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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-16
(45)【発行日】2022-11-25
(54)【発明の名称】シート搬送装置および画像形成システム
(51)【国際特許分類】
   B65H 9/14 20060101AFI20221117BHJP
   B65H 5/06 20060101ALI20221117BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
B65H9/14
B65H5/06 B
G03G15/00 450
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2018147586
(22)【出願日】2018-08-06
(65)【公開番号】P2020023372
(43)【公開日】2020-02-13
【審査請求日】2021-05-13
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001634
【氏名又は名称】弁理士法人志賀国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 裕一
(72)【発明者】
【氏名】大城 敏明
【審査官】沖 大樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2005/0098939(US,A1)
【文献】国際公開第2017/119193(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0187331(US,A1)
【文献】特開2003-201043(JP,A)
【文献】特開昭63-171749(JP,A)
【文献】特開2002-104687(JP,A)
【文献】特開昭58-135046(JP,A)
【文献】特開2008-074620(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 5/02
B65H 5/06
B65H 5/22
B65H 9/00- 9/20
B65H 13/00-15/02
B65H 29/12-29/24
B65H 29/32
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートをプリンタ部に搬送する搬送路を形成する搬送路形成部と、
前記搬送路に設けられ、前記シートを搬送方向に沿って搬送するとともに、前記搬送方向と直交する搬送直交方向への前記シートの移動を許容する直交移動許容部と、を備え、
前記直交移動許容部は、前記搬送直交方向の中心位置に1つのみ配置され
前記直交移動許容部は、前記シートに接触する接触面を有し、
前記接触面は、前記搬送方向に対して第1の摩擦係数を有し、前記搬送直交方向に対して第1の摩擦係数よりも小さい第2の摩擦係数を有するシート搬送装置。
【請求項2】
シートをプリンタ部に搬送する搬送路を形成する搬送路形成部と、
前記搬送路に設けられ、前記シートを搬送方向に沿って搬送するとともに、前記搬送方向と直交する搬送直交方向への前記シートの移動を許容する直交移動許容部と、を備え、
前記直交移動許容部は、前記搬送直交方向の中心位置に1つのみ配置され
前記直交移動許容部は、
前記搬送直交方向に延びる軸部と、
前記軸部の周方向に間隔をあけて配置された複数の板部材と、を備えるシート搬送装置。
【請求項3】
前記直交移動許容部は、
前記搬送直交方向に延びる軸部と、
前記軸部の周方向に間隔をあけて配置された複数の板部材と、を備える
請求項に記載のシート搬送装置。
【請求項4】
請求項1からのいずれか一項に記載のシート搬送装置を備える
画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、シート搬送装置および画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、Multi Function Peripheral(以下「MFP」という。)およびプリンタ等の画像形成システムがある。画像形成システムは、シートを搬送するシート搬送装置を備える。シート搬送装置は、シートの搬送路を形成する搬送路形成部を備える。シート搬送装置は、シート搬送における傾き補正機構として、アライニング機構を備える。アライニング機構は、搬送路に沿って搬送されるシートの先端をローラ(アライニングローラ)のニップに当てて沿わせることでシートの傾きを補正する。シートの傾きとシートの剛度に応じて、シート先端を沿わせたときに、シートがたわむか、もしくは搬送ローラ部でシートが横滑りすることで、シート先端をアライニングローラに沿わせている。そのために、シート搬送装置は、搬送ローラ部からアライニングローラまでの距離よりも長いシートを送っている。
しかしながら、シートのたわみ量、横滑り量には限界があり、所定以上の傾きを持ったシートについてはシートの傾きを十分に補正しきれない可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-62194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、シートの傾きを十分に補正することができるシート搬送装置および画像形成システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態のシート搬送装置は、搬送路形成部と、直交移動許容部と、を持つ。搬送路形成部は、シートをプリンタ部に搬送する搬送路を形成する。直交移動許容部は、前記搬送路に設けられる。直交移動許容部は、前記シートを搬送方向に沿って搬送する。直交移動許容部は、前記搬送方向と直交する搬送直交方向への前記シートの移動を許容する。直交移動許容部は、前記搬送直交方向の中心位置に1つのみ配置される。前記直交移動許容部は、前記シートに接触する接触面を有する。前記接触面は、前記搬送方向に対して第1の摩擦係数を有する。前記接触面は、前記搬送直交方向に対して第1の摩擦係数よりも小さい第2の摩擦係数を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】実施形態の画像形成システムの一例を示す正面図。
図2】実施形態のシート搬送装置の要部を示す模式図。
図3】実施形態のシート搬送装置の要部を第2搬送直交方向の一方側から見た図(図2のIII矢視図)。
図4】実施形態の直交移動許容部を示す斜視図。
図5】実施形態の直交移動許容部の要部を示す拡大斜視図(図4の一点鎖線部Vの拡大図)。
図6】比較例においてシートがたわみながらアライニングされるときの説明図。
図7】比較例においてシートが横滑りしながらアライニングされるときの説明図。
図8】実施形態の第1変形例の直交移動許容部を示す斜視図。
図9】実施形態の第2変形例の直交移動許容部を示す斜視図。
図10】実施形態の第3変形例の直交移動許容部を示す模式図。
図11】実施形態の第3変形例の直交移動許容部の動作説明図。
図12】実施形態の第4変形例の直交移動許容部を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態のシート搬送装置および画像形成システムを、図面を参照して説明する。各図において、同一構成については同一の符号を付す。各図では、見易さのため、各部材の寸法および形状を誇張あるいは簡略化する。
【0008】
図1は、実施形態の画像形成システム1の一例を示す正面図である。図1に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置2と、後処理装置3とを含む。画像形成装置2は、用紙などのシート状の媒体(以下「シート」という。)に画像を形成する。後処理装置3は、画像形成装置2から搬送されるシートに後処理を行う。後処理装置3は、「シート処理装置」の一例である。
画像形成装置2は、コントロールパネル11、スキャナ部12、プリンタ部13、給紙部14、排紙部15及び画像形成制御部16を備える。
【0009】
コントロールパネル11は、ユーザの操作を受け付ける各種キーを備える。例えば、コントロールパネル11は、シートの後処理の種類に関する入力を受け付ける。コントロールパネル11は、入力された後処理の種類に関する情報を、後処理装置3に送る。
【0010】
スキャナ部12は、複写対象物の画像情報を読み取る読取部を備える。スキャナ部12は、読み取った画像情報を、プリンタ部13に送る。
プリンタ部13は、スキャナ部12または外部機器から送信された画像情報に基づき、トナーなどの現像剤によって出力画像(以下「トナー像」という。)を形成する。プリンタ部13は、トナー像をシートの表面上に転写する。プリンタ部13は、シートに転写したトナー像に熱と圧力をかけて、トナー像をシートに定着させる。
【0011】
給紙部14は、プリンタ部13がトナー像を形成するタイミングに合わせて、シートを1枚ずつプリンタ部13に供給する。
排紙部15は、プリンタ部13から排紙されるシートを、後処理装置3へ搬送する。
【0012】
画像形成制御部16は、画像形成装置2の全体の動作を制御する。すなわち、画像形成制御部16は、コントロールパネル11、スキャナ部12、プリンタ部13、給紙部14及び排紙部15を制御する。画像形成制御部16は、CPU、ROM及びRAMを含む制御回路で形成される。
【0013】
次に、後処理装置3について説明する。
後処理装置3は、画像形成装置2に隣接して配置される。後処理装置3は、画像形成装置2から搬送されるシートに、コントロールパネル11を通じて指定された後処理を実行する。例えば、後処理は、ステイプル処理またはソート処理である。後処理装置3は、待機部21、処理部22、排出部23及び後処理制御部24を備える。実施形態において、シートは、画像形成装置2から排出部23へと搬送される。
【0014】
待機部21は、画像形成装置2から搬送されるシートを一時的に滞留(バッファ)させる。例えば、待機部21は、先行するシートの後処理が処理部22で行われる間、後続の複数枚のシートを待機させる。待機部21は、処理部22の上方に配置される。待機部21は、処理部22が空くと、滞留させていたシートを処理部22に向けて落下させる。
【0015】
処理部22は、シートに後処理を行う。例えば、処理部22は、複数枚のシートを整合する。処理部22は、整合した複数枚のシートにステイプル処理を行う。これにより、複数枚のシートが綴じ合わされる。処理部22は、後処理を行ったシートを排出部23へ排出する。
【0016】
排出部23は、固定トレイ23aと可動トレイ23bとを備える。固定トレイ23aは、後処理装置3の上部に設けられる。可動トレイ23bは、後処理装置3の側部に設けられる。固定トレイ23a及び可動トレイ23bには、ソート処理されたシートが排出される。
【0017】
後処理制御部24は、後処理装置3の全体の動作を制御する。すなわち、後処理制御部24は、待機部21、処理部22及び排出部23を制御する。後処理制御部24は、CPU、ROM及びRAMを含む制御回路で形成される。
例えば、後処理制御部24は、処理モードと非処理モード(通常モード)とを切り替え制御する。ここで、処理モードは、シートに対し後処理を行うモードを意味する。例えば、処理モードには、ソートモードおよびステイプルモードが含まれる。非処理モードは、シートに対し後処理をせずにシートをそのまま搬送するモードを意味する。
【0018】
コントロールパネル11は、処理モードと非処理モードとを選択可能なモード選択部(操作部)を備える(不図示)。例えば、モード選択部は、コントロールパネル11に設けられたボタンである。ユーザがモード選択時に「処理モード」を選択してボタンを押すことによって、後処理制御部24は、シートに対し後処理を行わせる。一方、ユーザがモード選択時に「非処理モード」を選択してボタンを押すことによって、後処理制御部24は、シートに対し後処理をせずにシートをそのまま排紙させる。
【0019】
次に、シート搬送装置について説明する。
画像形成システム1は、シート搬送装置30(図2参照)を備える。実施形態において、シート搬送装置30は、画像形成装置2に設けられる。シート搬送装置30は、給紙部14とプリンタ部13との間に配置される。シート搬送装置30は、給紙部14からプリンタ部13に向けて搬送されるシートの傾きを補正する。
【0020】
図2は、実施形態のシート搬送装置30の要部を示す模式図である。図2は、シートがたわみながらアライニングされる様子を示す。図2に示すように、画像形成装置2(図1参照)の内部には、搬送路31が設けられる。シート搬送装置30は、搬送路形成部38、アライニング機構40および搬送機構60(直交移動許容部50)を備える。
【0021】
シートは、搬送路31に沿って、下方から上方に搬送される。シートは、シート搬送装置30を介して、給紙部14(例えば給紙カセット)からプリンタ部13(例えば、画像形成部)へと搬送される(図1参照)。以下、シートの搬送方向Vs(以下「シート搬送方向Vs」という。)において、給紙部14側(図2の紙面下側)を「上流側」とする。また、シート搬送方向Vsにおいて、プリンタ部13側(図2の紙面上側)を下流側とする。
以下、搬送路31に沿って搬送されるシートのシート面内においてシート搬送方向Vsと直交する方向V1(図2の紙面奥行き方向)を「第1搬送直交方向V1」という。以下、シート搬送方向Vsおよび第1搬送直交方向V1のそれぞれと直交する方向V2(図2の紙面左右方向)を「第2搬送直交方向V2」という。
【0022】
搬送路形成部38は、給紙部14(図1参照)とプリンタ部13(図1参照)との間で搬送路31を形成する。搬送路形成部38は、アライニングローラ対41,42寄りの位置でシートSのたわみ空間39を形成する。図2は、シート先端がアライニングローラ対41,42のニップ44に突き当たることにより、シートSがたわんでいる状態を示す。
【0023】
次に、アライニング機構40について説明する。
図2に示すように、アライニング機構40は、アライニングローラ対41,42と、アライニング用モータ43と、を備える。アライニング機構40は、搬送機構60によって搬送されたシートの先端の位置を整える。
【0024】
アライニングローラ対41,42は、シート搬送方向Vsにおいて、搬送ローラ対61,62とプリンタ部13(図1参照)との間に設けられる。例えば、アライニングローラ対41,42は、シート搬送方向Vsにおいて、搬送ローラ対61,62と、プリンタ部13を構成する2次転写ローラおよびバックアップローラ(不図示)との間に設けられる。アライニングローラ対41,42は、互いに対向する第1アライニングローラ41および第2アライニングローラ42を備える。第1アライニングローラ41および第2アライニングローラ42は、互いに当接してニップ44を形成する。アライニング機構40は、搬送路31に沿って搬送されたシートをニップ44に突き当てることによりシートの先端の位置を整える。ここで、シートの先端の位置は、シート搬送方向Vsにおいてシート下流端の位置を意味する。
【0025】
第1アライニングローラ41は、アライニング用モータ43で駆動される駆動ローラである。第1アライニングローラ41は、シートをニップ44に通過させるときに正回転する。第1アライニングローラ41は、シートをニップ44に通過させるときに、時計回り(図2の矢印R1方向)に回転(正回転)する。第1アライニングローラ41は、シートをニップ44に突き当てるときに逆回転する。第1アライニングローラ41は、シートをニップ44に突き当てるときに、反時計回り(図2の矢印R2方向)に回転(逆回転)する。
【0026】
第2アライニングローラ42は、第1アライニングローラ41の回転に従って回転(従動回転)する従動ローラである。アライニングローラ対41,42は、搬送ローラ対61,62から供給されたシートを搬送路31の下流側に向けて搬送する。
【0027】
図3は、実施形態のシート搬送装置30の要部を第2搬送直交方向V2の一方側から見た図(図2のIII矢視図)である。図3においては、搬送路形成部38などの図示を省略する。
【0028】
図3に示すように、第1アライニングローラ41は、第1アライニング軸45(回転軸)に固定される。第1アライニングローラ41は、第1アライニング軸45に沿って延在する。第1アライニングローラ41は、第1搬送直交方向中心線C1を対称軸として線対称の形状を有する。第1アライニング軸45は、第1搬送直交方向V1に直線状に延在する。第1アライニングローラ41は、第1搬送直交方向V1においてシートよりも長い。第1アライニング軸45は、第1搬送直交方向V1において第1アライニングローラ41よりも長い。第1アライニング軸45の両端部は、不図示の軸受によって画像形成装置本体に回転可能に支持される。第1アライニング軸45は、アライニング用モータ43に連結される。アライニング用モータ43は、第1アライニング軸45を回転駆動する。
【0029】
図2に示すように、第2アライニングローラ42は、第1アライニング軸45と並行に延在する第2アライニング軸46(回転軸)に固定される。第2アライニングローラ42は、第1アライニングローラ41と対向して1つ配置される。第2アライニング軸46の両端部は、不図示の軸受によって画像形成装置本体に回転可能に支持される。
【0030】
次に、搬送機構60について説明する。
搬送機構60は、シート搬送方向Vsにおいて、アライニング機構40の上流位置に設けられる。搬送機構60は、搬送ローラ対61,62と、シート搬送用モータ63と、を備える。
【0031】
搬送ローラ対61,62は、互いに対向する第1搬送ローラ61および第2搬送ローラ62を備える。第1搬送ローラ61は、シート搬送用モータ63で駆動される。第2搬送ローラ62は、第1搬送ローラ61の回転に従って回転(従動回転)する。搬送ローラ対61,62は、ピックアップローラ33から供給されたシートを搬送路31の下流側に向けて搬送する。各搬送ローラ61,62は、シートをアライニングローラ対41,42のニップ44に通過させるとき、シートに当接することによりシートを搬送する。各搬送ローラ61,62は、シートをニップ44に突き当てるとき、シートに当接することによりシートを搬送する。
【0032】
図3に示すように、第1搬送ローラ61は、第1搬送軸65(回転軸)に固定される。第1搬送ローラ61は、第1搬送軸65(軸部)に1つ配置される。第1搬送ローラ61は、第1搬送直交方向中心線C1と重なる位置に配置される。第1搬送ローラ61は、第1搬送直交方向V1の中心位置に配置される。第1搬送軸65は、第1搬送直交方向V1に直線状に延在する。第1搬送軸65は、第1搬送直交方向V1においてシートSよりも長い。第1搬送軸65の両端部は、不図示の軸受によって画像形成装置本体に回転可能に支持される。第1搬送軸65は、シート搬送用モータ63に連結される。シート搬送用モータ63は、第1搬送軸65を回転駆動する。
【0033】
図2に示すように、第2搬送ローラ62は、第1搬送軸65と並行に延在する第2搬送軸66(回転軸)に固定される。第2搬送ローラ62は、第1搬送ローラ61と対向して2つ配置される。第2搬送軸66の両端部は、不図示の軸受によって画像形成装置本体に回転可能に支持される。
【0034】
図3において、符号L1はシート搬送方向Vsにおけるシートの長さ、符号L2はシート搬送路長をそれぞれ示す。ここで、シート搬送路長L2は、シート搬送方向Vsにおける第1搬送ローラ61の中心軸線と第1アライニングローラ41の中心軸線との間の距離を意味する。シート搬送路長L2は、シートの長さL1よりも短い(L2<L1)。
【0035】
次に、直交移動許容部50について説明する。
図2に示すように、搬送機構60の少なくとも一部は、搬送路31に設けられる直交移動許容部50を構成する。実施形態において、第1搬送ローラ61および第1搬送軸65は、直交移動許容部50として機能する。直交移動許容部50は、シートを搬送する。直交移動許容部50は、第1搬送直交方向V1(図3参照)へのシートの移動を許容する。直交移動許容部50は、第1搬送直交方向中心線C1(図3参照)と斜めに交差する方向へのシートの移動を許容する。
【0036】
図4に示すように、直交移動許容部50は、シートに接触する接触面50aを有する。接触面50aは、第1搬送ローラ61の外周面である。図4においては、第1搬送軸65などの図示を省略する。
接触面50aは、シート搬送方向Vs(図3参照)に対して第1の摩擦係数K1を有する。接触面50aは、第1搬送直交方向V1に対して第1の摩擦係数K1よりも小さい第2の摩擦係数K2を有する(K2<K1)。例えば、第1搬送ローラ61は、摩擦発生方向が異方性を有するゴムローラである。
【0037】
図5に示すように、第1搬送ローラ61は、表面にゴム板形状の断続したパターンを有する。第1搬送ローラ61の外周面には、ゴムのような弾性部材で形成された板部材51(以下「ゴム板51」ともいう。)が複数設けられる。ゴム板51は、第1搬送ローラ61の周方向に間隔をあけて複数配置される。ゴム板51は、第1搬送ローラ61の軸方向(第1搬送直交方向V1)に間隔をあけて複数配置される。
【0038】
次に、シートのアライニング処理時におけるシートの挙動について説明する。以下の説明は、実施形態の直交移動許容部50を有しない比較例の説明である。
図6は、比較例においてシートがたわみながらアライニングされるときの説明図である。図7は、比較例においてシートが横滑りしながらアライニングされるときの説明図である。ここで、横滑りとは、シートが第1搬送直交方向V1に滑ることを意味する。
【0039】
アライニング処理においては、シートの初期角度Daがゼロになるようにシートが搬送され、シート先端をアライニングローラ対のニップ44に沿わせる。ここで、初期角度Daとは、アライニングローラ対のニップ44(アライニングローラの中心軸線)とアライニング処理前のシート先端とのなす角度を意味する。例えば、剛度が弱いシート(薄紙)は、たわみながらアライニングされやすい(図6参照)。例えば、剛度が強いシート(厚紙)は、横滑りしながらアライニングされやすい(図7参照)。
【0040】
比較例においては、シートのたわみも横滑りも一定の量で限界を迎える。そのため、初期角度Daの大きさによっては、たわみ又は横滑りの限界量を超えた時点で初期角度Daがゼロにならない可能性が高い。比較例においては、たわみ又は横滑りの限界量を超えたとき、アライニング補正量の限界量となる。
【0041】
図6図7において、符号F1は搬送ローラによるシートの搬送力、符号S1はアライニング処理前のシート(以下「処理前シート」ともいう。)、符号S2はアライニング処理時のシート(以下「処理時シート」ともいう。)、符号P1は処理前シートS1のシート後端中央位置、符号P2は処理時シートS2のシート後端中央位置、矢印T1は処理前シートS1から処理時シートS2までのシート後端中央位置の移動方向、符号Db1はアライニングローラ対のニップ44と処理前シートS1(シート先端近傍)の幅方向中心線Cs1とのなす角度、符号Db2はアライニングローラ対のニップ44と処理後シートS2(シート先端近傍)の幅方向中心線Cs2とのなす角度、符号Dc1はアライニングローラ対のニップ44と処理前シートS1(シート中央位置)の幅方向中心線Cs1とのなす角度、符号Dc2はアライニングローラ対のニップ44と処理後シートS2(シート中央位置)の幅方向中心線Cs2とのなす角度をそれぞれ示す。
【0042】
図6に示すように、初期角度Daが大き過ぎると、シートを搬送ローラで送り続けても、シート先端がアライニングローラ対のニップ44に揃わず、シートをアライニング補正しきれないことがある。アライニングローラ対のニップ44と処理後シートS2(シート先端近傍)の幅方向中心線Cs2とのなす角度Db2が90度未満であるとき、シートをアライニング補正しきれていない。
【0043】
次に、実施形態の直交移動許容部50の作用について説明する。
図5に示すように、シート搬送方向Vsにおいては、ゴム板51がシートに面接触することで搬送力(図中矢印F1)を生み出す。隣り合う2つのゴム板51の間のスパンでは、ゴム板51がシートから離反することでシートの拘束を解く。シートの拘束を解くことで、シートに第1搬送直交方向V1の力(以下「横方向の力」ともいう。)が加わっていれば、横方向の力(図中矢印F2)に応じてシートを移動できるようにする。これにより、アライニング処理時の初期角度に応じてシートを第1搬送直交方向V1へ移動(以下「横移動」ともいう。)させることができるため、シートの横滑り量に理論上限界がなくなる。したがって、実施形態によれば比較例に比べてアライニング補正量を大きくすることができる。
【0044】
実施形態によれば、シート搬送装置30は、搬送路形成部38と、直交移動許容部50と、を持つ。搬送路形成部38は、シートの搬送路31を形成する。直交移動許容部50は、搬送路31に設けられる。直交移動許容部50は、シートをシート搬送方向Vsに沿って搬送する。直交移動許容部50は、シートの横移動を許容する。以上の構成によって、以下の効果を奏する。直交移動許容部50によってシートを搬送しつつ、シートを積極的に横滑りさせることができる。すなわち、シートの搬送過程においてシートに横方向の力が加わっていれば、横方向の力に応じてシートを横移動させることができる。したがって、シートの傾きを十分に補正することができる。加えて、シートが過度にたわむことを抑えることができるため、騒音の発生を抑制することができる。加えて、シートが過度にたわむことを抑えることができるため、シートがZ字状に折れたり(用紙Z折れ)、シートに折れ痕がついたりすることを抑制することができる。
【0045】
直交移動許容部50は、シートに接触する接触面50aを有する。接触面50aは、シート搬送方向Vsに対して第1の摩擦係数K1を有する。接触面50aは、第1搬送直交方向V1に対して第1の摩擦係数K1よりも小さい第2の摩擦係数K2を有する。以上の構成によって、以下の効果を奏する。第1の摩擦係数K1の作用によってシートを搬送しつつ、第2の摩擦係数K2の作用によってシートを横滑りさせることができる。したがって、シートの傾きを十分に補正することができる。
【0046】
直交移動許容部50は、第1搬送直交方向V1の中心位置に配置されることで、以下の効果を奏する。直交移動許容部50が第1搬送直交方向V1の外端位置のみに配置される場合、シートの傾きが大き過ぎると、平面視で直交移動許容部50とシートとが互いに離れる可能性が高い。実施形態によれば、直交移動許容部50が第1搬送直交方向V1の中心位置に配置されることで、シートの傾きが大き過ぎたとしても、平面視で直交移動許容部50とシートとが互いに重なる。したがって、シートの傾きを十分に補正することができる。
【0047】
直交移動許容部50は、第1搬送直交方向V1の中心位置に1つのみ配置されることで、以下の効果を奏する。直交移動許容部50が第1搬送直交方向V1に沿って複数配置される場合と比較して、シートを横滑りさせやすいため、シートの傾きを十分に補正することができる。
【0048】
シート搬送装置30は、直交移動許容部50によって搬送されたシートの先端の位置を整えるアライニング機構40を更に備えることで、以下の効果を奏する。シートのアライニング処理時において、シートの傾きを十分に補正することができる。
【0049】
以下、変形例について説明する。
直交移動許容部50は、摩擦発生方向が異方性を有するゴムローラを備えることに限らない。
図8は、実施形態の第1変形例の直交移動許容部150を示す斜視図である。
図8に示すように、直交移動許容部150は、第1搬送軸65の周方向に間隔をあけて配置された複数の板部材151を備えてもよい。例えば、板部材151は、ゴムのような弾性部材で形成される。すなわち、直交移動許容部150は、複数のゴム板を備えたパドルを備えてもよい。図8の例では、3つの板部材151を示す。図8において符号152は、複数の板部材151と第1搬送軸65とを連結する連結部を示す。複数の板部材151は、第1搬送軸65の回転とともに回転する。
【0050】
本変形例によれば、パドルを備えた簡単な構成でシートの傾きを十分に補正することができる。
【0051】
図9は、実施形態の第2変形例の直交移動許容部250を示す斜視図である。
図9に示すように、直交移動許容部250は、第1搬送軸65に配置され、複数の溝部252を有する回転体251を備えてもよい。溝部252は、回転体251の表面251aに形成される。溝部252は、第1搬送直交方向V1に延びる。溝部252は、回転体251の周方向に間隔をあけて複数配置される。
【0052】
溝部252の深さは、シート搬送時に回転体251の表面251aがつぶれたとしても、回転体251の表面251aとの間で隙間が生じる程度の深さ(溝部252が残存する深さ)とされる。例えば、回転体は、ゴムのような弾性部材で形成される。すなわち、直交移動許容部250は、周方向に複数の溝部252を有するゴムローラを備えてもよい。図9の例では、6つの溝部252を示す。回転体251は、第1搬送軸65の回転とともに回転する。
【0053】
本変形例によれば、周方向に複数の溝部252を有する回転体251を備えた簡単な構成でシートの傾きを十分に補正することができる。
【0054】
直交移動許容部50は、第1搬送軸65に固定された第1搬送ローラ61を備えることに限らない。
図10は、実施形態の第3変形例の直交移動許容部350を示す模式図である。図11は、実施形態の第3変形例の直交移動許容部350の動作説明図である。
図11に示すように、直交移動許容部350は、第1搬送軸65に沿って移動可能な回転体351を備えてもよい。例えば、回転体351は、ゴムローラである。図10に示すように、直交移動許容部350は、回転体351の位置を第1直交搬送方向V1の基準位置に調整する位置調整部352,353を備えてもよい。図10の例では、基準位置は、第1搬送直交方向V1の中心位置に設定される。通常搬送時、回転体351の中心位置は、第1搬送直交方向中心線C1と重なる。
【0055】
位置調整部352,353は、第1付勢部材352と、第2付勢部材353と、を備える。
第1付勢部材352は、第1搬送直交方向V1における回転体351の第1端部に設けられる。第1付勢部材352は、回転体351を基準位置に付勢する。図中矢印J1は第1付勢部材352の付勢方向を示す。
第2付勢部材353は、第1搬送直交方向V1における回転体351の第2端部に設けられる。回転体351の第2端部は、第1搬送直交方向V1における回転体351の第1端部とは反対側の端部である。第2付勢部材353は、回転体351を基準位置に付勢する。図中矢印J2は第2付勢部材353の付勢方向を示す。
【0056】
第1付勢部材352および第2付勢部材353のそれぞれは、回転体351を基準位置に常時付勢する。第1付勢部材352および第2付勢部材353の付勢方向J1,J2は、互いに逆向きである。例えば、第1付勢部材352および第2付勢部材353のそれぞれは、押圧スプリングである。第1付勢部材352および第2付勢部材353は、互いに実質的に同じバネ定数(付勢力)を有する。
【0057】
次に、第3変形例の直交移動許容部350の作用について説明する。
図10に示すように、通常搬送時、回転体351は、第1付勢部材352および第2付勢部材353の作用によって、第1搬送直交方向V1の中心位置に保持される。
図11に示すように、アライニング処理時、ある傾きを持ったシートをレジストローラ対のニップに当ててシート先端を沿わせるときには横方向の力が発生する。アライニング処理時においては、シートに発生する横方向の力に応じて、回転体を横移動させることができる。図11の例では、アライニング処理時に紙面左方向(図中矢印G1方向)に発生した力を回転体351が受けた状態を示す。紙面左側の押圧スプリング(第1付勢部材352)が縮むことにより、回転体351は紙面左方向に移動可能となる。
【0058】
本変形例によれば、直交移動許容部350は、第1搬送軸65に沿って移動可能な回転体351を備えることで、以下の効果を奏する。シートに発生する横方向の力に応じて、回転体351を横移動させることができる。すなわち、シートの搬送過程においてシートに横方向の力が加わっていれば、横方向の力に応じて回転体351とともにシートを横移動させることができる。したがって、シートの傾きを十分に補正することができる。
加えて、直交移動許容部350は、回転体351の位置を第1直交搬送方向V1の基準位置に調整する位置調整部352,353を備えることで、以下の効果を奏する。位置調整部352,353によって回転体351の位置を基準位置に保持することができる。したがって、複数枚のシートの搬送過程において、各シートの傾きを十分に補正することができる。
【0059】
位置調整部352,353は、第1付勢部材352と、第2付勢部材353と、を備える。第1付勢部材352は、第1搬送直交方向V1における回転体351の第1端部に設けられる。第1付勢部材352は、回転体351を基準位置に付勢する。第2付勢部材353は、第1搬送直交方向V1における回転体351の第2端部に設けられる。第2付勢部材353は、回転体351を基準位置に付勢する。以上の構成によって、以下の効果を奏する。位置調整部が回転体の第1端部に設けられる付勢部材のみを備える場合と比較して、回転体351の位置を基準位置に保持しやすい。すなわち、シートが第1搬送直交方向中心線C1に対して紙面左右方向のいずれに傾いたとしても、横移動した回転体351をアライニング処理後に元の基準位置に戻すことができる。したがって、シートの傾き方向にかかわらず、シートの傾きを十分に補正することができる。
【0060】
第1付勢部材352および第2付勢部材353は、互いに実質的に同じバネ定数を有することで、以下の効果を奏する。第1付勢部材352および第2付勢部材353が互いに異なるバネ定数を有する場合と比較して、回転体351の位置を基準位置に保持しやすい。したがって、シートの傾き方向にかかわらず、シートの傾きをより効果的に補正することができる。
【0061】
位置調整部は、付勢部材を備えることに限らない。
図12は、実施形態の第4変形例の直交移動許容部450を示す模式図である。
図12に示すように、位置調整部451,452は、第1調整部451と、第2調整部452と、を備えてもよい。第1調整部451は、V字状に傾斜する第1外周面451aを有する。第2調整部452は、第1外周面451aに沿うように傾斜する第2外周面452aを有する。
【0062】
第1調整部451は、第1回転体453に設けられる。第1回転体453は、第1搬送軸65に沿って移動可能である。例えば、第1回転体453は、第1搬送軸65にスプライン結合される。例えば、第1調整部451が設けられた第1回転体453は、クラウンローラである。例えば、第1回転体453は、駆動ローラである。第1外周面451a(第1調整部451の外周面)は、第1外周面451aの径方向外端が第1回転体453の軸方向中心に位置し、第1外周面451aの径方向内端が第1回転体453の軸方向外端に位置するようにV字状に傾斜する。
【0063】
第2調整部452は、第2回転体454に設けられる。第2回転体454は、第2搬送軸66に沿って移動可能である。例えば、第2回転体454は、第2搬送軸66にスプライン結合される。例えば、第2調整部452が設けられた第2回転体454は、Vローラである。例えば、第2回転体454は、従動ローラである。第2外周面452a(第2調整部452の外周面)は、第2外周面452aの径方向外端が第2回転体454の軸方向外端に位置し、第2外周面452aの径方向内端が第2回転体454の軸方向中心に位置するようにV字状に傾斜する。
【0064】
本変形例によれば、クラウンローラを備えた簡単な構成で、シートの傾き方向にかかわらず、シートの傾きを十分に補正することができる。
【0065】
次に、実施形態の他の変形例について説明する。
シート搬送装置30は、給紙部14とプリンタ部13との間に配置されることに限らない。例えば、シート搬送装置30は、シートが反転する部位の近傍に配置されてもよい。シート搬送装置30は、画像形成システム(画像形成装置、後処理装置)における搬送路のいずれに設けられてもよい。
【0066】
第1アライニングローラ41は、シートをニップ44に突き当てるときに逆回転することに限らない。例えば、第1アライニングローラ41は、シートをニップ44に突き当てるときに停止してもよい。例えば、第1アライニングローラ41は、シートをニップ44に通過させた後に逆回転してもよい。例えば、シート搬送装置30は、第1アライニングローラ41の回転を制御する制御部を備えてもよい。
【0067】
アライニング機構40は、アライニングローラ対41,42を備えることに限らない。例えば、アライニング機構40は、アライニングローラとパッド(ローラ当接部材)とを備えてもよい。例えば、アライニング機構40は、少なくとも一つの回転体を備えてもよい。
【0068】
搬送機構60は、搬送ローラ対61,62を備えることに限らない。例えば、搬送機構60は、搬送ローラとパッド(ローラ当接部材)とを備えてもよい。例えば、搬送機構60は、少なくとも一つの回転体を備えてもよい。
【0069】
搬送ローラは、1つ配置されることに限らない。例えば、搬送ローラは2つ以上配置されてもよい。搬送ローラの配置数および配置位置は、要求仕様に合わせて変更してもよい。
【0070】
第1搬送ローラ61および第1搬送軸65は、直交移動許容部50を構成することに限らない。第2搬送ローラ62および第2搬送軸66も、直交移動許容部50を構成してもよい。すなわち、第1搬送ローラ61、第1搬送軸65、第2搬送ローラ62および第2搬送軸66が、直交移動許容部50として機能してもよい。
【0071】
位置調整部は、2つの付勢部材を備えることに限らない。例えば、位置調整部は、1つの付勢部材のみ備えてもよい。例えば、付勢部材は、第1搬送直交方向V1における回転体の第1端部にのみ設けられてもよい。本変形例によれば、シートの傾き方向が決まっている場合、シートの傾きを十分に補正することができる。
【0072】
以上述べた少なくともひとつの実施形態のシート搬送装置によれば、シートの傾きを十分に補正することができる。
【0073】
上述した実施形態における画像形成システムの機能をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0074】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0075】
1…画像形成システム、30…シート搬送装置、31…搬送路、38…搬送路形成部、40…アライニング機構、50,150,250,350,450…直交移動許容部、50a…接触面,51,151…板部材、65…第1搬送軸(軸部)、251…回転体、251a…表面、252…溝部、351…回転体、352,353…位置調整部、352…第1付勢部材、353…第2付勢部材、451,452…位置調整部、451…第1調整部、451a…第1外周面、452…第2調整部、452a…第2外周面、453…第1回転体、454…第2回転体、S…シート、Vs…シート搬送方向、V1…第1搬送直交方向(搬送直交方向)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12