(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-16
(45)【発行日】2022-11-25
(54)【発明の名称】ビームフォーミング情報を用いて高速モビリティを可能にする方法
(51)【国際特許分類】
H04W 36/08 20090101AFI20221117BHJP
H04W 36/38 20090101ALI20221117BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20221117BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20221117BHJP
【FI】
H04W36/08
H04W36/38
H04W16/28
H04W92/20
(21)【出願番号】P 2021534899
(86)(22)【出願日】2019-12-20
(86)【国際出願番号】 US2019068125
(87)【国際公開番号】W WO2020132617
(87)【国際公開日】2020-06-25
【審査請求日】2021-06-16
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2018/122628
(32)【優先日】2018-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】リ キミン
(72)【発明者】
【氏名】クイ ジエ
(72)【発明者】
【氏名】タン ヤン
(72)【発明者】
【氏名】リ フア
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-244386(JP,A)
【文献】国際公開第2018/124761(WO,A1)
【文献】Huawei, HiSilicon,Measurement configuration and procedures for CSI-RS[online],3GPP TSG RAN WG2 #99bis,3GPP,2017年10月13日,R2-1711815,検索日[2022.06.07],Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_99bis/Docs/R2-1711815.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサ回路であって、
APに関連付けられたユーザ機器(UE)デバイスが、第2のAPと関連付けられることが予期されると判定し、
前記APと前記UEデバイスとの間の無線通信に使用される同期信号ブロック(SSB)インデックスを識別し、
前記SSBインデックスは前記APから前記UEデバイスに送信されるSSBの性能メトリックに関連付けられ、
前記UEデバイスが前記第2のAPと関連付けられる前に、前記第2のAPが前記UEデバイスのダウンリンクリソース及びアップリンクリソースを事前構成することを可能にするために、前記SSBインデックスを含むメッセージを生成する
ように構成された、プロセッサ回路と、
前記プロセッサ回路に結合され、前記メッセージを前記第2のAPに通信するように構成された、無線フロントエンド回路と、
とを備える、アクセスポイント(AP)の装置。
【請求項2】
前記SSBインデックスが、APと前記UEデバイスとの間の前記無線通信に使用されるアンテナビーム方向を識別する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記アンテナビーム方向が、
前記性能メトリックに関連付けられ
、前記性能メトリックは同期化信号ベースの基準信号受信電力(SS-RSRP)、同期信号ベースの基準信号受信品質(SS-RSRQ)、または同期信号ベースの信号対ノイズ及び干渉比(SS-SINR)を含む、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記アンテナビーム方向が、前記APと前記UEデバイスとの間で送信されるSSBの最大信号強度を提供する、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記プロセッサ回路が、
前記UEデバイスから無線リソース管理(RRM)測定結果を受信し、
受信されたRRM測定結果に基づいて、前記第2のAPに関連付けられた第2のSSBインデックスであって、前記第2のSSBインデックスが、前記UEデバイスに、前記APによって送信されたSSBと比較してより高い信号強度で前記第2のAPによって送信されたSSBを受信させる、第2のSSBインデックスを識別し、
前記UEデバイスが前記第2のAPと関連付けられる前に、前記UEデバイスの前記ダウンリンクリソース及び前記アップリンクリソースを事前構成するために、前記第2のAPに関連付けられた前記第2のSSBインデックスを含む第2のメッセージを生成する
ように更に構成されており、
前記無線フロントエンド回路が、前記第2のメッセージを前記第2のAPに通信する
ように更に構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記無線フロントエンド回路が、前記UEデバイスから受信した前記RRM測定結果を前記第2のAPに通信するように更に構成される、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記APに関連付けられた前記SSBインデックス、前記第2のAPに関連付けられた前記第2のSSBインデックス、又は前記RRM測定結果が、ハンドオーバ手順、プライマリセカンダリセル(PSCell)付加手順、又はPSCell変更手順の間に前記第2のAPに通信される、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記無線フロントエンド回路が、
前記第2のAPからチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の事前構成を受信し、
前記CSI-RSの前記受信した事前構成を前記UEデバイスに送信する
ように更に構成されており、
前記CSI-RSの前記事前構成が、送信構成指示状態、準コロケーション(QCL)関係、CSI-RSベースのL1-RSRP測定値、CSI-RSベースのL3-RSRP測定値、CSIリソース管理(CSI-RM)ベースの無線リンクモニタリング(RLM)、CSI-SSB-RsourceSet、CSI干渉測定値(CSI-IM)、追跡基準信号(TRS)、CSI-RSビーム故障検出、又はCSI-RS候補ビーム検出を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
方法であって、
ユーザ機器(UE)デバイスにサービスする第1のアクセスポイント(AP)によって、前記UEデバイスが第2のAPと関連付けられることが予期されることを判定することと、
前記第1のAPで、前記UEデバイスと無線通信するために、前記第1のAPによって使用される同期信号ブロック(SSB)インデックスを識別すること
であって、前記SSBインデックスは前記APから前記UEデバイスに送信されるSSBの性能メトリックに関連付けられる、SSBインデックスを識別することと、
前記第1のAPによって、前記UEデバイスが前記第2のAPと関連付けられる前に、前記第2のAPが前記UEデバイスに対するダウンリンクリソース及びアップリンクリソースを事前構成することを可能にするために、前記SSBインデックスを含む前記第2のAPにメッセージを送信することと、
とを含む、方法。
【請求項10】
前記SSBインデックスが、前記第1のAPと前記UEデバイスとの間の無線通信に使用されるアンテナビーム方向を識別する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記アンテナビーム方向が、
前記性能メトリックに関連付けられ
、前記性能メトリックは同期化信号ベースの基準信号受信電力(SS-RSRP)、同期信号ベースの基準信号受信品質(SS-RSRQ)、または同期信号ベースの信号対ノイズ及び干渉比(SS-SINR)を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記アンテナビーム方向が、前記第1のAPによって前記UEデバイスに送信されるとき、SSBの最大信号強度を提供する、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のAPで、前記UEデバイスから無線リソース管理(RRM)測定結果を受信することと、
受信されたRRM測定結果に基づいて、前記第1のAPにおいて、前記第2のAPに関連付けられた第2のSSBインデックスであって、前記第2のSSBインデックスが、前記UEデバイスに、前記第1のAPによって送信されたSSBと比較してより高い信号強度で前記第2のAPによって送信されたSSBを受信させる、第2のSSBインデックスを識別することと、
前記第1のAPにおいて、前記UEデバイスが前記第2のAPと関連付けられる前に、前記UEデバイスの前記ダウンリンクリソース及び前記アップリンクリソースを事前構成するために、前記第2のSSBインデックスを含む第2のメッセージを生成することと、
とを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記APに関連付けられた前記SSBインデックス、前記第2のAPに関連付けられた前記第2のSSBインデックス、又は前記RRM測定結果が、ハンドオーバ手順、プライマリセカンダリセル(PSCell)付加手順、又はPSCell変更手順の間に前記第2のAPに通信される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記APにおいて、前記第2のAPからチャネル状態情報基準信号(CSI-RS)の事前構成を受信することと、
前記APから前記UEデバイスに、前記CSI-RSの前記受信した事前構成を送信することと
を更に含み、
前記CSI-RSの前記事前構成が、送信構成指示状態、準コロケーション(QCL)関係、CSI-RSベースのL1-RSRP測定値、CSI-RSベースのL3-RSRP測定値、CSIリソース管理(CSI-RM)ベースの無線リンクモニタリング(RLM)、CSI-SSB-RsourceSet、CSI干渉測定値(CSI-IM)、追跡基準信号(TRS)、CSI-RSビーム故障検出、及び/又はCSI-RS候補ビーム検出を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
コンピュータ命令を含むコンピュータ可読
記録媒体(CRM)であって、前記コンピュータ命令が、
アクセスポイント(AP)の1つ以上のプロセッサによる前記コンピュータ命令の実行時に、前記1つ以上のプロセッサに、
前記アクセスポイントに関連付けられたユーザ機器(UE)デバイスが、第2のAPと関連付けられることが予期されると判定させ、
前記APと前記UE
デバイスとの間の無線通信に使用される同期信号ブロック(SSB)インデックスを識別させ、
前記SSBインデックスは前記APから前記UEデバイスに送信されるSSBの性能メトリックに関連付けられ、
前記UEデバイスが前記第2のAPと関連付けられる前に、前記第2のAPが前記UEデバイスに対するダウンリンクリソース及びアップリンクリソースを事前構成することを可能にするために、前記SSBインデックスを含む前記第2のAPにメッセージを送信させる、コンピュータ可読
記録媒体。
【請求項17】
前記SSBインデックスが、前記APと前記UEデバイスとの間の前記無線通信のためのアンテナビーム方向を識別し、
前記アンテナビーム方向が、
前記性能メトリックに関連付けられ
、前記性能メトリックは同期化信号ベースの基準信号受信電力(SS-RSRP)、同期信号ベースの基準信号受信品質(SS-RSRQ)、または同期信号ベースの信号対ノイズ及び干渉比(SS-SINR)を含む、請求項16に記載のCRM。
【請求項18】
前記SSBインデックスが、前記APと前記UEデバイスとの間の無線通信のためのアンテナビーム方向を識別し、前記アンテナビーム方向が、APと前記UEデバイスとの間で送信されるSSBの最大信号強度を提供する、請求項16に記載のCRM。
【請求項19】
実行時に、前記コンピュータ命令が、前記1つ以上のプロセッサに、更に、
前記UEデバイスから無線リソース管理(RRM)測定結果を受信させ、
受信されたRRM測定結果に基づいて、前記第2のAPに関連付けられた第2のSSBインデックスであって、前記第2のAPに関連付けられた前記第2のSSBインデックスが、前記UEデバイスに、前記APによって送信されたSSBと比較してより高い信号強度で前記第2のAPによって送信されたSSBを受信させる、第2のSSBインデックスを識別させ、
前記UEデバイスが前記第2のAPと関連付けられる前に、前記UEデバイスの前記ダウンリンクリソース及び前記アップリンクリソースを事前構成するために、前記第2のAPに関連付けられた前記第2のSSBインデックスを含む第2のメッセージを生成させる、請求項16に記載のCRM。
【請求項20】
前記APに関連付けられた前記SSBインデックス、前記第2のAPに関連付けられた前記第2のSSBインデックス、又は前記RRM測定結果が、ハンドオーバ手順、プライマリセカンダリセル(PSCell)付加手順、又はPSCell変更手順の間に前記APから前記第2のAPに通信される、請求項19に記載のCRM。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2018年12月21日に出願された国際出願CN2018/122628号に対する利益を主張し、その全体が参照により組み込まれる。
【0002】
様々な実施形態は、一般に、無線通信の分野に関連し得る。
【発明の概要】
【0003】
概要は、本開示に見出される実施形態及び/又は実施例のうちの1つ以上の簡単な説明を提供する。
【0004】
本開示は、ユーザ機器(UE)デバイスのサービングセルに関連付けられたアクセスポイント(AP)、又はその装置を説明する。APは、UEデバイスが第2のAPと関連付けられることが予期されていると判定し、APとUEとの間の無線通信に使用されている同期信号ブロック(SSB)インデックスを識別するように構成されたプロセッサ回路を含む。プロセッサ回路は、UEデバイスが第2のAPと関連付けられる前に、第2のAPがUEデバイスのダウンリンクリソース及びアップリンクリソースを事前構成することを可能にするために、SSBインデックスを含むメッセージを生成するように構成されている。APはまた、プロセッサ回路に結合され、メッセージを第2のAPに通信するように構成された、無線フロントエンド回路を含む。実施形態では、SSBインデックスは、APとUEとの間の無線通信のための複数のアンテナビーム方向から選択される特定のアンテナビーム方向を識別する。(例えば、好ましい)アンテナビーム方向が、APとUEデバイスとの間で送信されるSSBの最大信号強度などの、APとUEデバイスとの間の無線通信に関する性能メトリックに関連付けられている。
【0005】
本開示はまた、ユーザ機器(UE)デバイスのサービングセルに関連付けられた第1のアクセスポイントによって実行される方法を記載する。本方法は、UEデバイスが第2のAPと関連付けることが期待されていると判定するステップと、UEデバイスと無線通信するために第1のAPによって使用されている同期信号ブロック(SSB)インデックスを識別するステップと、を含む。本方法は、UEデバイスが第2のAPと関連付けられる前に、第2のAPがUEデバイスのダウンリンクリソース及びアップリンクリソースを事前構成することを可能にするためのSSBインデックスを含むメッセージを送信することを含む。
【0006】
本開示はまた、ユーザ機器(UE)デバイスのサービングセルに関連付けられたアクセスポイント(AP)の1つ以上のプロセッサによって実行されるべきコンピュータ命令を含むコンピュータ可読媒体(CRM)を記載する。コンピュータ命令は、1つ以上のプロセッサに、UEデバイスが第2のAPと関連付けることが期待されていると判定させ、APとUEとの間の無線通信に使用される同期信号ブロック(SSB)インデックスを識別させる。命令は、APに、UEデバイスが第2のAPと関連付けられる前に、第2のAPがUEデバイスのダウンリンクリソース及びアップリンクリソースを事前構成することを可能にするために、SSBインデックスを含むメッセージを生成させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】いくつかの実施形態による例示的な手順を示す。
【
図2】いくつかの実施形態によるネットワークのシステムのアーキテクチャを示す。
【
図3】いくつかの本発明の実施形態による第1のコアネットワークを含むシステムのアーキテクチャを示す。
【
図4】いくつかの実施形態による第2のコアネットワークを含むシステムのアーキテクチャを示す。
【
図5】様々な実施形態によるインフラ設備の一例を示す。
【
図6】様々な実施形態によるプラットフォームの例示的な構成要素を示す。
【
図7】様々な実施形態によるベースバンド回路及び無線周波数回路の例示的な構成要素を示す。
【
図8】様々な実施形態による、様々なプロトコルスタックに使用され得る様々なプロトコル機能の図である。
【
図9】様々な実施形態によるコアネットワークの構成要素を示す。
【
図10】いくつかの例示的な実施形態による、NFVをサポートするシステムの構成要素を示すブロック図である。
【
図11】いくつかの例示的な実施形態による、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で論じる方法論のうちのいずれか1つ以上を実行することができる構成要素を示すブロック図を示す。
【
図12】本明細書で説明する様々な実施形態を実施するための例示的な手順を示す。
【
図13】本明細書で説明する様々な実施形態を実施するための別の例示的な手順を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。同じ参照番号が、同じ又は類似の要素を識別するために、異なる図面において使用される場合がある。以下の記載において、限定するためにではなく説明の目的上、様々な実施形態の様々な態様の完全な理解を提供するために、特定の構造、アーキテクチャ、インタフェース、技法などの具体的な詳細を説明する。しかし、様々な実施形態の様々な態様が、これらの具体的な詳細から逸脱した他の実施例において実施され得ることは、本開示の利益を有する技術分野の当業者には明らかであろう。場合によっては、様々な実施形態の説明を不必要な詳細によって不明瞭にしないように、周知のデバイス、回路、及び方法の説明は省略される。本明細書の目的のために、「A又はB」という語句は、(A)、(B)、又は(A及びB)を意味する。FR2(周波数範囲2)におけるミリ波無線電気通信では、最も困難な技術の1つは、著しい経路損失を克服することである。UE及びBSの両方における送信及び受信においてビームフォーミング(又は空間フィルタリング)を適用することは、ミリ波における経路損失に対処するための1つの可能な手法である。
【0009】
ビームフォーミングは、指向性信号の送信又は受信のためにセンサアレイで使用される信号処理技術である。これは、特定の角度の信号が強め合う干渉を受ける一方で、他の信号が弱め合う干渉を受けるように、アンテナアレイ内の素子を組み合わせることによって達成される。複雑さとコストのために、R15 UEのほとんどは、複数のTx/Rxビームを同時に保持することができない。モバイル通信を考慮すると、UEの移動及び回転は時々発生する可能性があり、その結果、相対信号AoA(到来角)が変化する。したがって、AoAの変更後、最も適切なビームが変更される。最良のユーザ体験を維持するために、UEとBSの両方が最も適切なTx及びRxビームを見つける必要がある。これは、ある程度の時間(又は遅延)を要するビーム改良(又は訓練)と呼ばれる手順によって達成される。遅延は、いくつかの問題、例えば、合計ビーム数、ビームの変化速度などに依存する。
【0010】
ビームトレーニングの遅延は、ユーザ体験に悪影響を及ぼす可能性がある。例えば、ハンドオーバ手順では、ソースセルからハンドオーバコマンドを受信した後、UEは可能な限り早くターゲットセルに接続しようとする。ハンドオーバは通常、UEが移動しているとき、例えばソースセルから離れてターゲットセルに近づいているときに発生するため、UEに対するBS又はアクセスポイントの相対位置は連続的に変化する。最適なビームも連続的に変化する。したがって、UEは、ターゲットセルがハンドオーバが発生する前にUEによって探索及び測定された場合であっても、完全に未知のターゲットセルへのブラインドハンドオーバにおいて、ターゲットセルにアクセスすることができる前にRx/Txビームトレーニングを行う必要がある。
【0011】
現在、3GPP RAN 4 RRM要件(TS38.133)では、FR2ターゲットセルへのハンドオーバにおけるハンドオーバ遅延は、ハンドオーバコマンドがUEによって受信されたときにターゲットセルを探索するのに必要な時間であるTsearchとして定義される。同一周波数(intra-frequency)ターゲットセルの場合、Tsearch=8*Trs+2msであり、ターゲットセルが異周波数(inter-frequency)セルである場合、Tsearch=8*3*Trs+2msであり、ここで、Trsは、UEがハンドオーバコマンドでターゲットセルのSMTC構成を提供された場合のターゲットNRセルのSMTC構成であり、そうでない場合、Trsは、同じSSB周波数及びサブキャリア間隔を有するmeasObjectNRで構成されたSMTCである。UEがこの周波数でSMTC構成又は測定対象を提供されない場合、このセクションの要件は、SSB送信周期が5msであると仮定してTrs=[5]msで適用される。SSB送信周期が5msでない場合、要件は存在しない。ハンドオーバコマンドの前にsmtc2のTS38.331シグナリングにおいてUEに上位層が提供されている場合、Trsはターゲットセルの物理セルIDに従ってsmtc1又はsmtc2に続く。
【0012】
Tsearchは、FR1の要件又はレガシーLTEシステムの要件と比較して非常に長い(最大数秒)。最大数秒の中断は、ユーザ体験に大きな影響を与える可能性がある。標準的な観点から、FR2の現在のターゲットセルの場合、ハンドオーバ中断、PSCell追加、及びSCellアクティブ化のRRM要件は、FR1とは異なり、ターゲットセルが既知であるか未知であるかを区別しない。UEは、ターゲットセルのビーム情報の知識を用いてネットワークによって案内される必要がある。更に、UEがターゲットセルにどのビームを使用すべきかを事前に知ることができる場合、既知のケースに関する対応するRRM要件を追加する必要がある。
【0013】
ハンドオーバに加えて、ターゲットセルが使用又はアクセスされ得る前にビーム訓練を含むいくつかの他のモビリティ関連手順、例えば、デュアルコネクティビティにおけるPSCellの追加、キャリアアグリゲーションにおけるSCellのアクティブ化などがある。
実施形態1:
【0014】
この実施形態では、ソースセル、すなわちNG-RANノードは、ハンドオーバ要求、Sノード追加要求、又はSノード変更要求メッセージで、UEとの無線通信のためにソースセルで使用されている同期信号ブロック(SSB)のインデックスをターゲットセルに送信する。
【0015】
SSBは、アクセスノード「アクセスポイント」とUEとの間の周波数及び/又は時間アライメントのために使用されるプライマリ同期信号及びセカンダリ同期信号を含む。実施形態では、SSBは、最大信号強度、信号対ノイズ比(SNR)、遅延、誤り率、又は何らかの他の性能メトリックなどの好ましい信号特性を提供する好ましいビーム(及び方向)を決定するために、異なる方向を有するいくつかの異なるビーム上で送信される。好ましいビーム及び方向は、SSBインデックスによって文書化することができる。
【0016】
実施形態は、ハンドオーバ手順に関して説明されているが、他の手順に適用可能であってもよい。PSCell追加/変更のような他の手順については、異なるIEが使用されることを除いて、方法は同じである。(S-NODE ADDITION REQUESTはPSCell追加のためのものであり、S-NODE MODIFICATION REQUESTはPSCell変更のためのものである)動機は、ソースセル内のUEによってどのビームが使用されているかに関する情報をターゲットセルに提供することである。この情報及び展開の事前知識によれば、ターゲットはUEの位置(又はUEがどの方向にアクセスするか)を大まかに知ることができる。その後、ターゲットセルは、ソースセルにおいて使用されているSSBインデックスに基づいて、UEのために空間的にDLリソース及びULリソースを事前構成し得る。
【0017】
TS38.423で規定されているように、ハンドオーバ要求は、いわゆるハンドオーバ準備のための基本手順で具体化される。この機能は、特定のUEのターゲットへのハンドオーバを開始するために、ソースとターゲットNG-RANノードとの間の情報の交換を可能にする。詳細なIEは、TS38.423セクション9.1.1.1 HANDOVER REQUESTの第1の表で指定されている(太字斜体のエントリを参照)。
【表1】
【0018】
新しいIEは、例えばUEコンテキスト情報内のRRCコンテキストに追加することができる。RRCコンテキストの内容は、TS38.133従属節11.2.2で定義されている。
【表2】
【0019】
上記の太字斜体部分は、新しいIE SourceSSB-Indexを追加する例である。SourceSSB-indexの意味は、以下であり得るが、これに限定されない。
-最も高いSS-RSRP/SS-RSRQ/SS-SINRがUEによって達成され得るSSB、又は
-特定のCSI-RS QCLed(準コロケート)を有し、CSI-RS UE上のSSBは、最も高いL1-RSRP及び/又はL3-RSRPを達成することができる。
-特定のCSI-RS QCLed(準コロケート)を有し、CSI-RS UE上のSSBは、ビーム故障検出(BFD)を行っている。
-SSBは、候補ビーム検出(CBD)のリソースとして構成される。
-特定のCSI-RS QCLed(準コロケート)を有し、CSI-RS上のSSBは、候補ビーム検出(CBD)のリソースとして構成されている。
実施形態2:
【0020】
この実施形態では、ソースセル、すなわちNG-RANノードは、ハンドオーバ要求、S=ノード追加要求、又はSノード変更要求メッセージでSSBのインデックスをターゲットセルに送信し、関連するSSB及びSSBインデックスは、ターゲットセルのものであり、ターゲットセルへのハンドオーバ手順をトリガする1つ以上の無線リソース管理(RRM)測定値に基づいて決定される。
【0021】
この実施形態では、ソースセルはUE測定手順を構成し、UEデバイスは、測定構成に従ってRRM測定結果をソースセルに送信する。UEデバイスから受信されるRRM測定結果は、ソース及び他の隣接セルからの受信電力、例えば、受信信号強度インジケータ(RSSI)などを含む。RRM測定結果に基づいて、ソースセルが、UEデバイスがソースセルからの信号と比較して、隣接セルのうちの1つ、すなわちターゲットセルからより高い電力で信号を受信していると判定した場合、ソースセルは、ソースセルからターゲットセルへのUEデバイスのハンドオーバを開始することができる。
【0022】
しかしながら、ハンドオーバ手順に関して説明されているが、他の手順に適用可能であってもよい。PSCell追加/変更のような他の手順については、異なるIEが使用されることを除いて、方法は同じである。(Sノード追加要求はPSCell追加用であり、Sノード変更要求はPSCell変更用)
【0023】
動機付けは実施形態1と同様である。変更は、新しいIEが、ターゲットセルからのどのSSBがハンドオーバをトリガするUEに最も適しているかをターゲットセルに示すことである。
【0024】
これは、上記のようにTS38.423のXnシグナリングでも指定できる。一例はまた、UEコンテキスト情報内のRRCコンテキストでこれを取り込むことである。
【表3】
【0025】
TargetSSB-indexの意味は、これに限定されないが、以下とすることができる:
-関連するSSBは、RRM測定がターゲットセルへのハンドオーバ手順をトリガしていることに基づいて、ターゲットセル内のSSBである。
実施形態3:
【0026】
この実施形態では、ソースセル、すなわちNG-RANモードは、ハンドオーバ要求、Sノード追加要求、又はSノード変更要求メッセージ内のSSBインデックスの有無にかかわらず、UE RRM測定結果をターゲットセルに送信する。したがって、ハンドオーバ手順に関して記載された実施形態は、他の手順に適用可能であり得る。PSCell追加/変更のような他の手順については、異なるIEが使用されることを除いて、方法は同じである。(Sノード追加要求はPSCell追加用であり、Sノード変更要求はPSCell変更用)
【0027】
動機付けは、実施形態2で上述したものと同様である。違いは、SSB(又はCSI-RS リソース)インデックスがターゲットセルに送信されるだけでなく、ソースセルでUEから受信した関連する測定結果もターゲットセルに提供されることである。関連する測定結果は、TS38.331セクション6.3.2のMeasResults情報要素に従って符号化される。Measresult情報要素は、ソースセル及び隣接セルの測定結果、並びにソースセル及び隣接セルからの各SSBインデックスの測定情報のリストを含む。したがって、関連する測定結果をソースセルからターゲットセルに送信することによって、ターゲットセルは、UEのために事前構成されることになるリソースを決定するためのより多くの自由度を有することができる。
【0028】
非限定的な例として、UE RRM測定結果をターゲットセルに通信するために、X2又はXnシグナリングが使用されてもよい。別の例は、UEコンテキスト情報内のRRCコンテキストでこれを取り込むことである。
【表4】
【0029】
MeasResultsは、TS38.331セクション6.3.2.内のMeasResults情報要素内に定義される。
実施形態4:
【0030】
この実施形態では、ターゲットセル、すなわちNG-RANノードは、ハンドオーバ要求確認、S-NODE追加要求確認、又はS-Node修正要求確認メッセージを使用して、CSI-RSの事前構成をソースセルに送信する。非限定的な例として、ハンドオーバ手順に関して説明された実施形態は、異なるIEが使用されることを除いて、方法が同じであるPSCell追加/変更のような他の手順に適用可能であり得る。(Sノード追加要求確認応答はPSCell追加用であり、Sノード変更要求確認応答はPSCell変更用である)
【0031】
動機は、UEがターゲットセルにアクセスした後のビーム訓練/改良時間を低減又は排除することができるように、ターゲットセルの詳細なビーム情報をUEに事前に提供することである。
【0032】
TS38.423で指定されているように、ハンドオーバ要求確認応答は、いわゆるハンドオーバ準備と呼ばれる基本手順で具体化される。この機能は、特定のUEのターゲットへのハンドオーバを開始するために、ソースとターゲットNG-RANノードとの間の情報の交換を可能にする。一実施形態では、詳細なIEは、TS38.423のセクション9.1.1.2HANDOVER REQUEST ACKNOWLEDGEの第1の表で指定される。
【表5】
【0033】
新しいIEを指定する一例は、上記の太字のイタリック体で透明コンテナに追加することであり、その定義はTS38.331 subclause 11.2.2に見出すことができる。
【表6】
【0034】
1つの方法は、ハンドオーバコマンドメッセージを更新すること、すなわちCSI-RS構成を追加することである。
【0035】
CSI-RSリソースは、実施形態2及び3で述べたSSBを有するQCLedとすることができる。QCL関係は、以下を含む:
-‘QCL-TypeA’:{ドップラシフト、ドップラ拡がり、平均遅延、遅延拡がり}
-‘QCL-TypeB’:{ドップラシフト、ドップラ拡がり}
-‘QCL-TypeC’:{ドップラシフト、平均遅延}
-‘QCL-TypeD’:{空間Rxパラメータ}
TS38.214の定義による。
【0036】
CSI-RSリソースは、以下のように構成することができるが、(限定されるものではない:
-TRS,及び/又は
-CSI-RSベースのL1-RSRP測定値、及び/又は
-CSI-IM、及び/又は
-CSI-RSベースのL3-RSRP測定値、及び/又は
-CSI-SSB-RsourceSet,及び/又は
-CSI-RSベースのRLM、及び/又は
-CSI-RSビーム故障検出、及び/又は
-CSI-RS候補ビーム検出、及び/又は
【0037】
CSI-RS構成はまた、TCI状態を含み、潜在的に1つのアクティブ化状態を有することができる。
実施形態5:
【0038】
この実施形態では、ソースセル、すなわちNG-RANモードは、ハンドオーバコマンド又はServingCellConfigCommonメッセージでターゲットセルのCSI-RS構成をUEに通知する。本明細書に記載された他の実施形態と同様に、ハンドオーバ手順に関して記載された実施形態は、他の手順に適用可能であり得る。非限定的な例として、他の手順は、PSCell追加/変更及びSCel追加/アクティブ化であってもよく、異なるIEが使用されることを除いて、方法は同じである。例えば、ServingCellConfigCommonは、PSCell additionとSCell additoinの両方に使用される。
【0039】
ハンドオーバコマンドは、ソースセルからUEに送信される。アクセスを容易にするために、ソースセルは、例えば、実施形態4における方法によってターゲットセルによって提供されるCSI-RS構成を用いてUEを示し得る。これによって、UEは、ターゲットセルを探索する場合、適切な空間フィルタリングをスマートに選択し得る。
【0040】
ハンドオーバコマンドは、TS38.331セクション6.2.2で定義されたRRCRonfigurationによって伝達され、例えば、実施形態4で説明したのと同様のIEを追加することができる。
【0041】
更に、ハンドオーバコマンドには、TCI-stateのうちの1つをアクティブにするインジケーションが含まれ得る。これによって、UEは、TCI-stateが、RRC接続の成功後にターゲットセルによって更新されるまで、ターゲットセルにおけるPDCCH及び/又はPDSCH受信のために、示されたTCI-stateを適用し得る。
【0042】
手順全体は、ハンドオーバを大幅に改善することができる。
実施形態6:
【0043】
この実施形態では、ターゲットセルのTCI-StateなどのCSI-RS構成がハンドオーバ中断、PSCell追加、及び/又はSCellアクティブ化手順のRRM要件で示される場合、ターゲットセルは既知のセルと見なされ、セル探索(Tsearch)の時間を大幅に短縮することができる。非限定的な例として、Tsearchをゼロに低減することができる。従来、FR2の現在のターゲットセルの場合、ハンドオーバ中断、PSCell追加、及びSCellアクティブ化のRRM要件は、FR1とは異なり、ターゲットセルが既知であるか未知であるかを区別しない。実施形態1~5によれば、ハンドオーバ、PSCell追加/変更、及びSCell追加/アクティブ化の前に、新しいターゲットセルにどのビームが使用されるかの知識をtge UEが有するためのいくつかの手法が提供される。この情報により、未知のターゲットセルが知られるようになる可能性があり、セル探索(Tserach)の時間は0になるか、又は大幅に短縮され得る。
システム及び実装
【0044】
図1は、いくつかの実施形態による例示的な手順を示す。例示的な手順は、
図2~
図11に関して本明細書で説明するようなシステム又は装置で実行することができる。いくつかの実施形態によれば、ステップ102において、NG-RANノードなどのアクセスポイント(AP)は、ユーザ機器(UE)デバイスが第2のAPと関連付けることができると判定することができる。APは、UEデバイスが現在位置しているサービングセル内にあってもよく、コアネットワークへの接続を提供してもよい。本開示に記載されているように、APは、UEハンドオーバ、PSCell追加、又はPSCell変更手順の結果として、UEデバイスが第2のAPと関連付けることを決定することができる。
【0045】
いくつかの実施形態によれば、ステップ104において、APは、UEデバイスとAPとの間の無線通信に現在使用されている同期信号ブロック(SSB)のインデックスを識別することができる。SSBインデックスは、APと関連付けられ、APによって送信され、UEデバイスで受信されるSSBの最大信号強度を提供する特定のビーム方向(例えば好ましい)に対応する。実施形態では、最大信号強度以外の異なる性能メトリックを使用して、いくつかの可能なビーム方向から特定のビーム方向を決定する。
【0046】
いくつかの実施形態によれば、ステップ106において、APは、UEデバイスとAPとの間の信号送受信の固有のビーム方向に対応するSSBインデックスを含むメッセージを生成することができる。APはメッセージを第2のAPに送信することができる。第2のAPは、固有のビーム方向に対応するSSBインデックスを通知されるため、第2のAPは、UEデバイスが第2のAPにアタッチ又は関連付けする前に、UEデバイスと通信するためにダウンリンク(DL)リソース及びアップリンク(UL)リソースを事前構成することができる。その結果、UE及び/又は第2のAPのためのビーム訓練期間を短縮することができる。本明細書で説明されるように、メッセージは、ハンドオーバ要求、Sノード追加要求、又はSノード変更要求メッセージであってもよい。
【0047】
いくつかの実施形態によれば、ステップ108において、APは、UEデバイスから無線リソース管理(RRM)測定結果を受信することができる。UEは、APにRRM測定結果を周期的に送信することができる。ステップ110で、APは、RRM測定結果から、第2のAPから受信された無線信号の信号強度がAPから受信された信号強度と比較してより良好であると判断することができる。RRM測定結果から、APは、UEデバイスがAPと比較してより良好な信号を受信している第2のAPに関連付けられたSSBインデックスを識別することができる。したがって、APは、APから第2のAPへのUEのハンドオーバが望ましいと判断することができる。
【0048】
いくつかの実施形態によれば、ステップ112で、APは、UEデバイスによって送信され、APによって受信されたRRM測定結果から決定されるように、第2のAPに関連付けられたSSBインデックスを含む第2のメッセージを生成することができる。したがって、第2のメッセージは、UEデバイスが第2のAPにアタッチ又は関連付けする前に、第2のAPによってULリソース及びDLリソースを事前構成するために使用され得る。これにより、UE及び/又は第2のAPのためのビーム訓練期間を短縮することができる。本明細書で説明されるように、第2のメッセージは、ハンドオーバ要求、Sノード追加要求、又はSノード変更要求メッセージであってもよい。
【0049】
図2は、いくつかの実施形態に係るネットワークのシステム200のアーキテクチャを示す。以下の説明は、LTEシステム規格及び3GPP技術仕様によって提供されるような5G又はNRシステム標準と併せて動作する例示的なシステム200について説明する。しかしながら、例示的な実施形態は、この点に関して限定されず、説明される実施形態は、将来の3GPPシステム(例えば、第6世代(6G))システム、IEEE 802.16プロトコル(例えば、WMAN、WiMAXなど)などの、本明細書に記載の原理から恩恵を受ける他のネットワークに適用することができる。
【0050】
図2に示すように、システム200は、UE201a及びUE201b(集合的に「UE201」と呼ばれる)を含む。この例では、UE201は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラネットワークに接続可能な携帯式タッチスクリーンモバイルコンピューティングデバイス)として図示されているが、民生用デバイス、携帯電話、スマートフォン、機能電話、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、携帯情報端末(PDA)、ページャ、無線ハンドセット、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、インフュージョンインフォテメント(IVI)、車両内娯楽(ICE)デバイス、インストルメントクラスタ(IC)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)デバイス、車載診断(OBD)デバイス、ダッシュトップモバイル機器(DME)、モバイルデータ端末(MDT)、電子エンジン管理システム(EEMS)、電子/エンジン制御ユニット(ECU)、電子エンジン/エンジン制御モジュール(ECM)、組み込みシステム、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム(EMS)、ネットワーク化又は「スマート」電化製品、MTCデバイス、M2M、IoTデバイス、及び/又は同様のものなどの任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含んでもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、UE201のいずれかは、IoT UEを含むことができ、それは、短期UE接続を利用する低電力IoTアプリケーション用に設計されたネットワークアクセスレイヤを含み得る。IoT UEは、PLMN、ProSe又はD2D通信、センサネットワーク、又はIoTネットワークを介して、MTCサーバ又はデバイスとデータを交換するためのM2M又はMTCなどの技術を利用することができる。M2M又はMTCデータ交換は、データの機械起動の交換であってもよい。IoTネットワークは、相互に接続するIoT UEを記載し、それは、短期接続による、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な埋め込み型コンピューティングデバイスを含み得る。IoT UEは、IoTネットワークの接続を容易にするために、バックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータス更新など)を実行してもよい。
【0052】
UE201は、RAN210に接続されるように、例えば通信可能に結合されるように、構成され得る。実施形態では、RAN210は、NG RAN若しくは5G RAN、E-UTRAN、又はUTRAN若しくはGERANなどのレガシーRANであってもよい。本明細書で使用するとき、用語「NG RAN」などは、NR又は5Gシステム200で動作するRAN210を指し、用語「E-UTRAN」などは、LTE又は4Gシステム200で動作するRAN210を指してもよい。UE201は、それぞれ接続(又はチャネル)203及び接続204を利用し、これらはそれぞれ、物理通信インタフェース又はレイヤ(以下で更に詳細に議論する)を含む。
【0053】
この実施例では、接続203及び204は、通信可能な結合を可能にするためのエアインタフェースとして示されており、GSMプロトコル、CDMAネットワークプロトコル、PTTプロトコル、POCプロトコル、UMTSプロトコル、3GPP LTEプロトコル、5Gプロトコル、NRプロトコル、及び/又は本明細書で論じる他の通信プロトコルのいずれかなどのセルラ通信プロトコルと一致し得る。本実施形態では、UE201は、更に、ProSeインタフェース205を介して通信データを直接交換することができる。ProSeインタフェース205は、代替的にSLインタフェース205と称されてもよく、PSCCH、PSSCH、PSDCH、及びPSBCHを含むがこれらに限定されない1つ以上の論理チャネルを含んでもよい。
【0054】
UE201bは、接続207を介してAP206(「WLANノード206」「WLAN206」「WLAN端末206」、「WT206」などとも呼ばれる)にアクセスするように構成されていることが示されている。接続207は、任意のIEEE802.11プロトコルと合致する接続などのローカルワイヤレス接続を含むことができ、AP206は、WiFi(Wireless Fidelity)(登録商標)ルータを備えるであろう。本例では、AP206は、図示するように、ワイヤレスシステムのコアネットワークに接続せずにインターネットに接続される(以下で更に詳細に説明する)。様々な実施形態では、UE201b、RAN210及びAP206は、LWA動作及び/又はLWIP動作を利用するように構成することができる。LWA動作は、LTE及びWLANの無線リソースを利用するために、RANノード211a~211bによって構成されているRRC接続のUE201bを伴い得る。LWIP動作は、接続207を介して送信されたパケット(例えば、IPパケット)を認証及び暗号化するために、IPsecプロトコルトンネルを介してWLAN無線リソース(例えば、接続207)を使用してUE201bに関与し得る。IPsecトンネリングは、元のIPパケットの全体をカプセル化し、新しいパケットヘッダを追加することを含んでもよく、それによってIPパケットのオリジナルヘッダを保護することを含んでもよい。
【0055】
RAN210は、接続203及び204を可能にする1つ以上のANノード又はRANノード211a及び211b(まとめて「RANノード211」又は「RANノード211」と呼ぶ)を含むことができる。本明細書で使用するとき、用語「アクセスノード」、「アクセスポイント」などは、ネットワークと1人以上のユーザとの間のデータ及び/又は音声接続のための無線ベースバンド機能を提供する機器を説明することができる。これらのアクセスノードは、BS、gNB、RANノード、eNB、NodeBs、RSUs、TRxP又はTRPなどと称される場合があり、地理的エリア(例えば、セル)内に有効通信範囲を提供する地上局(例えば、地上アクセスポイント)又はサテライト局を備えることができる。本明細書で使用するとき、用語「NG RANノード」などは、NR又は5Gシステム200(例えば、gNB)で動作するRANノード211を指してもよく、用語「E-UTRANノード」は、LTE又は4Gシステム200(例えば、eNB)で動作するRANノード211を指し得る。様々な実装形態によれば、RANノード211は、マクロセルと比較してより小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量、又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル、又は他の同様のセルを提供するための、マクロセル基地局、及び/又は低電力(LP)基地局などの専用物理デバイスのうちの1つ以上として実装され得る。
【0056】
いくつかの実装形態では、RANノード211の全て又は一部は、仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行される1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装されてもよく、このソフトウェアエンティティは、CRAN及び/又は仮想ベースバンドユニットプール(vBBUP)と称され得る。これらの実装形態では、CRAN又はvBBUPは、RRC及びPDCPレイヤが、CRAN/vBBUPによって動作され、他のL2プロトコルエンティティは個々のRANノード211によって動作されるPDCP分割などのRAN機能分割、RRC、PDCP、RLC、及びMACレイヤがCRAN/vBBUPによって動作され、PHYレイヤが個別のRANノード211によって動作される、MAC/PHY分割、又はRRC、PDCP、RLC、MACレイヤ、及びPHYレイヤの上部がCRAN/vBBUPによって動作され、PHYレイヤの下部が個々のRANノード211によって動作される、「下位PHY」分割を実装し得る。この仮想化されたフレームワークは、RANノード211の解放されたプロセッサコアが、他の仮想化されたアプリケーションを実行することを可能にする。いくつかの実装形態では、個々のRANノード211は、個々のF1インタフェース(
図2に示されていない)を介してgNB-CUに接続された個々のgNB-DUを表し得る。これらの実装形態では、gNB-DUは、1つ以上のリモート無線ヘッド又はRFEM(例えば、
図5を参照)を含むことができ、gNB-CUは、RAN210(図示せず)に配置されたサーバによって、又はCRAN/vBBUPと同様の方法でサーバプールによって動作することができる。追加的又は代替的に、RANノード211のうちの1つ以上は次世代eNB(ng-eNB)であってもよく、次世代eNBは、UE201に向けてE-UTRAユーザプレーン及び制御プレーンプロトコル端末を提供し、NGインタフェースを介して5GC(例えば、
図4のCN420)に接続されるRANノードである。
【0057】
V2Xシナリオでは、RANノード211のうちの1つ以上は、RSUとすることができるか、又はその役割を果たし得る。用語「Road Side Unit」又は「RSU」は、V2X通信に使用される任意の輸送インフラストラクチャエンティティを指し得る。RSUは、適切なRANノード又は静止(又は比較的静止)UEにおいて又はそれによって実装されてもよく、UEにおいて又はそれによって実装されるRSUは「UEタイプRSU」と呼ばれてもよく、eNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「eNBタイプRSU」と呼ばれてもよく、gNBにおいて又はそれによって実装されるRSUは「gNBタイプRSU」などと呼ばれてもよい。一例では、RSUは、通過車両UE201(vUE201)に接続性サポートを提供する路側に位置する無線周波数回路に結合されたコンピューティングデバイスである。RSUはまた、交差点マップ形状、交通統計、媒体、並びに進行中の車両及び歩行者の交通を検知及び制御するためのアプリケーション/ソフトウェアを記憶するための内部データ記憶回路を含むことができる。RSUは、5.9GHz Direct Short Range Communication(DSRC)帯域で動作して、衝突回避、トラフィック警告などの高速イベントに必要な非常に短い待ち時間の通信を提供することができる。追加的又は代替的に、RSUは、前述の低待ち時間通信、並びに他のセルラ通信サービスを提供するために、セルラV2X帯域で動作することができる。追加的又は代替的に、RSUは、Wi-Fiホットスポット(2.4GHz帯域)として動作することができ、及び/又は1つ以上のセルラネットワークへの接続性を提供して、アップリンク及びダウンリンク通信を提供することができる。RSUのコンピューティングデバイス及び無線周波数回路の一部又は全ては、屋外設置に適した耐候性エンクロージャにパッケージ化することができ、交通信号コントローラ及び/又はバックホールネットワークに有線接続(例えば、イーサネット)を提供するためのネットワークインタフェースコントローラを含むことができる。
【0058】
RANノード211は、エアインタフェースプロトコルを終了することができ、UE201の第1の接触ポイントとすることができる。いくつかの実施形態では、RANノード211のいずれも、RAN210のための様々な論理機能を果たすことができ、その機能は、限定されないが、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理、並びにデータパケットスケジューリング、並びにモビリティ管理などの無線ネットワークコントローラ(RNC)機能を含む。
【0059】
いくつかの実施形態によれば、UE201は、様々な通信技術に従ったマルチキャリア通信チャネルにより、OFDM通信信号を用いて、互いに又はRANノード211のいずれかと通信するように構成することができ、この様々な通信技術は、例えば、(例えば、ダウンリンク通信用の)OFDMA通信技術、又は(例えば、アップリンク及びProSe又はサイドリンク通信用の)SC-FDMA通信技術であるが、これらに限定されず、実施形態の範囲は、この点において限定されない。OFDM信号は、複数の直交サブキャリアを含むことができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、ダウンリンクリソースグリッドは、RANノード211のいずれかからUE201へのダウンリンク送信のために使用することができ、一方、アップリンク送信は同様の技術を利用することができる。グリッドは、リソースグリッド又は時間周波数リソースグリッドと呼ばれる時間周波数グリッドとすることができ、それは、各スロット内のダウンリンクの物理的リソースである。このような時間-周波数平面表現は、OFDMシステムの一般的な慣習であり、それは無線リソース割り当ての直感的なものにする。リソースグリッドの各列及び各行は、それぞれ、1つのOFDMシンボル及び1つのOFDMサブキャリアに対応する。タイムドメイン内のリソースグリッドの持続時間は、無線フレーム内の1つのスロットに対応する。リソースグリッドの最小時間周波数単位は、リソースエレメントと表記する。各リソースグリッドは、多数のリソースブロックを含み、それは、リソースエレメントへの特定の物理チャネルのマッピングを説明する。各リソースブロックは、リソースエレメントの集合を含み、周波数ドメインにおいて、これは、現在割り当てられ得るリソースの最小量を表すことができる。このようなリソースブロックを用いて伝達されるいくつかの異なる物理ダウンリンクチャネルが存在する。
【0061】
様々な実施形態によれば、UE201、202及びRANノード211、212は、認可媒体(「認可スペクトル」及び/又は「認可帯域」とも呼ばれる)及び無認可共有媒体(「無認可スペクトル」及び/又は「無認可帯域」とも呼ばれる)を介してデータ(例えば、送信及び受信)データを通信する。認可スペクトルは、約400MHz~約3.8GHzの周波数範囲で動作するチャネルを含んでもよく、無認可スペクトルは5GHz帯域を含んでもよい。
【0062】
無認可スペクトルで動作するために、UE201、202及びRANノード211、212は、LAA、eLAA、及び/又はfeLAA機構を使用して動作することができる。これらの実装では、UE201、202及びRANノード211、212は、無認可スペクトル内の1つ以上のチャネルが無認可スペクトルで送信する前に利用不可能であるか、又は別の方法で占有されているかどうかを判定するために、1つ以上の既知の媒体検知動作及び/又はキャリア検知動作を実行してもよい。媒体/キャリア検知動作は、listen-before-talk(LBT)プロトコルに従って実行することができる。
【0063】
LBTは、機器(例えば、UE201、202、RANノード211、212など)が媒体(例えば、チャネル又はキャリア周波数)を検知し、媒体がアイドル状態であることが検知されたとき(又は、媒体内の特定のチャネルが占有されていないと検知されたとき)を送信する機構である。媒体検知動作は、チャネルが占有されているか又はクリアされているかどうかを決定するために、チャネル上の他の信号の有無を決定するために少なくともEDを利用するCCAを含んでもよい。このLBT機構により、無認可スペクトル及び他のLAAネットワークにおいて、セルラ/LAAネットワークが現用システムと共存することを可能にする。EDは、ある期間にわたって意図された送信帯域にわたってRFエネルギーを検知することと、検知されたRFエネルギーを所定の閾値又は設定された閾値と比較することを含んでもよい。
【0064】
典型的には、5GHz帯域における現用システムは、IEEE 802.11技術に基づいてWLANである。WLANは、CSMA/CAと呼ばれる、コンテンションベースのチャネルアクセス機構を採用する。ここで、WLANノード(例えば、UE201又は202、AP206などの移動局(MS))が送信することを意図する場合、WLANノードは、送信前にCCAを最初に実行してもよい。更に、複数のWLANノードがチャネルをアイドル状態として検知し、同時に送信する状況における衝突を回避するためにバックオフ機構が使用される。バックオフ機構は、CWS内でランダムに引き寄せられたカウンタであってもよく、これは、衝突の発生時に指数関数的に増加し、送信が成功したときに最小値にリセットされる。LAA用に設計されたLBT機構は、WLANのCSMA/CAと幾分類似している。いくつかの実装形態では、PDSCH又はPUSCH送信をそれぞれ含むDL又はUL送信バーストのためのLBT手順は、XECCAスロットとYECCAスロットとの間の長さが可変であるLAA競合ウィンドウを有することができ、X及びYは、LAAのためのCWSの最小値及び最大値である。一例では、LAA送信のための最小CWSは、9マイクロ秒(μs)であってもよいが、CWS及びMCOTのサイズ(例えば、送信バースト)は、政府規制要件に基づいてもよい。
【0065】
LAA機構は、LTEアドバンストシステムのCA技術に基づいて構築されている。CAでは、各集約されたキャリアはCCと呼ばれる。CCは、1.4、3、5、10、15、又は20MHzの帯域幅を有することができ、最大5つのCCを集約することができ、従って、最大集約された帯域幅は100MHzである。FDDシステムでは、集約されたキャリアの数は、DLとULとで異なることがあり、UL CCの数は、DL要素キャリアの数以下である。場合によっては、個々のCCは、他のCCとは異なる帯域幅を有することができる。TDDシステムでは、CCの数及び各CCの帯域幅は、通常、DL及びULに対して同じである。
【0066】
CAはまた、個々のCCを提供する個々のサービングセルを含む。例えば、異なる周波数帯域におけるCCは、異なる経路喪失を経験するので、サービングセルの有効通信範囲は異なり得る。一次サービスセル又はPCellは、UL及びDLの両方にPCCを提供することができ、RRC及びNAS関連のアクティビティを処理することができる。他のサービングセルはSCellと呼ばれ、各SCellはULとDLの両方に個別のSCCを提供し得る。PCCを変更することは、UE201、202がハンドオーバを受けることを必要とし得る一方、SCCは、必要に応じて追加及び除去され得る。LAA、eLAA、及びfeLAAでは、SCellの一部又は全部は、無認可スペクトル(「LAA SCell」と呼ばれる)で動作することができ、LAA SCellは、認可スペクトルで動作するPCellによって支援される。UEが2つ以上のLAA SCellで構成される場合、UEは、同じサブフレーム内の異なるPUSCH開始位置を示す、構成されたLAA SCell上でULグラントを受信することができる。
【0067】
PDSCHは、ユーザデータ及び上位レイヤシグナリングをUE201に搬送する。PDCCHは、とりわけ、PDSCHチャネルに関連するトランスポートフォーマット及びリソース割り当てに関する情報を搬送する。また、それは、アップリンク共有チャネルに関する送信フォーマット、リソース割り当て、及びHARQ情報について、UE201に通知することもできる。典型的には、ダウンリンクスケジューリング(制御及び共有チャネルリソースブロックをセル内のUE201bに割り当てる)は、UE201のいずれかからフィードバックされるチャネル品質情報に基づいて、RANノード211のいずれかで実行されてもよい。ダウンリンクリソース割り当て情報は、UE201のそれぞれに対して使用される(例えば、割り当てられた)PDCCHで送信されてもよい。
【0068】
PDCCHは、CCEを使用して制御情報を伝達する。リソースエレメントにマッピングされる前に、PDCCH複素数値シンボルは最初に、4つ組(quadruplets)に編成されてもよく、その後、レートマッチングのためのサブブロックインターリーバを用いて入れ替えられてもよい。各PDCCHを、これらのCCEのうちの1つ以上を用いて送信してもよく、各CCEは、REGとして知られる4つの物理リソースエレメントの9つのセットに対応することができる。4つの四位相偏移変調(QPSK)シンボルを各REGにマッピングしてもよい。PDCCHは、DCIのサイズ及びチャネル状態に応じて、1つ以上のCCEを用いて送信することができる。異なる数のCCE(例えば、アグリゲーションレベル、L=1、2、4、又は8)を有するLTEに定義される4つ以上の異なるPDCCHフォーマットが存在し得る。
【0069】
いくつかの実施形態は、上記の概念の拡張である制御チャネル情報のためのリソース割り当てのための概念を使用することができる。例えば、いくつかの実施形態は、制御情報送信のためにPDSCHリソースを使用するEPDCCHを利用することができる。EPDCCHを、1つ以上のECCEを用いて送信してもよい。上記と同様に、各ECCEは、EREGとして知られる4つの物理リソースエレメントからなる9つのセットに対応し得る。ECCEは、一部の状況では、他の数のEREGを有してもよい。
【0070】
RANノード211は、インタフェース212を介して互いに通信するように構成され得る。システム200がLTEシステム(例えば、CN220が
図3のEPC320である場合)である実施形態では、インタフェース212はX2インタフェース212であり得る。X2インタフェースは、EPC220に接続する2つ以上のRANノード211(例えば、2つ以上のeNBなど)間、及び/又はEPC220に接続する2つのeNB間に定義されてもよい。いくつかの実装形態では、X2インタフェースは、X2ユーザプレーンインタフェース(X2-U)及びX2制御プレーンインタフェース(X2-C)を含むことができる。X2-Uは、X2インタフェースを介して転送されるユーザデータパケットのためのフロー制御メカニズムを提供し得、eNB間のユーザデータの配信に関する情報を通信するために使用され得る。例えば、X2-Uは、MeNBからSeNBへ転送されるユーザデータのための特定のシーケンス番号情報と、ユーザデータのためのSeNBからUE201へのPDCP PDUのシーケンス配信の成功に関する情報と、UE201に配信されなかったPDCP PDUの情報と、UEユーザデータに送信するためのSeNBにおける現在の最小所望バッファサイズに関する情報などを提供し得る。X2-Cは、ソースeNBからターゲットeNBへのコンテキスト転送、ユーザプレーントランスポート制御等を含む、LTE内アクセスモビリティ機能と、負荷管理機能と、セル間干渉調整機能とを提供し得る。
【0071】
システム200が5G又はNRシステム(例えば、CN220が
図4の5GC420である場合)である実施形態では、インタフェース212はXnインタフェース212であり得る。Xnインタフェースは、5GC220に接続する2つ以上のRANノード211(例えば、2つ以上のgNBなど)間、5GC220に接続するRANノード211(例えば、gNB)とeNBとの間、及び/又は5GC220に接続する2つのeNB間で定義される。いくつかの実装形態では、Xnインタフェースは、Xnユーザプレーン(Xn-U)インタフェース及びXn制御プレーン(Xn-C)インタフェースを含むことができる。Xn-Uは、ユーザプレーンPDUの非保証配信を提供し、データ転送及びフロー制御機能をサポート/提供することができる。Xn-Cは、管理及びエラー処理機能、Xn-Cインタフェースを管理する機能、1つ以上のRANノード211間の接続モードのためのUEモビリティを管理する機能を含む、接続モードのUE201(例えば、CM接続)のためのモビリティサポートを提供し得る。モビリティサポートは、古い(ソース)サービングRANノード211から新しい(ターゲット)サービングRANノード211へのコンテキスト転送と、古い(ソース)サービングRANノード211と新しい(ターゲット)サービングRANノード211との間のユーザプレーントンネルの制御とを含み得る。Xn-Uのプロトコルスタックは、インターネットプロトコル(IP)トランスポートレイヤ上に構築されたトランスポートネットワークレイヤと、ユーザプレーンPDUを搬送するためにUDPレイヤ及び/又はIPレイヤの上のGTP-Uレイヤとを含むことができる。Xn-Cプロトコルスタックは、アプリケーションレイヤシグナリングプロトコル(Xnアプリケーションプロトコル(Xn-AP)と呼ばれる)と、SCTP上に構築されたトランスポートネットワークレイヤとを含むことができる。SCTPは、IPレイヤの上にあってもよく、アプリケーションレイヤメッセージの保証された配信を提供してもよい。トランスポートIPレイヤでは、シグナリングPDUを配信するためにポイントツーポイント送信が使用される。他の実装形態では、Xn-Uプロトコルスタック及び/又はXn-Cプロトコルスタックは、本明細書に示し説明したユーザプレーン及び/又は制御プレーンプロトコルスタックと同じ又は同様であってもよい。
【0072】
RAN210は、コアネットワーク、この実施形態ではコアネットワーク(CN)220に通信可能に結合されるように示されている。CN220は、RAN210を介してCN220に接続されている顧客/加入者(例えば、UE201のユーザ)に様々なデータ及び電気通信サービスを提供するように構成された複数のネットワークエレメント222を備えることができる。CN220の構成要素は、マシン可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的マシン可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、単一の物理ノード又は別個の物理ノードに実装されてもよい。いくつかの実施形態では、NFVを利用して、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体(以下で更に詳細に説明する)に格納された実行可能命令を介して、上述のネットワークノード機能のいずれか又は全てを仮想化することができる。CN220の論理インスタンス化は、ネットワークスライスと呼ばれてもよく、CN220の一部の論理インスタンス化は、ネットワークサブスライスと呼ばれてもよい。NFVアーキテクチャ及びインフラストラクチャは、業界標準のサーバハードウェア、ストレージハードウェア、又はスイッチの組み合わせを含む物理リソース上で、1つ以上のネットワーク機能を仮想化するために使用されてもよく、或いは専用ハードウェアによって実行されてもよい。言い換えれば、NFVシステムを使用して、1つ以上のEPC構成要素/機能の仮想又は再構成可能な実装を実行することができる。
【0073】
一般に、アプリケーションサーバ230は、コアネットワーク(例えば、UMTSPSドメイン、LTEPSデータサービスなど)とのIPベアラリソースを使用するアプリケーションを提供するエレメントであってもよい。アプリケーションサーバ230はまた、EPC220を介してUE201のために1つ以上の通信サービス(例えば、VoIPセッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成することもできる。
【0074】
実施形態では、CN220は5GC(「5GC220」などと呼ばれる)であってもよく、RAN210はNGインタフェース213を介してCN220に接続されてもよい。実施形態では、NGインタフェース213は、RANノード211とUPFとの間でトラフィックデータを搬送するNGユーザプレーン(NG-U)インタフェース214と、RANノード211とAMFとの間のシグナリングインタフェースであるS1制御プレーン(NG-C)インタフェース215との2つの部分に分割することができる。CN220が5GC220である実施形態は、
図4に関してより詳細に説明される。
【0075】
実施形態では、CN220は5GCN(「5GC220」などと呼ばれる)であってもよく、他の実施形態では、CN220はEPCであってもよい。CN220がEPC(「EPC220」などと呼ばれる)である場合、RAN210は、S1インタフェース213を介してCN220と接続され得る。実施形態では、S1インタフェース213は、RANノード211とS-GWとの間にトラフィックデータを搬送するS1ユーザプレーン(S1-U)インタフェース214と、RANノード211とMMEとの間のシグナリングインタフェースであるS1-MMEインタフェース215との2つの部分に分割されてもよい。CN220がEPC220である例示的なアーキテクチャを
図3に示す。
【0076】
図3は、様々な実施形態による、第1のCN 320を含むシステム300の例示的なアーキテクチャを示す。この例では、システム300は、CN320が
図2のCN220に対応するEPC320であるLTE規格を実装することができる。更に、UE301は、
図2のUE201と同じか又は同様であってもよく、E-UTRAN310は、
図2のRAN210と同じか又は同様であり、前述したRANノード211を含み得るRANであってもよい。CN320は、MME321、S-GW322、P-GW323、HSS324、及びSGSN325を備えることができる。
【0077】
MME321は、レガシーSGSNの制御プレーンと機能が類似していてもよく、UE301の現在位置を追跡するためにMM機能を実施し得る。MME321は、ゲートウェイ選択及びトラッキングエリアリスト管理などのアクセスのモビリティ態様を管理するために、様々なMM手順を実行し得る。MM(E-UTRANシステムでは「EPSMM」又は「EMM」とも呼ばれる)は、UE301の現在位置に関する知識を維持し、ユーザアイデンティティの機密性を提供し、及び/又はユーザ/加入者に他の同様のサービスを実行するために使用される全ての適用可能な手順、方法、データストレージなどを指すことができる。各UE301及びMME321は、MM又はEMMサブレイヤを含んでもよく、アタッチ手順が正常に完了したときに、UE301及びMME321においてMMコンテキストが確立されてもよい。MMコンテキストは、UE301のMM関連情報を格納するデータ構造又はデータベースオブジェクトであってもよい。MME321は、S6a基準点を介してHSS324と結合されてもよく、S3基準点を介してSGSN325と結合されてもよく、S11基準点を介してS-GW322と結合されてもよい。
【0078】
SGSN325は、個々のUE301の位置を追跡し、セキュリティ機能を実行することによってUE301にサービスを提供するノードであり得る。加えて、SGSN325は、2G/3GアクセスネットワークとE-UTRAN3GPPアクセスネットワークとの間のモビリティのためのEPC間ノードシグナリングと、MME321によって指定されたPDN及びS-GWの選択と、MME321によって指定されたUE301の時間帯機能の処理、E-UTRAN3GPPアクセスネットワークへのハンドオーバのためのMME選択とを行うことができる。MME321とSGSN325との間のS3基準点は、アイドル状態及び/又はアクティブ状態における3GPP間アクセスネットワークモビリティのためのユーザ及びベアラ情報交換を可能にすることができる。
【0079】
HSS324は、ネットワークユーザのデータベースを備えることができ、それは、ネットワークエンティティの通信セッションの取り扱いをサポートするための加入関連情報を含む。EPC320は、モバイル加入者の数、機器の容量、ネットワークの組織などに応じて、1つ以上のHSS324を備えることができる。例えば、HSS324は、ルーティング/ローミング、認証、認可、命名/アドレス指定解決、位置依存関係などのサポートを提供することができる。HSS324とMME321との間のS6a基準点は、HSS324とMME321との間のEPC320へのユーザアクセスを認証/認可するための加入及び認証データの転送を可能にすることができる。
【0080】
S-GW322は、RAN310に対するS1インタフェース213(
図3における「S1-U」)を終了させ、RAN310とEPC320との間でデータパケットをルーティングしてもよい。加えて、S-GW322は、RANノード間ハンドオーバのためのローカルモビリティアンカーポイントであってもよく、また、3GPP間モビリティのためのアンカーを提供してもよい。他の責任は、合法の傍受、課金、及び一部のポリシー施行を含んでもよい。S-GW322とMME321との間のS11基準点は、MME321とS-GW322との間の制御プレーンを提供し得る。S-GW322は、S5基準点を介してP-GW323と結合され得る。
【0081】
P-GW323は、PDN330に対するSGiインタフェースを終了することができる。P-GW323は、IPインタフェース225(例えば、
図2を参照されたい)を介して、EPC320と、アプリケーションサーバ230を含むネットワーク(代替的に「AF」と称される)などの外部ネットワークとの間でデータパケットをルーティングしてもよい。実施形態では、P-GW323は、IP通信インタフェース225(例えば、
図2を参照されたい)を介してアプリケーションサーバ(
図2のアプリケーションサーバ230又は
図3のPDN330)に通信可能に結合することができる。P-GW323とS-GW322との間のS5基準点は、P-GW323とS-GW322との間のユーザプレーントンネリング及びトンネル管理を提供することができる。S5基準点はまた、UE301のモビリティに起因するS-GW322の再配置のために、及び、S-GW322が、必要とされるPDN接続のために、コロケートされていないP-GW323に接続する必要がある場合に使用され得る。P-GW323は、ポリシー施行及び課金データ収集のためのノード(例えば、PCEF(図示せず))を更に含み得る。更に、P-GW323とパケットデータネットワーク(PDN)330との間のSGi参照点は、例えば、IMSサービスを提供するための、事業者外部公衆、私設PDN、又は事業者内パケットデータネットワークとすることができる。P-GW323は、Gx基準点を介してPCRF326と結合され得る。
【0082】
PCRF326は、EPC320のポリシー及び課金制御要素である。非ローミングシナリオでは、UE301のインターネットプロトコル接続アクセスネットワーク(IP-CAN)セッションに関連付けられたHPLMN(Home Public Land Mobile Network)内に単一のPCRF326が存在してもよい。トラフィックのローカルブレークアウトを伴うローミングシナリオでは、UE301のIP-CANセッションに関連付けられた2つのPCRF、すなわち、HPLMN内のHomePCRF(H-PCRF)とVPLMN(Visited Public Land Mobile Network)内のVisitedPCRF(V-PCRF)が存在し得る。PCRF326は、P-GW323を介してアプリケーションサーバ330に通信可能に連結されてもよい。アプリケーションサーバ330は、PCRF326に信号を送って、新しいサービスフローを指示し、QoS及び課金パラメータを選択することができる。PCRF326は、適切なTFT及びQCIを有するPCEF(図示せず)にこの規則をプロビジョニングすることができ、アプリケーションサーバ330によって指定されたQoS及び課金を開始する。PCRF326とP-GW323との間のGx基準点は、PCRF326からP-GW323内のPCEFへのQoSポリシー及び課金ルールの転送を可能にすることができる。Rx基準点は、PDN330(又は「AF330」)とPCRF326との間に存在し得る。
【0083】
図4は、様々な実施形態による第2のCN420を含むシステム400のアーキテクチャを示す。システム400は、前述したUE401及びUE201と同じ又は類似であり得るUE301と、前述したRAN210及びRAN310と同じか又は同様であり得、前述したRANノード211を含み得る(R)AN410と、例えば、オペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスであってもよいDN403と、5GC420とを含むように示されている。5GC420は、AUSF422、AMF421、SMF424、NEF423、PCF426、NRF425、UDM427、AF428、UPF402及びNSSF429を含み得る。
【0084】
UPF402は、RAT内部及びRAT間モビリティのためのアンカーポイント、DN403に相互接続する外部PDUセッションポイント、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイントとして機能することができる。UPF402はまた、パケットルーティング及び転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシールールのユーザプレーン部分を実施し、パケットを合法的に傍受し(UP収集)、トラフィック使用量報告を実行し、ユーザプレーンのQoS処理を実行し(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート実施)、アップリンクトラフィック検証を実行し(例えば、SDFからQoSへのフローマッピング)、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングを実行し、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガを実行し得る。UPF402は、データネットワークへのルーティングトラフィックフローをサポートするためのアップリンク分類子を含むことができる。DN403は、様々なネットワークオペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスを表すことができる。DN403は、先に論じたアプリケーションサーバ230を含んでもよく、又はこれと同様であってもよい。UPF402は、SMF424とUPF402との間のN4基準点を介してSMF424と相互作用することができる。
【0085】
AUSF422は、UE401の認証のためのデータを記憶し、認証関連機能を処理してもよい。AUSF422は、様々なアクセスタイプのための一般的な認証フレームワークを容易にすることができる。AUSF422は、AMF421とAUSF422との間のN12基準点を介してAMF421と通信することができ、UDM427とAUSF422との間のN13基準点を介してUDM427と通信することができる。加えて、AUSF422は、Nausfサービスベースのインタフェースを示し得る。
【0086】
AMF421は、登録管理(例えば、UE401を登録するためなど)、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、及びAMF関連イベントの合法的傍受、並びにアクセス認証及び認可に関与してもよい。AMF421は、AMF421とSMF424との間のN11基準点の終端点であり得る。AMF421は、UE401とSMF424との間のSMメッセージのトランスポートを提供し、SMメッセージをルーティングするための透明的プロキシとして機能することができる。AMF421はまた、UE401とSMSF(
図4には示されず)との間のSMSメッセージのためのトランスポートを提供し得る。AMF421は、AUSF422とUE401との相互作用と、UE401の認証プロセスの結果として確立された中間鍵の受信とを含んでもよい、SEAFとして機能してもよい。USIMベースの認証が使用される場合、AMF421は、AUSF422からセキュリティ材料を取得してもよい。AMF421はまた、アクセスネットワーク固有の鍵を導出するために使用するSEAからの鍵を受信する、SCM機能を含んでもよい。更に、AMF421はRANCPインタフェースの終端点であってもよく、(R)AN410とAMF421との間のN2基準点を含むか又はそれであってもよく、AMF421は、NAS(N1)シグナリングの終端点であり、NAS暗号化及び完全性保護を行うことができる。
【0087】
AMF421はまた、N3 IWFインタフェースを介して、UE401を用いてNASシグナリングをサポートすることができる。N3IWFを使用して、信頼できないエンティティへのアクセスを提供することができる。N3IWFは、制御プレーンの(R)AN410とAMF421との間のN2インタフェースの終端点であってもよく、ユーザプレーンの(R)AN410とUPF402との間のN3基準点の終端点であってもよい。したがって、AMF421は、PDUセッション及びQoSのためにSMF424及びAMF421からのN2シグナリングを処理し、IPsec及びN3トンネリングのためにパケットをカプセル化/カプセル化解除し、アップリンクでN3ユーザプレーンパケットをマークし、N2を介して受信されたそのようなマーキングに関連するQoS要件を考慮して、N3パケットマーキングに対応するQoSを実施することができる。N3IWFはまた、UE401とAMF421との間のN1参照点を介してUE401とAMF421との間のアップリンク及びダウンリンク制御プレーンNASシグナリングを中継し、UE401とUPF402との間のアップリンク及びダウンリンクユーザプレーンパケットを中継することができる。N3IWFはまた、UE401とのIPsecトンネル確立のための機構を提供する。AMF421は、Namfサービスベースのインタフェースを示すことができ、2つのAMF421間のN14基準点、及びAMF421と5G-EIR(
図4には示されず)との間のN17基準点の終端点とすることができる。
【0088】
UE401は、ネットワークサービスを受信するためにAMF421に登録する必要があり得る。RMは、UE401をネットワーク(例えば、AMF421)に登録又は登録解除し、ネットワーク(例えば、AMF421)内のUEコンテキストを確立するために使用される。UE401は、RM-REGISTERED状態又はRM-DEREGISTERED状態で動作してもよい。RM-DEREGISTERED状態では、UE401はネットワークに登録されておらず、AMF421内のUEコンテキストはUE401の有効な位置又はルーティング情報を保持していないため、UE401はAMF421によって到達できない。RM-REGISTERED状態では、UE401はネットワークに登録されており、AMF421内のUEコンテキストはUE401の有効な位置又はルーティング情報を保持し得るため、UE401はAMF421によって到達できる。RM-REGISTERED状態において、UE401は、とりわけ、モビリティ登録更新手順を実行し、定期的更新タイマ(例えば、UE401がまだアクティブであることをネットワークに通知するために、)の満了によってトリガされる定期的登録更新手順を実行し、登録更新手順を実行してUE能力情報を更新し、又はネットワークとプロトコルパラメータを再交渉することができる。
【0089】
AMF421は、UE401のための1つ以上のRMコンテキストを格納することができ、各RMコンテキストは、ネットワークへの特定のアクセスに関連付けられる。RMコンテキストは、とりわけ、アクセスタイプごとの登録状態及び定期更新タイマを示すか又は記憶するデータ構造、データベースオブジェクトなどであってもよい。AMF421はまた、前述した(E)MMコンテキストと同じ又は同様であり得る5GCMMコンテキストを格納し得る。様々な実施形態では、AMF421は、関連付けられたMMコンテキスト又はRMコンテキストにUE401のCEモードB制限パラメータを格納することができる。AMF421はまた、必要に応じて、UEコンテキスト(及び/又はMM/RMコンテキスト)に既に格納されているUEの使用設定パラメータから値を導出することができる。
【0090】
CMは、N1インタフェースを介してUE401とAMF421との間のシグナリング接続を確立及び解放するために使用され得る。シグナリング接続は、UE401とCN420との間のNASシグナリング交換を可能にするために使用され、UEとAN(例えば、非3GPPアクセスのためのRRC接続又はUE-N3IWF接続)との間のシグナリング接続と、AN(例えば、RAN410)とAMF421との間のUE401のためのN2接続の両方を含む。UE401は、CM-IDLEモード又はCM-CONNECTEDモードの2つのCM状態のいずれかで動作してもよい。UE401がCM-IDLE状態/モードで動作しているとき、UE401は、N1インタフェースを介してAMF421とのNASシグナリング接続を確立されていなくてもよく、UE401のための(R)AN410シグナリング接続(例えば、N2及び/又はN3接続)があってもよい。UE401がCM-CONNECTED状態/モードで動作しているとき、UE401は、N1インタフェースを介してAMF421との確立されたNASシグナリング接続を有していてもよく、UE401のための(R)AN410シグナリング接続(例えば、N2及び/又はN3接続)があってもよい。(R)AN410とAMF421との間のN2接続の確立は、UE401をCM-IDLEモードからCM-CONNECTEDモードに遷移させることができ、UE401は、(R)AN410とAMF421との間のN2シグナリングが解放されたときにCM-CONNECTEDモードからCM-IDLEモードに遷移することができる。
【0091】
SMF424は、SM(例えば、UPFとANノードとの間のトンネル維持を含む、セッションの確立、変更、及び解放)、UE IPアドレス割り当て及び管理(任意選択的な認可を含む)、UP機能の選択及び制御、適切な宛先にトラフィックをルーティングするために、UPFでトラフィックステアリングを構成すること、ポリシー制御機能に対するインタフェースの終了、ポリシー施行及びQoSの制御、(SMイベント及びLIシステムへのインタフェースの)合法的傍受、NASメッセージのSM部の終了、ダウンリンクデータ通知、N2上でAMFを介してANに送信されたAN固有SM情報の開始、及びセッションのSSCモードの決定を含む。SMはPDUセッションの管理を指すことができ、PDUセッション又は「セッション」は、UE401とデータネットワーク名(DNN)によって識別されるデータネットワーク(DN)403との間のPDUの交換を提供又は可能にするPDU接続サービスを指すことができる。PDUセッションは、UE401とSMF424との間のN1参照点を介して交換されるNASSMシグナリングを使用して、UE401要求時に確立され、UE401及び5GC420要求時に修正され、UE401及び5GC420要求時に解放され得る。5GC420は、アプリケーションサーバからの要求に応じて、UE401における特定のアプリケーションをトリガし得る。トリガメッセージの受信に応答して、UE401は、トリガメッセージ(又はトリガメッセージの関連部分/情報)をUE401内の1つ以上の識別されたアプリケーションに渡すことができる。UE401内の識別されたアプリケーションは、特定のDNNへのPDUセッションを確立することができる。SMF424は、UE401要求がUE401に関連付けられたユーザサブスクリプション情報に準拠しているかどうかをチェックすることができる。これに関して、SMF424は、UDM427からSMF424レベルサブスクリプションデータに関する更新通知を取得及び/又は受信するように要求することができる。
【0092】
SMF424は、以下のローミング機能を含むことができる:QoS SLA(VPLMN)を適用するためのローカル施行処理、課金データ収集及び課金インタフェース(VPLMN)、(SMイベント及びLIシステムへのインタフェースのVPLMN内の)合法的傍受、外部DNによるPDUセッションの認可/認証のためのシグナリングの伝送のための外部DNとの相互作用のためのサポートを含み得る。2つのSMF424間のN16参照点がシステム400に含まれてもよく、これは、ローミングシナリオにおける訪問先ネットワーク内の別のSMF424とホームネットワーク内のSMF424との間であってもよい。更に、SMF424は、Nsmfサービスベースのインタフェースを提示することができる。
【0093】
NEF423は、サードパーティ、内部露出/再露出、アプリケーション機能(例えば、AF428)、エッジコンピューティング又はフォッグコンピューティングシステムなどのための、3GPPネットワーク機能によって提供されるサービス及び能力を安全に露出させるための手段を提供してもよい。そのような実施形態では、NEF423は、AFを認証、認可、及び/又は減速させることができる。NEF423はまた、AF428と交換された情報、及び内部ネットワーク機能と交換された情報を変換してもよい。例えば、NEF423は、AFサービス識別子と内部5GC情報との間で変換することができる。NEF423はまた、他のネットワーク機能の露出した能力に基づいて、他のネットワーク機能(NF)から情報を受信してもよい。この情報は、構造化されたデータとしてNEF423に、又は標準化されたインタフェースを使用してデータストレージNFで記憶されてもよい。次いで、記憶された情報は、NEF423によって他のNF及びAFに再露出し、かつ/又は分析などの他の目的に使用することができる。更に、NEF423は、Nnefサービスベースのインタフェースを提示することができる。
【0094】
NRF425は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからNF発見要求を受信し、NFインスタンスに発見されたNFインスタンスの情報を提供することができる。NRF425はまた、利用可能なNFインスタンス及びそれらのサポートされたサービスの情報を維持する。本明細書で使用される場合、用語「インスタンス」、「インスタンス化」などは、インスタンスの作成を指すことがあり、「インスタンス」は、例えば、プログラムコードの実行中に発生することができるオブジェクトの具体的な発生を指すことがある。更に、NRF425は、Nnrfサービスベースのインタフェースを提示することができる。
【0095】
PCF426は、制御プレーン機能(単数又は複数)にポリシールールを提供して、それらを施行することができ、また、統合ポリシーフレームワークをサポートして、ネットワーク挙動を統制することができる。PCF426はまた、UDM427のUDRにおけるポリシー決定に関連する加入情報にアクセスするためにFEを実装してもよい。PCF426は、PCF426とAMF421との間のN15基準点を介してAMF421と通信することができ、ローミングシナリオの場合、訪問先ネットワーク内のPCF426及びAMF421を含むことができる。PCF426は、PCF426とAF428との間のN5基準点を介してAF428と通信することがあり、PCF426とSMF424との間のN7基準点を介してSMF424と通信することがある。システム400及び/又はCN420はまた、(ホームネットワーク内の)PCF426と訪問先ネットワーク内のPCF426との間にN24基準点を含むことができる。更に、PCF426は、Npcfサービスベースのインタフェースを提示することができる。
【0096】
UDM427は、加入関連情報を処理して、ネットワークエンティティの通信セッションの処理をサポートすることができ、UE401の加入データを記憶することができる。例えば、加入データは、UDM427とAMF421との間のN8基準点を介してUDM427とAMFとの間で通信され得る。UDM427は、アプリケーションFE及びUDRの2つの部分を含むことができる(FE及びUDRは
図4には示されず)。UDRは、UDM427及びPCF426の加入データ及びポリシーデータ、/又はNEF423の曝露及びアプリケーションデータ(アプリケーション検出のためのPFD、複数のUE並びに401のためのアプリケーション要求情報を含む)のための構造化データを格納することができる。Nudrサービスベースのインタフェースは、UDM427、PCF426、及びNEF423が記憶されたデータの特定のセットにアクセスすること、UDRの関連するデータ変更の通知の読み取り、更新(例えば、追加、修正)、削除、及びサブスクライブを行うことを可能にするために、UDR並びに221によって提示され得る。UDMは、クレデンシャル、位置管理、加入管理などの処理を担当するUDM FEを含んでもよい。いくつかの異なるフロントエンドは、異なるトランザクションにおいて同じユーザにサービスを提供することができる。UDM-FEは、UDRに格納されたサブスクリプション情報にアクセスし、認可資格情報処理、ユーザ識別処理、アクセス許可、登録/モビリティ管理、及びサブスクリプション管理を実行する。UDRは、UDM427とSMF424との間のN10参照点を介してSMF424と相互作用することができる。UDM427はまた、SMS管理をサポートすることができ、SMS-FEは、前述したものと同様のアプリケーションロジックを実装する。更に、UDM427は、Nudmサービスベースのインタフェースを提示することができる。
【0097】
AF428は、トラフィックルーティングにアプリケーションの影響を与え、NCEへのアクセスを提供し、ポリシー制御のためにポリシーフレームワークと対話することができる。NCEは、エッジコンピューティング実装に使用することができる、NEF423を介して5GC420及びAF428が互いに情報を提供することを可能にする機構であってもよい。そのような実装形態では、ネットワークオペレータ及びサードパーティサービスは、UE401アクセスポイントの接続ポイントの近くでホストされて、エンドツーエンドレイテンシ及びトランスポートネットワーク上の負荷の低減を通じて効率的なサービス配信を達成することができる。エッジコンピューティング実装では、5GCは、UE401に近接したUPF402を選択し、N6インタフェースを介してUPF402からDN403へのトラフィックステアリングを実行することができる。これは、UE加入データ、UE位置、及びAF428によって提供される情報に基づいてもよい。このようにして、AF428は、UPF(再)選択及びトラフィックルーティングに影響を及ぼすことができる。オペレータの配備に基づいて、AF428が信頼されたエンティティであると見なされるとき、ネットワークオペレータは、AF428が関連するNFと直接相互作用することを許可することができる。更に、AF428は、Nafサービスベースのインタフェースを提示することができる。
【0098】
NSSF429は、UE401にサービスを提供するネットワークスライスインスタンスのセットを選択することができる。NSSF429は、必要に応じて、許可されたNSSAI及びサブスクライブされたS-NSSAIへのマッピングを決定することもできる。NSSF429はまた、適切な構成に基づいて、場合によってはNRF425を照会することによって、UE401にサービスするために使用されるAMFセット、又は候補AMF(複数可)421のリストを決定することができる。UE401のためのネットワークスライスインスタンスのセットの選択は、NSSF429と対話することによってUE401が登録されているAMF421によってトリガされてもよく、これはAMF421の変更をもたらし得る。NSSF429は、AMF421とNSSF429との間のN22基準点を介してAMF421と相互作用することができる。N31基準点(
図4には示されていない)を介して訪問先ネットワーク内の別のNSSF429と通信することができる。更に、NSSF429は、Nnssfサービスベースのインタフェースを提示することができる。
【0099】
前述したように、CN420は、SMS加入チェック及び検証に関与して、UE401とSMS-GMSC/IWMSC/SMSルータなどの他のエンティティとの間のSMメッセージを中継することができる、SMSFを含んでもよい。SMSはまた、UE401がSMS転送に利用可能である通知手順のために、AMF421及びUDM427と相互作用する(例えば、UEに到達不可能なフラグを設定し、UE401がSMSに利用可能である場合にUDM427に通知する)ことができる。
【0100】
CN220はまた、データストレージシステム/アーキテクチャ、5G-EIR、SEPPなど、
図4に示されていない他の要素を含んでもよい。データストレージシステムは、SDSF、UDSFなどを含むことができる。任意のNFは、任意のNFとUDSFとの間のN18参照点(
図4には示されていない)を介して、非構造化データをUDSF(例えば、UEコンテキスト)に格納し、UDSFから取り出すことができる。個々のNFは、各非構造化データを格納するためにUDSFを共有することができ、又は個々のNFはそれぞれ、個々のNF又はその近くに位置する独自のUDSFを有することができる。更に、UDSFは、Nudsfサービスベースのインタフェース (
図4には示されず)を提示することができる。5G-EIRは、特定の機器/エンティティがネットワークからブラックリストに記載されているかどうかを判定するためにPEIのステータスをチェックするNFであってもよく、SEPPは、PLMN間制御プレーンインタフェース上でトポロジ隠蔽、メッセージフィルタリング、及びポリシングを実行する非透過プロキシであってもよい。
【0101】
更に、NF内のNFサービス間には、より多くの参照点及び/又はサービスベースのインタフェースが存在してもよい。しかしながら、これらのインタフェース及び参照点は、明確にするために
図4から省略されている。一例では、CN420は、CN420とCN320との間のインターワーキングを可能にするために、MME(例えば、MME(単数又は複数)321)とAMF421との間のCN間インタフェースである、Nxインタフェースを含むことができる。他の例示的なインタフェース/基準点は、5G-EIRによって提示されるN5g-EIRサービスベースのインタフェースと、訪問先ネットワーク内のNRFとホームネットワーク内のNRFとの間のN27基準点と、訪問先ネットワーク内のNSSFとホームネットワーク内のNSSFとの間のN31参照点とを含むことができる。
【0102】
図5は、様々な実施形態に係るインフラ設備500の例示の構成要素を示す。インフラストラクチャ設備500(又は「システム500」)は、基地局、無線ヘッド、RANノード211及び/又は前述したAP206などのRANノード、アプリケーションサーバ230、及び/又は本明細書で説明した任意の他のエレメント/デバイスとして実装することができる。他の例では、システム500は、UEにおいて、又はUEによって実装され得る。
【0103】
システム500は、アプリケーション回路505と、ベースバンド回路510と、1つ以上の無線フロントエンドモジュール(RFEM)515と、メモリ回路520と、電力管理集積回路(PMIC)525と、電力T回路530と、ネットワークコントローラ回路535と、ネットワークインタフェースコネクタ540と、衛星測位回路545と、ユーザインタフェース550とを含む。いくつかの実施形態では、デバイス500は、例えば、メモリ/記憶装置、ディスプレイ、カメラ、センサ、又は入力/出力(I/O)インタフェースなどの追加の要素を含んでもよい。他の実施形態では、以下で説明される構成要素は、2つ以上のデバイスに含まれてもよい。例えば、当該回路は、CRAN、vBBU、又は他の同様の実装のために2つ以上のデバイスに別々に含まれてもよい。
【0104】
アプリケーション回路505は、これらに限られるわけではないが、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)、キャッシュメモリ、並びに低ドロップアウトレギュレータ(LDO)、割り込みコントローラ、SPI、I2C、又はユニバーサルプログラマブルシリアルインタフェースモジュールなどのシリアルインタフェース、リアルタイムクロック(RTC)、インタバル及びウォッチドッグタイマを含むタイマカウンタ、汎用入出力(I/O又はIO)、Secure Digital(SD)マルチメディアカード(MMC)などのメモリカードコントローラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース、モバイル産業プロセッサインタフェース(MIPI)インタフェース、及びJoint Test Access Group(JTAG)テストアクセスポートなどのうちの1つ以上の回路を含む。アプリケーション回路505のプロセッサ(又はコア)は、メモリ/記憶装置に連結されてもよいし、メモリ/記憶エレメントを含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをシステム500上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に格納された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ/記憶素子はオンチップメモリ回路であってもよく、これは、DRAM、SRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、及び/又は本明細書で説明されるような任意の他のタイプのメモリデバイス技術などの任意の適切な揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。
【0105】
アプリケーション回路505のプロセッサは、例えば、1つ以上のプロセッサコア(CPU)、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のグラフィック処理ユニット(GPU)、1つ以上の縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、1つ以上のAcorn RISCマシン(ARM)プロセッサ、1つ以上の複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)、1つ以上のFPGA、1つ以上のPLD、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサ若しくはコントローラ、又はこれらの任意の好適な組み合わせを含むことができる。いくつかの実施形態では、アプリケーション回路505は、本明細書の様々な実施形態に従って動作する専用プロセッサ/コントローラを含んでもよく、又は専用プロセッサ/コントローラであってもよい。例として、アプリケーション回路505のプロセッサは、1つ以上のIntel Pentium(登録商標)、Core(登録商標)、又はXeon(登録商標)プロセッサ、Advanced Micro Devices(AMD)Ryzen(登録商標)プロセッサ、Accelerated Processing Unit(APU)、又はEpyc(登録商標)プロセッサ、プロセッサのARM Cortex-AファミリなどのARM Holdings、Ltdによって提供されるARMベースのプロセッサ、及び、Cavium(商標)Inc.によって提供されるThunderX2(登録商標)、MIPS Warrior又はP-クラスプロセッサなどのMIPS Technologies,Inc.から提供されるMIPSベースの設計などを含み得る。いくつかの実施形態では、システム500は、アプリケーション回路505を利用しなくてもよく、代わりに、例えば、EPC又は5GCから受信したIPデータを処理するための専用プロセッサ/コントローラを含んでもよい。
【0106】
いくつかの実装形態では、アプリケーション回路505は、マイクロプロセッサ、プログラマブル処理デバイスなどであり得る、1つ以上のハードウェアアクセラレータを含むことができる。1つ以上のハードウェアアクセラレータは、例えば、コンピュータビジョン(CV)及び/又はディープラーニング(DL)アクセラレータを含むことができる。例として、プログラマブル処理デバイスは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの1つ以上のフィールドプログラマブルデバイス(FPD)、複合PLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)などのプログラマブルロジックデバイス(PLD)、構造化ASICなどのASIC、プログラマブルSoC(PSoC)、などの回路を含み得る。そのような実装形態では、アプリケーション回路505の回路は、論理ブロック又は論理ファブリック、及び本明細書で説明される様々な実装形態の手順、方法、機能などの様々な機能を実行するようにプログラムされ得る他の相互接続されたリソースを含むことができる。そのような実施形態では、アプリケーション回路505の回路は、ルックアップテーブル(LUT)に論理ブロック、論理ファブリック、データなどを記憶するために使用されるメモリセル(例えば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、スタティックメモリ(例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、アンチヒューズなど))を含むことができる。
【0107】
ベースバンド回路510は、例えば、1つ以上の集積回路を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージ集積回路、又は2つ以上の集積回路を含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。ベースバンド回路510の様々なハードウェア電子要素は、
図7に関して以下に説明される。
【0108】
ユーザインタフェース回路550は、システム500とのユーザ相互作用を可能にするように設計された1つ以上のユーザインタフェース、又はシステム500との周辺構成要素相互作用を可能にするように設計された周辺構成要素インタフェースを含むことができる。ユーザインタフェースは、1つ以上の物理又は仮想ボタン(例えば、リセットボタン)、1つ以上のインジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))、物理キーボード又はキーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、スピーカ又は他のオーディオ発光デバイス、マイクロフォン、プリンタ、スキャナ、ヘッドセット、ディスプレイスクリーン又はディスプレイデバイスなどを含むことができるが、これらに限定されない。周辺構成要素インタフェースは、不揮発性メモリポート、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、オーディオジャック、電源インタフェースなどを含むことができるが、これらに限定されない。
【0109】
無線フロントエンドモジュール(RFEM)515は、ミリ波(ミリ波)RFEM及び1つ以上のサブミリ波無線周波数集積回路(RFIC)を含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つ以上のサブミリ波RFICは、ミリ波RFEMから物理的に分離されてもよい。RFICは、1つ以上のアンテナ又はアンテナアレイ(例えば、以下の
図7のアンテナアレイ711を参照)への接続を含むことができ、RFEMは、複数のアンテナに接続されることができる。代替実装形態では、ミリ波及びサブミリ波無線機能の両方は、ミリ波アンテナ及びサブミリ波の両方を組み込んだ同じ物理RFEM515内に実装されてもよい。
【0110】
メモリ回路520は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)及び/又は同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)を含む揮発性メモリ、並びに高速電気的消去可能メモリ(一般にフラッシュメモリと呼ばれる)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)などを含む不揮発性メモリ(NVM)のうちの1つ以上を含むことができ、Intel(登録商標)及びMicron(登録商標)の三次元(3D)クロスポイント(XPOINT)メモリを組み込むことができる。メモリ回路520は、はんだ付けパッケージ集積回路、ソケットメモリモジュール、及びプラグインメモリカードのうちの1つ以上として実装されてもよい。
【0111】
PMIC525は、電圧レギュレータ、サージ保護器、電力アラーム検出回路、及びバッテリ又はコンデンサなどの1つ以上の予備電源を含んでもよい。電力アラーム検出回路は、ブラウンアウト(不足電圧)及びサージ(過電圧)状態のうちの1つ以上を検出してもよい。電力T回路530は、ネットワークケーブルから引き出される電力を供給して、単一のケーブルを使用してインフラストラクチャ設備500に電力供給及びデータ接続の両方を提供することができる。
【0112】
ネットワークコントローラ回路535は、イーサネット、GREトンネル上のイーサネット、マルチプロトコルラベルスイッチング(MPLS)上のイーサネット、又は何らかの他の適切なプロトコルなどの標準的なネットワークインタフェースプロトコルを使用してネットワークへの接続を提供することができる。ネットワーク接続は、電気(一般に「銅配線」と呼ばれる)、光、又は無線であり得る物理接続を使用して、ネットワークインタフェースコネクタ540を介してインフラストラクチャ設備500に/から提供され得る。ネットワークコントローラ回路535は、前述のプロトコルのうちの1つ以上を使用して通信するための1つ以上の専用プロセッサ及び/又はFPGAを含むことができる。いくつかの実装形態では、ネットワークコントローラ回路535は、同じ又は異なるプロトコルを使用して他のネットワークへの接続を提供するための複数のコントローラを含むことができる。
【0113】
測位回路545は、全地球航法衛星システム(GNSS)の測位ネットワークによって送信/ブロードキャストされた信号を受信及び復号するための回路を含む。航法衛星コンスタレーション(又はGNSS)の例には、米国の全地球測位システム(GPS)、ロシアの全地球航法システム(GLONASS)、欧州連合のガリレオシステム、中国の北斗航法衛星システム、地域航法システム又はGNSS補強システム(例えば、Indian Constellation(NAVIC)によるナビゲーション、日本の準天頂衛星システム(QZSS)、フランスのDoppler Orbitography and Radio positioning Integrated by Satellite(DORIS)など)などが含まれる。測位回路545は、航法衛星コンスタレーションノードなどの測位ネットワークの構成要素と通信するための様々なハードウェアエレメント(例えば、OTA通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器、アンテナエレメントなどのハードウェアデバイスを含む)を備える。いくつかの実施形態では、測位回路545は、マスタタイミングクロックを使用してGNSS支援なしで位置追跡/推定を実行するためのMicro-Technology for Positioning,Navigation,and Timing(Micro-PNT)ICを含むことができる。測位回路545はまた、測位ネットワークのノード及び構成要素と通信するために、ベースバンド回路510及び/又はRFEM515の一部であってもよく、又はそれらと相互作用してもよい。測位回路545はまた、位置データ及び/又は時間データをアプリケーション回路505に提供することができ、アプリケーション回路は、データを使用して動作を様々なインフラストラクチャ(例えば、RANノード211など)などと同期させることができる。
【0114】
図5に示す構成要素は、業界標準アーキテクチャ(ISA)、拡張ISA(EISA)、周辺構成要素相互接続(PCI)、拡張周辺構成要素相互接続(PCIx)、PCIエクスプレス(PCIe)、又は任意の数の他の技術などの任意の数のバス及び/又は相互接続(IX)技術を含むことができるインタフェース回路を使用して互いに通信することができる。バス/IXは、例えば、SoCベースのシステムで使用される独自のバスであってもよい。とりわけ、I
2Cインタフェース、SPIインタフェース、ポイントツーポイントインタフェース、及び電力バスなどの他のバス/IXシステムが含まれてもよい。
【0115】
図6は、様々な実施形態によるプラットフォーム600(又は「デバイス600」)の一例を示す。実施形態では、プラットフォーム600は、UE201、202、301、アプリケーションサーバ230、及び/又は本明細書で説明される任意の他のエレメント/デバイスとしての使用に適し得る。プラットフォーム600は、実施例に示される構成要素の任意の組み合わせを含んでもよい。プラットフォーム600の構成要素は、プラットフォーム600に適合された集積回路(IC)、その一部、個別の電子デバイス、又は他のモジュール、論理、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの組み合わせとして、或いはより大きなシステムのシャーシ内に組み込まれる構成要素として実装されてもよい。
図6のブロック図は、プラットフォーム600の構成要素の高レベル図を示すことを意図している。しかしながら、示されている構成要素のいくつかは省略されてもよく、追加の構成要素が存在してもよく、示されている構成要素の異なる配置が他の実施態様で発生してもよい。
【0116】
アプリケーション回路605は、これらに限られるわけではないが、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)、キャッシュメモリ、並びに1つ以上のLDO、割り込みコントローラ、SPI、I2C、又はユニバーサルプログラマブルシリアルインタフェースモジュールなどのシリアルインタフェース、RTC、インタバル及びウォッチドッグタイマを含むタイマカウンタ、汎用I/O、SD MMCなどのメモリカードコントローラ、USBインタフェース、MIPIインタフェース、及びJTAGテストアクセスポートなどの回路を含む。アプリケーション回路605のプロセッサ(又はコア)は、メモリ/記憶装置に連結されてもよいし、メモリ/記憶エレメントを含んでもよく、様々なアプリケーション又はオペレーティングシステムをシステム600上で実行することを可能にするために、メモリ/記憶装置に格納された命令を実行するように構成されてもよい。いくつかの実装形態では、メモリ/記憶素子はオンチップメモリ回路であってもよく、これは、DRAM、SRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、及び/又は本明細書で説明されるような任意の他のタイプのメモリデバイス技術などの任意の適切な揮発性及び/又は不揮発性メモリを含んでもよい。
【0117】
アプリケーション回路505のプロセッサは、例えば、1つ以上のプロセッサコア、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のGPU、1つ以上のRISCプロセッサ、1つ以上のARMプロセッサ、1つ以上のCISCプロセッサ、1つ以上のDSP、1つ以上のFPGA、1つ以上のPLD、1つ以上のASIC、1つ以上のマイクロプロセッサ若しくはコントローラ、マルチスレッドプロセッサ、超低電圧プロセッサ、埋め込みプロセッサ、いくつかの他の既知の処理エレメント、又はこれらの任意の好適な組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態では、アプリケーション回路505は、本明細書の様々な実施形態に従って動作する専用プロセッサ/コントローラを含んでもよく、又は専用プロセッサ/コントローラであってもよい。
【0118】
例として、アプリケーション回路605のプロセッサは、Quark(商標)、Atom(商標)、i3、i5、i7、若しくはMCUクラスのプロセッサなどのIntel(登録商標)Architecture Core(商標)ベースのプロセッサ、又はカリフォルニア州サンタクララのIntel(登録商標)Corporationから入手可能な別のそのようなプロセッサを含むことができる。アプリケーション回路605のプロセッサはまた、Advanced Micro Devices(AMD)Ryzen(登録商標)プロセッサ又はAccelerated Processing Units(APU)、Apple(登録商標)Inc.製のA5-A9プロセッサ、Qualcomm(登録商標)Technologies,Inc.のSnapdragon(商標)プロセッサ、Texas Instruments,Inc.(登録商標)Open Multimedia Applications Platform(OMAP)(商標)プロセッサ、MIPS Warrior M-クラス、Warrior I-クラス及びWarrior P-クラスプロセッサなどのMIPS Technologies,Inc.からのMIPSベースの設計、ARM Cortex-A、Cortex-R及びプロセッサのCortex-MファミリなどのARM Holdingsから認可されたARMベースの設計、又は同様のもののうちの1つ以上である。いくつかの実装形態では、アプリケーション回路605は、アプリケーション回路605及び他の構成要素が単一の集積回路、又はIntel(登録商標)Corporation製のEdison(商標)若しくはGalileo(商標)SoCボードなどの単一のパッケージに形成されるシステムオンチップ(SoC)の一部であってもよい。
【0119】
追加的又は代替的に、アプリケーション回路605は、これらに限定されるものではないが、FPGAなどの1つ以上のフィールドプログラマブルデバイス(FPD)、複合PLD(CPLD)、高容量PLD(HCPLD)などのプログラマブルロジックデバイス(PLD)、構造化ASICなどのASIC、プログラマブルSoC(PSoC)、などの回路を含み得る。そのような実施形態では、アプリケーション回路605の回路は、論理ブロック又は論理ファブリック、及び本明細書で説明される様々な実施形態の手順、方法、機能などの様々な機能を実行するようにプログラムされ得る他の相互接続されたリソースを含むことができる。そのような実施形態では、アプリケーション回路605の回路は、ルックアップテーブル(LUT)に論理ブロック、論理ファブリック、データなどを記憶するために使用されるメモリセル(例えば、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、スタティックメモリ(例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、アンチヒューズなど))を含むことができる。
【0120】
ベースバンド回路610は、例えば、1つ以上の集積回路を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージ集積回路、又は2つ以上の集積回路を含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。ベースバンド回路610の様々なハードウェア電子要素は、
図7に関して以下に説明される。
【0121】
RFEM615は、ミリ波(ミリ波)RFEM及び1つ以上のサブミリ波無線周波数集積回路(RFIC)を含んでもよい。いくつかの実装形態では、1つ以上のサブミリ波RFICは、ミリ波RFEMから物理的に分離されてもよい。RFICは、1つ以上のアンテナ又はアンテナアレイ(例えば、以下の
図7のアンテナアレイ711を参照)への接続を含むことができ、RFEMは、複数のアンテナに接続されることができる。代替実装形態では、ミリ波及びサブミリ波無線機能の両方は、ミリ波アンテナ及びサブミリ波の両方を組み込んだ同じ物理RFEM615内に実装されてもよい。
【0122】
メモリ回路620は、所与の量のシステムメモリを提供するために使用される任意の数及び種類のメモリデバイスを含み得る。例として、メモリ回路620は、ダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)及び/又は同期ダイナミックRAM(SDRAM)を含む揮発性メモリ、並びに高速電気的消去可能メモリ(一般にフラッシュメモリと呼ばれる)、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、磁気抵抗ランダムアクセスメモリ(MRAM)などを含む不揮発性メモリ(NVM)のうちの1つ以上を含むことができる。メモリ回路620は、Joint Electron Devices Engineering Council(JEDEC)の低電力ダブルデータレート(LPDDR)ベースの設計、例えばLPDDR2、LPDDR3、LPDDR4などに従って開発されてもよい。メモリ回路620は、はんだ付きパッケージ集積回路、シングルダイパッケージ(SDP)、デュアルダイパッケージ(DDP)又はクワッドダイパッケージ(Q17P)、ソケット状メモリモジュール、マイクロDIMM又はミニDIMMを含むデュアルインラインメモリモジュール(DIMM)、及び/又はボールグリッドアレイ(BGA)を介してマザーボード上にはんだ付けされたもののうちの1つ以上として実装されてもよい。低電力実装形態では、メモリ回路620は、アプリケーション回路605に関連付けられたオンダイメモリ又はレジスタであってもよい。データ、アプリケーション、オペレーティングシステムなどの情報の永続的記憶を提供するために、メモリ回路620は、とりわけ、ソリッドステートディスクドライブ(SSDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、マイクロHDD、抵抗変化メモリ、相変化メモリ、ホログラフィックメモリ、又は化学メモリを含むことができる1つ以上の大容量記憶装置を含んでもよい。例えば、コンピュータプラットフォーム600は、Intel(登録商標)及びMicron(登録商標)からの3次元(3D)クロスポイント(XPOINT)メモリを組み込んでもよい。
【0123】
取り外し可能なメモリ回路623は、ポータブルデータ記憶装置をプラットフォーム600と連結するために使用されるデバイス、回路、エンクロージャ/筐体、ポート又はレセプタクルなどを含んでもよい。これらのポータブルデータ記憶装置は、大量記憶目的のために使用することができ、例えば、フラッシュメモリカード(例えば、セキュアデジタル(SD)カード、microSDカード、xD画像カードなど)、及びUSBフラッシュドライブ、光ディスク、外部HDDなどを含んでもよい。
【0124】
プラットフォーム600はまた、外部デバイスをプラットフォーム600と接続するために使用されるインタフェース回路(図示せず)を含んでもよい。インタフェース回路を介してプラットフォーム600に接続された外部デバイスは、センサ回路621及び電気機械構成要素(EMC)622、並びに取り外し可能なメモリ回路623に結合された取り外し可能なメモリデバイスを含む。
【0125】
センサ回路621は、その目的がその環境内でイベント又は変化を検出し、検出されたイベントに関する情報(センサデータ)を、他のデバイス、モジュール、サブシステムなどに送信することであるデバイス、モジュール、又はサブシステムを含む。このようなセンサの例は、とりわけ加速度計、ジャイロスコープ、及び/又は磁力計を含む慣性測定ユニット(IMU)を含む。3軸加速度計、3軸ジャイロスコープ、及び/又は磁力計を備える微小電気機械システム(MEMS)又はナノ電気機械システム(NEMS)、レベルセンサ、フローセンサ、温度センサ(例えば、サーミスタ)、圧力センサ、気圧センサ、重力計、高度計、画像キャプチャデバイス(例えば、カメラ又はレンズレス開口)、光検出測距センサ、近接センサ(例えば、赤外線検出器など)、深度センサ、周囲光センサ、超音波トランシーバ、マイクロフォン又は他の同様の音声キャプチャデバイス、などを含む。
【0126】
EMC622は、プラットフォーム600がその状態、位置、及び/又は向きを変更すること、又は機構若しくは(サブ)システムを移動若しくは制御することを可能にすることを目的とするデバイス、モジュール、又はサブシステムを含む。更に、EMC622は、EMC622の現在の状態を示すために、プラットフォーム600の他の構成要素にメッセージ/信号を生成及び送信するように構成されてもよい。EMC622の例には、1つ以上の電源スイッチ、電気機械式リレー(EMR)及び/又はソリッドステートリレー(SSR)を含むリレー、アクチュエータ(例えば、バルブアクチュエータなど)、可聴音発生装置、視覚的警告装置、モータ(例えば、DCモータ、ステッパモータなど)、車輪、スラスタ、プロペラ、爪、クランプ、フック、及び/又は他の同様の電気機械部品が含まれる。実施形態では、プラットフォーム600は、1つ以上のキャプチャされたイベント及び/又はサービスプロバイダ及び/又は様々なクライアントから受信した命令又は制御信号に基づいて、1つ以上のEMC622を動作させるように構成される。
【0127】
いくつかの実装形態では、インタフェース回路は、プラットフォーム600を測位回路645と接続してもよい。測位回路645は、GNSSの測位ネットワークによって送信/ブロードキャストされた信号を受信及び復号するための回路を含む。航法衛星コンスタレーション(又はGNSS)の例には、米国のGPS、ロシアのGLONASS、欧州連合のガリレオシステム、中国の北斗航法衛星システム、地域航法システム又はGNSS補強システム(例えば、NAVIC、日本のQZSS、フランスのDORISなど)などが含まれる。測位回路645は、航法衛星コンスタレーションノードなどの測位ネットワークの構成要素と通信するための様々なハードウェアエレメント(例えば、OTA通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器、アンテナエレメントなどのハードウェアデバイスを含む)を備える。いくつかの実施形態では、測位回路645は、マスタタイミングクロックを使用してGNSS支援なしで位置追跡/推定を実行するためのMicro-PNT ICを含むことができる。測位回路645はまた、測位ネットワークのノード及び構成要素と通信するために、ベースバンド回路510及び/又はRFEM615の一部であってもよく、又はそれらと相互作用してもよい。測位回路645はまた、位置データ及び/又は時間データをアプリケーション回路605に提供することができ、アプリケーション回路は、データを使用して、ターンバイターンナビゲーションアプリケーションなどのために、様々なインフラストラクチャ(例えば、無線基地局)と動作を同期させることがある。
【0128】
いくつかの実装形態では、インタフェース回路は、プラットフォーム600を近距離通信(NFC)回路640と接続してもよい。NFC回路640は、無線周波数識別(RFID)規格に基づいて非接触の短距離通信を提供するように構成され、磁場誘導は、NFC回路640とプラットフォーム600の外部のNFC対応デバイス(例えば、「NFCタッチポイント」)との間の通信を可能にするために使用される。NFC回路640は、アンテナ要素と結合されたNFCコントローラと、NFCコントローラと結合されたプロセッサとを備える。NFCコントローラは、NFCコントローラのファームウェア及びNFCスタックを実行することにより、NFC回路640にNFC機能を提供するチップ/ICであってもよい。NFCスタックは、NFCコントローラを制御するためにプロセッサによって実行されてもよく、NFCコントローラファームウェアは、近距離RF信号を放射するようにアンテナエレメントを制御するためにNFCコントローラによって実行されてもよい。RF信号は、パッシブNFCタグ(例えば、ステッカー又はリストバンドに埋め込まれたマイクロチップ)に電力を供給して、記憶されたデータをNFC回路640に送信するか、又は、プラットフォーム600に近接したNFC回路640と別のアクティブNFCデバイス(例えば、スマートフォン又はNFC対応POS端末)との間のデータ転送を開始することができる。
【0129】
ドライバ回路646は、プラットフォーム600に組み込まれた、プラットフォーム600に取り付けられた、又はそうでなければプラットフォーム600と通信可能に結合された特定のデバイスを制御するように動作するソフトウェア及びハードウェア要素を含むことができる。ドライバ回路646は、プラットフォーム600の他の構成要素が、プラットフォーム600内に存在するか、又はそれに接続され得る様々な入力/出力(I/O)装置と相互作用するか、又はそれらを制御することを可能にする個々のドライバを含むことができる。例えば、ドライバ回路646は、ディスプレイデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのディスプレイドライバと、プラットフォーム600のタッチスクリーンインタフェースへのアクセスを制御及び許可するためのタッチスクリーンドライバと、センサ回路621のセンサ読み取り値を取得してセンサ回路621へのアクセスを制御及び許可するためのセンサドライバと、EMC622のアクチュエータ位置を取得して及び/又はEMC622へのアクセスを制御及び許可するためのEMCドライバと、埋め込みキャプチャデバイスへのアクセスを制御及び許可するためのカメラドライバと、1つ以上のオーディオ装置へのアクセスを制御及び許可するためのオーディオドライバとを含むことができる。
【0130】
電力管理集積回路(PMIC)625(「電力管理回路625」とも呼ばれる)は、プラットフォーム600の様々な構成要素に提供される電力を管理し得る。具体的には、ベースバンド回路610に関して、PMIC625は、電源選択、電圧スケーリング、バッテリ充電、又はDC-DC変換を制御することができる。プラットフォーム600がバッテリ630によって給電可能である場合、例えば、このデバイスがUE201、202、301に含まれている場合に、多くの場合、PMIC625が含まれてもよい。
【0131】
いくつかの実施形態では、PMIC625は、プラットフォーム600の様々な省電力機構を制御するか、又は別の方法でその一部とすることができる。例えば、プラットフォーム600がRRC接続状態にあって、トラフィックを間もなく受信することが予期されるのでRANノードに依然として接続されている場合、ある非アクティブ期間後、プラットフォームは間欠受信モード(DRX)として知られる状態に入ることができる。この状態の間は、プラットフォーム600は、短時間電力を落とすことができ、それによって節電することができる。長期間のデータトラフィック活動が存在しない場合、プラットフォーム600は、RRCアイドル状態に遷移することができ、ネットワークから切断し、チャネル品質フィードバック、ハンドオーバなどの動作を実行しない。プラットフォーム600は、非常に低い電力状態になり、ページングを実行し、ここで再び周期的にウェイクアップしてネットワークにリッスンし、次いで再びパワーダウンする。プラットフォーム600は、この状態でデータを受信しなくてもよい。データを受信するために、RRC_Connected状態に遷移しなければならない。付加的な省電力モードにより、ページング間隔より長期間(秒から数時間に及ぶ)、デバイスがネットワークを利用不可にすることを可能にしてもよい。この間、デバイスは、ネットワークに全く接続できず、完全に電力を落とすことができる。この間に送信されるどんなデータも、大きな遅延をもたらし、遅延が許容できるものと想定される。
【0132】
バッテリ630は、プラットフォーム600に電力を供給することができるが、いくつかの例では、プラットフォーム600は、固定位置に配置されて取り付けられてもよく、送電網に結合された電源を有してもよい。バッテリ630は、リチウムイオンバッテリ、空気亜鉛バッテリなどの金属空気バッテリ、アルミニウム空気バッテリ、リチウム空気バッテリなどであってもよい。V2X用途などのいくつかの実装では、バッテリ630は、典型的な鉛酸自動車バッテリであってもよい。
【0133】
いくつかの実装形態では、バッテリ630は、バッテリ管理システム(BMS)又はバッテリ監視集積回路を含むか、又はそれに結合された「スマートバッテリ」であってもよい。BMSは、バッテリ630の充電状態(SoCh)を追跡するためにプラットフォーム600に含まれてもよい。BMSは、バッテリ630の他のパラメータを監視して、バッテリ630の健康状態(SoH)及び機能状態(SoF)などの故障予測を提供するために使用されてもよい。BMSは、バッテリ630の情報を、アプリケーション回路605又はプラットフォーム600の他の構成要素に通信してもよい。BMSはまた、アプリケーション回路605がバッテリ630の電圧、又はバッテリ630からの電流の流れを直接監視することを可能にするアナログ-デジタル(ADC)変換器を含んでもよい。バッテリパラメータは、送信周波数、ネットワーク動作、検知周波数などの、プラットフォーム600が実行し得る動作を決定するために使用されてもよい。
【0134】
電力ブロック、又は電気グリッドに結合された他の電源は、バッテリ630を充電するためにBMSと結合されてもよい。いくつかの実施例では、電力ブロック330は、無線電力受信機と置き換えられて、例えば、コンピュータプラットフォーム600内のループアンテナを介して無線で電力を取得することができる。これらの実施例では、無線バッテリ充電回路がBMSに含まれてもよい。選択される特定の充電回路は、バッテリ630のサイズ、従って必要とされる電流に依存し得る。充電は、とりわけ、Airfuel Allianceによって公布されたAirfuel標準、Wireless Power Consortiumによって公布されたQi無線充電標準、又はAlliance for Wireless Powerによって公布されたRezence充電標準を使用して実行することができる。
【0135】
ユーザインタフェース回路650は、プラットフォーム600内に存在するか、又はそれに接続される様々な入出力(I/O)デバイスを含み、プラットフォーム600とのユーザ相互作用を可能にするように設計された1つ以上のユーザインタフェース、及び/又はプラットフォーム600との周辺構成要素相互作用を可能にするように設計された周辺構成要素インタフェースを含むことができる。ユーザインタフェース回路650は、入力装置回路及び出力装置回路を含む。入力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の物理的又は仮想的ボタン(例えば、リセットボタン)、物理キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、タッチスクリーン、マイクロフォン、スキャナ、ヘッドセットなどを含む入力を受け付けるための任意の物理的又は仮想的手段を含む。出力装置回路は、センサ読み取り値、アクチュエータ位置、又は他の同様の情報などの情報を表示するか、又は他の方法で情報を伝達するための任意の物理的又は仮想的な手段を含む。出力デバイス回路は、とりわけ、1つ以上の単純な視覚出力/インジケータ(例えば、発光ダイオード(LED))及び複数桁文字視覚出力、又はディスプレイデバイス若しくはタッチスクリーン(例えば、液晶ディスプレイ(LCD)、LEDディスプレイ、量子ドットディスプレイ、プロジェクタなど)などのより複雑な出力を含む、任意の数及び/又は組み合わせのオーディオ又は視覚ディスプレイを含むことができ、文字、グラフィック、マルチメディアオブジェクトなどの出力は、プラットフォーム600の動作から生成される。出力装置回路はまた、スピーカ又は他のオーディオ放出デバイス、プリンタ、及び/又は同様のものを含んでもよい。いくつかの実施形態では、センサ回路621は、入力装置回路(例えば、画像キャプチャデバイス、モーションキャプチャデバイスなど)として使用されてもよく、1つ以上のEMCは、出力装置回路(例えば、触覚フィードバックを提供するためのアクチュエータなど)として使用されてもよい。別の実施例では、アンテナ要素と結合されたNFCコントローラを備えるNFC回路、及び処理デバイスが、電子タグを読み取り、及び/又は別のNFC対応デバイスと接続するために含まれてもよい。周辺構成要素インタフェースとしては、不揮発性メモリポート、USBポート、オーディオジャック、電源インタフェースなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0136】
図示されていないが、プラットフォーム600の構成要素は、適切なバス又は相互接続(IX)技術を使用して互いに通信することができ、これは、ISA、EISA、PCI、PCIx、PCIe、時間トリガプロトコル(TTP)システム、FlexRayシステム、又は任意の数の他の技術を含む任意の数の技術を含むことができる。バス/IXは、例えば、SoCベースのシステムで使用される独自のバス/IXであってもよい。とりわけ、I2Cインタフェース、SPIインタフェース、ポイントツーポイントインタフェース、及び電力バスなどの他のバス/IXシステムが含まれてもよい。
【0137】
図7は、様々な実施形態による、ベースバンド回路710及び無線フロントエンドモジュール(RFEM)715の例示的な構成要素を示す。ベースバンド回路710は、
図5及び
図6のベースバンド回路510及び610にそれぞれ対応する。RFEM715は、
図5及び
図6のRFEM515及び615にそれぞれ対応する。図示のように、RFEM715は、少なくとも示されるように共に結合された無線周波数(RF)回路706、フロントエンドモジュール(FEM)回路708、アンテナアレイ711を含んでもよい。
【0138】
ベースバンド回路710は、RF回路706を介して1つ以上の無線ネットワークとの通信を可能にする様々な無線/ネットワークプロトコル及び無線制御機能を実行するように構成された回路及び/又は制御論理を含む。無線制御機能は、信号変調/復調、符号化/復号化、無線周波数シフト等を含み得るが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路710の変調/復調回路は、高速フーリエ変換(FFT)、プリコーディング、又はコンスタレーションマッピング/デマッピング機能性を含み得る。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路710の符号化/復号回路は、畳込み、テールバイティング畳込み、ターボ、ビタビ、又は低密度パリティチェック(LDPC)エンコーダ/デコーダ機能性を含んでもよい。変調/復調及びエンコーダ/デコーダ機能の実施形態は、これらの実施例に限定されず、他の実施形態では他の好適な機能を含んでもよい。ベースバンド回路710は、RF回路706の受信信号経路から受信したベースバンド信号を処理し、RF回路706の送信信号経路のためのベースバンド信号を生成するように構成される。ベースバンド回路710は、ベースバンド信号の生成及び処理のために、かつRF回路706の動作を制御するために、アプリケーション回路505/605(
図5及び
図6を参照)とインタフェース接続するように構成される。ベースバンド回路710は、様々な無線制御機能を処理することができる。
【0139】
ベースバンド回路710の前述の回路及び/又は制御論理は、1つ以上の単一又はマルチコアプロセッサを含んでもよい。例えば、1つ以上のプロセッサは、3Gベースバンドプロセッサ704A、4G/LTEベースバンドプロセッサ704B、5G/NRベースバンドプロセッサ704C、又は他の既存世代、開発中の、若しくは将来開発される世代(例えば、第6世代(6G)など)の他のいくつかのベースバンドプロセッサ704Dを含み得る。他の実施形態では、ベースバンドプロセッサ704A~704Dの機能の一部又は全部は、メモリ704Gに格納されたモジュールに含まれ、中央処理装置(CPU)704Eを介して実行されてもよい。他の実施形態では、ベースバンドプロセッサ704A~704Dの機能の一部又は全ては、対応するメモリセルに格納された適切なビットストリーム又は論理ブロックをロードされたハードウェアアクセラレータ(例えば、FPGA、ASICなど)として提供されてもよい。様々な実施形態において、メモリ704Gは、CPU704E(又は他のベースバンドプロセッサ)によって実行されると、CPU704E(又は他のベースバンドプロセッサ)に、ベースバンド回路710のリソース、タスクをスケジュールするなどを管理させることになるリアルタイムOS(RTOS)のプログラムコードを記憶することができる。RTOSの例は、Enea(登録商標)によって提供されるOperating System Embedded(OSE)(商標)、Mentor Graphics(登録商標)によって提供されるNucleus RTOS(商標)、Mentor Graphics(登録商標)によって提供されるVersatile Real-Time Executive(VRTX)、Express Logic(登録商標)によって提供されるThreadX(商標)、FreeRTOS、Qualcomm(登録商標)によって提供されるREX OS、Open Kernel(OK)Labs(登録商標)によって提供されるOKL4、又は本明細書で説明されるような他の任意の適切なRTOSを含むことができる。更に、ベースバンド回路710は、1つ以上の音声デジタル信号プロセッサ(DSP)704Fを含み得る。音声DSP(単数又は複数)704Fは、圧縮/展開及びエコー除去のための要素を含んでもよく、他の実施形態では、他の好適な処理要素を含む。
【0140】
いくつかの実施形態では、プロセッサ704A~704Eのそれぞれは、メモリ704Gに/メモリ704Gからデータを送受信するためのそれぞれのメモリインタフェースを含む。ベースバンド回路710は、ベースバンド回路710の外部のメモリにデータを送受信するインタフェースなどの他の回路/デバイスに通信可能に結合する1つ以上のインタフェースと、
図5~
図6のアプリケーション回路505/605との間でデータを送受信するためのアプリケーション回路インタフェースと、
図7のRF回路706との間でデータを送受信するRF回路インタフェースと、1つ以上の無線ハードウェア要素(例えば、近距離無線通信(NFC)構成要素、Bluetooth(登録商標)/Bluetooth(登録商標)低エネルギー構成要素、WiFi(登録商標)構成要素、及び/又は同様のもの)との間でデータを送受信するための無線ハードウェア接続インタフェースと、PMIC625との間で電力又は制御信号を送受信する電力管理インタフェースと、を含む。
【0141】
代替の実施形態(上述の実施形態と組み合わされてもよい)では、ベースバンド回路710は、相互接続サブシステムを介してCPUサブシステム、オーディオサブシステム、及びインタフェースサブシステムに互いに結合された、1つ以上のデジタルベースバンドシステムを含む。デジタルベースバンドサブシステムはまた、別の相互接続サブシステムを介してデジタルベースバンドインタフェース及び混合信号ベースバンドサブシステムに結合されてもよい。相互接続サブシステムのそれぞれは、バスシステム、ポイントツーポイント接続、ネットワークオンチップ(NOC)構造、及び/又は本明細書で論じられるものなどのいくつかの他の好適なバス若しくは相互接続技術を含んでもよい。オーディオサブシステムは、DSP回路、バッファメモリ、プログラムメモリ、音声処理アクセラレータ回路、アナログ-デジタル及びデジタル-アナログ変換回路などのデータ変換回路、増幅器及びフィルタのうちの1つ以上を含むアナログ回路、及び/又は他の同様の構成要素を含み得る。本開示の一態様では、ベースバンド回路710は、デジタルベースバンド回路及び/又は無線周波数回路(例えば、無線フロントエンドモジュール715)のための制御機能を提供するために、制御回路(図示せず)の1つ以上のインスタンスを有するプロトコル処理回路を含むことができる。
【0142】
図7には示されていないが、いくつかの実装形態では、ベースバンド回路710は、1つ以上の無線通信プロトコル(例えば、「マルチプロトコルベースバンドプロセッサ」又は「プロトコル処理回路機構」)を実行するための個々の処理デバイス(単数又は複数)及びPHYレイヤ機能を実装するための個々の処理デバイス(単数又は複数)を含む。これらの実施形態では、PHYレイヤ機能は、前述の無線制御機能を含む。これらの実施形態では、プロトコル処理回路は、1つ以上の無線通信プロトコルの様々なプロトコルレイヤ/エンティティを動作又は実装させる。第1の実施例では、プロトコル処理回路は、ベースバンド回路710及び/又はRF回路706がミリ波通信回路又はいくつかの他の好適なセルラ通信回路の一部であるときに、LTEプロトコルエンティティ及び/又は5G/NRプロトコルエンティティを動作させることができる。第1の実施例では、プロトコル処理回路は、MAC、RLC、PDCP、SDAP、RRC、及びNAS機能を動作させる。第2の実施例では、プロトコル処理回路は、ベースバンド回路710及び/又はRF回路706がWi-Fi通信システムの一部である場合に、1つ以上のIEEEベースのプロトコルを動作させてもよい。第2の実施例では、プロトコル処理回路は、WiFi MAC及び論理リンク制御(LLC)機能を動作させる。プロトコル処理回路は、プログラムコード及びプロトコル機能を動作させるためのデータを記憶するための1つ以上のメモリ構造(例えば704G)と、プログラムコードを実行し、データを使用して様々な動作を実行する1つ以上の処理コアを含んでもよい。ベースバンド回路710はまた、複数の無線プロトコルに関する無線通信をサポートすることができる。
【0143】
本明細書で論じるベースバンド回路710の様々なハードウェア要素は、例えば、1つ以上の集積回路(IC)を含むはんだ付け基板、主回路基板にはんだ付けされた単一のパッケージIC、又は2つ以上のICを含むマルチチップモジュールとして実装されてもよい。一実施例では、ベースバンド回路710の構成要素は、単一のチップ、又はチップセット内で好適に組み合わされてもよいし、同じ回路基板上に配置されてもよい。別の実施例では、ベースバンド回路710及びRF回路706の構成要素の一部又は全部は、例えば、システムオンチップSoC又はシステムインパッケージ(SiP)に、一緒に実装されてもよい。別の実施例では、ベースバンド回路710の構成要素の一部又は全ては、RF回路706(又はRF回路706の複数のインスタンス)と通信可能に結合された別個のSoCとして実装されてもよい。更に別の実施例では、ベースバンド回路710及びアプリケーション回路505/605の構成要素の一部又は全部は、同じ回路基板(例えば、「マルチチップパッケージ」)に実装された個々のSoCとして一緒に実装されてもよい。
【0144】
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路710は、1つ以上の無線技術と互換性のある通信を提供することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路710は、E-UTRAN又は他のWMAN、WLAN、WPANとの通信をサポートすることができる。ベースバンド回路710が2つ以上の無線プロトコルの無線通信をサポートするように構成される実施形態は、マルチモードベースバンド回路と称される場合がある。
【0145】
RF回路706は、非固体媒体を通した変調電磁放射線を用いて無線ネットワークとの通信を可能にすることができる。様々な実施形態では、RF回路706は、無線ネットワークとの通信を容易にするために、スイッチ、フィルタ、増幅器などを含んでもよい。RF回路706は、FEM回路708から受信したRF信号をダウンコンバートし、ベースバンド信号をベースバンド回路710に提供するための回路を含み得る受信信号経路を含み得る。RF回路706はまた、ベースバンド回路710によって提供されるベースバンド信号をアップコンバートし、送信のためにRF出力信号をFEM回路708に提供するための回路を含み得る送信信号経路も含んでもよい。
【0146】
いくつかの実施形態では、RF回路706の受信信号経路は、ミキサ回路706a、増幅器回路706b及びフィルタ回路706cを含み得る。いくつかの実施形態では、RF回路706の送信信号経路は、フィルタ回路706c及びミキサ回路706aを含み得る。RF回路706はまた、受信信号経路及び送信信号経路のミキサ回路706aによって使用される周波数を合成するための合成器回路706dを含んでもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路706aは、合成器回路706dによって提供される合成周波数に基づいて、FEM回路708から受信したRF信号をダウンコンバートするように構成されてもよい。増幅器回路706bは、ダウンコンバートされた信号を増幅するように構成することができ、フィルタ回路706cは、ダウンコンバートされた信号から不要な信号を除去して出力ベースバンド信号を生成するように構成されたローパスフィルタ(LPF)又はバンドパスフィルタ(BPF)であってもよい。出力ベースバンド信号は、更に処理するためにベースバンド回路710に提供されてもよい。いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号は、ゼロ周波数ベースバンド信号であってもよいが、これは必須ではない。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路706aは、受動ミキサを含んでもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0147】
いくつかの実施形態では、送信信号経路のミキサ回路706aは、合成器回路706dによって提供される合成周波数に基づいて入力ベースバンド信号をアップコンバートして、FEM回路708のためのRF出力信号を生成するように構成されてもよい。ベースバンド信号は、ベースバンド回路710によって提供されてもよく、フィルタ回路706cによってフィルタリングされてもよい。
【0148】
いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路706a及び送信信号経路のミキサ回路706aは、2つ以上のミキサを含んでもよく、直交ダウンコンバージョン及びアップコンバージョンのためにそれぞれ配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路706a及び送信信号経路のミキサ回路706aは、2つ以上のミキサを含んでもよく、画像除去(例えば、ハートレー(Hartley)画像除去)のために配置されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路706a及び送信信号経路のミキサ回路706aは、それぞれ直接ダウンコンバージョン及び直接アップコンバージョンのために構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路のミキサ回路706a及び送信信号経路のミキサ回路706aは、スーパーヘテロダイン動作のために構成されてもよい。
【0149】
いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号はアナログベースバンド信号であってもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。いくつかの代替実施形態では、出力ベースバンド信号及び入力ベースバンド信号は、デジタルベースバンド信号であってもよい。これらの代替実施形態では、RF回路706は、アナログデジタル変換器(ADC)及びデジタルアナログ変換器(DAC)回路を含むことができ、ベースバンド回路710は、RF回路706と通信するためのデジタルベースバンドインタフェースを含んでもよい。
【0150】
いくつかのデュアルモード実施形態では、各スペクトルの信号を処理するために別個の無線IC回路が提供されてもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0151】
いくつかの実施形態では、合成器回路706dは、フラクショナルN合成器であってもよいし、又はフラクショナルN/N+1合成器であってもよいが、他の種類の周波数合成器が好適である場合があるので、本実施形態の範囲はこの点で限定されない。例えば、合成器回路706dは、デルタ-シグマ合成器、周波数乗算器、又は周波数分割器を有する位相ロックループを備える合成器であってもよい。
【0152】
合成器回路706dは、周波数入力及びディバイダ制御入力に基づいて、RF回路706のミキサ回路706aによって使用される出力周波数を合成するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、合成器回路706dは、フラクショナルN/N+1合成器であってもよい。
【0153】
いくつかの実施形態では、周波数入力は、電圧制御型発振器(VCO)によって提供されてもよいが、それは必須ではない。分割器制御入力は、所望の出力周波数に応じてベースバンド回路710又はアプリケーション回路505/605のいずれかによって提供されてもよい。いくつかの実施形態では、分割器制御入力(例えば、N)は、アプリケーション回路505/605によって示されるチャネルに基づいてルックアップテーブルから決定されてもよい。
【0154】
RF回路706の合成器回路706dは、分割器、遅延ロックループ(DLL)、マルチプレクサ、及び位相アキュムレータを含み得る。いくつかの実施形態では、ディバイダは、デュアルモジュラスディバイダ(dual modulus divider、DMD)であってもよく、位相アキュムレータは、デジタル位相アキュムレータ(digital phase accumulator、DPA)であってもよい。いくつかの実施形態では、DMDは、入力信号を(例えば、実行に基づいて)N又はN+1のいずれかに分割して、フラクショナル分割比を提供するように構成されてもよい。いくつかの例示的実施形態では、DLLは、カスケード式同調可能な遅延素子、位相検出器、チャージポンプ、及びD型フリップフロップのセットを含み得る。これらの実施形態では、遅延素子は、VCO周期を、Ndの等しい位相のパケットに分割するように構成することができ、ここでNdは遅延線内の遅延素子の数である。このようにして、DLLは、遅延線を通した合計遅延が1つのVCOサイクルであることを保証することに寄与すべく、負のフィードバックを提供する。
【0155】
いくつかの実施形態では、合成器回路706dは、出力周波数としてキャリア周波数を生成するように構成されてもよく、他の実施形態では、出力周波数は、キャリア周波数の倍数(例えば、キャリア周波数の2倍、キャリア周波数の4倍)であってもよく、直交発生器及び分割器回路と併せて使用して、互いに対して複数の異なる位相を有するキャリア周波数で複数の信号を生成することができる。いくつかの実施形態では、出力周波数はLO周波数(fLO)であってもよい。いくつかの実施形態では、RF回路706は、IQ/極性変換器を含んでもよい。
【0156】
FEM回路708は、アンテナアレイ711から受信したRF信号上で動作し、受信信号を増幅し、更に処理するために受信信号の増幅バージョンをRF回路706に提供するように構成された回路を含み得る受信信号経路を含んでもよい。FEM回路708はまた、アンテナアレイ711の1つ以上のアンテナエレメントにより送信されるためにRF回路706によって提供される、送信のための信号を増幅するように構成された回路を含み得る送信信号経路を含んでもよい。様々な実施形態では、送信又は受信信号経路を通じた増幅は、RF回路706のみにおいて、FEM回路708のみにおいて、又はRF回路706及びFEM回路708の両方において行われてもよい。
【0157】
いくつかの実施形態では、FEM回路708は、送信モードと受信モード動作との間で切り替えるためのTX/RXスイッチを含んでもよい。FEM回路708は、受信信号経路及び送信信号経路を含み得る。FEM回路708の受信信号経路は、受信されたRF信号を増幅し、増幅された受信RF信号を出力として(例えば、RF回路706に)提供するためのLNAを含んでもよい。FEM回路708の送信信号経路は、(例えば、RF回路706によって提供される)入力RF信号を増幅するための電力増幅器(PA)と、アンテナアレイ711のうちの1つ以上のアンテナエレメントによる後続する送信のためにRF信号を生成するための1つ以上のフィルタとを含むことができる。
【0158】
アンテナアレイ711は、それぞれが電気信号を電波に変換して空気中を移動し、受信した電波を電気信号に変換するように構成された、1つ以上のアンテナエレメントを備える。例えば、ベースバンド回路710によって提供されるデジタルベースバンド信号は、1つ以上のアンテナエレメント(図示せず)を含むアンテナアレイ711のアンテナエレメントを介して増幅され送信されるアナログRF信号(例えば、変調波形)に変換される。アンテナエレメントは、無指向性、指向性、又はこれらの組み合わせであってもよい。アンテナエレメントは、本明細書で知られている及び/又は説明されているように、多数の配列で形成されてもよい。アンテナアレイ711は、1つ以上のプリント回路基板の表面上に作製されるマイクロストリップアンテナ又はプリントアンテナを含み得る。アンテナアレイ711は、様々な形状の金属箔(例えば、パッチアンテナ)のパッチとして形成されてもよく、金属送信線などを使用してRF回路706及び/又はFEM回路708と結合されてもよい。
【0159】
アプリケーション回路505/605のプロセッサ及びベースバンド回路710のプロセッサを使用して、プロトコルスタックの1つ以上のインスタンスの要素を実行することができる。例えば、ベースバンド回路710のプロセッサを単独で又は組み合わせて使用することができ、レイヤ3、レイヤ2、又はレイヤ1の機能を実行することができる一方で、アプリケーション回路505/605のプロセッサは、これらのレイヤから受信したデータ(例えば、パケットデータ)を利用してもよく、更に、レイヤ4の機能(例えば、TCP及びUDPレイヤ)を実行してもよい。本明細書で言及するように、レイヤ3は、以下に更に詳細に記載するRRCレイヤを含んでもよい。本明細書で言及するように、レイヤ2は、以下に更に詳細に記載するMACレイヤ、RLCレイヤ及びPDCPレイヤを含んでもよい。本明細書で言及するように、レイヤ1は、以下に更に詳細に記載する、UE/RANノードのPHYレイヤを含み得る。
【0160】
図8は、様々な実施形態に従って、無線通信デバイスにおいて実施され得る様々なプロトコル機能を例示する。特に、
図8は、様々なプロトコル層/エンティティ間の相互接続を示す配列800を含む。
図8の以下の説明は、5G/NRシステム規格及びLTEシステム規格と連携して動作する様々なプロトコル層/エンティティについて提供されるが、
図8の態様の一部又は全ては、他の無線通信ネットワークシステムにも適用可能であり得る。
【0161】
800のプロトコル層は、図示されていない他の上位層機能に加えて、PHY810、MAC820、RLC830、PDCP840、SDAP847、RRC855、及びNAS層857のうちの1つ以上を含むことができる。プロトコル層は、2つ以上のプロトコル層の間の通信を提供することができる1つ以上のサービスアクセスポイント(例えば、
図8の項目859,856,850,849,845,835,825及び815)を含むことができる。
【0162】
PHY810は、1つ以上の他の通信デバイスから受信され得るか、又は、1つ以上の他の通信デバイスへ送信され得る物理レイヤ信号805を送信及び受信し得る。物理層信号805は、本明細書で説明したような、1つ以上の物理チャネルを含むことができる。PHY810は、リンク適応又は適応変調及び符号化(adaptive modulation and coding、AMC)、電力制御、(例えば、初期同期及びハンドオーバ目的のための)セル探索、並びに、RRC855などの上位層によって使用される他の測定を更に実行してもよい。PHY層810は、また、トランスポートチャネル上のエラー検出、トランスポートチャネルの前方エラー訂正(forward error correction、FEC)符号化/復号、物理チャネルの変調/復調、インターリーブ、レートマッチング、物理チャネルへのマッピング、及びMIMOアンテナ処理を更に実行してもよい。実施形態では、PHY810のインスタンスは、1つ以上ののPHY-SAP815を介してMAC820のインスタンスからの要求を処理し、指示を提供することができる。いくつかの実施形態によれば、PHY-SAP815を介して通信される要求及び指示は、1つ以上のトランスポートチャネルを含むことができる。
【0163】
MAC820のインスタンスは、1つ以上のMAC-SAP825を介してRLC830のインスタンスからの要求を処理し、インスタンスに指示を提供することができる。MAC-SAP825を介して通信されるこれらの要求及び指示は、1つ以上の論理チャネルを含むことができる。MAC820は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートチャネルを介してPHY810に配信されるTB上への1つ以上の論理チャネルからのMAC SDUの多重化、トランスポートチャネルを介してPHY810に配信されるTBから1つ以上の論理チャネルへのMAC SDUの逆多重化、TB上へのMAC SDUの多重化、スケジューリング情報報告、HARQによるエラー訂正、及び論理チャネル優先順位付けを実行することができる。
【0164】
RLC830のインスタンスは、1つ以上の無線リンク制御サービスアクセスポイント(RLC-SAP)835を介してPDCP840のインスタンスからの要求を処理し、PDCPのインスタンスに指示を提供することができる。RLC-SAP835を介して通信されるこれらの要求及び指示は、1つ以上のRLCチャネルを含むことができる。RLC830は、透過モード(Transparent Mode、TM)、非確認型モード(Unacknowledged Mode、UM)、及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)を含む、複数の動作モードで動作することができる。RLC層830は、上位層プロトコルデータユニット(PDU)の転送、AMデータ送出のための自動再送要求(automatic repeat request、ARQ)によるエラー訂正、並びに、UM及びAMデータ送出のためのRLC SDUの連結、分割、及び再組み立てを実行することができる。RLC層830はまた、AMデータ送出のためのRLCデータPDUの再分割を実行し、UM及びAMデータ送出のためのRLCデータPDUを並べ替え、UM及びAMデータ送出のための複製データを検出し、UM及びAMデータ送出のためのRLC SDUを破棄し、AMデータ送出のためのプロトコルエラーを検出し、RLC再確立を実行してもよい。
【0165】
PDCP840のインスタンスは、RRC855のインスタンス及び/又はSDAP847のインスタンスへの要求を処理し、指示を、1つ以上のパケットデータ・コンバージェンス・プロトコル・サービス・アクセスポイント(PDCP-SAP)845を介して提供することができる。PDCP-SAP845を介して通信されるこれらの要求及び指示は、1つ以上の無線ベアラを備え得る。PDCP840は、IPデータのヘッダ圧縮及び展開を実行し、PDCPシーケンス番号(SN)を維持し、下位層の再確立における上位層PDUのインシーケンス配信を実行し、RLC AM上にマッピングされた無線ベアラのための下位層の再確立における下位層SDUの複製を除去し、制御プレーンデータを暗号化及び解読し、制御プレーンデータの完全性保護及び完全性検証を実行し、データのタイマベースの破棄を制御し、セキュリティ動作(例えば、暗号化、解読、完全性保護、完全性検証など)を実行することができる。
【0166】
SDAP847のインスタンスは、1つ以上のSDAP-SAP849を介して、1つ以上の上位層プロトコルエンティティからの要求を処理し、指示を提供することができる。SDAP-SAP849を介して通信されるこれらの要求及び指示は、1つ以上のQoSフローを含むことができる。SDAP847は、QoSフローをDRBにマッピングすることができ、その逆も可能であり、DLパケット及びULパケット内のQFIをマークすることもできる。単一のSDAPエンティティ847は、個々のPDUセッションに対して構成されてもよい。UL方向において、NG-RAN210は、反射型マッピング又は明示的マッピングの2つの異なる方法でDRBへのQoSフローのマッピングを制御することができる。反射型マッピングの場合、UE201のSDAP847は、各DRBのDLパケットのQFIを監視することができ、UL方向に流れるパケットに同じマッピングを適用することができる。DRBの場合、UE201のSDAP847は、そのDRBのDLパケットで観測されたQoSフローID及びPDUセッションに対応するQoSフローに属するULパケットをマッピングすることができる。反射マッピングを有効にするために、NG-RAN410は、Uuインタフェース上のDLパケットにQoSフローIDをマークすることができる。明示的なマッピングは、RRC855が明示的なQoSフローを用いてSDAP847をDRBへのマッピング規則に構成することを含んでもよく、これは格納され、SDAP847によって後続されてもよい。実施形態では、SDAP847は、NR実装でのみ使用されてもよく、LTE実装では使用されなくてもよい。
【0167】
RRC855は、1つ以上の管理サービスアクセスポイント(M-SAP)を介して、PHY810、MAC820、RLC830、PDCP840、及びSDAP847の1つ以上のインスタンスを含み得る、1つ以上のプロトコル層の態様を構成し得る。実施形態では、RRC855のインスタンスは、1つ以上のRRC-SAP856を介して、1つ以上のNASエンティティ857からの要求を処理し、指示を提供することができる。RRC855のメインサービス及び機能としては、システム情報(例えば、MIB又はNASに関連するSIBに含まれる)又はシステム情報ブロック(System Information Block、SIB)に含まれる)のブロードキャスト、アクセス層(access stratum、AS)に関するシステム情報のブロードキャスト、UE201及びRAN210との間のRRC接続のページング、確立、維持、及び解放(例えば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続変更、RRC接続解放)、ポイントツーポイント無線ベアラの確立、構成、維持、及び解放、鍵管理を含むセキュリティ機能、無線アクセス技術(RAT)間モビリティ、並びにUE測定報告のための測定構成を挙げることができる。MIB及びSIBは、それぞれ個々のデータフィールド又はデータ構造を含むことができる1つ以上のIEを含んでもよい。
【0168】
NAS857は、UE201とAMF421との間の制御プレーンの最上位層を形成し得る。NAS857は、LTEシステムにおけるUE201とP-GWとの間のIP接続を確立し、維持するために、UE201のモビリティ及びセッション管理手順をサポートし得る。
【0169】
様々な実施形態によれば、800の1つ以上のプロトコルエンティティは、上述のデバイス間の制御プレーン又はユーザプレーン通信プロトコルスタックに使用される、UE201、RANノード211、NR実装のAMF421又はLTE実装のMME321、NR実装のUPF402又はLTE実装のS-GW322及びP-GW323などで実装されてもよい。そのような実施形態では、UE201、gNB211、AMF421などのうちの1つ以上に実装され得る1つ以上のプロトコルエンティティは、そのような通信を実行するために、それぞれの下位層プロトコルエンティティのサービスを使用して別のデバイス内又は上に実装され得るそれぞれのピアプロトコルエンティティと通信することができる。いくつかの実施形態では、gNB211のgNB-CUは、1つ以上のgNB-DUの動作を制御するgNBのRRC855、SDAP847、及びPDCP840をホストすることができ、gNB211のgNB-DUは、gNB211のRLC830、MAC820、及びPHY810をそれぞれホストすることができる。
【0170】
第1の例では、制御プレーンプロトコルスタックは、最上位層から最下位層の順に、NAS857、RRC855、PDCP840、RLC830、MAC820、及びPHY810を備えることができる。この例では、上位層860は、IP層861、SCTP862、及びアプリケーション層シグナリングプロトコル(AP)863を含むNAS857の上に構築され得る。
【0171】
NR実装では、AP863は、NG-RANノード211とAMF421との間に定義されたNGインタフェース213用のNGアプリケーションプロトコル層(NGAP又はNG-AP)863であってもよいし、AP863は、2つ以上のRANノード211の間に定義されたXnインタフェース212用のXnアプリケーションプロトコル層(XnAP又はXn-AP)863であってもよい。
【0172】
NGインタフェース213の機能をNG-AP863がサポートしてもよく、エレメンタリープロシージャ(Elementary Procedures)(EP)を含んでもよい。NG-AP EPは、NG-RANノード211とAMF421との間の対話の単位であり得る。NG-AP863サービスは、UE関連サービス(例えば、UE201,202に関連するサービス)及び非UE関連サービス(例えば、NG-RANノード211とAMF421との間のNGインタフェースインスタンス全体に関連するサービス)の2つのグループを含み得る。これらのサービスは、これらに限定されないが、特定のページングエリアに含まれるNG-RANノード211にページング要求を送信するためのページング機能、AMF421がAMF421及びNG-RANノード211内のUEコンテキストを確立、修正、及び/又は解放することを可能にするためのUEコンテキスト管理機能、システム内HOがNG-RAN内のモビリティをサポートし、システム間HOがEPSシステムからの/EPSシステムへのモビリティをサポートするための、ECM接続モードにあるUE201のモビリティ機能、UE201とAMF421との間でNASメッセージを転送又は再ルーティングするためのNASシグナリングトランスポート機能、AMF421とUE201との関連付けを決定するNASノード選択機能、NGインタフェースをセットアップし、NGインタフェース上のエラーを監視するためのNGインタフェース管理機能、NGインタフェースを介して警告メッセージを転送し、又は警告メッセージの進行中のブロードキャストをキャンセルする手段を提供するための警告メッセージ送信機能、CN220を介して二つのRANノード211間でRAN構成情報(例えば、SON情報、性能測定(PM)データなど)を要求及び転送するConfiguration Transfer機能、及び/又は他の同様の機能を含み得る。
【0173】
XnAP863は、Xnインタフェース212の機能をサポートすることができ、XnAP基本モビリティ手順及びXnAPグローバル手順を含むことができる。XnAP基本モビリティ手順は、ハンドオーバ準備及びキャンセル手順、SNステータス転送手順、UEコンテキスト検索及びUEコンテキスト解放手順、RANページング手順、デュアルコネクティビティ関連手順など、NGRAN211(又はE-UTRAN310)内でUEモビリティを処理するために使用される手順を含むことができる。XnAPグローバル手順は、Xnインタフェースセットアップ手順及びリセット手順、NG-RAN更新手順、セル活性化手順など、特定のUE201に関連しない手順を含み得る。
【0174】
LTE実施態様では、AP863は、E-UTRANノード211とMMEとの間に定義されたS1インタフェース213のためのS1アプリケーションプロトコルレイヤ(S1-AP)863であってもよいし、AP863は、2つ以上のE-UTRANノード211の間に定義されたX2インタフェース212のためのX2アプリケーションプロトコルレイヤ(X2AP又はX2-AP)863であってもよい。
【0175】
S1アプリケーションプロトコルレイヤ(S1-AP)863は、S1インタフェースの機能をサポートすることができ、前述のNG-APと同様に、S1-APは、S1-APEPを含むことができる。S1-APEPは、E-UTRANノード211とLTECN220内のMME321との間の相互作用の単位であり得る。S1-AP863サービスは、2つのグループ、UE関連サービス及び非UE関連サービスを含んでもよい。これらのサービスは、E-UTRAN無線アクセスベアラ(E-UTRAN Radio Access Bearer、E-RAB)管理、UE能力インジケーション、モビリティ、NASシグナリング伝送、RAN情報管理(RAN Information Management、RIM)、及び構成転送を含むが、これらに限定されない機能を実行する。
【0176】
X2AP863は、X2インタフェース212の機能をサポートすることができ、X2AP基本モビリティ手順及びX2APグローバル手順を含むことができる。X2AP基本モビリティ手順は、ハンドオーバ準備及びキャンセル手順、SNステータス転送手順、UEコンテキスト検索及びUEコンテキスト解放手順、RANページング手順、デュアルコネクティビティ関連手順など、E-UTRAN220内でUEモビリティを処理するために使用される手順を含み得る。X2APグローバル手順は、X2インタフェースセットアップ及びリセット手順、負荷指示手順、エラー指示手順、セルアクティブ化手順など、特定のUE201に関連しない手順を含み得る。
【0177】
SCTP層(或いはSCTP/IP層と呼ばれる)862は、アプリケーション層メッセージ(例えば、NR実装におけるNGAP若しくはXnAPメッセージ、又はLTE実装におけるS1-AP若しくはX2APメッセージ)の保証された配信を提供することができる。SCTP862は、IP861によってサポートされるIPプロトコルに部分的に基づいて、RANノード211とAMF421/MME321との間のシグナリングメッセージの信頼できる配信を保証することができる。インターネットプロトコル層(IP)861は、パケットアドレス指定及びルーティング機能を実行するために使用され得る。いくつかの実装形態では、IP層861は、PDUを配信及び伝達するためにポイントツーポイント送信を使用することができる。これに関して、RANノード211は、情報を交換するためにMME/AMFとのL2及びL1層通信リンク(例えば、有線又は無線)を備えてもよい。
【0178】
第2の例では、ユーザプレーンプロトコルスタックは、最上位レイヤから最下位レイヤの順に、SDAP847、PDCP840、RLC830、MAC820、及びPHY810を備えることができる。ユーザプレーンプロトコルスタックは、NR実装におけるUE201、RANノード211、及びUPF402、又はLTE実装におけるS-GW322及びP-GW323の間の通信に使用され得る。この例では、上位層851は、SDAP847の上に構築されてもよく、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)及びIPセキュリティ層(UDP/IP)852、ユーザプレーン層(GTP-U)のための汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル853、及びユーザプレーンPDU層(UP PDU)863を含んでもよい。
【0179】
トランスポートネットワーク層854(「トランスポート層」とも呼ばれる)はIPトランスポート上に構築されてもよく、UDP/IP層852(UDP層及びIP層を含む)の上にGTP-U853を使用して、ユーザプレーンPDU(UP-PDU)を搬送してもよい。IP層(「インターネット層」とも呼ばれる)は、パケットアドレス指定及びルーティング機能を実行するために使用され得る。IP層は、例えば、IPv 4、IPv 6、又はPPPフォーマットのいずれかのユーザデータパケットにIPアドレスを割り当てることができる。
【0180】
GTP-U853は、GPRSコアネットワーク内及び無線アクセスネットワークとコアネットワークとの間でユーザデータを搬送するために使用され得る。伝送されるユーザデータは、例えば、IPv4、IPv6、又はPPPフォーマットのうちのいずれかのパケットであってもよい。UDP/IP852は、データ完全性のチェックサム、ソース及び宛先で異なる機能に対処するためのポート番号、並びに選択されたデータフロー上の暗号化及び認証を提供することができる。RANノード211及びS-GW322は、L1層(例えば、PHY810)、L2層(例えば、MAC820、RLC830、PDCP840、及び/又はSDAP847)、UDP/IP層852、及びGTP-U853を含むプロトコルスタックを介してユーザプレーンデータを交換するためにS1-Uインタフェースを利用することができる。S-GW322及びP-GW323は、S5/S8aインタフェースを利用して、L1層、L2層、UDP層/IP層852、及びGTP-U853を含むプロトコルスタックを介してユーザプレーンデータを交換することができる。前述したように、NASプロトコルは、UE201とP-GW323との間のIP接続を確立及び維持するために、UE201のモビリティ及びセッション管理手順をサポートし得る。
【0181】
更に、
図8には示されていないが、AP863及び/又はトランスポートネットワークレイヤ854の上にアプリケーションレイヤが存在してもよい。アプリケーション層は、UE201、RANノード211、又は他のネットワーク要素のユーザが、例えば、それぞれアプリケーション回路505又はアプリケーション回路605によって実行されているソフトウェアアプリケーションと対話する層であってもよい。アプリケーション層はまた、ソフトウェアアプリケーションがベースバンド回路710などのUE201又はRANノード211の通信システムと対話するための1つ以上のインタフェースを提供することができる。いくつかの実装形態では、IP層及び/又はアプリケーション層は、開放型システム間相互接続(OSI)モデル(例えば、OSIレイヤ7-アプリケーションレイヤ、OSIレイヤ6-プレゼンテーションレイヤ、及びOSIレイヤ5-セッションレイヤ)の層5~7又はその一部と同じ又は類似の機能を提供することができる。
【0182】
図9は様々な実施形態によるコアネットワークの構成要素を示す。CN320の構成要素は、マシン可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的マシン可読記憶媒体)から命令を読み取って実行するための構成要素を含む、単一の物理ノード又は別個の物理ノードに実装されてもよい。実施形態では、CN420の構成要素は、CN320の構成要素に関して本明細書で説明したのと同じ又は同様の方法で実装されてもよい。いくつかの実施形態では、NFVを利用して、1つ以上のコンピュータ可読記憶媒体(以下で更に詳細に説明する)に格納された実行可能命令を介して、上述のネットワークノード機能のいずれか又は全てを仮想化する。CN320の論理インスタンス化は、ネットワークスライス901と呼ばれることがあり、CN320の個々の論理インスタンス化は、特定のネットワーク能力及びネットワーク特性を提供することができる。CN320の一部分の論理インスタンス化は、ネットワークサブスライス902と呼ぶことができる(例えば、ネットワークサブスライス902は、P-GW323及びPCRF326を含むように示されている)。
【0183】
本明細書で使用される場合、用語「インスタンス」、「インスタンス化」などは、インスタンスの作成を指すことがあり、「インスタンス」は、例えば、プログラムコードの実行中に発生することができるオブジェクトの具体的な発生を指すことがある。ネットワークインスタンスは、異なるIPドメイン又は重複するIPアドレスの場合にトラフィック検出及びルーティングに使用され得るドメインを識別する情報を指すことができる。ネットワークスライスインスタンスは、ネットワーク機能(NF)インスタンス及びネットワークスライスを展開するために必要なリソース(例えば、計算、ストレージ、及びネットワーキングリソース)のセットを指すことができる。
【0184】
5Gシステム(例えば、
図4を参照されたい)に関して、ネットワークスライスは常にRAN部分とCN部分とを含む。ネットワークスライシングのサポートは、異なるスライスのトラフィックが異なるPDUセッションによって処理されるという原理に依存する。ネットワークは、スケジューリングによって、また異なるL1/L2構成を提供することによって、異なるネットワークスライスを実現することができる。UE401は、NASによって提供された場合、適切なRRCメッセージでネットワークスライス選択のための支援情報を提供する。ネットワークは多数のスライスをサポートすることができるが、UEは8スライスを同時にサポートする必要はない。
【0185】
ネットワークスライスは、CN420制御プレーン及びユーザプレーンNF、サービングPLMN内のNG-RAN410、及びサービングPLMN内のN3IWF機能を含み得る。個々のネットワークスライスは、異なるS-NSSAIを有してもよく、及び/又は異なるSSTを有してもよい。NSSAIは1つ以上のS-NSSAIを含み、各ネットワークスライスはS-NSSAIによって一意に識別される。ネットワークスライスは、サポートされる機能及びネットワーク機能の最適化について異なり得、及び/又は複数のネットワークスライスインスタンスは、UE401の異なるグループ(例えば、企業ユーザ)について同じサービス/機能を配信し得る。例えば、個々のネットワークスライスは、異なるコミットされたサービスを配信してもよく、及び/又は特定の顧客又は企業専用であってもよい。この例では、各ネットワークスライスは、同じSSTを有するが異なるスライス微分器を有する異なるS-NSSAIを有し得る。更に、単一のUEは、5G ANを介して同時に1つ以上のネットワークスライスインスタンスでサービスされ、8つの異なるS-NSSAIに関連付けられ得る。更に、個々のUE401にサービスするAMF421インスタンスは、そのUEにサービスするネットワークスライスインスタンスのそれぞれに属し得る。
【0186】
NG-RAN410におけるネットワークスライシングは、RANスライス認識を含む。RANスライス認識は、事前構成された異なるネットワークスライスに対するトラフィックの差別化された処理を含む。NG-RAN410内のスライス認識は、PDUセッションリソース情報を含む全てのシグナリング内のPDUセッションに対応するS-NSSAIを示すことによって、PDUセッションレベルで導入される。NG-RAN機能(例えば、各スライスを含むネットワーク機能のセット)に関して、NG-RAN410がスライスイネーブルをどのようにサポートするかは実装に依存する。NG-RAN410は、PLMN内の事前構成されたネットワークスライスのうちの1つ以上を一義的に識別する、UE401又は5GC420によって提供される支援情報を使用して、ネットワークスライスのRAN部分を選択する。NG-RAN410はまた、SLAに従ってスライス間のリソース管理及びポリシー施行をサポートする。単一のNG-RANノードは複数のスライスをサポートすることができ、NG-RAN410はまた、サポートされる各スライスに所定の位置でSLAの適切なRRMポリシーを適用することができる。NG-RAN410はまた、スライス内のQoS差別化をサポートし得る。
【0187】
NG-RAN410はまた、利用可能であれば、初期アタッチ中にAMF421を選択するためにUE支援情報を使用することができる。NG-RAN410は、初期NASをAMF421にルーティングするために支援情報を使用する。NG-RAN410が支援情報を使用してAMF421を選択できない場合、又はUE401がそのような情報を提供しない場合、NG-RAN410は、AMF421のプールの中にあり得るデフォルトAMF421にNASシグナリングを送信する。後続のアクセスのために、UE401は、5GC420によってUE401に割り当てられたtempIDを提供して、temp IDが有効である限り、NG-RAN410が適切なAMF421にNASメッセージをルーティングすることを可能にする。NG-RAN410は、temp IDに関連付けられたAMF421を認識しており、それに到達することができる。そうでなければ、初期アタッチの方法が適用される。
【0188】
NG-RAN410は、スライス間のリソース分離をサポートする。NG-RAN410リソース分離は、あるスライスが別のスライスのサービスレベル合意を破る場合に共有リソースの不足を回避すべきRRMポリシー及び保護メカニズムによって達成され得る。いくつかの実装形態では、NG-RAN410リソースを特定のスライスに完全に専用にすることが可能である。NG-RAN410がどのようにリソース分離をサポートするかは実装に依存する。
【0189】
一部のスライスは、ネットワークの一部でのみ利用可能であり得る。その近隣のセルでサポートされるスライスのNG-RAN410における認識は、接続モードにおける周波数間モビリティに有益であり得る。スライス可用性は、UEの登録エリア内で変化しない場合がある。NG-RAN410及び5GC420は、所与のエリアで利用可能であってもなくてもよいスライスに対するサービス要求を処理する役割を果たす。スライスへのアクセスの許可又は拒否は、スライスのサポート、リソースの可用性、NG-RAN410による要求されたサービスのサポートなどの要因に依存し得る。
【0190】
UE401は、複数のネットワークスライスに同時に関連付けられてもよい。UE401が複数のスライスに同時に関連付けられる場合、ただ1つのシグナリング接続が維持され、周波数内セル再選択のために、UE401は最良のセルにキャンプオンを試みる。周波数間セル再選択のために、UE401がキャンプオンしている周波数を制御するために、専用の優先度を使用することができる。5GC420は、UE401がネットワークスライスにアクセスする権利を有することを確認するためのものである。初期コンテキストセットアップ要求メッセージを受信する前に、NG-RAN410は、UE401がアクセスを要求している特定のスライスの認識に基づいて、いくつかの暫定/ローカルポリシーを適用することを許可され得る。初期コンテキストセットアップ中に、NG-RAN410は、リソースが要求されているスライスについて通知される。
【0191】
NFVアーキテクチャ及びインフラストラクチャは、1つ以上のNFを仮想化するために使用されてもよく、代替的に専有ハードウェアによって実行されて、業界標準のサーバハードウェア、記憶ハードウェア、又はスイッチの組み合わせを含む物理的リソース上に仮想化されてもよい。言い換えれば、NFVシステムを使用して、1つ以上のEPC構成要素/機能の仮想又は再構成可能な実装を実行することができる。
【0192】
図10は、いくつかの例示的な実施形態による、NFVをサポートするシステム1000の構成要素を示すブロック図である。システム1000は、VIM1002、NFVI1004、VNFM1006、VNF1008、EM1010、NFVO1012、及びNM1214を含むものとして示されている。
【0193】
VIM1002は、NFVI1004のリソースを管理する。NFVI1004は、システム1000を実行するために使用される物理リソース又は仮想リソース及びアプリケーション(ハイパーバイザを含む)を含むことができる。VIM1002は、NFVI1004による仮想リソースのライフサイクル(例えば、1つ以上の物理リソースに関連付けられたVMの生成、維持、及び解体)を管理し、VMインスタンスを追跡し、VMインスタンス及び関連する物理リソースの性能、障害、及びセキュリティを追跡し、VMインスタンス及び関連する物理リソースを他の管理システムに露出することができる。
【0194】
VNFM1006は、VNF1008を管理することができる。VNF1008を使用して、EPC構成要素/機能を実行することができる。VNFM1006は、VNF1008のライフサイクルを管理し、VNF1008の仮想態様の性能、障害、及びセキュリティを追跡してもよい。EM1010は、VNF1008の機能的態様の性能、障害、及びセキュリティを追跡することができる。VNFM1006及びEM1010からの追跡データは、例えば、VIM1002又はNFVI1004によって使用される性能測定PMデータを含んでもよい。VNFM1006及びEM1010の両方は、システム1000のVNFの量をスケールアップ/ダウンすることができる。
【0195】
NFVO1012は、要求されたサービスを提供するために(例えば、EPC機能、構成要素、又はスライスを実行するために)、NFVI1004のリソースを調整、認可、解放、及び予約することができる。NM1014は、ネットワークの管理の責任を有するエンドユーザ機能のパッケージを提供することができ、これは、VNF、非仮想化ネットワーク機能、又はその両方を有するネットワーク要素を含んでもよい(VNFの管理は、EM1010を介して行われてもよい)。
【0196】
図11は、いくつかの例示的実施形態に係る、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的機械可読記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で論じる方法論のうちのいずれか1つ以上を実行することができる構成要素を示すブロック図である。具体的には、
図11は、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)1110、1つ以上のメモリ/記憶装置1120、及び1つ以上の通信リソース1130を含むハードウェアリソース1100の図式表現を示し、これらの各々は、バス1140を介して通信可能に結合され得る。ノード仮想化(例えば、NFV)が利用される実施形態では、ハイパーバイザ1102が、ハードウェアリソース1100を利用するための1つ以上のネットワークスライス/サブスライスの実行環境を提供するために実行されてもよい。
【0197】
プロセッサ1110は、例えば、プロセッサ1112及びプロセッサ1114を含み得る。プロセッサ1110は、例えば、中央処理装置(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィック処理ユニット(GPU)、DSP、例えばベースバンドプロセッサ、ASIC、FPGA、高周波集積回路(RFIC)、(本明細書で論じたものを含む)別のプロセッサ、又はこれらの任意の好適な組み合わせであり得る。
【0198】
メモリ/記憶デバイス1120は、メインメモリ、ディスクストレージ、又はそれらの任意の好適な組み合わせを含むことができる。メモリ/記憶装置1120としては、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージなどの任意の種類の揮発性又は不揮発性メモリを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0199】
通信リソース1130は、ネットワーク1108を介して1つ以上の周辺機器1104又は1つ以上のデータベース1106と通信するための、相互接続又はネットワークインタフェースコンポーネント又は他のデバイスを含み得る。例えば、通信リソース1130は、(例えば、USBを介した結合のための)有線通信構成要素、セルラ通信構成要素、NFC構成要素、Bluetooth(登録商標)又は、Bluetooth(登録商標)Low Energy構成要素、WiFi(登録商標)構成要素、及び他の通信構成要素を含み得る。
【0200】
命令1150は、プロセッサ1110の少なくともいずれかに、本明細書で論じる方法論のうちの任意の1つ以上を実行させるための、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又は他の実行可能コードを含んでもよい。命令1150は、完全に又は部分的に、プロセッサ1110(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内に)、メモリ/記憶装置1120、又はそれらの任意の好適な組み合わせのうちの少なくとも1つの中に存在してもよい。更に、命令1150の任意の部分は、周辺機器1104又はデータベース1106の任意の組み合わせからハードウェアリソース1100に転送されてもよい。したがって、プロセッサ1110のメモリ、メモリ/記憶装置1120、周辺機器1104、及びデータベース1106は、コンピュータ可読媒体及び機械可読媒体の例である。
手順例
【0201】
いくつかの実施形態では、
図2~
図11、又は本明細書のいくつかの他の図の電子デバイス、ネットワーク、システム、チップ若しくは構成要素、又はその一部若しくは実装は、本明細書に記載の1つ以上のプロセス、技術、若しくは方法、又はその一部を実行するように構成され得る。そのようなプロセスの一例を
図12に示す。例えば、この処理は、1202に示すように、ターゲットセルのBS又はAPにおいて、UEとソースセルとの間で使用されるSSBのインデックスを受信すること、又は、受信させることと、1204に示すように、受信されたインデックスに従ってターゲットセルにおいてDLリソース及びULリソースを事前構成し、又は事前構成させることと、を含む。
【0202】
いくつかの実施形態では、
図2~
図11、又は本明細書のいくつかの他の図の電子デバイス、ネットワーク、システム、チップ若しくは構成要素、又はその一部若しくは実装は、本明細書に記載の1つ以上のプロセス、技術、若しくは方法、又はその一部を実行するように構成され得る。そのようなプロセスの一例を
図13に示す。例えば、この処理は、1206に示すように、ターゲットセルからCSI-RSの事前構成を受信するか、又は、受信させることと、1208に示すように、ハンドオーバの前にターゲットセルの詳細なビーム情報を装置と通信しているUEに提供するか、又は提供させることと、を含み得る。
【0203】
1つ以上の実施形態については、前述の図のうちの1つ以上に記載されている構成要素のうちの少なくとも1つは、以下の例示的なセクションに記載されているような1つ以上の動作、技術、プロセス、及び/又は方法を実行するように構成され得る。例えば、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したベースバンド回路は、以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成されてもよい。別の例として、前述の図のうちの1つ以上に関連して上述したようなUE、基地局、ネットワークエレメントなどに関連付けられた回路は、例示的なセクションにおいて以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成され得る。
実施例
【0204】
例1は、HANDOVER REQUEST、S-NODE ADDITION REQUEST、又はS-NODE MODIFFICATION REQUESTにおいて、ソースセル(NG-RANノード)が、ソースセルにおいてUEによって使用されているSSBのインデックスをターゲットセルに送信する方法である。
【0205】
例2は、HANDOVER REQUEST、S-NODE ADDITION REQUEST、又はS-NODE MODIFFICATION REQUESTにおいて、ソースセル(NG-RANノード)が、SSBのインデックスをターゲットセルに送信する方法である。関連するSSBは、RRM測定がターゲットセルへのハンドオーバ手順をトリガしていることに基づいて、ターゲットセル内のSSBである。
【0206】
例3は、HANDOVER REQUEST、S-NODE ADDITION REQUEST、又はS-NODE MODIFFICATION REQUESTにおいて、ソースセル(NG-RANノード)が、UE RRM測定値をターゲットセルに送信する方法である。
【0207】
例4は、ハンドオーバ要求確認応答、Sノード追加要求確認応答、又はSノード変更要求確認応答において、ターゲットセル(NG-RANノード)がCSI-RSの事前構成をソースセルに送信する方法である。
【0208】
例5は、HANDOVER COMMAND又はServingCellConfigCommonにおいて、ソースセル(NG-RANノード)がターゲットセルのCSI-RS構成をUEに通知する方法である。
【0209】
例6は、ハンドオーバ中断、PSCell追加、及びSCellアクティブ化のRRM要件において、ターゲットセルのCUCSI-RS構成(例えば、TCI状態)が示される場合、ターゲットセルは既知のセルと見なされるものとし、セル探索(Tsearch)の時間は0であり得る(又は大幅に短縮され得る)。
【0210】
実施例7は、
UEとソースセルとの間で用いられるSSBのインデックスを受信する手段と、
受信されたインデックスに従ってDLリソース及びULリソースを事前設定する手段と、を含む装置である。
【0211】
実施例8は、実施例7、又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の装置を含み、SSBは、ハンドオーバ手順をトリガしているRRM測定に基づく。
【0212】
実施例9は、実施例7若しくは8、又は本明細書における何らかの他の実施例の装置を含み、受信手段は更に、UE RRM測定結果を受信することになる。
【0213】
実施例10は、
ターゲットセルからCSI-RSの事前構成を受信する手段と、
ハンドオーバの前に、装置と通信しているUEにターゲットセルの詳細なビーム情報を提供するための手段と、を含む装置である。
【0214】
実施例11は、実施例10の装置を含み、提供する手段は、UEにCSI-RSを更に提供することである。
【0215】
実施例12は、実施例10又は11の装置を含み、装置は、ターゲットセルを既知のセルと見なし、セル探索時間は実質的にゼロとすることができる。
【0216】
実施例13は、実施例7から12のいずれかの装置、又は本明細書の他のいくつかの実施例を含み、装置は基地局である。
【0217】
実施例14は、
UEとソースセルとの間で使用されるSSBのインデックスを受信し、
受信されたインデックスに従ってDLリソース及びULリソースを事前構成する、装置である。
【0218】
実施例15は、実施例14、又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の装置を含み、SSBは、ハンドオーバ手順をトリガしているRRM測定に基づく。
【0219】
実施例16は、実施例14若しくは15、又は本明細書における何らかの他の実施例の装置を含み、装置は更に、UE RRM測定結果を受信することになる。
【0220】
実施例17は、
ターゲットセルからCSI-RSの事前構成を受信し、
ハンドオーバの前に、装置と通信しているUEにターゲットセルの詳細なビーム情報を提供する、装置である。
【0221】
実施例18は、実施例17の装置を含み、装置は、UEにCSI-RSを更に提供するものである。
【0222】
実施例19は、実施例17又は18の装置を含み、装置は、ターゲットセルを既知のセルと見なし、セル探索時間は実質的にゼロとすることができる。
【0223】
実施例20は、実施例14から19のいずれかの装置、又は本明細書の他のいくつかの実施例を含み、装置は基地局である。
【0224】
実施例21は、
UEとソースセルとの間で使用されるSSBのインデックスを受信するか、又は受信させることと、
受信されたインデックスに従ってDLリソース及びULリソースを事前構成するか、又は事前構成させることと、を含む方法である。
【0225】
実施例22は、実施例21、又は本明細書におけるいくつかの他の実施例の方法を含み、SSBは、ハンドオーバ手順をトリガしているRRM測定に基づく。
【0226】
実施例23は、UE RRM測定結果を受信すること、又はUE RRM測定結果を受信させることを更に含む、実施例21若しくは22の方法、又は本明細書における何らかの他の実施例の方法を含む。
【0227】
実施例24は、
ターゲットセルからCSI-RSの事前構成を受信するか、又は受信させることと、
ハンドオーバの前に、装置と通信しているUEにターゲットセルの詳細なビーム情報を提供するか、又は提供させることと、を含む、方法である。
【0228】
実施例25は、UEにCSI-RSを提供すること、又は提供させることを更に含む、実施例24の方法を含む。
【0229】
例26は例24又は例25の方法を含み、ターゲットセルは既知のセルとして処理され、セル探索時間は実質的にゼロであり得る。
【0230】
実施例27は、方法が、基地局又はその一部によって実行される、実施例21から26及び/又は本明細書のいくつかの他の実施例のいずれかに記載の方法を含む。
【0231】
実施例28は、実施例1から27のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、又は本明細書に記載されるその他いずれかの方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行するための手段を含む装置を含むことができる。
【0232】
実施例29は、命令を含む1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体であって、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによって命令が実行されると、命令は電子デバイスに、実施例1から27のいずれか1つに記載された方法、又は本明細書に記載の任意の他の方法若しくはプロセス、の1つ以上の要素を実行させる、1つ以上の非一時的コンピュータ可読媒体を含んでもよい。
【0233】
実施例30は、実施例1から27のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、又は本明細書に記載されるその他いずれかの方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行するためのロジック、モジュール、又は回路を含む装置を含むことができる。
【0234】
実施例31は、実施例1から27のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、技術、又はプロセス、又はこれらの部分若しくは部品を含むことができる。
【0235】
実施例32は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに実施例1から27のいずれかに記載の、若しくはこれらに関連する方法、技術、又はプロセス、又はこれらの部分を実行させる命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体と、を含む装置を含むことができる。
【0236】
実施例33は、実施例1から27のいずれかに記載又は関連する信号、又はその一部若しくは部分を含み得る。
【0237】
実施例34は、本明細書に示されて記載された無線ネットワークにおける信号を含むことができる。
【0238】
実施例35は、本明細書に図示され説明されるように無線ネットワーク内で通信する方法を含んでもよい。
【0239】
実施例36は、本明細書に図示され説明されるような無線通信を提供するためのシステムを含んでもよい。
【0240】
実施例37は、本明細書に図示され説明されるような無線通信を提供するためのデバイスを含んでもよい。
【0241】
上記の実施例のいずれも、特に明記しない限り、任意の他の実施例(又は実施例の組み合わせ)と組み合わせることができる。1つ以上の実装形態の前述の説明は、例示及び説明を提供するが、網羅的であることを意図するものではなく、又は、開示される正確な形態に実装形態の範囲を限定することを意図するものではない。修正及び変形は、上記の教示を考慮して可能であるか、又は本開示と整合した実践的実施形態から得ることができる。
略語
【0242】
本文書の目的のために、以下の略語を本明細書で論じる例及び実施形態に適用することができるが、限定することを意味するものではない。
【0243】
3GPP 第3世代パートナーシッププロジェクト
【0244】
4G 第4世代
【0245】
5G 第5世代
【0246】
5GC 5Gコアネットワーク
【0247】
ACK 確認
【0248】
AF アプリケーション機能
【0249】
AM 確認モード
【0250】
AMBR アグリゲート最大ビットレート
【0251】
AMF アクセス・移動管理機能
【0252】
AN アクセスネットワーク
【0253】
ANR 自動近隣関係
【0254】
AP アプリケーションプロトコル、アンテナポート、アクセスポイント
【0255】
API アプリケーションプログラミングインタフェース
【0256】
APN アクセスポイント名
【0257】
ARP 割り当て及び保持優先度
【0258】
ARQ 自動再送要求
【0259】
AS アクセス層
【0260】
ASN.1 抽象構文表記1
【0261】
AUSF 認証サーバ機能
【0262】
AWGN 付加白色ガウスノイズ
【0263】
BCH ブロードキャストチャネル
【0264】
BER ビット誤り率
【0265】
BFD ビーム故障検出
【0266】
BLER ブロック誤り率
【0267】
BPSK 2値位相シフトキーイング
【0268】
BRAS ブロードバンドリモートアクセスサーバ
【0269】
BSS 業務支援システム
【0270】
BS 基地局
【0271】
BSR バッファ状態レポート
【0272】
BW 帯域幅
【0273】
BWP 帯域幅部分
【0274】
C-RNTI セル無線ネットワーク一時識別子
【0275】
CA キャリアアグリゲーション、認証局
【0276】
CAPEX 設備投資
【0277】
CBRA 競合ベースのランダムアクセス
【0278】
CC コンポーネントキャリア、国コード、暗号チェックサム
【0279】
CCA クリアチャネルアセスメント
【0280】
CCE 制御チャネル要素
【0281】
CCCH 共通制御チャネル
【0282】
CE カバレッジ拡張
【0283】
CDM コンテンツ配信ネットワーク
【0284】
CDMA 符号分割多元接続
【0285】
CFRA コンテンションフリーランダムアクセス
【0286】
CG セルグループ
【0287】
CI セルアイデンティティ
【0288】
CID セルID(例えば、位置決め方法)
【0289】
CIM 共通情報モデル
【0290】
CIR キャリア対干渉比
【0291】
CK 暗号鍵
【0292】
CM 接続管理、条件付き必須
【0293】
CMAS 商用モバイル警告サービス
【0294】
CMD コマンド
【0295】
CMS クラウド管理システム
【0296】
CO 条件付きオプション
【0297】
CoMP 協調マルチポイント
【0298】
CORESET 制御リソースセット
【0299】
COTS いつでも買える市販品
【0300】
CP 制御プレーン、サイクリックプレフィックス、接続ポイント
【0301】
CPD 接続点記述子
【0302】
CPE 顧客宅内機器
【0303】
CPICH 共通パイロットチャネル
【0304】
CQI チャネル品質インジケータ
【0305】
CPU CSI処理部、中央処理部
【0306】
C/R コマンド/応答フィールドビット
【0307】
CRAN クラウド無線アクセスネットワーク、クラウドRAN
【0308】
CRB 共通リソースブロック
【0309】
CRC 巡回冗長検査
【0310】
CRI チャネル状態情報リソースインジケータ、CSI-RSリソースインジケータ
【0311】
C-RNTI セルRNTI
【0312】
CS 回路切換
【0313】
CSAR クラウドサービスアーカイブ
【0314】
CSI チャネル状態情報
【0315】
CSI-IM CSI干渉測定値
【0316】
CSI-RS CSI基準信号
【0317】
CSI-RSRP CSI基準信号受信電力
【0318】
CSI-RSRQ CSI基準信号受信品質
【0319】
CSI SINR CSI信号対干渉及びノイズ比
【0320】
CSMA キャリアセンス多元接続
【0321】
CSMA/CA 衝突回避を伴うCSMA
【0322】
CSS 共通探索空間、セル固有探索空間
【0323】
CTS 送信クリア
【0324】
CW コードワード
【0325】
CWS 競合ウィンドウサイズ
【0326】
D2D デバイス間
【0327】
DC デュアルコネクティビティ、直流
【0328】
DCI ダウンリンク制御情報
【0329】
DF Deployment Flavour
【0330】
DL ダウンリンク
【0331】
DMTF 分散管理タスクフォース
【0332】
DPDK データプレーン開発キット
【0333】
DM-RS、DMRS 復調基準信号
【0334】
DN データネットワーク
【0335】
DRB データ無線ベアラ
【0336】
DRS 発見基準信号
【0337】
DRX 不連続受信
【0338】
DSL ドメイン固有言語デジタル加入者回線
【0339】
DSLAM DSLアクセスマルチプレクサ
【0340】
DwPTS ダウンリンクパイロット時間スロット
【0341】
E-LAN Ethernetローカルエリアネットワーク
【0342】
E2E エンドツーエンド
【0343】
ECCA 拡張クリアチャネル評価、拡張CCA
【0344】
ECCE 拡張制御チャネル要素、拡張CCE
【0345】
ED エネルギー検出
【0346】
EDGE GSM進化のための拡張データ(GSMエボリューション)
【0347】
EGMF Exposure Governance Management Function
【0348】
EGPRS 拡張GPRS
【0349】
EIR 機器アイデンティティレジスタ
【0350】
eLAA enhanced免許アシストアクセス、enhanced LAA
【0351】
EM 要素マネージャ
【0352】
eMBB 拡張モバイルブロードバンド
【0353】
EMS 要素管理システム
【0354】
eNB 進化型ノードB、E-UTRANノードB
【0355】
EN-DC E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ
【0356】
EPC 進化型パケットコア
【0357】
EPDCCH エンハンストPDCCH、エンハンスト物理ダウンリンク制御チャネル
【0358】
EPRE リソース要素ごとのエネルギー
【0359】
EPS 進化型パケットシステム
【0360】
EREG 強化されたREG、強化されたリソース要素グループ
【0361】
ETSI 欧州電気通信標準化機構
【0362】
ETWS 地震・津波警報システム
【0363】
eUICC 埋め込みUICC、埋め込みユニバーサル集積回路カード
【0364】
E-UTRA 進化型UTRA
【0365】
E-UTRAN 進化型UTRAN
【0366】
EV2X エンハンストV2X
【0367】
F1AP F1アプリケーションプロトコル
【0368】
F1-C F1制御プレーンインタフェース
【0369】
F1-U F1 ユーザプレーンインタフェース
【0370】
FACCH 高速付随制御チャネル
【0371】
FACCH/F 高速付随制御チャネル/フルレート
【0372】
FACCH/H 高速付随制御チャネル/ハーフレート
【0373】
FACH 順方向アクセスチャネル
【0374】
FAUSCH 高速アップリンクシグナリングチャネル
【0375】
FB 機能ブロック
【0376】
FBI フィードバック情報
【0377】
FCC 連邦通信委員会
【0378】
FCCH 周波数補正チャネル
【0379】
FDD 周波数分割複信
【0380】
FDM 周波数分割多重化
【0381】
FDMA 符号分割多元接続
【0382】
FE フロントエンド
【0383】
FEC 順方向誤り訂正
【0384】
FFS 更なる研究
【0385】
FFT 高速フーリエ変換
【0386】
feLAA further enhancedライセンス支援アクセス、further enhanced LAA
【0387】
FN フレーム番号
【0388】
FPGA フィールドプログラマブルゲートアレイ
【0389】
FR 周波数範囲
【0390】
G-RNTI GERAN無線ネットワーク一時識別子
【0391】
GERAN GSM EDGE RAN、GSM EDGE無線アクセスネットワーク
【0392】
GGSN ゲートウェイGPRSサポートノード
【0393】
GLONASS GLObal’naya NAvigattionnaya Sputnikovaya Sistema(全地球航法衛星システム)
【0394】
gNB 次世代ノードB
【0395】
gNB-CU gNB-集中ユニット、次世代NodeB集中ユニット
【0396】
gNB-DU gNB分散ユニット、次世代NodeB分散ユニット
【0397】
GNSS 全球測位衛星システム
【0398】
GPRS 汎用パケット無線サービス
【0399】
GSM モバイル通信用グローバルシステム、グループスペシャルモバイル
【0400】
GTP GPRSトンネリングプロトコル
【0401】
GTP-U ユーザプレーン用GPRSトンネリングプロトコル
【0402】
GTS スリープ要求信号(WUS関連)
【0403】
GUMMEI グローバルに一意のMME識別子
【0404】
GUTI グローバルに一意の一時UEアイデンティティ
【0405】
HARQ ハイブリッドARQ、ハイブリッド自動再送要求
【0406】
HANDO、HO ハンドオーバ
【0407】
HFN ハイパーフレーム番号
【0408】
HHO ハードハンドオーバ
【0409】
HLR ホームロケーションレジスタ
【0410】
SSID ホームネットワーク
【0411】
HO ハンドオーバ
【0412】
HPLMN ホームパブリックランドモバイルネットワーク
【0413】
HSDPA 高速ダウンリンクパケットアクセス
【0414】
HSN ホッピングシーケンス番号
【0415】
HSPA 高速パケットアクセス
【0416】
HSS ホーム加入者サーバ
【0417】
HSUPA 高速アップリンクパケットアクセス
【0418】
HTTP ハイパーテキスト転送プロトコル
【0419】
HTTPS ハイパーテキスト転送プロトコルセキュア(httpsはSSL上のhttp/1.1、すなわちポート443である)
【0420】
I-Block 情報ブロック
【0421】
ICCID 集積カード識別子
【0422】
ICIC セル間干渉調整
【0423】
ID アイデンティティ、識別子
【0424】
IDFT 逆離散フーリエ変換
【0425】
IE 情報要素
【0426】
IBE 帯域内放射
【0427】
IEEE 米国電気電子学会
【0428】
IEI 情報要素識別子
【0429】
IEIDL 情報要素識別子データ長
【0430】
IETF インターネット技術タスクフォース
【0431】
IF インフラストラクチャ
【0432】
IM 干渉測定、相互変調、IPマルチメディア
【0433】
IMC IMS認証情報
【0434】
IMEII 国際モバイル機器アイデンティティ
【0435】
IMGI 国際移動体グループアイデンティティ
【0436】
IMPI IPマルチメディアプライベートアイデンティティ
【0437】
IMPU IPマルチメディアパブリックアイデンティティ
【0438】
IMS IPマルチメディアサブシステム
【0439】
IMSI 国際移動電話加入者識別番号
【0440】
IoT モノのインターネット
【0441】
IP インターネットプロトコル
【0442】
Ipsec IPセキュリティ、インターネットプロトコルセキュリティ
【0443】
IP-CAN IP接続アクセスネットワーク
【0444】
IP-M IPマルチキャスト
【0445】
IPv4 インターネットプロトコルバージョン4
【0446】
IPv6 インターネットプロトコルバージョン6
【0447】
IR 赤外線
【0448】
IS 同期している
【0449】
IRP 積分基準点
【0450】
ISDN 統合サービスデジタルネットワーク
【0451】
ISIM IMサービスアイデンティティモジュール
【0452】
ISO 国際標準化機構
【0453】
ISP インターネットサービスプロバイダ
【0454】
IWF 相互作用関数
【0455】
I-WLAN 相互接続WLAN
【0456】
K 畳み込み符号の制約長、USIM個別キー
【0457】
kB キロバイト(1000バイト)
【0458】
kbps キロビット/秒
【0459】
Kc 暗号鍵
【0460】
Ki 個別加入者認証鍵
【0461】
KPI 主要能力評価指標
【0462】
KQI 主要品質インジケータ
【0463】
KSI キーセット識別子
【0464】
ksps キロシンボル/秒
【0465】
KVM カーネル仮想マシン
【0466】
L1 層1(物理層)
【0467】
L1-RSRP 層1基準信号受信電力
【0468】
L2 層2(データリンク層)
【0469】
L3 層3(ネットワーク層)
【0470】
LAA 免許支援アクセス
【0471】
LAN ローカルエリアネットワーク
【0472】
LBT リッスンビフォアトーク
【0473】
LCM ライフサイクル管理
【0474】
LCR 低チップレート
【0475】
LCS 場所サービス
【0476】
LCID 論理チャネルID
【0477】
LI 層インジケータ
【0478】
LLC 論理リンク制御、低層互換性
【0479】
LPLMN ローカルPLMN
【0480】
LPP LTE位置決めプロトコル
【0481】
LSB 最下位ビット
【0482】
LTE ロングタームエボリューション
【0483】
LWA LTE-WLANアグリゲーション
【0484】
LWIP IPsecチャネルとのLTE/WLAN無線レベル統合
【0485】
LTE ロングタームエボリューション
【0486】
M2M マシンツーマシン
【0487】
MAC 媒体アクセス制御(プロトコル層コンテキスト)
【0488】
MAC メッセージ認証コード(セキュリティ/暗号コンテキスト)
【0489】
MAC-A 認証及び鍵一致に使用されるMAC(TSG T WG3コンテキスト)
【0490】
MAC-I シグナリングメッセージのデータ完全性に使用されるMAC(TSG T WG3コンテキスト)
【0491】
MANO 管理及びオーケストレーション
【0492】
MBMS マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス
【0493】
MBSFN マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービスシングル周波数ネットワーク
【0494】
MCC モバイルカントリコード
【0495】
MCG マスタセルグループ
【0496】
MCOT 最大チャネル占有時間
【0497】
MCS 変調及び符号化スキーム
【0498】
MDAF 管理データ分析機能
【0499】
MDAS 管理データ分析サービス
【0500】
MDT 駆動試験の最小化
【0501】
ME モバイル機器
【0502】
MeNB マスタeNB
【0503】
MER メッセージ誤り率
【0504】
MGL 測定ギャップ長
【0505】
MGRP 測定ギャップ反復期間
【0506】
MIB マスタ情報ブロック、管理情報ベース
【0507】
MIMO 多重入力多重出力
【0508】
MLC モバイルロケーションセンタ
【0509】
MM モビリティ管理
【0510】
MME モビリティ管理エンティティ
【0511】
MN マスタノード
【0512】
MO 測定オブジェクト、モバイル発信
【0513】
MPBCH MTC物理報知チャネル
【0514】
MPDCCH MTC物理ダウンリンク制御チャネル
【0515】
MPDSCH MTC物理ダウンリンク共有チャネル
【0516】
MPRACH MTC物理ランダムアクセスチャネル
【0517】
MPDSCH MTC物理アップリンク共有チャネル
【0518】
MPLS マルチプロトコルラベルスイッチング
【0519】
MS 移動局
【0520】
MSB 最上位ビット
【0521】
MSC モバイル切換センタ
【0522】
MSI 最小システム情報、MCHスケジューリング情報
【0523】
MSID 移動局識別子
【0524】
MSIN 移動局識別番号
【0525】
MSISDN モバイル加入者ISDN番号
【0526】
MT モバイル終端、モバイルターミネーション
【0527】
MTC マシン型通信
【0528】
mMTC 大規模MTC、大規模マシン型通信
【0529】
MU-MIMO マルチユーザMIMO
【0530】
MWUS MTCウェイクアップ信号、MTC WUS
【0531】
NACK 否定応答
【0532】
NAI ネットワークアクセス識別子
【0533】
NAS 非アクセス層
【0534】
NCT ネットワーク接続トポロジ
【0535】
NEC ネットワーク能力開示
【0536】
NE-DC NR-E-UTRAデュアルコネクティビティ
【0537】
NEF ネットワーク開示機能
【0538】
NF ネットワーク機能
【0539】
NFP ネットワーク転送経路
【0540】
NFPD ネットワーク転送経路記述子
【0541】
NFV ネットワーク機能仮想化
【0542】
NFVI NFVインフラストラクチャ
【0543】
NFVO NFVオーケストレータ
【0544】
NG 次世代
【0545】
NGEN-DC NG-RAN E-UTRA-NRデュアルコネクティビティ
【0546】
NM ネットワークマネージャ
【0547】
NMS ネットワーク管理システム
【0548】
N-PoP ネットワークポイントオブプレゼンス
【0549】
NMIB,N-MIB 狭帯域MIB
【0550】
NPBCH 狭帯域物理ブロードキャストチャネル
【0551】
NPDCCH 狭帯域物理ダウンリンク制御チャネル
【0552】
NPDSCH 狭帯域物理ダウンリンク共有チャネル
【0553】
NPRACH 狭帯域物理ランダムアクセスチャネル
【0554】
NPUSCH 狭帯域物理アップリンク共有チャネル
【0555】
NPSS 狭帯域プライマリ同期信号
【0556】
NSSS 狭帯域セカンダリ同期信号
【0557】
NR 新無線、近隣関係
【0558】
NRF NFリポジトリ機能
【0559】
NRS 狭帯域基準信号
【0560】
NS ネットワークサービス
【0561】
NSA 非スタンドアロン動作モード
【0562】
NSD ネットワークサービス記述子
【0563】
NSR ネットワークサービスレコード
【0564】
NSSAI ネットワークスライス選択支援情報
【0565】
S-NNSAI シングルNSSAI
【0566】
NSSF ネットワークスライス選択機能
【0567】
NW ネットワーク
【0568】
NWUS 狭帯域ウェイクアップ信号、狭帯域WUS
【0569】
NZP 非ゼロ電力
【0570】
O&M 運用及び保守
【0571】
ODU2 光チャネルデータユニット-タイプ2
【0572】
OFDM 直交周波数分割多重化
【0573】
OFDMA 直交周波数分割多元接続
【0574】
OOB 帯域外
【0575】
OOS 同期外れ
【0576】
OPEX 運転費
【0577】
OSI その他システム情報
【0578】
OSS オペレーションサポートシステム
【0579】
OTA over-the-air
【0580】
PAPR ピーク対平均電力比
【0581】
PAR ピーク対平均比
【0582】
PBCH 物理ブロードキャストチャネル
【0583】
PC 電力制御、パーソナルコンピュータ
【0584】
PCC プライマリコンポーネントキャリア、プライマリCC
【0585】
PCell プライマリセル
【0586】
PCI 物理セルID、物理セルアイデンティティ
【0587】
PCEF ポリシー及び課金実施機能
【0588】
PCF ポリシー制御機能
【0589】
PCRF ポリシー制御及び課金ルール機能
【0590】
PDCP パケットデータコンバージェンスプロトコル、パケットデータコンバージェンスプロトコル層
【0591】
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
【0592】
PDCP パケットデータコンバージェンスプロトコル
【0593】
PDN パケットデータネットワーク、パブリックデータネットワーク
【0594】
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
【0595】
PDU プロトコルデータユニット
【0596】
PEI 永久機器識別子
【0597】
PFD パケットフロー記述
【0598】
P-GW PDNゲートウェイ
【0599】
PHICH 物理ハイブリッドARQインジケータチャネル
【0600】
PHY 物理層
【0601】
PLMN 公衆陸上移動網
【0602】
PIN 個人識別番号
【0603】
PM 性能測定
【0604】
PMI プリコーディング行列インジケータ
【0605】
PNF 物理ネットワーク機能
【0606】
PNFD 物理ネットワーク機能記述子
【0607】
PNFR 物理ネットワーク機能記録
【0608】
POC セルラを介するPTT
【0609】
PP,PTP ポイントツーポイント
【0610】
PPP ポイントツーポイントプロトコル
【0611】
PRACH 物理RACH
【0612】
PRB 物理リソースブロック
【0613】
PRG 物理リソースブロックグループ
【0614】
ProSe 近接サービス、近接ベースのサービス
【0615】
PRS 位置決め基準信号
【0616】
PRR パケット受信無線機
【0617】
PS パケットサービス
【0618】
PSBCH 物理サイドリンクブロードキャストチャネル
【0619】
PSDCH 物理サイドリンクダウンリンクチャネル
【0620】
PSCCH 物理サイドリンク制御チャネル
【0621】
PSSCH 物理サイドリンク共有チャネル
【0622】
PSCell プライマリSCell
【0623】
PSS プライマリ同期信号
【0624】
PSTN 公衆交換電話網
【0625】
PT-RS 位相追跡基準信号
【0626】
PTT プッシュツートーク
【0627】
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
【0628】
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
【0629】
QAM 直交振幅変調
【0630】
QCI 識別子のQoSクラス
【0631】
QCL 準コロケーション
【0632】
QFI QoSフローID、QoSフロー識別子
【0633】
QoS サービス品質
【0634】
QPSK 直交(四値)位相シフトキーイング
【0635】
QZSS 準天頂衛星システム
【0636】
RA-RNTI ランダムアクセスRNTI
【0637】
RAB 無線アクセスベアラ、ランダムアクセスバースト
【0638】
RACH ランダムアクセスチャネル
【0639】
RADIUS ユーザサービスにおけるリモート認証ダイヤル
【0640】
RAN 無線アクセスネットワーク
【0641】
RAND 乱数(認証に使用)
【0642】
RAR ランダムアクセス応答
【0643】
RAT 無線アクセス技術
【0644】
RAU ルーティングエリア更新
【0645】
RB リソースブロック、無線ベアラ
【0646】
RBG リソースブロックグループ
【0647】
REG リソース要素グループ
【0648】
Rel 解放
【0649】
REQ 要求
【0650】
RF 無線周波数
【0651】
RI ランクインジケータ
【0652】
RIV リソースインジケータ値
【0653】
RL 無線リンク
【0654】
RLC 無線リンク制御、無線リンク制御層
【0655】
RLC AM RLC肯定応答モード
【0656】
RLC UM RLC非肯定応答モード
【0657】
RLF 無線リンク障害
【0658】
RLM 無線リンクモニタリング
【0659】
RLM-RS RLMのための基準信号
【0660】
RM 登録管理
【0661】
RMC 基準測定チャネル
【0662】
RMSI 残存MSI、残存最小システム情報
【0663】
RN 中継ノード
【0664】
RNC 無線ネットワークコントローラ
【0665】
RNL 無線ネットワーク層
【0666】
RNTI 無線ネットワーク一時識別子
【0667】
ROHC ロバストヘッダ圧縮
【0668】
RRC 無線リソース制御、無線リソース制御層
【0669】
RRM 無線リソース管理
【0670】
RS 基準信号
【0671】
RSRP 基準信号受信電力
【0672】
RSRQ 基準信号受信品質
【0673】
RSSI 受信信号強度インジケータ
【0674】
RSU 路側機
【0675】
RSTD 基準信号時間差
【0676】
RTP リアルタイムプロトコル
【0677】
RTS 送信要求
【0678】
RTT 往復時間
【0679】
Rx 受信、受信機
【0680】
S1AP S1アプリケーションプロトコル
【0681】
S1-MME 制御プレーン用S1
【0682】
S1-U ユーザプレーン用S1
【0683】
S-GW サービングゲートウェイ
【0684】
S-RNTI SRNC無線ネットワーク一時識別子
【0685】
S-TMSI SAE一時移動局識別子
【0686】
SA スタンドアロン動作モード
【0687】
SAE システムアーキテクチャ発展
【0688】
SAP サービスアクセスポイント
【0689】
SAPD サービスアクセスポイント記述子
【0690】
SAPI サービスアクセスポイント識別子
【0691】
SCC セカンダリコンポーネントキャリア、セカンダリCC
【0692】
SCell セカンダリセル
【0693】
SC-FDMA シングルキャリア周波数分割多元接続
【0694】
SCG セカンダリセルグループ
【0695】
SCM セキュリティコンテキスト管理
【0696】
SCS サブキャリア間隔
【0697】
SCTP ストリーム制御伝送プロトコル
【0698】
SDAP サービスデータ適応プロトコル、サービスデータ適応プロトコル層
【0699】
SDL 補助ダウンリンク
【0700】
SDNF 構造化データストレージネットワーク機能
【0701】
SDP サービスディスカバリプロトコル(Bluetooth関連)
【0702】
SDSF 構造化データ記憶機能
【0703】
SDU サービスデータユニット
【0704】
SEAF セキュリティアンカー機能
【0705】
SeNB セカンダリeNB
【0706】
SEPP セキュリティエッジ保護プロキシ
【0707】
SFI スロットフォーマット表示
【0708】
SFTD 空間周波数時間ダイバーシティ、SFN及びフレームタイミング差
【0709】
SFN システムフレーム番号
【0710】
SgNB セカンダリgNB
【0711】
SGSN サービングGPRSサポートノード
【0712】
S-GW サービングゲートウェイ
【0713】
SI システム情報
【0714】
SI-RNTI システム情報RNTI
【0715】
SIB システム情報ブロック
【0716】
SIM 加入者識別モジュール
【0717】
SIP セッション開始プロトコル
【0718】
SiP システムインパッケージ
【0719】
SL サイドリンク
【0720】
SLA サービス水準合意
【0721】
SM セッション管理
【0722】
SMF セッション管理機能
【0723】
SMS ショートメッセージサービス
【0724】
SMSF SMS機能
【0725】
SMTC SSBベースの測定タイミング構成
【0726】
SN セカンダリノード、シーケンス番号
【0727】
SoC システムオンチップ
【0728】
SON 自己組織ネットワーク
【0729】
SpCell 特殊セル
【0730】
SP-CSI-RNTI 反永続的CSI RNTI
【0731】
SPS 反永続的スケジューリング
【0732】
SQN シーケンス番号
【0733】
SR スケジューリング要求
【0734】
SRB シグナリング無線ベアラ
【0735】
SRS サウンディング基準信号
【0736】
SS 同期信号
【0737】
SSB 同期信号ブロック、SS/PBCHブロック
【0738】
SSBRI SS/PBCHブロックリソースインジケータ、同期信号ブロックリソースインジケータ
【0739】
SSC セッション及びサービス連続性
【0740】
SS-RSRP 同期化信号ベースの基準信号受信電力
【0741】
SS-RSRQ 同期信号ベースの基準信号受信品質
【0742】
SS-SINR 同期信号ベースの信号対ノイズ及び干渉比
【0743】
SSS セカンダリ同期信号
【0744】
SSSG 探索空間セットグループ
【0745】
SSSIF 探索空間セットインジケータ
【0746】
SST スライス/サービスタイプ
【0747】
SU-MIMO シングルユーザMIMO
【0748】
SUL 補助アップリンク
【0749】
TA タイミングアドバンス、トラッキングエリア
【0750】
TAC 追跡エリアコード
【0751】
TAG タイミングアドバンスグループ
【0752】
TAU 追跡エリア更新
【0753】
TB トランスポートブロック
【0754】
TBS トランスポートブロックサイズ
【0755】
TBD To Be Defined
【0756】
TCI 送信構成インジケータ
【0757】
TCP 伝送通信プロトコル
【0758】
TDD 時分割複信
【0759】
TDM 時分割多重
【0760】
TDMA 時分割多元接続
【0761】
TE 端末装置
【0762】
TEID トンネルエンドポイント識別子
【0763】
TFT トラフィックフローテンプレート
【0764】
TMSI 一時モバイル加入者アイデンティティ
【0765】
TNL トランスポートネットワーク層
【0766】
TPC 送信電力制御
【0767】
TPMI 送信プリコーディング行列インジケータ
【0768】
TR 技術報告書
【0769】
TRP,TRxP 送信受信点
【0770】
TRS 追跡基準信号
【0771】
TRx トランシーバ
【0772】
TS 技術仕様書、技術規格
【0773】
TTI 送信時間間隔
【0774】
Tx 送信、送信機
【0775】
U-RNTI UTRAN無線ネットワーク一時識別子
【0776】
UART ユニバーサル非同期受信機及び送信機
【0777】
UCI アップリンク制御情報
【0778】
UE ユーザ機器
【0779】
UDM 統合データ管理
【0780】
UDP ユーザデータグラムプロトコル
【0781】
UDSF 非構造化データストレージネットワーク機能
【0782】
UICC ユニバーサル集積回路カード
【0783】
UL アップリンク
【0784】
UM 非肯定応答モード
【0785】
UML 統一モデル言語
【0786】
UMTS ユニバーサル移動体通信システム
【0787】
UP ユーザプレーン
【0788】
UPF ユーザプレーン機能
【0789】
URI ユニフォームリソース識別子
【0790】
URL ユニフォームリソースロケータ
【0791】
URLLC 超高信頼及び低レイテンシ
【0792】
USB ユニバーサルシリアルバス
【0793】
USIM ユニバーサル加入者アイデンティティモジュール
【0794】
USS UE 固有探索空間
【0795】
UTRA UMTS端末無線アクセス
【0796】
UTRAN ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク
【0797】
UwPTS アップリンクパイロットタイムスロット
【0798】
V2I ビークルツーインフラストラクチャ
【0799】
V2P ビークルツー歩行者
【0800】
V2V ビークルツービークル
【0801】
V2X ビークルツーエブリシング
【0802】
VIM 仮想化インフラストラクチャマネージャ
【0803】
VL 仮想リンク、
【0804】
VLAN 仮想LAN、仮想ローカルエリアネットワーク
【0805】
VM 仮想マシン
【0806】
VNF 仮想化ネットワーク機能
【0807】
VNFFG VNF転送グラフ
【0808】
VNFFGD VNF転送グラフ記述子
【0809】
VNFM VNFマネージャ
【0810】
VoIP ボイスオーバーIP、ボイスオーバーインターネットプロトコル
【0811】
VPLMN 訪問先公衆移動陸上網
【0812】
VPN 仮想プライベートネットワーク
【0813】
VRB 仮想リソースブロック
【0814】
WiMAX ワールドワイド・インターオペラビリティ・フォー・マイクロウェーブ・アクセス
【0815】
WLAN 無線ローカルエリアネットワーク
【0816】
WMAN 無線メトロポリタンエリアネットワーク
【0817】
WPAN 無線パーソナルエリアネットワーク
【0818】
X2-C X2-制御プレーン
【0819】
X2-U X2-ユーザプレーン
【0820】
XML 拡張可能なマークアップ言語
【0821】
XRES 予想ユーザ応答
【0822】
XOR 排他的論理和
【0823】
ZC Zadoff-Chu
【0824】
ZP ゼロ電力
専門用語
【0825】
本明細書の目的のために、以下の用語及び定義は、本明細書で論じる例及び実施形態に適用可能である。しかしながら、これらの用語及び定義は、限定を意図するものではない。
【0826】
本明細書で使用される「回路」という用語は、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用、又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用、又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、複合PLD(CPLD)、大容量PLD(HCPLD)、構造化ASIC、又はプログラマブルSoC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)などの、記載の機能を提供するように構成されたハードウェア構成要素を指すか、その一部であるか、又は含む。いくつかの実施形態では、回路は、1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行して、記載された機能の少なくとも一部を提供することができる。「回路」という用語はまた、1つ以上のハードウェア要素と、そのプログラムコードの機能を実行するために使用されるプログラムコードとの組み合わせ(又は電気若しくは電子システムで使用される回路の組み合わせ)を指すことができる。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードとのそのような組み合わせは、特定の種類の回路と称されてもよい。
【0827】
本明細書で使用される「プロセッサ回路」という用語は、一連の算術演算若しくは論理演算、又はデジタルデータの記録、記憶、及び/又は転送を順次自動的に実行することができる回路を指すか、その一部であるか、又は含む。「プロセッサ回路」という用語は、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のベースバンドプロセッサ、物理中央処理装置(CPU)、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クアドコアプロセッサ、及び/又はプログラムコード、ソフトウェアモジュール、及び/又は機能プロセスなどのコンピュータ実行可能命令を実行又は動作させることができる任意の他のデバイスを指すことができる。「アプリケーション回路」及び/又は「ベースバンド回路」という用語は、「プロセッサ回路」と同義であると考えられ、「プロセッサ回路」と呼ばれることがある。
【0828】
本明細書で使用される「インタフェース回路」という用語は、2つ以上の構成要素又はデバイス間の情報の交換を可能にする回路を指すか、その一部であるか、又は含む。用語「インタフェース回路」は、1つ以上のハードウェアインタフェース、例えば、バス、I/Oインタフェース、周辺構成要素インタフェース、ネットワークインタフェースカード、及び/又は同様のものを指すことがある。
【0829】
本明細書で使用される「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、無線通信機能を有するデバイスを指し、通信ネットワーク内のネットワークリソースのリモートユーザを表すことができる。「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、モバイルステーション、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、リモートステーション、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信機、無線機器、再構成可能無線機器、再構成可能モバイルデバイスなどと同義であると考えられてもよく、これらで呼ばれてもよい。更に、「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、任意のタイプの無線/有線デバイス又は無線通信インタフェースを含む任意のコンピューティングデバイスを含んでもよい。
【0830】
本明細書で使用される「ネットワーク要素」という用語は、有線又は無線通信ネットワークサービスを提供するために使用される物理的又は仮想化された機器及び/又はインフラストラクチャを指す。「ネットワーク要素」という用語は、ネットワーク化されたコンピュータ、ネットワーク化されたハードウェア、ネットワーク機器、ネットワークノード、ルータ、スイッチ、ハブ、ブリッジ、無線ネットワークコントローラ、RANデバイス、RANノード、ゲートウェイ、サーバ、仮想化されたVNF、NFVIなどと同義であると考えられてもよく、及び/又はそれらと呼ばれてもよい。
【0831】
本明細書で使用するとき、用語「コンピュータシステム」は、任意のタイプの相互接続された電子デバイス、コンピュータデバイス、又はそれらの構成要素を指す。更に、「コンピュータシステム」及び/又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合されたコンピュータの様々な構成要素を指すことができる。更に、「コンピュータシステム」及び/又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合され、コンピューティングリソース及び/又はネットワーキングリソースを共有するように構成された複数のコンピュータデバイス及び/又は複数のコンピューティングシステムを指すことができる。
【0832】
本明細書で使用される「機器」、「コンピュータ機器」などの用語は、特定のコンピューティングリソースを提供するように特に設計されたプログラムコード(例えば、ソフトウェア又はファームウェア)を有するコンピュータデバイス又はコンピュータシステムを指す。「仮想機器」は、コンピュータ機器を仮想化又はエミュレートする、又は特定のコンピューティングリソースを提供するために専用のハイパーバイザを備えたデバイスによって実装される仮想マシンイメージである。
【0833】
本明細書で使用される「リソース」という用語は、コンピュータデバイス、機械的デバイス、メモリ空間、プロセッサ/CPU時間、プロセッサ/CPU使用量、プロセッサ及びアクセラレータ負荷、ハードウェア時間又は使用量、電力、入出力動作、ポート又はネットワークソケット、チャネル/リンク割り当て、スループット、メモリ使用量、ストレージ、ネットワーク、データベース及びアプリケーション、ワークロードユニットなどの、物理又は仮想デバイス、コンピューティング環境内の物理又は仮想コンポーネント、及び/又は特定のデバイス内の物理又は仮想コンポーネントを指す。「ハードウェアリソース」は、物理ハードウェア要素によって提供される計算、記憶、及び/又はネットワークリソースを指すことができる。「仮想化リソース」は、仮想化インフラストラクチャによってアプリケーション、デバイス、システムなどに提供される計算、ストレージ、及び/又はネットワークリソースを指すことができる。「ネットワークリソース」又は「通信リソース」という用語は、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによってアクセス可能なリソースを指すことができる。「システムリソース」という用語は、サービスを提供するための任意の種類の共有エンティティを指すことができ、コンピューティングリソース及び/又はネットワークリソースを含むことができる。システムリソースは、そのようなシステムリソースが単一のホスト又は複数のホスト上に存在し、明確に識別可能であるサーバを介してアクセス可能な、コヒーレント機能、ネットワーク・データ・オブジェクト又はサービスのセットと考えることができる。
【0834】
本明細書で使用される場合、用語「チャネル」は、データ又はデータストリームを通信するために使用される有形又は非有形のいずれかの伝送媒体を指す。「チャネル」という用語は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「伝送チャネル」、「データ伝送チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「高周波キャリア」、及び/又はデータが通信される経路又は媒体を示す任意の他の同様の用語と同義及び/又は同等であり得る。更に、本明細書で使用される場合、用語「リンク」は、情報を送受信する目的で、RATを介した2つのデバイス間の接続を指す。
【0835】
本明細書で使用される「インスタンス化する」、「インスタンス化」などの用語は、インスタンスの作成を指す。「インスタンス」はまた、例えばプログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的なの発生を指す。
【0836】
「結合された(coupled)」、「通信可能に結合された(communicatively coupled)」という用語は、その派生語と共に本明細書で使用される。用語「結合された」は、2つ以上の要素が互いに直接物理的又は電気的に接触していることを意味することができ、2つ以上の要素が互いに間接的に接触しつつ、互いに連携若しくは相互作用することを意味することができ、かつ/又は、互いに結合されていると言われる要素の間に1つ以上の他の要素が結合又は接続されていることを意味することができる。用語「直接結合された」は、2つ以上の要素が互いに直接接触していることを意味し得る。「通信可能に結合された」という用語は、2つ以上の要素が、有線又は他の相互接続を介して、無線通信チャネル又はインクを介して、及び/又は同様のものを含む通信手段によって互いに接触することができることを意味することができる。
【0837】
「情報要素」という用語は、1つ以上のフィールドを含む構造要素を指す。「フィールド」という用語は、情報要素、又はコンテンツを含むデータ要素の個々のコンテンツを指す。
【0838】
「SMTC」という用語は、SSB-MeasurementTimingConfigurationによって構成されたSSBベースの測定タイミング構成を指す。
【0839】
「SSB」という用語は、SS/PBCHブロックを指す。
【0840】
「プライマリセル」という用語は、プライマリ周波数で動作するMCGセルを指し、UEは、初期接続確立手順を実行するか、又は接続再確立手順を開始する。
【0841】
「プライマリSCGセル」とは、DC動作用の同期手順を用いて再構成を行う際に、UEがランダムアクセスを行うSCGセルを指す。
【0842】
「セカンダリセル」という用語は、CAで構成されたUEのための専用セルの上に追加の無線リソースを提供するセルを指す。
【0843】
「セカンダリセルグループ」という用語は、DCで構成されたUEのためのPSCell及び0個以上のセカンダリセルを含むサービングセルのサブセットを指す。
【0844】
「サービングセル」という用語は、CA/DCで構成されていないRRC_CONNECTEDにおけるUEのためのプライマリセルを指し、プライマリセルから構成されるサービングセルは1つのみである。
【0845】
「サービングセル」という用語は、特殊セルと、CA/で構成されたRRC_CONNECTEDにおけるUE用の全てのセカンダリセルとを含むセルのセットを指す。
【0846】
「専用セル」という用語は、DC動作のためのMCGのPCell又はSCGのPSCellを指す。そうでない場合、「特殊セル」という用語はPセルを指す。