(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-16
(45)【発行日】2022-11-25
(54)【発明の名称】回生制御油圧システム
(51)【国際特許分類】
F15B 11/024 20060101AFI20221117BHJP
F15B 11/02 20060101ALI20221117BHJP
F15B 11/08 20060101ALI20221117BHJP
E02F 9/22 20060101ALI20221117BHJP
【FI】
F15B11/024 B
F15B11/02 W
F15B11/08 B
F15B11/02 M
E02F9/22 M
(21)【出願番号】P 2021529428
(86)(22)【出願日】2020-09-22
(86)【国際出願番号】 CN2020116877
(87)【国際公開番号】W WO2021057727
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2021-05-25
(31)【優先権主張番号】201910916790.0
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201921620678.4
(32)【優先日】2019-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】519150245
【氏名又は名称】ジアンスー ホンリー ハイドローリック テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【氏名又は名称】廣田 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100107733
【氏名又は名称】流 良広
(74)【代理人】
【識別番号】100115347
【氏名又は名称】松田 奈緒子
(72)【発明者】
【氏名】リーピン・ワン
(72)【発明者】
【氏名】グォフォ・ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ジャ
(72)【発明者】
【氏名】リャン・ハー
(72)【発明者】
【氏名】ホングァン・リウ
(72)【発明者】
【氏名】ジュンシァン・ハン
(72)【発明者】
【氏名】リー・ジャイ
【審査官】吉田 昌弘
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-105334(JP,A)
【文献】特開2010-230061(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F15B 11/024
F15B 11/02
F15B 11/08
E02F 9/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動油を吐出する少なくとも1つの油圧ポンプと、
前記少なくとも1つの油圧ポンプからの作動油の供給によって作動するアクチュエータと、を含む回生制御油圧システムであって、
前記回生制御油圧システムは、回生油路と回生遮断油路とをさらに含み、
前記回生油路は、戻り油を回生油として前記アクチュエータの負圧になっているキャビティ内に送り、前記戻り油は、前記アクチュエータから排出された作動油であり、前記回生油路に回生弁と第1の制御弁とが設けられ、前記第1の制御弁は、作業装置が内方へ揺動する場合、回生油が前記アクチュエータの負圧になっているキャビティ内に流入するように制御し、又は、作業装置が外方へ揺動する場合、前記アクチュエータから回生遮断油路に油を排出するように制御し、
前記回生遮断油路は、回生弁を通過した回生油又はアクチュエータからの排出油を他の目的地に送り、前記回生遮断油路に回生遮断弁が設けられ
、
前記回生油が前記回生油路、前記回生弁及び前記第1の制御弁を通過して前記アクチュエータの負圧になっているキャビティ内に回生されている過程において、前記回生油の一部が前記回生油路、前記回生弁を通過して前記回生遮断油路に流れて他の目的地に送られることにより、前記アクチュエータの負圧になっているキャビティ内に回生される前記回生油の油流量を調節する、
ことを特徴とする回生制御油圧システム。
【請求項2】
前記第1の制御弁は、ロジック弁である、
ことを特徴とする請求項1に記載の回生制御油圧システム。
【請求項3】
前記油圧ポンプは、第1の油圧ポンプと第2の油圧ポンプとを含み、前記第1の油圧ポンプのポンプ出口に第2の制御弁が設けられ、前記第2の油圧ポンプのポンプ出口に第3の制御弁が設けられ、前記アクチュエータは、第1のキャビティと第2のキャビティとを有し、前記第1の油圧ポンプが前記第2の制御弁の制御下で、前記第2の油圧ポンプが前記第3の制御弁の制御下で、合流して、それぞれ前記アクチュエータの第1のキャビティ及び第2のキャビティに油を供給できる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回生制御油圧システム。
【請求項4】
前記第1のキャビティに第1の作動油路が連通され、前記第2のキャビティに第2の作動油路が連通され、前記第1の油圧ポンプは、前記第2の制御弁の制御下で、前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路に連通し、前記第2の油圧ポンプは、前記第3の制御弁の制御下で、前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路に連通する、
ことを特徴とする請求項3に記載の回生制御油圧システム。
【請求項5】
第1の油圧ポンプは、第2の制御弁の制御下で、前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路にそれぞれ連通し、前記第2の制御弁は、圧油ポート(p1)と、戻り油ポート(t1)と、2つの作動油ポート(a1,b1)と、を含み、前記圧油ポート(p1)が前記第1の油圧ポンプのポンプ出口に連通し、前記戻り油ポート(t1)が戻り油タンクTに連通し、2つの作動油ポート(a1,b1)がそれぞれ前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路に連通する、
ことを特徴とする請求項4に記載の回生制御油圧システム。
【請求項6】
第2の油圧ポンプは、第3の制御弁の制御下で、前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路にそれぞれ連通し、前記第3の制御弁は、圧油ポート(p2)と、戻り油ポート(t2)と、2つの作動油ポート(a2,b2)と、を含み、前記圧油ポート(p2)が前記第2の油圧ポンプのポンプ出口に連通し、前記戻り油ポート(t2)が戻り油タンクTに連通し、2つの作動油ポート(a2,b2)がそれぞれ前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路に連通する、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の回生制御油圧システム。
【請求項7】
前記第2の制御弁及び前記第3の制御弁は、いずれも中立位置、第1の作動位置及び第2の作動位置を有し、前記第2の制御弁及び前記第3の制御弁がいずれも前記第1の作動位置にある場合、前記第1の油圧ポンプと前記第2の油圧ポンプとが合流して前記アクチュエータの第1のキャビティに油を供給し、前記第2のキャビティから排出された作動油が、前記回生油路を通過して前記第1のキャビティに回生するか、又は前記回生遮断油路を通過して他の目的地に送られ、前記第2の制御弁及び前記第3の制御弁がいずれも前記第2の作動位置にある場合、第1の油圧ポンプと第2の油圧ポンプとが合流して前記第2のキャビティに油を供給し、前記第1のキャビティから排出された作動油が、前記第1の制御弁及び前記第2の制御弁、及び/又は前記回生遮断油路を通過して他の目的地に送られる、
ことを特徴とする請求項4~6のいずれかに記載の回生制御油圧システム。
【請求項8】
前記回生油路の両端は、それぞれ、前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路に連通する、
ことを特徴とする請求項4~7のいずれかに記載の回生制御油圧システム。
【請求項9】
前記第2の作動油路には第4の制御弁がさらに設けられ、前記第4の制御弁は、前記第1の油圧ポンプ及び前記第2の油圧ポンプから圧送された作動油が前記第2のキャビティに流入するように制御し、又は前記第2のキャビティから前記回生油路に油を排出するように制御する、
ことを特徴とする請求項4~8のいずれかに記載の回生制御油圧システム。
【請求項10】
前記第4の制御弁は、保持弁である、
ことを特徴とする請求項9に記載の回生制御油圧システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、出願番号が「201910916790.0」及び「201921620678.4」であり、出願日が2019年9月26日である中国特許出願の優先権及び権益を主張し、上記の中国特許出願の全ての内容は、参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願の実施例は、作業機械油圧システムの技術分野に関し、より具体的には、回生制御油圧システムに関する。
【背景技術】
【0003】
現在の工学機械において、掘削機の使用は、広範に普及及び応用され、その燃費、作業効率及び操作の利便性は、各ホスト製造会社、研究開発機構及び顧客の主な関心対象である。掘削機の作業装置は、ブーム、スティック、バケット、及びブームシリンダ、スティックシリンダ、バケットシリンダを含む作業装置の油圧パイプラインなどの主要部から構成され、スティックは、掘削機の作業装置の重要な構成要素として、その油圧システムの合理的な設置が掘削機の作業性能に重要且つ大きな意味を持つ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願は、以下の事実及び問題に対する発明者の発見及び認識に基づいてなされたものである。
【0005】
関連技術において、スティックの作業効率を向上させるには、一般的に、2つの油圧ポンプを合流させてスティックの動作を実現するようにしており、2つの油圧ポンプは、それぞれスティック弁に対応し、スティックの弁体内に回生油路が設けられ、回生油路によってスティックの小キャビティから大キャビティへの回生を実現している。スティックが地面に垂直となるまで揺動した場合に掘削動作が必要となり、挿着した回生遮断弁又は弁体に弁を統合することによって回生を遮断し、掘削力を高める。しかしながら、挿着した回生遮断弁を採用する場合、回生遮断が調節不能である。弁体に回生及び回生遮断チェック弁を統合することを採用する場合、構造が複雑であり、回生及び回生遮断が同一の弁体に統合されるため、回生及び回生遮断に制御盲点が現れ、応答性に影響する。
【0006】
そのため、本出願の実施例は、従来技術における回生制御油圧システムに存在する回生及び回生遮断制御の構造が複雑で、調節性が低く、応答性が遅いという技術的課題を解決した回生制御油圧システムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の実施例に係る回生制御油圧システムは、作動油を吐出する少なくとも1つの油圧ポンプと、前記少なくとも1つの油圧ポンプからの作動油の供給によって作動するアクチュエータと、を含み、前記回生制御油圧システムは、回生油路と、回生遮断油路とをさらに含み、前記回生油路は、戻り油を回生油として前記アクチュエータの負圧になっているキャビティ内に送り、前記戻り油は、前記アクチュエータから排出された作動油であり、前記回生油路に回生弁と第1の制御弁とが設けられ、前記第1の制御弁は、作業装置が内方へ揺動する場合、回生油が前記アクチュエータの負圧になっているキャビティ内に流入するように制御し、又は、作業装置が外方へ揺動する場合、前記アクチュエータから回生遮断油路に油を排出するように制御し、前記回生遮断油路は、回生弁を通過した回生油又はアクチュエータからの排出油を他の目的地に送り、前記回生遮断油路に回生遮断弁が設けられる。
【0008】
本出願の実施例に係る回生制御油圧システムは、回生油路及び回生遮断油路を設け、回生油路に回生弁を設け、回生遮断油路に回生遮断弁を設けることにより、アクチュエータから排出された回生油が回生油路を通ってアクチュエータの負圧になっているキャビティ内に流れ、回生利用を実現し、回生弁が回生油路の作動状況を制御し、回生油を必要としない場合、回生油は、回生遮断油路を通過して他の目的地に送ることができる。また、作業装置が上昇する場合、アクチュエータから排出された作動油は、第1の制御弁及び回生遮断油路を通過して他の目的地に送ることもできる。従来技術に比べて、回生弁及び回生遮断弁は、油圧ポンプのポンプ制御弁に統合される必要がなく、回生及び回生遮断制御が簡素化され、応答性が良い。
【0009】
一部の実施例では、前記第1の制御弁は、ロジック弁である。
【0010】
本出願の実施例に係る回生制御油圧システムは、第1の制御弁をロジック弁とすることにより、ロジック弁は、回生遮断弁と協働して回生油路を遮断することができ、回生油が流れるキャビティ内の圧力が一定値に達すると、回生遮断弁を制御して回生遮断油路に連通させ、回生油が回生遮断弁を通過して他の目的地に流ることができる。一方、作業装置が外方へ揺動する際に、アクチュエータから排出された作動油がロジック弁及び回生遮断油路を通過して他の目的地に送ることができ、これにより、油路面積が増加し、外方への揺動の戻り油圧損失が低減され、その過程でロジック弁の開弁圧力及び制御関係をさらに設定することにより、作業装置の外方への揺動の空吸いなし制御を実現することができ、作業装置の動作の操縦性及び信頼性を向上させることができる。
【0011】
一部の実施例では、前記油圧ポンプは、第1の油圧ポンプと第2の油圧ポンプとを含み、前記第1の油圧ポンプのポンプ出口に第2の制御弁が設けられ、前記第2の油圧ポンプのポンプ出口に第3の制御弁が設けられ、前記アクチュエータは、第1のキャビティと第2のキャビティとを有し、前記第1の油圧ポンプが前記第2の制御弁の制御下で、前記第2の油圧ポンプが前記第3の制御弁の制御下で、合流して、それぞれ前記アクチュエータの第1のキャビティ及び第2のキャビティに油を供給することができる。合流して油を供給することにより、作業装置の応答が速くなる。
【0012】
一部の実施例では、前記第1のキャビティに第1の作動油路が連通され、前記第2のキャビティに第2の作動油路が連通され、前記第1の油圧ポンプは、前記第2の制御弁の制御下で前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路に連通し、前記第2の油圧ポンプは、前記第3の制御弁の制御下で前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路に連通する。
【0013】
一部の実施例では、第1の油圧ポンプは、第2の制御弁の制御下で、前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路にそれぞれ連通し、前記第2の制御弁は、圧油ポートp1と、戻り油ポートt1と、2つの作動油ポートa1、b1と、を含み、前記圧油ポートp1が前記第1の油圧ポンプのポンプ出口に連通し、前記戻り油ポートt1が戻り油タンクTに連通し、2つの作動油ポートa1、b1がそれぞれ前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路に連通する。
【0014】
一部の実施例では、第2の油圧ポンプは、第3の制御弁の制御下で、前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路にそれぞれ連通し、前記第3の制御弁は、圧油ポートp2と、戻り油ポートt2と、2つの作動油ポートa2、b2と、を含み、前記圧油ポートp2が前記第2の油圧ポンプのポンプ出口に連通し、前記戻り油ポートt2が戻り油タンクTに連通し、2つの作動油ポートa2、b2がそれぞれ前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路に連通する。
【0015】
一部の実施例では、前記第2の制御弁と前記第3の制御弁は、いずれも中立位置、第1の作動位置及び第2の作動位置を有し、前記第2の制御弁と前記第3の制御弁がいずれも前記第1の作動位置にある場合、前記第1の油圧ポンプと前記第2の油圧ポンプが合流して前記アクチュエータの第1のキャビティに油を供給し、前記第2のキャビティから排出された作動油が前記回生油路を通過して前記第1のキャビティに回生し、又は前記回生遮断油路を通過して他の目的地に送られ、前記第2の制御弁と前記第3の制御弁がいずれも前記第2の作動位置にある場合、第1の油圧ポンプと第2の油圧ポンプが合流して前記第2のキャビティに油を供給し、前記第1のキャビティから排出された作動油が前記第1の制御弁及び前記第2の制御弁及び/又は前記回生遮断油路を通過して他の目的地に送られる。
【0016】
本出願の実施例に係る回生制御油圧システムは、制御弁及び2つの作動油路を設けることにより、2つの油圧ポンプが合流して2つのキャビティに油を供給することを実現でき、アクチュエータから排出された作動油が直接制御弁を通って戻り油タンクに戻ることができ、背圧のない油戻りを実現し、燃費及び圧力損失を低減することができる。
【0017】
一部の実施例では、前記回生油路の両端は、それぞれ、前記第1の作動油路及び前記第2の作動油路に連通する。
【0018】
一部の実施例では、前記第2の作動油路には第4の制御弁がさらに設けられ、前記第4の制御弁は、前記第1の油圧ポンプ及び前記第2の油圧ポンプから圧送された作動油が前記第2のキャビティに流入するように制御し、又は前記第2のキャビティから前記回生油路に油を排出するように制御する。
【0019】
一部の実施例では、前記第4の制御弁は、保持弁である。
【0020】
上記の技術案に基づいて、本出願が奏することができる技術的効果は、以下の通りである。
【0021】
1、本出願の回生制御油圧システムでは、回生油路及び回生遮断油路を設け、回生油路に回生弁を設け、回生遮断油路に回生遮断弁を設けることにより、アクチュエータから排出された回生油が回生油路を通ってアクチュエータの負圧になっているキャビティ内に流れ、回生利用を実現し、回生弁が回生油路の作動状況を制御し、回生油を必要としない場合、回生油が回生遮断油路を通過して他の目的地に送ることができる。また、作業装置が外方へ揺動する場合、アクチュエータから排出された作動油が第1の制御弁及び回生遮断油路を通過して他の目的地に送ることもできる。従来技術に比べて、回生弁と回生遮断弁が個別に設けられて、対応する油路を制御し、油圧ポンプのポンプ制御弁に統合される必要がなく、回生及び回生遮断の制御が簡素化され、圧力が低減され、応答性が良い。
【0022】
2、本出願の回生制御油圧システムでは、第1の制御弁をロジック弁とすることにより、回生油が回生油路を通過して回生利用される場合、ロジック弁の弁体が回生油の作用下でスライドして開き、回生油が第1の作動油路に流れて、第1のキャビティに回生することができ、第1のキャビティが油を排出する場合、ロジック弁及び回生遮断弁の開きを制御することにより、第1のキャビティからの排出油は、ロジック弁及び回生遮断油路を通過して他の目的地に流れることができる。具体的には、作業装置が内方へ揺動する前期段階では、回生弁が開き、回生遮断弁が閉じ、第2のキャビティからの排出油が回生弁を通過してロジック弁に流れ、ロジック弁の弁体を押してスライドさせて開き、第2のキャビティからの排出油が第1の作動油路に流れて、2つの油圧ポンプから圧送された圧油と合流して第1のキャビティに供給され、回生合流を実現し、内方への揺動を加速させる。作業装置が内方へ揺動する後期段階では、すなわち作業装置が地面に垂直となるまで揺動した場合、回生弁が開き、回生遮断弁が開き、第2のキャビティからの排出油が回生弁を通過した後、回生遮断油路を通過して他の目的地に送られ、合流遮断を実現し、掘削力を向上させ、この階段では、第1のキャビティの圧力が一定値に達すると、回生遮断油路に連通するように回生遮断弁を制御することにより、回生油が回生遮断弁を通過して他の目的地に流れ、回生の応答性及び制御の精度を向上させることができる。作業装置が外方へ揺動する階段では、2つの油圧ポンプが合流して第2のキャビティに油を供給し、第1のキャビティからの排出油がロジック弁及び回生遮断油路を通過して他の目的地に送ることができ、このようにすることで、油路面積が増加し、外方への揺動の戻り油圧損失が低減され、この階段では、ロジック弁の開弁圧力及び制御関係をさらに設定することにより、作業装置の外方への揺動の空吸いなし制御を実現することができ、作業装置の動作の操縦性及び信頼性を向上させることができる。このほか、回生油路と回生遮断油路が並列に接続され、回生遮断油路上の回生遮断弁を任意の開度に調節可能な弁とすることで、回生合流過程において、回生遮断弁の開度を制御して、一部の回生油を回生遮断油路を介して戻すことにより、第1のキャビティに回生される回生油の油流量を制御することができる。上記の調節過程は、回生遮断油路の油流量を調節するだけで、第1のキャビティに回生される回生油の油流量を制御でき、調節過程は、簡単で制御可能である。
【0023】
3、本出願の回生制御油圧システムは、第4の制御弁を保持弁とし、第2の制御弁及び第3の制御弁が中立位置にある場合、スプール弁の漏れを避け、作業装置の自然落下を防止し、作業装置を原位置に保持することができる。
【0024】
4、本出願の回生制御油圧システムは、2つの油圧ポンプのポンプ吐出油路及び2つの制御弁の構造を合理的に設置することで、2つの油圧ポンプが合流して2つのキャビティに油を供給することを実現でき、第1のキャビティから排出された作動油は、直接制御弁を通って戻り油タンクに戻ることができ、背圧のない油戻りを実現し、燃費及び圧力損失を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の回生制御油圧システムの概略図である。
【
図2】回生制御油圧システムが回生合流して第1のキャビティに油を供給する場合の油路の流れを示す図である。
【
図3】回生制御油圧システムが回生遮断して第1のキャビティに油を供給する場合の油路の流れを示す図である。
【
図4】回生制御油圧システムが第2のキャビティに油を供給する場合の油路の流れを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面に示される本開示の実施例を詳細に説明する。以下、図面を参照して説明される実施例は、例示的なものであり、本出願を説明するためのものであり、本出願を限定するものと理解してはいけない。なお、本出願の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの用語が示す方位又は位置関係は、図面に示された方位又は位置関係に基づくものであり、本出願を便利に又は簡潔に説明するためのものであり、指定された装置又は部品が必ず特定の方位にあり、特定の方位に構造され操作されると指示又は暗示するものではないので、本出願を限定するものと理解してはいけない。
【0027】
図1~4に示すように、本出願の実施例は、掘削機のスティックの作動を駆動するための回生制御油圧システムであって、少なくとも1つの油圧ポンプとアクチュエータ7とを含み、少なくとも1つの油圧ポンプが作動油を吐出し、アクチュエータが上記の少なくとも1つの油圧ポンプからの作動油の供給によって作動する。
【0028】
アクチュエータ7は、第1のキャビティ71と第2のキャビティ72とを有する油圧シリンダであってもよい。少なくとも1つの油圧ポンプが第1のキャビティ71又は第2のキャビティ72に油を供給して、アクチュエータ7の作動を駆動する。具体的には、アクチュエータ7の第1のキャビティ71には第1の作動油路5が連通され、少なくとも1つの油圧ポンプから圧送された作動油が、第1の作動油路5を通過してアクチュエータ7の第1のキャビティ71に入る。アクチュエータ7の第2のキャビティ72には第2の作動油路6が連通され、少なくとも1つの油圧ポンプから圧送された作動油が、第2の作動油路6を通過してアクチュエータ7の第2のキャビティ72に入る。好ましくは、第2の作動油路6には第4の制御弁61がさらに設けられ、第4の制御弁61は、2つの油圧ポンプから圧送された作動油が第2のキャビティ72に流入するように制御し、又は第2のキャビティ72から回生油路1に油を排出するように制御する。好ましくは、第4の制御弁61は、保持弁である。
【0029】
本実施例では、油圧ポンプは、2つであり、それぞれ第1の油圧ポンプP1と第2の油圧ポンプP2であり、第1の油圧ポンプP1が、第2の制御弁41の制御下で、第1のキャビティ71及び第2のキャビティ72にそれぞれ油を供給し、第2の油圧ポンプP2が、第3の制御弁42の制御下で、第1のキャビティ71及び第2のキャビティ72にそれぞれ油を供給する。第1の油圧ポンプP1と第2の油圧ポンプP2が合流して第1のキャビティ71に油を供給することができるとともに、合流して第2のキャビティ72に油を供給することもできる。
【0030】
具体的には、第1の油圧ポンプP1のポンプ出口には第1のポンプ吐出油路31が連通され、第1の油圧ポンプP1は、第1のポンプ吐出油路31を介して第2の制御弁41に連通する。第2の制御弁41は、4方3位置弁であり、第2の制御弁41には、圧油ポートp1と、戻り油ポートt1と、作動油ポートa1と、作動油ポートb1との4つのポートを有し、第1の油圧ポンプP1のポンプ出口が第1のポンプ吐出油路31を介して圧油ポートp1に連通し、戻り油ポートt1が戻り油タンクTに連通し、作動油ポートa1が第1の作動油路5に連通し、作動油ポートb1が第2の作動油路6に連通する。
【0031】
第2の制御弁41は、中立位置と2つの作動位置とを有する。第2の制御弁41が中立位置にある場合、4つのポートは、いずれも連通しない。第2の制御弁41が第1の作動位置(すなわち
図1における右位置)にある場合、圧油ポートp1が作動油ポートa1に連通し、作動油ポートb1が戻り油ポートt1と遮断される。第2の制御弁41が第2の作動位置(すなわち
図1における左位置)にある場合、圧油ポートp1が作動油ポートb1に連通し、作動油ポートa1が戻り油ポートt1に連通する。第2の制御弁41が第1の作動位置にある場合、第1の油圧ポンプP1が第1のキャビティ71に油を供給することができ、第2の制御弁41が中立位置にある場合、第1の油圧ポンプP1が第2のキャビティ72と第1のキャビティ71との両方にも油を供給しない。第2の制御弁41が第2の作動位置にある場合、第1の油圧ポンプP1が第2のキャビティ72に油を供給することができ、第1のキャビティ71から排出された作動油が第2の制御弁41を通って戻り油タンクTに戻ることができる。第2の制御弁41は、電気制御、油圧制御、電気油圧制御又は他のサーボモータ制御の4方3位置弁であってもよい。
【0032】
第2の油圧ポンプP2のポンプ出口には第2のポンプ吐出油路32が連通され、第2の油圧ポンプP2は、第2のポンプ吐出油路32を介して第3の制御弁42に連通する。第3の制御弁42は、4方3位置弁であり、第3の制御弁42には、圧油ポートp2と、戻り油ポートt2と、作動油ポートa2と、作動油ポートb2との4つのポートを有する。第2の油圧ポンプP2のポンプ出口が第2のポンプ吐出油路32を介して圧油ポートp2に連通し、戻り油ポートt2が戻り油タンクTに連通し、作動油ポートa2が第1の作動油路5に連通し、作動油ポートb2が第2の作動油路6に連通する。
【0033】
第3の制御弁42は、中立位置と2つの作動位置とを有する。第3の制御弁42が中立位置にある場合、4つのポートがいずれも連通しない。第3の制御弁42が第1の作動位置(すなわち
図1における左位置)にある場合、圧油ポートp2が作動油ポートa2に連通し、作動油ポートb2が戻り油ポートt2と遮断され、第3の制御弁42が第2の作動位置(すなわち
図1における右位置)にある場合、圧油ポートp2が作動油ポートb2に連通し、作動油ポートa2が戻り油ポートt2に連通する。第3の制御弁42が第1の作動位置にある場合、第2の油圧ポンプP2が第1のキャビティ71に油を供給することができる。第3の制御弁42が中立位置にある場合、第2の油圧ポンプP2が第2のキャビティ72と第1のキャビティ71との両方にも油を供給しない。第3の制御弁42が第2の作動位置にある場合、第2の油圧ポンプP2が第2のキャビティ72に油を供給することができ、第1のキャビティ71から排出された作動油が第3の制御弁42を通って戻り油タンクTに戻ることができる。好ましくは、第3の制御弁42は、電気制御、油圧制御、電気油圧制御又は他のサーボモータ制御の4方3位置弁であってもよい。
【0034】
第2の制御弁41と第3の制御弁42がいずれも第1の作動位置にあるように制御されることにより、第1の油圧ポンプP1と第2の油圧ポンプP2とが合流してアクチュエータ7の第1のキャビティ71に油を供給することを実現できる。第2の制御弁41と第3の制御弁42がいずれも第2の作動位置にあるように制御されることにより、第1の油圧ポンプP1と第2の油圧ポンプP2が合流してアクチュエータ7の第2のキャビティ72に油を供給することを実現でき、このとき、第1のキャビティ71から排出された作動油は、第2の制御弁41及び第3の制御弁42を通過して戻り油タンクTに戻り、第1のキャビティ71の背圧のない油戻りを実現することができる。
【0035】
好ましくは、第1のポンプ吐出油路31には第1のチェック弁が設けられ、第1の油圧ポンプP1から圧送された圧油は、第1のポンプ吐出油路31を通って圧油ポートp1に一方向のみに流れることができる。第2のポンプ吐出油路32には第2のチェック弁が設けられ、第2の油圧ポンプP2から圧送された圧油は、第2のポンプ吐出油路32を通って圧油ポートp2に一方向のみに流れることができる。
【0036】
本実施例の回生制御油圧システムは、戻り油を回生油としてアクチュエータ7の第1のキャビティ71に送るための回生油路1をさらに含み、戻り油は、アクチュエータ7のロッド付きキャビティ72から排出された作動油である。回生油路1には回生弁11と第1の制御弁12とが設けられ、回生弁11は、回生油路1の回生油の流れ方向及び開閉を制御し、第1の制御弁12は、回生油が前記アクチュエータ7の第1のキャビティ71に流入するように制御し、又は前記アクチュエータ7の第1のキャビティ71から回生遮断油路2に油を排出するように制御する。
【0037】
好ましくは、回生油路1の両端がそれぞれ第2の作動油路6及び第1の作動油路5に連通し、回生弁11は、開閉弁111と第3のチェック弁112とを含み、開閉弁111は、回生油路1の開閉を制御するための2方2位置弁であってもよい。第3のチェック弁112が回生油路1の方向を制御し、第2の作動油路6における作動油が第3のチェック弁112を通過して第1の作動油路5に流れることができるが、第1の作動油路5における作動油が第3のチェック弁112を通過して第2の作動油路6に流れることができない。好ましくは、開閉弁111と第3のチェック弁112とが直列に設置され、開閉弁111が第3のチェック弁112の上流に位置する。また、開閉弁111と第3のチェック弁112とが統合して設置されてもよく、第3のチェック弁112を開閉弁111の弁体に統合して設置する。
【0038】
好ましくは、第1の制御弁12は、ロジック弁であり、第2のキャビティ72から排出された回生油が、まず回生弁11を通過して、次にロジック弁を通過して第1のキャビティ71に入る。第2のキャビティ72に油を供給する場合、第1のキャビティ71からの排出油は、ロジック弁を通過して回生遮断油路2に流れて他の目的地に送ることができる。ロジック弁の開弁圧力及び制御関係をさらに設定することにより、スティックの外方への揺動の空吸いなし制御を実現することができ、スティック動作の操縦性及び信頼性を向上させることができる。
【0039】
本実施例の回生制御油圧システムは、回生遮断油路2をさらに含み、回生遮断油路2は、回生弁11を通過した回生油又は第1のキャビティ71からの排出油を他の目的地に送り、すなわち回生遮断油路2が、回生弁11と第1の制御弁12との間に位置する回生油路1に連通する。回生を遮断するか又は回生油量を調節する必要がある場合、第2のキャビティ72から排出された少なくとも一部の回生油が回生油路1、回生弁11を通過して回生遮断油路2に流れて、他の目的地に送ることができる。スティックが外方へ揺動する場合、ロジック弁の開きを制御でき、第1のキャビティ71からの排出油は、ロジック弁を通過して回生遮断油路2に流れて、他の目的地に送ることができる。
【0040】
さらに、回生遮断油路2には回生遮断弁21が設けられ、回生遮断弁21が回生遮断油路2の開閉を制御できる。好ましくは、回生遮断弁21は、2方2位置弁である。より好ましくは、回生遮断弁21は、任意の開度に調節可能な弁である。さらに、第1のキャビティ71内の圧力が一定値に達すると、回生遮断弁21が開き、第1のキャビティ71から排出された作動油は、第1の制御弁12を通過して回生遮断油路2に流れて、他の目的地に送られる。ここで、他の目的地は、戻り油タンクTであるが、これに限定されない。
【0041】
好ましくは、本実施例における開閉弁111、第1の制御弁12及び第4の制御弁61は、いずれも電気制御、油圧制御、電気油圧制御又は他のサーボモータ制御の油圧制御弁であってもよい。
【0042】
好ましくは、本実施例におけるアクチュエータ7は、油圧ポンプであり、第1のキャビティ71は、ロッドレスキャビティであり、第2のキャビティ72は、ロッド付きキャビティである。このほか、アクチュエータ7を逆に設置し、第1のキャビティ71をロッド付きキャビティとし、第2のキャビティ72をロッドレスキャビティとしてもよく、作業装置の内方への揺動及び外方への揺動を駆動すればよい。
【0043】
上記の構造に基づいて、本実施例の回生制御油圧システムは、掘削機のスティックの作動を駆動するために使用でき、スティックの作動を駆動することを例とし、本実施例の回生制御油圧システムの作動原理は、以下の通りである。
【0044】
初期状態では、第2の制御弁41と第3の制御弁42がいずれも中立位置にあり、2つの油圧ポンプがアクチュエータ7に油を供給しない。
【0045】
図2に示すように、スティックが内方へ揺動する前期段階では、掘削機がまだ掘削作業を実行していないとき、第2の制御弁41と第3の制御弁42がいずれも第1の作動位置に位置し、第1の油圧ポンプP1と第2の油圧ポンプP2が合流して第1の作動油路5を通過して第1のキャビティ71内に入り、同時に第2のキャビティ72から排出された回生油が回生油路1を通過して第1の作動油路5に流れ、回生油と2つの油圧ポンプから圧送された油とが合流して第1のキャビティに油を供給する。この階段では、回生油路1における回生弁11が開き、回生遮断油路2における回生遮断弁21が閉じ、回生油が回生弁11を通過して第1の制御弁12の弁体を押してスライドさせて開き、回生油が第1の作動油路5に流れて、圧送された油と合流して第1のキャビティに供給され、この過程では、回生遮断弁21の開度を調節することにより、第1のキャビティに回生される回生油の油流量を制御することもできる。
【0046】
図3に示すように、スティックが内方へ揺動する後期階段では、すなわちスティックが地面に垂直となるまで揺動した場合、第2の制御弁41と第3の制御弁42がいずれも第1の作動位置に位置し、第1の油圧ポンプP1及び第2の油圧ポンプP2が合流して第1の作動油路5を通過して第1のキャビティ内に入り、同時に回生弁11及び回生遮断弁21が開き、第2のキャビティ72から排出された回生油が回生油路1を通過して回生遮断油路2に流れて、他の目的地に送られる。回生は、遮断され、スティック掘削圧力損失が低減される。
【0047】
図4に示すように、スティックが外方へ揺動する過程では、第2の制御弁41と第3の制御弁42がいずれも第2の作動位置に位置し、第1の油圧ポンプP1と第2の油圧ポンプP2が合流して第2の作動油路6を通過して第2のキャビティ72内に入り、第2のキャビティ72に油が入り、同時に第1のキャビティ71から排出された作動油の一部が、第1の作動油路5及び第2の制御弁41を通過して戻り油タンクTに戻り、一部が第1の作動油路5及び第3の制御弁42を通過して戻り油タンクTに戻る。また、スティックが外方へ揺動する場合、ロジック弁が開くように設定することもでき、第1のキャビティ71内の圧力が一定値に達すると、回生遮断弁21が開き、このように、第1のキャビティ71から排出された作動油がロジック弁を通過して回生遮断油路2に流れ、戻り油タンクTを含む他の目的地に戻ることもできる。
【0048】
本明細書の説明において、「一実施例」、「一部の実施例」、「例」、「具体的な例」、或いは「一部の例」などの用語とは、当該実施例或いは例に合わせて説明された具体的な特徴、構成、材料或いは特性が、本出願の少なくとも1つの実施例或いは例に含まれることである。本明細書において、上記用語に対する例的な説明は、必ずしも同じ実施例或いは例を示すものではない。また、説明された具体的な特徴、構成、材料或いは特性は、いずれか一つ或いは複数の実施例又は例において適切に結合することができる。さらに、互いに矛盾しない限り、当業者は、本明細書で説明する異なる実施例又は例ならびに異なる実施例又は例の特徴を結合し、組み合わせることができる。
【0049】
以上に本出願の実施例を示して説明したが、上記実施例は、例示的なものであり、本出願を限定するものではなく、当業者は、本出願の範囲内で上記実施例に対して変化、修正、置換及び変形を行うことができるということを理解されたい。
【符号の説明】
【0050】
1 回生油路
11 回生弁
111 開閉弁
112 第3のチェック弁
12 第1の制御弁
2 回生遮断油路
21 回生遮断弁
31 第1のポンプ吐出油路
32 第2のポンプ吐出油路
41 第2の制御弁
42 第3の制御弁
5 第1の作動油路
6 第2の作動油路
61 第4の制御弁
7 アクチュエータ
71 第1のキャビティ
72 第2のキャビティ
非閉鎖矢印は、油の流入方向を示す
閉鎖矢印は、油の排出方向を示す