(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-17
(45)【発行日】2022-11-28
(54)【発明の名称】スライス肉のトレー盛付方法及びトレー盛付装置
(51)【国際特許分類】
B65B 25/06 20060101AFI20221118BHJP
【FI】
B65B25/06 A
(21)【出願番号】P 2020159751
(22)【出願日】2020-09-24
(62)【分割の表示】P 2018118511の分割
【原出願日】2018-06-22
【審査請求日】2021-06-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000152815
【氏名又は名称】株式会社日本キャリア工業
(72)【発明者】
【氏名】牧野 伸司
(72)【発明者】
【氏名】越智 一志
(72)【発明者】
【氏名】荻山 雅和
(72)【発明者】
【氏名】大西 秀明
【審査官】沖 大樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-173232(JP,A)
【文献】特開平01-271195(JP,A)
【文献】特開2020-040726(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0038913(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 5/00- 5/12
B65B 25/00-25/24
A22C 5/00-29/04
B26D 3/26- 3/28
B26D 7/00-11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つのトレーに盛り付けられる量毎に区切られてコンベヤ(4)で搬送されるスライス肉を、このスライス肉の搬送方向に沿う方向に出退するコンベヤ(4)の終端部からトレー内に落下させて盛り付けるスライス肉のトレー盛付方法であって、前記コンベヤ(4)の終端部から、スライス肉の前端部を、スライス肉の搬送方向に沿う方向に出退する受片(9)上に受け、前記コンベア(4)の終端部の退却と前記受片(9)の退却によって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付ける
にあたり、前記コンベア(4)の終端部の退却によってスライス肉の後端部をトレー内に落下させた後に、前記受片(9)の退却によってこのスライス肉の前端部をトレー内に落下させることを特徴とするスライス肉のトレー盛付方法。
【請求項2】
1つのトレーに盛り付けられる量毎に区切られてコンベヤ(4)で搬送されるスライス肉を、このスライス肉の搬送方向に沿う方向に出退するコンベヤ(4)の終端部からトレー内に落下させて盛り付けるスライス肉のトレー盛付方法であって、前記コンベヤ(4)の終端部から、スライス肉の前端部を、スライス肉の搬送方向に沿う方向に出退する受片(9)上に受け、前記コンベヤ(4)の終端部の退却と前記受片(9)の退却によって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付けるにあたり、前記コンベヤ(4)の終端部の退却によって、スライス肉を、その前端部が前記受片(9)に載せられたブリッジ状となしてから、コンベヤ(4)の終端部から離脱させる
ことを特徴とするスライス肉のトレー盛付方法。
【請求項3】
前記コンベヤ(4)の終端部からスライス肉の前端部を前記受片(9)上に受けた後に、前記受片(9)のコンベヤ(4)側の端部を下方へ傾動させ、前記コンベヤ(4)の終端部の退却と、前記受片(9)の退却によって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付ける請求項1
または請求項
2に記載のスライス肉のトレー盛付方法。
【請求項4】
1つのトレーに盛り付けられる量毎に区切られてコンベヤ(4)で搬送されるスライス肉を、このスライス肉の搬送方向に沿う方向に出退するコンベヤ(4)の終端部からトレー内に落下させて盛り付けるスライス肉のトレー盛付装置であって、前記コンベヤ(4)
の終端部と、このコンベヤ(4)の終端部からスライス肉の前端部を受ける受片(9)とのそれぞれを、スライス肉の搬送方向に沿う方向に出退可能に備え、前記コンベヤ(4)の終端部から前記受片(9)上にスライス肉の前端部を受け、前記コンベア(4)の終端部の退却と前記受片(9)の退却
とによって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付ける
にあたり、前記コンベヤ(4)の終端部の退却によってスライス肉の後端部をトレー内に落下させた後に、前記受片(9)の退却によってこのスライス肉の前端部をトレー内に落下させる構成としたことを特徴とするスライス肉のトレー盛付装置。
【請求項5】
1つのトレーに盛り付けられる量毎に区切られてコンベヤ(4)で搬送されるスライス肉を、このスライス肉の搬送方向に沿う方向に出退するコンベヤ(4)の終端部からトレー内に落下させて盛り付けるスライス肉のトレー盛付装置であって、前記コンベヤ(4)の終端部と、このコンベヤ(4)の終端部からスライス肉の前端部を受ける受片(9)とのそれぞれを、スライス肉の搬送方向に沿う方向に出退可能に備え、前記コンベヤ(4)の終端部から前記受片(9)上にスライス肉の前端部を受け、前記コンベヤ(4)の終端部の退却と前記受片(9)の退却とによって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付けるにあたり、前記コンベヤ(4)の終端部の退却によって、スライス肉を、その前端部が前記受片(9)に載せられたブリッジ状となしてから、コンベヤ(4)の終端部から離脱させる
構成としたスライス肉のトレー盛付装置。
【請求項6】
前記コンベヤ(4)の終端部からスライス肉の前端部を前記受片(9)上に受けた後に、
この受片(9)のコンベヤ(4)側の端部が下方へ傾動する構成とした請求項
4または請求項
5に記載のスライス肉のトレー盛付装置。
【請求項7】
前記コンベヤ(4)の終端部が、コンベヤ(4)終端側ほど低くなるように傾斜した請求項
4から請求項
6のいずれか1項に記載のスライス肉のトレー盛付装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、牛や豚など食肉をスライサーで薄切りしたスライス肉を販売用の小トレーに盛り付ける盛付方法及び盛付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明に関連する従来のスライス肉のトレー盛付装置としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
この文献には、スライス肉を搬送する搬送ベルトの搬出側のローラーが後退してスライス肉を受皿(トレー)に落下させて盛り付ける際に、最先端のスライス肉が僅かに重なる位置に剥離体が設けられていて、スライス肉がベルトに付着することなくそのままの形状で受け皿に落下させる構成が開示されている。
しかしながら、この構成では、スライス肉の剥離される位置から受皿の底面までの落差があり、又、剥離体とスライス肉との重なりが少なく、特に柔らかいスライス肉は座屈しながら滑り落ちて、姿勢が乱れるので搬送されたままの姿勢を保って受皿に落下させて盛り付ける事は難しかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、前述のような問題点に鑑み、スライス肉を搬送する搬送ベルトの終端部が後退してスライス肉を受皿(トレー)に落下させて盛り付ける際に、トレー底面近くまでスライス肉を誘導して姿勢が乱されないで整然と盛り付けることができるスライス肉のトレー盛付装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、1つのトレーに盛り付けられる量毎に区切られてコンベヤ(4)で搬送されるスライス肉を、このスライス肉の搬送方向に沿う方向に出退するコンベヤ(4)の終端部からトレー内に落下させて盛り付けるスライス肉のトレー盛付方法であって、前記コンベヤ(4)の終端部から、スライス肉の前端部を、スライス肉の搬送方向に沿う方向に出退する受片(9)上に受け、前記コンベア(4)の終端部の退却と前記受片(9)の退却によって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付けるにあたり、前記コンベア(4)の終端部の退却によってスライス肉の後端部をトレー内に落下させた後に、前記受片(9)の退却によってこのスライス肉の前端部をトレー内に落下させることを特徴とするスライス肉のトレー盛付方法とした。
【0006】
請求項2に記載の発明は、1つのトレーに盛り付けられる量毎に区切られてコンベヤ(4)で搬送されるスライス肉を、このスライス肉の搬送方向に沿う方向に出退するコンベヤ(4)の終端部からトレー内に落下させて盛り付けるスライス肉のトレー盛付方法であって、前記コンベヤ(4)の終端部から、スライス肉の前端部を、スライス肉の搬送方向に沿う方向に出退する受片(9)上に受け、前記コンベヤ(4)の終端部の退却と前記受片(9)の退却によって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付けるにあたり、前記コンベヤ(4)の終端部の退却によって、スライス肉を、その前端部が前記受片(9)に載せられたブリッジ状となしてから、コンベヤ(4)の終端部から離脱させることを特徴とするスライス肉のトレー盛付方法とした。
【0007】
請求項3に記載の発明は、前記コンベヤ(4)の終端部からスライス肉の前端部を前記受片(9)上に受けた後に、前記受片(9)のコンベヤ(4)側の端部を下方へ傾動させ、前記コンベヤ(4)の終端部の退却と、前記受片(9)の退却によって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付ける請求項1または請求項2に記載のスライス肉のトレー盛付方法とした。
【0008】
請求項4に記載の発明は、1つのトレーに盛り付けられる量毎に区切られてコンベヤ(4)で搬送されるスライス肉を、このスライス肉の搬送方向に沿う方向に出退するコンベヤ(4)の終端部からトレー内に落下させて盛り付けるスライス肉のトレー盛付装置であって、前記コンベヤ(4)の終端部と、このコンベヤ(4)の終端部からスライス肉の前端部を受ける受片(9)とのそれぞれを、スライス肉の搬送方向に沿う方向に出退可能に備え、前記コンベヤ(4)の終端部から前記受片(9)上にスライス肉の前端部を受け、前記コンベア(4)の終端部の退却と前記受片(9)の退却とによって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付けるにあたり、前記コンベヤ(4)の終端部の退却によってスライス肉の後端部をトレー内に落下させた後に、前記受片(9)の退却によってこのスライス肉の前端部をトレー内に落下させる構成としたことを特徴とするスライス肉のトレー盛付装置とした。
【0009】
請求項5に記載の発明は、1つのトレーに盛り付けられる量毎に区切られてコンベヤ(4)で搬送されるスライス肉を、このスライス肉の搬送方向に沿う方向に出退するコンベヤ(4)の終端部からトレー内に落下させて盛り付けるスライス肉のトレー盛付装置であって、前記コンベヤ(4)の終端部と、このコンベヤ(4)の終端部からスライス肉の前端部を受ける受片(9)とのそれぞれを、スライス肉の搬送方向に沿う方向に出退可能に備え、前記コンベヤ(4)の終端部から前記受片(9)上にスライス肉の前端部を受け、前記コンベヤ(4)の終端部の退却と前記受片(9)の退却とによって、このスライス肉をトレー内に落下させて盛り付けるにあたり、前記コンベヤ(4)の終端部の退却によって、スライス肉を、その前端部が前記受片(9)に載せられたブリッジ状となしてから、コンベヤ(4)の終端部から離脱させる構成としたスライス肉のトレー盛付装置とした。
【0010】
請求項6に記載の発明は、前記コンベヤ(4)の終端部からスライス肉の前端部を前記受片(9)上に受けた後に、この受片(9)のコンベヤ(4)側の端部が下方へ傾動する構成とした請求項4または請求項5に記載のスライス肉のトレー盛付装置とした。
【0011】
請求項7に記載の発明は、前記コンベヤ(4)の終端部が、コンベヤ(4)終端側ほど低くなるように傾斜した請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のスライス肉のトレー盛付装置とした。
【発明の効果】
【0012】
スライス肉を搬送するコンベヤ(4)の終端部が後退してスライス肉をトレーに落下させて盛り付ける際に、スライス肉の先端部を受片(9)上に一旦受け、この受片(9)を退却させて落下させるので、スライス肉は整然と盛り付けられる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明に係るスライス肉の盛付装置の実施例における要部を模式的に示す側面図である。
【
図3】本発明に係るスライス肉の盛付装置の実施例の全体構成を模式的に示した側面図である。
【
図4】本発明におけるスライス肉のトレー盛付装置における盛付動作を段階的に示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明に係るスライス肉のトレー盛付装置は、スライサーから切り出され1パック分量毎に区切られてコンベヤで搬送される食肉のスライス肉を、コンベヤの終端部から終端部の下方で待機する販売用の小トレー内に落下させて盛り付ける装置である。
実施例として
図3に全体構成の1例が模式的に示されるが、図示しない食肉スライサーの肉箱1が上下方向に揺動され、上動するとき肉箱1に保持された食肉の先端部を肉箱1の出口部を横断して張設された送出し方向に対し直交して走行する帯状刃によってスライスし、切り出されるスライス肉mを刃物直下に設けられた回転体2の表面で受け取り中継位置まで移送する。
【0015】
中継位置には中継片3が揺動自在に設けられていて、回転体2からスライス肉mを剥ぎ取り中心付近から2つ折りしてコンベヤ4の始端部へ移載する。スライス肉mは1パック分量(1個のトレーに盛り付けられる量)毎に、折り畳み線を前にして一部を積み重ねた鱗列状に並べられコンベヤ4の終端部まで移送される。
終端部下方のスライス肉m落下位置には、移送されたスライス肉mが盛り付けられるトレー5が待機していて、スライス肉mがコンベヤ4の終端部から1パック分量毎にトレー5内に落下し盛り付けられる構成である。
尚、本実施例においてはスライス肉mを中継位置で中心部付近から2つ折りとしたが、切り出されたままの広げられた状態であってもよい。
【0016】
本実施例におけるコンベヤ4は、図示しない左右側板に支持されるモーターに連結された駆動ローラーを含む複数のコンベヤローラー6,6・・に掛け回させたコンベヤベルト7で構成される。コンベヤベルト7の終端部は、スライス肉の落下位置で待機するトレー5内に、コンベヤベルト7で搬送されてきた1パック分量のスライス肉mを、姿勢を保持したまま盛り付けるために、スライス肉mが終端部に達すれば、
図1における実線から仮想線の状態に適宜手段で矢印の走行方向に沿って後退させるシャトルコンベヤと呼ばれる方法でスライス肉mをトレー5内に落下させる構成とされる。
【0017】
コンベヤベルト7の終端部におけるスライス肉mの移送補助手段として、終端部におけるコンベヤベルト7の全幅に亘ってベルトの表面に外周面を近接させて回転する剥離ローラー8が設けられる。
剥離ローラー8は、比較的小径であってコンベヤベルト7終端部のスライス肉mが離れる位置付近に設けられ、モーターによる回転駆動が停止されたコンベヤベルト7の先端部が退却する際のベルトの移動方向に反して回転してスライス肉mを持ち回りさせないようコンベヤベルト7周面から剥離して直下で待機する後述の受片9上に移送する。
【0018】
本願発明の要旨である受片9は、コンベヤ4終端部のスライス肉mが離れる位置付近に設けられた剥離ローラー8からスライス肉mの先端部を受ける、トレー幅に見合う幅寸法を有してコンベヤ4の戻り側のベルト表面に接近して戻り方向に向けて所定の長さ延長された方形状とされる。
この受片9の長さは、コンベヤ4の終端部を退却させたときに、受片9上に受けたスライス肉mの先端部が、受片9を傾けて退却させ抜き取らない限り自重で受片9の先端から脱落することのない長さであって実験結果から設定される。
【0019】
受片9は、先端部が解放された複数の細杆からなる櫛状に構成されていて、受片9を保持するスライダー10は、支持枠11に固着された左右一対のガイド棒12,12に案内され伸縮具13によって出退自在とされる。
又、受片9を支持する支持枠11は、コンベヤベルト7の終端部近くの機体からコンベヤベルト7の走行方向に直交して突設された支持ピン14に支持枠11の左右側部が軸支されて、受片9のコンベヤ4側が下方に向けて支持ピン14を回動中心として一端が支持枠11に他端が機体に支持された伸縮具15が伸縮することで、
図1に仮想線で示されるように、受片9の先端がトレー5の底面近くに到るまで傾動可能に機体に支持される。
【0020】
図4は、コンベ4の終端部からトレー内にスライス肉mを落下させて盛り付ける過程を模式で段階的に示したもので図面の符号に沿って説明する。
(イ)は、コンベヤ4で搬送される1パック分量のスライス肉mの先端がコンベヤ4の終端部に達し、コンベヤ4の終端部が退却を開始した直後の状態であって、このときスライス肉mは先端部が受片9の上面に当接して受けられる。
(ロ)コンベヤ4の終端部の退却に同期して受片9は伸縮具15が伸長されてコンベヤ4側(コンベヤ4の戻り側、
図4において向かって右側)の先端がトレー5の底面近くまで到るまで傾動され同時にコンベヤ4の終端部も退却するのでスライス肉は先端部分が受片9に載せられたブリッジ状となってコンベヤ4から離される。
(ハ)退却するコンベヤ4の終端部がトレー5の内壁位置まで到達するとスライス肉mの後端がトレー5の底面に落下した状態となって、受片9は伸縮具13が縮小し退去動作を開始する。
(ニ)受片9が伸縮具13によりトレー5から離れる位置に退去された状態を示している。
【0021】
上述したようにスライス肉mがトレー5に盛り付けられるが、コンベヤ4の終端部が退却を始めたとき、スライス肉mの先端が剥離ローラー8の効果もあって戻り側へ巻き込まれることなく直下の受け片9に当接されて受け取られ、受片9が下方に傾きながらスライス肉mの前部を載せた状態でコンベヤ4が後退してスライス肉mの後部分をトレー5内に落下させる。
このような状態になると、スライス肉mの底面とトレー5の底面との接触による摩擦抵抗が受片9を退去させるときにスライス肉mが引かれて姿勢が乱されることを防ぐので整然と盛り付けられる。
この際、受片9が、先端が解放された複数の細杆からなる櫛状とされるので抵抗が少なくスムーズに退去させられる。
【符号の説明】
【0022】
1 肉箱
2 回転体
3 中継片
4 コンベヤ
5 トレー
6 コンベヤローラー
7 コンベヤベルト
8 剥離ローラー
9 受片
10 スライダー
11 支持枠
12 ガイド棒
13 伸縮具
14 支持ピン
15 伸縮具