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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-15
(45)【発行日】2022-11-24
(54)【発明の名称】情報処理システム
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20221116BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20221116BHJP
【FI】
H04L51/04
H04N21/258
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018546381
(86)(22)【出願日】2017-10-18
(86)【国際出願番号】 JP2017037705
(87)【国際公開番号】W WO2018074516
(87)【国際公開日】2018-04-26
【審査請求日】2020-09-29
(31)【優先権主張番号】PCT/JP2017/028313
(32)【優先日】2017-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2016206772
(32)【優先日】2016-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】518126904
【氏名又は名称】SUGAR株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100154748
【弁理士】
【氏名又は名称】菅沼 和弘
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 建
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-236292(JP,A)
【文献】特開2002-183036(JP,A)
【文献】特開2016-170681(JP,A)
【文献】特開2008-059305(JP,A)
【文献】特開2010-177876(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
H04N 21/258
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ライブの配信者が操作する配信者端末と、
当該ライブの複数の視聴者が夫々操作する複数の視聴者端末と、
前記配信者端末及び前記複数の視聴者端末の夫々と通信をするサーバと、
を含む情報処理システムにおいて、
前記サーバは、
前記ライブの配信において前記複数の視聴者の夫々が、前記配信者と次にチャットをする候補者として選出され得る状態とされており、所定の手法によってN人(Nは1以上の整数値)の視聴者を前記候補者として抽出し、前記N人の前記候補者を前記配信者端末に表示させる表示制御手段と、
前記N人の前記候補者の中から、前記配信者と次にチャットをする対象であるチャット対象者を前記配信者が指定する操作を前記配信者端末を介して受け付ける受付手段と、
前記N人の候補者のうち、前記受付手段により受付けられた前記操作において指定された者を前記チャット対象者に切替え、当該チャット対象者の前記視聴者端末と、前記配信者の前記配信者端末との間でチャットを行う制御を実行するチャット制御手段と、
前記N人の前記候補者の情報及び前記チャット対象者との当該チャットの内容を含む所定のコンテンツを、前記複数の視聴者端末の夫々にライブ配信するライブ配信手段と、
当該チャットの内容を含む所定のコンテンツを、前記複数の視聴者端末の夫々にライブ配信するライブ配信手段と、
を備える情報処理システム。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記チャットの前記候補者を属性毎に分類又は順に並び替えて表示させる
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記チャットの前記候補者の並び順を前記配信者端末からの編集結果に基づいて表示させる
請求項1又は請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記チャットの前記候補者の画像に近接して当該候補者のステータスを表示させる
請求項1、請求項2又は請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記情報処理システムは、
ライブの前記配信者がチャットに招待したゲストが操作するゲスト端末を更に含み、
前記チャット制御手段は、前記チャット対象者の前記視聴者端末と、前記配信者の前記配信者端末と、前記ゲスト端末との間でチャットを行う制御を実行する
請求項1乃至4のうち何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記ライブ配信手段は、前記チャットの内容を含む所定のコンテンツのライブ配信を開始する際に前記複数の視聴者端末の夫々に、前記ライブの配信者からの着信を受けた状態を示す画面を表示させ、履歴情報に前記ライブの配信者からの着信が有ったことを記録させる
請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
ライブの配信者が操作する配信者端末と、
当該ライブの複数の視聴者が夫々操作する複数の視聴者端末と、
前記配信者端末及び前記複数の視聴者端末の夫々と通信をするサーバと、
を含む情報処理システムにおける前記サーバとして機能する情報処理装置において、
前記ライブの配信において前記複数の視聴者の夫々が、前記配信者と次にチャットをする候補者として選出され得る状態とされており、所定の手法によってN人(Nは1以上の整数値)の視聴者を前記候補者として抽出し、前記N人の前記候補者を前記配信者端末に表示させる表示制御手段と、
前記N人の前記候補者の中から、前記配信者と次にチャットをする対象であるチャット対象者を前記配信者が指定する操作を前記配信者端末を介して受け付ける受付手段と、
前記N人の候補者のうち、前記受付手段により受付けられた前記操作において指定された者を前記チャット対象者に切替え、当該チャット対象者の前記視聴者端末と、前記配信者の前記配信者端末との間でチャットを行う制御を実行するチャット制御手段と、
前記N人の前記候補者の情報及び前記チャット対象者との当該チャットの内容を含む所定のコンテンツを、前記複数の視聴者端末の夫々にライブ配信するライブ配信手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項8】
ライブの配信者が操作する配信者端末と、
当該ライブの複数の視聴者が夫々操作する複数の視聴者端末と、
前記配信者端末及び前記複数の視聴者端末の夫々と通信をするサーバと、
を含む情報処理システムにおける前記サーバが実行する情報処理方法において、
前記ライブの配信において前記複数の視聴者の夫々が、前記配信者と次にチャットをする候補者として選出され得る状態とされており、所定の手法によってN人(Nは1以上の整数値)の視聴者を前記候補者として抽出し、前記N人の前記候補者を前記配信者端末に表示させる表示制御ステップと、
前記N人の前記候補者の中から、前記配信者と次にチャットをする対象であるチャット対象者を前記配信者が指定する操作を前記配信者端末を介して受け付ける受付ステップと、
前記N人の候補者のうち、前記受付ステップの処理により受付けられた前記操作において指定された者を前記チャット対象者に切替え、当該チャット対象者の前記視聴者端末と、前記配信者の前記配信者端末との間でチャットを行う制御を実行するチャット制御ステップと、
前記N人の前記候補者の情報及び前記チャット対象者との当該チャットの内容を含む所定のコンテンツを、前記複数の視聴者端末の夫々にライブ配信するライブ配信ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
ライブの配信者が操作する配信者端末と、
当該ライブの複数の視聴者が夫々操作する複数の視聴者端末と、
前記配信者端末及び前記複数の視聴者端末の夫々と通信をするサーバと、
を含む情報処理システムにおける前記サーバとして機能するコンピュータに、
前記ライブの配信において前記複数の視聴者の夫々が、前記配信者と次にチャットをする候補者として選出され得る状態とされており、所定の手法によってN人(Nは1以上の整数値)の視聴者を前記候補者として抽出し、前記N人の前記候補者を前記配信者端末に表示させる表示制御ステップと、
前記N人の前記候補者の中から、前記配信者と次にチャットをする対象であるチャット対象者を前記配信者が指定する操作を前記配信者端末を介して受け付ける受付ステップと、
前記N人の候補者のうち、前記受付ステップの処理により受付けられた前記操作において指定された者を前記チャット対象者に切替え、当該チャット対象者の前記視聴者端末と、前記配信者の前記配信者端末との間でチャットを行う制御を実行するチャット制御ステップと、
前記N人の前記候補者の情報及び前記チャット対象者との当該チャットの内容を含む所定のコンテンツを、前記複数の視聴者端末の夫々にライブ配信するライブ配信ステップと、
を含む制御処理を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、情報端末機能の利用を苦手とする人々、老若男女、あまりインターネットの知識がない人々に、簡単にビデオライブチャットシステムを使ってもらう為の情報処理システムが提案されていた。
この様なメッセージサービスを、テレビ生放送番組において、視聴者とのリアルタイムコミュニケーションツールとして利用することも、既になされている(例えば特許文献1参照)。
しかし、この様な利用も、連絡先を記入したハガキやeメールによる事前応募等により当選者が抽選されるため、新たな視聴の契機とはなり難かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-105482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より多くのファンがライブ配信を視聴する契機を与えることができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明の一態様である情報処理システムは、
ライブの配信者が操作する配信者端末と、
当該ライブの複数の視聴者が夫々操作する複数の視聴者端末と、
前記配信者端末及び前記複数の視聴者端末の夫々と通信をするサーバと、
を含む情報処理システムにおいて、
前記サーバは、
前記ライブの配信において前記複数の視聴者の中から、チャットの候補者を前記配信者端末に1人以上表示させる表示制御手段と、
1人以上の前記候補者の中からチャット対象者を前記配信者が指定する操作を前記配信者端末を介して受け付ける受付手段と、
前記チャット対象者の前記視聴者端末と、前記配信者の前記配信者端末との間でチャットを行うチャット制御手段と、
当該チャットの内容を含む所定のコンテンツを、前記複数の視聴者端末の夫々にライブ配信するライブ配信手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、より多くのファンがライブ配信を視聴する契機を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の情報処理システムの一実施形態の構成を示すブロック図である。
図2図1の情報処理システムのうちサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図1の情報処理システムのうちサーバ、配信者端末及び視聴者端末の機能的構成例を示す機能ブロック図である。
図4図1の情報処理システムのうち配信者端末に提示される画面の一例を示す図である。
図5図3の機能的構成を有するサーバが実行する、処理の流れの一例を説明するフローチャートである。
図6図3の機能的構成を有するサーバが実行する、コイン投入量でチャット対象者の優先順位を決定する処理の概要を示す図である。
図7図1の情報処理システムのうち視聴者端末に提示される画面の一例を示す図である。
図8図1の情報処理システムのうち視聴者端末に提示される画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施形態に係る情報システムの構成を示すブロック図である。
図1に示す情報処理システムは、サーバ1と、配信者端末2と、n人(nはゼロ以上の任意の整数値)のゲストの夫々により使用されるゲスト端末3-1乃至3-nと、m人(mは1以上の任意の整数値)の視聴者の夫々により使用される視聴者端末4-1乃至4-mとを含むシステムである。
ライブ配信とは、公開チャットを含む各種コンテンツについてのリアルタイム配信をいう。
配信者とは、ライブ配信を行う主体であり、本実施形態では1以上の視聴者との公開チャットを行う者をいう。
さらに本実施形態では、このチャットは、メッセージ等をリアルタイムにやり取りする端末のみならず、そのチャット内容が映像として視聴者端末4-1乃至4-mの全てにもライブ配信される、いわゆる公開チャットである。
ゲストとは、配信者の招待により公開チャットに特別に参加するユーザをいう。
視聴者とは、公開チャットを視聴する者をいい、チャット候補者、チャット対象者を含む。
ここで、本明細書において、チャットとは、ネットワークNを通じて、複数端末間でメッセージ等をリアルタイムにやり取りするコミュニケーションを含む。コミュニケーションの手段としては、文字、音声、画像(静止画像及び動画像)等を用いることができる。これらの手段を用いたチャットの夫々は、テキストチャット、ボイスチャット及びビデオチャット等と呼ばれている。以下の説明では、ビデオチャットを想定しているが、特にこれに限定されず、テキストチャットやボイスチャットも採用することができる。ここで、ボイスチャットには、いわゆる「電話」も含めることができる。つまり、ネットワークNが、携帯電話のキャリアが管理するキャリア網である場合、いわゆる「電話」もボイスチャットと把握することができる。また、ビデオチャットとテキストチャットを組み合わせて、画像中にメッセージテキストを重畳してスクロール表示させても良い。
サーバ1と、配信者端末2と、ゲスト端末3-1乃至3-nの夫々と、視聴者端末4-1乃至4-mの夫々とは、インターネット等の所定のネットワークNを介して相互に接続されている。
【0009】
サーバ1は、配信者端末2と、ゲスト端末3-1乃至3-nの夫々と、視聴者端末4-1乃至4-mの夫々に対してライブ配信する環境を提供する。
なお、以下、ゲスト端末3-1乃至3-nの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「ゲスト端末3」と呼ぶ。
同様に、以下、視聴者端末4-1乃至4-mの夫々を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて「視聴者端末4」と呼ぶ。
なお、配信者は任意のユーザをチャットに参加させたい場合は、配信者端末2を操作して、ゲストユーザを特別に招待することが出来る。
ゲストユーザが使用するゲスト端末3の構成は、他の端末と同様であるので、以降は図示及び説明は省略する。
【0010】
図2は、図1の情報処理システムのサーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、バス14と、入出力インターフェース15と、出力部16と、入力部17と、記憶部18と、通信部19と、ドライブ20とを備えている。
【0011】
CPU11は、ROM12に記録されているプログラム、又は、記憶部18からRAM13にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。
RAM13には、CPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ等も適宜記憶される。
【0012】
CPU11、ROM12及びRAM13は、バス14を介して相互に接続されている。このバス14にはまた、入出力インターフェース15も接続されている。入出力インターフェース15には、出力部16、入力部17、記憶部18、通信部19及びドライブ20が接続されている。
【0013】
出力部16は各種液晶ディスプレイ等で構成され、各種情報を出力する。
入力部17は、各種ハードウェア釦等で構成され、各種情報を入力する。
記憶部18は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、各種データを記憶する。
通信部19は、インターネットを含むネットワークNを介して他の装置(図1の例では配信者端末2や視聴者端末4等)との間で行う通信を制御する。
【0014】
ドライブ20は、必要に応じて設けられる。ドライブ20には磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリ等よりなる、リムーバブルメディア41が適宜装着される。ドライブ20によってリムーバブルメディア41から読み出されたプログラムは、必要に応じて記憶部18にインストールされる。またリムーバブルメディア41は、記憶部18に記憶されている各種データも、記憶部18と同様に記憶することができる。
【0015】
配信者端末2、ゲスト端末3又は視聴者端末4の構成は、タッチパネルを有する場合がある点を除き、サーバ1の構成と基本的に同様であるので、ここではそれらの説明は省略する。
【0016】
このような図2のサーバ1、配信者端末2、ゲスト端末3及び視聴者端末4の各種ハードウェアと各種ソフトウェアとの協働により、次のような処理が実行可能となる。
【0017】
即ち、本実施形態では、サーバ1は、視聴者端末4で公開チャットを視聴する視聴者の中から、1人以上のチャット候補者を任意の方法で抽出する。サーバ1は、抽出した1人以上のチャット候補者の中から、配信者端末2からの指示に基づいてチャット対象者を決定する。
サーバ1は、この様にして決定したチャット対象者の視聴者端末4と、配信者端末2との間で公開チャットを行うために必要な各種制御を実行し、そのチャット内容を含む所定のコンテンツを視聴者端末4等にライブ配信する。
ここで、チャット対象者に選択されていない1人以上のチャット候補者の視聴者端末4が撮像する画像(主に視聴者の顔画像)は、少なくとも配信者端末2に一覧表示されて、配信者側でいつでも選択できる状態となっている。
この様にすることにより、アイドルタレント等が配信者となっているライブ配信において、任意のファン(視聴者)との対話を自由に切り替えてライブ配信に載せることにより、視聴しているファンに「いつか選ばれるかもしれない」という期待感を醸成し、以て、より多くのファンがライブ配信の視聴者となる契機とすることができる。
【0018】
以上説明したような、公開チャットをライブ配信する一連の処理(以下、「ライブ配信処理」と呼ぶ)を実現すべく、サーバ1、配信者端末2及び視聴者端末4は図3に示すような機能的構成を有している。
以下、上述の視聴者端末4のうち、チャット対象者が操作するものを視聴者端末4-a(aは1からmのうちの任意の整数値)として説明する。そして、上述の視聴者端末4のうち、次にチャット対象者となり得るチャット候補者を、視聴者端末4-b(bはaとは異なる整数値であって、1からmのうちの任意の整数値)、チャット対象者でもチャット候補者でもない単なるライブ配信を視聴する視聴者を、視聴者端末4-c(cはa、bとは異なる整数値であって、1からmのうちの任意の整数値)として説明する。
【0019】
図3は、図2のサーバ及びユーザ端末の機能的構成例を示す機能ブロック図である。
サーバ1のCPU11においては、表示制御部60と、受付部61と、チャット制御部62と、ライブ配信部63と、時間管理部64と、チャット接続部65と、が機能する。
配信者端末2のCPU11dにおいては、選択操作受付部60dと、撮像制御部61dと、表示制御部62dと、が機能する。
視聴者端末4-aのCPU11aにおいては、撮像制御部60aと、表示制御部61aと、が機能する。
視聴者端末4-bのCPU11bにおいては、撮像制御部60bと、表示制御部61bと、が機能する。
視聴者端末4-cのCPU11cにおいては、撮像制御部60cと、表示制御部61cと、が機能する。
【0020】
サーバ1のCPU11の表示制御部60は、通信部19を介して、ライブ配信についての複数の視聴者の中から、チャットの候補者を配信者端末2の表示部16dに1人以上表示させる。
サーバ1のCPU11の受付部61は、配信者が指定したチャット対象者を特定する情報を、通信部19を介して、配信者端末2から受け付ける。
【0021】
サーバ1のCPU11のチャット制御部62は、配信者が指定したチャット対象者を特定する情報に基づいて、チャット対象者の視聴者端末4-aを特定し、チャット接続部65及び通信部19を介してチャット対象者に指定された旨を通知する。
チャット制御部62は、更に、チャット接続部65及び通信部19を介して、視聴者端末4-a及び視聴者端末4-bに撮像等の開始指示を送信する。
【0022】
サーバ1のCPU11のライブ配信部63は、チャットの内容を、配信者端末2及び視聴者端末4-aに相互に通信部19を介して送信する。
ライブ配信部63は、更に、チャットの内容を含む所定のコンテンツを、配信者端末2及び複数の視聴者端末4の夫々に通信部19を介してライブ配信する。
【0023】
サーバ1のCPU11の時間管理部64は、一定時間が経過した場合に、チャット候補者一覧の表示を更新するための指示を、表示制御部60に与える。
この様にすることにより、サーバ1のCPU11のチャット制御部62は、チャット対象者の視聴者端末4-aと、配信者の配信者端末2との間でチャットを行う。
【0024】
サーバ1のCPU11のチャット接続部65は、視聴者端末4のうち、チャット対象者の視聴者端末4-a及びチャット候補者の視聴者端末4-bとのセッションを管理する。
この様にすることにより、CPU11等のサーバ1のハードウェア資源に過大な負荷を掛ける事無く、チャット候補者の視聴者端末4-bの撮像等を先読みしておくことができ、チャット対象者をチャット候補者の一人に切り替えた場合の接続待ち時間の発生を、回避することができる。
【0025】
配信者端末2のCPU11dの選択操作受付部60dは、1人以上のチャット候補者を表示して、その中からチャット対象者を指定する操作を受け付ける。
選択操作受付部60dは、更に、通信部19dを介して、サーバ1に指定したチャット対象者を特定する情報を送信する。
【0026】
配信者端末2のCPU11dの撮像制御部61dは、入力部17dを撮像部63dとして制御し、配信者のメッセージを撮像、録音、キーボード入力及びポインティングデバイス入力(以下、「撮像等」という)させる。
配信者端末2のCPU11dの撮像制御部61dは、更に、通信部19dを介して、サーバ1に撮像等した配信者のメッセージを送信する。
【0027】
視聴者端末4-aのCPU11aの撮像制御部60aは、サーバ1からの撮像等の開始指示を受けて入力部17aを撮像部として制御し、チャット対象者である視聴者のメッセージを撮像等させる。
視聴者端末4-aは、更に、通信部19aを介して、サーバ1に撮像等したチャット対象者である視聴者のメッセージを送信する。
【0028】
配信者端末2のCPU11dの表示制御部62dは、チャットの候補者の一覧、チャットの内容及びチャットの内容を含む所定のコンテンツを受信し、表示部16dに表示させる。
【0029】
視聴者端末4-aのCPU11aの表示制御部61aは、チャットの内容及びチャットの内容を含む所定のコンテンツを受信し、表示部である出力部16aに表示させる。
視聴者端末4-bのCPU11bの表示制御部61bは、チャットの内容を含む所定のコンテンツを受信し、表示部である出力部16bに表示させる。
視聴者端末4-cのCPU11cの表示制御部61cは、チャットの内容を含む所定のコンテンツを受信し、表示部である出力部16cに表示させる。
【0030】
なお、視聴者端末4-bのCPU11bの撮像制御部60b又は視聴者端末4-cのCPU11cの撮像制御部60cは、入力部17b又は入力部17cを撮像部として制御し、視聴者のサムネイル動画等を撮像等させて良い。
撮像制御部60b又は撮像制御部60cは、更に、通信部19b又は通信部19cを介して、サーバ1に撮像等した視聴者のサムネイル動画等を送信して良い。
【0031】
この場合、サーバ1のCPU11の表示制御部60は、通信部19を介して、チャット候補者のサムネイル動画等をアイコンとして配信者端末2の表示部16dに1人以上表示させる。
さらに、夫々のチャット候補者について、離席中や取込み中の様なステータスを表示させて良い。
【0032】
図4は、図1の情報処理システムのうち配信者端末に提示される画面の一例を示す図である。
図4の画面の右領域のチャット候補者一覧表示部LSTには、1人以上のチャットの候補者(視聴者端末4により撮像された画像)の夫々が個別に表示される。
チャット候補者一覧表示部LSTは、配信者端末2においては、チャット対象者の指定を指示する操作受付領域として機能する。なお、ライブ配信として、その他の視聴者端末4において表示される場合は、単なる表示領域である。
チャット対象者を指定する操作は、チャット候補者一覧表示部LSTの中の1人の表示領域のタップであって良い。これにより配信者は、チャット対象者を切り替えることができる。また、更にはチャット対象者の追加又は除外をすることが出来て良い。
【0033】
配信者端末2においては、チャット候補者一覧表示部LSTは、スクロール操作を行うことにより、チャット候補者を入れ替えて、表示数以上のチャット候補者を表示させることが出来て良い。
なお、候補者は、配信者端末2に対して所定の操作を行うことで、チャット候補者一覧表示部LSTにおけるチャットの候補者の並び順を所望の順番で並べ替えることができるものとする。即ち、表示制御部60は、チャットの候補者の並び順を配信者端末2からの編集結果に基づいて表示させることができる。
【0034】
また、表示制御部60は、チャット候補者一覧表示部LSTに表示されるチャットの候補者の画像に近接して、当該チャットの候補者のステータス(例えばオンライン中とオフライン等のステータス)を表示させる。
【0035】
また、配信者は、配信者端末2に対して所定の操作を行うことで、表示制御部60の制御に基づいて、チャット候補者一覧表示部LSTに表示されるチャットの候補者を属性毎に分類又は順に並び替えて表示させることもできる。
例えば、表示制御部60は、チャットの候補者を、在住地毎に並び替えたり、年代別に並び替えたりすることができる。
【0036】
図4の画面の左上領域の配信者メッセージ表示部DMには、配信者端末2の撮像部が撮像等した画像(主に配信者の顔画像や、配信者が発したコメント等のテキスト画像)が表示される。
図4の画面の中央下領域のチャット対象者メッセージ表示部FMには、視聴者端末4-aの撮像部が撮像等した画像(主にチャット対象者の顔画像や、チャット対象者が発したコメント等のテキスト画像)が表示される。
【0037】
図4の画面の左下領域のゲストユーザメッセージ表示部GMは、配信者がゲストユーザを招待した場合に、ゲスト端末3の撮像部が撮像等した画像(主にゲストの顔画像や、チャット対象者が発したコメント等のテキスト画像)を表示させる表示領域である。
なお、配信者がゲストとしてユーザを招待していない状態では、ゲストユーザメッセージ表示部GMは縮小又は消滅させて良い。この様にすることにより、他の表示領域を拡大させて表示することが、可能となる。
このような図4の画面の全部又は一部が、ライブ配信として配信され、視聴者端末4-bで表示される。
この様にすることにより、例えば配信者としてアイドルタレント等がライブ配信する場合、任意のファン(視聴者)との対話を自由に切り替えてライブ配信に載せることにより、視聴しているファンに「いつか選ばれるかもしれない」という期待感を醸成することができる。
【0038】
図5は、図3の機能的構成を有するサーバが実行する、処理の流れの一例を説明する。
サーバ1では、ライブ配信処理として、次のような一連の処理が実行される。
【0039】
ステップS11において、表示制御部60は、任意の方法で抽出したチャット候補者を配信者端末2に一覧表示させる。
ステップS12において、受付部61は、チャット対象者を指定する操作を受け付ける。
【0040】
ステップS13において、チャット制御部62は、配信者端末2に配信者を、及び視聴者端末4-aにチャット対象者を、夫々撮像等させる。
【0041】
ステップS14において、チャット制御部62は、配信者端末2及び視聴者端末4-aに、相互で撮像等された結果得られるメッセージを相互に送信する。
このようなステップS13及びS14の処理により、配信者とチャット対象の間でのチャットが行われる。
ステップS15において、サーバ1は、チャットを含むコンテンツをライブ配信する。
【0042】
図6は、図3の機能的構成を有するサーバが実行する、コイン投入量でチャット対象者の選出に係る優先順位を決定する処理の概要を示す図である。
本発明の一実施形態に係る情報システムは、当該システム上において仮想的にコインを販売することにより有料で課金を行って良い。
【0043】
この様にすることにより、配信者とのチャットを楽しみたい視聴者にとっては、コインの投入を重ねることで、チャットに繋がりたいという願望をより実現させ易くすることができることとなる。一方、配信者(チャットを繋げる側のアイドル等)にとっては、各視聴者毎のコインの各投入量を容易に認識することができるので、次に誰とチャットを繋げるのかを容易に認識又は判断することができる。
【0044】
図6は、本発明の一実施形態に係る情報システムにおいて、チャット対象者として選出されることを希望する視聴者であるユーザA、ユーザB及びユーザCの夫々が、自身のチャット対象者としての選出に係る優先順位を上げるべく、コインを投入している状況を、示している。
図6の上段は、係る状況における当初の状態であり、150枚のコインを本システムに投入したユーザBがチャット対象者としての選出に係る優先順位第1位であり、120枚のコインを本システムに投入したユーザCが選出に係る優先順位第2位であり、80枚のコインを本システムに投入したユーザAは選出に係る優先順位第3位となっている。
【0045】
この状況において、優先順位第1位となったユーザBがチャット対象者に選出され、チャット対象者に選出されなかったユーザAが50枚のコインを更に投入した場合が、図6の下段に示されている。
すなわち、累計130枚のコインを本システムに投入したユーザAがチャット対象者としての選出に係る優先順位第1位であり、120枚のコインを本システムに投入したユーザCが選出に係る優先順位第2位であり、チャット対象者に選出されたことによりコインを投入した150枚のコインの全てを消費して、コイン投入量が0枚となったユーザBは選出に係る優先順位第3位となるのである。
【0046】
図7は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムのうちの、視聴者端末に提示される画面の一例を示す図である。
本発明の一実施形態に係る情報処理システムは、チャットを含む所定のコンテンツのライブ配信を開始する際に、所定の視聴者端末の夫々にライブの配信者からの通話に係る着信を受けた状態を示す画面と同様の画面を表示させる。
【0047】
図7は、係る状況における視聴者端末の表示画面の一例であり、通常の通話着信時と同様の画面の表示をもって、ライブ配信の開始がタイムリーに通知されている。
即ち、例えば受話器が描かれたスワイプ操作可能なシンボルが、発信者名としてのライブの配信者を指称する個人名等と共に表示される。
【0048】
当該画面においては視聴者は、通常の電話着信時における応答を行うスワイプ操作と同様の操作により、ライブ配信の視聴を開始することができる。
係る機能は、端末のメーカ等が供給する通話機能連動開発環境により、比較的容易に実現することが可能となっている。
【0049】
この様にすることにより、視聴者は視聴者端末操作開始時に要求されるロック解除操作、アプリケーション起動操作等の、視聴の為の各準備操作を省略することができ、手間取ることなく速やかに、視聴を開始することができることとなる。
これにより視聴者は、着信音、着信通知バイブレーション等により配信直前のギリギリのタイミングでライブ配信の開始が迫っていることを認識してからであっても、ライブ配信の視聴を配信開始と略同時までに確実に開始することができることとなる。
【0050】
図8は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムのうちの、視聴者端末に提示される画面の一例を示す図である。
上述の通り、本発明の一実施形態に係る情報処理システムは、ライブ配信の開始に係る通知を、ライブの配信者からの通話に係る着信を受けた場合と同様の着信画面を表示させることにより行う。
【0051】
ここで、当該情報処理システムは、着信履歴についてもライブの配信者からの通話に係る着信を受けた場合と同様の着信履歴として、視聴者端末等に記憶させる。
図8は、係る状況における視聴者端末の着信履歴表示画面の一例であり、視聴者は通話着信履歴について通常の閲覧操作を行うことにより、視聴をした、或いは見逃したライブ配信について、ライブ配信の開始に係る通知が有ったことを視認することができる。
【0052】
この様にすることにより、視聴者は、格別意識することなく視聴者端末の通話機能を利用していれば、次回のライブ配信について、注意を喚起されることとなるのである。
【0053】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙に過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0054】
例えば、チャット候補者一覧表示部LST及びチャット対象者メッセージ表示部FMに表示される、主に顔画像である撮像部が撮像した画像に対して、例えばプリクラ画像のようなデコレーション加工を加えるあるいは解除する操作ができるように、サーバ1及び視聴者端末4を構成しても良い。
デコレーション加工の態様としては、手書き調の書き込みを重畳させる落書き加工、両目を肥大化させるデカ目加工、肌の色調を色黒又は色白に補正するガングロ加工又はガンジロ加工、あざ、ニキビ、ほくろ、虫刺され痕等を消す美肌加工、顔を小さく見せる小顔加工、表情を変化させる変顔加工、髪型や髪色を変えるカツラ加工、着衣を変えるコスプレ加工、動物の耳や鼻等のパーツを追加するアニマル加工、プライバシー保護に用いられる目線で両目を隠す目隠し加工、顔つきを幼児風とする子供加工、顔つきを老人風とする加齢加工、顔つきをロボット風とするロボ加工、太った顔つきとするデブ加工、痩せた顔つきとする痩せ加工、顔を漫画調とするキャラ加工、化粧を施すメイク加工、メガネを掛けるメガネ加工、傷痕や刺青を追加する強面加工等であって良い。
【0055】
また、上記の顔画像に替えて、アバター等の動画または静止画を指定して表示させる操作ができるようにサーバ1及び視聴者端末4を構成しても良い。これにより、素顔を公開したくない、あるいはチャットの対象者の座を争う他の視聴者よりも目立ちたい、チャットの対象者となった場合に強い印象を与えて記憶に残りたい等の、視聴者の欲求に応えることができる。
また、チャット候補者一覧表示部LSTに表示されるチャット候補者を並べ替える操作が配信者以外のスタッフにもできるように、配信者端末2と同様の端末を追加できるように構成しても良い。
【0056】
また、チャット候補者一覧表示部LSTに表示されるチャット候補者の一覧は、上述のように、一定時間が経過すると更新されてしまうので、配信者端末2を物理的に振動させ、あるいは表示画面を振動させることにより、現在候補者一覧に表示中のチャット候補者が切り替わる直前(例えば30秒前)に、配信者端末2の操作者である配信者等に事前に通知するバイブレーション機能を備えて良い。
この様にすることにより、チャット対象者を急いで切り替える契機を、配信者に与えることができる。
【0057】
また、チャット候補者の抽出において、特定の年齢層が優先して表示されるように、年齢に基づく重みを付けて優先順位を決定するようにしても良い。
この様にすることにより、例えば新社会人生活を題材とする映画等を話題としたい場合に、親近感を抱くと思われる年齢層の候補者を、一覧に表示させることができる。
【0058】
また上述の通り、視聴者端末4において、自身が優先的に表示されるためのコインを購入する操作、及び購入したコインを投入する操作ができるようにして、サーバ1においては、投入されたコインの金額に応じた重みを付けて優先順位を決定するようにしても良い。
【0059】
また、視聴を続けている全ての視聴者端末4について、長時間視聴している視聴者が優先して表示されるように、視聴時間に応じて重みを付けて優先順位を決定するようにしても良い。
あるいは、視聴時間に応じてコインがプレゼントされるようにして、そのコインを投入するか否かは視聴者の判断に任せても良い。
視聴時間は、他チャンネルへの切り替え無しに、連続して視聴した時間であって良い。
【0060】
また、購入又はプレゼントにより取得したコインを、視聴者が長期間使わずに(投入せずに)放置した場合は消滅するように、有効期限を設けても良い。
この様にすることにより、視聴者が期限間際にコインを惜しむ事無く積極的に活用しようとする動機を与えることができる。
【0061】
また、投入したコインは、チャット対象者に選ばれなければ消費されないが、チャット対象者に選ばれた場合は、チャットを続けている時間に応じて消費されるようにしても良い。
【0062】
また、チャット中のコイン消費量については、投入コイン量が多いほど消費量も多い等の調節を行っても良い。
この様にすることにより、チャットの対象者となる為には金銭を支払っても良いと考える者の要望に応えつつも、資金量の豊富な視聴者ばかりが優遇される事態を解消し、資力に乏しい学生等でも、一定時間以上チャットの対象者となり得ることとすることができる。
【0063】
また、配信者等によるチャット対象者の選択操作は、チャット候補者一覧表示部LST上でのタップ操作による他、チャット対象者メッセージ表示部FM上でのスワイプ操作を採用して良い。
例えば、チャット対象者メッセージ表示部FM上で右方向にスワイプすれば、チャット候補者一覧表示部LST上でチャット対象者の右側に表示されているチャット候補者を選択したことになる。
【0064】
また、チャット候補者一覧表示部LST上での縦方向又は横方向のスワイプ操作により、チャット候補者をスクロールで入れ替え出来て良い。
この場合において、表示外の範囲の候補者を先読みさせておくことができる。
この様にすることにより、チャット候補者一覧表示部LSTでのスクロールが、スワイプ操作にスムーズに追随出来ることとなる。
【0065】
また、優先順位に基づいて、各チャット候補者の現在の待ち人数等を、視聴者端末4-bの表示部に表示させて良い。
【0066】
また、チャット候補者に選出されたことを視聴者端末4-bに一斉に通知して、後にチャット対象者となることに応じる又は辞退する旨を応答させて良い。
係る場合の優先順位を、視聴者側端末での応じる旨の応答順として良く、あるいは100番目等のいわゆるキリ番や、何らかの意味のある数字の応答順を優先順位第1位とするなどして良い。
【0067】
また、優先順位は、フォロワー、ファンサイト登録ユーザ等を優先させて良い。
【0068】
また、多数のチャット候補者を順次チャット対象者としていくことでチャット候補者が少なくなった場合に、配信者端末2等においてチャット候補者を追加選出させる候補追加選択指示が、行えて良い。
【0069】
例えば、図2に示す各ハードウェア構成は、本発明の目的を達成するための例示に過ぎず、特に限定されない。
【0070】
また、図3に示す機能ブロック図は、例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が情報処理システムに備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは、特に図3の例に限定されない。
【0071】
また、機能ブロックの存在場所も、図3に限定されず、任意でよい。例えばサーバ1側の機能ブロックの少なくとも一部を配信者端末2側等に設けてもよいし、その逆でもよい。
そして、1つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体との組み合わせで構成してもよい。
【0072】
また例えば、上述の実施形態では配信者端末2はパーソナルコンピュータで構成されていたが、パーソナルコンピュータだけでなく、タブレットや今後の新しいデバイスを含めた任意の装置で構成することもできる。
【0073】
各機能ブロックの処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。
コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えばサーバの他汎用のスマートフォンやパーソナルコンピュータであってもよい。
【0074】
このようなプログラムを含む記録媒体は、各ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布される、リムーバブルメディアにより構成されるだけではなく、装置本体に予め組み込まれた状態で各ユーザに提供される記録媒体等で構成される。
【0075】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に添って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
【0076】
以上まとめると、本発明が適用される情報処理システムは、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
即ち、本発明が適用される情報処理システムは、
ライブの配信者(アイドルタレント等)が操作する配信者端末(例えば配信者端末2)と、
当該ライブの複数の視聴者が夫々操作する複数の視聴者端末(例えば視聴者端末4-1乃至4-m)と、
前記配信者端末及び前記複数の視聴者端末の夫々と通信をするサーバ(例えばサーバ1)と、
を含む情報処理システムにおいて、
前記サーバは、
前記ライブの配信において前記複数の視聴者の中から、チャットの候補者を前記配信者端末に1人以上表示させる表示制御手段(例えば図3の表示制御部60)と、
1人以上の前記候補者の中からチャット対象者を前記配信者が指定する操作を前記配信者端末を介して受け付ける受付手段(例えば図3の受付部61)と、
前記チャット対象者の前記視聴者端末と、前記配信者の前記配信者端末との間でチャットを行うチャット制御手段(例えば図3のチャット制御部62)と、
当該チャットの内容を含む所定のコンテンツを、前記複数の視聴者端末の夫々にライブ配信するライブ配信手段(例えば図3のライブ配信部63)と、
を備える、
情報処理システムであれば足りる。
このような情報処理システムを適用することで、より多くのファンがライブ配信を視聴する契機とすることができる技術を提供することができる。
【符号の説明】
【0077】
1・・・サーバ、2・・・配信者端末、3-1乃至3-n・・・ゲスト端末、4-1乃至4-m・・・視聴者端末、4-a・・・チャット対象者視聴者端末、4-b・・・視聴者端末(チャット候補者)、4-c・・・視聴者端末(チャット対象者、チャット候補者以外)、11・・・CPU、12・・・ROM、13・・・RAM、14・・・バス、15・・・入出力インターフェース、16・・・出力部、17・・・入力部、18・・・記憶部、19・・・通信部、20・・・ドライブ、41・・・リムーバブルメディア、60・・・表示制御部、61・・・受付部、62・・・チャット制御部、63・・・ライブ配信部、64・・・時間管理部、65・・・チャット接続部、60d・・・選択操作受付部、61d・・・撮像制御部、62d・・・表示制御部、60a・・・撮像制御部、61a・・・表示制御部、60b・・・撮像制御部、61b・・・表示制御部、60c・・・撮像制御部、61c・・・表示制御部、LST・・・チャット候補者一覧表示部、DM・・・配信者メッセージ表示部、FM・・・チャット対象者メッセージ表示部、GM・・・ゲストユーザメッセージ表示部、N・・・ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8