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特許7178479物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法及び端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-16
(45)【発行日】2022-11-25
(54)【発明の名称】物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/14 20090101AFI20221117BHJP
   H04W 74/08 20090101ALI20221117BHJP
【FI】
H04W52/14
H04W74/08
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021500989
(86)(22)【出願日】2019-07-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-11-04
(86)【国際出願番号】 CN2019096131
(87)【国際公開番号】W WO2020015628
(87)【国際公開日】2020-01-23
【審査請求日】2021-02-10
(31)【優先権主張番号】201810804585.0
(32)【優先日】2018-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】孫 曉東
(72)【発明者】
【氏名】孫 鵬
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
(72)【発明者】
【氏名】楊 宇
【審査官】田部井 和彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-085233(JP,A)
【文献】特表2014-529205(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0115363(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1563469(KR,B1)
【文献】国際公開第2019/028881(WO,A1)
【文献】特表2020-529790(JP,A)
【文献】ZTE,Power control during random access procedure [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #90 R1-1712066, [検索日: 2022年2月19日],インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1712066.zip>,2017年08月11日,p.1-4
【文献】3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical layer procedures for control (Release 15) [online],3GPP TS 38.213 V15.2.0 (2018-06), [検索日: 2022年2月17日],2018年06月29日,インターネット <URL: https://www.3gpp.org/ftp/Specs/archive/38_series/38.213/38213-f20.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末に適用される物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法であって、
同期放送信号ブロックに関する電力情報に基づいて、リンクリカバリプロセスに用いられる物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のパスロスを計算することと、
前記パスロスに基づいて、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の伝送電力を計算することと、を含み、
前記同期放送信号ブロックに関する電力情報は、同期放送信号ブロックに関する送信電力と、同期放送信号ブロックに関する参照信号受信電力とを含み、
前記同期放送信号ブロックに関する電力情報に基づいて、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のパスロスを計算することは、
チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と前記同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、前記同期放送信号ブロックの送信電力及び上位層フィルタリング参照信号受信電力に基づいて、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の前記パスロスを計算することを含む、物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法。
【請求項2】
同期放送信号ブロックに関する電力情報に基づいて、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のパスロスを計算することは、
ネットワーク装置により設定された前記同期放送信号ブロックの送信電力及び上位層フィルタリング参照信号受信電力に基づいて、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の前記パスロスを計算することをさらに含み、電力オフセット量は、ネットワーク装置により設定される請求項1に記載の物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法。
【請求項3】
前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の前記パスロスを計算することは、
前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応する場合、又は、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)に対応し、かつ前記少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)には前記同期放送信号ブロックと疑似コロケーションである目標チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)が存在する場合に、前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記パスロスを計算することを含む、請求項2に記載の物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法。
【請求項4】
前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記パスロスを計算することは、
前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応する場合に、それぞれ、前記少なくとも1つの同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、少なくとも1つの第1候補パスロスを計算することと、
前記少なくとも1つの第1候補パスロスの平均値、最大値又は最小値を前記パスロスとして決定することと、を含む、請求項3に記載の物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法。
【請求項5】
前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記パスロスを計算することは、
前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)に対応し、かつ前記少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)には前記目標チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)が存在する場合に、それぞれ、前記目標チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と疑似コロケーションである同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、少なくとも1つの第2候補パスロスを計算することと、
前記少なくとも1つの第2候補パスロスの平均値、最大値又は最小値を前記パスロスとして決定することと、を含む、請求項3に記載の物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法。
【請求項6】
前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の前記パスロスを計算することは、
前記同期放送信号ブロックの送信電力と上位層フィルタリング参照信号受信電力との差を前記パスロスとして決定することを含み、ここで、前記上位層フィルタリング参照信号受信電力は、前記同期放送信号ブロックの実際の受信電力である請求項2~5のいずれかの一つに記載の物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法。
【請求項7】
チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と前記同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の前記パスロスを計算することは、
前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)に対応する場合、又は、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応し、かつ前記少なくとも1つの同期放送信号ブロックには目標同期放送信号ブロックが存在する場合に、前記チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と前記同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記パスロスを計算することを含む、請求項2に記載の物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法。
【請求項8】
前記チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と前記同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記パスロスを計算することは、
前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)に対応する場合に、それぞれ、前記少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と前記同期放送信号ブロックとの間の少なくとも1つの電力オフセット量、及び前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、少なくとも1つの第3候補パスロスを計算することと、
前記少なくとも1つの第3候補パスロスの平均値、最大値又は最小値を前記パスロスとして決定することと、を含む、請求項7に記載の物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法。
【請求項9】
前記チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と前記同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記パスロスを計算することは、
前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応し、かつ前記少なくとも1つの同期放送信号ブロックには前記目標同期放送信号ブロックが存在する場合に、それぞれ、前記チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と前記目標同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び前記目標同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、少なくとも1つの第4候補パスロスを計算することと、
前記少なくとも1つの第4候補パスロスの平均値、最大値又は最小値を前記パスロスとして決定することと、を含む、請求項7に記載の物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法。
【請求項10】
前記同期放送信号ブロックとチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)との間の電力オフセット量、及び前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の前記パスロスを計算することは、
前記同期放送信号ブロックの送信電力と前記電力オフセット量との和、又は前記同期放送信号ブロックの送信電力と前記電力オフセット量との差を参照信号送信電力として決定することと、
前記参照信号送信電力と上位層フィルタリング参照信号受信電力との差を前記パスロスとして決定することと、を含む、請求項2、7~9のいずれか一つに記載の物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法。
【請求項11】
前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)は、
初期アクセスプロセスと
ンドオーバプロセスと、
ビーム管理プロセスとのうちの1つにさらに用いられる、請求項1~3のいずれか1項に記載の物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法。
【請求項12】
同期放送信号ブロックに関する電力情報に基づいて、リンクリカバリプロセスに用いられる物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)のパスロスを計算する第1計算モジュールと、
前記パスロスに基づいて物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の伝送電力を計算する第2計算モジュールと、を含み、
前記第1計算モジュールは、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と前記同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、前記同期放送信号ブロックの送信電力及び上位層フィルタリング参照信号受信電力に基づいて、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の前記パスロスを計算する第2計算サブモジュールを含み、
前記同期放送信号ブロックに関する電力情報は、同期放送信号ブロックに関する送信電力と、同期放送信号ブロックに関する参照信号受信電力とを含む、端末。
【請求項13】
記第1計算モジュールは、
ネットワーク装置により設定された前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)の前記パスロスを計算する第1計算サブモジュールをさらに含み、前記電力オフセット量が、ネットワーク装置により設定される請求項12に記載の端末。
【請求項14】
第1計算サブモジュールは、具体的には、
前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応する場合、又は、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)に対応し、かつ前記少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)には前記同期放送信号ブロックと疑似コロケーションである目標チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)が存在する場合に、前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記パスロスを計算する、請求項13に記載の端末。
【請求項15】
第2計算サブモジュールは、具体的には、
前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が少なくとも1つのチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)に対応する場合、又は、前記物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)が少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応し、かつ前記少なくとも1つの同期放送信号ブロックには前記チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と疑似コロケーションである目標同期放送信号ブロックが存在する場合に、前記チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と前記同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び前記同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、前記パスロスを計算する、請求項13に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2018年7月20日に提出された中国特許出願第201810804585.0号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
本開示は、通信の技術分野に関し、特に物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
新たな無線技術(New Radio、NR)システムとも呼ばれる第5世代(5thGeneration、5G)移動通信システムでは、サポートする動作周波数帯域は6GHz以上に上昇し、最大で約100GHzに達する。高周波数帯域は、豊富な空き周波数リソースを備え、データ伝送に、より大きなスループットを提供することができる。下りリンク伝送速度が20Gbpsであり、上りリンク伝送速度が10Gbpsであるという目標を達成するために、高周波アンテナと、より大規模な、アンテナポートのより多い多入力多出力(Multiple Input Multiple Output、MIMO)技術とが導入されることになる。高周波信号の波長が短く、低周波数帯域に比べて、より多くのアンテナアレイエレメントを同じ大きさのパネルに配置し、ビームフォーミング技術を利用して、指向性がより高く、ローブがより狭いビームを形成することができ、大規模な(Massive)MIMO技術は、大規模なアンテナアレイを使用し、システムの周波数帯域利用効率を大幅に向上させ、より多くのアクセスユーザをサポートすることができる。
【0003】
高周波数帯域の通信システムでは、無線信号の波長が短いため、信号伝搬が遮断されるなどの状況が発生しやすく、信号伝搬が中断されることをもたらす。関連技術における無線リンクの再確立を採用すると、長時間がかかるため、ビーム失敗リカバリ(Beam Failure Recovery、BFR)メカニズムなどのリンクリカバリメカニズムが導入され、ビーム失敗が発生した後、端末は、ビーム失敗リカバリ要求をネットワーク装置側に送信する。端末の上位層は、BFRの候補ビームに基づいて、ビーム失敗リカバリ要求を送信する物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)リソースを決定する。システムのPRACHリソースには、上記ビーム失敗リカバリのためのリソースの他に、他のプロセスのためのリソースが含まれる。PRACHの電力は、端末の最大送信電力、目標受信電力及びパスロスなどのパラメータに基づいて決定することができ、パスロスは、参照信号の送信電力によって決定されるが、いくつかの参照信号の送信電力が決定できない場合、端末は、PRACHのパスロスを計算することができず、PRACHの送信電力を決定できないことなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示のいくつかの実施例は、いくつかの参照信号の送信電力が決定できない場合に端末がPRACHの送信電力を計算できないという問題を解決するために、物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法及び端末を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様では、本開示のいくつかの実施例に係る、端末に適用される物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法は、
同期放送信号ブロックに関する電力情報に基づいて、物理ランダムアクセスチャネルPRACHのパスロスを計算することと、
パスロスに基づいてPRACHの伝送電力を計算することと、を含む。
【0006】
第2の態様では、本開示のいくつかの実施例に係る端末は、
同期放送信号ブロックに関する電力情報に基づいて、物理ランダムアクセスチャネルPRACHのパスロスを計算する第1計算モジュールと、
パスロスに基づいてPRACHの伝送電力を計算する第2計算モジュールとを含む。
【0007】
第3の態様では、本開示のいくつかの実施例に係る端末は、プロセッサと、メモリと、メモリ上に記憶されてプロセッサ上で実行され、プロセッサによって実行されると、上記物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法を実現するコンピュータプログラムとを含む。
【0008】
第4の態様では、本開示のいくつかの実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体には、プロセッサにより実行されると、上記物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法を実現するコンピュータプログラムが記憶されている。
【発明の効果】
【0009】
このように、本開示のいくつかの実施例に係る端末は、上記技術手段により、異なるシナリオにおいてパスロスを計算することにより、PRACHの伝送電力を正確に計算することができ、このようにPRACHの正常な送信を保証し、伝送性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本開示のいくつかの実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示のいくつかの実施例の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0011】
図1】本開示のいくつかの実施例が適用可能な移動通信システムを示すブロック図である。
図2】本開示のいくつかの実施例に係るPRACHの電力制御方法を示す概略流れ図である。
図3】本開示のいくつかの実施例のシナリオ1におけるPRACHの電力制御方法を示す概略流れ図である。
図4】本開示のいくつかの実施例のシナリオ2におけるPRACHの電力制御方法を示す概略流れ図である。
図5】本開示のいくつかの実施例に係る端末のモジュール構成を示す概略図である。
図6】本開示のいくつかの実施例に係る端末を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しながら本開示の例示的な実施例をより詳細に説明する。図面に本開示の例示的な実施例が示されるが、本開示は、様々な形態で実現することができ、ここに記載した実施例によって限定されないと理解すべきである。逆に、これらの実施例を提供するのは、本開示をより徹底的に理解させ、かつ本開示の範囲を完全に当業者に伝えるためである。
【0013】
本願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」などは、類似した対象を区別するためのものであり、必ずしも特定の順序又は優先順位を説明するためのものではない。ここで説明した本願の実施例が、例えばここでの図示又は説明以外の順序でも実施できるように、このように使用されたデータは、適宜入れ替えてもよいと理解すべきである。また、用語「含む」、「備える」及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は装置は、明確に示されたステップ又はユニットに限定されず、明確に示されていないか又はこれらのプロセス、方法、製品又は装置に固有の、他のステップ又はユニットを含んでもよい。明細書及び特許請求の範囲における「及び/又は」は、接続対象の少なくとも1つを表す。
【0014】
本明細書で説明される技術は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)/LTEアドバンスト(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限定されず、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)などの様々な無線通信システム又はその他のシステムにも用いることができる。用語「システム」と「ネットワーク」は、常に互換的に使用されている。本明細書で説明される技術は、上述のシステム及び無線技術、並びにその他のシステム及び無線技術に用いることができる。しかしながら、これらの技術は、NRシステムの適用例以外にも適用可能であるが、以下の説明は、例示を目的にNRシステムについて説明し、以下の説明の多くにおいてNR用語が使用される。
【0015】
以下の説明は、例を提供するものであり、特許請求の範囲に記載された範囲、適用性又は構成を限定するものではない。本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、検討された要素の機能及び配置を変更してもよい。様々な例では、様々な手順又は構成部品を適宜に省略、置換又は追加してもよい。例えば、説明した方法を、説明した順序と異なる順序で実行してもよく、また、様々なステップを追加、省略するか又は組み合わせてもよい。また、いくつかの例を参照して説明した特徴は、他の例で組み合わせてもよい。
【0016】
図1を参照されたい。図1は、本開示のいくつかの実施例が適用可能な移動通信システムを示すブロック図である。無線通信システムは、端末11及びネットワーク装置12を含む。端末11は、端末装置又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパーソナルコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネット装置(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブル装置(Wearable Device)又は車載装置などの端末側装置であってよく、なお、本開示のいくつかの実施例では端末11の具体的なタイプを限定しない。ネットワーク装置12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、上記基地局は、5G及びこれ以降のリリースの基地局(例えば、gNB、5G NR NBなど)、又は他の通信システムにおける基地局(例えば、eNB、WLANアクセスポイント、又は他のアクセスポイントなど)であってもよく、基地局は、ノードB、進化型ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station、BTS)、無線基地局、無線トランシーバ、基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、ノードB、進化型ノードB(eNB)、ホームノードB、ホーム進化型ノードB、WLANアクセスポイント、WiFiノード、又は上記分野における他の何らかの適切な用語と呼ばれてもよく、同様の技術的効果が達成される限り、上記基地局は特定の技術用語に限定されず、なお、本開示のいくつかの実施例ではNRシステムにおける基地局のみを例に説明するが、基地局の具体的なタイプを限定しない。
【0017】
基地局は、基地局コントローラの制御下で端末11と通信してもよく、様々な例では、基地局コントローラは、コアネットワーク又はいくつかの基地局の一部であってよい。いくつかの基地局は、バックホールによりコアネットワークと制御情報又はユーザデータを通信することができる。いくつかの例では、これらの基地局のうちのいくつかは、有線又は無線通信リンクであってよいバックホールリンクを介して直接的又は間接的に互いに通信してよい。無線通信システムは、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートすることができる。マルチキャリア送信機は、変調された信号をこれらの複数のキャリア上で同時に送信することができる。例えば、各通信リンクは、様々な無線技術に従って変調されたマルチキャリア信号であってよい。各変調された信号は、異なるキャリア上で送信され、制御情報(例えば、参照信号、制御チャネルなど)、オーバヘッド情報、データなどを搬送することができる。
【0018】
基地局は、1つ以上のアクセスポイントアンテナを介して端末11と無線通信することができる。各基地局は、それぞれ対応するカバレッジエリアのための通信カバレージを提供することができる。アクセスポイントのカバレッジエリアは、該カバレッジエリアの一部のみとなるセクタに分割されてよい。無線通信システムは、異なるタイプの基地局(例えば、マクロ基地局、マイクロ基地局、又はピコ基地局)を含んでよい。基地局は、セルラー又はWLAN無線アクセス技術などの様々な無線技術を利用してもよい。基地局は、同じ若しくは異なるアクセスネットワーク又は事業者展開に関連付けられてよい。異なる基地局のカバレッジエリア(同じ若しくは異なるタイプの基地局のカバレッジエリア、同じ若しくは異なる無線技術を利用するカバレッジエリア、又は同じ若しくは異なるアクセスネットワークに属するカバレッジエリアを含む)が重なってもよい。
【0019】
無線通信システムにおける通信リンクは、上りリンク(Uplink、UL)伝送(例えば、端末11からネットワーク装置12への伝送)をベアラするための上りリンク、又は下りリンク(Downlink、DL)伝送(例えば、ネットワーク装置12から端末11への伝送)をベアラするための下りリンクを含んでもよい。UL伝送は、逆方向リンク伝送とも呼ばれてもよく、DL伝送は、順方向リンク伝送とも呼ばれてもよい。
【0020】
本開示のいくつかの実施例は、端末に適用される物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法を提供し、図2に示すように、以下のステップ21~22を含む。
【0021】
ステップ21では、同期放送信号ブロックに関する電力情報に基づいて、物理ランダムアクセスチャネルPRACHのパスロスを計算する。
【0022】
同期放送信号ブロックは、ネットワーク装置により放送され、同期放送信号ブロックは、プライマリ同期信号(Primary Synchronization Signal、PSS)及びセカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal、SSS)のうちの少なくとも1つを含む同期信号(Synchronization Signal、SS)と、物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)と、のうちの少なくとも1つを含む。同期放送信号ブロックが同期信号及び物理放送チャネルを含む場合に、同期信号物理放送チャネルブロック(Synchronization Signal and PBCH Block、SS/PBCH block)とも呼ばれてもよい。
【0023】
さらに、ここで説明される電力情報は、同期放送信号ブロックに関する送信電力と、同期放送信号ブロックに関する参照信号受信電力(Reference Signal Received Power、RSRP)とを含む。信号又はチャネルのパスロスは、送信電力と実際の受信電力との差であり、ステップ21は、同期放送信号ブロックに関する送信電力と同期放送信号ブロックに関するRSRPとに基づいてPRACHのパスロスを計算することであってよい。同期放送信号ブロックがネットワーク装置により放送され、端末がどのようなシナリオであっても、同期放送信号ブロックに関する電力情報を受信できるため、ステップ21の形態を用いてパスロスを計算することは、様々なシナリオに適用することができる。
【0024】
ステップ22では、パスロスに基づいてPRACHの伝送電力を計算する。
【0025】
PRACHの伝送電力(送信電力とも呼ばれる)は、端末の最大送信電力、PRACHの目標受信電力及びパスロスに基づいて計算される。好ましくは、PRACHの電力制御の式は、以下を参照して実現されてもよい:
PRACH,b,f,c(i)=min{PCMAX,f,c(i),PPRACH,target,f,c+PLb,f,c}[dBm]
【0026】
ここで、PPRACH,b,f,c(i)は、PRACHの送信電力を示し、bは、上り部分の帯域幅を示し、fは、キャリア中心周波数を示し、cは、サービングセルを示し、iは、伝送時間を示し、PCMAX,f,c(i)は、端末の最大送信電力を示し、PPRACH,target,f,cは、PRACHの目標受信電力を示し、ネットワーク装置によって設定され(例えば、上位層により指示され)、PLb,f,cは、パスロスを示し、端末が計算することにより得られる。
【0027】
上記PRACHは、競合ベースであってもよく、非競合ベースであってもよい。PRACHが非競合的である場合、ステップ21は、以下の2種類の形態により実現されるものであってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0028】
形態1では、ネットワーク装置により設定された同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、PRACHのパスロスを計算する。
【0029】
該形態では、同期放送信号ブロックの送信電力と上位層フィルタリング参照信号受信電力との差をパスロスとして決定する。ここで、参照信号受信電力は、同期放送信号ブロックの実際の受信電力である。同期放送信号ブロックがSS/PBCH blockであることを例に、形態1は、以下の式を参照して具体的に実現することができる:
RS=PSS/PBCH block
PL=PRS-higher・layer・filtered・RSRP
【0030】
RSは、参照信号の送信電力を示し、PSS/PBCH blockは、(ネットワーク装置により上位層を介して端末へ設定される)SS/PBCH blockの送信電力を示し、PLは、PRACHのパスロスを示し、higher・layer・filtered・RSRPは、上位層フィルタリング参照信号受信電力を示し、参照信号受信電力とは、同期放送信号ブロックの実際の受信電力を指す。
【0031】
形態2では、チャネル状態情報参照信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)と同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、PRACHのパスロスを計算する。ここで、電力オフセット量が、ネットワーク装置により設定される。
【0032】
該形態では、同期放送信号ブロックの送信電力と電力オフセット量との和、又は同期放送信号ブロックの送信電力と電力オフセット量との差を、参照信号送信電力として決定し、参照信号送信電力と上位層フィルタリング参照信号受信電力との差をパスロスとして決定する。参照信号受信電力は、同期放送信号ブロックに関連する参照信号(例えば、CSI-RS)の実際の受信電力である。同期放送信号ブロックがSS/PBCH blockであることを例に、形態1は、以下の式を参照して具体的に実現することができる:
RS=PSS/PBCH block+powerControlOffsetSS
PL=PRS-higher・layer・filtered・RSRP
【0033】
RSは、参照信号の送信電力を示し、PSS/PBCH blockは、(ネットワーク装置により上位層を介して端末へ構成される)SS/PBCH blockの送信電力を示し、powerControlOffsetSSは、CSI-RSとSS/PBCH blockとの間の電力オフセット量を示し、PLは、PRACHのパスロスを示し、higher・layer・filtered・RSRPは、上位層フィルタリング参照信号受信電力を示し、参照信号受信電力とは、同期放送信号ブロックの実際の受信電力を指す。
【0034】
或いは、以下の式を参照して実現される:
RS=PSS/PBCH block-powerControlOffsetSS
PL=PRS-higher・layer・filtered・RSRP
【0035】
RSは、参照信号の送信電力を示し、PSS/PBCH blockは、(ネットワーク装置により上位層を介して端末へ設定される)SS/PBCH blockの送信電力を示し、powerControlOffsetSSは、CSI-RSとSS/PBCH blockとの間の電力オフセット量を示し、PLは、PRACHのパスロスを示し、higher・layer・filtered・RSRPは、上位層フィルタリング参照信号受信電力を示し、参照信号受信電力とは、同期放送信号ブロックの実際の受信電力を指す。
【0036】
PRACHが競合的である場合、ステップ21は、形態1、すなわちネットワーク装置により設定された同期放送信号ブロックの送信電力に基づいてPRACHのパスロスを計算することにより実現されるものであってもよいが、これに限定されるものではない。該形態の具体的な実施例は、上記非競合シナリオを参照することができるため、ここでは説明を省略する。
【0037】
以上、本開示のいくつかの実施例に係る物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法の一般的な実現形態について説明したが、以下、本開示のいくつかの実施例では異なるシナリオとともに該方法についてさらに説明する。
【0038】
シナリオ1、
図3に示すように、本開示のいくつかの実施例に係る方法は、
同期放送信号ブロックに関する1つの電力情報に基づいて、物理ランダムアクセスチャネルPRACHのパスロスを計算するステップ31と、
パスロスに基づいてPRACHの伝送電力を計算するステップ32と、を含んでもよい。
【0039】
シナリオ2、
図4に示すように、本開示のいくつかの実施例に係る方法は、
同期放送信号ブロックに関する少なくとも2つの電力情報に基づいて、物理ランダムアクセスチャネルPRACHのパスロスを計算するステップ41と、
パスロスに基づいてPRACHの伝送電力を計算するステップ42と、を含んでもよい。
【0040】
なお、上記シナリオ1は、形態1又は形態2を用いて実現されるものであってもよいが、これらに限定されるものではなく、シナリオ2は、上記形態1及び形態2のうちの少なくとも1種を用いて実現されるものであってもよいが、これらに限定されるものではない。
【0041】
以上、形態1の具体的な実現形態について説明したが、以下、本実施例では形態1を用いる異なる適用シナリオについてさらに説明する。PRACHが非競合ベース又は競合ベースであるシナリオでは、PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応する(PRACHと同期放送信号ブロックとの対応関係がネットワーク装置によって設定され、例えば、ネットワーク装置は、PRACHに対応する同期放送信号ブロックの識別ID又はインデックス番号indexを設定する)場合、又は、PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応し(PRACHとCSI-RSとの対応関係がネットワーク装置によって設定され、例えば、ネットワーク装置は、PRACHに対応するCSI-RSの識別ID又はインデックス番号indexを設定する)、かつ少なくとも1つのCSI-RSには目標CSI-RSが存在する場合に、形態1の形態を用いてPRACHのパスロスを計算してもよい。すなわち、PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応する場合、又は、PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応し、かつ少なくとも1つのCSI-RSには目標CSI-RSが存在する場合に、同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、パスロスを計算する。上記目標CSI-RSは、同期放送信号ブロックと疑似コロケーション(quasi Co-location、QCL)である。なお、ここで説明される疑似コロケーションは、QCLタイプD(QCL Type D)のような空間疑似コロケーションを少なくとも含み、またCSI-RSと同期放送信号ブロックとの疑似コロケーション関係は、ネットワーク装置によって設定される。
【0042】
シナリオ1では、PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応する場合に、端末は、これらの少なくとも1つの同期放送信号ブロックから1つを選択し、選択された同期放送信号ブロックの送信電力に基づいてPRACHのパスロスを計算する。PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応し、かつ少なくとも1つのCSI-RSには目標CSI-RSが存在する場合に、端末は、目標CSI-RSから1つを選択し、選択された目標CSI-RSと疑似コロケーションである同期放送信号ブロックの送信電力に基づいてPRACHのパスロスを計算する。ここで説明される選択は、ランダム選択であってもよく、所定のルールに基づき最も早いものを選択するなどの選択であってもよい。
【0043】
シナリオ2では、PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応する場合に、それぞれ、少なくとも1つの同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、少なくとも1つの第1候補パスロスを計算し、少なくとも1つの第1候補パスロスの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。例えば、PRACHが5つのSS/PBCH blockに対応する場合、端末は、それぞれこれらの5つのSS/PBCH blockの送信電力に基づいて5つの候補パスロスを計算し、かつこれらの5つの候補パスロスの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。また、PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応し、かつ少なくとも1つのCSI-RSには目標CSI-RSが存在する場合に、それぞれ、目標CSI-RSと疑似コロケーションである同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、少なくとも1つの第2候補パスロスを計算し、少なくとも1つの第2候補パスロスの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。例えば、PRACHが5つのCSI-RSに対応し、これらの5つのCSI-RSには、3つの目標CSI-RSが存在、すなわち、SS/PBCH blockと空間疑似コロケーションである3つのCSI-RSが存在する場合、端末は、それぞれ、これらの3つの目標CSI-RSと疑似コロケーションであるSS/PBCH blockの送信電力に基づいて、3つの候補パスロスを計算し、かつこれらの3つの候補パスロスの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。
【0044】
以上、異なるシナリオでは、形態1のみを用いてパスロスを計算する場合について説明したが、以下、本実施例では、形態2のみを用いる異なる適用シナリオについてさらに説明する。PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応する(PRACHと同期放送信号ブロックとの対応関係がネットワーク装置によって設定され、例えば、ネットワーク装置は、PRACHに対応する同期放送信号ブロックの識別ID又はインデックス番号indexを設定する)場合、又は、PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応し(PRACHと同期放送信号ブロックとの対応関係がネットワーク装置によって設定され、例えば、ネットワーク装置は、PRACHに対応する同期放送信号ブロックの識別ID又はインデックス番号indexを設定する)、かつ少なくとも1つの同期放送信号ブロックには目標同期放送信号ブロックが存在する場合に、形態2を用いてパスロスを計算する。すなわち、PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応する場合、又は、PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応し、かつ少なくとも1つの同期放送信号ブロックにはCSI-RSと疑似コロケーションである目標同期放送信号ブロックが存在する場合に、CSI-RSと同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、パスロスを計算する。なお、ここで説明される疑似コロケーションは、同様に、QCLタイプD(QCL Type D)のような空間疑似コロケーションを少なくとも含み、またCSI-RSと同期放送信号ブロックとの疑似コロケーション関係は、ネットワーク装置によって設定される。
【0045】
シナリオ1では、PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応する場合に、端末は、これらの少なくとも1つのCSI-RSから1つを選択し、かつ、選択されたCSI-RSと同期放送信号ブロック(例えばSS/PBCH block)との間の電力オフセット量、及び該同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、PRACHのパスロスを計算する。PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応し、かつ、これらの少なくとも1つの同期放送信号ブロックには目標同期放送信号ブロックが存在する場合、端末は、目標同期放送信号ブロックから1つを選択し、かつ、CSI-RSと選択された目標同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び選択された目標同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、PRACHのパスロスを計算する。
【0046】
シナリオ2では、PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応する場合に、それぞれ、少なくとも1つのCSI-RSと同期放送信号ブロックとの間の少なくとも1つの電力オフセット量、及び同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、少なくとも1つの第3候補パスロスを計算し、少なくとも1つの第3候補パスロスの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。例えば、PRACHが5つのCSI-RSに対応する場合、端末は、それぞれ、これらの5つのCSI-RSとSS/PBCH blockとの間の電力オフセット量、及び該SS/PBCH blockの送信電力に基づいて、5つの候補パスロスを計算し、かつこれらの5つの候補パスロスの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。また、PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応し、かつ少なくとも1つの同期放送信号ブロックには目標同期放送信号ブロックが存在する場合に、それぞれ、CSI-RSと目標同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び目標同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、少なくとも1つの第4候補パスロスを計算し、少なくとも1つの第4候補パスロスの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。例えば、PRACHが5つのSS/PBCH blockに対応し、これらの5つのSS/PBCH blockには、3つの目標SS/PBCH blockが存在し、すなわち、CSI-RSと空間疑似コロケーションである3つのSS/PBCH blockが存在する場合、端末は、それぞれ、CSI-RSとこれらの3つの目標SS/PBCH blockとの間の電力オフセット量、及びこれらの3つの目標SS/PBCH blockの送信電力に基づいて、3つの候補パスロスを計算し、かつこれらの3つの候補パスロスの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。
【0047】
以上、シナリオ2では、形態1のみを用いるか又は形態2のみを用いて実現される実施例について説明したが、以下、本開示のいくつかの実施例では、シナリオ2とともに、形態1と形態2とを組み合わせて用いることによりパスロスを計算する例についてさらに説明する。
【0048】
例1、PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応し、かつ少なくとも1つのCSI-RSには目標CSI-RS(目標CSI-RSの数が少なくとも1つのCSI-RSの総数未満である)が存在する場合に、それぞれ、目標CSI-RSと疑似コロケーションである同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、第5候補パスロスを計算し、それぞれ、少なくとも1つのCSI-RSのうち、目標CSI-RS以外の他のCSI-RSと同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、第6候補パスロスを計算し、第5候補パスロスと第6パスロスとの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。例えば、PRACHが5つのCSI-RSに対応し、これらの5つのCSI-RSには、3つの目標CSI-RSが存在し、すなわち、SS/PBCH blockと空間疑似コロケーションである3つのCSI-RSが存在する場合に、端末は、それぞれ、これらの3つの目標CSI-RSと疑似コロケーションであるSS/PBCH blockの送信電力に基づいて、3つの第5候補パスロスを計算する。さらに、端末はさらに、それぞれ、別の2つのCSI-RSとSS/PBCH blockとの間の電力オフセット量、及びSS/PBCH blockの送信電力に基づいて、2つの第6候補パスロスを計算する。端末は、これらの3つの第5候補パスロスと2つの第6候補パスロスとの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。
【0049】
例2、PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応し、かつ少なくとも1つの同期放送信号ブロックには目標同期放送信号ブロック(目標同期放送信号ブロックの数が少なくとも1つの同期放送信号ブロックの総数未満である)が存在する場合に、それぞれ、CSI-RSと目標同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び目標同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、第7候補パスロスを計算し、かつ少なくとも1つの同期放送信号ブロックのうち、目標同期放送信号ブロック以外の他の同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、第8候補パスロスを計算し、第7候補パスロスと第8候補パスロスとの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。例えば、PRACHが5つのSS/PBCH blockに対応し、これらの5つのSS/PBCH blockには、3つの目標SS/PBCH blockが存在し、すなわち、CSI-RSと空間疑似コロケーションである3つのSS/PBCH blockが存在する場合、端末は、それぞれ、CSI-RSとこれらの3つの目標SS/PBCH blockとの間の電力オフセット量、及びこれらの3つの目標SS/PBCH blockの送信電力に基づいて、3つの第7候補パスロスを計算する。かつ他の2つのSS/PBCH blockの送信電力に基づいて2つの第8候補パスロスを計算する。端末はさらに、これらの3つの第7候補パスロスと2つの第8候補パスロスとの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。
【0050】
例3、PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロック及び少なくとも1つのCSI-RSに対応する場合(疑似コロケーションである目標同期放送信号ブロックと目標CSI-RSが存在するか否かに関わらず)、それぞれ、少なくとも1つの同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、第9候補パスロスを計算し、かつそれぞれ、少なくとも1つのCSI-RSと同期放送信号ブロックとの間の少なくとも1つの電力オフセット量、及び同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、第10候補パスロスを計算し、第9候補パスロスと第10候補パスロスとの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。例えば、PRACHが5つのSS/PBCH block及び5つのCSI-RSに対応する場合、端末は、それぞれ、これらの5つのSS/PBCH blockの送信電力に基づいて、5つの第9候補パスロスを計算し、かつそれぞれ、これらの5つのCSI-RSとSS/PBCH blockとの間の電力オフセット量、及び該SS/PBCH blockの送信電力に基づいて、5つの第10候補パスロスを計算する。これらの5つの第9候補パスロスと5つの第10候補パスロスとの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。
【0051】
例4、PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロック及び少なくとも1つのCSI-RSに対応し、かつ目標同期放送信号ブロック(目標同期放送信号ブロックの数が少なくとも1つの同期放送信号ブロックの総数未満である)又は目標CSI-RS(目標同期放送信号ブロックの数が少なくとも1つの同期放送信号ブロックの総数未満である)が存在する場合に、以下の形態により実現されるものであってもよいが、これらに限定されるものではない:
【0052】
a、それぞれ同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて第11候補パスロスを計算し、それぞれ、少なくとも1つのCSI-RSのうち、目標CSI-RS以外の他のCSI-RSと同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、第12候補パスロスを計算し、第11候補パスロスと第12パスロスとの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。例えば、PRACHが5つのSS/PBCH block及び5つのCSI-RSに対応し、これらの5つのSS/PBCH block及び5つのCSI-RSには疑似コロケーションである3対の目標SS/PBCH blockと目標CSI-RSが存在する。その場合、端末は、それぞれ、これらの5つのSS/PBCH blockの送信電力に基づいて、5つの第11候補パスロスを計算し、かつそれぞれ、これらの5つのCSI-RSのうち3つの目標CSI-RS以外の2つのCSI-RSとSS/PBCH blockとの間の電力オフセット量、及びSS/PBCH blockの送信電力に基づいて、2つの第12候補パスロスを計算する。これらの5つの第11候補パスロスと2つの第12候補パスロスとの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。
【0053】
b、それぞれ、少なくとも1つのCSI-RSと同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、第13候補パスロスを計算し、目標同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、第14候補パスロスを計算し、第13候補パスロスと第14パスロスとの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。例えば、PRACHが5つのSS/PBCH block及び5つのCSI-RSに対応し、これらの5つのSS/PBCH block及び5つのCSI-RSには疑似コロケーションである3対の目標SS/PBCH blockと目標CSI-RSが存在する。その場合、端末は、それぞれ、これらの5つのCSI-RSとSS/PBCH blockとの間の電力オフセット量、及びこれらの5つのSS/PBCH blockの送信電力に基づいて、5つの第13候補パスロスを計算し、かつそれぞれ、これらの5つのSS/PBCH blockのうち3つの目標SS/PBCH block以外の2つのSS/PBCH blockの送信電力に基づいて、2つの第12候補パスロスを計算する。これらの5つの第13候補パスロスと2つの第14候補パスロスとの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。
【0054】
以上、本開示のいくつかの実施例におけるPRACHの送信電力の異なる計算形態、及び、異なる計算形態が適用可能な異なる適用シナリオについて説明したが、上記様々な実施例は、いずれも、初期アクセスプロセス、リンクリカバリプロセス、ハンドオーバプロセス及びビーム管理プロセスなどの異なる通信サービスプロセスに適用可能である。すなわち、上記PRACHは、初期アクセスプロセス、リンクリカバリプロセス、ハンドオーバプロセス、ビーム管理プロセスなどのうちの1つに用いられる。好ましい実施例では、上記通信サービスプロセスに対して、ステップ21の前に、以下のうちの1つをさらに含む。
【0055】
初期アクセスプロセスにおいて、ネットワーク装置により設定されるか又は予め定義されるアクセスのためのPRACHリソースを取得する。
【0056】
リンクリカバリプロセスにおいて、ネットワーク装置により設定されるか又は予め定義されるリンクリカバリのためのPRACHリソースを取得する。
【0057】
ハンドオーバプロセスにおいて、ネットワーク装置により設定されるか又は予め定義されるハンドオーバのためのPRACHリソースを取得する。
【0058】
ビーム管理プロセスにおいて、ネットワーク装置により設定されるか又は予め定義されるビーム管理のためのPRACHリソースを取得する。
【0059】
本開示のいくつかの実施例に係るPRACHの電力制御方法において、端末は、同期放送信号ブロック(例えばSS/PBCH block)に関する電力情報に基づいてPRACHのパスロスを計算することにより、PRACHの送信電力を決定し、異なるシナリオでは、いずれも同期放送信号ブロックを受信することができるため、該形態は、異なるシナリオにおけるパスロスを計算することにより、PRACHの伝送電力を正確に計算することができ、このようにすれば、PRACHの正常な送信を保証し、伝送性能を向上させることができる。
【0060】
以上の実施例は、異なるシナリオにおける物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法について説明したが、以下、図面を参照して該方法に対応する端末についてさらに説明する。
【0061】
図5に示すように、本開示のいくつかの実施例に係る端末500は、上記実施例では、同期放送信号ブロックに関する電力情報に基づいて、物理ランダムアクセスチャネルPRACHのパスロスを計算することと、パスロスに基づいてPRACHの伝送電力を計算することとを含む方法の詳細を実現し、かつ同様の効果を達成することができる。該端末500は、具体的には、
同期放送信号ブロックに関する電力情報に基づいて、物理ランダムアクセスチャネルPRACHのパスロスを計算する第1計算モジュール510と、
パスロスに基づいてPRACHの伝送電力を計算する第2計算モジュール520との機能モジュールを含む。
【0062】
PRACHが非競合的である場合に、第1計算モジュール510は、
同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、PRACHのパスロスを計算する第1計算サブモジュールと、
チャネル状態情報参照信号CSI-RSと同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、PRACHのパスロスを計算する第2計算サブモジュールと、のうちの少なくとも1つを含む。ここで、電力オフセット量が、ネットワーク装置により設定される。
【0063】
PRACHが競合的である場合に、第1計算モジュールは、
同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、PRACHのパスロスを計算する第3計算サブモジュールをさらに含む。
【0064】
第1計算サブモジュール又は第3計算サブモジュールは、具体的には、
PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応する場合、又は、PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応し、かつ少なくとも1つのCSI-RSには同期放送信号ブロックと疑似コロケーションである目標CSI-RSが存在する場合に、同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、パスロスを計算する。
【0065】
具体的には、第1計算サブモジュール又は第3計算サブモジュールは、具体的には、
PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応する場合に、それぞれ、少なくとも1つの同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、少なくとも1つの第1候補パスロスを計算し、
少なくとも1つの第1候補パスロスの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。
【0066】
具体的には、第1計算サブモジュール又は第3計算サブモジュールは、具体的には、
PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応し、かつ少なくとも1つのCSI-RSには目標CSI-RSが存在する場合に、それぞれ、目標CSI-RSと疑似コロケーションである同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、少なくとも1つの第2候補パスロスを計算し、
少なくとも1つの第2候補パスロスの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。
【0067】
第1計算サブモジュール又は第3計算サブモジュールは、具体的には、
同期放送信号ブロックの送信電力と上位層フィルタリング参照信号受信電力との差をパスロスとして決定する。ここで、参照信号受信電力は、同期放送信号ブロックの実際の受信電力である
【0068】
第2計算サブモジュールは、具体的には、
PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応する場合、又は、PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応し、かつ少なくとも1つの同期放送信号ブロックにはCSI-RSと疑似コロケーションである目標同期放送信号ブロックが存在する場合に、CSI-RSと同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、パスロスを計算する。
【0069】
具体的には、第2計算サブモジュールは、具体的には、
PRACHが少なくとも1つのCSI-RSに対応する場合に、それぞれ、少なくとも1つのCSI-RSと同期放送信号ブロックとの間の少なくとも1つの電力オフセット量、及び同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、少なくとも1つの第3候補パスロスを計算し、
少なくとも1つの第3候補パスロスの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。
【0070】
具体的には、第2計算サブモジュールは、具体的には、
PRACHが少なくとも1つの同期放送信号ブロックに対応し、かつ少なくとも1つの同期放送信号ブロックには目標同期放送信号ブロックが存在する場合に、それぞれ、CSI-RSと目標同期放送信号ブロックとの間の電力オフセット量、及び目標同期放送信号ブロックの送信電力に基づいて、少なくとも1つの第4候補パスロスを計算し、
少なくとも1つの第4候補パスロスの平均値、最大値又は最小値をパスロスとして決定する。
【0071】
第2計算サブモジュールは、具体的には、
同期放送信号ブロックの送信電力と電力オフセット量との和、又は同期放送信号ブロックの送信電力と電力オフセット量との差を参照信号送信電力として決定し、
参照信号送信電力と上位層フィルタリング参照信号受信電力との差をパスロスとして決定する。
【0072】
同期放送信号ブロックは、プライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号のうちの少なくとも1つを含む同期信号と、物理放送チャネルとのうちの少なくとも1つを含む。
【0073】
PRACHは、
初期アクセスプロセスと、
リンクリカバリプロセスと、
ハンドオーバプロセスと、
ビーム管理プロセスとのうちの1つに用いられる。
【0074】
なお、本開示のいくつかの実施例に係る端末は、同期放送信号ブロック(例えば、SS/PBCH block)に関する電力情報に基づいてPRACHのパスロスを計算することにより、PRACHの送信電力を決定し、異なるシナリオでは、いずれも同期放送信号ブロックを受信することができるため、該形態は、異なるシナリオにおけるパスロスを計算することにより、PRACHの伝送電力を正確に計算することができ、このようにすれば、PRACHの正常な送信を保証し、伝送性能を向上させることができる。
【0075】
なお、以上の端末の各モジュールの区分は、論理機能の区分に過ぎず、実際に実現する場合、全て又は一部を1つの物理的実体に集積してもよく、物理的に分離してもよい。これらのモジュールは、全て処理素子によりソフトウェアを呼び出す形態で実現されてもよく、全てハードウェアの形態で実現されてもよく、さらに、一部のモジュールは、処理素子によりソフトウェアを呼び出す形態で実現され、一部のモジュールは、ハードウェアの形態で実現されてもよい。例えば、決定モジュールは、別個に設置された処理素子であってもよく、上記装置のあるチップに集積されて実現されてもよく、また、プログラムコードの形態で上記装置のメモリに記憶され、上記装置のある処理素子によって呼び出されて、以上の決定モジュールの機能を実行してもよい。他のモジュールの実現はそれに類似する。また、これらのモジュールは、全て又は一部が集積されてもよく、別個に実現されてもよい。ここでの処理素子は、信号の処理能力を備える集積回路であってよい。実現プロセスにおいて、上記方法の各ステップ又は以上の各モジュールは、プロセッサ素子におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形態のコマンドによって達成することができる。
【0076】
例えば、以上のこれらのモジュールは、以上の方法を実施する、1つ以上の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、又は1つ以上のデジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、又は1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)などの1つ以上の集積回路として設定されてよい。また、以上のいずれかのモジュールが処理素子によりプログラムコードを呼び出す形態で実現されると、該処理素子は、中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)又はプログラムコードを呼び出し可能な他のプロセッサなどの汎用プロセッサであってよい。また、これらのモジュールは、集積されて、システムオンチップ(system-on-a-chip、SOC)の形態で実現することができる。
【0077】
上記目的をよりよく達成するために、さらに、図6は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構成概略図であり、該端末60は、無線周波数ユニット61、ネットワークモジュール62、オーディオ出力ユニット63、入力ユニット64、センサ65、表示ユニット66、ユーザ入力ユニット67、インタフェースユニット68、メモリ69、プロセッサ610、及び電源611などの部品を含むが、これらに限定されない。当業者が理解できるように、図6に示す端末の構成は、端末を限定するものではなく、端末は、図示より多いか又は少ない部品を含んでよく、ある部品を組み合わせたり、異なる部品 の配置をしたりしてよい。本開示のいくつかの実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパーソナルコンピュータ、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブル装置及び歩数計などを含むが、これらに限定されない。
【0078】
無線周波数ユニット61は、プロセッサ610の制御下でデータを送受信し、
プロセッサ610は、同期放送信号ブロックに関する電力情報に基づいて、物理ランダムアクセスチャネルPRACHのパスロスを計算し、パスロスに基づいてPRACHの伝送電力を計算する。
【0079】
本開示のいくつかの実施例に係る端末は、同期放送信号ブロック(例えばSS/PBCH block)に関する電力情報に基づいてPRACHのパスロスを計算することにより、PRACHの送信電力を決定する。異なるシナリオでは、いずれも同期放送信号ブロックを受信することができるため、該形態は、異なるシナリオにおけるパスロスを計算することにより、PRACHの伝送電力を正確に計算することができ、このようにすれば、PRACHの正常な送信を保証し、伝送性能を向上させることができる。
【0080】
理解すべきこととして、本開示のいくつかの実施例では、無線周波数ユニット61は、情報の送受信中又は通話中の信号の送受信に用いられてよく、具体的には、基地局からの下りデータを受信した後、プロセッサ610に処理させ、また、上りデータを基地局に送信する。一般的に、無線周波数ユニット61は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、これらに限定されない。また、無線周波数ユニット61は、さらに、無線通信システムによりネットワーク及び他の装置と通信することができる。
【0081】
端末は、ネットワークモジュール62によりユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供して、例えばユーザによる電子メールの送受信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0082】
オーディオ出力ユニット63は、無線周波数ユニット61又はネットワークモジュール62によって受信されるか、又はメモリ69に記憶されるオーディオデータをオーディオ信号に変換して音として出力することができる。また、オーディオ出力ユニット63はさらに、端末60により実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼出音、メッセージ着信音など)を提供してもよい。オーディオ出力ユニット63は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0083】
入力ユニット64は、オーディオ又はビデオ信号を受信する。入力ユニット64は、グラフィック処理ユニット(Graphics Processing Unit、GPU)641及びマイクロフォン642を含んでよく、グラフィック処理ユニット641は、動画撮影モード又は画像撮影モードで撮影装置(例えば、カメラ)によって取得された静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理後の画像フレームは、表示ユニット66に表示することができる。グラフィック処理ユニット641によって処理された画像フレームは、メモリ69(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、無線周波数ユニット61又はネットワークモジュール62によって送信されてもよい。マイクロフォン642は、音声を受信し、かつこのような音声をオーディオデータに処理することができる。処理後のオーディオデータは、電話通話モードで無線周波数ユニット61によって移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換されて出力することができる。
【0084】
端末60は、光センサ、動きセンサ及び他のセンサなどの少なくとも1種のセンサ65をさらに含んでよい。具体的には、光センサは、環境光線の明るさに応じて表示パネル661の輝度を調節することができる環境光センサと、端末60が耳元に移動するときに、表示パネル661及び/又はバックライトをオフにすることができる近接センサとを含む。動きセンサの1種として、加速度計センサは、各方向(一般的に3軸)の加速度の大きさを検出でき、静止時に重力の大きさ及び方向を検出でき、端末姿勢(例えば、縦向き/横向きの切替、ゲーム関連、磁力計の姿勢較正)の識別、振動識別に関連する機能(例えば、歩数計、タッピング)などに用いられてよく、センサ65は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでよく、ここでは説明を省略する。
【0085】
表示ユニット66は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供する情報を表示する。表示ユニット66は、表示パネル661を含んでよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形態で表示パネル661を設定することができる。
【0086】
ユーザ入力ユニット67は、入力された数字又は文字情報を受信すると共に、端末のユーザ設定及び機能制御に関連するキー信号入力を生成することができる。具体的には、ユーザ入力ユニット67は、タッチパネル671及び他の入力装置672を含む。タッチパネル671は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又はその近くでのユーザのタッチ操作(例えば、指、スタイラスペンなどの任意の適切な物体又は付属品を用いるタッチパネル671上又はタッチパネル671の近くでのユーザの操作)を収集することができる。タッチパネル671は、タッチ検出装置及びタッチコントローラという2つの部分を含んでよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送し、タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチポイント座標に変換して、プロセッサ610に送信し、プロセッサ610から送信されたコマンドを受信し、実行する。また、抵抗式、容量式、赤外線式及び表面弾性波式などの複数のタイプでタッチパネル671を実現することができる。タッチパネル671に加えて、ユーザ入力ユニット67は、他の入力装置672をさらに含んでよい。具体的には、他の入力装置672は、物理キーボード、機能キー(例えば、ボリューム調節キー、スイッチキーなど)、トラックボール、マウス及び操作レバーを含み得るが、これらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0087】
さらに、タッチパネル671は、表示パネル661をカバーすることができ、タッチパネル671がタッチパネル又はその近くでのタッチ操作を検出した後、プロセッサ610に伝送してタッチイベントのタイプを決定し、その後に、プロセッサ610は、タッチイベントのタイプに応じて対応する視覚的出力を表示パネル661に提供する。図6において、タッチパネル671と表示パネル661は、2つの独立した部品として端末の入出力機能を実現するが、いくつかの実施例では、タッチパネル671と表示パネル661を一体化して端末の入出力機能を実現することができ、ここでは具体的に限定しない。
【0088】
インタフェースユニット68は、外部装置と端末60を接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドセットポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを備えた装置との接続用ポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドフォンポートなどを含んでよい。インタフェースユニット68は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信すると共に、受信した入力を端末60内の1つ以上の素子に伝送するか又は端末60と外部装置との間でデータを伝送することができる。
【0089】
メモリ69は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶することができる。メモリ69は、主に、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音再生機能、画像再生機能など)に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶することができるプログラム記憶領域と、携帯電話の使用に応じて作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができるデータ記憶領域とを含んでよい。また、メモリ69は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスクメモリ素子、フラッシュメモリ素子などの不揮発性メモリ又は他の揮発性固体メモリ素子を含んでもよい。
【0090】
プロセッサ610は、端末の制御センタであり、様々なインタフェース及び回線により端末全体の各部分に接続され、メモリ69に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させるか又は実行し、かつメモリ69に記憶されたデータを呼び出すことにより、端末の様々な機能及びデータの処理を実行して、端末全体をモニタリングする。プロセッサ610は、1つ以上の処理ユニットを含んでよく、好ましくは、プロセッサ610は、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するアプリケーションプロセッサと、主に無線通信を処理するモデムプロセッサとを集積することができる。上記モデムプロセッサは、プロセッサ610に集積されなくてもよいことを理解されたい。
【0091】
端末60は、各部品に給電する電源611(例えば、電池)をさらに含んでよく、好ましくは、電源611は、電源管理システムによりプロセッサ610と論理的に接続されて、電源管理システムにより充電、放電の管理及び消費電力の管理などの機能を実現することができる。
【0092】
また、端末60は、いくつかの未図示の機能モジュールを含み、ここでは説明を省略する。
【0093】
好ましくは、本開示のいくつかの実施例は、プロセッサ610と、メモリ69と、メモリ69に記憶されて前記プロセッサ610上で実行可能で、プロセッサ610によって実行されると、上記物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同様の技術的効果を達成できるコンピュータプログラムとを含む、端末をさらに提供し、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。端末は、無線端末であってもよく、有線端末であってもよく、無線端末は、ユーザに音声及び/又は他のサービスデータ接続性を提供する装置、無線接続機能を備えるハンドヘルド装置、又は無線モデムに接続される他の処理装置であってよい。無線端末は、無線アクセスネットワーク(Radio Access Network、RAN)を介して1つ以上のコアネットワークと通信可能であり、無線端末は、携帯電話(又は、「セルラー」電話)などの携帯端末、携帯端末を有するコンピュータであってよく、例えば、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する携帯式、ポケット、手持ち式、コンピュータ内蔵又は車載の移動装置であってよい。例えば、個人通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol、SIP)電話機、加入者系無線アクセス網(Wireless Local Loop、WLL)基地局、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などの装置であってよい。無線端末は、システム、加入者ユニット(Subscriber Unit)、加入者ステーション(Subscriber Station)、移動ステーション(Mobile Station)、移動局(Mobile)、遠隔ステーション(Remote Station)、遠隔端末(Remote Terminal)、アクセス端末(Access Terminal)、ユーザ端末(User Terminal)、ユーザエージェント(User Agent)、ユーザ装置(User Device or User Equipment)と呼ばれてもよく、ここでは限定しない。
【0094】
本開示のいくつかの実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体には、プロセッサによって実行されると、上記物理ランダムアクセスチャネルの電力制御方法の実施例の各プロセスを実現し、かつ同様の技術的効果を達成できるコンピュータプログラムが記憶されており、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。前記コンピュータ可読記憶媒体は、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどであってよい。
【0095】
当業者であれば理解できるように、本明細書で開示される実施例とともに説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせにより実現することができる。これらの機能がハードウェアの形態で実行されるか又はソフトウェアの形態で実行されるかは、技術手段の特定の適用及び設計上の制約条件に依存する。当業者であれば、各特定の適用に対して異なる方法で説明された機能を実現してよいが、このような実現は本開示の範囲を超えると考えられるべきではない。
【0096】
当業者であれば明確に理解できるように、便利かつ簡潔で説明するために、上記システム、装置及びユニットの具体的な動作プロセスについては、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0097】
本願に係る実施例では、開示される装置及び方法は他の形態によって実現することができると理解されたい。例えば、上述した装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば、上記ユニットの区分は、論理機能の区分に過ぎず、実際に実現する場合に他の区分方式を有してもよく、例えば、複数のユニット又は構成部品は組み合わせられてもよいか又は別のシステムに集積されてもよく、いくつかの特徴は無視されてもよいか又は実行されなくてもよい。また、示されるか又は議論される相互結合、直接結合又は通信接続は、いくつかのインタフェースを使用して実現でき、装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0098】
分離部品として説明した上記ユニットは、物理的に分離しても分離しなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理ユニットであっても物理ユニットでなくてもよく、すなわち、1つの箇所に位置してもよく、複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じて、それらのうちの一部又は全てのユニットを選択して本実施例の技術手段の目的を達成してよい。
【0099】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに集積されてよく、各ユニットは、別個に物理的に存在してよく、さらに2つ以上のユニットは、1つのユニットに集積されてよい。
【0100】
前記機能は、ソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、かつ独立した製品として販売又は使用されれば、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本開示の技術手段の本質的に又は関連技術に貢献する部分又は該技術手段の一部は、ソフトウェア製品の形態で実現されてもよく、該コンピュータソフトウェア製品は、コンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置などであってよい)に本開示の各実施例に記載の方法の全て又は一部のステップを実行させるためのいくつかのコマンドを含み、記憶媒体に記憶されている。前述の記憶媒体は、Uディスク、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0101】
なお、本開示の装置及び方法において、明らかに、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再組み合わせは、本開示の等価な方案と見なすべきである。そして、上記一連の処理を実行するステップは、自然的に説明の順に時間順に実行することができるが、必ずしも時間順に実行される必要がなく、いくつかのステップが並列的に又は互いに独立して実行することもできる。当業者であれば理解できるように、本開示の方法及び装置の全て又は任意のステップや部品は、任意の計算装置(プロセッサ、記憶媒体などを含む)又は計算装置のネットワークにおいて、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの組み合わせによって実現することができ、これは、当業者が本開示の説明を読んだ上で彼らの基本的なプログラミングスキルを利用して実現できるものである。
【0102】
したがって、本開示の目的は、任意の計算装置上で、1つのプログラムを実行したり、1セットのプログラムを実行したりすることにより達成することができる。前記計算装置は、公知の汎用装置であってよい。したがって、本開示の目的は、さらに、上記方法又は装置を実現するプログラムコードを含むプログラム製品のみを提供することにより達成することができる。すなわち、このようなプログラム製品も本開示を構成するものであり、かつこのようなプログラム製品が記憶されている記憶媒体も本開示を構成するものである。明らかに、上記記憶媒体は、任意の公知の記憶媒体又は将来に開発される任意の記憶媒体であってよい。なお、本開示の装置及び方法において、明らかに、各部品又は各ステップは、分解及び/又は再組み合わせが可能である。これらの分解及び/又は再組み合わせは、本開示の等価な方案と見なすべきである。そして、上記一連の処理を実行するステップは、自然的に説明の順に時間順に実行することができるが、必ずしも時間順に実行される必要がない。いくつかのステップは、並列的に又は互いに独立して実行することもできる。
【0103】
以上の記載は、本開示の好ましい実施形態であり、なお、当業者であれば、本開示の前記原理から逸脱しない前提でいくつかの改良と修飾を行ってもよく、これらの改良と修飾も本開示の保護範囲に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6