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特許7177888改良された幾何形状及び水侵入圧力を備えた接着膜を含む物品
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-15
(45)【発行日】2022-11-24
(54)【発明の名称】改良された幾何形状及び水侵入圧力を備えた接着膜を含む物品
(51)【国際特許分類】
   B32B 3/10 20060101AFI20221116BHJP
   B32B 5/00 20060101ALI20221116BHJP
   B32B 27/30 20060101ALI20221116BHJP
【FI】
B32B3/10
B32B5/00 Z
B32B27/30 A
【請求項の数】 14
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021094560
(22)【出願日】2021-06-04
(65)【公開番号】P2021192976
(43)【公開日】2021-12-23
【審査請求日】2021-07-20
(31)【優先権主張番号】63/035,240
(32)【優先日】2020-06-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】391028362
【氏名又は名称】ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100144417
【弁理士】
【氏名又は名称】堂垣 泰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100147212
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 直樹
(72)【発明者】
【氏名】コリン ピラレラ
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ジフォード
(72)【発明者】
【氏名】ケリー ウィチョレク
【審査官】千葉 直紀
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2020/075855(WO,A1)
【文献】特開2006-324260(JP,A)
【文献】特表2018-505801(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B32B1/00-43/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の表面を含む膜であって、前記膜の第一の表面は内側領域及び外側領域を含む、膜、及び、
前記膜の第一の表面の外側領域上に配置されている接着剤層、
を含む、物品であって、
前記内側領域は前記接着剤層によって画定されており、
前記物品は、アセンブリ水侵入圧力試験(「アセンブリWEP試験」)に従って試験されたときに、比較物品より25%~50%高い水侵入圧力を示し、
前記比較物品は、前記物品の膜の第一の表面の内側領域が、前記比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも10%~75%高い周囲長を有することを除いて、前記物品と同一であり、
前記物品の膜の第一の表面の内側領域は10mm~300mmの周囲長を有する、物品。
【請求項2】
前記物品の膜の第一の表面の内側領域は7mm~1500mmの面積をする、請求項1記載の物品。
【請求項3】
前記比較物品の膜の第一の表面の内側領域は7mm~1500mmの面積を有し、および前記比較物品の膜の第一の表面の内側領域は9mm~205mmの周囲長を有する、請求項1又は請求項2記載の物品。
【請求項4】
前記物品の膜の第一の表面の内側領域は0.3:1~9:1の面積対周囲長比を有する、請求項1~3のいずれか1項記載の物品。
【請求項5】
前記比較物品の膜の第一の表面の内側領域は0.6:1~10:1の面積対周囲長比を有する、請求項1~4のいずれか1項記載の物品。
【請求項6】
前記膜はポリマー膜である、請求項1~5のいずれか1項記載の物品。
【請求項7】
前記膜は疎油性コーティングを含む、請求項1~6のいずれか1項記載の物品。
【請求項8】
前記物品はベントであり、前記ベントはベントハウジングをさらに含む、請求項1~のいずれか1項記載の物品。
【請求項9】
前記ベントは自動車用ベントである、請求項記載の物品。
【請求項10】
前記ベントは前記接着剤層によって前記ベントハウジングに結合されている、請求項又は請求項記載の物品。
【請求項11】
前記接着剤層は、シリコーン接着剤、アクリル接着剤又はそれらの任意の組み合わせから選ばれる少なくとも1つの接着剤を含む、請求項1~10のいずれか1項記載の物品。
【請求項12】
前記接着剤層は前記外側領域のある部分にのみ存在する、請求項1~11のいずれか1項記載の物品。
【請求項13】
前記物品の膜の第一の表面の内側領域は、湾曲菱形形状、4タブジグソー形状、8タブジグソー形状もしくは鋸歯形状を有するか、または矩形湾曲菱形形状、矩形4タブジグソー形状、矩形8タブジグソー形状もしくは矩形鋸歯形状を有する、請求項1~12のいずれか1項記載の物品。
【請求項14】
前記比較物品の膜の第一の表面の内側領域は正方形形状、または矩形形状を有する、請求項1~13のいずれか1項記載の物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
本開示は改良された幾何形状及び水侵入圧力を備えた物品に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
接着膜を含む物品は幾つかの用途に使用され、例えば、限定するわけではないが、自動車のヘッドランプベント及び携帯用電子ベントなどに使用される。改良された耐水性を備えた物品が求められている一方で、改良された耐水性は、材料費及び製造費の増加が必要となりうることが懸念される。したがって、費用効果の高い設計を利用しながら、改良された耐水性を提供する物品が必要である。
【発明の概要】
【0003】
要旨
本開示の幾つかの実施形態は膜を含む物品に関する。幾つかの実施形態において、膜は第一の表面を含む。幾つかの実施形態において、膜の第一の表面は、内側領域及び外側領域を含む。幾つかの実施形態において、接着剤層は外側領域上に配置される。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリ水侵入圧力試験(「アセンブリWEP試験」)に従って試験されたときに、比較物品よりも25%~50%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも10%~75%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。
【0004】
対象となる実施形態は、上記の要旨ではなく、特許請求の範囲によって規定される。上記の要旨は、様々な態様の高レベルの概要であり、以下の「詳細な説明」セクションにさらに記載される幾つかの概念を紹介する。この要旨は、特許請求された主題の重要な又は本質的な特徴を特定することを意図しておらず、また、特許請求された主題の範囲を決定するために単独で使用されることも意図されていない。主題は、明細書全体、一部又はすべての図面及び各請求項の適切な部分を参照することによって理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図面
図1A図1Aは、4タブジグソー形状を有する例示的な物品の第一の表面の斜視図である。
【0006】
図1B図1Bは、4タブジグソー形状を有する例示的な物品の第一の表面の図である。
【0007】
図1C図1Cは、4タブジグソー形状を有する例示的な物品の第二の表面の図である。
【0008】
図1D図1Dは、4タブジグソー形状を有する例示的な物品の分解斜視図である。
【0009】
図2A図2Aは、8タブジグソー形状を有する例示的な物品の第一の表面の斜視図である。
【0010】
図2B図2Bは、8タブジグソー形状を有する例示的な物品の第一の表面の図である。
【0011】
図2C図2Cは、8タブジグソー形状を有する例示的な物品の第二の表面の図である。
【0012】
図2D図2Dは、8タブジグソー形状を有する例示的な物品の分解斜視図である。
【0013】
図3A図3Aは、鋸歯形状を有する例示的な物品の第一の表面の斜視図である。
【0014】
図3B図3Bは、鋸歯形状を有する例示的な物品の第一の表面の図である。
【0015】
図3C図3Cは、鋸歯形状を有する例示的な物品の第二の表面の図である。
【0016】
図3D図3Dは、鋸歯形状を有する例示的な物品の分解斜視図である。
【0017】
図4A図4Aは、湾曲菱形形状を有する例示的な物品の第一の表面の斜視図である。
【0018】
図4B図4Bは、湾曲菱形形状を有する例示的な物品の第一の表面の図である。
【0019】
図4C図4Cは、湾曲菱形形状を有する例示的な物品の第二の表面の図である。
【0020】
図4D図4Dは、湾曲菱形形状を有する例示的な物品の分解斜視図である。
【0021】
図5A図5Aは、矩形4タブジグソー形状を有する例示的な物品の第一の表面の斜視図である。
【0022】
図5B図5Bは、矩形4タブジグソー形状を有する例示的な物品の第一の表面の図である。
【0023】
図5C図5Cは、矩形4タブジグソー形状を有する例示的な物品の第二の表面の図である。
【0024】
図5D図5Dは、矩形4タブジグソー形状を有する例示的な物品の分解斜視図である。
【0025】
図6A図6Aは、湾曲菱形形状を有する追加の例示的な物品の第一の表面の斜視図である。
【0026】
図6B図6Bは、湾曲菱形形状を有する追加の例示的な物品の第一の表面の図である。
【0027】
図6C図6Cは、湾曲菱形形状を有する追加の例示的な物品の第二の表面の図である。
【0028】
図6D図6Dは、湾曲菱形形状を有する追加の例示的な物品の分解斜視図である。
【0029】
図7A図7Aは、正方形形状を有する比較物品の第一の表面の斜視図である。
【0030】
図7B図7Bは、正方形形状を有する比較物品の第一の表面の図である。
【0031】
図7C図7Cは、正方形形状を有する比較物品の第二の表面の図である。
【0032】
図7D図7Dは、正方形形状を有する比較物品の分解斜視図である。
【0033】
図8A図8Aは、矩形形状を有する比較物品の第一の表面の斜視図である。
【0034】
図8B図8Bは、矩形形状を有する比較物品の第一の表面の図である。
【0035】
図8C図8Cは、矩形形状を有する比較物品の第二の表面の図である。
【0036】
図8D図8Dは、矩形形状を有する比較物品の分解斜視図である。
【0037】
本開示の幾つかの実施形態は、添付の図面を参照して、例としてのみ本明細書に記載されている。ここで詳細に図面を具体的に参照すると、示される実施形態は、例として、そして本開示の実施形態の例示的な議論の目的のためであることが強調される。これに関して、図面とともに取られる記載は、本開示の実施形態がどのように実施されうるかを当業者に明らかにする。
【発明を実施するための形態】
【0038】
詳細な説明
本明細書で使用されるときに、「周囲長」という用語は、囲まれた形状の全長を指す。 「周囲長」という用語は、直線形状、湾曲形状又はそれらの任意の組み合わせを包含することが意図される。形状が湾曲しているときに、「周囲長」は周囲を包含することが意図され、又は弧長である。湾曲した辺を有する多角形の場合のように、形状が部分的に湾曲しているときに、「周囲長」は、例えば、各湾曲した辺の弧長を計算し、次に各弧長を合計することによって計算することができる。
【0039】
本明細書で使用されるときに、「ベント」という用語は、エンクロージャと外部環境との間の圧力を等しくするように構成された任意のデバイスを指す。
【0040】
本明細書で使用されるときに、「結合された」という用語は、材料が一緒に取り付けられる任意の機構を指す。適切な結合機構の例としては、限定するわけではないが、熱結合、レーザ結合、機械的取り付け、少なくとも1つの接着剤又はそれらの任意の組み合わせが挙げられる。幾つかの実施形態において、結合は、感圧接着剤の非限定的な場合のように、少なくとも1つの接着剤と機械的取り付けとの組み合わせを介して起こることができる。幾つかの実施形態において、結合は、「ホットグルー」の非限定的な場合のように、少なくとも1つの接着剤と熱との組み合わせによって起こることができる。
【0041】
本明細書で使用されるときに、「比較物品は…を除いて物品と同一である」という句は、「を除いて」という文言の後に特許請求の範囲に明示的に記載されている特徴のみを除いて、比較物品が物品と全く同じ特徴を有することを意味する。幾つかの実施形態において、比較物品の特徴と同じであることができる物品の特徴は、限定するわけではないが、同じ面積、同じ膜タイプ、同じ接着剤層タイプ及び同じ疎油性処理を含むことができる。
【0042】
本開示の幾つかの実施形態は膜を含む物品に関する。幾つかの実施形態において、膜は第一の表面を含む。幾つかの実施形態において、第一の表面は、内側領域及び外側領域を含む。幾つかの実施形態において、接着剤層は外側領域上に配置される。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリ水侵入圧力試験(「アセンブリWEP試験」)に従って試験されたときに、比較物品よりも25%~50%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも10%~75%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。
【0043】
幾つかの実施形態において、物品はベントの形態をとることができる。特定のタイプのベントは限定されないが、幾つかの実施形態において、ベントは自動車用ベントであることができる。幾つかの実施形態において、ベントは携帯型電子ベントであることができる。幾つかの実施形態において、ベントは、物品及びベントハウジングを含むことができる。幾つかの実施形態において、物品は、膜の第一の表面の外側領域上に存在する接着剤層によってベントハウジングに結合される。
【0044】
幾つかの実施形態において、物品の膜はポリマー膜である。
【0045】
幾つかの実施形態において、ポリマー膜は、ポリアミド、ポリエステル又はポリオレフィン(例えば、限定するわけではないが、ポリエチレン又はポリプロピレン)又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0046】
幾つかの実施形態において、ポリマー膜は、ポリフッ化ビニリデン(「PVDF」)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレンコポリマー(「FEP」)、テトラフルオロエチレン-(ペルフルオロアルキル)ビニルエーテルコポリマー(「PFA」)、ポリテトラフルオロエチレン(「PTFE」)又はそれらの任意の組み合わせを含む。
【0047】
幾つかの実施形態において、ポリマー膜は、延伸ポリテトラフルオロエチレン(「ePTFE」)膜である。ePTFE膜の幾つかの適切な非限定的な例は米国特許第3,953,566号明細書に記載されており、参照によりその全体を本明細書に取り込む。
【0048】
幾つかの実施形態において、膜は疎油性コーティングを含む。適切な疎油性コーティングの非限定的な例は米国特許第5,376,441号明細書に記載されており、参照によりその全体を本明細書に取り込む。
【0049】
幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~1500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、50mm~1500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、100mm~1500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、500mm~1500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、750mm~1500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、1000mm~1500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、1250mm~1500mmの面積を有する。
【0050】
幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~1250mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~1000mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~750mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~250mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~100mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~50mmの面積を有する。
【0051】
幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、50mm~1250mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、100mm~1000mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、500mm~750mmの面積を有する。
【0052】
幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、10mm~300mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、25mm~300mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、50mm~300mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、100mm~300mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、150mm~300mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、200mm~300mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、250mm~300mmの周囲長を有する。
【0053】
幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、10mm~250mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、10mm~200mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、10mm~150mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、10mm~100mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、10mm~50mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、10mm~25mmの周囲長を有する。
【0054】
幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、25mm~250mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、50mm~200mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、100mm~150mmの周囲長を有する。
【0055】
幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.3:1~9:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.5:1~9:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、1:1~9:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、2:1~9:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、5:1~9:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、8:1~9:1の面積対周囲長比を有する。
【0056】
幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.3:1~8:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.3:1~5:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.3:1~2:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.3:1~1:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.3:1~0.5:1の面積対周囲長比を有する。
【0057】
幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.5:1~8:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、1:1~5:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、2:1の面積対周囲長比を有する。
【0058】
幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、湾曲菱形形状、4タブジグソー形状、8タブジグソー形状又は鋸歯形状を有する。
【0059】
幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、矩形の湾曲菱形形状、矩形の4タブジグソー形状、矩形の8タブジグソー形状又は矩形の鋸歯形状を有する。
【0060】
幾つかの上述の形状を有する物品の非限定的な例は、図1A~6Dに示され、これらは、以下でさらに詳細に本明細書中で記載される。上述の形状は、適切な幾何学的特性(例えば、面積、周囲長、面積対周囲長比)を有する可能性のある形状の例であり、限定的又は網羅的であることを意図するものではない。本開示を読む当業者は、本開示の範囲内の追加の形状が、過度の実験なしに作成されうることを理解するであろう。
【0061】
ここで、膜の第一の表面の外側領域に目を向けると、幾つかの実施形態において、膜の第一の表面の外側領域上に配置される接着剤層は、シリコーン接着剤、アクリル接着剤又はそれらの任意の組み合わせから選ばれる少なくとも1つの接着剤を含むことができる。
【0062】
適切な市販のシリコーン接着剤の非限定的な実施形態としては、3M(登録商標)の品目番号96042及びAvery(登録商標)の品目番号FT9350が挙げられる。適切な市販のアクリル接着剤の非限定的な実施形態としては、3M(登録商標)からの品目番号82600 82601 82602 82603 82605 82610 82620が挙げられる。適切な市販の組み合わせシリコーン/アクリル接着剤の非限定的な実施形態としては、3M(登録商標)からの番号9731、9119-50、9119-85、9119-100及び9119-140が挙げられる。
【0063】
幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面の外側領域の領域全体に存在する。幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面の外側領域の幾らかの領域の部分にのみ存在する。
【0064】
幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面の外側領域の面積の1%~100%の面積に存在する。幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面の外側領域の面積の25%~100%に存在する。幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面の外側領域の面積の50%~100%に存在する。幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面の外側領域の面積の75%~100%に存在する。
【0065】
幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面の外側領域の面積の1%~75%に存在する。幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面の外側領域の面積の1%~50%に存在する。幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面の外側領域の面積の1%~25%に存在する。
【0066】
幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面の外側領域の面積の25%~75%に存在する。幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面の外側領域の面積の50%に存在する。
【0067】
幾つかの実施形態において、膜は、第一の表面の反対側に第二の表面を含む。幾つかの実施形態において、膜の第二の表面は単一の領域からなる。幾つかの実施形態において、膜の第二の表面は複数の領域を含む。
【0068】
幾つかの実施形態において、膜の第二の表面は接着剤層を含まない。幾つかの実施形態において、膜の第二の表面は接着剤層を含む。膜の第二の表面が接着剤層を含む幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面上の接着剤層と同じであることができる。膜の第二の表面が接着剤層を含む幾つかの実施形態において、接着剤層は、膜の第一の表面上の接着剤層とは異なることができる。
【0069】
本開示による物品の第一の非限定的な例は、図1A~1Dに示されている。図1Aは、4タブジグソー形状を有する例示的な物品の第一の表面の斜視図である。図1Bは、4タブジグソー形状を有する例示的な物品の第一の表面の図である。図1Cは、4タブジグソー形状を有する例示的な物品の第二の表面の図である。図1Dは、4タブジグソー形状を有する例示的な物品の分解斜視図である。
【0070】
図1A及び1Bに示されるように、物品100は、例示的な4タブジグソー形状の内側領域102を有する第一の表面101を有する膜を含むことができる。図1A、1B及び1Dに示されるように、第一の表面101は、接着剤層103を含む外側領域をさらに含むことができる。図1C及び1Dに示されるように、幾つかの実施形態において、物品100は、第一の表面101の反対側に第二の表面領域104を含むことができる。幾つかの実施形態において、第二の表面104は単一の領域105からなることができる。
【0071】
本開示による物品の第二の非限定的な例は、図2A~2Dに示されている。図2Aは、8タブジグソー形状を有する例示的な物品の第一の表面の斜視図である。図2Bは、8タブジグソー形状を有する例示的な物品の第一の表面の図である。図2Cは、8タブジグソー形状を有する例示的な物品の第二の表面の図である。図2Dは、8タブジグソー形状を有する例示的な物品の分解斜視図である。
【0072】
図2A及び2Bに示されるように、物品200は、例示的な8タブジグソー形状の内側領域202を有する第一の表面201を有する膜を含むことができる。図2A、2B及び2Dに示されるように、第一の表面201は接着剤層203を含む外側領域をさらに含むことができる。図2C及び2Dに示されるように、幾つかの実施形態において、物品200は、第一の表面201の反対側に第二の表面204を含むことができる。幾つかの実施形態において、第二の表面204は、単一の領域205からなることができる。
【0073】
本開示による物品の第三の非限定的な例は図3A~3Dに示されている。図3Aは、鋸歯形状を有する例示的な物品の第一の表面の斜視図である。図3Bは、鋸歯形状を有する例示的な物品の第一の表面の図である。図3Cは、鋸歯形状を有する例示的な物品の第二の表面の図である。図3Dは、鋸歯形状を有する例示的な物品の分解斜視図である。
【0074】
図3A及び3Bに示されるように、物品300は、例示的な鋸歯形状の内側領域302を有する第一の表面302を有する膜を含むことができる。図3A、3B及び3Dに示されるように、第一の表面301は、接着剤層303を含む外側領域をさらに含むことができる。図3C及び3Dに示されるように、幾つかの実施形態において、物品300は、第一の表面301の反対側に第二の表面304を含むことができる。幾つかの実施形態において、第二の表面304は単一の領域305からなることができる。
【0075】
本開示による物品の第四の非限定的な例は、図4A~4Dに示されている。図4Aは、湾曲菱形形状を有する例示的な物品の第一の表面の斜視図である。図4Bは、湾曲菱形形状を有する例示的な物品の第一の表面の図である。図4Cは、湾曲菱形形状を有する例示的な物品の第二の表面の図である。図4Dは、湾曲菱形形状を有する例示的な物品の分解斜視図である。
【0076】
図4A及び4Bに示されるように、物品400は、例示的な湾曲菱形形状の内側領域402を有する第一の表面401を有する膜を含むことができる。図4A、4B及び4Dに示されるように、第一の表面401は、接着剤層403を含む外側領域をさらに含むことができる。図4C及び4Dに示されるように、幾つかの実施形態において、物品400は、第一の表面401の反対側に第二の表面404を含むことができる。幾つかの実施形態において、第二の表面404は単一の領域405からなることができる。
【0077】
本開示による物品の第五の非限定的な例は、図5A~5Dに示されている。図5Aは、矩形の4タブジグソー形状を有する例示的な物品の第一の表面の斜視図である。図5Bは、矩形の4タブジグソー形状を有する例示的な物品の第一の表面の図である。図5Cは、矩形の4タブジグソー形状を有する例示的な物品の第二の表面の図である。図5Dは、矩形の4タブジグソー形状を有する例示的な物品の分解斜視図である。
【0078】
図5A及び5Bに示されるように、物品500は、例示的な矩形の4タブジグソー形状の内側領域502を有する第一の表面501を有する膜を含むことができる。図5A、5B及び5Dに示されるように、第一の表面501は、接着剤層503を含む外側領域をさらに含むことができる。図5C及び5Dに示されるように、幾つかの実施形態において、物品500は、第一の表面501の反対側に第二の表面504を含むことができる。幾つかの実施形態において、第二の表面504は単一の領域505からなることができる。
【0079】
本開示による物品の第六の非限定的な例は図6A~6Dに示されている。図6Aは、湾曲菱形形状を有する追加の例示的な物品の第一の表面の斜視図である。図6Bは、湾曲菱形形状を有する追加の例示的な物品の第一の表面の図である。図6Cは、湾曲菱形形状を有する追加の例示的な物品の第二の表面の図である。図6Dは、湾曲菱形形状を有する追加の例示的な物品の分解斜視図である。
【0080】
図6A及び6Bに示されるように、物品600は、例示的な湾曲菱形形状の内側領域602を有する第一の表面601を有する膜を含むことができる。図6A、6B及び6Dに示されるように、第一の表面601は、接着剤層603を含む外側領域をさらに含むことができる。図6C及び6Dに示されるように、幾つかの実施形態において、物品600は、第一の表面601の反対側に第二の表面604を含むことができる。幾つかの実施形態において、第二の表面604は単一の領域605からなることができる。
【0081】
幾つかの実施形態において、物品は、以下で本明細書に記載されるアセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも1%~50%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも5%~50%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも10%~50%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも15%~50%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも20%~50%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも20%~50%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも25%~50%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも30%~50%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも35%~50%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも40%~50%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも45%~50%高い水侵入圧力を示す。
【0082】
幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも1%~45%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも1%~40%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも1%~35%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも1%~30%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも1%~25%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも1%~20%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも1%~15%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも1%~10%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも1%~5%高い水侵入圧力を示す。
【0083】
幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも5%~45%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも10%~40%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも15%~35%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも20%~30%高い水侵入圧力を示す。幾つかの実施形態において、物品は、アセンブリWEP試験に従って試験されたときに、比較物品よりも25%高い水侵入圧力を示す。
【0084】
幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面とは異なる周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面を超える周囲長を有することを除いて、物品と同一である。
【0085】
幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも1%~75%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも10%~75%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも15%~75%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも25%~75%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも35%~75%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも45%~75%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長より55%~75%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも65%~75%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも70%~75%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。
【0086】
幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも1%~70%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも1%~65%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも1%~55%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも1%~45%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも1%~35%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも1%~25%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも1%~15%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも1%~10%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。
【0087】
幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも10%~70%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも15%~65%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも25%~55%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。幾つかの実施形態において、比較物品は、物品の膜の第一の表面の内側領域が、比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも35%~45%高い周囲長を有することを除いて、物品と同一である。
【0088】
幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、9mm~205mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、10mm~205mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、50mm~205mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、100mm~205mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、150mm~205mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、200mm~205mmの周囲長を有する。
【0089】
幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、9mm~200mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、9mm~150mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、9mm~100mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、9mm~50mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、9mm~10mmの周囲長を有する。
【0090】
幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、10mm~200mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、50mm~150mmの周囲長を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、50mm~100mmの周囲長を有する。
【0091】
幾つかの実施形態において、比較物品は、比較物品の膜の第一の表面とは異なる面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品は、比較物品の膜の第一の表面の面積と同じ面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品は、比較物品の膜の第一の表面の面積よりも小さい面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品は、比較物品の膜の第一の表面の面積よりも大きい面積を有する。
【0092】
幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~1500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、50mm~1500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、100mm~1500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、500mm~1500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、750mm~1500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、1000mm~1500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、1250mm~1500mmの面積を有する。
【0093】
幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~1250mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~1000mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~750mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~500mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~250mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~100mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、7mm~50mmの面積を有する。
【0094】
幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、50mm~1250mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、100mm~1000mmの面積を有する。幾つかの実施形態において、物品の膜の第一の表面の内側領域は、500mm~750mmの面積を有する。
【0095】
幾つかの実施形態において、比較物品は、比較物品の膜の第一の表面とは異なる面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、比較物品は、比較物品の膜の第一の表面の面積対周囲長比よりも小さい面積対周囲長比を有する。
【0096】
幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.6:1~10:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、1:1~10:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、2:1~10:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、5:1~10:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、9:1~10:1の面積対周囲長比を有する。
【0097】
幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.6:1~9:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.6:1~5:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.6:1~2:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、0.6:1~1:1の面積対周囲長比を有する。
【0098】
幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、1:1~9:1の面積対周囲長比を有する。幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、2:1~5:1の面積対周囲長比を有する。
【0099】
幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、正方形形状を有する。
【0100】
図7Aは、正方形形状を有する比較物品の第一の表面の斜視図である。図7Bは、正方形形状を有する比較物品の第一の表面の図である。図7Cは、正方形形状を有する比較物品の第二の表面の図である。図7Dは、正方形形状を有する比較物品の分解斜視図である。
【0101】
図7A及び7Bに示されるように、比較物品700は、正方形形状を有する内側領域702を有する第一の表面701を有する膜を含むことができる。図7A、7B及び7Dに示されるように、第一の表面701は、接着剤層703を含む外側領域をさらに含むことができる。図7C及び7Dに示されるように、幾つかの実施形態において、比較物品700は、第一の表面701の反対側に第二の表面704を含むことができる。幾つかの実施形態において、第二の表面704は、単一の領域705からなることができる。図7A~7Dに示されるように、比較物品700は、幾つかの実施形態において、内側領域702を除いて、本明細書に記載される例示的な物品と同一であることができる。
【0102】
幾つかの実施形態において、比較物品の膜の第一の表面の内側領域は、矩形形状を有する。
【0103】
図8Aは、矩形形状を有する比較物品の第一の表面の斜視図である。図8Bは、矩形形状を有する比較物品の第一の表面の図である。図8Cは、矩形形状を有する比較物品の第二の表面の図である。図8Dは、矩形形状を有する比較物品の分解斜視図である。
【0104】
図8A及び8Bに示されるように、比較物品800は、矩形形状の内側領域802を有する第一の表面801を有する膜を含むことができる。図8A、8B及び8Dに示されるように、第一の表面801は、接着剤層803を含む外側領域をさらに含むことができる。図8C及び8Dに示されるように、幾つかの実施形態において、比較物品800は、第一の表面801の反対側に第二の表面804を含むことができる。幾つかの実施形態において、第二の表面804は、単一の領域805からなることができる。図8A~8Dに示されるように、比較物品800は、幾つかの実施形態において、内側領域802を除いて、本明細書に記載された例示的な物品と同一であることができる。
【0105】
開示された利点及び改善の中で、本開示の他の目的及び利点は、添付の図面と併せて以下の記載から明らかになるであろう。本開示の詳細な実施形態は、本明細書に開示されている。しかしながら、開示された実施形態は、様々な形態で具体化されうる開示の単なる例示であることを理解されたい。さらに、本開示の様々な実施形態に関して与えられた実施例のそれぞれは、例示的であり、限定的ではないことが意図される。
【0106】
明細書及び特許請求の範囲を通じて、以下の用語は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、本明細書に明示的に関連付けられた意味をとる。「1つの実施形態において」、「実施形態において」及び「幾つかの実施形態において」という語句は、本明細書で使用されるときに、同じ実施形態を指すことがあるが、必ずしも指すとは限らない。さらに、「別の実施形態において」及び「幾つかの他の実施形態において」という語句は、本明細書で使用されるときに、異なる実施形態を指すことがあるが、必ずしも指すとは限らない。本開示のすべての実施形態は、本開示の範囲又は主旨から逸脱することなく組み合わせることができることが意図される。
【0107】
本明細書で使用されるときに、「に基づく」という用語は排他的ではなく、文脈が明確に別段の指示をしない限り、記載されていない追加の要因に基づくことを可能にする。さらに、本明細書全体を通して、「a」、「an」及び「the」の意味は、複数形の参照を含む。「in」の意味は「in」及び「on」を含む。
【0108】
本明細書で使用されるときに、「含む(comprising)」、「含む(including)」及び「有する(having)」などの用語は、特定の請求項の範囲を、請求項によって列挙される材料又は工程に限定するものではない。
【0109】
本明細書で使用されるときに、「から本質的になる」という用語は、特定の請求項の範囲を、特定の材料又は工程、及び、特定の請求項の基本的かつ新規の特徴に実質的に影響を及ぼさない材料及び工程に限定する。
【0110】
本明細書で使用されるときに、「からなる」及び「構成される」などの用語は、特定の請求項の範囲を、請求項によって列挙される材料及び工程に限定する。
【実施例
【0111】

アセンブリ水侵入圧力試験(「アセンブリWEP試験」)手順:
すべての実施例及び比較例は、本明細書中に記載されるアセンブリWEP試験に供した。WEP試験アセンブリは、クランプ留め具、試験プレート及び加圧水(例えば、脱イオン水)を適用するためのシステムを含んでいた。試験プレート及び試験対象の物品を、プレートをWEP試験デバイスにシールするクランプ留め具に取り付けた。システムに水圧をかけ、ベントを加圧する試験プレートにおける穴に水を流した。水圧を選択した圧力(例えば、5psi)まで上昇させ、その圧力で60秒間保持し、次いで、水漏れによって物品が破損するまで、0.05psi/秒の制御された速度で上昇させた。破損圧力を「水侵入圧力」として記録し、各例の結果を以下の表1に示した。
【0112】
例1:
湾曲菱形形状の内側領域を有する例示的な物品を、本明細書に記載され、図4A~4Dに示されるように作成した。この物品は、米国特許第3,953,566号明細書による多孔質ePTFE膜を含んでおり、前記膜は、内側通気性面積が440mmであり、湾曲菱形形状を有し、両面感圧接着性シリコーン接着剤層に熱及び/又は圧力を使用して結合された、米国特許第5,376,441号明細書に記載されるとおりのコーティングで疎油性にされた。内側領域の周囲長は95.3mmであり、比較例(正方形の比較)よりも16.2%大きかった。湾曲菱形の内側領域の面積対周囲長比は4.6であった。アセンブリWEP試験は、それぞれが347mmの合計開口面積を有する2つの並んだ同一の矩形開口穴を有するポリプロピレン試験プレートで行った。ゴム圧縮ヘッドを使用して、圧力(0.2N/mmで10秒間)でポリプロピレンプレートに物品を適用した。穴の上の表面に物品が付着したポリプロピレンプレートをしっかりとクランプした。水圧上昇を管理することができる機械で水圧を加えた。物品の接着剤側に水圧をかけた。圧力を5psiに上げ、60秒間保持した。保持後に、破損まで圧力を0.05psi/秒で上昇させた。破損を視覚的に識別した。縁の補強はバースト破損を遅らせた。この例のバースト破損は、約10.13psiで発生した。これは、以下で本明細書に記載する比較の正方形形状物品よりも29.2%改良されている。
【0113】
比較例1:
図7A~7Dに示される正方形形状の内側領域を有する比較物品は、米国特許第3,953,566号明細書に記載されているとおりの多孔質ePTFE膜を用いて、本明細書に記載されるように作成され、前記膜は、内側通気性面積が440mmであり、正方形形状を有し、両面感圧接着性シリコーン接着剤層に熱及び/又は圧力を使用して結合された、米国特許第5,376,441号明細書記載されるとおりのコーティングで疎油性にされた。内側周囲長は82.0mmであった。面積対周囲長比は5.4であった。アセンブリWEP試験は、それぞれが347mmの合計開口面積を有する2つの並んだ同一の矩形開口穴を有するポリプロピレン試験プレートで行った。ゴムの圧縮ヘッドを使用して、圧力(0.2N/mmで10秒間)でポリプロピレンプレートに比較物品を適用した。穴の上の表面に付着したベントを有するポリプロピレンプレートをしっかりとクランプした。水圧上昇を管理することができる機械で水圧を加えた。水圧をベントの接着剤側に加えた。圧力を5psiに上げ、60秒間保持した。保持後に、破損まで圧力を0.05psi/秒で上昇させた。破損を視覚的に識別した。縁の補強はバースト破損を遅らせた。この例のバースト破損は、約7.84psiで発生した。
【0114】
例2:
図1A~1Dに示される4タブジグソー形状の内側領域を有する例示的な物品は、例1に記載されるように作成された。物品は、多孔質ePTFE膜及び接着剤層を含んでいたが、例1とは異なり、4タブジグソー形状の内側領域を含んだ。内側周囲長は99.2mmであった。それは比較例(正方形比較)より20.9%大きかった。面積対周囲長比は4.4であった。WEP試験は、347mm合計開口面積を有する2つの並んだ同一の矩形開放穴を有するポリプロピレンプレートで行った。ゴム圧縮ヘッドを使用して、圧力(0.2N/mmで10秒間)でポリプロピレンプレートに物品を適用した。物品の接着剤側に水圧をかける。圧力をすばやく5psiに上げ、60秒間保持した。保持後に、圧力を破損まで0.05psi/秒で上昇させた。縁の補強はバースト破損を遅らせた。この例のバースト破損は約10.84psiで発生した。これは、比較の正方形物品よりも38.3%改良されている。
【0115】
例3:
図2A~2Dに示される8タブジグソー形状の内側領域を有する例示的な物品を、多孔質ePTFE膜及び接着剤層を用いて、例1に記載されるように作成した。内側周囲長は110.1mmであり、正方形の内側領域を有する比較物品よりも34.3%大きかった。この部品の面積対周囲長比は4.0であった。WEP試験を、合計開口面積が347mmの2つの並んだ同一の矩形開放穴を有するポリプロピレンプレートで行った。接着性ベントを、ゴム圧縮ヘッドを使用して、圧力(0.2N/mmで10秒間)でポリプロピレンプレートに適用した。ベントの接着剤側に水圧をかけた。圧力を5psiに上げ、60秒間保持した。保持後に、圧力を破損まで0.05psi/秒で上昇しました。縁の補強はバースト破損を遅らせた。この例のバースト破損は、約10.03psiで発生した。これは、比較の正方形物品よりも27.9%改良されている。
【0116】
例4:
図3A~3Dに示される鋸歯形状の内側領域を有する例示的な物品を、多孔質ePTFE膜及び接着剤層を用いて、例1に記載されるように作成した。内側周囲長は134.7mmであり、正方形の比較物品より64.3%大きかった。面積対周囲長比は3.3であった。WEP試験を、合計開口面積が347mmの2つの並んだ同一の矩形開放穴を有するポリプロピレンプレートで行った。ゴム圧縮ヘッドを使用して、圧力(0.2N/mmで10秒間)でポリプロピレンプレートに物品を適用した。ベントの接着剤側に水圧をかけた。圧力を5psiに上げ、60秒間保持した。保持後に、圧力を破損まで0.05psi/秒で上昇させた。縁の補強はバースト破損を遅らせた。この例のバースト破損は、約10.03psiで発生した。これは、比較の正方形物品よりも27.9%改良されている。
【0117】
例5:
湾曲菱形の内側領域を有する追加の例示的な物品を、多孔質ePTFE膜及び接着剤層を使用して、本明細書に記載されるように作成し、例1に記載されるように図6A~6Dに示す。内側周囲長は93.0mmであり、比較の正方形物品よりも13.5%大きかった。面積対周囲長比は4.7であった。WEP試験を、合計開口面積が360mmの1つの正方形穴を有するポリプロピレンプレートで行った。ゴム圧縮ヘッドを使用して、圧力(0.2N/mmで10秒間)でポリプロピレンプレートに物品を適用した。ベントの接着剤側に水圧をかけた。圧力をすばやく5psiに上げ、60秒間保持した。保持後に、圧力を破損まで0.05psi/秒で上昇させた。縁の補強はバースト破損を遅らせた。この例のバースト破損は、約10.1psiで発生した。これは、比較の正方形物品よりも28.2%改良されている。
【0118】
【表1】
【0119】
【表2】
【0120】
例6:
図5A~5Dに示される矩形4タブジグソー形状を有する内側領域を有する例示的な物品を、多孔質ePTFE膜及び接着剤層を用いて、例1に記載されるように作成する。内側周囲長は106.2mmであり、矩形内側領域を有する比較物品よりも15.0%大きい。面積対周囲長比は4.1である。WEP試験を、合計開口面積が344mmの2つの並んだ同一の矩形開放穴を有するポリプロピレンプレートで行う。接着剤ベントを、ゴム圧縮ヘッドを使用して、圧力(0.2N/mmで10秒間)でポリプロピレンプレートに適用する。ベントの接着剤側に水圧をかける。圧力を5psiに上げ、60秒間保持する。保持後に、圧力を破損まで0.05psi/秒で上昇させる。縁の補強はバースト破損を遅らせる。この例のバースト破損は、約9.4psiで発生する。これは、比較の矩形物品に比べて25.3%改良されている。
【0121】
比較例2:
図8A~8Dに示されるような矩形内側領域を有する第二の比較物品を、両面感圧シリコーン接着剤に熱及び/又は圧力を使用して結合された米国特許第5,376,441号明細書に記載されるとおりのコーティングで疎油性にされた、米国特許第3,953,566号明細書による多孔質ePTFE膜を用いて、比較例1に記載されるように作成し、内側領域が440mmであり、矩形形状を有する。内側周囲長は92.5mmである。面積対周囲長比は4.8である。アセンブリWEPを、合計開口面積が344mmの2つの並んだ同一の矩形開放穴を有するポリプロピレンプレート上で行う。接着剤ベントを、ゴム圧縮ヘッドを使用して、圧力(0.2N/mmで10秒間)でポリプロピレンプレートに適用する。穴の上の表面にベントが接着されたポリプロピレンプレートをしっかりと固定する。水圧ランプを管理できる機械に水圧をかける。ベントの接着剤側に水圧をかける。圧力を5psiに上げ、60秒間保持する。保持後に、圧力を破損まで0.05psi/秒で上昇させる。破損を視覚的に識別する。縁の補強はバースト破損を遅らせる。この比較例のバースト破損は約7.5psiで発生する。
【0122】
【表3】
【0123】
【表4】
【0124】
本明細書で参照されるすべての以前の特許、刊行物、及び試験方法の全体を参照により取り込む。上記の本開示の実施形態に対する変形、修飾及び変更は、当業者に明らかになるであろう。そのようなすべての変形、修飾及び変更などは、本開示の主旨及び範囲内に入ることが意図されており、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0125】
本開示の幾つかの実施形態を記載してきたが、これらの実施形態は例示にすぎず、限定的ではなく、多くの修正が当業者に明らかになりうることが理解される。例えば、本明細書で論じられるすべての寸法は、例としてのみ提供されており、例示的であり、限定的ではないことが意図される。
【0126】
本明細書で明確に識別される任意の特徴又は要素はまた、特許請求の範囲で規定されるとおりの本発明の実施形態の特徴又は要素として具体的に除外されうる。
【0127】
本明細書に記載の開示は、本明細書に具体的に開示されていない1つ又は複数の要素、1つ又は複数の制限がない状態で実施することができる。したがって、例えば、本明細書の各場合において、「含む(comprising)」、「から本質的になる(consisting essentially of)」及び「からなる(consisting of)」という用語のいずれも、本明細書で規定されるそれぞれの意味を変えることなく、他の2つの用語のいずれかで置き換えることができる。使用された用語及び表現は、説明の用語として使用され、限定ではなく、このような用語及び表現の使用は、示されそして記載された特徴又はその一部の均等形態を除外する意図はなく、本開示の範囲内で様々な変更が可能であることが理解される。
(態様)
(態様1)
第一の表面を含む膜であって、前記膜の第一の表面は内側領域及び外側領域を含む、膜、及び、
前記膜の第一の表面の外側領域上に配置されている接着剤層、
を含む、物品であって、
前記物品は、アセンブリ水侵入圧力試験(「アセンブリWEP試験」)に従って試験されたときに、比較物品より25%~50%高い水侵入圧力を示し、
前記比較物品は、前記物品の膜の第一の表面の内側領域が、前記比較物品の膜の第一の表面の内側領域の周囲長よりも10%~75%高い周囲長を有することを除いて、前記物品と同一である、物品。
(態様2)
前記物品の膜の第一の表面の内側領域は7mm ~1500mm の面積を有する、態様1記載の物品。
(態様3)
前記比較物品の膜の第一の表面の内側領域は7mm ~1500mm の面積を有する、態様1又は態様2記載の物品。
(態様4)
前記物品の膜の第一の表面の内側領域は10mm~300mmの周囲長を有する、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
(態様5)
前記比較物品の膜の第一の表面の内側領域は9mm~205mmの周囲長を有する、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
(態様6)
前記物品の膜の第一の表面の内側領域は0.3:1~9:1の面積対周囲長比を有する、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
(態様7)
前記比較物品の膜の第一の表面の内側領域は0.6:1~10:1の面積対周囲長比を有する、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
(態様8)
前記膜はポリマー膜である、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
(態様9)
前記ポリマー膜は延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)膜である、態様8記載の物品。
(態様10)
前記膜は疎油性コーティングを含む、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
(態様11)
前記膜は前記第一の表面の反対側に第二の表面を含む、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
(態様12)
前記膜の第二の表面は単一の領域からなる、態様11記載の物品。
(態様13)
前記膜の第二の表面は接着剤層を含まない、態様11又は12記載の物品。
(態様14)
前記物品はベントであり、前記ベントはベントハウジングをさらに含む、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
(態様15)
前記ベントは自動車用ベントである、態様14記載の物品。
(態様16)
前記ベントは前記接着剤層によって前記ベントハウジングに結合されている、態様14又は態様15記載の物品。
(態様17)
前記接着剤層は、シリコーン接着剤、アクリル接着剤又はそれらの任意の組み合わせから選ばれる少なくとも1つの接着剤を含む、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
(態様18)
前記接着剤層は前記外側領域のある部分にのみ存在する、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
(態様19)
前記物品の膜の第一の表面の内側領域は、湾曲菱形形状、4タブジグソー形状、8タブジグソー形状又は鋸歯形状を有する、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
(態様20)
前記物品の膜の第一の表面の内側領域は、矩形湾曲菱形形状、矩形4タブジグソー形状、矩形8タブジグソー形状又は矩形鋸歯形状を有する、態様1~19のいずれか1項記載の物品。
(態様21)
前記比較物品の膜の第一の表面の内側領域は正方形形状を有する、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
(態様22)
前記比較物品の膜の第一の表面の内側領域は矩形形状を有する、先行の態様のいずれか1項記載の物品。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図8D