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特許7178511競争ウィンドウサイズの決定方法及び関連製品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-16
(45)【発行日】2022-11-25
(54)【発明の名称】競争ウィンドウサイズの決定方法及び関連製品
(51)【国際特許分類】
   H04W 74/08 20090101AFI20221117BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20221117BHJP
【FI】
H04W74/08
H04W16/14
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021557112
(86)(22)【出願日】2019-03-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-15
(86)【国際出願番号】 CN2019080685
(87)【国際公開番号】W WO2020199054
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-09-24
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】ウー、ズオミン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】LG Electronics,Channel access procedure for NR-U,3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1902040,フランス,3GPP,2019年02月16日
【文献】Huawei, HiSilicon,Coexistence and channel access for NR unlicensed band operations,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1- 1900060,フランス,3GPP,2019年01月11日
【文献】Lenovo, Motorola Mobility,Extensions for Channel Access Procedures,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1901 R1-1901135,フランス,3GPP,2019年01月12日
【文献】LG Electronics,CWS adjustment for LAA,3GPP TSG-RAN WG1#86 R1-166817,フランス,3GPP,2016年08月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に適用される競争ウィンドウサイズ(CWS)の決定方法であって、
端末装置がアンライセンスキャリアにおける参照時間ユニットを決定することと、
端末装置が前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定し、前記CWSは前記アンライセンスキャリアに対してチャネル検出を行うことに用いられることと、を含み、
前記参照時間ユニットにおいてランダムアクセス過程におけるメッセージ3が伝送され、前記端末装置が前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定することは、
前記端末装置がTC-RNTI又はC-RNTIによりスクランブルされた第2アップリンクグラントを受信し、前記第2アップリンクグラントが前記メッセージ3の再送をスケジューリングすることに用いられる場合、前記CWSを増加することを含むことを特徴とする競争ウィンドウサイズ(CWS)の決定方法。
【請求項2】
前記端末装置は第1時間領域リソースにおいてアップリンクグラント又はダウンリンクフィードバック情報を受信し、前記参照時間ユニットは第1アップリンク伝送機会における時間ユニットを含み、前記第1アップリンク伝送機会の終了位置と前記第1時間領域リソースの開始位置との間の時間長は第1時間領域長以上であり、且つ前記第1アップリンク伝送機会は前記第1時間領域リソースの前の最近1回のアップリンク伝送機会であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1時間領域長はネットワーク装置が指示情報によって前記端末装置に送信したものであり、前記指示情報は前記第1時間領域長を示すことに用いられることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記メッセージ3に対応するチャネルアクセススキームはCat-4 LBTであることを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記参照時間ユニットにおいてランダムアクセス過程におけるメッセージ3を伝送し、前記端末装置が前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定することは、
前記端末装置は前記メッセージ3の伝送が終了した後の第3時間領域長において第2アップリンクグラントを受信せず、前記第3時間領域長の後で前記CWSを決定する場合、前記CWSが変化しないように維持する状況を含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記第3時間領域長は予め設定されたもの又はプロトコルにより決められた値を含むことを特徴とする請求項に記載の方法。
【請求項7】
端末装置であって、処理ユニットを備え、
前記処理ユニットは、アンライセンスキャリアにおける参照時間ユニットを決定することと、前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定し、前記CWSは前記アンライセンスキャリアに対してチャネル検出を行うことに用いられることと、に用いられ
前記参照時間ユニットにおいてランダムアクセス過程におけるメッセージ3が伝送され、前記処理ユニットが前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定することは、
前記処理ユニットがTC-RNTI又はC-RNTIによりスクランブルされた第2アップリンクグラントを受信し、前記第2アップリンクグラントが前記メッセージ3の再送をスケジューリングすることに用いられる場合、前記CWSを増加することを含むことを特徴とする端末装置。
【請求項8】
通信ユニットを更に備え、
前記通信ユニットは第1時間領域リソースにおいてアップリンクグラント又はダウンリンクフィードバック情報を受信し、前記参照時間ユニットは第1アップリンク伝送機会における時間ユニットを含み、前記第1アップリンク伝送機会の終了位置と前記第1時間領域リソースの開始位置との間の時間長は第1時間領域長以上であり、且つ前記第1アップリンク伝送機会は前記第1時間領域リソースの前の最近1回のアップリンク伝送機会であることを特徴とする請求項に記載の端末装置。
【請求項9】
前記第1時間領域長はネットワーク装置が指示情報によって前記端末装置に送信したものであり、前記指示情報は前記第1時間領域長を示すことに用いられることを特徴とする請求項に記載の端末装置。
【請求項10】
前記メッセージ3に対応するチャネルアクセススキームはCat-4 LBTであることを特徴とする請求項に記載の端末装置。
【請求項11】
前記参照時間ユニットにおいてランダムアクセス過程におけるメッセージ3を伝送し、前記処理ユニットが前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定することは、
前記通信ユニットは前記メッセージ3の伝送が終了した後の第3時間領域長において第2アップリンクグラントを受信せず、前記第3時間領域長の後で前記CWSを決定する場合、前記CWSが変化しないように維持する状況を含むことを特徴とする請求項のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項12】
前記第3時間領域長は予め設定されたもの又はプロトコルにより決められた値を含むことを特徴とする請求項11に記載の端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信技術分野に関し、特に競争ウィンドウサイズの決定方法及び関連製品に関する。
【背景技術】
【0002】
アンライセンススペクトルは国家と地区が区別した無線機器の通信に使用可能なスペクトルである。該スペクトルは一般的に共有スペクトルと見なされ、即ち、異なる通信システムにおける通信装置は国家又は地区が該スペクトルに設定した法規の要件を満たせば、該スペクトルを使用可能であり、政府に専有のスペクトル使用許諾を申請する必要がない。
【0003】
アンライセンススペクトルを使用して無線通信を行う各通信システムは該スペクトルにおいて共存できるようにするために、いくつかの国家又は地区はアンライセンススペクトルを使用するために満たさなければならない法規の要件を規定した。例えば、通信装置は「リスンビフォートーク(LBT、Listen Before Talk)」原則に従い、即ち、通信装置はアンライセンススペクトルのチャネルにおいて信号送信を行う前に、チャネルセンシングを行う必要があり、チャネルセンシング結果がチャネルアイドルである場合のみ、該通信装置は信号送信を行うことが可能であり、通信装置のアンライセンススペクトルのチャネルでのチャネルセンシングの結果はチャネルビジーである場合、該通信装置は信号送信を行うことが不可能である。
【0004】
通信装置は競争ウィンドウサイズ(CWS、Contention Window Size)に基づいてアンライセンスキャリアに対してチャネル検出を行う。しかしながら、従来の競争ウィンドウサイズはロングタームエボリューション-ライセンス補助アクセス(LTE-LAA、Long Term Evolution-Licensed-Assisted Access)システムに基づいて決定したものであり、アンライセンススペクトルにおけるNRシステムはLTE-LAAシステムより柔軟なスロット構造、スケジューリングシーケンス及びハイブリッド自動再送要求(HARQ、Hybrid Automatic Repeat)シーケンスをサポートする。アンライセンススペクトルにおける各システムの共存を実現するために、アンライセンススペクトルにおけるNR(NR-U、NR-based access to unlicensed spectrum)システムにおいて参照時間ユニット及び競争ウィンドウサイズの決定をどのように行うかは、現在、早急な解決の待たれる問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の実施例は競争ウィンドウサイズの決定方法及び関連製品を提供し、アンライセンスキャリアにおけるチャネルアクセススキームにおけるCWSの決定又は調整に使用でき、それによりアンライセンススペクトルにおける各システムの共存を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様では、本願の実施例はCWSの決定方法を提供し、端末装置に適用され、
アンライセンスキャリアにおける参照時間ユニットを決定することと、
前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定し、前記CWSは前記アンライセンスキャリアに対してチャネル検出を行うことに用いられることと、を含む。
【0007】
第2態様では、本願の実施例は端末装置を提供し、該端末装置は上記方法設計における端末装置の挙動を実現する機能を有する。前記機能はハードウェアで実現されてもよく、又はハードウェアが対応のソフトウェアを実行することで実現されてもよい。前記ハードウェア又はソフトウェアは上記機能に対応する1つ又は複数のモジュールを備える。1つの可能な設計において、端末装置はプロセッサを備え、前記プロセッサは端末装置が上記方法における対応の機能を実行することをサポートするように設定される。更に、端末装置は通信インターフェースを備えてもよく、前記通信インターフェースは端末装置とネットワーク装置との間の通信をサポートすることに用いられる。更に、端末装置はメモリを備えてもよく、前記メモリはプロセッサに結合され、端末装置に必要なプログラム命令及びデータを記憶することに用いられる。
【0008】
第3態様では、本願の実施例は端末装置を提供し、プロセッサ、メモリ、及び1つ又は複数のプログラムを備え、前記1つ又は複数のプログラムは前記メモリに記憶され、前記プロセッサにより実行されるように設定され、前記プログラムは本願の実施例の第1態様のいずれか1つの方法におけるステップを実行するための命令を含む。
【0009】
第4態様では、本願の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体に電子データ交換のためのコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムによってコンピュータが本願の実施例の第1態様のいずれか1つの方法に説明される一部又は全部のステップを実行する。
【0010】
第5態様では、本願の実施例はコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムが記憶される非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含む。前記コンピュータプログラムを操作することによりコンピュータは本願の実施例の第1態様のいずれか1つの方法に説明される一部又は全部のステップを実行することができる。該コンピュータプログラム製品は1つのソフトウェアインストールパッケージであってもよい。
【発明の効果】
【0011】
以上から分かるように、本願の実施例によれば、端末装置はアンライセンスキャリアにおける参照時間ユニットを決定し、参照時間ユニットに基づいてアンライセンスキャリアにおけるチャネルアクセススキームにおけるCWSを決定し、該CWSは該アンライセンスキャリアに対してチャネル検出を行うことに用いられ、それによりアンライセンススペクトルにおける各システムの共存を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
以下、実施例又は従来技術の記述に必要な図面を簡単に説明する。
【0013】
図1図1は本願の実施例に係る可能な通信システムの構造模式図である。
図2図2は本願の実施例に係るCWSの決定方法の模式的なフローチャートである。
図3図3は本願の実施例に係る参照時間ユニットの模式図である。
図4図4は本願の実施例に係る他の参照時間ユニットの模式図である。
図5図5は本願の実施例に係る他の参照時間ユニットの模式図である。
図6図6は本願の実施例に係る他の参照時間ユニットの模式図である。
図7図7は本願の実施例に係るRARウィンドウの模式図である。
図8図8は本願の実施例に係る端末装置の構造模式図である。
図9図9は本願の実施例に係る他の端末装置の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施例の図面を参照しながら、本発明の実施例の技術案を明確に説明する。明らかに、説明される実施例は本発明の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得する他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0015】
本願の実施例の技術案は様々な通信システム、例えば、モバイル通信用グローバル(GSM、Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA、Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD、Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD、Time Division Duplex)システム、進化したロングタームエボリューション(LTE-A、Advanced long term evolution)システム、新無線(NR、New Radio)システム、NRシステムの進化型システム、アンライセンススペクトルにおけるLTE(LTE-U、LTE-based access to unlicensed spectrum)システム、NR-Uシステム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS、Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波利用アクセスに関する世界的な相互運用(WiMAX、Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN、Wireless Local Area Networks)、ワイヤレスフィデリティ(WiFi、Wireless Fidelity)、次世代通信システム又は他の通信システム等に適用できる。
【0016】
一般的に、従来の通信システムのサポートする接続数は限られ、実現されやすい。ところが、通信技術の発展に伴って、移動通信システムは従来の通信をサポートするだけではなく、更に端末間(D2D、Device to Device)通信、マシン対マシン(M2M、Machine to Machine)通信、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)及び車車間(V2V、Vehicle to Vehicle)通信等をサポートする。本願の実施例はこれらの通信システムにも適用できる。
【0017】
例示的に、本願の実施例が適用される通信システム100は図1に示される。該通信システム100はネットワーク装置110を備えてもよく、ネットワーク装置110は端末装置120(通信端末、端末とも称される)と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置110は特定の地理的領域に通信カバレッジを提供することができ、且つ該カバレッジ領域内の端末装置と通信することができる。選択肢として、該ネットワーク装置110はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)、WCDMAシステムにおける基地局(NB、NodeB)、LTEシステムにおける発展型基地局(eNB又はeNodeB、Evolutional Node B)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN、Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであってもよい。又は、該ネットワーク装置は移動交換局、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス、ハブ、スイッチ、ブリッジ、ルータ、5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来発展する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0018】
該通信システム100は更にネットワーク装置110のカバレッジ範囲内の少なくとも1つの端末装置120を備える。ここで使用される「端末装置」としては、有線回線を介して接続するもの、例えば公衆電話交換網(PSTN、Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者回線(DSL、Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブルを介して接続するもの、及び/又は他のデータ接続/ネットワーク、及び/又は無線インターフェース、例えばセルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN、Wireless Local Area Network)例えばDVB-Hネットワークに対するデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機を介するもの、及び/又は他の端末装置が通信信号を送受信するように設定される装置、及び/又はモノのインターネット(IoT、Internet of Things)装置を含むが、それらに限らない。無線インターフェースを介して通信するように設定される端末装置は「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」と称されてもよい。モバイル端末の例は衛星又はセルラー方式の電話、セルラー無線電話及びデータ処理、ファックス及びデータ通信機能を組み合わせることができるパーソナル移動通信システム(PCS、Personal Communications System)端末、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットへのアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダー及び/又は全地球測位システム(GPS、Global Positioning System)受信機を備えてもよいPDA、並びに通常のラップトップ及び/又はパームトップ受信機又は無線電話送受信機を備える他の電子装置を含むが、それらに限らない。端末装置とはアクセス端末、ユーザー装置(UE、User Equipment)、ユーザー要素、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザー端末、端末、無線通信装置、ユーザーエージェント又はユーザーデバイスを指してもよい。アクセス端末はセルラー電話、コードレスホン、セッション確立プロトコル(SIP、Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA、Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する携帯装置、コンピューティングデバイス又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブルデバイス、5Gネットワークにおける端末装置又は将来発展するPLMNにおける端末装置等であってもよい。
【0019】
選択肢として、端末装置120同士は装置対装置(D2D、Device to Device)通信を行うことができる。
【0020】
選択肢として、5Gシステム又は5Gネットワークは更に新無線(NR、New Radio)システム又はNRネットワークと称されてもよい。
【0021】
図1には1つのネットワーク装置及び2つの端末装置を例示する。選択肢として、該通信システム100は複数のネットワーク装置を備えてもよく、且つ各ネットワーク装置のカバレッジ範囲内に他の数の端末装置が含まれてもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0022】
選択肢として、該通信システム100は更にネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0023】
理解されるように、本願の実施例では、ネットワーク/システムにおける通信機能を持つ装置は通信装置と称されてもよい。図1に示される通信システム100を例とし、通信装置は通信機能を持つネットワーク装置110及び端末装置120を含んでもよい。ネットワーク装置110及び端末装置120は前記具体的な装置であってもよく、ここで詳細な説明は省略する。通信装置は更に通信システム100における他の装置、例えばネットワークコントローラ、モビリティ管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願の実施例はこれを制限しない。
【0024】
理解されるように、本明細書における用語「システム」と「ネットワーク」は本明細書において常に交換可能に使用される。本明細書における用語「及び/又は」は関連オブジェクトの関連関係を説明するためのものに過ぎず、3つの関係が存在してもよいことを示す。例えば、「A及び/又はB」は「Aが独立して存在する」、「AとBが同時に存在する」、「Bが独立して存在する」の3つの状況を示してもよい。また、本明細書における文字「/」は一般的に前後関連オブジェクトが「又は」の関係であることを示す。
【0025】
本願の実施例の方法はアンライセンススペクトルの通信に適用されてもよく、他の通信シーン、例えばライセンススペクトルの通信シーンに適用されてもよい。
【0026】
アンライセンススペクトルは国家と地区が区別した無線機器の通信に使用可能なスペクトルである。該スペクトルは共有スペクトルと見なされ、即ち、異なる通信システムにおける通信装置は国家又は地区が該スペクトルに設定した法規の要件を満たせば、該スペクトルを使用可能であり、政府に専有のスペクトル使用許諾を申請する必要がない。アンライセンススペクトルを使用して無線通信を行う各通信システムは該スペクトルにおいて共存できるようにするために、通信装置はアンライセンススペクトルにおいて通信を行うとき、リスンビフォートーク(LBT、Listen Before Talk)原則に従うことができ、即ち、通信装置はアンライセンススペクトルのチャネルにおいて信号送信を行う前に、チャネルセンシング(チャネル検出とも称される)を行う必要があり、チャネルセンシング結果がチャネルアイドルである場合のみ、該通信装置は信号送信を行うことが可能であり、通信装置のアンライセンススペクトルのチャネルでのチャネルセンシングの結果はチャネルビジーである場合、信号送信を行うことが不可能である。選択肢として、LBTの帯域幅は20MHzであり、又は20MHzの整数倍である。
【0027】
本願の実施例では、通信装置は対応のチャネルアクセススキームを用いてLBT操作を行うことができる。理解しやすくするために、以下にいくつかのチャネルアクセススキームを説明する。
【0028】
タイプ1(Cat-1 LBT)
スイッチングギャップ(switching gap)が終了した後に直ちに伝送を行い、即ちチャネルがアイドルであるかどうかを検出する必要がない。該タイプ1のチャネルアクセススキームは1つのCOT内の伝送切替に適用される。該スイッチングギャップは特定時間長、例えば16μsを超えなくてもよい。
【0029】
タイプ2(Cat-2 LBT)
ランダムにフォールバックすることがないLBTと称されてもよい。単回の検出時間においてチャネルがアイドルである場合、信号送信を行うことが可能であり、チャネルが占有される場合、信号送信を行うことが不可能である。
【0030】
タイプ3(Cat-3 LBT)
一定の競争ウィンドウサイズ(CWS、Contention Window Size)に基づくランダムにフォールバックするLBTである。このとき、通信装置はCWSをCWpとして決定し、CWpが固定値であり、通信装置はCWpの値に基づいて乱数Nを生成し、通信装置はアンライセンススペクトルにおいてチャネル検出を行って、N個のスロットのチャネル検出に成功した後に信号送信を行うことができる。
【0031】
タイプ4(Cat-4 LBT)
可変CWSに基づくランダムにフォールバックするLBTである。このとき、通信装置はCWSをCWpとして決定し、CWpが可変値であり、通信装置はCWpの値に基づいて乱数Nを生成し、通信装置はアンライセンススペクトルにおいてチャネル検出を行って、N個のスロットのチャネル検出に成功した後に信号送信を行うことができる。
【0032】
上記説明から分かるように、Cat-3 LBTとCat-4 LBTとの相違点は、CWSが固定値であるかそれとも可変値であるかである。より好適なチャネルアクセススキームはCat-1 LBT、Cat-2 LBT及びCat-4 LBTであってもよい。
【0033】
また、Cat-3 LBT及びCat-4 LBTは伝送サービスの優先度に基づいてチャネルアクセススキームの優先度を更に区別することができる。即ち、Cat-3 LBT及びCat-4 LBTはそれぞれ異なるチャネルアクセスサブスキームを有してもよく、異なるチャネルアクセスサブスキームは異なるサービス伝送の優先度に対応してもよい。
【0034】
【表1】
【0035】
表1に示すように、チャネルアクセスサブスキームにおけるバックオフパラメータが2、最も小さいCWSが3、最も大きいCWSが7、最大チャネル占有時間が2msである場合、対応のチャネルアクセス優先度は1(即ち、Cat-4の最大優先度)である。チャネルアクセスサブスキームにおけるバックオフパラメータが2、最も小さいCWSが7、最も大きいCWSが15、最大チャネル占有時間が4msである場合、対応のチャネルアクセス優先度は2である。チャネルアクセスサブスキームにおけるバックオフパラメータが3、最も小さいCWSが15、最も大きいCWSが1023、最大チャネル占有時間が6ms又は10msである場合、対応のチャネルアクセス優先度は3である。チャネルアクセスサブスキームにおけるバックオフパラメータが7、最も小さいCWSが15、最も大きいCWSが1023、最大チャネル占有時間が6ms又は10msである場合、対応のチャネルアクセス優先度は4である。
【0036】
本願の実施例は主にタイプ4のチャネルアクセススキームに基づいて行われるチャネルアクセス過程におけるCWSの決定又は調整に適用される。
【0037】
本願の実施例に係るCWSの決定方法及び関連製品をより良く理解するために、以下にアンライセンススペクトルにおける信号伝送の関連概念を説明する。
【0038】
CWS
競争ウィンドウ長を指し、アンライセンスキャリアに対してチャネル検出を行うことに使用できる。
【0039】
最大チャネル占有時間(MCOT、MaximumChannel Occupancy Time)
LBTに成功した後にアンライセンススペクトルのチャネルを使用して信号伝送を行うことが許容される最大時間長を指す。異なるチャネルアクセス優先度においてMCOTが異なる。例示的に、現在、MCOTの最大値は10msであってもよい。理解されるように、該MCOTは信号伝送により占有される時間である。
【0040】
チャネル占有時間(COT、Channel Occupancy Time)
LBTに成功した後にアンライセンススペクトルのチャネルを使用して信号伝送を行う時間長を指し、該時間長において信号の占有するチャネルは連続しなくてもよい。1回のCOTは20ms以下であり、且つ該COT内の信号伝送により占有される時間長はMCOT以下である。
【0041】
ネットワーク装置のチャネル占有時間(gNB-initiated COT)
ネットワーク装置が開始するCOTとも称され、ネットワーク装置がLBTに成功した後に取得した1回のチャネル占有時間を指す。ネットワーク装置のチャネル占有時間においてダウンリンク伝送に使用できる以外に、一定の条件を満足する場合に端末装置によるアップリンク伝送にも使用できる。
【0042】
端末装置のチャネル占有時間(UE-initiated COT)
端末装置が開始するCOTとも称され、端末装置がLBTに成功した後に取得した1回のチャネル占有時間を指す。
【0043】
ダウンリンク伝送機会(DL burst)
ネットワーク装置が行う1組のダウンリンク伝送であり(即ち、1つ又は複数のダウンリンク伝送を含む)、該組のダウンリンク伝送は連続伝送であり(即ち、複数のダウンリンク伝送の間にギャップがない)、又は、該組のダウンリンク伝送にギャップがあるが、ギャップは初期値例えば16μs以下である。ネットワーク装置が行う2つのダウンリンク伝送の間のギャップは初期値例えば16μsより大きい場合、該2つのダウンリンク伝送は2回のダウンリンク伝送機会に属すると見なされる。
【0044】
アップリンク伝送機会(UL burst)
1つの端末装置が行う1組のアップリンク伝送であり(即ち、1つ又は複数のアップリンク伝送を含む)、該組のアップリンク伝送は連続伝送であり(即ち、複数のアップリンク伝送の間にギャップがない)、又は、該組のアップリンク伝送にギャップがあるが、ギャップは初期値例えば16μs以下である。該UEが行う2つのアップリンク伝送の間のギャップは初期値例えば16μsより大きい場合、該2つのアップリンク伝送は2回のアップリンク伝送機会に属すると見なされる。
【0045】
図1に示される通信システムの模式図に基づいて、図2は本発明の実施例に係るCWSの決定方法の模式的なフローチャートであり、前記方法は下記内容の一部又は全部を含む。
【0046】
S201、端末装置はアンライセンスキャリアにおける参照時間ユニットを決定する。
【0047】
時間ユニットはサブフレーム、スロット又はミニスロット等を含んでもよい。1つのサブフレームの時間長は1ミリ秒(ms)であり、1つのスロットは14個のシンボルを含む。ミニスロットは整数個のシンボル、例えば2つ、4つ又は7つのシンボルを含む。
【0048】
選択肢として、前記参照時間ユニットは1つ又は複数の時間ユニットを含んでもよい。
【0049】
一実現方式では、端末装置は第1時間領域リソースにおいてアップリンクグラント(UL grant、Uplink Grant)又はダウンリンクフィードバック情報(DFI、Downlink Feedback Information)を受信する。参照時間ユニットは第1アップリンク伝送機会における時間ユニットを含んでもよい。第1アップリンク伝送機会の終了位置と第1時間領域リソースの開始位置との間の時間長は第1時間領域長以上であり、且つ第1アップリンク伝送機会は第1時間領域リソースの前の最近1回のアップリンク伝送機会であり、又は、第1アップリンク伝送機会はHARQシーケンスを満足する最近1回の伝送機会である。例えば、端末装置は第1時間領域リソースにおいてアップリンクグラント又はダウンリンクフィードバック情報を受信することにより、アンライセンスキャリアにおける参照時間ユニットを決定するように端末装置をトリガーすることができる。端末装置は第1時間領域リソースにおいて受信されたアップリンクグラント又はダウンリンクフィードバック情報に応答して、参照時間ユニットが第1アップリンク伝送機会における時間ユニットを含むことを決定することができる。
【0050】
選択肢として、第1時間領域長は、
第1時間領域長が予め設定されたもの又はプロトコルにより決められたものである状況、
第1時間領域長はネットワーク装置が指示情報によって端末装置に送信したものであり、例えば、ネットワーク装置は端末装置に指示情報を送信することができ、該指示情報は第1時間領域長を示すことに用いられ、端末装置は該指示情報に基づいて第1時間領域長を取得することができる状況、
第1時間領域長がネットワーク装置の処理能力に関連付けられ、ネットワーク装置の処理能力は伝送ブロックのデコード時間を含んでもよく、第1時間領域長はネットワーク装置の処理能力に基づいて取得したものであってもよく、例えば、端末装置は伝送ブロックのデコード時間に基づいて第1時間領域長を取得することができる状況、
第1時間領域長がチャネルアクセス優先度に関連付けられ、例えば、第1時間領域長がチャネルアクセス優先度と第1時間領域長との対応関係に基づいて決定したものであり、異なるチャネルアクセス優先度は異なる第1時間領域長に対応する状況、のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0051】
一実現方式では、参照時間ユニットは第1アップリンク伝送機会における時間ユニットを含む。具体的に、参照時間ユニットは第1アップリンク伝送機会における1番目の時間ユニットを含み、及び/又は、参照時間ユニットは第1アップリンク伝送機会における完全な物理アップリンク共有チャネル(PUSCH、Physical Uplink shared Channel)を伝送する1番目の時間ユニットを含む。
【0052】
例えば、端末装置が第1アップリンク伝送機会における1番目の時間ユニットにおいてPUCCHを伝送し、2番目の時間ユニットから該第1アップリンク伝送機会における最後の時間ユニットまでにおいてPUSCHを伝送する場合、第1アップリンク伝送機会における完全なPUSCHを伝送する1番目の時間ユニットは上記2番目の時間ユニットである。
【0053】
選択肢として、本願の実施例では、端末装置がULグラント又はDFIを受信することは、端末装置が該アンライセンスキャリアによってULグラント又はDFIを受信し、又は、端末装置がライセンスキャリアによってULグラント又はDFIを受信し、又は、端末装置が該アンライセンスキャリア以外の他のアンライセンスキャリアによってULグラント又はDFIを受信することを含む。
【0054】
一実現方式では、参照時間ユニットは第2アップリンク伝送機会における時間ユニットを含んでもよい。端末装置は第2アップリンク伝送機会で伝送を開始した後の第2時間領域長において、ネットワーク装置から送信されたアップリンクグラント又はダウンリンクフィードバック情報を受信していない。
【0055】
選択肢として、第2時間領域長は、
第2時間領域長が予め設定されたもの又はプロトコルにより決められたものである状況、
第2時間領域長はネットワーク装置が指示情報によって端末装置に送信したものであり、例えば、ネットワーク装置は端末装置に指示情報を送信することができ、該指示情報は第2時間領域長を示すことに用いられ、端末装置は該指示情報に基づいて第2時間領域長を取得することができる状況、
第2時間領域長がネットワーク装置の処理能力に関連付けられ、ネットワーク装置の処理能力は伝送ブロックのデコード時間を含んでもよく、第2時間領域長はネットワーク装置の処理能力に基づいて取得したものであってもよく、例えば、端末装置は伝送ブロックのデコード時間に基づいて第2時間領域長を取得することができる状況、
第2時間領域長がチャネルアクセス優先度に関連付けられ、例えば、第2時間領域長は第2アップリンク伝送機会の時間領域長に基づいて決定したものであり、例えば、第2時間領域長K1=max(CWSに対応するチャネル検出時間、第2アップリンク伝送機会の時間領域長+K2)であり、K2は初期値又はネットワーク装置が端末装置に指示する値であり、選択肢として、K2の長さが1つのスロット以下である状況、
第2時間領域長はCWSに対応するチャネル検出時間に基づいて決定したものである状況、
第2時間領域長はチャネルアクセス優先度と第2時間領域長との対応関係に基づいて決定したものであり、異なるチャネルアクセス優先度は異なる第2時間領域長に対応する状況、のうちの少なくとも1つを含む。
【0056】
一実現方式では、参照時間ユニットは第2アップリンク伝送機会における1番目の時間ユニットを含んでもよく、及び/又は、参照時間ユニットは第2アップリンク伝送機会における完全なPUSCHを伝送する1番目の時間ユニットを含んでもよい。
【0057】
端末装置が第2アップリンク伝送機会で伝送を開始した後の第2時間領域長において、ネットワーク装置から送信されたアップリンクグラント又はダウンリンクフィードバック情報を受信していない場合、端末装置は第2アップリンク伝送機会における1番目の時間ユニット又は上位2つの時間ユニットを参照時間ユニットとして決定することができ、及び/又は、端末装置は第2アップリンク伝送機会における完全なPUSCHを伝送する1番目の時間ユニットを参照時間ユニットとして決定することができる。
【0058】
例えば、第2アップリンク伝送機会における第1時間ユニットにおいて物理ランダムアクセスチャネル(PRACH、Physical Random Access Channel)を伝送し、第2時間ユニットにおいて物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)を伝送し、第3時間ユニットにおいてPUSCHを伝送する場合、参照時間ユニットは第3時間ユニットを含んでもよい。
【0059】
一実現方式では、参照時間ユニットはランダムアクセスプリアンブルを送信する時間ユニット、及び/又は、アップリンク制御情報を送信する時間ユニットを含んでもよい。
【0060】
選択肢として、アップリンク制御情報を送信する時間ユニットはPUCCHを送信する時間ユニットを含む。
【0061】
選択肢として、アップリンク制御情報を送信する時間ユニットはPUSCHを送信する時間ユニットを含み、該PUSCHにアップリンク制御情報及びアップリンクデータが含まれる。
【0062】
選択肢として、アップリンク制御情報を送信する時間ユニットはPUSCHを送信する時間ユニットを含み、該PUSCHにアップリンク制御情報のみが含まれる。
【0063】
一実現方式では、参照時間ユニットに対応するチャネルアクセススキームはタイプ4のチャネルアクセススキームである。
【0064】
S202、端末装置は参照時間ユニットに基づいてアンライセンスキャリアにおけるCWSを決定する。
【0065】
端末装置は参照時間ユニットにおいて伝送されるチャネル又は信号に基づいて、CWSを決定することができる。参照時間ユニットにおいて伝送されるチャネル又は信号が異なる場合、CWSの決定又は調整方法も異なる。参照時間ユニットにおいてHARQ-ACK情報、ランダムアクセスプリアンブル、PUSCH又はランダムアクセス過程におけるメッセージ3等を伝送することができる。下記実施例において、参照時間ユニットにおいて伝送されるものがハイブリッド自動再送要求-送達確認(HARQ-ACK、Hybrid Automatic Repeat-reQuest Acknowledgement)情報である場合のCWSの決定又は調整方法、参照時間ユニットにおいて伝送されるものがランダムアクセスプリアンブルである場合のCWSの決定又は調整方法、参照時間ユニットにおいて伝送されるものがPUSCHである場合のCWSの決定又は調整方法、及び参照時間ユニットにおいて伝送されるものがランダムアクセス過程におけるメッセージ3である場合のCWSの決定又は調整方法についてそれぞれ説明する。
【0066】
選択肢として、前記端末装置が前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定することは、前記端末装置が前記参照時間ユニット及び第1チャネルアクセス優先度に基づいて、前記アンライセンスキャリアにおける、前記第1チャネルアクセス優先度に基づいてチャネル検出を行うためのCWSを決定することを含む。選択肢として、前記第1チャネルアクセス優先度は表1におけるチャネルアクセス優先度のうちの少なくとも1つを含み、前記第1チャネルアクセス優先度はpで示されてもよい。
【0067】
本願の実施例では、端末装置はアンライセンスキャリアにおける参照時間ユニットを決定し、参照時間ユニットに基づいてアンライセンスキャリアにおけるチャネルアクセススキームにおけるCWSを決定し、該CWSは該アンライセンスキャリアに対してチャネル検出を行うことに用いられ、それによりアンライセンススペクトルにおける各システムの共存を実現する。
【0068】
図2に示されるCWSの決定方法に基づいて、本発明の実施例は第1時間領域リソースにおいてアップリンクグラント又はダウンリンクフィードバック情報を受信した場合の参照時間ユニットの決定スキームについて具体的に説明する。
【0069】
第1時間領域リソースがシンボルS0を含み、第1アップリンク伝送機会が時間ユニットNwを含むと仮定すれば、端末装置はシンボルS0においてアップリンクグラント又はダウンリンクフィードバック情報を受信し、且つ時間ユニットNwにおいて伝送されるPUSCHはHARQシーケンスを満足する最近のPUSCHである。且つ、該PUSCHの最後のシンボルS1とシンボルS0との距離は第1時間領域長K0以上である。
【0070】
一実現方式では、図3に示される時間ユニットの模式図を例とし、端末装置は時間ユニットN0から時間ユニットNwまでにおいてギャップがない連続伝送であり、又は、端末装置は時間ユニットN0と時間ユニットNwとの間にギャップがあり、且つギャップが初期値例えば16us以下の伝送であり、又は、端末装置は時間ユニットN0、N1、N2…Nwにおいて連続的に伝送し、且つ、時間ユニットN0において伝送されるチャネルが完全なPUSCHを含む場合、参照時間ユニットは時間ユニットN0を含んでもよい。
【0071】
一実現方式では、図4に示される時間ユニットの模式図を例とし、端末装置は時間ユニットN0から時間ユニットNwまでにおいてギャップがない連続伝送であり、又は、端末装置は時間ユニットN0と時間ユニットNwとの間にギャップがあり、且つギャップが初期値例えば16us以下の伝送であり、又は、端末装置は時間ユニットN0、N1、N2…Nwにおいて連続的に伝送し、且つ、時間ユニットN0において伝送されるものが物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)、PRACH又はRACH過程におけるMSG3であり、又は時間ユニットN0において伝送されるものが一部のPUSCHである場合、参照時間ユニットは時間ユニットN1を含んでもよい。選択肢として、参照時間ユニットは更に時間ユニットN0を含んでもよい。
【0072】
一実現方式では、図5に示される時間ユニットの模式図を例とし、端末装置は時間ユニットNw-1と時間ユニットNwとの間にギャップがあり、且つギャップが初期値例えば16usより大きい伝送である場合、参照時間ユニットは時間ユニットNwを含んでもよい。
【0073】
図2に示されるCWSの決定方法に基づいて、本発明の実施例は第2アップリンク伝送機会で伝送を開始した後の第2時間領域長において、ネットワーク装置から送信されたアップリンクグラント又はダウンリンクフィードバック情報を受信していない場合の参照時間ユニットの決定スキームについて具体的に説明する。
【0074】
端末装置は第2アップリンク伝送機会で伝送した後の第2時間領域長K1において、アップリンクグラント又はダウンリンクフィードバック情報を受信しないと仮定する。
【0075】
一実現方式では、端末装置がライセンスキャリアによりシステムにアクセスした後に決定した第1K1値は、端末装置がアンライセンスキャリアによりシステムにアクセスした後に決定した第2K1値以下である。
【0076】
一実現方式では、図6に示される時間ユニットの模式図を例とし、第2アップリンク伝送機会における1番目の時間ユニットにおいて伝送されるものがPUSCHである場合、参照時間ユニットは第2アップリンク伝送機会における1番目の時間ユニットを含んでもよい。選択肢として、K1は該PUSCH伝送をスケジューリングするPDCCHの1番目のシンボルを開始シンボルとして決定した時間領域長を示す。
【0077】
一実現方式では、第2アップリンク伝送機会における1番目の時間ユニットにおいて伝送されるものが物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)であり、2番目の時間ユニットにおいて伝送されるものがPUSCHである場合、参照時間ユニットは第2アップリンク伝送機会における2番目の時間ユニットを含んでもよい。選択肢として、K1は2番目の時間ユニットにおけるPUSCH伝送をスケジューリングするPDCCHの1番目のシンボルを開始シンボルとして決定した時間領域長を示す。
【0078】
選択肢として、参照時間ユニットは更に第2アップリンク伝送機会における1番目の時間ユニットを含んでもよい。選択肢として、K1は1番目の時間ユニットにおける物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)を介して伝送する1番目のシンボルを開始シンボルとして決定した時間領域長を示す。
【0079】
一実現方式では、参照時間ユニットは第2アップリンク伝送機会における完全なPUSCHを伝送する1番目の時間ユニットを含んでもよい。
【0080】
図2に示されるCWSの決定方法に基づいて、本発明の実施例は参照時間ユニットにおいてHARQ-ACK情報を伝送する場合のCWSの決定スキームについて具体的に説明する。
【0081】
選択肢として、参照時間ユニットにおいて伝送されるチャネルは物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)又はPUSCHのみにおけるアップリンク制御情報(UCI、Uplink Control Information)を含み、該PUCCH又は該UCIにHARQ-ACK情報が含まれる。例えば、端末装置がCWSを決定する前に、参照時間ユニットにおいてHARQ-ACK情報が伝送される。次に、端末装置は参照時間ユニットにおいて伝送されるHARQ-ACK情報に応答して、CWSを決定することができる。
【0082】
選択肢として、参照時間ユニットに対応するチャネルアクセススキームはCat-4 LBTである。
【0083】
一実現方式では、前記端末装置が第1ダウンリンクグラントを受信し、且つ前記第1ダウンリンクグラントに第1HARQプロセスの新たなデータスケジューリング情報が含まれ、且つ前記HARQ-ACK情報には前記第1HARQプロセスに対応する肯定応答情報が含まれる場合、前記CWSを最小値として決定する。
【0084】
【0085】
表1に示されるアップリンクチャネルアクセスパラメータを例とし、チャネルアクセス優先度が1である場合、端末装置はCWSを3に調整することができる。チャネルアクセス優先度が2である場合、端末装置はCWSを7に調整することができる。チャネルアクセス優先度が3である場合、端末装置はCWSを15に調整することができる。チャネルアクセス優先度が4である場合、端末装置はCWSを15に調整することができる。
【0086】
一実現方式では、前記端末装置が第1ダウンリンクグラントを受信し、且つ前記第1ダウンリンクグラントには前記HARQ-ACK情報に対応するHARQプロセスの新たなデータスケジューリング情報が含まれない場合、前記CWSを増加し、又は前記CWSが変化しないように維持する。選択肢として、前記HARQ-ACK情報にACK情報が含まれる。
【0087】
【0088】
表1を例とし、チャネルアクセス優先度が1であり、最近1回に決定したCWSが3である場合、端末装置はCWSを3又は7として決定することができる。チャネルアクセス優先度が2であり、最近1回に決定したCWSが7である場合、端末装置はCWSを7又は15として決定することができる。チャネルアクセス優先度が3であり、最近1回に決定したCWSが15である場合、端末装置はCWSを15又は31として決定することができる。チャネルアクセス優先度が4であり、最近1回に決定したCWSが63である場合、端末装置はCWSを63又は127として決定することができる。
【0089】
選択肢として、シンボルS2とシンボルS3との間の時間長はK0以上であり、シンボルS2は端末装置が該DLグラントを受信するシンボルであり、シンボルS3は端末装置が物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)又はPUSCHのみにおけるUCIを伝送する終了シンボルである。
【0090】
選択肢として、該DLグラントはライセンスキャリアにより送信されるものであってもよく、アンライセンスキャリアにより送信されるものであってもよい。
【0091】
該実施例では、端末装置が参照時間ユニットにおいて、ACK情報を含むPUCCHを伝送した後、該端末装置が該ACK情報に対応するHARQプロセスの新たなデータ伝送のスケジューリング情報を受信した場合は、ネットワーク装置が参照時間ユニットにおける該物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)の受信に成功し、即ち該チャネルにおける干渉が比較的小さいことを示す。従って、該端末装置はCWSを減少することができる。
【0092】
一実現方式では、前記端末装置が前記HARQ-ACK情報に対応するHARQプロセスの第1ダウンリンクグラントを受信していない場合、前記CWSを増加し、又は前記CWSが変化しないように維持する。
【0093】
【0094】
一実現方式では、参照時間ユニットは前記端末装置が第1ダウンリンクグラントを受信した時刻の前に位置し、且つ前記参照時間ユニットの終了時刻と前記端末装置が第1ダウンリンクグラントを受信した時刻との間の時間長は第1時間領域長以上である。
【0095】
該実施例では、端末装置は物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)に対してフィードバックしたHARQプロセスのデータスケジューリング情報を受信しない場合、端末装置は現在にダウンリンクデータ伝送ニーズがないか、それともネットワーク装置が物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)の受信に成功しないか、それともネットワーク装置によるダウンリンクチャネルへのアクセスに失敗したため、DLグラントを送信できなくなるかを決定することができない。従って、このような場合、CWSは変化しなくてもよく、又は増加してもよい。
【0096】
図2に示されるCWSの決定方法に基づいて、本発明の実施例は参照時間ユニットにおいて伝送されるものがランダムアクセスプリアンブルである場合のCWSの決定スキームについて具体的に説明する。
【0097】
選択肢として、参照時間ユニットに対応するチャネルアクセススキームはCat-4 LBTであってもよい。
【0098】
例えば、端末装置がCWSを決定する前に、参照時間ユニットにおいてランダムアクセスプリアンブルが伝送される。次に、端末装置は参照時間ユニットにおいて伝送されるランダムアクセスプリアンブルに応答して、CWSを決定することができる。
【0099】
一実現方式では、前記端末装置がランダムアクセス応答ウィンドウにおいて第2ダウンリンクグラントを受信し、前記第2ダウンリンクグラントによりスケジューリングされるデータには目標物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)リソースに対応するランダムアクセス応答が含まれ、前記ランダムアクセスプリアンブルが前記目標PRACHリソースにより伝送される場合、前記CWSを最小値として決定する。
【0100】
【0101】
該DLグラントはライセンスキャリアにより送信されるものであってもよく、アンライセンスキャリアにより送信されるものであってもよい。
【0102】
一実現方式では、前記端末装置がランダムアクセス応答ウィンドウにおいて第2ダウンリンクグラントを受信し、前記第2ダウンリンクグラントによりスケジューリングされるデータには前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセス応答が含まれる場合、前記CWSを最小値として決定する。
【0103】
一実現方式では、前記端末装置がランダムアクセス応答ウィンドウにおいて第2ダウンリンクグラントを受信し、前記第2ダウンリンクグラントによりスケジューリングされるデータには目標PRACHリソースに対応するランダムアクセス応答が含まれるが、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセス応答が含まれず、前記ランダムアクセスプリアンブルが前記目標PRACHリソースにより伝送される場合、前記CWSを増加し、又は前記CWSが変化しないように維持する。
【0104】
【0105】
該DLグラントはライセンスキャリアにより送信されるものであってもよく、アンライセンスキャリアにより送信されるものであってもよい。
【0106】
該実施例では、端末装置が参照時間ユニットにおけるPRACHリソースにおいてランダムアクセスプリアンブルを送信した後、RARウィンドウにおいて、ネットワーク装置から送信された上記PRACHリソース(又は、ランダムアクセスプリアンブル)への応答を受信した場合は、ネットワーク装置が参照時間ユニットにおける少なくとも1つのPRACHシーケンスの受信に成功し、即ち該チャネルにおける干渉が比較的小さいことを示す。従って、該端末装置はCWSを減少することができる。
【0107】
一実現方式では、前記端末装置がランダムアクセス応答ウィンドウにおいて第2ダウンリンクグラントを受信せず、前記第2ダウンリンクグラントが目標PRACHリソースに対応するランダムアクセス応答の伝送をスケジューリングすることに用いられ、前記ランダムアクセスプリアンブルが前記目標PRACHリソースにより伝送される場合、前記CWSを増加し、又は前記CWSが変化しないように維持する。
【0108】
【0109】
該実施例では、端末装置が参照時間ユニットにおけるいずれか1つのPRACHリソースにおいてランダムアクセスプリアンブルを送信した後、RARウィンドウにおいて、ネットワーク装置から送信された上記PRACHリソースへの応答を受信しない場合は、ネットワーク装置が参照時間ユニットにおけるPRACHシーケンスの受信に成功せず、即ちネットワーク装置の該チャネルでの干渉が比較的大きいことを示す。従って、該端末装置はCWSを増加することができる。
【0110】
一実現方式では、前記端末装置がランダムアクセス応答ウィンドウにおいて前記CWSを決定し、且つ第2ダウンリンクグラントを受信せず、前記第2ダウンリンクグラントが目標PRACHリソースに対応するランダムアクセス応答の伝送をスケジューリングすることに用いられ、前記ランダムアクセスプリアンブルが前記目標PRACHリソースにより伝送される場合、前記CWSが変化しないように維持する。
【0111】
図7に示される時間ユニットの模式図を例とし、端末装置がRARウィンドウK3時間例えば図7に示されるCWS調整時刻2でCat-4 LBTを行うように計画する場合、端末装置はCWSが変化しないように維持することができる。
【0112】
該実施例では、端末装置がRARウィンドウにおいてCat-4 LBTを行う場合、端末装置はK3の後続の時間においてネットワーク装置から送信された第1PRACHリソースへの応答を受信するかどうかを決定することができず、該チャネルにおける干渉状況を判断することもできないため、CWSが変化しないように維持する。
【0113】
図2に示されるCWSの決定方法に基づいて、本発明の実施例は参照時間ユニットにおいて伝送されるものが第1PUSCHである場合のCWSの決定スキームについて具体的に説明する。第1PUSCHは第2HARQプロセスに対応する。
【0114】
選択肢として、該第1PUSCHに対応するチャネルアクセススキームはCat-4のLBTである。
【0115】
例えば、端末装置がCWSを決定する前に、参照時間ユニットにおいて第1PUSCHが伝送される。次に、端末装置は参照時間ユニットにおいて伝送される第1PUSCHに応答して、CWSを決定することができる。
【0116】
一実現方式では、前記端末装置が第1アップリンクグラントを受信し、且つ前記第1アップリンクグラントには前記第2HARQプロセスのうちの少なくとも1つのHARQプロセスをスケジューリングする新たなデータ伝送情報が含まれる場合、前記CWSを最小値として決定する。
【0117】
一実現方式では、前記端末装置が第1ダウンリンクフィードバック情報を受信し、且つ前記第1ダウンリンクフィードバック情報には前記第2HARQプロセスのうちの少なくとも1つのHARQプロセスに対応する肯定応答(ACK)情報が含まれる場合、前記CWSを最小値として決定する。
【0118】
一実現方式では、前記端末装置が第1アップリンクグラントを受信し、且つ前記第1アップリンクグラントには前記第2HARQプロセスのうちの少なくとも1つのHARQプロセスをスケジューリングする新たなデータ伝送情報が含まれない場合、前記CWSを増加する。
【0119】
一実現方式では、前記端末装置が第1ダウンリンクフィードバック情報を受信し、且つ前記第1ダウンリンクフィードバック情報には前記第2HARQプロセスのうちの少なくとも1つのHARQプロセスに対応する肯定応答(ACK)情報が含まれない場合、前記CWSを増加する。
【0120】
【0121】
図2に示されるCWSの決定方法に基づいて、本発明の実施例は参照時間ユニットにおいて伝送されるものがランダムアクセス過程におけるメッセージ3である場合のCWSの決定スキームについて具体的に説明する。
【0122】
例えば、端末装置がCWSを決定する前に、参照時間ユニットにおいてランダムアクセス過程におけるメッセージ3が伝送される。次に、端末装置は参照時間ユニットにおいて伝送されるランダムアクセス過程におけるメッセージ3に応答して、CWSを決定することができる。
【0123】
選択肢として、参照時間ユニットにおいて伝送される信号はランダムアクセスチャネル(RACH、Random Access Channel)過程におけるメッセージ(MSG、message)3である。
【0124】
選択肢として、該PUSCH(即ち、メッセージ3)に対応するチャネルアクセススキームはCat-4 LBTである。
【0125】
一実現方式では、前記端末装置が第3ダウンリンクグラントを受信し、前記第3ダウンリンクグラントがランダムアクセス過程におけるメッセージ4の伝送をスケジューリングすることに用いられる場合、前記CWSを最小値として決定する。
【0126】
【0127】
該実施例では、4ステップランダムアクセス過程において、MSG4伝送をスケジューリングする場合は、MSG3デコードが正しいことを示す。MSG3デコード結果が正しい場合は、チャネル品質が良いことを示す。CWSを減少することに使用できる。
【0128】
一実現方式では、前記端末装置が第2アップリンクグラントを受信し、前記第2アップリンクグラントが前記メッセージ3の再送をスケジューリングすることに用いられる場合、前記CWSを最小値として決定する。
【0129】
【0130】
該実施例では、4ステップランダムアクセス過程において、MSG3が衝突する恐れがあるため、そのデコード結果の間違いは衝突によるものである可能性がある。しかしながら、MSG3のスケジューリングを受信した場合は、ネットワーク装置がダウンリンク伝送を行うことができ、チャネルが輻輳しないことを示す。従って、CWSを減少することができる。
【0131】
一実現方式では、前記端末装置が第2アップリンクグラントを受信し、前記第2アップリンクグラントが前記メッセージ3の再送をスケジューリングすることに用いられる場合、前記CWSを増加する。
【0132】
【0133】
該実施例では、MSG3は一般的なPUSCHの処理方式と同様であり、デコードが間違いである場合、CWSを増加する。
【0134】
一実現方式では、前記端末装置が第2アップリンクグラントを受信し、前記第2アップリンクグラントが前記メッセージ3の再送をスケジューリングすることに用いられる場合、前記CWSが変化しないように維持する。
【0135】
例えば、端末装置はTC-RNTI又はC-RNTIによりスクランブルされたULグラントを受信し、該ULグラントはMSG3の再送をスケジューリングすることに用いられる場合、CWSが変化しないように維持する。
【0136】
該実施例では、4ステップランダムアクセス過程において、MSG3が衝突する恐れがあるため、そのデコード結果が間違いである場合、CWS調整に使用しなくてもよい。
【0137】
一実現方式では、前記端末装置は前記メッセージ3の伝送が終了した後の第3時間領域長において、第2アップリンクグラント及び/又は第3ダウンリンクグラントを受信せず、前記第3時間領域長の後で前記CWSを決定する場合、前記CWSを増加し、又は前記CWSが変化しないように維持する。前記第3ダウンリンクグラントはランダムアクセス過程におけるメッセージ4の伝送をスケジューリングすることに用いられ、前記第2アップリンクグラントは前記メッセージ3の再送をスケジューリングすることに用いられる。
【0138】
【0139】
選択肢として、第3時間領域長は、
前記第3時間領域長が予め設定されたもの又はプロトコルにより決められたものである状況、
前記第3時間領域長はネットワーク装置が指示情報によって前記端末装置に送信したものであり、例えば、ネットワーク装置は端末装置に指示情報を送信することができ、該指示情報は第3時間領域長を示すことに用いられ、端末装置は該指示情報に基づいて第3時間領域長を取得することができる状況、
第3時間領域長がネットワーク装置の処理能力に関連付けられ、ネットワーク装置の処理能力は伝送ブロックのデコード時間を含んでもよく、第3時間領域長はネットワーク装置の処理能力に基づいて取得したものであってもよく、例えば、端末装置は伝送ブロックのデコード時間に基づいて第3時間領域長を取得することができる状況、
第3時間領域長がチャネルアクセス優先度に関連付けられ、例えば、第3時間領域長はチャネルアクセス優先度と第3時間領域長との対応関係に基づいて決定したものであり、異なるチャネルアクセス優先度は異なる第3時間領域長に対応する状況、のうちの少なくとも1つを含む。
【0140】
該実施例では、端末装置が参照時間ユニットにおいてMSG3を送信した後、所定の時間帯においてネットワーク装置から送信されたMSG3への応答を受信しない場合は、ネットワーク装置が参照時間ユニットにおけるMSG3の受信に成功せず、又はネットワーク装置がダウンリンクチャネルを送信する機会がなく、即ちネットワーク装置の該チャネルでの干渉が比較的大きいことを示す。従って、該端末装置はCWSを増加することができる。
【0141】
一実現方式では、前記端末装置は前記メッセージ3の伝送が終了した後の第3時間領域長において前記CWSを決定し、且つ前記端末装置は前記第2アップリンクグラント及び/又は第3ダウンリンクグラントを受信しない場合、前記CWSが変化しないように維持する。前記第3ダウンリンクグラントはランダムアクセス過程におけるメッセージ4の伝送をスケジューリングすることに用いられ、前記第2アップリンクグラントは前記メッセージ3の再送をスケジューリングすることに用いられる。
【0142】
一実現方式では、前記端末装置が第3時間領域長においてCWSを決定する場合、端末装置はCWSが変化しないように維持する。
【0143】
例えば、端末装置がK4時間においてCat-4 LBTを行うように計画する場合、CWSが変化しないように維持する。第3時間領域長の決定方法は同様である。
【0144】
該実施例では、端末装置が第3時間領域長においてCat-4 LBTを行う場合、端末装置は第3時間領域長の後続の時間においてネットワーク装置から送信されたMSG3への応答を受信するかどうかを決定することができず、該チャネルにおける干渉状況を判断することもできないため、CWSが変化しないように維持する。
【0145】
選択肢として、本願の実施例では、前記CWSを増加することは、現在のCWSを基に、対応のCWS範囲内の次の比較的大きな数まで増加することであってもよく、又は、指数で増加し、例えば2のベキ乗で増加することであってもよく、又は、線形で増加することであってもよく、ここで制限しない。現在のCWSは対応のCWS範囲内の最大値である場合、前記CWSを増加することは前記CWSを最大値に維持するが、前記CWSの最大値をK回維持した後、前記CWSを初期値として改めて設定し、Kは端末装置が1~8からチャネルアクセス優先度に基づいて決定した数である。
【0146】
選択肢として、本願の実施例では、前記CWSを最小値として決定することは、前記CWSをCWSの値範囲内の最小値例えば表1におけるCWS最小値として設定し、又は、前記CWSを初期値として設定することを意味してもよい。
【0147】
以上は主に各ネットワーク要素の相互作用の観点から本願の実施例の解決手段を説明した。理解されるように、端末装置及びネットワーク装置は上記機能を実現するために、各機能を実行する対応のハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを備える。当業者であれば容易に意識できるように、本明細書に開示される実施例を参照して説明した各例示的なユニット及びアルゴリズムステップは、本願においてハードウェア又はハードウェア及びコンピュータソフトウェアの組み合わせで実現できる。ある機能をハードウェアで実行するか、それともコンピュータソフトウェアがハードウェアを駆動することで実行するかは、技術案の特定応用及び設計制約条件によって決定される。当業者は各特定応用に対して異なる方法でここの説明される機能を実現することができるが、このような実現は本願の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0148】
本願の実施例は上記方法の例に基づいて端末装置に対して機能ユニットの区分を行うことができる。例えば、各機能に対応して各機能ユニットを区分してもよく、2つ以上の機能を1つの処理ユニットに統合してもよい。上記統合されたユニットはハードウェアの形式で実現されてもよく、ソフトウェアプログラムモジュールの形式で実現されてもよい。なお、本願の実施例では、ユニットの区分は模式的なものであり、論理機能上の区分に過ぎず、実際に実現するとき、他の区分方式があってもよい。
【0149】
統合されたユニットを用いる場合、図8には上記実施例に関わる端末装置の可能な機能ユニットの構成ブロック図を示す。端末装置800は処理ユニット802及び通信ユニット803を備える。処理ユニット802は端末装置の動作を制御管理することに用いられ、例えば、処理ユニット802は端末装置が図2におけるステップ201、ステップ202、及び/又は本明細書に説明される技術に使用される他の過程を実行することをサポートすることに用いられる。通信ユニット803は端末装置と他の装置との通信、例えばネットワーク装置との通信をサポートすることに用いられる。端末装置は更に、端末装置のプログラムコード及びデータを記憶するための記憶ユニット801を備えてもよい。
【0150】
処理ユニット802はプロセッサ又はコントローラであってもよい。通信ユニット803は送受信機、送受信回路、無線周波数チップ等であってもよい。記憶ユニット801はメモリであってもよい。
【0151】
前記処理ユニット802は、アンライセンスキャリアにおける参照時間ユニットを決定することと、前記参照時間ユニットに基づいて、前記アンライセンスキャリアにおける、前記アンライセンスキャリアに対してチャネル検出を行うためのCWSを決定することと、に用いられる。
【0152】
1つの可能な例では、通信ユニット803は第1時間領域リソースにおいてアップリンクグラント又はダウンリンクフィードバック情報を受信し、前記参照時間ユニットは第1アップリンク伝送機会における時間ユニットを含み、前記第1アップリンク伝送機会の終了位置と前記第1時間領域リソースの開始位置との間の時間長は第1時間領域長以上であり、且つ前記第1アップリンク伝送機会は前記第1時間領域リソースの前の最近1回のアップリンク伝送機会である。
【0153】
1つの可能な例では、第1時間領域長は予め設定されたもの又はプロトコルにより決められたものであり、又は、前記第1時間領域長はネットワーク装置が指示情報によって前記端末装置に送信したものであり、又は、前記第1時間領域長は前記ネットワーク装置の処理能力に関連付けられ、又は、前記第1時間領域長はチャネルアクセス優先度に関連付けられる。
【0154】
1つの可能な例では、前記参照時間ユニットは前記第1アップリンク伝送機会における1番目の時間ユニットを含み、及び/又は、
前記参照時間ユニットは前記第1アップリンク伝送機会における完全なPUSCHを伝送する1番目の時間ユニットを含む。
【0155】
1つの可能な例では、前記参照時間ユニットは第2アップリンク伝送機会における時間ユニットを含み、前記通信ユニット803は前記第2アップリンク伝送機会で伝送を開始した後の第2時間領域長において、ネットワーク装置から送信されたアップリンクグラント又はダウンリンクフィードバック情報を受信していない。
【0156】
1つの可能な例では、前記第2時間領域長は予め設定されたもの又はプロトコルにより決められたものであり、又は、前記第2時間領域長は前記ネットワーク装置が指示情報によって前記端末装置に送信したものであり、又は、前記第2時間領域長は前記ネットワーク装置の処理能力に関連付けられ、又は、前記第2時間領域長は前記第2アップリンク伝送機会の時間領域長に関連付けられ、又は、前記第2時間領域長はCWSに対応するチャネル検出時間に関連付けられる。
【0157】
1つの可能な例では、前記参照時間ユニットは前記第2アップリンク伝送機会における1番目の時間ユニットを含み、及び/又は、
前記参照時間ユニットは前記第2アップリンク伝送機会における完全なPUSCHを伝送する1番目の時間ユニットを含む。
【0158】
1つの可能な例では、前記参照時間ユニットはランダムアクセスプリアンブルを送信する時間ユニットを含み、及び/又は、
前記参照時間ユニットはアップリンク制御情報を送信する時間ユニットを含む。
【0159】
1つの可能な例では、前記参照時間ユニットに対応するチャネルアクセススキームはタイプ4のチャネルアクセススキームである。
【0160】
1つの可能な例では、前記参照時間ユニットにおいてHARQ-ACK情報を伝送し、前記処理ユニット802が前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定することは、
前記通信ユニット803が第1ダウンリンクグラントを受信し、且つ前記第1ダウンリンクグラントに第1HARQプロセスの新たなデータスケジューリング情報が含まれ、且つ前記HARQ-ACK情報には前記第1HARQプロセスに対応する肯定応答情報が含まれる場合、前記CWSを最小値として決定する状況、
前記通信ユニット803が第1ダウンリンクグラントを受信し、且つ前記第1ダウンリンクグラントには前記HARQ-ACK情報に対応するHARQプロセスの新たなデータスケジューリング情報が含まれない場合、前記CWSを増加し、又は前記CWSが変化しないように維持する状況、
前記通信ユニット803が前記HARQ-ACK情報に対応するHARQプロセスの第1ダウンリンクグラントを受信していない場合、前記CWSを増加し、又は前記CWSが変化しないように維持する状況、のうちの少なくとも1つを含む。
【0161】
1つの可能な例では、前記参照時間ユニットは前記通信ユニット803が第1ダウンリンクグラントを受信した時刻の前に位置し、且つ前記参照時間ユニットの終了時刻と前記通信ユニット803が第1ダウンリンクグラントを受信した時刻との間の時間長は第1時間領域長以上である。
【0162】
1つの可能な例では、前記参照時間ユニットにおいてランダムアクセスプリアンブルを伝送し、前記処理ユニット802が前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定することは、
前記通信ユニット803がランダムアクセス応答ウィンドウにおいて第2ダウンリンクグラントを受信し、前記第2ダウンリンクグラントによりスケジューリングされるデータには目標PRACHリソースに対応するランダムアクセス応答が含まれ、前記ランダムアクセスプリアンブルが前記目標PRACHリソースにより伝送される場合、前記CWSを最小値として決定する状況、
前記通信ユニット803がランダムアクセス応答ウィンドウにおいて第2ダウンリンクグラントを受信し、前記第2ダウンリンクグラントによりスケジューリングされるデータには前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセス応答が含まれる場合、前記CWSを最小値として決定する状況、
前記通信ユニット803がランダムアクセス応答ウィンドウにおいて第2ダウンリンクグラントを受信し、前記第2ダウンリンクグラントによりスケジューリングされるデータには目標PRACHリソースに対応するランダムアクセス応答が含まれるが、前記ランダムアクセスプリアンブルに対応するランダムアクセス応答が含まれず、前記ランダムアクセスプリアンブルが前記目標PRACHリソースにより伝送される場合、前記CWSを増加し、又は前記CWSが変化しないように維持する状況、
前記通信ユニット803がランダムアクセス応答ウィンドウにおいて第2ダウンリンクグラントを受信せず、前記第2ダウンリンクグラントが目標PRACHリソースに対応するランダムアクセス応答の伝送をスケジューリングすることに用いられ、前記ランダムアクセスプリアンブルが前記目標PRACHリソースにより伝送される場合、前記CWSを増加し、又は前記CWSが変化しないように維持する状況、
前記通信ユニット803がランダムアクセス応答ウィンドウにおいて前記CWSを決定し、且つ第2ダウンリンクグラントを受信せず、前記第2ダウンリンクグラントが目標PRACHリソースに対応するランダムアクセス応答の伝送をスケジューリングすることに用いられ、前記ランダムアクセスプリアンブルが前記目標PRACHリソースにより伝送される場合、前記CWSが変化しないように維持する状況、のうちの少なくとも1つを含む。
【0163】
1つの可能な例では、前記参照時間ユニットにおいて第1PUSCHを伝送し、前記第1PUSCHが第2HARQプロセスに対応し、前記処理ユニット802が前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定することは、
前記通信ユニット803が第1アップリンクグラントを受信し、且つ前記第1アップリンクグラントには前記第2HARQプロセスのうちの少なくとも1つのHARQプロセスをスケジューリングする新たなデータ伝送情報が含まれる場合、前記CWSを最小値として決定する状況、
前記通信ユニット803が第1ダウンリンクフィードバック情報を受信し、且つ前記第1ダウンリンクフィードバック情報には前記第2HARQプロセスのうちの少なくとも1つのHARQプロセスに対応する肯定応答(ACK)情報が含まれる場合、前記CWSを最小値として決定する状況、
前記通信ユニット803が第1アップリンクグラントを受信し、且つ前記第1アップリンクグラントには前記第2HARQプロセスのうちの少なくとも1つのHARQプロセスをスケジューリングする新たなデータ伝送情報が含まれない場合、前記CWSを増加する状況、
前記通信ユニット803が第1ダウンリンクフィードバック情報を受信し、且つ前記第1ダウンリンクフィードバック情報には前記第2HARQプロセスのうちの少なくとも1つのHARQプロセスに対応する肯定応答(ACK)情報が含まれない場合、前記CWSを増加する状況、のうちの少なくとも1つを含む。
【0164】
1つの可能な例では、前記参照時間ユニットにおいてランダムアクセス過程におけるメッセージ3を伝送し、前記処理ユニット802が前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定することは、
前記通信ユニット803が第3ダウンリンクグラントを受信し、前記第3ダウンリンクグラントがランダムアクセス過程におけるメッセージ4の伝送をスケジューリングすることに用いられる場合、前記CWSを最小値として決定する状況、
前記通信ユニット803が第2アップリンクグラントを受信し、前記第2アップリンクグラントが前記メッセージ3の再送をスケジューリングすることに用いられる場合、前記CWSを最小値として決定する状況、
前記通信ユニット803が第2アップリンクグラントを受信し、前記第2アップリンクグラントが前記メッセージ3の再送をスケジューリングすることに用いられる場合、前記CWSを増加し、又は前記CWSが変化しないように維持する状況、のうちの少なくとも1つを含む。
【0165】
1つの可能な例では、前記参照時間ユニットにおいてランダムアクセス過程におけるメッセージ3を伝送し、前記処理ユニット802が前記参照時間ユニットに基づいて前記アンライセンスキャリアにおけるCWSを決定することは、
前記通信ユニット803は前記メッセージ3の伝送が終了した後の第3時間領域長において第2アップリンクグラント及び/又は第3ダウンリンクグラントを受信せず、前記第3時間領域長の後で前記CWSを決定する場合、前記CWSを増加し、又は前記CWSが変化しないように維持する状況、
前記通信ユニット803は前記メッセージ3の伝送が終了した後の第3時間領域長において前記CWSを決定し、且つ前記通信ユニット803は前記第2アップリンクグラント及び/又は第3ダウンリンクグラントを受信しない場合、前記CWSが変化しないように維持する状況、のうちの少なくとも1つを含み、
前記第3ダウンリンクグラントはランダムアクセス過程におけるメッセージ4の伝送をスケジューリングすることに用いられ、前記第2アップリンクグラントは前記メッセージ3の再送をスケジューリングすることに用いられる。
【0166】
1つの可能な例では、前記第3時間領域長は予め設定されたもの又はプロトコルにより決められたものであり、又は、前記第3時間領域長はネットワーク装置が指示情報によって前記端末装置に送信したものであり、又は、前記第3時間領域長は前記ネットワーク装置の処理能力に関連付けられる。
【0167】
処理ユニット802がプロセッサ、通信ユニット803が通信インターフェース、記憶ユニット801がメモリである場合、本願の実施例に関わる端末装置は図9に示される端末装置であってもよい。
【0168】
本願の実施例は更にコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体に電子データ交換のためのコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムによってコンピュータは上記方法実施例における端末装置について説明される一部又は全部のステップを実行する。
【0169】
本願の実施例は更にコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラムが記憶される非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含み、前記コンピュータプログラムを操作することによりコンピュータは上記方法実施例における端末装置について説明される一部又は全部のステップを実行することができる。該コンピュータプログラム製品は1つのソフトウェアインストールパッケージであってもよい。
【0170】
本願の実施例に説明される方法又はアルゴリズムのステップはハードウェアの方式で実現されてもよく、又はプロセッサがソフトウェア命令を実行することで実現されてもよい。ソフトウェア命令は対応のソフトウェアモジュールで構成されてもよく、ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ(ROM、Read Only Memory)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable ROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM、Electrically EPROM)、レジスタ、ハードディスク、ポータブルハードディスク、読み取り専用光ディスク(CD-ROM)又は本分野でよく知られるいかなる他の形式の記憶媒体に記憶されてもよい。例示的な記憶媒体はプロセッサに結合され、それによりプロセッサは該記憶媒体から情報を読み取ることができ、且つ該記憶媒体に情報を書き込むことができる。当然ながら、記憶媒体はプロセッサの構成部分であってもよい。プロセッサ及び記憶媒体はASICに位置してもよい。また、該ASICはアクセスネットワーク装置、目標ネットワーク装置又はコアネットワーク装置に位置してもよい。当然ながら、プロセッサ及び記憶媒体は個別コンポーネントとしてアクセスネットワーク装置、目標ネットワーク装置又はコアネットワーク装置に存在してもよい。
【0171】
当業者であれば意識できるように、上記1つ又は複数の例では、本願の実施例に説明される機能はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はそれらの任意の組み合わせで全体的又は部分的に実現されてもよい。ソフトウェアで実現されるとき、コンピュータプログラム製品の形式で全体的又は部分的に実現されてもよい。前記コンピュータプログラム製品は1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータにおいて前記コンピュータプログラム命令をロードして実行するとき、本願の実施例に記載のプロセス又は機能を全体的又は部分的に発生させる。前記コンピュータは汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク又は他のプログラム可能装置であってもよい。前記コンピュータ命令がコンピュータ可読記憶媒体に記憶され、又は一方のコンピュータ可読記憶媒体から他方のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、前記コンピュータ命令が一方のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターから有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバー、デジタル加入者回線(DSL、Digital Subscriber Line))又は無線(例えば、赤外線、無線、マイクロ波等)方式で他方のウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンターに伝送されてもよい。前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータにアクセスできるいかなる利用可能媒体又は1つ又は複数の利用可能媒体からなるサーバ、データセンター等のデータ記憶装置であってもよい。前記利用可能媒体は磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタルビデオディスク(DVD、Digital Video Disc))又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートディスク(SSD、Solid State Disk))等であってもよい。
【0172】
以上に記載される具体的な実施形態は本願の実施例の目的、技術案及び有益な効果を更に詳しく説明したが、理解されるように、以上の説明は本願の実施例の具体的な実施形態に過ぎず、本願の実施例の保護範囲を制限するためのものではない。本願の実施例の技術案に基づいて行われるいかなる修正、等価置換、改良等は、いずれも本願の実施例の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9