IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤフー株式会社の特許一覧

特許7177006情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
<>
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図1
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図2
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図3
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図4
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図5
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図6
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図7
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図8
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図9
  • 特許-情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221115BHJP
【FI】
G06Q30/02 320
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2019110654
(22)【出願日】2019-06-13
(65)【公開番号】P2020201906
(43)【公開日】2020-12-17
【審査請求日】2022-01-20
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】319013263
【氏名又は名称】ヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田島 玲
(72)【発明者】
【氏名】辻田 元久
(72)【発明者】
【氏名】宮原 聡子
(72)【発明者】
【氏名】小野 郷
(72)【発明者】
【氏名】笹本 純也
【審査官】貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-120049(JP,A)
【文献】特開2006-260144(JP,A)
【文献】特開2015-207068(JP,A)
【文献】特開2011-243041(JP,A)
【文献】特開2018-067146(JP,A)
【文献】特開2009-060627(JP,A)
【文献】特開2007-323129(JP,A)
【文献】特開2005-326949(JP,A)
【文献】特開2019-020861(JP,A)
【文献】特開2018-073183(JP,A)
【文献】特開2018-063526(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2002/0143612(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの状況を示すコンテキスト情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記コンテキスト情報と、クーポンの条件情報とを比較して、当該条件情報が示す条件のうち、前記コンテキスト情報が満たす条件に対応する重みの合算値が最大のクーポンを、前記ユーザが利用する端末装置に配信するクーポンとして決定する決定部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記決定部により決定された前記クーポンを、前記端末装置に配信する配信部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記取得部は、
センサにより検知された前記ユーザに関するセンサ情報を含む前記コンテキスト情報を取得する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記取得部は、
加速度センサにより検知された前記ユーザに関する加速度情報を含む前記コンテキスト情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得部は、
前記ユーザと同行する他のユーザの有無を示す同行者情報を含む前記コンテキスト情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、
日時情報を含む前記コンテキスト情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、
前記ユーザの生活圏と前記ユーザの位置との位置関係情報を含む前記コンテキスト情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記取得部は、
前記ユーザの決済に関する行動情報を含む前記コンテキスト情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記取得部は、
前記ユーザの決済に関する決済情報を含む前記コンテキスト情報を取得する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記決定部は、
複数のクーポンを含むクーポン一覧と、前記コンテキスト情報とに基づいて、前記クーポンを決定する
ことを特徴とする請求項1~のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記取得部は、
前記クーポン一覧を取得し、
前記決定部は、
前記クーポン一覧から前記クーポンを選択する
ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
ユーザの状況を示すコンテキスト情報を取得する取得工程と、
前記取得工程により取得された前記コンテキスト情報と、クーポンの条件情報とを比較して、当該条件情報が示す条件のうち、前記コンテキスト情報が満たす条件に対応する重みの合算値が最大のクーポンを、前記ユーザが利用する端末装置に配信するクーポンとして決定する決定工程と、
を含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項13】
ユーザの状況を示すコンテキスト情報を取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された前記コンテキスト情報と、クーポンの条件情報とを比較して、当該条件情報が示す条件のうち、前記コンテキスト情報が満たす条件に対応する重みの合算値が最大のクーポンを、前記ユーザが利用する端末装置に配信するクーポンとして決定する決定手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、過去のセンサ情報に基づいて、複数の利用者が同行しているか否かをリアルタイムに判断する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-005103号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来技術では、センサ情報に基づいて利用者の状態を判断する技術に過ぎず、利用者のコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に決定することができるとは限らなかった。
【0005】
本願は、上記に鑑みてなされたものであって、利用者のコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に決定することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願に係る情報処理装置は、ユーザの状況を示すコンテキスト情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記コンテキスト情報に基づいて、前記ユーザが利用する端末装置に配信するクーポンを決定する決定部とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
実施形態の一態様によれば、利用者のコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に決定することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係るコンテンツ情報記憶部の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る配信条件情報記憶部の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係るクーポン一覧記憶部の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る店舗条件情報記憶部の一例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る情報処理の一例を示すフローチャートである。
図10図10は、情報処理装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
(実施形態)
〔1.情報処理の一例〕
図1では、情報処理装置100が、ユーザ(利用者)の状況を示すコンテキスト情報が所定の配信条件を満たすか否かを判定し、所定の配信条件を満たす場合、コンテキスト情報に基づくクーポンをユーザに配信する場合を示す(ユーザU2の例)。また、図1では、情報処理装置100が、ユーザのコンテキスト情報が所定の配信条件を満たさない場合、クーポンを配信せずに情報処理を終了する場合を示す(ユーザU1の例)。図1では、所定の配信条件の一例として、加速度に関する条件を用いて説明する。以下、図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例を説明する。
【0011】
情報処理装置100は、ユーザU1の状況を示すコンテキスト情報を取得する(ステップS101)。具体的には、情報処理装置100は、ユーザU1が利用する端末装置10-1から送信されたコンテキスト情報を取得する。情報処理装置100は、取得したコンテキスト情報を所定の記憶部に格納する。例えば、情報処理装置100は、取得したコンテキスト情報をコンテキスト情報記憶部121に格納してもよい。
【0012】
コンテキスト情報は、ユーザの状況を示す情報であれば、どのような情報を含んでもよい。コンテキスト情報は、ユーザの行動や状態や属性などを示す情報を含んでもよい。また、コンテキスト情報は、ユーザの状況を推定する情報を含んでもよい。例えば、コンテキスト情報は、センサにより検知されたユーザに関するセンサ情報を含んでもよい。例えば、コンテキスト情報は、加速度センサにより検知されたユーザに関する加速度情報を含んでもよい。例えば、コンテキスト情報は、ユーザと同行する他のユーザの有無を示す同行者情報を含んでもよい。例えば、コンテキスト情報は、日時情報を含んでもよい。例えば、コンテキスト情報は、ユーザの生活圏とユーザの位置との位置関係情報を含んでもよい。例えば、コンテキスト情報は、ユーザの決済に関する行動情報を含んでもよい。例えば、コンテキスト情報は、ユーザの決済に関する決済情報を含んでもよい。
【0013】
情報処理装置100は、取得したコンテキスト情報と配信条件を示す情報(以下、適宜、「配信条件情報」と呼ぶ)とに基づいて、コンテキスト情報が所定の配信条件を満たすか否かを判定する。情報処理装置100は、ユーザU1のコンテキスト情報CINF1と配信条件情報CDL1とに基づいて判定する。具体的には、情報処理装置100は、コンテキスト情報CINF1に含まれる加速度と、配信条件情報CDL1に含まれる条件とを比較して、加速度が閾値TH1未満であるか否かを判定する。ユーザU1の例では、情報処理装置100は、加速度AVL1が閾値TH1より大きいため、所定の配信条件を満たさないと判定する。そして、情報処理装置100は、ユーザU1にクーポンを配信しないと決定する(ステップS102)。この場合、情報処理装置100は、情報処理を終了する。
【0014】
また、情報処理装置100は、ユーザU2のコンテキスト情報を取得する(ステップS201)。具体的には、情報処理装置100は、ユーザU2が利用する端末装置10-2から送信されたコンテキスト情報を取得する。情報処理装置100は、ユーザU2のコンテキスト情報CINF2に含まれる加速度と、配信条件情報CDL1に含まれる条件とを比較して、加速度が閾値TH1未満であるか否かを判定する。ユーザU2の例では、情報処理装置100は、加速度AVL1が閾値TH1未満であるため、所定の配信条件を満たすと判定する。この場合、情報処理装置100は、ユーザU2にクーポンを配信すると決定する(ステップS202)。すなわち、情報処理装置100は、ユーザU2をクーポンの配信先のユーザに決定する。
【0015】
情報処理装置100は、ユーザU2に配信するクーポンを決定する(ステップS203)。情報処理装置100は、コンテキスト情報に基づいてクーポンを決定する。情報処理装置100は、複数のクーポンを含むクーポン一覧とコンテキスト情報とに基づいてクーポンを決定する。情報処理装置100は、クーポン一覧とコンテキスト情報とに基づいて、クーポン一覧からクーポンを選択してもよい。図1の例では、情報処理装置100は、ユーザU2のコンテキスト情報CINF2とクーポン一覧CL1とに基づいて決定する。具体的には、情報処理装置100は、コンテキスト情報CINF2に含まれるコンテキスト情報と、クーポン一覧CL1に含まれる条件情報とを比較して、条件情報を満たすクーポンを決定する。より具体的には、情報処理装置100は、コンテキスト情報CINF2に含まれる同行と、クーポン一覧CL1に含まれる条件1とを比較すると、ユーザU2の同行が無であることから、クーポンCP1の条件1を満たすと判定する。例えば、実施形態に係る情報処理装置100は、種々の従来技術を適宜用いて同行検知を行ってもよい。例えば、情報処理装置100は、特許文献1に記載の技術に基づいて、ユーザの同行の有無を判定してもよい。例えば、情報処理装置100は、特許文献1に記載の技術に基づいて、2名以上のユーザが同行しているかどうかをリアルタイムに判定してもよい。
【0016】
また、情報処理装置100は、コンテキスト情報CINF2に含まれる時間と、クーポン一覧CL1に含まれる条件2とを比較すると、ユーザU2の時間が昼であることから、クーポンCP1の条件2を満たすと判定する。また、情報処理装置100は、クーポンCP2に条件2がないことから、クーポンCP2の条件2も満たすと判定する。同様に、情報処理装置100は、クーポンCP1及びクーポンCP2の条件3を満たすと判定する。情報処理装置100は、条件1乃至条件3を全て満たすクーポンCP1を決定する。図1に示す例では、情報処理装置100は、店舗SP1への送客に関して利用できるクーポンCP1をユーザU2に配信すると決定する。情報処理装置100は、10%割引といった内容を含むクーポンCP1をユーザU2に配信すると決定する。
【0017】
情報処理装置100は、クーポンCP1をユーザU2に配信する(ステップS204)。具体的には、情報処理装置100は、ユーザU2が利用する端末装置10-2にクーポンCP1を配信する。
【0018】
〔2.処理のバリエーション〕
(2-1.配信条件)
図1に示す例では、情報処理装置100が、加速度に関する所定の配信条件に基づいてユーザへの配信可否を決定する場合を示すが、配信条件は、加速度に限らず、どのような情報に基づく条件であってもよい。例えば、配信条件は、ユーザの位置情報に基づく条件であってもよい。例えば、配信条件は、ユーザの位置が所定の範囲内であるか否かを示す条件であってもよい。ユーザU1の例を用いると、情報処理装置100は、コンテキスト情報CINF1に含まれる位置と、配信条件情報CDL1に含まれる位置に関する条件とを比較して、位置LC1が所定の範囲内であるか否かを判定してもよい。情報処理装置100は、位置LC1が所定の範囲内である場合、ユーザU1にクーポンを配信すると決定してもよい。この場合、情報処理装置100は、コンテキスト情報CINF1に基づいて、ステップS203及びS204と同様の処理を行ってもよい。
【0019】
(2-2.店舗条件)
図1に示す例では、情報処理装置100が、コンテキスト情報に基づくクーポンを決定する場合を示すが、情報処理装置100は、コンテキスト情報と、店舗に関する店舗条件を示す店舗条件情報とに基づくクーポンを決定してもよい。店舗条件情報は、店舗に関する店舗条件を示す情報であれば、どのような条件を示す情報であってもよい。例えば、店舗条件情報は、店舗の事業者により予め定められた条件を示す情報であってもよい。例えば、店舗条件情報は、店舗と類似する他の店舗の事業者により定められた条件を示す情報であってもよい。具体的には、情報処理装置100は、コンテキスト情報と、店舗に関する入店条件を示す店舗条件情報とに基づくクーポンを決定してもよい。具体的には、情報処理装置100は、コンテキスト情報と、店舗における喫煙の可否を示す店舗条件情報とに基づくクーポンを決定してもよい。具体的な処理の例を挙げると、情報処理装置100は、ステップS203においてクーポン一覧からクーポンCP1を選択する場合、コンテキスト情報と、クーポンCP1が対象とする店舗SP1の店舗条件情報とを比較して、コンテキスト情報が店舗SP1の店舗条件情報を満たす場合、クーポンCP1を配信すると決定してもよい。これにより、情報処理装置100は、ユーザの状況と店舗側の要望との双方を考慮することで訴求したいユーザへ適切にクーポンを配信することができる。
【0020】
(2-3.クーポンの対象)
図1の例では、クーポンの対象の一例として店舗を用いて説明したが、クーポンの対象は物理的な空間上の制限がある対象に限らずどのようなものであってもよい。例えば、クーポンの対象は、物理的制限のないインターネット上のショッピングサイトや通販サイトや電子商店街やモールやオークションサイトなどであってもよい。また、クーポンは、インターネット上のショッピングサイトや通販サイトや電子商店街やモールやオークションサイトなどで使えるクーポンであってもよい。この場合、送客は、ユーザの物理的な位置の移動に伴う送客に限らず、インターネット上の送客であってもよい。また、クーポンの対象は、店舗などの物理的な制限がある対象であってもよい。例えば、クーポンの対象は、店舗などのキャパシティに制限がある対象であってもよい。図1の例では、キャパシティに制限がある対象の一例として店舗を用いて説明したが、キャパシティに制限がある対象は店舗に限らずどのようなものであってもよい。例えば、対象は、タクシや自家用車などの所定の移動体であってもよい。例えば、対象は、電車やバスなどの公共交通機関であってもよい。例えば、対象は、イベントやアクティビティや講習会等が開催される会議室やイベント会場等の所定の空間(スペース)であってもよい。例えば、対象は、フリーアドレスのオフィス、インターネットカフェ、カプセルホテル、ホテル等の所定の空間であってもよい。キャパシティは、空間的な制限に限らず、参加人数などの人数的な制限であってもよい。また、キャパシティは、人数的な制限に限らず、椅子の数や座席数などの空間容量的な制限であってもよい。また、キャパシティに制限がある対象への収容物については、人に限らず、物などであってもよい。例えば、対象は、トラックの荷台などの物流に関する移動体の収容スペースであってもよい。また、ここでいう対象は、空き家、空き部屋、空き倉庫、スーツケース、かばん、コインロッカー、コインランドリー、マッサージチェア等、人や物が収容物となる種々の対象であってもよい。
【0021】
(2-4.コンテキスト情報)
コンテキスト情報は、図1に示す例に限らず、ユーザと対象との関係性を示す情報(以下、適宜、「対象関係情報」と呼ぶ)を含んでもよい。例えば、コンテキスト情報は、ユーザとキャパシティに制限がある対象との関係性を示す対象関係情報を含んでもよい。例えば、コンテキスト情報は、ユーザと対象の間の距離を示す対象関係情報を含んでもよい。例えば、コンテキスト情報は、ユーザの属性と対象の属性との関係性を示す対象関係情報を含んでもよい。なお、対象関係情報は、ユーザと対象との関係性が距離や属性の場合に限らず、どのような関係性を示す情報であってもよい。
【0022】
(2-5.クーポン)
クーポン一覧に含まれるクーポンは、図1に示す例に限らず、どのようなクーポンであってもよい。すなわち、クーポン一覧に含まれるクーポンは、10%割引や200円引きや1品プレゼントといった内容のクーポンに限らず、どのような内容のクーポンであってもよい。また、クーポン一覧に含まれるクーポンは、お一人様向けやカップル向けや2次会向けといった条件を有するクーポンに限らず、どのような条件を有するクーポンであってもよい。例えば、クーポン一覧に含まれるクーポンは、グループ向けやファミリー向けや大人向けや出張向けといった条件を有するクーポンであってもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの同行に関するコンテキスト情報に基づいて、カップル向けやグループ向けやお一人様向けのクーポンを配信してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの時間に関するコンテキスト情報に基づいて、ファミリー向けや大人向けのクーポンを配信してもよい。例えば、情報処理装置100は、HAAS(Hardware as a Service)に関する情報に基づいて、クーポンを配信してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの場所に関するコンテキスト情報に基づいて、出張向けのクーポンを配信してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの決済に関するコンテキスト情報に基づいて、二次会向けのクーポンを配信してもよい。具体的な処理の例を挙げると、情報処理装置100は、ユーザの場所に関するコンテキスト情報に基づいて、ユーザの位置情報が、自宅や勤務先などの滞在圏内から外れている場合には、出張向けのクーポンを配信してもよい。例えば、情報処理装置100は、ユーザの位置情報がユーザの自宅や勤務先などの滞在圏内から外れている場合には、出張中であるとして、ユーザの位置情報の周囲の店舗に関するクーポンを配信してもよい。また、クーポン一覧に含まれるクーポンは、対象が店舗に限らず、どのようなものを対象とするクーポンであってもよい。
【0023】
(2-6.クーポン条件)
図1に示す例では、情報処理装置100が、条件を全て満たすクーポンを決定する場合を示すが、図1に示す場合に限られない。例えば、条件を全て満たすクーポンが複数ある場合や、条件を全て満たすクーポンがない場合である。情報処理装置100は、満たした条件の数が最大のクーポンを決定してもよい。また、情報処理装置100は、満たした条件の割合が最大のクーポンを決定してもよい。また、情報処理装置100は、満たした条件に対応する各条件の重みの合算値が最大のクーポンを決定してもよい。
【0024】
〔3.情報処理システムの構成〕
図2に示す情報処理システム1について説明する。図2に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100とが含まれる。端末装置10と、情報処理装置100とは所定の通信網(ネットワークN)を介して、有線または無線により通信可能に接続される。図2は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。なお、図2に示した情報処理システム1には、複数台の端末装置10や、複数台の情報処理装置100が含まれてもよい。
【0025】
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。端末装置10は、実施形態における処理を実現可能であれば、どのような装置であってもよい。また、端末装置10は、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PCや、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA等の装置であってもよい。図1に示す例においては、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。
【0026】
情報処理装置100は、ユーザのコンテキスト情報に基づくクーポンを配信するために用いられる。情報処理装置100は、例えば、PC、WS(Work Station)等の情報処理装置であり、端末装置10等からネットワークNを介して送信されてきた情報に基づいて処理を行う。
【0027】
〔4.端末装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係る端末装置10の構成について説明する。図3は、実施形態に係る端末装置10の構成例を示す図である。図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、入力部12と、出力部13と、制御部14とを有する。
【0028】
(通信部11)
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線又は無線で接続され、所定のネットワークNを介して、情報処理装置100等との間で情報の送受信を行う。
【0029】
(入力部12)
入力部12は、ユーザからの各種操作を受け付ける。図1に示す例では、ユーザU1及びユーザU2からの各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
【0030】
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。また、出力部13は、情報処理装置100から送信された情報を出力する。例えば、出力部13は、情報処理装置100から配信されたクーポンを出力する。
【0031】
(制御部14)
制御部14は、例えば、コントローラ(controller)であり、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM(Random Access Memory)を作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、端末装置10にインストールされたアプリケーションのプログラムが含まれる。例えば、この各種プログラムには、情報処理装置100から配信されたクーポンを表示するアプリケーションのプログラムが含まれる。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0032】
図3に示すように、制御部14は、送信部141と、受信部142を有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。
【0033】
(送信部141)
送信部141は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。送信部141は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。例えば、送信部141は、情報処理装置100等の他の情報処理装置へ各種情報を送信する。
【0034】
送信部141は、ユーザのコンテキスト情報を送信する。例えば、送信部141は、対象への送客のターゲットとなるユーザのコンテキスト情報を送信する。例えば、送信部141は、キャパシティに制限がある対象への送客のターゲットとなるユーザのコンテキスト情報を送信する。
【0035】
(受信部142)
受信部142は、各種情報を受信する。受信部142は、外部の情報処理装置から各種情報を受信する。受信部142は、情報処理装置100等の他の情報処理装置から各種情報を受信する。例えば、受信部142は、クーポンに関する情報を受信する。例えば、受信部142は、クーポンを受信する。例えば、受信部142は、クーポンを示す情報を受信する。
【0036】
〔5.情報処理装置の構成〕
次に、図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。図4は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0037】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線又は無線で接続され、ネットワークNを介して、端末装置10等との間で情報の送受信を行う。
【0038】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。図4に示すように、記憶部120は、コンテキスト情報記憶部121と、配信条件情報記憶部122と、クーポン一覧記憶部123と、店舗条件情報記憶部124とを有する。
【0039】
コンテキスト情報記憶部121は、ユーザのコンテキスト情報に関する情報を記憶する。ここで、図5に、実施形態に係るコンテキスト情報記憶部121の一例を示す。図5に示すように、コンテキスト情報記憶部121は、「ユーザID」、「コンテキスト情報」といった項目を有する。
【0040】
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「コンテキスト情報」は、コンテキスト情報を示す。「コンテキスト情報」は、「加速度」、「位置」、「同行」、「時間」などの項目を更に有してもよい。「加速度」は、加速度センサにより検知されたユーザに関する加速度情報を示す。図5に示す例では、「加速度」に「加速度#1」や「加速度#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、加速度を示す数値などが格納される。「位置」は、ユーザの生活圏とユーザの位置との位置関係情報を示す。図5に示す例では、「位置」に「位置#1」や「位置#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、都道府県及び市町村などにより示されるデータが格納される。「同行」は、ユーザと同行する他のユーザの有無を示す。図5に示す例では、「同行」に「同行#1」や「同行#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、有無を示す情報が格納される。「時間」は、日時情報を示す。図5に示す例では、「時間」に「時間#1」や「時間#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、時間(例えば、時刻や期間など)を示す情報が格納される。なお、「時間」には、時間を示す情報であればどのような情報が格納されてもよい。例えば、「時間」には、時分に限られず、秒まで含んだ時間を示す情報が格納されてもよいし、別の表現の時間を示す情報が格納されてもよい。
【0041】
配信条件情報記憶部122は、配信条件に関する情報を記憶する。ここで、図6に、実施形態に係る配信条件情報記憶部122の一例を示す。図6に示すように、配信条件情報記憶部122は、「配信条件ID」、「配信条件」といった項目を有する。
【0042】
「配信条件ID」は、配信条件を識別するための識別情報を示す。「配信条件」は、配信条件に関する情報を示す。図6に示す例では、「配信条件」に「配信条件#1」や「配信条件#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、「加速度が閾値TH1未満」や「位置が範囲TH2未満」などの情報が格納される。
【0043】
クーポン一覧記憶部123は、クーポン一覧に含まれる複数のクーポンに関する情報を記憶する。ここで、図7に、実施形態に係るクーポン一覧記憶部123の一例を示す。図7に示すように、クーポン一覧記憶部123は、「クーポンID」、「対象」、「内容」、「条件情報」といった項目を有する。
【0044】
「クーポンID」は、クーポン一覧に含まれる複数のクーポンの各々を識別するための識別情報を示す。「対象」は、クーポンの対象を示す。例えば、「対象」は、クーポンCP1により識別されるクーポンの対象が、店舗SP1により識別される店舗であることを示す。「内容」は、クーポンの内容を示す。例えば、クーポンCP1により識別されるクーポンの内容が10%割引であることを示す。「条件情報」は、複数のクーポンの各々に対応する条件に関する情報を示す。「条件情報」は、「条件1」、「条件2」、「条件3」などの項目を更に有してもよい。図7に示す例では、「条件情報」の各項目に「条件#11」や「条件#22」や「条件#33」などの概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、「カップル限定」や「昼限定」や「2次会限定」などの情報が格納される。また、「条件情報」の各項目が異なる特定の種別の条件に対応付けられてもよい。例えば、「条件1」に同行に関する条件、「条件2」に時間に関する条件、「条件3」に2次会に関する条件が格納されると定められてもよい。
【0045】
店舗条件情報記憶部124は、店舗の条件に関する情報を記憶する。例えば、店舗条件情報記憶部124は、店舗の事業者により予め定められた店舗の条件に関する情報を記憶する。ここで、図8に、実施形態に係る店舗条件情報記憶部124の一例を示す。図8に示すように、店舗条件情報記憶部124は、「店舗ID」、「店舗条件」といった項目を有する。
【0046】
「店舗ID」は、店舗を識別するための識別情報を示す。「店舗条件」は、店舗の条件を示す。「店舗条件」は、「入店条件」、「喫煙」などの項目を更に有してもよい。「入店条件」は、店舗に入店するための条件を示す。図8に示す例では、「入店条件」に「入店条件#1」や「入店条件#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、「18歳以上」や「女性限定」などの情報が格納される。「喫煙」は、店舗内での喫煙の可否を示す。図8に示す例では、「喫煙」に「喫煙#1」や「喫煙#2」といった概念的な情報が格納される例を示したが、実際には、可否を示す情報が格納される。
【0047】
(制御部130)
制御部130は、コントローラであり、例えば、CPUやMPU等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0048】
図6に示すように、制御部130は、取得部131と、判定部132と、決定部133と、配信部134とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0049】
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。取得部131は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。取得部131は、端末装置10等の他の情報処理装置から各種情報を取得する。
【0050】
取得部131は、記憶部120から各種情報を取得する。取得部131は、コンテキスト情報記憶部121や配信条件情報記憶部122やクーポン一覧記憶部123や店舗条件情報記憶部124から各種情報を取得する。
【0051】
取得部131は、取得した各種情報を記憶部120に格納する。取得部131は、コンテキスト情報記憶部121や配信条件情報記憶部122やクーポン一覧記憶部123や店舗条件情報記憶部124に各種情報を格納する。
【0052】
取得部131は、他の機能構成により判定、決定された各種情報を取得する。
【0053】
取得部131は、ユーザの状況を示すコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部131は、センサにより検知されたユーザに関するセンサ情報を含むコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部131は、加速度センサにより検知されたユーザに関する加速度情報を含むコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザと同行する他のユーザの有無を示す同行者情報を含むコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部131は、日時情報を含むコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザの生活圏とユーザの位置との位置関係情報を含むコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザの決済に関する行動情報を含むコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザの決済に関する決済情報を含むコンテキスト情報を取得する。
【0054】
取得部131は、対象への送客のターゲットとなるユーザのコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部131は、キャパシティに制限がある対象への送客のターゲットとなるユーザのコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザと対象との関係性を示す対象関係情報を含むコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザと対象との距離を示す対象関係情報を含むコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザの属性と対象の属性との関係性を示す対象関係情報を含むコンテキスト情報を取得する。
【0055】
取得部131は、店舗である対象に関する店舗条件を示す店舗条件情報を取得する。例えば、取得部131は、店舗に関する入店条件を示す店舗条件情報を取得する。例えば、取得部131は、店舗における喫煙の可否を示す店舗条件情報を取得する。
【0056】
取得部131は、複数のクーポン一覧を含むクーポン一覧を取得する。
【0057】
(判定部132)
判定部132は、各種情報を判定する。判定部132は、記憶部120から各種情報を判定する。例えば、判定部132は、コンテキスト情報記憶部121や配信条件情報記憶部122やクーポン一覧記憶部123や店舗条件情報記憶部124から各種情報を判定する。
【0058】
判定部132は、他の機能構成により取得、決定された各種情報を判定する。
【0059】
判定部132は、ユーザにクーポンを配信するか否かを判定する。判定部132は、ユーザのコンテキスト情報と配信条件情報とに基づいて、クーポンを配信するか否かを判定する。判定部132は、ユーザのコンテキスト情報が所定の配信条件を満たすか否かを判定する。
【0060】
判定部132は、ユーザに配信するクーポンを判定する。判定部132は、ユーザのコンテキスト情報と複数のクーポンを含むクーポン一覧とに基づいて、ユーザに配信するクーポンを判定する。判定部132は、ユーザのコンテキスト情報がクーポン一覧に含まれる複数のクーポンの各々に対応する条件を満たすか否かを判定する。
【0061】
判定部132は、ユーザのコンテキスト情報と店舗条件情報とに基づいて、ユーザに配信するクーポンを判定する。判定部132は、ユーザのコンテキスト情報が所定の店舗条件を満たすか否かを判定する。判定部132は、ユーザのコンテキスト情報が、所定のクーポンの対象に対応する店舗条件を満たすか否かを判定する。
【0062】
(決定部133)
決定部133は、各種情報を決定する。決定部133は、各種情報を算出する。決定部133は、記憶部120から各種情報を決定する。例えば、決定部133は、コンテキスト情報記憶部121や配信条件情報記憶部122やクーポン一覧記憶部123や店舗条件情報記憶部124から各種情報を決定する。
【0063】
決定部133は、他の機能構成により取得、判定された各種情報を決定する。また、決定部133は、他の機能構成により取得、判定された各種情報を算出する。
【0064】
決定部133は、クーポンの配信先のユーザを決定する。決定部133は、ユーザのコンテキスト情報と配信条件情報とに基づいてクーポンの配信先のユーザを決定する。
【0065】
決定部133は、ユーザに配信するクーポンを決定する。決定部133は、ユーザのコンテキスト情報に基づいてクーポンを決定する。決定部133は、複数のクーポンを含むクーポン一覧とユーザのコンテキスト情報とに基づいてクーポンを決定する。決定部133は、クーポン一覧からクーポンを選択する。決定部133は、クーポン一覧とユーザのコンテキスト情報とに基づいてクーポン一覧からクーポンを選択する。
【0066】
決定部133は、クーポン一覧に含まれる複数のクーポンの各々に対応する条件を満たすクーポンが複数ある場合、条件が合致する数(個数)が最大のクーポンを決定してもよい。また、決定部133は、クーポン一覧に含まれる複数のクーポンの各々に対応する条件を満たすクーポンが複数ある場合、条件が合致する割合(合致率)が最大のクーポンを決定してもよい。また、決定部133は、コンテキスト情報とクーポンの条件情報とに基づいて算出されたスコアが最大のクーポンを決定してもよい。例えば、決定部133は、満たされた条件に対応する各条件の重みの合算値をスコアとして算出し、算出したスコアが最大のクーポンを決定してもよい。
【0067】
(配信部134)
配信部134は、外部の情報処理装置へ各種情報を配信する。配信部134は、外部の情報処理装置へ各種情報を送信する。配信部134は、外部の情報処理装置へ各種情報を通知する。配信部134は、外部の情報処理装置へ各種情報を提供する。例えば、配信部134は、端末装置10等の他の情報処理装置へ各種情報を配信する。
【0068】
配信部134は、記憶部120から各種情報を配信する。
【0069】
配信部134は、他の機能構成により取得、判定、決定された各種情報を配信する。
【0070】
配信部134は、ユーザのコンテキスト情報に基づくクーポンを、ユーザが利用する端末装置10に配信する。配信部134は、決定部133により決定されたクーポンを配信する。例えば、配信部134は、ユーザのコンテキスト情報とクーポン一覧とに基づくクーポンを配信する。配信部134は、対象に関連するクーポンを配信する。例えば、配信部134は、キャパシティに制限がある対象に関連するクーポンを配信する。例えば、配信部134は、店舗に関するクーポンを配信する。配信部134は、ユーザのコンテキスト情報と店舗条件情報とに基づくクーポンを配信する。また、配信部134は、クーポンに関する情報を配信してもよい。例えば、配信部134は、クーポンに関する情報を含む広告を配信してもよい。また、配信部134は、クーポンを示す情報を配信してもよい。
【0071】
〔6.情報処理のフロー〕
次に、図9を用いて、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。図9は、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順を示すフローチャートである。
【0072】
図9に示すように、情報処理装置100は、ユーザの状況を示すコンテキスト情報を取得する(ステップS301)。情報処理装置100は、取得したコンテキスト情報が所定の配信条件を満たすか否かを判定する(ステップS302)。情報処理装置100は、取得したコンテキスト情報が所定の配信条件を満たさない場合(ステップS302;NO)、情報処理を終了する。一方、情報処理装置100は、取得したコンテキスト情報が所定の配信条件を満たす場合(ステップS302;YES)、コンテキスト情報とクーポン一覧とに基づいて、クーポン一覧に含まれる複数のクーポンのうち、対応する条件を満たすクーポンを決定する(ステップS303)。情報処理装置100は、決定したクーポンをユーザに配信する(ステップS304)。
【0073】
〔7.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、取得部131と、決定部133とを有する。取得部131は、ユーザの状況を示すコンテキスト情報を取得する。また、決定部133は、取得部131により取得されたコンテキスト情報に基づいて、ユーザが利用する端末装置に配信するクーポンを決定する。
【0074】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザのコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に決定することができる。また、情報処理装置100は、ユーザの好奇心を刺激するクーポンを決定することができる。
【0075】
また、実施形態に係る情報処理装置100は、決定部133により決定されたクーポンを、端末装置に配信する配信部134を有する。
【0076】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、ユーザのコンテキスト情報に基づくクーポンを適切に配信することができる。また、情報処理装置100は、訴求したいユーザへクーポンを適切に配信することができる。
【0077】
また、取得部131は、対象への送客のターゲットとなるユーザのコンテキスト情報を取得する。また、配信部134は、対象に関連するクーポンを端末装置に配信する。
【0078】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、対象への送客のターゲットとなるユーザのコンテキスト情報に基づいて、対象に関連するクーポンを適切に配信することができる。
【0079】
また、取得部131は、ユーザと対象との関係性を示す対象関係情報を含むコンテキスト情報を取得する。
【0080】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的なコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に配信することができる。
【0081】
また、取得部131は、ユーザと対象の間の距離を示す対象関係情報を含むコンテキスト情報を取得する。
【0082】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的なコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に配信することができる。
【0083】
また、取得部131は、ユーザの属性と対象の属性との関係性を示す対象関係情報を含むコンテキスト情報を取得する。
【0084】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的なコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に配信することができる。
【0085】
また、取得部131は、店舗である対象に関する店舗条件を示す店舗条件情報を取得する。また、配信部134は、コンテキスト情報と、店舗条件情報とに基づくクーポンを、ユーザが利用する端末装置に配信する。
【0086】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的な情報に基づいてクーポンを適切に配信することができる。
【0087】
また、取得部131は、対象に関する入店条件を示す店舗条件情報を取得する。
【0088】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的な情報に基づいてクーポンを適切に配信することができる。
【0089】
また、取得部131は、対象における喫煙の可否を示す店舗条件情報を取得する。
【0090】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的な情報に基づいてクーポンを適切に配信することができる。
【0091】
また、取得部131は、センサにより検知されたユーザに関するセンサ情報を含むコンテキスト情報を取得する。
【0092】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的なコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に決定することができる。
【0093】
また、取得部131は、加速度センサにより検知されたユーザに関する加速度情報を含むコンテキスト情報を取得する。
【0094】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的なコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に決定することができる。
【0095】
また、取得部131は、ユーザと同行する他のユーザの有無を示す同行者情報を含むコンテキスト情報を取得する。
【0096】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的なコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に決定することができる。
【0097】
また、取得部131は、日時情報を含むコンテキスト情報を取得する。
【0098】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的なコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に決定することができる。
【0099】
また、取得部131は、ユーザの生活圏とユーザの位置との位置関係情報を含むコンテキスト情報を取得する。
【0100】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的なコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に決定することができる。
【0101】
また、取得部131は、ユーザの決済に関する行動情報を含むコンテキスト情報を取得する。
【0102】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的なコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に決定することができる。
【0103】
また、取得部131は、ユーザの決済に関する決済情報を含むコンテキスト情報を取得する。
【0104】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、より多角的なコンテキスト情報に基づいてクーポンを適切に決定することができる。
【0105】
また、決定部133は、複数のクーポンを含むクーポン一覧と、コンテキスト情報とに基づいて、クーポンを決定する。
【0106】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、クーポン一覧から適切なクーポンを決定することができる。
【0107】
また、取得部131は、クーポン一覧を取得する。また、決定部133は、クーポン一覧からクーポンを選択する。
【0108】
これにより、実施形態に係る情報処理装置100は、クーポン一覧から適切なクーポンを決定することができる。
【0109】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る端末装置10および情報処理装置100は、例えば、図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図10は、端末装置10および情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0110】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0111】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0112】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0113】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0114】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置10および情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部14および130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0115】
〔9.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0116】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0117】
また、上述してきた実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0118】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0119】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【符号の説明】
【0120】
1 情報処理システム
10 端末装置
100 情報処理装置
110 通信部
120 記憶部
121 コンテキスト情報記憶部
122 配信条件情報記憶部
123 クーポン一覧記憶部
124 店舗条件情報記憶部
130 制御部
131 取得部
132 判定部
133 決定部
134 配信部
N ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10