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特許7177795溶融金属を格納する容器のスライドクロージャ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-15
(45)【発行日】2022-11-24
(54)【発明の名称】溶融金属を格納する容器のスライドクロージャ
(51)【国際特許分類】
   B22D 41/24 20060101AFI20221116BHJP
【FI】
B22D41/24
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019568692
(86)(22)【出願日】2018-06-01
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-08-27
(86)【国際出願番号】 EP2018064453
(87)【国際公開番号】W WO2019007597
(87)【国際公開日】2019-01-10
【審査請求日】2021-05-10
(31)【優先権主張番号】17179692.3
(32)【優先日】2017-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】314016535
【氏名又は名称】リフラクトリー・インテレクチュアル・プロパティー・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニ・カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】シャッヒャー,ダミアン
【審査官】祢屋 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特表2010-533589(JP,A)
【文献】特表2012-517899(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22D 41/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
溶融金属を格納する容器のスライドクロージャであって、スライドハウジング(1)と、前記スライドハウジング内で長手方向に案内されるスライドユニットであって、プッシュロッド(2)を有するスライドユニットと、前記スライドハウジング上のホルダ(5)と、を備え、さらに、前記ホルダ(5)に取り外し可能に取り付けられるリニアアクチュエータ(6)であって、カップリング(3)によって前記スライドユニットの前記プッシュロッド(2)に連結可能な駆動ロッド(4)を有するリニアアクチュエータ(6)を備え、前記カップリング(3)は、前記ホルダ(5)に挿入された前記リニアアクチュエータ(6)を、前記スライドユニットに向けて前記駆動ロッド(4)を変位させることで、連結するように設計されており、前記カップリング(3)は、前記プッシュロッド(2)の端にカップリング部品と、前記リニアアクチュエータ(6)の前記駆動ロッド(4)の前端にカップリング部品と、を有し、前記カップリングは、前記駆動ロッド(4)を変位させることで、連結する、スライドクロージャにおいて、
前記リニアアクチュエータ(6)によって作動させることが可能であるとともに前記ホルダ(5)と協働するロック装置(7)を備え、これにより、前記ホルダ(5)内に挿入された後の前記リニアアクチュエータ(6)を前記ホルダ内に固定可能であり、または前記ホルダから取り外す前の前記リニアアクチュエータをロック解除することが可能であり、さらに、
前記リニアアクチュエータ(6)は、油圧シリンダ(10)と、前記油圧シリンダ内で前記駆動ロッド(4)を駆動する主ピストン(11)と、前記ロック装置(7)を作動させるために前記主ピストンとは独立に可動である補助ピストン(12)と、を含み、
前記補助ピストン(12)は、前記駆動ロッド(4)上で案内されるロックヘッド(8)を備え、前記ロックヘッドは、前記補助ピストンがロック方向に作動すると、前記油圧シリンダ(10)の内部から前方に押し出されることが可能であるとともに、対応する形状の、前記油圧シリンダ(10)の前記ホルダ(5)のリセス(9)内に挿入可能であり、前記ロック装置(7)の前記補助ピストン(12)がロック解除方向に作動すると、前記シリンダを、前記リセス(9)から取り外すことが可能である、ことを特徴とするスライドクロージャ
【請求項2】
前記ロックヘッドは、形状嵌めおよび/または圧力嵌めにより、前記油圧シリンダ(10)の前記ホルダ(5)のリセス(9)内に挿入される、ことを特徴とする、請求項1に記載のスライドクロージャ。
【請求項3】
前記油圧シリンダ(10)をロックすること、前記駆動ロッド(4)を前記プッシュロッド(2)に連結すること、および鋳造プロセス中に前記スライドユニットを作動させることについて中央制御することがプログラムされた制御ユニットを更に備えることを特徴とする、請求項1~のいずれか一項に記載のスライドクロージャ。
【請求項4】
請求項1~のいずれか一項に記載のスライドクロージャのためのリニアアクチュエータであって、このリニアアクチュエータ(6)、前記ホルダ(5)内にロックされ、前記スライドユニットの前記プッシュロッド(2)に連結され、および鋳造プロセス中に前記スライドユニットを変位させることができるよう構成されている、ことを特徴とするリニアアクチュエータ。
【請求項5】
前記油圧シリンダ(10)の内部空間は、前記主ピストン(11)および前記補助ピストン(12)によって、3つの互いに独立に加圧可能なチャンバ(15a,15b,15c)に分割されており、
前記中央チャンバ(15b)が加圧されると前記油圧シリンダ(10)を前記ホルダ(5)にロックさせ
前記駆動ロッドから離れた前記後部チャンバ(15a)が加圧されると前記駆動ロッド(4)を前記スライドユニットの前記プッシュロッド(3)に連結させ
-前記後部チャンバもしくは前記中央チャンバ(15a,15b)が加圧されると鋳造プロセスの調整のために前記駆動ロッドを変位させる、ことを特徴とする、請求項に記載のリニアアクチュエータ。
【請求項6】
前記油圧シリンダ(10)は、前記補助ピストン(12)のためのストッパとして機能する分離壁(13)であって、前記駆動ロッド(4)が貫通する開口(14)を有する分離壁を、2つのピストン(11,12)の間に備え、前記開口により、前記チャンバ(15b)からの媒体を、前記分離壁(13)と前記ピストン(12)との間に形成されたチャンバ(15b’)内へと自由に通過させることが可能である、ことを特徴とする、請求項4または5に記載のリニアアクチュエータ。
【請求項7】
前記ロックヘッド(8)に隣接した前記前部チャンバ(15c)が加圧されると、前記油圧シリンダ(10)をロック解除可能であることを特徴とする、請求項4または5に記載のリニアアクチュエータ。
【請求項8】
ロック解除された後の前記リニアアクチュエータ(6)を、前記駆動ロッド(4)の変位方向に対して横断方向に引き出すことが可能であり、このとき、前記カップリング(3)は、ひとりでに解除される、ことを特徴とする、請求項に記載のリニアアクチュエータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に記載の、溶融金属を格納する容器のスライドクロージャに関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種のスライドクロージャは、特許文献1に開示されており、このクロージャは、リニアアクチュエータによってスライドユニットを変位させることにより、互いにクランプされた耐火閉じ板の開口を開状態、閉状態、またはスロットル調整された状態にすることによって、鋳造中に容器からの排出を調整するように機能する。従って、最初にスライドユニットのプッシュロッドをリニアアクチュエータの駆動ロッドに連結しなければならない。これは、リニアアクチュエータによって、その駆動ロッドをスライドユニットのプッシュロッドに向けて変位させることにより、ひとりでに行われる。鋳造後に、リニアアクチュエータは、通常、これを収容しているホルダから引き出されて、鋳造プラットフォームに残される一方、空の容器はメンテナンスのために取鍋受け座などに移される。リニアアクチュエータは、より容易にホルダ内に取り付けるために、横方向にホルダの案内溝にスライド挿入されて、鋳造プロセス中は、そのホルダ内で、主に形状ロックした状態に保持される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】欧州特許第0875320号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、鋳造の前と後に、リニアアクチュエータの自動取り付けおよび自動取り外しが可能となるように、冒頭で記載したタイプのスライドクロージャを改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本目的は、請求項1の特徴によって、本発明により達成される。
【0006】
この設計により、特にスライドユニットへの自動連結と、鋳造用容器からの排出を調整するためのスライドユニットの変位である、リニアアクチュエータの他の機能を損なうことなく、リニアアクチュエータを、これが作動させるロック装置で正確に位置決めして、鋳造中は、これを固定することが可能となる。
【0007】
可能な限り単純な構成の観点から、本発明により、リニアアクチュエータを、駆動ロッドを駆動する主ピストンと、これと独立にロック装置を作動させるために可動である補助ピストンと、を備えた油圧シリンダで形成することが規定される。
【0008】
これにより、スライドクロージャのスライドユニットに連結する前のリニアアクチュエータをロックすること、または駆動ロッドの前端での連結が解除される前のリニアアクチュエータをロック解除すること、が可能である。
【0009】
好ましい実施形態では、本発明により、補助ピストンは、駆動ロッド上で案内されるロックヘッドを備えることが規定され、そのロックヘッドは、補助ピストンがロック方向に作動すると、油圧シリンダの内部から前方に押し出されて、形状嵌めおよび/または圧力嵌めにより対応する形状のホルダのリセス内に進入する一方、補助ピストンがロック解除方向に作動すると、シリンダは、ホルダのリセスから取り外されて、油圧シリンダの内部に戻される。
【0010】
また、可能な限り単純なリニアアクチュエータの制御の観点から、油圧シリンダをロックするとき、その駆動ロッドをスライドユニットのプッシュロッドに連結するとき、および鋳造プロセス中にスライドユニットを作動させるときは、好ましくはプログラム可能な制御ユニットによる中央制御によって実行することも有用である。
【0011】
本発明による特に適切なリニアアクチュエータは、多機能であるように設計されていることを特徴とし、これにより、リニアアクチュエータをホルダ内にロックすること、その駆動ロッドをスライドユニットのプッシュロッドに連結すること、および鋳造プロセス中に容器からの溶融金属の排出量を制御するためにスライドユニットを変位させること、が実現される。
【0012】
この場合、可能な限りコンパクトな設計の観点から、油圧シリンダは、その内部が、主ピストンおよび補助ピストンによって、3つの互いに独立に加圧可能なチャンバに分割されるように設計することが効果的であり、その場合、中央チャンバが加圧されると油圧シリンダはロックされ、後部チャンバが加圧されると駆動ロッドがスライドユニットのプッシュロッドに連結され、または中央チャンバが加圧されると鋳造プロセスの調整のために駆動ロッドが変位させられ、一方、前部チャンバが加圧されると油圧シリンダはロック解除される。
【0013】
また、油圧シリンダは、補助ピストンのためのストッパとして機能する分離壁であって、駆動ロッドを自由に通過させるための開口を有する分離壁を、2つのピストンの間に備えるように構成することも有用である。
【0014】
本発明について、図面を参照して、例示的な実施形態を用いて以下でさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、取り付け前の状態を示すリニアアクチュエータと、スライドクロージャのホルダの斜視図である。
図2図2は、ホルダにロックされた状態の、図1のリニアアクチュエータの長手方向断面図である。
図3図3は、ロックされるとともに図示のスライドクロージャのプッシュロッドに連結された状態の、同じく長手方向断面で示す図1のリニアアクチュエータである。
図4図4a~4fは、長手方向断面で概略的に示す、様々に異なる動作位置にあるリニアアクチュエータである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1図3は、図示のスライドハウジング1のホルダ5と、これに収容可能なスライドクロージャ用リニアアクチュエータ6と、を示しており、このアクチュエータは、スライドハウジング1と、この中でプッシュロッド2を介して長手方向に案内されるスライドユニットと、を有する。
【0017】
このようなスライドクロージャの構成および動作方法、ならびにホルダおよびその連結は、冒頭で挙げた特許文献1に詳細に説明されており、よって、そのすべてを詳細に以下で示すことはしない。
【0018】
リニアアクチュエータ6は、通常、溶融金属で満たされた特に取鍋として提供される容器がストランド鋳造システムの鋳造プラットフォーム上に配置された後に、最初にスライドクロージャのホルダ内に取り付けられる。これは、より詳細には図示していないロボットマニピュレータを用いて効果的に行われ、そのマニピュレータを、リニアアクチュエータ6の連結片10’に連結することが可能であり、これにより、リニアアクチュエータ6のフランジ20を横方向にホルダ5のリセス内に挿入する。
【0019】
動作中にリニアアクチュエータ6がホルダ5内で不動に固定されたまま維持されることを確保するために、本発明によれば、スライドクロージャは、リニアアクチュエータ6によって作動させることが可能であるとともにホルダ5と協働するロック装置7を備える。
【0020】
このロック装置7によって、効果的にはロボットマニピュレータによってホルダ5内に挿入された後のリニアアクチュエータ6を確実に固定することが実現され、またはリニアアクチュエータを取り外すときにロック装置は再び解除され、これにより、ホルダ内に挿入された後のリニアアクチュエータをホルダ内に固定可能であり、またはホルダから取り外す前のリニアアクチュエータを再びロック解除することが可能である。このロック装置7は、好ましくは円筒形のロックヘッド8を有し、これは、ロックされた状態では、ホルダ5の同様の円筒形状のリセス9内に形状ロックで挿入されている。一方、このロックヘッド8は、ロック装置7の補助ピストン12をロック解除方向に作動させたときに、リセス9から取り外すことができる。
【0021】
本発明により動作するリニアアクチュエータ6は、2つの互いに独立に可動であるピストン11および12を有する油圧シリンダ10を備え、この場合、主ピストン11は駆動ロッド4を作動させるように機能する一方、補助ピストン12はロック装置7を作動させるために用いられる。特に図4aから分かるように、ロックヘッド8は、駆動ロッド4上で厳密に案内されて、補助ピストン12によって駆動ロッド4に対して変位させることが可能である。油圧シリンダ10には、2つのピストン11と12の間に、補助ピストン12のためのストッパとして機能する分離壁13が配置されており、この分離壁は、駆動ロッド4が貫通する中央開口14を備える。
【0022】
この場合、このプッシュロッド2は、カップリング3を介してリニアアクチュエータ6の駆動ロッド4に連結することができ、このとき、カップリング3は、リニアアクチュエータの駆動ロッド4をスライドユニットのプッシュロッド2に向けて変位させることにより、ひとりでに連結する。このカップリングは、プッシュロッド2の端にカップリング部品を備えるとともに、リニアアクチュエータ6の駆動ロッド4の前端にカップリング部品を備え、このカップリングは、駆動ロッド4を変位させると連結し、一方、このカップリング3は、駆動ロッド4の変位方向に対して横断方向にリニアアクチュエータ6をホルダ5から取り外すと、ひとりでに連結解除する。
【0023】
自動的に機能するカップリング3は、クローカップリングとして設計されており、そのバネ式クロー要素16は、プッシュロッド2のカップリングヘッド17を通り越して駆動ロッド4を進めると、外側に広がり、図3に示すように、バネ力によって閉じてスナップ嵌合し、形状ロックによりプッシュロッド2のカップリングヘッド17の周囲に係合する。同様に、自動的な連結解除は、リニアアクチュエータ6を横方向に引き出すことにより、スナップ嵌合した状態の2つのクロー要素16が、プッシュロッド2のカップリングヘッド17までの長手方向延長部に対して横断方向にスライドして、カップリングヘッドから横方向に外れることにより、行われる。
【0024】
図4a~図4fに、リニアアクチュエータ6の動作方法を示している。油圧シリンダ10の内部空間は、2つのピストン11および12によって、3つの互いに独立に加圧可能なチャンバ15a、15b、15cに分割されており、それらのチャンバの入口を、対応する矢印15、15’、15”で示しており、それらの矢印は、チャンバが加圧されるときに白色であり、チャンバが加圧されないときに黒色である。分離壁13の中央開口14によって、チャンバ15bからの媒体が、分離壁13とピストン12との間のチャンバ15b’内へと自由に通過することが可能となる。
【0025】
図4bは、ハウジングのホルダ5内に取り付けられるときの油圧シリンダ10を、ピストン12およびロックヘッド8が退避した状態で示している。
【0026】
図4cによれば、中央チャンバ15bが加圧されると、油圧シリンダ10はホルダ5にロックされ、この駆動ロッド4から離れた後部チャンバ15aが加圧されると、駆動ロッドは、スライドユニットのプッシュロッド2に連結される(図4d)。図4cに見られるように、加圧されたチャンバ15bを白色矢印15’で示しており、または他の2つの矢印15、15”はチャンバ15a、15cが加圧されていないときを黒色で示している。
【0027】
鋳造中に、チャンバ15aまたは15bが加圧されると、スライドユニットが動作し、ひいては、スライドクロージャの開状態または閉状態またはスロットル調整された状態が実現される(図4dまたは図4e)。これを、それぞれ白色矢印15または15’で示している。このような圧力は、ロックヘッド8が常にホルダ5のリセス9内に押し込まれるように、チャンバ15b内で維持される。
【0028】
原理的には、ロックヘッド8とホルダ5との間に圧力嵌めが得られるように、ロックヘッド8をホルダ5のリセス9内に圧入することができる。
【0029】
図4fは、ロックヘッド8のロック解除を示しており、この場合、油圧シリンダ10の前部チャンバ15cは、白色矢印15”で示すように媒体圧力を受ける。ロック解除されたら、リニアアクチュエータ6を横方向に引き出すことができ、このとき、カップリング3は、ひとりでに解除される。
【0030】
上述の例示的な実施形態の代替的な変形例として、リニアアクチュエータ6において、駆動ロッド4が貫通する中央開口14を封止することができる。その場合、この分離されたチャンバ15b’への追加の入口が通じ、これにより、ピストン12およびそのロックヘッド8をホルダ5のリセス9内へと前進させる。
【0031】
本発明によるロック装置7は、1枚の固定板および1枚の可動スライド板を有するいわゆる2枚スライド板と、2枚の固定スライド板およびそれらの間でスライド可能なスライド板を有するいわゆる3枚スライド板と、その両方に適している。
【0032】
原理的には、カップリングは、逆にして、スライドユニットのプッシュロッド上にクロー要素を、リニアアクチュエータの駆動ロッド上にフランジ状の構成を有する他方のカップリング部品を、設けることができる。
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図4e
図4f