(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-16
(45)【発行日】2022-11-25
(54)【発明の名称】基板処理装置
(51)【国際特許分類】
H01L 21/677 20060101AFI20221117BHJP
H01L 21/027 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
H01L21/68 A
H01L21/30 562
H01L21/30 564
H01L21/30 567
H01L21/30 569
(21)【出願番号】P 2018178011
(22)【出願日】2018-09-21
【審査請求日】2021-06-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000207551
【氏名又は名称】株式会社SCREENホールディングス
(74)【代理人】
【識別番号】100093056
【氏名又は名称】杉谷 勉
(74)【代理人】
【識別番号】100142930
【氏名又は名称】戸高 弘幸
(74)【代理人】
【識別番号】100175020
【氏名又は名称】杉谷 知彦
(74)【代理人】
【識別番号】100180596
【氏名又は名称】栗原 要
(74)【代理人】
【識別番号】100195349
【氏名又は名称】青野 信喜
(72)【発明者】
【氏名】▲桑▼原 丈二
【審査官】湯川 洋介
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-187273(JP,A)
【文献】特開2010-147361(JP,A)
【文献】国際公開第2009/060540(WO,A1)
【文献】特開平07-099224(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/677
H01L 21/027
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板処理装置であって、
基板を搬送する第1搬送機構と、
基板を搬送する第2搬送機構と、
前記第1搬送機構と前記第2搬送機構の間に配置され、基板を搬送する中間搬送機構と、
前記第1搬送機構および前記中間搬送機構が基板を搬送可能な第1重複領域内に配置され、基板が載置される第1中間部と、
前記中間搬送機構および前記第2搬送機構が基板を搬送可能な第2重複領域内に配置され、基板が載置される第2中間部と、
前記第1搬送機構と前記第2搬送機構と前記中間搬送機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部の制御に従って、前記中間搬送機構はサイクル動作を繰り返し、
前記中間搬送機構の前記サイクル動作は、前記第1中間部にアクセスする第1アクセス動作、および、前記第2中間部にアクセスする第2アクセス動作のみからな
り、
前記第1搬送機構は、前記第1中間部に基板を載置し、
前記第2搬送機構は、前記第2中間部から基板を取り、
前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1中間部から基板を取る動作を含み、
前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記第2中間部に基板を載置する動作を含み、
前記中間搬送機構が前記中間搬送機構の前記サイクル動作を行うことによって、前記中間搬送機構は、前記第1中間部を介して前記第1搬送機構から基板を受け、前記第1中間部から前記第2中間部に基板を搬送し、かつ、前記第2中間部を介して前記第2搬送機構に基板を渡し、
前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1中間部に基板を載置する動作を含まず、
前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記第2中間部から基板を取る動作を含まず、
前記中間搬送機構は、前記第2中間部から前記第1中間部に基板を搬送しない
基板処理装置。
【請求項2】
基板処理装置であって、
基板を搬送する第1搬送機構と、
基板を搬送する第2搬送機構と、
前記第1搬送機構と前記第2搬送機構の間に配置され、基板を搬送する中間搬送機構と、
前記第1搬送機構および前記中間搬送機構が基板を搬送可能な第1重複領域内に配置され、基板が載置される第1中間部と、
前記中間搬送機構および前記第2搬送機構が基板を搬送可能な第2重複領域内に配置され、基板が載置される第2中間部と、
前記第1搬送機構と前記第2搬送機構と前記中間搬送機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部の制御に従って、前記中間搬送機構はサイクル動作を繰り返し、
前記中間搬送機構の前記サイクル動作は、前記第1中間部にアクセスする第1アクセス動作、および、前記第2中間部にアクセスする第2アクセス動作のみからな
り、
前記第1中間部は、1枚の基板が載置される複数の第1送りユニットを備え、
前記第2中間部は、1枚の基板が載置される複数の第2送りユニットを備え、
前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1送りユニットから基板を取る動作を含み、かつ、前記第1送りユニットに基板を載置する動作を含まず、
前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記第2送りユニットに基板を載置する動作を含み、かつ、前記第2送りユニットから基板を取る動作を含まず、
前記第1送りユニットおよび前記第2送りユニットの少なくともいずれかは、載置された基板にさらに処理を行う処理ユニットを含み、
前記処理ユニットは、基板に熱処理を行う熱処理ユニットである
基板処理装置。
【請求項3】
請求項2に記載の基板処理装置において、
前記処理ユニットは、基板に処理液を供給せずに基板に処理を行う非液処理ユニットである
基板処理装置。
【請求項4】
基板処理装置であって、
基板を搬送する第1搬送機構と、
基板を搬送する第2搬送機構と、
前記第1搬送機構と前記第2搬送機構の間に配置され、基板を搬送する中間搬送機構と、
前記第1搬送機構および前記中間搬送機構が基板を搬送可能な第1重複領域内に配置され、基板が載置される第1中間部と、
前記中間搬送機構および前記第2搬送機構が基板を搬送可能な第2重複領域内に配置され、基板が載置される第2中間部と、
前記第1搬送機構と前記第2搬送機構と前記中間搬送機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部の制御に従って、前記中間搬送機構はサイクル動作を繰り返し、
前記中間搬送機構の前記サイクル動作は、前記第1中間部にアクセスする第1アクセス動作、および、前記第2中間部にアクセスする第2アクセス動作のみからな
り、
前記第1中間部は、1枚の基板が載置される複数の第1送りユニットを備え、
前記第2中間部は、1枚の基板が載置される複数の第2送りユニットを備え、
前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1送りユニットから基板を取る動作を含み、かつ、前記第1送りユニットに基板を載置する動作を含まず、
前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記第2送りユニットに基板を載置する動作を含み、かつ、前記第2送りユニットから基板を取る動作を含まず、
前記第1中間部は、1枚の基板が載置される複数の第1戻りユニットを備え、
前記第2中間部は、1枚の基板が載置される複数の第2戻りユニットを備え、
前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1戻りユニットに基板を載置する動作を含み、かつ、前記第1戻りユニットから基板を取る動作を含まず、
前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記第2戻りユニットから基板を取る動作を含み、かつ、前記第2戻りユニットに基板を載置する動作を含まず、
前記第1送りユニットおよび前記第1戻りユニットの一方は、基板に熱処理を行う熱処理ユニットを含み、
前記第1送りユニットおよび前記第1戻りユニットの他方は、基板に処理を行わずに、基板が載置されるのみの載置ユニットを含み、
前記載置ユニットは、平面視において、前記熱処理ユニットと重なる位置に配置され、
前記熱処理ユニットおよび前記載置ユニットは、上下方向に1つずつ交互に並ぶように配置される
基板処理装置。
【請求項5】
請求項4に記載の基板処理装置において、
前記第1戻りユニットは、上下方向に1列に並ぶように配置され、
前記第2戻りユニットは、上下方向に1列に並ぶように配置される
基板処理装置。
【請求項6】
請求項4または5に記載の基板処理装置において、
前記第1戻りユニットは、平面視において、前記第1送りユニットと重なる位置に配置され、
前記第2戻りユニットは、平面視において、前記第2送りユニットと重なる位置に配置される
基板処理装置。
【請求項7】
請求項4から6のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記基板処理装置は、
上下方向に並ぶように配置される複数の棚部と、
を備え、
前記熱処理ユニットおよび前記載置ユニットは、上下方向に隣り合う2つの前記棚部の間に配置され、
上下方向に隣り合う2つの前記棚部の間に配置される前記熱処理ユニットの数は、1つであり、
上下方向に隣り合う2つの前記棚部の間に配置される前記載置ユニットの数は、1つである
基板処理装置。
【請求項8】
請求項4から7のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記熱処理ユニットは、
基板が載置される第1プレートと、
前記第1プレートの側方に設けられ、基板が載置される第2プレートと、
前記第2プレートの上方に配置される蓋部と、
を備え、
前記載置ユニットは、
前記第1プレートの上方、かつ、前記蓋部の側方に配置され、基板が載置される載置プレートと、
を備え、
前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1プレートおよび前記載置プレートにアクセスする動作である
基板処理装置。
【請求項9】
請求項4から8のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記第1戻りユニットおよび前記第2戻りユニットの少なくともいずれかは、基板を検査する検査ユニットを含む
基板処理装置。
【請求項10】
請求項2から9のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記第1搬送機構は、前記第1中間部に基板を載置し、
前記第2搬送機構は、前記第2中間部から基板を取り、
前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1中間部から基板を取る動作を含み、
前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記第2中間部に基板を載置する動作を含み、
前記中間搬送機構が前記中間搬送機構の前記サイクル動作を行うことによって、前記中間搬送機構は、前記第1中間部を介して前記第1搬送機構から基板を受け、前記第1中間部から前記第2中間部に基板を搬送し、かつ、前記第2中間部を介して前記第2搬送機構に基板を渡す
基板処理装置。
【請求項11】
請求項10に記載の基板処理装置において、
前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1中間部に基板を載置する動作を含み、
前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記第2中間部から基板を取る動作を含み、
前記中間搬送機構が前記中間搬送機構の前記サイクル動作を行うことによって、前記中間搬送機構は、前記第2中間部から前記第1中間部に基板を搬送する
基板処理装置。
【請求項12】
請求項11に記載の基板処理装置において、
前記第1搬送機構は、前記第1中間部から基板を取り、
前記第2搬送機構は、前記第2中間部に基板を載置し、
前記中間搬送機構が前記中間搬送機構の前記サイクル動作を行うことによって、前記中間搬送機構は、前記第2中間部を介して前記第2搬送機構から基板を受け、かつ、前記第1中間部を介して前記第1搬送機構に基板を渡す
基板処理装置。
【請求項13】
請求項2から12のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記第1送りユニットは、上下方向に1列に並ぶように配置され、
前記第2送りユニットは、上下方向に1列に並ぶように配置される
基板処理装置。
【請求項14】
請求項1から13のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記第1中間部は、前記第2搬送機構が基板を搬送可能な第2領域の外に配置され、
前記第2中間部は、前記第1搬送機構が基板を搬送可能な第1領域の外に配置される
基板処理装置。
【請求項15】
請求項1から14のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記中間搬送機構が基板を搬送可能な中間領域は、平面視において、略円形である
基板処理装置。
【請求項16】
請求項1から15のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記中間搬送機構は、
上下方向と平行な回転軸線回りに回転可能な回転部と、
前記回転部に支持され、基板を保持する保持部と、
を備え、
前記回転部は、水平方向に移動不能に設けられる
基板処理装置。
【請求項17】
基板処理装置であって、
前後方向に並ぶ3基以上の搬送機構と、
前後方向に隣り合う2基の搬送機構の間に配置され、基板が載置される2つ以上の中間部と、
前記搬送機構を制御する制御部と、
を備え、
最も前方に配置される前記搬送機構を、前端搬送機構とし、
最も後方に配置される前記搬送機構を、後端搬送機構とし、
前記前端搬送機構及び前記後端搬送機構以外の前記搬送機構を、中間搬送機構とし、
前記前端搬送機構の後方に隣接する前記中間部を、前端中間部とし、
前記後端搬送機構の前方に隣接する前記中間部を、後端中間部とし、
前記制御部の制御に従って、前記中間搬送機構はサイクル動作を繰り返し、
前記中間搬送機構の前記サイクル動作は、前記中間搬送機構の前方に隣接する前記中間部にアクセスする第1アクセス動作、および、前記中間搬送機構の後方に隣接する中間部にアクセスする第2アクセス動作のみからな
り、
前記前端中間部は、載置された1枚の基板にさらに処理を行う処理ユニットを含み、
前記前端搬送機構は、前記処理ユニットに基板を載置すること、および、前記処理ユニットから基板を取ることの少なくともいずれかを行う
基板処理装置。
【請求項18】
基板処理装置であって、
前後方向に並ぶ3基以上の搬送機構と、
前後方向に隣り合う2基の搬送機構の間に配置され、基板が載置される2つ以上の中間部と、
前記搬送機構を制御する制御部と、
を備え、
最も前方に配置される前記搬送機構を、前端搬送機構とし、
最も後方に配置される前記搬送機構を、後端搬送機構とし、
前記前端搬送機構及び前記後端搬送機構以外の前記搬送機構を、中間搬送機構とし、
前記前端搬送機構の後方に隣接する前記中間部を、前端中間部とし、
前記後端搬送機構の前方に隣接する前記中間部を、後端中間部とし、
前記制御部の制御に従って、前記中間搬送機構はサイクル動作を繰り返し、
前記中間搬送機構の前記サイクル動作は、前記中間搬送機構の前方に隣接する前記中間部にアクセスする第1アクセス動作、および、前記中間搬送機構の後方に隣接する中間部にアクセスする第2アクセス動作のみからな
り、
前記基板処理装置は、
前記前端搬送機構の前方に配置され、基板を収容するキャリアが載置されるキャリア載置部と、
を備え、
前記制御部の制御に従って、前記前端搬送機構はサイクル動作を繰り返し、
前記前端搬送機構の前記サイクル動作は、前記キャリア載置部に載置されるキャリアにアクセスする第1アクセス動作、および、前記前端中間部にアクセスする第2アクセス動作のみからなる
基板処理装置。
【請求項19】
基板処理装置であって、
前後方向に並ぶ3基以上の搬送機構と、
前後方向に隣り合う2基の搬送機構の間に配置され、基板が載置される2つ以上の中間部と、
前記搬送機構を制御する制御部と、
を備え、
最も前方に配置される前記搬送機構を、前端搬送機構とし、
最も後方に配置される前記搬送機構を、後端搬送機構とし、
前記前端搬送機構及び前記後端搬送機構以外の前記搬送機構を、中間搬送機構とし、
前記前端搬送機構の後方に隣接する前記中間部を、前端中間部とし、
前記後端搬送機構の前方に隣接する前記中間部を、後端中間部とし、
前記制御部の制御に従って、前記中間搬送機構はサイクル動作を繰り返し、
前記中間搬送機構の前記サイクル動作は、前記中間搬送機構の前方に隣接する前記中間部にアクセスする第1アクセス動作、および、前記中間搬送機構の後方に隣接する中間部にアクセスする第2アクセス動作のみからな
り、
前記基板処理装置は、
前記後端搬送機構の側方の位置または前記後端搬送機構の後方の位置の少なくともいずれかに配置され、基板に処理を行う後端処理部と、
を備え、
前記制御部の制御に従って、前記後端搬送機構はサイクル動作を繰り返し、
前記後端搬送機構の前記サイクル動作は、前記後端中間部にアクセスする第1アクセス動作、および、前記後端処理部にアクセスする第2アクセス動作のみからなる
基板処理装置。
【請求項20】
請求項17から19のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記中間部の少なくともいずれかは、載置された基板にさらに処理を行う
基板処理装置。
【請求項21】
請求項17から20のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記前端搬送機構は、前記前端中間部に基板を載置し、
前記後端搬送機構は、前記後端中間部から基板を取り、
前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記中間搬送機構の前方に隣接する前記中間部から基板を取る動作を含み、
前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記中間搬送機構の後方に隣接する前記中間部に基板を載置する動作を含み、
前記中間搬送機構が前記中間搬送機構の前記サイクル動作を行うことによって、前記中間搬送機構は、前記前端中間部を介して前記前端搬送機構から基板を受け、前記前端中間部から前記後端中間部に基板を搬送し、前記後端中間部を介して前記後端搬送機構に基板を渡す
基板処理装置。
【請求項22】
請求項17から21のいずれかに記載の基板処理装置において、
前記前端搬送機構は、前記前端中間部から基板を取り、
前記後端搬送機構は、前記後端中間部に基板を載置し、
前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記中間搬送機構の前方に隣接する前記中間部に基板を載置する動作を含み、
前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記中間搬送機構の後方に隣接する前記中間部から基板を取る動作を含み、
前記中間搬送機構が前記中間搬送機構の前記サイクル動作を行うことによって、前記中間搬送機構は、前記後端中間部を介して前記後端搬送機構から基板を受け、前記後端中間部から前記前端中間部に基板を搬送し、前記前端中間部を介して前記前端搬送機構に基板を渡す
基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、基板に処理を行う基板処理装置に関する。基板は、例えば、半導体ウエハ、液晶ディスプレイ用基板、有機EL(Electroluminescence)用基板、FPD(Flat Panel Display)用基板、光ディスプレイ用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、太陽電池用基板である。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、基板処理装置(1)を開示する。基板処理装置(1)は、搬送機構(TID)と搬送機構(T1)と搬送機構(T2)と搬送機構(TIFA)を備える。搬送機構(TID、T1、T2、TIFA)はそれぞれ、基板を搬送する。
【0003】
基板処理装置(1)は、載置部(PASS1)と載置部(PASS2)と載置部(PASS5)を備える。載置部(PASS1、PASS2、PASS5)はそれぞれ、基板を載置する。搬送機構(TID)と搬送機構(T1)は、載置部(PASS1)を介して、基板を受け渡す。搬送機構(T1)と搬送機構(T2)は、載置部(PASS2)を介して、基板を受け渡す。搬送機構(T2)と搬送機構(TIFA)は、載置部(PASS5)を介して基板を受け渡す。
【0004】
基板処理装置(1)は、基板を処理する処理ユニットを備える。具体的には、基板処理装置(1)は、塗布処理ユニット(31)と熱処理ユニット(41)とエッジ露光ユニット(EEW)と現像処理ユニット(DEV)と熱処理ユニット(42)を備える。搬送機構(T1)は、塗布処理ユニット(31)と熱処理ユニット(41)に基板を搬送する。搬送機構(T2)は、エッジ露光ユニット(EEW)と現像処理ユニット(DEV)と熱処理ユニット(42)に基板を搬送する。
【0005】
搬送機構(T1)は、一連の動作(以下、「サイクル動作」と呼ぶ)を繰り返す。搬送機構(T1)のサイクル動作は、少なくとも以下の4つのアクセス動作を含む。
・第1アクセス動作:載置部(PASS1)へのアクセス
・第2アクセス動作:載置部(PASS2)へのアクセス
・第3アクセス動作:塗布処理ユニット(31)へのアクセス
・第4アクセス動作:熱処理ユニット(41)へのアクセス
【0006】
搬送機構(T2)は、一連の動作(以下、「サイクル動作」と呼ぶ)を繰り返す。搬送機構(T2)のサイクル動作は、少なくとも以下の5つのアクセス動作を含む。
・第5アクセス動作:載置部(PASS2)へのアクセス
・第6アクセス動作:載置部(PASS5)へのアクセス
・第7アクセス動作:エッジ露光ユニット(EEW)へのアクセス
・第8アクセス動作:現像処理ユニット(DEV)へのアクセス
・第9アクセス動作:熱処理ユニット(42)へのアクセス
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
基板処理装置のスループット(単位時間当たりに処理可能な基板の数)をさらに向上させることが求められている。しかしながら、特許文献1に示される基板処理装置(1)の構成では、スループットをさらに向上させることが困難である。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、基板処理装置のスループットを向上させることができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわち、本発明は、基板処理装置であって、基板を搬送する第1搬送機構と、基板を搬送する第2搬送機構と、前記第1搬送機構と前記第2搬送機構の間に配置され、基板を搬送する中間搬送機構と、前記第1搬送機構および前記中間搬送機構が基板を搬送可能な第1重複領域内に配置され、基板が載置される第1中間部と、前記中間搬送機構および前記第2搬送機構が基板を搬送可能な第2重複領域内に配置され、基板が載置される第2中間部と、前記第1搬送機構と前記第2搬送機構と前記中間搬送機構を制御する制御部と、を備え、前記制御部の制御に従って、前記中間搬送機構はサイクル動作を繰り返し、前記中間搬送機構の前記サイクル動作は、前記第1中間部にアクセスする第1アクセス動作、および、前記第2中間部にアクセスする第2アクセス動作のみからなる基板処理装置である。
【0011】
中間搬送機構のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。すなわち、中間搬送機構のサイクル動作に含まれるアクセス動作の数は、2つである。このように、中間搬送機構のサイクル動作に含まれるアクセス動作の数は、比較的に少ない。このため、中間搬送機構のサイクル動作に要する時間は、比較的に短い。言い換えれば、単位時間当たりに実行可能な中間搬送機構のサイクル動作の回数は、比較的に多い。したがって、中間搬送機構が基板を搬送する効率(以下、適宜に、「中間搬送機構の搬送効率」という)は、比較的に高い。よって、基板処理装置のスループットを好適に向上できる。
【0012】
第1中間部は、第1搬送機構と中間搬送機構が基板を搬送可能な第1重複領域内に配置される。第1重複領域は、第1搬送機構が基板を搬送可能な第1領域と中間搬送機構が基板を搬送可能な中間領域とが重複する領域である。したがって、第1搬送機構は第1中間部に好適にアクセスできる。中間搬送機構は第1中間部に好適にアクセスできる。
【0013】
基板は第1中間部に載置される。したがって、第1中間部を介して、第1搬送機構と中間搬送機構の間で基板を好適に搬送できる。
【0014】
第2中間部は、中間搬送機構と第2搬送機構が基板を搬送可能な第2重複領域内に配置される。第2重複領域は、中間搬送機構が基板を搬送可能な中間領域と第2搬送機構が基板を搬送可能な第2領域とが重複する領域である。したがって、中間搬送機構は第2中間部に好適にアクセスできる。第2搬送機構は第2中間部に好適にアクセスできる。
【0015】
基板は第2中間部に載置される。したがって、第2中間部を介して、中間搬送機構と第2搬送機構の間で基板を好適に搬送できる。
【0016】
中間搬送機構のサイクル動作に含まれる第1アクセス動作では、中間搬送機構は、第1中間部にアクセスする。中間搬送機構のサイクル動作に含まれる第2アクセス動作では、中間搬送機構は、第2中間部にアクセスする。したがって、中間搬送機構がサイクル動作を繰り返すことによって、中間搬送機構は、第1中間部と第2中間部に交互にアクセスする。上述のとおり、中間搬送機構のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。よって、中間搬送機構は、第1中間部と第2中間部に効率良くアクセスできる。
【0017】
上述した基板処理装置において、前記第1搬送機構は、前記第1中間部に基板を載置し、前記第2搬送機構は、前記第2中間部から基板を取り、前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1中間部から基板を取る動作を含み、前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記第2中間部に基板を載置する動作を含み、前記中間搬送機構が前記中間搬送機構の前記サイクル動作を行うことによって、前記中間搬送機構は、前記第1中間部を介して前記第1搬送機構から基板を受け、前記第1中間部から前記第2中間部に基板を搬送し、かつ、前記第2中間部を介して前記第2搬送機構に基板を渡すことが好ましい。中間搬送機構の第1アクセス動作は、第1中間部から基板を取る動作を含む。よって、中間搬送機構は、第1中間部から基板を効率良く取ることができる。中間搬送機構の第2アクセス動作は、第2中間部に基板を載置する動作を含む。よって、中間搬送機構は、第2中間部に基板を効率良く載置できる。したがって、中間搬送機構が中間搬送機構のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構は、第1中間部から第2中間部に基板を効率良く搬送できる。第1搬送機構は、第1中間部に基板を載置する。よって、中間搬送機構が中間搬送機構のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構は、第1中間部を介して、第1搬送機構から基板を効率良く受けることができる。第2搬送機構は、第2中間部から基板を取る。よって、中間搬送機構が中間搬送機構のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構は、第2中間部を介して、第2搬送機構に基板を効率良く渡すことができる。
【0018】
上述した基板処理装置において、前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1中間部に基板を載置する動作を含み、前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記第2中間部から基板を取る動作を含み、前記中間搬送機構が前記中間搬送機構の前記サイクル動作を行うことによって、前記中間搬送機構は、前記第2中間部から前記第1中間部に基板を搬送することが好ましい。中間搬送機構の第1アクセス動作は、第1中間部に基板を載置する動作を含む。よって、中間搬送機構は、第1中間部に基板を効率良く載置できる。中間搬送機構の第2アクセス動作は、第2中間部から基板を取る動作を含む。よって、中間搬送機構は、第2中間部から基板を効率良く取ることができる。したがって、中間搬送機構が中間搬送機構のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構は、第2中間部から第1中間部に基板を効率良く搬送できる。
【0019】
上述した基板処理装置において、前記第1搬送機構は、前記第1中間部から基板を取り、前記第2搬送機構は、前記第2中間部に基板を載置し、前記中間搬送機構が前記中間搬送機構の前記サイクル動作を行うことによって、前記中間搬送機構は、前記第2中間部を介して前記第2搬送機構から基板を受け、かつ、前記第1中間部を介して前記第1搬送機構に基板を渡すことが好ましい。第1搬送機構は、第1中間部から基板を取る。よって、中間搬送機構が中間搬送機構のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構は、第1中間部を介して、第1搬送機構に基板を効率良く渡すことができる。第2搬送機構は、第2中間部に基板を載置する。よって、中間搬送機構が中間搬送機構のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構は、第2中間部を介して、第2搬送機構から基板を効率良く受けることができる。
【0020】
上述した基板処理装置において、前記第1中間部は、1枚の基板が載置される複数の第1送りユニットを備え、前記第2中間部は、1枚の基板が載置される複数の第2送りユニットを備え、前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1送りユニットから基板を取る動作を含み、かつ、前記第1送りユニットに基板を載置する動作を含まず、前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記第2送りユニットに基板を載置する動作を含み、かつ、前記第2送りユニットから基板を取る動作を含まないことが好ましい。中間搬送機構の第1アクセス動作は、第1送りユニットから基板を取る動作を含む。よって、中間搬送機構は、第1送りユニットから基板を効率良く取ることができる。中間搬送機構の第1アクセス動作は、第1送りユニットに基板を載置する動作を含まない。よって、第1送りユニットに対する中間搬送機構の動作を、簡素化できる。これにより、制御部による中間搬送機構の制御を簡素化できる。中間搬送機構の第2アクセス動作は、第2送りユニットに基板を載置する動作を含む。よって、中間搬送機構は、第2送りユニットに基板を効率良く載置できる。中間搬送機構の第2アクセス動作は、第2送りユニットから基板を取る動作を含まない。よって、第2送りユニットに対する中間搬送機構の動作を、簡素化できる。これにより、制御部による中間搬送機構の制御を簡素化できる。
【0021】
上述した基板処理装置において、前記第1送りユニットは、上下方向に1列に並ぶように配置され、前記第2送りユニットは、上下方向に1列に並ぶように配置されることが好ましい。第1送りユニットが上下方向に1列に並ぶように配置されるので、中間搬送機構は、各第1送りユニットに容易にアクセスできる。第2送りユニットが上下方向に1列に並ぶように配置されるので、中間搬送機構は、各第2送りユニットに容易にアクセスできる。
【0022】
上述した基板処理装置において、前記第1送りユニットおよび前記第2送りユニットの少なくともいずれかは、載置された基板にさらに処理を行う処理ユニットを含むことが好ましい。第1送りユニットが処理ユニットを含む場合、処理ユニットから基板を効率良く取ることができる。よって、基板を効率良く搬送しながら、基板を効率良く処理できる。したがって、基板処理装置のスループットを効果的に向上できる。第2送りユニットが処理ユニットを含む場合、処理ユニットに効率良く基板を載置することができる。よって、基板を効率良く搬送しながら、基板を効率良く処理できる。したがって、基板処理装置のスループットを効果的に向上できる。
【0023】
上述した基板処理装置において、前記処理ユニットは、基板に処理液を供給せずに基板に処理を行う非液処理ユニットであることが好ましい。非液処理ユニットのサイズは、基板に処理液を供給することによって基板に処理を行う液処理ユニットに比べて小さい。例えば、第1送りユニットの少なくとも1つが非液処理ユニットである場合、第1中間部は比較的に多数の非液処理ユニットを備えることができる。よって、第1搬送機構と中間搬送機構との間における基板の搬送が滞ることを好適に防止できる。例えば、第2送りユニットの少なくとも1つが非液処理ユニットである場合、第2中間部は比較的に多数の非液処理ユニットを備えることができる。よって、中間搬送機構と第2搬送機構との間における基板の搬送が滞ることを好適に防止できる。
【0024】
上述した基板処理装置において、前記処理ユニットは、基板に熱処理を行う熱処理ユニットであることが好ましい。熱処理ユニットのサイズは、液処理ユニットに比べて小さい。例えば、第1送りユニットの少なくとも1つが熱処理ユニットである場合、第1中間部は比較的に多数の熱処理ユニットを備えることができる。よって、第1搬送機構と中間搬送機構との間における基板の搬送が滞ることを好適に防止できる。例えば、第2送りユニットの少なくとも1つが熱処理ユニットである場合、第2中間部は比較的に多数の熱処理ユニットを備えることができる。よって、中間搬送機構と第2搬送機構との間における基板の搬送が滞ることを好適に防止できる。
【0025】
上述した基板処理装置において、前記第1中間部は、1枚の基板が載置される複数の第1戻りユニットを備え、前記第2中間部は、1枚の基板が載置される複数の第2戻りユニットを備え、前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1戻りユニットに基板を載置する動作を含み、かつ、前記第1戻りユニットから基板を取る動作を含まず、前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記第2戻りユニットから基板を取る動作を含み、かつ、前記第2戻りユニットに基板を載置する動作を含まないことが好ましい。中間搬送機構の第1アクセス動作は、第1戻りユニットに基板を載置する動作を含む。よって、中間搬送機構は、第1戻りユニットに基板を効率良く載置できる。中間搬送機構の第1アクセス動作は、第1戻りユニットから基板を取る動作を含まない。よって、第1戻りユニットに対する中間搬送機構の動作を、簡素化できる。これにより、制御部による中間搬送機構の制御を簡素化できる。中間搬送機構の第2アクセス動作は、第2戻りユニットから基板を取る動作を含む。よって、中間搬送機構は、第2戻りユニットから基板を効率良く取ることができる。中間搬送機構の第2アクセス動作は、第2戻りユニットに基板を載置する動作を含まない。よって、第2戻りユニットに対する中間搬送機構の動作を、簡素化できる。これにより、制御部による中間搬送機構の制御を簡素化できる。
【0026】
上述した基板処理装置において、前記第1戻りユニットは、上下方向に1列に並ぶように配置され、前記第2戻りユニットは、上下方向に1列に並ぶように配置されることが好ましい。第1戻りユニットが上下方向に1列に並ぶように配置されるので、中間搬送機構は、各第1戻りユニットに容易にアクセスできる。第2戻りユニットが上下方向に1列に並ぶように配置されるので、中間搬送機構は、各第2戻りユニットに容易にアクセスできる。
【0027】
上述した基板処理装置において、前記第1戻りユニットは、平面視において、前記第1送りユニットと重なる位置に配置され、前記第2戻りユニットは、平面視において、前記第2送りユニットと重なる位置に配置されることが好ましい。中間搬送機構は、第1送りユニットおよび第1戻りユニットの両方に容易にアクセスできる。中間搬送機構は、第2送りユニットおよび第2戻りユニットに両方に容易にアクセスできる。
【0028】
上述した基板処理装置において、前記第1送りユニットおよび前記第1戻りユニットの一方は、基板に熱処理を行う熱処理ユニットを含み、前記第1送りユニットおよび前記第1戻りユニットの他方は、基板に処理を行わずに、基板が載置されるのみの載置ユニットを含み、前記載置ユニットは、平面視において、前記熱処理ユニットと重なる位置に配置され、前記熱処理ユニットおよび前記載置ユニットは、上下方向に1つずつ交互に並ぶように配置されることが好ましい。熱処理ユニットのサイズは、液処理ユニットに比べて小さい。載置ユニットのサイズは、液処理ユニットに比べて小さい。よって、第1中間部は、比較的に多数の熱処理ユニットと比較的に多数の載置ユニットを備えることができる。よって、第1搬送機構と中間搬送機構との間における基板の搬送が滞ることを好適に防止できる。載置ユニットは、平面視において、熱処理ユニットと重なる位置に配置される。よって、第1搬送機構は、熱処理ユニットと載置ユニットの両方に容易にアクセスできる。熱処理ユニットおよび載置ユニットは、上下方向に1つずつ交互に並ぶように配置される。よって、第1搬送機構は、熱処理ユニットと載置ユニットの両方に一層容易にアクセスできる。
【0029】
上述した基板処理装置において、前記基板処理装置は、上下方向に並ぶように配置される複数の棚部と、を備え、前記熱処理ユニットおよび前記載置ユニットは、上下方向に隣り合う2つの前記棚部の間に配置され、上下方向に隣り合う2つの前記棚部の間に配置される前記熱処理ユニットの数は、1つであり、上下方向に隣り合う2つの前記棚部の間に配置される前記載置ユニットの数は、1つであることが好ましい。熱処理ユニットおよび載置ユニットは、上下方向に隣り合う2つの棚部の間に配置される。このため、熱処理ユニットおよび載置ユニットを好適に設置できる。上下方向に隣り合う2つの棚部の間には、熱処理ユニットと載置ユニットが1つずつ配置される。このため、熱処理ユニットおよび載置ユニットを、上下方向に1つずつ交互に並ぶように容易に配置できる。
【0030】
上述した基板処理装置において、前記熱処理ユニットは、基板が載置される第1プレートと、前記第1プレートの側方に設けられ、基板が載置される第2プレートと、前記第2プレートの上方に配置される蓋部と、を備え、前記載置ユニットは、前記第1プレートの上方、かつ、前記蓋部の側方に配置され、基板が載置される載置プレートと、を備え、前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1プレートおよび前記載置プレートにアクセスする動作であることが好ましい。第2プレートは、第1プレートの側方に配置される。蓋部は、第2プレートの上方に配置される。載置プレートは、第1プレートの上方、かつ、蓋部の側方に配置される。このため、熱処理ユニットと載置ユニットの設置スペースを小さくできる。よって、第1中間部は、比較的に多数の熱処理ユニットと比較的に多数の載置ユニットを備えることができる。
【0031】
上述した基板処理装置において、前記第1戻りユニットおよび前記第2戻りユニットの少なくともいずれかは、基板を検査する検査ユニットを含むことが好ましい。第1戻りユニットが検査ユニットを含む場合、検査ユニットに効率良く基板を載置することができる。よって、基板を効率良く搬送しながら、基板を効率良く検査できる。したがって、基板処理装置のスループットを効果的に向上できる。第2戻りユニットが検査ユニットを含む場合、検査ユニットから基板を効率良く取ることができる。よって、基板を効率良く搬送しながら、基板を効率良く検査できる。したがって、基板処理装置のスループットを効果的に向上できる。
【0032】
上述した基板処理装置において、前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記第1中間部に基板を載置する動作を含まず、前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記第2中間部から基板を取る動作を含まず、前記中間搬送機構は、前記第2中間部から前記第1中間部に基板を搬送しないことが好ましい。中間搬送機構の第1アクセス動作は、第1中間部に基板を載置する動作を含まない。よって、中間搬送機構の第1アクセス動作に要する時間は、一層短い。中間搬送機構の第2アクセス動作は、第2中間部から基板を取る動作を含まない。よって、中間搬送機構の第2アクセス動作に要する時間は、一層短い。したがって、中間搬送機構のサイクル動作に要する時間は、一層短い。このため、中間搬送機構の搬送効率は、一層高い。よって、基板処理装置のスループットを一層向上できる。
【0033】
上述した基板処理装置において、前記第1中間部は、前記第2搬送機構が基板を搬送可能な第2領域の外に配置され、前記第2中間部は、前記第1搬送機構が基板を搬送可能な第1領域の外に配置されることが好ましい。第1中間部は、第2搬送機構が基板を搬送可能な領域の外に配置される。このため、第1搬送機構と中間搬送機構は、第2搬送機構と干渉することなく、第1中間部にアクセスできる。同様に、第2中間部は、第1搬送機構が基板を搬送可能な領域の外に配置される。このため、中間搬送機構と第2搬送機構は、第1搬送機構と干渉することなく、第2中間部にアクセスできる。
【0034】
上述した基板処理装置において、前記中間搬送機構が基板を搬送可能な中間領域は、平面視において、略円形であることが好ましい。中間搬送機構は、第1中間部および第2中間部の両方に容易にアクセスできる。
【0035】
上述した基板処理装置において、前記中間搬送機構は、上下方向と平行な回転軸線回りに回転可能な回転部と、前記回転部に支持され、基板を保持する保持部と、を備え、前記回転部は、水平方向に移動不能に設けられることが好ましい。回転部は、水平方向に移動不能に設けられる。このため、第2搬送機構は、第1中間部と第2中間部の両方に一層容易にアクセスできる。
【0036】
また、本発明は、基板処理装置であって、前後方向に並ぶ3基以上の搬送機構と、前後方向に隣り合う2基の搬送機構の間に配置され、基板が載置される2つ以上の中間部と、前記搬送機構を制御する制御部と、を備え、最も前方に配置される前記搬送機構を、前端搬送機構とし、最も後方に配置される前記搬送機構を、後端搬送機構とし、前記前端搬送機構及び前記後端搬送機構以外の前記搬送機構を、中間搬送機構とし、前記前端搬送機構の後方に隣接する前記中間部を、前端中間部とし、前記後端搬送機構の前方に隣接する前記中間部を、後端中間部とし、前記制御部の制御に従って、前記中間搬送機構はサイクル動作を繰り返し、前記中間搬送機構の前記サイクル動作は、前記中間搬送機構の前方に隣接する前記中間部にアクセスする第1アクセス動作、および、前記中間搬送機構の後方に隣接する中間部にアクセスする第2アクセス動作のみからなる基板処理装置である。
【0037】
中間搬送機構のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。すなわち、中間搬送機構のサイクル動作に含まれるアクセス動作の数は、2つである。このように、中間搬送機構のサイクル動作に含まれるアクセス動作の数は、比較的に少ない。このため、中間搬送機構の搬送効率は、比較的に高い。よって、基板処理装置のスループットを好適に向上できる。
【0038】
中間部は、前後方向に隣り合う搬送機構の間に配置される。例えば、前後方向に並ぶ搬送機構の数が3つである場合、中間部の数は2つである。前後方向に並ぶ搬送機構の数がN(Nは、3以上の整数)である場合、中間部の数は(N-1)である。
【0039】
基板は中間部に載置される。したがって、中間部を介して、前後方向に隣り合う搬送機構同士の間で基板を好適に搬送できる。
【0040】
中間搬送機構は、前端搬送機構及び後端搬送機構以外の搬送機構である。例えば、前後方向に並ぶ搬送機構の数が3つである場合、中間搬送機構の数は1つである。前後方向に並ぶ搬送機構の数がN(Nは、3以上の整数)である場合、中間搬送機構の数は(N-2)である。
【0041】
中間搬送機構の第1アクセス動作では、中間搬送機構は、中間搬送機構の前方に隣接する中間部にアクセスする。中間搬送機構の第2アクセス動作では、中間搬送機構は、中間搬送機構の後方に隣接する中間部にアクセスする。したがって、中間搬送機構がサイクル動作を繰り返すことによって、中間搬送機構は、中間搬送機構の前方に隣接する中間部と中間搬送機構の後方に隣接する中間部に、交互にアクセスする。述のとおり、中間搬送機構のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。よって、中間搬送機構は、中間搬送機構の前方に隣接する中間部と中間搬送機構の後方に隣接する中間部に効率良くアクセスできる。
【0042】
なお、「搬送機構の前方/後方に隣接する中間部」とは、搬送機構の前方/後方に配置され、かつ、搬送機構が基板を搬送可能な領域内に配置される中間部を意味する。
【0043】
上述した基板処理装置において、前記中間部の少なくともいずれかは、載置された基板にさらに処理を行うことが好ましい。中間搬送機構は、中間部に効率良くアクセスすることができる。中間部の少なくともいずれかは、載置された基板にさらに処理を行う。よって、基板を効率良く搬送しながら、基板を効率良く処理できる。したがって、基板処理装置のスループットを効果的に向上できる。
【0044】
上述した基板処理装置において、前記前端搬送機構は、前記前端中間部に基板を載置し、前記後端搬送機構は、前記後端中間部から基板を取り、前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記中間搬送機構の前方に隣接する前記中間部から基板を取る動作を含み、前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記中間搬送機構の後方に隣接する前記中間部に基板を載置する動作を含み、前記中間搬送機構が前記中間搬送機構の前記サイクル動作を行うことによって、前記中間搬送機構は、前記前端中間部を介して前記前端搬送機構から基板を受け、前記前端中間部から前記後端中間部に基板を搬送し、前記後端中間部を介して前記後端搬送機構に基板を渡すことが好ましい。中間搬送機構の第1アクセス動作は、中間搬送機構の前方に隣接する中間部から基板を取る動作を含む。よって、中間搬送機構は、中間搬送機構の前方に隣接する中間部から基板を効率良く取ることができる。中間搬送機構の第2アクセス動作は、中間搬送機構の後方に隣接する中間部に基板を載置する動作を含む。よって、中間搬送機構は、中間搬送機構の後方に隣接する中間部に基板を効率良く載置できる。したがって、中間搬送機構が中間搬送機構のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構は、前端中間部から後端中間部に基板を効率良く搬送できる。前端搬送機構は、前端中間部に基板を載置する。よって、中間搬送機構が中間搬送機構のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構は、前端中間部を介して、前端搬送機構から基板を効率良く受けることができる。後端搬送機構は、後端中間部から基板を取る。よって、中間搬送機構が中間搬送機構のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構は、後端中間部を介して、後端搬送機構に基板を効率良く渡すことができる。
【0045】
上述した基板処理装置において、前記前端搬送機構は、前記前端中間部から基板を取り、前記後端搬送機構は、前記後端中間部に基板を載置し、前記中間搬送機構の前記第1アクセス動作は、前記中間搬送機構の前方に隣接する前記中間部に基板を載置する動作を含み、前記中間搬送機構の前記第2アクセス動作は、前記中間搬送機構の後方に隣接する前記中間部から基板を取る動作を含み、前記中間搬送機構が前記中間搬送機構の前記サイクル動作を行うことによって、前記中間搬送機構は、前記後端中間部を介して前記後端搬送機構から基板を受け、前記後端中間部から前記前端中間部に基板を搬送し、前記前端中間部を介して前記前端搬送機構に基板を渡すことが好ましい。中間搬送機構の第1アクセス動作は、中間搬送機構の前方に隣接する中間部に基板を載置する動作を含む。よって、中間搬送機構は、中間搬送機構の前方に隣接する中間部に基板を効率良く載置できる。中間搬送機構の第2アクセス動作は、中間搬送機構の後方に隣接する中間部から基板を取る動作を含む。よって、中間搬送機構は、中間搬送機構の後方に隣接する中間部から基板を効率良く取ることができる。したがって、中間搬送機構が中間搬送機構のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構は、後端中間部から前端中間部に基板を効率良く搬送できる。前端搬送機構は、前端中間部から基板を取る。よって、中間搬送機構が中間搬送機構のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構は、前端中間部を介して、前端搬送機構に基板を効率良く渡すことができる。後端搬送機構は、後端中間部に基板を載置する。よって、中間搬送機構が中間搬送機構のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構は、後端中間部を介して、後端搬送機構から基板を効率良く受けることができる。
【0046】
上述した基板処理装置において、前記前端中間部は、載置された1枚の基板にさらに処理を行う処理ユニットを含み、前記前端搬送機構は、前記処理ユニットに基板を載置すること、および、前記処理ユニットから基板を取ることの少なくともいずれかを行うことが好ましい。前端搬送機構と中間搬送機構の間において、基板を効率良く搬送しながら、基板を効率良く処理できる。したがって、基板処理装置のスループットを効果的に向上できる。
【0047】
上述した基板処理装置において、前記基板処理装置は、前記前端搬送機構の前方に配置され、基板を収容するキャリアが載置されるキャリア載置部と、を備え、前記制御部の制御に従って、前記前端搬送機構はサイクル動作を繰り返し、前記前端搬送機構の前記サイクル動作は、前記キャリア載置部に載置されるキャリアにアクセスする第1アクセス動作、および、前記前端中間部にアクセスする第2アクセス動作のみからなることが好ましい。前端搬送機構のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。すなわち、前端搬送機構のサイクル動作に含まれるアクセス動作の数は、2つである。このように、前端搬送機構のサイクル動作に含まれるアクセス動作の数は、比較的に少ない。このため、前端搬送機構の搬送効率は、比較的に高い。よって、基板処理装置のスループットを好適に向上できる。
【0048】
前端搬送機構の第1アクセス動作では、前端搬送機構は、キャリア載置部に載置されるキャリアにアクセスする。前端搬送機構の第2アクセス動作では、前端搬送機構は、前端中間部にアクセスする。したがって、前端搬送機構がサイクル動作を繰り返すことによって、前端搬送機構は、キャリアと前端中間部に、交互にアクセスする。上述のとおり、前端搬送機構のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。よって、前端搬送機構は、キャリアと前端中間部に効率良くアクセスできる。
【0049】
上述した基板処理装置において、前記基板処理装置は、前記後端搬送機構の側方の位置または前記後端搬送機構の後方の位置の少なくともいずれかに配置され、基板に処理を行う後端処理部と、を備え、前記制御部の制御に従って、前記後端搬送機構はサイクル動作を繰り返し、前記後端搬送機構の前記サイクル動作は、前記後端中間部にアクセスする第1アクセス動作、および、前記後端処理部にアクセスする第2アクセス動作のみからなることが好ましい。後端搬送機構のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。すなわち、後端搬送機構のサイクル動作に含まれるアクセス動作の数は、2つである。このように、後端搬送機構のサイクル動作に含まれるアクセス動作の数は、比較的に少ない。このため、後端搬送機構の搬送効率は、比較的に高い。よって、基板処理装置のスループットを好適に向上できる。
【0050】
後端搬送機構の第1アクセス動作では、後端搬送機構は、後端中間部にアクセスする。後端搬送機構の第2アクセス動作では、後端搬送機構は、後端処理部にアクセスする。したがって、後端搬送機構がサイクル動作を繰り返すことによって、後端搬送機構は、後端中間部と後端処理部に、交互にアクセスする。上述のとおり、後端搬送機構のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。よって、後端搬送機構は、後端中間部と後端処理部に効率良くアクセスできる。
【0051】
後端処理部は、基板に処理を行う。よって、基板を効率良く搬送しながら、基板を効率良く処理できる。したがって、基板処理装置のスループットを効果的に向上できる。
【発明の効果】
【0052】
本発明によれば、基板処理装置のスループットを好適に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【
図1】第1実施形態の基板処理装置の概念図である。
【
図2】中間搬送機構のサイクル動作を模式的に示す図である。
【
図3】
図3(a)、3(b)は、基板の搬送経路を模式的に示す図である。
【
図4】第1実施形態の基板処理装置の平面図である。
【
図6】基板処理装置の左部の構成を示す左側面図である。
【
図7】幅方向における基板処理装置の中央部の構成を示す左側面図である。
【
図8】基板処理装置の右部の構成を示す右側面図である。
【
図9】インデクサブロックの内部の構成を示す正面図である。
【
図13】熱処理ユニットと載置ユニットの正面図である。
【
図14】
図14(a)は熱処理ユニットの下部の平面図であり、
図14(b)は熱処理ユニットの上部と載置ユニットの平面図である。
【
図15】熱処理ユニットと載置ユニットと搬送機構の側面図である。
【
図20】第2実施形態の基板処理装置の概念図である。
【
図21】中間搬送機構のサイクル動作を模式的に示す図である。
【
図22】第2実施形態の基板処理装置の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
以下、図面を参照して本発明の基板処理装置を説明する。
【0055】
[第1実施形態]
<基板処理装置の概要>
図1は、第1実施形態の基板処理装置の概念図である。第1実施形態の基板処理装置10は、一連の処理を基板(例えば、半導体ウエハ)Wに行う。なお、基板Wは、後述する
図4等に示される。
【0056】
基板Wは、例えば、半導体ウエハ、液晶ディスプレイ用基板、有機EL(Electroluminescence)用基板、FPD(Flat Panel Display)用基板、光ディスプレイ用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板、太陽電池用基板である。基板Wは、薄い平板形状を有する。基板Wは、平面視で略円形状を有する。
【0057】
基板処理装置10は、基板Wを搬送する第1搬送機構1と、基板Wを搬送する第2搬送機構2と、基板Wを搬送する中間搬送機構3とを備える。中間搬送機構3は、第1搬送機構1と第2搬送機構2の間に配置される。
【0058】
図1は、第1領域B1と第2領域B2と中間領域B3を模式的に示す。第1領域B1は、第1搬送機構1が基板Wを搬送可能な領域である。言い換えれば、第1領域B1は、第1搬送機構1がアクセス可能な領域である。第2領域B2は、第2搬送機構2が基板Wを搬送可能な領域である。言い換えれば、第2領域B2は、第2搬送機構2がアクセス可能な領域である。中間領域B3は、中間搬送機構3が基板Wを搬送可能な領域である。言い換えれば、中間領域B3は、中間搬送機構3がアクセス可能な領域である。
【0059】
図1は、第1重複領域BO1と、第2重複領域BO2を模式的に示す。第1重複領域BO1は、第1領域B1と中間領域B3が重複する領域である。すなわち、第1重複領域BO1は、第1搬送機構1および中間搬送機構3が基板Wを搬送可能な領域である。第2重複領域BO2は、第2領域B2と中間領域B3が重複する領域である。すなわち、第2重複領域BO2は、第2搬送機構2および中間搬送機構3が基板Wを搬送可能な領域である。
なお、第1領域B1と第2領域B2は、重複しない。
【0060】
基板処理装置10は、第1中間部4と第2中間部5を備える。基板Wは、第1中間部4に載置される。基板Wは、第2中間部5に載置される。第1中間部4は第1重複領域BO1内に配置される。第1中間部4は第2領域B2の外に配置される。第2中間部5は第2重複領域BO2内に配置される。第2中間部5は第1領域B1の外に配置される。
【0061】
第1中間部4は、複数の第1送りユニット4Sを備える。1枚の基板Wが、各第1送りユニット4Sに載置される。第1送りユニット4Sには、第1搬送機構1から中間搬送機構3に送られる基板Wが専ら載置される。
【0062】
第1中間部4は、複数の第1戻りユニット4Rを備える。1枚の基板が、各第1戻りユニット4Rに載置される。第1戻りユニット4Rには、中間搬送機構3から第1搬送機構1に戻される基板Wが専ら載置される。
【0063】
第2中間部5は、複数の第2送りユニット5Sを備える。1枚の基板Wが、各第2送りユニット5Sに載置される。第2送りユニット5Sには、中間搬送機構3から第2搬送機構2に送られる基板Wが専ら載置される。
【0064】
第2中間部5は、複数の第2戻りユニット5Rを備える。1枚の基板が、各第2戻りユニット5Rに載置される。第2戻りユニット5Rには、第2搬送機構2から中間搬送機構3に戻される基板Wが専ら載置される。
【0065】
各第1送りユニット4Sは、例えば、載置ユニット、処理ユニットおよび検査ユニットのいずれかである。各第1戻りユニット4Rは、例えば、載置ユニット、処理ユニットおよび検査ユニットのいずれかである。各第2送りユニット5Sは、例えば、載置ユニット、処理ユニットおよび検査ユニットのいずれかである。各第2戻りユニット5Rは、例えば、載置ユニット、処理ユニットおよび検査ユニットのいずれかである。
【0066】
載置ユニットは、基板Wに処理を行わない。1枚の基板Wが載置ユニットに載置されるのみである。
【0067】
処理ユニットは、載置された1枚の基板Wにさらに処理を行う。処理ユニットは、液処理ユニットであってもよい。液処理ユニットは、処理液を基板Wに供給することによって基板Wに処理を行う。液処理ユニットは、例えば、基板Wに塗膜を形成する塗布ユニット、基板Wを現像する現像ユニット、基板Wを洗浄する洗浄ユニットである。処理ユニットは、非液処理ユニットであってもよい。非処理ユニットは、処理液を基板Wに供給せずに基板Wに処理を行う。非液処理ユニットは、例えば、基板Wに熱処理を行う熱処理ユニット、基板Wの周縁部を露光するエッジ露光処理ユニットである。
【0068】
検査ユニットは、載置された1枚の基板Wを、さらに検査する。検査ユニットによる検査の内容を、以下に例示する。
・基板Wの表面の形状、状態または欠陥
・基板Wの表面に形成された塗膜の形状、状態、膜厚または欠陥
・基板Wの表面に形成されたパターンの形状、状態または欠陥
【0069】
ここで、第1送りユニット4Sおよび第2送りユニット5Sの少なくともいずれかは、処理ユニットを含む。第1送りユニット4Sおよび第2送りユニット5Sの少なくともいずれかに含まれる処理ユニットは、非液処理ユニットであることが好ましい。第1送りユニット4Sおよび第2送りユニット5Sの少なくともいずれかに含まれる処理ユニットは、熱処理ユニットであることが好ましい。
【0070】
第1戻りユニット4Rおよび第2戻りユニット5Rの少なくともいずれかは、処理ユニットを含む。第1戻りユニット4Rおよび第2戻りユニット5Rの少なくともいずれかに含まれる処理ユニットは、非液処理ユニットであることが好ましい。第1戻りユニット4Rおよび第2戻りユニット5Rの少なくともいずれかに含まれる処理ユニットは、熱処理ユニットであることが好ましい。さらに、第1戻りユニット4Rおよび第2戻りユニット5Rの少なくともいずれかは、検査ユニットを含むことが好ましい。
【0071】
基板処理装置10は、制御部6を備える。制御部6は第1搬送機構1と第2搬送機構2と中間搬送機構3を制御する。
【0072】
制御部6は、各種処理を実行する中央演算処理装置(CPU)、演算処理の作業領域となるRAM(Random-Access Memory)、固定ディスク等の記憶媒体等によって実現されている。記憶媒体には、基板Wを処理するための処理レシピ(処理プログラム)や、各基板Wを識別するための情報など各種情報を記憶されている。
【0073】
第1搬送機構1は、制御部6の制御に従って、次のように動作する。第1搬送機構1は、第1中間部4に基板Wを載置する。具体的には、第1搬送機構1は、第1送りユニット4Sに基板Wを載置する。第1搬送機構1は、第1中間部4から基板Wを取る。具体的には、第1搬送機構1は、第1戻りユニット4Rから基板Wを取る。
【0074】
第2搬送機構2は、第2中間部5から基板を取る。具体的には、第2搬送機構2は、第2送りユニット5Sに基板Wを載置する。第2搬送機構2は、第2中間部5に基板を載置する。具体的には、第2搬送機構2は、第2戻りユニット5Rから基板Wを取る。
【0075】
図2は、中間搬送機構3のサイクル動作を模式的に示す図である。制御部6による制御に従って、中間搬送機構3は、
図2に示すサイクル動作を繰り返す。中間搬送機構3のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。中間搬送機構3は、第1アクセス動作と第2アクセス動作を交互に行う。
【0076】
中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第1中間部4にアクセスする動作である。
【0077】
中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第1中間部4から基板Wを取る動作を含む。具体的には、中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第1送りユニット4Sから基板Wを取る動作を含む。但し、中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第1送りユニット4Sに基板Wを載置する動作を含まない。
【0078】
中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第1中間部4に基板Wを載置する動作を含む。具体的には、中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第1戻りユニット4Rに基板Wを載置する動作を含む。但し、中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第1戻りユニット4Rから基板Wを取る動作を含まない。
【0079】
このように、中間搬送機構3の第1アクセス動作では、中間搬送機構3は、同じユニット(4S、4R)に対して、基板Wを載置する動作と、基板Wを取る動作の両方を行わない。
【0080】
第2アクセス動作は、中間搬送機構3が第2中間部5にアクセスする動作である。
【0081】
中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2中間部5に基板を載置する動作を含む。具体的には、中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2送りユニット5Sに基板Wを載置する動作を含む。但し、中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2送りユニット5Sから基板Wを取る動作を含まない。
【0082】
中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2中間部5から基板Wを取る動作を含む。中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2戻りユニット5Rから基板Wを取る動作を含む。ただし、中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2戻りユニット5Rに基板Wを載置する動作を含まない。
【0083】
このように、中間搬送機構3の第2アクセス動作では、中間搬送機構3は、同じユニット(5S、5R)に対して、基板Wを載置する動作と、基板Wを取る動作の両方を行わない。
【0084】
中間搬送機構3が中間搬送機構3のサイクル動作を1回行うことによって、中間搬送機構3は、第1中間部4から第2中間部5に基板Wを搬送し、かつ、第2中間部5から第1中間部4に基板Wを搬送する。具体的には、中間搬送機構3が中間搬送機構3のサイクル動作を1回行うことによって、中間搬送機構3は、第1送りユニット4Sから第2送りユニット5Sに基板Wを搬送し、かつ、第2戻りユニット5Rから第1戻りユニット4Rに基板Wを搬送する。
【0085】
図2、3(a)を参照して、基板処理装置10の動作例を説明する。
図3(a)は、基板Wの搬送経路を模式的に示す図である。制御部6による制御に従って、第1搬送機構1から第2搬送機構2に基板Wを送る。
【0086】
具体的には、第1搬送機構1は1枚の基板Wを第1送りユニット4Sに載置する。中間搬送機構3は、第1送りユニット4Sから基板Wを取る(中間搬送機構3の第1アクセス動作)。このように、中間搬送機構3は、第1送りユニット4S(第1中間部4)を介して第1搬送機構1から基板Wを受ける。
【0087】
第1送りユニット4Sが処理ユニットである場合、第1送りユニット4Sは、載置された基板Wに処理を行う。具体的には、第1搬送機構1が第1送りユニット4Sに基板Wを載置した後で、かつ、中間搬送機構3が第1送りユニット4Sから基板Wを取る前に、第1送りユニット4Sは、第1送りユニット4Sに載置された基板Wに処理を行う。
【0088】
中間搬送機構3は、第1送りユニット4Sから取った基板Wを、第2送りユニット5Sに載置する(中間搬送機構3の第2アクセス動作)。このように、中間搬送機構3は、第1中間部4から第2中間部5に基板Wを搬送する。
【0089】
第2送りユニット5Sが処理ユニットである場合、第2送りユニット5Sは、載置された基板Wに処理を行う。
【0090】
第2搬送機構2は、第2送りユニット5Sから基板Wを取る。このように、中間搬送機構3は、第2中間部5を介して第2搬送機構2に基板Wを渡す。
【0091】
図2、3(b)を参照して、基板処理装置10の動作例を説明する。
図3(b)は、基板Wの搬送経路を模式的に示す図である。制御部6による制御に従って、第2搬送機構2から第1搬送機構1に基板Wを戻す。
【0092】
具体的には、第2搬送機構2は1枚の基板Wを第2戻りユニット5Rに載置する。
【0093】
第2戻りユニット5Rが処理ユニットである場合、第2戻りユニット5Rは、載置された基板Wに処理を行う。
【0094】
中間搬送機構3は、第2戻りユニット5Rから基板Wを取る(中間搬送機構3の第2アクセス動作)。
このように、中間搬送機構3は、第2中間部4を介して第2搬送機構2から基板Wを受ける。
【0095】
中間搬送機構3は、第2戻りユニット5Rから取った基板Wを、第1戻りユニット4Rに載置する(中間搬送機構3の第1アクセス動作)。このように、中間搬送機構3は、第2中間部5から第1中間部4に基板Wを搬送する。
【0096】
第1戻りユニット4Rが処理ユニットである場合、第1戻りユニット4Rは、載置された基板Wに処理を行う。
【0097】
第1搬送機構1は、第1戻りユニット4Rから基板Wを取る。このように、中間搬送機構3は、第1中間部4を介して第1搬送機構1に基板Wを渡す。
【0098】
上述した動作例において、中間搬送機構3の1回の第1アクセス動作において、中間搬送機構3は、第1送りユニット4Sから基板Wを取る動作と、第1中間部4第1戻りユニット4Rに基板Wを載置する動作を、1回ずつ、行う。
【0099】
上述した動作例において、中間搬送機構3の1回の第2アクセス動作において、中間搬送機構3は、第2送りユニット5Sに基板Wを載置する動作と、第2戻りユニット5Rから基板Wを取る動作を、1回ずつ、行う。
【0100】
<第1実施形態の主たる効果>
上述の基板処理装置10によれば、以下の効果を奏する。
【0101】
中間搬送機構3のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。すなわち、中間搬送機構3のサイクル動作に含まれるアクセス動作の数は、2つである。このように、中間搬送機構3のサイクル動作に含まれるアクセス動作の数は、比較的に少ない。このため、中間搬送機構3のサイクル動作に要する時間は、比較的に短い。言い換えれば、単位時間当たりに実行可能な中間搬送機構3のサイクル動作の回数は、比較的に多い。したがって、中間搬送機構3が基板Wを搬送する効率(以下、適宜に、「中間搬送機構3の搬送効率」という)は、比較的に高い。よって、基板処理装置10のスループットを好適に向上できる。
【0102】
第1中間部4は、第1搬送機構1と中間搬送機構3が基板Wを搬送可能な第1重複領域BO1内に配置される。したがって、第1搬送機構1および中間搬送機構3は、第1中間部4に好適にアクセスできる。
【0103】
基板Wは第1中間部4に載置される。したがって、第1中間部4を介して、第1搬送機構1と中間搬送機構3の間で基板Wを好適に搬送できる。
【0104】
第2中間部5は、中間搬送機構3と第2搬送機構2が基板Wを搬送可能な第2重複領域BO2内に配置される。したがって、中間搬送機構3は第2中間部4に好適にアクセスできる。第2搬送機構2は第2中間部4に好適にアクセスできる。
【0105】
基板Wは第2中間部5に載置される。したがって、第2中間部5を介して、中間搬送機構3と第2搬送機構2の間で基板Wを好適に搬送できる。
【0106】
中間搬送機構3のサイクル動作に含まれる第1アクセス動作では、中間搬送機構3は、第1中間部4にアクセスする。中間搬送機構3のサイクル動作に含まれる第2アクセス動作では、中間搬送機構3は、第2中間部5にアクセスする。したがって、中間搬送機構3がサイクル動作を繰り返すことによって、中間搬送機構3は、第1中間部4と第2中間部5に交互にアクセスする。上述のとおり、中間搬送機構3のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。よって、中間搬送機構3は、第1中間部4と第2中間部5に効率良くアクセスできる。
【0107】
中間搬送機構3の第1アクセス動作は、第1中間部4から基板Wを取る動作を含む。よって、中間搬送機構3は、第1中間部4から基板Wを効率良く取ることができる。中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2中間部4に基板を載置する動作を含む。よって、中間搬送機構3は、第2中間部4に基板Wを効率良く載置できる。したがって、中間搬送機構3が中間搬送機構3のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構3は、第1中間部4から第2中間部5に基板Wを効率良く搬送できる。
【0108】
第1搬送機構1は、第1中間部4に基板Wを載置する。よって、中間搬送機構3が中間搬送機構3のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構3は、第1中間部4を介して、第1搬送機構1から基板Wを効率良く受けることができる。第2搬送機構2は、第2中間部4から基板Wを取る。よって、中間搬送機構3が中間搬送機構3のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構3は、第2中間部4を介して、第2搬送機構2に基板Wを効率良く渡すことができる。したがって、中間搬送機構3が中間搬送機構3のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構3は、第1搬送機構1から第2搬送機構2に効率良く搬送できる。
【0109】
中間搬送機構3の第1アクセス動作は、第1中間部4に基板Wを載置する動作を含む。よって、中間搬送機構3は、第1中間部4に基板Wを効率良く載置できる。中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2中間部5から基板Wを取る動作を含む。よって、中間搬送機構3は、第2中間部5から基板Wを効率良く取ることができる。したがって、中間搬送機構3が中間搬送機構3のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構3は、第2中間部5から第1中間部4に基板Wを効率良く搬送できる。
【0110】
第1搬送機構1は、第1中間部4から基板Wを取る。よって、中間搬送機構3が中間搬送機構3のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構3は、第1中間部4を介して、第1搬送機構1に基板Wを効率良く渡すことができる。第2搬送機構2は、第2中間部5に基板Wを載置する。よって、中間搬送機構3が中間搬送機構3のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構3は、第2中間部5を介して、第2搬送機構2から基板Wを効率良く受けることができる。したがって、中間搬送機構3が中間搬送機構3のサイクル動作を行うことによって、中間搬送機構3は、第2搬送機構2から第1搬送機構1に基板Wを効率良く搬送できる。
【0111】
中間搬送機構3の第1アクセス動作は、第1送りユニット4Sから基板Wを取る動作を含む。よって、中間搬送機構3は、第1送りユニット4Sから基板Wを効率良く取ることができる。
【0112】
中間搬送機構3の第1アクセス動作は、第1送りユニット4Sに基板Wを載置する動作を含まない。よって、第1送りユニット4Sに対する中間搬送機構3の動作を、簡素化できる。これにより、制御部6による中間搬送機構3の制御を簡素化できる。
【0113】
中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2送りユニット5Sに基板Wを載置する動作を含む。よって、中間搬送機構3は、第2送りユニット5Sに基板Wを効率良く載置できる。
【0114】
中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2送りユニット5Sから基板Wを取る動作を含まない。よって、第2送りユニット5Sに対する中間搬送機構3の動作を、簡素化できる。これにより、制御部6による中間搬送機構3の制御を簡素化できる。
【0115】
第1送りユニット4Sおよび第2送りユニット5Sの少なくともいずれかは、載置された基板Wにさらに処理を行う処理ユニットを含む。よって、処理ユニットに効率良く基板Wを載置することができ、かつ、処理ユニットから基板Wを効率良く取ることができる。したがって、基板Wを効率良く搬送しながら、基板Wを効率良く処理できる。その結果、基板処理装置10のスループットを効果的に向上できる。
【0116】
非液処理ユニットのサイズは、液処理ユニットに比べて小さい。よって、第1送りユニット4Sが非液処理ユニットを含む場合、第1中間部4は比較的に多数の非液処理ユニットを備えることができる。このため、第1搬送機構1と中間搬送機構3との間における基板Wの搬送が滞ることを好適に防止できる。他方、第2送りユニット5Sが非液処理ユニットを含む場合、第2中間部5は比較的に多数の非液処理ユニットを備えることができる。このため、第2搬送機構2と中間搬送機構3との間における基板Wの搬送が滞ることを好適に防止できる。
【0117】
熱処理ユニットのサイズは、液処理ユニットに比べて小さい。よって、第1送りユニット4Sが熱処理ユニットを含む場合、第1中間部4は比較的に多数の熱処理ユニットを備えることができる。このため、第1搬送機構1と中間搬送機構3との間における基板Wの搬送が滞ることを好適に防止できる。他方、第2送りユニット5Sが熱処理ユニットを含む場合、第2中間部5は比較的に多数の熱処理ユニットを備えることができる。このため、第2搬送機構2と中間搬送機構3との間における基板Wの搬送が滞ることを好適に防止できる。
【0118】
中間搬送機構3の第1アクセス動作は、第1戻りユニット4Rに基板Wを載置する動作を含む。よって、中間搬送機構3は、第1戻りユニット4Rに基板Wを効率良く載置できる。
【0119】
中間搬送機構3の第1アクセス動作は、第1戻りユニット4Rから基板Wを取る動作を含まない。よって、第1戻りユニット4Rに対する中間搬送機構3の動作を、簡素化できる。これにより、制御部6による中間搬送機構3の制御を簡素化できる。
【0120】
中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2戻りユニット5Rから基板Wを取る動作を含む。よって、中間搬送機構3は、第2戻りユニット5Rから基板Wを効率良く取ることができる。
【0121】
中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2戻りユニット5Rに基板Wを載置する動作を含まない。よって、第2戻りユニット5Rに対する中間搬送機構3の動作を、簡素化できる。これにより、制御部6による中間搬送機構3の制御を簡素化できる。
【0122】
第1戻りユニット4Rおよび第2戻りユニット5Rの少なくともいずれかは、載置された基板Wにさらに処理を行う処理ユニットを含む。よって、処理ユニットに効率良く基板Wを載置することができ、かつ、処理ユニットから基板Wを効率良く取ることができる。したがって、基板Wを効率良く搬送しながら、基板Wを効率良く処理できる。その結果、基板処理装置10のスループットを効果的に向上できる。
【0123】
第1戻りユニット4Rが非液処理ユニットを含む場合、第1中間部4は比較的に多数の非液処理ユニットを備えることができる。このため、第1搬送機構1と中間搬送機構3との間における基板Wの搬送が滞ることを好適に防止できる。他方、第2戻りユニット5Rが非液処理ユニットを含む場合、第2中間部5は比較的に多数の非液処理ユニットを備えることができる。このため、第2搬送機構2と中間搬送機構3との間における基板Wの搬送が滞ることを好適に防止できる。
【0124】
第1戻りユニット4Rが熱処理ユニットを含む場合、第1中間部4は比較的に多数の熱処理ユニットを備えることができる。このため、第1搬送機構1と中間搬送機構3との間における基板Wの搬送が滞ることを好適に防止できる。他方、第2戻りユニット5Rが熱処理ユニットを含む場合、第2中間部5は比較的に多数の熱処理ユニットを備えることができる。このため、第2搬送機構2と中間搬送機構3との間における基板Wの搬送が滞ることを好適に防止できる。
【0125】
第1戻りユニット4Rおよび第2戻りユニット5Rの少なくともいずれかは、検査ユニットを含む場合、検査ユニットに効率良く基板を載置することができ、かつ、検査ユニットから基板を効率良く取ることができる。したがって、基板Wを効率良く搬送しながら、基板Wを効率良く検査できる。その結果、基板処理装置10のスループットを効果的に向上できる。
【0126】
第1中間部4は、第2搬送機構2が基板Wを搬送可能な領域B2の外に配置される。このため、第1搬送機構1と中間搬送機構3は、第2搬送機構2と干渉することなく、第1中間部4にアクセスできる。
【0127】
第2中間部5は、第1搬送機構1が基板Wを搬送可能な領域B1の外に配置される。このため、中間搬送機構3と第2搬送機構2は、第1搬送機構1と干渉することなく、第2中間部5にアクセスできる。
【0128】
以下では、基板処理装置10の構造について、さらに詳しく説明する。
【0129】
<基板処理装置10の全体構造>
図4は、第1実施形態の基板処理装置10の平面図である。基板処理装置10は、インデクサブロック11と第1熱処理ブロック21と第1搬送ブロック41と第2熱処理ブロック51と第2搬送ブロック61と液処理ブロック71を備える。インデクサブロック11と第1熱処理ブロック21と第1搬送ブロック41と第2熱処理ブロック51と第2搬送ブロック61と液処理ブロック71は、この順番で1列に並ぶように配置される。
【0130】
以下では、インデクサブロック11を、適宜に「ブロック11」と簡略に記載する。同様に、第1熱処理ブロック21と第1搬送ブロック41と第2熱処理ブロック51と第2搬送ブロック61と液処理ブロック71についても、「ブロック21、41、51、61、71」と簡略に記載する。
【0131】
ブロック11、21、41、51、61、71が並ぶ方向を、「前後方向X」と呼ぶ。前後方向Xのうち、ブロック71からブロック11に向かう方向を「前方」と呼ぶ。前方と反対の方向を「後方」と呼ぶ。前後方向Xと直交する水平な方向を、「幅方向Y」または「側方」と呼ぶ。「幅方向Y」の一方向を適宜に「右方」と呼ぶ。右方とは反対の方向を「左方」と呼ぶ。垂直な方向を「上下方向Z」と呼ぶ。上下方向Zは、前後方向Xと直交し、かつ、幅方向Yと直交する。各図では、参考として、前、後、右、左、上、下を適宜に示す。
【0132】
以下では、基板処理装置1のインデクサブロック11と第1搬送ブロック41と第2搬送ブロック61と液処理ブロック71を先に説明する。その後、第1熱処理ブロック21と第2熱処理ブロック51を説明する。
【0133】
<インデクサブロック11>
図5は、インデクサブロック11の正面図である。インデクサブロック11は、キャリア載置部12A1、12A2、12B1、12B2を備える。キャリア載置部12A1、12A2、12B1、12B2はそれぞれ、1つのキャリアCを載置する。キャリアCは、複数枚の基板Wを収容する。キャリアCは、例えば、FOUP(front opening unified pod)である。
【0134】
キャリア載置部12A1、12A2は、上下方向Zに並ぶように配置される。キャリア載置部12A1は、キャリア載置部12A2の上方に配置される。キャリア載置部12B1、12B2は、上下方向Zに並ぶように配置される。キャリア載置部12B1は、キャリア載置部12B2の上方に配置される。キャリア載置部12A1、12B1は、幅方向Yに並ぶように配置される。キャリア載置部12A1は、キャリア載置部12B1の右方に配置される。キャリア載置部12A1は、キャリア載置部12B1と略同じ高さ位置に配置される。キャリア載置部12A2、12B2は、幅方向Yに並ぶように配置される。キャリア載置部12A2は、キャリア載置部12B2の右方に配置される。キャリア載置部12A2は、キャリア載置部12B2と略同じ高さ位置に配置される。
【0135】
以下では、キャリア載置部12A1、12A2を区別しない場合には、「キャリア載置部12A」と記載する。キャリア載置部12B1、12B2を区別しない場合には、「キャリア載置部12B」と記載する。
【0136】
図4、6―9を参照する。
図6は、基板処理装置10の左部の構成を示す左側面図である。
図7は、幅方向Yにおける基板処理装置10の中央部の構成を示す左側面図である。
図8は、基板処理装置10の右部の構成を示す右側面図である。
図9は、インデクサブロック11の内部の構成を示す正面図である。
【0137】
インデクサブロック11は、搬送スペース13を備える。搬送スペース13は、キャリア載置部12A、12Bの後方に配置される。
【0138】
インデクサブロック11は、搬送機構14を備える。搬送機構14は、搬送スペース13に設置される。搬送機構14は、基板Wを搬送する。
【0139】
搬送機構14は、搬送機構15と搬送機構16を含む。搬送機構15、16はそれぞれ、基板Wを搬送する。
【0140】
搬送機構15、16は、幅方向Yに並ぶように配置される。搬送機構15は、搬送機構16の右方に配置される。搬送機構15は、搬送機構16と略同じ高さ位置に配置される。搬送機構15は、キャリア載置部12Aの後方に配置される。搬送機構15は、キャリア載置部12Aにアクセス可能である。搬送機構16は、キャリア載置部12Bの後方に配置される。搬送機構16は、キャリア載置部12Bにアクセス可能である。
【0141】
図4、6、8、9を参照する。搬送機構15は、支柱17aと昇降部17bと回転部17cと保持部17d、17eとを備える。支柱17aは、上下方向Zに延びる。支柱17aは、固定的に設けられる。すなわち、支柱17aは、移動不能である。昇降部17bは、支柱17aに支持される。昇降部17bは、支柱17aに対して上下方向Zに移動可能である。昇降部17bは、水平方向に移動不能である。回転部17cは、昇降部17bに支持される。回転部17cは、昇降部17bに対して、回転軸線A15回りに回転可能である。回転軸線A15は、上下方向Zと平行である。回転部17cは、水平方向に移動不能である。保持部17d、17eは、回転部17cに支持される。保持部17d、17eは、回転部17cに対して、水平方向に進退移動可能である。保持部17d、17eは、互いに独立して、進退移動可能である。保持部17d、17eはそれぞれ、基板Wと接触する。保持部17d、17eはそれぞれ、1枚の基板Wを水平姿勢で保持する。
【0142】
搬送機構16は、搬送機構15と略同じ構造を有する。すなわち、搬送機構16は、支柱17aと昇降部17bと回転部17cと保持部17d、17eとを備える。搬送機構16の回転部17cは、回転軸線A16回りに回転可能である。回転軸線A16は、上下方向Zと平行である。
【0143】
このように、本明細書では、異なる要素が同じ構造を有する場合には、その構造に共通の符号を付すことで詳細な説明を省略する。
【0144】
図4は、搬送機構15が基板Wを搬送可能な領域B15を示す。領域B15は、平面視において、略円形である。回転軸線A15は、平面視において、領域B15の中心に相当する。
【0145】
図4は、搬送機構16が基板Wを搬送可能な領域B16を示す。領域B16は、平面視において、略円形である。回転軸線A16は、平面視において、領域B16の中心に相当する。
【0146】
<第1搬送ブロック41>
図4、6-8、
図10を参照する。
図10は、第1搬送ブロック41の正面図である。
【0147】
第1搬送ブロック41は、第1熱処理ブロック21と第2熱処理ブロック51に接続される。第1搬送ブロック41は、略箱形状を有する。第1搬送ブロック41は、平面視、側面視および正面視において、略矩形である。
【0148】
第1搬送ブロック41は、フレーム42を備える。フレーム42は、第1搬送ブロック41の骨組み(骨格)として、設けられる。フレーム42は、第1搬送ブロック41の形状を画定する。フレーム42は、例えば、金属製である。
【0149】
第1搬送ブロック41は、搬送スペース43を備える。搬送スペース43は、インデクサブロック11の搬送スペース13と接していない。搬送スペース43と搬送スペース13は、第1熱処理ブロック21によって、隔てられている。
【0150】
第1搬送ブロック41は、搬送機構45、46を備える。搬送機構45、46はそれぞれ、基板Wを搬送する。搬送機構45、46は、幅方向Yに並ぶように配置される。搬送機構45は、搬送機構46の右方に配置される。搬送機構45は、搬送機構46と略同じ高さ位置に配置される。
【0151】
搬送機構45、46は、搬送機構14(具体的には搬送機構15、16)と略同じ構造を有する。搬送機構45、46の支柱17aはそれぞれ、フレーム42に固定される。搬送機構45、46の回転部17cはそれぞれ、回転軸線A45、A46回りに回転可能である。回転軸線A45、A46はそれぞれ、上下方向Zと平行である。
【0152】
図4は、搬送機構45が基板Wを搬送可能な領域B45を示す。領域B45は、平面視において、略円形である。回転軸線A45は、平面視において、領域B45の中心に相当する。
【0153】
図4は、搬送機構46が基板Wを搬送可能な領域B46を示す。領域B46は、平面視において、略円形である。回転軸線A46は、平面視において、領域B46の中心に相当する。
【0154】
<第2搬送ブロック61>
図4、6-8、
図11を参照する。
図11は、第2搬送ブロック61の正面図である。第2搬送ブロック61は、第2熱処理ブロック51と液処理ブロック71に接続される。第2搬送ブロック61は、略箱形状を有する。第2搬送ブロック61は、平面視、側面視および正面視において、略矩形である。
【0155】
第2搬送ブロック61は、フレーム62を備える。フレーム62は、第2搬送ブロック61の骨組み(骨格)として、設けられる。フレーム62は、第2搬送ブロック61の形状を画定する。フレーム62は、例えば、金属製である。
【0156】
第2搬送ブロック61は、搬送スペース63を備える。搬送スペース63は、第1搬送ブロック41の搬送スペース43と接していない。搬送スペース63と搬送スペース43は、第2熱処理ブロック51によって、隔てられている。
【0157】
第2搬送ブロック61は、搬送機構65、66を備える。搬送機構65、66はそれぞれ、基板Wを搬送する。搬送機構65、66は、幅方向Yに並ぶように配置される。搬送機構65は、搬送機構66の右方に配置される。搬送機構65は、搬送機構66と略同じ高さ位置に配置される。
【0158】
搬送機構65、66は、搬送機構15と略同じ構造を有する。搬送機構65、66の支柱17aはそれぞれ、フレーム62に固定される。搬送機構65、66の回転部17cはそれぞれ、回転軸線A65、A66回りに回転可能である。回転軸線A65、A66はそれぞれ、上下方向Zと平行である。
【0159】
図4は、搬送機構65が基板Wを搬送可能な領域B65を示す。領域B65は、平面視において、略円形である。回転軸線A65は、平面視において、領域B65の中心に相当する。
【0160】
図4は、搬送機構66が基板Wを搬送可能な領域B66を示す。領域B66は、平面視において、略円形である。回転軸線A66は、平面視において、領域B66の中心に相当する。
【0161】
<液処理ブロック71>
図4、6-8を参照する。液処理ブロック71は、第2搬送ブロック61に接続される。液処理ブロック71は、略箱形状を有する。液処理ブロック71は、平面視、側面視および正面視において、略矩形である。
【0162】
液処理ブロック71は、フレーム72を有する。フレーム72は、液処理ブロック71の骨組み(骨格)として、設けられる。フレーム72は、液処理ブロック71の形状を画定する。フレーム72は、例えば、金属製である。
【0163】
液処理ブロック71は、搬送スペース73を備える。搬送スペース73は、平面視において、幅方向Yにおける液処理ブロック71の中央部に配置される。搬送スペース73は、第2搬送ブロック61の搬送スペース63に接する。搬送スペース73は、前後方向Xに延びる。
【0164】
搬送スペース73は、搬送スペース73Tと搬送スペース73Bを備える。搬送スペース73Tは、搬送スペース73Bの上方に配置される。
【0165】
図7を参照する。液処理ブロック71は、隔壁78を備える。隔壁78は、水平な板形状を有する。隔壁78は、搬送スペース73Tと搬送スペース73Bの境界に配置される。隔壁78は、搬送スペース73Tと搬送スペース73Bを隔てる。
【0166】
液処理ブロック71は、搬送機構74を備える。搬送機構74は、搬送スペース73に設置される。搬送機構74は、基板Wを搬送する。
【0167】
搬送機構74は、搬送機構75と搬送機構76を含む。搬送機構75、76はそれぞれ、基板Wを搬送する。
【0168】
搬送機構75、76は、上下方向Zに並ぶように配置される。搬送機構75は、搬送機構76の上方に配置される。搬送機構75は、搬送スペース73Tに配置される。搬送機構75は、隔壁78の上方に配置される。搬送機構76は、搬送スペース73Bに配置される。搬送機構76は、隔壁78の下方に配置される。搬送機構76は、隔壁78によって、搬送機構75から隔てられている。
【0169】
搬送機構75は、支柱77a、77bと、昇降部77cと、前後動部77dと、回転部77eと、保持部77f、77gとを備える。支柱77a、77bは、上下方向Zに延びる。支柱77a、77bは、前後方向Xに並ぶように配置される。支柱77aは、搬送スペース73Tの左前部に配置される。支柱77bは、搬送スペース73Tの左後部に配置される。支柱77a、77bは、固定的に設けられる。支柱77a、77bは、フレーム72に固定される。支柱77a、77bは、移動不能である。昇降部77cは、前後方向Xに延びる。昇降部77cは、支柱77a、77bに支持される。昇降部77cは、支柱77a、77bに対して上下方向Zに移動可能である。前後動部77dは、昇降部77cに支持される。前後動部77dは、昇降部77cに対して前後方向Xに移動可能である。回転部77eは、前後動部77dに支持される。回転部77eは、前後動部77dと一体に、前後方向Xに移動可能である。回転部77eは、前後動部77dに対して、回転軸線A75回りに回転可能である。回転軸線A75は、上下方向Zと平行である。保持部77f、77gは、回転部77eに支持される。保持部77f、77gは、回転部77eに対して、水平方向に進退移動可能である。保持部77f、77gは、互いに独立して、進退移動可能である。保持部77f、77gはそれぞれ、基板Wと接触する。保持部77f、77gはそれぞれ、1枚の基板Wを水平姿勢で保持する。
【0170】
搬送機構76は、搬送機構75と略同じ構造を有する。すなわち、搬送機構76は、支柱77a、77bと昇降部77cと前後動部77dと回転部77eと保持部77f、77gとを備える。搬送機構76の回転部77eは、回転軸線A76回りに回転可能である。回転軸線A76は、上下方向Zと平行である。
【0171】
図4は、搬送機構75が基板Wを搬送可能な領域B75、B76を示す。領域B75、B76はそれぞれ、幅方向Yに比べて前後方向Xに長い。領域B76は、平面視において、領域B75と同じ位置に配置される。
【0172】
液処理ブロック71は、処理部81を備える。基板Wは、処理部81に載置される。処理部81は、載置された基板Wにさらに処理を行う。処理部81は、搬送機構74の側方に配置される。
【0173】
図4、6、8を参照する。処理部81は、処理部82と処理部83を含む。処理部82、83は、上下方向Zに並ぶように配置される。処理部82は、処理部83の上方に配置される。処理部82は、隔壁78の上方に配置される。処理部82は、搬送機構75の側方に配置される。処理部83は、隔壁78の下方に配置される。処理部83は、搬送機構76の側方に配置される。
【0174】
処理部82は、搬送機構75の右方に配置される右処理部82Rと、搬送機構75の左方に配置される左処理部82Lを備える。
【0175】
右処理部82Rは、複数(例えば、6個)の液処理ユニット84を備える。右処理部82Rに属する液処理ユニット84は、前後方向Xおよび上下方向Zに行列状に配置される。3つの液処理ユニット84が、右処理部82Rの上段に配置される。右処理部82Rの上段に配置される3つの液処理ユニット84は、前後方向Xに並ぶように配置される。右処理部82Rの上段に配置される3つの液処理ユニット84は、1つのチャンバ87に収容される。残りの3つの液処理ユニット84は、右処理部82Rの下段に配置される。右処理部82Rの下段に配置される3つの液処理ユニット84は、前後方向Xに並ぶように配置される。右処理部82Rの下段に配置される3つの液処理ユニット84は、平面視において、右処理部82Rの上段に配置される3つの液処理ユニット84と重なる。右処理部82Rの下段に配置される3つの液処理ユニット84は、他の1つのチャンバ87に収容される。
【0176】
左処理部82Lは、複数(例えば、6個)の液処理ユニット84を備える。左処理部82Lの液処理ユニット84は、左右対称である点を除き、右処理部82Rの液処理ユニット84と同じように配置される。
【0177】
処理部83は、搬送機構76の右方に配置される右処理部83Rと、搬送機構76の左方に配置される左処理部83Lを備える。右処理部83Rは、複数(例えば、6個)の液処理ユニット85を備える。左処理部83Lは、複数(例えば、6個)の液処理ユニット85を備える。右処理部83Rおよび左処理部83Lの液処理ユニット85は、右処理部82Rおよび左処理部82Lの液処理ユニット84と同じ様に配置される。
【0178】
液処理ユニット84は、回転保持部86aとノズル86bとカップ86cを備える。回転保持部86aは、1枚の基板Wを水平姿勢で保持する。回転保持部86aは、保持した基板Wを上下方向Zと平行な軸線回りに回転可能である。ノズル86bは、処理液を基板Wに吐出する。処理液は、例えば、塗布液である。ノズル86bは、処理位置と退避位置に移動可能に設けられる。処理位置は、回転保持部86aに保持された基板Wの上方の位置である。処理位置は、平面視において、回転保持部86aに保持された基板Wと重なる位置である。退避位置は、平面視において、回転保持部86aに保持された基板Wと重ならない位置である。カップ86cは、回転保持部86aの周囲に配置される。カップ86cは、処理液を回収する。
【0179】
液処理ユニット85は、液処理ユニット84と略同じ構造および形状を有する。
【0180】
<搬送機構の配置>
図4を参照する。搬送機構14と搬送機構45と搬送機構65と搬送機構74は、前後方向Xに並ぶ。搬送機構14と搬送機構46と搬送機構66と搬送機構74は、前後方向Xに並ぶ。搬送機構14、45、46、65、66、74の中で、搬送機構14は最も前方に配置される。搬送機構14、45、46、65、66、74の中で、搬送機構74は最も後方に配置される。
【0181】
搬送機構14は、本発明における前端搬送機構の例である。搬送機構74は、本発明における後端搬送機構の例である。搬送機構45、46、65、66は、本発明における中間搬送機構の例である。
【0182】
搬送機構15の領域B15の一部は、搬送機構45の領域B45の一部と重なる。搬送機構45の領域B45の一部は、搬送機構65の領域B65の一部と重なる。搬送機構65の領域B65の一部は、搬送機構75の領域B75の一部と重なる。
【0183】
同様に、搬送機構16の領域B16の一部は、搬送機構46の領域B46の一部と重なる。搬送機構46の領域B46の一部は、搬送機構66の領域B66の一部と重なる。搬送機構66の領域B66の一部は、搬送機構76の領域B76の一部と重なる。
【0184】
さらに、搬送機構15の領域B15の一部は、搬送機構16の領域B16の一部と重なる。搬送機構45の領域B45の一部は、搬送機構46の領域B46の一部と重なる。搬送機構65の領域B65の一部は、搬送機構66の領域B66の一部と重なる。搬送機構65の領域B65の一部は、搬送機構76の領域B76の一部と重なる。搬送機構66の領域B66の一部は、搬送機構75の領域B75の一部と重なる。搬送機構75の領域B75は、搬送機構76の領域B76と重ならない。搬送機構75の領域B75は、搬送機構76の領域B76の上方に配置されるからである。
【0185】
キャリア載置部12A、および、キャリア載置部12Aに載置されるキャリアCは、搬送機構15の領域B15内に配置される。キャリア載置部12A、および、キャリア載置部12Aに載置されるキャリアCは、搬送機構16、45、46、65、66、75、76の領域B16、B45、B46、B65、B66、B75、B76の外に配置される。
【0186】
キャリア載置部12B、および、キャリア載置部12Bに載置されるキャリアCは、領域B16内に配置される。キャリア載置部12B、および、キャリア載置部12Bに載置されるキャリアCは、搬送機構15、45、46、65、66、75、76の領域B15、B45、B46、B65、B66、B75、B76の外に配置される。
【0187】
処理部81は、搬送機構74が基板Wを搬送可能な領域に配置される。処理部81は、搬送機構15、16、45、46、65、66の領域B15、B16、B45、B46、B65、B66の外に配置される。
【0188】
処理部82は、搬送機構75の領域B75内に配置される。処理部82は、搬送機構15、16、45、46、65、66、76の領域B15、B16、B45、B46、B65、B66、B76の外に配置される。
【0189】
処理部83は、搬送機構76の領域B76内に配置される。処理部83は、搬送機構15、16、45、46、65、66、75の領域B15、B16、B45、B46、B65、B66、B75の外に配置される。
【0190】
<第1熱処理ブロック>
図4、6-8、12を参照する。
図12は、第1熱処理ブロック21の正面図である。第1熱処理ブロック21は、インデクサブロック11と第1搬送ブロック41に接続される。第1熱処理ブロック21は、略箱形状を有する。第1熱処理ブロック21は、平面視、側面視および正面視において、略矩形である。
【0191】
第1熱処理ブロック21は、フレーム22を有する。フレーム22は、第1熱処理ブロック21の骨組み(骨格)として、設けられる。フレーム22は、第1熱処理ブロック21の形状を画定する。フレーム22は、例えば、金属製である。
【0192】
第1熱処理ブロック21は、中間部23、24を備える。基板Wは、中間部23、24に載置される。中間部23は、前後方向Xに隣り合う搬送機構15と搬送機構45との間に配置される。具体的には、中間部23は、搬送機構15の後方、かつ、搬送機構45の前方に配置される。中間部24は、前後方向Xに隣り合う搬送機構16と搬送機構46との間に配置される。具体的には、中間部24は、搬送機構16の後方、かつ、搬送機構46の前方に配置される。
【0193】
中間部23は、複数の熱処理ユニット25と複数の載置ユニット26と1つの検査ユニット27を備える。中間部24は、複数の熱処理ユニット28と複数の載置ユニット29を備える。さらに、中間部24は、上述した検査ユニット27を備える。すなわち、中間部23の一部は、中間部24の一部と重複する。検査ユニット27は、中間部23に属するのみならず、中間部24にも属する。このため、中間部23の一部は、搬送機構16と搬送機構46との間にも配置される。このため、中間部24の一部は、搬送機構15と搬送機構45との間にも配置される。
【0194】
載置ユニット26は、平面視において、熱処理ユニット25と重なる位置に配置される。載置ユニット29は、平面視において、熱処理ユニット28と重なる位置に配置される。検査ユニット27は、平面視において、熱処理ユニット25および載置ユニット26の左方に配置される。検査ユニット27は、平面視において、熱処理ユニット28と載置ユニット29の右方に配置される。
【0195】
熱処理ユニット25と載置ユニット26はそれぞれ、搬送機構15の後方、かつ、搬送機構45の前方に配置される。熱処理ユニット28と載置ユニット29はそれぞれ、搬送機構16の後方、かつ、搬送機構46の前方に配置される。
【0196】
検査ユニット27は、搬送機構14の後方、かつ、搬送機構45、46の前方に配置される。より詳しくは、検査ユニット27は、搬送機構15の後方かつ左方に配置される。検査ユニット27は、搬送機構16の後方かつ右方に配置される。検査ユニット27は、搬送機構15、16から略等距離の位置に配置される。検査ユニット27は、搬送機構45の前方かつ左方に配置される。検査ユニット27は、搬送機構46の前方かつ右方に配置される。検査ユニット27は、搬送機構45、46から略等距離の位置に配置される。
【0197】
図12を参照する。熱処理ユニット25は、上下方向Zに1列に並ぶように配置される。載置ユニット26は、上下方向Zに1列に並ぶように配置される。熱処理ユニット25と載置ユニット26は、上下方向Zに1つずつ交互に並ぶように配置される。
【0198】
第1熱処理ブロック21は、複数の棚部30を備える。棚部30は、略水平な板形状を有する。棚部30は、フレーム22に支持される。棚部30は、上下方向Zに並ぶように配置される。熱処理ユニット25と載置ユニット26は、棚部30に支持される。熱処理ユニット25と載置ユニット26は、上下方向Zに隣り合う2つの棚部30の間に配置される。より詳しくは、熱処理ユニット25と載置ユニット26は、上下方向Zに隣り合う2つの棚部30の間に、1つずつ配置される。上下方向Zに隣り合う2つの棚部30の間に配置される熱処理ユニット25の数は、1つである。上下方向Zに隣り合う2つの棚部30の間に配置される載置ユニット26の数は、1つである。
【0199】
熱処理ユニット28と載置ユニット29は、左右対称である点を除き、熱処理ユニット25と載置ユニット26と同様に配置される。
【0200】
熱処理ユニット25、28と載置ユニット26、29と検査ユニット27はそれぞれ、搬送機構14、45、46と略同じ高さ位置に配置される。すなわち、熱処理ユニット25、28と載置ユニット26、29と検査ユニット27は、搬送機構14、45、46が基板Wを搬送可能な高さ位置に配置される。より詳しくは、熱処理ユニット25、28と載置ユニット26、29と検査ユニット27の高さ位置は、搬送機構14、45、46の保持部17d、17eが移動可能な高さ位置の範囲内である。
【0201】
図13は、熱処理ユニット25と載置ユニット26の正面図である。
図14(a)は、熱処理ユニット25の下部の平面図である。
図14(b)は、熱処理ユニット25の上部と載置ユニット26の平面図である。
図15は、熱処理ユニット25と載置ユニット26と搬送機構15と搬送機構45の側面図である。熱処理ユニット25について詳しく説明する。
【0202】
1枚の基板Wは、1つの熱処理ユニット25に載置される。熱処理ユニット25は、載置された基板Wにさらに熱処理を行う。熱処理ユニット25によって行われる熱処理は、例えば、疎水化処理である。疎水化処理は、ヘキサメチルジシラザン(HMDS:Hexamethyldisilazane)を含む処理ガスを基板Wに供給しつつ、基板Wを所定の温度に調整する処理である。疎水化処理は、基板Wと塗膜との密着性を高めるために行われる。
【0203】
熱処理ユニット25は、第1プレート31aを備える。第1プレート31aは、棚部30上に設けられる。第1プレート31aは、略円盤形状を有する。第1プレート31aは、略水平な上面を有する。1枚の基板Wが、第1プレート31aの上面に載置される。第1実施形態では、搬送機構15が第1プレート31aに基板Wを載置する。
【0204】
熱処理ユニット25は、第2プレート31bを備える。第2プレート31bは、棚部30上に設けられる。第2プレート31bは、略円盤形状を有する。第2プレート31bは、略水平な上面を有する。1枚の基板Wが、第2プレート31bの上面に載置される。
【0205】
第2プレート31bは、第1プレート31aの側方に設けられる。第2プレート31bは、第1プレート31aの右方に配置される。第1プレート31aと第2プレート31bは、幅方向Yに並ぶ。第2プレート31bは、第1プレート31aと略同じ高さに配置される。
【0206】
熱処理ユニット25はローカル搬送機構31cを備える。ローカル搬送機構31cは、第1プレート31aと第2プレート31bとの間で基板Wを搬送する。
【0207】
ローカル搬送機構31cは、保持部31dと駆動部31eを備える。保持部31dは、基板Wと接触する。保持部31dは、1枚の基板Wを水平姿勢で保持する。駆動部31eは、保持部31dに接続される。駆動部31eは、保持部31dを幅方向Yに移動させる。保持部31dは、第1位置と第2位置に移動可能である。第1位置は、第1プレート31aの上方の位置である。保持部31dが第1位置にあるとき、保持部31dは、第1プレート31aに基板Wを載置することができ、第1プレート31a上の基板Wを取ることができる。第2位置は、第2プレート31bの上方の位置である。保持部31dが第2位置にあるとき、保持部31dは、第2プレート31bに基板Wを載置することができ、第2プレート31b上の基板Wを取ることができる。
【0208】
熱処理ユニット25は、不図示の第1温調部と第2温調部を備える。第1温調部は、第1プレート31aに取り付けられる。第1温調部は、第1プレート31aを第1温度に調整する。第1プレート31aは、基板Wを第1温度に調整する。第2温調部は、第2プレート31bに取り付けられる。第2温調部は、第2プレート31bを第2温度に調整する。第2プレート31bは、基板Wを第2温度に調整する。第2温度は、例えば、第1温度よりも高い。第1プレート31aは、例えば、基板Wを冷却する。第2プレート31bは、基板Wを加熱する。
【0209】
ここで、第1プレート31aは、直接的または間接的に、基板Wの温度を調整してよい。例えば、第1プレート31aは、第1プレート31a上の基板Wの温度を直接的に調整してもよい。あるいは、第1プレート31aは、保持部31dを介して、基板Wの温度を間接的に調整してもよい。具体的には、第1プレート31aが第1プレート31a上に位置する保持部31dの温度を調整し、保持部31dが保持部31dに保持される基板Wの温度を調整してもよい。
【0210】
熱処理ユニット25は、蓋部31fを備える。蓋部31fは、第2プレート31bの上方に配置される。蓋部31fは、上下方向Zに移動可能に設けられる。蓋部31fは、退避位置と処理位置に移動する。
図13は、退避位置にある蓋部31fを実線で示す。
図13は、処理位置にある蓋部31fを破線で示す。退避位置は、処理位置の上方に位置する。蓋部31fが退避位置にあるとき、ローカル搬送機構31cは第2プレート31bにアクセスできる。具体的には、蓋部31fが退避位置にあるとき、保持部31dは第2位置に移動できる。保持部31dが第2位置からはずれた位置にあるとき、蓋部31fは処理位置に移動できる。蓋部31fが処理位置にあるとき、蓋部31fは、第2プレート31bの上面を覆う。蓋部31fの下方かつ第2プレート31bの上方の処理空間は、略閉塞される。
【0211】
熱処理ユニット25は、処理ガスを基板Wに供給するガス供給部(不図示)を備える。ガス供給部は、例えば、蓋部31fに取り付けられている。ガス供給部は、蓋部31fの下方かつ第2プレート31bの上方の処理空間に、処理ガスを供給する。
【0212】
熱処理ユニット25は、以下のように動作する。基板Wが第1プレート31aに載置されると、保持部31dが第1位置に移動し、第1プレート31a上の基板Wを取る。蓋部31fは、退避位置に位置する。保持部31dには、第2位置に移動し、基板Wを第2プレート31bに載置する。保持部31dが第1位置に戻る。蓋部31fが退避位置から処理位置に移動する。蓋部31fの下方かつ第2プレート31bの上方の処理空間が略閉塞される。第2プレート31bが基板Wを第2温度に調整する。ガス供給部が処理空間に処理ガスを供給する。所定の時間が経過すると、ガス供給部は処理ガスの供給を停止する。蓋部31fが処理位置から退避位置に移動する。ローカル搬送機構31cが第2プレート31bから第1プレート31aに基板Wを搬送する。第1プレート31aは、基板Wを第1温度に調整する。これにより、基板Wに対する熱処理(例えば、疎水化処理)が終了する。
【0213】
載置ユニット26について詳しく説明する。1枚の基板Wは、1つの載置ユニット26に載置される。載置ユニット26は、基板Wに処理を行わない。基板Wは、載置ユニット26に載置されるのみである。なお、最上段の載置プレート32については、最上部の棚部30を
【0214】
載置ユニット26は、基板Wが載置される載置プレート32を備える。載置プレート32は、棚部30に支持される。載置プレート32は、略円盤形状を有する。載置プレート32は、略水平な上面を有する。1枚の基板Wが、載置プレート32の上面に載置される。なお、最上段の載置プレート32については、最上段の載置プレート32の上方に不図示の棚を設け、この棚に最上段の載置プレート32が支持されてもよい。あるいは、最上段の載置プレート32はフレーム22に支持されてもよい。
【0215】
載置プレート32は、第1プレート31aの上方に配置される。載置プレート32は、平面視において、第1プレート31aと重なる位置に配置される。載置プレート32は、蓋部31fの側方に配置される。載置プレート32は、蓋部31fの左方に配置される。載置プレート32と蓋部31fは、幅方向Yに並ぶ。載置プレート32は、蓋部31fと略同じ高さ位置に配置される。載置プレート32は、退避位置にある蓋部31fと略同じ高さ位置に配置される。
【0216】
図15を参照する。第1プレート31aと載置プレート32は、前方に開放されている。第1プレート31aと載置プレート32は、インデクサブロック11の搬送スペース13に開放されている。
【0217】
第1プレート31aと載置プレート32は、搬送機構15の領域B15内に配置される。よって、熱処理ユニット25と載置ユニット27は、搬送機構15の領域B15内に配置される。
【0218】
第1プレート31aと載置プレート32は、後方に開放されている。第1プレート31aと載置プレート32は、第1搬送ブロック41の搬送スペース43に開放されている。第1プレート31aと載置プレート32は、搬送機構45の領域B45内に配置される。よって、熱処理ユニット25と載置ユニット27は、搬送機構45の領域B45内に配置される。
【0219】
したがって、熱処理ユニット25と載置ユニット27は、搬送機構15の領域B15と搬送機構45の領域B45が重なる領域内に配置される。
【0220】
熱処理ユニット28と載置ユニット29は、左右対称である点を除き、熱処理ユニット25と載置ユニット26と略同じ構造および形状を有する。熱処理ユニット28と載置ユニット29は、搬送機構16の領域B16と搬送機構46の領域B46が重なる領域に配置される。
【0221】
図16は、検査ユニット27の平面図である。
図17は、検査ユニット27と搬送機構15と搬送機構45の側面図である。検査ユニット27について詳しく説明する。
【0222】
1枚の基板Wは、1つの検査ユニット27に載置される。検査ユニット27は、載置された基板Wを検査する。例えば、検査ユニット27は、基板Wの表面を検査する。
【0223】
検査ユニット27は、筐体33aを備える。筐体33aは、フレーム22に支持される。筐体33aは、略箱形状である。筐体33aは、基板Wが通過するための開口33b、33cを備える。開口33bは、筐体33aの前面に形成される。開口33bは、筐体33aの背面に形成される。
【0224】
検査ユニット27は、載置プレート33dを備える。載置プレート33dは、筐体33a内に設けられる。載置プレート33dは、筐体33aに支持される。載置プレート33dは、略円盤形状を有する。載置プレート33dは、略水平な上面を有する。1枚の基板Wが、載置プレート33dの上面に載置される。
【0225】
検査ユニット27は、駆動部33eを備える。駆動部33eは、筐体33a内に設けられる。駆動部33eは、筐体33aに支持される。駆動部33eは、載置プレート33dに接続される。駆動部33eは、載置プレート33dを前後方向Xに移動させる。載置プレート33dは、前位置と後位置とにわたって移動する。
図16、17は、前位置にある載置プレート33dを実線で示す。
図16、17は、後位置にある載置プレート33dを破線で示す。前位置は、後位置の前方に位置する。前位置および後位置は、筐体33a内の位置である。
【0226】
検査ユニット27は、撮像部33fを備える。撮像部33fは、筐体33a内に設けられる。撮像部33fは、筐体33aに支持される。撮像部33fは、例えば、載置プレート32の上方に配置される。撮像部33fは、載置プレート33dに載置された基板Wの表面を撮影する。撮像部33fが基板Wを撮影するとき、駆動部33eは載置プレート33dを移動させてもよい。
【0227】
載置プレート33dは、開口33bを通じて、前方に開放されている。載置プレート33dは、開口33bを通じて、インデクサブロック11の搬送スペース13に開放されている。
【0228】
前位置にある載置プレート33dは、搬送機構15の領域B15内に配置される。よって、検査ユニット27は、搬送機構15の領域B15内に配置される。さらに、前位置にある載置プレート33dは、搬送機構16の領域B16内に配置される。よって、検査ユニット27は、搬送機構16の領域B16内に配置される。
【0229】
載置プレート33dは、開口33cを通じて、後方に開放されている。載置プレート33dは、開口33cを通じて、第1搬送ブロック41の搬送スペース43に開放されている。
【0230】
後位置にある載置プレート33dは、搬送機構45の領域B45の領域内に配置される。よって、検査ユニット27は、搬送機構45の領域B45内に配置される。さらに、後位置にある載置プレート33dは、搬送機構46の領域B46内に配置される。よって、検査ユニット27は、搬送機構46の領域B46内に配置される。
【0231】
したがって、中間部23(すなわち、熱処理ユニット25と載置ユニット26と検査ユニット27)は、搬送機構15の領域B15と搬送機構45の領域B45が重なる領域内に配置される。すなわち、中間部23は、搬送機構15の後方に隣接し、かつ、搬送機構45の前方に隣接する。
【0232】
さらに、中間部23の一部(すなわち、検査ユニット27)は、搬送機構16の領域B16と搬送機構46の領域B46が重なる領域内に配置される。
【0233】
中間部24(すなわち、検査ユニット27と熱処理ユニット28と載置ユニット29)は、搬送機構16の領域B16と搬送機構46の領域B46が重なる領域内に配置される。すなわち、中間部24は、搬送機構16の後方に隣接し、かつ、搬送機構46の前方に隣接する。
【0234】
さらに、中間部24の一部(すなわち、検査ユニット27)は、搬送機構15の領域B15と搬送機構45の領域B45が重なる領域内に配置される。
【0235】
なお、中間部23、24は、搬送機構65、66、75、76の領域B65、B66、B75、B76の外に配置される。特に、熱処理ユニット25と載置ユニット26は、搬送機構16、46、65、66、75、76の領域B16、B46、B65、B66、B75、B76の外に配置される。熱処理ユニット28と載置ユニット29は、搬送機構15、45、65、66、75、76の領域B15、B45、B65、B66、B75、B76の外に配置される。
【0236】
図12、13を参照する。熱処理ユニット25と載置ユニット26は、正面視において、搬送機構15の回転軸線A15と重なる位置に配置される。より詳しくは、熱処理ユニット25の第1プレート31aと載置ユニット26の載置プレート32は、正面視において、搬送機構15の回転軸線A15と重なる位置に配置される。
【0237】
熱処理ユニット25と載置ユニット26は、正面視において、搬送機構45の回転軸線A45と重なる位置に配置される。より詳しくは、熱処理ユニット25の第1プレート31aと載置ユニット26の載置プレート32は、正面視において、搬送機構45の回転軸線A45と重なる位置に配置される。
【0238】
搬送機構45の回転軸線A45は、正面視において、搬送機構15の回転軸線A15と重なる位置に配置される。
【0239】
同様に、熱処理ユニット28と載置ユニット29は、正面視において、搬送機構16の回転軸線A16と重なる位置に配置される。熱処理ユニット28と載置ユニット29は、正面視において、搬送機構46の回転軸線A46と重なる位置に配置される。搬送機構46の回転軸線A46は、正面視において、搬送機構16の回転軸線A16と重なる位置に配置される。
【0240】
検査ユニット27は、正面視において、搬送機構15の回転軸線A15の左方、かつ、搬送機構16の回転軸線16Aの右方に配置される。検査ユニット27は、正面視において、搬送機構45の回転軸線A45の左方、かつ、搬送機構46の回転軸線46Aの右方に配置される。
【0241】
図示を省略するが、熱処理ユニット25と載置ユニット26は、正面視において、搬送機構15と重なる位置に配置される。熱処理ユニット25と載置ユニット26は、正面視において、搬送機構45と重なる位置に配置される。熱処理ユニット28と載置ユニット29は、正面視において、搬送機構16と重なる位置に配置される。熱処理ユニット28と載置ユニット29は、正面視において、搬送機構46と重なる位置に配置される。
【0242】
<第2熱処理ブロック>
図4、6-8、18を参照する。
図18は、第2熱処理ブロック51の正面図である。第2熱処理ブロック51は、第1搬送ブロック41と第2搬送ブロック61に接続される。第2熱処理ブロック51は、略箱形状を有する。第2熱処理ブロック51は、平面視、側面視および正面視において、略矩形である。
【0243】
第2熱処理ブロック51は、フレーム52を有する。フレーム52は、第2熱処理ブロック51の骨組み(骨格)として、設けられる。フレーム52は、第2熱処理ブロック51の形状を画定する。フレーム52は、例えば、金属製である。
【0244】
第2熱処理ブロック51は、中間部53と中間部54を備える。基板Wは、中間部53、54に載置される。中間部53、54は、幅方向Yに並ぶように配置される。中間部53は、中間部54の右方に配置される。
【0245】
中間部53は、前後方向Xに隣り合う搬送機構45と搬送機構65との間に配置される。中間部54は、前後方向Xに隣り合う搬送機構46と搬送機構66との間に配置される。
【0246】
中間部53は、複数の熱処理ユニット55と複数の載置ユニット56を備える。中間部54は、複数の熱処理ユニット58と複数の載置ユニット59を備える。
【0247】
載置ユニット56は、平面視において、熱処理ユニット55と重なる位置に配置される。載置ユニット59は、平面視において、熱処理ユニット58と重なる位置に配置される。熱処理ユニット55と載置ユニット56は、平面視において、熱処理ユニット58および載置ユニット59の右方に配置される。
【0248】
熱処理ユニット55と載置ユニット56はそれぞれ、搬送機構45の後方、かつ、搬送機構65の前方に配置される。熱処理ユニット58と載置ユニット59はそれぞれ、搬送機構46の後方、かつ、搬送機構66の前方に配置される。
【0249】
熱処理ユニット55と載置ユニット56は、熱処理ユニット25および載置ユニット26と同様に配置される。熱処理ユニット58と載置ユニット59は、熱処理ユニット28および載置ユニット29と同様に配置される。
【0250】
熱処理ユニット55、58と載置ユニット56、59はそれぞれ、搬送機構45、46、65、66と略同じ高さ位置に配置される。すなわち、熱処理ユニット55、58と載置ユニット56、59は、搬送機構45、46、65、66が基板Wを搬送可能な高さ位置に配置される。
【0251】
1枚の基板Wは、1つの熱処理ユニット55に載置される。熱処理ユニット55は、載置された基板Wにさらに熱処理を行う。熱処理ユニット55によって行われる熱処理は、例えば、加熱処理である。熱処理ユニット55は、熱処理ユニット25と略同じ構造および略形状を有する。但し、熱処理ユニット55は、熱処理ユニット25のガス供給部(不図示)を備えていなくてもよい。
【0252】
1枚の基板Wは、1つの載置ユニット56に載置される。載置ユニット56は、基板Wに処理を行わない。基板Wは、載置ユニット56に載置されるのみである。載置ユニット56は、載置ユニット26と略同じ構造および形状を有する。
【0253】
熱処理ユニット58と載置ユニット59は、左右対称である点を除き、熱処理ユニット55と載置ユニット56と略同じ構造および形状を有する。
【0254】
図4を参照する。熱処理ユニット55と載置ユニット56は、搬送機構45の領域B45と搬送機構65の領域B65が重なる領域内に配置される。したがって、中間部53(すなわち、熱処理ユニット55と載置ユニット56)は、搬送機構45の領域B45と搬送機構65の領域B65が重なる領域内に配置される。すなわち、中間部53は、搬送機構45の後方に隣接し、かつ、搬送機構65の前方に隣接する。
【0255】
熱処理ユニット58と載置ユニット59は、搬送機構46の領域B46と搬送機構66の領域B66が重なる領域内に配置される。したがって、中間部54(すなわち、熱処理ユニット58と載置ユニット59)は、搬送機構46の領域B46と搬送機構66の領域B66が重なる領域内に配置される。すなわち、中間部54は、搬送機構46の後方に隣接し、かつ、搬送機構66の前方に隣接する。
【0256】
なお、中間部53は、搬送機構15、16、46、66、75、76の領域B15、B16、B46、B66、B75、B76の外に配置される。中間部54は、搬送機構15、16、45、65、75、76の領域B15、B16、B45、B65、B75、B76の外に配置される。
【0257】
図18を参照する。熱処理ユニット55と載置ユニット56は、正面視において、搬送機構45の回転軸線A45と重なる位置に配置される。熱処理ユニット55と載置ユニット56は、正面視において、搬送機構65の回転軸線A65と重なる位置に配置される。搬送機構45の回転軸線A45は、正面視において、搬送機構65の回転軸線A65と重なる位置に配置される。
【0258】
熱処理ユニット58と載置ユニット59は、正面視において、搬送機構46の回転軸線A46と重なる位置に配置される。熱処理ユニット58と載置ユニット59は、正面視において、搬送機構66の回転軸線A66と重なる位置に配置される。搬送機構46の回転軸線A46は、正面視において、搬送機構66の回転軸線A66と重なる位置に配置される。
【0259】
図示を省略するが、熱処理ユニット55と載置ユニット56は、正面視において、搬送機構45と重なる位置に配置される。熱処理ユニット55と載置ユニット56は、正面視において、搬送機構65と重なる位置に配置される。熱処理ユニット58と載置ユニット59は、正面視において、搬送機構66と重なる位置に配置される。熱処理ユニット58と載置ユニット59は、正面視において、搬送機構66と重なる位置に配置される。
<中間部92>
図4、7、11を参照する。基板処理装置1は、中間部92を備える。基板Wは中間部92に載置される。
【0260】
中間部92は、前後方向Xに隣り合う搬送機構65と搬送機構74の間に配置される。中間部92は、前後方向Xに隣り合う搬送機構66と搬送機構74との間に配置される。中間部92は、搬送機構65、66の後方、かつ、搬送機構74の前方に配置される。より詳しくは、中間部92は、搬送機構65の後方かつ左方に配置される。中間部92は、搬送機構66の後方かつ右方に配置される。中間部92は、搬送機構65、66から略等距離の位置に配置される。
【0261】
中間部92は、第2搬送ブロック61と液処理ブロック71の間に配置される。中間部92は、第2搬送ブロック61の搬送スペース63と、液処理ブロック71の搬送スペース73にまたがって設けられる。
【0262】
中間部92は、中間部93と中間部94を備える。基板Wは中間部93、94に載置される。中間部93、94は、上下方向Zに並ぶように配置される。中間部93は、中間部94の上方に配置される。中間部94は、平面視において、中間部93と重なる位置に配置される。
【0263】
中間部93は、搬送機構75の前方に配置される。中間部93は、搬送機構75と略同じ高さ位置に配置される。中間部93は、搬送機構65、66と略同じ高さ位置に配置される。すなわち、中間部93は、搬送機構65、66、75が基板Wを搬送可能な高さ位置に配置される。より詳しくは、中間部93の高さ位置は、搬送機構65、66の保持部17d、17eが移動可能な高さ位置の範囲内であり、かつ、搬送機構75の保持部77f、77gが移動可能な高さ位置の範囲内である。中間部93は、第2搬送ブロック61の搬送スペース63と、液処理ブロック71の搬送スペース73Tにまたがって設けられる。
【0264】
中間部94は、搬送機構76の前方に配置される。中間部94は、搬送機構76と略同じ高さ位置に配置される。中間部94は、搬送機構65、66と略同じ高さ位置に配置される。すなわち、中間部94は、搬送機構65、66、76が基板Wを搬送可能な高さ位置に配置される。中間部94は、第2搬送ブロック61の搬送スペース63と、液処理ブロック71の搬送スペース73Bにまたがって設けられる。
【0265】
中間部93は、複数の載置兼冷却ユニット95と複数の載置ユニット96を備える。載置ユニット96は、平面視において、載置兼冷却ユニット95と重なる位置に配置される。載置兼冷却ユニット95と載置ユニット96は、上下方向Zに1列に並ぶように配置される。
【0266】
中間部94は、複数の載置兼冷却ユニット98と複数の載置ユニット99を備える。載置ユニット99は、平面視において、載置兼冷却ユニット98と重なる位置に配置される。載置兼冷却ユニット98と載置ユニット99は、平面視において、載置兼冷却ユニット95と載置ユニット96と重なる位置に配置される。載置兼冷却ユニット98と載置ユニット99は、上下方向Zに1列に並ぶように配置される。
【0267】
図11を参照する。1枚の基板Wは、1つの載置兼冷却ユニット95に載置される。載置兼冷却ユニット95は、載置された基板Wにさらに熱処理を行う。載置兼冷却ユニット95によって行われる熱処理は、例えば、冷却処理である。
【0268】
載置兼冷却ユニット95は、載置プレート97を備える。載置プレート97は、略円盤形状を有する。載置プレート97は、略水平な上面を有する。1枚の基板Wが、載置プレート97の上面に載置される。
【0269】
載置兼冷却ユニット95は、さらに、不図示の温調部を備える。温調部は、載置プレート97に取り付けられる。温調部は、載置プレート97を所定の温度に調整する。所定の温度は、例えば、処理部81の液処理に適した基板Wの温度である。載置プレート97は、例えば、基板Wを冷却する。
【0270】
1枚の基板Wは、1つの載置ユニット96に載置される。載置ユニット96は、基板Wに処理を行わない。基板Wは、載置ユニット96に載置されるのみである。載置ユニット96は、載置ユニット26と略同じ構造および形状を有する。
【0271】
載置兼冷却ユニット98と載置ユニット99は、載置兼冷却ユニット95と載置ユニット96と略同じ構造および形状を有する。
【0272】
図4を参照する。載置兼冷却ユニット95と載置ユニット96は、搬送機構65の領域B65と搬送機構75の領域B75が重なる領域内に配置される。したがって、中間部93(すなわち、載置兼冷却ユニット95と載置ユニット96)は、搬送機構65の領域B65と搬送機構75の領域B75が重なる領域内に配置される。すなわち、中間部93は、搬送機構65の後方に隣接し、かつ、搬送機構75の前方に隣接する。さらに、中間部93は、搬送機構66の領域B66と搬送機構75の領域B75が重なる領域内に配置される。
【0273】
載置兼冷却ユニット98と載置ユニット99は、搬送機構66の領域B66と搬送機構76の領域B76が重なる領域内に配置される。したがって、中間部94(すなわち、載置兼冷却ユニット98と載置ユニット99)は、搬送機構66の領域B66と搬送機構76の領域B76が重なる領域内に配置される。すなわち、中間部94は、搬送機構66の後方に隣接し、かつ、搬送機構76の前方に隣接する。さらに、中間部94は、搬送機構65の領域B65と搬送機構76の領域B76が重なる領域内に配置される。
【0274】
なお、中間部93は、搬送機構15、16、45、46、76の領域B15、B16、B45、B46、B76の外に配置される。中間部94は、搬送機構15、16、45、46、75の領域B15、B16、B45、B46、B75の外に配置される。
【0275】
<各搬送機構のサイクル動作>
搬送機構14、45、46、65、66、74は、
図1に示す制御部6の制御に従って、サイクル動作を繰り返す。
【0276】
搬送機構15のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。搬送機構15の第1アクセス動作は、キャリア載置部12Aに載置されたキャリアCにアクセスする動作である。搬送機構15の第1アクセス動作は、キャリア載置部12Aに載置されたキャリアCから基板Wを搬出する動作と、キャリア載置部12Aに載置されたキャリアCに基板Wを搬入する動作を含む。搬送機構15の第2アクセス動作は、中間部23にアクセスする動作である。搬送機構15の第2アクセス動作は、熱処理ユニット25に基板Wを載置する動作と、載置ユニット26または検査ユニット27から基板Wを取る動作を含む。
【0277】
搬送機構16のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。搬送機構16の第1アクセス動作は、キャリア載置部12Bに載置されたキャリアCにアクセスする動作である。搬送機構16の第1アクセス動作は、キャリア載置部12Bに載置されたキャリアCから基板Wを搬出する動作と、キャリア載置部12Bに載置されたキャリアCに基板Wを搬入する動作を含む。搬送機構16の第2アクセス動作は、中間部24にアクセスする動作である。搬送機構16の第2アクセス動作は、熱処理ユニット28に基板Wを載置する動作と、載置ユニット29または検査ユニット27から基板Wを取る動作を含む。
【0278】
搬送機構45のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。搬送機構45の第1アクセス動作は、中間部23にアクセスする動作である。搬送機構45の第1アクセス動作は、熱処理ユニット25から基板Wを取る動作と、載置ユニット26または検査ユニット27に基板Wを載置する動作を含む。搬送機構45の第2アクセス動作は、中間部53にアクセスする動作である。搬送機構45の第2アクセス動作は、載置ユニット56に基板Wを載置する動作と、熱処理ユニット55から基板Wを取る動作を含む。
【0279】
搬送機構46のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。搬送機構46の第1アクセス動作は、中間部24にアクセスする動作である。搬送機構46の第1アクセス動作は、熱処理ユニット28から基板Wを取る動作と、載置ユニット29または検査ユニット27に基板Wを載置する動作を含む。搬送機構46の第2アクセス動作は、中間部54にアクセスする動作である。搬送機構46の第2アクセス動作は、載置ユニット59に基板Wを載置する動作と、熱処理ユニット58から基板Wを取る動作を含む。
【0280】
搬送機構65のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。搬送機構65の第1アクセス動作は、中間部53にアクセスする動作である。搬送機構65の第1アクセス動作は、載置ユニット56から基板Wを取る動作と、熱処理ユニット55に基板Wを載置する動作を含む。搬送機構65の第2アクセス動作は、中間部93にアクセスする動作である。搬送機構65の第2アクセス動作は、載置兼冷却ユニット95に基板Wを載置する動作と、載置ユニット96から基板Wを取る動作を含む。
【0281】
搬送機構66のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。搬送機構66の第1アクセス動作は、中間部54にアクセスする動作である。搬送機構66の第1アクセス動作は、載置ユニット59から基板Wを取る動作と、熱処理ユニット58に基板Wを載置する動作を含む。搬送機構66の第2アクセス動作は、中間部94にアクセスする動作である。搬送機構66の第2アクセス動作は、載置兼冷却ユニット98に基板Wを載置する動作と、載置ユニット99から基板Wを取る動作を含む。
【0282】
搬送機構75のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。
搬送機構75の第1アクセス動作は、中間部93にアクセスする動作である。搬送機構75の第1アクセス動作は、載置兼冷却ユニット95から基板Wを取る動作と、載置ユニット96に基板Wを載置する動作を含む。搬送機構75の第2アクセス動作は、処理部82にアクセスする動作である。搬送機構75の第2アクセス動作は、液処理ユニット84に基板Wを載置する動作と、液処理ユニット84から基板Wを取る動作を含む。
【0283】
搬送機構76のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。搬送機構76の第1アクセス動作は、中間部94にアクセスする動作である。搬送機構76の第1アクセス動作は、載置兼冷却ユニット98から基板Wを取る動作と、載置ユニット99に基板Wを載置する動作を含む。搬送機構76の第2アクセス動作は、処理部83にアクセスする動作である。搬送機構76の第2アクセス動作は、液処理ユニット85に基板Wを載置する動作と、液処理ユニット85から基板Wを取る動作を含む。
【0284】
上述した搬送機構15、45、65と中間部23と中間部53はそれぞれ、本発明における第1、中間、第2搬送機構と第1、第2中間部の例である。この場合、中間部23の熱処理ユニット25は、本発明における第1中間部の第1送りユニットの例である。中間部23の載置ユニット26と検査ユニット27は、本発明における第1中間部の第1戻りユニットの例である。中間部53の載置ユニット56は、本発明における第2中間部の第2送りユニットの例である。中間部53の熱処理ユニット55は、本発明における第2中間部の第2戻りユニットの例である。
【0285】
同様に、搬送機構16、46、66と中間部24、54はそれぞれ、本発明における第1、中間、第2搬送機構と第1、第2中間部の例である。この場合、中間部24の熱処理ユニット28は、本発明における第1中間部の第1送りユニットの例である。中間部24の検査ユニット27と載置ユニット29は、本発明における第1中間部の第1戻りユニットの例である。中間部54の載置ユニット59は、本発明における第2中間部の第2送りユニットの例である。中間部54の熱処理ユニット58は、本発明における第2中間部の第2戻りユニットの例である。
【0286】
搬送機構45、65、75と中間部53、93はそれぞれ、本発明における第1、中間、第2搬送機構と第1、第2中間部の例である。この場合、中間部53の載置ユニット56は、本発明における第1中間部の第1送りユニットの例である。中間部53の熱処理ユニット55は、本発明における第1中間部の第1戻りユニットの例である。中間部93の載置兼冷却ユニット95は、本発明における第2中間部の第2送りユニットの例である。中間部93の載置ユニット96は、本発明における第2中間部の第2戻りユニットの例である。
【0287】
同様に、搬送機構46、66、76と中間部54、94はそれぞれ、本発明における第1、中間、第2搬送機構と第1、第2中間部の例である。この場合、中間部54の載置ユニット59は、本発明における第1中間部の第1送りユニットの例である。中間部54の熱処理ユニット58は、本発明における第1中間部の第1戻りユニットの例である。中間部94の載置兼冷却ユニット98は、本発明における第2中間部の第2送りユニットの例である。中間部94の載置ユニット99は、本発明における第2中間部の第2戻りユニットの例である。
【0288】
中間部23、24は、本発明における前端中間部の例である。処理部81、82、83は、本発明における後端処理部の例である。
【0289】
<基板処理装置10の動作例>
図19は、基板Wの搬送経路を模式的に示す図である。以下では、搬送機構15、45、65、75による基板Wの搬送は、搬送機構16、46、66、76による基板Wの搬送と類似する。このため、搬送機構15、45、65、75による基板Wの搬送を説明し、搬送機構16、46、66、76による基板Wの搬送の説明を省略する。
【0290】
搬送機構15は、キャリア載置部12Aに載置されるキャリアCから基板Wを搬出する(搬送機構15の第1アクセス動作)。搬送機構15は、熱処理ユニット25(具体的には熱処理ユニット25の第1プレート31a)に基板Wを載置する(搬送機構15の第2アクセス動作)。熱処理ユニット25は、基板Wに疎水化処理を行う。
【0291】
搬送機構45は、熱処理ユニット25(具体的には熱処理ユニット25の第1プレート31a)から基板Wを取る(搬送機構45の第1アクセス動作)。搬送機構45は、載置ユニット56に基板Wを載置する(搬送機構45の第2アクセス動作)。
【0292】
搬送機構65は、載置ユニット56から基板Wを取る(搬送機構65の第1アクセス動作)。搬送機構65は、載置兼冷却ユニット95に基板Wを載置する(搬送機構65の第2アクセス動作)。載置兼冷却ユニット95は、基板Wを冷却する。
【0293】
搬送機構75は、載置兼冷却ユニット95から基板Wを取る(搬送機構75の第1アクセス動作)。搬送機構75は、液処理ユニット84に基板Wを載置する(搬送機構75の第2アクセス動作)。液処理ユニット84は、基板Wに液処理を行う。搬送機構75は、液処理ユニット84から基板Wを取る(搬送機構75の第2アクセス動作)。搬送機構75は、載置ユニット96に基板Wを載置する(搬送機構75の第1アクセス動作)。
【0294】
搬送機構65は、載置ユニット96から基板Wを取る(搬送機構65の第2アクセス動作)。搬送機構65は、熱処理ユニット55に基板Wを載置する(搬送機構65の第1アクセス動作)。熱処理ユニット55は、基板Wに熱処理を行う。
【0295】
搬送機構45は、熱処理ユニット55から基板Wを取る(搬送機構45の第2アクセス動作)。搬送機構45は、載置ユニット26および検査ユニット27のいずれか1つに基板Wを搬送する(搬送機構45の第1アクセス動作)。
【0296】
搬送機構45が載置ユニット26に基板Wを搬送した場合、搬送機構15は載置ユニット26から基板Wを取る(搬送機構15の第2アクセス動作)。搬送機構45が検査ユニット27に基板Wを搬送した場合、検査ユニット27は基板Wを検査する。その後、搬送機構15は検査ユニット27から基板Wを取る(搬送機構15の第2アクセス動作)。
【0297】
搬送機構15は、キャリア載置部12Aに載置されるキャリアCに基板Wを搬入する(搬送機構15の第1アクセス動作)。
【0298】
<第1実施形態の他の効果>
第1実施形態の主たる効果は、上述した通りである。例えば、搬送機構45のサイクル動作は、2つのアクセス動作(すなわち、第1アクセス動作と第2アクセス動作)のみからなる。したがって、搬送機構45の搬送効率は比較的に高い。よって、基板処理装置10のスループットを好適に向上できる。
【0299】
同様の理由により、搬送機構46、65、66の搬送効率も比較的に高い。よって、基板処理装置10のスループットを好適に向上できる。
【0300】
以下、第1実施形態のその他の効果を説明する。
【0301】
26
搬送機構15のサイクル動作は、2つのアクセス動作(すなわち、第1アクセス動作と第2アクセス動作)のみからなる。したがって、搬送機構15の搬送効率は比較的に高い。よって、基板処理装置10のスループットをさらに向上できる。
【0302】
同様の理由により、搬送機構16、75、76の搬送効率も比較的に高い。よって、基板処理装置10のスループットを好適に向上できる。したがって、基板処理装置10の全体にわたって、基板Wを効率良く搬送できる。
【0303】
熱処理ユニット25は、上下方向Zに1列に並ぶように配置される。よって、搬送機構15、45はそれぞれ、各熱処理ユニット25に容易にアクセスできる。
【0304】
載置ユニット26は、上下方向Zに1列に並ぶように配置される。よって、搬送機構15、45はそれぞれ、各載置ユニット26に容易にアクセスできる。
【0305】
同様の理由により、搬送機構16、46はそれぞれ、各熱処理ユニット28および各載置ユニット29に容易にアクセスできる。搬送機構45、65はそれぞれ、各熱処理ユニット55および各載置ユニット56に容易にアクセスできる。搬送機構46、66はそれぞれ、各熱処理ユニット58および各載置ユニット59に容易にアクセスできる。搬送機構65、75はそれぞれ、載置兼冷却ユニット95および載置ユニット96に容易にアクセスできる。搬送機構66、76はそれぞれ、載置兼冷却ユニット98および載置ユニット99に容易にアクセスできる。
【0306】
載置ユニット26は、平面視において、熱処理ユニット25と重なる位置に配置される。よって、搬送機構15、45はそれぞれ、熱処理ユニット25と載置ユニット26の両方に容易にアクセスできる。
【0307】
熱処理ユニット25と載置ユニット26は、上下方向Zに1つずつ交互に並ぶように配置される。よって、搬送機構15、45はそれぞれ、熱処理ユニット25と載置ユニット26の両方に容易にアクセスできる。
【0308】
同様の理由により、搬送機構16、46はそれぞれ、熱処理ユニット28および載置ユニット29の両方に容易にアクセスできる。搬送機構45、65はそれぞれ、熱処理ユニット55および載置ユニット56の両方に容易にアクセスできる。搬送機構46、66はそれぞれ、熱処理ユニット58および載置ユニット59の両方に容易にアクセスできる。搬送機構65、75はそれぞれ、載置兼冷却ユニット95および載置ユニット96の両方に容易にアクセスできる。搬送機構66、76はそれぞれ、載置兼冷却ユニット98および載置ユニット99の両方に容易にアクセスできる。
【0309】
上下方向Zに隣り合う2つの棚部30の間に配置される熱処理ユニット25の数は、1つである。上下方向Zに隣り合う2つの棚部30の間に配置される載置ユニット26の数は、1つである。このため、熱処理ユニット25および載置ユニット26を、上下方向に1つずつ交互に並ぶように容易に配置できる。
【0310】
同様の理由により、熱処理ユニット28と載置ユニット29を、上下方向に1つずつ交互に並ぶように容易に配置できる。熱処理ユニット55と載置ユニット56を、上下方向に1つずつ交互に並ぶように容易に配置できる。熱処理ユニット58と載置ユニット59を、上下方向に1つずつ交互に並ぶように容易に配置できる。
【0311】
載置ユニット26の載置プレート32は、熱処理ユニット25の第1プレート31aの上方、かつ、熱処理ユニット25の蓋部31fの側方に配置される。このため、熱処理ユニット25と載置ユニット26の設置スペースを小さくできる。よって、中間部23は、比較的に多数の熱処理ユニット25と比較的に多数の載置ユニット26を備えることができる。
【0312】
同様の理由により、中間部24は、比較的に多数の熱処理ユニット28と比較的に多数の載置ユニット29を備えることができる。中間部53は、比較的に多数の熱処理ユニット55と比較的に多数の載置ユニット56を備えることができる。中間部54は、比較的に多数の熱処理ユニット58と比較的に多数の載置ユニット59を備えることができる。
【0313】
搬送機構45の領域B45は、平面視において、略円形である。よって、搬送機構45は、中間部23と中間部53に容易にアクセスできる。
【0314】
同様の理由により、搬送機構46は、中間部24と中間部54に容易にアクセスできる。搬送機構65は、中間部53と中間部93に容易にアクセスできる。搬送機構66は、中間部54と中間部94に容易にアクセスできる。搬送機構15は、キャリア載置部12Aに載置されるキャリアCと、中間部23に容易にアクセスできる。搬送機構16は、キャリア載置部12Bに載置されるキャリアCと、中間部24に容易にアクセスできる。搬送機構75は、中間部93と処理部82に容易にアクセスできる。搬送機構76は、中間部94と処理部83に容易にアクセスできる。
【0315】
搬送機構45の回転部17cは、水平方向に移動不能に設けられる。よって、搬送機構45は、中間部23と中間部53に容易にアクセスできる。
【0316】
同様の理由により、搬送機構46は、中間部24と中間部54に容易にアクセスできる。搬送機構65は、中間部53と中間部93に容易にアクセスできる。搬送機構66は、中間部54と中間部94に容易にアクセスできる。搬送機構15は、キャリア載置部12Aに載置されるキャリアCと、中間部23に容易にアクセスできる。搬送機構16は、キャリア載置部12Bに載置されるキャリアCと、中間部24に容易にアクセスできる。
【0317】
前端搬送機構としての搬送機構15は、熱処理ユニット25に基板Wを載置する。よって、搬送機構15と搬送機構45の間において、基板Wを効率良く搬送しながら、基板Wを効率良く処理できる。したがって、基板処理装置10のスループットを効果的に向上できる。
【0318】
同様に、前端搬送機構としての搬送機構16は、熱処理ユニット28に基板Wを載置する。よって、搬送機構16と搬送機構46の間において、基板Wを効率良く搬送しながら、基板Wを効率良く処理できる。したがって、基板処理装置10のスループットを効果的に向上できる。
【0319】
[第2実施形態]
図面を参照して、第2実施形態の基板処理装置1を説明する。なお、第1実施形態と同じ構成については同符号を付すことで詳細な説明を省略する。
【0320】
<基板処理装置の概要>
図20は、第2実施形態の基板処理装置の概念図である。第1中間部4は、複数の第1送りユニット4Sを備える。但し、第1中間部4は、戻りユニット4Rを備えていない。
【0321】
第2中間部5は、複数の第2送りユニット5Sを備える。但し、第1中間部4は、戻りユニット5Rを備えていない。
【0322】
第1送りユニット4Sおよび第2送りユニット5Sの少なくともいずれかは、処理ユニットを含む。
【0323】
第1搬送機構1は、制御部6の制御に従って、次のように動作する。第1搬送機構1は、第1中間部4に基板Wを載置する。具体的には、第1搬送機構1は、第1送りユニット4Sに基板Wを載置する。
【0324】
第2搬送機構2は、第2中間部5から基板を取る。具体的には、第2搬送機構2は、第2送りユニット5Sに基板Wを載置する。
【0325】
図21は、中間搬送機構3のサイクル動作を模式的に示す図である。制御部6による制御に従って、中間搬送機構3は、
図2に示すサイクル動作を繰り返す。中間搬送機構3のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。
【0326】
中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第1中間部4にアクセスする動作である。
【0327】
中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第1中間部4から基板Wを取る動作を含む。但し、中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第1中間部4に基板Wを載置する動作を含まない。具体的には、中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第1送りユニット4Sから基板Wを取る動作を含む。但し、中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第1送りユニット4Sに基板Wを載置する動作を含まない。
【0328】
このように、中間搬送機構3の第1アクセス動作では、中間搬送機構3は、第1中間部4から基板Wを取る動作のみを行い、第1中間部4に基板Wを載置する動作を行わない。
【0329】
第2アクセス動作は、中間搬送機構3が第2中間部5にアクセスする動作である。
【0330】
中間搬送機構3の第2アクセス動作は、中間搬送機構3が第2中間部5に基板を載置する動作を含む。但し、中間搬送機構3の第2アクセス動作は、中間搬送機構3が第2中間部5から基板Wを取る動作を含まない。具体的には、中間搬送機構3の第1アクセス動作は、中間搬送機構3が第2送りユニット5Sに基板Wを載置する動作を含む。但し、中間搬送機構3の第2アクセス動作は、中間搬送機構3が第2送りユニット5Sに基板Wを載置する動作を含まない。
【0331】
このように、中間搬送機構3の第2アクセス動作では、中間搬送機構3は、第2中間部5に基板Wを載置する動作のみを行い、第2中間部5から基板Wを取る動作を含まない。
【0332】
中間搬送機構3が中間搬送機構3のサイクル動作を1回行うことによって、中間搬送機構3は、第1中間部4から第2中間部5に基板Wを搬送する。具体的には、中間搬送機構3が中間搬送機構3のサイクル動作を1回行うことによって、中間搬送機構3は、第1送りユニット4Sから第2送りユニット5Sに基板Wを搬送する。但し、中間搬送機構3は、第2中間部5から第1中間部4に基板Wを搬送しない。
【0333】
便宜上、
図3(a)を参照する。基板処理装置10の動作例を説明する。制御部6による制御に従って、第1搬送機構1から第2搬送機構2に基板Wを送る。
【0334】
具体的には、第1搬送機構1は1枚の基板Wを第1送りユニット4Sに載置する。第1送りユニット4Sが処理ユニットである場合、第1送りユニット4Sは、載置された基板Wに処理を行う。
【0335】
中間搬送機構3は、第1送りユニット4Sから基板Wを取る(中間搬送機構3の第1アクセス動作)。このように、中間搬送機構3は、第1送りユニット4S(第1中間部4)を介して第1搬送機構1から基板Wを受ける。
【0336】
中間搬送機構3は、第1送りユニット4Sから取った基板Wを、第2送りユニット5Sに載置する(中間搬送機構3の第2アクセス動作)。このように、中間搬送機構3は、第1中間部4から第2中間部5に基板Wを搬送する。
【0337】
第2送りユニット5Sが処理ユニットである場合、第2送りユニット5Sは、載置された基板Wに処理を行う。
【0338】
第2搬送機構2は、第2送りユニット5Sから基板Wを取る。このように、中間搬送機構3は、第2中間部5を介して第2搬送機構2に基板Wを渡す。
【0339】
<第2実施形態の主たる効果>
上述の基板処理装置10によれば、以下の効果を奏する。
【0340】
中間搬送機構3のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。したがって、第2実施形態においても、中間搬送機構3の搬送効率は、比較的に高い。よって、基板処理装置10のスループットを好適に向上できる。
【0341】
中間搬送機構3の第1アクセス動作は、第1中間部4に基板Wを載置する動作を含まない。よって、中間搬送機構3の第1アクセス動作に要する時間は、一層短い。中間搬送機構3の第2アクセス動作は、第2中間部5から基板Wを取る動作を含まない。よって、中間搬送機構3の第2アクセス動作に要する時間は、一層短い。したがって、中間搬送機構3のサイクル動作に要する時間は、一層短い。このため、中間搬送機構3の搬送効率は、一層高い。よって、基板処理装置10のスループットを一層向上できる。
【0342】
以下では、基板処理装置10の構造について、さらに詳しく説明する。
【0343】
<基板処理装置10の全体構造>
図22は、第2実施形態の基板処理装置10の平面図である。基板処理装置10は、インデクサブロック11と第1熱処理ブロック21と第1搬送ブロック41と液処理ブロック71を備える。インデクサブロック11と第1熱処理ブロック21と第1搬送ブロック41と液処理ブロック71は、この順番で1列に並ぶように配置される。すなわち、第2実施形態の基板処理装置10は、第1実施形態の第2熱処理ブロック51と第2搬送ブロック61を備えていない。
【0344】
搬送機構14と搬送機構45と搬送機構74は、前後方向Xに並ぶ。搬送機構14と搬送機構46と搬送機構74は、前後方向Xに並ぶ。搬送機構14、45、46、74の中で、搬送機構14は最も前方に配置される。搬送機構14、45、46、74の中で、搬送機構74は最も後方に配置される。
【0345】
搬送機構15の領域B15の一部は、搬送機構45の領域B45の一部と重なる。搬送機構45の領域B45の一部は、搬送機構75の領域B75の一部と重なる。搬送機構45の領域B45の一部は、搬送機構76の領域B76の一部と重なる。
【0346】
同様に、搬送機構16の領域B16の一部は、搬送機構46の領域B46の一部と重なる。搬送機構46の領域B46の一部は、搬送機構75の領域B75の一部と重なる。搬送機構46の領域B46の一部は、搬送機構76の領域B76の一部と重なる。
【0347】
さらに、搬送機構15の領域B15の一部は、搬送機構16の領域B16の一部と重なる。搬送機構45の領域B45の一部は、搬送機構46の領域B46の一部と重なる。
【0348】
インデクサブロック11と第1搬送ブロック41と液処理ブロック71の構造に関しては、第2実施形態は、第1実施形態と略同じである。したがって、以下では、第1熱処理ブロック21と中間部93の構造を説明する。
【0349】
<第1熱処理ブロック21>
図22、23を参照する。
図23は、第1熱処理ブロック21の正面図である。
【0350】
第1熱処理ブロック21は、中間部103、104を備える。基板Wは、中間部103、104に載置される。中間部103は、前後方向Xに隣り合う搬送機構15と搬送機構45との間に配置される。中間部104は、前後方向Xに隣り合う搬送機構16と搬送機構46との間に配置される。
【0351】
中間部103は、複数の熱処理ユニット105を備える。中間部104は、1つの検査ユニット27と複数の熱処理ユニット108を備える。このように、中間部103は、検査ユニット27を備えない。すなわち、検査ユニット27は、中間部104に属するが、中間部103に属しない。中間部103は、中間部104と重複しない。
【0352】
熱処理ユニット105は、平面視において、検査ユニット27の右方に配置される。熱処理ユニット105は、搬送機構15の後方、かつ、搬送機構45の前方に配置される。熱処理ユニット108は、平面視において、検査ユニット27の左方に配置される。熱処理ユニット108は、搬送機構16の後方、かつ、搬送機構46の前方に配置される。
【0353】
熱処理ユニット105は、上下方向Zに1列に並ぶように配置される。熱処理ユニット108は、上下方向Zに1列に並ぶように配置される。熱処理ユニット105、108と検査ユニット27はそれぞれ、搬送機構14、45、46と略同じ高さ位置に配置される。すなわち、熱処理ユニット105、108と検査ユニット27はそれぞれ、搬送機構14、45、46が基板Wを搬送可能な高さ位置に配置される。
【0354】
熱処理ユニット105は、第1実施形態で説明した熱処理ユニット25と略同じ構造を有する。熱処理ユニット105が行う熱処理は、例えば、疎水化処理である。
【0355】
熱処理ユニット108は、第1実施形態で説明した熱処理ユニット58と略同じ構造を有する。熱処理ユニット108が行う熱処理は、例えば、加熱処理である。
【0356】
熱処理ユニット105は、搬送機構15の領域B15と搬送機構45の領域B45が重なる領域内に配置される。すなわち、中間部103は、搬送機構15の領域B15と搬送機構45の領域B45が重なる領域内に配置される。
【0357】
検査ユニット27と熱処理ユニット108は、搬送機構16の領域B16と搬送機構46の領域B46が重なる領域内に配置される。すなわち、中間部104は、搬送機構16の領域B16と搬送機構46の領域B46が重なる領域内に配置される。
【0358】
なお、中間部103、104は、搬送機構75、76の領域B75、B76の外に配置される。特に、熱処理ユニット105は、搬送機構16、46、75、76の領域B16、B46、B75、B76の外に配置される。熱処理ユニット108は、搬送機構15、45、75、76の領域B15、B45、B75、B76の外に配置される。
【0359】
<中間部92>
図22を参照する。中間部92は、前後方向Xに隣り合う搬送機構45と搬送機構74の間に配置される。中間部92は、前後方向Xに隣り合う搬送機構46と搬送機構74との間に配置される。中間部92は、搬送機構45、46の後方、かつ、搬送機構74の前方に配置される。より詳しくは、中間部92は、搬送機構45の後方かつ左方に配置される。中間部92は、搬送機構46の後方かつ右方に配置される。中間部92は、搬送機構45、46から略等距離の位置に配置される。
【0360】
中間部92は、第1搬送ブロック41と液処理ブロック71の間に配置される。中間部92は、第1搬送ブロック41の搬送スペース43と、液処理ブロック71の搬送スペース73にまたがって設けられる。
【0361】
中間部93は、搬送機構45、46と略同じ高さ位置に配置される。すなわち、中間部93は、搬送機構45、46が基板Wを搬送可能な高さ位置に配置される。中間部93は、第1搬送ブロック41の搬送スペース43と、液処理ブロック71の搬送スペース73Tにまたがって設けられる。
【0362】
中間部94は、搬送機構45、46と略同じ高さ位置に配置される。すなわち、中間部94は、搬送機構45、46が基板Wを搬送可能な高さ位置に配置される。中間部94は、第1搬送ブロック41の搬送スペース43と、液処理ブロック71の搬送スペース73Bにまたがって設けられる。
【0363】
中間部93は、搬送機構45の領域B45と搬送機構75の領域B75が重なる領域内に配置される。さらに、中間部93は、搬送機構46の領域B46と搬送機構75の領域B75が重なる領域内に配置される。
【0364】
中間部94は、搬送機構46の領域B46と搬送機構76の領域B76が重なる領域内に配置される。さらに、中間部94は、搬送機構45の領域B45と搬送機構76の領域B76が重なる領域内に配置される。
【0365】
なお、中間部93は、搬送機構15、16、76の領域B15、B16、B76の外に配置される。中間部94は、搬送機構15、16、75の領域B15、B16、B75の外に配置される。
【0366】
<各搬送機構のサイクル動作>
搬送機構14、45、46、74は、
図1に示す制御部6の制御に従って、サイクル動作を繰り返す。
【0367】
搬送機構15のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。搬送機構15の第1アクセス動作は、キャリア載置部12Aに載置されたキャリアCにアクセスする動作である。搬送機構15の第1アクセス動作は、キャリア載置部12Aに載置されたキャリアCから基板Wを搬出する動作を含む。ただし、搬送機構15の第1アクセス動作は、キャリア載置部12Aに載置されたキャリアCに基板Wを搬入する動作を含まない。搬送機構15の第2アクセス動作は、中間部103にアクセスする動作である。搬送機構15の第2アクセス動作は、熱処理ユニット105に基板Wを載置する動作を含む。但し、搬送機構15の第2アクセス動作は、中間部103から基板Wを取る動作を含まない。
【0368】
搬送機構16のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。搬送機構16の第1アクセス動作は、キャリア載置部12Bに載置されたキャリアCにアクセスする動作である。搬送機構16の第1アクセス動作は、キャリア載置部12Bに載置されたキャリアCに基板Wを搬入する動作を含む。ただし、搬送機構16の第1アクセス動作は、キャリア載置部12Bに載置されたキャリアCから基板Wを搬出する動作を含まない。搬送機構16の第2アクセス動作は、中間部104にアクセスする動作である。搬送機構16の第2アクセス動作は、熱処理ユニット108または検査ユニット27から基板Wを取る動作を含む。ただし、搬送機構16の第2アクセス動作は、中間部104に基板Wを載置する動作を含まない。
【0369】
搬送機構45のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。搬送機構45の第1アクセス動作は、中間部103にアクセスする動作である。搬送機構45の第1アクセス動作は、熱処理ユニット105から基板Wを取る動作を含む。ただし、搬送機構45の第1アクセス動作は、中間部103に基板Wを載置する動作を含まない。搬送機構45の第2アクセス動作は、中間部92にアクセスする動作である。搬送機構45の第2アクセス動作は、載置兼冷却ユニット95および載置兼冷却ユニット98のいずれかに基板Wを載置する動作を含む。ただし、搬送機構45の第2アクセス動作は、中間部92からから基板Wを取る動作を含まない。
【0370】
搬送機構46のサイクル動作は、第1アクセス動作と第2アクセス動作のみからなる。搬送機構46の第1アクセス動作は、中間部104にアクセスする動作である。搬送機構46の第1アクセス動作は、熱処理ユニット108および検査ユニット27のいずれかに基板Wを載置する動作を含む。ただし、搬送機構46の第1アクセス動作は、中間部104から基板Wを取る動作を含まない。搬送機構46の第2アクセス動作は、中間部92にアクセスする動作である。搬送機構46の第2アクセス動作は、載置ユニット96、99のいずれかから基板Wを取る動作を含む。ただし、搬送機構46の第2アクセス動作は、中間部92に基板Wを載置する動作を含まない。
【0371】
搬送機構75、76のサイクル動作は、第1実施形態と同じである。
【0372】
上述した搬送機構15、45、74と中間部103、92はそれぞれ、本発明における第1、中間、第2搬送機構と第1、第2中間部の例である。この場合、中間部103の熱処理ユニット105は、本発明における第1中間部の第1送りユニットの例である。中間部92の載置兼冷却ユニット95、98は、本発明における第2中間部の第2送りユニットの例である。
【0373】
同様に、搬送機構74、46、16と中間部92、104はそれぞれ、本発明における第1、中間、第2搬送機構の例である。この場合、中間部92の載置ユニット96、99は、本発明における第1中間部の第1送りユニットの例である。中間部104の熱処理ユニット108と検査ユニット27は、本発明における第2中間部の第2送りユニットの例である。
【0374】
中間部103、104は、本発明における前端中間部の例である。
【0375】
<基板処理装置10の動作例>
図24は、基板Wの搬送経路を模式的に示す図である。
【0376】
搬送機構15は、キャリア載置部12Aに載置されるキャリアCから基板Wを搬出する(搬送機構15の第1アクセス動作)。搬送機構15は、熱処理ユニット105に基板Wを載置する(搬送機構15の第2アクセス動作)。熱処理ユニット105は、基板Wに疎水化処理を行う。
【0377】
搬送機構45は、熱処理ユニット105から基板Wを取る(搬送機構45の第1アクセス動作)。搬送機構45は、載置兼冷却ユニット95、98のいずれかに基板Wを載置する(搬送機構45の第2アクセス動作)。例えば、搬送機構45がサイクル動作を行うごとに、搬送機構45は、載置兼冷却ユニット95、98に交互に基板Wを載置してもよい。
【0378】
搬送機構75は、載置兼冷却ユニット95から基板Wを取る(搬送機構75の第1アクセス動作)。搬送機構75は、液処理ユニット84に基板Wを載置する(搬送機構75の第2アクセス動作)。液処理ユニット84は、基板Wに液処理を行う。搬送機構75は、液処理ユニット84から基板Wを取る(搬送機構75の第2アクセス動作)。搬送機構75は、載置ユニット96に基板Wを載置する(搬送機構75の第1アクセス動作)。
【0379】
搬送機構76は、載置兼冷却ユニット98から基板Wを取る(搬送機構76の第1アクセス動作)。搬送機構76は、液処理ユニット85に基板Wを載置する(搬送機構76の第2アクセス動作)。液処理ユニット85は、基板Wに液処理を行う。搬送機構76は、液処理ユニット85から基板Wを取る(搬送機構76の第2アクセス動作)。搬送機構76は、載置ユニット99に基板Wを載置する(搬送機構76の第1アクセス動作)。
【0380】
搬送機構46は、載置ユニット96、99のいずれかから基板Wを取る(搬送機構46の第2アクセス動作)。搬送機構46は、熱処理ユニット108および検査ユニット27のいずれか1つに基板Wを搬送する(搬送機構46の第1アクセス動作)。
【0381】
搬送機構46が熱処理ユニット108に基板Wを搬送した場合、熱処理ユニット108は基板Wに熱処理(例えば加熱処理)を行う。搬送機構45が検査ユニット27に基板Wを搬送した場合、検査ユニット27は基板Wを検査する。
【0382】
搬送機構16は熱処理ユニット108および検査ユニット27のいずれかから基板Wを取る(搬送機構16の第2アクセス動作)。搬送機構16は、キャリア載置部12Bに載置されるキャリアCに基板Wを搬入する(搬送機構16の第1アクセス動作)。
【0383】
<第2実施形態の他の効果>
第2実施形態の主たる効果は、上述した通りである。例えば、搬送機構45の第1アクセス動作は、中間部103に基板Wを載置する動作を含まない。搬送機構45の第2アクセス動作は、中間部92から基板Wを取る動作を含まない。よって、搬送機構45の搬送効率は一層高い。同様の理由により、搬送機構46の搬送効率も一層高い。このため、基板処理装置10のスループットを一層向上できる。
【0384】
以下、第2実施形態のその他の効果を説明する。
【0385】
搬送機構15の第1アクセス動作は、キャリア載置部12Aに載置されるキャリアCに基板Wを搬入する動作を含まない。搬送機構15の第2アクセス動作は、中間部103から基板Wを取る動作を含まない。よって、搬送機構15の搬送効率は一層高い。
【0386】
搬送機構16の第1アクセス動作は、キャリア載置部12Bに載置されるキャリアCから基板Wを取る動作を含まない。搬送機構16の第2アクセス動作は、中間部104に基板Wを載置する動作を含まない。って、搬送機構16の搬送効率は一層高い。
【0387】
この発明は、上記第1、第2実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
【0388】
上述した第1実施形態では、搬送機構45によって検査ユニット27に載置された基板Wを、搬送機構15が取る。ただし、これに限られない。搬送機構45によって検査ユニット27に載置された基板Wを、搬送機構16が取ってもよい。
【0389】
上述した第1実施形態では、搬送機構46によって検査ユニット27に載置された基板Wを、搬送機構16が取る。ただし、これに限られない。搬送機構46によって検査ユニット27に載置された基板Wを、搬送機構15が取ってもよい。
【0390】
上述した第1、2実施形態では、搬送機構15、16、45、46が基板Wを搬送可能な領域(すなわち、領域B15、16、45、46が重複する領域)内に、検査ユニット27が配置された。ただし、これに限られない。搬送機構15、16、45、46が基板Wを搬送可能な領域に、載置ユニットおよび処理ユニットの少なくともいずれかを配置してもよい。
【0391】
上述した第1、第2実施形態では、基板処理装置10は、前端搬送機構として2基の搬送機構15、16を備えた。但し、これに限られない。前端搬送機構の数は、1基、または、3基以上でもよい。例えば、搬送機構15、16のいずれかを省略してもよい。
【0392】
上述した第1、第2実施形態では、基板処理装置10は、後端搬送機構として2基の搬送機構75、76を備えた。但し、これに限られない。後端搬送機構の数は、1基、または、3基以上でもよい。例えば、搬送機構75、76のいずれかを省略してもよい。
【0393】
上述した第1、第2実施形態では、処理部81は、搬送機構74の側方に配置された。ただし、これに限られない。搬送機構74の側方の位置、および、搬送機構74の後方の位置の少なくともいずれかに、処理部81を配置してもよい。
【0394】
上述した第1、第2実施形態では、処理部82は、搬送機構75の側方に配置された。ただし、これに限られない。搬送機構75の側方の位置、および、搬送機構75の後方の位置の少なくともいずれかに、処理部82を配置してもよい。
【0395】
上述した第1、第2実施形態では、処理部83は、搬送機構76の側方に配置された。ただし、これに限られない。搬送機構76の側方の位置、および、搬送機構76の後方の位置の少なくともいずれかに、処理部83を配置してもよい。
【0396】
上述した第1実施形態では、中間部23は1つの検査ユニット27を備えた。ただし、これに限られない。中間部23に含まれる検査ユニット27の数は、零、または、2つ以上であってもよい。
【0397】
上述した第1実施形態では、中間部24は1つの検査ユニット27を備えた。ただし、これに限られない。中間部24に含まれる検査ユニット27の数は、零、または、2つ以上であってもよい。
【0398】
上述した第1実施形態では、中間部53は検査ユニットを備えなかった。ただし、これに限られない。中間部53は検査ユニットを備えてもよい。
【0399】
上述した第1実施形態では、中間部54は検査ユニットを備えなかった。ただし、これに限られない。中間部54は検査ユニットを備えてもよい。
【0400】
上述した第2実施形態では、中間部104は1つの検査ユニット27を備えた。ただし、これに限られない。中間部104に含まれる検査ユニット27の数は、零、または、2つ
以上であってもよい。
【0401】
上述した第1、第2実施形態および各変形実施形態については、さらに各構成を他の変形実施形態の構成に置換または組み合わせるなどして適宜に変更してもよい。
【符号の説明】
【0402】
1 … 第1搬送機構
2 … 第2搬送機構
3 … 中間搬送機構
4 … 第1中間部
4S … 第1送りユニット
4R … 第1戻りユニット
5 … 第2中間部
5S … 第2送りユニット
5R … 第2戻りユニット
6 … 制御部
11 … インデクサブロック
12A、12A1、12A2、12B、12B1、12B2 … キャリア載置部
14、15、16 … 搬送機構
17a … 支柱
17b … 昇降部
17c … 回転部
17d、17e … 保持部
21 … 第1熱処理ブロック
23、24 … 中間部
25、28 … 熱処理ユニット
26、29 … 載置ユニット
27 … 検査ユニット
30 … 棚部
31a … 第1プレート
31b … 第2プレート
31f … 蓋部
32 … 載置プレート
41 … 第1搬送ブロック
45、46 … 搬送機構
51 … 第2熱処理ブロック
53、54 … 中間部
55、58 … 熱処理ユニット
56、59 … 載置ユニット
61 … 第2搬送ブロック
65、66 … 搬送機構
71 … 液処理ブロック
74、75、76 … 搬送機構
81、82、83 … 処理部
84、85 … 液処理ユニット
92、93、94 … 中間部
95、98 … 載置兼冷却ユニット
96、99 … 載置ユニット
103、104 … 中間部
105、108 … 熱処理ユニット
A15、A16、A45、A46、A65、A66、A75、A76 … 回転軸線
B1 … 第1領域
B2 … 第2領域
B3 … 中間領域
BO1 … 第1重複領域
BO2 … 第2重複領域
B15、B16、B45、B46、B65、B66、B75、B76 … 領域
C … キャリア
W … 基板
X … 前後方向
Y … 幅方向
Z … 上下方向