(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-16
(45)【発行日】2022-11-25
(54)【発明の名称】遠隔歯科医療画像のためのガイダンス方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
G16H 40/67 20180101AFI20221117BHJP
【FI】
G16H40/67
(21)【出願番号】P 2020552773
(86)(22)【出願日】2019-04-02
(86)【国際出願番号】 EP2019058244
(87)【国際公開番号】W WO2019192987
(87)【国際公開日】2019-10-10
【審査請求日】2020-09-29
(32)【優先日】2018-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】Koninklijke Philips N.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 52, 5656 AG Eindhoven,Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(74)【代理人】
【識別番号】100163809
【氏名又は名称】五十嵐 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】ベヴィス テイラー
(72)【発明者】
【氏名】ジャンヌ ヴァンサン
【審査官】吉田 誠
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-518790(JP,A)
【文献】特開2012-217159(JP,A)
【文献】特表2013-526099(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00 - 80/00
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置を用いて1つ以上の口腔画像を取得するための方法であって、
前記撮像装置の撮像器を用いて、口腔画像を取得するステップと、
前記撮像装置のセンサによって、前記撮像装置の向きを決定するステップと、
前記撮像装置のコントローラにより、前記取得された口腔画像から1つ以上の特徴を抽出するステップであって、前記抽出された1つ以上の特徴は、少なくとも画像品質特徴及び対象認識特徴を有する、ステップと、
前記コントローラにより、前記1つ以上の抽出された特徴が所定の特徴閾値を満足するか否かを決定するステップと、
前記1つ以上の抽出された特徴が所定の特徴閾値を満足しない場合、前記コントローラにより、前記所定の特徴閾値を満足するために必要とされる前記撮像装置の物理的な調節を算出するステップであって、前記必要とされる物理的な調節の算出は、前記抽出された1つ以上の特徴及び前記撮像装置の前記決定された向きに基づく、ステップと、
前記撮像装置のユーザインタフェースを介して、前記1つ以上の抽出された特徴が前記所定の特徴閾値を満足しない場合、前記取得された口腔画像に関するフィードバックをユーザに提供するステップであって、前記フィードバックは、前記所定の特徴閾値を満足するために必要とされる前記撮像装置の前記算出された物理的な調節を実施するための指示を有する、ステップと、
を有する方法。
【請求項2】
前記撮像装置の撮像器を用いて、物理的な調節が実施された後の更新された口腔画像を取得するステップと、
前記コントローラにより、前記更新された口腔画像から1つ以上の特徴を抽出するステップであって、前記抽出された1つ以上の特徴は、少なくとも画像品質特徴及び対象認識特徴を有する、ステップと、
前記コントローラにより、前記1つ以上の抽出された特徴が前記所定の特徴閾値を満足することを決定するステップと、
前記更新された口腔画像を歯科専門家に送信するステップと、
を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記更新された口腔画像をメモリに保存するステップを更に有する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記撮像装置が所定の閾値を上回る動きを検出した場合、前記撮像装置の向きを更新するステップを更に有する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記フィードバックは、音響的、視覚的及び/又は触覚的なフィードバックを有する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記撮像装置
はスマートフォンであり、前記撮像器はスマートフォンのカメラである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
1つ以上の撮像センサパラメータは、取得された口腔画像内の1つ以上の点における撮像特定により制御又は決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記画像品質特徴は、ぼやけ量、鏡面ハイライト量、及び/又はダイナミックレンジ検出を有する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
1つ以上の口腔画像を取得するための撮像装置であって、
1つ以上の画像を取得するよう構成された撮像器と、
前記撮像装置のユーザにフィードバックを提供するよう構成されたユーザインタフェースと、
1つ以上の口腔画像を送信するよう構成された通信モジュールと、
前記撮像装置の向きを決定するよう構成された向きセンサと、
前記取得された口腔画像から1つ以上の特徴を抽出し、該抽出された1つ以上の特徴は、少なくとも画像品質特徴及び対象認識特徴を有し、前記1つ以上の抽出された特徴が所定の特徴閾値を満足するか否かを決定し、前記1つ以上の抽出された特徴が所定の特徴閾値を満足しない場合、
前記所定の特徴閾値を満足するために必要とされる前記撮像装置の物理的な調節を算出し、前記必要とされる物理的な調節の算出は、前記抽出された1つ以上の特徴及び前記撮像装置の前記決定された向きに基づき、前記1つ以上の抽出された特徴が前記所定の特徴閾値を満足しない場合、前記撮像装置又はシステムのユーザインタフェースを介して、前記取得された口腔画像に関するフィードバックをユーザに提供するよう構成され、前記フィードバックは、前記所定の特徴閾値を満足するために必要とされる前記撮像装置の前記算出された物理的な調節を実施するための指示を有する、コントローラと、
を有する撮像装置。
【請求項10】
前記コントローラは更に、前記ユーザにより物理的な調節が実施された後の更新された口腔画像から1つ以上の特徴を抽出し、前記抽出された1つ以上の特徴は、少なくとも画像品質特徴及び対象認識特徴を有し、決定モジュールにより、前記1つ以上の抽出された特徴が前記所定の特徴閾値を満足することを決定し、前記更新された口腔画像を送信するよう前記通信モジュールに指示するよう構成された、請求項9に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記コントローラは更に、前記更新された口腔画像をメモリに保存するよう構成された、請求項10に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記フィードバックは、音響的、視覚的及び/又は触覚的なフィードバックを有する、請求項10に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記撮像装置
はスマートフォンであり、前記撮像器はスマートフォンのカメラである、請求項10に記載の撮像装置。
【請求項14】
1つ以上の高品質口腔画像を取得するよう構成された撮像システムであって、
1つ以上の画像を取得するよう構成された撮像器と、1つ以上の口腔画像を送信するよう構成された通信モジュールと、
撮像装置の向きを決定するよう構成された向きセンサと、を有する撮像装置と、
前記撮像装置から1つ以上の口腔画像を受信するよう構成された通信モジュールと、前記受信された口腔画像から1つ以上の特徴を抽出し、該抽出された1つ以上の特徴は、少なくとも画像品質特徴及び対象認識特徴を有し、決定モジュールにより、前記1つ以上の抽出された特徴が所定の特徴閾値を満足するか否かを決定し、前記1つ以上の抽出された特徴が所定の特徴閾値を満足しない場合、前記所定の特徴閾値を満足するために必要とされる前記撮像装置の物理的な調節を算出し、前記必要とされる物理的な調節の算出は、前記抽出された1つ以上の特徴及び前記撮像装置の前記決定された向きに基づき、前記1つ以上の抽出された特徴が前記所定の特徴閾値を満足しない場合、ユーザインタフェースを介して、前記取得された口腔画像に関するフィードバックをユーザに提供し、前記フィードバックは、前記所定の特徴閾値を満足するために必要とされる前記撮像装置の前記算出された物理的な調節を実施するための指示を有するよう構成された、コントローラと、を有する処理装置と、
を有する撮像システム。
【請求項15】
前記フィードバックは、音響的、視覚的及び/又は触覚的なフィードバックを有する、請求項14に記載の撮像システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、遠隔歯科医療のための高品質の口腔内画像を得るための方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、適切な口腔ケアを確保するために個人は少なくとも年に2回は口腔内の健康診断を受けるように指示されており、多くの歯科保険プログラムは、このような口腔内の健康診断をカバーしている。検診の間には、個人又は口腔ケアの専門家が、口腔内の健康状態の状態が悪化しているかしていないかを含む、口腔内の健康状態のレビューを所望する状況があり得る。
【0003】
遠隔歯科医療(teledentistry)は、臨床情報及び/又は口腔画像のような歯科情報を遠隔通信システムを介して転送することであり、対面での検診間に口腔内のレビュー又は分析のためのシステムを提供する。遠隔歯科医療は、スマートフォンなどのカメラを利用した低コストで低負担のソリューションであり、個人が容易にアクセスできるため、急成長しているサービスである。オンデマンド型の歯科医療は、歯科医師の介入が必要な場合に、消費者に大きな安心感と迅速な治療を提供する可能性を持つ。更に、遠隔歯科医療は、歯科サービスのコストを下げ、歯科サービスへのアクセスと提供を改善することができる。実際、幾つかの状況では、遠隔歯科医療は対面での検診の代わりになり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
遠隔歯科医療は必然的に、典型的には、補助なしで個人によって得られる、個人により得られた歯科画像を必要とする。スマートフォンなどの撮像装置が歯科専門家によって要求された内容を収集する位置にある間、個人は画面を視覚化することができない。このことは、対象の歯の十分に正確で高品質な画像を取得するための、多くの試行錯誤ショットをもたらす。口腔内の健康状態を評価するための画像の有用性は、数あるなかでも、画像が対象の歯を適切に含んでいるかどうか、画像の鮮明さ、環境内の照明、及び/又は視野角などの多くの特徴によって決定される。画像における詳細が専門家による患者の口腔内の健康状態の理解を容易にする場合、画像は高品質であると判断され得る。
【0005】
必然的に、個人によって得られ、歯科専門家に送られる画像の一部又は全部は、対象の歯又は口腔内の領域を捕捉できなかったり、鮮明さが不十分であったり、照明が不十分であったり、不適切な角度であったり、及び/又は他の多くの理由により、使用できないものである。従って、歯科専門家は、分析に粗悪な画像を使用するか、又は個人に追加の画像を要求するのが一般的である。どちらのシナリオも非効率的であり、高価であり、治療を遅らせる可能性がある。
【0006】
従って、本分野においては、高品質の口腔内画像の捕捉を確実にする、遠隔歯科医療システム及び方法に対する、継続的なニーズが継続的に存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、高品質の画像を得るための発明的な方法及びシステムに向けられている。本明細書の様々な実施例及び実施例は、高品質の画像を識別するように構成された撮像システムに向けられている。撮像システムは、口の中の1つ以上の画像を取得するように構成された撮像器を有する。プロセッサは、画像から、画質に関連する特徴及び対象認識に関連する特徴を含む1つ以上の特徴を抽出する。プロセッサは、抽出された特徴が所定の特徴閾値を満たすかどうかを判断するために、抽出された特徴を分析する。抽出された特徴が所定の特徴閾値を満たさない場合、システムは、抽出された特徴と決定された撮像装置の向きとを用いて、所定の特徴閾値を満たすために必要な物理的な調節を計算する。この必要な物理的調節はユーザに提供され、物理的調節が実施された後に新たな画像が得られる。十分に高品質の画像が歯科専門家に送信され、そこで専門家による分析のために利用され得る。
【0008】
一般的に、一態様において、撮像装置を用いて1つ以上の口腔画像を取得するための方法が提供される。該方法は、(i)前記撮像装置の撮像器を用いて、口腔画像を取得するステップと、(ii)前記撮像装置のセンサによって、前記撮像装置の向きを決定するステップと、(iii)前記撮像装置のコントローラにより、前記取得された口腔画像から1つ以上の特徴を抽出するステップであって、前記抽出された1つ以上の特徴は、少なくとも画像品質特徴及び対象認識特徴を有する、ステップと、(iv)コントローラにより、前記1つ以上の抽出された特徴が所定の特徴閾値を満足するか否かを決定するステップと、(v)前記1つ以上の抽出された特徴が所定の特徴閾値を満足しない場合、前記コントローラにより、前記所定の特徴閾値を満足するために必要とされる前記撮像装置の物理的な調節を算出するステップであって、前記必要とされる物理的な調節の算出は、前記抽出された1つ以上の特徴及び前記撮像装置の前記決定された向きに基づく、ステップと、(vi)前記撮像装置のユーザインタフェースを介して、前記1つ以上の抽出された特徴が前記所定の特徴閾値を満足しない場合、前記取得された口腔画像に関するフィードバックをユーザに提供するステップであって、前記フィードバックは、前記所定の特徴閾値を満足するために必要とされる前記撮像装置の前記算出された物理的な調節を実施するための指示を有する、ステップと、を含む。
【0009】
一実施例によれば、該方法は更に、前記撮像装置の撮像器を用いて、物理的な調節が実施された後の更新された口腔画像を取得するステップと、前記コントローラにより、前記更新された口腔画像から1つ以上の特徴を抽出するステップであって、前記抽出された1つ以上の特徴は、少なくとも画像品質特徴及び対象認識特徴を有する、ステップと、前記コントローラにより、前記1つ以上の抽出された特徴が前記所定の特徴閾値を満足することを決定するステップと、前記更新された口腔画像を歯科専門家に送信するステップと、含む。
【0010】
一実施例によれば、該方法は、前記更新された口腔画像をメモリに保存するステップを更に含む。
【0011】
一実施例によれば、該方法は、前記撮像装置が所定の閾値を上回る動きを検出した場合、前記撮像装置の向きを更新するステップを更に含む。
【0012】
一実施例によれば、前記フィードバックは、音響的、視覚的及び/又は触覚的なフィードバックを有する。
【0013】
一実施例によれば、前記撮像装置又はシステムはスマートフォンであり、前記撮像器はスマートフォンのカメラである。
【0014】
一実施例によれば、1つ以上の撮像センサパラメータは、取得された口腔画像内の1つ以上の点における撮像特定により制御又は決定される。一実施例によれば、前記画像品質特徴は、ぼやけ量、鏡面ハイライト量、及び/又はダイナミックレンジ検出を有する。
【0015】
一態様によれば、1つ以上の口腔画像を取得するための撮像装置が提供される。該装置は、1つ以上の画像を取得するよう構成された撮像器と、前記撮像装置のユーザにフィードバックを提供するよう構成されたユーザインタフェースと、1つ以上の口腔画像を送信するよう構成された通信モジュールと、前記撮像装置の向きを決定するよう構成された向きセンサと、(i)前記取得された口腔画像から1つ以上の特徴を抽出し、該抽出された1つ以上の特徴は、少なくとも画像品質特徴及び対象認識特徴を有し、(ii)前記1つ以上の抽出された特徴が所定の特徴閾値を満足するか否かを決定し、(iii)前記1つ以上の抽出された特徴が所定の特徴閾値を満足しない場合、前記コントローラにより、前記所定の特徴閾値を満足するために必要とされる前記撮像装置の物理的な調節を算出し、前記必要とされる物理的な調節の算出は、前記抽出された1つ以上の特徴及び前記撮像装置の前記決定された向きに基づき、(iv)前記1つ以上の抽出された特徴が前記所定の特徴閾値を満足しない場合、前記撮像装置又はシステムのユーザインタフェースを介して、前記取得された口腔画像に関するフィードバックをユーザに提供するよう構成され、前記フィードバックは、前記所定の特徴閾値を満足するために必要とされる前記撮像装置の前記算出された物理的な調節を実施するための指示を有する、コントローラと、を含む。
【0016】
一実施例によれば、前記コントローラは更に、(i)前記ユーザにより物理的な調節が実施された後の更新された口腔画像から1つ以上の特徴を抽出し、前記抽出された1つ以上の特徴は、少なくとも画像品質特徴及び対象認識特徴を有し、(ii)決定モジュールにより、前記1つ以上の抽出された特徴が前記所定の特徴閾値を満足することを決定し、(iii)前記更新された口腔画像を送信するよう前記通信モジュールに指示するよう構成される。
【0017】
一態様によれば、1つ以上の高品質口腔画像を取得するよう構成された撮像システムが提供される。該システムは、(i)1つ以上の画像を取得するよう構成された撮像器と、(ii)1つ以上の口腔画像を送信するよう構成された通信モジュールと、(iii)前記撮像装置の向きを決定するよう構成された向きセンサと、を有する撮像装置を含む。該システムはまた、前記撮像装置から1つ以上の口腔画像を受信するよう構成された通信モジュールと、(i)前記受信された口腔画像から1つ以上の特徴を抽出し、該抽出された1つ以上の特徴は、少なくとも画像品質特徴及び対象認識特徴を有し、(ii)決定モジュールにより、前記1つ以上の抽出された特徴が所定の特徴閾値を満足するか否かを決定し、(iii)前記1つ以上の抽出された特徴が所定の特徴閾値を満足しない場合、前記所定の特徴閾値を満足するために必要とされる前記撮像装置の物理的な調節を算出し、前記必要とされる物理的な調節の算出は、前記抽出された1つ以上の特徴及び前記撮像装置の前記決定された向きに基づき、(iv)前記1つ以上の抽出された特徴が前記所定の特徴閾値を満足しない場合、ユーザインタフェースを介して、前記取得された口腔画像に関するフィードバックをユーザに提供し、前記フィードバックは、前記所定の特徴閾値を満足するために必要とされる前記撮像装置の前記算出された物理的な調節を実施するための指示を有するよう構成された、コントローラと、を有する処理装置を含む。
【0018】
本開示の目的のため、ここで用いられる「コントローラ」なる語は、撮像装置、システム又は方法の動作に関連する種々の装置を一般的に記述するために用いられる。コントローラは、ここで議論される種々の機能を実行するよう種々の態様で実装され得る(例えば専用のハードウェアを用いて)。「プロセッサ」は、ここで議論される種々の機能を実行するようソフトウェア(例えばマイクロコード)を用いてプログラムされたものであっても良い1つ以上のマイクロプロセッサを利用するコントローラの一例である。コントローラは、プロセッサを利用して実装されても良いし、又はプロセッサを利用せずに実装されても良く、幾つかの機能を実行するための専用のハードウェアと他の機能を実行するためのプロセッサ(例えば1つ以上のプログラムされたマイクロプロセッサ及び関連する回路)との組み合わせとして実装されても良い。本開示の種々の実施例において利用され得るコントローラ要素の例は、限定するものではないが、従来のマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)を含む。
【0019】
ここで用いられる「ユーザインタフェース」なる語は、人間のユーザ又は操作者と、ユーザと装置との間の通信を可能とする1つ以上の装置と、の間のインタフェースを示す。本開示の種々の実施例において利用され得るユーザインタフェースの例は、限定するものではないが、スイッチ、電位差計、ボタン、ダイヤル、スライダ、トラックボール、表示画面、種々のタイプのグラフィカルユーザインタフェース(GUI)、タッチスクリーン、マイクロフォン、及びその他のタイプの何らかの形の人間により生成された刺激を受けてそれに応じて信号を生成し得るセンサを含む。
【0020】
更に詳細に以下に議論される以上の概念及び更なる概念の全ての組み合わせは(斯かる概念は相互に矛盾しないものとする)、ここで開示される本発明の主題の一部として考えられることは、理解されるべきである。特に、本開示の末尾にある請求される主題の全ての組み合わせは、ここで開示される本発明の主題の一部として考えられる。
【0021】
本発明のこれらの及び他の態様は、以下に説明される実施例を参照しながら説明され明らかとなるであろう。
【0022】
図面において、同様の参照文字は一般的に、異なる図を通して同じ部分を示す。また、図面は必ずしも定縮尺で描かれたものではなく、一般的に本発明の原理の説明に強調が施されている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】一実施例による撮像装置の模式的な表現である。
【
図2】一実施例による撮像装置の模式的な表現である。
【
図3】一実施例による歯科画像を取得するための方法のフロー図である。
【
図4】一実施例による撮像装置又はシステムのユーザに提供されるフィードバックの模式的な表現である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示は、遠隔歯科医療のための方法及び装置の様々な実施例を記載している。より一般的には、本出願人は、高品質の口腔画像が個人によって得られることを確実にするシステムを提供することが有益であることを認識し理解した。従って、本明細書に記載されているか、又は他の方法で想定されている方法は、個人の歯科領域の1つ以上の画像を取得するように構成されたスマートフォン、スマートミラー、及び/又は他の撮像装置のような撮像装置又はシステムを提供する。撮像装置又はシステムは、画像品質に関連する特徴及び対象認識に関連する特徴を含む、1つ以上の特徴を口腔画像から抽出するように構成されたプロセッサを含む。プロセッサは、抽出された特徴が所定の特徴閾値を満たすかどうかを判断するために、抽出された特徴を分析する。抽出された特徴が所定の特徴閾値を満たさない場合、該システムは、抽出された特徴と決定された撮像装置の向きとを用いて、所定の特徴閾値を満たすために必要な物理的な調節を計算する。この必要な物理的調節はユーザに提供され、物理的調節が実施された後に新たな画像が得られる。十分に高品質な画像を歯科専門家に送信することができ、該画像が歯科専門家による解析に利用されることができる。
【0025】
図1を参照すると、一実施例では、ユーザの口から画像を取得するように構成された撮像装置100が示されている。撮像装置100は、好ましくはデジタル形式で、口腔内画像を取得することができる撮像装置を備えた任意の装置であって良い。例えば、撮像装置100は、スマートフォン、スマートミラー、ウェアラブル計算装置、デジタルカメラ、ラップトップ、及び/又は画像をキャプチャすることができる任意の他の計算装置又はキャプチャデバイスであっても良い。撮像装置100は、任意に、本明細書に記載されているか、又は別の方法で想定されているような撮像システム又は方法の1つ以上の態様を容易にするアプリケーションなどのソフトウェアを含んでいても良い。
【0026】
撮像装置100は、ユーザの口から画像を取得するように構成された撮像器10を有する。撮像器10は、特に、CCD又はCMOSセンサなどの画像センサである。例えば、撮像器10は、スタンドアロン型のデジタルカメラであっても良いし、口腔ケア装置、スマートフォン、スマートミラー、ウェアラブル装置、及び/又は任意の他の計算装置又は画像キャプチャ装置に統合されたカメラであっても良い。撮像装置100又は撮像器10は、口腔内の1つ以上の領域を照明するように構成された光源20を有しても良いし、そうでなければ斯かる光源と通信可能であっても良い。例えば、光源20は、装置100又はシステムに関連するフラッシュ又は他の光源であっても良い。光源20は、高品質の口腔撮像を容易にすることができる光を発するLED光源などの任意の光源であっても良いし、構成されていても良い。一実施例によれば、光源は、2つ以上の光源からの光を有しても良い。撮像器10及び/又は光源20は、周期的に、連続的に、及び/又は刺激に応答して動作するように構成されても良い。例えば、撮像器10及び光源20は、ユーザが画像を撮影することに応答して、又はユーザが口腔の一部にわたって撮像器を位置決めすることに応答して、撮像器によってリアルタイムで検出された画像を得ることができる。
【0027】
撮像装置100は更に、撮像器10から得られた1つ以上の画像を受信するように構成されたコントローラ30を有する。コントローラ30は、1つ又は複数のモジュールで形成されても良く、ユーザインタフェースを介して得られる入力などの入力に応答して撮像器10を動作させるように構成されても良い。コントローラ30は、例えば、少なくともプロセッサ32を有することができる。プロセッサ32は、マイクロコントローラ、複数のマイクロコントローラ、回路、単一のプロセッサ、又は複数のプロセッサを含むがこれらに限定されない、任意の適切な形態をとることができる。コントローラ30及び/又は撮像装置100はまた、メモリ40を有しても良い。メモリ40は、不揮発性メモリ及び/又はRAMを含む任意の好適な形態をとることができる。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスクドライブ(HDD)、又はソリッドステートドライブ(SSD)を含んでも良い。メモリは、数あるなかでも、オペレーティングシステムを記憶することができる。RAMは、データの一時的な記憶のためにプロセッサによって使用される。一実施例によれば、オペレーティングシステムは、コントローラ30によって実行されると、撮像装置100のハードウェア構成要素の動作を制御するコードを含むことができる。
【0028】
撮像装置100は更に、有線及び/又は無線通信ネットワークを介して情報を受信及び/又は送信するように構成された通信モジュール50を有する。通信モジュール50は、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、近距離通信、及び/又はセルラーモジュールを含むがこれらに限定されない、有線又は無線信号を送信することが可能な任意のモジュール、デバイス、又は手段であり得る。通信モジュール50は、例えば、撮像器によって得られた1つ以上の画像を送信することができる。
【0029】
撮像装置100は更に、撮像装置の向きを取得又は検出するように構成された向きセンサ70を構成する。向きセンサ70は、例えば、6軸又は9軸の空間センサシステムを有しても良く、該装置の運動軸に対する相対的な読み取り値を提供し、装置の向き及び変位を特徴付けるために、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又は地磁気計のうちの1つ又は複数を含んでも良い。例えば、センサ70は、例えば3軸ジャイロスコープ及び3軸加速度計を使用して、6軸の相対運動(3軸の並進及び3軸の回転)の測定値を提供するように構成されても良い。他の多くの構成が可能である。他のセンサは、単独で、又は圧力センサ(例えばホール効果センサ)及び他のタイプのセンサ、例えば所定の波長範囲の電磁波を測定するセンサ、容量性センサ、カメラ、フォトセル、可視光センサ、近赤外センサ、電波センサ、及び/又は1つ以上の他のタイプのセンサを含むがこれらに限定されないセンサと組み合わせて、利用されても良い。多くの異なるタイプのセンサが、本明細書において記載されているか又は想定され得るように、利用され得る。一つの可能な実施例によれば、センサ又はセンサは、ユーザの身体部分、固定点、及び/又は一つ以上の他の位置に関するデバイスの位置についての相補的な情報を提供する。
【0030】
一実施例によれば、撮像装置100は、ユーザに情報を提供するように構成された及び/又はユーザから情報を受信するように構成されたユーザインタフェース60を含む。ユーザインタフェース60は、多くの異なる形態をとることができるが、ユーザに情報を提供するように構成され、及び/又はユーザから情報を受信するように構成されている。例えば、情報は、読まれ、見られ、聴かれ、感じられ、及び/又はそうでなければ解釈され得る。従って、ユーザインタフェースは、ユーザに情報を提供するディスプレイ、ユーザに触覚フィードバックを提供する触覚機構、ユーザに音又は言葉を提供するためのスピーカ、単純なLEDライト又はLEDのアレイ、又は他の様々なユーザインタフェース機構のいずれかであっても良い。一実施例によれば、ユーザインタフェース60は、画像が得られると同時に、又は画像が得られた後に、ユーザにフィードバックを提供する。例えば、ユーザインタフェース60は、本明細書に記載されているか、又は想定され得る方法により、画像が十分な品質ではないと判断された場合に、ユーザに通知することができる。ユーザインタフェース60はまた、他の多くのタイプの情報及びガイダンスのうち、取得すべき画像について又は画像の改善について、ここで記載される又は想定されるように、ユーザに指示又はガイダンスを提供しても良い。
【0031】
図2を参照すると、一実施例では、ユーザの口から高品質の画像を取得するように構成された撮像システム200が示されている。この実施例によれば、撮像システム200は、撮像装置100及び処理装置120を有する。撮像装置100は、ユーザの口の1つ又は複数の画像を取得するように構成され、それらの画像を、ローカル又はリモートに配置されていても良い、又は撮像装置100の一部であっても良い、処理装置120に送信するように構成されている。処理装置120は、撮像装置から受信した1つ以上の画像を受信して分析し、品質が本明細書に記載されているか又は想定され得る方法によって決定される高品質の画像を、歯科専門家に送信するように構成されている。
【0032】
撮像装置100は、好ましくはデジタル形式で、口腔内画像を取得することが可能な撮像器を有する任意の装置であっても良い。例えば、撮像装置100は、スマートフォン、スマートミラー、ウェアラブル計算装置、デジタルカメラ、ラップトップ、及び/又は画像をキャプチャすることができる任意の他の計算装置又はキャプチャデバイスであっても良い。撮像装置100は、任意に、本明細書に記載されているか又は想定され得るような撮像システム又は方法の1つ以上の態様を容易にするアプリケーションなどのソフトウェアを含んでいても良い。撮像装置100は、ユーザの口から画像を取得するように構成されたCCD又はCMOSセンサなどの撮像器10を有する。撮像装置100は、スタンドアロン型のデジタルカメラであっても良いし、口腔ケアデバイス、スマートフォン、スマートミラー、ウェアラブル装置及び/又は他の任意の計算装置に統合されたカメラであっても良い。撮像装置100は、口腔内の1つ以上の領域を照明するように構成された光源20を有しても良い。また該装置は、ユーザインタフェースを有しても良い。
【0033】
撮像装置100はまた、有線及び/又は無線通信ネットワークを介して情報を受信及び/又は送信するように構成された通信モジュール50aを有する。通信モジュール50aは、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、近距離通信、及び/又はセルラーモジュールを含むがこれらに限定されない、有線又は無線信号を送信することが可能な任意のモジュール、装置、又は手段であり得る。通信モジュール50aは、例えば、撮像器によって得られた1つ以上の画像を処理装置120に送信することができる。
【0034】
撮像装置100はまた、撮像装置の向きを取得又は検出するように構成された向きセンサ70を有する。向きセンサ70は、例えば、6軸又は9軸の空間センサシステムを構成することができ、装置の運動軸に対する相対運動の読み取り値を提供し、装置の向き及び変位を特徴付けるために、加速度センサ、ジャイロスコープ、及び/又は地磁気センサのうちの1つ又は複数を含んでも良い。例えば、センサ70は、例えば3軸ジャイロスコープ及び3軸加速度計を使用して、6軸の相対運動(3軸の並進及び3軸の回転)の測定値を提供するように構成することができる。他の多くの構成が可能であり、他のセンサは、単独で、又は撮像装置の向きを決定するために向きセンサ70と組み合わせて、利用されても良い。
【0035】
一実施例によれば、撮像装置100はまた、ユーザに情報を提供するように構成された、及び/又はユーザからの情報を受信するように構成された、本明細書に先に記載されたようなユーザインタフェース60のようなユーザインタフェース60aを含む。ユーザインタフェース60aは、多くの異なる形態をとることができ、ユーザに情報を提供するように構成され、及び/又はユーザからの情報を受信するように構成されている。一実施例によれば、ユーザインタフェース60aは、画像が得られるにつれて、又は画像が得られた後に、ユーザにフィードバックを提供する。例えば、ユーザインタフェース60aは、本明細書に記載されているか又は想定され得る方法により、画像が十分な品質ではないと判断された場合に、ユーザに通知することができる。ユーザインタフェース60aはまた、他の多くの種類の情報及びガイダンスのうち、取得すべき画像についての指示又はガイダンス、又は画像の改善についてのガイダンスをユーザに提供することができる。
【0036】
処理装置120は、撮像装置100から画像を受信するように構成された任意の装置であり得る。例えば、処理装置120は、スマートフォン、スマートミラー、ウェアラブル計算装置、ラップトップ、及び/又は他の任意の計算装置であっても良い。処理装置120は任意に、本明細書に記載されているか又は想定され得るような画像化システム又は方法の1つ以上の態様を容易にするアプリケーションなどのソフトウェアを含んでいても良い。
【0037】
処理装置120は、撮像装置から得られた1つ以上の画像を受信するように構成されたコントローラ30を有する。コントローラ30は、1つ又は複数のモジュールで形成されても良く、例えば、プロセッサ32を有しても良い。プロセッサ32は、マイクロコントローラ、複数のマイクロコントローラ、回路、単一のプロセッサ、又は複数のプロセッサを含むがこれらに限定されない、任意の適切な形態をとることができる。処理装置120は、不揮発性メモリ及び/又はRAMを含むがこれらに限定されない任意の適切な形態をとることができるメモリ40を有しても良い。メモリ40は、1つ以上の受信された画像又は任意の他の情報若しくは命令を記憶するように構成されても良い。
【0038】
処理装置は更に、撮像装置100の通信モジュール50aから送信された情報を含む、有線及び/又は無線通信ネットワークを介して情報を受信及び/又は送信するように構成された通信モジュール50bを有する。通信モジュール50bは、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、近距離通信、及び/又はセルラーモジュールを含むがこれらに限定されない、有線又は無線信号を送信することができる任意のモジュール、装置、又は手段であっても良い。
【0039】
一実施例によれば、処理装置120は、ユーザに情報を提供し、及び/又はユーザから情報を受信するように構成されたユーザインタフェース60bを含む。ユーザインタフェース60bは、多くの異なる形態をとることができ、ユーザに情報を提供するように構成され、及び/又はユーザからの情報を受信するように構成されている。一実施例によれば、ユーザインタフェース60bは、画像が得られるにつれて、又は画像が得られた後に、ユーザにフィードバックを提供する。例えば、ユーザインタフェース60bは、本明細書に記載されているか又は想定され得る方法により、画像が十分な品質ではないと判断された場合に、ユーザに通知することができる。ユーザインタフェース60bはまた、他の多くの種類の情報及びガイダンスのうち、取得すべき画像について、又は画像の改善について、ユーザに指示又はガイダンスを提供することができる。
【0040】
図3を参照すると、一実施例において、ユーザの口から高品質の画像90を得るための方法300のフロー図が示されている。ステップ310では、撮像システムが提供される。撮像システムは、本明細書に記載されているか又は想定され得る、撮像システムのいずれであっても良い。例えば、撮像システムは、多くの装置又はシステムの中でも、撮像装置100又は撮像システム200であっても良い。一般に、撮像システムは、ユーザの口の1つ以上の画像90を取得するように構成された撮像器10と、取得された1つ以上の画像を受信して解析するように構成されたコントローラ30と、有線及び/又は無線通信システムを介して情報を送信及び/又は受信するように構成された通信モジュール50と、ユーザからの情報を受信し、及び/又はユーザに情報を提供するように構成されたユーザインタフェース60とを有する。方法300は、撮像装置100及び撮像システム200の枠組みの中で記載されているが、本明細書に記載されているか、又は想定され得る、他の適切に構成された撮像装置又はシステムを使用して実装されても良い。
【0041】
本方法のステップ320において、ユーザの口の1つ以上の画像90が、撮像装置100の撮像器10を用いて得られる。好適な実施例によれば、撮像装置は、スマートフォン、ラップトップ、又は他の接続されたカメラのようなスマートな接続媒体に統合された2次元撮像センサであり、スペクトルの可視部分の波長の撮像を可能にする。任意の実施例では、波長の取得は、光スペクトルの関連部分で感度の高い撮像センサを使用して、近赤外から中赤外の波長を含むことができる。
【0042】
一実施例によれば、予めプログラムされているか、又は検出されているかのいずれかであり得る、得られた画像90内の所定のキーポイントにおいて、画像特性によって、1つ以上の撮像センサパラメータが制御されるか、又は決定される。例えば、カメラの自動ホワイトバランスは、歯の領域で識別された色レベルの平均特性に基づいて設定することができ、ユーザが手動で整列させる画像オーバーレイによって、又はヒューリスティック又は機械学習的な方法で色特性を使用して歯を検出することによって検出することができる。別の実施例では、カメラの露出が、画像の視野全体ではなく、ユーザの口の中などの特定のキー領域内に含まれるピクセル特性によってのみ決定される。この特定の制御は、画像のキャプチャが、関心のある領域のみに最適なセンサ設定を提供することにのみ焦点を当てられることを保証する。斯くして、口の中、頬、体、又は背景の望まない領域は、歯科専門家による更なる分析のために無関係であるとみなされる。
【0043】
一実施例によれば、画像のキャプチャは、1つ又は複数の画像をキャプチャすることを有する。例えば、本システムは、Apple iOSによって有効化された「ライブ」写真のような一連の画像を取得して、(i)システムが、決定モジュールに規定された基準に従って、又は決定モジュールによって設定された基準に従って、最適な画像を自動的に選択すること、又は(ii)歯科専門家が、分析のために一連の画像から最も適切な画像又は画像を選択すること、を可能にする。
【0044】
一実施例によれば、ユーザは、傷害、痛み、又は他の刺激に応答して、又は予定された検診又は他の定期的なメンテナンス又はケアの一部として、歯科専門家と共有するための画像90を取得することを所望し得る。ユーザは、1つ又は複数の画像を取得するための通知又は他の刺激を受信しても良い。撮像装置100は、画像が必要であることをユーザに通知するアプリなどのソフトウェアを有しても良い。例えば、撮像装置100は、ルーチン画像を取得するための通知を提供するアプリがインストールされたスマートフォンであっても良い。代替として、ユーザは、ソフトウェア又はオンラインのウェブサイト又はサービスにアクセスすることによって遠隔歯科医療を起動しても良く、1つ又は複数の画像を取得するように促される。従って、撮像装置100は、当該セッションについてどの画像を取得すべきかについての指示を受信しても良く、これらの指示は、ユーザ及び/又は歯科専門家からの情報に基づいて、全体的又は部分的に促されても良い。例えばユーザは、数あるなかでも、特定の角度で画像を取得するように、又は視野内に特定の歯を含めるように、促されても良い。
【0045】
撮像器を介してユーザによって得られる画像は、歯肉、歯、舌、又は口腔内の他の任意の部分を含むがこれらに限定されない、ユーザの口腔内の任意の部分の画像であっても良い。画像は、直ちに分析されても良いし、リアルタイム又はリアルタイムに近いバッチ処理のために保存されても良い。画像は、分析のために装置によって保持されても良いし、本明細書に記載されているように又は想定され得るように、下流の分析のために別の装置に送信されても良い。画像90は、特徴抽出及び分析のためにコントローラ30に送信され、及び/又は受信される。
【0046】
本方法の間の任意の時点で実行され得る方法のステップ330において、撮像装置100の向きセンサ70は、該装置の向きに関するセンサデータを取得する。加速度センサなどの向きセンサは、連続的又は周期的にデータを取得する。方向センサは、その情報を使用してデバイスの方向を決定するか、又はデバイスの方向を決定するために、センサデータをコントローラ又は他のプロセッサに通信する。一実施例によれば、向きセンサは、撮像装置のコントローラの構成要素である。コントローラは、センサデータを連続的又は周期的に受信しても良く、又は問い合わせ又は要求に応答してセンサデータを受信しても良い。撮像装置は、任意の方法又はシステムを使用して、センサデータを分析して、装置の向きを決定しても良い。例えば、撮像装置は、水平に対して一定の計算された角度で実質的に水平であることを決定しても良いし、垂直に対して一定の計算された傾きで垂直であることを決定しても良い。このようにして、該撮像装置は、その向きを検出し、その動きを経時的に監視することができる。
【0047】
向きセンサ70は、撮像装置の向き及び/又は動きを連続的又は周期的に監視することができる。このことは、ユーザが画像を撮影する間、又は画像を撮影して画像に関するフィードバックを受ける間に、撮像装置を移動させることができるため、本方法の下流のステップにおいてユーザに提供されるフィードバック及び/又は物理的調節を容易にすることができる。従って、本方法のステップ332において、向きセンサ70及び/又はコントローラは、新しい向きデータを取得するか、又は要求する。このようにして、該装置は、該撮像装置の向き及び/又は動きを経時的に監視することができる。
【0048】
一実施例によれば、該撮像装置は、該撮像装置又は向きセンサが所定の閾値を超える動きを検出した場合に、新しい向きデータを取得するか、又は要求しても良い。例えば、該撮像装置又は向きセンサは、撮像後の動きを監視するように構成されても良く、動きが検出された場合、又は閾値を超える動きが検出された場合、更新された向きデータの要求をトリガしても良い。画像を撮影した後の著しい動きは、装置の新しい位置又は向きをもたらす可能性があるので、新しい位置又は向きに関する情報は、本方法の下流のステップに必要となる。
【0049】
本方法のステップ340において、コントローラ30は、得られた1つ以上の口腔画像90から1つ以上の画質特徴90'を抽出する。一実施例によれば、コントローラ30は、他の多くの特徴タイプが可能であるが、画質特徴及び対象認識特徴を含む少なくとも2つの特徴セットを1つ以上の画像から抽出する。
【0050】
一実施例によれば、コントローラ30は、ユーザが画像取得プロセスに与える影響の特徴化を対象とした1つ以上の画質特徴90'を抽出する。画質特徴90'は例えば、画像内の関心領域内で利用可能な高周波成分の量を定量化するための離散ウェーブレット変換又は周波数分析を使用したぼやけ量を含むことができる。別の例としては、画質特徴量90'は、しきい値化及び/又はガウスフィルタを用いた「ホットスポット」の検出のいずれかを用いた鏡面ハイライトの量を含むことができる。別の例としては、画質特徴量90'は、関心領域にわたって各チャネル内の色の利用可能な分布を計算することによるダイナミックレンジ検出を含んでも良い。画質特徴90'は、本明細書に記載されたものに加えて、他の画質特徴を含んでも良い。
【0051】
一実施例によれば、コントローラ30は、画像センサが画像取得プロセスに与える影響の特徴付けを対象とする画像内容特徴を抽出する。画像内容特徴は、例えば、専用テンプレートを使用した出力のフィルタリングを含んでも良い。各画像は、診断プロセスに関連する口の中の特定の部分を表すことが予想されるので、撮影画像を所定のテンプレートと相関させることにより、撮影画像とターゲットとがどれだけ類似しているかを特徴付けるメトリックが提供される。このプロセスは、ハール型特徴、色ベースの特徴、又は他の特徴を利用しても良い。別の例としては、画像内容特徴は、トレーニングされた検出器によって構成されるか、利用されるか、又は分析されることができる。各画像は、歯又は歯茎のような口の特定の部分を含むことが予想されるので、任意に機械学習アルゴリズムを利用することができるトレーニングされた検出器は、歯科専門家によって実行される分析に不可欠な、斯かる重要な口の部分の有無を特徴付けるメトリックを提供しても良い。画質特徴は、本明細書に記載されたものに加えて、他の画像内容特徴を含んでも良い。
【0052】
一実施例によれば、該特徴は、任意の特徴抽出方法、アルゴリズム、又はフィルタを使用して抽出又は分析することができる。例えば、該特徴抽出方法、アルゴリズム、又はフィルタは、色検出、キャニーエッジ検出、デリッシュエッジ検出、ソーベル演算子又はフィルタ、ハリスコーナー検出、ガウスフィルタ、ガウスのラプラシアンに基づくブロブ検出、ヘシアン行列、局所的な二値パターン、及び/又は他の任意の特徴抽出方法、アルゴリズム、又はフィルタを有しても良い。
【0053】
抽出されると、1つ以上の特徴は、リアルタイムで又はリアルタイムに近く分析することができ、又はその後の分析のために保存することができる。例えば、抽出された1つ以上の特徴は、メモリ40に格納することができ、抽出された特徴は、メモリ内で、画像90又はそれらが得られた画像と関連付けることができる。
【0054】
該方法のステップ350において、撮像システム200は、抽出された1つ以上の特徴が所定の特徴閾値を満たすかどうかを判定する。一実施例によれば、撮像装置又はシステムは、1つ以上の抽出された特徴を分析するように構成された決定モジュール80を有する。決定モジュール80は、歯科専門家への画像データの送信を効果的に制御する。画質が悪い場合、及び/又は要求された特徴を含まない場合、フィードバックがユーザに提供される。画質が十分に高い場合、及び/又は要求された特徴を含む場合、画像は歯科専門家に送信され得る。
【0055】
決定モジュール80は例えば、抽出された1つ以上の特徴90'を予め定められた特徴閾値と比較して、画像が歯科専門家に送信され及び/又は歯科専門家によって利用され得る高品質の画像であるとみなすのに十分な品質であるかどうかを決定するように、プログラム又は構成されていても良い。画像は、比較に基づいて認可されるか又は却下される。一実施例によれば、決定モジュール80は、ヒューリスティックモデル又は関数を使用して、抽出された1つ以上の特徴90'を分析するようにプログラム又は構成される。別の実施例によれば、決定モジュール80は、決定木、ナイーブベイズ分類器、サポートベクターマシン、又は類似の分類器又はアルゴリズムのような分類システムを使用して、1つ以上の抽出された特徴を分析するようにプログラムされるか、又は構成される。別の実施例によれば、決定モジュール80は、ニューラルネットワーク及び/又はアンサンブル法のような機械学習及び/又は人工知能を使用して、1つ以上の抽出された特徴を分析するようにプログラムされるか又は構成される。
【0056】
本方法のステップ360において、抽出された特徴90'が所定の特徴閾値を満たさない場合、コントローラは、抽出された特徴及び決定された撮像装置の向きに基づいて、所定の特徴閾値を満たすために必要な撮像装置の物理的な調節を算出する。一実施例によれば、撮像装置又はシステムは、1つ以上の抽出された特徴及び/又は決定された撮像装置の向きを分析して、どのような物理的調節が、得られた画像内で検出された問題を潜在的に修正するかを決定するように構成された、調節モジュール95を有する。一実施例によれば、必要な位置変化は、決定モジュール80からの結果を使用して、口の形状の実際の位置及びビューを決定するために計算される。一実施例によれば、現在のビューから目標ビューへの変換は、例えば、メッシュモデル又は他の方法又は機構を介して達成され得、該変換は、要求される動き(例えば、上向き/下向きに傾く、左/右に回転するなど)を決定するために、該装置の向きに適用され得る。
【0057】
例えば、調節モジュール95は、カメラをわずかに左に移動させると、目標領域が適切に視野内に入ることを決定し得る。調節モジュール95は、カメラを目標領域からわずかに遠ざけると、目標領域を適切にピントを合わせることができると判断し得る。調節モジュール95は、カメラを傾けると、目標領域が適切に視野内に入るようになると判断し得る。他の多くの物理的な調節、動作、又は他の修正が可能である。
【0058】
本方法のステップ370において、該装置は、得られた口腔画像90に関するフィードバックをユーザに提供する。該フィードバックは、所定の特徴閾値を満たすために必要な、該撮像装置の算出された物理的調節を実施するための指示を含む。該フィードバックは、カメラを現在の位置からわずかに左又は右に移動させる指示、カメラをターゲットに近づけたり遠ざけたりする指示、カメラをある方向に傾ける指示、カメラをある方向に回転させる指示、及び/又は他の任意の調節を含んでも良い。
【0059】
該フィードバックは、ユーザインタフェース60を介して、又は他の任意の機構を介して提供され得る。例えば、ユーザは、画像が不十分であるという視覚的、触覚的、可聴的、又は他の通知を受け取っても良い。音声フィードバックは、目標画像を達成するためにデバイスをどのように動かすべきかをユーザに示すために、移動又は傾けるよう録音された指示、ビープ音、トーン、又は他の方法を有しても良い。視覚フィードバックは、例えば、ユーザが目標画像に近づくにつれて点滅速度及び/又は強度が変化するLED又はスクリーンのフラッシュを有しても良い。触覚的フィードバックは、ユーザが目標画像に近づいていることを示すための振動パターン及び/又は強度の変化を含んでも良い。接続された二次デバイスは、指示を補足するために、現在のビューをターゲットと比較するフィードバック及び/又はライブビューを表示しても良い。例えば、処理装置120は、ユーザにフィードバックを提供するスクリーン又は他のユーザインタフェース60bを構成しても良い。
【0060】
図4を参照すると、例えば上図では、ユーザによって得られた画像はぼやけており、及び/又は口の適切な部分が含まれていない。従って、該方法のステップ350において、決定モジュール80は、1つ以上の抽出された特徴90'が所定の特徴閾値を満たさないと決定する。本方法のステップ360において、本システムは、所定の特徴閾値を満たすために必要な撮像装置の物理的な調節を算出し、本方法のステップ370において、該装置は、計算された物理的な調節を有するフィードバックをユーザに提供する。ユーザは、実施された物理的調節の結果として、もはやぼやけておらず目標領域を含む、新しい画像90bを撮影する。
【0061】
本方法のステップ372において、ユーザは、フィードバックを実施し、必要な物理的調節を行うか、又は必要な物理的調節を行うことを試み、ステップ320に戻り、撮像装置を使用して追加の1以上の画像を得る。その後、本方法は、ステップ330乃至350を進み、新しい画像が所定の特徴閾値を満たしているかどうか、従って、ユーザの物理的調節が元の画像で検出された欠陥を改善したかどうかを判断する。この方法のこれらのステップ及び他のステップは、無制限の回数繰り返されても良い。
【0062】
決定モジュール80が、ステップ370においてフィードバックを介して提供された元の画像又は物理的調節後に得られた新しい画像のいずれかで、抽出された特徴が所定の閾値を満たすと決定した場合、画像90は、保存及び/又は送信の準備ができることとなる。従って、撮像システムは、次いで、得られた口腔画像の歯科専門家への送信を認可するか、又は開始することができる。これにより、現在の遠隔歯科医療の実施例における問題である、時間の浪費、又は画像の貧弱さに起因する不適切な診断が、防止される。
【0063】
本方法の任意のステップ380において、撮像装置は、得られた画像を一時的又は永続的な記憶装置に保存する。該画像は、歯科専門家への送信前又は送信後に保存することができる。該保存は、撮像装置上のメモリ40、処理装置内のメモリ、クラウド上のメモリ、又は任意のリモート又はローカルの記憶装置、サーバ、又はデータベースなどの任意の記憶装置又はメモリであっても良い。
【0064】
該方法のステップ390において、十分に高品質であると判断された画像90、及び/又は口の所望又は要求された部分を含むと判断された画像90は、画像が認可されるとリアルタイムで、又は所定の数又は品質の画像が得られた後にのみ、歯科専門家又は歯科専門家によって利用されるサービスに送信することができる。画像は、撮像装置又はシステムの通信モジュール50を使用して、有線及び/又は無線通信を介して、歯科専門家又は他の第三者のシステム又はサービスに送信することができる。該システムは、要求された数の十分に高い品質の画像が得られた場合、及び/又は特定の領域が十分に高い品質の画像に写っている場合にのみ、歯科専門家又は他の第三者のシステム若しくはサービスに画像を送信するように構成又は設計されていても良い。例えば、該システムは、歯科専門家又は他の第三者のシステム若しくはサービスへの画像の送信を許可する前に、上歯と下歯の両方、若しくは前歯と奥歯の両方、又は特定の歯の十分に高い品質の画像を要求するように構成されていても良い。
【0065】
ここで定義され使用される全ての定義は、辞書の定義、参照により本明細に組み込まれた文献における定義、及び/又は定義された語の通常の意味に対して優先されるものと理解されるべきである。
【0066】
本明細及び請求項において用いられる不定冠詞「1つの(a及びan)」は、明示されない限り、「少なくとも1つ」を意味するものとして理解されるべきである。
【0067】
本明細及び請求項において用いられる「及び/又は(and/or)」なる句は、斯様に併記された要素の「いずれか又は両方」、幾つかの場合においては結合して存在し、別の場合においては離隔されて存在する要素を意味するものとして理解されるべきである。「及び/又は」により列記された複数の要素は、同様に解釈されるべきであり、即ち斯様に併記された要素の「1つ以上」として解釈されるべきである。「及び/又は」節により明示的に特定される要素の以外の要素が、明示的に特定されたこれら要素に関連するものであっても関連しないものであっても、任意に存在しても良い。
【0068】
本明細及び請求項において用いられる「又は(or)」は、以上に定義された「及び/又は」と同じ意味を持つと理解されるべきである。例えば、リスト中のアイテムを分離するとき、「又は」又は「及び/又は」は包含的なものとして解釈されるべきであり、即ち、要素の数又はリストの少なくとも1つ、更には1つよりも多く、任意には列記されていない更なるアイテムを含むことも包含するものとして解釈されるべきである。「1つのみ」若しくは「ちょうど1つ」又は請求項において用いられる場合には「から成る(consisting of)」といった、その反対を明示的に示す語のみが、要素の数又はリストの1つの要素のみの包含を示す。一般的に、ここで用いられる語「又は」は、「いずれか」、「1つ」、「1つのみ」又は「ちょうど1つ」といった排他的な語を伴う場合に、排他的な代替を示すものとして解釈されるべきである。
【0069】
1つ以上の要素のリストに関して、本明細及び請求項において用いられる「少なくとも1つ(at least one)」なる句は、該要素のリストにおける要素のいずれか1つ以上から選択された少なくとも1つの要素を意味するものとして理解されるべきであるが、該要素のリスト内に明示的に列記された全ての要素の少なくとも1つを必ずしも含まず、該要素のリストにおける要素のいずれかの組み合わせを除外するものではない。この定義は、「少なくとも1つ」なる句が参照する要素のリスト内に明示的に特定された要素以外の要素が、明示的に特定されたこれら要素に関連するものであっても関連しないものであっても、任意に存在し得ることを許容する。
【0070】
明示的に示されない限り、1つより多いステップ又は動作を含む、請求項に記載されるいずれの方法においても、該方法のこれらステップ及び動作の順序は、必ずしも該方法のステップ及び動作が列記された順序に限定されるものではないことも、理解されるべきである。
【0071】
請求項、及び以上の明細書において、「有する(comprising)」、「含む(including)」、「担持する(carrying)」、「持つ(having)」、「包含する(containing)」、「伴う(involving)」、「保持する(holding)」、「から構成される(composed of)」等のような全ての遷移句は、非制限的なものとして理解されるべきであり、即ち含むが限定するものではないことを意味するものと理解されるべきである。「から成る(consisting of)」及び「から基本的に成る(consisting essentially of)」なる遷移句のみが、制限的又は半制限的な遷移句であるべきである。
【0072】
幾つかの本発明の実施例がここで説明され例示されたが、当業者は、機能を実行するため及び/又はここで説明された結果及び/又は利点の1つ以上を得るため、多様な他の手段及び/又は構造を容易に想到するであろう。斯かる変形及び/又は変更のそれぞれは、ここで説明された本発明の実施例の範囲内であるとみなされる。更に一般的に、当業者は、ここで説明された全てのパラメータ、寸法、材料及び構成は、例であることが意図されたものであり、実際のパラメータ、寸法、材料及び/又は構成は、本発明の教示が利用される特定の用途に依存することを、容易に理解するであろう。当業者は、単なる一般的な実験を用いて、ここで説明された特定の本発明の実施例に対する多くの同等物を認識し、又は確認することが可能である。それ故、以上の実施例は、単に例として提示されたものであり、添付される請求項及びその等価物の範囲内において、本発明の実施例は、明示的に記載されて請求されるものとは異なって実行され得る。本開示の本発明の実施例は、ここで説明されたそれぞれの個々の特徴、システム、物品、材料、キット及び/又は方法に向けたものである。更に、斯かる特徴、システム、物品、材料、キット及び/又は方法の2つ以上のいずれかの組み合わせもが、斯かる特徴、システム、物品、材料、キット及び/又は方法が相互に矛盾しない場合には、本開示の本発明の範囲内に含まれる。