IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 江蘇科技大学の特許一覧

特許7177546改質汚泥、その調製方法、及び改質汚泥を覆土材料として使用する工事方法
<>
  • 特許-改質汚泥、その調製方法、及び改質汚泥を覆土材料として使用する工事方法 図1
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-15
(45)【発行日】2022-11-24
(54)【発明の名称】改質汚泥、その調製方法、及び改質汚泥を覆土材料として使用する工事方法
(51)【国際特許分類】
   C02F 11/00 20060101AFI20221116BHJP
   C04B 7/345 20060101ALI20221116BHJP
   C04B 28/02 20060101ALI20221116BHJP
   C04B 22/06 20060101ALI20221116BHJP
   C04B 18/30 20060101ALI20221116BHJP
【FI】
C02F11/00 101Z
C04B7/345
C04B28/02
C04B22/06 Z
C04B18/30 ZAB
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2021518598
(86)(22)【出願日】2019-09-23
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(86)【国際出願番号】 CN2019107238
(87)【国際公開番号】W WO2020073792
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2021-04-02
(31)【優先権主張番号】201811189454.2
(32)【優先日】2018-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520154254
【氏名又は名称】江蘇科技大学
【氏名又は名称原語表記】JIANGSU UNIVERSITY OF SCIENCE AND TECHNOLOGY
【住所又は居所原語表記】No.2 Mengxi Road,Zhenjiang,Jiangsu 212003,China
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】徐浩青
(72)【発明者】
【氏名】周愛兆
(72)【発明者】
【氏名】範惜輝
(72)【発明者】
【氏名】姜朋明
(72)【発明者】
【氏名】斉永正
(72)【発明者】
【氏名】劉順青
(72)【発明者】
【氏名】候賀瑩
(72)【発明者】
【氏名】梅嶺
(72)【発明者】
【氏名】王麗艶
(72)【発明者】
【氏名】王炳輝
(72)【発明者】
【氏名】孫可
(72)【発明者】
【氏名】張雷
【審査官】目代 博茂
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第101891362(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105819798(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第106007324(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第102690085(CN,A)
【文献】特開昭58-008594(JP,A)
【文献】特開昭60-129195(JP,A)
【文献】特開昭57-140699(JP,A)
【文献】特表2013-517216(JP,A)
【文献】特開平10-137713(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C02F11/00-11/20
B09B1/00-5/00
B09C1/00-1/10
C04B2/00-32/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
質量百分率で、
スルホアルミネートセメント 15%~30%、
生石灰 10%~15%、
脱水汚泥 55%~75%
からなり、
前記脱水汚泥は都市下水処理場の脱水汚泥であり、前記脱水汚泥の湿量基準含水率は65%~80%、有機質含有量は5%~15%であることを特徴とする、改質汚泥。
【請求項2】
以下のステップ1からステップ3を含む請求項に記載の改質汚泥の調製方法であって、
ステップ1において、湿量基準含水率65%~80%、有機質含有量5%~15%の下水処理場の脱水汚泥を撹拌機に投入し、質量百分率でスルホアルミネートセメント及び生石灰を撹拌機に加え、5~10分間撹拌して均一に混合し、混合土材料を形成し、
ステップ2において、ステップ1で均一に撹拌した混合土料を泥貯蔵場又は泥貯蔵室に置き、24時間保護し、貯蔵温度を20±5℃以上、湿度を80%以上に制御し、保護過程において引っかき回せず、静置し
ステップ3において、保護した混合土材料を練り返して前記混合土材料の粒度分布を変え、即ち、土材料を破砕、研磨することにより、改質汚泥の粒子径は2cm以下であり、湿量基準含水率は60%未満であり、軽くて叩いて締固めた後の浸透係数は1.2×10 -8 ~2.1×10 -7 cm/sであり、一軸圧縮強度は100kPaよりも高く、
ステップ1において、スルホアルミネートセメントは15%~30%、生石灰は10%~15%、脱水汚泥は55%~75%であることを特徴とする、調製方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚泥の資源化分野に属し、特に下水処理場の汚泥を改質して埋立地用の即日覆土又は中層覆土として使用される改質汚泥、改質汚泥の調製方法、及び改質汚泥を覆土材料として使用する工事方法に関する。
【背景技術】
【0002】
我が国の都市化が進むにつれ、ゴミの発生量は徐々に増加し、都市開発の過程でゴミ包囲現象は困難な問題となっている。中国の都市ごみなどの固形廃棄物の年間生産量は2億9千万トンに達し、8%から15%の高成長を続けており、世界第1位である。衛生埋立地は、技術的限界が低く、処分量が多いため、究極の廃棄物処分方法であり、現段階での主要な廃棄物処理・処分対策の1つであり、総処分量の90.5%を占めている。
【0003】
ゴミ埋立地の覆土に対しては、《CJJ17-2004家庭ゴミの衛生埋立に関する技術仕様》には、覆土材料によって、単位覆土の厚さは20~25cmであり、中層覆土の厚さは30cm超えであることがこのましいことが要求されている。一般的には、粘土材料を使用することができ、粘土材料が不足している地域では、代替材料を使用することができる。《CJJ113-2007家庭ゴミの衛生埋立の浸透防止システムエンジニアリングの技術仕様》には、締固め粘土、HDPEジオメンブレンなどの形態以外、埋立体の浸透係数が低いと、埋立体に中層滞水が形成されやすく、即ち、日覆土を除去した後、翌日のゴミ埋立を行う必要がある。この結果、作業量は膨大となる。
【0004】
粘土材料は通常好ましい土材料であるが、埋立地では粘土の安定供給を保証できない場合がある。また、粘土を用いて仕様で推奨される厚さで工事すると、ゴミ埋立地の埋立容量を占める場合がある。粘土の使用量を減少させるために、改質土を埋立地用の覆土材料として使用ことが開示される特許文献が多くある。例えば、フライアッシュ、消石灰、半水石膏、粘土及び水で調製された覆土材料;高速硬化スルホアルミネートセメント、フィーラ、セルロースエーテル、接着剤、繊維、高速凝固促進剤、吸水樹脂、鳥忌避剤、消臭剤、撥水剤及び顔料からなる覆土材料がある。これらの覆土材料は、成分が複雑で、コストが高い。また、汚泥と鉱化ゴミとを混合して埋立地用の即日覆土材料として使用することもできるが、匂いが強く、工事現場の環境が悪い。さらに、従来の特許文献では、覆土材料の埋立体への浸透係数が考慮されず、中層滞水の発生を減少させるために、埋立体への浸透係数をそのまま保持するか又は増大させる必要がある。
【発明の概要】
【0005】
上記問題に対して、本発明は、強度及び構造を有しかつ後期の浸透係数が向上する被覆材料の成分となる改質汚泥、調製方法及び改質汚泥を覆土材料として使用する工事方法を提供することを目的とする。
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は以下の技術的手段を採用する。
【0007】
質量百分率で、
スルホアルミネートセメント 15%~30%、
生石灰 10%~15%、
脱水汚泥 55%~75%
を含む改質汚泥。
【0008】
好ましくは、前記脱水汚泥は都市下水処理場の脱水汚泥であり、前記脱水汚泥の湿量基準含水率は65%~80%、有機質含有量は5%~15%である。
【0009】
改質汚泥の調製方法は、以下のステップ1からステップ3を含む。
ステップ1において、下水処理場の脱水汚泥を撹拌機に投入し、質量百分率でスルホアルミネートセメント及び生石灰を撹拌機に加え、5~10分間撹拌して均一に混合し、混合土材料を形成し、
ステップ2において、ステップ1で均一に撹拌した混合土料を泥貯蔵場又は泥貯蔵室に置き、24時間保護し、貯蔵温度を20±5℃以上、湿度を80%以上に制御し、保護過程において引っかき回す必要がなく、静置すればよく、
ステップ3において、保護した混合土材料を練り返して前記混合土材料の粒度分布を変え、即ち、土材料を破砕、研磨することにより、改質汚泥の粒子径は2cm以下であり、湿量基準含水率は60%未満であり、軽くて叩いて締固めた後の浸透係数は約1×10-7cm/sのオーダー(酸性嫌気性環境で浸透係数は増大することがある)であり、一軸圧縮強度は100kPaよりも高い。
【0010】
改質汚泥をゴミ埋立地用の覆土材料として使用する工事方法は、以下のステップ1からステップ3を含む。
ステップ1において、埋立地の即日覆土層又は中層覆土層から有害な石塊、土塊及び他の砕屑を取り除き、前記即日覆土層又は中層覆土層は、最大凍結深度以下に位置し、
ステップ2において、以フラットローラー又はシープフートローラーにより即日覆土又は中層覆土の作業面上で被覆作業を行い、即日覆土に対する被覆厚さは15cmであることがこのましく、中層覆土に対する被覆厚さは20cmであることが好ましく、
ステップ3において、被覆工事作業は層ごとに押し固めることにより行い、各層の被覆厚さは5~10cmであり、押し固め効果は締固め度により制御され、締固め度は95%以上に達する必要がある。
【0011】
本発明は、以下の有益な効果を有する。
【0012】
1、覆土材料は主に下水処理場の脱水汚泥である。汚泥は元々埋立地の固形廃棄物であり、改質処理されてから埋立地に置けられるので、埋立地の埋立容量を占めないとともに、汚泥を大量に消耗することができる。
【0013】
2、採用されるスルホアルミネートセメントは、迅速硬化性を有することで、汚泥を硬化処理した後に24時間保護すれば、覆土として使用することができ、即日覆土の使用周期が短いという特徴が満たされる。
【0014】
3、改質汚泥は、比較的高い一軸圧縮強度を有し、浸透係数が比較的低いことで、ゴミ埋立地用の覆土としての工学力学特性の要求を満たすことができる。
【0015】
4、汚泥に大量の有機質が含まれ、改質汚泥中の有機質が経時分解することでその浸透係数は高くなるため、翌日の工事前に覆土を除去する必要がなく、ゴミ埋立体には中層滞水が発生することがない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】埋立地の被覆模式図である。
【符号の説明】
【0017】
1:ゴミ、2:即日被覆、3:中層被覆。
【発明を実施するための形態】
【0018】
当業者が本発明の技術的解決策をよりよく理解できるようにするために、以下、図面および実施例を参照しながら本発明の技術的解決策をさらに説明する。
【0019】
実施例1
下水処理場の汚泥を改質した衛生埋立地用の覆土材料の組成及びその質量百分率は、スルホアルミネートセメント:15%、石灰:10%、下水処理場汚泥:75%である。
【0020】
実施例2
下水処理場の汚泥を改質した衛生埋立地用の覆土材料の組成及びその質量百分率は、スルホアルミネートセメント:15%、石灰:15%、下水処理場汚泥:70%である。
【0021】
実施例3
下水処理場の汚泥を改質した衛生埋立地用の覆土材料の組成及びその質量百分率は、スルホアルミネートセメント:20%、石灰:10%、下水処理場汚泥:70%である。
【0022】
実施例4
下水処理場の汚泥を改質した衛生埋立地用の覆土材料の組成及びその質量百分率は、スルホアルミネートセメント:20%、石灰:15%%、下水処理場汚泥:65%である。
【0023】
実施例5
下水処理場の汚泥を改質した衛生埋立地用の覆土材料の組成及びその質量百分率は、スルホアルミネートセメント:25%、石灰:10%、下水処理場汚泥:65%である。
【0024】
実施例6
下水処理場の汚泥を改質した衛生埋立地用の覆土材料の組成及びその質量百分率は、スルホアルミネートセメント:25%、石灰:15%、下水処理場汚泥:60%である。
【0025】
実施例7
下水処理場の汚泥を改質した衛生埋立地用の覆土材料の組成及びその質量百分率は、スルホアルミネートセメント:30%、石灰:10%、下水処理場汚泥:60%である。
【0026】
実施例8
下水処理場の汚泥を改質した衛生埋立地用の覆土材料の組成及びその質量百分率は、スルホアルミネートセメント:30%、石灰:15%、下水処理場汚泥:55%である。
【0027】
実施例1~8の改質汚泥の成分から以下の方法によりそれぞれ改質汚泥材料(1kg~2kg)を作製する。具体的な操作手順は以下の通りである。
【0028】
ステップ1:下水処理場の脱水汚泥を撹拌機に投入し、質量百分率で、調製されたスルホアルミネートセメント及び生石灰を撹拌機に加え、5~10分間撹拌して均一に混合し、混合土材料を形成する。
ステップ2:ステップ1で均一に撹拌した混合土料を泥貯蔵場又は泥貯蔵室に置き、24時間保護し、貯蔵温度を20±5℃以上、湿度を80%以上に制御し、保護過程において引っかき回す必要がなく、静置すればよい。
ステップ3:保護した混合土材料を練り返して前記混合土材料の粒度分布を変え、即ち、土材料を破砕、研磨することにより、改質汚泥の粒子径は2cm以下であり、湿量基準含水率は60%未満であり、軽くて叩いて締固めた後の浸透係数は約1×10-7cm/sのオーダーであり、一軸圧縮強度は100kPaよりも高い。
【0029】
20±5℃温度、90%の湿度の条件下で24時間保護した後、保護土試料を練り返し、工事現場の締固め過程を模擬して締固め、GB/T50123-1999土質試験方法に従って含水率試験、一軸圧縮強度試験、及び定水位フレキシブルウォール型透水試験を行い、得られた試験結果を表1に示す。
【0030】

【0031】
注:浸透係数 は、土試料を軽くて叩いて締固めた後の浸透係数である。浸透係数 は、pH=6.5の酸嫌気性条件下で30日間保護した後の土試料の浸透係数である。
【0032】
本実施例1~8では、下水処理場に由来の汚泥の改質過程において各成分の配合比を調整することにより、含水率、強度、及び浸透係数が異なる一連の改質汚泥が得られた。さらに、汚泥改質後の体積変化を測定した。
【0033】
改質材料が添加されたが、汚泥の体積は顕著に増加しなかった。例えば、実施例3では、添加材料の総添加量は30%であったが、スルホアルミネートセメント及び生石灰がそれぞれ水と反応したため、改質後の材料の密度が高くなり、構造形態が変化し、汚泥の体積はわずか11%増加した。これは、体積の増加率が改質汚泥の資源化利用の制限要素にならないことを示している。
【0034】
《GB/T 23485-2009都市下水処理場汚泥処分-混合埋立泥質》には、埋立地に運ばれる汚泥について、汚泥又は処理された汚泥の含水率が60%以下であることが規定されている。下水処理場汚泥は改質処理された後の含水率が60%未満であるため、実施例1~8はゴミ埋立地に運ばれる要求を満たしている。
【0035】
通常、24時間保護した後、改質汚泥の一軸圧縮強度は50kPaより高く、一般には100kPa以上である。実施例8では、強度は500kPaにも達した。このような強度条件下で、機械はその上面で工事作業を行うことができる。具体的な操作手順は以下の通りである。
【0036】
ステップ1:埋立地の即日覆土層又は中層覆土層から有害な石塊、土塊及び他の砕屑を取り除き、即日覆土層又は中層覆土層は、最大凍結深度以下に位置する。
【0037】
ステップ2:フラットローラー又はシープフートローラーにより即日覆土又は中層覆土の作業面上で被覆作業を行い、即日覆土に対する被覆厚さは15cmであることがこのましく、中層覆土に対する被覆厚さは20cmであることが好ましい。
【0038】
ステップ3:被覆工事作業は層ごとに押し固めることにより行い、各層の被覆厚さは5~10cmであることが好ましく、押し固め効果は締固め度により制御され、締固め度は95%以上に達する必要がある。
【0039】
即日覆土又は中層覆土の浸透性能に対しては明確に規定されていない。しかし、改質土が覆土として使用されるときに、降雨のゴミ埋立体への浸入を減少させるために、比較的低い浸透係数が必要となる。下水処理場改質汚泥の浸透係数は一般的に低く、通常約1×10-7cm/sのオーダー又はそれ以下であるため、雨水及び汚水の保護バリアとして作用できる。しかし、改質汚泥が長期間で埋立体酸嫌気性環境にあることでその浸透係数は後期にやや高くなり、中層滞水発生の可能性が低くなる。
【0040】
本発明によれば、改質汚泥の調製方法及び改質汚泥を覆土材料として使用する工事方法がさらに提供される。本発明の即日覆土又は中層覆土は、迅速に反応して形成でき、即ち、24時間保護すれば覆土材料として使用できるとともに、その強度及び浸透性が覆土としての工学力学性能の要求を完全に満たす。また、ゴミ埋立体中の覆土の浸透係数は後期に高くなるので、中層滞水発生の可能性が低くなる。さらに、汚泥を改質処理した後、その体積が顕著に増加しないため、埋立地の埋立容量を占めることがない。
【0041】
本発明は、硬化の方法を採用することにより、水和反応により含水率を低減させるとともに、生成する水和生成物が汚泥強度を迅速に向上させる機能を有する。従って、このプロセスは実用価値を有する。
【0042】
以上の説明は、本発明の基本原理、主な特徴及び本発明の利点を述べた。本発明は上記実施例により制限されず、上記実施例及び明細書における記載は本発明の原理を説明するものに過ぎず、本発明の趣旨及び範囲から逸脱しない限り、本発明は様々な変化及び改良を含み、これらの変化及び改良は本発明の保護範囲内に含まれることが、当業者に理解され得る。本発明の保護範囲は添付する特許請求の範囲及びその同等物により決定される。
図1