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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20221115BHJP
   A63F 5/04 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
A63F7/02 320
A63F5/04 603D
A63F5/04 651
A63F7/02 304D
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019054397
(22)【出願日】2019-03-22
(65)【公開番号】P2020151335
(43)【公開日】2020-09-24
【審査請求日】2022-02-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
(74)【代理人】
【識別番号】100098729
【弁理士】
【氏名又は名称】重信 和男
(74)【代理人】
【識別番号】100163212
【氏名又は名称】溝渕 良一
(74)【代理人】
【識別番号】100204467
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 好文
(74)【代理人】
【識別番号】100156535
【弁理士】
【氏名又は名称】堅田 多恵子
(74)【代理人】
【識別番号】100206656
【弁理士】
【氏名又は名称】林 修身
(74)【代理人】
【識別番号】100206911
【弁理士】
【氏名又は名称】大久保 岳彦
(72)【発明者】
【氏名】小倉 敏男
(72)【発明者】
【氏名】黛 直人
【審査官】上田 正樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-076180(JP,A)
【文献】特開2017-006381(JP,A)
【文献】特開2018-153421(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技を行う遊技機において、
発光手段と、
前記発光手段を発光させる制御を行う発光制御手段と、
有利な状況であるか否かを示唆する特定演出を実行する特定演出実行手段と、
発光パターンをそれぞれ格納可能な複数の発光パターン格納領域と、
を備え、
前記特定演出は、有利な状況であるか否かが特定されない非特定態様での演出が行われる非特定期間と、前記非特定期間の後、有利な状況であることが示唆される有利態様での演出または有利な状況でないことが示唆される非有利態様での演出が行われる特定期間と、を含み、
前記特定期間における有利態様での演出は、段階的に進行する複数のパート演出にて構成され、
前記発光制御手段は、前記複数のパート演出が実行されている期間において、複数の発光色で発光させる有利な状況に特有な特定発光態様で前記発光手段を発光させ、
前記発光制御手段は、前記発光パターン格納領域に発光パターンを設定する発光パターン設定手段を含み、複数の前記発光パターン格納領域のうち最も優先度の高い発光パターン格納領域に設定されている発光パターンを用いて前記発光手段を発光させる制御を行い、
前記発光パターン設定手段は、前記非特定期間において第1発光パターン格納領域に前記非特定態様での発光パターンを設定し、所定発光パターンにて前記発光手段を発光させる場合に、前記第1発光パターン格納領域よりも優先度の高い第2発光パターン格納領域に前記所定発光パターンを設定し、
前記発光制御手段は、前記非特定期間において前記特定発光態様にて前記発光手段を発光させることが可能であり、
前記発光パターン設定手段は、前記非特定期間において前記特定発光態様にて前記発光手段を発光させる場合に、前記第1発光パターン格納領域及び前記第2発光パターン格納領域よりも優先度の高い第3発光パターン格納領域に前記特定発光態様での発光パターンを設定し、
前記発光パターン設定手段は、前記有利態様での演出が行われる特定期間において前記特定発光態様で前記発光手段を発光させる場合に、前記非特定期間において前記特定発光態様で発光していたか否かに関わらず、いずれかの発光パターン格納領域に前記特定発光態様での発光パターンを設定し、
前記発光制御手段は、前記有利態様での演出が行われる特定期間において前記特定発光態様で前記発光手段を発光させる場合に、前記非特定期間において前記特定発光態様で発光していたか否かに関わらず、一の発光色で前記発光手段を発光させた後、前記特定発光態様で前記発光手段を発光させる、遊技機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技を行うことが可能な遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の遊技機としては、まず、導入演出を実行し、その後、遊技者にとって有利な状況(大当り)を示唆する成功演出または遊技者にとって有利な状況でない旨を示唆する失敗演出を実行するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-23281号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の遊技機では、導入演出の後、遊技者にとって有利な状況を示唆する成功演出を実行可能なものであるが、このような遊技者にとって有利な状況を示唆する演出について改良の余地がある。
【0005】
本発明は、遊技者にとって有利な状況を示唆する演出を好適に行うことができる遊技機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の遊技機は、
遊技を行う遊技機において、
発光手段と、
前記発光手段を発光させる制御を行う発光制御手段と、
有利な状況であるか否かを示唆する特定演出を実行する特定演出実行手段と、
発光パターンをそれぞれ格納可能な複数の発光パターン格納領域と、
を備え、
前記特定演出は、有利な状況であるか否かが特定されない非特定態様での演出が行われる非特定期間と、前記非特定期間の後、有利な状況であることが示唆される有利態様での演出または有利な状況でないことが示唆される非有利態様での演出が行われる特定期間と、を含み、
前記特定期間における有利態様での演出は、段階的に進行する複数のパート演出にて構成され、
前記発光制御手段は、前記複数のパート演出が実行されている期間において、複数の発光色で発光させる有利な状況に特有な特定発光態様で前記発光手段を発光させ、
前記発光制御手段は、前記発光パターン格納領域に発光パターンを設定する発光パターン設定手段を含み、複数の前記発光パターン格納領域のうち最も優先度の高い発光パターン格納領域に設定されている発光パターンを用いて前記発光手段を発光させる制御を行い、
前記発光パターン設定手段は、前記非特定期間において第1発光パターン格納領域に前記非特定態様での発光パターンを設定し、所定発光パターンにて前記発光手段を発光させる場合に、前記第1発光パターン格納領域よりも優先度の高い第2発光パターン格納領域に前記所定発光パターンを設定し、
前記発光制御手段は、前記非特定期間において前記特定発光態様にて前記発光手段を発光させることが可能であり、
前記発光パターン設定手段は、前記非特定期間において前記特定発光態様にて前記発光手段を発光させる場合に、前記第1発光パターン格納領域及び前記第2発光パターン格納領域よりも優先度の高い第3発光パターン格納領域に前記特定発光態様での発光パターンを設定し、
前記発光パターン設定手段は、前記有利態様での演出が行われる特定期間において前記特定発光態様で前記発光手段を発光させる場合に、前記非特定期間において前記特定発光態様で発光していたか否かに関わらず、いずれかの発光パターン格納領域に前記特定発光態様での発光パターンを設定し、
前記発光制御手段は、前記有利態様での演出が行われる特定期間において前記特定発光態様で前記発光手段を発光させる場合に、前記非特定期間において前記特定発光態様で発光していたか否かに関わらず、一の発光色で前記発光手段を発光させた後、前記特定発光態様で前記発光手段を発光させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、非特定態様で有利な状況であることが示唆される有利態様での演出が行われる非特定期間の後、有利な状況であることが示唆される有利態様での演出が行われる場合に、有利態様での演出を構成する複数のパート演出が実行されている期間において複数の発光色で発光させる有利な状況に特有な特定発光態様で発光手段を発光させるので、非特定期間から特定期間に切り替わったときに有利な状況であることが示唆されていることが分かりやすくなる。
また、非特定期間において特定発光態様にて前記発光手段を発光させる場合に、特定発光態様にて発光手段を発光させない場合の設定のまま、特定発光態様での発光パターンを第3発光パターン格納領域に格納することで特定発光態様にて発光させることができる。
また、非特定期間において特定発光態様で発光していたか否かに関わらず、有利態様での演出が行われる特定期間において特定発光態様で発光させる際の制御を共通化できる。
また、非特定期間において特定発光態様で発光していたか否かに関わらず、有利態様での演出が行われる特定期間において特定発光態様で発光させる際の制御を共通化できるとともに、非特定期間から有利態様での演出が行われる特定期間に移行したことを認識させることができる。
【0007】
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】遊技機の正面構造を示す図である。
図2】遊技機の構成を示すブロック図である。
図3】実施例1における特定演出の実行状況を示すタイミングチャートである。
図4】実施例1における特定演出の実行状況を示すタイミングチャートである。
図5】実施例1における特定演出の実行状況を説明するための図である。
図6】実施例1における特定演出の実行状況を説明するための図である。
図7】実施例1における特定演出の実行状況を説明するための図である。
図8】実施例1における特定演出の実行状況を説明するための図である。
図9】実施例1における特定演出A、Bの実行状況を示すタイミングチャートである。
図10】実施例1における特定演出の実行状況を示すタイミングチャートである。
図11】実施例2における特定演出の実行状況を示すタイミングチャートである。
図12】実施例2における特定演出の実行状況を説明するための図である。
図13】実施例3における特定演出の実行状況を示すタイミングチャートである。
図14】実施例3における特定演出の実行状況を説明するための図である。
図15】実施例3における特定演出の変形例の実行状況を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
【0010】
[形態]
形態1の遊技機は、
遊技を行う遊技機(遊技機1)において、
発光手段(演出用LEDユニット3)と、
前記発光手段を発光させる制御を行う発光制御手段(サブ制御部21)と、
有利な状況である(特典が付与されている)か否かを示唆する特定演出を実行する特定演出実行手段(サブ制御部21)と、
を備え、
前記特定演出は、有利な状況であるか否かが特定されない非特定態様での演出(バトル演出、操作促進演出)が行われる非特定期間(共通パート)と、前記非特定期間の後、有利な状況であることが示唆される有利態様での演出(動作演出、エピローグ演出、勝利演出)または有利な状況でない(特典が付与されていない)ことが示唆される非有利態様での演出(敗北演出、暗転演出)が行われる特定期間(成功パート、失敗パート)と、を含み、
前記特定期間における有利態様での演出は、段階的に進行する複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)にて構成され、
前記発光制御手段は、前記複数のパート演出が実行されている期間において、複数の発光色(赤、橙、黄、緑、水、青、紫)で発光させる有利な状況に特有な特定発光態様(レインボー発光パターン)で前記発光手段を発光させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利な状況であるか否かが特定されない非特定態様での演出が行われる非特定期間の後、有利な状況であることが示唆される有利態様での演出が行われる場合に、有利態様での演出を構成する複数のパート演出が実行されている期間において複数の発光色で発光させる有利な状況に特有な特定発光態様で発光手段を発光させるので、非特定期間から特定期間に切り替わったときに有利な状況であることが示唆されていることが分かりやすくなる。
【0011】
形態2の遊技機は、形態1に記載の遊技機であって、
遊技者が操作可能な特定操作手段(演出用スイッチ6)を備え、
前記特定演出実行手段(サブ制御部21)は、前記特定操作手段が操作されたことを契機に前記非特定期間(共通パート)から前記特定期間(成功パート、失敗パート)へ移行させることが可能であり、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記特定操作手段が操作され、前記複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)のうち最初のパート演出(動作パート)が開始することを契機として、前記特定発光態様(レインボー発光パターン)での発光を開始させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者により特定操作手段が操作されたことを契機として特定発光態様での発光が開始するので、有利な状況であることが示唆されていることが分かりやすい。
【0012】
形態3の遊技機は、形態1または2に記載の遊技機であって、
前記複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)のうち最後に実行される最終パート演出(告知パート)は、有利な状況である(特典が付与されている)ことを示唆する特定識別情報(「勝利」の文字を象った勝利演出画像(白文字)、勝利演出画像(金文字))が表示される演出であり、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記複数のパート演出のうち最初のパート演出(動作パート)の開始から前記最終パート演出の終了まで継続して前記特定発光態様(レインボー発光パターン)で前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる(実施例3の特定演出、実施例3の特定演出の変形例)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、非特定期間から有利態様での演出に切り替わってから最終パート演出において有利な状況であることを示唆する特定識別情報が表示されるまで特定発光態様での発光が継続するので、遊技者に誤解を与えてしまうことがない。
【0013】
形態4の遊技機は、形態3に記載の遊技機であって、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記特定発光態様(レインボー発光パターン)での発光を継続している期間にわたり特定の発光パターン(成功パターン)を繰り返す(実施例3の特定演出の変形例)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定発光態様での発光を継続している期間にわたり特定の発光パターンを繰り返すので、発光パターンのデータ量を減らすことができる。
【0014】
形態5の遊技機は、形態3に記載の遊技機であって、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記特定発光態様(レインボー発光パターン)での発光を継続している期間において、パート演出が切り替わるとき(動作パートからエピローグパートに切り替わるとき)に第1発光パターン(動作中パターン)から第2発光パターン(決着シーンパターン)に切り替える(実施例3の特定演出)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定発光態様での発光を継続している期間であっても発光パターンに変化を持たせることができる。
【0015】
形態6の遊技機は、形態1または2に記載の遊技機であって、
前記複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)のうち最後に実行される最終パート演出(告知パート)は、有利な状況である(特典が付与されている)ことを示唆する特定識別情報(「勝利」の文字を象った勝利演出画像(白文字))が表示される演出であり、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記最終パート演出において前記特定識別情報が表示されるときに、前記特定発光態様(レインボー発光パターン)での発光を中断し、一の発光色(白色)で前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させた後、再び前記特定発光態様で前記発光手段を発光させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、複数のパート演出において特定発光態様で発光手段を発光させるとともに、最終パートにおいて有利な状況であることを示唆する特定識別情報が表示されるときに、特定発光態様での発光を中断し、一の発光色で発光させた後に、再び特定発光態様で発光させるので、特定識別情報が表示されたことに注目させることができる。
【0016】
形態7の遊技機は、形態6に記載の遊技機であって、
前記一の発光色(白色)は、前記特定識別情報(勝利演出画像(白文字))と同色または類似色である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定識別情報と発光手段とで一体感のある演出にて有利な状況であることを示唆することができる。
【0017】
形態8の遊技機は、形態6または7に記載の遊技機であって、
前記一の発光色(白色)は、前記特定発光態様(レインボー発光パターン)を構成する複数の発光色(赤、橙、黄、緑、水、青、紫)に含まれない発光色である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定発光態様から一の発光色への変化を際立たせることができる。
【0018】
形態9の遊技機は、形態1または2に記載の遊技機であって、
動作可能な可動部(可動部4)を備え、
前記複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)は、前記可動部を第1位置(退避位置)から第2位置(演出位置)へ移動させた後、前記第2位置から前記第1位置へ移動させる動作パート演出(動作パート)を含み、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記動作パート演出において前記可動部が前記第1位置から前記第2位置へ移動するときに、前記特定発光態様(レインボー発光パターン)での発光を開始させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、動作パート演出において可動部が第1位置から第2位置へ移動するときに特定発光態様での発光が開始するので、有利な状況であることが示唆されていることが分かりやすい。
【0019】
形態10の遊技機は、形態9に記載の遊技機であって、
前記複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)のうち前記動作パート演出(動作パート)が最初に実行される
ことを特徴としている。
この特徴によれば、複数のパート演出のうち最初に実行されるパート演出にて可動部が動作し、特定発光態様の発光が開始するので、非特定期間から有利態様での演出に切り替わってすぐに有利な状況であることを印象付けることができる。
【0020】
形態11の遊技機は、形態9または10に記載の遊技機であって、
前記動作パート演出(動作パート)において、前記可動部(可動部4)を前記第1位置(退避位置)から前記第2位置(演出位置)へ移動させた後、前記第2位置において前記可動部を変化させる動作(回転させる動作)を行わせることが可能であり、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記可動部を前記第1位置から前記第2位置へ移動させる期間及び前記第2位置において前記可動部を変化させる動作を行わせている期間にわたり前記特定発光態様(レインボー発光パターン)にて前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、動作パート演出において可動部が第1位置から第2位置へ移動している期間においても第2位置において可動部を変化させる動作を行っている期間においても特定発光態様で発光するので、有利な状況であることが示唆されていることが分かりやすい。
【0021】
形態12の遊技機は、形態9~11のいずれかに記載の遊技機であって、
前記可動部(可動部4)は発光部(可動部LEDユニット5)を有しており、
前記可動部を動作させているときに前記特定発光態様(レインボー発光パターン)で前記発光部を発光させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、発光手段及び可動部の発光部がともに特定発光態様となるため、有利な状況であることが示唆されるときの演出効果を高めることができる。
【0022】
形態13の遊技機は、形態11または12に記載の遊技機であって、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記第2位置(演出位置)において前記可動部(可動部4)を変化させる動作(回転させる動作)にあわせて前記発光手段(演出用LEDユニット3)の発光態様を変化させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2位置において可動部を変化させる動作にあわせて発光手段の発光態様も変化するため、有利な状況であることが示唆されるときの演出効果を高めることができる。
【0023】
形態14の遊技機は、形態9~13のいずれかに記載の遊技機であって、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記動作パート演出(動作パート)において前記可動部(可動部4)が前記第2位置(演出位置)から前記第1位置(退避位置)へ移動する期間においても前記特定発光態様(レインボー発光パターン)で前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる(実施例2の特定演出)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動部が第2位置から第1位置へ移動する期間においても特定発光態様で発光手段を発光させるので、遊技者に誤解を与えてしまうことがない。
【0024】
形態15の遊技機は、形態14に記載の遊技機であって、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記動作パート演出(動作パート)後のパート演出(エピローグパート)において、前記動作パート演出における前記発光手段(演出用LEDユニット3)の発光態様(動作中パターン)とは異なる発光態様(決着シーンパターン)にて前記発光手段を発光させる(実施例2の特定演出)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、動作パート演出から次のパート演出への変化が明確となり、複数のパート演出における発光態様が単調とならない。
【0025】
形態16の遊技機は、形態9~13のいずれかに記載の遊技機であって、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記動作パート演出(動作パート)において前記可動部(可動部4)が前記第2位置(演出位置)から前記第1位置(退避位置)へ移動するときに、前記特定発光態様(レインボー発光パターン)での発光を中断し、一の発光色(白色)で前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させた後、再び前記特定発光態様で前記発光手段を発光させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、動作パート演出において可動部が第1位置から第2位置へ移動するときは特定発光態様で発光する一方で、第2位置から第1位置へ戻るときには特定発光態様での発光を中断するので、可動部が第2位置から第1位置へ戻る動作を目立ち難くできる。
【0026】
形態17の遊技機は、形態1または2に記載の遊技機であって、
前記特定演出は、第1特定演出(特定演出A)と、第2特定演出(特定演出B)と、を含み、
前記第1特定演出と、前記第2特定演出と、は前記複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)のうち少なくとも一部のパート演出(エピローグパート)が異なり、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記第1特定演出であっても前記第2特定演出であっても前記複数のパート演出が行われる期間において、前記特定発光態様(レインボー発光パターン)で前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、少なくとも一部のパート演出が異なる第1特定演出、第2特定演出のいずれであっても複数のパート演出が行われる期間において特定発光態様で発光手段を発光させるので、有利な状況であることが示唆されていることが分かりやすい。
【0027】
形態18の遊技機は、形態1または2に記載の遊技機であって、
前記特定演出は、第1特定演出(特定演出A)と、第2特定演出(特定演出B)と、を含み、
前記第1特定演出と、前記第2特定演出と、は前記非特定期間(共通パート)において演出(バトル演出)が行われる期間が異なり、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記第1特定演出であっても前記第2特定演出であっても前記複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)が行われる期間において、前記特定発光態様(レインボー発光パターン)で前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、非特定期間において演出が行われる期間が異なる第1特定演出、第2特定演出のいずれであっても複数のパート演出が行われる期間において特定発光態様で発光手段を発光させるので、有利な状況であることが示唆されていることが分かりやすい。
【0028】
形態19の遊技機は、形態1または2に記載の遊技機であって、
前記複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)のうち最後に実行される最終パート演出(告知パート)は、有利な状況である(特典が付与されている)ことを示唆する特定識別情報(「勝利」の文字を象った勝利演出画像(白文字)、勝利演出画像(金文字))が表示される演出であり、
前記特定演出は、第1特定演出(特定演出A)と、第2特定演出(特定演出B)と、を含み、
前記第1特定演出と、前記第2特定演出と、は前記複数のパート演出のうち最初のパート演出(動作パート)の開始から前記最終パート演出(告知パート)が開始するまでの期間が異なり、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記第1特定演出であっても前記第2特定演出であっても前記複数のパート演出が行われる期間において、前記特定発光態様(レインボー発光パターン)で前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、最初のパート演出から最終パート演出が開始するまでの期間が異なる第1特定演出、第2特定演出のいずれであっても複数のパート演出が行われる期間において特定発光態様で発光手段を発光させるので、有利な状況であることが示唆されていることが分かりやすい。
【0029】
形態20の遊技機は、形態19に記載の遊技機であって、
前記第1特定演出(特定演出A)よりも前記第2特定演出(特定演出B)の方が遊技者にとって有利な状況である(特典が付与されている)ことが示唆される可能性が高く、
前記第2特定演出の方が前記第1特定演出よりも前記複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)のうち最初のパート演出(動作パート)の開始から前記最終パート演出(告知パート)が開始するまでの期間が長い
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技者にとって有利な状況であることが示唆される可能性の高い第2特定演出の方が、有利な状況であることが示唆される場合にその余韻を残すことができる。
【0030】
形態21の遊技機は、形態17~20のいずれかに記載の遊技機であって、
動作可能な可動部(可動部4)を備え、
前記複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)は、前記第1特定演出(特定演出A)であっても前記第2特定演出(特定演出B)であっても、前記可動部を第1位置(退避位置)から第2位置(演出位置)へ移動させた後、前記第2位置から前記第1位置へ移動させる動作パート演出(動作パート)を含む
ことを特徴としている。
この特徴によれば、複数のパート演出は、第1特定演出であっても第2特定演出であっても、可動部を第1位置から第2位置へ移動させた後、第2位置から前記第1位置へ移動させる動作パート演出を含むため、有利な状況であることが示唆されていることが分かりやすい。
【0031】
形態22の遊技機は、形態17~21のいずれかに記載の遊技機であって、
前記第1特定演出(特定演出A)であっても前記第2特定演出(特定演出B)であっても、前記複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)のうち最後に実行される最終パート演出(告知パート)は、有利な状況である(特典が付与されている)ことを示唆する特定識別情報(「勝利」の文字を象った勝利演出画像(白文字)、勝利演出画像(金文字))が表示される演出である
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1特定演出であっても第2特定演出であっても、最終パート演出において有利な状況であることを示唆する特定識別情報が表示されるので、有利な状況であることが示唆されていることが分かりやすい。
【0032】
形態23の遊技機は、形態1または2に記載の遊技機であって、
前記複数のパート演出(動作パート、エピローグパート、告知パート)が実行される期間は、第1演出期間(動作パート)と、前記第1演出期間の後に移行する第2演出期間(エピローグパート)と、を含み、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、
前記第1演出期間において前記特定発光態様(レインボー発光パターン)のうち第1特定発光態様(動作中パターン)で発光させ、前記第2演出期間において前記特定発光態様のうち第2特定発光態様(決着シーンパターン)で発光させるとともに、
前記第1演出期間における第1特定発光態様と前記第2演出期間における第2特定発光態様との間に一の発光色(白色)にて前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1演出期間においても第2演出期間においても特定発光態様で発光させるが、異なる発光態様とすることで複数のパート演出における発光態様が単調とならない。また、第1特定発光態様から第2特定発光態様に切り替わるときに一の発光色にて発光させるので、違和感なく発光態様を変更することができる。
【0033】
形態24の遊技機は、形態23に記載の遊技機であって、
前記第1演出期間(動作パート)と、前記第2演出期間(エピローグパート)と、で発光させる発光手段(LED)の数が異なる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1演出期間においても第2演出期間においても特定発光態様で発光させるが、発光させる発光手段の数が異なることで複数のパート演出における発光態様が単調とならない。
【0034】
形態25の遊技機は、形態23または24に記載の遊技機であって、
動作可能な可動部(可動部4)を備え、
前記第1演出期間(動作パート)は、前記可動部を動作させる動作パート演出(動作パート)を含み、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記可動部の動作に同期した態様にて前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第1演出期間において可動部の動作に同期した態様で発光手段が発光するので、有利な状況であることが示唆されるときの演出効果を高めることができる。
【0035】
形態26の遊技機は、形態23~25のいずれかに記載の遊技機であって、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記特定発光態様(レインボー発光パターン)で前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる場合に、前記特定発光態様での発光パターン(決着シーンパターン)にて繰り返し前記発光手段を発光させる制御を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定発光態様で発光手段を発光させるのに用いるデータ量を減らすことができる。
【0036】
形態27の遊技機は、形態23~26のいずれかに記載の遊技機であって、
前記第2演出期間(エピローグパート)における演出(エピローグ演出)は、前記第2特定発光態様(決着シーンパターン)にて前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させるのを待たずに開始する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、第2演出期間に移行するときに特定発光態様にて発光手段を発光させるのを待たずに第2演出期間における演出を開始するので、演出をスムーズに進行させることができる。
【0037】
形態28の遊技機は、形態23~27のいずれかに記載の遊技機であって、
前記第1演出期間(動作パート)における第1特定発光態様(動作中パターン)と前記第2演出期間(エピローグパート)における第2特定発光態様(決着シーンパターン)との間に前記一の発光色(白色)にて前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させるときに、前記一の発光色(白色)と同色または類似する色の画像(ホワイトアウト画像)を表示させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、発光手段の発光色と画像の色を同色または類似する色とすることで、一体感のある演出を行うことができる。
【0038】
形態29の遊技機は、形態1または2に記載の遊技機であって、
発光パターン(点灯パターン番号)をそれぞれ格納可能な複数の発光パターン格納領域(ランプレイヤ1~3)を備え、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記発光パターン格納領域に発光パターンを設定する発光パターン設定手段を含み、複数の前記発光パターン格納領域のうち最も優先度の高い発光パターン格納領域に設定されている発光パターンを用いて前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる制御を行い、
前記発光パターン設定手段は、前記非特定期間(共通パート)において第1発光パターン格納領域(ランプレイヤ3)に前記非特定態様での発光パターン(バトル中発光パターンに対応する点灯パターン番号)を設定し、所定発光パターン(予告パターンに対応する点灯パターン番号)にて前記発光手段を発光させる場合に、前記第1発光パターン格納領域よりも優先度の高い第2発光パターン格納領域(ランプレイヤ2)に前記所定発光パターンを設定し、
前記発光制御手段は、前記非特定期間において前記特定発光態様(レインボー発光パターン)にて前記発光手段を発光させることが可能であり、
前記発光パターン設定手段は、前記非特定期間において前記特定発光態様にて前記発光手段を発光させる場合に、前記第1発光パターン格納領域及び前記第2発光パターン格納領域よりも優先度の高い第3発光パターン格納領域(ランプレイヤ1)に前記特定発光態様での発光パターン(バトル中特殊パターンに対応する点灯パターン番号)を設定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、非特定期間において特定発光態様にて前記発光手段を発光させる場合に、特定発光態様にて発光手段を発光させない場合の設定のまま、特定発光態様での発光パターンを第3発光パターン格納領域に格納することで特定発光態様にて発光させることができる。
【0039】
形態30の遊技機は、形態29に記載の遊技機であって、
前記発光パターン設定手段(サブ制御部21)は、前記有利態様での演出(動作演出、エピローグ演出、勝利演出)が行われる特定期間(成功パート)において前記第3発光パターン格納領域(ランプレイヤ1)よりも優先度の低い発光パターン格納領域(ランプレイヤ3)に前記特定発光態様での発光パターン(動作中パターン、決着シーンパターンに対応する点灯パターン番号)を設定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、有利態様での演出が行われる特定期間においては、第3発光パターン格納領域よりも優先度の低い発光パターン格納領域に特定発光態様での発光パターンを設定することで、有利態様での演出が行われる特定期間に移行した後は、特定発光態様での発光パターンが設定された発光パターン格納領域よりも優先度の高い発光パターン格納領域に他の発光パターンを設定することで簡単に発光パターンを変化させることができる。
【0040】
形態31の遊技機は、形態30に記載の遊技機であって、
前記発光パターン設定手段(サブ制御部21)は、前記有利態様での演出(動作演出、エピローグ演出、勝利演出)が行われる特定期間(成功パート)において前記特定発光態様以外の発光態様(白1パターン)で前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる場合に、前記特定発光態様での発光パターン(決着シーンパターンに対応する点灯パターン番号)が設定された発光パターン格納領域(ランプレイヤ3)よりも優先度の高い発光パターン格納領域(ランプレイヤ2)に前記特定発光態様以外の発光態様での発光パターン(白1パターンに対応する点灯パターン番号)を設定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定発光態様での発光パターンを発光パターン格納領域に設定したまま、特定発光態様以外の発光態様で発光手段を発光させることができる。
【0041】
形態32の遊技機は、形態30または31に記載の遊技機であって、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記有利態様での演出(動作演出、エピローグ演出、勝利演出)が行われる特定期間(成功パート)において前記特定発光態様での発光パターン(決着シーンパターンに対応する点灯パターン番号)が設定されている場合に、当該発光パターンにて繰り返し前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる制御を行う
ことを特徴としている。
この特徴によれば、特定発光態様で発光手段を発光させるのに用いるデータ量を減らすことができる。
【0042】
形態33の遊技機は、形態30~32のいずれかに記載の遊技機であって、
前記発光パターン設定手段(サブ制御部21)は、前記非特定期間(共通パート)から前記特定期間(失敗パート、成功パート)に移行するときに、前記特定発光態様での発光パターン(バトル中特殊パターンに対応する点灯パターン番号)が前記第3発光パターン格納領域(ランプレイヤ1)に設定されているか否かに関わらず、前記第3発光パターン格納領域を消去する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、意図せずに特定発光態様での発光が継続してしまうことを防止できる。
【0043】
形態34の遊技機は、形態30~33のいずれかに記載の遊技機であって、
前記発光パターン設定手段(サブ制御部21)は、前記有利態様での演出(動作演出、エピローグ演出、勝利演出)が行われる特定期間(成功パート)において前記特定発光態様(レインボー発光パターン)で前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる場合に、前記非特定期間(共通パート)において前記特定発光態様(レインボー発光パターン)で発光していたか否かに関わらず、いずれかの発光パターン格納領域(ランプレイヤ3)に前記特定発光態様での発光パターン(動作中パターンに対応する点灯パターン番号)を設定する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、非特定期間において特定発光態様で発光していたか否かに関わらず、有利態様での演出が行われる特定期間において特定発光態様で発光させる際の制御を共通化できる。
【0044】
形態35の遊技機は、形態34に記載の遊技機であって、
前記発光制御手段(サブ制御部21)は、前記有利態様での演出(動作演出、エピローグ演出、勝利演出)が行われる特定期間(成功パート)において前記特定発光態様(レインボー発光パターン)で前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させる場合に、前記非特定期間(共通パート)において前記特定発光態様で発光していたか否かに関わらず、一の発光色(白色)で前記発光手段を発光させた後、前記特定発光態様で前記発光手段を発光させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、非特定期間において特定発光態様で発光していたか否かに関わらず、有利態様での演出が行われる特定期間において特定発光態様で発光させる際の制御を共通化できるとともに、非特定期間から有利態様での演出が行われる特定期間に移行したことを認識させることができる。
【0045】
形態36の遊技機は、形態35に記載の遊技機であって、
前記一の発光色(白色)にて前記発光手段(演出用LEDユニット3)を発光させるときに、前記一の発光色と同色または類似する色の画像(ホワイトアウト画像)を表示させる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、発光手段の発光色と画像の色を同色または類似する色とすることで、一体感のある演出を行うことができる。
【実施例1】
【0046】
本発明が適用された遊技機の実施例1について図面を用いて説明する。本実施例の遊技機1は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技を行う遊技機である。パチンコ遊技機とは、遊技領域に遊技球を発射し、遊技領域に設けられている入賞領域に遊技球が入賞すると、価値が付与される遊技機であり、特に、始動領域に遊技球が入賞することで変動表示を行い、表示結果が導出されることで遊技が終了し、表示結果が特定表示結果となったことに基づいて遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機である。スロットマシンとは、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能な遊技機である。さらに、スロットマシンやパチンコ遊技機以外の一般ゲーム機等、所定の遊技を行う遊技機に適用しても良い。
【0047】
[遊技機の構成について]
本実施例の遊技機1は、図1(a)~(c)に示すように、その正面に、画像を表示可能な液晶表示器2が設けられるとともに、液晶表示器2の左右側及び上側を囲むように複数のLEDが配置され、かつその表面を透過性のレンズカバーによって被覆した略コ字状の演出用LEDユニット3が設けられている。尚、本実施例では、液晶表示器2の左右側及び上側を囲む位置に単数の演出用LEDユニット3が設けられた構成であるが、液晶表示器2の全周にわたり演出用LEDユニットを設けた構成でも良いし、液晶表示器2の周囲に複数の演出用LEDユニットを設けた構成でも良いし、遊技機1の正面のうち液晶表示器2から離間した位置に演出用LEDユニットを単数または複数の演出用LEDユニットを設けた構成でも良い。
【0048】
また、演出用LEDユニット3は、液晶表示器2よりも前方(遊技者側)に離間して配置されているとともに、演出用LEDユニット3の後方には、可動部4と可動部4を駆動させる可動部駆動機構25が配置されている。可動部4は、演出用LEDユニット3の上部側によって被覆される退避位置(図1(a)の位置)と、液晶表示器2の前方である演出位置(図1(b)の位置)と、の間を可動部駆動機構25の駆動によって上下方向に移動可能とされている。また、図1(c)に示すように、可動部4は、演出位置に位置する場合に、可動部駆動機構25の駆動によって可動部4の中心を支点とする回転動作が可能とされている。
【0049】
また、図1(b)(c)に示すように、可動部4の前面には、複数のLEDが配置されるとともに、その表面を「WIN」の文字を象ったレンズカバーによって被覆した可動部LEDユニット5が設けられている。
【0050】
また、図1(a)~(c)に示すように、液晶表示器2の下方には、遊技者が操作可能な演出用スイッチ6が配置されている。
【0051】
本実施例の遊技機1は、図2に示すように、遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じて各種コマンドを出力する遊技制御基板10、及びコマンドに応じて演出の制御を行う演出制御基板20などが設けられている。
【0052】
遊技制御基板10は、各種スイッチからの入力に基づいて遊技の進行に関する処理を行うとともに、遊技制御基板10に搭載あるいは接続された各種遊技用装置、例えば、表示器、LED、モータ、各種回路等(図示略)を制御するメイン制御部11を備える。演出制御基板20は、遊技制御基板10から送信されるコマンドや演出用スイッチ6からの入力を受けて演出の制御を行うとともに、演出制御基板20に搭載または接続された各種演出用装置、例えば、液晶表示器2、演出用LEDユニット3、スピーカ24、可動部駆動機構25、可動部LEDユニット5や、表示器LED、各種回路等(図示略)を制御するサブ制御部21を備える。
【0053】
サブ制御部21は、プログラム等が格納されるROM22、ワークメモリとして使用されるRAM23、演出制御基板20に接続されたスイッチ類やセンサ類(図示略)からの信号が入力され、演出制御基板20に接続または搭載された回路等に信号を出力するためのI/Oポート等を備えており、演出を行うための各種の制御を行うとともに、演出制御基板20に搭載された制御回路等(図示略)の各部を直接的または間接的に制御する。
【0054】
[LEDの点灯制御について]
本実施例において、サブ制御部21が備えるRAM23には、演出用LEDユニット3や可動部LEDユニット5の点灯パターンデータを示す点灯パターン番号が格納されるランプレイヤが割り当てられており、サブ制御部21は、ランプレイヤに格納された点灯パターン番号からROM22に格納された点灯パターンデータを特定し、特定した点灯パターンデータに基づいて演出用LEDユニット3や可動部LEDユニット5の点灯制御を行う。
【0055】
ランプレイヤは、ランプレイヤ1~3の3つの格納領域からなる。ランプレイヤ1~3には優先度が付されており、ランプレイヤ1の優先度が最も高く、次にランプレイヤ2の優先度が高く、ランプレイヤ3の優先度が最も低く設定されている。詳しくは、サブ制御部21は、まず、ランプレイヤ1を参照し、ランプレイヤ1に点灯パターン番号が格納されている場合には、格納されている点灯パターン番号から特定される点灯パターンデータに基づいて演出用LEDユニット3や可動部LEDユニット5の点灯制御を行う。ランプレイヤ1に点灯パターン番号が格納されていない場合(0が格納されている場合)には、ランプレイヤ2を参照し、ランプレイヤ2に点灯パターン番号が格納されている場合には、格納されている点灯パターン番号から特定される点灯パターンデータに基づいて演出用LEDユニット3や可動部LEDユニット5の点灯制御を行う。そして、ランプレイヤ1にもランプレイヤ2にも点灯パターン番号が格納されていない場合(いずれにも0が格納されている場合)には、ランプレイヤ3を参照し、ランプレイヤ3に格納されている点灯パターン番号から特定される点灯パターンデータに基づいて演出用LEDユニット3や可動部LEDユニット5の点灯制御を行う。これにより、ランプレイヤ1~3に重複して点灯パターン番号が格納されている場合には、そのうち優先度の高いランプレイヤに格納されている点灯パターン番号から特定される点灯パターンデータに基づいて演出用LEDユニット3や可動部LEDユニット5の点灯制御が行われることとなる。
【0056】
[特定演出について]
次に、本実施例においてサブ制御部21が行う特定演出について、図4図10に基づいて説明する。
【0057】
特定演出は、遊技者にとって有利な特典が付与されている可能性を示唆するとともに、最終的に特典が付与されているか否かの演出結果を示唆する演出である。
【0058】
遊技者にとって有利な特典とは、パチンコ遊技機であれば、多くの出玉が期待できる大当り遊技状態、大当り遊技状態の当選確率が高まる確率変動状態等の遊技者にとって有利な遊技状態へ移行させる権利などが該当し、スロットマシンであれば、入賞の当選確率が高まるボーナスや遊技者にとって有利な操作態様が報知されるアシストタイム等の遊技者にとって有利な遊技状態へ移行させる権利などが該当する。
【0059】
また、特定演出としては、パチンコ遊技機であれば、大当り遊技状態への移行契機となる識別情報がリーチ状態となるリーチ演出などが該当し、スロットマシンであれば、ボーナスやアシストタイム等が当選している可能性を示唆する当選示唆演出などが該当する。
【0060】
図3及び図4に示すように、特定演出は、特典が付与されているか否かに関わらず実行される共通の演出である共通パートと、特典が付与されていない場合に共通パートから移行する失敗パート、または特典が付与されている場合に共通パートから移行する成功パートと、から構成されている。また、成功パートは、可動部4が動作する動作パート、主に液晶表示器2及び演出用LEDユニット3を用いた演出を行うエピローグパート及び告知パートから構成されている。
【0061】
[共通パートについて]
次に、共通パートについて説明する。図3図5に示すように、共通パートは、サブ制御部21が、特定演出の開始契機となることによって開始する。また、共通パートにおいて可動部4は、動作せずに退避位置に位置する。
【0062】
サブ制御部21は、共通パートの開始に伴い液晶表示器2においてバトル演出を実行し、バトル演出の終了後、液晶表示器2において演出用スイッチ6の操作を促す操作促進演出を実行し、演出用スイッチ6が操作されるか、所定の待機時間が経過することで共通パートを終了する。バトル演出では、まず、液晶表示器2に、味方キャラクタと敵キャラクタが対峙する開始画像(図5(a))を表示させ、次いで、味方キャラクタと敵キャラクタが格闘するバトル画像(図5(b))を表示させる。また、操作促進演出では、バトル演出の終了後、液晶表示器2に、演出用スイッチ6の操作を促す操作促進画像(図5(c))を表示させる。
【0063】
また、サブ制御部21は、共通パートの開始に伴い、ランプレイヤ3に、バトル中発光パターンに対応する点灯パターン番号を設定する。
【0064】
バトル中発光パターンは、バトル演出の開始画像が表示される期間に演出用LEDユニット3の全域を赤、緑、青、黄のうちいずれか一色で点灯させ、バトル演出のバトル画像が表示されてから操作促進画像が表示されている期間にわたり、演出用LEDユニット3の全域を開始画像が表示される期間において点灯させた色と同色で点滅させ、いずれの期間においても可動部LEDユニット5は消灯させるパターンである。
【0065】
また、共通パートの大半において、ランプレイヤ1、2に点灯パターン番号は設定されず、共通パートにおいてランプレイヤ1、2に点灯パターン番号が設定されていない期間においては、バトル中発光パターンに基づいて演出用LEDユニット3の点灯制御が行われることとなるため、図5(a)に示すように、液晶表示器2におけるバトル演出の開始画像の表示中は、演出用LEDユニット3の全域が赤、緑、青、黄のうちいずれか一色で点灯し、図5(b)(c)に示すように、液晶表示器2にバトル画像が表示された後、操作促進画像が表示されている期間にわたり、演出用LEDユニット3の全域が、開始画像が表示される期間において点灯させた色と同色で点滅する。また、可動部LEDユニット5は消灯した状態のままである。
【0066】
また、図3及び図4に示すように、サブ制御部21は、共通パートにおいて、点灯態様を変更することで遊技者にとって有利な状況となる可能性を予告する場合に、バトル中発光パターンに対応する点灯パターン番号が設定されているランプレイヤ3よりも優先度の高いランプレイヤ2に予告パターンに対応する点灯パターン番号を設定することで、演出用LEDユニット3は、バトル中発光パターンの点灯態様から予告パターンに基づく点灯態様(例えば、白点滅)に切り替わり、その後、ランプレイヤ2に設定された点灯パターン番号をクリアすることで、演出用LEDユニット3は、再びバトル中発光パターンの点灯態様に復帰する。
【0067】
尚、共通パートにおいて適用される点灯パターンは、上記の例に限らず、他の点灯パターンを適用しても良いが、特殊な場合を除き、後述するレインボー発光パターン(赤、橙、黄、緑、水、青、紫の全てを含む点灯パターン)以外の点灯パターンを適用するものとする。
【0068】
[失敗パートについて]
次に、失敗パートについて説明する。図3及び図6に示すように、失敗パートは、特典が付与されていない場合に、共通パートの後に実行されるものであり、共通パートにおいて操作促進演出が実行された後、演出用スイッチ6が操作されるか、所定の待機時間が経過することで開始する。また、失敗パートにおいて可動部4は、動作せずに退避位置に位置する。
【0069】
サブ制御部21は、失敗パートの開始に伴い、液晶表示器2において表示領域全体に白色単色を表示するホワイトアウト画像(図6(a))を表示させるホワイトアウト演出(WO演出)を実行し、その後、ta-1のタイミングで液晶表示器2において特典が付与されていない旨を示す失敗演出を実行する。失敗演出では、液晶表示器2に、味方キャラクタが格闘の末、敗北する敗北画像(図6(b))を表示させるとともに、所定時間経過後、ta-2のタイミングで敗北画像を暗転させることで、特典が付与されていない旨を示唆する。
【0070】
また、サブ制御部21は、失敗パートの開始に伴い、ランプレイヤ3の点灯パターン番号を白1パターンに対応する点灯パターン番号に更新し、液晶表示器2においてホワイトアウト演出が終了し、敗北演出が開始するta-1のタイミングでランプレイヤ3の点灯パターン番号を、敗北パターンに対応する点灯パターン番号に更新し、液晶表示器2において敗北画像が暗転するta-2のタイミングでランプレイヤ3の点灯パターン番号を、消灯パターンに対応する点灯パターン番号に更新する。
【0071】
白1パターンは、演出用LEDユニット3の全域を白色で点灯させるパターンであり、敗北パターンは、演出用LEDユニット3の全域を赤色で点灯させるパターンであり、消灯パターンは、演出用LEDユニット3の全域を消灯させるパターンである。また、白1パターン、敗北パターン、消灯パターンは、いずれも可動部LEDユニット5は消灯させるパターンである。
【0072】
また、失敗パートにおいて、ランプレイヤ1、2に点灯パターン番号は設定されないことから、失敗パートにおいては、図6(a)に示すように、液晶表示器2にホワイトアウト画像が表示されている期間(失敗パート開始からta-1までの期間)にわたり演出用LEDユニット3の全域が、液晶表示器2に表示されたホワイトアウト画像と同じ白色で点灯し、図6(b)に示すように、液晶表示器2において敗北演出が実行されている期間(ta-1~ta-2までの期間)にわたり演出用LEDユニット3の全域が赤色で点灯し、図6(c)に示すように、液晶表示器2における敗北画像が暗転するta-2のタイミングで演出用LEDユニット3の全域が消灯する。また、可動部LEDユニット5は消灯した状態のままである。
【0073】
尚、失敗パートにおいて適用される点灯パターンは、上記の例に限らず、後述するレインボー発光パターン(赤、橙、黄、緑、水、青、紫の7つの発光色を含む点灯パターン)以外の点灯パターンであれば、他の点灯パターンを適用しても良い。
【0074】
[成功パートについて]
次に、成功パートについて説明する。図4図7及び図8に示すように、成功パートは、特典を付与されている場合に、共通パートの後に実行されるものであり、操作促進演出が実行された後、演出用スイッチ6が操作されるか、所定の待機時間が経過することで開始し、段階的に動作パート、エピローグパート、告知パートを実行する。
【0075】
サブ制御部21は、成功パートのうち最初に行われる動作パートの開始に伴い、液晶表示器2において表示領域全体に白色単色を表示するホワイトアウト画像(図7(a))を表示させるホワイトアウト演出(WO演出)を実行し、その後、tb-1のタイミングで液晶表示器2に赤、橙、黄、緑、水、青、紫の7色からなるレインボー画像(図7(b))を表示させる動作演出を実行する。
【0076】
また、サブ制御部21は、図7(b)に示すように、液晶表示器2における動作演出が開始するtb-1のタイミングで可動部4を退避位置から演出位置へ移動させた後、tb-2のタイミングで、図7(c)に示すように、可動部4を回転動作させ、回転動作の後、tb-3のタイミングで、図7(d)(e)に示すように、所定時間にわたり可動部4を演出位置で停止し、その後、tb-5のタイミングで、図7(f)に示すように、可動部4を演出位置から退避位置へ移動させる。
【0077】
また、サブ制御部21は、液晶表示器2における動作演出を、可動部4が回転動作の後、演出位置で停止するまで実行し、その後、可動部4が演出位置から退避位置へ移動を開始する前のtb-4のタイミングで液晶表示器2においてホワイトアウト演出(図7(e))を実行し、さらに、可動部4が演出位置から退避位置へ移動を開始するtb-5のタイミングで液晶表示器2においてエピローグ演出を開始する。エピローグ演出は、味方キャラクタが敵キャラクタに勝利する演出であり、図7(f)に示すように、可動部4が退避位置へ移動している期間であってもエピローグ演出の冒頭部分の画像の表示を開始する。
【0078】
また、サブ制御部21は、動作パートの開始に伴い、いずれかの点灯パターン番号が格納されているか否かに関わらず、一度、ランプレイヤ1~3をクリアし、ランプレイヤ3に白1パターンに対応する点灯パターン番号を設定し、液晶表示器2においてホワイトアウト演出が終了し、動作演出が開始するtb-1のタイミングでランプレイヤ3の点灯パターン番号を、動作中パターンに対応する点灯パターン番号に更新し、液晶表示器2においてホワイトアウト演出が開始するtb-4のタイミングでランプレイヤ3の点灯パターン番号を、白2パターンに対応する点灯パターン番号に更新する。
【0079】
動作中パターンは、赤、橙、黄、緑、水、青、紫の7つの点灯色を含むレインボー発光パターンの1つであり、可動部4が退避位置から演出位置に移動する期間(tb-1~tb-2の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域を可動部4の退避位置から演出位置へ移動する速度に合わせて上から下に遷移させ、可動部4が演出位置において回転動作する期間(tb-2~tb-3の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域を可動部4の回転動作する速度に合わせ、かつ回転する方向に遷移させ、可動部4の回転動作の後、演出位置で停止している期間(tb-3~tb-4の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域を内側から外側に向けて遷移させるとともに、いずれの期間においても可動部LEDユニット5を赤、橙、黄、緑、水、青、紫の点灯色で点灯させるパターンである。尚、レインボー発光パターンは、特典が付与されているときのみ適用される点灯パターンであり、特殊な場合を除き、成功パートにおいてのみ適用されるようになっており、レインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3または可動部LEDユニット5が点灯することで、特典が付与されていることが示唆されるようになっている。白2パターンは、演出用LEDユニット3の全域を白色で点灯させるとともに、可動部LEDユニット5を白色で点灯させるパターンである。
【0080】
また、動作パートにおいて、ランプレイヤ1、2に点灯パターン番号は設定されないことから、動作パートにおいては、図7(a)に示すように、液晶表示器2にホワイトアウト画像が表示されている期間(動作パート開始~tb-1の期間)にわたり演出用LEDユニット3の全域が、液晶表示器2に表示されたホワイトアウト画像と同じ白色で点灯し、白色で点灯する。そして、図7(b)に示すように、可動部4が退避位置から演出位置に向けて移動を開始すると、演出用LEDユニット3の全域及び可動部LEDユニット5が、液晶表示器2に表示されているレインボー画像と同じ赤、橙、黄、緑、水、青、紫の7色からなるレインボー発光パターンにて点灯するとともに、可動部4が退避位置から演出位置に移動する期間(tb-1~tb-2の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が可動部4の退避位置から演出位置へ移動する速度に合わせて上から下に遷移し、図7(c)に示すように、可動部4が演出位置において回転動作する期間(tb-2~tb-3の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が可動部4の回転動作する速度に合わせ、かつ回転する方向に遷移し、図7(d)に示すように、可動部4の回転動作の後、演出位置で停止する期間(tb-3~tb-4の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が内側から外側に向けて遷移するように点灯する。また、図7(e)(f)に示すように、可動部4が演出位置で停止した後、レインボー発光パターンでの点灯が中断し、液晶表示器2にホワイトアウト画像が表示されるtb-4のタイミングから可動部4が退避位置へ移動する期間(tb-4~動作パート終了までの期間)において演出用LEDユニット3の全域及び可動部LEDユニット5が、液晶表示器2に表示されたホワイトアウト画像と同じ白色に点灯する。
【0081】
サブ制御部21は、動作パートの後、エピローグパートの開始に伴い、液晶表示器2では、動作パートにおいて可動部4が演出位置から退避位置へ移動を開始するタイミングで開始したエピローグ演出を継続して実行する。エピローグ演出では、液晶表示器2に味方キャラクタが敵キャラクタに勝利し、味方キャラクタが勝利の台詞を語るエピローグ演出画像(図8(a)(b))を表示させるとともに、勝利の台詞を読み上げる音声をスピーカ24から出力させる。
【0082】
また、サブ制御部21は、エピローグパートの開始に伴い、ランプレイヤ3の点灯パターン番号を決着シーンパターンに対応する点灯パターン番号に更新する。
【0083】
決着シーンパターンは、赤、橙、黄、緑、水、青、紫の7つの点灯色を含むレインボー発光パターンの1つであり、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が上から下、下から上へ遷移するパターンを定期的に繰り返すとともに、可動部LEDユニット5は消灯させるパターンである。
【0084】
また、エピローグパートでは、ランプレイヤ1、2に点灯パターン番号は設定されないことから、エピローグパートにおいては、図8(a)(b)に示すように、エピローグパートの開始に伴い、再びレインボー発光パターンでの点灯を開始し、液晶表示器2においてエピローグ演出が実行されている期間にわたり、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が上から下、下から上へ遷移するパターンを定期的に繰り返す。この際、動作パートにおけるレインボー発光パターン(動作中パターン)の発光態様とは異なる発光態様のレインボー発光パターン(決着シーンパターン)となる。また、動作パートにおけるレインボー発光パターン(動作中パターン)では、演出用LEDユニット3及び可動部LEDユニット5の双方がレインボー発光パターンにて点灯するのに対して、エピローグパート以降は、演出用LEDユニット3及び可動部LEDユニット5のうち演出用LEDユニット3のみがレインボー発光パターンにて点灯し、可動部4が退避位置となり、可動部LEDユニット5は消灯した状態となる。
【0085】
サブ制御部21は、エピローグパートの後、告知パートの開始に伴い、液晶表示器2では、勝利演出(白)を実行した後、tb-6のタイミングで勝利演出(金)を実行する。勝利演出(白)では、液晶表示器2に、味方キャラクタに重ねて、特典が付与されていることを示唆する「勝利」の文字が白色で表示される勝利演出画像(白文字)を表示させる。また、勝利演出(金)では、味方キャラクタに重ねて、特典が付与されていることを示唆する「勝利」の文字が金色で表示される勝利演出画像(金文字)を表示させる。これら勝利演出(白)及び勝利演出(金)を実行することで、特典が付与されていることが告知されることとなる。
【0086】
また、サブ制御部21は、告知パートの開始に伴い、ランプレイヤ3の点灯パターン番号は決着シーンパターンに対応する点灯パターン番号のまま維持する一方で、ランプレイヤ2に、白1パターンに対応する点灯パターン番号を設定し、液晶表示器2において勝利演出(白)から勝利演出(金)に切り替わるtb-6のタイミングでランプレイヤ2に設定されている点灯パターン番号をクリアする。
【0087】
白1パターンは、前述したように、演出用LEDユニット3の全域を白色で点灯させ、可動部LEDユニット5は消灯させるパターンである。また、告知パートでは、レインボー発光パターンでの点灯を中断し、液晶表示器2において勝利演出(白)が実行される期間(告知パート開始~tb-6の期間)にわたりランプレイヤ2に白1パターンに対応する点灯パターン番号が設定されることから、告知パートにおいては、図8(c)に示すように、レインボー発光パターンでの点灯が中断し、液晶表示器2において勝利演出(白)が実行されている期間(告知パート開始~tb-6の期間)にわたり、演出用LEDユニット3の全域が、勝利演出(白)において液晶表示器2に表示される「勝利」の文字と同じ色であり、かつレインボー発光パターンを構成する赤、橙、黄、緑、水、青、紫含まれない白色に点灯し、その後、液晶表示器2において勝利演出(金)に切り替わるtb-6のタイミングの後、再びレインボー発光パターンでの点灯を開始し、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が上から下、下から上へ遷移するパターンを定期的に繰り返す。
【0088】
[複数種類の特定演出について]
サブ制御部21は、特定演出A、Bの2種類の特定演出を実行可能である。特定演出A、Bは、図9に示すように、共通パートにおいてバトル演出が実行される時間及び成功パートを構成するエピローグパートにおいてエピローグ演出が実行される時間が異なる。このため、特定演出A、Bは、特定演出の開始から特定演出が終了するまでに要する時間、共通パートに要する時間、成功パートに要する時間、成功パートの開始から告知パートが開始するまでに要する時間のいずれもが異なる。
【0089】
さらに、特定演出A、Bは、バトル演出、エピローグ演出及び告知パートにおける勝利演出において登場する味方キャラクタまたは敵キャラクタの少なくとも一方が異なり、バトル演出における展開やエピローグ演出における味方キャラクタの台詞等が異なる。
【0090】
また、特定演出Aが実行された場合よりも特定演出Bが実行された場合の方が、特典が付与されている確率が高く、特典が付与されていることが期待できるとともに、特典が付与されていることが期待できる特定演出Bの方が特定演出Aよりもバトル演出が実行される時間が長く設定されており、特典が付与されていることが期待できる特定演出Bの方が特定演出Aよりもエピローグ演出が実行される時間、すなわち成功パートの開始から告知パートが開始するまでの時間が長く設定されている。
【0091】
一方、特定演出A、Bは、特典が付与されていない場合には、共通パートの後、失敗パートを実行し、特典が付与されている場合には、共通パートの後、成功パートを実行する点、成功パートにおいて動作パート、エピローグパート、告知パートを段階的に行う点、動作パートにおいて液晶表示器2で動作演出を行い、エピローグパートにおいて液晶表示器2でエピローグ演出を行い、告知パートにおいて液晶表示器2で勝利演出(白)及び勝利演出(金)を行う点、動作パートにおいて可動部4を動作させる点、共通パートにおけるバトル中発光パターンにて演出用LEDユニット3を点灯させ、成功パートを構成する動作パートにおいて動作中パターンにて演出用LEDユニット3及び可動部LEDユニット5を点灯させ、成功パートを構成するエピローグパート及び告知パートにおいて決着シーンパターンにて演出用LEDユニット3を点灯させる点で共通している。
【0092】
特に、特定演出A、Bは、成功パートにおける動作パート、エピローグパート、告知パートのいずれにおいてもレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3または可動部LEDユニット5を点灯させる点で共通している。
【0093】
また、特定演出A、Bは、いずれも成功パートにおいて動作パートを含み、動作パートにおいて可動部4を退避位置から演出位置へ移動させ、演出位置において回転動作させた後、演出位置で停止し、その後、演出位置から退避位置へ移動させる点で共通している。
【0094】
また、特定演出A、Bは、いずれも成功パートにおいて最後に告知パートを実行し、告知パートにおいて特典が付与されたことを示唆する「勝利」の文字が表示される勝利演出(白)及び勝利演出(金)を実行する点で共通している。
【0095】
[特殊な特定演出について]
サブ制御部21は、通常の態様として特定演出を実行する場合には、特典が付与されている場合であっても共通パートにおいて特典が付与されていることを示唆するレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を点灯させることがないように制御するが、特典が付与されている場合において、特殊な態様として特定演出を実行することが可能であり、この場合には、共通パートにおいてレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を点灯させる制御を行う。
【0096】
サブ制御部21が、特殊な態様として特定演出を実行する場合には、図10に示すように、共通パートにおいてランプレイヤ3には、通常の態様の場合と同様に、バトル中発光パターンに対応する点灯パターン番号を設定するとともに、バトル中発光パターンに対応する点灯パターン番号が設定されているランプレイヤ3よりも優先度の高いランプレイヤ2に予告パターンに対応する点灯パターン番号を設定する制御を行うが、通常の態様として特定演出を実行する場合に共通パートにおいて使用されるランプレイヤ2、3よりも優先度の高いランプレイヤ1に、演出用LEDユニット3をレインボー発光パターンにて点灯させるバトル中特殊パターンに対応する点灯パターン番号を設定する。
【0097】
このように、特殊な態様として特定演出を実行する場合には、ランプレイヤ2、3には、通常の態様の場合と同様に、バトル中発光パターンに対応する点灯パターン番号や予告パターンに対応する点灯パターン番号が設定されるものの、ランプレイヤ2、3よりも優先度の高いランプレイヤ1にバトル中特殊パターンに対応する点灯パターン番号が設定されることで、共通パートの期間にわたりレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3が点灯することにより、共通パートが開始したときから特典が付与されていることが示唆されることとなる。
【0098】
また、サブ制御部21は、特殊な態様として特定演出を実行する場合にも、成功パートにおいてレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を点灯させる制御を行うが、共通パートにおいてランプレイヤ1に設定されたバトル中特殊パターンに対応する点灯パターン番号を維持することで、成功パートにおいてレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を点灯させる制御を行うのではなく、共通パートから成功パートに移行するタイミングでランプレイヤ1~3を一度クリアし、その後、通常の態様として特定演出を実行する場合と同様に、レインボー発光パターンにて点灯させるタイミングでランプレイヤ3にレインボー発光パターン(動作中パターン)に対応する点灯パターン番号を設定することで、レインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を点灯させる制御を行う。
【0099】
また、サブ制御部21は、特殊な態様として特定演出を実行する場合に、共通パートにおいても成功パートにおいてもレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を点灯させる制御を行うが、成功パートを開始するときに、ランプレイヤ3に白1パターンに対応する点灯パターン番号を設定することで、共通パートから成功パートに移行するときに、演出用LEDユニット3の点灯態様がレインボー発光パターンから一度白色の点灯に切り替わり、その後、再びレインボー発光パターンに切り替わるとともに、サブ制御部21は、演出用LEDユニット3の点灯態様がレインボー発光パートから白色の点灯に切り替わるときに、液晶表示器2の全域が演出用LEDユニット3の点灯色と同じ白色となるホワイトアウト画像を液晶表示器2に表示させるようになっている。このため、特殊な態様として特定演出を実行する場合に、共通パートにおいても成功パートにおいてもレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を点灯させる場合でも、共通パートから成功パートに移行したことを認識させることができる。
【0100】
また、サブ制御部21は、特殊な態様として特定演出を実行する場合にも、通常の態様として特定演出を実行する場合にも、成功パートを開始するときに、ランプレイヤ1~3をクリアし、ランプレイヤ3に白1パターンに対応する点灯パターン番号を設定し、共通パートから成功パートに移行するときに、演出用LEDユニット3を白色に点灯させ、その後、ランプレイヤ3を動作パターンに対応する点灯パターン番号に更新し、レインボー発光パターンに切り替える。すなわち特殊な態様として特定演出を実行する場合にも、通常の態様として特定演出を実行する場合にも、成功パートを開始させるときに共通の制御を行うようになっている。
【0101】
[特定演出におけるLEDの点灯制御について]
サブ制御部21は、前述のようにランプレイヤに格納された点灯パターン番号からROM22に格納された点灯パターンデータを特定し、特定した点灯パターンデータに基づいて演出用LEDユニット3や可動部LEDユニット5の点灯制御を行うとともに、ランプレイヤは、ランプレイヤ1~3の3つの格納領域からなり、ランプレイヤ1~3に重複して点灯パターン番号が格納されている場合には、そのうち優先度の高いランプレイヤに格納されている点灯パターン番号から特定される点灯パターンデータに基づいて演出用LEDユニット3や可動部LEDユニット5の点灯制御が行われることとなる。
【0102】
そして、サブ制御部21は、通常の態様として特定演出を実行する場合には、共通パートにおいて、共通パートの開始に伴い、ランプレイヤ3に、バトル中発光パターンに対応する点灯パターン番号を設定する。これにより、共通パートにおいては、演出用LEDユニット3がバトル中発光パターンに基づく点灯態様で点灯する。
【0103】
また、サブ制御部21は、通常の態様として特定演出を実行する場合に、共通パートにおいて点灯態様を変更することで遊技者にとって有利な状況となる可能性を予告する場合には、バトル中発光パターンに対応するパターン番号をランプレイヤ3に維持したまま、特定のタイミングで、ランプレイヤ3よりも優先度の高いランプレイヤ2に予告パターンに対応する点灯パターン番号を設定する。これにより、共通パートにおいては、演出用LEDユニット3がバトル中発光パターンに基づく点灯態様で点灯するとともに、ランプレイヤ2に予告パターンに対応する点灯パターン番号が設定されている期間のみ、予告パターンに基づく点灯態様に切り替わる。
【0104】
共通パートにおいて演出用LEDユニット3をバトル中発光パターンに基づく点灯態様で点灯させるとともに、特定のタイミングで予告パターンに基づく点灯態様に切り替える方法としては、バトル中発光パターンに、予告パターンに基づく点灯態様を定義する方法もあるが、そのためには、予告なしのバトル中発光パターンと、予告ありのバトル中発光パターンと、が必要となるが、上記のようにバトル中発光パターンに対応する点灯パターン番号をランプレイヤ3に維持したまま、ランプレイヤ3よりも優先度の高いランプレイヤ2に予告パターンに対応する点灯パターン番号を設定し、予告パターンに基づく点灯態様に切り替えることで、一のバトル中発光パターンを、予告ありの共通パートと予告なしの共通パートとで共用することが可能となり、LEDの点灯パターンを定義するデータ量を減らすことができる。
【0105】
また、サブ制御部21は、特殊な態様として特定演出を実行する場合には、通常の態様と同じく、共通パートにおいて、共通パートの開始に伴い、ランプレイヤ3に、バトル中発光パターンに対応する点灯パターン番号を設定するとともに、通常の態様であれば予告するタイミングでランプレイヤ2に予告パターンに対応する点灯パターン番号を設定することとなるが、これらの制御に加え、共通パートの開始に伴い、バトル中発光パターンに対応する点灯パターン番号が設定されるランプレイヤ3及び予告パターンに対応する点灯パターン番号が設定されるランプレイヤ2よりも優先度の高いランプレイヤ1に、バトル中特殊パターンに対応する点灯パターン番号を設定する。これにより、共通パートの期間にわたり演出用LEDユニット3がレインボー発光パターンにて点灯する。
【0106】
このように、特殊な態様として特定演出を実行する場合には、通常の態様として特定演出を実行する場合と共通の制御に加え、通常の態様の特定演出において用いられるランプレイヤよりも優先度の高いランプレイヤ1にバトル中特殊パターンに対応する点灯パターン番号を設定することで、共通パートの期間にわたり演出用LEDユニット3をレインボー発光パターンにて点灯させるようになっており、共通パートが開始したときから特典が付与されていることが示唆されることとなる。
【0107】
また、サブ制御部21は、特殊な態様として特定演出を実行しているか、通常の態様として特定演出を実行しているか、に関わらず、共通パートから成功パートに移行するタイミングでランプレイヤ1~3を一度クリアし、その後、レインボー発光パターンにて点灯させるタイミングでランプレイヤ3にレインボー発光パターン(動作中パターン)に対応する点灯パターン番号を設定することで、レインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を点灯させるようになっており、共通パートから成功パートに移行した後は、特殊な態様として特定演出を実行しているか、通常の態様として特定演出を実行しているか、に関わらず、共通の制御にて演出用LEDユニット3の点灯制御を行うようになっている。
【0108】
また、サブ制御部21は、成功パートを構成するエピローグパートの開始するタイミングでランプレイヤ3の点灯パターン番号を決着シーンパターンに対応する点灯パターン番号に更新するとともに、以後、告知パートが終了するまで、すなわち特定演出が終了するまでランプレイヤ3の点灯パターン番号を維持する。決着シーンパターンは、演出用LEDユニット3において特定の点灯パターンを定期的に繰り返すパターンであり、実行時間に依存しない点灯パターンである。
【0109】
このため、前述した特定演出A、Bのようにエピローグパートに要する時間が異なり、告知パートが終了するまでの時間が異なるような場合でも、別個の点灯パターンを定義することなく、一の決着シーンパターンを、エピローグパートの開始から告知パートが終了するまでの時間が異なっても共用することが可能となり、LEDの点灯パターンを定義するデータ量を減らすことができる。
【0110】
また、成功パートを構成する最後のパートにおいて特定の点灯パターンを定期的に繰り返すことで実行時間に依存しない決着シーンパターンにて演出用LEDユニット3の点灯制御を行うことで、例えば、遊技者の操作により告知パートを終了させる場合のように、同じ種類の特定演出であるが、遊技者の操作するタイミングによってエピローグパートの開始から告知パートが終了するまでの時間が異なる場合でも、告知パートが終了するまで違和感なく演出用LEDユニットを点灯させることができる。
【0111】
また、サブ制御部21は、成功パートを構成するエピローグパートの開始するタイミングでランプレイヤ3の点灯パターン番号を決着シーンパターンに対応する点灯パターン番号に更新し、以後、告知パートが終了するまで、すなわち特定演出が終了するまでランプレイヤ3の点灯パターン番号を維持するとともに、告知パートが開始するタイミングにおいて、決着シーンパターンに対応するパターン番号をランプレイヤ3に維持したまま、ランプレイヤ3よりも優先度の高いランプレイヤ2に白1パターンに対応する点灯パターン番号を設定する。これにより、エピローグパートの開始から告知パートが終了するまでは、演出用LEDユニット3が決着シーンパターンに基づく点灯態様で点灯するとともに、告知パートが開始するタイミングにおいてランプレイヤ2に白1パターンに対応する点灯パターン番号が設定されている期間のみ、白1パターンに基づく点灯態様に切り替わる。
【0112】
エピローグパートの開始から告知パートが終了するまでの期間において演出用LEDユニット3を決着シーンパターンに基づく点灯態様で点灯させるとともに、告知パートが開始するタイミングで白1パターンに基づく点灯態様、すなわち決着シーンパターンとは異なる点灯パターンに切り替える方法としては、決着シーンパターンに、白1パターンに基づく点灯態様を定義する方法もあるが、特定演出A、Bのように特定演出の種類に応じてエピローグパートに要する時間が異なる場合には、特定演出の種類毎に決着シーンパターンが必要となるが、上記のように決着シーンパターンに対応するパターン番号をランプレイヤ3に維持したまま、ランプレイヤ3よりも優先度の高いランプレイヤ2に白1パターンに対応する点灯パターン番号を設定し、白1パターンに基づく点灯態様に切り替えることで、エピローグパートの開始後、告知パートが開始するタイミング、すなわち白1パターンに基づく点灯態様に切り替えるタイミングが異なっていても、一の決着シーンパターンを共用することが可能となり、LEDの点灯パターンを定義するデータ量を減らすことができる。
【0113】
[特定演出の変形例について]
本実施例の特定演出は、演出用スイッチ6が操作されることを契機として共通パートから失敗パートまたは成功パートに移行する構成であるが、演出用スイッチ6の操作を契機とせず、共通パートの時間が経過することで失敗パートまたは成功パートに移行する構成としても良い。
【0114】
また、本実施例の特定演出は、成功パートが、動作パート、エピローグパート、告知パートの3つのパートから構成されているが、成功パートは、1つのパートから構成されるものでも良いし、2つまたは4つ以上のパートから構成されるものでも良い。
【0115】
また、本実施例の特定演出は、成功パートにおいて可動部4を動作させる構成であるが、成功パートにおいて可動部4が動作しない構成でも良い。また、成功パートを構成する最初のパートにおいて可動部4が動作する構成であるが、成功パートを構成する2番目以降のパートにおいて可動部4が動作する構成でも良い。
【0116】
また、本実施例の特定演出は、成功パートのうち最後の告知パートにおいて、特典が付与されていることを告知する識別情報として「勝利」の文字を象った画像を液晶表示器2に表示させる構成であるが、特典が付与されていることを告知する識別情報として、「WIN」、「大当り」、「ボーナス」、「BONUS」、「確定」、「7」、「777」、「333」等、特典が付与されていることを認識可能な文字や数字を模った画像を液晶表示器2に表示させる構成としても良い。
【0117】
また、本実施例の特定演出は、特定演出A、Bの2種類からなる特定演出を備える構成であるが、1種類の特定演出のみでも良いし、3種類以上の特定演出を備えていても良い。
【0118】
また、特定演出A、Bは、共通パートにおいてバトル演出が実行される時間、成功パートを構成するエピローグパートにおいてエピローグ演出が実行される時間、特定演出A、Bは、特定演出の開始から特定演出が終了するまでに要する時間、共通パートに要する時間、成功パートに要する時間、成功パートの開始から告知パートが開始するまでに要する時間、バトル演出、エピローグ演出及び告知パートにおける勝利演出において登場する味方キャラクタまたは敵キャラクタ、バトル演出における展開やエピローグ演出における味方キャラクタの台詞等が異なる構成であるが、複数種類の特定演出を備える場合に、特定演出の種類に応じてこれらの要素全てが異なる必要はなく、これらの要素のうち少なくとも1つ以上の要素が互いに異なるものであれば良い。
【0119】
また、本実施例の特定演出では、特典が付与されていることが示唆されるレインボー発光パターンとして、赤、橙、黄、緑、水、青、紫の7色で点灯させる点灯パターンを適用しているが、特典が付与されていることを条件に適用される点灯パターンであって、少なくとも複数色で点灯させる点灯パターンであれば良く、2~6色、または8色以上の予め定められた点灯色で点灯させる点灯パターンであっても良い。
【0120】
また、本実施例の特定演出では、レインボー発光パターンとして、バトル中特殊パターン、動作中パターン、決着シーンパターンを有しており、そのうち決着シーンパターンのみ、特定の点灯パターンを繰り返す点灯パターンであるが、共通パートにおいて用いられるバトル中特殊パターン、動作中パートにおいて用いられる動作中パターンについても、特定の点灯パターンを繰り返す点灯パターンとしても良く、これにより点灯パターンを定義するデータ量を減らすことができる。
【0121】
また、本実施例の特定演出では、演出用LEDユニット3の点灯態様が動作中パターンから決着シーンパターンに切り替わるときに演出用LEDユニット3を白色に点灯させる構成であるが、演出用LEDユニット3の点灯態様が動作中パターンから決着シーンパターンに切り替わるときに白色以外の単色で点灯させる構成としても良い。また、演出用LEDユニット3の点灯態様が動作中パターンから決着シーンパターンに切り替わるときにレインボー発光パターンの点灯色に含まれない点灯色に点灯させる構成であるが、演出用LEDユニット3の点灯態様が動作中パターンから決着シーンパターンに切り替わるときにレインボー発光パターンの点灯色に含まれる単色で点灯させる構成としても良い。
【0122】
また、本実施例の特定演出では、液晶表示器2において告知パートが開始するときに、演出用LEDユニット3を白色に点灯させる構成であるが、液晶表示器2において告知パートが開始するときに白色以外の単色で点灯させる構成としても良い。また、液晶表示器2において告知パートが開始するときにレインボー発光パターンの点灯色に含まれない点灯色に点灯させる構成であるが、液晶表示器2において告知パートが開始するときにレインボー発光パターンの点灯色に含まれる単色で点灯させる構成としても良い。
【0123】
また、液晶表示器2において告知パートが開始するときに、演出用LEDユニット3を勝利演出において表示される「勝利」の文字と同じ色に点灯させることが好ましいが、演出用LEDユニット3を勝利演出において表示される「勝利」の文字の色と異なる色に点灯させる構成としても良い。
【0124】
また、本実施例の特定演出は、告知パート、すなわち成功パートが、遊技者の操作によって終了する構成でも良いし、告知パートが開始してからの時間が規定時間に到達することで終了する構成でも良いし、遊技者の操作がされるか、告知パートが開始してからの時間が規定時間に到達するか、のうちいずれか早いタイミングで終了する構成でも良い。同様に、失敗パートが、遊技者の操作によって終了する構成でも良いし、失敗パートが開始してからの時間が規定時間に到達することで終了する構成でも良いし、遊技者の操作がされるか、失敗パートが開始してからの時間が規定時間に到達するか、のうちいずれか早いタイミングで終了する構成でも良い。
【0125】
また、本実施例の特定演出は、動作パートの開始後、ホワイトアウト演出が終了したタイミングで可動部4の動作を開始する構成であるが、動作パートの開始と同時に可動部4の動作を開始する構成でも良い。
【0126】
[作用効果1]
本実施例1の遊技機1は、演出用LEDユニット3と、演出用LEDユニット3を発光させる制御を行うとともに、液晶表示器2において特典が付与されているか否かを示唆する特定演出を実行するサブ制御部21と、を備え、特定演出は、特典が付与されているか否かが特定されない共通パートと、共通パートの後、特典が付与されていることが示唆される成功パート、または特典が付与されていないことが示唆される失敗パートと、を含み、成功パートは、段階的に進行する動作パート、エピローグパート、告知パートからなる複数のパートにて構成され、サブ制御部21は、成功パートを構成する複数のパートが実行されている期間において、赤、橙、黄、緑、水、青、紫で発光させる有利な状況に特有なレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させる構成である。このような構成とすることで、特典が付与されているか否かが特定されない共通パートの後、特典が付与されていることが示唆される成功パートが行われる場合に、成功パートを構成する複数のパートが実行されている期間において赤、橙、黄、緑、水、青、紫で発光させる有利な状況に特有なレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させるので、共通パートから成功パートに切り替わったときに特典が付与されていることが示唆されていることが分かりやすくなる。
【0127】
本実施例1の遊技機1は、演出用スイッチ6を備え、サブ制御部21は、演出用スイッチ6が操作されたことを契機に共通パートから成功パートまたは失敗パートへ移行させることが可能であり、演出用スイッチ6が操作され、成功パートを構成する複数のパートのうち最初の動作パートが開始することを契機として、レインボー発光パターンでの発光を開始させる構成である。このような構成とすることで、遊技者により演出用スイッチ6が操作されたことを契機としてレインボー発光パターンでの発光が開始するので、特典が付与されていることが示唆されていることが分かりやすい。
【0128】
[作用効果2]
本実施例の遊技機1は、特定演出において成功パートを構成する複数のパートうち最後に実行される告知パートは、特典が付与されていることを示唆する「勝利」の文字を象った勝利演出画像(白文字)が表示される演出であり、サブ制御部21は、告知パートにおいて勝利演出画像(白文字)が表示されるときに、レインボー発光パターンでの発光を中断し、白色で演出用LEDユニット3を発光させた後、再びレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させる構成である。このような構成とすることで、成功パートを構成する複数のパートにおいてレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させるとともに、最後に実行される告知パートにおいて特典が付与されていることを示唆する勝利演出画像(白文字)が表示されるときに、レインボー発光パターンでの発光を中断し、白色で発光させた後に、再びレインボー発光パターンで発光させるので、勝利演出画像(白文字)が表示されたことに注目させることができる。
【0129】
本実施例の遊技機1は、告知パートにおいて勝利演出画像(白文字)が表示されるときに、レインボー発光パターンでの発光を中断し、演出用LEDユニット3を発光させるときの発光色である白色が、勝利演出画像(白文字)と同色である構成である。このような構成とすることで、勝利演出画像(白文字)と演出用LEDユニット3とで一体感のある演出にて特典が付与されていることを示唆することができる。
【0130】
尚、本実施例では、演出用LEDユニット3の発光色と勝利演出画像(白文字)とが同色である構成であるが、勝利演出画像(白文字)に類似する色で演出用LEDユニット3を発光させる構成としても良く、演出用LEDユニット3の発光色に類似する色の勝利演出画像が液晶表示器2に表示される構成としても良く、このような構成としても、勝利演出画像と演出用LEDユニット3とで一体感のある演出にて特典が付与されていることを示唆することができる。
【0131】
本実施例の遊技機1は、告知パートにおいて勝利演出画像(白文字)が表示されるときに、レインボー発光パターンでの発光を中断し、演出用LEDユニット3を発光させるときの発光色である白色が、レインボー発光パターンを構成する赤、橙、黄、緑、水、青、紫に含まれない発光色である構成である。このような構成とすることで、レインボー発光パターンから白色への変化を際立たせることができる。
【0132】
本実施例の遊技機1は、動作可能な可動部4を備え、成功パートを構成する複数のパートは、可動部4を退避位置から演出位置へ移動させた後、演出位置から退避位置へ移動させる動作パートを含み、サブ制御部21は、動作パートにおいて可動部4が退避位置から演出位置へ移動するときに、レインボー発光パターンでの発光を開始させる構成である。このような構成とすることで、動作パートにおいて可動部4が退避位置から演出位置へ移動するときにレインボー発光パターンでの発光が開始するので、特典が付与されていることが示唆されていることが分かりやすい。
【0133】
本実施例の遊技機1は、成功パートを構成する複数のパートのうち動作パートが最初に実行される構成である。このような構成とすることで、成功パートを構成する複数のパートのうち最初に実行される動作パートにて可動部4が動作し、レインボー発光パターンの発光が開始するので、共通パートから成功パートに切り替わってすぐに特典が付与されていることを印象付けることができる。
【0134】
本実施例のサブ制御部21は、動作パートにおいて、可動部4を退避位置から演出位置へ移動させた後、演出位置において可動部4を回転させる動作を行わせることが可能であり、可動部4を退避位置から演出位置へ移動させる期間(tb-1~tb-2の期間)及び演出位置において可動部4を回転させる動作を行わせている期間(tb-2~tb-3の期間)にわたりレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を発光させる構成である。このような構成とすることで、動作パートにおいて可動部4が退避位置から演出位置へ移動している期間(tb-1~tb-2の期間)においても演出位置において可動部4を回転させる動作を行っている期間(tb-2~tb-3の期間)においてもレインボー発光パターンで発光するので、特典が付与されていることが示唆されていることが分かりやすい。
【0135】
本実施例の遊技機1は、可動部4が可動部LEDユニット5を有しており、可動部4を動作させているときにレインボー発光パターンで可動部LEDユニット5を発光させる構成である。このような構成とすることで、演出用LEDユニット3及び可動部4の可動部LEDユニット5がともにレインボー発光パターンとなるため、特典が付与されていることが示唆されるときの演出効果を高めることができる。
【0136】
本実施例のサブ制御部21は、演出位置において可動部4を回転させる動作にあわせて演出用LEDユニット3の発光態様を変化させる構成である。このような構成とすることで、演出位置において可動部4を回転させる動作にあわせて演出用LEDユニット3の発光態様も変化するため、特典が付与されていることが示唆されるときの演出効果を高めることができる。
【0137】
本実施例のサブ制御部21は、動作パートにおいて可動部4が演出位置から退避位置へ移動するときに、レインボー発光パターンでの発光を中断し、白色で演出用LEDユニット3を発光させた後、再びレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させる構成である。このような構成とすることで、動作パートにおいて可動部4が退避位置から演出位置へ移動するときはレインボー発光パターンで発光する一方で、演出位置から退避位置へ戻るときにはレインボー発光パターンでの発光を中断するので、可動部4が演出位置から退避位置へ戻る動作を目立ち難くできる。
【0138】
[作用効果3]
本実施例の遊技機1は、特定演出が、特定演出Aと、特定演出Bと、を含み、特定演出Aと、特定演出Bと、は成功パートを構成する複数のパートのうちエピローグパートが異なるが、サブ制御部21は、特定演出Aであっても特定演出Bであっても成功パートを構成する複数のパートが行われる期間において、レインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させる構成である。このような構成とすることで、成功パートを構成する複数のパートのうち一部のパートが異なる特定演出A、特定演出Bのいずれであって成功パートを構成する複数のパートが行われる期間においてレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させるので、特典が付与されていることが示唆されていることが分かりやすい。
【0139】
本実施例の遊技機1は、特定演出が、特定演出Aと、特定演出Bと、を含み、特定演出Aと、特定演出Bと、は共通パートにおいてバトル演出が行われる期間が異なるが、サブ制御部21は、特定演出Aであっても特定演出Bであっても成功パートを構成する複数のパートが行われる期間において、レインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させる構成である。このような構成とすることで、共通パートにおいてバトル演出が行われる期間が異なる特定演出A、特定演出Bのいずれであっても成功パートを構成する複数のパートが行われる期間においてレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させるので、特典が付与されていることが示唆されていることが分かりやすい。
【0140】
本実施例の遊技機1は、成功パートを構成する複数のパートのうち最後に実行される告知パートが、特典が付与されていることを示唆する「勝利」の文字を象った勝利演出画像(白文字)、勝利演出画像(金文字)が表示される演出であり、特定演出が、特定演出Aと、特定演出Bと、を含み、特定演出Aと、特定演出Bと、は成功パートを構成する複数のパートのうち最初の動作パートの開始から最後の告知パートが開始するまでの期間が異なるが、サブ制御部21は、特定演出Aであっても特定演出Bであっても成功パートを構成する複数のパートが行われる期間において、レインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させる構成である。このような構成とすることで、成功パートを構成する複数のパートのうち最初の動作パートから最後の告知パートが開始するまでの期間が異なる特定演出A、特定演出Bのいずれであっても成功パートを構成する複数のパートが行われる期間においてレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させるので、特典が付与されていることが示唆されていることが分かりやすい。
【0141】
本実施例の遊技機1は、特定演出Aよりも特定演出Bの方が遊技者にとって特典が付与されていることが示唆される可能性が高く、特定演出Bの方が特定演出Aよりも成功パートを構成する複数のパートのうち最初の動作パートの開始から最後の告知パートが開始するまでの期間が長い構成である。このような構成とすることで、遊技者にとって特典が付与されていることが示唆される可能性の高い特定演出Bの方が、特典が付与されていることが示唆される場合にその余韻を残すことができる。
【0142】
本実施例の遊技機1は、動作可能な可動部4を備え、成功パートを構成する複数のパートは、特定演出Aであっても特定演出Bであっても、可動部4を退避位置から演出位置へ移動させた後、演出位置から退避位置へ移動させる動作パートを含む構成である。このような構成とすることで、成功パートを構成する複数のパートは、特定演出Aであっても特定演出Bであっても、可動部4を退避位置から演出位置へ移動させた後、演出位置から退避位置へ移動させる動作パートを含むため、特典が付与されていることが示唆されていることが分かりやすい。
【0143】
本実施例の遊技機1は、特定演出Aであっても特定演出Bであっても、成功パートを構成する複数のパートのうち最後に実行される告知パートは、特典が付与されていることを示唆する「勝利」の文字を象った勝利演出画像(白文字)、勝利演出画像(金文字)が表示される演出である構成である。このような構成とすることで、特定演出Aであっても特定演出Bであっても、告知パートにおいて特典が付与されていることを示唆する勝利演出画像(白文字)、勝利演出画像(金文字)が表示されるので、特典が付与されていることが示唆されていることが分かりやすい。
【0144】
[作用効果4]
本実施例の遊技機1は、特定演出において成功パートが実行される期間は、動作パートと、動作パートの後に移行するエピローグパートと、を含み、サブ制御部21は、動作パートにおいてレインボー発光パターンのうち動作中パターンで発光させ、エピローグパートにおいてレインボー発光パターンのうち動作中パターンとは点灯態様が異なる決着シーンパターンで発光させるとともに、動作パートにおけるレインボー発光パターン(動作中パターン)とエピローグパートにおけるレインボー発光パターン(決着シーンパターン)との間に白色にて演出用LEDユニット3を発光させる構成である。このような構成とすることで、動作パートにおいてもエピローグパートにおいてもレインボー発光パターンで発光させるが、異なる発光態様とすることで成功パートを構成する複数のパートにおける発光態様が単調とならない。また、動作中パターンから決着シーンパターンに切り替わるときに白色にて発光させるので、違和感なく発光態様を変更することができる。
【0145】
本実施例の遊技機1は、動作パートにおいて演出用LEDユニット3及び可動部LEDユニット5の双方をレインボー発光パターンにて発光させるのに対して、エピローグパートでは、演出用LEDユニット3及び可動部LEDユニット5のうち演出用LEDユニット3のみレインボー発光態様にて発光させる構成、すなわち動作パートとエピローグパートとでレインボー発光パターンにて点灯させるLEDの数が異なる構成である。このような構成とすることで、動作パートにおいてもエピローグパートにおいてもレインボー発光パターンで発光させるが、発光させるLEDの数が異なることで成功パートを構成する複数のパートにおける発光態様が単調とならない。
【0146】
本実施例の遊技機1は、動作可能な可動部4を備え、動作パートは、可動部4が動作し、サブ制御部21は、可動部4の動作に同期した態様にて演出用LEDユニット3を発光させる構成である。このような構成とすることで、動作パートにおいて可動部4の動作に同期した態様で演出用LEDユニット3が発光するので、特典が付与されていることが示唆されるときの演出効果を高めることができる。
【0147】
本実施例のサブ制御部21は、エピローグパートにおいてレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させる場合に、特定の点灯パターンにて繰り返し演出用LEDユニット3を発光させる制御を行う構成である。このような構成とすることで、レインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させるのに用いるデータ量を減らすことができる。
【0148】
本実施例の遊技機1は、エピローグパートにおけるエピローグ演出は、決着シーンパターンにて演出用LEDユニット3の発光を開始させるのを待たずに、動作パートにおいて可動部4が退避位置へ移動するときから開始する構成である。このような構成とすることで、エピローグパートに移行するときにレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を発光させるのを待たずにエピローグパートにおけるエピローグ演出を開始するので、演出をスムーズに進行させることができる。
【0149】
本実施例の遊技機1は、動作パートにおけるレインボー発光パターン(動作中パターン)とエピローグパートにおけるレインボー発光パターン(決着シーンパターン)との間に単色にて演出用LEDユニット3を発光させるときに、演出用LEDユニット3の点灯色である白色と同色のホワイトアウト画像を液晶表示器2に表示させる構成である。このような構成とすることで、演出用LEDユニット3の発光色とホワイトアウト画像の色を同色とすることで、一体感のある演出を行うことができる。
【0150】
尚、本実施例では、動作パートにおけるレインボー発光パターン(動作中パターン)とエピローグパートにおけるレインボー発光パターン(決着シーンパターン)との間に単色にて演出用LEDユニット3を発光させるときに、演出用LEDユニット3の発光色と液晶表示器2に表示されるホワイトアウト画像の色とが同色である構成であるが、動作パートにおけるレインボー発光パターン(動作中パターン)とエピローグパートにおけるレインボー発光パターン(決着シーンパターン)との間に単色にて演出用LEDユニット3を発光させるときに、演出用LEDユニット3の点灯色と類似する色の画像を液晶表示器2に表示させる構成としても良く、このような構成としても、一体感のある演出を行うことができる。
【0151】
[作用効果5]
本実施例のサブ制御部21は、点灯パターン番号をそれぞれ格納可能なランプレイヤ1~3を備え、ランプレイヤに発光パターンを設定可能であり、ランプレイヤ1~3のうち最も優先度の高いランプレイヤに設定されている点灯パターン番号から特定される点灯パターンデータを用いて演出用LEDユニット3を発光させる制御を行うとともに、共通パートにおいては、ランプレイヤ3にレインボー発光パターンではないバトル中発光パターンに対応する点灯パターン番号を設定し、予告パターンにて演出用LEDユニット3を発光させる場合に、ランプレイヤ3よりも優先度の高いランプレイヤ2に予告パターンに対応する点灯パターン番号を設定することで、共通パートにおいては、バトル中発光パターンにて演出用LEDユニット3を点灯させるとともに、予告パターンを実行する場合には、予告パターンにて演出用LEDユニット3を点灯させる。また、サブ制御部21は、特殊な場合において共通パートにおいてレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を発光させることが可能であり、共通パートにおいてレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を発光させる場合に、ランプレイヤ3及びランプレイヤ2よりも優先度の高いランプレイヤ1にレインボー発光パターンの1つであるバトル中特殊パターンに対応する点灯パターン番号を設定する構成である。このような構成とすることで、共通パートにおいてレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を発光させる場合に、共通パートにおいてレインボー発光パターンにて演出用LEDユニット3を発光させない場合の設定のまま、バトル中特殊パターンに対応する点灯パターン番号をランプレイヤ1に格納することでレインボー発光パターンにて発光させることができる。
【0152】
本実施例のサブ制御部21は、成功パートにおいてランプレイヤ1よりも優先度の低いランプレイヤ3にレインボー発光パターン(動作中パターン、決着シーンパターン)に対応する点灯パターン番号を設定する構成である。このような構成とすることで、成功パートにおいては、ランプレイヤ1よりも優先度の低いランプレイヤ3にレインボー発光パターン(動作中パターン、決着シーンパターン)に対応する点灯パターン番号を設定することで、成功パートに移行した後は、レインボー発光パターン(動作中パターン、決着シーンパターン)に対応する点灯パターン番号が設定されたランプレイヤ3よりも優先度の高いランプレイヤ1、2に他の点灯パターン番号を設定することで簡単に発光パターンを変化させることができる。
【0153】
本実施例のサブ制御部21は、成功パートにおいて白1パターンで演出用LEDユニット3を発光させる場合に、レインボー発光パターン(決着シーンパターン)に対応する点灯パターン番号が設定されたランプレイヤ3よりも優先度の高いランプレイヤ2に白1パターンに対応する点灯パターン番号を設定する構成である。このような構成とすることで、レインボー発光パターン(決着シーンパターン)に対応する点灯パターン番号をランプレイヤに設定したまま、レインボー発光パターン以外の発光態様で演出用LEDユニット3を発光させることができる。
【0154】
本実施例のサブ制御部21は、成功パートにおいてレインボー発光パターン(決着シーンパターン)に対応する点灯パターン番号が設定されている場合に、当該点灯パターン番号から特定される特定の点灯パターンにて繰り返し演出用LEDユニット3を発光させる制御を行う構成である。このような構成とすることで、レインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させるのに用いるデータ量を減らすことができる。
【0155】
本実施例のサブ制御部21は、共通パートから成功パートまたは失敗パートに移行するときに、レインボー発光パターン(バトル中特殊パターン)に対応する点灯パターン番号がランプレイヤ1に設定されているか否かに関わらず、ランプレイヤ1を消去する構成である。このような構成とすることで、意図せずにレインボー発光パターンでの発光が継続してしまうことを防止できる。
【0156】
本実施例のサブ制御部21は、成功パートにおいてレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させる場合に、共通パートにおいてレインボー発光パターンで発光していたか否かに関わらず、ランプレイヤ3にレインボー発光パターン(動作中パターン)に対応する点灯パターン番号に設定する構成である。このような構成とすることで、共通パートにおいてレインボー発光パターンで発光していたか否かに関わらず、成功パートにおいてレインボー発光パターンで発光させる際の制御を共通化できる。
【0157】
本実施例のサブ制御部21は、成功パートにおいてレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させる場合に、共通パートにおいてレインボー発光パターンで発光していたか否かに関わらず、白色で演出用LEDユニット3を発光させた後、レインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させる構成である。このような構成とすることで、共通パートにおいてレインボー発光パターンで発光していたか否かに関わらず、成功パートにおいてレインボー発光パターンで発光させる際の制御を共通化できるとともに、共通パートから成功パートに移行したことを認識させることができる。
【0158】
本実施例1のサブ制御部21は、白色にて演出用LEDユニット3を発光させるときに、白色と同色のホワイトアウト画像を表示させる構成である。このような構成とすることで、演出用LEDユニット3の発光色とホワイトアウト画像の色を同色とすることで、一体感のある演出を行うことができる。
【0159】
尚、本実施例1では、成功パートにおいてレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させる場合において単色にて演出用LEDユニット3を発光させるときに、演出用LEDユニット3の点灯色と同色の画像を表示させる構成であるが、成功パートにおいてレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を発光させる場合において単色にて演出用LEDユニット3を発光させるときに、演出用LEDユニット3の発光色に類似する色の画像を液晶表示器2に表示させる構成としても良く、このような構成としても、一体感のある演出を行うことができる。
【実施例2】
【0160】
実施例2における特定演出について、図11及び図12に基づいて説明する。尚、実施例2における特定演出及び遊技機1の構成は、実施例1における特定演出及び遊技機1の構成と基本的に同じであり、ここでは、主に実施例1の特定演出と異なる構成について説明する。
【0161】
[実施例2の特定演出について]
本実施例の特定演出は、実施例1の特定演出と同様に、共通パートと、失敗パートまたは成功パートと、から構成されている。また、図11に示すように、成功パートについても同様に、動作パート、エピローグパート、告知パートから構成されている一方で、動作パート及びエピローグパートの内容が実施例1と異なっている。以下、本実施例の動作パート及びエピローグパートについて、図11及び図12に基づいて説明する。
【0162】
サブ制御部21は、動作パートの開始に伴い、液晶表示器2においてホワイトアウト演出(図12(a))を実行し、その後、tb-1のタイミングで液晶表示器2において動作演出(図12(b))を実行する。
【0163】
また、サブ制御部21は、図12(b)に示すように、液晶表示器2における動作演出が開始するtb-1のタイミングで可動部4を退避位置から演出位置へ移動させた後、tb-2のタイミングで、図12(c)に示すように、可動部4を回転動作させ、回転動作の後、tb-3のタイミングで、図12(d)に示すように、所定時間にわたり可動部4を演出位置で停止し、その後、tb-5のタイミングで、図12(e)(f)に示すように、可動部4を演出位置から退避位置へ移動させる。
【0164】
また、サブ制御部21は、液晶表示器2における動作演出を、可動部4が回転動作の後、演出位置で停止し、可動部4が演出位置から退避位置へ移動を開始し、退避位置へ移動する可動部4の一部が演出用LEDユニット3と前後方向に重畳するtc-1のタイミングまで実行し、その後、液晶表示器2においてホワイトアウト演出(図12(f))を実行する。
【0165】
また、サブ制御部21は、動作パートの開始に伴い、いずれかの点灯パターン番号が格納されているか否かに関わらず、一度、ランプレイヤ1~3をクリアし、ランプレイヤ3に白1パターンに対応する点灯パターン番号を設定し、液晶表示器2においてホワイトアウト演出が終了し、動作演出が開始するtb-1のタイミングでランプレイヤ3の点灯パターン番号を、動作中パターンに対応する点灯パターン番号に更新し、液晶表示器2においてホワイトアウト演出が開始するtc-1のタイミングでランプレイヤ3の点灯パターン番号を、白2パターンに対応する点灯パターン番号に更新する。
【0166】
本実施例の動作中パターンは、赤、橙、黄、緑、水、青、紫の7つの点灯色を含むレインボー発光パターンの1つであり、可動部4が退避位置から演出位置に移動する期間(tb-1~tb-2の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域を可動部4の退避位置から演出位置へ移動する速度に合わせて上から下に遷移させ、可動部4が演出位置において回転動作する期間(tb-2~tb-3の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域を可動部4の回転動作する速度に合わせ、かつ回転する方向に遷移させ、可動部4の回転動作の後、演出位置で停止している期間(tb-3~tb-5の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域を内側から外側に向けて遷移させ、可動部4が演出位置から退避位置へと移動を開始して可動部4の一部が演出用LEDユニット3と前後方向に重畳するまでの期間(tb-5~tc-1の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域を可動部4の演出位置から退避位置へ移動する速度に合わせて下から上に遷移させるとともに、いずれの期間においても可動部LEDユニット5を赤、橙、黄、緑、水、青、紫の点灯色で点灯させるパターンである。白1パターン及び白2パターンは、実施例1と同じである。
【0167】
また、動作パートにおいて、ランプレイヤ1、2に点灯パターン番号は設定されないことから、動作パートにおいては、図12(a)に示すように、液晶表示器2にホワイトアウト画像が表示されている期間(動作パート開始~tb-1の期間)にわたり演出用LEDユニット3の全域が白色で点灯する。そして、図12(b)に示すように、可動部4が退避位置から演出位置に移動する期間(tb-1~tb-2の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が可動部4の退避位置から演出位置へ移動する速度に合わせて上から下に遷移し、図12(c)に示すように、可動部4が演出位置において回転動作する期間(tb-2~tb-3の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が可動部4の回転動作する速度に合わせ、かつ回転する方向に遷移し、図12(d)に示すように、可動部4の回転動作の後、演出位置で停止する期間(tb-3~tb-5の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が内側から外側に向けて遷移し、図12(e)に示すように、可動部4が演出位置から退避位置へと移動する期間(tb-5~tc-1の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が可動部4の演出位置から退避位置へ移動する速度に合わせて下から上に遷移するように点灯するとともに、いずれの期間においても可動部LEDユニット5が赤、橙、黄、緑、水、青、紫の点灯色で点灯する。また、図12(f)に示すように、退避位置に移動する可動部4の一部が演出用LEDユニット3と前後方向に重畳して、液晶表示器2にホワイトアウト画像が表示されるtc-1のタイミングから、可動部4が退避位置に移動して動作パートが終了する期間(tc-1~動作パート終了の期間)において演出用LEDユニット3の全域及び可動部LEDユニット5が白色に点灯する。
【0168】
サブ制御部21は、動作パートの後、エピローグパートの開始に伴い、液晶表示器2においてエピローグ演出(図12(g))を実行する。また、サブ制御部21は、エピローグパートの開始に伴い、ランプレイヤ3の点灯パターン番号を決着シーンパターンに対応する点灯パターン番号に更新する。決着シーンパターンは、実施例1と同じである。
【0169】
また、エピローグパートでは、ランプレイヤ1、2に点灯パターン番号は設定されないことから、エピローグパートにおいては、図12(g)に示すように、液晶表示器2においてエピローグ演出が実行されている期間にわたり、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が上から下、下から上へ遷移するパターンを定期的に繰り返す。
【0170】
[作用効果6]
本実施例では、サブ制御部21が、動作パートにおいて可動部4が退避位置から演出位置へ移動する期間、演出位置において可動部4が回転動作する期間、可動部4が演出位置に停止する期間に加え、可動部4が演出位置から退避位置へ移動する期間においてもレインボー発光パターンである動作中パターンで演出用LEDユニット3を発光させるので、遊技者に誤解を与えてしまうことがない。
【0171】
また、本実施例では、サブ制御部21が、動作パートにおいても、動作パート後のエピローグパートにおいても、演出用LEDユニット3をレインボー発光態様にて点灯させるが、動作パート後のエピローグパートにおいて、動作パートにおけるレインボー発光パターン(動作中パターン)とは異なる点灯態様のレインボー発光パターン(決着シーンパターン)にて演出用LEDユニット3を点灯させるので、動作パートからエピローグパートへの変化が明確となり、動作パート及びエピローグパートにおける発光態様が単調とならない。
【0172】
また、本実施例では、サブ制御部21が、動作パート後のエピローグパートにおいて、動作パートにおけるレインボー発光パターン(動作中パターン)とは異なる点灯態様のレインボー発光パターン(決着シーンパターン)にて演出用LEDユニット3を点灯させる構成において、動作パートのレインボー発光パターン(動作中パターン)からエピローグパートのレインボー発光パターン(決着シーンパターン)に切り替わるときに、演出用LEDユニット3が白色に点灯し、その後、エピローグパートのレインボー発光パターン(決着シーンパターン)に切り替わるので、違和感なく動作パートのレインボー発光パターン(動作中パターン)からエピローグパートのレインボー発光パターン(決着シーンパターン)に切り替えることができる。
【0173】
以上、本発明の実施例2を説明してきたが、本発明はこの実施例2に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。また、実施例1と同一もしくは類似する構成については、実施例1で説明したものと同様の効果を有するものである。また、実施例1について例示した変形例についても実施例2に適用可能である。
【実施例3】
【0174】
実施例3における特定演出について、図13~15に基づいて説明する。尚、実施例3における特定演出及び遊技機1の構成は、実施例1における特定演出及び遊技機1の構成と基本的に同じであり、ここでは、主に実施例1の特定演出と異なる構成について説明する。
【0175】
[実施例3の特定演出について]
本実施例の特定演出は、実施例1の特定演出と同様に、共通パートと、失敗パートまたは成功パートと、から構成されている。また、図13に示すように、成功パートについても同様に、動作パート、エピローグパート、告知パートから構成されている一方で、動作パート、エピローグパート及び告知パートの内容が実施例1と異なっている。以下、実施例3の動作パート及びエピローグパートについて、図13及び図14に基づいて説明する。
【0176】
サブ制御部21は、図13に示すように、動作パートの開始に伴い、液晶表示器2においてホワイトアウト演出(図14(a))を実行し、その後、tb-1のタイミングで液晶表示器2において動作演出(図14(b))を実行する。
【0177】
また、サブ制御部21は、図14(b)に示すように、液晶表示器2における動作演出が開始するtb-1のタイミングで可動部4を退避位置から演出位置へ移動させた後、tb-2のタイミングで、図14(c)に示すように、可動部4を回転動作させ、回転動作の後、tb-3のタイミングで、図14(d)に示すように、所定時間にわたり可動部4を演出位置で停止し、その後、tb-5のタイミングで、図14(e)(f)に示すように、可動部4を演出位置から退避位置へ移動させる。
【0178】
また、サブ制御部21は、液晶表示器2における動作演出を、可動部4が回転動作の後、演出位置で停止し、可動部4が演出位置から退避位置へ移動を開始し、退避位置へ移動する可動部4の一部が演出用LEDユニット3と前後方向に重畳するtc-1のタイミングまで実行し、その後、液晶表示器2においてホワイトアウト演出(図14(f))を実行する。
【0179】
また、サブ制御部21は、動作パートの開始に伴い、いずれかの点灯パターン番号が格納されているか否かに関わらず、一度、ランプレイヤ1~3をクリアし、ランプレイヤ3に動作中パターンに対応する点灯パターン番号を設定する。
【0180】
本実施例の動作中パターンは、赤、橙、黄、緑、水、青、紫の7つの点灯色を含むレインボー発光パターンの1つであり、動作パートの開始から可動部4が演出位置に移動する期間(動作パートの開始~tb-2の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域を可動部4の退避位置から演出位置へ移動する速度に合わせて上から下に遷移させ、可動部4が演出位置において回転動作する期間(tb-2~tb-3の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域を可動部4の回転動作する速度に合わせ、かつ回転する方向に遷移させ、可動部4の回転動作の後、演出位置で停止している期間(tb-3~tb-5の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域を内側から外側に向けて遷移させ、可動部4が演出位置から退避位置に移動して動作パートが終了する期間(tb-5~動作パート終了の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域を可動部4の演出位置から退避位置へ移動する速度に合わせて下から上に遷移させるとともに、いずれの期間においても可動部LEDユニット5を赤、橙、黄、緑、水、青、紫の点灯色で点灯させるパターンである。
【0181】
また、動作パートにおいて、ランプレイヤ1、2に点灯パターン番号は設定されないことから、動作パートにおいては、図14(a)(b)に示すように、動作パートが開始して可動部4が退避位置から演出位置に移動する期間(動作パート開始~tb-2の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が可動部4の退避位置から演出位置へ移動する速度に合わせて上から下に遷移し、図14(c)に示すように、可動部4が演出位置において回転動作する期間(tb-2~tb-3の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が可動部4の回転動作する速度に合わせ、かつ回転する方向に遷移し、図14(d)に示すように、可動部4の回転動作の後、演出位置で停止する期間(tb-3~tb-5の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が内側から外側に向けて遷移し、図14(e)(f)に示すように、可動部4が演出位置から退避位置へと移動して動作パートが終了する期間(tb-5~動作パート終了の期間)においては、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が可動部4の演出位置から退避位置へ移動する速度に合わせて下から上に遷移するように点灯するとともに、いずれの期間においても可動部LEDユニット5が赤、橙、黄、緑、水、青、紫の点灯色で点灯する。
【0182】
サブ制御部21は、動作パートの後、エピローグパートの開始に伴い、液晶表示器2においてエピローグ演出(図14(g))を実行する。また、サブ制御部21は、エピローグパートの開始に伴い、ランプレイヤ3の点灯パターン番号を決着シーンパターンに対応する点灯パターン番号に更新する。決着シーンパターンは、実施例1と同じである。
【0183】
また、エピローグパートでは、ランプレイヤ1、2に点灯パターン番号は設定されないことから、エピローグパートにおいては、図14(g)に示すように、液晶表示器2においてエピローグ演出が実行されている期間にわたり、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が上から下、下から上へ遷移するパターンを定期的に繰り返す。
【0184】
サブ制御部21は、エピローグパートの後、告知パートの開始に伴い、液晶表示器2では、勝利演出(白)を実行した後、tb-6のタイミングで勝利演出(金)を実行する。
【0185】
また、サブ制御部21は、告知パートの開始において、ランプレイヤ3の点灯パターン番号は決着シーンパターンに対応する点灯パターン番号のまま維持する。また、告知パートにおいて、ランプレイヤ1、2に点灯パターン番号は設定されないことから、告知パートにおいては、告知パートが開始され告知パートが終了するまでの期間(告知パート開始~告知パート終了の期間)にわたり、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が上から下、下から上へ遷移するパターンを定期的に繰り返す。すなわち、エピローグパートが開始され告知パートが終了するまでの期間(エピローグパート開始~告知パート終了の期間)にわたり、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が上から下、下から上へ遷移するパターンを定期的に繰り返す。
【0186】
[作用効果7]
本実施例では、成功パートのうち最後の告知パートにおいて特典が付与されていることを告知する「勝利」の文字を象った画像が液晶表示器2に表示されるとともに、サブ制御部21は、成功パートを構成する複数のパートのうち最初の動作パートの開始から最後の告知パートの終了まで継続してレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を点灯させるので、途中で他のレインボー発光パターン以外の点灯態様に切り替わることで、遊技者に誤解を与えてしまうことがない。
【0187】
また、本実施例では、サブ制御部21が、動作パートにおいても、動作パート後のエピローグパートにおいても、演出用LEDユニット3をレインボー発光態様にて点灯させるが、動作パート後のエピローグパートにおいて、動作パートにおけるレインボー発光パターン(動作中パターン)とは異なる点灯態様のレインボー発光パターン(決着シーンパターン)にて演出用LEDユニット3を点灯させるので、動作パートからエピローグパートへの変化が明確となり、動作パート及びエピローグパートにおける発光態様が単調とならない。
【0188】
[実施例3の変形例について]
実施例3の変形例について、図15に基づいて説明する。実施例3の変形例における特定演出は、実施例3の特定演出と演出用LEDユニット3の点灯制御が異なる。
【0189】
サブ制御部21は、動作パートの開始に伴い、ランプレイヤ3の点灯パターン番号を成功パターンに対応する点灯パターン番号に更新する。
【0190】
成功パターンは、赤、橙、黄、緑、水、青、紫の7つの点灯色を含むレインボー発光パターンの1つであり、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が上から下、下から上へ遷移するパターンを定期的に繰り返すとともに、可動部LEDユニット5を赤、橙、黄、緑、水、青、紫の点灯色で点灯させるパターンである。
【0191】
また、成功パート(動作パート、エピローグパート、告知パート)では、ランプレイヤ1、2に点灯パターン番号は設定されないことから、成功パートにおいては、成功パートを構成する最初の動作パートの開始から最後の告知パートの終了までの期間にわたり、演出用LEDユニット3において赤、橙、黄、緑、水、青、紫に点灯する領域が上から下、下から上へ遷移するパターンを定期的に繰り返すとともに、可動部LEDユニット5が赤、橙、黄、緑、水、青、紫の点灯色で点灯する。
【0192】
尚、実施例3の変形例では、成功パートにわたり、可動部LEDユニット5が赤、橙、黄、緑、水、青、紫の点灯色で点灯する構成であるが、可動部4が退避位置にいる期間においては可動部LEDユニット5を消灯する構成としても良く、このような構成とすることで、消費電力を抑えることができる。
【0193】
[作用効果8]
実施例3の変形例では、成功パートのうち最後の告知パートにおいて特典が付与されていることを告知する「勝利」の文字を象った画像が液晶表示器2に表示されるとともに、サブ制御部21は、成功パートを構成する複数のパートのうち最初の動作パートの開始から最後の告知パートの終了まで継続してレインボー発光パターンで演出用LEDユニット3を点灯させるので、途中で他のレインボー発光パターン以外の点灯態様に切り替わることで、遊技者に誤解を与えてしまうことがない。
【0194】
また、レインボー発光パターンでの点灯態様を継続している期間にわたり特定の点灯パターンを繰り返すので、点灯パターンを特定するデータ量を減らすことができる。
【0195】
以上、本発明の実施例3を説明してきたが、本発明はこの実施例3に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。また、実施例1、2と同一もしくは類似する構成については、実施例1、2で説明したものと同様の効果を有するものである。また、実施例1、2について例示した変形例についても実施例3に適用可能である。
【符号の説明】
【0196】
1 遊技機
2 液晶表示器
3 演出用LEDユニット
4 可動部
5 可動部LEDユニット
6 演出用スイッチ
10 遊技制御基板
11 メイン制御部
20 演出制御基板
21 サブ制御部
22 RAM
23 ROM
24 スピーカ
25 可動部駆動機構
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