(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-17
(45)【発行日】2022-11-28
(54)【発明の名称】バージョンを跨いでアップグレードする方法、装置およびデバイス、コンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 8/65 20180101AFI20221118BHJP
【FI】
G06F8/65
(21)【出願番号】P 2021512399
(86)(22)【出願日】2019-09-04
(86)【国際出願番号】 CN2019104387
(87)【国際公開番号】W WO2020048483
(87)【国際公開日】2020-03-12
【審査請求日】2021-03-03
(31)【優先権主張番号】201811033109.X
(32)【優先日】2018-09-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】弁理士法人航栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヘー イーボー
(72)【発明者】
【氏名】リー シャオウェイ
【審査官】石川 亮
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02916228(EP,A1)
【文献】中国特許出願公開第103414590(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第102148709(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103490931(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/65
G06F 1/24
H04L 41/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バージョンを跨いでアップグレードする方法であって、
デバイスのスタンバイメインコントロールボードをリセット・アップグレードするステップと、
前記デバイスのプライマリメインコントロールボードと、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードとを同期し、同期完了後、前記プライマリメインコントロールボードと、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードとをスイッチオーバーするステップと、
スイッチオーバー完了後、スイッチオーバー前のプライマリメインコントロールボードをリセット・アップグレードするステップと、
サービスの保護関係に応じて前記デバイスのラインカードボードをリセット・アップグレードするステップと、
を含
み、
前記保護関係は、1つのサービスの特定方向に対応するラインカードボードが同じリセット・アップグレードバッチ内にないことを示すというものであり、
前記保護関係に応じて前記ラインカードボードをリセット・アップグレードする前記ステップは、
前記保護関係に応じて前記ラインカードボードのリセット・アップグレードバッチを決定するステップと、
前記リセット・アップグレードバッチに従って、前記ラインカードボードをリセット・アップグレードするステップと、
を含み、
前記保護関係に応じて前記ラインカードボードのリセット・アップグレードバッチを決定する前記ステップは、
すべてのラインカードボードを第1プリセットプール内に初期化するステップと、
前記デバイスのすべてのサービスの配置に応じて、各サービスのインバウンド方向のラインカードボードと、各サービスのアウトバウンド方向のラインカードボードとを順次決定するステップと、
すべてのサービスにおける各サービスに対し、インバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合する場合、前記保護関係に適合するラインカードボードを第1リセット・アップグレードバッチとして決定するステップと、
すべてのサービスにおける各サービスに対し、アウトバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合する場合、前記保護関係に適合するラインカードボードを前記第1リセット・アップグレードバッチとして決定するステップと、
を含む、
方法。
【請求項2】
前記デバイスのスタンバイメインコントロールボードをリセット・アップグレードする前記ステップの前に、
プライマリメインコントロールボードとスタンバイメインコントロールボードとを同期するステップをさらに含む、
請求項1に記載のバージョンを跨いでアップグレードする方法。
【請求項3】
前記保護関係に応じて前記ラインカードボードのリセット・アップグレードバッチを決定する前記ステップは、
すべてのサービスにおける1つのサービスのインバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合しない場合に、当該1つのサービスのインバウンド方向のラインカードボードのうちの1つのラインカードボードを第2プリセットプールに入れるステップと、
すべてのサービスにおける1つのサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合しない場合に、当該1つのサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードのうちの1つのラインカードボードを前記第2プリセットプールに入れるステップと、
前記第2プリセットプールにおけるラインカードボードを第2リセット・アップグレードバッチとして決定するステップと、
をさらに含む、
請求項1に記載のバージョンを跨いでアップグレードする方法。
【請求項4】
当該1つのサービスのインバウンド方向のラインカードボードのうちの1つのラインカードボードを第2プリセットプールに入れる前記ステップは、
前記1つのラインカードボードを第2プリセットプールに入れた後、前記1つのラインカードボードが、前記第2プリセットプールのうちの1つのサービスのインバウンド方向のラインカードボードを前記保護関係に適合しなくするか否かを判定するステップと、
前記1つのラインカードボードが、前記第2プリセットプールのうちの1つのサービスのインバウンド方向のラインカードボードを前記保護関係に適合しなくする場合、前記1つのラインカードボードを第3プリセットプールに入れ、前記1つのラインカードボードが、前記第3プリセットプールのうちの1つのサービスのインバウンド方向のラインカードボードを前記保護関係に適合しなくするか否かを判定するステップと、
を含む、
請求項3に記載のバージョンを跨いでアップグレードする方法。
【請求項5】
当該1つのサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードのうちの1つのラインカードボードを前記第2プリセットプールに入れる前記ステップは、
前記1つのラインカードボードを第2プリセットプールに入れた後、前記1つのラインカードボードが、前記第2プリセットプールのうちの1つのサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードを前記保護関係に適合しなくするか否かを判定するステップと、
前記1つのラインカードボードが、前記第2プリセットプールのうちの1つのサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードを前記保護関係に適合しなくする場合、前記1つのラインカードボードを第3プリセットプールに入れ、前記1つのラインカードボードが、前記第3プリセットプールのうちの1つのサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードを前記保護関係に適合しなくするか否かを判定するステップと、
を含む、
請求項3に記載のバージョンを跨いでアップグレードする方法。
【請求項6】
前記デバイスは、パケット伝送ネットワークPTN、パケット光伝送ネットワークPOTN、光伝送ネットワークOTN、ルータのうちの少なくとも1つを備える、
請求項1に記載のバージョンを跨いでアップグレードする方法。
【請求項7】
第1リセット・アップグレードモジュール、スイッチオーバーモジュール、第2リセット・アップグレードモジュールおよび第3リセット・アップグレードモジュールを備えるバージョンを跨いでアップグレードする装置であって、
前記第1リセット・アップグレードモジュールは、デバイスのスタンバイメインコントロールボードをリセット・アップグレードするために使用され、
前記スイッチオーバーモジュールは、前記デバイスのプライマリメインコントロールボードと、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードとを同期し、同期完了後、前記プライマリメインコントロールボードと、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードとをスイッチオーバーするために使用され、
前記第2リセット・アップグレードモジュールは、スイッチオーバー完了後、スイッチオーバー前のプライマリメインコントロールボードをリセット・アップグレードするために使用され、
前記第3リセット・アップグレードモジュールは、サービスの保護関係に応じて前記デバイスのラインカードボードをリセット・アップグレードするために使用され、
前記保護関係は、1つのサービスの特定方向に対応するラインカードボードが同じリセット・アップグレードバッチ内にないことを示すというものであり、
前記保護関係に応じて前記ラインカードボードをリセット・アップグレードするステップは、
前記保護関係に応じて前記ラインカードボードのリセット・アップグレードバッチを決定するステップと、
前記リセット・アップグレードバッチに従って、前記ラインカードボードをリセット・アップグレードするステップと、
を含み、
前記保護関係に応じて前記ラインカードボードのリセット・アップグレードバッチを決定する前記ステップは、
すべてのラインカードボードを第1プリセットプール内に初期化するステップと、
前記デバイスのすべてのサービスの配置に応じて、各サービスのインバウンド方向のラインカードボードと、各サービスのアウトバウンド方向のラインカードボードとを順次決定するステップと、
すべてのサービスにおける各サービスに対し、インバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合する場合、前記保護関係に適合するラインカードボードを第1リセット・アップグレードバッチとして決定するステップと、
すべてのサービスにおける各サービスに対し、アウトバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合する場合、前記保護関係に適合するラインカードボードを前記第1リセット・アップグレードバッチとして決定するステップと、
を含む、
バージョンを跨いでアップグレードする装置。
【請求項8】
メモリ、プロセッサを備えるバージョンを跨いでアップグレードするデバイスであって、
前記メモリには、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、前記プロセッサに、請求項1~6の何れか1項に記載のバージョンを跨いでアップグレードする方法を実行させるバージョンを跨いでアップグレードするデバイス。
【請求項9】
コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、前記プロセッサに、請求項1~6の何れか1項に記載のバージョンを跨いでアップグレードする方法を実行させるコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術分野に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のネットワークにおいて、ネットワーキングコストと維持コストを考慮し、ベアラネットワークデバイスはデュアルホーミング保護を展開しない場合がある。スタンバイノードによる保護がないため、コアノードにあるデバイスのバージョンアップについて、サービスが中断すると、大きな影響を及ぼすことになる。バージョンアップを行う過程ではデバイスが全体的にリセットされることによりサービスが中断されてしまい、中断の時間はバージョンアップが完了するのを待ってから終了する必要がある。コアノードでは、サービス配置量が通常非常に大きく、デバイスのバージョンアップおよびサービス配置完了時間も非常に長いことから、バージョンアップ過程におけるデバイスの再起動はサービスの中断時間が非常に長くなることに繋がる。
【発明の概要】
【0003】
本開示の実施例の一様態では、バージョンを跨いでアップグレードする方法であって、デバイスのスタンバイメインコントロールボードをリセット・アップグレードするステップと、前記デバイスのプライマリメインコントロールボードと、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードとを同期し、同期完了後、前記プライマリメインコントロールボードと、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードとをスイッチオーバーするステップと、スイッチオーバー完了後、スイッチオーバー前のプライマリメインコントロールボードをリセット・アップグレードするステップと、サービスの保護関係に応じて前記デバイスのラインカードボードをリセット・アップグレードするステップと、を含む方法を提供する。
【0004】
本開示の実施例のもう1つの様態では、第1リセット・アップグレードモジュール、スイッチオーバーモジュール、第2リセット・アップグレードモジュールおよび第3リセット・アップグレードモジュールを備えるバージョンを跨いでアップグレードする装置であって、前記第1リセット・アップグレードモジュールは、デバイスのスタンバイメインコントロールボードをリセット・アップグレードするために使用され、前記スイッチオーバーモジュールは、前記デバイスのプライマリメインコントロールボードと、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードとを同期し、同期完了後、前記プライマリメインコントロールボードと、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードとをスイッチオーバーするために使用され、前記第2リセット・アップグレードモジュールは、スイッチオーバー完了後、スイッチオーバー前のプライマリメインコントロールボードをリセット・アップグレードするために使用され、前記第3リセット・アップグレードモジュールは、サービスの保護関係に応じて前記デバイスのラインカードボードをリセット・アップグレードするために使用される、バージョンを跨いでアップグレードする装置を提供する。
【0005】
本開示の実施例のもう1つの様態では、メモリ、プロセッサを備えるバージョンを跨いでアップグレードするデバイスであって、前記メモリには、前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、前記プロセッサに、上記のバージョンを跨いでアップグレードする方法を実行させるバージョンを跨いでアップグレードするデバイスを提供する。
本開示の実施例のもう1つの様態では、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、前記プロセッサに、上記のバージョンを跨いでアップグレードする方法を実行させるコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】
図1は本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする方法のフロー模式図である。
【
図2】
図2は本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする方法のもう1つのフロー模式図である。
【
図3】
図3は本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする装置の構造模式図である。
【
図4】
図4は本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードするデバイスの構造模式図である。
【
図5】
図5は本開示の実施例による2Gシングルホームサービスネットワーキングの構造模式図である。
【
図6】
図6は本開示の実施例による2Gシングルホームサービスネットワーキングのコアノードの、バージョンを跨いでアップグレードする過程の構造模式図である。
【
図7】
図7は本開示の実施例による2Gシングルホームサービスネットワーキングのコアノードの、バージョンを跨いでアップグレードする過程の構造模式図である。
【
図8】
図8は本開示の実施例による2Gシングルホームサービスネットワーキングのコアノードの、バージョンを跨いでアップグレードする過程の構造模式図である。
【
図9】
図9は本開示の実施例による2Gシングルホームサービスネットワーキングのコアノードの、バージョンを跨いでアップグレードする過程の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示の実現、機能的特徴、および長所について、実施例を組み合わせて図面を参照してさらに説明する。
【0008】
本開示が解決しようとする技術課題、技術案及び有益な効果をより明確且つ明瞭にするために、以下では図面と実施例を組み合わせて、本開示についてさらに詳細に説明する。ここで説明する具体的な実施例は本開示を説明するためのものにすぎず、本開示を限定するためのものではないことを理解されたい。
【0009】
バージョンアップによるサービス中断時間が長すぎるという問題に対し、転送チップをリセットせず、ソフトウェアをリセットするだけのバージョンアップであるソフトリセット技術を採用することができる。転送チップがリセットされないため、サービスは中断しないことを保証できる。しかしながら、ソフトリセット技術に存在する問題は、ソフトウェアバージョンしかアップグレードできず、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)バージョンおよびマイクロコードバージョンなどのハードウェアチップに対応するバージョンはアップグレードすることができないということである。
【0010】
この点に鑑み、本開示の実施例では、バージョンを跨いでアップグレードする方法、バージョンを跨いでアップグレードする装置、バージョンを跨いでアップグレードするデバイス、コンピュータ可読記憶媒体を提供することで、ベアラネットワークデバイスが、バージョンを跨いでアップグレードする過程において、デュアルホーミング保護を展開しない場合に、デバイスをリセットすることでサービスの長時間の中断を引き起こすという問題を解決する。
【0011】
図1は本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする方法のフロー模式図である。
【0012】
図1に示すように、本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする方法は、ステップS11~ステップS14を含む。
【0013】
ステップS11において、デバイスのスタンバイメインコントロールボードをリセット・アップグレードする。
【0014】
本開示の実施例によれば、前記デバイスは、PTN(パケット伝送ネットワーク)、POTN(パケット光伝送ネットワーク)、OTN(光伝送ネットワーク)、ルータなどのデータまたはベアラデバイスを含むが、これに限定されない。
【0015】
ステップS12において、前記デバイスのプライマリメインコントロールボードと、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードとを同期し、同期完了後、前記プライマリメインコントロールボードと、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードとをスイッチオーバーする。
【0016】
本開示の実施例によれば、前記スイッチオーバーは、プライマリメインコントロールボードをスタンバイメインコントロールボードに切り替え、スタンバイメインコントロールボードをプライマリメインコントロールボードに切り替えることである。言い換えれば、ステップS12の完了後、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードはプライマリメインコントロールボードに切り替えられ、スイッチオーバー前のプライマリメインコントロールボードはスタンバイメインコントロールボードに切り替えられる。
【0017】
ステップS13において、スイッチオーバー完了後、切り替え後のスタンバイメインコントロールボードをリセット・アップグレードし、つまり、スイッチオーバー前の前記デバイスのプライマリメインコントロールボードをリセット・アップグレードする。これにより、ステップS13の完了後、プライマリメインコントロールボードとスタンバイメインコントロールボードがいずれもリセット・アップグレードされるようにする。
【0018】
ステップS14において、サービスの保護関係に応じてラインカードボードをリセット・アップグレードする。
【0019】
図2は本開示の第一実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする方法のもう1つのフロー模式図である。
図2に示すように、本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする方法は、ステップS10~ステップS14を含む。
図2におけるステップS11~S14は、
図1を参照して説明したステップS11~S14とほぼ同一であるため、ここでは繰り返し説明しない。
図1を参照して説明したバージョンを跨いでアップグレードする方法と異なるのは、
図2のバージョンを跨いでアップグレードする方法は、ステップS11の前にステップS10をさらに含むという点である。
【0020】
ステップS10において、リセット・アップグレード前のプライマリメインコントロールボードとスタンバイメインコントロールボードとを同期する。
【0021】
本開示の実施例によれば、リセット・アップグレード前のプライマリメインコントロールボードとスタンバイメインコントロールボードとを同期することによって、リセット・アップグレード前のプライマリメインコントロールボードとスタンバイメインコントロールボード上の配置データを一致させ、後続のプライマリメインコントロールボードとスタンバイメインコントロールボードのリセット・アップグレードに便宜を図る。
【0022】
以下では
図1と
図2におけるステップS14について詳細に説明する。
【0023】
本開示の実施例によれば、前記保護関係は、同じサービスの特定方向に対応するラインカードボードが同じリセット・アップグレードバッチ内にないことを示すというものである。
【0024】
本開示の実施例によれば、前記保護関係に応じて前記ラインカードボードをリセット・アップグレードする前記ステップは、前記保護関係に応じて前記ラインカードボードのリセット・アップグレードバッチを決定するステップと、前記ラインカードボードのリセット・アップグレードバッチに従って、前記ラインカードボードをリセット・アップグレードするステップと、を含む。
【0025】
本開示の実施例によれば、前記保護関係に応じて前記ラインカードボードのリセット・アップグレードバッチを決定する前記ステップは、すべてのラインカードボードを第1プリセットプール内に初期化するステップと、前記デバイスのすべてのサービスの配置に応じて、各サービスのインバウンド方向のラインカードボードと、各サービスのアウトバウンド方向のラインカードボードとを順次決定するステップと、各サービスに対し、インバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合する場合、前記保護関係に適合するラインカードボードを第1リセット・アップグレードバッチとして決定するステップと、各サービスに対し、アウトバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合する場合、前記保護関係に適合するラインカードボードを前記第1リセット・アップグレードバッチとして決定するステップと、を含む。
【0026】
本開示の実施例によれば、前記保護関係に応じて前記ラインカードボードのリセット・アップグレードバッチを決定する前記ステップは、すべてのサービスにおける1つのサービスのインバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合しない場合に、当該1つのサービスのインバウンド方向のラインカードボードのうちの1つのラインカードボードを第2プリセットプールに入れるステップと、すべてのサービスにおける1つのサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合しない場合に、当該1つのサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードのうちの1つのラインカードボードを前記第2プリセットプールに入れるステップと、前記第2プリセットプールにおけるラインカードボードを第2リセット・アップグレードバッチとして決定するステップと、をさらに含む。
【0027】
具体的には、すべてのラインカードボードを第1プリセットプール内に初期化した後、各サービスのインバウンド方向のラインカードボードと各サービスのアウトバウンド方向のラインカードボードとを決定し、各サービスのインバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合するか否かを順次判定することができ、あるサービスのインバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合しない場合、当該1つのサービスのインバウンド方向のラインカードボードのうちの1つのラインカードボードを前記第2プリセットプールに入れ、当該1つのサービスのインバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合する場合、次のサービスのインバウンド方向のラインカードボートを処理し、すべてのサービスのインバウンド方向のラインカードボードの判断がすべて完了するまで処理を行う。すべてのサービスのインバウンド方向のラインカードボードの判断がすべて完了した後、各サービスのアウトバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合するか否かを判定し、あるサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合しない場合、当該1つのサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードのうちの1つのラインカードボードを前記第2プリセットプールに入れ、当該1つのサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードが前記保護関係に適合する場合、次のサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードを処理し、すべてのサービスのアウトバウンド方向のラインカードボードの判断がすべて完了するまで処理を行う。
【0028】
なお、当該1つのサービスのインバウンド方向におけるラインカードボードのうちの1つのラインカードボードを前記第2プリセットプールに入れる前記ステップは、当該1つのサービスのインバウンド方向におけるラインカードボードのうちの1つのラインカードボードを前記第2プリセットプールに入れ、当該ラインカードボードが第2プリセットプールにおける相応のサービスに影響を及ぼすか否かを判定するというステップを含み、つまり、当該ラインカードボードが、第2プリセットプールのうちの1つのサービスのインバウンド方向のラインカードボードを前記保護関係に適合しなくするかを判定し、当該ラインカードボードを前記第2プリセットプールに入れることが、第2プリセットプールにおけるサービスに影響を及ぼす場合は、当該ラインカードボードを第3プリセットプールに入れる必要があり、当該ラインカードボードを前記第3プリセットプールに入れることが、前記第3プリセットプールにおける相応のサービスに影響を及ぼすか否かを判定し、以下同様に続く。
【0029】
当該1つのサービスのアウトバウンド方向におけるラインカードボードのうちの1つのラインカードをその他のプリセットプールに入れる前記ステップは、上記に類似するため、ここでは繰り返し説明しない。
【0030】
本開示の実施例によれば、前記デバイスのラインカードボードのリセット・アップグレードバッチ、すなわち、サービスの最小のリセット・アップグレードバッチを保護関係により算出し、これによりリセット・アップグレードの時間を低減することができる。
【0031】
本開示の実施例によれば、ラインカードボードをリセット・アップグレードする時、サービスには保護関係が存在するため、作業サービスと保護サービスは同じラインカードボードに配置されることはなく、ボード故障時に作業と保護がともに無効になることを防止し、すなわち、1つのサービスに対応するラインカードボードは作業ラインカードボードと保護ラインカードボードを含む。1つのラインカードボードをリセット・アップグレードする時、サービスはもう1つのラインカードボード上に切り替えられ、サービスの切り替え時間は従来の高速切り替え機能によって切り替え時間を電信レベルの切り替え時間内にするよう保証することができる。リセット・アップグレードしたボードがアップグレードに成功した後、もう1つのボードをリセット・アップグレードする。言い換えれば、作業ラインカードボードと保護ラインカードボードが異なるリセット・アップグレードバッチに配置されていれば、サービスが中断しないという要求を満たすことができ、サービス切り替え時の瞬断しか発生せず、電信レベルの要求を満たすことができる。
【0032】
サービスにはインバウンドとアウトバウンドが存在するため、インバウンドとアウトバウンドにおいて保護がそれぞれ配置される。インバウンドには作業ラインカードボードと保護ラインカードボードが存在し、アウトバウンドにも作業ラインカードボードと保護ラインカードボードが存在する。インバウンドのラインカードボードとアウトバウンドのラインカードボードには依存関係が存在しないので、インバウンドのラインカードボードとアウトバウンドのラインカードボードを一括して、リセット・アップグレードバッチを考慮できる。ある方向の作業ラインカードボードと保護ラインカードボードを分けるだけでよく、つまり、同一サービスの、ある方向の作業ラインカードボードと保護ラインカードボードは同じリセット・アップグレードバッチ内にない。
【0033】
保護オーバーラップの問題が存在する可能性があること、例えば、サービスアウトバウンドには2層の保護グループオーバーラップが存在することをさらに考慮すると、これにはアウトプットできるボードが複数あり、配置されたこのいくつかのボードが同じリセット・アップグレードバッチになければよい。
【0034】
本実施例をよりよく説明するために、以下では
図5,
図6~
図9を組み合わせてバージョンを跨いでアップグレードする過程について詳細に説明する。
【0035】
図5は図示の通り、工程における代表的な2Gシングルホームサービスネットワーキングの構造模式図である。当該ネットワーキング図におけるAネットワーク要素はコアノードであり、Aネットワーク要素デバイスをリセット・アップグレードする時に、サービスの長時間の中断が発生する。
【0036】
Aネットワーク要素デバイスは、サービスのユーザ側においてMSP(マルチプレックスセクション保護)保護グループが配置され、ネットワーク側においてLSP(ラベル切り替えチャネル)保護グループが配置されている。MSP保護グループに対応するラインカードボードはラインカードボード1とラインカードボード2であり、作業サービスはラインカードボード1上にあり、保護サービスはラインカードボード2上にある。LSP保護グループに対応するラインカードボードはラインカードボード3とラインカードボード4であり、作業サービスはラインカードボード3上にあり、保護サービスはラインカードボード4上にある。以下では
図6~
図9を参照してAネットワーク要素デバイスに対し、サービスを中断しないアップグレードを行う過程について詳細に説明する。
【0037】
Aネットワーク要素デバイスのメインコントロールボードに1+1保護が存在し、また既に同期が完了したと仮定すると、プライマリメインコントロールボードとスタンバイメインコントロールボード上の配置データは全く同じである。
【0038】
図6に示すように、まず、スタンバイメインコントロールボードをリセットし、リセット後のスタンバイメインコントロールボードを最新バーションにアップグレードする(
図6~
図9における点線枠は、既に最新バーションにアップグレードしたことを示す)。もとのプライマリメインコントロールボードとアップグレード後のスタンバイメインコントロールボードに対しデータ同期を行い、同期完了後、前記プライマリメインコントロールボードと前記スタンバイメインコントロールボードとをスイッチオーバーし、すなわち、アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードをメインコントロールボードに切り替え、もとのプライマリメインコントロールボードをスタンバイメインコントロールボードに切り替える。
【0039】
図7に示すように、スイッチオーバー完了後、切り替え後のスタンバイメインコントロールボード(すなわち、もとのプライマリメインコントロールボード)をリセットし、リセット後のスタンバイメインコントロールボード(すなわち、もとのプライマリメインコントロールボード)を最新バーションにアップグレードし、これによってもとのプライマリメインコントロールボードともとのスタンバイメインコントロールボードのアップグレードを完了する。
【0040】
ラインカードボードをリセット・アップグレードする時、まず、サービスの保護関係に応じて、ラインカードボードのリセット・アップグレードバッチを算出する。
【0041】
ラインカードボード1、ラインカードボード2、ラインカードボード3とラインカードボード4をプール1に入れてから、Aネットワーク要素上のサービス配置をトラバースする。左から右というサービス方向から見れば、インバウンドはMSP保護グループであり、アウトバウンドはLSP保護グループである。サービスのインバウンドがリセット・アップグレード要求を満たすか否かを判定し、ラインカードボード1とラインカードボード2がいずれも同じプールにあるため要求を満たさず、ラインカードボード1をプール2に入れる。サービスのアウトバウンドがリセット・アップグレード要求を満たすか否かを判定し、ラインカードボード3とラインカードボード4がいずれも同じプールにあるため要求を満たさず、ラインカードボード3をプール2に入れる。上記方法によって、ラインカードボード2とラインカードボード4、およびラインカードボード1とラインカードボード3という2つのリセット・アップグレードバッチを決定することができる。
【0042】
図8と
図9に示すように、まず、ラインカードボード2とラインカードボード4である第1バッチをリセット・アップグレードし、その後、ラインカードボード1とラインカードボード3である第2バッチをリセット・アップグレードする。サービスに保護関係があるため、ラインカードボードをリセット・アップグレードする時、サービスは別のラインカードボード上に切り替えられ、例えば、ラインカードボード2をリセット・アップグレードする時、サービスは、ラインカードボード1上に切り替えられ、ラインカードボード4をリセット・アップグレードする時、サービスはラインカードボード3上に切り替えられる。このため、サービスが中断しないという要求を満たすことができ、サービス切り替え時の瞬断しか発生せず、電信レベルの要求を満たすことができる。
【0043】
サービスが双方向であるため、別の方向から見れば、前記の決定したリセット・アップグレードバッチは既に右から左へのサービスのアップグレード要求を満たすことができる。
【0044】
他のサービスをトラバースし、本ネットワーク要素のサービス配置はすべてユーザ側にMSP保護グループを配置するというものであるため、作業サービスがラインカードボード1上にあり、保護サービスがラインカードボード2上にある。ネットワーク側に配置されているのはLSP保護グループであり、作業サービスがラインカードボード3上にあり、保護サービスがラインカードボード4上にあり、前記の決定したリセット・アップグレードバッチは既に要求を満たすことができる。
【0045】
本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする方法は、デバイスのメインコントロールボードのメイン・スタンバイ保護とラインカードボードのサービスとの間の保護関係によりリセット・アップグレードを行い、ベアラネットワークデバイスが、バージョンを跨いでアップグレードする過程において、デュアルホーミング保護を展開しない場合に、デバイスをリセットすることでサービスの長時間の中断を引き起こすという問題を解決しており、バージョンを跨いでアップグレードする過程においては、サービス切り替え過程のわずかなパケットロスがあるだけで、電信レベルの要求を満たすことができる。
【0046】
図3は本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする装置の構造模式図である。
【0047】
図3に示すように、本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする装置は、第1リセット・アップグレードモジュール21、スイッチオーバーモジュール22、第2リセット・アップグレードモジュール23および第3リセット・アップグレードモジュール24を備える。
【0048】
前記第1リセット・アップグレードモジュール21は、デバイスのスタンバイメインコントロールボードをリセット・アップグレードするために使用される。
【0049】
本開示の実施例によれば、前記デバイスはPTN、POTN、OTN、ルータなどのデータまたはベアラデバイスを含むが、これに限定されない。
【0050】
本開示の実施例によれば、前記装置は、第1リセット・アップグレードモジュール21がデバイスをリセット・アップグレードする前に、プライマリメインコントロールボードとスタンバイメインコントロールボードとを同期するために使用される同期モジュール(図示せず)をさらに備えてよい。
【0051】
本開示の実施例によれば、リセット・アップグレード前のプライマリメインコントロールボードとスタンバイメインコントロールボードとを同期することによって、リセット・アップグレード前のプライマリメインコントロールボードとスタンバイメインコントロールボード上の配置データを一致させ、後続のプライマリメインコントロールボードとスタンバイメインコントロールボードのリセット・アップグレードに便宜を図る。
【0052】
前記スイッチオーバーモジュール22は、前記デバイスのプライマリメインコントロールボードと、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードとを同期し、同期が完了した場合に、前記プライマリメインコントロールボードと前記スタンバイメインコントロールボードとをスイッチオーバーするために使用される。
【0053】
本開示の実施例によれば、前記スイッチオーバーは、プライマリメインコントロールボードをスタンバイメインコントロールボードに切り替え、スタンバイメインコントロールボードをプライマリメインコントロールボードに切り替えることである。言い換えれば、スイッチオーバー完了後、リセット・アップグレード後のスタンバイメインコントロールボードはプライマリメインコントロールボードに切り替えられ、スイッチオーバー前のプライマリメインコントロールボードはスタンバイメインコントロールボードに切り替えられる。
【0054】
前記第2リセット・アップグレードモジュール23は、スイッチオーバーに成功した場合に、切り替え後のスタンバイメインコントロールボードをリセット・アップグレードし、つまり、スイッチオーバー前の前記デバイスのプライマリメインコントロールボードをリセット・アップグレードするために使用される。これによりプライマリメインコントロールボードとスタンバイメインコントロールボードがいずれもリセット・アップグレードされるようにする。
【0055】
前記第3リセット・アップグレードモジュール24は、サービスの保護関係に応じて前記ラインカードボードをリセット・アップグレードするために使用される。既に
図1と
図2のステップS14を参照して、前記保護関係に応じて前記ラインカードボードをリセット・アップグレードする詳細な過程について説明したので、繰り返し説明しない。
【0056】
本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする装置は、デバイスのメインコントロールボードのメイン・スタンバイ保護とラインカードボードサービスとの間の保護関係によりリセット・アップグレードを行い、ベアラネットワークデバイスが、バージョンを跨いでアップグレードする過程において、デュアルホーミング保護を展開しない場合に、デバイスをリセットすることでサービスの長時間の中断を引き起こすという問題を解決しており、バージョンを跨いでアップグレードする過程においては、サービス切り替え過程のわずかなパケットロスがあるだけで、電信レベルの要求を満たすことができる。
【0057】
図4は本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードするデバイスの構造模式図である。
【0058】
図4に示すように、本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードするデバイスは、メモリ31、プロセッサ32を備え、メモリ31には、前記プロセッサ32によって実行可能なコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサ32によって実行される時、本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする方法(例えば、
図1または
図2に記載のバージョンを跨いでアップグレードする方法を参照)を実現するために使用される。
【0059】
本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードするデバイスは、デバイスのメインコントロールボードのメイン・スタンバイ保護とラインカードボードのサービスとの間の保護関係によりリセット・アップグレードを行い、ベアラネットワークデバイスが、バージョンを跨いでアップグレードする過程において、デュアルホーミング保護を展開しない場合に、デバイスをリセットすることでサービスの長時間の中断を引き起こすという問題を解決しており、バージョンを跨いでアップグレードする過程においては、サービス切り替え過程のわずかなパケットロスがあるだけで、電信レベルの要求を満たすことができる。
【0060】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする方法(例えば、
図1または
図2に記載のバージョンを跨いでアップグレードする方法を参照)を実現するために使用されるコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0061】
本開示の実施例によるコンピュータ可読記憶媒体は、デバイスのメインコントロールボードのメイン・スタンバイ保護とラインカードボードのサービスとの間の保護関係によりリセット・アップグレードを行い、ベアラネットワークデバイスが、バージョンを跨いでアップグレードする過程において、デュアルホーミング保護を展開しない場合に、デバイスをリセットすることでサービスの長時間の中断を引き起こすという問題を解決しており、バージョンを跨いでアップグレードする過程においては、サービス切り替え過程のわずかなパケットロスがあるだけで、電信レベルの要求を満たすことができる。
【0062】
以上の実施形態の説明により、本開示の実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする方法は、ソフトウェアよって、必要な汎用ハードウェアを加えるという方式で実現することができ、或いは、ハードウェアにより実現することができることを、当業者は明瞭に理解することができる。このような理解に基づき、本開示の技術案はソフトウェア製品の様態で体現することができ、当該コンピュータソフトウェア製品は1つの記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、1台の機器デバイス(携帯電話、コンピュータ、サーバ、空調機、またはネットワークデバイスなどであってよい)に、本開示の各実施例によるバージョンを跨いでアップグレードする方法を実行させる若干の命令を含む。
【0063】
以上、図面を参照しながら本開示の好ましい実施例について説明したが、このことにより本開示の請求範囲を限定するのではない。当業者にとって、本開示の範囲および本質から逸脱しない場合、本開示を実現するための変形は複数種類あり得、例えば、1つの実施例の特徴として別の実施例に適用してさらに別の実施例を得ることができる。本開示の技術思想の運用内で行われる任意の修正、均等物、及び改良は、すべて本開示の権利範囲内にあるべきである。