受け取ることができる。
【0024】
以上、
図1及び
図2を用いて、本サービスの概要と流れについて説明した。
以下、本サービスにより実現される各機能について説明する。
【0025】
即ち、本サービスにおいては、上述したように、ユーザ企業UCが管理画面(UI)から希望する商材のギフトチケットを、必要なとき、必要な分を、その場で、即座に発行することができる。
具体的には、
図1のステップST11において説明したように、ユーザ企業UCの本部U1は、ギフトチケットを発行するための条件やギフトチケットの画像に関する条件であって、ユーザ企業UCにより予め設定された条件を、第1発行条件として設定することができる。
【0026】
そして、ユーザ企業UCの施設U2は、サービス提供者SA(例えば、
図3のサービス提供者サーバ1)により提供されるUIを操作することにより、ギフトチケットを発行するための条件やギフトチケットの画像に関する条件であって、少なくともギフトチケットの発行数を含む条件を、第2発行条件として入力する操作を行う。
即ち例えば、施設U2は、顧客Cの数等に応じてギフトチケットを発行するための条件を設定することができる。また例えば、詳しくは後述するが、ギフトチケットの画像に関する条件として、顧客Cに合わせた各種デザインをテンプレートから選択したり作成して利用したりする設定をすることができる。
そして、施設U2は、サービス提供者SA(例えば、
図3のサービス提供者サーバ1)により提供されるUIを操作することにより、これらの条件に基づいて、ギフトチケットを発行する指示を行う。
【0027】
そして、サービス提供者SA(例えば、
図3のサービス提供者サーバ1)は、施設U2の操作が受付けられると、第1発行条件及び第2発行条件に基づいてギフトチケットを設定された発行数だけ発行する。
このように、ユーザ企業UCが管理画面(UI)から希望する商材のギフトチケットを、必要なとき、必要な分を、その場で、即座に発行することができる。
【0028】
また、本サービスにおいては、ユーザ企業UCは、希望により、キャンペーンごとにデザインを自由に変更することができる。
即ち、第1発行条件又は第2発行条件は、ギフトチケットの画像のうち少なくとも一部のデザイン等を指定する条件を含むことができる。詳しくは後述するが、ユーザ企業UCは、キャンペーンの内容に合致したデザインや、顧客Cの要望に合わせたデザインのギフトチケットを発行することができる。
このように、ユーザ企業UCは、希望により、キャンペーンごとにデザインを自由に変更することができる。
【0029】
また、本サービスにおいては、ギフトチケットに内包されている商材(即ち、後に顧客Cが受け取ることができるギフト)のラインナップも自由に変更することができる。
即ち、第1発行条件又は第2発行条件は、ギフトを1以上指定する条件を含むことができる。具体的には例えば、上述したように、本部U1は、ギフトコースを選択することで、ギフトチケットに内包されている商材を自由に変更することができる。
【0030】
また、本サービスにおいては、メールやLINE(登録商標)などを始めとするSNSでチケットを発行することができる。
施設U2は、ギフトチケットを電子情報材として、顧客Cにより操作される端末(例えば、
図3の顧客端末3)に送信することで、ギフトチケットを発行することができる。これにより顧客Cがギフトを受け取るための操作を行うスマートホン等に直接ギフトチケットが配布されるため、顧客Cはより容易にギフトを受け取ることができるようになる。
【0031】
また、本サービスにおいては、ギフトチケットを印刷して手渡しすることができる。
即ち、施設U2は、ギフトチケットを紙媒体として印刷装置から印刷することでギフトチケットとすることができる。これにより、例えば、顧客Cに対して紙媒体の受け渡しにより容易に配布することが可能となる。
なお、詳しくは後述するが、施設U2は、顧客Cの希望等により、ギフトチケットを電子情報材として配布するか、紙媒体として配布するかを選択することができる。
【0032】
また、本サービスにおいては、発注・請求管理の一元化が行われ、本部は、管理画面から施設(発行端末)がどれぐらいギフトチケットを発行しているかの把握をすることができる。
即ち、施設U2においてギフトチケットが発行された数の情報が発行情報として、本部U2(例えば、
図3の本部端末21)に提供される。なお、発行情報は、施設U2においてギフトチケットが発行された数の情報が本部U2に提供されれば足りる。具体的には例えば、
図2のステップST24に示すように、発行情報(ギフトチケットが発行された数の情報)は、サービス提供者SA(例えば、
図3のサービス提供者サーバ1)により管理され、本部U1は、サービス提供者SAから発行情報が提供されてもよい。
このように、発注・請求管理の一元化が行われ、本部は、管理画面から施設(発行端末)がどれぐらいギフトチケットを発行しているかの把握をすることができる。
【0033】
また、本サービスにおいては、発注・請求管理の一元化がおこなわれ、管理画面から本部U1は、だれがいつ何を発行してたのかを把握することができる。
即ち、施設U2において、ギフトチケットを発行する操作が行われた時刻、及び当該操作を行った発行者に関する情報をさらに含むことができる。これにより、本部U1は、施設U2において発行が適切に行われたかを検証することができる。
【0034】
また、本サービスにおいては、発注・請求管理の一元化が行われ、請求は本部に一括とすることもできる。
即ち、ギフトチケットはサービス提供者SAに対する対価を条件として発行され、本部U1は、発行情報により特定されるギフトチケットの発行数分の対価の請求を受け付けることができる。
このように、発注・請求管理の一元化が行われ、請求は本部に一括することもできる。
なお、施設U2は、その施設U2自身から発行されたギフトチケットの対価の一部又は全部の請求を受け付けてもよい。即ち、キャンペーンのギフトチケット発行の対価の一部又は全部は、施設U2に請求されてもよい。この場合においても、施設U2においてギフトと在庫したり管理することが削減される。
【0035】
また、本サービスにおいては、発注・請求管理の一元化が行われ、管理画面から本部U1は、キャンペーンを設定でき、キャンペーンの予算内でのみギフトチケット発行ができる。
即ち、本部U1において設定される第1発行条件は、ギフトチケットの発行数の制限に関する条件を含むことができる。具体的には例えば、本部U1は、ギフトチケットの発行数そのものや、ギフトチケットの対価の累計金額等により設定することができる。
【0036】
また、本サービスにおいては、発注・請求管理の一元化が行われ、管理画面から本部U1は、施設管理をすることができる。
即ち、本部U1は、本部U1が管理する端末(例えば、
図3に示す本部端末21や、施設端末22-1乃至22-n)について、ギフトチケットの発行のための操作を受付けるとしての登録、変更及び削除の設定を含む管理を行うことができる。
これにより、本部U1は、施設U2以外からの端末等からギフトチケットの発行が行われることを予防することができる。
【0037】
このように、本サービスは、各機能を実現することができる。
次に、
図1及び
図2に示すサービスの提供を実現化させる情報処理システムの構成について説明する。
図3は、本発明の情報処理システムの一実施形態の構成を示す図である。
【0038】
図3に示す情報処理システムは、サービス提供者サーバ1と、本部端末21と、施設端末22-1乃至22-n(nは1以上の整数値)と、顧客端末3とを含むように構成されている。
【0039】
サービス提供者サーバ1と、本部端末21と、施設端末22-1乃至22-n(nは1以上の整数値)と、顧客端末3の夫々は、インターネット等の所定のネットワークNWを介して相互に接続されている。
【0040】
サービス提供者サーバ1は、サービス提供者SAにより管理される情報処理装置である。サービス提供者サーバ1は、本部端末21と、施設端末22-1乃至22-nと、顧客端末3と適宜通信をしながら、本サービスを実現するための各種処理を実行する。
【0041】
ユーザ企業システム2は、ユーザ企業UCにおいて利用される端末から構成される。
具体的には、本部端末21は、ユーザ企業UC(特に、本部U1)により管理される端末であって、本部U1の担当者等により操作される端末である。
また、施設端末22-1乃至22-n(nは、1以上の整数値)は、施設において利用される端末であって、顧客Cに対してギフトチケットを発行する行為を行うユーザ企業UCの施設U2の担当者により操作される端末である。即ち例えば、施設端末22-1乃至22-nは、nの施設U2-1乃至U2-nに夫々配置されたギフトチケットの発行等を行うための端末である。
なお、以下、施設端末22-1乃至22-nの夫々を、個々に区別する必要が特にない場合、まとめて「施設端末22」と呼ぶ。なお、施設端末22と呼ぶとき、施設U2-1乃至U2-nを「施設U2」と呼ぶ。
【0042】
顧客端末3は、顧客Cにより操作される端末である。図示はしないが、顧客C及び顧客端末3は、施設U2の夫々に複数存在する。
【0043】
次に、
図3の情報システムのうちサービス提供者サーバ1のハードウェア構成について説明する。
図4は、
図3の情報処理システムのうちサービス提供者サーバ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0044】
サービス提供者サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memoy)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20と、を備えている。
【0045】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0046】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0047】
出力部16は、液晶等のディスプレイにより構成され、各種画像を表示する。
入力部17は、各種ハードウェア釦等で構成され、操作者の指示操作に応じて各種情報を入力する。
【0048】
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNWを介して他の装置(本部端末21、施設端末22及び顧客端末3)との間で行う通信を制御する。
【0049】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア41が適宜装着される。ドライブ30によってリムーバブルメディア41から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部28にインストールされる。また、リムーバブルメディア41は、記憶部28に記憶されている各種データも、記憶部28と同様に記憶することができる。
【0050】
なお、図示はしないが、
図3の情報処理システムのうち、本部端末21と、施設端末22と、顧客端末3も、
図4に示すハードウェア構成を有している。
【0051】
このような
図4のサービス提供者サーバ1、本部端末21と、施設端末22と、顧客端末3の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、サービス提供者サーバ1と、本部端末21と、施設端末22と、顧客端末3において、各種処理の実行が可能になる。その結果、サービス提供者SAは、ユーザ企業UCや顧客Cに対し、上述の本サービスを提供することができる。
【0052】
図5は、
図4の情報処理システムの機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
【0053】
順不同に説明すると、
図5に示すように、サービス提供者サーバ1においては、条件取得部101と、提供部102と、管理部103とが少なくとも機能する。
また、本部端末21においては、条件取得部211と、発行情報出力部212と、請求受付部213と、端末管理部214とが少なくとも機能する。
また、施設端末22においては、提示受付部221と、発行部222と、発行情報提供部223とが少なくとも機能する。
【0054】
本部端末21の条件取得部211は、ギフトチケットを発行するための条件(例えば、キャンペーンの諸条件)又はギフトチケットの画像に関する条件(例えば、デザイン)であって、ユーザ企業UCにより予め設定された条件を、第1発行条件としてサービス提供者サーバ1に提供する。
【0055】
サービス提供者サーバ1の条件取得部101は、本部端末21から提供された第1発行条件を取得する。
また、条件取得部101は、施設端末22から提供された第2発行条件を取得する。
【0056】
管理部103は、本サービスのギフトチケットに関する各種情報を管理する。
即ち例えば、管理部103は、条件取得部101により取得された第1発行条件に基づいて、ギフトチケットの発行を管理する。
具体的には例えば、管理部103は、第1発行条件に基づいて、ギフトチケットの発行数を管理する。即ち例えば、管理部103は、ギフトチケットの発行数を、キャンペーン等の所定単位として管理する。
また例えば、管理部103は、本部端末21や施設端末22に対して、管理ページを提供する。具体的には例えば、管理部103は、本部端末21に対して、発行されたギフトチケットの枚数等の情報に基づく各種情報(例えば、発行された枚数やその月の請求予定額、複数の施設U2の夫々における発行された枚数等)を管理ページにより提示することができる。
また例えば、管理部103は、ユーザ企業UC(特に本部1)に対して、発行されたギフトチケットの費用(請求)を管理することができる。具体的には例えば、管理部103は、所定期間において新たに発行されたギフトチケットに応じた費用(請求)の請求書を発行することを支援することができる。
【0057】
UI提供部102は、ギフトチケットを発行するための条件又は画像に関する条件であって、少なくともギフトチケットの発行数を含む条件を、第2発行条件として入力する第1操作と、ギフトチケットを発行する指示を行うための第2操作とを受付けるUI(User Interface)を、本部端末21に提供する。
【0058】
ここで、第1発行条件又は第2発行条件は、画像のうち少なくとも一部(例えばデザイン)を指定する条件を含む、ことができる。
また、第1発行条件又は第2発行条件は、ギフトを1以上指定する条件を含む、ことができる。
また、第1発行条件は、ギフトチケットの発行数の制限に関する条件を含む、ことができる。具体的には例えば、第1発行条件は、ギフトチケットの発行総数や、複数の施設U2の夫々における発行総数を含むことができる。また、第1発行条件は、所定期間における発行数や複数の施設U2の夫々における発行総数を含むことができる。また例えば、第1発行条件は、ギフトチケットに係る費用(いわゆる予算)を含むことができる。
【0059】
施設端末22のUI提示受付部221は、UIを施設U2の担当者等に提示して、施設U2の担当者等による第1操作及び第2操作を受付ける。
【0060】
発行部222は、第1操作及び第2操作が受付けられると、第1発行条件及び第2発行条件に基づいてギフトチケットを発行数だけ発行する。
発行部222は、ギフトチケットを電子情報材として、顧客Cにより操作される顧客端末3に送信することで、ギフトチケットを発行する、ことができる。
また、発行部222は、ギフトチケットを紙媒体として、施設端末22により制御される印刷装置から印刷することで、ギフトチケットを発行することができる。
【0061】
発行情報提供部223は、発行数だけギフトチケットが発行された旨を示す情報を発行情報として、本部端末21に提供する。
なお、発行情報は、第2操作が行われた時刻、及び当該第2操作を行った施設U2の担当者等に関する情報をさらに含む、ことができる。
【0062】
本部端末21の発行情報出力部212は、発行端末から提供された発行情報を出力する。
【0063】
本部端末21の請求受付部213は、発行情報により特定されるギフトチケットの発行数分対価の請求を受け付ける。
【0064】
本部端末21の端末管理部214は、団体が管理する端末について、発行端末としての登録、変更及び削除の設定を含む管理を行う。
【0065】
このような各機能ブロックが機能することにより、上述の各種機能が実現される。
次に、本サービスに関係する各者(各情報処理装置)における情報の授受や情報処理のフローについて
図6を用いて説明する。
図6は、
図5の機能ブロックが機能することにより、各情報処理装置を管理や操作する各者における情報の授受の一例を示すアローチャートである。
【0066】
まず、
図6のステップST31に示すように、本部U1は、発行条件(第1発行条件)を設定する。その結果、本部端末21の条件取得部211は、本部U1の担当者等の所定操作に基づいて、第1発行条件を取得する。
そして、第1発行条件は、サービス提供者SAに提供される。即ち、サービス提供者サーバ1の条件取得部101は、第1発行条件を取得する。
【0067】
次に、
図6のステップST32に示すように、サービス提供者SAは、施設U2に対して発行画面UIを作成し、提示する。即ち、サービス提供者サーバ1の管理部103は、施設U2がギフトチケットを発行するための画面を作成し、当該画面を施設端末22の提示受付部221を介して施設U2に提示させる。
【0068】
次にステップST33に示すように、施設U2は、ギフトチケットのデザインの作成や予め作成されたテンプレートの選択、ギフトチケットの発行依頼を第2発行条件として、当該第2発行条件をサービス提供者SAに提供する。即ち、施設U2の担当者等は、施設端末22を操作することで、第2発行条件を入力する。入力された第2発行条件は、サービス提供者サーバ1に提供される。
【0069】
次にステップST34に示すように、サービス提供者SAから施設U22にギフトチケットが発行される。即ち、サービス提供者サーバ1は、施設端末22を介してギフトチケットを発行する。
【0070】
次にステップST35に示すように、施設U2は、ギフトチケットの発行形態を選択する。即ち例えば、施設U2の担当者等は、施設端末22を操作することにより、ギフトチケットを紙媒体として発行するか、電子情報材として発行するかを選択する。
【0071】
次にステップST36に示すように、施設U2は、顧客Cに対してチケットを渡す。これによる、顧客Cは、ギフトチケットを紙媒体上のQRコードや電子メール等として受け取ることができる。
【0072】
このとき、ステップST37に示すように、サービス提供者SAは、ギフトチケットを一元管理する。即ち、ギフトチケットが発行された旨等は、サービス提供者サーバ1の管理部103において管理される。
【0073】
次にステップST38に示すように、ギフトチケットを受け取った顧客Cは、サービス提供者SAに対してギフトの配送依頼をする。即ち例えば、顧客Cは、顧客端末3に住所等を入力することにより、ギフトの配送先の指定等を行う。
【0074】
次にステップST39に示すように、サービス提供者SAは、ギフトを手配する。即ち、サービス提供者サーバ1は、ギフトを顧客Cに配送するための所定の手配処理を実行する。具体的には例えば、サービス提供者SAから、ギフトを発送したり、ギフトの発送を行う図示せぬ業者等にギフトの発送の依頼することができる。
【0075】
次にステップST40に示すように、予め決められた所定のタイミング(例えば月末)において、サービス提供者SAは、本部U1に対して月締めでギフトチケット発行に係る費用を請求する。このように、本部U1や施設U2は、必要なとき、必要な分だけギフトチケットを発行することができる。また、費用は所定のタイミングで請求されるため、ギフトの在庫するための費用や管理の手間がなくなるため、顧客Cへのギフト提供の利便性が向上する。
【0076】
以下、
図7乃至
図14に示す本サービスにおいてユーザ企業UCや顧客Cに対して提示される各種画面の例を用いて、上述の各種機能が実現されたUI等の例について説明する。
【0077】
図7は、ギフトチケットの発行条件等が設定される際に本部端末2に表示される画面の一例を示す図である。
図7に示すように、本部U1には、案件設定として、「案件名」、「コース選択」、「店舗選択」の各種項目の入力画面(UI)が提示される。
本部U1の担当者等は、本部端末21を操作することにより、「案件名」とは、キャンペーンの名称等である。具体的には例えば、後述の
図10に示す「1泊2日限定3000円コース」等の名称が入力される。
「コース選択」とは、ギフトチケットのギフトコースである。即ち、ギフトチケットにより受取可能となるギフトの種類である。コース選択により、上述の例であるノベルティや周囲の店舗で利用可能な割引券、その金額等が入力される。
「店舗選択」とは、そのキャンペーンの対象となる店舗の選択(指定)である。具体的には例えば、所定のエリア(例えば、東北地方)の店舗のみを対象としたキャンペーンの場合、そのエリアの店舗のみが選択される。
【0078】
図8は、ギフトチケットの画像の条件が設定される際に本部端末や施設端末に表示される画面の一例を示す図である。
図8に示すように、ユーザ企業UCには、デザイン設定として、案件名、店舗名と対応付けて、ギフト交換用紙及びコース選択の「ファイル」や「テンプレート(図中の「テンプレ」)」の各種項目の入力画面(UI)が提示される。
ユーザ企業UCは、ギフト交換用紙のデザインとして予め作成されたファイルを選択して入力したり、予め用意されたテンプレートから選択することにより、ギフト交換用紙のデザインを設定することができる。
なお、
図7を用いて説明した、ギフトコースについても、ユーザ企業UCは、予め作成されたギフトコースの情報のファイルやテンプレートを用いて設定することもできる。
【0079】
図7や
図8に示すこれらの情報が、サービス提供者サーバ1に送信されることで、第1発行条件として設定される。
【0080】
図9は、ギフトチケットの発行が可能な本部端末に表示される画面の一例を示す図である。
図9に示すように、ユーザ企業UCには、「ギフトチケット発行」、「発行一覧」、「請求一覧」、「自店舗アカウント一覧」等の各種機能を利用するためのメニューが提示される。
ユーザ企業UC(特に、施設U2の担当者等)は、「ギフトチケット発行」ボタンを操作することにより、ギフトチケットの発行の依頼をすることができる。これにより、ユーザ企業UCは、必要なとき、必要な分を、その場でギフトチケットを発行することができる。
また、ユーザ企業UC(特に、本部U1の担当者等)は、「発行一覧」や「請求一覧」ボタンを操作することにより、ギフトチケットの発行された数やその対価(ギフトの費用)等を用意に確認することができる。
また、ユーザ企業(特に本部U1の担当者等)は、「自店舗アカウント一覧」ボタンを操作することにより、ユーザ企業システム2に含まれる端末(特に施設U2において利用可能な施設端末22)を管理することができる。
【0081】
図10は、ギフトチケットの発行を行う施設端末に表示される画面の一例を示す図である。
図10に示すように、施設U2の担当者等には、新規ギフトチケットを発行する際に、「案件選択」、顧客Cの「利用情報」、顧客Cの「メールアドレス」等の必要事項の入力画面が提示される。
施設U2の担当者等は、
図10に示す画面を操作することにより、「案件」を選択し、顧客Cの必要事項(氏名やメールアドレス等)を入力し、「確認」ボタンを操作することで、ギフトチケットの発行を行うことができる。
図10に示すこれらの情報が、サービス提供者サーバ1に送信されることで、第2発行条件として設定される。
【0082】
そして、ギフトチケットが発行されると、
図10に示すように、ギフトチケットの発行一覧に反映される。
なお、ギフトチケットが発行されたのみでは、顧客Cには提供されない。即ち
図10に示すように、発行されたギフトチケットについて、施設U2の担当者等が「メール」ボタンや「印刷」ボタンを操作することにより、ギフトチケットの画像が、顧客Cにメールとして配布されたり、印刷された紙媒体として出力される(そして、顧客Cに渡される)のである。
このように、本サービスでは、施設U2の担当者の操作に基づいて、メールや紙媒体の形態でギフトチケットを配布することができるのである。
【0083】
図11乃至
図14は、
図8に示すギフト交換用紙のテンプレートとして選択可能なデザインの一例を示す図である。
即ち、
図11は、ギフトチケットの画像の条件が設定される際に本部端末や施設端末で選択可能なテンプレートの一例のうち、第1の例を示す図である。
また、
図12は、ギフトチケットの画像の条件が設定される際に本部端末や施設端末で選択可能なテンプレートの一例のうち、第2の例を示す図である。
また、
図13は、ギフトチケットの画像の条件が設定される際に本部端末や施設端末で選択可能なテンプレートの一例のうち、第3の例を示す図である。
また、
図14は、ギフトチケットの画像の条件が設定される際に本部端末や施設端末で選択可能なテンプレートの一例のうち、第4の例を示す図である。
図11乃至
図14に示すように、ギフト交換用紙は各種各様なデザインとなっている。
また、ギフト交換用紙のデザインは、紙媒体として印刷して配布するためのデザインと、電子情報材として配布するためのデザインとの両方が規定されている。
このように、ギフトチケットは、ユーザ企業UCの希望するデザインを用いて顧客Cに提供することができるのである。
【0084】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
【0085】
例えば、上述の実施形態では、WEBシステムを操作することさせることで、本部端末21と、施設端末22と、顧客端末3の夫々において本サービスを利用することができる。ただし、これに限定されず、本部端末21と、施設端末22と、顧客端末3の夫々において本サービスの提供を受けるための専用アプリがインストールされ、当該専用アプリを操作することにより、本サービスを利用できるようにしてもよい。
【0086】
また例えば、ギフトチケットにより受け取ることができる商品には、役務の提供を受ける権利が含まれていてもよい。例えばレストランの食事券、旅行券、コンサートチケットは、いずれもギフト商品リストに掲載され得る商品の一例である。
【0087】
また、
図4に示すサービス提供者サーバ1のハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0088】
また、
図5に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に
図5の例に限定されない。
【0089】
また、機能ブロックの存在場所も、
図5に限定されず、任意でよい。
また、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。
【0090】
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばプラットフォームサーバの他汎用のスマートホンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0091】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0092】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0093】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置や複数の手段等より構成される全体的な装置を意味するものである。
【0094】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理システムは、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システム(例えば、
図3の情報処理システム)は、
ギフトを受け取る権利を有している旨を示す画像の情報を、ギフト受取権保有情報(例えば
図1や
図2のギフトチケット)として、所定団体(例えば
図1や
図2のユーザ企業UCの本部U1)から顧客(例えば、
図1や
図2の顧客C)に対して発行することを支援する情報処理システム(例えば、
図3の情報処理システム)であって、
前記所定団体により管理される団体端末(例えば、
図5の本部端末21)と、
前記顧客に対して前記ギフト受取権保有情報を発行する行為を行う行為者(例えば、
図2のユーザ企業UCの施設U1の担当者)により操作される発行端末(例えば、
図5の施設端末22)と、
当該団体端末及び当該発行端末と通信をする情報処理装置(例えば、
図3のサービス提供者サーバ1)と、
を含む情報処理システムにおいて、
前記団体端末は、
前記ギフト受取権保有情報を発行するための条件(例えば、明細書中におけるキャンペーンの諸条件)又は前記画像に関する条件(例えば、明細書中におけるデザイン)であって、前記所定団体により予め設定された条件を、第1発行条件として前記情報処理装置に提供する条件提供手段(例えば、
図5の条件取得部211)、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記団体端末から提供された前記第1発行条件を取得する条件取得手段(
図5の条件取得部101)と、
前記ギフト受取権保有情報を発行するための条件又は前記画像に関する条件であって、少なくとも前記ギフト受取権保有情報の発行数を含む条件を、第2発行条件として入力する第1操作と、前記ギフト受取権保有情報を発行する指示を行うための第2操作とを受付けるUI(User Interface)を、前記団体端末に提供するUI提供手段(例えば、
図5のUI提供部102)と、
を備え、
前記発行端末は、
前記UIを前記行為者に提示して、前記行為者による前記第1操作及び前記第2操作を受付けるUI提示受付手段(例えば、
図5のUI提示受付部221)と、
前記第1操作及び前記第2操作が受付けられると、前記第1発行条件及び前記第2発行条件に基づいて前記ギフト受取権保有情報を前記発行数だけ発行する発行手段(例えば、
図5の発行部222)、
を備えれば足りる。
これにより、所定団体(例えば、ユーザ企業UC)が管理画面(UI)から希望する商材のギフトチケットを、必要なとき、必要な分を、その場で、即座に発行することができる。
【0095】
前記第1発行条件又は前記第2発行条件は、前記画像のうち少なくとも一部(例えばデザイン)を指定する条件を含む、ことができる。
これにより、所定団体は、希望により、キャンペーンごとにデザインを自由に変更することができる。
【0096】
さらに、
前記第1発行条件又は前記第2発行条件は、前記ギフトを1以上指定する条件を含む、ことができる。
これにより、所定団体は、ギフト受取権保有情報に内包されている商材(即ち、後に顧客が受け取ることができるギフト)のラインナップも自由に変更することができる。
【0097】
前記発行手段は、前記ギフト受取権保有情報を電子情報材として、前記顧客により操作される端末(例えば、
図5の顧客端末3)に送信することで、当該ギフト受取権保有情報を発行する、ことができる。
これにより、メールやLINE(登録商標)などを始めとするSNSでギフト受取権保有情報を発行することができる。
【0098】
さらに、
前記発行手段は、前記ギフト受取権保有情報を紙媒体として、前記発行端末により制御される印刷装置から印刷することで、当該ギフト受取権保有情報を発行することができる。
これにより、発行者端末を操作する担当者は、ギフト受取権保有情報を画像として印刷して手渡しすることができる。
【0099】
前記発行端末は、
前記発行数だけ前記ギフト受取権保有情報が発行された旨を示す情報を発行情報として、前記団体端末に提供する発行情報提供手段(例えば、
図5の発行情報提供部223)をさらに備え、
前記団体端末は、
前記発行端末から提供された前記発行情報を出力する発行情報出力手段(例えば、
図5の発行情報出力部212)をさらに備える、ことができる。
これにより、発注・請求管理の一元化が行われ、所定団体の本部は、管理画面から施設(発行端末)がどれぐらいギフトチケットを発行しているかの把握をすることができる。
【0100】
さらに、
前記発行情報は、前記第2操作が行われた時刻、及び当該第2操作を行った前記行為者に関する情報をさらに含む、ことができる。
これにより、発注・請求管理の一元化がおこなわれ、管理画面から所定団体の本部は、だれがいつ何を発行してたのかを把握することができる。
【0101】
さらに、
前記ギフト受取権保有情報は、前記情報処理装置の管理者に対する対価を条件として発行され、
前記団体端末は、
前記発行情報により特定される前記ギフト受取権保有情報の前記発行数分前記対価の請求を受け付ける請求受付手段をさらに含む、ことができる。
これにより、発注・請求管理の一元化が行われ、請求は所定団体の本部に一括とすることもできる。
【0102】
さらに、
前記第1発行条件は、前記ギフト受取権保有情報の前記発行数の制限に関する条件を含む、ことができる。
これにより、発注・請求管理の一元化が行われ、管理画面から所定団体の本部は、キャンペーンを設定でき、キャンペーンの予算内でのみギフト受取権保有情報の発行ができる。
【0103】
さらに、
前記団体端末は、
前記団体が管理する端末について、前記発行端末としての登録、変更及び削除の設定を含む管理を行う端末管理手段(例えば、
図5の端末管理部214)をさらに備える、ことができる。
これにより、発注・請求管理の一元化が行われ、管理画面から所定団体の本部は、施設の管理をすることができる。
【符号の説明】
【0104】
1・・・サービス提供者サーバ、2・・・ユーザ企業システム、21・・・本部端末、22・・・施設端末、3・・・顧客端末、11・・・CPU、21・・・本部端末、41・・・リムーバブルメディア、101・・・条件取得部、102・・・提供部、211・・・条件取得部、212・・・発行情報出力部、213・・・請求受付部、214・・・端末管理部、221・・・提示受付部、222・・・発行部、223・・・発行情報提供部
【要約】
ギフトの管理等における利便性を向上させることを提供することを課題とする
ギフトを受け取る権利を有している旨を示す画像の情報をギフトチケットとして、条件取得部211は、キャンペーンの諸条件やギフトチケットのデザインを、第1発行条件として取得する。発行部222は、ギフトチケットを発行するための条件や画像に関する条件であって、少なくともギフトチケットの発行数を含む条件を、第2発行条件として、第1発行条件及び第2発行条件に基づいて、ギフトチケットを発行する。管理部103は、発行されたギフトチケットを管理する。これにより、上記課題を解決する。