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特許7178359作業車両のタインを動かすリニアアクチュエータシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-16
(45)【発行日】2022-11-25
(54)【発明の名称】作業車両のタインを動かすリニアアクチュエータシステム
(51)【国際特許分類】
   B66F 9/24 20060101AFI20221117BHJP
   B66F 9/14 20060101ALI20221117BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20221117BHJP
   H02J 50/10 20160101ALI20221117BHJP
【FI】
B66F9/24 N
B66F9/24 W
B66F9/14 F
H02J7/00 301A
H02J50/10
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019554643
(86)(22)【出願日】2018-04-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-05-28
(86)【国際出願番号】 US2018026008
(87)【国際公開番号】W WO2018187417
(87)【国際公開日】2018-10-11
【審査請求日】2021-03-18
(31)【優先権主張番号】15/944,358
(32)【優先日】2018-04-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/481,264
(32)【優先日】2017-04-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】513078284
【氏名又は名称】ティーワイアールアイ インターナショナル インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100107364
【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 達也
(72)【発明者】
【氏名】ワデル,クリスチャン
【審査官】三宅 達
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/128928(WO,A1)
【文献】特開2002-302395(JP,A)
【文献】特開2004-338869(JP,A)
【文献】特開2016-189690(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66F 9/00-11/04
H02J 7/00
H02J 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の位置に下がり、第2の位置に上がるように構成された構成要素と、
前記構成要素が前記第1の位置又は前記第2の位置にあるときに前記構成要素の一部を動かすように構成された電動リニアアクチュエータと、
前記一部を動かす前記電動リニアアクチュエータに電力を供給する電源であって、前記第1の位置にあるときには充電されながら電力を供給し、前記第2の位置にあるときには充電されずに電力を供給する前記電源と、
マストと、
前記マストに取り付けられている給電レールと、
前記構成要素側に取り付けられているコネクタと、
前記給電レールに電力を供給するように構成された送電システムと、を含み、
前記電源は、前記第1の位置において前記コネクタが前記給電レールに接触した場合に、前記送電システムから前記給電レール及び前記コネクタを介して前記電源に供給される電力によって充電されながら電力を供給し、
前記電源は、前記第2の位置において前記コネクタが前記給電レールから離れた場合に、充電されずに電力を供給し、
前記構成要素は、前記マストの前面に設けられており、
前記給電レールは、前記マストの側面に設けられている、
作業車両上で使用されるシステム。
【請求項2】
前記電動リニアアクチュエータは、積載エリアの第1のタインを動かすように構成された第1の電動リニアアクチュエータであり、積載エリアの第2のタインを動かすように構成された第2の電動リニアアクチュエータを更に含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記構成要素は、前記マストに対して、前記第1の位置に下がり、前記第2の位置に上がるように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1及び第2の電動リニアアクチュエータは、それぞれ、前記第1及び第2のタインを互いに対して内側又は外側に動かすように構成されている、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記電源は第1の電源であり、前記一部を動かす前記第2の電動リニアアクチュエータに電力を供給する第2の電源を更に含み、前記第2の電源は、前記第1の位置にあるときには充電されながら電力を供給し、前記第2の位置にあるときには充電されずに電力を供給し、前記第1及び第2の電源は、それぞれ、前記第1及び第2の電動リニアアクチュエータに取り付けられている、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
無線通信装置を更に含み、前記無線通信装置は、前記第1及び第2の電源を制御するように動作可能である、請求項に記載のシステム。
【請求項7】
前記構成要素は積載エリアであり、前記一部は、前記積載エリアの第1及び第2のタインを含み、前記第1及び第2のタインは、互いに対して個別に動くように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記構成要素は積載エリアであり、前記一部は、前記積載エリアの第1及び第2のタインを含み、前記第1及び第2のタインは、互いに連係して動いて、前記第1のタインと前記第2のタインとの間の対称間隔を達成するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
フレーム及び車輪で支持されている運転台と、
前記フレームで支持されているマストと、
前記マストで支持されている積載エリアであって、第1及び第2のタインを有する前記積載エリアと、
送電システム及び受電システムを含む充電システムであって、前記送電システムは、前記積載エリアが前記マストに対して下げられている第1の位置において、前記送電システムが前記受電システムに対して近位にあるときに、前記受電システムに電力を供給するように構成されている、前記充電システムと、
前記第1及び第2のタインをそれぞれ動かす第1及び第2の電動リニアアクチュエータと、
前記第1及び第2の電動リニアアクチュエータに電力を供給するように構成されたバッテリシステムであって、前記受電システムは、前記第1の位置にあるときに前記バッテリシステムを充電するように構成されている、前記バッテリシステムと、
前記マストに取り付けられている給電レールと、
前記積載エリア側に取り付けられているコネクタと、を含み、
前記送電システムは、前記給電レールに電力を供給するように構成されており、
前記受電システムは、前記第1の位置において前記コネクタが前記給電レールに接触した場合に、前記送電システムから前記給電レール及び前記コネクタを介して供給される電力を利用して前記バッテリシステムを充電し、
前記積載エリアは、前記マストの前面に設けられており、
前記給電レールは、前記マストの側面に設けられている、
作業車両。
【請求項10】
前記積載エリアが前記マストに対して上方にある第2の位置を更に含み、前記受電システムは、前記第2の位置において前記コネクタが前記給電レールから離れた場合に、前記バッテリシステムを充電しない、請求項に記載の作業車両。
【請求項11】
車両ボディと、
前記車両ボディに隣接する第1の位置と、前記車両ボディから離れた第2の位置との間で動くように前記車両ボディに取り付けられた作業構成要素であって、前記作業構成要素は、可動部分と、前記作業構成要素の前記可動部分を動かす電動アクチュエータと、前記電動アクチュエータに給電する電力貯蔵装置と、を含む、前記作業構成要素と、
前記車両及び前記作業構成要素に関連付けられて、前記電力貯蔵装置に電力を選択的に供給する充電装置であって、前記充電装置は、前記車両によって運ばれる送電部分と、前記作業構成要素によって運ばれる受電部分と、を含み、前記作業構成要素が前記第1の位置にあるときには、前記送電部分及び前記受電部分は連係して前記電力貯蔵装置に電力を供給し、前記作業構成要素が前記第2の位置にあるときには、前記送電部分及び前記受電部分は前記電力貯蔵装置に電力を供給せず、前記電力貯蔵装置は、前記作業構成要素の前記可動部分を動かす前記電動アクチュエータに電力を供給する、前記充電装置と、
前記車両によって運ばれる給電レールと、
前記作業構成要素によって運ばれるコネクタと、
マストと、を含み、
前記作業構成要素は、前記マストの前面に設けられており、
前記給電レールは、前記マストの側面に設けられている、
前記送電部分は、前記給電レールに電力を供給するように構成されており、
前記作業構成要素が前記第1の位置にあるときには、前記コネクタ及び前記給電レールが相互に接触し、前記送電部分からの電力が、前記給電レール、前記コネクタ、前記受電部分を介して、前記電力貯蔵装置に供給され、
前記作業構成要素が前記第2の位置にあるときには、前記コネクタ及び前記給電レールは相互に離れ、前記送電部分からの電力は、前記電力貯蔵装置に供給されない、
作業車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
これは、参照によって本明細書に組み込まれている、2017年4月4日に出願された米国特許仮出願第62/481,264号、件名「フォークリフトのタインを動かす誘導充電式リニアアクチュエータシステム(Inductively Charged Linear Actuator System For Moving Tines Of A Forklift)」に基づく非仮出願である。
【0002】
本発明は、フォークリフトなどの作業車両を動作させるシステムに関し、特に、電動リニアアクチュエータ及びリニアアクチュエータの電源の選択的充電により作業車両上のタインを動かすシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
作業車両、例えば、トラック、フォークリフト、クレーン、バックホー、掘削機、ブルドーザ、ローダ等は、多くの場合、機能を達成する為に互いに対して可動であってよい複数の機構を含む。例えば、レッカー車に装着されるであろう荷台は、動かなくなった車両を積載できるように油圧で傾斜して地面の高さまで動くことが可能である。別の例として、フォークリフトに典型的に含まれるであろうフォークは、パレットに載せられた重量物を持ち上げて移動させる為に、マスト又はアップライトに沿って上げられることが可能である。これらの車両において不可欠なのは、持ち上げ、掘削、揺動、回転、保持等のような機能を達成する為の機械的動きを実現できることである。
【0004】
そのような車両において様々な動きを実現する為に油圧リニアアクチュエータを使用することが知られている。例えば、幾つかのフォークリフトは、フォークをマストに沿って上げ下げする為に第1の油圧アクチュエータ群を使用し、個々のフォーク又はタインが上がっているか下がっているかに関係なく、個々のフォーク又はタインを広げる為に第2の油圧アクチュエータ群を使用する。これを達成する為に、油圧ホース用事前巻き上げシステムが与えられ、これによって、第1の油圧アクチュエータ群がフォークを上げてから、フォークを広げる第2の油圧アクチュエータ群に油圧油が与えられることが可能である。
【0005】
しかしながら、そのようなホースの事前巻き上げを有することは、システムのコストを上げる可能性があり、操作者にとっての視認性を制限する可能性がある。更に、複数の油圧アクチュエータ及びホースを有すると、それらの油圧アクチュエータを制御する為の複数の弁を有することも必要になる。これもシステムのコストを上げる可能性がある。そこで、様々な機能を達成する為の機械的動きを車両上で実現しうる、上述の弱点のうちの1つ以上がないシステムを提供することが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
フォークリフトのフォーク又はタインを動かす為に電動リニアアクチュエータが使用される。タインは、電動リニアアクチュエータのアクチュエーションに従って、ガイドに沿って、水平方向に、内側又は外側に動くように配置されてよい。タインを含む積載エリアは、フォークリフトのマスト又はアップライトに沿って、垂直方向に、上方又は下方に動くように配置されてよい。タイン用アクチュエータはバッテリ動作であってよい。タインが下方位置にあるときには、バッテリは充電システムによって充電されることが可能であり、充電システムは、一部がフォークリフトに固定されている。しかしながら、フォークがマスト又はアップライトに沿って下方位置から垂直方向に上げられると、充電は停止し、アクチュエータはバッテリからの給電で動作し続けることが可能である。バッテリは、誘導充電又は接触充電のいずれかで充電されてよい。その結果、タインは、上方に上げられていても下方に下げられていても、バッテリを使用して内側又は外側に動くことが可能である。従って、油圧式アクチュエータの1つ以上の弱点を回避することが可能である。そのような弱点は、例えば、ホース用事前巻き上げシステムが必要であること(これは視認性に支障が出る可能性がある)、及び/又は油圧弁が必要であること(これはシステム保守の手間が増え、コストが上がる可能性がある)である。
【0008】
具体的には、本発明の一態様は作業車両上で使用されるシステムを提供することが可能であり、本システムは、第1の(下方)位置に下がり、第2の(上方)位置に上がるように構成された構成要素と、構成要素が第1の位置又は第2の位置にあるときに構成要素の一部を動かすように構成された電動リニアアクチュエータと、その一部を動かす電動リニアアクチュエータに電力を供給する電源であって、第1の位置では充電されながら電力を供給し、第2の位置では充電されずに電力を供給する電源と、を含む。
【0009】
本発明の別の態様は、フォークリフト上のタインを動かすシステムを含むことが可能であり、本システムは、接点又は一次コイルを含んでよい送電システムと、接点又は二次コイルを含んでよい受電システムであって、第1の位置において送電システムが受電システムに対して近位にあるときに(例えば、一次コイルと二次コイルとの間で電磁誘導によって)送電システムが受電システムに電力を供給するように構成されている、受電システムと、第1及び/又は第2のタインをそれぞれ動かす第1及び第2の電動リニアアクチュエータと、第1の電動リニアアクチュエータに電力を供給するように構成された第1のバッテリシステムと、第2の電動リニアアクチュエータに電力を供給するように構成された第2のバッテリシステムと、を含む。受電システムは、第1の位置にあるときに第1及び第2のバッテリシステムを充電するように構成されてよい。
【0010】
本発明のこれら及び他の態様並びに目的は、以下の説明及び添付図面と併せて検討されることにより、よりよく評価及び理解されるであろう。しかしながら、当然のこととして、以下の説明は、本発明の代表的な実施形態を示してはいるが、限定ではなく例示として与えられるものである。本発明の趣旨から逸脱しない限り、本発明の範囲内で様々な変更及び修正が行われてよく、本発明は、そのような修正を全て包含する。
【0011】
本発明を構成する利点及び特徴の明確な概念、並びに本発明によって実現される典型的な機構の構造及び動作の明確な概念は、本明細書に添付されて本明細書の一部を成す図面に示された、例示的な、従って、非限定的な実施形態を参照することにより、より容易に明らかになるであろう。これらの複数の図面において、類似の参照符号は同様の要素を示す。
【0012】
図面に示されている本発明の実施形態の説明において、具体的な術語は分かりやすさの為に用いられているものとする。しかしながら、本発明は、そのように選択された具体的な用語に限定されるものではなく、それぞれの具体的な用語は、同様の目的を達成する為に同様に動作するあらゆる技術的等価物を包含するものと理解されたい。例えば、「接続された(connected)」、「取り付けられた(attached)」という語句、又はこれらと同様の語句がしばしば使用されている。これらは、直接接続に限定されず、他の要素を介した接続も包含するものであり、そのような接続は、当業者によって等価なものとして理解される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一態様による、電動リニアアクチュエータを使用する可動タインが組み込まれたフォークリフトの側面立面図である。
図2】可動タインを有する積載エリアが上方/上げられた位置にある、図1のフォークリフトを示す図である。
図3図2の積載エリアの正面図である。
図4】本発明の一態様による電動リニアアクチュエータの等角図である。
図5】積載エリアが第1の位置、即ち、下方/下げられた位置にあり、充電システムが電荷を転送している、図1に対応する状態の充電システムの概略図である。
図6】積載エリアが引き続き第1の位置にあるが、わずかに上げられていて、充電システムが引き続き電荷を転送している、図6の充電システムの概略図である。
図7】積載エリアが第2の位置、即ち、上方/上げられた位置にあり、充電システムがもはや電荷を転送していない、図2に対応する充電システムの概略図である。
図8】第1の位置においてコネクタが給電レールと接触しているときに電源装置から電力を受けるように電力貯蔵装置が構成されている、本発明の別の態様による充電システムが組み込まれた車両の側面立面図である。
図9】コネクタと給電レールとが互いに間隔を空けて位置していて、或いは互いに対して遠位にあって、その為、もはや充電が行われておらず、電子機器(例えば、照明装置)が車両の作業領域を照明する動作を示している、図8の車両の側面立面図である。
図10】第1の位置において、コネクタと給電レールとが互いに接触していて、電源装置が電力貯蔵装置を充電している、図8の充電システムの概略図である。
図11】第2の位置において、コネクタと給電レールとが互いに間隔を空けて位置していて、或いは互いに対して遠位にあって、電源装置がもはや電力貯蔵装置を充電していない、図9の充電システムの概略図である。
図12図8~11の充電システムの一実施形態を示す部分等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下の説明では、詳細に記載された非限定的な実施形態を参照しながら、本発明、並びに本発明の様々な特徴及び有利な細部について、より完全に説明する。
【0015】
ここで図面、具体的には図1を参照すると、フォークリフト、フォークトラック、又は同様の作業車両であってよい車両とともに使用される本発明の態様が示されている。車両は、ここではフォークリフト10として示されている。フォークリフト10は、車輪14で支持されたフレーム12を含んでよい。フレーム12は、運転台16と、電源18(これは従来式エンジンによって充電可能)と、アップライト又はマスト20とを支持することが可能である。そしてマスト20は、積載エプロン24とフォーク又はタイン26とを含んでよい構成要素、例えば、貨物エリア又は積載エリア22を支持することが可能である。運転台16は、運転者用の座席を含んでよく、これとともに積載エリア22の操作を含む、フォークリフト10の監視及び制御の為の計器装備及び制御機構を含んでよい。
【0016】
更に図2を参照すると、運転者は、運転台16から、フォークリフト10を運転することが可能であり、電動又は油圧式のマストアクチュエータ群(図示せず)によって積載エリア22をマスト20に対して上方に動かしたり(図2)下方に動かしたり(図1)することの制御を行うことが可能である。更に図3を参照すると、運転者は、積載エリア22のタイン26、例えば、第1のタイン26a及び第2のタイン26bの動きを制御することも可能であり、これは、タインアクチュエータ群によって、そのようなタインを互いに対して内側又は外側に動かすことによって行われる。更に、第1のタイン26a及び第2のタイン26bは、互いに対して個別に、即ち、互いに無関係に、様々な量だけ動くように制御されてよく、或いは、互いに連係して動くように制御されてよい。従って、フォークリフト10は、様々なサイズの物体を動かすように動作可能であり、これは、そのような物体をタイン26で把持するか、そのような物体をタイン26で支持すること、そのような物体をマスト20に沿って上げ下げすること、及びそのような物体を車輪14で移動させることによって行われる。
【0017】
図3に示されるように、本発明の一態様によれば、タインアクチュエータ群は、第1の電動リニアアクチュエータ30a及び第2の電動リニアアクチュエータ30bを含んでよい。第1の電動リニアアクチュエータ30a及び第2の電動リニアアクチュエータ30bは、マスト20に対して下方/下げられた位置又は上方/上げられた位置にあると、それに応じて、構成要素の一部分、例えば、第1のタイン26a及び第2のタイン26bの互いに対する内側又は外側への動きを制御することが可能である。典型的な電動リニアアクチュエータ30の等角図を図4に示す。
【0018】
一態様では、第1のタイン26a及び第2のタイン26bは、積載エプロン24のガイドバー34に結合される為の第1のリテーナ32a及び第2のリテーナ32bを各タインの上端に含むように構成されてよい。第1のタイン26a及び第2のタイン26bは更に、積載エプロ24に沿って転動する為の第1のローラ36a及び第2のローラ36bを各タインの下端に含むように構成されてよい。第1の電動リニアアクチュエータ30aは、第1のタイン26aと積載エプロン24との間に取り付けられてよく、第2の電動リニアアクチュエータ30bは、第2のタイン26bと積載エプロン24との間に取り付けられてよい。従って、運転台16にいる運転者は、積載エプロン24に対する第1のタイン26aの動きを制御することが可能であり、これは、第1の電動リニアアクチュエータ30aを、縮めて第1のタイン26aを内側に動かしたり、伸ばして第1のタイン26aを外側に動かしたりするようにアクチュエートすることによって可能である。同様に、運転台16の運転者は、積載エプロン24に対する第2のタイン26bの動きを制御することが可能であり、これは、第2の電動リニアアクチュエータ30bを、縮めて第2のタイン26bを内側に動かしたり、伸ばして第2のタイン26bを外側に動かしたりするようにアクチュエートすることによって可能である。更に、運転台16の運転者は、第1のタイン26a及び第2のタイン26bの動きを別々に制御したり、互いに連係させて制御したりすることが可能であり、このことは、第1のタイン26aと第2のタイン26bとの間の可変対称間隔を達成する上で有利でありうる。
【0019】
図3及び4に示されるように、一態様では、各電動リニアアクチュエータ30に対してバッテリシステム40が備えられてよく、例えば、第1の電動リニアアクチュエータ30aに対して第1のバッテリシステム40a、並びに第2の電動リニアアクチュエータ30bに対して第2のバッテリシステム40bが備えられてよい。各バッテリシステム40は、その対応する電動リニアアクチュエータ30に対して近位に配置されてよく、これは、例えば、図4に示されるように、電動リニアアクチュエータ30に直接取り付けられることによって配置されてよく、或いは、電動リニアアクチュエータ30から離れたところに配置されてよく、これは、例えば、積載エプロン24に取り付けられることによって配置されてよい。或いは、当然のことながら、両方の電動アクチュエータに対して単一のバッテリシステムが備えられてもよい。
【0020】
更に図5を参照すると、各バッテリシステム40は、電源、例えば、電力貯蔵装置56を含んでよく、これは、電荷を受け取り、電力を貯蔵し、電力を電動リニアアクチュエータ30に供給する為の、1つ以上のバッテリ、キャパシタ、及び/又は他の電気的又は化学的充電素子を含んでよい。この電源は、マスト20に対して下方/下げられた位置にあるときに充電されながら、電動リニアアクチュエータ30に電力を供給することが可能である。この電源は又、マスト20に対して上方/上げられた位置にあるときには充電されずに、電動リニアアクチュエータ30に電力を供給することが可能である。各バッテリシステム40は更に、運転台16から有線又は無線のコマンドを受信する為の制御システム58を含んでよく、この受信は、例えば、有線又は無線の通信装置35で行われる。従って、制御システム58は、電力貯蔵装置56が、その対応する電動リニアアクチュエータ30を所望量だけ縮めるか伸ばすようにアクチュエートする為の極性、大きさ、及び継続時間の電力を供給することを可能にするように、運転台16の運転者によって制御されてよく、各バッテリシステム40は、積載エリア22が上下に動くように制御されると、その対応する電動リニアアクチュエータ30とともに動く。
【0021】
本発明の一態様によれば、各バッテリシステム40は、充電システム42によって充電されてよい。充電システム42は、送電システム44及び受電システム46を含んでよく、無線誘導充電及び/又は直接(有線)接触充電によって各バッテリシステム40を充電するように動作可能である。
【0022】
図1に示されるように、送電システム44は、例えば、積載エリア22が下方/下げられた位置、即ち「第1の位置」にあるときに、受電システム46に対して近位にあるように、フレーム12に取り付けられてよい。送電システム44は、例えば、電源18から受電可能であり、受電システム46に対して互いに近位にあるときに受電システム46に電力を供給することが可能である。そのような電力転送は、積載エリア22が下方/下げられた位置にあるときに、電磁場を介して無線で(誘導で)、又は直接電力接触で行われてよい。
【0023】
図5を再度参照すると、第1の位置では、送電システム44は、受電システム46に対して近位にあって、誘導によって、且つ/又は、受電システム46との直接接触によって電荷を転送することが可能である。送電システム44は、電源18から電力信号50によって電力を受け取るように構成された送電回路48を含んでよい。そして、送電回路48は、無線(誘導)で電荷を転送する場合には、電磁場を生成して電力を伝送する為の電流を一次コイル52に発生させてよい。そして、この電磁場は、受電システム46の二次コイル54に電流を誘導することが可能である。電磁場の存在下での送電システム44と受電システム46の間隔は狭くてよく、例えば、約10mmであってよく、これは汚れの蓄積を防ぐことにも役立ちうる。そして受電システム46の受電回路60は、二次コイル54から誘導電流を受け取り、電力信号62によって各バッテリシステム40の電力貯蔵装置56に電荷を送ることが可能である。例えば、受電回路60は、電力信号62を供給することにより、(第1の電動リニアアクチュエータ30aに給電する)第1のバッテリシステム40aの電力貯蔵装置56を充電し、(第2の電動リニアアクチュエータ30bに給電する)第2のバッテリシステム40bの電力貯蔵装置56を充電することが可能である。そして各バッテリシステム40の電力貯蔵装置56は、制御システム58に電力を供給することが可能であり、制御システム58は、対応する電動リニアアクチュエータ30に供給する電力の極性、大きさ、及び継続時間を決定することが可能である。
【0024】
第1の位置での充電の結果として、図2及び7に示されるように積載エリア22が上方/上げられた位置、即ち「第2の位置」にあって、もはや充電が行われない場合でも、第1のバッテリシステム40a及び第2のバッテリシステム40bは、第1の電動リニアアクチュエータ30a及び第2の電動リニアアクチュエータ30bをそれ相応にアクチュエートするのに十分な電荷を有していることが可能である。
【0025】
送電システム44及び/又は受電システム46の位置は固定であってよい。しかしながら、更に図6を参照すると、送電システム44及び/又は受電システム46は、電力転送の為の近接を維持する為に、動く距離が比較的短いように構成されてよい。更に、送電システム44又は受電システム46のいずれかが動くように構成されている場合は、受電システム46と送電システム44との間にロック70が設けられてよい。ロック70は、ロックが有効になっている場合に、第1の位置において限られた範囲で受電システム46及び送電システム44が一緒に動くことが可能であるようにしてよい。例えば、積載エプロン24が受電システム46とともに上方に動くと、受電システム46は、送電システム44にロックして、送電システム44を同じ方向にわずかな距離だけ相応に動かしてよい。
【0026】
ロック70は、磁気的且つ/又は機械的な動作であってよい。ロック70は、受電システム46に接続された第1の部分72と、送電システム44に接続された第2の部分74と、を含んでよい。第1の部分72及び第2の部分74は、例えば、極性が逆の磁石であってよい。そのような磁石は、永久磁石であってよく、例えば、ネオジムの合金から作られた永久磁石であってよく、或いは、電磁的に生成された磁性、又は別のものであってよい。或いは、第1の部分72及び第2の部分74は、機械的ロックの相反する部分同士であってよく、例えば、フックとループ、デテントとピン、又は別のものであってよい。ロック70は、受電システム46と送電システム44とが(例えば、約±100mmという限られた範囲で)一緒に動くことが可能であるようにしてよく、これは、第1の位置にある間の充電を最大化する為である。
【0027】
ロック70は、送電システム44と受電システム46との間の直接接触式の電力接続を提供してもよい。第1の部分72が(第1の位置において)第2の部分74と接触したときに、送電システム44は、受電システム46に電荷を相応に転送してよい。例えば、送電システム44は、受電システム46を誘導及び/又は直接(有線)接触で充電してよく、例えば、第1の部分72及び第2の部分74を介して、送電回路48からの第1の接触電力信号75aを、受電回路60への第2の接触電力信号75bに接続して、電流を通すことによって充電してよい。そのような接触による充電は、一次コイル52及び二次コイル54を介する、誘導による電力転送に対する追加又は代替であってよい。
【0028】
受電システム46又は送電システム44のいずれかは、1つ以上のばねを介して支持機構に取り付けられてよい。そのようなばねは、受電システム46及び/又は送電システム44が第1の位置にあるときに、それらの位置を、支持機構に対して限られた範囲で保持するように動作可能であってよい。例えば、送電システム44を(受電システム46とともに)、第2の支持機構に対して限られた範囲で第1の位置に保持する為に、ばね76が送電システム44に接続されていてよい。これにより、第1の位置は、送電システム44がばね76の引張力に打ち勝つまで、且つ/又は、送電システム44がストッパ77に到達するまで保持されることが可能である。従って、ばね76は、図5に示されたような圧縮された状態から、図6に示されたような伸長された状態まで動作可能である。例えば、積載エリア22を持ち上げると、ロック70は、送電システム44を持ち上げて、ばね76を伸ばすことが可能であり、ばね76は、送電システム44がばね76の引張力に打ち勝つまで、且つ/又は、送電システム44がストッパ77に到達するまで伸びることが可能である。その後、ロック70は無効になってよく、受電システム46は、送電システム44から離れて、積載エリア22とともに上方に移動し続けることが可能である。その後のロック動作では、例えば、積載エリア22が下げられて、受電システム46が再び送電システム44に近接すると、ロック70が再び有効になり、ばね76の力に打ち勝って、送電システム44を受電システム46と一緒に、充電させながら移動させることが可能である。
【0029】
従って、一態様では、ばね76は、伸びた状態に達すると、ロック70に打ち勝つのに十分な引張力を発生させることが可能である。その結果、図7に示されるように、ばね76は、(ロック70を無効にして)送電システム44を受電システム46から離して第2の位置に移行させることが可能である。ロック70が無効になった第2の位置では、送電システム44は、受電システム46に対して遠位にあることによって、受電システム46の充電を中断することが可能である。更に、ばね76は、送電システム44と受電システム46が再び近接したときの、その後の、それらの間のロック動作の為に、送電システム44を平衡位置に戻してよい。又、別の態様では、ストッパ77は、送電システム44の更なる移動を防ぐことにより、ロック70に打ち勝ち、その後のロック動作の為にばね76によって送電システム44を平衡位置に戻すことが可能である。
【0030】
本発明は、ばね76が送電システム44に接続されている場合について示されてきた。しかしながら、当然のこととして、ばねが、追加又は代替として、受電システム46に接続されてもよい。従って、上述されたような本発明の範囲から逸脱しない限り、必要に応じて他の代替構成が用いられてよい。更に、本発明は、受電システム46を使用して、送電システム44から離れている電気機器に給電する場合について図示及び記載されているが、当然のことながら、本発明は、車両の可動構成要素によって運ばれるか、その構成要素に固定されている任意のタイプの給電対象の構成要素又は装置に電力を供給することを想定されている。
【0031】
次に図8を参照すると(可能であれば、類似の参照符号は類似の要素を参照する)、本発明の別の態様による充電システムが組み込まれた車両10の側面立面図が示されている。具体的には、バッテリシステム40は、図示されるように、バッテリシステム40のコネクタ102が第1の位置で給電レール104と接触しているときに力を受けるように構成されている。図示されるように、バッテリシステム40及びコネクタ102は積載エリア22に取り付けられてよく、給電レール104はマスト20の1つに取り付けられる。従って、コネクタ102は、第1の位置においては、給電レール104の長さにわたって電気的接触を有しながら給電レール104に沿って動くことが可能である。従って、第1の位置では、動力バッテリシステム40の直接接触式の充電が達成可能である。
【0032】
典型的には、例えば、コネクタ102は、ある距離にわたって給電レール104に直接接触しながら動くように構成されてよく、この距離は、好ましくは、マスト20に対する積載エリア22の移動距離の約20%未満であってよい。一態様では、給電レール104は、積載エリア22とマスト20の間の動きの方向に配置された、長さが約1メートルの剛体の導体であってよい。
【0033】
更に図9を参照すると、図示されるように、第2の位置においてコネクタ102が給電レール104から間隔を空けて位置している場合には、バッテリシステム40は送電システム44から電力を受けなくなっている。それでも、電動アクチュエータ30a、30bは、バッテリシステム40が保持している電荷を使用して動作し続けることが可能である。
【0034】
次に図10を参照すると、図8の充電システムの概略図が示されている。図示されるように第1の位置では、コネクタ102と給電レール104とが互いに直接、電気的に接触している。その結果、バッテリシステム40は送電システム44から電力を受けており、充電状態にある。一態様では、送電システム44は給電レール104に直流(DC)電力を供給してよく、このDC電力をバッテリシステム40が受けて充電されることが可能である。
【0035】
コネクタ102は、積載エリア22とマスト20の間の動きの方向に、軸105に沿って動くことが可能である。第1の位置にある間は、給電レール104とコネクタ102の導電面106との間の境界面において、直接接触式の充電が行われてよい。そのような直接接触式の充電は、導電面106が給電レール104に沿って摺動して、給電レール104の長さにわたって移動している間は保持されることが可能である。コネクタ102は更に、1つ以上のガイドホイール108を使用して、給電レール104に直接接触して動くように構成されてよい。導電面106は、給電レール104に接触する為の広く、ほぼ平坦な導電面領域を備えることにより、給電レール104に直接接触しているときに、給電レール104からバッテリシステム40への電力の転送及び伝導を最大化することが可能である。そして、導電面106は、例えば、第2の接触電力信号75bにより、電力貯蔵装置の回路60に接続することが可能である。当然のことながら、この実施形態には、追加の充電機能として、一次コイル52及び二次コイル54を実装及び配置することによる無線誘導充電も含まれてよい。
【0036】
次に図11を参照すると、図9の充電システムの概略図が示されている。図示されるように第2の位置では、コネクタ102と給電レール104は、もはや互いに電気的に接触していない。その結果、バッテリシステム40は、もはや送電システム44から電力を受けていない。バッテリシステム40及びコネクタ102は、給電レール104から離れて、送電システム44から電力を受けずに軸105に沿って動いて、例えば、作業の任務を達成する。それでも、アクチュエータ30a、30bは、バッテリシステム40が保持している電荷を使用して動作し続けることが可能である。当然のことながら、本発明の変形形態は、3つ以上のタイン、構成がそれぞれ異なるタイン、バッテリシステムと受電システムとの間の別の統合形式等を包含しうる。そのような変形形態は全て、本発明の範囲内であると考えられる。様々な追加、修正、及び構成変更が、本発明と見なされる対象物を具体的に指し示して明確に特許請求する、以下の特許請求項の範囲内であると考えられ、以下の特許請求項は、そのような追加、修正、及び構成変更を全て包含するものとする。
[付記1]
第1の位置に下がり、第2の位置に上がるように構成された構成要素と、
前記構成要素が前記第1の位置又は前記第2の位置にあるときに前記構成要素の一部を動かすように構成された電動リニアアクチュエータと、
前記一部を動かす前記電動リニアアクチュエータに電力を供給する電源であって、前記第1の位置にあるときには充電されながら電力を供給し、前記第2の位置にあるときには充電されずに電力を供給する前記電源と、
を含む、作業車両上で使用されるシステムである。
[付記2]
前記電動リニアアクチュエータは、積載エリアの第1のタインを動かすように構成された第1の電動リニアアクチュエータであり、積載エリアの第2のタインを動かすように構成された第2の電動リニアアクチュエータを更に含む、付記1に記載のシステム。
[付記3]
マストを更に含み、前記構成要素は、前記マストに対して、前記第1の位置に下がり、前記第2の位置に上がるように構成されている、付記1に記載のシステム。
[付記4]
送電システムと、受電システムと、前記送電システムと前記受電システムとの間のロックとを更に含み、前記送電システム及び前記受電システムは前記電源を充電し、前記送電システムは、前記第1及び第2の位置において固定であり、前記受電システムは前記構成要素とともに動き、前記送電システム及び前記受電システムは、前記ロックが有効になっているときに前記第1の位置において一緒に動くことが可能である、付記3に記載のシステム。
[付記5]
前記送電システムは更に、前記ロックが有効になっているときに直接有線接触によって前記受電システムに電力を供給するように構成されている、付記4に記載のシステム。
[付記6]
ばねを更に含み、前記送電システム及び前記受電システムの少なくとも一方が前記ばねに取り付けられている、付記4に記載のシステム。
[付記7]
前記第1及び第2の電動リニアアクチュエータは、それぞれ、前記第1及び第2のタインを互いに対して内側又は外側に動かすように構成されている、付記2に記載のシステム。
[付記8]
前記電源は第1の電源であり、前記一部を動かす前記第2の電動リニアアクチュエータに電力を供給する第2の電源を更に含み、前記第2の電源は、前記第1の位置にあるときには充電されながら電力を供給し、前記第2の位置にあるときには充電されずに電力を供給し、前記第1及び第2の電源は、それぞれ、前記第1及び第2の電動リニアアクチュエータに取り付けられている、付記2に記載のシステム。
[付記9]
無線通信装置を更に含み、前記無線通信装置は、前記第1及び第2の電源を制御するように動作可能である、付記8に記載のシステム。
[付記10]
前記構成要素は積載エリアであり、前記一部は、前記積載エリアの第1及び第2のタインを含み、前記第1及び第2のタインは、互いに対して個別に動くように構成されている、付記1に記載のシステム。
[付記11]
前記構成要素は積載エリアであり、前記一部は、前記積載エリアの第1及び第2のタインを含み、前記第1及び第2のタインは、互いに連係して動いて、前記第1のタインと前記第2のタインとの間の対称間隔を達成するように構成されている、付記1に記載のシステム。
[付記12]
送電システムから受電システムに電力を供給するステップであって、前記送電システムは一次コイルを含み、前記受電システムは二次コイルを含み、前記電力は、前記一次コイルと前記二次コイルとの間で電磁誘導によって供給され、前記電力は、第1の位置において前記送電システムが前記受電システムに対して近位にあるときに供給される、前記ステップと、
前記第1の位置にあるときに前記受電システムからバッテリシステムを充電するステップと、
第1及び第2のタインをそれぞれ動かすように構成された第1及び第2の電動リニアアクチュエータに前記バッテリシステムから電力を供給するステップと、
を含む、フォークリフト上のタインを動かす方法。
[付記13]
前記送電システムと前記受電システムとの間のロックを有効にして、前記ロックが有効になっているときに前記第1の位置において前記送電システムと前記受電システムとが一緒に動くことが可能であるようにするステップを更に含む、付記12に記載の方法。
[付記14]
前記第1及び第2のタインを互いに対して個別に動かすステップを更に含む、付記12に記載の方法。
[付記15]
前記第1及び第2のタインを互いに連係させて動かして、前記第1のタインと前記第2のタインとの間の対称間隔を達成するステップを更に含む、付記12に記載の方法。
[付記16]
フレーム及び車輪で支持されている運転台と、
前記フレームで支持されているマストと、
前記マストで支持されている積載エリアであって、第1及び第2のタインを有する前記積載エリアと、
送電システム及び受電システムを含む充電システムであって、前記送電システムは、前記積載エリアが前記マストに対して下げられている第1の位置において、前記送電システムが前記受電システムに対して近位にあるときに、前記受電システムに電力を供給するように構成されている、前記充電システムと、
前記第1及び第2のタインをそれぞれ動かす第1及び第2の電動リニアアクチュエータと、
前記第1及び第2の電動リニアアクチュエータに電力を供給するように構成されたバッテリシステムであって、前記受電システムは、前記第1の位置にあるときに前記バッテリシステムを充電するように構成されている、前記バッテリシステムと、
を含む作業車両。
[付記17]
前記積載エリアが前記マストに対して上方にある第2の位置を更に含み、前記第2の位置では、前記送電システムが前記受電システムに対して遠位にあり、前記送電システムがもはや前記受電システムに電力を供給しない、付記16に記載の作業車両。
[付記18]
前記送電システムと前記受電システムとの間のロックを更に含み、前記ロックが有効になっているときに前記第1の位置において前記送電システムと前記受電システムとが一緒に動くことが可能である、付記17に記載の作業車両。
[付記19]
前記送電システムは更に、前記ロックが有効になっているときに直接有線接触によって前記受電システムに電力を供給するように構成されている、付記18に記載の作業車両。
[付記20]
ばねを更に含み、前記送電システム及び前記受電システムの少なくとも一方が前記ばねに取り付けられている、付記19に記載の作業車両。
[付記21]
車両ボディと、
前記車両ボディに隣接する第1の位置と、前記車両ボディから離れた第2の位置との間で動くように前記車両ボディに取り付けられた作業構成要素であって、前記作業構成要素は、可動部分と、前記作業構成要素の前記可動部分を動かす電動アクチュエータと、前記電動アクチュエータに給電する電力貯蔵装置と、を含む、前記作業構成要素と、
前記車両及び前記作業構成要素に関連付けられて、前記電力貯蔵装置に電力を選択的に供給する充電装置であって、前記充電装置は、前記車両によって運ばれる送電部分と、前記作業構成要素によって運ばれる受電部分と、を含み、前記作業構成要素が前記第1の位置にあるときには、前記送電部分及び前記受電部分は連係して前記電力貯蔵装置に電力を供給し、前記作業構成要素が前記第2の位置にあるときには、前記送電部分及び前記受電部分は前記電力貯蔵装置に電力を供給せず、前記電力貯蔵装置は、前記作業構成要素の前記可動部分を動かす前記電動アクチュエータに電力を供給する、前記充電装置と、
を含む作業車両。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12