(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-16
(45)【発行日】2022-11-25
(54)【発明の名称】ガス供給管カプラの締結解除機構
(51)【国際特許分類】
F16L 37/32 20060101AFI20221117BHJP
B22D 1/00 20060101ALI20221117BHJP
C21C 7/00 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
F16L37/32
B22D1/00 B
C21C7/00 P
(21)【出願番号】P 2019032736
(22)【出願日】2019-02-26
【審査請求日】2021-11-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000006655
【氏名又は名称】日本製鉄株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000178011
【氏名又は名称】山九株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100090697
【氏名又は名称】中前 富士男
(74)【代理人】
【識別番号】100127155
【氏名又は名称】来田 義弘
(74)【代理人】
【識別番号】100176142
【氏名又は名称】清井 洋平
(72)【発明者】
【氏名】枦山 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】山口 俊喜
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼木 陽典
(72)【発明者】
【氏名】鳥集 巧
(72)【発明者】
【氏名】堀 咲稀
(72)【発明者】
【氏名】細川 智弘
(72)【発明者】
【氏名】田中 敬介
【審査官】岩瀬 昌治
(56)【参考文献】
【文献】特開昭49-34432(JP,A)
【文献】実開平7-15762(JP,U)
【文献】特開平11-280975(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0160880(US,A1)
【文献】特開2005-337317(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16L 37/32
B22D 1/00
C21C 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クレーンにより昇降移動する溶湯鍋に設置され、該溶湯鍋内の溶湯にガスを供給する鍋ガス供給管の始端部ホースに装着されたプラグと、前記溶湯鍋が前記クレーンにより載置される載置台に設置され、前記鍋ガス供給管に接続される載置台ガス供給管の終端部ホースに装着されたソケットとからなるガス供給管カプラの締結解除機構であって、
前記プラグは下向き、前記ソケットは前記プラグの下方にあって上向きにそれぞれ配置され、
前記ソケットに外装されて該ソケット上を摺動するスリーブに両端が連結された線材が、前記ソケットの下方に配置された1以上の線材ガイドに巻き掛けられて、最大水平幅が60mm以上の閉ループを形成し、
前記プラグと前記ソケットが締結されているとき、前記終端部ホースが弛緩していることを特徴とするガス供給管カプラの締結解除機構。
【請求項2】
請求項1記載のガス供給管カプラの締結解除機構において、前記終端部ホースに近接する載置台ガス供給管部位の表面にノッチが形成され、前記部位が前記載置台ガス供給管における折損優先部位とされていることを特徴とするガス供給管カプラの締結解除機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、溶湯鍋に設置された鍋ガス供給管の始端部に装着されたプラグと、溶湯鍋が載置される載置台に設置された載置台ガス供給管の終端部に装着されたソケットとからなるガス供給管カプラの締結解除機構に関する。
【背景技術】
【0002】
溶鋼鍋(溶湯鍋の一例)は、転炉から溶鋼を受湯した後、溶鋼の二次精錬処理を経由して溶鋼の連続鋳造完了までの間、溶鋼を保持する容器である。溶鋼鍋では、例えば合金添加時の成分ばらつきを低減させるため、底部から鍋内にガスを供給して溶鋼を撹拌することが一般に行われる。
【0003】
上記した溶鋼へのガス供給は少なくとも、転炉での受湯中、二次精錬処理中、連続鋳造中などの各処理を通じて継続的に行われる。通常、溶鋼鍋はクレーンで搬送され、各処理現場に設けられている載置台(例えば溶鋼台車)に載置されることが一般的である。従って、溶鋼鍋内の溶鋼に継続的にガスを供給するためには、溶鋼鍋を載置台に載置するたびに、溶鋼鍋のガス供給管継手と載置台のガス供給管継手を着脱する必要がある。
【0004】
管継手に関して、特許文献1には、共にバルブを内蔵するプラグとソケットとからなり、両者を接続したとき、バルブが互いに押し合つて後退し、プラグの流体流路とソケットの流体流路を連通する管継手が開示されている。特許文献1記載の管継手では、ソケット外筒の前部外周面にスリーブを嵌合し、スリーブを摺動させることによりプラグとソケットの締結及び締結解除を行う。
【0005】
また、特許文献2には、複数個の自已封鎖型継手が設けられた雄型及び雌型組立体を有し、雄型及び雌型組立体を互いに接近、後退させることにより自已封鎖型継手を同時に結合、分離する装置において、雄型及び雌型組立体に、球面座を介して任意の方向に傾斜できる継手取付板を設けたオートカップリング装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】実開平3-105797号公報
【文献】特開昭49-130830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1記載の管継手は、密閉性が高いだけでなく、安価で汎用性のある流体管継手であるが、管継手の締結及び締結解除の双方において作業者がスリーブを摺動させなければならないという課題を有している。
また、特許文献2記載の装置は、自已封鎖型継手が設けられた雄型及び雌型組立体を互いに接近、後退させることにより自動注湯操作等が可能であるが、装置自体が高価になることに加えて、複雑な機構を使用しているため、装置が故障した際、装置停止時間が長時間になりやすいという問題がある。
【0008】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、ガス供給管継手の締結及び締結解除に特許文献1に記載されているようなカプラを用いることを前提としたうえで、ガス供給管継手の締結解除を自動で行うことができる簡素な機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、クレーンにより昇降移動する溶湯鍋に設置され、該溶湯鍋内の溶湯にガスを供給する鍋ガス供給管の始端部ホースに装着されたプラグと、前記溶湯鍋が前記クレーンにより載置される載置台に設置され、前記鍋ガス供給管に接続される載置台ガス供給管の終端部ホースに装着されたソケットとからなるガス供給管カプラの締結解除機構であって、
前記プラグは下向き、前記ソケットは前記プラグの下方にあって上向きにそれぞれ配置され、
前記ソケットに外装されて該ソケット上を摺動するスリーブに両端が連結された線材が、前記ソケットの下方に配置された1以上の線材ガイドに巻き掛けられて、最大水平幅が60mm以上の閉ループを形成し、
前記プラグと前記ソケットが締結されているとき、前記終端部ホースが弛緩していることを特徴としている。
【0010】
ここで、「溶湯鍋」は溶鋼鍋や溶銑鍋などの総称、「線材」はワイヤやチェーンなどの総称である。また、閉ループの「最大水平幅」は、離隔する線材の軸心間水平距離の最大値である。
【0011】
載置台から溶湯鍋をクレーンで上方に吊り上げると、プラグと、プラグに締結されているソケットが上方に吊り上げられる。これにより、線材が緊張し、線材に連結されているスリーブが線材張力によって下方に摺動し、プラグとソケットの締結が解除される。
【0012】
なお、線材端をスリーブに直接連結しても良いが、スリーブと線材端の間に棒材などを介装して、スリーブと線材端を間接的に連結しても良い。
【0013】
また、本発明に係るガス供給管カプラの締結解除機構では、前記終端部ホースに近接する載置台ガス供給管部位の表面にノッチが形成され、前記部位が前記載置台ガス供給管における折損優先部位とされていてもよい。
【0014】
当該構成では、プラグとソケットの締結解除動作が作動しなかった場合、載置台ガス供給管の終端部が折損優先部位から切り離されるので、載置台ガス供給管全体の破損を防止することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明では、載置台から溶湯鍋をクレーンで上方に吊り上げた際、線材に連結されているスリーブが線材張力によって下方に摺動してプラグとソケットの締結を解除する機構とすることにより、ガス供給管継手の締結解除を自動で行うことができる簡素な機構を実現している。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施の形態に係るガス供給管カプラの締結解除機構が使用されている溶鋼鍋と載置台の概略図である。
【
図3】本実施の形態に係るカプラ締結解除機構に使用されるガス供給管カプラの一例である。
【
図4】本実施の形態に係るカプラ締結解除機構の使用方法を説明するための模式図である。
【
図5】クレーン鍋吊りでの荷振れ発生時におけるカプラ締結解除機構の動作を説明するための模式図である。
【
図6】クレーン鍋吊りでの荷振れ発生時におけるカプラ締結解除機構の動作を説明するための模式図である。
【
図7】(A)はカプラ締結解除機構の第1変形例、(B)はカプラ締結解除機構の第2変形例である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、本明細書及び図面において実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0018】
本発明の一実施の形態に係るガス供給管カプラの締結解除機構が使用されている溶鋼鍋11(溶湯鍋の一例)と載置台12の概略図を
図1に示す。
図1のA部が、本実施の形態に係るガス供給管カプラの締結解除機構(以下では、「カプラ締結解除機構」と呼ぶ。)が使用されている箇所である。
【0019】
溶鋼鍋11は、上面が大気に開放する概略逆円錐台状とされ、溶鋼鍋11の外側面には、側方に突出する一対のトラニオン11aがトラニオン支持部11bを介して取り付けられている。また、溶鋼鍋11は、クレーン(図示省略)により昇降移動し、溶鋼鍋11には、溶鋼鍋11の底部から鍋内の溶鋼にガスを供給するための鍋ガス供給管14が設置されている。
【0020】
一方、溶鋼鍋11がクレーンにより載置される載置台12は溶鋼台車13上に固定され、鍋ガス供給管14に接続される載置台ガス供給管16が溶鋼台車13から載置台12にかけて設置されている。
溶鋼鍋11を載置台12に載置する際は、溶鋼台車13内に溶鋼鍋11の下部を挿入し、溶鋼鍋11の外側面から側方に張り出したトラニオン支持部11bを載置台12の上に載置する。
【0021】
図2に
図1のA部詳細、即ち本実施の形態に係るカプラ締結解除機構10を示す。
ガス供給管カプラは、プラグ18と、プラグ18が挿入されるソケット19から構成される。プラグ18は、鍋ガス供給管14の始端部に接続された始端部ホース15に装着され、ソケット19は、載置台ガス供給管16の終端部に接続された終端部ホース17に装着されている。
プラグ18は下向き、ソケット19はプラグ18の下方にあって上向きにそれぞれ配置されている。
【0022】
カプラ締結解除機構10に使用されるガス供給管カプラの一例を
図3に示す。本実施の形態では、ガス供給管カプラとして特許文献1に記載されている管継手を使用する。
前述したように、この管継手は、プラグ18とソケット19を接続したとき、バルブが互いに押し合つて後退し、プラグ18の流体流路とソケット19の流体流路が連通する。
ソケット19周面には、内周面側が外周面側より若干小径のテーパー孔31が複数個形成されており、ロックボール30が各テーパー孔31に挿入されている。一方、プラグ18の外周面には、ロックボール30が嵌入する円周溝32が形成されている。
【0023】
プラグ18とソケット19を接続する際は、プラグ18をソケット19に挿入して、ソケット19に外装されているスリーブ20を上方(プラグ18側)に摺動させる。これにより、スリーブ20がロックボール30をプラグ18のほうに押圧し、円周溝32にロックボール30が嵌入してプラグ18とソケット19が締結される。
プラグ18とソケット19の締結を解除する際は、スリーブ20を下方(ソケット19側)に摺動させる。これにより、ロックボール30に対するスリーブ20の押圧が解除され、ロックボール30が円周溝32からソケット19のほうへ退避し、プラグ18とソケット19の締結が解除される。
【0024】
図2に示すように、スリーブ20には、ワイヤ21(線材の一例)の両端が連結されている。ワイヤ21の中間部は、ソケット19の下方に設置された2基のワイヤガイド22(線材ガイド)に巻き掛けられ、スリーブ20と2基のワイヤガイド22を頂点とする概ね三角形状の閉ループを形成している。
各ワイヤガイド22は水平方向に延びる円柱体からなり、ソケット19を含む鉛直面を挟んで平行配置されている。なお、本実施の形態では、ワイヤガイド22は回転しない仕様としているが、材軸回りに回転するようにしてもよい。
【0025】
溶鋼鍋11をクレーンで吊り上げた際、荷振れが発生することがある。溶鋼鍋11の荷振れ幅は、一般に60mm以下といわれている。そこで、本発明では、ワイヤ21が形成する閉ループの最大水平幅を60mm以上とすることで、溶鋼鍋11吊り上げ時におけるガス供給管カプラの鉛直状態を好適に維持する。
閉ループの最大水平幅の上限は特に規定しないが、ワイヤ21が離隔しすぎると、装置メンテナンスが困難となるため、例えば500mm程度とすればよい。
【0026】
また、プラグ18とソケット19の締結解除時のみ、ワイヤ21の張力がスリーブ20に作用するようにするため、プラグ18とソケット19が締結されているときは、ワイヤ21を弛緩させておく(
図2参照)。
【0027】
同様に、終端部ホース17も、プラグ18とソケット19が締結されているときは弛緩させておく。
溶鋼鍋11を吊り上げる際、プラグ18との締結が解除されるまで、ソケット19は上方に移動するので、ソケット19に接続されている終端部ホース17を弛緩させておくことで、溶鋼鍋11吊り上げによる終端部ホース17の切断を防止することができる。
【0028】
なお、プラグ18とソケット19の締結解除動作が作動しなかった場合、載置台ガス供給管16に構造的な脆弱部を設けることで、破損時の復旧箇所特定及び早期復旧が容易となる。本実施の形態では、載置台ガス供給管16に作用する荷重がワイヤ21切断荷重を超え、載置台ガス供給管16が塑性変形する荷重値未満という条件において、載置台ガス供給管16全体の破損を防止するため、終端部ホース17に近接する載置台ガス供給管16部位の表面にノッチ25を形成し折損優先部位としている(
図2参照)。
【0029】
次に、上記構成を有するカプラ締結解除機構10の使用方法について説明する。
(1)クレーンで溶鋼鍋11を載置台12に載置する。
(2)作業者が、溶鋼鍋11側(鍋側)のプラグ18を載置台12側(台車側)のソケット19に挿入してスリーブ20を上方に摺動させ、プラグ18とソケット19を接続する(
図2参照)。
【0030】
(3)溶鋼鍋11内の溶鋼へのガス供給完了後、溶鋼鍋11を次工程に搬送するため、クレーンを用いて溶鋼鍋11を上方に吊り上げる。これにより、ワイヤ21が緊張し、ワイヤ21に連結されているスリーブ20がワイヤ張力によって下方に摺動し、プラグ18とソケット19の締結が解除される(
図4参照)。
【0031】
前述したように、溶鋼鍋11をクレーンで吊り上げた際、荷振れが発生することがある。以下、荷振れ発生時におけるカプラ締結解除機構10の動作について説明する。
荷振れが発生して、
図5に示すように、プラグ18とソケット19が一方向に傾斜(
図5では左側に傾斜)した場合、ソケット19には、クレーン吊り上げ力26と、ワイヤ張力27a、28aが作用し、右側のワイヤ21にはワイヤ張力27aと同じ大きさのワイヤ張力27b、左側のワイヤ21にはワイヤ張力28aと同じ大きさのワイヤ張力28bが作用する。
【0032】
図5の場合、左側のワイヤ21のワイヤ張力28bより右側のワイヤ21のワイヤ張力27bのほうが大きいので、ワイヤ21が形成する閉ループは反時計回りに回転する。これにより、プラグ18とソケット19の傾斜が修正され、プラグ18とソケット19は鉛直状態に復帰する(
図6参照)。その結果、右側のワイヤ21と左側の右側のワイヤ21には、ほぼ均等なワイヤ張力が作用することになり、スリーブ20が下方に摺動してプラグ18とソケット19の締結が解除される。
【0033】
なお、ワイヤ21が形成する閉ループの水平面内における方向(ワイヤガイド22の材軸と直交する方向)は、クレーンによる溶鋼鍋11吊り上げ時の荷振れ方向に設定すると良い。荷振れ方向が不明な場合は、ワイヤガイド22の長さ(円柱体の長さ)を60mm以上にすると、ワイヤガイド22からワイヤ21が外れにくくなり、プラグ18とソケット19の締結解除に支障を来すことがない。なお、ワイヤガイド22の長さの上限としては、他の作業の邪魔にならない長さであればよく、例えば300mm程度とすればよい。
【0034】
最後に、カプラ締結解除機構の変形例を
図7に示す。
図7(A)では、ワイヤガイド23を半円柱体とし、ワイヤガイド23の半円筒部位にワイヤ21を巻き掛けている。ワイヤガイド23は非回転としている。
図7(B)では、直径が60mm以上とされた円柱体からなるワイヤガイド24一基をソケット19のほぼ直下に配置している。ワイヤガイド24の直径は、ワイヤ21が形成する閉ループの最大水平幅が60mm以上となるように設定する。
【0035】
以上、本発明の一実施の形態について説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、上記実施の形態では、ワイヤガイドの配置数を2基もしくは1基としているが、3基以上配置してもよい。
【符号の説明】
【0036】
10:カプラ締結解除機構、11:溶鋼鍋(溶湯鍋の一例)、11a:トラニオン、11b:トラニオン支持部、12:載置台、13:溶鋼台車、14:鍋ガス供給管、15:始端部ホース、16:載置台ガス供給管、17:終端部ホース、18:プラグ、19:ソケット、20:スリーブ、21:ワイヤ(線材の一例)、22、23、24:ワイヤガイド(線材ガイド)、25:ノッチ、26:クレーン吊り上げ力、27a、27b、28a、28b:ワイヤ張力、30:ロックボール、31:テーパー孔、32:円周溝