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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-15
(45)【発行日】2022-11-24
(54)【発明の名称】情報処理装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/216 20140101AFI20221116BHJP
   A63F 13/65 20140101ALI20221116BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20221116BHJP
   A63F 13/53 20140101ALI20221116BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20221116BHJP
【FI】
A63F13/216
A63F13/65
A63F13/69
A63F13/53
A63F13/79
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021127447
(22)【出願日】2021-08-03
(62)【分割の表示】P 2021010916の分割
【原出願日】2021-01-27
(65)【公開番号】P2022115044
(43)【公開日】2022-08-08
【審査請求日】2022-06-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(72)【発明者】
【氏名】田口 直樹
【審査官】宮本 昭彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0336861(US,A1)
【文献】特開平11-137845(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00 - 13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備える情報処理装置であって、
前記プロセッサは、ユーザの端末の画面に表示される地図上におけるユーザの現在位置とオブジェクトの配置位置に基づいて、オブジェクトに設定される特典をユーザに付与し、
前記プロセッサは、前記地図上におけるユーザの現在位置とオブジェクトの配置位置とが所定の位置関係にあり、かつ、オブジェクトで付与される特典がユーザにより通知対象として指定された第1特典である場合、ユーザがオブジェクトで付与される特典を保持していないときは所定の通知をユーザに実行し、ユーザがオブジェクトで付与される特典を保持しているときは前記通知を実行せず、
前記通知は、ユーザの端末の画面に、前記第1特典が付与されることを識別可能な情報を表示させることを含む、
情報処理装置。
【請求項2】
プロセッサが、ユーザの端末の画面に表示される地図上におけるユーザの現在位置とオブジェクトの配置位置に基づいて、オブジェクトに設定される特典をユーザに付与し、
プロセッサが、前記地図上におけるユーザの現在位置とオブジェクトの配置位置とが所定の位置関係にあり、かつ、オブジェクトで付与される特典がユーザにより通知対象として指定された第1特典である場合、ユーザがオブジェクトで付与される特典を保持していないときは所定の通知をユーザに実行し、ユーザがオブジェクトで付与される特典を保持しているときは前記通知を実行せず、
前記通知は、ユーザの端末の画面に、前記第1特典が付与されることを識別可能な情報を表示させることを含む、
情報処理方法。
【請求項3】
プロセッサに、ユーザの端末の画面に表示される地図上におけるユーザの現在位置とオブジェクトの配置位置に基づいて、オブジェクトに設定される特典をユーザに付与させ、
プロセッサに、前記地図上におけるユーザの現在位置とオブジェクトの配置位置とが所定の位置関係にあり、かつ、オブジェクトで付与される特典がユーザにより通知対象として指定された第1特典である場合、ユーザがオブジェクトで付与される特典を保持していないときは所定の通知をユーザに実行させユーザがオブジェクトで付与される特典を保持しているときは前記通知を実行させず、
前記通知は、ユーザの端末の画面に、前記第1特典が付与されることを識別可能な情報を表示させることを含む、
処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ユーザの実際に移動に従って、ユーザが操作するプレイヤを地図上で移動させることでゲームが進行する形態のゲームが知られている。例えば特許文献1には、現実世界におけるユーザの移動に応じて仮想世界でゲームが進行する位置ゲームが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6367450号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような位置ゲームにおいて、ユーザが地図上を移動しながらオブジェクトに近づくことで特典を取得することが可能なゲームが考えられる。このとき、指定された特典を取得し易くする仕組みがあれば、ユーザはむやみに地図上を移動することなく効率的にゲームを楽しむことができると考えられる。
【0005】
そこで、本発明は、ユーザに対し、ユーザが指定した特典が付与されることを事前に通知することを可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、ユーザの現在位置を取得する取得部と、地図上における前記ユーザの現在位置とオブジェクトの配置位置とが第1位置関係にある場合、特典を前記ユーザに付与する付与部と、前記地図上における前記ユーザの現在位置と前記オブジェクトの配置位置とが第2位置関係にあり、かつ、前記オブジェクトで付与される特典が前記ユーザにより指定された第1特典である場合、前記オブジェクトで前記第1特典が付与されることを識別可能な情報を前記ユーザに通知する通知部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザに対し、ユーザが指定した特典が付与されることを事前に通知することを可能とする技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本実施形態に係るゲームシステムのシステム構成の一例を示す図である。
図2】ゲームサーバ及び端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】ゲームサーバの機能ブロック構成例を示す図である。
図4】プレイヤ管理DB及びスポット定義DBの一例を示す図である。
図5】端末の機能ブロック構成例を示す図である。
図6】ゲームサーバが行う処理手順の一例を示すフローチャートである。
図7】地図画面の画面表示例の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において、同一の符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。なお、以下の説明において、ユーザをプレイヤと記載する。
【0010】
<システム構成>
図1は、本実施形態に係るゲームシステム1のシステム構成の一例を示す図である。図1に示すゲームシステム1は、ゲームサーバ10と、1以上の端末20とを備える。ゲームサーバ10及び端末20は、インターネットやイントラネット、無線LAN、移動通信等の通信ネットワークNを介して互いに通信可能に接続されている。ゲームサーバ10及び端末20は、情報処理装置やコンピュータと称されてもよい。
【0011】
ゲームサーバ10は、例えば、プレイヤに関する各種情報を管理したり、ゲームの一部の処理を実行したりする等、端末20がゲームを提供する上でその一部の機能を担う装置である。ゲームサーバ10は、1又は複数の情報処理装置やコンピュータから構成されていてもよいし、仮想的なサーバ(クラウドサーバ等)を用いて構成されていてもよい。
【0012】
端末20は、ゲームをプレイヤに提供する情報処理装置であり、プレイヤは、端末20を操作することで本実施形態に係るゲームを実行することができる。端末20は、例えば、携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット、パーソナルコンピュータ、アーケードゲーム装置、又は、コンシューマゲーム装置等のコンピュータである。端末20は、GPS(Global Positioning System)等を用いて検出した自身の位置をゲームサーバ10に通知する。
【0013】
<ゲーム概要>
続いて、本実施形態に係るゲームシステム1が提供するゲームの概要を説明する。ゲームシステム1が提供するゲーム(以下、「本ゲーム」と言う。)では、プレイヤは、所有している複数のキャラクタの中から選択したキャラクタでデッキを編成し、編成したデッキを用いてクエストをクリアすることで、新たなキャラクタやアイテムを入手することができる。また、プレイヤは、入手した複数のキャラクタを合成することでより強いキャラクタに成長させたり、アイテムを用いてキャラクタの属性を強化したりすることで、より難易度の高いクエストに挑戦することができる。
【0014】
ここで、クエストとは、予め定められた一定の条件を満たすことでクリア可能な課題を意味する用語である。クエストは、一般的には、探索、課題、イベント及びミッションと呼ばれることもある。クエストに参加したプレイヤは、当該一定の条件を満たすことでクエストをクリアすることができ、クエストをクリアすると、プレイヤに報酬が与えられたり、本ゲームのストーリーが進行したりする。プレイヤは、プレイヤに対応づけられる所定のパラメータ又はプレイヤが所有するアイテムを消費することでクエストに参加可能であってもよい。つまり、プレイヤがクエストに参加する際、プレイヤに対応づけられる所定のパラメータ又はプレイヤが所有する所定のアイテムが消費される(減算される)こととしてもよい。
【0015】
デッキとは、複数のキャラクタを組み合わせたグループを意味する用語である。プレイヤは、クエストを実行する際、当該クエストをクリアするために適した能力を持つキャラクタを選択してデッキを編成してクエストを実行する。ゲームサーバ10は、プレイヤが編成したデッキを複数記憶しておくことが可能である。プレイヤは、記憶された複数のデッキの中から一のデッキを選択してクエストを実行することができる。本実施形態では、プレイヤがクエストを実行することを、クエストをプレイすると称してもよい。
【0016】
本ゲームは、地図上に、特典を取得することが可能なスポットが複数配置されており、プレイヤは、自ら当該スポットの位置に移動することで特典を取得することができる。「特典を取得することが可能なスポット」は、地図上に配置されたオブジェクト(以下、「スポット」と言う。)である。なお、スポットは、ゲームの運営者等により地図上に配置されたスポットであってもよいし、公園やランドマーク等の現実に存在する施設等に対応づけられたスポットであってもよい。
【0017】
本ゲームには、複数の特典が用意されている。特典は、どのような特典であってもよいが、例えば、有効にすることでクエストを有利に進めることが可能になる効果(例えば攻撃力が50%アップする、敵のHPが50%低下する等)であってもよいし、所定のアイテムを受け取れることであってもよい。
【0018】
また、取得可能な特典はスポット毎に異なっていてもよい。例えば、スポット1~3で取得可能な特典は特典Aであり、スポット4~6で取得可能な特典は特典Bであり、スポット7~10で取得可能な特典は特典Cであるというように、予め定められていてもよい。従って、特典Bを取得したいプレイヤは、スポット4~6の近くに自ら移動する必要がある。
【0019】
ゲームサーバ10は、プレイヤの現在位置が、通知対象の特典を取得可能なスポットに近づいた場合、ゲームサーバ10は、特典を取得可能なスポットに近づいたことを端末20に通知する。通知対象の特典は、本ゲームで提供される複数の特典のうちプレイヤが指定した1以上の特典である。つまり、プレイヤは、指定した特典が付与されるスポットの近くにいることを示す通知(以下、「お知らせ情報」と言う。)を受け取ることができる。お知らせ情報を受け取ったプレイヤは、地図画面を参照しながらスポットが配置されている位置に移動し、特典を取得することができる。
【0020】
プレイヤが特典を取得すると、特典を取得した以後にプレイする所定数のクエストで当該特典が自動的に有効になることとしてもよい。若しくは、特典は、プレイヤから特典を使用するとの明示的な指示を受けた場合に、所定数のクエストで有効になることとしてもよい。また、取得した特典は、所定数のクエストで有効になった後、自動的に消滅する(若しくは無効になる)こととしてもよい。
【0021】
<ハードウェア構成>
図2は、ゲームサーバ10及び端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。ゲームサーバ10及び端末20は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical processing unit)等のプロセッサ11、メモリ、HDD(Hard Disk Drive)及び/又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置12、有線又は無線通信を行う通信IF(Interface)13、入力操作を受け付ける入力デバイス14、及び情報の出力を行う出力デバイス15を有する。入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス及び/又はマイク等である。出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ、タッチパネル及び/又はスピーカ等である。
【0022】
<機能ブロック構成>
(ゲームサーバ)
図3は、ゲームサーバ10の機能ブロック構成例を示す図である。ゲームサーバ10は、記憶部100と、ゲーム制御部110とを含む。記憶部100は、ゲームサーバ10が備える記憶装置12を用いて実現することができる。また、ゲーム制御部110は、ゲームサーバ10のプロセッサ11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体(Non-transitory computer readable medium)であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0023】
記憶部100は、プレイヤ管理DB100a及びスポット定義DB100bを記憶する。
【0024】
図4は、プレイヤ管理DB100a及びスポット定義DB100bの一例を示す図である。プレイヤ管理DB100aは、各プレイヤのゲームデータを管理する。また、プレイヤ管理DB100aは、プレイヤがクリア済みのミッションを管理する。プレイヤ管理DB100aには、例えば、プレイヤを一意に識別するID(プレイヤID)、プレイヤの呼び名(ニックネーム)、プレイヤとの間で所定の関係(フレンド関係)を有するプレイヤとして登録されている他のプレイヤのプレイヤID、プレイヤが利用する端末20の現在位置、プレイヤの経験値、プレイヤのランク、プレイヤのスタミナ、プレイヤが保持している特典(保持特典)、及び、通知対象としてプレイヤにより指定された特典(通知設定)が対応づけられて格納される。
【0025】
スポット定義DB100bは、ゲーム内に配置された各スポットに関する各種の定義情報を格納する。スポット定義DB100bは、例えば、スポットを一意に識別するID(スポットID)、スポットが配置される位置を示す情報(配置位置)、スポットで取得可能な1以上の特典を示す情報(取得可能特典)及びスポットで取得可能なアイテムを示す情報(取得可能アイテム)が対応づけられて格納される。なお、スポットで取得可能なアイテムとは、特典とは異なるものであれば、どのようなアイテムであってもよい。例えば、課金アイテムに交換可能なアイテムや、キャラクタを強化可能なアイテム等が挙げられる。
【0026】
図3に戻り説明を続ける。ゲーム制御部110は、本ゲームを実行するために必要な各種の機能を提供する。ゲーム制御部110は、取得部111と、付与部112と、通知部113と、特典制御部114と、表示制御部115とを含む。
【0027】
取得部111は、プレイヤ(プレイヤが使用する端末20)の現在位置を取得する。
【0028】
付与部112は、地図上におけるプレイヤの現在位置とスポット(オブジェクト)の配置位置とが第1位置関係にある場合、特典をプレイヤに付与する。
【0029】
通知部113は、地図上におけるプレイヤの現在位置とスポットの配置位置とが第2位置関係にあり、かつ、スポットで付与される特典がプレイヤにより指定された特典(第1特典)である場合、お知らせ情報(スポットで、指定された特典(第1特典)が付与されることを識別可能な情報)をプレイヤに通知する。お知らせ情報をプレイヤに通知することは、例えば、端末20の画面に、指定された特典が付与されるスポットが、プレイヤの近くに存在することを示す文字列又はアイコン等を表示することであってもよいし、端末20が備えるバイブレータを振動させること等であってもよい。
【0030】
また、通知部113は、地図上におけるプレイヤの現在位置とスポットの配置位置とが第2位置関係にあるが、スポットで付与される特典が、プレイヤにより指定された特典(第1特典)ではない場合、お知らせ情報をプレイヤに通知しない。
【0031】
ここで、第1位置関係とは、プレイヤに特典が付与される範囲である。プレイヤとスポットとが第1位置関係にある場合とは、例えば、スポットの配置位置を中心とする所定範囲内(例えば現実空間で20メートル以内等であり、以下「第1範囲」と言う。)にプレイヤ(端末20)が存在することであってもよい。プレイヤとスポットとが第2位置関係にある場合とは、例えば、スポットの配置位置を中心とする所定範囲内(例えば、現実空間で100メートル以内や200メートル以内等であり、以下「第2範囲」と言う。)にプレイヤ(端末20)が存在することであってもよい。つまり、第2範囲の方が、第1範囲よりも広い範囲であってもよい。なお、本実施形態は必ずしもこれに限定されず、第1範囲と第2範囲とが同一の範囲であってもよい。
【0032】
特典制御部114は、スポットで付与される特典を制御する。例えば、特典制御部114は、スポットで付与される特典を、所定時間間隔で変更するようにしてもよい。また、特典制御部114は、スポットで付与される特典を変更した場合、スポット定義DB100bの「取得可能特典」を更新するようにしてもよい。
【0033】
表示制御部115は、本ゲームに関する各種のゲーム画面を、端末20の出力デバイス15(ディスプレイ)に表示させる。
【0034】
(端末)
図5は、端末20の機能ブロック構成例を示す図である。端末20は、記憶部200と、通信部201と、UI(User Interface)部202と、ゲーム制御部203とを含む。記憶部200は、端末20が備える記憶装置12を用いて実現することができる。また、通信部201と、UI部202と、ゲーム制御部203とは、端末20のプロセッサ11が、記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することにより実現することができる。また、当該プログラムは、記憶媒体に格納することができる。当該プログラムを格納した記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体であってもよい。非一時的な記憶媒体は特に限定されないが、例えば、USBメモリ又はCD-ROM等の記憶媒体であってもよい。
【0035】
記憶部200は、ゲーム制御部203が本ゲームを実行するために必要なゲームデータを記憶する。ゲームデータには、キャラクタの画像データ、ゲームシナリオ等が格納される。
【0036】
通信部201は、通信IF13を用いてゲームサーバ10との間で各種の通信を行う機能を有する。
【0037】
UI部202は、プレイヤから各種の入力を受け付ける処理と、ディスプレイに各種のゲーム画面を表示させる機能とを有する。また、UI部202は、ゲームサーバ10の指示に従い、端末20の出力デバイス15(ディスプレイ)にゲーム画面を表示する。
【0038】
ゲーム制御部203は、ゲームサーバ10と連携することで、本ゲームを実行するために必要な各種の機能を提供する。例えば、ゲーム制御部203は、ゲーム画面に描画するための各種の情報(アイコン画像データ、テキストデータ等)をゲームサーバ10から取得する機能等を提供する。
【0039】
以上説明した機能ブロック構成について、ゲームサーバ10に含まれる取得部111と、付与部112と、通知部113と、特典制御部114と、表示制御部115とのうち全部又は一部を、端末20のゲーム制御部203に備える構成とするようにしてもよい。
【0040】
<処理手順>
図6は、ゲームサーバ10が行う処理手順の一例を示すフローチャートである。図6を用いて、ゲームサーバ10が、プレイヤがスポットに接近したことを検知した場合に、お知らせ情報をプレイヤに通知する際の処理手順を説明する。なお、以下の説明において、第2位置関係は、第1位置関係よりも広い範囲であることとする。また、「プレイヤの現在位置」とは、「プレイヤが利用する端末20の現在位置」と同義である。また、「プレイヤに通知すること」は、「プレイヤが利用する端末20に通知すること」と同義である。
【0041】
まず、表示制御部115は、プレイヤから地図画面を表示するとの指示を受けた場合、端末10に地図画面を表示させる。また、表示制御部115は、取得部111が取得したプレイヤの現在位置に従い、地図画面上にプレイヤの現在位置を表示させる(S10)。これにより、地図画面上に表示される、プレイヤの現在位置を示すアイコンが、プレイヤの移動に従って移動していく。
【0042】
続いて、通知部113は、プレイヤと第2位置関係にあるスポットが存在するか否かを判定する(S11)。プレイヤと第2位置関係にあるスポットが存在しない場合(S11-NO)、ステップS16の処理手順に進む。プレイヤと第2位置関係にあるスポットが存在する場合(S11-YES)、通知部113は、プレイヤ管理DB100aの「通知設定」を参照し、当該スポットで取得可能な特典が、プレイヤにより通知対象の特典として指定されている特典であるか否かを判定する(S12)。指定された特典ではない場合(S12-NO)、ステップS16の処理手順に進む。指定された特典である場合(S12-YES)、通知部113は、端末20にお知らせ情報を通知する(S13)。
【0043】
続いて、通知部113は、プレイヤとスポットとが第1位置関係にあるか否かを判定する(S14)。プレイヤとスポットとが第1位置関係にない場合(S14-NO)、ステップS16の処理手順に進む。プレイヤとスポットとが第1位置関係である場合(S14-YES)、付与部112は、プレイヤに、スポットで取得可能な特典を付与する(S15)。また、付与部112は、付与した特典を、プレイヤ管理DB100aの「保持特典」に格納する。
【0044】
表示制御部115は、プレイヤから地図画面の表示を終了させるとの指示を受けた場合(S16-YES)、処理を終了する。当該指示を受けない場合、ステップS11の処理手順に戻る。
【0045】
なお、プレイヤがスポットと第2位置関係であるが第1位置関係ではない場合(つまり、プレイヤが、お知らせ情報が通知される距離までスポットに近づいているが、特典を取得可能な距離までは近づいていない場合)、ステップS13の処理手順は所定回数(例えば、1回)のみ実行されることとしてもよい。お知らせ情報が繰り返し通知されてしまい、プレイヤが煩わしく感じてしまうことを抑制することができる。
【0046】
<変形例>
(変形例1)
ステップS15の処理手順において、プレイヤが、スポットで付与される特典を既に保持している場合(つまり、プレイヤ管理DB100aの「保持特典」に、スポットで付与される特典が既に格納されている場合)、付与部112は、特典を付与しないようにしてもよい。
【0047】
(変形例2)
付与部112は、ステップS15の処理手順において、プレイヤから特典の取得操作を受けた場合(特典を取得するとの明示的な指示を受けた場合)に、プレイヤに特典を付与するようにしてもよい。例えば、表示制御部115は、端末20の画面に「特典を取得しますか?」との選択ボタンを表示させ、プレイヤにより「取得する」ボタンが選択された場合に、プレイヤに特典を付与するようにしてもよい。
【0048】
若しくは、スポットで取得可能な特典が、プレイヤにより通知対象の特典として指定されている特典であり、かつ、プレイヤと当該スポットとが第1位置関係になった場合、付与部112は、プレイヤの指示を受けずに(つまり自動的に)、プレイヤに特典を付与するようにしてもよい。
【0049】
(変形例3)
プレイヤが通知対象として指定している特典が所定数のクエストで有効になることで消滅した場合で、かつ、プレイヤが、当該特典を取得可能なスポットと第1位置関係にある場合、付与部112は、プレイヤに対して、自動的に特典を付与することとしてもよい。
【0050】
すなわち、付与部112は、地図上におけるプレイヤの現在位置とスポットの配置位置とが第1位置関係にあり、かつ、プレイヤから通知対象として指定されている特典(第1特典)の取得操作を受け付けたことで当該特典(第1特典)がプレイヤに付与された場合において、プレイヤに付与された特典(第1特典)の効果がクエスト(イベント)所定回数有効にされた(発動された)ことで特典(第1特典)が消滅した場合、プレイヤから特典(第1特典)の取得操作を受け付けることなく特典(第1特典)を再度プレイヤに付与するようにしてもよい。
【0051】
(変形例4)
通知部113は、スポットが特典を付与可能な状態ではない場合、お知らせ情報をプレイヤに通知しないようにしてもよい。また、通知部113は、スポットが特典を付与可能な状態ではないが、現在時刻から所定時間後に当該特典が取得可能になる場合、特典が所定時間後に取得可能になることを通知する情報(例えば、「あと1時間で特典が取得できるようになります」といった情報)をプレイヤに通知するようにしてもよい。
【0052】
各スポットが特典を付与可能な状態と特典を付与可能ではない状態とは、スポットごとに、不定期又は所定時間ごとに変更されることとしてもよい。また、プレイヤが、特典を付与可能な状態のスポットで複数回特典を取得した場合、当該スポットは特典を付与可能ではない状態に変更されることとしてもよい。この場合、当該スポットは、特典を付与可能ではない状態に変更されてから所定時間後(例えば数時間後など)に、特典を付与可能な状態に変更される(戻る)こととしてもよい。また、プレイヤによる特典の取得操作に応じて、特典を付与可能な状態のスポットが特典を付与可能ではない状態に変更されることとしてもよい。この場合、予め設定される確率に基づいて特典を付与可能な状態を変更するか否かが決定されることとしてもよい。
【0053】
(変形例5)
通知部113は、プレイヤが既に特典を保持している場合には、お知らせ情報をプレイヤに通知しないようにしてもよい。例えば、プレイヤがスポットで付与される特典を保持している場合、通知部113は、プレイヤから通知対象として指定されている特典(第1特典)が付与されるスポットの配置位置とプレイヤの現在位置とが第2位置関係にある場合でも、お知らせ情報をプレイヤに通知しないようにしてもよい。
【0054】
また、スポットで取得可能な特典が複数であり、当該複数の特典のうち少なくとも1つをプレイヤが保持している場合、通知部113は、お知らせ情報をプレイヤに通知しないようにしてもよい。すなわち、通知部113は、プレイヤがスポットで付与される複数の特典のうち少なくとも1つの特典を保持している場合、プレイヤから通知対象として指定されている特典(第1特典)が付与されるスポットの配置位置とプレイヤの現在位置とが第2位置関係にある場合でも、お知らせ情報をプレイヤに通知しないようにしてもよい。これにより、プレイヤは、既に保持している特典を取得可能なスポットについては、お知らせ情報を受け取らないようにすることが可能になる。
【0055】
また、スポットで取得可能な特典が複数であり、当該複数の特典の中にプレイヤが保持していない特典が含まれており、かつ、プレイヤは、更に特典を保持することが可能である場合、通知部113は、お知らせ情報をプレイヤに通知するようにしてもよい。すなわち、通知部113は、プレイヤがスポットで付与される複数の特典のうち少なくとも1つの特典を保持していない場合において、プレイヤから通知対象として指定されている特典(第1特典)が付与されるスポットの配置位置とプレイヤの現在位置とが第2位置関係にある場合、お知らせ情報をプレイヤに通知するようにしてもよい。これにより、プレイヤは、保持していない特典が取得可能なスポットが近くに存在することを把握することが可能になる。
【0056】
(変形例6)
プレイヤは、通知対象の特典として複数の特典を指定可能としてもよい。また、プレイヤが複数の特典を指定した場合、通知部113は、当該指定された複数の特典ごとの優先度に応じて、お知らせ情報をプレイヤに通知するか否かを制御するようにしてもよい。すなわち、プレイヤは、通知対象として複数の特典(第1特典)を指定可能であり、通知部113は、スポットで付与される特典が当該複数の第1特典に含まれる場合、当該複数の第1特典の優先度に応じて、お知らせ情報をプレイヤに通知するか否かを制御するようにしてもよい。
【0057】
また、通知対象として複数の特典が指定された場合、優先度が高い特典については、お知らせ情報を通知すると共に、プレイヤに自動的に付与されるようにしてもよい。また、優先度が低い特典については、プレイヤに自動的に付与することはせずに、お知らせ情報を行うようにしてもよい。すなわち、付与部112は、スポットで付与される特典が、通知対象として指定された複数の特典(第1特典)のうち所定優先度(第1優先度)以上である場合、プレイヤの取得操作によらず該特典をプレイヤに付与し、スポットで付与される特典が、当該複数の特典(第1特典)のうち所定優先度(第1優先度)未満である場合、プレイヤの取得操作を受け付けた場合に特典をプレイヤに付与するようにしてもよい。また、通知部113は、スポットで付与される特典が、当該複数の特典(第1特典)に含まれる場合、スポットで付与される特典が所定優先度(第1優先度)以上であるのか所定優先度(第1優先度)未満であるのかに関わらず、お知らせ情報をプレイヤに通知するようにしてもよい。また、所定優先度以上の特典は、優先度が最も高い特典(優先度1位である特典)を意味し、所定優先度未満の特典は、優先度がそれ以下(優先度2位以下である特典)であることとしてもよい。
【0058】
第2範囲の方が第1範囲よりも広い範囲である場合において、プレイヤとスポットとが第2位置関係にある場合、通知部113は、優先度が高い特典についてお知らせ情報を通知するようにしてもよい。また、プレイヤが移動したことで、プレイヤとスポットとが第1位置関係になった場合、付与部112は、優先度が高い特典をプレイヤに自動的に付与するようにしてもよい。
【0059】
また、第1範囲と第2範囲とが同一である場合において、プレイヤとスポットとが第1位置関係及び第2位置関係にある場合、通知部113は、優先度が高い特典についてお知らせ情報を通知し、付与部112は、優先度が高い特典をプレイヤに自動的に付与するようにしてもよい。若しくは、通知部113は、優先度が高い特典についてお知らせ情報を通知せず、付与部112は、優先度が高い特典をプレイヤに自動的に付与するようにしてもよい。
【0060】
(変形例7)
優先度が低い特典が取得可能なスポットがプレイヤの現在位置付近に存在することのお知らせ情報を通知する際に、優先度が低い特典を取得可能なスポットよりも少し遠くに優先度が高い特典を取得可能なスポットが存在する場合、両方のスポットが存在することをユーザに通知するようにしてもよい。これにより、同時に保持可能な特典に制限がある場合(例えば同時に1つの特典しか保持できない場合等)、少し遠い位置にあるが優先度が高い特典を取得しに行くのか、若しくは、近い位置にあるが優先度が低い特典で妥協するのかの選択をプレイヤに促すことが可能になる。
【0061】
すなわち、スポットは第1スポット(第1オブジェクト)と第2スポット(第2オブジェクト)とを含んでいてもよい。また、通知部113は、第1スポットで付与されるが、通知対象として指定された複数の特典(第1特典)のうち所定優先度(第2優先度)未満である第3特典であり、第2スポットで付与される特典が、当該複数の特典(第1特典)のうち所定優先度(第2優先度)以上である第4特典であり、プレイヤの現在位置と第1スポットの配置位置とが第2位置関係にあり、かつ、プレイヤの現在位置と第2スポットの配置位置とが第3位置関係にあるか若しくは第1スポットの配置位置と第2スポットの配置位置とが当該第3位置関係にある場合、第1スポットで第3特典が付与されることを識別可能な情報と、第2スポットで第4特典が付与されることを識別可能な情報とを前記ユーザに通知するようにしてもよい。なお、第3位置関係は、第2位置関係よりも広い範囲であることとしてもよい。
【0062】
(優先度の決定例1)
変形例6及び7で説明した複数の特典の優先度は、プレイヤに対して過去に付与された特典の履歴に基づいて決定されるようにしてもよい。すなわち、通知部113は、プレイヤが、通知対象として複数の特典を指定している場合(第1特典として複数の第1特典を指定している場合)、プレイヤに対して過去に付与された特典の履歴に基づいて、複数の特典(複数の第1特典)の各々の優先度を決定するようにしてもよい。例えば、通知部113は、複数の特典の各々について、プレイヤに対して付与された回数が多い順に優先度が高くなるように優先度を決定するようにしてもよい。
【0063】
(優先度の決定例2)
また、複数の特典の優先度は、最後に付与された特典の優先度を、他の特典の優先度よりも高くなるように決定されるようにしてもよい。すなわち、通知部113は、プレイヤが、通知対象として複数の特典を指定している場合(第1特典として複数の第1特典を指定している場合)、プレイヤに対して最後に付与された特典の優先度を、他の特典の優先度よりも高いものとして決定するようにしてもよい。例えば、プレイヤが、通知対象として特典A及びBを指定している場合で、当該プレイヤに対して直前に付与された特典が特典Bである場合、特典Bの方が、特典Aよりも優先度が高くなるように決定されてもよい。
【0064】
(優先度の決定例3)
また、複数の特典の優先度は、プレイヤが、特典が付与されるスポットと第1位置関係にある状態でクエストをプレイした回数に応じて決定されるようにしてもよい。すなわち、通知部113は、通知対象として複数の特典を指定している場合(第1特典として複数の第1特典を指定している場合)、当該複数の特典(第1特典)に含まれる特典をプレイヤに付与可能な複数のスポットの各々について、スポットごとの回数であって、プレイヤの現在位置と該スポットの配置位置とが第1位置関係にある間にプレイヤがクエスト(イベント)をプレイした回数に基づいて、当該複数の特典(第1特典)の各々の優先度を決定するようにしてもよい。例えば、プレイヤが、通知対象として特典A及びBを指定しており、特典Aを取得可能なスポットAと、特典Bを取得可能なスポットBとが存在すると仮定する。また、プレイヤは、スポットAの近くに移動して特典Aを取得し、特典Aを有効にした状態でクエストをプレイし、特典Aが消滅したら特典Aを再度取得することを繰り返すことで、クエストを10回プレイしたとする。また、プレイヤは、スポットBの近くに移動して特典Bを取得し、特典Bを有効にした状態でクエストをプレイし、特典Bが消滅したら特典Bを再度取得することを繰り返すことで、クエストを5回プレイしたとする。この場合、通知部113は、特典Aの方が、特典Bよりも優先度が高くなるように決定する。
【0065】
(優先度の決定例4)
また、特典がキャラクタの属性に関連づけられている場合、複数の特典の優先度は、デッキを編成するキャラクタの属性に応じて決定されることとしてもよい。すなわち、プレイヤが通知対象として指定している複数の特典(第1特典)は、キャラクタの属性に関連づけられており、通知部113は、プレイヤが編成するデッキに含まれるキャラクタの属性に基づいて、当該複数の特典(第1特典)の各々の優先度を決定するようにしてもよい。例えば、炎の属性を有するキャラクタA1~A4と、水の属性を有するキャラクタB1~B4と、炎の属性のキャラクタを強化することが可能な特典Aと、水の属性のキャラクタを強化することが可能な特典Bとが存在すると仮定する。また、プレイヤは、キャラクタA1~A4でデッキを編成していると仮定する。この場合、通知部113は、特典Aの方が、特典Bよりも優先度が高くなるように決定する。複数のデッキが記憶されている場合、上述の「プレイヤが編成するデッキ」は、プレイヤにより複数のデッキの中から選択された一のデッキであってもよい。若しくは、「プレイヤが編成するデッキ」は、記憶された複数のデッキのうち特定のデッキ(例えばデッキ1など)であってもよい。
【0066】
<画面表示例>
図7は、地図画面の画面表示例の一例を示す図である。プレイヤアイコンPは、プレイヤの現在位置を示す。また、スポットGP1~GP3及びGP5のうち、スポットGP2は、プレイヤが指定した特典を取得可能なスポットであるとする。また、GP4は、特典を取得可能ではないスポットであるとする。また、特典は自動的に取得されるものとする。
【0067】
図7のAは、プレイヤが、道路上を右下方向に向かって移動している様子を示す。プレイヤアイコンPにはプレイヤの進行方向を示す三角形の矢印が表示される。この状態で、プレイヤの現在位置とスポットGP1の配置位置とが第2位置関係になった場合、表示制御部115は、図7のBに示すように、「特典Aを取得可能なスポットが近くにあります」というお知らせ情報を表示させる。また、この状態で、プレイヤが更にスポットGP1に接近し、プレイヤの現在位置とスポットGP1の配置位置とが第1位置関係になった場合、表示制御部115は、図7のCに示すように、「特典Aを自動取得しました」という情報を表示させる。
【0068】
なお、特典を自動取得するのではなく、取得要否をプレイヤが選択可能にする場合、表示制御部115は、図7のCに示す情報に代えて、「特典Aを取得しますか? YES/NO」という情報を表示させるようにしてもよい。また、プレイヤが「YES」を選択した場合、表示制御部115は、プレイ可能なクエストを選択する画面に遷移させるようにしてもよい。プレイヤは、特典を取得した後すぐにクエストをプレイすることが可能になる。
【0069】
また、表示制御部115は、図7のBに示すお知らせ情報及び図7のCに示す情報を、地図画面に重畳表示させるのではなく、他の画面(例えば、スマホのホーム画面や、地図画面以外のゲーム画面等)に重畳表示させるようにしてもよい。すなわち、本実施形態で説明した処理手順は、端末20に地図画面が表示されているか否かに関わらずバックグランドで動作しており、プレイヤは、地図画面以外を参照している場合であっても、お知らせ情報等を確認することができることとしてもよい。また、前述した通り、通知部113は、お知らせ情報として、端末20のバイブレータを振動させてもよい。プレイヤは、画面を参照していない場合であっても、お知らせ情報を認識することが可能になる。
【0070】
<まとめ>
以上説明した実施形態によれば、ゲームサーバ10は、プレイヤがスポットの近くに移動した場合、お知らせ情報をプレイヤに通知するようにした。これにより、プレイヤが指定した特典が付与されることを事前に通知することが可能になる。
【0071】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態で説明したフローチャート、シーケンス、実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。
【0072】
<付記>
<付記1>
ユーザの現在位置を取得する取得部と、
地図上における前記ユーザの現在位置とオブジェクトの配置位置とが第1位置関係にある場合、特典を前記ユーザに付与する付与部と、
前記地図上における前記ユーザの現在位置と前記オブジェクトの配置位置とが第2位置関係にあり、かつ、前記オブジェクトで付与される特典が前記ユーザにより指定された第1特典である場合、前記オブジェクトで前記第1特典が付与されることを識別可能な情報を前記ユーザに通知する通知部と、
を有する情報処理装置。
【0073】
付記1によれば、ユーザに対し、ユーザが指定した特典が付与されることを事前に通知することが可能になる。
【0074】
<付記2>
前記オブジェクトで付与される特典を、所定時間間隔で変更する制御部、を有する、
付記1に記載の情報処理装置。
【0075】
付記2によれば、オブジェクトで付与される特典を固定せずに変更することが可能になる。
【0076】
<付記3>
前記付与部は、地図上における前記ユーザの現在位置と前記オブジェクトの配置位置とが第1位置関係にあり、かつ、前記ユーザから前記第1特典の取得操作を受け付けたことで前記第1特典が前記ユーザに付与された場合において、前記ユーザに付与された前記第1特典の効果がイベントで所定回数発動されたことで前記第1特典が消滅した場合、前記ユーザから前記第1特典の取得操作を受け付けることなく前記第1特典を再度前記ユーザに付与する、
付記1又は2のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0077】
付記3によれば、ユーザは、一度取得した第1特典がイベントで発動されて消滅した場合、再度第1特典を取得する操作を行うことなく、継続的に第1特典をイベントで発動させることが可能になることから、ゲームの操作性を向上させることが可能になる。
【0078】
<付記4>
前記通知部は、前記オブジェクトが特典を付与可能な状態ではない場合、前記情報を前記ユーザに通知しない、
付記1~3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0079】
付記4によれば、ユーザに対して、特典が付与されることを識別可能な情報が無駄に通知されることを抑制することが可能になる。
【0080】
<付記5>
前記通知部は、前記ユーザがオブジェクトで付与される複数の特典のうち少なくとも1つの特典を保持している場合、第1特典が付与されるオブジェクトの配置位置と前記ユーザの現在位置とが前記第2位置関係にある場合でも、前記情報を前記ユーザに通知しない、
付記1~4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0081】
付記5によれば、既に特典を保持しているユーザに対し、特典が付与されることを識別可能な情報を通知しないように制御することが可能になる。
【0082】
<付記6>
前記ユーザは複数の第1特典を指定可能であり、
前記通知部は、前記オブジェクトで付与される特典が前記複数の第1特典に含まれる場合、前記複数の第1特典の優先度に応じて、前記情報を前記ユーザに通知するか否かを制御する、
付記1~5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0083】
付記6によれば、特典の優先度に応じて通知可否が決定されることから、ユーザにとって不要な通知がなされることを抑制することが可能になる。
【0084】
<付記7>
前記付与部は、
前記オブジェクトで付与される特典が、前記複数の第1特典のうち第1優先度以上である場合、前記ユーザの取得操作によらず該特典を前記ユーザに付与し、
前記オブジェクトで付与される特典が、前記複数の第1特典のうち前記第1優先度未満である場合、前記ユーザの取得操作を受け付けた場合に該特典を前記ユーザに付与し、
前記通知部は、前記オブジェクトで付与される特典が、前記複数の第1特典に含まれる場合、前記オブジェクトで付与される特典が前記第1優先度以上であるのか前記第1優先度未満であるのかに関わらず、前記情報を前記ユーザに通知する、
付記6に記載の情報処理装置。
【0085】
付記7によれば、ユーザは、優先度が第1優先度以上である特典については取得操作が不要になることから、ゲームの操作性を高めることが可能になる。
【0086】
<付記8>
前記オブジェクトは第1オブジェクトと第2オブジェクトとを含み、
前記通知部は、
前記第1オブジェクトで付与される特典が、前記複数の第1特典のうち第2優先度未満である第3特典であり、
前記第2オブジェクトで付与される特典が、前記複数の第1特典のうち第2優先度以上である第4特典であり、
前記ユーザの現在位置と前記第1オブジェクトの配置位置とが前記第2位置関係にあり、かつ、
前記ユーザの現在位置と前記第2オブジェクトの配置位置とが第3位置関係にあるか若しくは前記第1オブジェクトの配置位置と前記第2オブジェクトの配置位置とが前記第3位置関係にある場合、
前記第1オブジェクトで前記第3特典が付与されることを識別可能な情報と、前記第2オブジェクトで前記第4特典が付与されることを識別可能な情報とを前記ユーザに通知する、
付記6又は7に記載の情報処理装置。
【0087】
付記8によれば、例えば、ユーザは、優先度が低い特典を取得可能なオブジェクトが近くに存在するが、当該オブジェクトよりも少し遠い位置に優先度が高い特典を取得可能なオブジェクトが存在するといった場合に、これらの2つのオブジェクトの存在を把握することが可能になる。
【0088】
<付記9>
前記通知部は、前記ユーザが前記第1特典として前記複数の第1特典を指定している場合、前記ユーザに対して過去に付与された特典の履歴に基づいて、前記複数の第1特典の各々の優先度を決定する、
付記6~8のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0089】
付記9によれば、例えば、ユーザが高頻度に利用する特典の優先度を高くするといった制御を行うことが可能になる。
【0090】
<付記10>
前記通知部は、前記ユーザが前記第1特典として前記複数の第1特典を指定している場合、前記ユーザに対して最後に付与された特典の優先度を、他の特典の優先度よりも高いものとして決定する、
付記6~9のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0091】
付記10によれば、直前に付与された特典の優先度が高くなるため、ユーザは、直前に取得した特典を容易に再度取得することが可能になる。
【0092】
<付記11>
前記通知部は、前記ユーザが前記第1特典として前記複数の第1特典を指定している場合、前記複数の第1特典に含まれる特典を前記ユーザに付与可能な複数のオブジェクトの各々について、オブジェクトごとの回数であって、前記ユーザの現在位置と該オブジェクトの配置位置とが前記第1位置関係にある間に前記ユーザがイベントをプレイした回数に基づいて、前記複数の第1特典の各々の優先度を決定する、
付記6~10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0093】
付記11によれば、例えば、ユーザが、オブジェクトの近くで何度も取得している特典については優先度を高くするといった制御を行うことが可能になる。
【0094】
<付記12>
前記複数の第1特典は、キャラクタの属性に関連づけられており、
前記通知部は、前記ユーザが編成するデッキに含まれるキャラクタの属性に基づいて、前記複数の第1特典の各々の優先度を決定する、
付記6~11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【0095】
付記12によれば、例えば、デッキを編成しているキャラクタに適した特典について優先度を高くするといった制御を行うことが可能になる。
【0096】
<付記13>
情報処理装置が行う情報処理方法であって、
ユーザの現在位置を取得するステップと、
地図上における前記ユーザの現在位置とオブジェクトの配置位置とが第1位置関係にある場合、特典を前記ユーザに付与するステップと、
前記地図上における前記ユーザの現在位置と前記オブジェクトの配置位置とが第2位置関係にあり、かつ、前記オブジェクトで付与される特典が前記ユーザにより指定された第1特典である場合、前記オブジェクトで前記第1特典が付与されることを識別可能な情報を前記ユーザに通知するステップと、
を含む情報処理方法。
【0097】
付記13によれば、ユーザに対し、ユーザが指定した特典が付与されることを事前に通知することが可能になる。
【0098】
<付記14>
コンピュータに、
ユーザの現在位置を取得するステップと、
地図上における前記ユーザの現在位置とオブジェクトの配置位置とが第1位置関係にある場合、特典を前記ユーザに付与するステップと、
前記地図上における前記ユーザの現在位置と前記オブジェクトの配置位置とが第2位置関係にあり、かつ、前記オブジェクトで付与される特典が前記ユーザにより指定された第1特典である場合、前記オブジェクトで前記第1特典が付与されることを識別可能な情報を前記ユーザに通知するステップと、
を実行させるためのプログラム。
【0099】
付記14によれば、ユーザに対し、ユーザが指定した特典が付与されることを事前に通知することが可能になる。
【符号の説明】
【0100】
1…ゲームシステム、10…ゲームサーバ、11…プロセッサ、12…記憶装置、13…通信IF、14…入力デバイス、15…出力デバイス、20…端末、100…記憶部、110…ゲーム制御部、111…取得部、112…付与部、113…通知部、114…特典制御部、115…表示制御部、200…記憶部、201…通信部、202…UI部、203…ゲーム制御部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7