特許7178776IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

フレキシブル偏光膜を有する偏光フィルムの製造方法に関する。当該製造方法により得られた偏光フィルムは、これ単独で、またはこれを積層した光学フィルムとして液晶表示装置(LCD)、有機EL表示装置などの画像表示装置を形成しうる。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

しかし、ポリビニルアルコール系偏光子を用いた一般的な偏光フィルムは、透明保護フィルムが貼り合されているために剛性(コシ)を有しており、柔軟性(フレキシブル性)に欠けている。そのため、当該偏光フィルムに捻りを加えたりした場合には、フィルム全体に割れが発生したり、折れた痕(折れ跡)が残ったり、また前記偏光子に光抜けが発生するなどして用途が制約されていた。特に、薄型の偏光子(偏光膜)は、単体での柔軟性が著しく低いため、薄型偏光子に他の表面処理層や光学フィルム等の光学層を積層して偏光フィルムを製造する場合にも、薄型偏光子は単体単独での使用をすることが困難であった。そのため、薄型偏光子から、前記偏光フィルムを製造するにあたっては、薄型偏光子は、他の部材(薄型偏光子を製造する際に用いる基材フィルム等)に積層された状態で用いられている。その結果、薄型偏光子に積層される前記光学層にはその選定に制限があり、また、光学層の積層プロセス順序等のプロセス上の許容度が制限されていた。また従来の偏光子(実施例中の12μm、23μm偏光膜に相当)を単体で用いた場合にも、偏光膜の膜厚が厚いため収縮率が大きくプロセス中でのカールの原因となるため、折れ等の原因となるなどプロセス上の許容度が同様に制限されていた。一方、グリッド偏光子は、柔軟性を有するものであるが、汎用性に欠けるものであった。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本願発明者らは、鋭意検討の結果、下記の偏光フィルムの製造方法により課題を解決し得ることを見出し、本発明に至った。

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明の製造方法により得られる偏光フィルムは、フレキシブル偏光膜、並びに、光学フィルムおよび表面処理層から選ばれるいずれか少なくとも1つの光学層を有する。フレキシブル偏光膜は、ポリビニルアルコール系偏光子を用いるものであり、汎用性を満足することができる。また、ポリビニルアルコール系偏光子は、厚み10μm以下であり、薄型化されている点でも好適である。

また、本発明の偏光フィルムの製造方法に用いるフレキシブル偏光膜は、単体では脆く、裂け易いポリビニルアルコール系偏光子を用いているにも拘わらず、高度な柔軟性を有しており、捻りを加えて形状に変形を行った場合にもフィルム全体に割れが発生したり、折れた痕(折れ跡)が残ったり、前記偏光子に光抜けを生じることがない。前記フレキシブル偏光膜の単体は、伸縮、折り曲げ等の種々の変形に対する柔軟性を有することができる。このように、前記フレキシブル偏光膜の単体は当該偏光膜自身がフレキシブル性を有しており、通常のポリビニルアルコール系偏光子が単体では引張破断応力が顕著に小さくなり実質的に取り扱いが不可能であるのに対して、薄くてハンドリング性が良く、前記偏光フィルムの製造方法において、積層プロセス順序等のプロセス上の許容度を高くすることができる。また、前記フレキシブル偏光膜の単体は、ロール状物としての使用が可能であり、前記偏光フィルムの製造方法において、偏光子(フレキシブル偏光膜)の供給態様の設計等の自由度を高めることができる。

また本発明の製造方法により得られる偏光フィルムは、前記フレキシブル偏光膜に前記光学層が積層されているが、前記フレキシブル偏光膜が柔軟性を有することから、当該偏光フィルムについても柔軟性を有しており、折り曲げたりすることが可能である。また折り曲げ可能な柔軟性を有することから、前記偏光子のクラックを抑制可能であり、各種用途に利用することができる。そのため、偏光フィルムとしての用途拡大やプロセス中における許容度の拡大等により使用用途が大幅に広がる。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)

この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 本発明の偏光フィルムの製造方法に用いるフレキシブル偏光膜の概略断面図の一例である。
【図2】 本発明の製造方法で得られる偏光フィルムの概略断面図の一例である。
【図3】 本発明の製造方法で得られる偏光フィルムの概略断面図の一例である。
【図4】 捻回試験における捻回の状態を示す概略図である。
【図5】 U字伸縮試験におけるU字の状態を示す概略図である。
【図6】 折り曲げ保持試験における折り曲げの状態を示す概略図である。
【図7】 剛軟性試験における剛軟度を示す概略図である。
【図8】 引張試験を示す概略図である。
【図9】 本発明の偏光フィルムの製造方法の概略断面図の一例である。
【図10】 従来の偏光フィルムの製造方法の概略断面図の一例である。

代表図 図1本件の代表的な図

F、F´ 偏光フィルム 1、1´ フレキシブル偏光膜 a ポリビニルアルコール系偏光子 b1 第1補強膜 b2 第2補強膜 2 光学層 3 介在層 f 偏光フィルム S 基材フィルム

全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録

[広告欄]

ログインすれば広告は減ります

ログインすれば広告は減ります