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特許7178407制限されるUEの能力の制御方法、装置及びコンピューター記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-16
(45)【発行日】2022-11-25
(54)【発明の名称】制限されるUEの能力の制御方法、装置及びコンピューター記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/22 20090101AFI20221117BHJP
   H04W 52/00 20090101ALI20221117BHJP
   H04W 48/10 20090101ALI20221117BHJP
【FI】
H04W8/22
H04W52/00
H04W48/10
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020517414
(86)(22)【出願日】2017-10-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-04
(86)【国際出願番号】 CN2017106859
(87)【国際公開番号】W WO2019075691
(87)【国際公開日】2019-04-25
【審査請求日】2020-09-18
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100105153
【弁理士】
【氏名又は名称】朝倉 悟
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100096921
【弁理士】
【氏名又は名称】吉元 弘
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ニン
【審査官】野村 潔
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-536612(JP,A)
【文献】vivo,UE radio access capabilities change[online],3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710945,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710945.zip>,2017年09月29日
【文献】Huawei, HiSilicon,UE temporary access capability restriction[online],3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710344,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710344.zip>,2017年09月29日
【文献】LG Electronics Inc.,NR UE Capability Size Reduction[online],3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1711420,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1711420.zip>,2017年09月28日
【文献】Intel Corporation,Temporary UE capability restriction[online],3GPP TSG RAN WG2 #99bis R2-1710611,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1710611.zip>,2017年09月29日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局が端末にUE能力構成情報を送信することと、
前記端末が前記UEの現在の能力を変更して制限されるUE能力を使用する請求メッセージを前記基地局に送信することができると決定し、且つ前記端末が過熱が発生することにより制限されるUE能力を使用する請求メッセージを前記基地局に送信した場合、前記基地局が、前記端末により送信された、制限されるUE能力を使用する請求メッセージを受信することを応答し、制限されるUE能力の使用を確認する応答メッセージを前記端末に送信することとを含み、
前記UE能力構成情報は、前記端末が前記基地局に前記UEの現在の能力を変更して制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるかどうかを決定するために使用される
ことを特徴とする制限されるユーザーデバイスUE能力の制御方法。
【請求項2】
前記基地局が端末にUE能力構成情報を送信することは、
前記基地局が端末にブロードキャストシグナリングを送信することを含み、前記ブロードキャストシグナリングに前記UE能力構成情報が搬送され、
又は、
前記基地局が端末に専用シグナリングを送信することを含み、前記専用シグナリングに前記UE能力構成情報が搬送される
ことを特徴とする請求項1に記載の制限されるユーザーデバイスUE能力の制御方法。
【請求項3】
前記ブロードキャストシグナリング又は前記専用シグナリングに前記UE能力構成情報が搬送されることは、
前記ブロードキャストシグナリングに識別情報が設定され、前記識別情報が第1の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示すこと
又は、
前記専用シグナリングに識別情報が設定され、前記識別情報が第1の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示すことを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の制限されるユーザーデバイスUE能力の制御方法。
【請求項4】
前記ブロードキャストシグナリングに識別情報が設定されることは、
前記ブロードキャストシグナリング内のN個のビットで各アクセスレベルに対応する識別情報が設定され、前記識別情報が第1の所定値である場合、対応するアクセスレベルに該当する端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、対応するアクセスレベルに該当する端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示し、Nが正の整数であることを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の制限されるユーザーデバイスUE能力の制御方法。
【請求項5】
前記ブロードキャストシグナリングに構成エリア情報がさらに搬送され、前記構成エリア情報が前記UE能力構成情報の適用範囲を示し、
前記UE能力構成情報の適用範囲が、セル、基地局、公共陸上移動ネットワークPLMNのうちの少なくとも1つを含み
記UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記ブロードキャストシグナリングにPLMNリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記ブロードキャストシグナリングにセルリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記ブロードキャストシグナリングに基地局リストがさらに搬送され、
又は、
前記専用シグナリングに構成エリア情報がさらに搬送され、前記構成エリア情報が前記UE能力構成情報の適用範囲を示し、
前記UE能力構成情報の適用範囲が、セル、基地局、PLMNの少なくとも1つを含み、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記専用シグナリングにPLMNリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記専用シグナリングにセルリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記専用シグナリングに基地局リストがさらに搬送される
ことを特徴とする請求項2に記載の制限されるユーザーデバイスUE能力の制御方法。
【請求項6】
前記専用シグナリングは、無線リソース制御RRCシグナリング、又はメディアアクセス制御制御要素MAC CEシグナリング、又は物理下り制御チャネルPDCCHシグナリングを少なくとも含
ことを特徴とする請求項2に記載の制限されるユーザーデバイスUE能力の制御方法。
【請求項7】
UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除する
ことを特徴とする請求項5に記載の制限されるユーザーデバイスUE能力の制御方法。
【請求項8】
UE能力制御ユニットと、UE能力確認ユニット、を備える制限されるユーザーデバイス能力の制御装置であって、
前記UE能力制御ユニットは、端末にUE能力構成情報を送信するように構成され、前記UE能力構成情報は、前記端末が基地局に前記UEの現在の能力を変更して制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるかどうかを決定し、
前記UE能力確認ユニットは、前記端末が制限されるUE能力を使用する請求メッセージを前記基地局に送信することができると決定し、且つ前記端末が過熱が発生することにより制限されるUE能力を使用する請求メッセージを前記基地局に送信した場合、前記端末により送信された、制限されるUE能力を使用する請求メッセージを受信することを応答し、制限されるUE能力の使用を確認する応答メッセージを前記端末に送信するように構成される
ことを特徴とする制限されるユーザーデバイス能力の制御装置。
【請求項9】
前記UE能力制御ユニットは、第1の送信サブユニット又は第2の送信サブユニットを含み、
前記第1の送信サブユニットは、端末にブロードキャストシグナリングを送信するように構成され、前記ブロードキャストシグナリングに前記UE能力構成情報が搬送され、
前記第2の送信サブユニットは、端末に専用シグナリングを送信するように構成され、前記専用シグナリングに前記UE能力構成情報が搬送される
ことを特徴とする請求項8に記載の制限されるユーザーデバイス能力の制御装置。
【請求項10】
前記UE能力制御ユニットは、さらに、第1の設定サブユニット又は第2の設定サブユニットを含み、
前記第1の設定サブユニットは、前記ブロードキャストシグナリングに識別情報を設定するように構成され、前記識別情報が第1の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示し、
前記第2の設定サブユニットは、前記専用シグナリングに識別情報を設定するように構成され、前記識別情報が第1の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示す
ことを特徴とする請求項9に記載の制限されるユーザーデバイス能力の制御装置。
【請求項11】
前記第1の設定サブユニットは、さらに、前記ブロードキャストシグナリング内のN個のビットで各アクセスレベルに対応する識別情報を設定するように構成され、前記識別情報が第1の所定値である場合、対応するアクセスレベルに該当する端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、対応するアクセスレベルに該当する端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示し、Nが正の整数である
ことを特徴とする請求項10に記載の制限されるユーザーデバイス能力の制御装置。
【請求項12】
前記ブロードキャストシグナリングに構成エリア情報がさらに搬送され、前記構成エリア情報が前記UE能力構成情報の適用範囲を示し、前記UE能力構成情報の適用範囲が、セル、基地局、PLMNの少なくとも1つを含み、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記ブロードキャストシグナリングにPLMNリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記ブロードキャストシグナリングにセルリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記ブロードキャストシグナリングに基地局リストがさらに搬送され、
又は、
前記専用シグナリングに構成エリア情報が搬送され、前記構成エリア情報が前記UE能力構成情報の適用範囲を示し、前記UE能力構成情報の適用範囲が、セル、基地局、PLMNの少なくとも1つを含み、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記専用シグナリングにPLMNリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記専用シグナリングにセルリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記専用シグナリングに基地局リストがさらに搬送される
ことを特徴とする請求項9に記載の制限されるユーザーデバイス能力の制御装置。
【請求項13】
前記専用シグナリングは、RRCシグナリング、又はMAC CEシグナリング、又はPDCCHシグナリングを少なくとも含む
ことを特徴とする請求項9に記載の制限されるユーザーデバイス能力の制御装置。
【請求項14】
削除ユニットをさらに含み、
前記削除ユニットは、UE能力構成情報の適用範囲がセルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲がPLMNである場合、前記端末がPLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除するように構成される
ことを特徴とする請求項11に記載の制限されるユーザーデバイス能力の制御装置。
【請求項15】
プロセッサによって実行されると、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法ステップを実行するコンピュータ実行可能命令を記憶した
ことを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信技術の分野に関し、特に、制限されるユーザデバイス( UE、User Equipment )能力の制御方法及び装置、コンピュータ記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第3世代パートナーシッププロジェクト( 3GPP、3rd Generation Partnership Project )の国際標準団体は、人々がサービスの速度、遅延、高速移動性、エネルギー効率に対する追求、及び今後の生活におけるサービスの多様性、複雑性を満たすために、第5世帯( 5G、5th Generation )の移動通信技術を開発し始めた。
【0003】
5G移動通信技術の主な応用シーンは、エンハンスメント型移動ブロードバンド( eMBB、Enhance Mobile Broadband )、低遅延高信頼通信( URLLC、Ultra Reliable Low Latency Communication )、大規模機器系通信( mMTC、massive Machine Type Communication )である。
【0004】
5G移動通信技術は、次世代無線通信技術( NR、New Radio )とも呼ばれ、NRの早期展開では完全なNRカバレッジを達成することが困難であり、そのため、典型的なネットワークカバレッジは、ロングタームエボリューション( LTE、Long Term Evolution )カバレッジとNRカバレッジとの組み合わせである。また、移動体事業者のLTEにおける早期投資を保護するために、LTEとNRとの間の緊密な結合( tight interworking )動作モードが提案されている。
【0005】
UEは、他のバンドから干渉を受けたり、機器過熱、バッテリー消耗などの問題が発生する場合、UEがこのような問題を緩和するために、一時的に自身のUE能力を変更して基地局に報告し、制限されるUE能力情報(すなわち、制限されるUEの能力情報)を使用するように基地局に要求する。
【0006】
しかしながら、UEが、UE自身の能力を一時的に変更することをサポートするかどうかは、その解決策ではなく、結果として、移動体事業者は、UEの能力を効果的に管理できない。
【発明の概要】
【0007】
本発明の実施例は、上記技術的課題を解決するために、制限されるUE能力の制御方法及び装置、コンピュータ記憶媒体を提供する。
【0008】
本発明の実施例は、制限されるUEの能力の制御方法を提供し
基地局が端末にUE能力構成情報を送信することと、
前記基地局が、前記端末により送信された、制限されるUE能力を使用する請求メッセージを受信した場合、制限されるUE能力の使用を確認する応答メッセージを前記端末に送信することとを含み、前記UE能力構成情報は、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるかどうかを指示する。
【0009】
本発明の実施例において、前記基地局が端末にUE能力構成情報を送信することは、
前記基地局が端末にブロードキャストシグナリングを送信することを含み、前記ブロードキャストシグナリングに前記UE能力構成情報が搬送される。
【0010】
本発明の実施例において、前記ブロードキャストシグナリングに前記UE能力構成情報が搬送されることは、
前記ブロードキャストシグナリングに識別情報が設定され、ここで、前記識別情報が第1の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示すことを含む。
【0011】
本発明の実施例において、前記ブロードキャストシグナリングに識別情報が設定されることは、
前記ブロードキャストシグナリング内のN個のビットで各アクセスレベルに対応する識別情報が設定され、ここで、前記識別情報が第1の所定値である場合、対応するアクセスレベルに該当する端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、対応するアクセスレベルに該当する端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示し、Nが正の整数であることを含む。
【0012】
本発明の実施例において、前記ブロードキャストシグナリングに構成エリア情報がさらに搬送され、前記構成エリア情報が前記UE能力構成情報の適用範囲を示し、ここで、前記UE能力構成情報の適用範囲は、セル、基地局、公共陸上移動ネットワーク(PLMN、Public Land Mobile Network)のうちの少なくとも1つを含み、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記ブロードキャストシグナリングにPLMNリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記ブロードキャストシグナリングにセルリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記ブロードキャストシグナリングに基地局リストがさらに搬送される。
【0013】
本発明の実施例において、前記基地局が端末にUE能力構成情報を送信することは、
前記基地局が端末に専用シグナリングを送信することを含み、前記専用シグナリングに前記UE能力構成情報が搬送される。
【0014】
本発明の実施例において、前記専用シグナリングは、無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)シグナリング、又はメディアアクセス制御制御要素(MAC CE、Media Access Control Control Element)シグナリング、又は物理下り制御チャネル(PDCCH、Physical Downlink Control Channel)シグナリングを少なくとも含む。
【0015】
本発明の実施例において、前記専用シグナリングに識別情報が設定され、ここで、前記識別情報が第1の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示す。
【0016】
本発明の実施例において、前記専用シグナリングに構成エリア情報が搬送され、前記構成エリア情報が前記UE能力構成情報の適用範囲を示し、ここで、前記UE能力構成情報の適用範囲が、セル、基地局、PLMNの少なくとも1つを含み、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記専用シグナリングにPLMNリストさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記専用シグナリングにセルリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記専用シグナリングに基地局リストがさらに搬送される。
【0017】
本発明の実施例において、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除する。
【0018】
本発明の実施例において、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除する。
【0019】
本発明の実施例において、前記UE能力制御ユニットは、第1の送信サブユニットを含み
第1の送信サブユニットは、端末にブロードキャストシグナリングを送信するように構成され、前記ブロードキャストシグナリングに前記UE能力構成情報が搬送される。
【0020】
本発明の実施例において、前記UE能力制御ユニットは、さらに、第1の設定サブユニットを含み、
第1の設定サブユニットは、前記ブロードキャストシグナリングに識別情報を設定するように構成され、ここで、前記識別情報が第1の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示す。
【0021】
本発明の実施例において、前記第1の設定サブユニットは、さらに、前記ブロードキャストシグナリング内のN個のビットで各アクセスレベルに対応する識別情報を設定するように構成され、ここで、前記識別情報が第1の所定値である場合、対応するアクセスレベルに該当する端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、対応するアクセスレベルに該当する端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示し、Nが正の整数である。
【0022】
本発明の実施例において、前記ブロードキャストシグナリングに構成エリア情報がさらに搬送され、前記構成エリア情報が前記UE能力構成情報の適用範囲を示し、ここで、前記UE能力構成情報の適用範囲が、セル、基地局、PLMNの少なくとも1つを含み、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記ブロードキャストシグナリングにPLMNリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記ブロードキャストシグナリングにセルリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記ブロードキャストシグナリングに基地局リストがさらに搬送される。
【0023】
本発明の実施例において、前記UE能力制御ユニットは、第2の送信サブユニットを含み、
第2の送信サブユニットは、端末に専用シグナリングを送信するように構成され、前記専用シグナリングに前記UE能力構成情報が搬送される。
【0024】
本発明の実施例において、前記専用シグナリングは、RRCシグナリング、MAC CEシグナリング、又はPDCCHシグナリングを少なくとも含む。
【0025】
本発明の実施例において、前記UE能力制御ユニットは、さらに、第2の設定サブユニットを含み、
第2の設定サブユニットは、前記専用シグナリングに識別情報を設定するように構成され、ここで、前記識別情報が第1の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示す。
【0026】
本発明の実施例において、前記専用シグナリングに構成エリア情報が搬送され、前記構成エリア情報が前記UE能力構成情報の適用範囲を示し、ここで、前記UE能力構成情報の適用範囲が、セル、基地局、PLMNの少なくとも1つを含み、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記専用シグナリングにPLMNリストさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記専用シグナリングにセルリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記専用シグナリングに基地局リストがさらに搬送される。
【0027】
本発明の実施例において、前記装置は、さらに、削除ユニットを含み、
削除ユニットは、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除するように構成される。
【0028】
本発明の実施例において、前記装置は、さらに、削除ユニットを含み、
削除ユニットは、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除するように構成される。
【0029】
本発明の実施例に係る技術案において、基地局が端末にUE能力構成情報を送信し、前記UE能力構成情報は、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるかどうかを指示し、前記基地局が、前記端末により送信された制限されるUE能力を使用する請求メッセージを受信した場合、制限されるUE能力の使用を確認する応答メッセージを前記端末に送信する。
【0030】
本発明の実施例の技術的解決策によれば、基地局は端末が制限されるUEの能力を使用する要求メッセージを送信することができるかどうかをブロードキャストシグナリング又は専用シグナリングによって知らせることで、通信事業者が制限されるUE能力を管理する目的を達成する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本明細書に記載された図面は、本発明の更なる理解を提供するために提供されたものであり、本願の一部を構成し、本発明の例示的な実施形態及びその説明は、本発明を説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。
図1】本発明の実施例における制限されるUE能力の制御方法のフローチャート一である。
図2】本発明の実施例における制限されるUE能力の制御方法のフローチャート二である。
図3】本発明の実施例における制限されるUE能力制御方法のフローチャート三である。
図4】本発明の実施例における制限されるユーザーデバイス能力の制御装置の構成図一である。
図5】本発明の実施例における制限されるユーザーデバイス能力の制御装置の構成図二である。
図6】本発明の実施例における制限されるユーザーデバイス能力の制御装置の構成図三である。
図7】本発明の実施例における基地局の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本発明の実施例の特徴と技術内容をより詳細に理解できるように、以下、添付図面を参照して本発明の実施例の実装を詳細に説明するが、添付図面は、説明のためのものであり、本発明の実施例を限定するものではない。
【0033】
なお、本発明の実施例に係る技術案は、主に5G移動通信システムに適用されるが、勿論、本発明の実施例に係る技術案は、5G移動通信システムに限定されず、他の移動通信システムにも適用可能である。5G移動通信システムにおける主な適用シーンを以下に説明する。
【0034】
1) eMBBシーンとして、eMBBは、ユーザがマルチメディアコンテンツ、サービス、及びデータを入手することを目指し、そのサービス需要が非常に急速に伸びている。eMBBは、屋内、市区、農村など、様々な場面に展開される可能性があり、そのサービス能力や需要の違いも比較的大きいため、具体的な展開シーンによって分析しなければならない。
【0035】
2) URLLCシーンとして、URLLCの典型的な用途は、工業自動化、電気自動化、遠隔医療操作、交通安全保障などを含む。
【0036】
3) mMTCシーンとして、URLLCの典型的な特徴は、高い接続密度、少ないデータ量、遅延非感受性トラフィック、モジュールの低コスト及び長い寿命などである。
【0037】
NRにおけるUE能力取得アーキテクチャに関して、UEは、制限されるUE能力を使用する要求メッセージを基地局に送信し、基地局は、制限されるUE能力の使用することを確認する応答メッセージをUEに送信し、その後、UEと基地局との間は、制限されるUEの能力情報に基づいてインタラクトする。なお、この一時的に制限されるUE能力は、5Gコアネットワーク( 5GC、5G Core )に対して透明であり、すなわち、静的なUE能力情報のみが5GCに記憶される。
【0038】
具体的には、UEメーカがUEが自律的に自身のUE能力を変更することができ、通信事業者の視点から、機器の不安定さ、予期せぬUE挙動、追加のシグナリング負荷、及びユーザのクレームなどをもたらす可能性があるため、UEのUE能力の変更が、ネットワーク側の制御下でUE能力の変更を行う必要がある。
【0039】
本発明の実施例は、通信事業者がUE能力を管理できるようにする目的で、制限されるUE能力を制御方法を提供し、特に、基地局が、UEが制限される能力使用するように制御方法を提案する。
【0040】
図1は本発明の実施例における制限されるUE能力の制御方法のフローチャート一であり、図1に示すように、前記UE能力の制御方法は、以下のステップを含む。
【0041】
ステップ101において、基地局が端末にUE能力構成情報を送信し、前記UE能力構成情報は、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるかどうかを指示する。
【0042】
本発明の実施例において、端末は、携帯電話、タブレット、ノート、車載端末、スマート家電、産業用端末などの任意の種類の端末であってもよい。基地局は、LTEにおけるeNB、NRにおけるgNBなどの任意のタイプの基地局であり得る。
【0043】
本発明の実施例において、基地局が端末にUE能力構成情報を送信することは、以下の方式で実現することができる。
【0044】
方式1において、基地局が端末にブロードキャストシグナリングを送信し、前記ブロードキャストシグナリングに前記UE能力構成情報が搬送される。
【0045】
方式2において、基地局が端末に専用シグナリングを送信し、前記専用シグナリングに前記UE能力構成情報が搬送される。
【0046】
ここで、前記専用シグナリングは、RRCシグナリング、又はMAC CEシグナリング、又はPDCCHシグナリングを少なくとも含む。
【0047】
ステップ102において、前記基地局が、前記端末により送信された制限されるUE能力を使用する請求メッセージを受信した場合、制限されるUE能力の使用を確認する応答メッセージを前記端末に送信する。
【0048】
本発明の実施例では、端末が基地局によって送信されたUE能力構成情報を受信した後、端末が制限されるUE能力を使用する要求メッセージを基地局に送信できるか否かをUE能力構成情報に基づいて決定する。端末が制限されるUE能力を使用する要求メッセージを基地局に送信することができると決定する場合、端末が他のバンドからの干渉を受けたり、機器の過熱、バッテリーの消耗などの問題が発生したりする場合に、制限されるUE能力を使用する請求メッセージを基地局に送信し、基地局は、端末からの制限されるUE能力を使用する請求メッセージを受信した後、制限されるUE能力の使用を決定する応答メッセージを端末に返信する。
【0049】
図2は本発明の実施例における制限されるUE能力の制御方法のフローチャート二であり、図2に示すように、前記UE能力の制御方法は、以下のステップを含む。
【0050】
ステップ201において、基地局は、前記ブロードキャストシグナリングに識別情報を設定し、ここで、前記識別情報が第1の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示す。
【0051】
本発明の実施例において、UE能力構成情報は、ブロードキャストシグナリングにおける識別情報によって実現される。一実施形態では、ブロードキャストシグナリングに識別情報(flag)が設定されて、UEが制限されるUE能力を使用する要求メッセージを基地局に送信できるかどうかを示す。
【0052】
例えば、flag=1である場合、端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができることを示し、flag=0である場、端末が制限されるUE能力を使用する請求メッセージを前記基地局に送信することができないことを示す。
【0053】
上位ユーザのサービス体験を保証するために、基地局は、端末のアクセスレベル情報、又はユーザ優先度情報に応じて、前記ブロードキャストシグナリングに識別情報を設定する。ある実施形態において、前記ブロードキャストシグナリング内のN個のビットを利用して各アクセスレベル(AC、Access Class)に対応する識別情報を設定し、ここで、前記識別情報が第1の所定値である場合、対応するアクセスレベルに該当する端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、対応するアクセスレベルに該当する端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示し、Nが正の整数である。
【0054】
ここで、flagは、各端末のACに対して1つずつ配置される。複数のACについて、対応するすべてのflagは、ACビットマップを形成し、AC bitmapがN個のビットを含むと仮定し、各ビットは1つのACに対応し、例えば、1番目のビットはAC = 0に対応し、2番目のビットはAC = 1に対応し、同様、N番目のビットはAC = N-1に対応する。1番目のビットが0に設定される場合、AC = 0のユーザは、制限されるUE能力を使用する要求メッセージを基地局に送信することができない。第2のビットが1に設定される場合、AC = 1のユーザは、制限されるUE能力を使用する要求メッセージを基地局に送ることができる。
【0055】
表1は、AC bitmapと制限されるUE能力との関係図であり、表1に示すように、端末は、ブロードキャストシグナリングを受信した後、自身のAC値に応じて、ブロードキャストシグナリング内のAC bitmapにおいて自身のAC値に対応するflagを参照し、制限されるUE能力を使用する要求メッセージを基地局に送信することができるかどうかを決定する。例えば、端末自体のAC値は3であり、対応するフラグはブロードキャストシグナリングに基づいて1であると決定され、そして、この端末は、制限されるUE能力を使用する要求メッセージを基地局に送信することができる。
【0056】
【表1】
【0057】
ある実施形態において、前記ブロードキャストシグナリングに構成エリア情報がさらに搬送され、前記構成エリア情報が前記UE能力構成情報の適用範囲を示し、ここで、前記UE能力構成情報の適用範囲は、セル、基地局、ネットワークPLMNのうちの少なくとも1つを含み、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記ブロードキャストシグナリングにPLMNリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記ブロードキャストシグナリングにセルリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記ブロードキャストシグナリングに基地局リストがさらに搬送される。
【0058】
本発明の実施例において、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除する。
【0059】
ステップ202において、基地局が端末にブロードキャストシグナリングを送信する。
【0060】
本発明の実施例において、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除する。
【0061】
ステップ203において、前記基地局が、前記端末により送信された制限されるUE能力を使用する請求メッセージを受信した場合、制限されるUE能力の使用を確認する応答メッセージを前記端末に送信する。
【0062】
本発明の実施例では、端末が基地局によって送信されたブロードキャストシグナリングを受信すした後、端末が制限されるUE能力を使用する要求メッセージを基地局に送信できるか否かをブロードキャストシグナリングに基づいて決定する。端末が制限されるUE能力を使用する要求メッセージを基地局に送信することができると決定する場合、端末が他のバンドからの干渉を受けたり、機器の過熱、バッテリーの消耗などの問題が発生したりする場合に、制限されるUE能力を使用する請求メッセージを基地局に送信し、基地局は、端末からの制限されるUE能力を使用する請求メッセージを受信した後、制限されるUE能力の使用を決定する応答メッセージを端末に返信する。
【0063】
図3は本発明の実施例における制限されるUE能力の制御方法のフローチャート三であり、図3に示すように、以下のステップを含む。
【0064】
ステップ301において、基地局が専用シグナリングに識別情報を設定し、ここで、前記識別情報が第1の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示す。
【0065】
本発明の実施例において、UE能力構成情報は、専用シグナリング内の識別情報によって実現される。ある実施形態において、前記ブロードキャストシグナリングに1つの識別情報(flag)を設定して、UEが制限されるUE能力を使用する請求メッセージを前記基地局に送信することができるかどうかを示す。
【0066】
例えば、flag=1である場合、端末が制限されるUE能力を使用する請求メッセージを前記基地局に送信することができることを示し、flag=0である場合、端末が制限されるUE能力を使用する請求メッセージを前記基地局に送信することができないことを示す。
【0067】
本発明の実施例において、専用シグナリングは、RRCシグナリング、又はMAC CEシグナリング、又はPDCCHシグナリングを少なくとも含む。
【0068】
ある実施形態において、前記専用シグナリングに構成エリア情報が搬送され、前記構成エリア情報が前記UE能力構成情報の適用範囲を示し、ここで、前記UE能力構成情報の適用範囲が、セル、基地局、PLMNの少なくとも1つを含み、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記専用シグナリングにPLMNリストさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記専用シグナリングにセルリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記専用シグナリングに基地局リストがさらに搬送される。
【0069】
本発明の実施例において、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除する。
【0070】
ステップ302において、基地局が端末に専用シグナリングを送信する。
【0071】
本発明の実施例において、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、
UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除する。
【0072】
ステップ303において、前記基地局が、前記端末により送信された制限されるUE能力を使用する請求メッセージを受信した場合、制限されるUE能力の使用を確認する応答メッセージを前記端末に送信する。
【0073】
本発明の実施例では、端末が基地局によって送信された専用シグナリングを受信した後、端末が制限されるUE能力を使用する要求メッセージを基地局に送信できるか否かを専用シグナリングに基づいて決定する。端末が制限されるUE能力を使用する要求メッセージを基地局に送信することができると決定する場合、端末が他のバンドからの干渉を受けたり、機器の過熱、バッテリーの消耗などの問題が発生したりする場合に、制限されるUE能力を使用する請求メッセージを基地局に送信し、基地局は、端末からの制限されるUE能力を使用する請求メッセージを受信した後、制限されるUE能力の使用を決定する応答メッセージを端末に返信する。
【0074】
図4は本発明の実施例における制限されるユーザーデバイス能力の制御装置の構成図一であり、図4に示すように、前記制限されるユーザーデバイス能力の制御装置は、UE能力制御ユニット401とUE能力確認ユニット402を備える
UE能力制御ユニット401は、端末にUE能力構成情報を送信するように構成され、前記UE能力構成情報は、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるかどうかを指示し、
UE能力確認ユニット402は、前記端末により送信された制限されるUE能力を使用する請求メッセージを受信した場合、制限されるUE能力の使用を確認する応答メッセージを前記端末に送信するように構成される。
【0075】
図4に示す制限されるユーザデバイスUE能力の制御装置における各ユニットの実装機能は、上記の制限されるユーザデバイスUE能力の制御方法に関する説明を参照することによって理解され得ることを当業者は理解するであろう。図4に示す制限されるユーザデバイスUEの能力の制御装置における各部の機能は、プロセッサ上で動作するプログラムによって実現されてもよく、具体的な論理回路によって実現されてもよい。
【0076】
図5は本発明の実施例における制限されるユーザーデバイス能力の制御装置の構成図二であり、図5に示すように、前記制限されるユーザーデバイス能力の制御装置は、UE能力制御ユニット501とUE能力確認ユニット502を備える。
【0077】
UE能力制御ユニット501は、端末にUE能力構成情報を送信するように構成され、前記UE能力構成情報は、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるかどうかを指示し、
UE能力確認ユニット502は、前記端末により送信された制限されるUE能力を使用する請求メッセージを受信した場合、制限されるUE能力の使用を確認する応答メッセージを前記端末に送信するように構成される。
【0078】
ここで、前記UE能力制御ユニット501は、第1の送信サブユニット5011をさらに含み、
第1の送信サブユニット5011は、端末にブロードキャストシグナリングを送信するように構成され、前記ブロードキャストシグナリングに前記UE能力構成情報が搬送される。
【0079】
前記UE能力制御ユニット501は、さらに、第1の設定サブユニット5012を含み、
第1の設定サブユニット5012は、前記ブロードキャストシグナリングに識別情報を設定するように構成され、ここで、前記識別情報が第1の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示す。
【0080】
ここで、前記第1の設定サブユニット5012は、さらに、前記ブロードキャストシグナリング内のN個のビットで各アクセスレベルに対応する識別情報を設定するように構成され、ここで、前記識別情報が第1の所定値である場合、対応するアクセスレベルに該当する端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、対応するアクセスレベルに該当する端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示し、Nが正の整数である。
【0081】
ある実施形態において、前記ブロードキャストシグナリングに構成エリア情報がさらに搬送され、前記構成エリア情報が前記UE能力構成情報の適用範囲を示し、ここで、前記UE能力構成情報の適用範囲が、セル、基地局、PLMNの少なくとも1つを含み、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記ブロードキャストシグナリングにPLMNリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記ブロードキャストシグナリングにセルリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記ブロードキャストシグナリングに基地局リストがさらに搬送される。
【0082】
ある実施形態において、前記装置は、さらに、削除ユニット503を含み、
削除ユニット503は、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除するように構成される。
【0083】
図5に示す制限されるユーザデバイスUE能力の制御装置における各ユニットの機能は、上述の制限されるユーザデバイスUE能力の制御方法に関する説明を参照することによって理解され得ることを当業者は理解するであろう。図5に示す制限されるユーザデバイスUEの能力の制御装置における各部の機能は、プロセッサ上で動作するプログラムによって実現されてもよく、具体的な論理回路によって実現されてもよい。
【0084】
ある実施形態において、前記装置は、さらに、削除ユニット503を含み、
削除ユニット503は、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除するように構成される。
【0085】
ここで、前記UE能力制御ユニット601は、第2の送信サブユニット6011を含み、
第2の送信サブユニット6011は、端末に専用シグナリングを送信するように構成され、前記専用シグナリングに前記UE能力構成情報が搬送される。
【0086】
前記専用シグナリングは、RRCシグナリング、又はMAC CEシグナリング、又はPDCCHシグナリングを少なくとも含む。
【0087】
ある実施形態において、前記UE能力制御ユニット601は、さらに、第2の設定サブユニット6012を含み、
第2の設定サブユニット6012は、前記専用シグナリングに識別情報を設定するように構成され、ここで、前記識別情報が第1の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができるように示し、前記識別情報が第2の所定値である場合、前記端末が前記基地局に制限されるUE能力を使用する請求メッセージを送信することができないように示す。
【0088】
ある実施形態において、前記専用シグナリングに構成エリア情報が搬送され、前記構成エリア情報が前記UE能力構成情報の適用範囲を示し、ここで、前記UE能力構成情報の適用範囲が、セル、基地局、PLMNの少なくとも1つを含み、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記専用シグナリングにPLMNリストさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記専用シグナリングにセルリストがさらに搬送され、
前記UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記専用シグナリングに基地局リストがさらに搬送される。
【0089】
ある実施形態において、前記装置は、さらに、削除ユニット603を含み、
削除ユニット603は、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除するように構成される。
【0090】
図6に示す制限されるユーザデバイスUE能力の制御装置における各ユニットの機能は、上述の制限されるユーザデバイスUE能力の制御方法に関する説明を参照することによって理解され得ることを当業者は理解するであろう。図6に示す制限されるユーザデバイスUEの能力の制御装置における各部の機能は、プロセッサ上で動作するプログラムによって実現されてもよく、具体的な論理回路によって実現されてもよい。
【0091】
ある実施形態において、前記装置は、さらに、削除ユニット603を含み、
削除ユニット603は、UE能力構成情報の適用範囲が前記セルである場合、前記端末がセル変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記基地局である場合、前記端末が基地局の変更を行ってから、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除し、UE能力構成情報の適用範囲が前記PLMNである場合、前記端末が前記PLMNリストの以外のPLMNに位置する場合、前記端末に対応するUE能力構成情報を削除するように構成される。
【0092】
したがって、本発明の実施例は、プロセッサによって実行されると、本発明の実施例に係る上述した制限されるユーザデバイスUE能力の制御方法を実現するコンピュータ実行可能命令を記憶したコンピュータ記憶媒体をさらに提供する。
【0093】
図7は、本発明の実施例に係る基地局の構成を示す図であり、図7に示すように、基地局70は、1つ又は複数の(図面には1つのみ示す)プロセッサ702 (プロセッサ702は、マイクロプロセッサ( MCU、Micro Controller Unit )又はプログラマブルロジックデバイス( FPGA、Field Programmable Gate Array )等の処理装置を含み得るが、これに限定されない)、データを記憶するメモリ704、及び通信機能のため伝送装置706を含み得る。図7に示す構成は、例示であり、上述した電子装置の構成に限定されないことは、当業者に理解されるところである。例えば、基地局70は、図7に示されるよりも多いか少ないコンポーネントをさらに含み得るか、又は図7に示されるものとは異なる構成を有し得る。
【0094】
メモリ704は、本発明の実施形態に係る制限されるユーザデバイスUEの能力の制御方法に対応するプログラム命令/モジュールのようなアプリケーションのソフトウェアプログラム及びモジュールを格納するために使用されてもよく、プロセッサ702は、メモリ704に格納されたソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することによって、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち、上述した方法を実現する。メモリ704は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、1つ以上の磁気記憶デバイス、フラッシュメモリ、または他の不揮発性ソリッドステートメモリなどの不揮発性メモリを含んでもよい。いくつかの例では、メモリ704は、プロセッサ702に対してリモートに配置されたメモリをさらに含んでもよく、それらは、ネットワークを介して基地局70に接続されてもよい。上記ネットワークの例としては、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動体通信ネットワーク、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0095】
伝送装置706は、ネットワークを介してデータを送受信するための装置である。上記のネットワークの具体例としては、基地局70の通信事業者が提供する無線ネットワークが挙げられる。一例では、伝送装置706は、基地局を介して他のネットワークデバイスに接続可能であり、インターネットと通信可能であるネットワークアダプタ( NIC、Network Interface Controller )を含む。一例では、送信デバイス706は、無線方式でインターネットと通信するための無線周波数( RF、Radio Frequency )モジュールであり得る。
【0096】
本発明の実施例に記載した技術的手段は、矛盾なき限り、任意に組み合わせることができる。
【0097】
本発明によって提供されるいくつかの実施形態において、開示される方法およびスマートデバイスは、他の方法で実現されてもよいことが理解されるべきである。なお、以上の装置の実施形態はあくまでも一例であり、例えば、装置の分割、論理的機能の分割などは、実際の実施に際しては、これら複数の装置や構成要素を組み合わせたり、他のシステムに統合したり、あるいは、一部の構成要素を省略したり、省略したりすることが可能である。さらに、図示又は説明された構成要素は、電気的、機械的、又は他の形態の、いくつかのインターフェース、装置又はユニットを介した、互いに、又は直接的に、又は通信的に、間接的な結合又は通信的な接続を有し得る。
【0098】
上記分離手段として説明したユニットは、物理的に分離していても、あるいは分離していなくてもよく、ユニットとして表示されるユニットは、物理的ユニットであっても、あるいは物理的ユニットでなくてもよく、すなわち一箇所にあっても、複数のネットワークユニットに分散していてもよく、また、本実施形態の目的を達成する手段の一部又は全部を、必要に応じて選択することができる。
【0099】
また、本発明の各実施例における各機能部は、全てが1つの第2の処理部に集積されてもよく、各部がそれぞれ単独で1つのユニットとして構成されてもよく、2つ以上のユニットが1つのユニットに集積されてもよく、上記の統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実現されてもよく、ハードウェア及びソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。
【0100】
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲はこれに限定されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的範囲内で容易に変更や置換をなし得ることは自明である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7