(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-15
(45)【発行日】2022-11-24
(54)【発明の名称】照明構造
(51)【国際特許分類】
H01H 25/00 20060101AFI20221116BHJP
F21V 8/00 20060101ALI20221116BHJP
H01H 89/00 20060101ALI20221116BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20221116BHJP
【FI】
H01H25/00 J
F21V8/00 310
F21V8/00 320
F21V8/00 360
H01H25/00 E
H01H25/00 H
F21Y115:10
(21)【出願番号】P 2018232313
(22)【出願日】2018-12-12
【審査請求日】2021-12-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000220491
【氏名又は名称】東京測定器材株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100122426
【氏名又は名称】加藤 清志
(72)【発明者】
【氏名】向井 直基
(72)【発明者】
【氏名】土井 雄貴
【審査官】片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-233466(JP,A)
【文献】特開2016-132435(JP,A)
【文献】特開2002-197946(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 25/00
F21V 8/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
線状に延在された照明部を有するインジケータ部材と、
前記インジケータ部材の裏側に離間して設けられ、前記照明部の長手方向に沿って配置されると共に、発光された光を前記照明部側へ照射する複数の光源と、
前記インジケータ部材と前記光源との間に設けられたケースと、
前記ケースに組付けられ、前記光源において発光された光を前記照明部へ導く複数の導光部と、
を備え、
複数の前記導光部が、複数の前記光源と対を成して配置されると共に、前記照明部の長手方向に沿って互いに隣接して配置され
、且つ複数の郡に分けられており、
各郡を構成する複数の前記導光部が、前記照明部の長手方向に沿って所定間隔毎に配置されると共に、連結部によって連結されていることを特徴とする照明構造。
【請求項2】
前記照明部が、曲線状に延在されており、
前記連結部を前記照明部に沿って屈曲させた状態で、前記導光部が前記ケースに組付けられていることを特徴とする請求項1に記載の照明構造。
【請求項3】
互いに隣接する前記導光部の側面が、前記照明部の長手方向において対向して配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明構造。
【請求項4】
前記ケースには、複数の前記光源の間を遮蔽すると共に、前記導光部を支持する支持壁が形成されていることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか1項に記載の照明構造。
【請求項5】
前記ケースを収容するパネル部材を備え、
前記インジケータ部材が前記パネル部材に固定されていることを特徴とする請求項1~請求項4の何れか1項に記載の照明構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明構造に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、操作装置の照明構造が記載されている。この照明構造について簡単に説明すると、操作装置の操作ノブには、操作ノブの周方向に延在された照明部が形成されている。照明部の裏面側には、インジケータレンズが設けられており、インジケータレンズの照明部とは反対側にインジケータ用光源が設けられている。そして、インジケータ用光源が点灯することで、インジケータレンズを透過した光が、照明部を照射して、照明部が照明されるようになっている。
【0003】
ところで、上述のような、操作ノブの周方向に延在された照明部を照明させるときに、複数の光源によって照明部を照射する場合がある。この場合には、複数の光源の何れかを点灯または消灯させることで、照明部における照明された部位の長さを可変することができる。すなわち、点灯する光源が増加するにつれて、照明部における照明された部位の長さが長くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のような複数の光源によって照明部を照射する場合には、インジケータレンズを透過した光が拡散して、他の光源によって照射するエリアも照射する可能性がある。この場合には、照明部において、照明された部位の輪郭がぼけて視認され、照明部に対する照明性が低下するという問題がある。
【0006】
本発明は、上記事実を考慮して、照明部に対する照明性を向上することができる照明構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、線状に延在された照明部を有するインジケータ部材と、前記インジケータ部材の裏側に離間して設けられ、前記照明部の長手方向に沿って配置されると共に、発光された光を前記照明部側へ照射する複数の光源と、前記インジケータ部材と前記光源との間に設けられたケースと、前記ケースに組付けられ、前記光源において発光された光を前記照明部へ導く複数の導光部と、を備え、複数の前記導光部が、複数の前記光源と対を成して配置されると共に、前記照明部の長手方向に沿って互いに隣接して配置され、且つ複数の郡に分けられており、各郡を構成する複数の前記導光部が、前記照明部の長手方向に沿って所定間隔毎に配置されると共に、連結部によって連結されていることを特徴とする照明構造である。
【0009】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記照明部が、曲線状に延在されており、前記連結部を前記照明部に沿って屈曲させた状態で、前記導光部が前記ケースに組付けられていることを特徴とする照明構造である。
【0010】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、互いに隣接する前記導光部の側面が、前記照明部の長手方向において対向して配置されていることを特徴とする照明構造である。
【0011】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ケースには、複数の前記光源の間を遮蔽すると共に、前記導光部を支持する支持壁が形成されていることを特徴とする照明構造である。
【0012】
本発明の1又はそれ以上の実施形態は、前記ケースを収容するパネル部材を備え、前記インジケータ部材が前記パネル部材に固定されていることを特徴とする照明構造である。
【発明の効果】
【0013】
本発明の1又はそれ以上の実施形態によれば、照明部に対する照明性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本実施の形態に係る照明構造が適用された操作装置を示す平面図である。
【
図2】
図1に示される操作装置の縦断面図(
図1の2-2線断面図)である。
【
図3】
図1に示される操作装置の縦断面図(
図1の3-3線断面図)である。
【
図4】
図1に示される操作装置の分解斜視図である。
【
図6】(A)は、
図4に示される第1レンズのケースへの組付前の状態を示す斜視図であり、(B)は、
図4に示される第2レンズのケースへの組付前の状態を示す斜視図である。
【
図7】(A)は、
図6(A)に示される第1レンズを湾曲させた状態で示す平面図であり、(B)は、
図6(B)に示される第2レンズを湾曲させた状態で示す平面図である。
【
図8】(A)は、本実施の形態に係る照明構造における光の導光部の透過状態を説明するための説明図であり、(B)は、比較例の照明構造における光の導光部の透過状態を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を用いて、本実施の形態に係る照明構造Sが適用された操作装置10について説明する。この操作装置10は、例えば、図示しない各種工作機械に組付けられて、当該工作機械の操作部として構成されている。
【0016】
図1~
図4に示されるように、操作装置10は、全体として、略段付き円柱状に形成されている。そして、以下の説明では、操作装置10の軸方向一方側(
図2~
図4の矢印A方向側)を操作装置10の上側とし、操作装置10の軸方向他方側(
図2~
図4の矢印B方向側)を操作装置10の下側としている。そして、以下の説明において、上下の方向を用いて説明するときには、特に断りのない限り、操作装置10の上下方向を示すものとする。
【0017】
操作装置10は、操作装置10の下部を構成するパネル部材12と、パネル部材12の内部に収容されたケースユニット20及び回路基板60と、操作装置10の上端側の部分を構成するダイヤルユニット40と、を含んで構成されている。また、ダイヤルユニット40の上部が、パネル部材12よりも上側へ突出されて、工作機械の外側へ操作可能に露出されている。そして、操作装置10では、ダイヤルユニット40を操作装置10の軸線AL回りに回転させる回転操作と、ダイヤルユニット40を下側へ押圧させる押圧操作と、の2つの操作が可能に構成されている。以下、操作装置10の各構成について説明する。
【0018】
(パネル部材12について)
パネル部材12は、下側へ開放された略有底円筒状に形成されている。パネル部材12の外周部には、複数(本実施の形態では、3箇所)のリテーナ14が固定されており、リテーナ14は、パネル部材12の周方向に等間隔毎の配置されている。そして、パネル部材12が、リテーナ14によって工作機械に組付けられて、操作装置10が工作機械に固定されている。
【0019】
パネル部材12の上壁には、中心部において、上側へ開放された支持凹部12Aが形成されており、支持凹部12Aは、略有底円筒状に形成され、パネル部材12の上壁から下側へ突出されている。また、支持凹部12Aの底壁には、支持孔部12Bが貫通形成されている。さらに、パネル部材12の上壁には、支持凹部12Aの径方向外側において、照明用孔部12Cが貫通形成されており、照明用孔部12Cは、パネル部材12の周方向を長手方向とする長孔状形成されている。詳しくは、照明用孔部12Cは、上側から見た平面視で、パネル部材12の径方向外側へ開放されたC字形状(円弧状)に湾曲している。また、パネル部材12の上壁には、複数(本実施の形態では、3箇所)のパネル側固定ボス12D(
図3参照)が形成されている(
図3では、1箇所のパネル側固定ボス12Dのみ図示している)。パネル側固定ボス12Dは、上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されて、パネル部材12の上壁から下側へ突出されると共に、パネル部材12の周方向に等間隔毎の配置されている。
【0020】
パネル部材12の開口部には、カバー16が設けられており、カバー16は、上下方向を板厚方向とした略円板状に形成されている。カバー16には、パネル部材12のパネル側固定ボス12Dに対応する位置において、3箇所のカバー側固定ボス16Aが形成されている。カバー側固定ボス16Aは、上下方向を軸方向とした円筒状に形成されて、カバー16から上側へ延出されており、カバー側固定ボス16Aの内部が、上下に貫通している。そして、ネジSCが、カバー側固定ボス16A内に下側から挿入され、パネル側固定ボス12Dに螺合されることで、カバー16がパネル部材12の開口部を閉塞した状態でパネル部材12に固定されている。なお、カバー16の固定状態では、カバー16のカバー側固定ボス16A及びパネル部材12のパネル側固定ボス12Dが、後述するケース22及び回路基板60を挟み込んでいる(
図3参照)。
【0021】
パネル部材12の上面には、外周部において、上側へ突出されたインジケータ収容部12Eが形成されており、インジケータ収容部12Eは、比較的底の浅い、上側へ開放された略円環凹状に形成されている。このインジケータ収容部12Eの内部には、インジケータ部材18が配置されている。インジケータ部材18は、無色透明のガラス材によって構成されると共に、上下方向を板厚方向とする円環板状に形成されている。そして、インジケータ部材18の下面がインジケータ収容部12Eの底面に両面テープによって貼着されている。なお、インジケータ部材18を、無色透明の樹脂材(一例としてポリカーボネート等)によって構成してもよい。
【0022】
インジケータ部材18は、照明部18Aを有しており、照明部18Aは、後述する第1レンズ34及び第2レンズ36の導光部38により導かれた光によって照明されるようになっている。すなわち、インジケータ部材18の表面には、照明部18Aを構成する部位以外の部分に、印刷が施されており、照明部18Aが形成されている。この照明部18Aは、平面視で、パネル部材12の周方向に沿った曲線状に形成されると共に、円弧状に湾曲している。また、照明部18Aが、上下方向においてパネル部材12の照明用孔部12Cと対向配置されている。
【0023】
(ケースユニット20について)
図2~
図4に示されるように、ケースユニット20は、ケース22と、ロータ30と、プッシュサポート32と、第1レンズ34と、第2レンズ36と、を含んで構成されている。
【0024】
<ケース22について>
図5にも示されるように、ケース22は、全体として上側へ開放された有底円筒状に形成されて、パネル部材12の内部に配置されている。ケース22の底壁の外周側の部分には、パネル部材12のパネル側固定ボス12Dに対応する位置において、3箇所のケース側固定ボス22Aが形成されている。ケース側固定ボス22Aは、上下方向を軸方向とする円筒状に形成されて、ケース22の底壁から上側へ突出しており、ケース側固定ボス22Aの内部が、上下方向に貫通している。そして、前述したネジSCが、ケース側固定ボス22A内に挿入されて、ケース22が、後述する回路基板60及びパネル部材12によって上下方向に挟み込まれている(
図3参照)。
【0025】
ケース22の外周側壁は、2重壁構造を成している。すなわち、ケース22の外周側壁は、第1外周壁22Bと、第1外周壁22Bの径方向内側に配置された第2外周壁22Cと、によって構成されている。そして、第1外周壁22Bの下端部と第2外周壁22Cの下端部とが、複数の支持壁22D(
図5参照)によって連結されている。この支持壁22Dは、平面視で、ケース22の中心から放射状に延在されると共に、ケース22の周方向に等間隔毎に配置されている。なお、複数の支持壁22Dは、ケース22の周方向全体に形成されておらず、前述したインジケータ部材18の照明部18Aに対応する位置に形成されている。
【0026】
そして、ケース22における、第1外周壁22Bと第2外周壁22Cとの間の空間が、後述する第1レンズ34及び第2レンズ36の導光部38を収容するためのレンズ収容部22Eとして構成されており、レンズ収容部22Eは、平面視で、インジケータ部材18の照明部18Aと重なる位置に配置されている。また、第1外周壁22B、第2外周壁22C、周方向に隣り合う支持壁22Dによって囲まれた空間が、レンズ挿入孔22F(
図5参照)として構成されている。
【0027】
また、ケース22の底壁には、中央部において、支持筒部22Gが形成されている。支持筒部22Gは、上下方向を軸方向とした略円筒状に形成されて、ケース22の底壁から上側へ突出している。また、支持筒部22Gの内径が下側へ向かうにつれて小さくなるように設定されており、支持筒部22Gの内部は上下に貫通している。
【0028】
支持筒部22Gの上端部には、支持筒部22Gの径方向内側へ張り出された一対の張出部22Hが形成されており、一対の張出部22Hは、支持筒部22Gの周方向に180度離間して配置されている。一方の張出部22Hには、上側へ開放された凹状の第1軸受部22J1が形成されており、他方の張出部22Hには、上側へ開放された凹状の第2軸受部22J2が形成されている。第1軸受部22J1及び第2軸受部22J2は、平面視で円形状に形成されており、第1軸受部22J1の内径が、第2軸受部22J2の内径よりも小さく設定されている。
【0029】
ケース22の底壁には、支持筒部22Gの径方向外側において、一対の配置孔22Kが貫通形成されており、配置孔22Kは、平面視で略矩形状に形成されて、ケース22の周方向に180度離間して配置されている。さらに、ケース22の底壁には、複数(本実施の形態では、3箇所)の支持ボス22Lが形成されている。支持ボス22Lは、上下方向を軸方向とした略円柱状に形成されて、ケース22の底壁から上側へ突出されると共に、ケース22の周方向に等間隔毎に配置されている。
【0030】
支持ボス22Lには、圧縮コイルスプリングとして構成されたリターンスプリング24(
図3参照)が装着されており、リターンスプリング24の下端部が、ケース22の底壁に係止され、リターンスプリング24の上端部が、後述するプッシュサポート32に係止されている。
【0031】
ケース22の底壁には、上側へ開放され且つ下側へ突出された収容凹部22Mが形成されている。収容凹部22Mには、圧縮コイルスプリングとして構成された節度スプリング26(
図3参照)が収容されている。また、収容凹部22Mには、球状のボール28(
図3参照)が収容されており、ボール28は、節度スプリング26の上側に配置されている。
【0032】
また、ケース22の底壁には、複数(本実施の形態では、3箇所)の係合爪22Pが形成されており、係合爪22Pは、ケース22の底壁から上側へ突出されると共に、ケース22の周方向に等間隔毎に配置されている。
【0033】
<ロータ30について>
図2及び
図3に示されるように、ロータ30は、下側へ開放された比較的底の浅い有底円筒状に形成されている。ロータ30の上壁には、ロータ側挿通孔30Aが貫通形成されている。そして、ケース22における支持筒部22Gの下端部がロータ側挿通孔30A内を挿通した状態で、ロータ30がケース22の内部に回転可能に収容されている。また、ロータ30の下端側の外周部には、径方向外側へ張出されたフランジ30Bが形成されている。そして、ロータ30のケース22への収容状態では、フランジ30Bが、ケース22の係合爪22P(
図3では、不図示)と係合して、ロータ30の上側への移動が制限されている。また、フランジ30Bの下面には、前述したボール28に対応する位置において、複数の節度山30Cが形成されており、この節度山30Cはロータ30の周方向に沿って配置されている。そして、前述したボール28が、隣り合う節度山30Cの間に配置されている。
【0034】
<プッシュサポート32について>
プッシュサポート32は、上下方向を板厚方向とした円環板状に形成されて、ロータ30の内部に配置されている。このプッシュサポート32には、ケース22の支持ボス22Lに対応する位置において、孔部32Aが貫通形成されている。そして、支持ボス22Lが孔部32A内に相対移動可能に挿入されており、前述したリターンスプリング24の上端部がプッシュサポート32の下面に係止されている。これにより、リターンスプリング24の付勢力によって、プッシュサポート32が上側へ付勢されて、ロータ30の上壁に当接している。
【0035】
<第1レンズ34及び第2レンズ36について>
図2~
図4、
図6、及び
図7に示されるように、第1レンズ34は、複数(本実施の形態では、13個)の導光部38と、複数の導光部38を連結する「連結部」としての第1連結部34Aと、を含んで構成されている。また、第1レンズ34は、無色透明の透光性を有する樹脂材(本実施の形態では、一例としてポリカーボネート)によって構成されている。
【0036】
導光部38は、上下方向に延在された略矩形柱状に形成されており、複数の導光部38が、導光部38の幅方向に所定の間隔を空けて配置されている。具体的には、隣り合う導光部38の間隔が、ケース22におけるレンズ挿入孔22Fの一つ置きの間隔と一致している。また、導光部38の下端部は、挿入部38Aとして構成されており、挿入部38Aの幅寸法が、導光部38の上端側の幅寸法と比べて小さく設定されている。詳しくは、平面視で、挿入部38Aの外形が、ケース22のレンズ挿入孔22Fの形状と一致するように形成されている。また、導光部38の上端側部分には、厚み方向一方側へ突出された突起38Bが形成されている。なお、第1レンズ34と、後述する第2レンズ36と、を区別するために、第1レンズ34では、第1レンズ34の長手方向両端部、及び長手方向中央部に配置された、導光部38において、突起38Bが省略されている。また、第1レンズ34の長手方向両端部及び長手方向中央部に配置された導光部38において、突起38Bを省略することで、パネル部材12のパネル側固定ボス12Dと導光部38との干渉を抑制するようになっている。
【0037】
第1連結部34Aは、導光部38の幅方向に延在された略矩形棒状に形成されている。そして、第1連結部34Aが、導光部38の上端側部分の厚み方向他方側部分に一体に形成されている。これにより、導光部38の幅方向の側面38Cが、下端から上端まで形成された状態で、複数の導光部38が一体に形成されている。また、第1レンズ34のケース22への組付前の状態では、第1レンズ34は、導光部38の幅方向に直線状に延在されている(
図6(A)参照)。
【0038】
そして、第1レンズ34が、ケース22に組付けられて、ケース22のレンズ収容部22E内に収容されている。具体的には、第1連結部34Aが、平面視で円弧状に屈曲され(
図7(A)参照)、導光部38の挿入部38Aが、ケース22のレンズ挿入孔22F内に挿入されている。これにより、導光部38の下端部が、ケース22の支持壁22Dによって支持されている。また、このときには、第1レンズ34の導光部38が、ケース22の周方向に並ぶ一つ置きのレンズ挿入孔22Fに対応して配置されている。また、第1レンズ34のケース22への組付状態では、導光部38の突起38Bの下面が、ケース22の第2外周壁22Cの上面に当接しており、導光部38の第1連結部34Aの下面が、ケース22の第1外周壁22Bの上面に当接している。さらに、第1レンズ34における導光部38の上端部が、パネル部材12の照明用孔部12C内に挿入されて、導光部38が、インジケータ部材18の照明部18Aの下側に近接して配置されている。
【0039】
第2レンズ36は、以下に示す点を除いて、第1レンズ34と同様に形成されている。すなわち、第2レンズ36では、第1レンズ34で用いた複数(本実施の形態では、12個)の導光部38を有しており、これら導光部38が、「連結部」としての第2連結部36Aによって連結されている。
【0040】
第2連結部36Aは、導光部38の幅方向に延在された略矩形棒状に形成されて、第2連結部36Aが、導光部38の上端側部分の厚み方向他方側部分に一体に形成されている。また、第2レンズ36では、第2連結部36Aが第1レンズ34の第1連結部34Aよりも上側に配置されている。さらに、第2レンズ36においても、第2レンズ36のケース22への組付前の状態では、第2レンズ36が、導光部38の幅方向に直線状に延在されている(
図6(B)参照)。また、第1レンズ34の長手方向の長さが、第2レンズ36の長手方向の長さよりも長くなっている。
【0041】
そして、第2レンズ36が、ケース22に組付けられて、ケース22のレンズ収容部22E内に収容されている。具体的には、第2連結部36Aが、平面視で円弧状に屈曲され(
図7(B)参照)、第2レンズ36の導光部38が、第1レンズ34の隣り合う導光部38の間に挿入されている。また、第2レンズ36のケース22への組付状態では、導光部38の挿入部38Aが、ケース22のレンズ挿入孔22F内に挿入され、導光部38の突起38Bの下面が、ケース22の第2外周壁22Cの上面に当接し、導光部38の第2連結部36Aの下面が、第1レンズ34の第1連結部34Aの上面に当接している。さらに、第2レンズ36における導光部38の上端部が、パネル部材12の照明用孔部12C内に挿入されて、導光部38が、インジケータ部材18の照明部18Aの下側に近接して配置されている。
【0042】
以上説明したように、第1レンズ34及び第2レンズ36のケース22への組付状態では、第1レンズ34の導光部38と第2レンズ36の導光部38が、ケース22の周方向に交互に配置されると共に、ケース22の周方向に隣接して配置されている。換言すると、レンズ収容部22Eに隣接配置された複数の導光部38が、第1レンズ34を構成する郡と、第2レンズ36を構成する郡と、の2つの群に分かれている。そして、第1レンズ34を構成する複数の導光部38が第1連結部34Aによって連結されており、第2レンズ36を構成する複数の導光部38が第2連結部36Aによって連結されている。
【0043】
また、導光部38のケース22への組付状態では、隣接する導光部38の幅方向の側面38Cが、ケース22の周方向において、互いに対向して配置されるように、導光部38の形状が設定されている。すなわち、隣接する導光部38の幅方向の側面38C同士が、略平行に配置されて、互いに密着するように導光部38が配置されている。
【0044】
(ダイヤルユニット40について)
図1~
図4に示されるように、ダイヤルユニット40は、操作装置10の軸線AL回りに回転操作可能に、且つ下側へ押圧操作可能に、ケース22の支持筒部22Gに装着されている。このダイヤルユニット40は、ダイヤル本体42と、サポートプレート44と、ダイヤルキャップ48と、を含んで構成されている。
【0045】
<ダイヤル本体42について>
ダイヤル本体42は、全体として上下方向を軸方向とする略円筒状に形成されている。ダイヤル本体42は、内筒42Aと、外筒42Bと、を含んで構成され、外筒42Bが、内筒42Aの上部に対して径方向外側に配置されており、外筒42Bの下端部が、径方向内側に屈曲されて、内筒42Aの軸方向中間部に接続されている。そして、ケース22の支持筒部22Gが内筒42Aの内部に挿入され、ダイヤル本体42が、支持筒部22Gに、軸線AL回りに回転可能に且つ上下方向に移動可能に支持されている。また、この状態では、内筒42Aが、パネル部材12の支持孔部12B内を挿通しており、外筒42Bの下端部の一部が、パネル部材12の支持凹部12Aの開口部内に配置されている。
【0046】
内筒42Aの下端側の部分には、複数(本実施の形態では、4箇所)の係合爪42Cが形成されており、係合爪42Cが、パネル部材12における支持孔部12Bの下側の周縁部に係合している。これにより、ダイヤル本体42の上側への移動が制限されている。内筒42Aの下端部には、下側へ開放された係合溝42Dが形成されている。そして、ロータ30の係合部(図示省略)が係合溝42D内に下側から挿入されて、ロータ30及び内筒42Aがダイヤル本体42の周方向に係合している。これにより、ロータ30及び内筒42Aが一体回転可能に構成されている。
【0047】
また、ダイヤル本体42の下端部は、ロータ30のロータ側挿通孔30A内を挿通して、プッシュサポート32の上側に隣接して配置されている。これにより、ダイヤル本体42(ダイヤルユニット40)が、プッシュサポート32によって下側から支持されており、ダイヤル本体42(ダイヤルユニット40)が初期位置(
図2及び
図3に示される位置)に配置されている。一方、ダイヤル本体42(ダイヤルユニット40)が押圧操作されると、リターンスプリング24がさらに圧縮変形して、プッシュサポート32及びダイヤル本体42への下側への移動が許容される構成になっている。さらに、ダイヤル本体42に対する操作力が解除されたときには、リターンスプリング24の付勢力によってダイヤル本体42(ダイヤルユニット40)が初期位置に復帰する構成になっている。
【0048】
また、内筒42Aの上側開口部の内周部には、後述するサポートプレート44を受ける受け部42Eが形成されている。受け部42Eは、断面視で、上側及び内筒42Aの径方向内側へ開放された凹状に形成されて、内筒42Aの周方向全周に亘って形成されている。
【0049】
<サポートプレート44について>
図2及び
図3に示されるように、サポートプレート44は、上下方向を板厚方向とし且つ円環板状に形成されたプレート本体44Aを有している。そして、プレート本体44Aがダイヤル本体42の受け部42Eの内部に収容されて、プレート本体44Aが受け部42E上に載置されている。
【0050】
また、サポートプレート44は、一対の第1軸部44B1及び第2軸部44B2を有している。第1軸部44B1及び第2軸部44B2は、上下方向を軸方向とした円柱状に形成され、プレート本体44Aから下側へ延出されていると共に、プレート本体44Aの周方向に180度離間して配置されている。第1軸部44B1は、ケース22の第1軸受部22J1と対を成し、第2軸部44B2は、ケース22の第2軸受部22J2と対を成しており、第1軸部44B1の直径が、第2軸部44B2の直径よりも小さく設定されている。そして、第1軸部44B1が、第1軸受部22J1内に上下方向に相対移動可能に挿入されており、第2軸部44B2が、第2軸受部22J2内に上下方向に相対移動可能に挿入されている。このため、サポートプレート44の回転がケース22によって制限されている。すなわち、ダイヤルユニット40が回転操作されたときには、ダイヤル本体42が、サポートプレート44に対して相対回転する構成になっている。
【0051】
プレート本体44Aの上面には、外周部において、上側へ突出されたリブ44Cが形成されており、リブ44Cは、プレート本体44Aの周方向に沿って延在されると共に、プレート本体44Aの周方向全周に亘って形成されている。また、サポートプレート44がダイヤル本体42の受け部42Eに収容された状態において、リブ44Cが、ダイヤル本体42の上面よりも上側に突出しないように、リブ44Cの突出高さが設定されている。
【0052】
また、プレート本体44Aの上面には、リブ44Cの径方向内側において、ロゴフィルム46が設けられている。このロゴフィルム46は、上下方向を厚み方向とした円形シート状に形成されており、ロゴフィルム46の外周部の下面が、プレート本体44Aの上面に両面テープによって貼着されている。また、ロゴフィルム46の中央部は、ロゴエリア46A(
図1のハッチングが施された部分を参照)として構成されており、ロゴエリア46Aには、図示しないロゴマークが記載されている。
【0053】
<ダイヤルキャップ48>
ダイヤルキャップ48は、無色透明の樹脂材によって構成されると共に、上下方向を板厚方向とした円板状に形成されている。そして、ダイヤルキャップ48の外周部の下面が、ダイヤル本体42の内筒42A及び外筒42Bの上面に両面テープによって貼着されている。これにより、ダイヤル本体42の受け部42Eがダイヤルキャップ48によって閉塞されて、サポートプレート44の上側への移動がダイヤルキャップ48によって制限されている。つまり、上下方向においてサポートプレート44がダイヤル本体42と一体移動可能に構成されており、ダイヤル本体42が押圧操作されるときには、サポートプレート44が、ダイヤル本体42と一体に上下方向に移動する構成になっている。
【0054】
ダイヤルキャップ48の中央部(詳しくは、ロゴフィルム46のロゴエリア46Aと上下方向に対向配置される部分)は、レンズ部48Aとして構成されており、ロゴフィルム46のロゴマークがレンズ部48Aを介して視認可能に構成されている。
【0055】
なお、ダイヤルユニット40は、ダイヤル本体42の上部を覆うダイヤルカバー50(
図1~
図3参照)を有しており、ダイヤルカバー50は、下側へ開放された略有底円筒状に形成されている。ダイヤルカバー50の上壁には、円形の露出孔50Aが貫通形成されている。そして、ダイヤルカバー50が、ダイヤル本体42の外筒42Bに組付けられて、ダイヤル本体42に固定されている。
【0056】
(回路基板60について)
図2~
図4に示されるように、回路基板60は、上下方向を板厚方向とした略円板状に形成されている。回路基板60は、ケース22の底壁とカバー16との間に配置されて、ケース22の底壁及びカバー16のカバー側固定ボス16Aによって上下挟み込まれた状態に固定されている。すなわち、回路基板60が、ケース22の下面に密着した状態で、ケース22の下側に隣接配置されている。なお、回路基板60には、ネジSCが挿通される挿通孔60Aが貫通形成されている。
【0057】
回路基板60の上面の外周部には、複数(本実施の形態、27個)の「光源」としてのインジケータ用光源62が実装されている。すなわち、インジケータ用光源62が、インジケータ部材18に対してインジケータ部材18の裏面側(仮面側)に離間して配置されている。インジケータ用光源62は、LED(light emitting diode)によって構成されて、発光した光を上側へ照射するように構成されている。複数のインジケータ用光源62は、ケース22のレンズ挿入孔22F内にそれぞれ配置されている。すなわち、複数のインジケータ用光源62は、第1レンズ34及び第2レンズ36の導光部38に対応した位置に配置されて、対応する導光部38の真下にそれぞれ配置されている。よって、複数のインジケータ用光源62が、平面視で、インジケータ部材18の照明部18Aの長手方向に沿って並んでいる。これにより、インジケータ用光源62が発光することにより、発光した光が、導光部38を透過して、インジケータ部材18の照明部18Aを照射する構成になっている。
【0058】
また、回路基板60には、制御部70が電気的に接続されており、制御部70は、後述するダイヤルユニット40の回転操作を検知して、各々のインジケータ用光源62の点灯又は消灯を制御するようになっている。これにより、制御部70の制御によって、各々のインジケータ用光源62が点灯又は消灯することで、インジケータ部材18の照明部18Aが、所定の範囲(長さ)で照明されるようになっている。
【0059】
また、回路基板60の上面における中央部には、ロゴ用光源64が実装されている。ロゴ用光源64は、LED(light emitting diode)によって構成されて、発光した光を上側へ照射するように構成されている。さらに、ロゴ用光源64は、ケース22の支持筒部22Gの下端部内に配置されて、ロゴフィルム46のロゴエリア46Aを照射するようになっている。これにより、ロゴエリア46A内のロゴマークが照明される構成になっている。
【0060】
また、回路基板60の上面には、一対のタクトスイッチ66が実装されている。タクトスイッチ66は、ケース22の配置孔22K内に配置されると共に、プッシュサポート32の下側に隣接して配置されている。そして、ダイヤルユニット40の押圧操作には、プッシュサポート32がタクトスイッチ66を押圧して、タクトスイッチ66が操作装置10の押圧操作を検出するようになっている。
【0061】
(作用及び効果)
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
【0062】
上記のように構成された操作装置10では、インジケータ部材18がパネル部材12に設けられており、インジケータ部材18には、平面視で、パネル部材12の周方向に延在された曲線状の照明部18Aが形成されている。照明部18Aの下側(インジケータ部材18の裏面側)には、照明部18Aの長手方向に沿って配置された複数のインジケータ用光源62が設けられている。また、インジケータ部材18の照明部18Aとインジケータ用光源62と間には、複数の導光部38が設けられている。このため、インジケータ用光源62によって発光された光が、導光部38によってインジケータ部材18側へ導かれて、インジケータ部材18の照明部18Aを照射する。これにより、導光部38によって導かれた光によってインジケータ部材18の照明部18Aが照明される。
【0063】
また、ダイヤルユニット40に対する回転操作に応じて、各々のインジケータ用光源62が、制御部70によって点灯または消灯する。これにより、ダイヤルユニット40に対する回転操作に応じて、照明部18Aにおける照明部位が可変する。具体的には、ダイヤルユニット40に対する回転操作量が増加するに従い、照明部18Aにおける照明部位の長さが長くなる。
【0064】
ここで、複数の導光部38は、各インジケータ用光源62と対を成して配置されると共に、照明部18Aの長手方向(すなわち、ケース22の周方向)に沿って互いに隣接して配置されている。これにより、照明部18Aを良好に照明させることができる。以下、この点について、
図8を用いて、比較例の照明構造と比較しつつ説明する。
【0065】
図8(A)は、本実施の形態の導光部38をケース22の径方向外側から見た模式図であり、
図8(B)は、比較例の照明構造を示す
図8(A)に対応する模式図である。
以下、初めに比較例の照明構造について説明する。なお、
図8(B)では、本実施の形態の操作装置10と同様に構成された部材には、同一の符号を付している。すなわち、比較例の照明構造では、本実施の形態の複数の導光部38を一体にした、導光部材100を有している。この導光部材100には、ケース22の支持壁22Dが挿入されるスリット100Aが形成されている。これにより、導光部材100には、複数のインジケータ用光源62に対応する複数の導光部100Bが形成されている。つまり、導光部材100の上端部には、導光部100Bの側面100Cが形成されていない。なお、比較例では、インジケータ用光源62の他のインジケータ用光源62側への光漏れを抑制するため、ケース22の支持壁22Dが本実施の形態と比べて上側まで延びている。
【0066】
そして、比較例の照明構造では、インジケータ用光源62によって発光された光(
図8(B)の細線を参照)が、導光部100B内を上側へ透過する。このとき、インジケータ用光源62によって発光された光の一部は、導光部100Bの側面100Cを反射しながら、導光部100B内を上側へ透過していく。そして、導光部材100の上端部では、導光部100Bの側面100Cが形成されていない。このため、導光部材100の上端部では、導光部100Bによって反射された光の一部が導光部100Bの幅方向外側へ拡散する。すなわち、導光部材100を透過した光が、インジケータ部材18の照明部18Aの長手方向に拡散しながら、照明部18Aを照射する。このため、照明部18Aの長手方向において、導光部材100を透過した光の光漏れが発生し、照明部18Aに対する照明性能が低下する可能性がある。具体的には、照明部18Aにおける照明部位の輪郭がぼけて視認されるようになる。
【0067】
これに対して本実施の形態では、上述のように、インジケータ部材18の照明部18Aとインジケータ用光源62との間には、複数の導光部38が設けられている。そして、複数の導光部38は、各インジケータ用光源62と対を成して配置されると共に、照明部18Aの長手方向(すなわち、ケース22の周方向)に沿って互いに隣接して配置されている。そして、
図8(A)に示されるように、上記比較例と同様に、インジケータ用光源62によって発光された光(
図8(A)の細線を参照)が、導光部38内を上側へ透過する。このとき、インジケータ用光源62によって発光された光の一部は、導光部38の側面38Cを反射しながら、導光部38内を上側へ透過していく。ここで、本実施の形態では、導光部38の側面38Cが、導光部38の上端部にも形成されている。このため、導光部38の上端部においても、インジケータ用光源62によって発光された光の一部が、導光部38の側面38Cによって反射する。これにより、導光部38を透過した光の照射範囲が、導光部38の幅方向において、上記比較例と比べて狭くなる。その結果、導光部38を透過した光の、隣接する導光部38側への光漏れを、上記比較例と比べて抑制することができる。したがって、インジケータ部材18の照明部18Aを良好に照射することができる。具体的には、上記比較例と比べて、照明部18Aにおける照明部位の輪郭を明瞭に視認することができる。以上により、照明部18Aに対する照明性を向上することができる。
【0068】
また、ケース22に組付けられた複数の導光部38は、第1レンズ34を構成する郡と、第2レンズ36を構成する郡と、の2つの群に分けられている。そして、第1レンズ34を構成する複数の導光部38が第1連結部34Aによって連結されており、第2レンズ36を構成する複数の導光部38が第2連結部36Aによって連結されている。このため、第1レンズ34(第2レンズ36)を構成する複数の導光部38を一体に形成することができる。これにより、複数の導光部38をそれぞれ別々に製作する場合と比べて、部品点数の削減に寄与することができると共に、導光部38のケース22への組付工数を削減することができる。
【0069】
また、インジケータ部材18の照明部18Aは、平面視で、パネル部材12の周方向に延在された円弧状(曲線状)に形成されている。そして、第1レンズ34(第2レンズ36)では、第1連結部34A(第2連結部36A)を屈曲させた状態で、導光部38が、ケース22に組付けられている。このため、第1レンズ34(第2レンズ36)の第1連結部34A(第2連結部36A)を直線状に延在させた状態に、第1レンズ34(第2レンズ36)を成形することができる。これにより、第1連結部34A(第2連結部36A)を予め円弧状に湾曲させた形状に成形する場合と比べて、第1レンズ34(第2レンズ36)の寸法精度を向上することができる。また、第1連結部34A(第2連結部36A)を予め円弧状に湾曲させた形状に成形する場合と比べて、第1レンズ34(第2レンズ36)を成形するための金型構造の簡易化に寄与することができると共に、当該金型の低コスト化を図ることができる。
【0070】
また、導光部38のケース22への組付状態では、互いに隣接する導光部38の側面38Cが、平面視で、ケース22の周方向(インジケータ部材18の照明部18Aの長手方向)において対向して配置されている。このため、互いに隣接する導光部38の側面38Cが、互いに密着するように、導光部38がケース22に組付けられている。これにより、第1レンズ34及び第2レンズ36のケース22への組付状態において、導光部38をケース22の周方向に連続的に配置することができる。
また、第1レンズ34のケース22への組付後において、第2レンズ36の導光部38を第1レンズ34の導光部38の間に挿入するときに、第1レンズ34の導光部38が、第2レンズ36の導光部38に対してガイド部材と機能する。これにより、第2レンズ36の組付性を向上することができる。
【0071】
また、回路基板60に実装されたインジケータ用光源62がケース22のレンズ挿入孔22F内に配置されている。このため、ケース22の支持壁22Dによって、導光部38の下端部を支持しつつ、インジケータ用光源62の光の光漏れを抑制することができる。
【0072】
また、ケース22は、パネル部材12の内部に収容され、インジケータ部材18がパネル部材12に固定されている。このため、複数の導光部38をケース22に組付けたユニット状態にし、インジケータ部材18をパネル部材12に固定したユニット状態にした後に、両者を組付けることで、インジケータ部材18の裏面側に導光部38を配置することができる。したがって、操作装置10の組付性を向上することができる。
【0073】
なお、本実施の形態では、複数の導光部38が、第1レンズ34を構成する複数の導光部38と、第2レンズ36を構成する複数の導光部38と、の2つの郡に分かれているが、複数の導光部38を分割する郡の数はこれに限らない。すなわち、複数の導光部38を3つ以上の郡に分けて、それぞれの郡の複数の導光部38を、連結部によって連結してもよい。
【0074】
また、本実施の形態では、照明部18Aが平面視で円弧状(曲線状)に形成されているが、照明部18Aの形状はこれに限らない。例えば、照明部18Aを、直線状に形成してもよい。この場合には、照明部18Aに対応して、複数の導光部38及びインジケータ用光源62を平面視で直線状に並ぶように配置する。
【0075】
また、本実施の形態では、第1レンズ34(第2レンズ36)の第1連結部34A(第2連結部36A)が、直線状に形成されており、第1連結部34A(第2連結部36A)を円弧状に湾曲させて、導光部38をケース22に組み付けている。これに代えて、第1レンズ34(第2レンズ36)の第1連結部34A(第2連結部36A)を予め円弧状に湾曲させた状態に成形して、導光部38をケース22に組み付けてもよい。
【符号の説明】
【0076】
12 パネル部材
18 インジケータ部材
18A 照明部
22 ケース
22D 支持壁
34A 第1連結部(連結部)
36A 第2連結部(連結部)
38 導光部
38C 導光部の側面
62 インジケータ用光源(光源)
S 照明構造