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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-15
(45)【発行日】2022-11-24
(54)【発明の名称】携帯機器
(51)【国際特許分類】
   G04G 21/00 20100101AFI20221116BHJP
   H01H 35/02 20060101ALI20221116BHJP
【FI】
G04G21/00 304N
H01H35/02 C
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019028333
(22)【出願日】2019-02-20
(65)【公開番号】P2020134322
(43)【公開日】2020-08-31
【審査請求日】2021-10-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000001960
【氏名又は名称】シチズン時計株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001771
【氏名又は名称】弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】廣田 悠介
(72)【発明者】
【氏名】干川 祐一
(72)【発明者】
【氏名】山田 大輔
【審査官】吉田 久
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-324324(JP,A)
【文献】特開2004-55316(JP,A)
【文献】特開2004-264053(JP,A)
【文献】特開2009-99521(JP,A)
【文献】特開2000-331579(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G04G 3/00-99/00
G04C 1/00-99/00
G01C 9/00-9/36
H01H 35/02-35/42
H05K 3/10-3/26、3/38、
7/02-7/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外装ケースと、
前記外装ケースの内部に配置され、貫通孔を有する基板と、
筐体と、前記筐体の内部に収容された導電性の移動体と、前記筐体の外側面に配置された電極と、を有し、前記筐体内における前記移動体の位置に応じて導通状態および非導通状態が切り替わる傾斜スイッチと、
を備え、
前記傾斜スイッチは、前記筐体の一部が前記貫通孔に収容され、かつ前記貫通孔の縁部によって前記筐体が支持された状態で前記基板に実装される
ことを特徴とする携帯機器。
【請求項2】
前記貫通孔の縁部は、前記筐体を支持する部分である二つの支持部を有し、
前記基板を平面視した場合に、二つの前記支持部の間隔は、前記筐体における前記支持部によって支持される部位の幅よりも狭い
請求項1に記載の携帯機器。
【請求項3】
前記筐体は、前記移動体が予め定められた第一方向に沿って前記筐体の内部を移動することを許容し、
前記傾斜スイッチは、前記第一方向が前記基板の実装面に対して傾斜している姿勢で前記基板に実装される
請求項1または2に記載の携帯機器。
【請求項4】
前記実装面に対する前記第一方向の傾斜角度は、前記筐体と前記移動体との間の摩擦角よりも大きい
請求項3に記載の携帯機器。
【請求項5】
前記筐体は、前記移動体が予め定められた第一方向に沿って前記筐体の内部を移動することを許容し、
前記傾斜スイッチは、前記携帯機器が載置されたときに前記第一方向が水平方向に対して傾斜するように前記基板に実装される
請求項1または2に記載の携帯機器。
【請求項6】
水平方向に対する前記第一方向の傾斜角度は、前記筐体と前記移動体との間の摩擦角よりも大きい
請求項5に記載の携帯機器。
【請求項7】
前記外装ケースには、バンドが取り付けられており、
前記傾斜スイッチは、前記外装ケースを平面視した場合に前記第一方向が前記バンドの中心線の方向に沿うように前記基板に実装される
請求項5または6に記載の携帯機器。
【請求項8】
前記外装ケースには、バンドが取り付けられており、
前記傾斜スイッチは、前記外装ケースを平面視した場合に前記第一方向が前記バンドの中心線の方向と直交するように前記基板に実装される
請求項5または6に記載の携帯機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子時計などの携帯機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子部品を基板に内蔵する技術がある。特許文献1には、リード片を用いない表面実装用リードリレーの技術が開示されている。特許文献1において、基板の内部には、内部構成部品を内蔵する中空の空間が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2004-509434号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、携帯機器において、傾斜スイッチを基板に実装する実装工程の簡素化および薄型化を両立できることが望ましい。あるいは、携帯機器において、簡素な工程で傾斜スイッチの姿勢を所望の姿勢で基板に実装できることが望ましい。例えば、傾斜スイッチを基板に実装する場合に、複雑な作業を必要とせずに傾斜スイッチを所望の姿勢で基板に実装できることが好ましい。
【0005】
本発明の目的は、実装工程の簡素化および薄型化を両立できる携帯機器を提供することである。本発明の他の目的は、簡素な工程で傾斜スイッチを所望の姿勢で基板に実装できる携帯機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の携帯機器は、外装ケースと、前記外装ケースの内部に配置され、貫通孔を有する基板と、筐体と、前記筐体の内部に収容された導電性の移動体と、前記筐体の外側面に配置された電極と、を有し、前記筐体内における前記移動体の位置に応じて導通状態および非導通状態が切り替わる傾斜スイッチと、を備え、前記傾斜スイッチは、前記筐体の一部が前記貫通孔に収容され、かつ前記貫通孔の縁部によって前記筐体が支持された状態で前記基板に実装されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る携帯機器は、外装ケースと、外装ケースの内部に配置され、貫通孔を有する基板と、筐体と、筐体の内部に収容された導電性の移動体と、筐体の外側面に配置された電極と、を有し、筐体内における移動体の位置に応じて導通状態および非導通状態が切り替わる傾斜スイッチと、を備える。傾斜スイッチは、筐体の一部が貫通孔に収容され、かつ貫通孔の縁部によって筐体が支持された状態で基板に実装される。
【0008】
本発明に係る携帯機器によれば、傾斜スイッチは他の電子部品と共通の工程で基板に実装可能である。また、傾斜スイッチの筐体の一部が貫通孔に収容されることで、実装後の基板の薄型化が実現される。よって、実装工程の簡素化および薄型化が両立される。
【0009】
本発明に係る携帯機器では、傾斜スイッチは、貫通孔の縁部によって筐体が支持された状態で基板に実装される。これにより、貫通孔の縁部の形状を調整して傾斜スイッチの姿勢を所望の姿勢とすることができる。よって、簡素な工程で傾斜スイッチを所望の姿勢で基板に実装できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、実施形態に係る電子時計の平面図である。
図2図2は、実施形態に係る電子時計の断面図である。
図3図3は、実施形態に係る傾斜スイッチの斜視図である。
図4図4は、実施形態に係る傾斜スイッチの概略構成図である。
図5図5は、基板に実装された傾斜スイッチの斜視図である。
図6図6は、実施形態に係る基板および傾斜スイッチの平面図である。
図7図7は、実施形態に係る基板および傾斜スイッチの断面図である。
図8図8は、第二の姿勢で載置された電子時計を示す図である。
図9図9は、第一の姿勢で載置された電子時計を示す図である。
図10図10は、第二の姿勢で載置された電子時計における基板および傾斜スイッチの断面図である。
図11図11は、第三の姿勢で載置された電子時計を示す図である。
図12図12は、実施形態の第2変形例に係る基板および傾斜スイッチの平面図である。
図13図13は、実施形態の第2変形例に係る基板および傾斜スイッチの正面図である。
図14図14は、実施形態の第3変形例に係る基板および傾斜スイッチを示す図である。
図15図15は、基板に二つの傾斜スイッチが実装された電子時計を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の実施形態に係る電子時計につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
【0012】
[実施形態]
図1から図10を参照して、実施形態について説明する。本実施形態は、携帯機器に関し電子時計を一例として説明する。図1は、実施形態に係る電子時計の平面図、図2は、実施形態に係る電子時計の断面図、図3は、実施形態に係る傾斜スイッチの斜視図、図4は、実施形態に係る傾斜スイッチの概略構成図、図5は、基板に実装された傾斜スイッチの斜視図、図6は、実施形態に係る基板および傾斜スイッチの平面図、図7は、実施形態に係る基板および傾斜スイッチの断面図、図8は、第二の姿勢で載置された電子時計を示す図、図9は、第一の姿勢で載置された電子時計を示す図、図10は、第二の姿勢で載置された電子時計における基板および傾斜スイッチの断面図である。図2には、図1のII-II断面が示されている。図7には、図6のVII-VII断面が示されている。図10には、図8の仮想線L1に沿った断面が示されている。
【0013】
図1に示すように、実施形態に係る電子時計1は、外装ケース2、文字板31、秒針32、分針33、時針34、および傾斜スイッチ4を有する。外装ケース2は、電子時計1における外殻の部材である。外装ケース2は、例えば、チタンやチタン合金等の金属によって形成されている。外装ケース2は、ケース本体21、一対のかん22、および一対のかん23を有する。ケース本体21は、略円筒形状に形成されており、文字板31、秒針32、分針33、時針34、および傾斜スイッチ4等の各構成要素を内部空間に収容する。
【0014】
かん22,23は、ケース本体21の側面から突出している。一対のかん22は、ケース本体21から12時の方向に向けて突出している。一対のかん23は、ケース本体21から6時の方向に向けて突出している。すなわち、かん22の突出方向と、かん23の突出方向とは互いに逆方向である。
【0015】
図2に示すように、ケース本体21の内部には、更に、基板8、アクチュエータ9、輪列10、バッテリ11、ソーラーパネル15、日板35等が収容されている。ケース本体21の収容空間Sは、略円筒形状であり、軸方向Zに沿ってケース本体21を貫通している。ケース本体21における前面側Z1の端部は、風防ガラス5によって閉塞されている。ケース本体21における背面側Z2の端部は、裏蓋7によって閉塞されている。
【0016】
基板8は、ケース本体21の内部における背面側Z2の位置に配置されている。基板8は、例えば、プリント基板である。基板8には、傾斜スイッチ4および制御回路84を含む各種の電子部品が実装されている。本実施形態において基板8には、図示しない傾斜センサが実装されている。傾斜センサは、例えば、三次元の加速度を検出する加速度センサである。制御回路84は、電子時計1を制御する回路であり、例えば、集積回路やマイクロコンピュータである。制御回路84は、バッテリ11やソーラーパネル15から供給される電力によって動作する。基板84は、例えば、基板押さえ85を介してケース本体21に対して固定される。
【0017】
本実施形態の基板8は、基板8の実装面8aが軸方向Zと直交するように配置されている。実装面8aは、例えば、基板8における前面側Z1の面である。ただし、基板8における背面側Z2の面が実装面8aとされてもよく、基板8の両面が実装面8aとされてもよい。
【0018】
アクチュエータ9は、電磁モータや静電モータ等のモータを含む。アクチュエータ9は、制御回路84によって制御される。アクチュエータ9は、輪列10を介して秒針32、分針33、および時針34と連結されている。
【0019】
傾斜スイッチ4は、基板8の実装面8aに実装されている。図3および図4に示すように、傾斜スイッチ4は、筐体41、第一電極42、第二電極43、第一内部電極44、第二内部電極45、第一移動体46、および第二移動体47を有する。筐体41は、絶縁性を有する材料によって形成されている。本実施形態の筐体41の形状は、円筒形状である。以下の説明において、筐体41の軸方向を「第一方向X」と称する。
【0020】
第一電極42および第二電極43は、筐体41の外側面に配置されている。第一電極42は、第一方向Xにおける筐体41の一端41aに配置されており、筐体41の外周面と連続している。第二電極43は、第一方向Xにおける筐体41の他端41bに配置されており、筐体41の外周面と連続している。本実施形態の第一電極42および第二電極43は、筐体41の開口部を閉塞している。すなわち、第一電極42および第二電極43の形状は、筐体41の開口部を覆う蓋形状である。
【0021】
第一内部電極44は、筐体41における一端41aの内方に配置されている。第一内部電極44は、第一電極42と電気的に接続されている。第二内部電極45は、筐体41における他端41bの内方に配置されている。第二内部電極45は、第二電極43と電気的に接続されている。第一内部電極44および第二内部電極45の形状は、例えば、円筒形状である。第一移動体46および第二移動体47は、導電性を有する材料、例えば金属によって形成されている。本実施形態の第一移動体46および第二移動体47の形状は、球形状である。第一移動体46および第二移動体47は、筐体41の内部に収容されている。二つの移動体46,47の直径は、第一内部電極44および第二内部電極45の内径よりも小さい。
【0022】
第一移動体46および第二移動体47は、第一方向Xに沿って筐体41の内部を移動可能である。第一移動体46および第二移動体47は、例えば、第一内部電極44および第二内部電極45の内周面上を転動したり、第一内部電極44および第二内部電極45の内周面上を摺動したりすることで、筐体41に対して相対移動する。本実施形態の傾斜スイッチ4は、第一方向Xが水平方向に対して傾斜することで第一電極42と第二電極43とが導通されたオン状態となる。第一方向Xが水平方向に対して傾斜すると、二つの移動体46,47が一端41a側または他端41b側に移動し、かつ二つの移動体46,47が互いに接触する。その結果、第一内部電極44と第二内部電極45とが二つの移動体46,47を介して電気的に接続される。
【0023】
一方、傾斜スイッチ4は、第一方向Xが水平もしくは略水平である場合に第一電極42と第二電極43とが遮断されたオフ状態となる。第一方向Xが水平もしくは略水平であると、例えば、第一移動体46と第二移動体47とが離間したり、第一移動体46および第二移動体47の少なくとも一方が内部電極44,45から離間したりする。その結果、第一内部電極44と第二内部電極45との間が電気的に遮断され、傾斜スイッチ4がオフ状態となる。
【0024】
制御回路84は、傾斜スイッチ4と接続されており、傾斜スイッチ4の状態を監視する。制御回路84は、傾斜スイッチ4の検出結果に基づいて、電子時計1の姿勢の変化について判断する。例えば、制御回路84は、傾斜スイッチ4の状態がオン状態からオフ状態に変化したり、傾斜スイッチ4の状態がオフ状態からオン状態に変化したりすると、電子時計1の姿勢が変化したと判断する。
【0025】
制御回路84は、電子時計1の姿勢の変化がある場合、電子時計1がユーザによって使用されていると判定することができる。一方、制御回路84は、電子時計1の姿勢に変化がない場合、電子時計1がユーザによって使用されていないと判定することができる。一例として、制御回路84は、電子時計1の姿勢が変化しないままで一定時間が経過した場合、電子時計1がユーザによって使用されていないと判定する。本実施形態の制御回路84は、電子時計1の姿勢が変化しない場合に傾斜センサをスリープさせる制御、および電子時計1が使用されていない場合に電子時計1を節電モードに移行させる制御の少なくとも一方を実行する。
【0026】
以下の説明では、電子時計1の姿勢が変化しない場合に傾斜センサをスリープさせる制御を「スリープ制御」と称する。スリープ制御は、電子時計1の姿勢が変化しないままで所定時間が経過した場合に傾斜センサをスリープ状態に移行させる制御である。スリープ状態では、傾斜センサに対する電源供給が停止される。スリープ制御が実行されることで、電子時計1における消費電力が低減される。制御回路84は、傾斜スイッチ4によって電子時計1の姿勢の変化が検出されると、傾斜センサに対する電力供給を再開させる。
【0027】
以下の説明では、電子時計1が使用されていない場合に電子時計1を節電モードに移行させる制御を「パワーセーブ制御」と称する。制御回路84は、予め定められた移行条件が成立すると、電子時計1を節電モードに移行させる。移行条件は、例えば、電子時計1の姿勢が変化しないままで判定時間が経過する条件を含む。節電モードでは、例えば、秒針32の運針が停止される。節電モードにおいて、制御回路84または他の回路によって傾斜スイッチ4の状態が監視される。電子時計1は、傾斜スイッチ4によって電子時計1の姿勢の変化が検出されると節電モードから復帰する。
【0028】
本実施形態の電子時計1では、以下に説明するように、電子時計1の姿勢変化が傾斜スイッチ4によって精度よく検出される。よって、スリープ制御からの復帰判定や節電モードからの復帰判定が精度よくなされる。
【0029】
図5から図7を参照して説明するように、本実施形態では、傾斜スイッチ4が傾斜姿勢で基板8に実装されている。基板8は、貫通孔81を有する。貫通孔81は、基板8を板厚方向に沿って貫通している。図6に示すように、基板8を平面視した場合の貫通孔81の形状は、台形形状である。貫通孔81の縁部90は、第一縁部91、第二縁部92、第三縁部93、および第四縁部94を有する。第一縁部91と第二縁部92とは、貫通孔81の長手方向Y1において互いに対向している。第三縁部93と第四縁部94とは、貫通孔81の短手方向Y2において互いに対向している。長手方向Y1と短手方向Y2とは直交している。
【0030】
第一縁部91の長さは、第二縁部92の長さよりも長い。つまり、貫通孔81の形状は、第一縁部91が下底であり、第二縁部92が上底である台形形状である。本実施形態の貫通孔81の形状は、長手方向Y1の中心線C1に関して線対称である。第三縁部93および第四縁部94は、何れも長手方向Y1に沿って第一縁部91から第二縁部92へ向かうに従って中心線C1へ近づくように傾斜している。中心線C1に対する第三縁部93の傾斜角度と、中心線C1に対する第四縁部94の傾斜角度とは、例えば、等しくてもよい。
【0031】
縁部90は、筐体41を支持する部分である二つの支持部93a,94aを有する。図6に示す縁部90において、第一支持部93aは第三縁部93の一部であり、第二支持部94aは第四縁部94の一部である。基板8を平面視した場合に、第一支持部93aと第二支持部94aとの間隔Wd2は、筐体41における支持部93a,94aによって支持される部位41cの幅Wd1よりも狭い。つまり、長手方向Y1の同じ位置において、第一支持部93aと第二支持部94aとの間隔Wd2は、筐体41の幅Wd1よりも狭い。これにより、支持部93a,94aが筐体41を支持して筐体41を位置決めすることができる。
【0032】
図5に示すように、基板8は、第一基板電極82および第二基板電極83を有する。第一基板電極82および第二基板電極83は、基板8の実装面8aに配置されている。第一基板電極82および第二基板電極83の一方の電極は、例えば、接地電極であり、他方の電極は、例えば、制御回路84に接続される。第一基板電極82および第二基板電極83は、貫通孔81の縁部90に隣接している。
【0033】
第一基板電極82は、第三縁部93および第四縁部94における第一縁部91側の端部に配置されている。一方、第二基板電極83は、第三縁部93および第四縁部94における第二縁部92側の端部に配置されている。第一基板電極82は、第三縁部93および第四縁部94のそれぞれに隣接して一つずつ配置されている。二つの第一基板電極82は、貫通孔81の短手方向Y2において互いに対向している。同様に、第二基板電極83は、第三縁部93および第四縁部94のそれぞれに隣接して一つずつ配置されている。二つの第二基板電極83は、貫通孔81の短手方向Y2において互いに対向している。
【0034】
図5および図7に示すように、傾斜スイッチ4は、筐体41の一部が貫通孔81に収容されるように基板8に実装される。また、傾斜スイッチ4は、筐体41が貫通孔81の縁部90によって支持された状態で基板8に実装される。より詳しくは、筐体41は、縁部90の第一支持部93aおよび第二支持部94aによって支持される。第一支持部93aおよび第二支持部94aは、筐体41の外周面を支持する。なお、筐体41は、第一電極42および第二電極43を介して縁部90によって支持されてもよい。
【0035】
傾斜スイッチ4は、例えば、筐体41の一端41aが第一縁部91側に位置し、他端41bが第二縁部92側に位置するように配置される。この場合、傾斜スイッチ4は、筐体41の一端41aが他端41bよりも貫通孔81に深く入り込んだ姿勢で基板8に実装される。図7に示すように、本実施形態の傾斜スイッチ4は、一端41aの一部が貫通孔81から背面側Z2に向けて突出するように実装される。筐体41の一部が貫通孔81に収容されることで、実装後の基板8の厚みが低減される。また、実装面8aに対する筐体41の突出高さが抑えられることで、ケース本体21の収容空間Sにおけるデッドスペースの発生が抑制される。
【0036】
なお、図7に示すように、傾斜スイッチ4は、傾斜スイッチ4と第一縁部91との間に隙間が存在し、かつ傾斜スイッチ4と第二縁部92との間に隙間が存在するように配置されてもよい。この場合、長手方向Y1に沿った貫通孔81の長さは、傾斜スイッチ4の全長よりも大きくされる。
【0037】
基板8に対する傾斜スイッチ4の実装方法について説明する。はんだ塗布工程において、第一基板電極82および第二基板電極83に対して、クリームはんだが塗布される。その後、設置工程において、図6および図7に示すように、傾斜スイッチ4が貫通孔81の縁部90に載置される。より詳しくは、傾斜スイッチ4は、第一支持部93aおよび第二支持部94aによって傾斜スイッチ4の外周面が支持されるように、縁部90に載置される。また、傾斜スイッチ4は、第一電極42が第一基板電極82に塗布されたクリームはんだと接触し、かつ第二電極43が第二基板電極83に塗布されたクリームはんだと接触するように載置される。
【0038】
その後、リフロー工程において、リフロー炉で基板8が加熱される。加熱により、第一電極42と第一基板電極82とがはんだによって電気的に接続され、第二電極43と第二基板電極83とがはんだによって電気的に接続される。また、はんだによって傾斜スイッチ4が基板8に対して固定される。本実施形態の傾斜スイッチ4は、他の電子部品と共にリフロー方式のはんだ付けによって基板8に実装されることができる。
【0039】
図8に示すように、本実施形態の傾斜スイッチ4は、第一方向Xが仮想線L1に沿うように基板8に実装されている。仮想線L1は、時計中心から12時の方向および6時の方向に向けて延在する線である。言い換えると、仮想線L1は、外装ケース2における一方のバンド取付部2aと他方のバンド取付部2bとを結ぶ線である。バンド取付部2a,2bは、それぞれバンド6の端部が取り付けられる部分である。一方のバンド取付部2aは、一対のかん22を含んで構成され、他方のバンド取付部2bは、一対のかん23を含んで構成される。つまり、仮想線L1は、文字板31を正面視した場合のバンド6の中心線の方向となる。
【0040】
傾斜スイッチ4の第一方向Xが仮想線L1に沿っていることで、以下に説明するように、電子時計1の使用開始を検出する検出精度が向上する。図8には、テーブル100に電子時計1が載置された状態が示されている。電子時計1が使用されない場合、電子時計1は、例えば、図8に示す姿勢でテーブル100に載置される。また、電子時計1は、店舗等において図8に示す姿勢で展示されることがある。図8に示す電子時計1の姿勢は、時計中心から見て12時の方向が上方であり、時計中心から見て6時の方向が下方となる姿勢である。言い換えるならば、図8に示す電子時計1の姿勢は、仮想線L1が上下方向に沿って延在する姿勢である。
【0041】
図8に示す電子時計1では、傾斜スイッチ4の内部空間において、二つの移動体46,47が下側に位置する。従って、傾斜スイッチ4は、オン状態となる。二つの移動体46,47に作用する重力によって傾斜スイッチ4がオン状態に維持される。つまり、電子時計1がテーブル100に載置されている間は傾斜スイッチ4のオン状態が継続する。この状態から、ユーザが電子時計1の使用を開始して電子時計1の姿勢が変化すると、傾斜スイッチ4のオン状態が途切れる。制御回路84は、電子時計1の状態がオン状態からオフ状態に切り替わったことによって電子時計1が使用開始されたと判定することができる。
【0042】
比較例として、電子時計1が載置された状態において、傾斜スイッチ4の第一方向Xが水平または略水平の方向であるとする。この場合、傾斜スイッチ4の状態が不安定となりやすい。例えば、電子時計1が載置されたままであっても、わずかな振動等によって傾斜スイッチ4の状態がオン状態とオフ状態との間で切り替わってしまうことがある。その結果、電子時計1の使用開始を判定する判定精度が低下してしまうことがある。また、電子時計1が載置されたときに傾斜スイッチ4の状態がオン状態となるかオフ状態となるかを事前に確定させることが難しい。ユーザが電子時計1を載置するときの載置の仕方によって、傾斜スイッチ4の状態が異なってしまうことが考えられる。その結果、傾斜スイッチ4の状態が変化したというだけで電子時計1が使用され始めたと判定すると、誤判定を招く可能性がある。
【0043】
これに対して、本実施形態の電子時計1は、電子時計1が載置されると傾斜スイッチ4の状態がオン状態となるように傾斜スイッチ4が基板8に実装されている。更に、電子時計1が載置された状態において、移動体46,47に作用する重力によって傾斜スイッチ4のオン状態が維持される。従って、制御回路84は、傾斜スイッチ4の状態がオン状態からオフ状態へと切り替わったことによって電子時計1が使用開始されたと判定することができる。このように、本実施形態の電子時計1によれば、電子時計1の使用開始を判定する判定ロジックが簡素化される。よって、制御回路84の複雑化が抑制される。
【0044】
なお、本実施形態の電子時計1は、図9に示す姿勢で電子時計1が載置された場合にも傾斜スイッチ4の状態を安定させることができる。図9に示す電子時計1の姿勢は、外装ケース2がテーブル100に水平に載置された姿勢である。図9に示す姿勢では、基板8の実装面8aがテーブル100に水平となる。傾斜スイッチ4の姿勢は、テーブル100に対して傾斜した姿勢である。言い換えると、傾斜スイッチ4の第一方向Xは、図7に示すように、水平方向に対して傾斜している。よって、傾斜スイッチ4の状態はオン状態に維持される。
【0045】
なお、実装面8aに対する第一方向Xの傾斜角度θ(図7参照)は、傾斜スイッチ4の状態をより確実にオン状態とできるように設定されることが好ましい。例えば、図9に示す姿勢で電子時計1が載置された場合、水平方向に対する第一方向Xの傾斜角度は、図7に示す傾斜角度θと一致する。以下の説明では、図9に示す電子時計1の姿勢を「第一の姿勢」と称する。本実施形態の傾斜角度θは、第一の姿勢において傾斜スイッチ4の状態をオン状態とできるように定められている。この場合、傾斜角度θは、例えば、筐体41と移動体46,47との摩擦角よりも大きな角度とされる。
【0046】
一例として、筐体41と移動体46,47との間の静摩擦係数μが0.3である場合、摩擦角αは、約16.7[deg]である。傾斜角度θを摩擦角αよりも大きな角度とすれば、第一の姿勢において移動体46,47が筐体41の内周面に対して滑り、第一方向Xに沿って下方に移動する。その結果、電子時計1が第一の姿勢で載置されると、傾斜スイッチ4がオン状態となる。傾斜角度θは、摩擦角αよりも大きく、かつ45[deg]以下の角度範囲から選択されてもよい。例えば、傾斜角度θは、30[deg]とされてもよい。
【0047】
電子時計1が図8に示す姿勢で載置される場合の傾斜角度θの定め方について説明する。以下の説明では、図8に示す電子時計1の姿勢を「第二の姿勢」と称する。図10には、第二の姿勢における基板8および傾斜スイッチ4が示されている。第二の姿勢では、基板8の実装面8aが水平方向に対して傾斜している。水平方向に対する実装面8aの傾斜角度をβとした場合に、水平方向に対する第一方向Xの傾斜角度δは、下記式(1)によって算出することができる。
δ=β-θ…(1)
【0048】
傾斜角度θは、水平方向に対する第一方向Xの傾斜角度δが摩擦角αよりも大きくなるように定められる。水平方向に対する第一方向Xの傾斜角度δは、例えば、摩擦角αよりも大きく、かつ45[deg]以下の角度範囲から選択されてもよい。例えば、傾斜角度δは、30[deg]とされてもよい。
【0049】
本実施形態の傾斜スイッチ4の配置は、例えば、第一の姿勢や第二の姿勢で載置されると想定される電子時計1に適用される。適用対象の電子時計1としては、例えば、皮革や合成樹脂等の可撓性を有する材料で形成されたバンド6が取り付けられる電子時計1が挙げられる。こうした電子時計1は、第一の姿勢や第二の姿勢で載置されることが多いと考えられる。
【0050】
以上説明したように、本実施形態に係る電子時計1は、外装ケース2と、基板8と、傾斜スイッチ4と、を有する。基板8は、外装ケース2の内部に配置され、かつ貫通孔81を有する。傾斜スイッチ4は、筐体41と、筐体41の内部に収容された導電性の移動体46,47と、筐体41の外側面に配置された電極42,43と、を有する。傾斜スイッチ4は、筐体41内における移動体46,47の位置に応じて電極42,43の導通状態および電極42,43の非導通状態が切り替わる。
【0051】
傾斜スイッチ4は、筐体41の一部が貫通孔81に収容され、かつ貫通孔81の縁部90によって筐体41が支持された状態で基板8に実装される。本実施形態の電子時計1によれば、傾斜スイッチ4は他の電子部品と共通の工程で基板8に実装可能である。また、傾斜スイッチ4の筐体41の一部が貫通孔81に収容され、薄型化が実現される。よって、本実施形態の電子時計1によれば、実装工程の簡素化および薄型化が両立される。
【0052】
本実施形態の電子時計1では、傾斜スイッチ4は、貫通孔81の縁部90によって筐体41が支持された状態で基板8に実装される。これにより、貫通孔81の縁部90の形状を調整して傾斜スイッチ4の姿勢を所望の姿勢とすることができる。よって、簡素な工程で傾斜スイッチ4を所望の姿勢で基板8に実装することが可能である。
【0053】
[実施形態の第1変形例]
実施形態の第1変形例について説明する。電子時計1は、図11に示す姿勢で載置されることがある。図11に示す電子時計1の姿勢は、時計中心から見て3時の方向が上方であり、時計中心から見て9時の方向が下方となる姿勢である。言い換えると、図11に示す電子時計1の姿勢は、仮想線L1が水平方向に沿って延在する姿勢である。以下の説明では、図11に示す電子時計1の姿勢を「第三の姿勢」と称する。
【0054】
実施形態の第1変形例に係る電子時計1では、第三の姿勢において傾斜スイッチ4の第一方向Xが水平方向に対して傾斜する。傾斜スイッチ4は、外装ケース2を平面視した場合に第一方向Xが仮想線L1と直交するように基板8に実装されている。言い換えると、傾斜スイッチ4は、外装ケース2を平面視した場合に第一方向Xがバンド6の中心線と直交するように実装されている。従って、電子時計1が第三の姿勢で載置された場合、傾斜スイッチ4はオン状態となる。また、電子時計1が第三の姿勢で載置されている間は、傾斜スイッチ4のオン状態が維持される。
【0055】
実施形態の第1変形例に係る傾斜スイッチ4の配置は、例えば、第三の姿勢で載置されると想定される電子時計1に適用される。適用対象の電子時計1としては、例えば、金属製のバンド6が取り付けられた電子時計1が挙げられる。金属製のバンド6は、例えば、一方のバンド取付部2aから他方のバンド取付部2bまで環状につながっている。
【0056】
本変形例の傾斜スイッチ4は、上記実施形態の傾斜スイッチ4と同様に、第一方向Xが基板8の実装面8aに対して傾斜するように実装されてもよい。実装面8aに対する第一方向Xの傾斜角度θは、例えば、上記実施形態の傾斜角度θと同様に定められてもよい。
【0057】
[実施形態の第2変形例]
実施形態の第2変形例について説明する。図12は、実施形態の第2変形例に係る基板および傾斜スイッチの平面図、図13は、実施形態の第2変形例に係る基板および傾斜スイッチの正面図である。実施形態の第2変形例において、上記実施形態と異なる点は、例えば、傾斜スイッチ4の第一方向Xと基板8の実装面8aとが平行な点である。
【0058】
図12に示すように、実施形態の第2変形例に係る貫通孔81の形状は、矩形である。貫通孔81の縁部90は、第一縁部91、第二縁部92、第三縁部93、および第四縁部94を有する。第一縁部91と第二縁部92とは長手方向Y1において互いに対向しており、かつ長さが等しい。第三縁部93と第四縁部94とは短手方向Y2において互いに対向しており、かつ長さが等しい。
【0059】
貫通孔81の幅Wd3は、筐体41の直径D1よりも小さい。言い換えると、第一支持部93aと第二支持部94aとの間隔Wd3は、支持される部位41cの幅D1よりも狭い。従って、筐体41は、第一支持部93aおよび第二支持部94aによって支持される。図13に示すように、傾斜スイッチ4は、筐体41の一部が貫通孔81に収容され、かつ貫通孔81の縁部90によって筐体41が支持された状態で基板8に実装される。傾斜スイッチ4の第一電極42および第二電極43は、それぞれ第一基板電極82および第二基板電極83とはんだ86によって接続される。
【0060】
[実施形態の第3変形例]
実施形態の第3変形例について説明する。筐体41の形状は、例示した円筒形状には限定されない。例えば、筐体41の形状は、立方体や直方体、角柱形状であってもよい。この場合、筐体41は、例えば、図14に示すように基板8によって支持される。筐体41の外側面は、縁部90の第一支持部93aおよび第二支持部94aによって支持される。第一支持部93aと第二支持部94aとの間隔Wd5は、筐体41における支持される部位41cの幅Wd4よりも狭い。従って、縁部90は、傾斜スイッチ4を所望の姿勢で支持することができる。
【0061】
基板8に複数の傾斜スイッチ4が実装されてもよい。図15は、基板に二つの傾斜スイッチが実装された電子時計を示す図である。二つの傾斜スイッチ4の一方を第一スイッチ4Aと称し、他方を第二スイッチ4Bと称する。第一スイッチ4Aは、例えば、実施形態の傾斜スイッチ4と同様に、第一方向Xが仮想線L1に沿うように配置される。第二スイッチ4Bは、例えば、実施形態の第1変形例に係る傾斜スイッチ4と同様に、第一方向Xが仮想線L1と直交するように配置される。
【0062】
制御回路84は、電子時計1の姿勢変化を判定するために、第一スイッチ4Aおよび第二スイッチ4Bの何れか一方の検出結果を用いてもよい。この場合、制御回路84は、第一スイッチ4Aおよび第二スイッチ4Bのうち、状態変化の発生頻度が少ない方のスイッチの検出結果から電子時計1の姿勢変化を判定してもよい。例えば、電子時計1が図8に示す第二の姿勢で載置された場合、第一スイッチ4Aは状態の変化が発生しにくい。一方、第二スイッチ4Bは状態が安定しにくいことがある。この場合、制御回路84は、第一スイッチ4Aの検出結果に基づいて電子時計1の姿勢変化を判定することにより、判定精度を向上させることができる。なお、制御回路84は、傾斜センサを一時的に動作させて電子時計1の姿勢を検出し、検出された姿勢に基づいて第一スイッチ4Aおよび第二スイッチ4Bの何れの検出結果を用いるか決定してもよい。
【0063】
傾斜スイッチ4の配置は、上記の実施形態および変形例において例示した配置には限定されない。例えば、第一方向Xは、仮想線L1および仮想線L1と直交する方向の何れとも異なる方向に沿っていてもよい。
【0064】
基板8の実装面8aは、軸方向Zと直交していなくてもよい。この場合において、実装面8aに対する傾斜スイッチ4の傾斜角度θは、電子時計1が載置されているときに、第一方向Xが水平方向に対して傾斜するように適宜定められる。
【0065】
上記の実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。また、携帯機器は、電子時計のみならず、あらゆる機器に適用できる。
【符号の説明】
【0066】
1 電子時計
2 外装ケース
2a:一方のバンド取付部、 2b:他方のバンド取付部
4 傾斜スイッチ
5 風防ガラス
6 バンド
7 裏蓋
8 基板
9 アクチュエータ
10 輪列
11 バッテリ
15 ソーラーパネル
21 ケース本体
22,23 かん
31 文字板
32:秒針、 33:分針、 34:時針
35 日板
41 筐体
41a:一端、 41b:他端、 41c:支持される部位
42 第一電極
43 第二電極
44 第一内部電極
45 第二内部電極
46 第一移動体
47 第二移動体
81 貫通孔
82 第一基板電極
83 第二基板電極
84 制御回路
85 基板押さえ
86 はんだ
90 縁部
91:第一縁部、 92:第二縁部、 93:第三縁部、 93a:第一支持部、 94:第四縁部、 94a:第二支持部
S 収容空間
L1 仮想線
X 第一方向
Y1 長手方向
Y2 短手方向
Z 軸方向
Z1:前面側、 Z2:背面側
θ,δ 傾斜角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15