(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-16
(45)【発行日】2022-11-25
(54)【発明の名称】容器および施設の内部を洗浄するための装置および方法
(51)【国際特許分類】
F22B 37/52 20060101AFI20221117BHJP
B08B 7/00 20060101ALI20221117BHJP
F23J 3/00 20060101ALI20221117BHJP
F28G 7/00 20060101ALI20221117BHJP
F16L 11/12 20060101ALI20221117BHJP
F27D 25/00 20100101ALI20221117BHJP
【FI】
F22B37/52 Z
B08B7/00
F23J3/00 Z
F28G7/00 A
F16L11/12 Z
F27D25/00
(21)【出願番号】P 2019564836
(86)(22)【出願日】2018-05-24
(86)【国際出願番号】 EP2018063618
(87)【国際公開番号】W WO2018215582
(87)【国際公開日】2018-11-29
【審査請求日】2021-04-28
(32)【優先日】2017-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CH
(73)【特許権者】
【識別番号】503371247
【氏名又は名称】バング・アンド・クリーン・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブルギン,マルクス
【審査官】藤原 弘
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-512126(JP,A)
【文献】特開2009-281463(JP,A)
【文献】特開昭58-059832(JP,A)
【文献】実開昭60-088189(JP,U)
【文献】国際公開第2013/082731(WO,A1)
【文献】特開2008-202906(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0343501(US,A1)
【文献】特表2004-526935(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F22B 37/52
B08B 7/00
F23J 3/00
F28G 7/00
F16L 11/12
F27D 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
爆発技術によって容器または施設の内部の堆積物を除去するための器具であって、爆発性混合物または前記混合物の出発成分を提供するための供給装置と、前記供給装置に接続され、洗浄側出口開口を有し、かつ、爆発性混合物を洗浄場所に輸送するための輸送導管と、前記供給装置と前記輸送導管との間に配置される、前記供給装置によって提供される少なくとも2つの出発成分から爆発性混合物を生成するための混合ユニットと
を備える器具において、
前記輸送導管が、少なくとも1つまたは複数の区画において、前記混合ユニットと前記洗浄側出口開口との間の導管延長部としての役割を果たす輸送ホースとして設計され、前記輸送ホースが多層に構成され、耐圧性の第1のホースと、前記第1のホースに囲まれ、ガス不透過性である内側の層の第2のホースとを備えることを特徴とする、器具。
【請求項2】
前記第2のガス不透過性ホースは、プラスチックから構成される、またはプラスチックを含むことを特徴とする、請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記第2のガス不透過性ホースは、前記爆発性混合物のための輸送チャネルを形成することを特徴とする、請求項1または2に記載の器具。
【請求項4】
前記第1のホースと前記第2のホースとの間に環状冷却チャネルが形成されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の器具。
【請求項5】
前記第1のホースが金属製であることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の器具。
【請求項6】
前記第1のホースがホース編組であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の器具。
【請求項7】
前記第2のホースが、特に金属製の波形ホースであることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の器具。
【請求項8】
前記輸送ホースが、前記第2のホースに囲まれ、内壁の凹凸が前記第2のホースと比較して低減された内側の層の第3のホースを含むことを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の器具。
【請求項9】
前記第3のホースがストリップワインドホースであることを特徴とする、請求項8に記載の器具。
【請求項10】
前記輸送ホースが、前記第1のホースを囲み、液体不透過性である、外側の層の第4のホースを備え、冷却媒体のための環状冷却チャネルが、前記第1のホースと前記第4のホースとの間に形成されていることを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載の器具。
【請求項11】
前記第4のホースが波形ホースであることを特徴とする、請求項10に記載の器具。
【請求項12】
前記第4のホースがプラスチックホースであることを特徴とする、請求項10に記載の器具。
【請求項13】
前記プラスチックホースが、エチレンプロピレンジエンモノマーゴム(EPDM)などのエラストマーからなるか、該エラストマーを含むことを特徴とする、請求項12に記載の器具。
【請求項14】
前記輸送ホースへの前記出発成分または前記爆発性混合物の制御された計量導入のための計量フィッティングを特に備えた入口装置が、前記供給装置と前記輸送ホースとの間に配置されることを特徴とする、請求項1~13のいずれか1項に記載の器具。
【請求項15】
前記入口装置または前記混合ユニットが、前記爆発性混合物に点火するための点火装置を備えることを特徴とする、請求項1または14に記載の器具。
【請求項16】
前記入口装置または前記混合ユニットが、特に混合ゾーンに配置され、特に前記混合ゾーン内の温度を測定するための少なくとも1つの温度センサを備えることを特徴とする、請求項1、14、15のいずれか1項に記載の器具。
【請求項17】
前記入口装置または前記混合ユニットが、特に前記混合ゾーンの上流で圧力を測定するための少なくとも1つの圧力センサを備え、前記圧力センサは特に、前記流れ方向において前記混合ゾーンの上流に配置されていることを特徴とする、請求項1または14~16のいずれか1項に記載の器具。
【請求項18】
前記器具が各々、前記ガス混合物または該混合物の出発成分の計量導入のための計量フィッティングを備え、前記計量フィッティングが、
計量ユニット内、または
前記入口装置または混合ユニット内に含まれることを特徴とする、請求項1~17のいずれか1項に記載の器具。
【請求項19】
前記入口装置または前記混合ユニットが、特に前記流れ方向において混合ゾーンの上流で、前記出発成分の前記供給導管上に配置された計量フィッティングを備えることを特徴とする、請求項1または14~17のいずれか1項に記載の器具。
【請求項20】
前記入口装置または前記混合ユニットが、特に前記流れ方向において混合ゾーンの上流で、前記出発成分の前記供給導管上に配置された逆止弁を備えることを特徴とする、請求項1、14~19のいずれか1項に記載の器具。
【請求項21】
前記供給装置が、前記爆発性混合物または該混合物の出発成分の計量供給のための計量ユニットを備えることを特徴とする、請求項1~20のいずれか1項に記載の器具。
【請求項22】
接続部品の特に工具不要の接続のためのホース継手が、前記輸送ホースの前記洗浄側端部に配置されることを特徴とする、請求項1~21のいずれか1項に記載の器具。
【請求項23】
前記輸送ホースが供給側において、前記器具の構成要素、特に前記入口装置または混合ユニットに、回転ジョイント接続部を介して回転可能に接続されることを特徴とする、請求項1~22のいずれか1項に記載の器具。
【請求項24】
前記輸送ホースの前記洗浄側端部にガイドチューブが配置されることを特徴とする、請求項1~23のいずれか1項に記載の器具。
【請求項25】
コンテナ外被を接続するためのコンテナ接続要素が、前記輸送ホースの前記洗浄側端部に配置されることを特徴とする、請求項1~23のいずれか1項に記載の器具。
【請求項26】
1つまたは複数の位置決めホースが、前記輸送ホースの前記洗浄側端部に直接または間接的に接続されることを特徴とする、請求項1~25のいずれか1項に記載の器具。
【請求項27】
前記器具が、フレックスチューブを備え、該フレックスチューブによって、前記輸送ホースを、洗浄される前記容器または施設の前記内部内の通路を通じて導くことができることを特徴とする、請求項1~26のいずれか1項に記載の器具。
【請求項28】
前記器具が導入チューブを備え、該導入チューブにより、洗浄される前記容器または施設の前記内部に、前記輸送ホースを、開口を介して導入することができ、前記輸送ホースの前記内部への水平導入深さは、前記導入チューブの挿入位置によって決定することができることを特徴とする、請求項1~27のいずれか1項に記載の器具。
【請求項29】
請求項1~28のいずれか1項に記載の器具を用いた爆発技術による、容器および施設の内部内の堆積物を除去する方法であって、
輸送導管内にガス爆発性混合物を提供するステップと、
前記ガス爆発性混合物を前記輸送導管の洗浄側出口開口に輸送するステップと、
前記爆発性混合物が爆発させられる、点火装置によって前記爆発性混合物を制御しながら点火するステップと
を含む、方法。
【請求項30】
コンテナ外被を前記輸送導管の前記洗浄側出口開口に取り付けるステップと、
前記輸送導管の前記洗浄側出口開口を通じて出る前記爆発性混合物で前記コンテナ外被を充填するステップと
を特徴とする、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記輸送導管の少なくとも1つの洗浄側出口開口から前記爆発性混合物を、洗浄する前記容器または施設の内部へと流出させるステップと、前記爆発性混合物から群を形成するステップとを特徴とする、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
複数の位置決めホースを位置決めするステップであって、前記位置決めホースは各々、洗浄する前記容器または施設の前記内部の異なる場所において、前記位置決めホースに取り付けられたコンテナ外被を有する、位置決めするステップと、
前記位置決めホースを前記輸送導管へと直接的または間接的に、並列にまたは順次接続するステップと、
順次シーケンスにおいて前記接続されている位置決めホースに、ガス爆発性混合物を充填し、爆発性混合物を前記コンテナ外被に供給し、結果、順次シーケンスにおいて複数の洗浄爆発を発生させるステップと
をさらに特徴とする、請求項29に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器および施設の内部の洗浄の分野に関する。本発明は、爆発技術により容器および施設の内部の堆積物を除去するための器具および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
器具は、爆発性混合物またはその出発成分を提供するための供給装置、および、爆発性混合物を洗浄場所に輸送するための輸送導管を備え、上記輸送導管は供給装置に接続されている。
【0003】
器具および方法は、特に、内壁に固形物または堆積物がある、汚れた、スラグの溜まった焼却施設の洗浄の役割を果たす。
【0004】
焼却施設の内部、例えば直接または間接的に焼却/燃焼プロセスを受ける廃棄物焼却施設または火力発電所の内部、または同じくそのような施設の下流に配置された廃熱ボイラーの内部は、運転中に、大なり小なり汚損を受ける。
【0005】
この汚損は無機組成物を有し、通常、壁に灰粒子が堆積するために発生する。煙道ガス温度が高い領域の被覆物は、より低温のボイラー壁上で固化する際に、より低い温度で融解または凝縮する物質によって、溶融した形態で壁に固着したままであるかまたは壁上に溶融しているか、または共に固着されるため、ほとんどが非常に硬質である。そのような被覆物は、除去するのが非常に困難であり、既知の洗浄方法では除去が不適切である。
【0006】
これにより、燃焼室を形成するボイラーが定期的に使用停止にされ、洗浄のために冷却されなければならない。そのようなボイラーは通常非常に大きな寸法を有するため、そのためには、ボイラー内に足場を構築することが必要になることが多い。さらに、これには数日または数週間の運転中断が必要であり、ほこりおよび汚れが大量に発生するため、洗浄員にとって非常に不快で不健康である。設備の運転中断により本質的に発生する結果の1つは、大きな温度変化の結果としてのコンテナ材料自体の損傷である。生産または収入の損失による設備停止コストは、洗浄および修理コストに加えて、重要なコスト要因である。
【0007】
設備が停止されているときに使用される従来の洗浄方法は、例えばボイラービーティング、ならびに、蒸気噴流噴射器、水蒸気噴射器/煤煙噴射器およびサンドブラストの使用である。
【0008】
さらに、作動中の冷却されたボイラーまたは高温のボイラーが爆発体を導入および点火することにより洗浄される洗浄方法が知られている。欧州特許出願公開第1 067 349号明細書に記載されている方法を用いて、爆発体は冷却されたランスを介して汚染された加熱面の近くに運ばれ、そこで爆発物が点火される。高温面の固形物が、爆発の衝撃および衝撃波によって生じる壁の振動によって吹き飛ばされる。この方法によって、従来の洗浄方法と比較して、洗浄時間を大幅に短縮することができる。必要な安全対策を講じることで、焼却炉または燃焼炉の運転中、すなわち容器がまだ高温の状態にある間に洗浄を行うことができる。したがって、従来の洗浄方法では数日を要する運転の中断なしに、このようにボイラーを数時間以内に洗浄することが可能である。
【0009】
この方法の欠点は、爆発物が使用されることである。爆発物のコストが高いことに加えて、事故または盗難を避けるために、例えば爆発物の保管など、安全性に関する莫大な費用を満たさなければならない。さらに、爆発物の高温容器への導入には、爆発物の早期爆発を防ぐために、絶対に信頼性が高く効率的な冷却システムが必要である。さらに、多くの国では、爆発物の取り扱いは、危険な性質および誤用の可能性があるため厳しい条件を順守していると同時に、特別な許可がある場合にのみ許可されている。これは日常業務の妨げになる可能性がある。
【0010】
さらなる洗浄方法が、欧州特許第1 362 213号から知られており、同様に爆発の生成手段を利用している。しかしながら、この方法によれば、爆発物の代わりに、爆発性ガス混合物によって膨張可能なコンテナ外被が洗浄ランスの端部に取り付けられている。ランスはその後、空のコンテナ外被と共にボイラー空間に導入され、洗浄する場所の近くに位置決めされる。その後、コンテナ外被は爆発性ガス混合物によって膨張する。コンテナ外被内のガス混合物に点火することによって爆発が発生し、この爆発の衝撃波がボイラーの壁の汚損を分離させる。コンテナ外被は、爆発により細断され、燃焼する。したがって、これは消耗材料を表す。
【0011】
この方法および関連する器具には、前述の爆発物を伴う爆発技術と比較して、この方法が運転に関して安価であるという利点がある。したがって、例えば酸素とエチレンなどの可燃性ガスを含むガス混合物の出発成分は、爆発物と比較して安価である。さらに、爆発物と比較して、言及されている、ガスの調達および取り扱いは、特別な許可または資格を必要とせず、結果、対応する訓練を達成した人は誰でもこの方法を実行することができる。
【0012】
さらに、出発成分が別個の供給導管を介して洗浄ランスに供給され、したがって、爆発を引き起こす直前に洗浄ランスに入るまで危険な爆発性ガス混合物が生成されないことも有利である。爆発物と比較して、ガス混合物の個々の成分の取り扱いは、これらはせいぜい個々に可燃性であるが、爆発性ではないため、実際にははるかに危険性が低くなる。
【0013】
しかしながら、欧州特許第1 362 213号明細書に記載されているような洗浄ランスによる取り扱いには、容器の内側の作用半径が制限されるという欠点がある。作用半径は、ランスの長さをより大きくすることによって増加させることができるが、これに伴って、アクセスするのが困難な場所に到達するために、より長い洗浄ランスでは小さな半径を克服することができない。さらに、長い洗浄ランスは、作用半径を大きくするが、それによってかさもより大きくなり、したがって取り扱いがより難しくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
したがって、本発明の目的は、欧州特許出願公開第1362213号明細書に記載されている洗浄器具を、洗浄すべき場所が洗浄器具によってより容易にアクセスでき、アクセスできない場所でさえもより容易かつ単純に到達することができるように修正することである。
【0015】
さらに、洗浄器具の取り扱いを単純化して安全にし、柔軟性を高める必要がある。
この目的は、独立請求項1および26の特徴によって達成される。本発明のさらなる発展および特定の実施形態が、従属請求項、本明細書および図面からもたらされる。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、輸送導管が、少なくとも1つまたは複数の区画において、輸送ホースとして設計されることを特徴とする。
【0017】
本発明における「ホース」という用語は、柔軟で細長い中空体として理解されるべきである。ホースは、その柔軟性がチューブ(パイプ)と異なる。これに関連して、特に柔軟とは、輸送ホースをその長手方向軸から、またはすべての方向で長手方向から偏向させることができることを意味する。
【0018】
特に、「ホース」という用語は、特定の材料または材料グループに限定されるものではない。したがって、例えばホースは、プラスチックまたは金属またはそれらの組み合わせから作成されてもよい。
【0019】
特に、輸送ホースは、円形、特に非常に円形の基本断面を含む。
輸送導管または輸送ホースは閉じた輸送チャネルを形成し、それを通して爆発性混合物を輸送することができる。輸送は、供給側供給装置から輸送導管または輸送ホースの洗浄側出口開口まで行われる。
【0020】
特に、「供給側」とは、供給装置に向かってまたは供給装置に配置されることを意味する。特に、「洗浄側」とは、運転位置において、洗浄する場所(洗浄場所)に向いていることまたは洗浄場所にあることを意味する。
【0021】
輸送チャネルは、円形断面を形成することができる。
輸送チャネルは、60mm以下、50mm以下、40mm以下、30mm以下、またはさらには20mm以下の(最大直径)を有することができる。
【0022】
(最大)直径は、5mm以上、10mm以上、20mm以上、またはさらには30m以上にすることができる。
【0023】
以下でさらに詳細に説明するように、輸送チャネルが、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のようなプラスチック製のホースから設計されている場合、その平滑な内壁のために輸送チャネルの最大直径を小さくすることができ、これにより、爆発性混合物を導く際の圧力損失または流れ抵抗が低下する。
【0024】
この場合の輸送チャネルの最大直径は、20mm以下、特に10mm以下、および、非常に特定的には5mm以下とすることができる。
【0025】
本発明による輸送ホースは、複数の異なる方法で適用することができる。一方では、輸送ホースは、供給装置または計量ユニットまたは入口装置と、洗浄される容器または施設への導入開口との間の距離を橋渡しするのに役立ち得る。
【0026】
従来の洗浄ランスとは対照的に、洗浄する容器または施設への導入開口の変更が与えられるたびに、供給装置または計量ユニットまたは入口装置を運ぶ必要はない。異なる側面から容器または施設の内部を洗浄するためのさまざまな導入開口は、供給装置または計量ユニットまたは入口装置を持ち運ぶことなく、適切な長さの輸送ホースを介して単純かつ快適に到達することができる。
【0027】
他方、輸送ホースは、洗浄する容器または施設の内側で作用半径を広げるために使用できる。容器または施設の内側のより大きな領域を、事前に、輸送ホースによって単一の導入開口によって被覆することができる。
【0028】
容器または施設の洗浄は、オンラインで、すなわち、施設が運転稼働中であり、したがって摂氏数百度の高温にあることを所与として、または、運転を停止または縮小し、したがってより低温であるオフラインで行うことができる。
【0029】
輸送ホースの構造および適用される材料は、例えば、洗浄する容器または施設の外側、または洗浄する容器または施設内であるがオフライン、または洗浄する容器または施設内かつオンラインなど、輸送ホースの適用目的に応じて、熱安定性(熱抵抗)を受けて種々の需要に起因して異なってもよい。これについては、以下で詳しく説明する。
【0030】
特に、輸送ホースは、ガス不透過性ホースを含むか、またはこれから構成されている。
さらなる発展によれば、ガス不透過性または気密性ホースは、爆発性混合物の(閉じた)輸送チャネルを形成する。
【0031】
特定の実施形態によれば、ガス不透過性ホースは、プラスチックからなるか、またはプラスチックを含む。プラスチックは、例えば、デュロプラスチックまたは熱可塑性プラスチックであってもよい。プラスチックは、例えばポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PUR)またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)であってもよい。
【0032】
上述のプラスチック製ホースは、このホースに組み込まれた強化繊維を含むことができる。これらは、編組などの繊維シート構造として存在する可能性がある。特に、強化繊維は、ホースの引張強度および/または圧力強度を高める役割を果たす。
【0033】
ただし、以下でまたさらに説明するように、ガス不透過性ホースは金属から構成することもできる。
【0034】
本発明のさらなる発展によれば、輸送ホースは多層的に構築される。特に、輸送ホースは、互いの中に引き込まれている、異なる材料および/または構造的性質のいくつかのホースを含むことができる。
【0035】
冷却チャネル、特に環状冷却チャネルを、2つのホース間、特に2つのガス不透過性または液体不透過性ホースの間に形成することができる。冷媒を、例えば、入口ノズル(入口スタブ)などの入口を解して冷却チャネルに送り込むことができる。入口は、輸送ホース上または入口装置もしくは混合ユニット上に配置することができる。
【0036】
冷却チャネルは、特に、高温用途(オンライン用途)を所与として、洗浄する容器または施設の高温内部に挿入されるチューブ本体もしくはランス本体および/またはコンテナ外被など、洗浄側で輸送ホースに接続する接続構成要素を冷却する役割を果たす。
【0037】
しかしながら、前述の冷却チャネルは、輸送ホースの冷却する役割も果たすことができる。このホースは、輸送チャネル内の爆発性混合物の点火により加熱される。さらに、輸送ホースは、オンライン用途を所与としても、すなわち、洗浄する容器または施設の高温内部に輸送ホースを挿入する必要がある場合にも加熱される。
【0038】
冷却媒体は、冷却チャネルを通じて輸送ホースの洗浄側端部に送達される。
第1の変形形態によれば、冷却チャネルは、輸送ホースの洗浄側端部に出口開口を備え、それにより、冷却媒体が外部に出て、例えば、接続する構成要素(接続構成要素)および/またはコンテナ外被が、外部から冷却される。
【0039】
接続構成要素に関して、これがチューブ(パイプ)本体である場合、第2の変形例によれば、冷却媒体は出口開口を介して、輸送ホースの洗浄側端部の領域内で、特に、輸送ホースとチューブ本体の間の接続領域または結合領域内で、チューブ本体の内部に導くことができ、このチューブ本体を内側から冷却することができる。特に、出口開口は、洗浄側端部区画において輸送ホースの輸送チャネルへと延伸する。
【0040】
両方の変形例において、特に、弁が出口開口の領域に配置されている。特に、弁は機械的に制御される。特に、弁は逆止弁として設計されており、特に外部から冷却チャネルへの液体または気体媒体の浸透を防ぐためのものである。
【0041】
冷却媒体の供給の制御は、供給側に配置された、制御される入口弁を介して行うことができる。
【0042】
特に、多層輸送ホースのホースは互いに緩慢に挿入されている。これにより、例えば交換の目的で、内側の層のホースを輸送ホースから再び引き出すことができる。
【0043】
特に、輸送ホースは、第1のホースと、第1のホースに囲まれ、ガス不透過性である、内側にある第2のホースとを含むことができる。
【0044】
輸送ホースは、ホース、特に保護ホースを含むことができ、これは次の特性または保護機能、すなわち、耐圧性、引張力のうちの1つまたは複数を含む。
【0045】
以下、第1のホースと呼ばれるこのホースは、特に、半径方向に内側から外側に向けられる圧力に対して耐圧性である。そのような半径方向に作用する圧力は、例えば輸送チャネル内の爆発性混合物への点火、および、また望ましくない逆発火の発生を受けて発生する。これにより、内側の層のホースは、半径方向に作用する圧力によって引き起こされる損傷から保護される。
【0046】
さらに、第1のホースは、軸方向に作用する引張力に関して、引張力にも強くなり得る。これにより、内側の層のホースは、軸方向に作用する引張力によって引き起こされる損傷から保護される。
【0047】
第1のホースまたは保護ホースが実行できるさらなるまたは代替の保護機能は、熱(例えば、高温の施設部分との接触)、火炎および放射線からの保護、摩擦、急激な曲げ、穿孔などのような外部からの機械的作用からの保護である。
【0048】
特に、鋼などの金属製の第1のホース。
第1のホースはホース編組(編組ホース)とすることができる。特に、ホース編組は鋼などの金属から成る。特に、ホース編組はワイヤ編組である。
【0049】
すでに上で述べたように、特に輸送ホースは、ガス不透過性、すなわち気密性のホースを含む。以下、区別のために第2のホースと呼ばれるこのホースは、特に、第1のホースに囲まれた内側の層のホースである。
【0050】
実施形態の一変形例によれば、第2のホースは波形ホースとすることができる。波形ホースは、波状に変化する直径を有し、波形のために柔軟になっている剛性材料、例えば金属のホースである。外側のアークの波は曲げると引き伸ばされるが、内側のアークでは波は同時に押しつぶされる。
【0051】
特に、波形ホースは環状の波形を含む。金属製の波形ホースは、通称では波形パイプとも呼ばれる。
【0052】
特に、波形ホースは、鋼(錆のつかない鋼またはステンレス鋼)などの金属製である。波形ホースはクロム鋼製とすることができる。
【0053】
波形ホースは、溶接または油圧再成形(形成)により、ベースプロファイルから製造することができる。
【0054】
特に、金属製の波形ホースは、高温用途において耐熱性、ガス不透過性、または液体不透過性のホースとして適用される。
【0055】
上記の、プラスチック製またはプラスチックを含むガス不透過性ホースとは対照的に、波形ホースは、波形のプロファイル、および、これが伴うホース内側の高い表面粗さのために、ガス不透過性にもかかわらず、特に輸送チャネルを形成しない。
【0056】
このため、輸送ホースは、輸送チャネルを形成するさらなるホースを含むことができる。以下、区別のために第3のホースと呼ばれるこのホースは、対応して、多層構造の場合に、内側に位置するように配置される。特に、第3のホースを第2のホースで囲むことができる。
【0057】
特に、第3のホースは、その内壁が第2のホースと比較して低い不均一性、すなわち粗さを有することを特徴とする。
【0058】
第3のホースを適用することにより、内壁が設計に固有の波形に設計された波形ホースと比較して、流れ抵抗が大幅に低減される。可能な限り平滑な内壁による輸送チャネル内の流れ抵抗の減少は、輸送チャネルの断面積をより小さくすることを可能にすることである。このように、輸送ホースの総直径も小さいままにすることができる。
【0059】
特に、第3のホースはストリップワインドホースである。特に、ストリップワインドホースは、鋼(錆のつかない鋼またはステンレス鋼)などの金属製である。ストリップワインドホースはクロム鋼製とすることができる。
【0060】
ストリップワインドホースは、互いに緩慢に引っ掛けられた巻線から構成されている。このため、それらのホースは柔軟である。ストリップワインドホースは、例えば留め金具プロファイルのようなフックプロファイルまたは折り畳みプロファイルを用いて製造することができる。特別なシーリング手段のないストリップワインドホースは、プロファイルの網目が緩いため、気密または液密ではない。
【0061】
しかしながら、第3のホースは、主として可能な限り平滑な内壁を確保するためのものであり、必ずしも密閉性を確保するものではないため、これは本発明にとって絶対に必要ではない。特に、第2のホースによって密閉性が確保される。
【0062】
しかしながら、第3のホースはまた、以下でまたさらに説明されるように、プラスチック製またはプラスチックを含むガス不透過性ホースであってもよい。さらに以下のそれぞれの開示は、プラスチック製またはプラスチックを含むホースの設計に関するさらなる詳細に関して言及されている。
【0063】
すでに述べたように、輸送ホースのさらなる発展によれば、これは、冷却媒体を輸送するための環状チャネルを含み、上記環状チャネルは、輸送チャネルまたは輸送チャネルを形成するホースを間接的または直接的に取り囲む。
【0064】
さらなる発展によれば、第3のホースも同様にガス不透過性または液体不透過性であるため、前述の環状チャネルを第2のホースと第3のホースとの間に形成することができる。
【0065】
さらなる発展によれば、輸送ホースは、外側の層のホースを含み、これは以後、区別するために第4のホースと呼ばれる。特に、第4のホースは液体不透過性、すなわち液密性である。特に、第4のホースはまたガス不透過性、すなわち気密性でもある。
【0066】
特に、第4のホースは最も外側の層のホースである。最も外側の層のホースは、輸送ホースの外面を形成する。
【0067】
第4のホースが提供されない場合、最も外側の層のホースを形成するのは特に第1のホースである。
【0068】
特に、第4のホースは第1のホースを取り囲む。内側の層の第1のホースと外側の層の第4のホースとの間に、冷却媒体用の環状冷却チャネルが形成される。
【0069】
同様に、第4のホースは波形ホースとすることができる。特に、波形ホースは上記のタイプのものである。特に、すでに上述したように、波形ホースは金属製である。
【0070】
特に鋼などの金属製の波形ホースの実施形態における第4のホースは、洗浄のために輸送ホースを容器または施設の高温内部に挿入する必要がある場合に使用される。したがって、第4のホースはこの場合、耐熱性、すなわち、熱的に耐久性である必要がある。
【0071】
第4のホースはまた、プラスチック製であってもよい。特に、第4のホースには、必要な柔軟性をホースに与える弾性特性がある。プラスチック製の第4のホースは、強化繊維を含むことができる。これらは、編組などの繊維シート構造として存在する可能性がある。
【0072】
プラスチック製の第4のホースは、耐熱性または熱耐久性が必要ない場合に使用することができる。これは、例えば、輸送ホースが、洗浄される容器または施設の高温の内部に挿入されない場合に当てはまる。
【0073】
さらなる変形例によれば、輸送ホースは、洗浄される容器または施設の内部に導入されているが、容器または施設は運転しておらず(オフラインでの使用)、したがって内部はそれ自体を冷却しており、結果、熱抵抗または熱耐久性は必要ない。
【0074】
第4のホースは、エチレンプロピレンジエンモノマーゴム(EPDM)などのエラストマーから構成することができる。第4のホースは、代替的に、エチレンプロピレンジエンモノマーゴム(EPDM)などのエラストマーを含んでもよい。
【0075】
前述の第1のホース、第2のホース、第3のホース、および第4のホースは、指定された方法で互いの中に引き込まれる。これは、それらのホースが断面で互いに同心円状に配置されることを意味する。
【0076】
別の実施形態によれば、輸送ホースは、上述のように、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルまたはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのプラスチックからなる。輸送ホースが、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのプラスチック製ホースを含むことも可能である。ホースは、言及されているプラスチックを含むこともできる。
【0077】
ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、またはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのプラスチック製のホースは、特に輸送チャネルを形成する。特に、言及されているホースは、言及されたように、ガス不透過性である。
【0078】
この実施形態による輸送ホースは、同様に、多層的に構築することができる。特に、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのプラスチック製の、またはプラスチックを含むホースは、最も内側のホースである。
【0079】
特に、この実施形態による輸送ホースは、互いの中に引き込まれている、異なる材料および/または構造的性質の、2つまたは3つのホースのような、いくつかのホースを含むことができる。
【0080】
本発明のさらなる発展による、さらに上記で説明したストリップワインドホースの変形形態と同様の、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルまたはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのプラスチック製のホースは、保護ホース内に引き込むことができ、すなわち、保護ホースに囲まれることができる。保護ホースは、前述の保護機能の1つまたは複数を実行する。
【0081】
保護ホースは金属製とすることができる。
保護ホースは、特に耐圧ホース編組とすることができる。特に、ホース編組は鋼などの金属から成る。特に、ホース編組はワイヤ編組である。
【0082】
本発明のさらなる発展によれば、プラスチックのホースは、プラスチックのホースと共に上記でさらに言及した環状冷却チャネルを形成する液密ホースおよび場合によってはまた気密ホースによって囲むことができる。
【0083】
特に、液密ホースおよび特に気密ホースもまた、鋼などの金属製である。
上記のホースはプラスチック製であってもよく、またはプラスチックを含んでもよい。
【0084】
上記のホースは、例えば波形ホースであってもよい。波形ホースは、上記でさらに説明したタイプに従って設計することができる。
【0085】
特に、言及されたホースは、保護ホースと、輸送チャネルを形成する内側の層のプラスチックホースとの間に配置することができる。
【0086】
特定のさらなる発展によれば、保護ホースおよび環状冷却チャネルを形成するための液体不透過性またはガス不透過性のホースは、同一のホースから形成される。
【0087】
すでに上で述べたように、プラスチックのガス不透過性ホースは、これを取り囲む1つまたは複数のホースに緩慢に挿入することができる。これにより、プラスチック製のホースの単純で迅速な交換(摩耗による)が可能になる。
【0088】
プラスチック製のホースは、洗浄される容器または施設が冷却されたとき、または洗浄される容器または施設の外側でのオフライン用途で、供給装置と洗浄される容器の入口開口との間の距離を克服するために使用される。
【0089】
環状冷却チャネルを介する代わりに、冷却媒体を、別個の冷却ホースを介して、洗浄側で輸送ホースに接続する構成要素および/またはコンテナ外被に輸送することもできる。この冷却ホースは、例えば輸送チャネル内または2つのホース間の環状チャネル内に配置することができる。特に冷却ホースの直径は、例えば数ミリメートル、特に最大5mmなど、最も内側のホースの直径の部分である。冷却ホースは、輸送チャネルの断面領域の低い部分を占めるだけであるか、またはそのような様式で環状チャネルの環状間隙内に空間を有する。
【0090】
特に、このような冷却ホースはプラスチック製である。
輸送ホースの長さは数メートルとすることができる。輸送ホースの長さは、例えば5メートル以上、特に10メートル以上であってもよい。基本的に、輸送ホースの長さは最大100m、またはさらには100mを超えてもよい。
【0091】
特に、輸送ホースは、供給装置または入口装置または混合ユニットと洗浄側出口開口との間の導管延長部としての役割を果たす。
【0092】
入口装置は、混合ユニットを含むか、または混合ユニットから構成することができる。特に、混合ユニットは、混合ユニットに導かれる出発成分から爆発性混合物が内部で生成されることを特徴とする。
【0093】
入口装置は、計量フィッティングを含むことができる。特に、計量フィッティングは、計量ユニットから提供される爆発性混合物またはその出発成分を、特に制御して計量されるように輸送ホースに導入する役割を果たす。
【0094】
入口装置は、計量フィッティングおよび混合ユニットを含むか、またはこれらから構成される。
【0095】
出口開口を介して輸送導管から流出する爆発性混合物の少なくとも一部を受け入れることができるコンテナ外被は、出口開口を形成する輸送導管の洗浄側端部に配置することができる。コンテナ外被に受け入れられる爆発性混合物の量は、コンテナ外被の収容容積に関係付けられる。
【0096】
コンテナ外被は柔軟である。コンテナ外被はサック(袋)とすることができる。コンテナ外被は、紙、プラスチック、または紙とプラスチックとの組み合わせを材料とすることができる。コンテナ外被は、単層または多層で構築することができる。
【0097】
コンテナ外被の代わりに、爆発性混合物の少なくとも一部が輸送導管の端部にある出口開口を介して容器または施設の内部に導入され、爆発性混合物の群が内部に形成されるように、器具を設計することもできる。
【0098】
特に、群は、物理的手段を介して、または、例えばコンテナ外被などの障壁を介して、これが内部において周囲の大気に対して区切られていないことを特徴とする。対照的に、群の縁部領域は周囲の大気と直接接触している。
【0099】
特に、特定の機能を果たす接続構成要素が、輸送ホースの洗浄側端部に配置される。接続構成要素は、特に爆発性混合物の輸送チャネルを形成する。これは、輸送ホースの輸送チャネルの延長を表す。特に、接続構成要素は、爆発性混合物の洗浄側出口開口を形成する。
【0100】
特に、接続構成要素は鋼などの金属製である。
実施形態変形例による接続構成要素は、ガイドチューブとすることができる。特に、ガイドチューブはランス本体として設計されている。
【0101】
特に、ガイドチューブは、ハンド部として設計されており、コンテナ外被または爆発性混合物の群をコンテナまたは施設の内部に手動で配置する役割を果たす。コンテナ外被の適用時には、これは特にガイドチューブに固定される。固定は直接的または間接的であってもよい。
【0102】
特に、輸送ホースを容器または施設の内部に挿入しない場合、ガイドチューブが使用される。したがって、ガイドチューブは、洗浄される容器または施設の内部に挿入されるように、特に手動で導入されるように設計されている。本明細書では、ガイドチューブは、洗浄位置に向けた出口開口の位置合わせおよび配置を可能にする。
【0103】
ガイドチューブの長さは0.5メートル以上、または1メートル以上とすることができる。特に、ガイドチューブの長さは、2メートル以上の長さ、非常に特定的には、例えば4メートルなど、3メートル以上とすることができる。
【0104】
特に、ガイドチューブは、迅速継手などの継手を介して輸送ホースに取り外し可能に固定可能である。これにより、洗浄中に異なる長さのガイドチューブを単純かつ迅速に交換することが可能である。このため、容器内、または施設内の洗浄される場所のアクセス可能性または距離に応じて、一致するガイドチューブに後退することができることによって、ユーザは洗浄中に高度な柔軟性を享受する。
【0105】
特に、ガイドチューブは単純なチューブとして設計される。これは、ガイドチューブが特に単壁式に設計されることを意味する。特に、これはガイドチューブが単一のチャネルのみを形成することを意味する。このため、ガイドチューブは、例え長さがより長くても、非常に軽量であり、そのため、冷却チャネルが組み込まれた従来の多重壁式洗浄ランスと比較して非常に扱いやすい。
【0106】
すでに上記で説明したように、冷却は、輸送ホース内の冷却チャネルを介して供給され、外部からガイドチューブに適用されるか、または、ガイドチューブの輸送チャネルに供給される冷却媒体を介して行うことができる。
【0107】
しかしながら、ガイドチューブはまた、多重壁様式で構築されてもよく、輸送チャネルを取り囲む環状冷却チャネルを備えてもよい。冷却媒体が外部に出て、例えばコンテナ外被を冷却することができるように、環状冷却チャネルは洗浄側で開くことができる。
【0108】
特に、ガイドチューブの環状冷却チャネルは、ホース継手を介して輸送ホースの環状冷却チャネルに接続することができ、結果、冷却媒体を輸送ホースの冷却チャネルからガイドチューブの冷却チャネルに輸送することができる。
【0109】
代替的に、ガイドチューブはまた、冷却媒体の供給導管を接続し、冷却媒体を冷却チャネルまたは輸送チャネルに供給するための、接続ノズルなどの接続装置を含むこともできる。これは、冷却媒体が輸送ホースを介して供給されるのではなく、別個の供給導管を介してガイドチューブに直接的に供給されることを意味する。
【0110】
コンテナ外被を接続するためのコンテナ接続要素は、ガイドチューブの洗浄側端部区画内に形成することができる。
【0111】
別の実施形態変形例によれば、コンテナ外被を接続するためのコンテナ接続要素は、輸送ホースの洗浄側端部に配置される。したがって、コンテナ接続要素は、爆発性混合物の出口開口を形成する。
【0112】
この実施形態変形例は、輸送ホースが洗浄されるべき容器または施設の内部に挿入されるときに特に適用される。
【0113】
コンテナ接続要素は、まだ拡張されていない、すなわち、共に押圧された、または共に折り畳まれた/潰されたコンテナ外被を受け入れるための保護チューブ、保護ベルまたは保護ケージを含むことができる。さらに、同じことがガイドチューブ上に配置されたコンテナ接続要素にも当てはまる。
【0114】
例えば、前述のガイドチューブまたはコンテナ接続要素のような接続構成要素を工具なしで輸送ホースに接続するためのホース継手、特に迅速継手を、輸送ホースの洗浄側端部に設けることができる。
【0115】
接続構成要素はまた、洗浄する容器または施設に挿入される(例えばガイドチューブまたはランス本体と同様の)位置決めホースなどのさらなるホースであってもよい。
【0116】
接続構成要素はまた、分配ユニットであってもよく、当該ユニットに複数の外向き位置決めホースが接続可能であり、上記位置決めホースは、洗浄される容器または施設に導入され、それによって、容器または施設の内部の洗浄爆発またはコンテナ外被の位置を固定することができる。関連する洗浄方法は、以下でまたより詳細に説明される。
【0117】
特に、位置決めホースは、例えば、PVCまたはPURのようなプラスチック製であるか、またはプラスチックなどのプラスチックを含む。ただし、位置決めホースはまた、金属製であってもよい。
【0118】
特に、ホース継手は、構成要素を互いに固着させることにより、工具を使用せずに接続することができる。接続のために挿入回転運動を必要とするバヨネット接続も考えられる。さらに、ネジ接続も可能である。
【0119】
特に、ホース継手は、工具を使用せずに再び接続を解放することができるという特性も備えている。
【0120】
さらに、ホース継手は、輸送ホースの冷却チャネルから、接続構成要素の、特にガイドチューブの冷却チャネルに冷却媒体を導くように設計することができる。
【0121】
輸送導管または輸送ホースはまた、直接的または間接的に供給装置に接続することもできる。
【0122】
供給装置から、特に計量ユニットまたは入口装置もしくは混合ユニットから、洗浄側出口開口まで、または出口開口を有し輸送ホースに接続する接続構成要素まで延伸する輸送ホースを想定することができる。
【0123】
輸送ホースは、回転ジョイントを介して、供給側で器具の構成要素、特に入口装置または混合ユニットに接続することができる。特に、回転ジョイントは、輸送ホースがその長手軸を中心として回転することを可能にする。これにより、輸送ホースの移動時に必然的に生じるねじり力が回避される。
【0124】
回転ジョイントは、継手、特に迅速継手と共に設計することができる。
爆発性混合物は、特に少なくとも1つの第1の出発成分および第2の出発成分から器具内で生成される。
【0125】
特に、爆発性混合物は気体である。特に、出発成分も同様に気体である。ただし、特に圧力下にある圧力タンク内にある場合は、出発成分はまた液体であってもよい。液体出発成分は、例えば、例として爆発性ガス混合物が生成されない間に、気体状態になる可能性がある。
【0126】
特に、爆発性混合物は燃料を含む。第1の出発成分を表す燃料は、液体または気体であってもよい。特に、燃料は急速に蒸発する液体であってもよい。燃料は、例えばアセチレン、エチレン、メタン、エタン、プロパン、ガソリン、石油などのような可燃性炭化水素から成る群からのものとすることができる。
【0127】
爆発性混合物は、特に、第2の出発成分を表す、例えば気体酸素または酸素含有ガスのような酸化剤をさらに含む。これは、爆発性混合物が特に、燃料である第1の出発成分と、酸化剤である第2の出発成分とから形成されることを意味する。
【0128】
爆発性混合物に混合される出発成分は、それ自体がすでにガス混合物または液体混合物などの混合物であってもよい。
【0129】
特に、供給装置により提供される少なくとも2つの出発成分から爆発性混合物を生成するために、混合ユニット、または混合ユニットを備えた入口装置が供給装置と輸送ホースとの間に配置される。
【0130】
出発成分は各々、供給装置から、特に計量ユニットから、入口装置または混合ユニットに輸送され、ホース導管などの別個の供給導管を介してこれに供給される。したがって、供給導管は入口装置または混合ユニットに接続される。
【0131】
供給導管の長さは最大3メートルとすることができる。
しかし、供給導管はより長く設計することもでき、例えば最大15または30メートル長とすることができる。このようなより長い供給導管は、計量フィッティングが混合ユニットと共に、特に供給装置または計量ユニットの一部ではない入口装置内に配置される場合に特に適している。
【0132】
特に、混合ユニットは混合ゾーンを形成し、そこで混合ユニットに導かれる出発成分が爆発性混合物に混合される。混合ユニットは、出発成分のそれぞれの供給チャネルを形成し、これらの供給チャネルは混合ゾーンへと延出する。
【0133】
爆発性混合物はその後、混合ユニットから輸送導管へと供給され、輸送導管の洗浄側出口開口に輸送される。
【0134】
入口装置または混合装置はさらに、冷却媒体を冷却チャネル、特に輸送導管の環状冷却チャネルに供給するように設計することができる。
【0135】
冷却媒体は、基本的に、空気などの気体、または液体、特に水であるか、またはそれを含むことができる。特に、冷却媒体は、水と空気との混合物などの、液体と気体との混合物である。
【0136】
冷却媒体、または水および空気、例えば圧縮空気などの冷却媒体の個々の出発成分は各々、入口装置または混合ユニットに輸送され、ホース導管などのそれぞれの供給導管を介してこの中に供給される。したがって、供給導管は入口装置または混合ユニットに接続される。水および/または空気などの冷却媒体の供給は、それぞれのフィッティングを介して制御装置によって制御される。これらのフィッティングは、計量ユニットまたは混合ユニット内に配置するか、または、入口装置内に配置することができる。
【0137】
特に、冷却媒体または冷却媒体の個々の出発成分は、同様に、供給導管を介して供給装置から入口装置または混合ユニットに輸送することができる。
【0138】
さらに、爆発性混合物に点火するための点火装置を入口装置または混合ユニット内に配置することができる。点火に関して効果的な点火装置の構成要素は、混合ゾーンまたは混合ゾーンに続く混合ユニット内に配置される。
【0139】
とりわけ、供給装置は圧力コンテナ/タンクを備え、そこから出発成分が供給導管を介して入口装置または混合ユニットに輸送される。
【0140】
さらなる発展によれば、供給装置は、爆発性混合物またはその出発成分の計量供給のための計量ユニットを含む。
【0141】
さらに、計量ユニットは、冷却媒体を供給するように設計することもできる。
したがって、すでに述べた供給導管は、計量ユニットから入口装置または混合ユニットに通じている。
【0142】
特に、入口装置または混合ユニットは、前述の計量ユニットと輸送ホースとの間に配置される。
【0143】
特に、計量ユニットは、例えば可搬装置などの装置として設計される。したがって、計量ユニットはローラまたはホイールに取り付けることができる。特に、計量ユニットの出発成分はハウジング内に収容される。
【0144】
前述の圧力タンクは、特に、固定用量の出発成分を供給する計量タンクとして設計され、結果、出発成分を化学量論比において入口装置または混合ユニット内で混合して爆発性混合物にすることができる。特に、計量コンテナは計量ユニットの一部である。これは、計量コンテナが特に計量ユニット内に配置されることを意味する。
【0145】
次に、計量コンテナには、圧縮ガスボトルからの出発成分が供給される。したがって、計量ユニットは、供給導管を介して圧縮ガスボトルに接続される。
【0146】
器具はまた、方法の制御のための制御装置を備える。制御装置は、特に爆発性混合物またはその出発成分の、輸送導管または入口装置もしくは混合ユニットへの計量導入を制御する。さらに、制御装置は点火装置も制御し、点火装置を介して爆発がトリガされる。制御装置は、輸送導管または入口装置または混合ユニットへの冷却媒体の供給も制御する。
【0147】
特に、制御装置は同様に計量ユニット内に配置される。制御装置は入力ユニットを備えることができる。入力ユニットは、計量ユニット内に配置することができる。
【0148】
計量ユニット内に配置される入力ユニットに加えて、またはその代わりに、計量ユニットと比較して可搬であり、ケーブルによってまたはケーブルを使用しない方法で接続され、計量ユニットから遠隔して入力することを可能にする入力ユニットを提供することもできる。
【0149】
入力ユニットは、操作ボタン、入力キーボード、またはタッチセンサ式画面(タッチスクリーン)を含んでもよい。入力ユニットは、画面またはディスプレイライトなどの出力手段をさらに備えることもできる。
【0150】
すでに述べたように、この器具は特に、ガス混合物または出発成分の計量導入のための計量フィッティングを備えている。各計量フィッティングは、出発成分に割り当てられる。計量フィッティングは、特に、出発成分の流れを制御するための弁を含む。
【0151】
計量フィッティングは、計量ユニット内に配置することができる。ただし、計量フィッティングは、入口装置または混合ユニット上に配置することもできる。
【0152】
基本的に、入口装置または混合ユニットを計量ユニットに統合することも可能である。特に、計量フィッティングおよび混合ユニットを計量ユニットに統合することができる。したがって、輸送ホースを計量ユニットに(直接的に)接続することもできる。
【0153】
本発明に属する洗浄方法は、爆発性混合物を可能な限り洗浄位置の近くで爆発させるために、輸送導管によって爆発性混合物を洗浄位置の近くに運ぶという原理に基づいている。
【0154】
洗浄方法は、
輸送導管内にガス爆発性混合物を供給するステップと、
ガス爆発性混合物を輸送導管の洗浄側出口開口に輸送するステップと、
点火装置によって爆発性混合物に制御しながら点火するステップであって、爆発性混合物は爆発させられる、点火するステップと
を含む。
【0155】
このために、出発成分は、供給装置または計量ユニットから、供給導管を介して特に入口装置または混合ユニットに導かれ、入口装置または混合ユニット内で互いに混合されて爆発性混合物になる。
【0156】
圧力タンク内の過圧下にある出発成分は、入口装置または混合ユニットへの導入時に、より低い周囲圧力になる。これにより、これらの出発成分は、それらの出発成分を供給導管を通じて輸送するか、または、輸送導管を通じて爆発性混合物を輸送するために必要な運動エネルギーを得る。
【0157】
混合ユニットは混合ゾーンを形成し、そこで出発成分が互いに混合されて爆発性混合物になる。爆発性混合物は、混合ゾーンから輸送導管、したがって輸送ホースに導かれ、この導管またはこのホースでさらに出口開口の方向に輸送される。
【0158】
特に、本方法の一実施形態では、爆発性混合物を受け入れるためのコンテナ外被が提供される。
【0159】
特に、コンテナ外被は、輸送導管の出口開口から出る爆発性ガス混合物を充填される。
このために、輸送導管内に爆発性混合物を供給する前に、輸送導管の洗浄側出口開口にコンテナ外被が取り付けられる。
【0160】
方法の変形例によれば、輸送導管の出口開口から出る爆発性混合物により、爆発性混合物の群が、洗浄される容器または施設の内部に形成される。
【0161】
特定の変形例によれば、方法は、
複数の位置決めホースを位置決めするステップであって、位置決めホースは各々、洗浄する容器または施設の内部の異なる場所において、位置決めホースに取り付けられたコンテナ外被を有する、位置決めするステップと、
位置決めホースを輸送導管へと直接的または間接的に、並列にまたは順次接続するステップと、
接続されている位置決めホースに、ガス爆発性混合物を連続シーケンスにおいて充填し、爆発性混合物をコンテナ外被に供給し、結果、順次複数の洗浄爆発を発生させるステップと
をさらに含む。
【0162】
特に、爆発性混合物は、爆発をトリガするための点火装置を介して点火される。特に、点火は、混合ゾーンまたは混合ゾーンに接続する混合ユニットのゾーン内で行われる。
【0163】
点火は、計量フィッティングの閉鎖にすぐに続いて、すなわち、混合ユニットへの初期成分の導入が完了した直後に行うことができる。これは、爆発性混合物の群が容器または施設の内部に生成される場合に特に当てはまる。
【0164】
また、点火が遅れてトリガされ、例えば、出発成分の導入に続いて混合ユニット内の過圧が0.5バール未満、特に0.25バール未満に低下するまで実行されないことを想定することもできる。
【0165】
点火によって開始される爆発は、混合ユニットから輸送導管を通って出口開口まで伝播し、また、出口開口に続いて、コンテナ外被または群内の爆発性ガス混合物の爆発を引き起こす。コンテナ外被の場合、これは爆発によって破壊される。
【0166】
爆発と、例えば衝撃波によって振動するコンテナ壁またはチューブ壁などの表面との衝突は、壁の固形物およびスラグを吹き飛ばし、したがって表面が洗浄されるようにする。
【0167】
洗浄に必要な爆発の強さ、したがって混合物の適用される出発成分の量は、汚損の種類、ならびに、汚損した容器のサイズおよびタイプに関係付けられる。爆発の計量と強度は、設備への損傷が発生しないように選択することができ、そのように選択されることが好ましい。適用される物質を最適に計量することが可能であることによって、一方では洗浄費用が削減され、他方では設備および人に対する危険および損傷の危険性が軽減する。
【0168】
基本的に、爆発性混合物はまた、供給装置によって直接的に提供することもでき、例えば圧力タンクから輸送導管に導かれ、一方で混合ユニットは使用されない。ただし、原則として、この代替的な解決策は安全技術の理由および実際的な理由から考慮されない。
【0169】
上記の洗浄サイクルは、複数の異なる動作サイクルに分けることができる。第1のサイクルでは、計量フィッティング(複数可)が開かれ、出発成分が、例えば圧力タンクから、圧力下で混合ユニットに導かれ、そこで互いに混合され、爆発性混合物として輸送導管を介して出口開口にさらに導かれる。
【0170】
所定量の出発成分が入口装置または混合ユニットに導かれた後、計量フィッティングを再び閉じられる。この直後に、さらなるサイクルにおいて、点火が作動され、形成された爆発性混合物の総体積が爆発する。
【0171】
爆発性混合物は、後続の洗浄サイクルにおいて計量フィッティングを新たに開くことにより、爆発に続いて新たに生成することができる。
【0172】
有用なことに、爆発後かつ新しい洗浄サイクルの前に、輸送チャネルはパージガスによってパージされる。輸送チャネルのパージは、輸送チャネルから水蒸気および燃焼ガスなどの残留物を除去する役割を果たす。パージは、例えば空気または酸素によって行うことができる。
【0173】
輸送チャネルのパージはまた、冷却も含み得る。このために、特に水などの液体冷却媒体を輸送ホースの輸送チャネルにさらに供給することができる。
【0174】
特に、冷却媒体は、入口装置または混合ユニット上の、入口ノズルなどの適切な入口を介して輸送チャネルに供給される。ただし、冷却媒体は、輸送ホース上の入口ノズルなどの入口を介して輸送チャネルに供給することもできる。
【0175】
特に冷却媒体の入口は、点火装置に後続して下流に配置される。これにより、点火装置の望ましくない加湿が防止される。
【0176】
輸送チャネルへの液体冷却媒体の供給は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのプラスチック製ホースの場合のように、輸送チャネルを形成するホースまたは壁が水などの液体に対して不浸透性であり、特に平滑な内壁を形成する場合に特に適している。
【0177】
特に、輸送チャネルへの液体冷却媒体の供給は、特にプラスチックから成る場合、過度の熱負荷からホースを保護する役割を果たす。
【0178】
したがって、例えば、ホースを冷却するために、点火直後に液体冷却媒体を輸送チャネルに供給することができる。基本的に、システムに導入される湿度/水分はできるだけ少なくすべきであるため、供給される冷却媒体の量は低く抑えられる。供給される液体冷却媒体は特に蒸発し、これにより周囲から熱を奪う。したがって、液体冷却媒体は、例えば0.1~1秒、特に0.1秒だけ供給され得る。
【0179】
このようにして、プラスチックホースの寿命が大幅に延長される。
輸送チャネルへの液体冷却媒体の供給は、望ましくない逆発火の場合にも適用できるが、これは常に回避可能ではない。そのような逆発火は、例えば以下に説明するセンサを用いて、初期段階で検出される。ここでも、液体冷却媒体の供給は、輸送チャネルを形成するホースの直接冷却の役割を果たし、したがって、過度の熱負荷からホースを保護する役割を果たす。
【0180】
輸送チャネルへの液体冷却媒体の供給は、パージガスによる輸送チャネルのパージの前および/または間に行うことができる。そうでければ、輸送チャネルへの液体冷却媒体の供給は、パージガスによる輸送チャネルのパージとは独立して行うこともできる。
【0181】
洗浄サイクルを監視するために、温度センサを入口装置または混合ユニット内に配置することができる。特に、温度センサは混合ゾーン内に配置される。温度センサは、入口装置もしくは混合ユニット内または混合ゾーン内の温度値を検出する。
【0182】
同様に、洗浄サイクルを監視するために、圧力センサを入口装置または混合ユニット内に配置することができる。特に、圧力センサは、流れ方向において混合ゾーンの上流で、第1の出発成分(燃料)または第2の出発成分(酸化剤)の供給チャネル内に配置される。圧力センサは、供給チャネル内の圧力値を検出する。
【0183】
特に、2つのセンサは逆発火の早期検出の役割を果たす。爆発性混合物が出口開口の領域内または輸送導管内で自然に発火すると、逆発火が起こる。その結果、爆発性混合物は、出口開口から真逆に混合ゾーンへと点火される。対応して、逆発火により、混合ユニット内で高い圧力と温度が発生する可能性があり、これらはそれぞれ圧力センサおよび温度センサによって検出される。
【0184】
入口装置または混合ユニットへの出発成分の導入中に、逆発火がすでに生じている可能性がある。逆発火が発生した場合、入口装置または混合装置または供給装置が損傷する可能性を回避するために、計量フィッティングまたは関連する弁を直ちに閉じることが重要である。
【0185】
圧力センサまたは温度センサは、制御装置に結合されている。制御装置は、特に、メモリプログラム可能制御装置(MPC制御装置)を含む。制御装置はセンサデータを評価し、逆発火が確認されると、計量フィッティングを閉じるステップ、および、現在の洗浄サイクルを終了させるステップなど、対応するステップを開始する。
【0186】
フィッティングの損傷を防ぐために、いわゆる逆止弁を計量フィッティングの下流の入口装置または混合装置内に配置することができる。これらの逆止弁は、逆発火によってトリガされる圧力衝撃が計量フィッティングに作用してこれを損傷することがないことを保証する。
【0187】
器具は、第1の場所において輸送ホースを容器または施設の内部に導入することを単純にし、またはさらには可能にする導入補助具をさらに備えることができる。
【0188】
輸送ホースには、その長手方向に対して横方向に本質的な安定性がないため、容器または施設の内部への導入がより困難になる。したがって、特定の状況下での輸送ホースは、容器または施設の内部に配置された人員が手で導入または誘導する必要がある。ただし、これはすべての場合に可能または望ましいわけではない。
【0189】
したがって、輸送ホースは、これを洗浄する内部に運ぶために、例えば、アクセスが困難な中間スペースを通らなければならない。貫通開口は互いにずらして配置されている可能性があるため、輸送ホースを真っ直ぐに中間スペースに通すことは実際には不可能である。
【0190】
このために、器具は、導入補助具の第1の実施形態においてフレックスチューブを備えることができ、このフレックスチューブによって、輸送ホースは、洗浄される容器または施設の内部の通路を通って導かれ得る。このため、フレックスチューブは、特に閉じたガイドチャネルを形成する。輸送ホースは、このガイドチャネルを通って導かれる。
【0191】
特に、フレックスチューブは、柔軟ではあるが、半剛性に設計されていることを特徴とする。これにより、フレックスチューブはその長手方向軸から曲げることができるが、重力の影響下でも曲げられた位置に留まる。特に、フレックスチューブは鋼などの金属製である。フレックスチューブは、例えばらせん状の金属ホースであってもよい。
【0192】
フレックスチューブは、操作員によって一度敷設され、それに応じて導入経路のコースに対応するように曲げられ得る。フレックスチューブが一度敷設され、例えば中間スペースを架橋すると、輸送ホースをフレックスチューブに通し、任意の頻度で再び引き出すことができる。コンテナ外被を使用する場合は、新しいコンテナ外被を固定するために、洗浄手順ごとに輸送ホースを内部から引き出し、コンテナ外被に再び導入する必要があるため、これは特に重要である。
【0193】
さらに、輸送ホースを容器の内部へ、または施設の側面から内部へと異なる範囲まで導入する必要がある場合がある。ガイドが一切ない輸送ホースは、重力のために横方向の導入方向から偏向されるため、これは、導入補助具なしでは同様に不可能である。
【0194】
このために、導入補助具の第2の実施形態における器具は、導入チューブを備えることができ、この導入チューブによって、開口を介して、洗浄される容器または施設の内部に輸送ホースを導入することができる。このために、導入チューブは特に、閉じたガイドチャネルを形成する。輸送ホースの導入深さは、導入チューブの挿入位置によって決定することができる。
【0195】
特に、導入チューブはまっすぐに設計されている。特に、導入チューブは鋼などの金属製である。
【0196】
導入チューブは、その洗浄側の開口に、輸送ホースのための下向きのアーチ型レストを含むことができる。アーチ型レストは、急激な曲がり(よじれ)に対する保護としての役割を果たし、輸送ホースが下部へと急激に曲がる(よじれる)のを防ぐ。
【0197】
フレックスチューブおよび導入チューブは、フレックスチューブまたは導入チューブの内側にある輸送ホースを冷却するための冷却装置を含むことができる。したがって、フレックスチューブまたは導入チューブは二重壁様式で設計することができ、ガイドチャネルを囲む環状冷却チャネルを含むことができる。水などの冷却媒体が冷却チャネルに供給される。
【0198】
フレックスチューブまたは導入チューブは、冷却媒体の供給導管を接続し、冷却媒体を冷却チャネルに供給するための、接続ノズルなどの接続装置を含むことができる。
【0199】
洗浄する容器または施設の内部にコンテナ外被を備えた輸送ホースを位置決めするために、コンテナ外被または出口開口を備えた輸送ホースを内部で垂直方向に引き上げおよび/または引き下げることができるプルケーブルシステムを提供することができる。
【0200】
プルケーブルシステムは、コンテナ外被または出口開口を備えた輸送ホースを内部で水平方向に変位させられるように設計することもできる。
【0201】
プルケーブルシステムは、特に、1つまたは複数の柔軟な引っ張り手段と1つまたは複数の偏向ローラとを備える。柔軟な引っ張り手段は、ケーブル、コード、ベルト、ストラップ、またはチェーンであり得る。
【0202】
プルケーブルシステムは、単純なプルケーブルとして設計することもでき、またはそのようなケーブルを含むこともできる。
【0203】
プルケーブルシステムは、滑車として設計することもでき、または滑車を含むこともできる。
【0204】
特に滑車として設計されたプルケーブルシステムを使用して、爆発物などの代替的な洗浄手段を容器または施設の内部に持ち込み、その中に位置決めすることもできる。
【0205】
本発明による器具は、輸送ホースによって、供給装置または計量ユニットを繰り返し変位させる必要なく、これまで到達していなかった範囲まで広く到達することを可能にする。
【0206】
柔軟な輸送ホースは、従来の洗浄ランスでは不可能であった複雑な導入経路を介して、洗浄される容器または施設の内部に導くことができる。
【0207】
輸送ホースの特定の構造によって、輸送ホースはその柔軟性にもかかわらず、非常に堅牢であり、実施形態変形例に応じて、耐圧性および耐熱性がある。さらに、輸送チャネルの平滑な内壁により、圧力損失を損なうことなく、爆発性混合物を長距離にわたって輸送することが可能である。
【0208】
従来の洗浄ランスとは対照的に、入口装置または混合ユニットはもはやランス本体などのハンド部に配置されず、対照的に、流れ方向において輸送ホースの上流に配置されるため、取り扱いが大幅に単純化される。したがって、入口装置または混合ユニットを有せず、そのハンド部として設計されたランス本体は、入口装置または混合ユニットを備えた従来の洗浄ランスよりも大幅に軽量である。
【0209】
ちょうど供給装置または計量ユニットのように、入口装置または混合ユニットは、本発明によれば、もはや常に変位する必要はない。
【0210】
入口装置または混合ユニットをハンド部から遠隔に配置すると、器具の運転時に操作員が直接的に入口装置または混合ユニットのところにいる必要がなくなるため、安全性がさらに向上する。これに関して、入口装置または混合ユニットは、システム全体にわたって考慮すると、例えば逆発火によって発生するものなど、安全性に関係する機能不全を最も起こしやすいことに留意する必要がある。
【0211】
本発明の主題は、以下において添付の図面に表現された好ましい実施形態の例によって、より詳細に説明される。各事例において、以下が、概略的に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0212】
【
図1b】
図1aによる輸送ホースの波形ホースの断面図である。
【
図2】本発明による、冷却チャネルを備えた輸送ホースのさらなる実施形態の断面図である。
【
図3a】本発明による、冷却チャネルを備えた輸送ホースのさらなる実施形態の断面図である。
【
図4】本発明による洗浄器具の供給側領域の図である。
【
図5a】第1の構成による、
図4による洗浄器具の洗浄側領域の図である。
【
図5b】第2の構成による、
図4による洗浄器具の洗浄側領域の図である。
【
図6】本発明による洗浄器具の実施形態変形例の図である。
【
図7】本発明による洗浄器具のさらなる実施形態変形例の図である。
【
図8】本発明による洗浄器具のさらなる実施形態変形例の図である。
【
図9a】本発明による洗浄器具のさらなる実施形態変形例の図である。
【
図9b】
図9aによる実施形態変形例の変更形態の図である。
【
図10a】本発明による洗浄器具のさらなる実施形態変形例の図である。
【
図10b】フレックスチューブの領域からの、
図10aによる洗浄器具の詳細図である。
【
図11】本発明による洗浄器具のさらなる実施形態変形例の図である。
【
図12】導入チューブのさらなる実施形態変形例の側面図である。
【
図13】本発明による洗浄器具のさらなる実施形態変形例の断面図である。
【
図14a】本発明による洗浄器具のさらなる実施形態変形例の図である。
【
図14b】
図14aによる実施形態変形例による分配ユニットの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0213】
基本的に、図において同じ部分には同じ参照符号が付されている。本発明をより良く理解するために、特定の特徴は図に表されていない。
【0214】
説明した実施形態例は、本発明の主題の例示であり、限定的な効果はない。
図1a~
図1cに示されている輸送ホース1.1は、金属の折り畳みプロファイルを有する内側の層のストリップワインドホース6を含む。ストリップワインドホース6は、爆発性混合物の輸送チャネル3を形成する。ストリップワインドホース6は、それに沿って折り畳みプロファイルが互いに噛み合う、螺旋状に延伸する溝によってのみ中断される平滑な内壁を形成する。折り畳みプロファイルを互いに緩慢に挿入することにより、ストリップワインドホース6に必要な柔軟性が与えられる。しかしながら、ストリップワインドホース6はまた、これにより気密ではない。
【0215】
ストリップワインドホース6を(同心円状に)囲む金属製の波形ホース5が、必要な気密性を保証する。波形ホース5の波形設計は、これに必要な柔軟性を提供する。
【0216】
金属のホース編組4は、爆発性混合物の点火中に生じる半径方向外側に作用する圧力に適合するために波形ホース5を取り囲んでいる。半径方向の圧力とは別に、ホース編組4はまた、軸方向に作用する、すなわち長手方向軸Lに沿った引張力にも適合する。ホース編組4は、ストリップワインドホース6または波形ホース5が上述の圧力および引張力によって変形するのを防ぐ。
【0217】
図1aによれば、輸送ホース1.1には、洗浄側にホース継手2が設けられており、これにより、接続部品を輸送ホース1.1に、工具を用いずに接続することが可能になる。
【0218】
説明されている輸送ホース1.1は、別個の冷却チャネルを含まず、したがって、冷却媒体を輸送チャネル3に導くことによってのみ内側から冷却することができる基本的な実施形態を表す。
【0219】
輸送ホース1.1は完全に金属から構成されているため、これは耐熱性または熱耐久性があり、さらに、特に洗浄が施設の運転中に行われる場合、洗浄される容器または施設の内部で支配的である厳しい環境条件に対して非常に堅牢である。
【0220】
図2は、冷却チャネル39を備えた実施形態を示し、上記実施形態は、
図1a~
図1cによる基本的な実施形態に基づいている。輸送ホース1.2は、
図1a~
図1cによる基本的な実施形態と同様に、内側の層のストリップワインドホース6、ストリップワインドホース6を(同心円状に)取り囲む波形ホース5、および波形ホース5を(同心円状に)取り囲むホース編組4を備える。さらなる詳細については、
図1a~
図1cに関する説明を参照されたい。
【0221】
図1a~
図1cによる基本的な実施形態とは対照的に、輸送ホース1.2は、ホース編組4を(同心円状に)取り囲むエチレンプロピレンジエンモノマーゴム(EPDM)製のさらなる外側の層のホース7.1を備える。前述のホース7.1は液密である。
【0222】
EPDMの外側の層のホースは、材料に固有の弾性特性を有し、このために柔軟性があるため、ストリップワインドホースまたは波形ホースとは対照的に、特別な外側の幾何学的形状を有する必要はない。
【0223】
外側の層のホース7.1とホース編組4との間に環状冷却チャネル39が形成され、この冷却チャネル内で、冷却媒体9を輸送ホース1.2の供給側端部からその洗浄側端部に輸送することができる。
【0224】
同様に、輸送チャネル3および輸送ホース1.2の冷却チャネル39に接続された輸送チャネルおよび冷却チャネルを形成する混合ユニット12が、供給側で輸送ホース1.2に接続する(概略的にのみ示す)。
【0225】
EPDM製の外側の層のホース7.1は耐熱性または熱耐久性が限られているため、輸送ホース1.2のこの実施形態はまた、特にこれが運転中である場合に、洗浄される容器または施設の高温内部への導入には適していない。
【0226】
前述の輸送ホース1.2は、洗浄される内部の外側の導管延長部としての適用、または洗浄される容器または施設の適切に冷却された内部での適用に特に使用される。
【0227】
同様に
図1a~
図1cによる基本的な実施形態に基づいており、冷却チャネル39を形成する輸送ホース1.3のさらなる実施形態が
図3a~
図3bに示されている。
【0228】
図3a~
図3bによる実施形態は、外側の層のホース7.2がプラスチックから構成されず、金属製の波形ホースであるという点で
図2による実施形態と異なる。外側の層の波形ホース7.2は、ストリップワインドホース6を取り囲み、必要な気密性を確保する波形ホース5と同じように構成することができる。したがって、波形ホース7.2は液密である。
【0229】
したがって、外側の層の波形ホース7.2とホース編組4との間に環状冷却チャネル39が同様に形成される。
【0230】
冷却チャネル39を備えたこの輸送ホース1.3は完全に金属から構成されるため、これは耐熱性および熱耐久性であり、洗浄される容器または施設の高温内部における高温用途に適用することができ、ここで上記施設は例えば運転中である。
【0231】
同様に、輸送チャネル3および輸送ホース1.3の冷却チャネル39に接続された輸送チャネルおよび冷却チャネルを形成する混合装置12が、供給側で輸送ホース1.3に接続する(概略的にのみ示す)。
【0232】
洗浄される容器または容器の内部に導入される(冷却された)輸送ホース1.3に典型的な構造が
図3bに示されている。
【0233】
コンテナ外被8が取り付けられているコンテナ接続要素38は、輸送ホース1.3の洗浄側端部に接続している。コンテナ接続要素38は、爆発性混合物が輸送ホース1.3からコンテナ外被8に導かれる洗浄側出口開口を備えた輸送チャネルを含む。
【0234】
輸送ホース1.3は、コンテナ外被8と共に、洗浄される容器またはコンテナの内部に導入される。しかしながら、コンテナ外被8は、洗浄すべき容器またはコンテナの内部に到達するまで爆発性混合物で充填されず、上記混合物は流れ方向Sにおいて輸送チャネル3を通して供給される。
【0235】
輸送ホース1.3の洗浄側端部の冷却チャネル39は出口開口を備え、そこから冷却媒体9が出て、コンテナ接続要素38またはコンテナ外被8などの接続構成要素を冷却する。
【0236】
図4は、供給装置37の領域から、本発明による器具10.1を示す。供給装置37は、計量ユニット21を備え、この計量ユニット21は、下流において計量ユニット21に接続され、爆発性混合物を生成するための第1の出発成分および第2の出発成分を有する、混合ユニット12の供給のための計量コンテナ22、23を有する。第1の出発成分および第2の出発成分は、供給導管17、18を介して混合ユニット12に供給される。計量コンテナ22、23には、供給導管27、28を介して、計量ユニット21に組み込まれていないガスボトル25、26からそれぞれの出発成分が供給される。
【0237】
計量ユニット21は、ローラ上の可搬装置として設計されており、施設内の器具10.1の取り扱いを単純化することができる。
【0238】
さらに、計量ユニット21には、それぞれの供給導管29、30を介して外部から水および圧縮空気が供給される。これらの成分は、冷却媒体を作成するために必要である。
【0239】
計量ユニットはさらに、電気を供給するための外部電源への接続リード線36も含む。
さらに、洗浄方法を制御するための制御装置24が計量ユニット21内に配置されている。とりわけ、混合ユニット12への出発成分の導入が、制御装置24を介して制御される。
【0240】
混合ユニット12は、下流で計量ユニット21に接続する。エチレンなどの気体燃料の形態の第1の成分が、第1の供給導管17を介して混合ユニット12の第1の供給チャネル14に導入される。
【0241】
酸素などの気体酸化剤の形態の第2の成分が、第2の供給導管18を介して混合ユニット12の第2の供給チャネル15に導入される。2つの供給チャネル14、15は、混合ゾーン13に延出し、そこで2つの成分は混合されて、爆発性ガス混合物になる。
【0242】
回転ジョイント11を介して混合ユニット12に接続されている輸送ホース1.2が、下流で、混合ユニット12に接続されている。爆発性混合物は、混合ゾーン13から輸送チャネルを介して、それに接続する輸送ホース1.2の輸送チャネル3に導かれる。
【0243】
本実施形態例では、第2の供給チャネル15は、第1の供給チャネル14の周囲に環状に敷設されている。ただし、この配置は必ずしも必要ではない。
【0244】
さらに、混合ユニット12は、点火に有効な成分を備えた点火装置31を備え、上記成分は、混合ゾーン内に、または混合ゾーンに後続して配置される。点火装置31は、接続リード線32を介して計量ユニット21または関連する制御装置24に接続されている。点火装置31または点火手順は、制御装置24を介して制御される。
【0245】
混合ユニット12はさらに、混合ゾーン13の周囲またはそれに接続する混合ユニット12の輸送チャネルの周囲に環状に敷設された冷却チャネル16を備える。
【0246】
冷却チャネル16は、回転ジョイント接続部11を介して輸送ホース1.2の冷却チャネル39に接続されている。
【0247】
冷却媒体9は、水および空気からなり、これらは各々、別個の供給導管19、20を介して計量ユニット21から冷却チャネル16に供給される。冷却媒体9の供給も同様に制御装置24を介して制御される。
【0248】
混合ユニット12が冷却装置を含む場合でも、冷却媒体9を導入するための冷却チャネル39を含まない輸送ホースを接続することもできる。この場合、単純に、混合ユニット12に冷却媒体9はまったく供給されない。
【0249】
混合ユニット12から上流で出発成分の供給導管17、18に圧力衝撃が導入されるのを防止するための逆止弁33が、各々、2つの供給チャネル14、15上に配置される。
【0250】
さらに、洗浄サイクル中の温度経過の特異性を検出するための温度センサ35が、混合ゾーン内に配置されている。
【0251】
同じ目的のために、圧力センサ34が、流れ方向Sにおいて混合ゾーン13の上流の第1の供給チャネル14内に配置される。これは、洗浄サイクル中の圧力経過の特性を検出するためのものである。このような特性は、例えばいわゆる逆発火の場合に発生する。
【0252】
圧力センサは非常に敏感であるため、これは、発生する圧力衝撃が混合ゾーン13と比較して弱まり、したがって圧力センサ34を損傷する可能性がない供給導管14内に配置される。
【0253】
図5aおよび
図5bは、2つの構成において、洗浄側領域から、本発明による器具10.1を示す。
【0254】
両方の場合の器具10.1は、供給側で混合ユニット12に接続されている輸送ホース1.2を備えている(
図4を参照)。
【0255】
図5aによる第1の構成によれば、コンテナ外被8が固定される、例えば、接続ノズルの形態のコンテナ接続要素38が、輸送ホース1.2の洗浄側端部に接続する。この構成は、
図3bのフレームワーク内ですでに説明されている。それぞれの説明を参照されたい。
【0256】
この構成によれば、輸送ホース1.2は、コンテナ外被8と共に、洗浄される容器または施設の内部に導入される。しかしながら、コンテナ外被8は、内部に到達するまで、流れ方向Sにおいて輸送チャネル3を通して供給される爆発性混合物で充填されない。
【0257】
図5bによる第2の構成によれば、ハンド部として設計されたガイドチューブ42が、輸送ホース1.2の洗浄側端部に接続する。
【0258】
ガイドチューブ42は輸送チャネルを含み、これを介して、爆発性混合物が輸送ホース1.3からコンテナ外被8に導かれる。ガイドチューブ42は、洗浄側端部にコンテナ接続要素43を備え、上記要素は、出口開口を備え、その上にコンテナ外被8が固定される。
【0259】
この構成によれば、洗浄される容器または施設の内部に導入されるのは輸送ホース1.2ではなく、コンテナ外被8を備えたガイドチューブ42のみである。しかしながら、コンテナ外被8は、内部に到達するまで、流れ方向Sにおいて輸送チャネル3を通して供給される爆発性混合物で充填されない。
【0260】
ガイドチューブ42およびコンテナ接続要素38は、2つの構成の各々においてホース継手44を介して輸送ホース1.2に接続される。このようにして、ガイドチューブ42またはコンテナ接続要素38をホース端部に固定することができる。
【0261】
輸送ホース1.2の冷却チャネル39は、輸送ホース1.3の洗浄側端部において、ホース継手を介してガイドチューブ42の輸送チャネルに接続されている。したがって、冷却媒体は、輸送管1.2からガイドチューブ42を通じて導かれ、洗浄側出口開口を介してこれを出る。流出する冷却媒体9は、コンテナ外被8を冷却し、場合によってはガイドチューブ42上のコンテナ接続要素43を冷却する。
【0262】
図4および
図5a~
図5bに記載されている器具10.1が冷却媒体9によって動作する場合、
図2による輸送ホース1.2または
図3a~
図3bによる輸送ホース1.3をこのために使用することができる。
【0263】
しかしながら、器具10.1は、冷却媒体9なしで動作させることもでき、結果、
図1a~
図1cによる輸送ホース1.1を使用することができる。
【0264】
図6は、本発明による器具10.2の実施形態変形例を示す。器具10.2は、
図4による器具10.1の供給側構造と、
図5bによる器具の洗浄側構造とを有する。器具の説明の繰り返しはここでは省略するが、むしろ
図4および
図5bに関する、関連する説明部分を参照されたい。
【0265】
図6から導き出されるように、施設51.1の内部52.1を洗浄するために、ハンド部として設計されたガイドチューブ42のみが、コンテナ外被8と共に内部52.1に導入される。
【0266】
導管延長部の機能を有する輸送ホース1.1は、洗浄される内部の外側に配置され、計量ユニット21または混合ユニット12と施設の作動開口との間の距離を橋渡しする。したがって、輸送ホース1.1を冷却する必要はない。これにもかかわらず、
図1a~
図1cによる非冷却輸送ホース1.1とは別に、特に、
図2および
図3a~
図3bにおいて記載されているように、高温用途の場合、特にコンテナ外被8を冷却するために、冷却輸送ホース1.2、1.3を使用することもできる。
図2による冷却輸送ホース1.2の取り扱いは、
図3a~
図3bによる冷却輸送ホース1.3に比べて単純であるため、この構成で使用される傾向があるのは
図2による輸送ホース1.2である。
【0267】
図7は、本発明による器具10.3のさらなる実施形態変形例を示す。器具10.3は、
図4による器具10.1の供給側構造と、
図5aによる器具の洗浄側構造とを有する。器具の説明の繰り返しはここでは省略する。代わりに、
図4および
図5aに関する、関連する説明部分を参照されたい。
【0268】
図7から導き出せるように、輸送ホース1.3は、コンテナ外被8と共に、内部52.2を洗浄するために、洗浄される内部52.2に導入される。輸送ホース1.3は、
図3a~
図3bに従って設計されており、冷却装置を備えている。輸送ホース1.3の説明の繰り返しはここでは省略する。代わりに、
図3a~
図3bに関する、関連する説明部分を参照されたい。
【0269】
ただし、洗浄のために施設が稼働していないために洗浄される内部52.2が冷却された場合、
図1a~
図1cによる非冷却輸送ホース1.1を、
図3a~
図3bによる冷却輸送ホース1.3とは別に使用することもできる。さらに、この場合、
図2による輸送ホース2も同様に適用することができる。これは、
図8、
図9、
図10a~
図10bおよび
図11による実施形態例にも当てはまる。
【0270】
器具10.3は、
図6による器具10.2とは、ガイドチューブ42の形態のハンド部がないことにより異なり、それにより、コンテナ外被8を内部52.2内に位置決めすることができる。
【0271】
代わりに、プルケーブル81および偏向ローラ82を備えたプルケーブルシステム80.1が設けられており、そのシステムにより、コンテナ外被8を備えた輸送ホースを、施設51.2の外部から、洗浄される位置まで引き上げまたは上方から下げることができる。偏向ローラは、施設51.2の外側に配置され、洗浄されるべき内部52.2の上方に配置されている。プルケーブル81は、洗浄されるべき内部52.2の上方の開口を通って、この内部52.2に導かれる。
【0272】
図8は、本発明による器具10.4のさらなる実施形態変形例を示す。器具10.4は、プルケーブルシステム80.2の構成のみが、
図7による器具10.3と異なる。
【0273】
プルケーブルシステム80.2は、内部52.3の屋根領域に配置された偏向ローラ82と、内部52.3の基部に配置された偏向ローラ82とを備え、これらは、プルケーブル81が内部52.2の下部領域内の開口を通じて導かれることを可能にする。コンテナ外被8(ここではまだ拡張されていない)を備えた輸送ホース1.3は、2つの偏向ローラ82によって、これらの偏向ローラ82を介して偏向されるプルケーブル81により、下側開口を通じて内部52.2で引き上げおよび下降することができる。
【0274】
図9aは、本発明による器具10.5のさらなる実施形態変形例を示す。同様に、器具10.5は、プルケーブルシステム80.3の構成のみが、
図7および
図8による器具10.3および10.4と異なる。
【0275】
プルケーブルシステム80.3の基本構造は、
図8によるプルケーブルシステム80.2に対応している。ここで、
図8とは対照的に、内部52.4の屋根領域に配置された偏向ローラ82は、固定的に組み立てられない。対照的に、上述の偏向ローラ82は、本質的に水平に整列したガイドケーブル83に固定され、これにより水平に移動することができる。
【0276】
ガイドケーブル83も、プルケーブル81と同様に、下側開口から同様に操作することができる。
【0277】
したがって、コンテナ外被8を備えた輸送ホース1.3は、プルケーブル81を介して下側開口を通じて施設51.4の内部52内で引き上げおよび下降させることができる。さらに、コンテナ外被8を備えた輸送ホース1.3は、ガイドケーブル83によって水平方向に変位させることができる。このようにして、輸送ホース1.3を用いて、洗浄される内部52.4のすべての場所に到達することができる。
【0278】
無論、異なる構成のプルケーブルシステムも可能である。滑車をプルケーブルシステムの特殊な形態として適用することもできる。
【0279】
図9aによるプルケーブルシステムの代替的な解決策を
図9bに示す。内部52.4の床に配置された偏向ローラの代わりに、器具10.6は、導入補助具であって、フレックスチューブ70.1として設計され、90°の曲率を有し、それにより輸送ホース1.3が水平の導入方向から垂直方向上向きに偏向される導入補助具を備える。フレックスチューブ70.1の構造およびその特徴は、参照される一般的な説明の部分で詳細に説明されている。
【0280】
図10a~
図10b、
図11、および
図12による器具10.7~10.8は各々、輸送ホース1.3を施設51.5、51.6の内部52.5、52.6に導入するための導入補助具を備える。これに関連して、輸送ホース1.3の実施形態はそれほど重要ではない。
【0281】
図10a~
図10bは、フレックスチューブ70.2として設計された導入補助具を示している。フレックスチューブ70.2の構造およびその特性は、参照される一般的な説明の部分で詳細に説明されている。
【0282】
図10a~
図10bによれば、輸送ホース1.3は、上方から中間スペース53を通じて、洗浄される施設51.5の内部52.5に導かれる。輸送ホース1.3は、貫通開口が互いに水平方向にずれているため、内部52.5へと垂直に下げることはできない。
【0283】
この場合、フレックスチューブ70.2が適用され、上記フレックスチューブは一度、2つの貫通開口の間の中間スペース53内に組み立てられる。フレックスチューブ70.2は、場合によっては中間スペース53の通路に沿って案内されなければならず、結果、これはアーチ型の行程を有する。
【0284】
ここで、輸送ホース1.3を内部52.3に導入または下降させ、フレックスチューブ70.2を介して中間スペース53を通じて、内部52.5を洗浄するために多大な労力をかけずに再び引き出すことができる。
【0285】
フレックスチューブ70.2には、洗浄サイクルごとにコンテナ外被8を交換するために、任意の回数だけ、輸送ホース1.3を内部52.5から引き出して、フレックスチューブ70.2を介してこの中に再び導入することができるという利点があり、これは、毎回手動で輸送ホース1.3を導く必要がある、中間スペース53に配置された補助具を用いない場合に当てはまる。
【0286】
図11および
図12による実施形態によれば、コンテナ外被8を備えた輸送ホース1.3は、洗浄される施設51.6の内部52.6へと、横方向開口を通って横方向に導入される。ただし、
図3bおよび
図5aに示すように、ガイドチューブがない場合、水平導入長は制限される。さらに、導入時に輸送ホース1.3が急激に曲がる危険性がある。
【0287】
この場合、導入チューブ60.1が適用され、上記導入チューブは、開口を通って内部52.6へと部分的に押し込まれる。導入チューブ60.1の構造およびその特性は、参照される一般的な説明の部分で詳細に説明されている。
【0288】
輸送ホース1.3は、導入チューブ60.1の閉じたガイドチャネル63を通じて押され、これを通じて水平に導かれる。輸送ホース1.3の水平方向の導入深さは、ここで、導入チューブ60.1の挿入位置によって決定することができる。
【0289】
導入チューブ60.1は、その洗浄側開口に、輸送ホース1.3のための下向きのアーチ型レスト61をさらに含む。アーチ型レスト61は、輸送ホース1.3のための急激な曲がりに対する保護を形成する。
【0290】
図12に示される導入チューブ60.2は、導入チューブ60.2を冷却するための冷却装置を特徴とする。導入チューブ60.2は、ガイドチャネル63の周りに環状に配置され、接続ノズル62を介して冷却媒体9を供給される冷却チャネル64を形成する。冷却媒体9は、洗浄側の出口開口から流出することができる。閉じた冷却回路を提供することもできる。
【0291】
図13に示される本発明による器具の実施形態は、部分的にのみ示される入口装置または混合ユニット101を備える。入口装置または混合ユニット101の構造は、冷却媒体の供給を除いて、
図4による実施形態の例と同様に構成することができる。
【0292】
入口装置または混合ユニット101は、冷却媒体103を輸送チャネル93に導入するための入口ノズル95を備える。入口ノズル95は、点火装置(図示せず)の下流に配置されている。
【0293】
輸送ホース91は、回転ジョイント105を有するホース継手を介して入口装置または混合ユニット101に接続する。輸送ホース91は、ホース継手105に向けてのホースシール97を備える。
【0294】
ガイドチューブ100が、輸送ホース91の洗浄側端部のホース継手106を介して輸送ホース91に接続されている。ガイドチューブは、爆発性ガス混合物の出口開口を形成する。輸送ホース91は、ホース継手106の前方のホースシール98をさらに備える。
【0295】
輸送ホース91は、輸送チャネル93を形成する内側の層のプラスチックホース92を備える。プラスチックホース92は、鋼などの金属またはプラスチック製の波形ホース94に囲まれており、これらは共に環状冷却チャネル107を形成する。波形ホース94は、保護ホース104、例えばホース編組の形態の保護ホース104によって囲まれている。
【0296】
冷却媒体は、輸送ホース91上の入口ノズル96を介して冷却チャネル107に供給することができ、洗浄器具の洗浄側端部の方向に輸送することができる。
【0297】
冷却媒体を輸送チャネル93に導くことができる逆止弁99が、洗浄側ホース継手98の領域内で輸送ホース91上に配置されている。したがって、冷却媒体102は、洗浄側ホース継手98の領域内でガイドチューブ100の内部に入り、このガイドチューブを内部から冷却することが可能である。
【0298】
接続ノズル95の代わりに、冷却媒体103は、
図4による実施形態例と同様に、入口装置または混合ユニット101において輸送チャネル93に導くこともできる。
【0299】
図14aおよび14bに示される、供給装置または計量ユニット202、入口装置または混合ユニット203、および輸送ホース204を備えた本発明による洗浄器具の実施形態変形例は、特に、例えば、ガス・蒸気組み合わせ発電所またはコジェネレーション発電所内のガスタービンまたは燃焼エンジンの下流に配置されるような、水平に延伸するパイプ束206を備えた廃熱ボイラー200内に適用される。そのような廃熱ボイラー200は、蒸気を生成するために、またはあまり一般的ではないが温水の回収のために、上流で行われるプロセスからの高温排気ガスを利用するタスクを有する。
【0300】
しかしながら、本実施形態変形例は、非常に一般的に、洗浄される容器および施設の内部にも適用可能である。
【0301】
水平パイプ束206を備えた廃熱ボイラー200は、洗浄時に、垂直に延伸するパイプ束を備える場合とは対照的に、コンテナ外被を備えた輸送ホースを、上方から下向きに下げることができず、したがって、内部の複数の異なる位置に位置決めすることができないという欠点を有する(例えば、
図10bを参照)。
【0302】
各洗浄ステップによって、水平パイプ束、洗浄ランスもしくはランス本体、またはコンテナ外被を有する輸送ホースを完全かつ徹底的に洗浄するには、廃熱ボイラー200の内部で、横方向のアクセス開口を介して手動で2つのパイプ束206の間の異なる洗浄位置に新たに位置決めする必要がある。
【0303】
このため、操作員は、廃熱ボイラー200の内部201に毎回新たに登り、さらなる洗浄ステップを実行する目的で、コンテナ外被を備えた洗浄器具を新しい場所に位置決めしなければならない。
【0304】
これは非常に厄介で困難であり、時間もかかる。これに加えて、各洗浄ステップ、すなわち爆発が塵の形成を伴うという事実もある。したがって、操作員は次の洗浄ステップを直ちに行うことができず、廃熱ボイラー200の内部201にアクセスする前に、粉塵の形成が収まるまで待つ必要がある。これにより、洗浄がさらに遅れる。
【0305】
本実施形態変形例によれば、分配ユニット205が、ここでホース継手などの継手を介して輸送ホース204の洗浄側端部に接続される。
【0306】
分配ユニット205は、位置決めホース207a~207fの並列接続のための複数の、ここでは5つおよび6つの出口を含む。位置決めホース207a~207fは、各々ホース継手などの継手を介して出口に解放可能に接続される。
【0307】
特に、この実施形態変形例の枠組み内で開示されている継手は、迅速継手として設計されている。
【0308】
分配ユニット205を備えた輸送ホース204は、洗浄される容器または廃熱ボイラー200の外側に配置されるが、位置決めホース207a~207fは容器内部201に導かれる。コンテナ外被209a~209fは、各々、位置決めホース207a~207f、特にそれらの洗浄側端部に接続されている。これは、接続構成要素を介して実行することができる。
【0309】
個々の位置決めホース207a~207f上のコンテナ外被209a~209fは、ここで、容器内部201内の異なる場所、特に廃熱ボイラー200の2つの水平パイプ束の間の異なる場所に配置することができる。
【0310】
位置決めホース207a~207fは、このために異なる長さに設計することができる。
【0311】
切り替え可能な弁208a~208fが、分配ユニット205内で、分配ユニット205に接続されている各位置決めホース207a~207fに割り当てられる。このようにして、爆発性混合物は、他の位置決めホース207a~207fとは独立して各位置決めホース207a~207f内に導くことができ、ならびにコンテナ外被209a~209fは、爆発性混合物を供給または充填される。爆発性混合物は、輸送ホース204から分配ユニット205に供給される。弁208a~208fは、制御装置を介して切り替え可能である。
【0312】
記載されている洗浄器具は、ここで、各々が接続されているコンテナ外被209a~209fを有するいくつかの位置決めホース207a~207fが、1つのシーケンス内で容器内部201内の異なる位置に位置決めされることを可能にする。
【0313】
コンテナ外被209a~209fは、コンテナ外被209a~209fによる位置決めホース207a~207fの位置決めに続いて、位置決めホース207a~207fを介して爆発性混合物を供給および充填され、順次、制御された様式で爆発させられる。
【0314】
それに応じて、一連の洗浄ステップが順次実行される。本明細書において、個々の洗浄ステップの間に容器内部201に入る必要はもはやない。
【0315】
しかし、いくつかの位置決めホースまたはさらにはすべての位置決めホースに爆発性混合物を同時に充填することも考えられ、したがって、いくつかまたはすべてのコンテナ外被209a~209fに同時に爆発性混合物を供給または充填し、爆発させることも考えられる。
【0316】
この場合、分配ユニット内の共通の制御可能な弁を介して、いくつかまたはすべての位置決めホースに爆発性混合物を充填することもできる。
【0317】
代替的な実施形態によれば、分配ユニットは適用せずに済む。対照的に、位置決めホースは、連続的に、すなわち順次、単一の継手を介して輸送ホースに手動で結合され、洗浄ステップを順次実行するために、洗浄ステップを実行した後、各々これから再び切り離される。