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特許7177033情報管理システム、サーバ、クライアント、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】情報管理システム、サーバ、クライアント、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/28 20060101AFI20221115BHJP
   G06F 3/0482 20130101ALI20221115BHJP
【FI】
H04L12/28 500A
G06F3/0482
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2019237231
(22)【出願日】2019-12-26
(65)【公開番号】P2021105870
(43)【公開日】2021-07-26
【審査請求日】2021-09-03
(73)【特許権者】
【識別番号】391002498
【氏名又は名称】フタバ産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】本村 恭輝
(72)【発明者】
【氏名】野澤 隆博
(72)【発明者】
【氏名】小野 英雄
(72)【発明者】
【氏名】奥田 善雄
(72)【発明者】
【氏名】武田 博
【審査官】木村 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-091527(JP,A)
【文献】国際公開第2004/086841(WO,A1)
【文献】特許第6409985(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/28
G06F 3/0482
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、該サーバとネットワークを介して通信可能に構成されたクライアントと、を備える情報管理システムであって、
前記サーバは、
前記クライアントが表示画面に表示させる入力画像に含まれる項目であって、ユーザにより入力可能な複数の項目に係る情報である項目情報が記憶される第1データベースと、
前記第1データベースに記憶される前記項目情報を含むデータファイルを作成し、前記第1データベースとは異なる記憶領域に記憶するように構成されたデータ生成部と、を備え、
前記クライアントは、
前記データファイルを前記記憶領域から取得して、当該クライアントの備える第2データベースに記憶するように構成されたデータ取得部と、
前記第2データベースに記憶されたデータファイルに含まれる前記項目情報に基づいて、表示画面に前記入力画像を表示させるように構成された表示制御部と、
前記入力画像に対してユーザにより入力された前記項目に係る入力内容を取得するように構成された入力部と、
前記入力部が取得した前記入力内容を含む入力ファイルを、所定のタイミングで前記クライアントの外部に出力するように構成された出力制御部と、を備える情報管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報管理システムであって、
前記入力画像に含まれる各項目には、属性情報が関連付けられており、
前記表示制御部は、当該クライアントに設定された属性情報、又は、ユーザにより入力された属性情報に基づいて、前記入力画像に含まれる前記項目を変化させるように構成されている、情報管理システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報管理システムであって、
前記出力制御部は、前記入力ファイルを作成して、前記クライアントの外部の記憶装置に出力するように構成されており、
さらに、前記記憶装置が構成する記憶領域に記憶された前記入力ファイルを順次処理して、前記入力部に入力された内容を累積した累積情報を生成するように構成された結果生成部を備える、情報管理システム。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報管理システムであって、
前記クライアントは、前記出力制御部の出力に係る情報である環境情報を取得するように構成された情報取得部を備え、
前記出力制御部は、少なくとも前記情報取得部により取得された環境情報に応じて、前記入力ファイルの送信態様を設定するように構成されている、情報管理システム。
【請求項5】
サーバと、該サーバとネットワークを介して通信可能に構成されたクライアントと、を備える情報管理システムであって、
前記サーバは、
前記クライアントが表示画面に表示させる入力画像に含まれる項目であって、ユーザにより入力可能な複数の項目に係る情報である項目情報が記憶される第1データベースと、
前記第1データベースに記憶される前記項目情報を含むデータファイルを作成するように構成されたデータ生成部と、
所定のタイミングで前記クライアントに前記データファイルを送信するように構成されたデータ送信部と、を備え、
前記クライアントは、
前記データファイルを取得して、当該クライアントの備える第2データベースに記憶するように構成されたデータ取得部と、
前記第2データベースに記憶されたデータファイルに含まれる前記項目情報に基づいて、表示画面に前記入力画像を表示させるように構成された表示制御部と、
前記入力画像に対してユーザにより入力された前記項目に係る入力内容を取得するように構成された入力部と、を備え、
さらに、前記サーバは、前記入力部が取得した前記入力内容を含む入力ファイルを、所定のタイミングで前記クライアントから受信するように構成されたデータ取得部を備える、情報管理システム。
【請求項6】
サーバと、該サーバとネットワークを介して通信可能に構成されたクライアントと、を備える情報管理システムであって、
前記サーバは、
前記クライアントが表示画面に表示させる入力画像に含まれる項目であって、ユーザにより入力可能な複数の項目に係る情報である項目情報が記憶される第1データベースと、
前記第1データベースに記憶される前記項目情報を含むデータファイルを作成するように構成されたデータ生成部と、を備え、
前記クライアントは、
当該クライアントの起動に伴う所定のタイミングにて前記データファイルを前記サーバから取得して、当該クライアントの備える第2データベースに記憶するように構成されたデータ取得部と、
前記第2データベースに記憶されたデータファイルに含まれる前記項目情報に基づいて、表示画面に前記入力画像を表示させるように構成された表示制御部と、
前記入力画像に対してユーザにより入力された前記項目に係る入力内容を取得するように構成された入力部と、
前記入力部が取得した前記入力内容を含む入力ファイルを、所定のタイミングで前記クライアントの外部に出力するように構成された出力制御部と、を備える情報管理システム。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報管理システムを構成するサーバ。
【請求項8】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報管理システムを構成するクライアント。
【請求項9】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報管理システムを構成するサーバとしてコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項10】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の情報管理システムを構成するクライアントとしてコンピュータを機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、クライアントにて収集した情報をサーバにて管理する情報管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば工場等の生産設備においては、生産性を向上するために、その稼働状況を把握して改善点を検討することが行われている。特許文献1に記載のシステムは、生産設備にクライアントに蓄積された情報を生産管理系クライアントにて収集し、集計データを生成する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-91527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多くのクライアント装置を備えるシステムの場合、必然的に送受信されるデータの総量が大きくなる。そのため、例えば、サーバ装置の処理負荷やネットワークの負荷が大きくなることに起因して、スムーズな通信が実現できない可能性が高くなる。
【0005】
本開示の目的は、通信を好適に実現することができる情報管理システムを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、サーバと、サーバとネットワークを介して通信可能に構成されたクライアントと、を備える情報管理システムであって、サーバは、第1データベースと、データ生成部と、を備える。第1データベースは、クライアントが表示画面に表示させる入力画像に含まれる項目であって、ユーザにより入力可能な複数の項目に係る情報である項目情報が記憶される。データ生成部は、第1データベースに記憶される項目情報を含むデータファイルを作成し、第1データベースとは異なる記憶領域に記憶するように構成される。クライアントは、データ取得部と、表示制御部と、入力部と、出力制御部と、を備える。データ取得部は、データファイルを上記の記憶領域から取得して、当該クライアントの備える第2データベースに記憶するように構成される。表示制御部は、第2データベースに記憶されたデータファイルに含まれる項目情報に基づいて、表示画面に入力画像を表示させるように構成される。入力部は、入力画像に対してユーザにより入力された項目に係る入力内容を取得するように構成される。出力制御部は、入力部が取得した入力内容を含む入力ファイルを、所定のタイミングで外部に出力するように構成される。
【0007】
このような構成であれば、クライアントに送信されるデータファイルは、項目情報が記憶される第1データベースとは異なる記憶領域に記憶されている。そのため、クライアントへのデータ送信は第1データベースを管理するプログラムとは別のプログラムにより実行することが可能になる。その結果、複数のクライアントにデータファイルを送信する際に、その都度第1データベースを参照して送信するデータファイルを生成する必要がなく、サーバの処理負荷を低減させることができる。よって、サーバの負荷が大きいことに起因してサーバとクライアントのデータ送受信が阻害されてしまうことを抑制できる。
【0008】
上述した情報管理システムにおいて、入力画像に含まれる各項目には、属性情報が関連付けられていてもよい。表示制御部は、当該クライアントに設定された属性情報、又は、ユーザにより入力された属性情報に基づいて、入力画像に含まれる項目を変化させるように構成されていてもよい。
【0009】
このような構成であれば、同一のデータファイルを複数のクライアントが取得しても、属性情報に応じて、クライアントにて表示される内容が変化する。したがって、データファイルをクライアントごとに調整する必要がなく、サーバの処理負荷の増加を抑制することができる。
【0010】
また上述した情報管理システムにおいて、出力制御部は、入力ファイルを作成して、クライアントの外部の記憶装置に出力するように構成されていてもよい。さらに当該情報管理システムは、記憶装置が構成する記憶領域に記憶された入力ファイルを順次処理して、入力部に入力された内容を累積した累積情報を生成するように構成された結果生成部を備えてもよい。
【0011】
このような構成であれば、クライアントの外部の装置によって、クライアントに入力された情報の累積結果を取得することができる。また、クライアントの外部の装置は入力ファイルを順次処理するため、複数のクライアントから出力された複数の入力ファイルが存在する場合に、それらの複数の入力ファイルに対して同時に処理を実行することが抑制され、適切に処理を実行することができる。
【0012】
また上述した情報管理システムにおいて、クライアントは、出力制御部の出力に係る情報である環境情報を取得するように構成された情報取得部を備えてもよい。出力制御部は、少なくとも情報取得部により取得された環境情報に応じて、入力ファイルの送信態様を設定するように構成されていてもよい。
【0013】
このような構成であれば、環境情報に応じた態様でのデータ送信を実行することができる。そのため、例えば、スムーズな情報送信ができない環境において過剰な情報送信を実行しようとしてエラーが生じてしまう危険を低減できる。
【0014】
本開示の別の一態様は、サーバと、サーバとネットワークを介して通信可能に構成されたクライアントと、を備える情報管理システムであって、サーバは、第1データベースと、データ生成部と、データ送信部と、を備える。第1データベースは、クライアントが表示画面に表示させる入力画像に含まれる項目であって、ユーザにより入力可能な複数の項目に係る情報である項目情報が記憶される。データ生成部は、第1データベースに記憶される項目情報を含むデータファイルを作成するように構成される。データ送信部は、所定のタイミングでクライアントにデータファイルを送信するように構成される。クライアントは、データ取得部と、表示制御部と、入力部と、を備える。データ取得部は、データファイルを取得して、当該クライアントの備える第2データベースに記憶するように構成される。表示制御部は、第2データベースに記憶されたデータファイルに含まれる項目情報に基づいて、表示画面に入力画像を表示させるように構成される。入力部は、入力画像に対してユーザにより入力された項目に係る入力内容を取得するように構成される。さらに、サーバは、入力部が取得した入力内容を含む入力ファイルを、所定のタイミングでクライアントから受信するように構成されたデータ受信部を備える。
【0015】
このような構成であれば、クライアントへのデータ送信、及び、クライアントからのデータの受信を、サーバの設定するタイミングにおいて実行することができる。そのため、サーバ側での処理負荷の制御が可能になり、サーバの負荷が大きいことに起因してサーバとクライアントのデータ送受信が阻害されてしまうことを抑制できる。
【0016】
本開示のさらに別の一態様は、サーバと、サーバとネットワークを介して通信可能に構成されたクライアントと、を備える情報管理システムであって、サーバは、第1データベースと、データ生成部と、を備える。第1データベースは、クライアントが表示画面に表示させる入力画像に含まれる項目であって、ユーザにより入力可能な複数の項目に係る情報である項目情報が記憶される。データ生成部は、第1データベースに記憶される項目情報を含むデータファイルを作成するように構成される。クライアントは、データ取得部と、表示制御部と、入力部と、出力制御部と、を備える。データ取得部は、当該クライアントの起動に伴う所定のタイミングにてデータファイルをサーバから取得して、当該クライアントの備える第2データベースに記憶するように構成される。表示制御部は、第2データベースに記憶されたデータファイルに含まれる項目情報に基づいて、表示画面に入力画像を表示させるように構成される。入力部は、入力画像に対してユーザにより入力された項目に係る入力内容を取得するように構成される。出力制御部は、入力部が取得した入力内容を含む入力ファイルを、所定のタイミングで外部に出力するように構成される。
【0017】
このような構成であれば、サーバから送信されるデータの受信を、クライアントの起動に伴う所定のタイミングにおいて実行することができる。また、入力データの送信を、クライアントの設定するタイミングで行うことができる。そのため、例えばクライアント側でデータを送受信するための環境が整っているときにデータの送受信をすることができるので、環境が好ましくないことによりサーバとクライアントのデータ送受信が阻害されてしまうことを抑制できる。
【0018】
また、本開示は、前述した情報管理システムを構成するサーバ又はクライアント、並びに、サーバ又はクライアントとしてコンピュータを機能させるためのプログラムの形態で実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】実施形態の情報管理システムの構成を示すブロック図である。
図2】ファイル取得処理の処理手順を示すフローチャートである。
図3】クライアントの表示画面に示されるログイン画像の一例を示す図である。
図4】クライアントの表示画面に示されるメイン画像の一例を示す図である。
図5図5Aがクライアントの表示画面に示される第1入力画像を示す図であり、図5Bがクライアントの表示画面に示される第2入力画像を示す図であり、図5Cがクライアントの表示画面に示される第3入力画像を示す図であり、図5Dがクライアントの表示画面に示される確認画像を示す図である。
図6】送信態様設定処理の処理手順を説明する図である。
図7図7A及び図7Bが、入力された内容の累積情報の出力画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に本開示の実施形態を図面と共に説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す情報管理システム1は、サーバ11と、サーバ11とネットワーク3を介して通信可能に構成された1つ以上のクライアント12と、を備える。この情報管理システム1において、クライアント12は、工場の生産設備のラインにおいて用いられる。このクライアント12にユーザが入力を行うことにより、生産設備の稼働状況に関する情報を収集する。また収集された情報は、サーバ11に送信され、蓄積される。蓄積された情報は、例えば、稼働効率向上のための解析を目的とした集計データとして出力されてもよい。ネットワーク3にはインターネットのようなワイドエリアネットワークと、ローカルエリアネットワークとが含まれていてもよい。
【0021】
<サーバの構成>
サーバ11は、制御装置21と、記憶装置22と、通信装置23と、を備える。
制御装置21は、CPU21aと、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ21b)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御装置21の各種機能は、CPU21aが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ21bが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。
【0022】
制御装置21は、CPU21aがプログラムを実行することで実現される機能の構成として、データ生成部31と、データ送信部32と、データ受信部33と、結果生成部34と、を備える。これらの具体的な機能については後述する。
【0023】
記憶装置22は、データを記憶可能な記憶領域を備える装置である。記憶装置22には、第1データベース22a、送信フォルダ22b、受信フォルダ22c、及び実績データベース22dが備えられる。
【0024】
通信装置23は、クライアント12との通信を実現するための通信デバイスである。通信の方式、規格等は特に限定されず、少なくともネットワーク3を介した通信が可能となるように構成されていればよい。
【0025】
サーバ11には、ディスプレイ41と入力装置42とが接続されていてもよい。入力装置42は、例えば、マウスやキーボードを含んでいてもよい。ユーザは、ディスプレイ41及び入力装置42を利用してサーバ11への入力操作を行うことができる。
【0026】
<クライアントの構成>
クライアント12は、タブレット型情報端末である。クライアント12は、制御装置51と、記憶装置52と、通信装置53と、タッチパネル54と、を備える。
【0027】
制御装置51は、CPU51aと、RAM、ROM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ(以下、メモリ51b)と、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成される。制御装置51の各種機能は、CPU51aが非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、メモリ51bが、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。
【0028】
制御装置51は、CPU51aがプログラムを実行することで実現される機能の構成として、データ取得部61と、表示制御部62と、入力部63と、データ更新部64と、情報取得部65と、出力制御部66と、を備える。これらの具体的な機能については後述する。
【0029】
記憶装置52は、データを記憶可能な記憶領域を備える装置である。記憶装置52には、第2データベース52a、入力データベース52b、及び出力準備フォルダ52cが備えられる。
【0030】
通信装置53は、サーバ11との通信を実現するための無線通信デバイスである。例えば、セルラー網などの公衆の移動電話通信網を利用した無線通信や、無線LANを介したインターネットによる通信のような、コンピュータネットワークを利用した無線通信によりサーバ11と通信を行う。通信の方式、規格等は特に限定されない。なお、クライアント12はタブレット端末であるため、通信装置53は無線通信を行うが、クライアント12として据え置き型端末を用いる場合は、通信装置53は有線通信を行うように構成されていてもよい。
【0031】
タッチパネル54は、画像を表示するディスプレイと、ディスプレイに配置される入力装置とを有する装置である。クライアント12のユーザは、タッチパネル54を用いて表示内容の確認と入力操作とを行うことができる。
【0032】
なお、サーバ11の制御装置21、及び、クライアント12の制御装置51を構成するマイクロコンピュータの数は1つでも複数でもよい。また、制御装置21,51を構成するこれらの要素を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。例えば、上記機能がハードウェアである電子回路によって実現される場合、その電子回路は多数の論理回路を含むデジタル回路、又はアナログ回路、あるいはこれらの組合せによって実現してもよい。
【0033】
[1-2.各部の機能]
<サーバからクライアントへの項目情報の出力>
サーバ11の第1データベース22aには、項目情報が記憶されている。項目情報とは、クライアント12がタッチパネル54の表示画面に表示させる入力画像に含まれる複数の項目に係る情報である。クライアント12は、この項目情報に基づいて後述する入力画像を表示する。
【0034】
入力画像は、クライアント12のユーザにより入力可能な複数の項目を含む。本実施形態において、複数の項目とは、生産設備の稼働状況に関する情報を分類したものであって、生産品の不良の分類、及び、生産設備の不具合の分類である。
【0035】
上述した各項目には、属性情報が関連付けられている。属性情報は、例えば、工場のラインやユーザIDなどが例示される。なお、項目の内容、項目に関連付けられる属性情報などは、適宜変更されてもよい。例えばディスプレイ41、入力装置42によって入力されてもよい。
【0036】
データ生成部31は、第1データベース22aに記憶される項目情報を含むデータファイルである出力ファイル71を作成し、第1データベース22aとは異なる記憶領域である送信フォルダ22bに記憶する。この出力ファイル71は、複数のクライアント12それぞれに合わせて作成されたものではなく、複数のクライアント12に対して共通のファイルである。出力ファイル71のデータ種類は特に限定されないが、例えばJSONファイルを用いることができる。
【0037】
クライアント12のデータ取得部61は、出力ファイル71を送信フォルダ22bから取得して、第2データベース52aに記憶する。
制御装置51の実行するファイル取得処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。本処理は、クライアント12が起動したとき、及び、クライアント12がスリープから復帰したときに、データ取得部61により実行される。
【0038】
まずS1では、データ取得部61は、出力ファイル71を取得するか否かを判断する。ここでは、少なくとも、その時点より後に出力ファイル71を使用してタッチパネル54に入力画像を表示させる可能性があり、かつ、最新の出力ファイル71が取得されていない可能性がある場合に、出力ファイル71を取得すると判断する。出力ファイル71を取得すると判断する場合とは、例えば、(i)クライアント12が起動してデータ取得部61を実現するためのプログラムが最初に起動したとき、及び、(ii)クライアント12がスリープ状態から通常の状態に復帰した時点で、その日の出力ファイル71が取得されていないとき、などが挙げられる。
【0039】
データ取得部61は、S1で出力ファイル71を取得しないと判断した場合には、本処理を終了する。一方、データ取得部61は、S1で出力ファイル71を取得すると判断した場合には、S2へ移行する。
【0040】
S2では、データ取得部61は、サーバ11に出力ファイル71の送信要求をする。サーバ11のデータ送信部32は、この送信要求を受けると、クライアント12に対して送信フォルダ22bに記憶された出力ファイル71を送信する。
【0041】
続くS3では、データ取得部61は、サーバ11から送信された出力ファイル71を取得する。S4では、データ取得部61は、S3にて取得した出力ファイル71を第2データベース52aに記憶させる。その後、本処理を終了する。
【0042】
<入力画像の表示>
表示制御部62は、第2データベース52aに記憶した出力ファイル71に含まれる項目情報に基づいて、タッチパネル54の表示画面に入力画像を表示させる。また入力部63は、入力画像に対してユーザが入力した内容を取得する。
【0043】
図2図5Aに、表示される画面の例を記載する。
クライアント12が起動されると、図3に示される、ログイン画像101が表示される。ユーザは、タッチパネル54を用いてログインに必要な情報を入力し、ログインボタンを操作してログインを実行する。
【0044】
続いて、図4に示される、メイン画像111が表示される。メイン画像111には、状況表示欄112、状態表示欄113、始業ボタン114、終業ボタン115、撮影ボタン116、不良入力ボタン117、及び不具合入力ボタン118などが備えられている。
【0045】
状況表示欄112には、ソフトウェアの種別、該当するラインの名称又は番号、作業日、担当者などの名称が表示される。状態表示欄113には、運転前、運転中、運転終了など、生産設備のその時点での稼動状態が表示される。始業ボタン114及び終業ボタン115は、生産設備の始業開始と終業とを記録するためのボタンである。これらのボタンの入力時刻は記憶され、サーバ11に送信される。
【0046】
撮影ボタン116は、クライアント12が備える図示しないカメラによって撮影を行うためのボタンである。撮影された画像は、出力準備フォルダ52cに記憶される。
不良入力ボタン117及び不具合入力ボタン118は、製造品に不良が生じたとき、又は設備に不具合が生じたときに入力するボタンである。これらのボタンが操作されると、不良又は不具合の詳細を入力するための入力画像が表示される。
【0047】
表示制御部62は、当該クライアント12に設定された属性情報、又は、ユーザにより入力されたユーザIDなどの属性情報に基づいて、入力画像に表示させる項目を変化させる。クライアント12に設定された属性情報とは、端末の種類、インストールされたソフトウェア、ソフトウェアのバージョン、使用場所や対象となる設備などの予め入力された個体情報などが挙げられる。表示制御部62は、このような属性情報の少なくともいずれか1つに基づいて、入力画像に表示される項目を変更する。つまり、項目情報に含まれる複数の項目の中から、属性情報に基づいて選択される項目を入力画像に表示させる。また後述するように、入力画像は階層的に構成されており、入力を進めると、表示される項目が、大きな分類から小さい分類に変化する。以下、不具合入力ボタン118が入力されたときに表示される入力画像を例示する。
【0048】
図4の不具合入力ボタン118がユーザに押されると、不具合を入力するための入力画像が表示される。図5Aに示される第1入力画像121aは、複数の不具合区分122aが表示されている。ここでは、不具合区分122aとして、製造ラインにおいて配置される複数の機械の名称が表示され、選択可能となっている。ユーザは、複数の不具合区分122aのうちから、不具合の生じた機械を選択する。第1入力画像121aに表示される不具合区分122aが、項目情報に含まれる項目の例である。ユーザにより選択がなされると、図5Bの第2入力画像121bが表示される。
【0049】
第2入力画像121bには、選択された区分に対応する複数の不具合箇所122bが表示される。不具合箇所122bとは、不具合区分122aにて選択された機械が備える1つ以上の構成要素である。ユーザは、複数の不具合箇所122bのうちから、不具合の生じた箇所を選択する。第2入力画像121bに表示される不具合箇所122bが、項目情報に含まれる項目の例である。ユーザにより選択がなされると、図5Cの第3入力画像121cが表示される。
【0050】
第3入力画像121cには、選択された不具合箇所122bに対応する複数の不具合現象122cが表示される。ここでいう不具合現象122cとは、選択された不具合箇所122bにおいて生じうる不具合の具体的な内容である。ユーザは、複数の不具合現象122cのうちから、生じた不具合現象122cを選択する。第3入力画像121cに表示される不具合現象122cが、項目情報に含まれる項目の例である。ユーザにより選択がなされると、図5Dの確認画像121dが表示される。
【0051】
確認画像121dは、入力内容を確認するための画像である。ここで入力確認ボタン122dが入力されると、入力画像の表示が終了し、表示される画像がメイン画像111に戻る。入力部63は、第1入力画像121a~第3入力画像121cに対してユーザにより入力された項目に係る入力内容を取得する。また入力部63は、取得した入力内容を入力データベース52bに記憶させる。
【0052】
<入力ファイルの更新>
データ更新部64は、入力部63による入力内容の入力データベース52bへの記憶処理が行われるごとに、入力データベース52bを参照して入力ファイル72を作成し、出力準備フォルダ52cに記憶させる。入力ファイル72は、入力画像に対して入力された入力内容であって、未だサーバ11に送信されていない情報を少なくとも含むデータファイルである。本実施形態では、入力ファイル72は1つのみ出力準備フォルダ52cに記憶される。つまり、データ更新部64は、入力部63により新たに取得され、未だサーバ11に送信されていない情報を含むように、入力ファイル72を随時更新する。
【0053】
なお、入力ファイル72を作成又は更新するタイミングは、入力データベース52bに新たな情報が記憶されたタイミングでなくてもよい、例えば、所定の周期で入力ファイル72の作成又は更新を実行してもよい。入力ファイル72のデータ種類は特に限定されないが、例えば出力ファイル71と同様に、JSONファイルを用いることができる。
【0054】
また出力準備フォルダ52cには、入力ファイル72のほか、撮影ボタン116の操作によって取得された撮影画像が記憶される。撮影画像は、例えば入力ファイル72のサーバ11への送信と同時にサーバ11に送信されてもよい。
【0055】
<クライアントからサーバへの入力ファイルの出力>
制御装置51は、通常、一定の周期(例えば15分ごと)で、出力準備フォルダ52cに記憶されたデータをサーバ11に送信する。しかしながら、所定の条件を満たした場合は、送信態様を変更する。
【0056】
制御装置51が実行する送信態様設定処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。この処理は、所定の周期で実行される。
まず、S21では、情報取得部65は、環境情報を取得する。環境情報とは、出力制御部66の出力に係る情報であり、サーバ11とクライアント12との間のデータの送受信に関して影響を与える可能性がある情報である。例えば、通信の速度や接続状態の安定性などの通信状況、サーバ11の負荷状況、送信されるデータのサイズや種類などに関する情報である。
【0057】
続くS22では、出力制御部66は、情報取得部65により取得された環境情報に応じて、入力ファイル72の送信態様の設定を行う。ここでは、取得された環境情報から、入力ファイル72のサーバ11への送信に問題が生じる可能性があると判断される場合には、送信がスムーズに実現されるように送信態様を変更する。
【0058】
以下に、上述した問題が生じる可能性がある場合と、具体的な送信態様の内容と、を例示する。上述した問題が生じる可能性がある場合とは、例えば以下の(a)~(c)のような場合が挙げられる。
【0059】
(a)通信状況が悪い場合
クライアント12の無線通信に係る電波強度が所定の閾値以下の場合、通信速度が所定の閾値以下の場合、予期しない通信の切断が所定の閾値以上に頻発する場合などには、通信状況が悪いと判断される。
【0060】
(b)サーバ11の負荷が大きい場合
サーバ11からサーバ11の負荷が大きいことを示す情報を取得した場合、サーバ11の状態からサーバ11の負荷が大きいと判断できる場合に、サーバ11の負荷が大きいと判断される。具体的には、サーバ11から通信を制限する旨の通知があった場合、サーバ11からの応答が所定の基準を超えて遅れる場合、受信フォルダ22cに記憶されるファイル数又はファイルのデータサイズが所定の閾値以上である場合、サーバ11からの応答が所定の基準を超えて遅れる場合などが例示される。
【0061】
(c)送信すべきファイルのサイズが大きい場合
入力ファイル72のデータサイズが所定の閾値以上である場合、出力準備フォルダ52cに記憶される送信すべきデータのサイズ合計が所定の閾値以上である場合、出力準備フォルダ52cに画像ファイルが所定数以上存在する場合などには、送信すべきファイルのサイズが大きいと判断される。
【0062】
設定される送信態様の内容とは、例えば以下の(d)~(e)のような内容が挙げられる。
(d)送信頻度の変更、又は送信の待機
通常は15分ごとにデータを送信するが、その周期を15分よりも長く変更し、送信頻度が小さくなるようにする。あるいは、問題が解消するまでデータの送信を待機する。
【0063】
(e)送信内容の変更
通常は出力準備フォルダ52cに記憶されるデータをすべてサーバ11に送信するが、例えば画像データの送信は行わず、比較的データサイズの小さい入力ファイル72のみを送信する。
【0064】
なお、上述した条件(a)~(c)、及び、変更された送信態様(d)~(e)は、あくまで一例にすぎず、様々な条件及び送信態様を採用することができる。出力制御部66がS22にて送信態様を設定した後、本処理を終了する。
出力制御部66は、設定された送信態様にて、出力準備フォルダ52cに記憶される入力ファイル72等をサーバ11に送信する。
【0065】
<送信された入力ファイル等の処理>
サーバ11のデータ受信部33は、出力制御部66により送信された入力ファイル72を受信して、記憶装置22の受信フォルダ22cに記憶させる。結果生成部34は、受信フォルダ22cに記憶されたファイルを順次処理し、入力部63に入力された内容を累積した累積情報を生成する。生成された累積情報は、実績データベース22dに記憶される。累積情報は、例えば、図7A、7Bのような画像として出力されてもよい。図7Aに示す画像は、不具合区分が第2機械である場合の不具合箇所及び不具合現象の一覧である。図7Bに示す画像は、不具合区分が第2機械である場合の不具合現象を、回数順に並べたものである。これらは累積情報を出力する画像の一例であり、ユーザは様々な形で累積情報を取得することができる。
【0066】
[1-3.効果]
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)情報管理システム1において、クライアント12に送信される出力ファイル71は、項目情報が記憶される第1データベース22aとは異なる記憶領域である送信フォルダ22bに記憶されている。そのため、クライアント12へのデータ送信は第1データベース22aを管理するプログラムとは別のプログラムにより実行することが可能になる。その結果、複数のクライアント12に出力ファイル71を送信する際に、その都度、第1データベース22aを参照して送信する出力ファイル71を生成する必要がなく、サーバ11の処理負荷を低減させることができる。よって、サーバ11の負荷が大きいことに起因してサーバ11とクライアント12のデータ送受信が阻害されてしまうことを抑制できる。
【0067】
(1b)情報管理システム1では、同一の出力ファイル71を複数のクライアント12が取得する。各クライアント12は、属性情報に応じて、必要な項目を入力画像に表示させる。したがって、出力ファイル71をクライアント12ごとに調整する必要がなく、サーバ11の処理負荷の増加を抑制することができる。
【0068】
(1c)情報管理システム1では、サーバ11は、クライアント12に入力された情報の累積結果を取得することができる。またサーバ11は、入力ファイルを順次処理するため、複数のクライアント12から出力された複数の入力ファイル72が存在する場合に、それらの複数の入力ファイル72に対して同時に処理を実行してしまうことが抑制され、適切に処理を実行することができる。
【0069】
(1d)情報管理システム1では、クライアント12は、環境情報に応じた態様でサーバ11へのデータ送信を実行することができる。そのため、例えば、スムーズな情報送信ができない環境において過剰な情報送信を実行しようとしてエラーが生じてしまう危険を低減できる。
【0070】
[2.その他の実施形態]
以上本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態をとり得ることはいうまでもない。
【0071】
(2a)上記実施形態では、第1データベース22aと送信フォルダ22bとが同一の記憶装置における異なる記憶領域である構成を例示したが、それらは異なる記憶装置の記憶領域であってもよい。
【0072】
(2b)上記実施形態では、出力準備フォルダ52cに記憶された入力ファイル72等のデータはサーバ11に送信される構成を例示したが、サーバ11以外の記憶装置を有する情報処理装置に送信されてもよい。また結果生成部34は、その情報処理装置において設けられていてもよいし、さらに他の情報処理装置に設けられていてもよい。
【0073】
(2c)上記実施形態では、出力ファイル71には、ユーザにより入力可能な複数の項目に係る情報である項目情報が含まれる構成を例示したが、それ以外の情報も含まれていてもよい。例えば、クライアント12のタッチパネル54にて表示される入力画像の画像情報が含まれていてもよい。
【0074】
(2d)上記実施形態では、項目情報に含まれる複数の項目情報のうち、属性情報に応じた一部の項目を入力画像に表示させる構成を例示した。しかしながら、属性情報を利用せず、全ての項目を各クライアント12が表示するように構成されていてもよいし、属性情報以外の手法、例えばユーザが行う入力に基づき、表示される項目が設定されてもよい。
【0075】
(2e)上記実施形態では、同一の出力ファイル71が各クライアント12に送信される構成を例示したが、複数の出力ファイルが準備され、各クライアントが必要なファイルを取得するように構成されていてもよい。
【0076】
(2f)上記実施形態では、入力ファイル72は出力準備フォルダ52cに1つ記憶されており、既に入力ファイル72が存在するときに入力部63が入力内容を取得した場合には、入力ファイル72が新たに取得された入力内容を含むように更新される構成を例示した。しかしながら、入力ファイル72を更新せずに、新たに取得された入力内容を含む別の入力ファイル72を作成するように構成されていてもよい。
【0077】
(2g)上記実施形態では、クライアント12の要求に応じてサーバ11のデータ送信部32が出力ファイル71をクライアント12に送信する構成を例示した。しかしながら、サーバ11側の判断でクライアントに71を送信するように構成されていてもよい。例えばデータ送信部32は、所定のタイミングでクライアント12に出力ファイル71を出力するように構成されていてもよい。所定のタイミングとは、例えば、一定の周期、所定の時刻、又は任意のタイミングとしてもよい。
【0078】
(2h)上記実施形態では、クライアント12の判断で入力ファイル72をサーバ11に送信する構成を例示したが、サーバ11の要求に応じてクライアント12が入力ファイル72を出力するように構成されていてもよい。例えばデータ受信部33は、所定のタイミングでクライアント12に入力ファイル72を要求し、クライアント12から入力ファイル72を受信するように構成されていてもよい。所定のタイミングとは、例えば、一定の周期、所定の時刻、又は任意のタイミングとしてもよい。
【0079】
(2i)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
【0080】
(2j)上述した情報管理システムの他、当該情報管理システムの構成要素であるサーバ又はクライアント、当該サーバ又はクライアントとしてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、データ通信方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
【0081】
尚、上述したプログラムは、コンピュータに組み込まれるROMやバックアップRAMに記憶され、これらROMやバックアップRAMからコンピュータにロードされて用いられてもよいし、ネットワークを介してコンピュータにロードされて用いられてもよい。
【0082】
また、上述のプログラムは、コンピュータにて読み取り可能なあらゆる形態の記録媒体に記録されて用いられてもよい。記録媒体としては、例えば、持ち運び可能な光ディスク、磁気ディスク、半導体製メモリなどが含まれる。
【符号の説明】
【0083】
1…情報管理システム、3…ネットワーク、11…サーバ、12…クライアント、21,51…制御装置、21a,51a…CPU、21b,51b…メモリ、22,52…記憶装置、22a…第1データベース、22b…送信フォルダ、22c…受信フォルダ、22d…実績データベース、23,53…通信装置、31…データ生成部、32…データ送信部、33…データ受信部、34…結果生成部、41…ディスプレイ、42…入力装置、52a…第2データベース、52b…入力データベース、52c…出力準備フォルダ、54…タッチパネル、61…データ取得部、62…表示制御部、63…入力部、64…データ更新部、65…情報取得部、66…出力制御部、71…出力ファイル、72…入力ファイル、101…ログイン画像、111…メイン画像、112…状況表示欄、113…状態表示欄、114…始業ボタン、115…終業ボタン、116…撮影ボタン、117…不良入力ボタン、118…不具合入力ボタン、121a…第1入力画像、121b…第2入力画像、121c…第3入力画像、121d…確認画像、122a…不具合区分、122b…不具合箇所、122c…不具合現象、122d…入力確認ボタン
図1
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