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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-14
(45)【発行日】2022-11-22
(54)【発明の名称】地中筐体システム
(51)【国際特許分類】
   H05K 9/00 20060101AFI20221115BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20221115BHJP
   H05K 7/18 20060101ALI20221115BHJP
   H02G 9/10 20060101ALI20221115BHJP
【FI】
H05K9/00 E
H05K7/20 B
H05K7/20 F
H05K7/20 H
H05K7/20 U
H05K7/18 K
H02G9/10
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2019554560
(86)(22)【出願日】2018-04-03
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-02
(86)【国際出願番号】 US2018025803
(87)【国際公開番号】W WO2018187270
(87)【国際公開日】2018-10-11
【審査請求日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】15/694,186
(32)【優先日】2017-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/483,005
(32)【優先日】2017-04-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519350317
【氏名又は名称】ボブスボックス,エルエルシー.
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】弁理士法人牛木国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100080089
【弁理士】
【氏名又は名称】牛木 護
(72)【発明者】
【氏名】エイコック,ケヴィン,ティー.
(72)【発明者】
【氏名】シリング,ロバート,ジェイ.
【審査官】五貫 昭一
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-82288(JP,A)
【文献】実公昭42-16487(JP,Y1)
【文献】実開昭58-9014(JP,U)
【文献】特開平2-232477(JP,A)
【文献】中国実用新案第205071514(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K 9/00
H05K 7/20
H05K 7/18
H02G 9/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気部品を収納する地中筐体であって、
外殻と;
前記外殻内に設置される第1区画と;
前記第1区画にアクセスするための第1区画開口部を備える上部パネルと;
着脱可能であって前記第1区画開口部を塞ぐのに適応した第1区画カバーとを備え、
前記地中筐体の側壁は、側壁間隙で分離された内側側壁と外側側壁とを備え、前記側壁間隙は、伝熱粒子で満たされ、前記側壁間隙内の前記伝熱粒子のかさ密度は、前記伝熱粒子の密度の少なくとも75%である、電気部品を収納する地中筐体。
【請求項2】
前記地中筐体のベースは、ベース間隙で分離された内側ベースと外側ベースとを備え、前記ベース間隙は伝熱粒子で満たされ、前記ベース間隙内の伝熱粒子のかさ密度は、伝熱粒子の密度の少なくとも75%である、請求項1に記載の地中筐体。
【請求項3】
前記第1区画内のベースに結合された装置リフトシステムを備える装置ラックを含み、前記第1区画カバーは前記装置ラックの上端に接合され、前記装置リフトシステムは、前記第1区画カバーが前記第1区画開口部を塞ぐ格納位置と、前記装置ラックが前記第1区画開口部を通って上面の上方に延びる延伸位置との間で移動するように構成される、請求項1に記載の地中筐体。
【請求項4】
ガス処理システム、および、
前記装置ラックに接合された少なくとも1つのディフューザーをさらに備え、
前記ディフューザーは前記装置ラックに格納された装置に空気を向けるように配置される、請求項3に記載の地中筐体。
【請求項5】
前記第1区画カバーが、その中に埋め込まれた少なくとも1つの補強板を備える、請求項1に記載の地中筐体システム。
【請求項6】
ガス処理システムをさらに備え、前記ガス処理システムは除湿機、前記外殻内に配置された空気圧縮機、および外気吸気管路を備え、前記外気吸気管路は、前記外殻の外の外気
と流体連結する吸気管路入口と、前記空気圧縮機の圧縮機入口と流体連結する吸気管路出口とを有し、前記ガス処理システムは、前記第1区画の内部に高圧で空気を供給するように構成される、請求項1に記載の地中筐体。
【請求項7】
前記ガス処理システムは、前記第1区画の内部に除湿空気を供給するように構成される、請求項6に記載の地中筐体。
【請求項8】
外殻と;
前記外殻内に設置される第1区画と;
前記外殻内に設置される第2区画と;
前記第1区画にアクセスするための第1区画開口部、および、前記第2区画にアクセスするための第2区画開口部を備える上部パネルと;
前記第2区画から前記第1区画を隔てる隔壁と;
着脱可能であって前記第1区画開口部を塞ぐのに適応した第1区画カバーと;
着脱可能であって前記第2区画開口部を塞ぐのに適応した第2区画カバーと、
を備える、電気部品を収容するための地中筐体。
【請求項9】
前記地中筐体の側壁は、側壁間隙により分離される内側側壁および外側側壁を備え、前記側壁間隙は伝熱粒子で満たされ、前記側壁間隙内の伝熱粒子のかさ密度は、伝熱粒子の密度の少なくとも75%である、請求項8に記載の地中筐体。
【請求項10】
前記第1区画内のベースに結合された装置リフトシステムを備える装置ラックをさらに備え、前記第1区画カバーは前記装置ラックの上端に接合され、前記装置リフトシステムは、前記第1区画カバーが前記第1区画開口部を塞ぐ格納位置と、前記装置ラックが第1区画開口部を通って上面の上方に延びる延伸位置との間で移動するように構成される、請求項8に記載の地中筐体。
【請求項11】
ガス処理システム、および、
前記装置ラックに接合された少なくとも1つのディフューザーをさらに備え、前記ディフューザーは前記装置ラックに格納された装置に空気を向けるように配置される、請求項10に記載の地中筐体。
【請求項12】
前記第2区画内のベースに結合されたバッテリーリフトシステムを備えるバッテリーラックをさらに備え、前記第2区画カバーは前記バッテリーラックの上端に接合され、前記バッテリーリフトシステムは、前記第2区画カバーが前記第2区画開口部を塞ぐ格納位置と、前記バッテリーラックが第2区画開口部を通って上面の上方に延びる延伸位置との間で移動するように構成され、
前記装置リフトシステム、バッテリーリフトシステム、またはこれらの両者が、前記地中筐体内でガス処理システムにより制御される、請求項10に記載の地中筐体。
【請求項13】
電気部品を収納するための地中筐体およびセルラー基地局を備え、
前記地中筐体は:
外殻と、
第1区画開口部を備えた、前記外殻内に設置される第1区画と、
第2区画開口部を備えた、前記外殻内に設置される第2区画と、
前記第2区画から第1区画を隔てる隔壁と、
着脱可能であって前記第1区画開口部を塞ぐのに適応した第1区画カバーと、
着脱可能であって前記第2区画開口部を塞ぐのに適応した第2区画カバーとを備え、
前記セルラー基地局は、信号処理装置に結合されたアンテナ、および、バッテリーからなる電源装置を備え、格納位置において、前記信号処理装置は前記第1区画内に置かれ、前記バッテリーは前記第2区画内に置かれる、電気通信基地局。
【請求項14】
前記第1区画内のベースに結合された装置リフトシステムを備える装置ラックをさらに備え、前記第1区画カバーは前記装置ラックの上端に結合され、前記装置リフトシステムは、前記第1区画カバーが前記第一区画開口部を塞ぐ格納位置と、前記装置ラックが前記第1区画開口部を通って上面の上方に延びる延伸位置との間で移動するように構成され、地下の前記信号処理装置は前記装置ラックに結合される、請求項13に記載の電気通信基地局。
【請求項15】
前記第2区画内のベースに結合されるバッテリーリフトシステムを備えたバッテリーラックをさらに備え、前記第2区画カバーは前記バッテリーラックの上端に結合され、前記バッテリーリフトシステムは、前記第2区画カバーが前記第2区画開口部を塞ぐ格納位置と、前記バッテリーラックが前記第2区画開口部を通って上面の上方に延びる延伸位置との間で移動するように構成され、前記バッテリーは前記バッテリーラックに結合される、請求項13に記載の電気通信基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、全ての目的に対してその全体が引用によって本明細書に組み込まれている、2017年9月1日出願の米国出願第15/694,186号、および、2017年4月7日出願の米国仮特許出願第62/483,005号の利益を主張するものである。
【0002】
(開示分野)
本開示は、該して筐体に関し、より具体的には通信機器の地下筐体に関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
(セル・サイトとしても知られている)携帯電話の基地局は、アンテナおよび電子通信設備が配置される携帯電話用の場所である。携帯電話の基地局の動作領域は、例えば、周囲の地形に対するタワーの高さ、電磁エネルギーを反射または吸収する建物または植物の存在、エリア内における携帯電話のトラフィック、および気象状況を含む、いくつかの要因に依存しうる。大きさに関しては、携帯電話の基地局は、最大で10,000平方フィートの土地を必要とする広大な構造とすることができる。そのため、携帯電話の基地局は通常、大抵の潜在的ユーザーがタワーを利用できるように、高い人口密度のエリアに最も近いところに配置される。しかしながら、各セル・サイトは、有限の数の通話またはデータ通信料を扱うことしかできない。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態において、電気部品を収納するための地中筐体が提供される。電気部品を収納するための前記地中筐体は、外殻と、前記外殻内に設置される第1区画と、前記外殻内に設置される第2区画と、前記第1区画にアクセスするための第1区画開口部および前記第2区画にアクセスするための第2区画開口部を備える上部パネルと、前記第2区画から前記第1区画を隔てる隔壁と、着脱可能であって前記第1区画開口部を塞ぐのに適応した第1区画カバーと、着脱可能であって前記第2区画開口部を塞ぐのに適応した第2区画カバーとを含むことができる。
【0005】
いくつかの実施形態において、電気通信基地局が提供される。前記電気通信基地局は、外殻を有する、電気部品を収納するための地中筐体と、第1区画開口部を含むことができる、前記外殻内に設置される第1区画と、第2区画開口部を含むことができる、前記外殻内に設置される第2区画と、前記第2区画から前記第1区画を隔てる隔壁と、着脱可能であって前記第1区画開口部を塞ぐのに適応した第1区画カバーと、着脱可能であって前記第2区画開口部を塞ぐのに適応した第2区画カバーとを含むことができる。前記電気通信基地局はまた、セルラー基地局を含むことができる。前記セルラー基地局は、信号処理装置に結合されたアンテナ、および、バッテリーを含む電源装置を含むことができ、格納位置にあるとき、前記信号処理装置は前記第1区画内に置かれ、例えばバッテリー等の前記電源装置は前記第2区画内に置かれる。
【0006】
いくつかの実施形態において、電気部品を収納するための地中筐体が提供される。電気部品を収納するための前記地中筐体は、外殻と、前記外殻内に設置される第1区画と、前記第1区画にアクセスするための第1区画開口部を備える上部パネルと、着脱可能であって前記第1区画開口部を塞ぐのに適応した第1区画カバーとを含むことができる。前記地中筐体の側壁は、側壁間隙で分離された内側側壁と外側側壁とを有することができる。前記側壁間隙は、伝熱粒子で満たされることができる。前記側壁間隙内の前記伝熱粒子のかさ密度は、前記伝熱粒子の密度の少なくとも75%とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の特徴および長所は、以下の実施形態の詳細な説明に、より十分に開示され、または以下の実施形態の詳細な説明により、明確にされ、これら実施形態は、同種の番号は同種の部分を参照する添付の図面と一緒に考慮される。
【0008】
図1】本明細書で述べるように、電気通信基地局の一部として組み込まれた地中筐体の周囲の図である。
図2】本明細書で述べるように、ガス処理システムを含む地中筐体の制御図である。
図3】本明細書で述べるように、地中筐体の第1および第2区画開口部の上面斜視図である。
図4】本明細書で述べるように、外側電線管を示す地中筐体の側面斜視図である。
図5】本明細書で述べるように、第2区画内に延びる外側電線管および内側電線管を示す第2区画の上面斜視図である。
図6】本明細書で述べるように、側壁空隙、および、電線管と電線管連結器に差し込まれた外側電線管を示す筐体の側壁の横断面図である。
図7】本明細書で述べるように、外殻に挿入される前の第1区画の部分立体分解図である。
図8】本明細書で述べるように、外殻に挿入される前の第2区画の部分立体分解図である。
図9】本明細書で述べるように、上に外殻を取り付けるのに備えて互いに隣接して置かれた第1および第2区画を示す部分立体分解図である。
図10】本明細書で述べるように、第1および第2区画が外殻に挿入され、第1および第2区画の基部にスペーサが取り付けられた図9の下面図である。
図11】本明細書で述べるように、上に外殻を取り付け、外殻内に入れてそれらを外部ベースで塞ぐのに備えて互いに隣接して置かれた第1および第2区画を示す部分立体分解図である。
図12】地中筐体の斜視図である。
図13】切断線13-13に沿った図12の部分断面図である。
図14A】本明細書で述べるように、装置ラックおよび装置リフトシステムの斜視図である。
図14B】本明細書で述べるように、バッテリーラックおよびバッテリーリフトシステムの斜視図である。
図15】本明細書で述べるように、ロックアウトシステムを示すラックおよびリフトシステムの斜視図である。
図16A】本明細書で述べるように、装置ラックおよびバッテリーラックと共に使用することができるディフューザーの正面図である。
図16B】本明細書で述べるように、装置ラックおよびバッテリーラックと共に使用することができるディフューザーの端面図である。
図17】本明細書で述べるように、開位置の係止アームを示す第1区画カバーの底面図である。
図18】本明細書で述べるように、ロック位置の係止アームを示す第1区画カバーの底面図である。
図19】本明細書で述べるように、開位置の係止アームを示す第2区画カバーの底面図である。
図20】本明細書で述べるように、ロック位置の係止アームを示す第2区画カバーの底面図である。
図21】本明細書で述べるように、カバーロック凹部に配置されたカバーロックの半透視図である。
図22】本明細書で述べるように、ロック位置での区画開口部と区画カバーとの間の接合部分の(明確にするためにカバーロックなしの)断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
好適な実施形態の記述は、添付の図面と関連して読まれることを目的としており、当該添付の図面は本発明の明細書全体の一部として考慮される。図面は必ずしも縮尺で描かれておらず、発明のある特徴は、明確さおよび簡潔さのために、大きさまたは形態等が誇張して示される場合がある。本記述では、「水平な」や、「垂直な」、「上方」、「下方」等の相対的な語は、それらの派生語(例えば「水平に」や「下方に」、「上方に」等)も同様に、そこで述べられている方向、または、議論中の図面に示される方向を参照するものと解釈されるべきである。これらの相対的な語は、記述の利便性のためであり、通常は、特有の方向を要求する目的ではない。「外部へ」に対する「内部へ」や、「横の」に対する「縦の」等を含む用語は、必要に応じて、もう一方に対して、または延伸軸に対して、または回転軸あるいは回転中心に対して解釈すべきである。「接続(結合)された」および「相互接続した」等の取り付けや結合等に関する用語は、可動のまたは固定の取り付け具または関係も同様であるが、「直接」結合された、固定された等との用語を含んだり、そうでないと明示的に述べなければ、介在構造物を介して、構造体が直接または間接的にお互いに固定または取り付けられている関係をいう。「動作可能なように」との用語は、関連のある構造体をその関係のおかげで目的通りに動作させることができる取り付け、結合または接合である。
【0010】
図1図22に示すように、様々な実施形態において、電気部品を収納するための地中筐体10が開示される。地中筐体は、外殻12と、外殻12内に設置される第1区画14と、外殻12内に設置される第2区画16と、第1区画14にアクセスするための第1区画開口部20および第2区画16にアクセスするための第2区画開口部22を備える上部パネル18とを含むことができる。地中筐体10は、第2区画16から第1区画14を隔てる隔壁24を含むことができる。地中筐体はまた、着脱可能であって第1区画開口部14を塞ぐのに適応した第1区画カバー26、着脱可能であって第2区画開口部16を塞ぐのに適応した第2区画カバー28、または26,28両方を含むこともできる。
【0011】
いくつかの実施形態において、図3図6に示すように、1つ以上の外側電線管30が地中筐体10の外側から第1区画14または第2区画16の内側に延びる。これらの実施形態では、外側電線管30により、配線が地中筐体10の外側から第1区画14または第2区画16に通ることができる。外側電線管30を通ることができる配線の例は、これらに限られないが、給電線、通信回線(例えば、光ファイバー、同軸ケーブル)、空気ホース、および、電線(例えば、外部制御盤を内部電子機器に接続するための電線)等である。いくつかの実施形態において、外側電線管30は耐食パイプとすることができる。
【0012】
いくつかの実施形態において、第1外側電線管30aを通信回線(例えば光ファイーバーケーブル)用として使用し、第2外側電線管30bを給電線用として使用し、第3電線管30cを空気ホース用として使用することができる。外側電線管30を通る配線は、電線管カプラ32を使用して固定し、外側電線管30の水密性および気密性を形成することができる。例えば、電線管カプラ32は、ロクスシステムズにより製造され、ROXTEC(登録商標)の商標で販売されるような、プラグ型のシーリングシステムとすることできる。電線管カプラ32は、外側電線管30の外側端34、外側電線管30の内側端36、または34,36両方に配置することができる。
【0013】
いくつかの実施形態において、1つ以上の内側電線管38が隔壁24を通って延び、配線が第1区画14から第2区画16に通ることができる。いくつかの実施形態において、第1内側電線管38aを通信回線(例えば光ファイバーケーブル)用として使用し、第2内側電線管38bを給電線用として使用し、第3内側電線管38cを空気ホース用として使用することができる。内側電線管38を通る配線は、電線管カプラ32を使用して固定し、内側電線管38の水密性および気密性を形成することができる。例えば、図4および図6に示すように、電線管カプラ32は、ロクスシステムズにより製造され、ROXTEC(登録商標)の商標で販売されるような、プラグ型のシーリングシステムとすることできる。電線管カプラ32は、内側電線管38の第1区画側40、内側電線管38の第2区画側42、または40,42両方に配置することができる。
【0014】
いくつかの実施形態において、第1区画カバー26が第1区画開口部20を塞ぎ、第2区画カバー28が第2区画開口部22を塞ぐとき、第1区画14と第2区画16は、制御可能にまたは恒久的に、密閉してお互いに分離されることができる。以下により詳細に述べるように、第1および第2区画14,16が制御可能に密閉して塞がれる場合、ガス処理システム78の適用されるバルブが閉じているときにガスが交換されず、ガス処理システム78の適用されるバルブが開いているときにガスが交換されるように、ガスの交換を制御することができる。
【0015】
いくつかの実施形態において、図2図6および図13に示すように、地中筐体10の側壁46は、側壁間隙52で隔てられた内側側壁48と外側側壁50とを備え、側壁間隙52は、伝熱粒子54で満たされる。いくつかの実施形態において、内側側壁48の一部は第1区画14の外部側壁と第2区画16の外部側壁とからなり、外側側壁50は外殻12の外部側壁である。
【0016】
いくつかの実施形態において、図2および図13に示すように、隔壁24の第1側58と第2側60との間に隔壁間隙56がある。いくつかの実施形態において、隔壁間隙56は伝熱粒子54で満たされる。いくつかの実施形態において、隔壁24の第1側58は第1区画14の外部側壁で構成され、隔壁24の第2側60は第2区画の外部側壁で構成される。
【0017】
いくつかの実施形態において、図13に示すように、地中筐体10のベース62は、ベース間隙68により隔てられる内側ベース64および外側ベース66からなり、ベース間隙68は伝熱粒子54で満たされ、ベース間隙内の伝熱粒子のかさ密度は伝熱粒子の密度の少なくとも75%である。いくつかの実施形態において、内側ベース64の一部は、第1区画14のベースと第2区画16のベースとからなり、外側ベース66は外殻12のベースである。
【0018】
いくつかの実施形態において、間隙52,56,68はそれぞれ、単独で0.5~5インチの範囲である。いくつかの実施形態において、間隙52,56,68はそれぞれ、単独で0.75~4インチ、または1~3.5インチの範囲である。いくつかの実施形態において、間隙52,56,68はそれぞれ、単独で1.25~2.5インチの範囲(例えば、1.5インチ、1.75インチ、2.0インチ、2.25インチ)である。いくつかの実施形態において、側壁間隙52は1~3インチとすることができ、隔壁間隙56は2~5インチとすることができ、ベース間隙68は0.5~3インチとすることができる。
【0019】
いくつかの実施形態において、図7図13に示すように、地中筐体10は、外殻12に挿入された第1区画14と第2区画16とから形成することができる。間隙52,56は、スペーサ15によって保持されることができ、スペーサ15は補強要素としても機能する。いくつかの実施形態において、スペーサ15は、第1区画14、第2区画16、または14,16両方の外部に溶接されることができる。いくつの実施形態において、第1区画14および第2区画16は、外側ベース66により外殻12内に密閉されることができ、外側ベース66は外殻12の下端に固定されることができる。側面と同様に、第1区画14および第2区画16のベース64と外側ベース66との間の間隙は、スペーサ15により保持されることができる。第1区画14および第2区画16の上部は、第1区画14および第2区画16のそれぞれで正圧が維持されるように、上部パネル18または外殻12の一部に対して気密な方法で密閉されるべきである。同様に、伝熱粒子54を最適状態に維持するために、外側ベース66は外殻12に対して水を通さない方法で密閉されるべきである。
【0020】
図7図13に示すように、外殻12の側面50は、外殻12が、ベース66で、最も近い上部パネル18よりも幅が広く長さが長くなるように、角度を有する。この設計は、特に周辺地盤が水で満たされたときに、地中筐体10を地面合いに保持して「浮遊」するのを防ぐことを目的としている。いくつかの実施形態において、第1区画14および第2区画16の側面もまた、近接する外殻12の外側側壁50に平行のままであるように、角度を有する。いくつかの実施形態において、外側側壁50、および、任意的に内側側壁48は、垂直方向に対して、2.5~30度、または5~20度、または5~15度の角度(θ)に保持される。
【0021】
外殻12、第1区画14および第2区画16は、耐食材料から形成されることができる。例えば、外殻12、第1区画14および第2区画16は、耐食金属合金で形成することができ、腐食を防ぐために追加材料でコーティングすることもできる。加えて、または選択的に、外殻12、第1区画14および第2区画16の腐食は、カソード防食により低減または防止することができる。いくつかの実施形態において、外殻12、第1区画14および第2区画16は、USスチール社によりCOR-TEN(登録商標)の商標で販売されるような耐候性鋼材から形成されることができ、これらによりさらなる保護を受けることができる。例えば、鋼鉄は、洗浄、リン酸亜鉛処理、プライマーコーティング(下塗り)、カチオンエポキシ電着コーティング、ポリエステル塗料コーティング、硬化等を受けることができる。
【0022】
いくつかの実施形態において、側壁間隙52、隔壁間隙56およびベース間隙68のうち1つ以上の間隙内の伝熱粒子54のかさ密度は、伝熱粒子54の密度の少なくとも75%である。いくつかの実施形態において、側壁間隙52、隔壁間隙56およびベース間隙68のうち1つ以上の間隙内の伝熱粒子54のかさ密度は、伝熱粒子54の密度の少なくとも77.5%、または少なくとも80%、または少なくとも82.5%、または少なくとも85%mまたは少なくとも87.5%、または少なくとも90%である。いくつかの実施形態において、伝熱粒子54は、少なくとも70 W/mK(~40BTU-ft/hr/ft2°F)、または少なくとも100 W/mK(~58 BTU-ft/hr/ft2°F)、または少なくとも200 W/mK(~115.6BTU-ft/hr/ft2°F)、または少なくとも300 W/mK(~173.3BTU-ft/hr/ft2°F)、または少なくとも400 W/mK(~231.1BTU-ft/hr/ft2°F)、または少なくとも450 W/mK(~260 BTU-ft/hr/ft2°F)、または少なくとも500 W/mK(~288.9BTU-ft/hr/ft2°F)の熱伝導率を有する材料で作られることができる。いくつかの実施形態において、伝熱粒子54は、少なくとも300 μΩ-in、または少なくとも400 μΩ-in、または少なくとも425 μΩ-inの電気抵抗率を有する材料で作られることができる。いくつかの実施形態において、伝熱粒子54は、1.25 g/cm3~2.00 g/cm3、または1.30 g/cm3~1.88 g/cm3の密度を有する材料で作られることができる。
【0023】
いくつかの実施形態において、伝熱粒子は、500~1,000ミクロン、または75~750ミクロン、または100~500ミクロン、または125~400ミクロンの最大寸法を有する。いくつかの実施形態において、最大寸法の最小サイズは少なくとも10ミクロンである。いくつかの実施形態において、メジアン粒子径(D50)は、75ミクロン~180ミクロンの間である。いくつかの実施形態において、最大30 wt.%の粒子、または25 wt.%の粒子、または20 wt.%の粒子が80メッシュ(180ミクロン)のスクリーンを通らない。いくつかの実施例において、最大50 wt.%の粒子、または45 wt.%の粒子、または40 wt.%の粒子が100メッシュ(150ミクロン)のスクリーンを通らない。いくつかの実施形態において、最大30 wt.%の粒子、または25 wt.%の粒子、または20 wt.%の粒子が325メッシュ(44ミクロン)のスクリーンを通らない。これにより、ごみ問題を防ぎ、軽量で高性能な伝熱材料が提供される。
【0024】
いくつかの実施形態において、伝熱粒子54は片状(フレーク)である。いくつかの実施形態において、伝熱粒子は黒鉛粒子(例えば片状)からなる。いくつかの実施形態において、伝熱粒子は膨張黒鉛粒子(例えば片状)からなる。膨張黒鉛の例としては、Entergris社によりPOCO(登録商標)グラファイトの商標で販売される膨張黒鉛や、Carbon Graphite Materials社により販売される膨張黒鉛が挙げられる。いくつかの実施形態において、伝熱粒子は天然または人造の片状黒鉛からなる。いくつかの実施形態において、伝熱粒子は結晶黒鉛からなる。いくつかの実施形態において、伝熱粒子は、少なくとも90%の炭素、または少なくとも94%の炭素、または少なくとも99%の炭素を含む片状黒鉛からなる。いくつかの実施形態において、伝熱粒子は、5%よりも少ない、または2%よりも少ない、または1%よりも少ない、または0.5%よりも少ない水分を含む。
【0025】
いくつかの実施形態において、伝熱粒子54の所望のかさ密度水準は、外殻12をかくはん器に載せて、側壁間隙52、さらに任意に隔壁間隙56およびベース間隙68を伝熱粒子54で充填することにより得られる。振る動作は伝熱粒子54の密充填を容易にする。いくつかの実施形態において、外殻12はベース側から充填され、所望の充填レベルに到達したら、外殻上のベース13が外殻12の下位部に固定されることができる。
【0026】
いくつかの実施形態において、伝熱粒子54の所望の密度水準、かさ密度水準は、側壁間隙52、さらに任意に隔壁間隙56およびベース間隙68を、溶液に懸濁してその後熱をとられた伝熱粒子54を含むスラリーで充填することにより得られる。いくつかの実施形態において、伝熱粒子54は、部分的にまたは完全に、側壁間隙52、さらに任意に隔壁間隙56およびベース間隙68を充填し、その後、密充填を容易にするために、揮発性液体を噴霧されることができる。いくつかの実施形態において、これは間隙52、56および/または68の一部が伝熱粒子で充填される反復プロセスであり、その後、揮発性液体で噴霧され、これは適用される間隙52、56および/または68が伝熱粒子54で満たされるまで繰り返されるプロセスである。このプロセスは通常、適用される間隙52,56,68を特徴づける反対面に密接に接触する伝熱粒子54の良質な充填層につながる。当該プロセスで使用できる溶媒の例としては、これらに限定されないが、エチレングリコール、プロピレングリコール、水および/またはこれらの混合物が挙げられる。いくつかの実施形態において、結晶黒鉛等の粒子は水を吸収せず、溶媒を水とすることができる。
【0027】
いくつかの実施形態において、例えば、スラリーはミキサー(例えばコンクリートミキサー車)で準備することができ、これにより伝熱粒子54は溶媒と混合される。伝熱粒子54および溶媒は、スラリーの所望の粘度やその他の特性に基づいて選択することができる。例えば、複数の黒鉛粒子が、間隙52、56および/または68に充填される前に、コンクリートミキサー車で5~60分間、水と混合され得る。間隙52、56および/または68に充填した後、外殻は伝熱粒子の密充填を容易にする充填ステップに供され得る。振とう、強打、振動、超音波処理等のいずれの適切な充填方法も使用することができる。所望の充填が達成されると、充填された伝熱粒子に残っている溶媒は、蒸発されたり、その他除去されたり(例えばオーブンで加熱される)することができる。追加の粒子および/または粉体のコーティングは、溶媒の除去後に加えられればよい。
【0028】
いくつかの実施形態において、図1図2図14および図15に示すように、地中筐体10は、第1区画14内のベース65aに結合される装置リフトシステム72を含んだ、装置ラック70を含む。装置リフトシステム72は、装置ラック70が完全に第1区画14内に収容される格納位置と、装置ラック70が第1区画開口部20から延びて地中筐体10の外に立つ使用者が利用しやすい延伸位置との間で装置ラック70を移動させるように構成される。例えば、装置ラック70は、地中筐体10の片側に立っている使用者が装置ラック70にアクセスできるように配置される。
【0029】
いくつかの実施形態において、図1および図22に示すように、第1区画カバー26が装置ラック70の上端に結合され、装置リフトシステム72は、第1区画カバー26が第1区画開口部20を密閉する格納位置と、装置ラック70の大部分または全体が第1区画開口部を通って上部パネル18の上面19より上に延びる延伸位置との間で動くように構成される。
【0030】
いくつかの実施形態において、第2区画16でベース65bに結合されるバッテリーリフトシステム76を含んだ、バッテリーラック74を含む。バッテリーリフトシステム76は、バッテリーラック74が第2区画16内に完全に収容される格納位置と、バッテリーラック74が第2区画開口部22から延びて地中筐体10の外に立つ使用者が利用しやすい延伸位置との間で、バッテリーラック74を動かすように構成される。例えば、バッテリーラック74は、地中筐体10の片側に立っている使用者がバッテリーラック74にアクセスできるように配置される。
【0031】
いくつかの実施形態において、図1図14図15および図22に示すように、第2区画カバー28がバッテリーラック74の上端に結合され、バッテリーリフトシステム76は、第2区画カバーが第2区画開口部22を密閉する格納位置と、バッテリーラック74の大部分または全体が第2区画開口部22を通って上部パネル18の上面19より上に延びる延伸位置との間で動くように構成される。
【0032】
いくつかの実施形態において、装置リフトシステム72、バッテリーリフトシステム76、または両方72,76は、空気圧、油圧、電気、またはこれらの組み合わせで、独立に動作させることができる。いくつかの実施形態において、装置リフトシステム72、バッテリーリフトシステム76、または両方72,76は、地中筐体10内のガス処理システム78により制御される。
【0033】
いくつかの実施形態において、図2および図17図21に示すように、第1区画カバー26は複数のカバーロック80を含む。例えば、いくつかの実施形態において、第1区画カバー26は、少なくとも4つのカバーロック80、または少なくとも6つのカバーロック80を含む。いくつかの実施形態において、第2区画カバー28は複数のカバーロック80を含む。例えば、いくつかの実施形態において、第2区画カバー28は少なくとも4つのカバーロック80を含む。
【0034】
いくつかの実施形態において、各カバーロック80は、係止アーム82および封止ハブ84を含む。いくつかの実施形態において、係止アーム82は、適用される区画開口部20,22から区画カバー26,28が動かないように、係止アーム82の一部が第1または第2区画開口部20,22の端部86a,86bの下に延びるロック位置と、区画カバー26,28が適用される区画開口部20,22から移動できるようにする開位置との間で回転するように構成される。
【0035】
いくつかの実施形態において、図17~21に示すように、封止ハブ84が係止アーム82に結合され、封止ハブ84は、係止アーム82と、適用される区画カバー26,28の底面27,29との間の距離を調整するのに適している。このようにして、一旦、区画カバー26,28が、適用される区画開口部20,22を覆うと、係止アーム82がロック位置に回転することができ、封止ハブ84が、係止アーム82と、適用される区画カバー26,28の底面27,29との間の距離を小さくすることができる。最終的に、係止アーム82は、適用される区画開口部20,22の端部86a,86bに接触し、これにより適用される区画カバー26,28を所定の位置にロックする。
【0036】
いくつかの実施形態において、図17~21に示すように、各封止ハブ84は、一部分において、適用される区画カバー26,28の底面27,29の各カバーロック凹部88内に配置される。いくつかの実施形態において、地中筐体10は、適用される区画カバー26,28の底面27,29と係止アーム82との間の距離を小さくするために、各封止ハブ84を第1方向に回転させるための圧搾空気を制御可能に供給し、且つ、適用される区画カバー26,28の底面27,29と係止アーム82との間の距離を大きくするために、封止ハブ84を第1方向とは反対の第2方向に回転させるための圧搾空気を制御可能に供給する、ように構成されるガス処理システム78を含む。例えば、ガス処理システム78は、第1ロック凹部注入口90に結合される第1ラインと、第2ロック凹部注入口92に結合される第2ラインとを有することができ、加圧ガスが第1ロック凹部注入口90に供給されると(第2ロック凹部注入口92には供給されない)、封止ハブ84が第1方向に回転し、加圧ガスが第2ロック凹部注入口92に供給されると(第1ロック凹部注入口90には供給されない)、封止ハブ84が第2方向に回転する。
【0037】
いくつかの実施形態において、加圧ガスが各カバーロック80の第1ロック凹部注入口90に供給され、係止アーム82および封止ハブ84がロック位置に回転する。故障した場合には、各カバーロック80は、各アクセスパネル81を取り除くことで、地中筐体の外側からアクセスすることができ、作業者が手動で封止ハブ84を回転させ、カバーロック80を解除位置に動かすことができる。いくつかの実施形態において、加圧ガスは残っているか継続的に封止ハブ84に供給され、カバーロック80をロック位置に維持し、封止ハブ84の手動の回転に抵抗する。そのような場合には、制御盤154を使用して、加圧ガスをロックハブ84から手動で放出することができ、その後、作業者が手動で封止ハブ84を回転させ、カバーロック80を解除位置に移動させることができるようになる。いくつかの実施形態において、アクセスパネル81を介してアクセスされたときにロックハブ84を回転させるために、封止ハブ84は特別な結合(例えばダブルDソケットレンチ)を必要としてもよい。
【0038】
いくつかの実施形態において、図21および図22に示すように、第1区画開口部20の端部86aは第1区画挿入棚94aを含み、第1区画カバー26がロック位置にあるとき、第1区画カバー26の外側へり96aは第1区画挿入棚94aの上に載っており、第1区画カバー26の上面98aは上部パネル18の上面19とおおよそ同じ高さである。いくつかの実施形態において、封止材料95aは、第1区画挿入棚94a、外側へり96aまたは両者94a,96aに結合されることができ、第1区画カバー26がロック位置にあるとき、外側へり96aが封止材料95aの上に載る。いくつかの実施形態において、第1区画挿入棚94aは、縁が第1支台100aの輪郭を示した垂直な厚さを含む。いくつかの実施形態において、第1カバー26は、第1区画外側へり96aからその底面27に延びる第1垂直面102aを備える。いくつかの実施形態において、第1膨張式密封104aは第1垂直面102aから外側に延び、第1膨張式密封104aは、第1区画カバー26がロック位置にあり、第1膨張式密封104aがガス処理システム78により膨らまされるときに、第1支台100aに対して力を及ぼす。理解されるように、第1膨張式密封104aは、第1膨張式密封104aの第1膨張式密封バルブ106aを開けることでしぼませることができる。第1膨張式密封バルブ106aは電子的に作動させることができる(例えば電磁弁)。
【0039】
いくつかの実施形態において、第2区画開口部22の端部86bは第2区画挿入棚94bを含み、第2区画カバー28がロック位置にあるとき、第2区画カバー28の外側へり96bは第2区画挿入棚94bの上に載っており、第2区画カバー28の上面98bは上部パネル18の上面19とおおよそ同じ高さである。いくつかの実施形態において、封止材料95bは、第2区画挿入棚94b、外側へり96bまたは両者94b,96bに結合されることができ、第2区画カバー28がロック位置にあるとき、外側へり96bが封止材料95bの上に載る。いくつかの実施形態において、第2区画挿入棚94bは、縁が第2支台100bの輪郭を示した垂直な厚さを含む。いくつかの実施形態において、第2カバー28は、第2区画外側へり96bからその底面29に延びる第2垂直面102bを備える。いくつかの実施形態において、第2膨張式密封104bは第2垂直面102bから外側に延び、第2膨張式密封104bは、第2区画カバー28がロック位置にあり、第2膨張式密封104bがガス処理システム78により膨らまされるときに、第2支台100bに対して力を及ぼす。理解されるように、第2膨張式密封104bは、第2膨張式密封104bの第2膨張式密封バルブ106bを開けることでしぼませることができる。第2膨張式密封バルブ106bは電子的に作動させることができる(例えば電磁弁)。
【0040】
いくつかの実施形態において、第1区画カバー26、第2区画カバー28、または両者26,28は、連続相に埋め込まれた少なくとも1つの補強板を含む。いくつかの実施形態において、第1区画カバー26、第2区画カバー28、または両者26,28は、連続相に埋め込まれた鉄筋を含む。いくつかの実施形態において、第1区画カバー26、第2区画カバー28、または両者26,28は、連続相に埋め込まれた鉄筋および少なくとも1つの補強板を含む。いくつかの実施形態において、連続相は、不浸透性の構造を形成できる不浸透性のコンクリート、ポリマーまたはセラミックとすることができる。例えば、連続相はポリマーコンクリート材料とすることができる。いくつかの実施形態において、第1区画カバー26、第2区画カバー28、または両者は、適用される区画開口部20,22の上に載る第1または第2区画カバー26,28の上に駐車される自動車、トラックまたはバンを支えることができる。例えば、いくつかの実施形態において、第1区画カバー26、第2区画カバー28、または両者は、適用される区画開口部20,22の上に第1または第2区画カバー26,28がロックされたとき、少なくとも20,000ポンド、少なくとも30,000ポンド、または少なくとも40,000ポンドを支えることができる。
【0041】
いくつかの実施形態において、第1区画カバー26、第2区画カバー28、または両者26,28は、連相に埋め込まれた少なくとも2つの補強板を含む。いくつかの実施形態において、2つの補強板の主要な繊維は、互いに対して10~80度、または15~75度、または20~70度、または30~60度の角度である。ここで使用できる補強板の例としては、Hardwire, LLC社によりHARDWIRE(登録商標)の商標名で販売されるような真鍮および亜鉛メッキ鋼のテープ/素材が挙げられる。いくつかの実施形態において、補強板の1つ以上は、電磁(EM)放射遮蔽をもたらすことができる。いくつかの実施形態において、区画カバー26,28に埋め込まれる補強板の1つ以上は、適用される区画カバー26,28をドリルビットが貫くことを防ぐことができる。
【0042】
いくつかの実施形態において、ファラデーシールド(ケージとしても知られる)を区画カバー26,28に埋め込み、一定の電磁場がカバーを貫くことを遮蔽することができる。いくつかの実施形態において、ファラデーシールドは、すぐ近くの無線送信機からの電波等の電磁妨害(EMI)または無線周波妨害(RFI)が、地中筐体の内側の装置に干渉することを阻止することができる。いくつかの実施形態において、ファラデーシールドは、落雷や静電放電等の電流が、地中筐体の内側の装置に干渉すること、および/または、損傷を与えることを阻止することができる。EMI/RFIを遮断することで、ファラデーシールドは、地中筐体を通じで接続される電話の盗聴または監視を防ぐことができる。ファラデーシールドは、いずれの適切な材料でも構成することができる。いくつかの実施形態において、ファラデーシールドは、金属または金属材料で構成することができる。いくつかの実施形態において、ファラデーシールドは、金属ハードワイヤグリッドまたはメッシュ、あるいは複数のグリッドおよび/またはメッシュで構成することができる。2つ以上のグリッドまたはメッシュが使用される場合、1番目を南北方向に配置し、2番目を1番目の上端に配置して同方向または異なる方向に向けることができる。いくつかの実施形態において、ファラデーシールドに対して高調波に違いを与える目的で、第2グリッドまたはメッシュは、1番目に対して角度を有して固定することができる。いくつかの実施形態において、第2グリッドまたはメッシュは、10~80°の間、25~70°の間、20~60°の間、25~50°の間、25~45°の間、25~35°の間または30~35の間の角度で配置されることができる。いくつかの実施形態において、グリッドまたはメッシュは、電気通信産業で知られかつ利用される、接合および接地仕様によってカドミウム溶接された、撚り合わせた可撓性アース線で構成することができる。いくつかの実施形態において、ファラデーシールドは、可撓性のメタリックな素材、細かい金属メッシュ、またはその他のいずれの適切な材料でも構成することができる。
【0043】
いくつかの実施形態において、図2に概略的に示すように、地中筐体10はガス処理システム78を含み、ガス処理システム78は、外殻12内(例えば、第1区画14または第2区画16内)に配置された除湿機110、空気圧縮機112を備える。いくつかの実施形態において、外気吸気管路114は、外殻12の外の外気と流体連結する吸気管路入口116と、圧縮機入口120と流体連結する吸気管路出口118とを有する。いくつかの実施形態において、フィルタ121が吸気管路出口118と圧縮機入口120との間に配置されてもよいが、これでも吸気管路出口118と圧縮機120との間の流体連結は保たれ続ける。いくつかの実施形態において、フィルタ121を圧縮機112より前に配置することができ、別のフィルタ123を除湿110の後に配置することができる。ガス処理システム78は、第1区画14の内部、第2区画16の内部、または両者14,16に空気を高圧で供給するように構成することができる。ここで使用されるように、「高圧」は、少なくとも1ポンド毎平方インチゲージ圧の圧力をいう。ここで使用されるように、「除湿空気」は、除湿110を通過したガス(例えば空気)を参照するために使用される。
【0044】
いくつかの実施形態において、ガス処理システム78は、除湿器により除去れた、またはガス処理システム78により液化された水を収集するように構成される排水器122を含む。いくつかの実施形態において、ガス処理システム78は、地中筐体10から水を除去するための水除去管路124を含む。
【0045】
いくつかの実施形態において、ガス処理システム78は、第1区画14および第2区画16の両方の内部に除湿空気を高圧で供給するように構成される。このようにして、区画カバー26,28がロック位置にあるときに、第1区画14、第2区画16、または両者14,16が大気圧よりも高い圧力に維持されることができる。これは、区画開口部20,22またはその他の可能性のある侵入位置であろうとなかろうと、水蒸気および水が適用される区画14,16に入り込むのを防ぐためのもう1つの予防措置である。いくつかの実施形態において、区画カバー26,28がロック位置にあるとき、第1区画14、第2区画16、または両者14,16は、少なくとも1 psig(重量ポンド毎平方インチゲージ圧)、または少なくとも2 psig、または少なくとも3 psigの正圧に維持される。
【0046】
ガス処理システム78は、多くのセンサ138,144,146、スイッチ136、バルブ140,142および電子機器112からの情報を処理し、ガス処理システム78を制御し、電源台150の制御盤154や、離れて配置された装置(例えば、安全性が保証されたアプリを使用するモバイル機器や、デスクトップまたはラップトップコンピュータ)のような接続された機器と通信するための処理装置108を含むことができる。処理装置108はいずれの特定の電気機械装置との接続も図示されていないが、処理装置108は、地中筐体10または通信基地300を操作するために必要ないずれのまたはすべての電気機械装置と、当該分野で周知のいずれの技術(例として、これらに限定されないが、配線、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、RF(無線)等が挙げられる)を用いて、通信できることが理解される。
【0047】
いくつかの実施形態において、空気圧縮機112は、吸気を除湿器110に回し、かつ、加圧および除湿された空気を加圧貯蔵タンク126に供給する前に、吸気を加圧する。いくつかの実施形態において、貯蔵タンク126は、様々な圧力で除湿された空気を供給するための複数の調整弁128に流体連結される。
【0048】
例えば、いくつかの実施形態において、少なくとも1つの貯蔵タンク126は、少なくとも100 psigの圧力で除湿された空気を貯蔵することができ、少なくとも1つの貯蔵タンクは、次のうちの少なくとも3つに連結されることができる:
第1区画14、第2区画16、または両者14,16の内部を加圧するために第1圧力で空気を供給する第1調整弁128a;
第1区画カバー26、第2区画カバー28、または両者26,28に配置されたカバーロック80の封止ハブ84に第2圧力で空気を供給する第2調整弁128b;および
装置リフトシステム72、バッテリーリフトシステム76、または両者72,76に第3圧力で空気を供給する第3調整弁128c;
第1膨張式密封104a、第2膨張式密封104b、または両者104a,104bに第4圧力で空気を供給する第4調整弁128d;
装置冷却ディフューザー73、バッテリー冷却ディフューザー77、または両者に第5圧力で空気を供給する第5調整弁128e。
【0049】
いくつかの実施形態において、第1圧力と、第2圧力と、第3圧力とは異なる。いくつかの実施形態において、第1圧力と第2圧力とが異なる。いくつかの実施形態において、第2圧力と第3圧力とを同じとすることができ、同じ調整弁によって供給することができる。いくつかの実施形態において、第4圧力と第5圧力とを同じとすることができ、同じ調整弁によって供給することができる。いくつかの実施形態において、第1圧力と、第2圧力と、第3圧力と、第4圧力と、第5圧力とは異なる。
【0050】
いくつかの実施形態において、ロッキング送気管132とアンロッキング送気管134に分かれるマスターロック送気管130がある。ロッキング送気管132とアンロッキング送気管134との間の圧搾空気の流れは、ロック制御スイッチ136によって制御される。ロッキング送気管132は、各カバーロック80の第1ロック凹部注入口90に連結されることができ、アンロッキング送気管134は各カバーロック80の第2ロック凹部注入口92に連結されることができる。
【0051】
いくつかの実施形態において、第1圧力は、1~9 psig、または1.5 psig~7 psig、または2~5 psigの範囲とすることができる。いくつかの実施形態において、第2圧力は、40~150 psig、または60~135 psig、または70~120 psigの範囲とすることができる。いくつかの実施形態において、第3圧力は、50~300 psig、または75~250 psig、100~200 psigの範囲とすることができる。いくつかの実施形態において、第4圧力は、10~80 psig、または12.5~70 psig、または15~60 psig、または17.5~50 psigの範囲とすることができる。いくつかの実施形態において、第5圧力は、2~25 psig、または3~22.5 psig、または5~20 psigとすることができる。いくつかの実施形態において、除湿ガスは、加圧貯蔵タンク126に貯蔵することができ、少なくとも125 psigの圧力で貯蔵することができる。いくつかの実施形態において、第1圧力を3 psig、第2圧力を100 psig、第3圧力を125 psig、第4圧力を25 psigおよび第5圧力を10 psigとすることができる。理解されるように、いずれの場合も、第2圧力から第5圧力のそれぞれが、第1および第2区画がロックされたときの有効周囲圧力である第1圧力よりも大きい。
【0052】
いくつかの実施形態において、図2図14および図16に示すように、ガス処理システム78は、装置ラック70に格納された装置上およびバッテリーラック74に格納された少なくとも1つのバッテリー上に空気を吹き込むのに適している少なくとも1つの装置冷却ディフューザー73、少なくとも1つのバッテリー冷却ディフューザー77、または両者73,77に第4圧力で空気を供給するように構成される。冷却ディフューザー73,77は、装置および/またはバッテリー上に空気を吹き込み、伝熱粒子に接触する内側側壁48に向けて空気を吹き込む。このようにして、冷却ディフューザー73,77は、放熱を促進し、第1および第2区画14,16を装置およびバッテリーのための所望の作動温度に維持するのに役立つ。いくつかの実施形態において、冷却ディフューザー73,77は、その中に圧搾空気を分配するための複数の冷却開口部75を備えたパイプ形状を有することができ、圧搾空気は冷却開口部75および後端キャップ79から出る。
【0053】
いくつかの実施形態において、ガス処理システム78はまた、第1区画14内に第1湿度センサ138を含む。ガス処理システム78は、第1湿度センサ138が、第1区画内の湿度が所定のレベルを超えたと検知したときに、第1区画14内の空気が外の大気に放出され、高圧で除湿空気に置き換えられるように構成することができる。いくつかの実施形態において、第2区画16内のパージベント140を開け、第1区画14から区画移動ベント142を通って第2区画16に空気を放出する。この処理で第1区画14および第2区画16の両方の圧力が下がるので、パージベント140が一旦閉じられると、ガス処理装置78は、第1区画14および第2区画16の両方に、加圧された除湿空気を供給することができる。区画移動ベント142は、第1区画14および第2区画16が(例えば第1圧力で)再加圧される前または後のいずれでも閉じることができる。
【0054】
いくつかの実施形態において、ガス処理システム78は、第2区画16内に第2湿度センサ144を含む。ガス処理システム78は、第2湿度センサ144が、第2区画内16の湿度が所定のレベルを超えたと検知したときに、第2区画16内の空気が外の大気に放出され、高圧で除湿空気に置き換えられるように構成することができる。例えば、第2区画内の空気は、パージベント140を通じて放出することができ、その後、パージベント140は、第2区画16が(例えば第1圧力で)再加圧される前に閉じることができる。
【0055】
いくつかの実施形態において、水素を散逸させるために、パージベント140は、湿度センサ138,144、水素センサ146の測定値に関係なく、一定の間隔で開けることができる。いくつかの実施形態において、パージベント140を開ける一定の間隔は、安全な状況を維持するために、15~120分毎に1~60秒とすることができる。いくつかの実施形態において、パージベント140は、2~45秒間、または3~30秒間、または4~20秒間、または5~15秒間開けることができる。いくつかの実施形態において、パージベント140は、20~90分毎、または25~60分毎、または30~45分毎に開けることができる。
【0056】
いくつかの実施形態において、ガス処理システム78は、第2区画16内に水素センサ146を含む。ガス処理システム78は、水素センサ146が、第2区画16内の水素濃度が所定のレベルを超えたと検知したときに、第2区画16内の空気が外の大気に放出され、高圧で除湿空気に置き換えられるように構成することができる。例えば、第2区画内の空気は、パージベント140を通じて放出することができ、その後、パージベント140は、第2区画16が(例えば第1圧力で)再加圧される前に閉じることができる。いくつかの実施形態において、地中筐体10は、水素の測定値の上昇がないときは、水素を放出するために、パージベント140を30分毎に10分間開けるように動作されることができる。
【0057】
いくつかの実施形態において、地中筐体10はまた、電源台150を含む。電源台150は、ロックボックス152を含むことができ、操作者が、地中筐体10を操作するため、および、地中筐体10の状態を監視するための外部制御盤154にアクセスすることができる。例えば、操作者は、区画カバー26,28を開錠するため、および、装置ラック70、バッテリーラック74、または両者70,74にアクセスする目的で装置リフトシステム72、バッテリーリフトシステム76、または両者72,76を作動させるために、外部制御盤を使用することができる。各リフトシステム72,76は、操作者が、格納位置に戻るリフトシステム72,76に押しつぶされる危険なく第1区画14および/または第2区画16の内部にアクセスできるように、各リフトシステム72,76を延伸位置に維持するため、ロックアウトシステム156を含むことができる。
【0058】
このようなロックシステム156の一例が図15に示され、ベースプレートの上端の孔が、中板の下部の孔と合致して、ピン156がこれらの孔を通り、空気圧の減少があったとしても、リフトシステム72,76を延伸位置に維持することができる。いくつかの実施形態において、リフトシステム72,76の各サイドがロックアウトシステム156を含むことができる。この準備により、操作者は、ラック70,74が閉位置に後退せず、操作者に怪我をさせないと確信して、第1区画14または第2区画16に自信を持って入ることができる。
【0059】
いくつかの実施形態において、図1および図2に示すように、制御盤154は、使用者が地中筐体10およびその中に収容された装置の動作をできるインターフェイスを提供することができる。例えば、いくつかの実施形態において、制御盤154は、第1および第2区画14,16内の温度、湿度、圧力ならびに水素のレベルの現在値および/または履歴を表示することができる。いくつかの実施形態において、制御盤154はまた、ガス処理システム76に取り付けられている各部品(例えば、カバーロック80、膨張式密封104a,104b、ディフューザー73,77および加圧貯蔵タンク126)の現在の状態を表示することができる。いくつかの実施形態において、制御盤154はまた、地中筐体内に収納された装置の現在および過去の動作日付(例えば、データ需要、中断した通話、通信エラー、通信停止)を表示することができる。
【0060】
いくつかの実施形態において、図1および図2に示すように、吸気管路入口116は電源台150の一部とすることができる。いくつかの実施形態において、パージベント140は電源台150に排出することができる。もちろん、吸気管路入口116およびパージベント排気は、別の保護された位置に設置されることができる。
【0061】
別の実施形態において、図1に示すように、通信基地局300が述べられる。通信基地局300は、ここで述べるように地中筐体10、信号処理装置304に結合されたアンテナ302、および、バッテリー308を備える電源306を含むことができ、格納位置では、信号処理装置304は第1区画14内に位置し、バッテリー308は第2区画16内に位置する。
【0062】
信号処理装置304は、陸上通信ネットワークに接続するための通信ケーブル310に接続されることができる。アンテナ302は、データを送信し、これらに限られないが、スマートフォン、タブレットコンピュータ、自動車、またはラップトップコンピュータを含むワイヤレス機器からデータを受信するように構成することができる。
【0063】
動作中、ここで述べられる地中筐体10により、通信事業者は、広さの制約のために従来は利用できなかった場所に、通信基地局300を設置することができる。ここで述べられる地中筐体10は、道路や鉄道線路等に隣接した約定の地役権に設置することができる。また、地中筐体10は、駐車場に設置し、地中筐体がロック位置にあるときに駐車場所として使用することができる。この発展に伴い、通信アンテナは、人口密集地、または、どういうわけか地上の設置が実施できない場所に、設置されることができる。これにより、どこで追加の回線容量が必要になっても、目立たない方法で、通信地域を拡大する通信事業者の能力が大いに拡大される。
【0064】
いくつかの実施形態において、地中筐体10は、他の様々な応用で使用されることができる。例えば、いくつかの実施形態において、地中筐体10は、第1および/または第2区画14,16内に複数のバッテリーを内包し、バッテリーが太陽電池により充電され、エネルギー需要を有する構造物(例えば、家、オフィスビル、小売ビル、倉庫、採油所等)に電力を供給するように構成されてもよい。他の実施形態において、地中筐体10は、第1区画14内に燃料電池を内包し、第2区画16内に燃料(水素タンク)を内包することができる。燃料電池は、エネルギー需要を有する構造物(例えば、家、オフィスビル、小売ビル、倉庫、採油所等)に電力を供給するように構成することができる。理解されるように、リフトシステム72,76、カバーロック80およびガス処理システム78を含む地中筐体10は、ここで述べられるように、地中筐体10内に設置された装置を保護するために動作することができる。いくつかの実施形態において、例えばこれら太陽電池および燃料電池用として述べたものでは、地中筐体10はただ一つの区画を含むことができる。
【0065】
(実験結果)
初期実験では、伝熱粒子または冷却ディフューザーが無く、12台の電信機と、4台の整流器と、2台の電源とを収容した地中筐体は、内部温度が205°Fに達した。伝熱粒子(Carbon Graphite Materials, Incにより販売されたE103 高純度自然結晶フレーク黒鉛)および冷却ディフューザーを備えた地中筐体内で同じ電子機器が動作されたとき、内部温度は88°Fまで降下した。側壁間隙および隔壁間隙は、両者とも1.75’’であった。伝熱粒子は、24.29ミクロン未満のサイズで、140.18ミクロンのメジアンフレーク径を有するフレークが10%未満であり、328.53よりも大きいサイズを有するフレークが10%未満であった。電子機器は、159°Fの停止温度を有していた。このように、ここで述べられる地中筐体は、内部温度を、応用できる電子機器の動作温度内に十分に維持するべきである。
【0066】
(具体的な実施形態)
第1の実施形態は、電気部品を収容するための地中筐体に関心が寄せられ、前記地中筐体は、外殻と;前記外殻内に設置される第1区画と;前記外殻内に設置される第2区画と;前記第1区画にアクセスするための第1区画開口部、および、前記第2区画にアクセスするための第2区画開口部を備える上部パネルと;前記第2区画から前記第1区画を隔てる隔壁と;着脱可能であって前記第1区画開口部を塞ぐのに適応した第1区画カバーと;着脱可能であって前記第2区画開口部を塞ぐのに適応した第2区画カバーとを含む。
【0067】
第2の実施形態は、第1の実施形態を含み、前記第1区画および前記第2区画は、前記第1区画カバーが前記第1区画開口部を塞ぎ、前記第2区画カバーが前記第2区画開口部を塞ぐときに、互いに密閉されて区分けされることができる。
【0068】
第3の実施形態は、第1または第2の実施形態を含み、前記地中筐体の側壁は、側壁間隙により分離される内側側壁および外側側壁を備え、前記側壁間隙は伝熱粒子で満たされ、前記側壁間隙内の伝熱粒子のかさ密度は、伝熱粒子の密度の少なくとも75%である。
【0069】
第4の実施形態は、第3の実施形態を含み、前記伝熱粒子がフレークである。
【0070】
第5の実施形態は、第3の実施形態を含み、前記伝熱粒子が膨張黒鉛粒子からなる。
【0071】
第6の実施形態は、第3の実施形態を含み、前記隔壁の第1側と第2側との間に隔壁間隙があり、前記隔壁間隙は伝熱粒子で満たされ、前記壁間隙内の伝熱粒子のかさ密度は、伝熱粒子の密度の少なくとも75%である。
【0072】
第7の実施形態は、第6の実施形態を含み、前記伝熱粒子が膨張黒鉛粒子からなる。
【0073】
第8の実施形態は、前述のいずれの実施形態も含み、前記地中筐体のベースは、ベース間隙で分離された内側ベースと外側ベースとを備え、前記ベース間隙は伝熱粒子で満たされ、前記ベース間隙内の伝熱粒子のかさ密度は、伝熱粒子の密度の少なくとも75%である。
【0074】
第9の実施形態は、第8の実施形態を含み、前記伝熱粒子がフレークである。
【0075】
第10の実施形態は、第8の実施形態を含み、前記伝熱粒子が膨張黒鉛粒子からなる。
【0076】
第11の実施形態は、前述のいずれの実施形態も含み、また、前記第1区画内のベースに結合された装置リフトシステムを備える装置ラックを含み、前記第1区画カバーは前記装置ラックの上端に接合され、前記装置リフトシステムは、前記第1区画カバーが前記第1区画開口部を塞ぐ格納位置と、前記装置ラックが第1区画開口部を通って上面の上方に延びる延伸位置との間で移動するように構成される。
【0077】
第12の実施形態は、第11の実施形態を含み、ガス処理システム、および、前記装置ラックに接合された少なくとも1つのディフューザーをさらに含み、前記ディフューザーは前記装置ラックに格納された装置に空気を向けるように配置される。
【0078】
第13の実施形態は、第11または第12の実施形態を含み、前記第2区画内のベースに結合されたバッテリーリフトシステムを備えるバッテリーラックをさらに含み、前記第2区画カバーは前記バッテリーラックの上端に接合され、前記バッテリーリフトシステムは、前記第2区画カバーが前記第2区画開口部を塞ぐ格納位置と、前記バッテリーラックが第2区画開口部を通って上面の上方に延びる延伸位置との間で移動するように構成される。
【0079】
第14の実施形態は、第11~第13の実施形態のいずれか1つを含み、前記装置リフトシステム、バッテリーリフトシステム、またはこれらの両者が、前記地中筐体内でガス処理システムにより制御される。
【0080】
第15の実施形態は、第11~第14の実施形態のいずれか1つを含み、前記第1区画カバーが複数のカバーロックを備え、各カバーロックは:係止アームの一部が前記第1区画開口部の端部の下に延びて前記第1区画カバーが前記第1区画開口部から移動するのを防ぐロック位置と、前記第1区画カバーが前記第1区画開口部から移動できる開位置との間で回転するように構成される係止アーム;および、前記第1区画カバーの底面と前記係止アームとの間の距離を調整するように構成される、前記係止アームに結合された封止ハブ、を備える。
【0081】
第16の実施形態は、第15の実施形態を含み、各封止ハブが、一部分において、前記第1区画カバーの底面の各カバーロック凹部内に配置され、前記地中筐体は、前記第1区画カバーの前記底面と前記係止アームとの間の距離を小さくするために、前記封止ハブを第1方向に回転させるための圧搾空気を制御可能に供給し、且つ、前記第1区画カバーの底面と前記係止アームとの間の距離を大きくするために、前記封止ハブを前記第1方向とは反対の第2方向に回転させるための圧搾空気を供給するように構成されるガス処理システムをさらに備える。
【0082】
第17の実施形態は、第15または第16の実施形態を含み、前記第1区画開口部の端部が第1区画挿入棚を備え、ロック位置において、前記第1区画カバーの第1区画カバーへりが前記第1区画挿入棚の上に載っており、前記第1区画カバーの上面が前記上部パネルの上面と同じ高さである。
【0083】
第18の実施形態は、第17の実施形態を含み、前記第1区画挿入棚が、縁が第1支台の輪郭を示した垂直な厚さを含み;および、前記第1区画カバーが、前記第1区画カバーへりからその底面に延びる第1垂直面を備え、第1膨張式密封が前記第1垂直面から外側に延び、前記第1膨張式密封は、前記第1区画カバーがロック位置にあり、前記第1膨張式密封が前記ガス処理システムにより膨らまされるときに、前記第1支台に対して力を及ぼす。
【0084】
第19の実施形態は、第1~第18の実施形態のいずれか1つを含み、前記第2区画カバーが複数のカバーロックを備え、各カバーロックは:係止アームの一部が前記第2区画開口部の端部の下に延びて前記第2区画カバーが前記第2区画開口部から移動するのを防ぐロック位置と、前記第2区画カバーが前記第2区画開口部から移動できる開位置との間で回転するように構成される係止アーム;および、前記第2区画カバーの底面と前記係止アームとの間の距離を調整するように構成される、前記係止アームに結合された封止ハブ、を備える。
【0085】
第20の実施形態は、第19の実施形態を含み、各封止ハブが、一部分において、前記第2区画カバーの底面の各カバーロック凹部内に配置され、前記地中筐体は、前記第2区画カバーの前記底面と前記係止アームとの間の距離を小さくするために、前記封止ハブを第1方向に回転させるための圧搾空気を制御可能に供給し、且つ、前記第2区画カバーの底面と前記係止アームとの間の距離を大きくするために、前記封止ハブを前記第1方向とは反対の第2方向に回転させるための圧搾空気を供給するように構成されるガス処理システムをさらに備える。
【0086】
第21の実施形態は、第19または第20の実施形態を含み、前記第2区画開口部の端部が第2区画挿入棚を備え、ロック位置において、前記第2区画カバーの第2区画カバーへりが前記第2区画挿入棚の上に載っており、前記第2区画カバーの上面が前記上部パネルの上面とおおよそ同じ高さである。
【0087】
第22の実施形態は、第19~第21の実施形態のいずれか1つを含み、前記第2区画挿入棚が、縁が第2支台の輪郭を示した垂直な厚さを含み;および、前記第2区画カバーが、前記第2区画カバーへりからその底面に延びる第2垂直面を備え、第2膨張式密封が前記第2垂直面から外側に延び、前記第2膨張式密封は、前記第2区画カバーがロック位置にあり、前記第2膨張式密封が前記ガス処理システムにより膨らまされるときに、前記第2支台に対して力を及ぼす。
【0088】
第23の実施形態は、第1~第22の実施形態のいずれか1つを含み、前記第1区画カバー、前記第2区画カバー、またはこれらの両者が、その中に埋め込まれた少なくとも1つの補強板を備える。
【0089】
第24の実施形態は、第23の実施形態を含み、少なくとも1つの前記補強板が、電磁放射線の少なくとも一部が前記補強板を通過するのを防ぐ。
【0090】
第25の実施形態は、第1~第24の実施形態のいずれか1つを含み、ガス処理システムも含み、前記ガス処理システムは除湿機、前記外殻内に配置された空気圧縮機、および外気吸気管路を備え、前記外気吸気管路は、前記外殻の外の外気と流体連結する吸気管路入口と、前記空気圧縮機の圧縮機入口と流体連結する吸気管路出口とを有し、前記ガス処理システムは、前記第1区画の内部、前記第2区画の内部、またはこれらの両者に高圧で空気を供給するように構成される。
【0091】
第26の実施形態は、第25の実施形態を含み、前記ガス処理システムは、前記第1区画および前記第2区画の両方の内部に除湿空気を供給するように構成される。
【0092】
第27の実施形態は、第25または第26の実施形態を含み、前記ガス処理システムが、前記第1区画および前記第2区画の両方の内部を加圧するために第1圧力で空気を供給し;前記第1区画カバー、前記第2区画カバー、またはこれらの両者に配置された空気圧式エアロックに第2圧力で空気を供給し;および、前記第1区画内の装置ラックのための空気圧式リフト、前記第2区画内のバッテリーリフト、またはこれらの両者に第3圧力で空気を供給するように構成され、前記第1圧力、前記第2圧力、および前記第3圧力は異なる。
【0093】
第28の実施形態は、第27の実施形態を含み、前記ガス処理システムが、前記装置ラックに収納された装置、バッテリーラックに収納されたバッテリー、またはこれらの両者上に空気を吹き付けるのに適した少なくとも1つのディフューザーに第4圧力で空気を供給するように構成され;前記第1圧力、前記第2圧力、前記第3圧力、および前記第4圧力は異なる。
【0094】
第29の実施形態は、第1~第28の実施形態のいずれか1つを含み、前記ガス処理システムが、前記第1区画内に第1湿度センサをさらに備え;前記第1湿度センサが、前記第1区画内の湿度が所定のレベルを超えたと検知したときに、前記第1区画内の空気が外の大気に放出され、高圧で除湿空気に置き換えられる。
【0095】
第30の実施形態は、第25~第29の実施形態のいずれか1つを含み、前記ガス処理システムが、前記第2区画内に第2湿度センサをさらに備え;前記第2湿度センサが、前記第2区画内の湿度が所定のレベルを超えたと検知したときに、前記第2区画内の空気が外の大気に放出され、高圧で除湿空気に置き換えられる。
【0096】
第31の実施形態は、第25~第30の実施形態のいずれか1つを含み、前記ガス処理システムが、前記第2区画内に水素センサをさらに備え;前記第2区画内の水素レベルが所定のレベルを超えたときに、前記第2区画内の空気が外の大気に放出され、高圧で除湿空気に置き換えられる。
【0097】
第32の実施形態は、(i)電気部品を収納するための地中筐体およびセルラー基地局を含む電気通信基地局であり、前記地中筐体は:外殻と、第1区画開口部を備えた、前記外殻内に設置される第1区画と、第2区画開口部を備えた、前記外殻内に設置される第2区画と、前記第2区画から第1区画を隔てる隔壁と、着脱可能であって前記第1区画開口部を塞ぐのに適応した第1区画カバーと、着脱可能であって前記第2区画開口部を塞ぐのに適応した第2区画カバーとを備え、前記セルラー基地局は、信号処理装置に結合されたアンテナ、および、バッテリーからなる電源装置を備え、格納位置において、前記信号処理装置は前記第1区画内に置かれ、前記バッテリーは前記第2区画内に置かれる。
【0098】
第33の形態は、第32の形態を含み、前記第1区画内のベースに結合された装置リフトシステムを備える装置ラックを含み、前記第1区画カバーは前記装置ラックの上端に結合され、前記装置リフトシステムは、前記第1区画カバーが前記第一区画開口部を塞ぐ格納位置と、前記装置ラックが前記第1区画開口部を通って上面の上方に延びる延伸位置との間で移動するように構成され;地下の前記信号処理装置は前記装置ラックに結合される。
【0099】
第34の実施形態は、第32または第33の実施形態を含み、前記第2区画内のベースに結合されるバッテリーリフトシステムを備えたバッテリーラックも含み、前記第2区画カバーは前記バッテリーラックの上端に結合され、前記バッテリーリフトシステムは、前記第2区画カバーが前記第2区画開口部を塞ぐ格納位置と、前記バッテリーラックが前記第2区画開口部を通って上面の上方に延びる延伸位置との間で移動するように構成され、前記バッテリーは前記バッテリーラックに結合される。
【0100】
第35の実施形態は、電気部品を収納する地中筐体であり、前記地中筐体は、外殻と;前記外殻内に設置される第1区画と;前記第1区画にアクセスするための第1区画開口部を備える上部パネルと;着脱可能であって前記第1区画開口部を塞ぐのに適応した第1区画カバーとを備え、前記地中筐体の側壁は、側壁間隙で分離された内側側壁と外側側壁とを備え、前記側壁間隙は、伝熱粒子で満たされ、前記側壁間隙内の前記伝熱粒子のかさ密度は、前記伝熱粒子の密度の少なくとも75%である。
【0101】
第36の実施形態は、第35の実施形態を含み、前記伝熱粒子がフレークである。
【0102】
第37の実施形態は、第35または第35の実施形態を含み、前記伝熱粒子が膨張黒鉛粒子からなる。
【0103】
第38の実施形態は、第35~第37の実施形態のいずれか1つ含み、前記地中筐体のベースは、ベース間隙で分離された内側ベースと外側ベースとを備え、前記ベース間隙は伝熱粒子で満たされ、前記ベース間隙内の伝熱粒子のかさ密度は、伝熱粒子の密度の少なくとも75%である。
【0104】
第39の実施形態は、第38の実施形態を含み、前記伝熱粒子がフレークである。
【0105】
第40の実施形態は、第38の実施形態を含み、前記伝熱粒子が膨張黒鉛粒子からなる。
【0106】
第41の実施形態は、第35~第40の実施形態のいずれか1つを含み、前記第1区画内のベースに結合された装置リフトシステムを備える装置ラックを含み、前記第1区画カバーは前記装置ラックの上端に接合され、前記装置リフトシステムは、前記第1区画カバーが前記第1区画開口部を塞ぐ格納位置と、前記装置ラックが第1区画開口部を通って上面の上方に延びる延伸位置との間で移動するように構成される。
【0107】
第42の実施形態は、第41の実施形態を含み、ガス処理システム、および、前記装置ラックに接合された少なくとも1つのディフューザーをさらに含み、前記ディフューザーは前記装置ラックに格納された装置に空気を向けるように配置される。
【0108】
第43の実施形態は、第41の実施形態を含み、前記装置リフトシステムが、前記地中筐体内でガス処理システムにより制御される。
【0109】
第44の実施形態は、第35~第43の実施形態のいずれか1つを含み、前記第1区画カバーが複数のカバーロックを備え、各カバーロックは:係止アームの一部が前記第1区画開口部の端部の下に延びて前記第1区画カバーが前記第1区画開口部から移動するのを防ぐロック位置と、前記第1区画カバーが前記第1区画開口部から移動できる開位置との間で回転するように構成される係止アーム;および、前記第1区画カバーの底面と前記係止アームとの間の距離を調整するように構成される、前記係止アームに結合された封止ハブ、を備える。
【0110】
第45の実施形態は、第44の実施形態を含み、各封止ハブが、一部分において、前記第1区画カバーの底面の各カバーロック凹部内に配置され、前記地中筐体は、前記第1区画カバーの前記底面と前記係止アームとの間の距離を小さくするために、前記封止ハブを第1方向に回転させるための圧搾空気を制御可能に供給し、且つ、前記第1区画カバーの底面と前記係止アームとの間の距離を大きくするために、前記封止ハブを前記第1方向とは反対の第2方向に回転させるための圧搾空気を供給するように構成されるガス処理システムをさらに備える。
【0111】
第46の実施形態は、第44の実施形態を含み、前記第1区画開口部の端部が第1区画挿入棚を備え;ロック位置において、前記第1区画カバーの第1区画カバーへりが前記第1区画挿入棚の上に載っており、前記第1区画カバーの上面が前記上部パネルの上面と同じ高さである。
【0112】
第47の実施形態は、第46の実施形態を含み、前記第1区画挿入棚が、縁が第1支台の輪郭を示した垂直な厚さを含み;および、前記第1区画カバーが、前記第1区画カバーへりからその底面に延びる第1垂直面を備え、第1膨張式密封が前記第1垂直面から外側に延び、前記第1膨張式密封は、前記第1区画カバーがロック位置にあり、前記第1膨張式密封が前記ガス処理システムにより膨らまされるときに、前記第1支台に対して力を及ぼす。
【0113】
第48の実施形態は、第35~第47の実施形態のいずれか1つを含み、前記第1区画カバーが、その中に埋め込まれた少なくとも1つの補強板を備える。
【0114】
第49の実施形態は、第48の実施形態を含み、少なくとも1つの前記補強板が、電磁放射線の少なくとも一部が前記補強板を通過するのを防ぐ。
【0115】
第50の実施形態は、第35~第49の実施形態のいずれか1つを含み、ガス処理システムも含み、除湿機、前記外殻内に配置された空気圧縮機、および外気吸気管路を備え、前記外気吸気管路は、前記外殻の外の外気と流体連結する吸気管路入口と、前記空気圧縮機の圧縮機入口と流体連結する吸気管路出口とを有し、前記ガス処理システムは、前記第1区画の内部に高圧で空気を供給するように構成される。
【0116】
第51の実施形態は、第50の実施形態を含み、前記ガス処理システムは、前記第1区画の内部に除湿空気を供給するように構成される。
【0117】
第52の実施形態は、第50の実施形態を含み、前記ガス処理システムが、前記第1区画の内部を加圧するために第1圧力で空気を供給し;前記第1区画カバーに配置された空気圧式エアロックに第2圧力で空気を供給し;および、前記第1区画内の装置ラックのための空気圧式リフトに第3圧力で空気を供給するように構成され;前記第1圧力、前記第2圧力、および前記第3圧力は異なる。
【0118】
第53の実施形態は、第52の実施形態を含み、前記ガス処理システムが、前記装置ラックに収納された装置上に空気を吹き付けるのに適した少なくとも1つのディフューザーに第4圧力で空気を供給するように構成され;前記第1圧力、前記第2圧力、前記第3圧力、および前記第4圧力は異なる。
【0119】
第54の実施形態は、第50~第53の実施形態のいずれか1つを含み、前記ガス処理システムが、前記第1区画内に第1湿度センサをさらに備え;前記第1湿度センサが、前記第1区画内の湿度が所定のレベルを超えたと検知したときに、前記第1区画内の空気が外の大気に放出され、高圧で除湿空気に置き換えられる。
【0120】
第55の実施形態は、第50~第54の実施形態のいずれか1つを含み、前記ガス処理システムが、前記第1区画内に水素センサをさらに備え;前記第1区画内の水素レベルが所定のレベルを超えたときに、前記第1区画内の空気が外の大気に放出され、高圧で除湿空気に置き換えられる。
【0121】
主題が典型的な実施形態に関して述べられたが、これに限定されるものではない。図面は必ずしも正確な比率ではなく、図面におけるいずれの特定の寸法も限定するものではないことに留意すべきである。もっと正確に言えば、添付の請求項は、広く解釈されるべきであり、当業者によりなされ得る他の変形例および実施形態を含む。
図1
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図14A
図14B
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