(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-15
(45)【発行日】2022-11-24
(54)【発明の名称】出版物を自動的にリフォーマットするためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
G06F 40/103 20200101AFI20221116BHJP
G06T 11/60 20060101ALI20221116BHJP
G06F 40/186 20200101ALI20221116BHJP
【FI】
G06F40/103
G06T11/60 100A
G06F40/186
(21)【出願番号】P 2019535209
(86)(22)【出願日】2017-09-13
(86)【国際出願番号】 US2017051328
(87)【国際公開番号】W WO2018052978
(87)【国際公開日】2018-03-22
【審査請求日】2019-05-08
(32)【優先日】2016-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】509258430
【氏名又は名称】ピーティーアイ マーケティング テクノロジーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100102978
【氏名又は名称】清水 初志
(74)【代理人】
【識別番号】100102118
【氏名又は名称】春名 雅夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160923
【氏名又は名称】山口 裕孝
(74)【代理人】
【識別番号】100119507
【氏名又は名称】刑部 俊
(74)【代理人】
【識別番号】100142929
【氏名又は名称】井上 隆一
(74)【代理人】
【識別番号】100148699
【氏名又は名称】佐藤 利光
(74)【代理人】
【識別番号】100128048
【氏名又は名称】新見 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100129506
【氏名又は名称】小林 智彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205707
【氏名又は名称】小寺 秀紀
(74)【代理人】
【識別番号】100114340
【氏名又は名称】大関 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100121072
【氏名又は名称】川本 和弥
(72)【発明者】
【氏名】コーガン ダグラス ニール
【審査官】長 由紀子
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-200270(JP,A)
【文献】特開2004-096560(JP,A)
【文献】特開2005-216179(JP,A)
【文献】特開2010-113479(JP,A)
【文献】特表2014-524075(JP,A)
【文献】特表2007-509385(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0127073(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00-58
G06T 11/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下を備えた、第1のページサイズを有するページを第2のページサイズへ自動的にフォーマットするためのシステム:
前記ページ内で要素のレイアウトをリフォーマットすることにより、リフォーマットされたレイアウトを提供するように配置される組版サブシステムであって、
テンプレート長さおよびテンプレート幅を有し、前記要素が少なくとも第1の要素と第2の要素と第3の要素とを含む前記レイアウトに関連する情報を含む、テンプレートを提供することであって、前記第1の要素が、第1の長さおよび第1の幅を有する第1のフレームを含み、前記第2の要素が第2のフレームを含み、前記第3の要素が第3のフレームを含み、前記第1のフレームが前記第1のページサイズに相当する前記テンプレート内の第1の位置に位置決めされている、こと、
前記第1の要素の第1セットのパラメータの第1のパラメータおよび前記第1のページサイズから前記第2のページサイズへの前記ページの前記サイズにおける変化に基づき、第2の位置に、前記第1のフレームを位置変更すること、
前記第2の要素の第2セットのパラメータの第2のパラメータおよび前記第1のページサイズから前記第2のページサイズへの前記ページの前記サイズにおける前記変化に基づき、前記第2のフレームを位置変更すること、
ここで、前記第1セットのパラメータは、ページサイズの変化により、前記第1のフレームの自動的なサイズ変更および位置変更することのうちの少なくとも一方のための第1の規則に関連し、かつ、前記第2セットのパラメータは、ページサイズの前記変化により、前記第2のフレームの自動的なサイズ変更および位置変更することのうちの少なくとも一方のための第2の規則に関連し、ならびに前記第1の規則は前記第2の規則とは異なり、
前記第1のページサイズと前記第2のページサイズとの間の差を計算すること、および前記差がデフォルトの範囲内にあると判定した際、
前記ページの前記サイズが前記第1のページサイズから前記第2のページサイズに変更される際に、前記第3のフレームのサイズが、前記第3のフレームのコンテンツに基づき
、前記第3のフレームのサイズを指定するコンテンツパラメータによって設定された後に、
前記差に比例して前記第1のフレームと前記第2のフレームをサイズ変更すること
であって、前記ページの前記サイズにおける前記変化は前記第3のフレームの
サイズ変更を引き起こさない、こと、
を行うように構成された組版サブシステムと、
前記リフォーマットされたレイアウトを含むようにリフォーマットされた前記テンプレートを使用する出版文書であって、前記第2のページサイズに対応するページ長さおよびページ幅を有する出版文書をレンダリングすること
を行うように構成された印刷サブシステムと
を備えた、システム。
【請求項2】
前記第1セットのパラメータの前記第1のパラメータおよび前記第2セットのパラメータの第2のパラメータがフレームサイズ変更パラメータであり、前記第1セットのパラメータは、前記第1のフレームが前記第2のページサイズに基づきサイズ変更されるべきであることを示す前記第1のパラメータの第1の値を含む、第1セットの値に設定され、前記第2のパラメータは、前記第2の要素内に含まれる第2のフレームを示し、前記第2のページサイズとは独立にサイズ変更されるべき、前記第2のパラメータの第2の値に設定される、請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記第1のパラメータが、前記第1の要素の廃棄可能部分パラメータであって、事前に定義された値に構成された時に、前記第1のフレームをサイズ変更した後に、前記第1のフレームが前記第2のページサイズに適合しない場合、前記第1の要素の少なくとも一部が前記ページに表示されないようにする廃棄可能部分パラメータである、請求項1記載のシステム。
【請求項4】
前記第1のパラメータが前記第1の要素の位置合わせパラメータであり、かつ前記第1のフレームが前記第1のページサイズと前記第2のページサイズの間のページサイズにおける変化のために自動的にサイズ変更される時に、前記第1のフレームの中央が同じ相対位置にあるように、前記位置合わせパラメータはcenterに設定される、請求項1記載のシステム。
【請求項5】
前記第1のパラメータが前記第1の要素のスケール変更率パラメータである、請求項1記載のシステム。
【請求項6】
前記第1のパラメータが前記テンプレート内の別の要素との関連で指定される、請求項1記載のシステム。
【請求項7】
前記第1のパラメータが固定エッジパラメータである、請求項1記載のシステム。
【請求項8】
前記第2のページサイズが前記第1のページサイズより大きい時、前記テンプレートが、前記要素への第4の要素の追加を
指定する規則を含む、請求項1記載のシステム。
【請求項9】
前記第1のパラメータが、前記テンプレートと前記ページとの間の1つの寸法の変化との関連で指定される、請求項1記載のシステム。
【請求項10】
前記第1のパラメータが、元の前記テンプレートと新しい前記ページとの間の相対的なエリアサイズ変化との関連で指定される、請求項1記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のパラメータが削除パラメータであり、かつ前記削除パラメータは、前記第2のページサイズが前記第1のページサイズより小さい場合に、前記印刷サブシステムによってレンダリングされた前記出力に含まれない、前記第1の要素の前記ページからの削除を
指定する、請求項1記載のシステム。
【請求項12】
前記組版サブシステムが、
前記第2のページサイズに対応する前記ページ長さおよび前記ページ幅を受け取ること、ならびに
前記第2のページサイズでフォーマットされた前記ページを含む印刷ファイルを生成すること
を行うようにさらに構成されている、請求項1記載のシステム。
【請求項13】
前記印刷ファイルが、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含み、かつJava(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である、請求項12記載のシステム。
【請求項14】
前記1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトをラスタ化するように構成された、ラスタ画像プロセッサ
をさらに備えた、請求項13記載のシステム。
【請求項15】
印刷出力をレンダリングすることが、熱トナーまたはインクを使用して紙または他の印刷可能媒体上に前記印刷出力をレンダリングすることを含む、請求項1記載のシステム。
【請求項16】
以下を含む、第1のページサイズのページを第2のページサイズへ自動的にフォーマットすることを行うためのプロセッサ実行可能命令を含む、非一時的なプロセッサ可読媒体:
テンプレート長さおよびテンプレート幅を有し、前記ページ内の、少なくとも第1の要素、第2の要素、および第3の要素を含む要素のレイアウトに関連する情報を含む、テンプレートを提供することであって、前記第1の要素が、第1の長さおよび第1の幅を有する第1のフレームを含み、前記第2の要素が、第2のフレームを含み、前記第3の要素が、第3のフレームを含み、かつ前記第1のページサイズに対応する前記テンプレート内の第1の位置に位置決めされている、こと、
前記第1の要素の第1セットのパラメータの第1のパラメータおよび前記第1のページサイズから前記第2のページサイズへの前記ページのサイズにおける変化に基づき、第2の位置に、前記第1のフレームを位置変更すること、
前記第2の要素の第2セットのパラメータの第2のパラメータおよび前記第1のページサイズから前記第2のページサイズへの前記ページの前記サイズにおける前記変化に基づき、前記テンプレート内の第2のフレームを位置変更すること、
ここで、前記第1セットのパラメータは、ページサイズの変化により、前記第1のフレームを自動的にサイズ変更することおよび位置変更することの少なくとも一方のための第1の規則に関連し、かつ前記第2セットのパラメータは、ページサイズの前記変化により、前記第2のフレームを自動的にサイズ変更することおよび位置変更することのうちの少なくとも一方のための第2の規則に関連し、前記第1のルールは前記第2のルールとは異なり、
前記第1のページサイズと前記第2のページサイズとの間の差を計算すること、および前記差がデフォルトの範囲内にあると判定した際、
前記ページの前記サイズが前記第1のページサイズから前記第2のページサイズに変更される際に、前記第3のフレームのサイズが、前記第3のフレームのコンテンツに基づき
、前記第3のフレームのサイズを指定するコンテンツパラメータによって設定された後に、
前記差に比例して前記第1のフレームと前記第2のフレームをサイズ変更すること
であって、前記ページの前記サイズにおける前記変化は前記第3のフレームの
サイズ変更を引き起こさない、こと、
前記第2のページサイズに対応するページ長さおよびページ幅を有する前記ページを含む印刷ファイルを生成すること。
【請求項17】
前記第1のパラメータが、前記第1の要素の廃棄可能部分パラメータであって、事前に定義された値に構成された時に、前記第1のフレームをサイズ変更した後に、前記第1のフレームが前記第2のページサイズに適合しない場合、前記第1の要素の少なくとも一部が前記ページに表示されないようにする廃棄可能部分パラメータである、請求項16記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項18】
前記第1のパラメータが前記第1の要素の位置合わせパラメータであり、かつ前記第1のフレームが前記第1のページサイズと前記第2のページサイズの間のページサイズにおける変化のために自動的にサイズ変更される時に、前記第1のフレームの中央が同じ相対位置にあるように、前記位置合わせパラメータはcenterに設定される、請求項16記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項19】
前記第1のパラメータが前記第1の要素のスケール変更率パラメータである、請求項16記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項20】
前記第1のパラメータが前記テンプレート内の別の要素との関連で指定される、請求項16記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項21】
前記第1のパラメータが固定エッジパラメータである、請求項16記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項22】
前記第2のページサイズが前記第1のページサイズより大きい時、前記テンプレートが、前記要素への第4の要素の追加を
指定する規則を含む、請求項16記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項23】
前記第1のパラメータが、前記テンプレートと前記ページとの間の1つの寸法の変化との関連で指定される、請求項16記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項24】
前記第1のパラメータが、元の前記テンプレートと新しい前記ページとの間の相対的なエリアサイズ変化との関連で指定される、請求項16記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項25】
前記第1のパラメータが削除パラメータであり、かつ前記削除パラメータは、前記第2のページサイズが前記第1のページサイズより小さい場合に、前記印刷ファイルに含まれない前記第1の要素の前記ページからの削除を
指定する、請求項16記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項26】
前記印刷ファイルが、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含み、かつJava(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である、請求項16記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項27】
以下を含む、第1のページサイズのページを第2のページサイズへ自動的にフォーマットするためのコンピュータ実装される方法であって、前記方法に対応する指示を実行するように構成されたプロセッサによって行われる方法:
テンプレート長さおよびテンプレート幅を有し、前記ページ内の、少なくとも第1の要素と第2の要素と第3の要素とを含む要素のレイアウトに関連する情報を含む、テンプレートを受け取る工程であって、前記第1の要素が、第1の長さおよび第1の幅を有する第1のフレームを含み、前記第2の要素が、第2のフレームを含み、かつ前記第3の要素が、第3のフレームを含み、前記第1の要素が前記第1のページサイズに対応する前記テンプレート内の第1の位置に位置決めされている、工程;
前記第1の要素の第1セットのパラメータの第1のパラメータおよび前記第1のページサイズから前記第2のページサイズへの前記ページのサイズにおける変化に基づき、第2の位置に、前記第1のフレームを自動的に位置変更する工程、および前記第2の要素の第2セットのパラメータの第2のパラメータおよび前記第1のページサイズから前記第2のページサイズへの前記ページの前記サイズにおける前記変化に基づき、前記第2のフレームを位置変更する工程であって、それによってリフォーマットされたレイアウトをもたらす、工程;
ここで、前記第1セットのパラメータが、ページサイズにおける変化により、前記第1のフレームの自動的なサイズ変更および位置変更することのうちの少なくとも一方のための第1の規則に関連し、かつ、前記第2セットのパラメータが、ページサイズにおける前記変化により、前記第2のフレームを自動的なサイズ変更および位置変更することのうち少なくとも一方のための第2の規則に関連し、前記第1の規則が、前記第2の規則とは異なり;
前記第1のページサイズと前記第2のページサイズとの間の差を計算する工程、および前記差がデフォルトの範囲内にあると判定した際、
前記ページの前記サイズが前記第1のページサイズから前記第2のページサイズに変更される際に、前記第3のフレームのサイズが、前記第3のフレームのコンテンツに基づき
、前記第3のフレームのサイズを
指定するコンテンツパラメータによって設定された後に、
前記差に比例して前記第1のフレームと前記第2のフレームを自動的にサイズ変更する工程
であって、前記ページの前記サイズにおける前記変化は前記第3の
フレームのサイズ変更を引き起こさない、工程、ならびに
前記リフォーマットされたレイアウトを含むようにリフォーマットされた前記テンプレートを用いる出版文書をレンダリングする工程であって、前記出版文書が、第2のページサイズに対応するページ長さおよびページ幅を有する、工程。
【請求項28】
前記第1のパラメータが、前記第1の要素の廃棄可能部分パラメータであって、事前に定義された値に構成された時に、前記第1のフレームをサイズ変更した後に、前記第1のフレームが前記第2のページサイズに適合しない場合、前記第1の要素の少なくとも一部が前記ページに表示されないようにする廃棄可能部分パラメータである、請求項27記載の方法。
【請求項29】
前記第1のパラメータが前記第1の要素の位置合わせパラメータであって、前記第1のページサイズと前記第2のページサイズとの間でページサイズにおける変化のために前記第1のフレームが自動的にサイズ変更される時に、前記第1のフレームの中央が同じ相対位置にあるように、前記位置合わせパラメータはcenterに設定される、請求項27記載の方法。
【請求項30】
前記第1のパラメータが前記第1の要素のスケール変更率パラメータである、請求項27記載の方法。
【請求項31】
前記第1のパラメータが前記テンプレート内の別の要素との関連で指定される、請求項27記載の方法。
【請求項32】
前記第1のパラメータが固定エッジパラメータである、請求項27記載の方法。
【請求項33】
前記第2のページサイズが前記第1のページサイズより大きい時、前記テンプレートが、前記要素への第4の要素の追加を
指定する規則を含む、請求項27記載の方法。
【請求項34】
前記第1のパラメータが、前記テンプレートと前記ページとの間の1つの寸法の変化との関連で指定される、請求項27記載の方法。
【請求項35】
前記第1のパラメータが、元の前記テンプレートと新しい前記ページとの間の相対的なエリアサイズ変化との関連で指定される、請求項27記載の方法。
【請求項36】
前記第1のパラメータが削除パラメータであり、かつ前記削除パラメータは、前記第2のページサイズが前記第1のページサイズより小さい場合に、前記印刷ファイルに含まれない前記第1の要素の前記ページからの削除を
指定する、請求項27記載の方法。
【請求項37】
前記第2のサイズでフォーマットされた前記ページを含む印刷ファイルを生成する工程をさらに含む、請求項27記載の方法。
【請求項38】
前記印刷ファイルが、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含み、かつJava(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である、請求項37記載の方法。
【請求項39】
ラスタ画像プロセッサを使用して、前記1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトをラスタ化する工程
をさらに含む、請求項38記載の方法。
【請求項40】
出力をレンダリングする前記工程が、印刷システムを使用して印刷出力をレンダリングすることを含む、請求項27記載の方法。
【請求項41】
印刷出力をレンダリングすることが、熱トナーまたはインクを使用して紙または他の印刷可能媒体上に前記印刷出力をレンダリングすることを含む、請求項40記載の方法。
【請求項42】
出力をレンダリングする前記工程が、表示装置上で前記ページを表示することを含む、請求項27記載の方法。
【請求項43】
前記表示装置が、携帯電話、コンピュータディスプレイ、またはテレビのうちの1つまたは複数である、請求項42記載の方法。
【請求項44】
ページレイアウトを新しいページサイズへ自動的にリフォーマットするためのコンピュータ実装された方法であって、
第1の長さおよび第1の幅によって規定される第1のページサイズを有するとともに、第1のフレームを有する第1の要素と第2のフレームを有する第2の要素とを含む第1のレイアウトであって、前記第1のフレームが前記レイアウト内の第1の位置を有し、前記第2のフレームが前記レイアウト内の第2の位置を有する、前記第1のレイアウトを有する、第1のページを調製する工程;
前記第1の要素の第1の廃棄可能部分パラメータおよび前記第2の要素の第2の廃棄可能部分パラメータを指定する情報を受け取る工程;
前記第1の要素の第1の位置合わせパラメータおよび前記第2の要素の第2の位置合わせパラメータを指定する情報を受け取る工程;
前記第1の要素の第1のスケール変更率パラメータおよび前記第2の要素の第2のスケール変更率パラメータを指定する情報を受け取る工程;
第2のページサイズに対応する第2の長さおよび第2の幅を受け取る工程;
前記第2のページサイズが前記第1のページサイズより大きい場合に、要素の追加を指定する追加のパラメータを指定する情報を受け取る工程;ならびに
前記第1のページサイズと前記第2のページサイズの間の差を計算する工程、および該差がデフォルトの範囲内にあると判定した際、
前記第1のレイアウトを、前記第2のページサイズに適合するように構成された第2のレイアウトへ自動的にリフォーマットする工程であって、前記第1のフレームが、前記第1の廃棄可能部分パラメータ、前記第1の位置合わせパラメータ、および前記第1のスケール変更率パラメータのうちの1つまたは複数に基づいて調整され、かつ前記第2のフレームが、前記第2の廃棄可能部分パラメータ、前記第2の位置合わせパラメータ、および前記第2のスケール変更率パラメータのうちの1つまたは複数に基づいて調整される、工程
を含み、
前記第1の廃棄可能部分パラメータは、事前に定義された値に構成された時に、前記第1のフレームをサイズ変更した後に、前記第1のフレームが前記第1のレイアウトをリフォーマットした結果として得られる前記第2のページサイズに適合しない場合、前記第1のフレームの少なくとも一部が前記第1のページに表示されないように
し;
前記追加パラメータにより、前記第2のページサイズが前記第1のページサイズより大きい時に、第3の要素が前記第2のレイアウトに追加される、
前記方法に対応する指示を実行するように構成されたプロセッサによって行われる方法。
【請求項45】
前記第2のレイアウトを含む印刷ファイルを生成する工程
をさらに含む、請求項44記載の方法。
【請求項46】
前記印刷ファイルが、Java(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である、請求項45記載の方法。
【請求項47】
前記印刷ファイルが、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含む、請求項45記載の方法。
【請求項48】
ラスタ画像プロセッサを使用して、前記1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトをラスタ化する工程;および
プリンタを使用して、前記第2のページレイアウトを表示する前記第2のページサイズの文書を含む印刷出力をレンダリングする工程
をさらに含む、請求項47記載の方法。
【請求項49】
ページレイアウトを新しいページサイズへ自動的にリフォーマットすることを行うためのプロセッサ実行可能命令を含む、非一時的なプロセッサ可読媒体であって、
第1の長さおよび第1の幅によって規定される第1のページサイズを有するとともに、第1のフレームを有する第1の要素と第2のフレームを有する第2の要素とを含む第1のレイアウトであって、前記第1のフレームが前記レイアウト内の第1の位置を有し、前記第2のフレームが前記レイアウト内の第2の位置を有する、前記第1のレイアウトを有する、第1のページを調製すること;
前記第1の要素の第1の廃棄可能部分パラメータおよび前記第2の要素の第2の廃棄可能部分パラメータを指定する情報を受け取ること;
前記第1の要素の第1の位置合わせパラメータおよび前記第2の要素の第2の位置合わせパラメータを指定する情報を受け取ること;
前記第1の要素の第1のスケール変更率パラメータおよび前記第2の要素の第2のスケール変更率パラメータを指定する情報を受け取ること;
前記第1の要素の削除パラメータを指定する情報を受け取ること;
第2のページサイズに対応する第2の長さおよび第2の幅を受け取ること;ならびに
前記第1のページサイズと前記第2のページサイズの間の差を計算すること、および前記差がデフォルトの範囲内にあると判定した際、
前記第1のレイアウトを、前記第2のページサイズに適合するように構成された第2のレイアウトへリフォーマットすることであって、前記第1のフレームが、前記第1の廃棄可能部分パラメータ、前記第1の位置合わせパラメータ、および前記第1のスケール変更率パラメータのうちの1つまたは複数に基づいて調整され、かつ前記第2のフレームが、前記第2の廃棄可能部分パラメータ、前記第2の位置合わせパラメータ、および前記第2のスケール変更率パラメータのうちの1つまたは複数に基づいて調整される、こと。
を含み、
前記第1の廃棄可能部分パラメータは、事前に定義された値に構成された時に、前記第1のフレームをサイズ変更した後に、前記第1のフレームが、前記第1のレイアウトをリフォーマットした結果得られる前記第2のページサイズに適合しない場合、前記第1のフレームの少なくとも一部が前記第1のページに表示されないように
し;
前記削除パラメータは、前記第2のページサイズが前記第1のページサイズより小さい場合に、前記ページレイアウトからの前記第1の要素の削除を指定し、前記印刷サブシステムによってレンダリングされる前記出力に前記第1の要素が含まれない、
非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項50】
前記第2のレイアウトを含む印刷ファイルを生成すること
をさらに含む、請求項49記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項51】
前記印刷ファイルが、Java(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である、請求項50記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項52】
前記印刷ファイルが、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含む、請求項50記載の非一時的なプロセッサ可読媒体。
【請求項53】
以下を含む、ページレイアウトを新しいページサイズへ自動的にリフォーマットするためのシステム:
第1の長さおよび第1の幅によって規定される第1のページサイズを有するとともに、第1のフレームを有する第1の要素と第2のフレームを有する第2の要素とを含む第1のレイアウトであって、前記第1のフレームが前記レイアウト内の第1の位置を有し、前記第2のフレームが前記レイアウト内の第2の位置を有する、前記第1のレイアウトを有する、第1のページを調製すること、
前記第1の要素の第1の廃棄可能部分パラメータおよび前記第2の要素の第2の廃棄可能部分パラメータを指定する情報を受け取ること、
前記第1の要素の第1の位置合わせパラメータおよび前記第2の要素の第2の位置合わせパラメータを指定する情報を受け取ること、
前記第1の要素の第1のスケール変更率パラメータおよび前記第2の要素の第2のスケール変更率パラメータを指定する情報を受け取ること、
第2のページサイズに対応する第2の長さおよび第2の幅を受け取ること、ならびに
前記第2のページサイズが前記第1のページサイズより大きい場合に、要素の追加を指定する追加パラメータを指定する情報を受け取ること、
前記第1のページサイズと前記第2のページサイズの間の差異を計算すること、および前記差がデフォルトの範囲内にある際に、
前記第1のレイアウトを、前記第2のページサイズに適合するように構成された第2のレイアウトへリフォーマットすることであって、前記第1のフレームが、前記第1の廃棄可能部分パラメータ、前記第1の位置合わせパラメータ、および前記第1のスケール変更率パラメータのうちの1つまたは複数に基づいて調整され、かつ前記第2のフレームが、前記第2の廃棄可能部分パラメータ、前記第2の位置合わせパラメータ、および前記第2のスケール変更率パラメータのうちの1つまたは複数に基づいて調整される、こと
を行うように構成された、組版サブシステムであって、
前記第1の廃棄可能部分パラメータは、事前に定義された値に構成された時に、前記第1のフレームをサイズ変更した後に、前記第1のフレームが前記第1のレイアウトをリフォーマットした結果得られる前記第2のページサイズに適合しない場合、前記第1のフレームの少なくとも一部を前記第1のページに表示されないように
し、
前記追加パラメータにより、前記第2のページサイズが前記第1のページサイズより大きい時に、第3の要素が前記第2のレイアウトに追加される、
組版サブシステムと、
ラスタ画像プロセッサと、
印刷サブシステム。
【請求項54】
前記組版サブシステムが、前記第2のレイアウトを含む印刷ファイルを生成するように構成されている、請求項53記載のシステム。
【請求項55】
前記印刷ファイルが、Java(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である、請求項54記載のシステム。
【請求項56】
前記印刷ファイルが、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含む、請求項54記載のシステム。
【請求項57】
前記ラスタ画像プロセッサが前記1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトをラスタ化するように構成されており、前記印刷サブシステムが、前記第2のページレイアウトを表示する前記第2のページサイズの文書を含む印刷出力をレンダリングするように構成されている、請求項56記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示全体が参照により本明細書に組み入れられ、あらゆる目的でその内容全体が参照により本明細書に組み入れられる、2016年9月14日に出願された、「Systems and Methods for Automatically Reformatting Publications」という名称の米国仮特許出願第62/394,216号の優先権および恩典もまた主張する。
【0002】
本出願は、あらゆる目的でその内容全体が参照により本明細書に組み入れられる、2005年8月10日に出願された、「SYSTEM & METHOD FOR DISTRIBUTED DESIGN OF A VARIABLE DATA PUBLICATION」という名称の米国特許出願第11/200,861号に関連する。本出願はまた、あらゆる目的でその内容全体が参照により本明細書に組み入れられる、2009年8月3日に出願された、「APPARATUS & METHODS FOR IMAGE PROCESSING OPTIMIZATION FOR VARIABLE DATA PRINTING」という名称の米国特許出願第12/534,717号にも関連する。
【0003】
発明の分野
本開示は、バリアブルデータ出版、より詳細には、複数の出力サイズでのバリアブルデータ出版のための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0004】
背景
印刷技術がリソグラフィなどの従来の印刷方法からデジタル印刷に移行するにつれて、デジタル印刷システムにおけるデジタルプリンタならびに印刷画像およびページレイアウトの関連処理の使用が劇的に増加した。単一ページサイズでの大量の標準化された印刷の場合には従来の印刷方法が依然としてより費用効果的でありうるが、デジタル印刷システムおよび関連する媒体のコストは減少し続け、それによってデジタル印刷はより手頃なものになっている。加えて、デジタル印刷技術は、多くの場合、従来の大量印刷方法よりも費用効果の高い方法で、カスタマイズされた印刷を円滑に行うことができる。
【0005】
例えば、カスタマイズされた印刷の一種は、バリアブルデータ印刷(VDP)として知られている(可変情報印刷またはVIPまたはVIまたはバリアブルデータ出版としても知られている)。VDPは、印刷プロセスを停止または減速させることなく、およびデータベースまたは外部ファイルからの情報を使用することなく、テキスト、グラフィックス、および画像などの要素が印刷物間で変更されうるオンデマンド印刷の一形態である。例えば、それぞれが同じ基本レイアウトを有する1セットの個人別の手紙を、画像、テキスト、関連するドロップシャドウ、またはその他の共通要素などの他の共通要素を保持しながら、手紙ごとに異なる名前と住所で印刷することができる。バリアブルデータ印刷は、通常、ダイレクトマーケティング、顧客関係管理、セルフメーラーの広告およびインボイス送付、パンフレット、またははがきによるキャンペーンに使用されるが、カスタマイズが必要とされる様々な他の印刷用途にも使用されうる。参照により本明細書に組み入れられる、「Speaking in Tongues: Sorting Out Variable Data Printing Languages by Eliot Harper」という題名の、VDPについて説明した記事が、http://www.fujixerox.com.au/products/image/media/TSR-0906-Speak-Tongues-reprint.pdfで入手可能である。VDP印刷は、Personalized Print Markup LanguageすなわちPPMLなどの言語を使用して実施されてよく、PPMLについては、ppml.podi.org/component/option,com_docman/Itemid,0/task,doc_download/gid,13&Itemid=/で入手可能な、「Introduction to the Personalized Print Markup Language: The PPML Family of XML Standards」という題名の記事で説明されており、この記事では、画像をキャッシュに入れてそれらの画像を再利用することによってVDPを実施するために、PPMLをどのように使用することができるかを説明している。
【0006】
VDPは、デジタル印刷技術の直接の成果であり、コンピュータシステム、デジタル印刷装置、および専用のソフトウェアを利用して、従来のオフセット印刷に匹敵するルックアンドフィールを備えた高品質のモノクロまたはフルカラーの文書を作成する。VDPは、オフセットリソグラフィを使用した単一文書の大量生産とは対照的に、デジタル印刷技術による文書のマスカスタマイゼーションを可能にする。例えば、10,000人の顧客に単一のメッセージを配達するために単一の文書の10,000通のコピーを作成する代わりに、バリアブルデータ印刷は、顧客ごとにカスタマイズされたメッセージを有する10,000通のユニークな文書の印刷を提供する。
【0007】
VDPは従来、一方の要素を別の要素に置き換えることを伴い、両要素は同じサイズを有するか、またはテンプレートの同じ部分に収まる。例えば、販促用書状テンプレートの名前と住所が別の名前と住所で置き換えられうる。名前と住所はどちらもテンプレートの同じ部分を占め、背景など、テンプレートのその他の部分は文書間で不変のままとすることができる。従来のVDPでは、出力文書サイズが変化する場合、新しい文書サイズに適合するように新しいテンプレートを手動で作成しなければならない。新しい出力文書サイズに適合するよう新しいテンプレートを手動で作成することは、テンプレート内の各要素についての各フレームをサイズ変更するのに時間を要するため、高価で非実用的でありうる。
【発明の概要】
【0008】
概要
本開示は、バリアブルデータ印刷と併用するための、複数の文書サイズに適応するリフォーマットされたレイアウトを提供するためのシステムおよび方法に関する。一局面では、本開示は、第1のページサイズを有するページを第2のページサイズへ自動的にフォーマットするためのシステムに関する。本システムは、テンプレート長さおよびテンプレート幅を有するテンプレートを提供するように構成された組版サブシステムを含む。テンプレートは要素を含み、要素は、第1の長さおよび第1の幅を有するフレームを含む。フレームは、テンプレート内の第1の位置に位置決めされている。組版サブシステムはまた、フレームをテンプレート内の第2の位置に位置決めするようにも構成される。第2の位置は、テンプレート長さおよびテンプレート幅との関連で決定される。組版サブシステムはまた、要素の第1のパラメータを符号化するようにも構成される。第1のパラメータは、テンプレート内の要素のプロパティを決定する。本システムは、出力をレンダリングするように構成された印刷サブシステムをさらに含む。出力は、第2のページサイズに対応するページ長さおよびページ幅を有するページを含む。ページ長さおよびページ幅のうちの少なくとも一方はテンプレート長さおよびテンプレート幅とは異なる。
【0009】
一局面では、本システムは、テンプレートとの関連で符号化することができる第1のパラメータを含む。第1のパラメータは、テンプレート長さおよびテンプレート幅との関連で符号化することができる。第1のパラメータはまた、テンプレート長さおよびテンプレート幅とは無関係に符号化することもできる。第1のパラメータは、要素の廃棄可能部分パラメータであることができる。第1のパラメータはまた、要素の位置合わせパラメータであることもできる。第1のパラメータはまた、要素のスケール変更率パラメータであることもできる。第1のパラメータは、テンプレート内の別の要素との関連で指定することができる。第1のパラメータは、固定エッジパラメータであることができる。第1のパラメータは、コンテンツパラメータであることができる。第1のパラメータは、テンプレートとページとの間の1つの寸法の変化との関連で指定することができる。第1のパラメータは、元のテンプレートと新しいページとの間の相対的なエリアサイズ変化との関連で指定することができる。第1のパラメータは、削除パラメータであることができる。
【0010】
一局面では、本システムの組版サブシステムは、ページ長さおよびページ幅を受け取るようにさらに構成される。ページ長さおよびページ幅は、第2のページサイズに対応する。組版サブシステムは、印刷ファイルを生成するようにさらに構成することができる。印刷ファイルは、第2のページサイズでフォーマットされたページを含む。印刷ファイルはまた、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトも含み、Java(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式であることができる。
【0011】
一局面では、本システムは、ラスタ画像プロセッサも含み、ラスタ画像プロセッサは、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトをラスタ化するように構成される。本システムでは、印刷出力をレンダリングすることは、熱トナーまたはインクを使用して紙または他の印刷可能媒体上に印刷出力をレンダリングすることを含む。
【0012】
一局面では、本開示は、ページレイアウトを新しいページサイズへ自動的にリフォーマットするためのシステムに関する。本システムは、組版サブシステムと、ラスタ画像プロセッサと、印刷サブシステムとを含む。組版サブシステムは、第1のレイアウト内の位置を有する要素を含む第1のレイアウトを含む、第1の長さおよび第1の幅を有する第1のページを調製するように構成される。組版サブシステムはまた、要素の廃棄可能部分パラメータを指定する情報を受け取り、要素の位置合わせパラメータを指定する情報を受け取り、要素のスケール変更率パラメータを指定する情報を受け取り、第2のページサイズに対応する第2の長さおよび第2の幅を受け取り、第1のレイアウトを第2のレイアウトへリフォーマットするようにも構成される。第2のレイアウトは第2のページサイズに適合するように構成される。要素は、廃棄可能部分パラメータ、位置合わせパラメータ、およびスケール変更率パラメータのうちの1つまたは複数に基づいて調整される。
【0013】
一局面では、本システムの組版サブシステムは、第2のレイアウトを含む印刷ファイルを生成するように構成される。印刷ファイルは、Java(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式であることができる。印刷ファイルは、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含むことができる。
【0014】
本システムのラスタ画像プロセッサは、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトをラスタ化するように構成することができる。印刷サブシステムは、印刷出力をレンダリングするように構成することができる。印刷出力は、第2のページレイアウトを表示する第2のページサイズの文書を含むことができる。
【0015】
別の局面では、本開示は、第1のページサイズのページを第2のページサイズへ自動的にフォーマットするための方法に関する。本方法は、テンプレート長さおよびテンプレート幅を有するテンプレートを提供する工程を含む。テンプレートは、要素を含む。要素は、第1の長さおよび第1の幅を有するフレームを含み、要素は、テンプレート内の第1の位置に位置決めされている。本方法は、要素をテンプレート内の第2の位置に位置決めする工程を含む。第2の位置は、テンプレート長さおよびテンプレート幅との関連で決定することができる。本方法は、要素の第1のパラメータを符号化する工程を含む。第1のパラメータは、テンプレート内の要素のプロパティを決定することができる。本方法はまた、出力をレンダリングする工程も含む。出力は、第2のページサイズに対応するページ長さおよびページ幅を有するページを含むことができる。ページ長さおよびページ幅のうちの少なくとも一方はテンプレート長さおよびテンプレート幅とは異なる。
【0016】
一局面では、本方法の第1のパラメータはテンプレートとの関連で符号化される。第1のパラメータは、テンプレート長さおよびテンプレート幅との関連で符号化することができる。第1のパラメータはまた、テンプレート長さおよびテンプレート幅とは無関係に符号化することもできる。第1のパラメータは、要素の廃棄可能部分パラメータであることができる。第1のパラメータは、要素の位置合わせパラメータであることができる。第1のパラメータは、要素のスケール変更率パラメータであることができる。第1のパラメータは、テンプレート内の別の要素との関連で指定することができる。第1のパラメータは、固定エッジパラメータであることができる。第1のパラメータは、コンテンツパラメータであることができる。第1のパラメータは、テンプレートとページとの間の1つの寸法の変化との関連で指定することができる。第1のパラメータは、元のテンプレートと新しいページとの間の相対的なエリアサイズ変化との関連で指定することができる。第1のパラメータは、削除パラメータであることができる。
【0017】
別の局面では、本方法は、印刷ファイルを生成する工程をさらに含む。印刷ファイルは、第2のサイズでフォーマットされたページを含む。印刷ファイルはまた、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトも含み、Java(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式であることができる。本方法は、ラスタ画像プロセッサを使用して、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトをラスタ化する工程をさらに含むことができる。出力をレンダリングする工程は、印刷システムを使用して印刷出力をレンダリングすることを含むことができる。印刷出力をレンダリングすることはまた、熱トナーまたはインクを使用して紙または他の印刷可能媒体上に印刷出力をレンダリングすることも含むことができる。出力をレンダリングする工程は、表示装置上でページを表示することを含むことができる。表示装置は、携帯電話、コンピュータディスプレイ、またはテレビのうちの1つまたは複数であることができる。
【0018】
別の局面では、本開示は、ページレイアウトを新しいページサイズへ自動的にリフォーマットするための方法に関する。本方法は、第1のレイアウト内の位置を有する要素を含む第1のレイアウトを含む、第1の長さおよび第1の幅を有する第1のページを調製する工程を含む。本方法はまた、要素の廃棄可能部分パラメータを指定する情報を受け取る工程、要素の位置合わせパラメータを指定する情報を受け取る工程、要素のスケール変更率パラメータを指定する情報を受け取る工程、第2のページサイズに対応する第2の長さおよび第2の幅を受け取る工程、ならびに第1のレイアウトを第2のレイアウトへリフォーマットする工程も含む。第2のレイアウトは第2のページサイズに適合するように構成される。要素は、廃棄可能部分パラメータ、位置合わせパラメータ、およびスケール変更率パラメータのうちの1つまたは複数に基づいて調整される。
【0019】
別の局面では、本方法は、第2のレイアウトを含む印刷ファイルを生成する工程をさらに含む。印刷ファイルは、Java(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式であることができる。印刷ファイルは、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含むことができる。本方法は、ラスタ画像プロセッサを使用して、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトをラスタ化する工程、およびプリンタを使用して印刷出力をレンダリングする工程をさらに含む。印刷出力は、第2のページレイアウトを表示する第2のページサイズの文書を含む。
【0020】
別の局面では、本開示は、第1のページサイズのページを第2のページサイズへ自動的にフォーマットするためのプロセッサ実行可能命令を含む非一時的なプロセッサ可読媒体に関する。本非一時的なプロセッサ可読媒体は、テンプレート長さおよびテンプレート幅を有するテンプレートを提供するためのプロセッサ実行可能命令を含む。テンプレートは、要素を含む。要素は、第1の長さおよび第1の幅を有するフレームを含み、テンプレート内の第1の位置に位置決めされている。本非一時的なプロセッサ可読媒体はまた、要素をテンプレート内の第2の位置に位置決めするためのプロセッサ実行可能命令も含む。第2の位置は、テンプレート長さおよびテンプレート幅との関連で決定される。本非一時的なプロセッサ可読媒体はまた、要素の第1のパラメータを符号化するためのプロセッサ実行可能命令も含む。第1のパラメータは、テンプレート内の要素のプロパティを決定する。本非一時的なプロセッサ可読媒体はまた、印刷ファイルを生成するためのプロセッサ実行可能命令も含み、印刷ファイルは、第2のページサイズに対応するページ長さおよびページ幅を有するページを含み、ページ長さおよびページ幅のうちの少なくとも一方はテンプレート長さおよびテンプレート幅とは異なる。
【0021】
一局面では、本非一時的なプロセッサ可読媒体の第1のパラメータはテンプレートとの関連で符号化される。第1のパラメータは、テンプレート長さおよびテンプレート幅との関連で符号化することができる。第1のパラメータはまた、テンプレート長さおよびテンプレート幅とは無関係に符号化することもできる。第1のパラメータは、要素の廃棄可能部分パラメータであることができる。第1のパラメータは、要素の位置合わせパラメータであることができる。第1のパラメータは、要素のスケール変更率パラメータであることができる。第1のパラメータは、テンプレート内の別の要素との関連で指定することができる。第1のパラメータは、固定エッジパラメータであることができる。第1のパラメータは、コンテンツパラメータであることができる。第1のパラメータは、テンプレートとページとの間の1つの寸法の変化との関連で指定することができる。第1のパラメータは、元のテンプレートと新しいページとの間の相対的なエリアサイズ変化との関連で指定することができる。第1のパラメータは、削除パラメータであることができる。
【0022】
一局面では、本非一時的なプロセッサ可読媒体の印刷ファイルは、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含み、Java(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である。印刷ファイルは、第2のサイズでフォーマットされたページを含むことができる。
【0023】
一局面では、本非一時的なプロセッサ可読媒体はまた、第1の長さおよび第1の幅を有する第1のページを調製するためのプロセッサ実行可能命令を含み、第1のレイアウト内の位置を有する要素を含む第1のレイアウトを含む。本非一時的なプロセッサ可読媒体はまた、要素の廃棄可能部分パラメータを指定する情報を受け取るため、要素の位置合わせパラメータを指定する情報を受け取るため、要素のスケール変更率パラメータを指定する情報を受け取るため、第2のページサイズに対応する第2の長さおよび第2の幅を受け取るため、ならびに第1のレイアウトを第2のレイアウトへリフォーマットするための、プロセッサ実行可能命令も含む。第2のレイアウトは第2のページサイズに適合するように構成される。要素は、廃棄可能部分パラメータ、位置合わせパラメータ、およびスケール変更率パラメータのうちの1つまたは複数に基づいて調整される。本非一時的なプロセッサ可読媒体は、第2のレイアウトを含む印刷ファイルを生成するためのプロセッサ実行可能命令をさらに含む。印刷ファイルは、Java(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式であることができる。印刷ファイルは、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含むことができる。
【0024】
[本発明1001]
テンプレート長さおよびテンプレート幅を有するテンプレートを提供することであって、前記テンプレートが、第1の長さおよび第1の幅を有するフレームを含む要素を含み、前記フレームが前記テンプレート内の第1の位置に位置決めされている、こと、
前記テンプレート長さおよび前記テンプレート幅との関連で決定される、前記テンプレート内の第2の位置に、前記フレームを位置決めすること、ならびに
前記テンプレート内の前記要素のプロパティを決定する、前記要素の第1のパラメータを符号化すること
を行うように構成された組版サブシステムと、
第2のページサイズに対応するページ長さおよびページ幅を有するページを含む出力をレンダリングすることであって、前記ページ長さおよび前記ページ幅のうちの少なくとも一方が前記テンプレート長さおよびテンプレート幅とは異なる、こと
を行うように構成された印刷サブシステムと
を備えた、第1のページサイズを有するページを第2のページサイズへ自動的にフォーマットするためのシステム。
[本発明1002]
前記第1のパラメータが前記テンプレートとの関連で符号化される、本発明1001のシステム。
[本発明1003]
前記第1のパラメータが、前記テンプレート長さおよびテンプレート幅との関連で符号化される、本発明1002のシステム。
[本発明1004]
前記第1のパラメータが、前記テンプレート長さおよびテンプレート幅とは無関係に符号化される、本発明1001のシステム。
[本発明1005]
前記第1のパラメータが前記要素の廃棄可能部分パラメータである、本発明1001のシステム。
[本発明1006]
前記第1のパラメータが前記要素の位置合わせパラメータである、本発明1001のシステム。
[本発明1007]
前記第1のパラメータが前記要素のスケール変更率パラメータである、本発明1001のシステム。
[本発明1008]
前記第1のパラメータが前記テンプレート内の別の要素との関連で指定される、本発明1001のシステム。
[本発明1009]
前記第1のパラメータが固定エッジパラメータである、本発明1001のシステム。
[本発明1010]
前記第1のパラメータがコンテンツパラメータである、本発明1001のシステム。
[本発明1011]
前記第1のパラメータが、前記テンプレートと前記ページとの間の1つの寸法の変化との関連で指定される、本発明1001のシステム。
[本発明1012]
前記第1のパラメータが、元の前記テンプレートと新しい前記ページとの間の相対的なエリアサイズ変化との関連で指定される、本発明1001のシステム。
[本発明1013]
前記第1のパラメータが削除パラメータである、本発明1001のシステム。
[本発明1014]
前記組版サブシステムが、
前記第2のページサイズに対応する前記ページ長さおよび前記ページ幅を受け取ること、ならびに
前記第2のページサイズでフォーマットされた前記ページを含む印刷ファイルを生成すること
を行うようにさらに構成されている、本発明1001のシステム。
[本発明1015]
前記印刷ファイルが、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含み、かつJava(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である、本発明1014のシステム。
[本発明1016]
前記1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトをラスタ化するように構成された、ラスタ画像プロセッサ
をさらに備えた、本発明1015のシステム。
[本発明1017]
印刷出力をレンダリングすることが、熱トナーまたはインクを使用して紙または他の印刷可能媒体上に前記印刷出力をレンダリングすることを含む、本発明1001のシステム。
[本発明1018]
テンプレート長さおよびテンプレート幅を有するテンプレートを提供することであって、前記テンプレートが要素を含み、前記要素が、第1の長さおよび第1の幅を有するフレームを含み、かつ前記テンプレート内の第1の位置に位置決めされている、こと、
前記テンプレート長さおよび前記テンプレート幅との関連で決定される、前記テンプレート内の第2の位置に、前記要素を位置決めすること、
前記テンプレート内の前記要素のプロパティを決定する、前記要素の第1のパラメータを符号化すること、ならびに
第2のページサイズに対応するページ長さおよびページ幅を有するページを含む印刷ファイルを生成することであって、前記ページ長さおよび前記ページ幅のうちの少なくとも一方が前記テンプレート長さおよびテンプレート幅とは異なる、こと
を含む、第1のページサイズのページを第2のページサイズへ自動的にフォーマットすることを行うためのプロセッサ実行可能命令を含む、非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1019]
前記第1のパラメータがテンプレートとの関連で符号化される、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1020]
前記第1のパラメータが、前記テンプレート長さおよびテンプレート幅との関連で符号化される、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1021]
前記第1のパラメータが、前記テンプレート長さおよびテンプレート幅とは無関係に符号化される、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1022]
前記第1のパラメータが前記要素の廃棄可能部分パラメータである、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1023]
前記第1のパラメータが前記要素の位置合わせパラメータである、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1024]
前記第1のパラメータが前記要素のスケール変更率パラメータである、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1025]
前記第1のパラメータが前記テンプレート内の別の要素との関連で指定される、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1026]
前記第1のパラメータが固定エッジパラメータである、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1027]
前記第1のパラメータがコンテンツパラメータである、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1028]
前記第1のパラメータが、前記テンプレートと前記ページとの間の1つの寸法の変化との関連で指定される、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1029]
前記第1のパラメータが、元の前記テンプレートと新しい前記ページとの間の相対的なエリアサイズ変化との関連で指定される、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1030]
前記第1のパラメータが削除パラメータである、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1031]
前記印刷ファイルが、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含み、かつJava(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である、本発明1018の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1032]
テンプレート長さおよびテンプレート幅を有するテンプレートを提供する工程であって、前記テンプレートが、第1の長さおよび第1の幅を有するフレームを含む要素を含み、前記要素が前記テンプレート内の第1の位置に位置決めされている、工程;
前記テンプレート長さおよび前記テンプレート幅との関連で決定される、前記テンプレート内の第2の位置に、前記要素を位置決めする工程;
前記テンプレート内の前記要素のプロパティを決定する、前記要素の第1のパラメータを符号化する工程;ならびに
第2のページサイズに対応するページ長さおよびページ幅を有するページを含む出力をレンダリングする工程であって、前記ページ長さおよび前記ページ幅のうちの少なくとも一方が前記テンプレート長さおよびテンプレート幅とは異なる、工程
を含む、第1のページサイズのページを第2のページサイズへ自動的にフォーマットするための方法。
[本発明1033]
前記第1のパラメータがテンプレートとの関連で符号化される、本発明1032の方法。
[本発明1034]
前記第1のパラメータが、前記テンプレート長さおよびテンプレート幅との関連で符号化される、本発明1032の方法。
[本発明1035]
前記第1のパラメータが、前記テンプレート長さおよびテンプレート幅とは無関係に符号化される、本発明1032の方法。
[本発明1036]
前記第1のパラメータが前記要素の廃棄可能部分パラメータである、本発明1032の方法。
[本発明1037]
前記第1のパラメータが前記要素の位置合わせパラメータである、本発明1032の方法。
[本発明1038]
前記第1のパラメータが前記要素のスケール変更率パラメータである、本発明1032の方法。
[本発明1039]
前記第1のパラメータが前記テンプレート内の別の要素との関連で指定される、本発明1032の方法。
[本発明1040]
前記第1のパラメータが固定エッジパラメータである、本発明1032の方法。
[本発明1041]
前記第1のパラメータがコンテンツパラメータである、本発明1032の方法。
[本発明1042]
前記第1のパラメータが、前記テンプレートと前記ページとの間の1つの寸法の変化との関連で指定される、本発明1032の方法。
[本発明1043]
前記第1のパラメータが、元の前記テンプレートと新しい前記ページとの間の相対的なエリアサイズ変化との関連で指定される、本発明1032の方法。
[本発明1044]
前記第1のパラメータが削除パラメータである、本発明1032の方法。
[本発明1045]
前記第2のサイズでフォーマットされた前記ページを含む印刷ファイルを生成する工程をさらに含む、本発明1032の方法。
[本発明1046]
前記印刷ファイルが、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含み、かつJava(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である、本発明1045の方法。
[本発明1047]
ラスタ画像プロセッサを使用して、前記1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトをラスタ化する工程
をさらに含む、本発明1046の方法。
[本発明1048]
出力をレンダリングする前記工程が、印刷システムを使用して印刷出力をレンダリングすることを含む、本発明1032の方法。
[本発明1049]
印刷出力をレンダリングすることが、熱トナーまたはインクを使用して紙または他の印刷可能媒体上に前記印刷出力をレンダリングすることを含む、本発明1048の方法。
[本発明1050]
出力をレンダリングする前記工程が、表示装置上で前記ページを表示することを含む、本発明1032の方法。
[本発明1051]
前記表示装置が、携帯電話、コンピュータディスプレイ、またはテレビのうちの1つまたは複数である、本発明1050の方法。
[本発明1052]
第1のレイアウト内の位置を有する要素を含む前記第1のレイアウトを含む、第1の長さおよび第1の幅を有する第1のページを調製する工程;
前記要素の廃棄可能部分パラメータを指定する情報を受け取る工程;
前記要素の位置合わせパラメータを指定する情報を受け取る工程;
前記要素のスケール変更率パラメータを指定する情報を受け取る工程;
第2のページサイズに対応する第2の長さおよび第2の幅を受け取る工程;ならびに
前記第1のレイアウトを、前記第2のページサイズに適合するように構成された第2のレイアウトへリフォーマットする工程であって、前記要素が、前記廃棄可能部分パラメータ、前記位置合わせパラメータ、および前記スケール変更率パラメータのうちの1つまたは複数に基づいて調整される、工程
を含む、ページレイアウトを新しいページサイズへ自動的にリフォーマットするための方法。
[本発明1053]
前記第2のレイアウトを含む印刷ファイルを生成する工程
をさらに含む、本発明1052の方法。
[本発明1054]
前記印刷ファイルが、Java(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である、本発明1053の方法。
[本発明1055]
前記印刷ファイルが、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含む、本発明1053の方法。
[本発明1056]
ラスタ画像プロセッサを使用して、前記1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトをラスタ化する工程;および
プリンタを使用して、前記第2のページレイアウトを表示する前記第2のページサイズの文書を含む印刷出力をレンダリングする工程
をさらに含む、本発明1055の方法。
[本発明1057]
第1のレイアウト内の位置を有する要素を含む前記第1のレイアウトを含む、第1の長さおよび第1の幅を有する第1のページを調製すること;
前記要素の廃棄可能部分パラメータを指定する情報を受け取ること;
前記要素の位置合わせパラメータを指定する情報を受け取ること;
前記要素のスケール変更率パラメータを指定する情報を受け取ること;
第2のページサイズに対応する第2の長さおよび第2の幅を受け取ること;ならびに
前記第1のレイアウトを、前記第2のページサイズに適合するように構成された第2のレイアウトへリフォーマットすることであって、前記要素が、前記廃棄可能部分パラメータ、前記位置合わせパラメータ、および前記スケール変更率パラメータのうちの1つまたは複数に基づいて調整される、こと
を含む、ページレイアウトを新しいページサイズへ自動的にリフォーマットすることを行うためのプロセッサ実行可能命令を含む、非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1058]
前記第2のレイアウトを含む印刷ファイルを生成すること
をさらに含む、本発明1057の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1059]
前記印刷ファイルが、Java(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である、本発明1058の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1060]
前記印刷ファイルが、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含む、本発明1058の非一時的なプロセッサ可読媒体。
[本発明1061]
第1のレイアウト内の位置を有する要素を含む前記第1のレイアウトを含む、第1の長さおよび第1の幅を有する第1のページを調製すること、
前記要素の廃棄可能部分パラメータを指定する情報を受け取ること、
前記要素の位置合わせパラメータを指定する情報を受け取ること、
前記要素のスケール変更率パラメータを指定する情報を受け取ること、
第2のページサイズに対応する第2の長さおよび第2の幅を受け取ること、ならびに
前記第1のレイアウトを、前記第2のページサイズに適合するように構成された第2のレイアウトへリフォーマットすることであって、前記要素が、前記廃棄可能部分パラメータ、前記位置合わせパラメータ、および前記スケール変更率パラメータのうちの1つまたは複数に基づいて調整される、こと
を行うように構成された、組版サブシステムと、
ラスタ画像プロセッサと、
印刷サブシステムと
を備えた、ページレイアウトを新しいページサイズへ自動的にリフォーマットするためのシステム。
[本発明1062]
前記組版サブシステムが、前記第2のレイアウトを含む印刷ファイルを生成するように構成されている、本発明1061のシステム。
[本発明1063]
前記印刷ファイルが、Java(登録商標)、C、C#、C++、スクリプト言語、PostScript、PPML、またはXMLファイルの形式である、本発明1062のシステム。
[本発明1064]
前記印刷ファイルが、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトを含む、本発明1062のシステム。
[本発明1065]
前記ラスタ画像プロセッサが前記1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクトをラスタ化するように構成されており、前記印刷サブシステムが、前記第2のページレイアウトを表示する前記第2のページサイズの文書を含む印刷出力をレンダリングするように構成されている、本発明1064のシステム。
本開示のさらに別の局面を、図面と併せて以下でさらに説明する。前述の概念および以下により詳細に論じられる追加の概念のすべての組み合わせは(そのような概念が相互に矛盾しないならば)本明細書に開示される本発明の主題の一部であることが企図されていることを理解されたい。特に、本開示の最後に記載されている特許請求される主題のすべての組み合わせは、本明細書で開示される本発明の主題の一部であることが企図されている。また、参照により組み入れられるいずれかの開示にも記載されている可能性がある本明細書で明示的に用いられる用語には、本明細書で開示される特定の概念と最も整合する意味が与えられることも理解されたい。
【0025】
以下の米国特許出願公開は、あらゆる目的でその全体が参照により本明細書に組み入れられる。
【0026】
発明の名称:CENTRALIZED SYSTEM AND METHOD FOR MANAGING ENTERPRISE OPERATIONS;出願番号PCT/US99/26523;公開番号WO 2000/030000;出願日1999年11月9日
【0027】
発明の名称:SYSTEM AND METHOD FOR CREATING, GENERATING AND PROCESSING USER-DEFINED GENERIC SPECS;出願番号09/780,099;公開番号US 2002-0032694 A1;出願日2001年2月9日
【0028】
発明の名称:SYSTEMS & METHODS FOR PROVIDING VARIABLE DATA PRINTING(VDP)USING DYNAMIC FONT DOWNGRADING;出願番号12/571,387;公開番号US-2011-0075196-A1;出願日2009年9月30日
【0029】
発明の名称:SYSTEMS & METHODS FOR PROVIDING VARIABLE DATA PRINTING(VDP)USING DYNAMIC FONT DOWNGRADING;出願番号PCT/US2010/050302;公開番号WO 2011/041241;出願日2010年9月24日
【0030】
発明の名称:SYSTEMS & METHODS FOR PROVIDING VARIABLE DATA PRINTING(VDP)USING DYNAMIC FONT DOWNGRADING;出願番号14/269,802;公開番号US-2014/0240731-A1;出願日2014年5月5日
【0031】
発明の名称:APPARATUS & METHODS FOR IMAGE PROCESSING OPTIMIZATION FOR VARIABLE DATA PRINTING;出願番号12/534,717;公開番号US-2011/0026042-A1;出願日2009年8月3日
【0032】
発明の名称:APPARATUS AND METHODS FOR IMAGE PROCESSING OPTIMIZATION FOR VARIABLE DATA PRINTING(VDP);出願番号PCT/US2010/044298;公開番号WO2011/017361;出願日2010年8月3日
【0033】
発明の名称:APPARATUS & METHODS FOR IMAGE PROCESSING OPTIMIZATION FOR VARIABLE DATA PRINTING;出願番号14/105,955;公開番号US-2014-0104650-A1;出願日2013年12月13日
【0034】
発明の名称:SYSTEM AND METHOD FOR PRINTABLE DOCUMENT JOB SUBMISSION;出願番号13/554,344;公開番号US-2014-0022585-A1;出願日2012年7月20日
【0035】
発明の名称:SYSTEM AND METHOD FOR PRINTABLE DOCUMENT JOB SUBMISSION;出願番号PCT/US2013/051265;公開番号WO2014/015249;出願日2013年7月19日
【0036】
発明の名称:SYSTEM AND METHOD FOR PRINTABLE DOCUMENT VIEWER OPTIMIZATION;出願番号13/827,173;公開番号US-2014-0281940-A1;出願日2013年3月14日
【0037】
発明の名称:SYSTEM AND METHOD FOR PRINTABLE DOCUMENT VIEWER OPTIMIZATION;出願番号PCT/US2014/025814;公開番号WO2014/160100;出願日2014年3月13日
【図面の簡単な説明】
【0038】
本開示は、添付の図面と併せて以下の詳細な説明との関連でより完全に理解される。当業者であれば、図面は主に例示のためのものであり、本明細書に記載される本発明の主題の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。図面は必ずしも縮尺通りではなく、いくつかの例では、本明細書で開示される本発明の主題の様々な局面は、異なる特徴の理解を容易にするために、図面において誇張または拡大して示される場合がある。図面において、類似した参照符号は、一般に、類似した特徴(例えば、機能的に類似した要素および/または構造的に類似した要素)を指している。
【0039】
【
図1】本開示の態様が実装されうる、組版サブシステムおよび印刷サブシステムを含む、典型的な印刷システムの図である。
【
図2】本開示の局面による組版/植字機システムの一態様の図である。
【
図3】本開示の局面によるプリンタシステムの一態様の図である。
【
図4】本開示の態様による、元のサイズでレイアウトされた広告の一例である。
【
図5】本開示の態様による、元のサイズのページレイアウトの一例である。
【
図6】本開示の態様による、新しいページサイズで自動的にリフォーマットされた広告の一例である。
【
図7】本開示の態様による、新しいページサイズで自動的にリフォーマットされた広告の一例である。
【
図8】本開示の態様による、新しいページサイズで自動的にリフォーマットされた広告の一例である。
【
図9】本開示の態様による、新しいページサイズで自動的にリフォーマットされた広告の一例である。
【
図10】本開示の態様による、新しいページサイズで自動的にリフォーマットされた広告の一例である。
【0040】
対応する参照符号は、図面のいくつかの図にわたって対応する構成要素を示している。当業者は、各図の要素が簡潔および明瞭であるように図示されており、必ずしも縮尺通りには描かれていないことを理解するであろう。例えば、図の要素のうちのいくつかの寸法は、本開示の様々な態様の理解を高めるのを助けるために、他の要素に対して誇張されている場合がある。また、商業的に実現可能な態様において有用であるかまたは必要である、一般的であるが十分に理解されている要素は、本開示のこれらの様々な態様の図を妨げないように、往々にして描かれていない場合がある。
【発明を実施するための形態】
【0041】
詳細な説明
以下は、様々なページサイズに適応するように出版物を自動的にリフォーマットするための独創的なシステムおよび方法に関連した様々な概念およびそれらの態様のより詳細な説明である。以上で紹介した、以下でより詳細に論じる様々な概念は、多くの方法のいずれで実施されてもよく、開示される概念はいかなる特定の実施態様にも限定されないことを理解されたい。具体的な実施態様および適用の例は、主に説明を目的として提供される。概念および態様は、VDPに関連して本明細書に説明されるが、様々な異なるページサイズに対して非バリアブルデータを用いる出版にもまた適用可能である。
【0042】
PTI Marketing Technologies, Inc.から入手可能なFusionProなどのプログラムは、ユーザがページ上でフレームおよびコンテンツを含む要素をレイアウトすることによって文書を作成することを可能にする。フレームは、ページ上の様々な要素の位置に対応する。各要素は、グラフィックス、テキスト、またはそれらの組み合わせでありうる。要素は、データベースに格納され、バリアブルデータまたは非バリアブルデータでありうる。ユーザは所与のページサイズで最適に見えるようにフレームをレイアウトした後、次いでユーザはそのページを完成した文書へと出版することができる。一態様では、ユーザは、ページ上に複数のフレームを位置決めし、次いで広告を作成するよう出版することによって、広告を作成する。
【0043】
最初のページをレイアウトした後、ユーザは、そのレイアウトをテンプレートとして保存することができる。テンプレートは、ページ上の各フレームについてのサイズおよび位置に関する情報を含む。テンプレートは、所与のページサイズで各要素の最も重要な部分を表示するようにユーザによって最適化される。他のページサイズでの文書の出版に適応するために、ユーザは、フレームの処理に関する追加情報を提供した後で規則を実行することができる。この追加情報により、テンプレートが文書を異なるページサイズのために自動的にフォーマットすることが可能になる。
【0044】
本開示の様々な態様の詳細をさらに説明するために、次に、本開示の様々な態様が実装されうる典型的なデジタル印刷システム100を示す
図1に注目する。印刷システム100は、組版または植字サブシステムまたはサブセクション(本明細書では組版システムまたは植字機ともいう)110と印刷サブセクション(本明細書では印刷サブシステムともいう)150という、2つの主要なサブセクションを含む。これらのサブセクションは、
図1に示すようなネットワーク130、例えばローカル・エリア・ネットワーク(イーサネットもしくは他のLANなどの有線LAN)、無線ネットワーク、インターネットなどの広域ネットワーク(WAN)、企業ネットワークを介して、または他のネットワーク接続構成を介して相互接続されうる。いくつかの態様では、サブセクション110とサブセクション150が
図1に示すように直接相互接続される必要はなく、データおよび情報が、例えば人間のユーザまたはオペレータによって、それらのサブセクション間で手動で転送されてもよい。サブシステム110とサブシステム150との間で転送されるデータおよび情報には、プリンタ特性142、印刷ジョブ144、プリンタ特性決定ファイル146、ならびに他のデータまたは情報(図示せず)のセットが含まれうる。
【0045】
組版サブセクション110は、2つのコンピュータサブシステム115および120を含みうる。サブシステム115は、本明細書では植字機ヒューマンインターフェースと呼ばれ、典型的には、特定の(1つまたは複数の)プリンタシステム152の特性と関連付けられた情報を含むプリンタ特性142を受け取り、その情報をメモリに格納し、サブシステム120にその情報へのアクセスを容易にする接続を提供するかまたは受け取った情報をサブシステム120に転送するように構成されたハードウェアおよびソフトウェアを含むコンピュータシステムである。サブシステム115はまた、印刷サブセクション150と直接通信して、1つまたは複数のプリンタ152a~152nのプリンタ特性142および/または他の情報を照会するためにプリンタ特性決定ファイル146を生成し、印刷サブセクション150からプリンタ特性142を受け取るように、構成されてもよい。
【0046】
サブシステム120は、本明細書では、組版エンジンまたは植字機システムと呼ばれ、ユーザが、Fusion Proなどの印刷組版ツールまたは植字ツール、あるいは別の類似したまたは同等のツールを使用して印刷ジョブを組版することを可能にするハードウェアおよびソフトウェアで構成される。いくつかの態様では、植字機ヒューマンインターフェース115(本明細書では簡略化のために「インターフェース」115とも呼ばれる)および組版エンジン120と関連付けられた構成要素および機能が、
図1に示すような別々のサブシステムの形態でではなく単一のコンピュータシステムにて結合されうる。この場合、結合されたシステムを本明細書では単に植字機または植字機システム110と呼ぶこともある。
【0047】
Fusion Proなどのアプリケーションによって提供されうる印刷ジョブの組版と関連付けられた機能をサポートすることに加えて、組版エンジン120は、以下でさらに説明するように、プリンタ特性を受け取り、印刷システム150の1つまたは複数のプリンタ152a~152n上で実行するための1つまたは複数のプレラスタ化印刷ジョブ144を生成するために、1つまたは複数の機能モジュールにおいて実装されうる追加機能を実行するようにも構成されうる。本明細書で使用される場合、プレラスタ化印刷ジョブとは、1つまたは複数のプレラスタ化オブジェクト(画像、フォント、ドロップシャドウ、他のベクトルオブジェクトなど)と共に印刷出力を生成するための命令を含む、典型的にはPostScriptなどのプリンタプログラミング言語の形式の、印刷ジョブを記述する。この機能の態様および態様の関連付けられる実装詳細について以下でさらに説明する。
【0048】
印刷システムまたは印刷サブシステム150は、1つまたは複数のプリンタ152a~152nを含み、他のハードウェアまたはソフトウェア要素(図示せず)も含みうる。これらのプリンタ152は各々、ラスタ画像プロセッサモジュール(「RIP」)154とレンダリングステーションモジュール156とにさらに分割されうる。RIP 154は、典型的には、印刷ジョブを受け取り、レンダリングステーション156上でレンダリングする(すなわち、印刷出力を生成する)ための特定のページ印刷ビットマップまたはページドットパターンを生成するように構成されたコンピュータシステムである。当技術分野で公知のように、各プリンタは、印刷出力が生成される1つまたは複数のネイティブ出力解像度を有する。印刷出力は、印刷ドットまたは他の非常に小さい印刷特徴部からなり、ドットは、レンダリングステーション156の印刷レンダリング装置によってページ上に配置される。例えば、ドットは、プリンタのネイティブ解像度でインクジェットまたは熱的機構によって印刷ページ上に配置されたインク、トナー、または他の印刷媒体からなりうる。ネイティブ解像度は、特定のプリンタのレンダリングステーションで生成することができる印刷出力の特定のドットパターンを定義する。実際には、入ってくる印刷ジョブの任意のラスタオブジェクトは、オブジェクトの特定の元の解像度にかかわらず、RIPによってプリンタのネイティブ解像度でのページレイアウトに変換される。これには、画像などのオブジェクトがその初期の解像度からプリンタのネイティブ解像度に変換されることが必要である。
【0049】
加えて、特定のプリンタのページレイアウト、印刷ページが印刷シート上でどのように構成されるか(例えば、ある印刷ページはページ上で横方向に置かれるが、同じコンテンツおよびオブジェクトを有する他のページは、出力の印刷可能領域を最大にするために90度もしくは180度回転されうる)に基づいて、かつ/または単なる固定された+/-90度もしくは180度の回転よりすぐれた印刷オブジェクトの可変回転に基づいて、ページ上のオブジェクトの回転は様々でありうる。
【0050】
印刷ジョブが
図1のプリンタ152a~152nなどのプリンタに提供されると、RIP 154は、典型的にはAdobe PostScriptなどのプリンタプログラミング言語ファイルの形式で印刷ジョブを受け取り、印刷ページの全部または一部をネイティブのプリンタ解像度および回転で生成する。上述したように、この処理は、印刷ジョブからのオブジェクトをある解像度から別の解像度に変換すること、フォント、ドロップシャドウなどのベクトルオブジェクトからプリンタのネイティブフォーマットのラスタオブジェクトを生成すること、所望の印刷の向きもしくは回転に基づいてオブジェクトを回転させること、ならびに/または本明細書でさらに説明および例示するような他の処理を含みうる。
【0051】
RIP 154によって行われうる処理の詳細についてさらに説明すると、RIPは、入ってくる印刷ジョブに基づいて印刷するためのラスタ化ページレイアウトを生成する印刷システムの構成要素である。ページレイアウトは次いで、印刷出力を生成するために、
図1に示すレンダリングステーション156などの印刷レンダリング装置に送られる。印刷ジョブ入力は、典型的には、PostScript、ポータブル・ドキュメント・フォーマット(Portable Document Format)、XPSなどのハイレベルページ記述言語でのページ記述の形式である。これらの印刷ジョブは、特定の印刷ジョブをどのように生成するかを記述するプログラミング命令セットと、印刷出力を生成するのに必要とされうる、画像、フォント、ドロップシャドウ、ベクトル要素などの印刷ジョブの特定のオブジェクト(構成要素)とを含む。RIPは、(例示的な態様では、PostScriptファイルなどの)印刷ジョブを、印刷ページのプログラミング言語記述から、ネイティブ出力解像度および回転でページをレンダリングするためのドットパターンページレイアウトに変換するデータ処理を行う。
【0052】
RIPは、
図1のRIP 156などの、コンピュータシステム上で実行されるソフトウェアコンポーネントとして、またはマイクロプロセッサ、DSP、ASICもしくはプリンタ内の他のハードウェア上で実行されるファームウェアもしくはソフトウェアプログラムとして実装することができる。RIPソフトウェアは、手元の印刷タスクのタイプに応じて、VDPのために最適化される場合もあるしまたはVDP対応でない場合もある。どちらのタイプのRIP技術も、EFIおよびHarlequinなどのソフトウェアベンダ、ならびにHewlett-Packard、Nexpress/Kodak、およびXeroxなどのプリンタベンダから広く入手可能である。ハイエンドおよび中程度のデジタル植字スタンドアロンハードウェアには、RIPが通常使用される。PostScriptプリンタは、ハードウェア/ソフトウェア要素またはファームウェアに関連付けられたPostScript RIPを含む。本開示の1つの利点は、RicohおよびCanonなどの企業によって製造されたオフィスプリンタ装置などのVDP対応ではないRIP上で動作することである。
【0053】
上述したように、印刷ページのラスタ要素を生成すると共に、特定の解像度および回転で提供されたラスタオブジェクトをプリンタのネイティブ解像度および回転に変換するためにRIPが必要である。これらの変換を行うための様々な技法が当技術分野で公知であるが、この処理は、RIPで行われると非常に計算集約的で、時間がかかるものになりうる。その結果、処理要件が十分に大きい場合、RIPはプリンタシステムのレンダリングステーションの出力速度に追いつけなくなる可能性があり、これは印刷出力を減速させ、全体的な印刷効率に影響を及ぼしうる。
【0054】
例えば、
図1のシステムでは、組版エンジン120で生成された印刷ジョブが、高解像度および特定の回転のラスタ形式の(例えば、JPG、TIFFなどの)いくつかの画像オブジェクトを含み、レンダリングステーションの最終的な印刷出力サイズおよび関連付けられたネイティブ解像度が異なる解像度および/または回転を必要とする場合、RIP 154は、画像を新しい解像度および/または回転に変換しなければならない。RIP 154がこの処理を十分に高速で行うことができなければ、レンダリングステーション156は、出力を休止または減速しなければならず、全般的な印刷スループットが低下する。
【0055】
この問題に対処すると共に他の潜在的な利益を提供するために、本開示の様々な態様は、全般的な印刷システムスループットを改善するように、RIP 154によって必要とされる処理の組版システム120へのオフローディングを円滑化する。
【0056】
次に、
図1に示すような植字機110などの組版システムまたは植字機システムの典型的なシステム構成を示す
図2に注目する。簡潔にするために、
図2の様々な構成要素は簡略化した形で示されており、明瞭化のためにいくつかの要素が省かれている。例えば、
図2には、単一のコンピュータシステムの構成要素が示されているが、
図1に示すように2つの別個のシステム115および120が使用されてもよく、かつ/または他の構成が使用されてもよい。
【0057】
組版システム110は、1つまたは複数のプロセッサ210と、1つまたは複数のメモリまたは他のプログラム・データ記憶要素260と、メモリ260の一部であってもよい画像/コンテンツデータベース230とを含む。メモリ260は、本明細書に記載されるような様々な機能を提供するための機能モジュールをさらに含む。これらの機能モジュールは、様々な機能を実装するために、ハードウェア要素、ソフトウェア要素、ファームウェア要素、および/またはこれらの要素の組み合わせを含みうる。特に、機能モジュールには、プレラスタ化生成器モジュール272、ユーザインターフェースモジュール272、プリンタ特性付けモジュール276、印刷ジョブ生成器モジュール278、および/またはこれら様々なモジュールの組み合わせならびに他のモジュールが含まれうる。加えて、メモリ260は、1つまたは複数のオペレーティングシステム262または他のアプリケーション(図示せず)、ならびに例えばFusion Pro Desktopまたは別の組版もしくは植字アプリケーションプログラムであってもよい組版モジュール264を含んでいてよい。機能モジュール270によって提供される機能は、例えば、直接統合によって、またはプラグインもしくは他の組込み機構によって組版モジュール264に組み込まれうる。加えて、組版モジュール264は、独立型のアプリケーションであってもよいし、または、例えばプラグインの形態で、もしくは他のプログラム統合機構によって、別のアプリケーションに統合されてもよい。
【0058】
組版システム110はまた、印刷ジョブ、プリンタ特性付けデータ、画像ファイルおよび/または他のデータもしくは情報の入力、出力、および格納を容易にする1つまたは複数のメディアドライブ230(リムーバブルハードディスクドライブ、CDドライブ、DVDドライブ、BDドライブ、フラッシュメモリドライブ、USBドライブなど)といった他の要素も含んでいてよい。加えて、組版システム110は、USB、SCSI、イーサネットまたはFirewireインターフェースなどの1つまたは複数のI/Oデバイス220、キーボード、コンピュータマウス、トラックボールなどの1つまたは複数のユーザインターフェースならびに関連ハードウェアおよび/またはソフトウェア、印刷サブシステム150などの他のシステムへの接続を容易にする有線ネットワーク接続または無線ネットワーク接続(イーサネット、Wi-Fiなど)などの1つまたは複数のネットワーク接続240を含んでいてもよい。データおよび情報の入出力、ユーザインターフェース機能を容易にするために、ならびにプレラスタ化ページレイアウトまたはプレラスタ化オブジェクトをプリンタのネイティブ解像度で表示させるための組版インターフェースおよび/または表示機構を提供するために、CRTモニタ、LCDモニタ、または他の視覚出力装置などのディスプレイ250も含まれていてよい。
【0059】
次に、典型的なプリンタシステム構成を示す
図3に注目する。
図3に示すプリンタシステム152は、単一のプリンタであってもよいし、または
図1に示すように印刷サブシステム150内の複数のプリンタのうちの1つであってもよい。前述したように、プリンタシステム152は、RIPモジュール154およびレンダリングステーションモジュール156を含み、他の要素(図示せず)を含んでいてもよい。RIPモジュール154は、1つまたは複数のプロセッサまたはCPU 310、RIP 154とレンダリングステーション156とをインターフェースするように構成された1つまたは複数のデータI/Oモジュール320、およびメモリ360を含みうる。メモリ360は、本明細書に記載されるような様々な機能を提供するための機能モジュールをさらに含む。これらの機能モジュールは、様々な機能を実装するために、ハードウェア要素、ソフトウェア要素、ファームウェア要素、および/またはこれらの要素の組み合わせを含みうる。
【0060】
特に、典型的な態様では、RIPは、組版機モジュール372、PostScript処理モジュール374などの1つまたは複数のプログラミングジョブ処理モジュール、受け取った印刷ジョブに基づいてページレイアウトを生成するように構成されたPCLインタプリタモジュール376および/または他の印刷ジョブ処理モジュールを含みうる機能モジュールのセットを含む、RIPソフトウェアモジュール370の形態であってよい。加えて、機能モジュールには、レンダリングステーション156に送信するための固有のページ情報またはフレーム情報を格納するように構成されたページまたはフレームバッファモジュールも含まれていてよい。
【0061】
例えば、フレームバッファモジュールは、印刷レンダリング装置358によって印刷出力に直接変換することができるドットパターン形式の完全なページを含んでいてもよい。オペレーティングシステムモジュール362などの他の機能モジュールもメモリ360に格納されていてよい。
【0062】
加えて、RIP 154は、メモリ360と統合されうるデータベース340も含んでいてよい。データベース340は、プレラスタ化オブジェクトおよびRIPモジュール370によってラスタ化されるべき印刷ジョブで提供されるオブジェクトを含む、本明細書に記載されるようなデータ、情報およびオブジェクトを格納するために使用されうる。組版機モジュール372を使用して、PostScriptインタプリタ374およびPCLモジュール376からの出力を取り込み、それらをフレームバッファ378内の他のページ要素と組み合わせて、サポートされる場合には透過性を説明する(フレームバッファ378は、印刷出力のビットマップを格納し、「透過性」としてフレームバッファにロードされたデータは、同じ画素位置にあるバッファ内の他のデータが透けて見えることを可能にする)。RIP 154はまた、例えば植字機110へのまたは他のシステムもしくはデバイスへのネットワーク接続を容易にするネットワーク接続モジュール(複数可)330、ならびに、印刷ジョブの入力、出力、および格納、プリンタ特性付けデータ、画像ファイルおよび/または他のデータもしくは情報の出力および格納を容易にする1つまたは複数のメディアドライブ325(リムーバブルハードディスクドライブ、CDドライブ、DVDドライブ、BDドライブ、フラッシュメモリドライブ、USBドライブなど)も含んでいてよい。
【0063】
レンダリングステーション156は、RIP 154からページドットパターンなどのフォーマットされたページ情報を受け取り、印刷レンダリング装置358のネイティブ解像度で印刷出力ページを生成するように構成される。レンダリングステーション156は、それが組み込まれるプリンタシステムのタイプに基づいて異なる構成を有しうるが、一般には、少なくとも1つのプロセッサ352、または例えばPLD、ASICなどの論理回路均等物、ならびに入ってくるデータの格納のためのメモリ356、および(例えばレーザ、インクジェットなどによって)印刷ページ出力を生成する印刷レンダリング装置358を含む。
【0064】
以下のJavaScriptコードは、出版物を新しいページサイズ上に自動的にリフォーマットすることを可能にするパラメータの値を設定するための規則の例示的態様である。
図4に元の出版物を示し、規則に従って結果として得られるリフォーマットされた出版出力を
図6~
図10に示し、元のレイアウトを
図5に示す。
var pageWidth = 7200
* StringToNumber(Field("Width"));
var pageHeight = 7200
* StringToNumber(Field("Height"));
var page = GetBodyPage(l);
var originalPageWidth = page.width;
var originalPageHeight = page.height;
page.width = pageWidth;
page.height = pageHeight;
var differenceWidth = pageWidth - originalPageWidth;
var differenceHeight = pageHeight - originalPageHeight;
var differenceRatioWidth = pageWidth / originalPageWidth;
var differenceRatioHeight = pageHeight / originalPageHeight;
var minRatio = 0.8;
var maxRatio = 1.2;
var minWidth = pageWidth
* minRatio;
var maxWidth = pageWidth
* maxRatio;
var minHeight = pageHeight
* minRatio;
var maxHeight = pageHeight
* maxRatio;
if(pageWidth < minWidth||pageWidth > maxWidth)
throw "
*** Error: Width must be between " + (minWidth / 7200) + " and " + (maxWidth / 7200) + " inches.";
if(pageHeight < minHeight||pageHeight > maxHeight)
throw "
*** Error: Width must be between " + (minHeight / 7200) + " and " + (maxHeight / 7200) + " inches.";
var backgroundFrame = FindGraphicFrame("background");
backgroundFrame.SetGraphic("background.tif"); // background.pdf
backgroundFrame.width = pageWidth;
backgroundFrame.height = pageHeight;
var smallestRatio = Math.min(differenceRatioWidth, differenceRatioHeight);
SetFrame("headline", "headline" + Field("Headline") + ".pdf", smallestRatio, "center", "top");
SetFrame("copy", "copy.pdf", differenceRatioWidth, "center", "center", true);
SetFrame("phone", "phone.pdf", differenceRatioWidth, "center", "center");
【0065】
規則は、ユーザによって入力されうる、ページサイズのリストから読み取られうる、またはネットワーク記憶場所から受け取られうる新しいページサイズを読み取る。規則はまた、元のページサイズと新しいページサイズとの間の差および比を計算し、その後、規則は、要求された新しいページサイズおよび縦横比がデフォルトの20%の範囲内にあるか否かを計算し、そうでない場合にはエラーを報告する。いくつかの例では、デフォルトの範囲は、50%、40%、30%、10%であるか、または5%から50%までであり、その間のすべての値および部分範囲を含む。規則は、元の背景を引き伸ばすかまたは縮めることによって背景を新しいページサイズへリフォーマットする。規則は、横と縦の比率を決定し、横の比率と縦の比率のどちらがより小さいかを判定し、最小の比率を格納する。
【0066】
規則は、新しいページサイズまたはページ内のオブジェクトへの変更に基づいてフレームを自動的にサイズ変更することができる。規則は、新しいページサイズまたはページ内のオブジェクトへの変更とは無関係にフレームを自動的にサイズ変更することができる。フレームの自動的なサイズ変更またはリフォーマットを実行するために、規則内の1つまたは複数のパラメータが指定される。
【0067】
SetFrame関数は、ページサイズの変化によりサイズ変更または位置変更されることになる各フレームのパラメータを含む。SetFrame関数はユーザがスケール変更率パラメータを事前に決定することを可能にし、スケール変更率パラメータはフレームがその元のサイズに基づいて伸びるまたは縮むべき量である。ユーザはまた、X軸位置合わせパラメータおよびY軸位置合わせパラメータを含む位置合わせパラメータも指定する。位置合わせパラメータは、フレームがサイズ変更される際にどのように位置合わせされるべきかを指定する。すなわち、位置合わせパラメータが「center」に設定された場合には、サイズ変更されたフレームの中央は元のページと同じ相対位置にあることになる。ユーザはまた、廃棄可能部分パラメータまたは適合必須パラメータも指定する。このパラメータは、フレームが指定されたパラメータに基づいてサイズ変更され、サイズ変更されたページに収まらない場合には、要素全体が適合するようにするためにフレームがさらに縮められることを指定する。廃棄可能部分パラメータの値が指定されないかまたはfalseに設定された場合には、完成した文書に要素の一部が表示されない場合がある。
【0068】
図5では、フレームのうちの2つ(phone 540およびcopy 530)が各々(上述したように)横の比率に基づいてサイズ変更されるが、第3のフレーム(headline 520)は小さい方、すなわち横および縦の比率を受ける。copyフレーム530は、適合必須パラメータがtrueに設定されているので、すべてのコンテンツが見えている必要があるように設定されるが、その他の2つのフレームはフレーム全体が表示されなくてもよい。
【0069】
一態様では、規則は、比例したまたは比例しないサイズ変更パラメータを含む。ユーザは、新しいページサイズに適応するようにフレームの縦横比を横方向のみおよび/または縦方向のみでサイズ変更可能かどうかを選択することができる。いくつかの態様では、フレームは横方向と縦方向の両方でサイズ変更されるが、比例してではなく、そのためサイズ変更されたものの縦横比が元のフレームと比較して異なる。
【0070】
一態様では、規則は、フレーム間の位置合わせパラメータを含む。例えば、フレームは、別のフレームの上、下、中央、左側または右側に対して、横方向、縦方向、または対角線方向に位置合わせされうる。第1のフレームの位置が変更されると、第2のフレームの位置が自動的に調整される。
【0071】
一態様では、規則は、フレーム-要素間の位置合わせパラメータを含む。例えば、フレームは、オブジェクトの上、下、または中央に対して、横方向、縦方向、または対角線方向に位置合わせされうる。オブジェクトの位置が変更されると、第2のフレームの位置が自動的に調整される。オブジェクトは、画像、フォント、ドロップシャドウ、ベクトルオブジェクトなどを含むが、これに限定されない。
【0072】
一態様では、規則は、フレームのコンテンツに基づいてフレームのサイズを指定するコンテンツパラメータを含む。コンテンツパラメータは、ページサイズとは無関係にフレームのサイズを調整しうる。例えば、多くの場合、新しいページサイズにより、他のすべてのフレームが移動され、サイズ調整されることになる。フレームのコンテンツはページがサイズ変更される際に調整される。しかしながら、ページの中には、例えば、すでに最小限のサイズの法律文を含むフレームを有するものもありうる。この文は、除去することも、部分表示することも、フォントサイズをさらに縮小することもできない。したがって、ページサイズが縮小された場合、このフレームは(元のページサイズと比較してページ上のそのサイズのパーセンテージとして)相対的に大きくなる。例えば、ページサイズがより狭くなるように横方向に縮小された場合、法律文を含むフレームは、新しいページサイズ上で適合するようにフレームの幅が縮小されるので、同じフォントサイズで完全な文の表示を維持するためにより縦長になる。コンテンツパラメータを有するフレームがあることの結果として、その他の残りのフレームは、新しいページサイズに基づいてではなく、コンテンツパラメータを有するフレームがサイズ変更された後にページ上に残っている領域に基づいてサイズ変更されなければならなくなる。
【0073】
一態様では、規則は、テンプレートと新しいページとの間の1つの寸法の相対的変化に基づいてフレームのサイズおよび/または位置を指定するパラメータを含む。例えば、フレームのサイズは、ページの幅または長さに基づいて調整されうる。別の例では、フレームのサイズは、ページの対角長に基づいて調整されうる。
【0074】
一態様では、規則は、元のテンプレートと新しいページとの間のより小さいまたはより大きい相対的サイズ変化に基づいてフレームのサイズおよび/または位置を指定するパラメータを含む。例えば、フレームは、元のテンプレートの2倍の面積を有する新しいページに関連した符号化されたパラメータに基づいてサイズ変更されうる。
【0075】
一態様では、規則は、文書のサイズが縮小された場合の要素の削除を指定する削除パラメータを含む。このようにして、より重要な他のコンテンツの表示を容易にするために必須ではないコンテンツがページから除去されうる。一態様では、規則は、文書のサイズが拡大された場合に要素の追加を指定するパラメータを含む。この方法では、より大きいページサイズを活用するためにコンテンツがページに追加されうる。
【0076】
一態様では、規則は、元のフレームの1つまたは複数のエッジに対する新しいフレームの位置合わせを保持するようにフレームをサイズ変更または位置変更できることを指定するパラメータを含む。一態様では、規則は、固定エッジパラメータに対する位置合わせを含む。この方法では、フレームは、ページサイズが調整される際にページの固定エッジとの位置合わせを維持する。フレーム位置合わせは、ページの平行なエッジおよび/または垂直なエッジに対するものであることができる。一態様では、フレームは、ページのエッジからの固定された絶対距離を維持する。これにより新しいサイズと新しい位置の計算を相互に独立したものとすることが可能になる。例えば、フレームサイズは新しいページサイズに対して単に比例的にサイズ変更することができるが、フレームのコンテンツはより大きい伸び寸法のサイズに基づいてサイズ変更される場合もある。したがって、コンテンツはフレームよりも大きくなるはずである。コンテンツはその場合、そのフレームに対して、いずれかのサイズで、または、左上に揃えて、横方向中央の下部に、などの組み合わせで位置決めすることができる。これによりコンテンツを高度な方法でサイズ変更し、しかもコンテンツの表示とページ上の設計要素の全体レイアウトとの不調和を回避することが可能になる。
【0077】
図4に、上記規則に従った10インチ×2インチのページサイズを有する例示的な出版文書400を示す。文書またはページ400は、電子ディスプレイ上に、または有形の媒体として出版されうる。一態様では、文書またはページ400は広告である。いくつかの態様では、文書またはページ400は、印刷されたチラシ、郵便はがき、手紙、ウェブページ上に表示されたバナー、または携帯電話用の壁紙である。
図4に示す例では、文書またはページ400は4つの要素を含む。背景要素410は、ページの全領域を埋め、その他の各要素の背後に位置するグラフィックである。表題要素420は、上部にテキスト部分を、下部にグラフィック(星形パターン)を含む。テキスト要素430は、上部に大きなイタリック体のテキストを、下部に小さいテキストを含む。いくつかの態様では、テキスト要素430は、複数のフォントを含むことができる。いくつかの態様では、テキスト要素430は、バリアブルデータであることができる。グラフィック要素440(携帯電話の上部分)は、文書またはページ400の右側近くに示されている。
【0078】
図5に、出版文書またはページ400を調製するのに使用されたテンプレート500を示す。テンプレート500は、文書またはページ400の4つの要素に対応する4つのフレームを含む。backgroundフレーム510は、ページの全領域を埋めるフレームである。headlineフレーム520は、テンプレート500が10インチ×2インチのページサイズに設計されていたので、headlineフレーム520の一部分がページからはみ出すように位置決めされており、headlineフレーム510は、このページサイズでは示されなくてもよい重要ではない部分を含む。文書またはページ400が大きいページサイズで出版された場合には、headlineフレーム510の全部分が示されうる。テキストフレーム530は、グラフィックフレーム540に重なって示されている。headlineフレーム520と同様に、テキストフレーム530およびグラフィックフレーム540の相対的位置決めは、文書またはページ400が異なるページサイズで出版された場合に変化しうる。
【0079】
図6に、8インチ×1.6インチのページサイズを有する例示的な出版文書またはページ400を示す。
図4と比較して、
図6は、1:0.2の同じページサイズ縦横比を共有しているが、長さと幅がより小さい。背景要素410はページに対する位置合わせを維持し、より小さいページサイズに適合するように縮められている。各フレーム520、530、および540はユーザによって指定されたパラメータ範囲内であるので、各フレームはページ上でサイズが比例的に縮小されている。
【0080】
図7に、8インチ×2.4インチのページサイズを有する例示的な出版文書またはページ400を示す。
図4および
図7では、文書またはページ400は、1:0.2の縦横比を有し、
図7では、文書またはページ400は、1:0.3の縦横比を有する。背景要素410は、新しいページサイズに適合するように引き伸ばされている。
図7には、
図4では見えなかったグラフィックの下部分を含む表題要素420のすべての部分が示されている。テキスト要素430は
図6と
図7との間で不変のままである。
図7には、
図4または
図6よりも大きいグラフィック要素440部分が示されている。グラフィック要素440は、
図4または
図6よりも大きい背景要素410部分が
図7のグラフィック要素440の上方に示されるようにページの下部と位置合わせされている。
【0081】
図8に、12インチ×1.6インチのページサイズおよび1:0.13の縦横比を有する例示的な出版文書またはページ400を示す。
図4と比較して、背景要素410は、
図8のより幅広いページサイズに適応するように引き伸ばされている。
図8には表題要素410の幅全体が示されているが、
図8には
図4よりも大きい下部グラフィック部分が今度は示されている。テキスト要素430は
図8のページ上では、
図4よりもグラフィック要素440からより間隔をあけて配置されているが、どちらの図内でも縦方向に位置合わせされたままである。グラフィック要素440はその全幅まで拡大されているが、
図8には上部と下部は示されていない。
【0082】
図9に、12インチ×2.4インチのページサイズおよび1:0.2の縦横比を有する例示的な出版文書またはページ400を示す。
図4と比較して、背景要素410は、
図9のより大きいページサイズを埋めるように引き伸ばされている。表題要素420、テキスト要素430、およびグラフィック要素440は、各々、
図4と比較して、
図9では比例的に拡大または伸ばされている。
【0083】
本明細書の態様に関して、デジタル印刷システムは、新しいページサイズを自動的にリフォーマットし、次いでさらなる調整を行うことができるユーザにプレビューを表示する、より大型のシステムの一部とすることができる。デジタル印刷システムはまた、広告サイズを受容し、人間がそれ以上介入せずに適切なサイズのいくつかの広告を生成する、完全に自動化されたシステムの一部とすることもできる。例えば、バリアブルデータデジタル印刷システムでは、システムにページサイズの(任意の長さの)リストを提示することができ、システムはページを自動的にサイズ変更し、それらのサイズ変更されたページ内でフレームを適宜調整する。このシステムの1つの例示的な実施態様は、新聞広告に有用であり、ここではターゲットとされる新聞または雑誌の多くが異なるサイズの利用可能な広告スペースを有する。多くの新聞に広告を出す企業にとって、先行技術では、所与のターゲット出版物に適した多くのサイズの広告を提示する必要がある。この実施態様によりユーザは、デジタル印刷システムに広告サイズのリストを提示することができ、これによって広告が、以前に作成された規則に基づいて自動的にサイズ変更される。この実施態様は、広告ごとに手作りせずに、多くのサイズの広告を作成するというビジネスニーズを解決する。
【0084】
以上では様々な態様を説明してきたが、それらは例として提示されたものであり、限定ではないことを理解されたい。上述した方法が、特定のイベントが特定の順序で行われることを指示している場合、特定のイベントの順序は変更される可能性がある。加えて、イベントのいくつかは、上述したように順次に行われるばかりでなく、可能な場合には同時に並行プロセスで行われてもよい。異なるデバイス内の様々なモジュールは、デバイスのプロセッサに位置することが示されているが、それらのモジュールはデバイスのメモリ(例えば、ソフトウェアモジュール)に位置/格納することもでき、プロセッサはそれらのモジュールにアクセスし実行することができる。したがって、本明細書では、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内にある開示された態様のそうしたすべての改変形態および変形形態を包含することが意図されている。
【0085】
本明細書で概説されている様々な方法またはプロセスは、様々なオペレーティングシステムまたはプラットフォームのいずれか1つを用いる1つまたは複数のプロセッサ上で実行可能なソフトウェアとしてコード化されうる。加えて、そのようなソフトウェアは、いくつかの適切なプログラミング言語および/またはプログラミングツールもしくはスクリプティングツールのいずれかを使用して記述されてよく、また、フレームワークまたは仮想マシン上で実行される実行可能な機械言語コードまたは中間コードとしてコンパイルされうる。
【0086】
この点に関して、様々な発明概念は、1つまたは複数のコンピュータまたは他のプロセッサ上で実行されたときに上述した本開示の様々な局面を実施する方法を行う1つまたは複数のプログラムを用いて符号化されたコンピュータ可読記憶媒体(または複数のコンピュータ可読記憶媒体)(例えば、コンピュータメモリ、1つまたは複数のフロッピーディスク、コンパクトディスク、光ディスク、磁気テープ、フラッシュメモリ、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイもしくは他の半導体デバイスにおける回路構成、または他の非一時的媒体もしくは有形のコンピュータ記憶媒体)として具現化されてもよい。1つまたは複数のコンピュータ可読媒体は、格納された1つまたは複数のプログラムを、上述した本開示の様々な局面を実施するために1つまたは複数の異なるコンピュータまたは他のプロセッサにロードすることができるように、可搬式であることができる。
【0087】
「プログラム」または「ソフトウェア」または「コード」という用語は、本明細書では、上述した態様の様々な局面を実施するためにコンピュータまたは他のプロセッサをプログラムするのに用いることができる任意の種類のコンピュータコードまたはコンピュータ実行可能命令セットを指すのに使用される。加えて、一局面によれば、実行されると本開示の方法を行う1つまたは複数のコンピュータプログラムは、単一のコンピュータまたはプロセッサ上に置かれる必要はなく、本開示の様々な局面を実施するいくつかの異なるコンピュータの間においてモジュール方式で分散されてもよいことも理解されたい。
【0088】
コンピュータ実行可能命令は、1つ以上のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、プログラムモジュールなどの多くの形態のものであってもよい。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するかまたは特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などが含まれる。典型的には、プログラムモジュールの機能は、様々な態様において所望されるように組み合わされるかまたは分散されてもよい。
【0089】
また、データ構造は、任意の適切な形態でコンピュータ可読媒体に格納されてよい。説明を簡潔にするために、データ構造は、データ構造内の場所によって関連付けられるフィールドを有するように示されうる。そのような関係は、フィールド間の関係を伝えるコンピュータ可読媒体内の場所を用いてフィールドの格納を割り当てることによっても同様に達成されうる。しかし、ポインタ、タグ、またはデータ要素間の関係を確立する他の機構の使用を含めて、データ構造のフィールド内の情報間の関係を確立するために任意の適切な機構が使用されてよい。
【0090】
また、様々な発明概念は1つまたは複数の方法として実施されてよく、それらの例が提供されている。方法の一部として行われる動作は、任意の適切なやり方で順序付けられてよい。したがって、たとえ例示の態様において順次の動作として示されていても、いくつかの動作を同時に行うことを含みうる、例示したのと異なる順序で動作が行われる態様が構築されてもよい。
【0091】
本明細書で定義され使用されているすべての定義は、辞書の定義、参照により組み入れられた文献の定義、および/または定義された用語の通常の意味を規定するものと理解されたい。
【0092】
不定冠詞「a」および「an」は、本明細書および特許請求の範囲で使用される場合、そうではないと明示しない限り、「少なくとも1つ」を意味するものと理解されたい。
【0093】
「and/or(および/または)」という句は、本明細書および特許請求の範囲で使用される場合、これによって接続された要素の「どちらかまたは両方」を、すなわち、ある場合には接続的に存在し、別の場合には選言的に存在する要素を意味すると理解されたい。「および/または」を用いて列挙された複数の要素も、同様に、すなわち、これによって接続された要素の「1つまたは複数」と解釈されたい。「および/または」という節によって具体的に識別された要素以外の他の要素も、具体的に識別された要素に関連するか否かにかかわらず、任意で存在しうる。よって、非限定的な例として、「Aおよび/またはB」という表現は、「comprising(含む)」などの非限定的な言葉と併用される場合、一態様では、Aのみ(任意で、B以外の要素を含む)を指すことができ、別の態様では、Bのみ(任意で、A以外の要素を含む)を指すことができ、さらに別の態様では、AとBの両方(任意で、他の要素を含む)を指すことができる。
【0094】
本明細書および特許請求の範囲で使用される場合、「or(または)」は、上記の「および/または」と同じ意味を有するものと理解されたい。例えば、リスト中の項目を分離している場合、「または」または「および/または」は、包含的であるものとして、すなわち、少なくとも1つの包含として解釈されるが、また同時に、いくつかの要素または要素のリストのうちの複数も含み、任意で、さらに別の列挙されていない項目も含むものとする。「only one of(~のうちの1つのみ)」または「exactly one of(~のうちの厳密に1つ)」など、そうではないと明示された用語、または特許請求の範囲で使用される場合の「consisting of(~からなる)」のみが、いくつかの要素または要素のリストのうちの厳密に1つの要素の包含を指す。一般に、「または」という用語は、本明細書で使用される場合、「either(どちらか)」、「one of(~の一方)」、「~のうちの1つのみ」、または「~のうちの厳密に1つ」などの排他性の用語が先行する場合には、排他的な選択肢(すなわち、「one or the other but not both(一方または他方であるが両方ではない)」)を示すものとしてのみ解釈されるものとする。「consisting essentially of(~から本質的になる)」は、特許請求の範囲で使用される場合、特許法の分野で使用されるその通常の意味を有するものとする。
【0095】
本明細書および特許請求の範囲で使用する場合、1つまたは複数の要素のリストに言及する際の「at least one(少なくとも1つ)」という句は、要素のリスト中の要素のうちの任意の1つまたは複数の中から選択された少なくとも1つの要素を意味するものと理解すべきであるが、必ずしも要素のリスト内に具体的に記載されたひとつひとつの要素のうちの少なくとも1つを含むとは限らず、要素のリスト中の要素の任意の組み合わせを排除しない。この定義は、「少なくとも1つ」という句が言及する要素のリスト内で具体的に識別された要素以外の要素が、それらの要素への関連または非関連が具体的に識別されているかどうかにかかわらず、任意で存在しうることも可能にする。よって、非限定的な例として、「AおよびBの少なくとも1つ」(または同等に、「AまたはBの少なくとも1つ」、または同等に、「Aおよび/またはBの少なくとも1つ」)は、一態様では、Bは存在しない(かつ任意でB以外の要素を含む)、任意で複数を含む少なくとも1つのAを指すことができ、別の態様では、Aは存在しない(かつ任意でA以外の要素を含む)、任意で複数を含む少なくとも1つのBを指すことができ、さらに別の態様では、任意で複数を含む少なくとも1つのAおよび任意で複数を含む少なくとも1つのB(かつ任意で他の要素を含む)を指すことができる。
【0096】
特許請求の範囲において、ならびに上記の明細書において、「comprising(含む)」、「including(含む)」、「carrying(有する)」、「having(有する)」、「containing(含む)」、「involving(含む)」、「holding(保持する)」、「composed of(~から構成される)」などのすべての移行句は、非限定的であり、すなわち、含むがそれだけに限定されないことを意味するものと理解されたい。「consisting of(~からなる)」および「consisting essentially of(~から本質的になる)」という移行句のみは、米国特許商標庁特許審査便覧セクション2111.03に記載されているように、それぞれ限定的または準限定的な移行句であるものとする。